JP3404666B2 - 地震計 - Google Patents

地震計

Info

Publication number
JP3404666B2
JP3404666B2 JP14328497A JP14328497A JP3404666B2 JP 3404666 B2 JP3404666 B2 JP 3404666B2 JP 14328497 A JP14328497 A JP 14328497A JP 14328497 A JP14328497 A JP 14328497A JP 3404666 B2 JP3404666 B2 JP 3404666B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
output
seismic
time
seismic intensity
seismograph
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP14328497A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH10319130A (ja
Inventor
秀夫 田代
英之 備後
美仁 小柴
賢二 篠原
信夫 角井
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Omron Corp
Tokyo Gas Co Ltd
Original Assignee
Omron Corp
Tokyo Gas Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Omron Corp, Tokyo Gas Co Ltd filed Critical Omron Corp
Priority to JP14328497A priority Critical patent/JP3404666B2/ja
Publication of JPH10319130A publication Critical patent/JPH10319130A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3404666B2 publication Critical patent/JP3404666B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Measurement Of Mechanical Vibrations Or Ultrasonic Waves (AREA)
  • Geophysics And Detection Of Objects (AREA)
  • Emergency Alarm Devices (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、地震の揺れの強さ
を検知して、その強さに応じた警報を出力する地震計に
関するものである。
【0002】
【従来の技術】地震が発生した場合、その地震の震度に
応じてさまざまな機器を停止させたり、電源を切るとい
う制御を行う必要がある。特に、ガスや電気などについ
ては、二次災害を防止するため、被害が少ないとみられ
る地震の時には、一時的に供給を中断して、大被害が発
生するような大地震のときには完全に遮断してしまうと
いう切り分けが重要となる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、地震の震度を
観測するためには、地震の加速度を検知できる検知器等
と震度計算を行うための演算装置が必要であり、例え
ば、ガスメータのような廉価な装置にはコスト上搭載で
きないという問題点があった。
【0004】本発明は、上記の問題点に着目して成され
たものであって、その目的とするところは、地震波を処
理して得られるオン・オフ信号から地震の揺れを推定す
る安価な地震計を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、請求項1の発明に係る地震計は、検知した地震波
を処理してオン・オフパルスを出力する検知部と、前記
検知部からオンパルスが入力されると演算を開始し、オ
ンパルスが入力される度にそのオン時間を累計してい
き、震度と単位時間当たりのオン時間総和の相関関係か
ら、その地震の震度を推定する演算処理部と、前記演算
処理部で推定処理された震度を出力する出力部とを備え
たことを特徴とする。
【0006】かかる構成により、検知部が、その検知し
た地震波を、例えば、ある一定の地震加速度を閾値とし
て処理してオン・オフパルスを出力し、演算処理部がオ
ンパルスが入力される度にそのオン時間を累計し、震度
と単位時間当たりのオン時間総和の相関関係から、その
地震の震度を推定して簡易的に震度を算出することがで
きる。
【0007】このように、検知部を用いて、地震波のオ
ン・オフパルスのオン・オフ信号のみを出力し、そのオ
ン・オフ信号に対して、そのオン時間を累計するという
単純な計算のみを施すことによって、震度と単位時間当
たりのオン時間総和の相関関係から震度に相当する値が
算出できる。このために、廉価な地震計が提供でき、例
えば、ガスメータのような廉価な装置に、コスト上の問
題もなく容易に搭載することができる。
【0008】また、上記の目的を達成するために、請求
項2の発明に係る地震計は、請求項1に記載の地震計に
おいて、前記検知部が、オン・オフ信号を出力するため
の1つのスイッチ部を有して1系統のオン・オフ信号を
出力することができる感震部であり、前記演算処理部
が、1系統のオン・オフ信号を取り込み演算処理を行う
機能を有する。
【0009】かかる構成により、検知部及び演算処理部
が簡単且つ廉価になり、より廉価な地震計が提供でき、
例えば、ガスメータのような廉価な装置に、コスト上の
問題もなく容易に搭載することができる。
【0010】また、上記の目的を達成するために、請求
項3の発明に係る地震計は、請求項1に記載の地震計に
おいて、前記検知部が、オン・オフ信号を出力するため
のスイッチ部を2組有して2系統のオン・オフ信号を出
力することができる感震部であり、前記演算処理部が、
その2系統のオン・オフ信号をそれぞれ取り込み演算処
理を行う機能を有する。
【0011】かかる構成により、請求項1の発明の作用
効果を奏し得るばかりか、1系統のオン・オフ信号を出
力する感震部と、他の1系統のオン・オフ信号を出力す
る感震部とからのそれぞれの出力を、演算処理部で演算
処理を行うことにより、より確実度の高い震度を出力す
ることができる。
【0012】また、上記の目的を達成するために、請求
項4の発明に係る地震計は、請求項1又は請求項2又は
請求項3に記載の地震計において、前記出力部で出力さ
れた震度が、ある規定値を超過したときに警報信号を出
力する。
【0013】かかる構成により、請求項1の発明の作用
効果を奏し得るばかりか、出力部で出力された震度が、
ある規定値を超過したときに警報信号を出力することに
より地震時の状況に応じた対処が可能になる。
【0014】また、上記の目的を達成するために、請求
項5の発明に係る地震計は、請求項4に記載の地震計に
おいて、前記出力部で出力された震度により、2段階又
はそれ以上に段階的に警報信号を出力する。
【0015】かかる構成により、請求項1の発明の作用
効果を奏し得るばかりか、震度に相当する値を用いて、
地震の揺れの強さに応じた複数種の警報信号を出力する
ことにより地震時の状況に応じた対処が可能になる。
【0016】また、上記の目的を達成するために、請求
項6の発明に係る地震計は、請求項1又は請求項2又は
請求項3又は請求項4又は請求項5に記載の地震計にお
いて、単位時間当たりのオン時間の総和と加速度の相関
性により算出された結果が地震の加速度値である。
【0017】かかる構成により、請求項1の発明の作用
効果を奏し得るばかりか、震度の変わりに地震の加速度
値を用いることができる。
【0018】また、上記の目的を達成するために、請求
項7の発明に係る地震計は、請求項1又は請求項2又は
請求項3又は請求項4又は請求項5に記載の地震計にお
いて、単位時間当たりのオン時間の総和とSI値の相関
性により算出された結果が地震のSI値である。
【0019】かかる構成により、請求項1の発明の作用
効果を奏し得るばかりか、震度の変わりに地震のSI値
を用いることができる。
【0020】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づいて説明する。
【0021】(実施の形態例1)本発明に係わる地震計
の実施の形態例1を図1乃至図6に示す。図1は本発明
に係わる地震計(実施の形態例1)の構成説明図、図2
は同地震計における感震器の縦断面図、図3は同感震器
の作動原理図、図4の(1)〜(3)は重力加速度によ
る力F1と、地震加速度(振動加速度)による力F2
と、可動片のばね力F3のベクトル解析図、図5の
(1)は検知部が検知した地震波の説明図、図5の
(2)は地震波を処理して得られるオン・オフパルスの
説明図、図6は代表的な地震の震度とそのときのオン・
オフ信号の単位時間当たりのオン時間総和との相関性を
示す線図である。
【0022】本発明に係わる地震計(実施の形態例1)
は、地震を検知するとオン・オフパルスを出力する検知
部Aと、この検知部Aからオンパルスが入力されると演
算を開始し、オンパルスが入力される度にそのオン時間
を累計していき、震度と単位時間当たりのオン時間総和
の相関関係から、その地震の震度を推定するマイクロコ
ンピュータ等から成る演算処理部Bと、震度を出力する
出力部Cとから構成してある。
【0023】前記検知部Aは鋼球式の感震器(感震部)
であり、地震の振動によって鋼球が可動片を押すことに
よりスイッチ部が開閉し、オン・オフ信号を出力する。
この感震器は微小な振動によっては作動せず、したがっ
て、地震以外の事象に起因する建物の振動等による信号
は出力されない。
【0024】すなわち、感震器は、図2に示すように外
ケース20に吊り下げ機構21を介して吊り下げられた
感震機構部22を備えており、この感震機構部22は、
内ケース23に設けられて、座部3を中心においた円錐
面4と、この座部3に鎮座する鋼球1と、内ケース23
に設けたガイド部材24に上下動可能に保持されたプラ
ンジャ5と、このプランジャ5の押し上げにより撓む可
動片2と、この可動片2の可動接点部が接触する固定接
点8とからなるスイッチ部位S1とから構成してある。
【0025】そして、この感震器においては、図3に示
すように鋼球1に作用する力は、重力加速度による力F
1と、地震加速度による力F2と、可動片2のばね力F
3である。そして、鋼球1の動作は、重力加速度による
力F1と、地震加速度による力F2と、可動片2のばね
力F3とのそれぞれの斜面方向成分F1´、F2´、F
3´の釣り合いにより決まる。
【0026】そして、感震器にある一定の地震加速度G
が作用し、この地震加速度Gによる力F2の斜面方向成
分F2´が、鋼球1に作用する重力加速度による力F1
の斜面方向成分F1´より大きくなると、鋼球1が座部
3より円錐面4上に移動して、この鋼球1がプランジャ
5を押しあげて、プランジャ5の作動用突起部6が、そ
の押圧点イの箇所で可動片2を押し上げて撓ませる。し
たがって、可動片2の可動接点部が固定接点8に接し、
すなわち、スイッチ部S1が閉じて、このときの地震加
速度Gを検出する。すなわち、スイッチ部S1の開閉に
よりオン・オフ信号を生成する出力を出す。
【0027】前記検知部Aが図5(1)のような地震を
検知すると、この地震波形をある一定の地震加速度gを
閾値として処理して、図5(2)のようなオン・オフパ
ルスを出力する。このパルスは、地震の揺れの強さが小
さいときには、オン時間が短く、揺れの強さが大きいと
きには長くなる。
【0028】したがって、これらオン・オフパルスのオ
ン時間(T1、T2、T3、・・・)の累計がその地震
全体のエネルギーを表すことになる。代表的な地震の震
度とそのときの検知部Aの単位時間当たりのオン時間の
総和の関係を図6に示す。
【0029】単位時間当たりのオン時間の総和は前記演
算処理部Bにおいて計算される。この演算処理部Bは、
検知部Aからオンパルスが入力されると演算を開始し、
オンパルスが入力される度にそのオン時間T1、T2、
T3、・・・を累計していく。図6の震度と単位時間当
たりのオン時間総和の関係から、その地震の震度が推定
され、出力部Cから出力される。
【0030】ここで、出力される数値は震度であるが、
このほかに、地震の揺れの強さを表す指標である加速度
値(ガル)やSI値などが考えられる。加速度値(ガ
ル)は加速度の単位で、地震による揺れの強さを示す。
1ガルは毎秒、毎秒1cmの割合の速度変化である。ガ
ルに揺れの継続時間などを加味したものが震度である。
なお、ガルと震度がその地点の揺れの大きさを表すのに
対し、マグニチュードは、地震自体の規模を示すもので
ある。
【0031】オン時間の総和に関しては、一つの地震の
揺れ初めから揺れが収まるまで累計する方法もよいし、
例えば、2秒単位で累計して、そのなかの最大値を採用
する方法でもよい。このように単位時間ごとに区切った
オン時間の総和を調べることにより、地震の長さに依存
しない値を得ることができる。
【0032】出力は、推定された震度をそのまま7セグ
メントLED等により表示してもよいし、あらかじめ閾
値を設定しておいて、その閾値を推定された震度が越え
たときに警報信号を出力してもよい。
【0033】また、閾値を2レベル設定しておいて、警
報信号を2段階に出力することもできる。この時、例え
ば、推定された震度が低い側の閾値を越えたときには機
器(例えばガスメータ)の稼働を一時的に停止して、そ
の後、異常がなければ稼働を再開する。そして、推定さ
れた震度が高い側の閾値を越えたときには、機器の電源
を完全に止めてしまうという使い方が可能である。これ
が同様にして、3段階あるいはそれ以上の閾値を設定し
てもよい。
【0034】(実施の形態例2)本発明に係わる地震計
の実施の形態例2を図7乃至図10に示す。図7は本発
明に係わる地震計(実施の形態例2)の構成説明図、図
8は同地震計における感震器の概略的な縦断面図、図9
は出力aのオン・オフ信号のオン時間総和と震度の相関
性を示す線図、図10は出力bのオン・オフ信号のオン
時間総和と震度の相関性を示す線図、図11は出力aの
オン・オフ信号のオン時間総和と震度の相関性を示す別
の線図である。
【0035】本発明に係わる地震計(実施の形態例2)
は、図7のように、2段式感震器(感震部)から成る検
知部Aと、この検知部Aからオンパルスが入力されると
演算を開始し、オンパルスが入力される度にそのオン時
間を累計していき、震度と単位時間当たりのオン時間総
和の関係から、その地震の震度を推定するマイクロコン
ピュータ等から成る演算処理部Bと、震度等を出力する
出力部Cとを備えている。
【0036】すなわち、2段式感震器は、図8に示すよ
うに上記した感震器(1段式感震器)と同様に、外ケー
スに吊り下げ機構を介して吊り下げられた感震機構部2
2を備えており、この感震機構部22は、内ケース23
に設けられて、座部3を中心においた円錐面4と、この
座部3に鎮座する鋼球1と、内ケース23に設けたガイ
ド部材に上下動可能に保持されたプランジャ5と、この
プランジャ5の押し上げにより撓む可動片2と、例え
ば、震度4程度から鋼球1の動揺により接点の開閉が始
まる第1のスイッチ部S1と、例えば、震度6程度から
鋼球の動揺により接点の開閉が始まる第2のスイッチ部
S2とからなり、第1のスイッチ部S1の開閉によりオ
ン・オフ信号を生成する出力aと、第2のスイッチ部S
2の開閉によりオン・オフ信号を生成する出力bとを有
する。
【0037】すなわち、鋼球1に作用する力は、重力加
速度による力F1と、地震加速度(振動加速度)による
力F2と、可動片のばね力F3である。そして、鋼球1
の動作は、重力加速度による力F1と、地震加速度によ
る力F2と、可動片2のばね力F3とのそれぞれの斜面
方向成分F1´、F2´、F3´の釣り合いにより決ま
る(図3、図4参照)。
【0038】そして、可動片2の可動接点部が第1の内
部固定端子10の固定接点7Aに接する(第1のスイッ
チ部S1が閉じる)までのばね荷重F3は極めて小さく
無視でき、第1のスイッチ部S1がオンする地震加速度
Gは斜面、すなわち、円錐面4の傾斜角度αにより決ま
る。また、第1のスイッチ部S1が閉じると、可動片2
のばね長が短くなって、ばね荷重F3は大きくなり、可
動片2の可動接点部が第2の内部固定端子11の固定接
点7Bに接する(第2のスイッチ部S2が閉じる)荷重
は、ばね荷重F3(接点ギャップ)により決まる。
【0039】したがって、感震器に震度4程度の地震加
速度G1が作用し、この地震加速度G1による力F2の
斜面方向成分F2´が、鋼球1に作用する重力加速度に
よる力F1の斜面方向成分F1´より大きくなると、鋼
球1が座部3より円錐面12上に移動して、この鋼球2
がプランジャ5を押しあげて、プランジャ5の作動用突
起部6が、その押圧点イの箇所で可動片2を押し上げて
撓ませる。したがって、可動片2の可動接点部が第1の
内部固定端子10の固定接点7Aに接し、すなわち、第
1のスイッチ部S1が閉じて、このときの地震加速度G
1を検出する。すなわち、第1のスイッチ部S1の開閉
によりオン・オフ信号を生成する出力aを出す。
【0040】また、感震器に、震度4程度の地震加速度
G1より大きい震度6程度の地震加速度G2が作用し、
この地震加速度G2による力F2の斜面方向成分F2´
が、鋼球2に作用する重力加速度による力F1の斜面方
向成分F1´より大きくなると、鋼球1が座部3より円
錐面4上に移動して、この鋼球1がプランジャ5を押し
あげて、プランジャ5の作動用突起部6が、その押圧点
イの箇所で可動片2を押し上げて撓ませる。したがっ
て、可動片2の可動接点部が第1の内部固定端子10の
固定接点7Aに接した後に、さらに、可動片2が撓み、
可動片2の可動接点部が第2の内部固定端子11の固定
接点7Bに接し、すなわち、第2のスイッチ部S2が閉
じて、このときの地震加速度G2を検出する。すなわ
ち、第2のスイッチ部S2の開閉によりオン・オフ信号
を生成する出力bを出す。
【0041】演算処理部Bは、検知部Aより出力される
出力a及び出力bを取り込み、その出力信号により地震
の揺れの強さに相当する値を算出する。例えば、出力a
のオン・オフ信号のオン時間総和と震度の相関性が図9
のようであることから、震度5〜震度6の範囲で震度を
検知するし、出力bのオン・オフ信号のオン時間総和と
震度の相関性が図10のようであることから、震度6〜
震度7の範囲で震度を検知する。
【0042】また、出力aのオン・オフ信号のオン時間
総和と震度の相関性が図9のようになり、出力bのオン
・オフ信号のオン時間総和と震度の相関性が図11のよ
うになる場合、図9では、出力aのオン・オフ信号のオ
ン時間総和と震度の相関性ではオン時間総和が0.5秒
刻みであるのに対して、図11では、出力bのオン・オ
フ信号のオン時間総和と震度の相関性ではオン時間総和
が0.1秒刻みである。したがって、震度5.5で警報
を出す場合、より正確にするために、条件として1段目
の出力aのオン時間総和が1.0秒であり、2段目の出
力bのオン時間総和が0.3秒であるとした場合に、ま
ず、1段目の出力aにより、図9においてオン時間総和
が1.0秒の場合の震度5.5程度を読み、図11にお
いて2段目の出力bにより、オン時間総和が0.3秒の
場合の場合の震度5.5程度を読み込む。
【0043】推定された震度は、表示器などに表示する
か、あるいは推定された震度があらかじめ設定された閾
値を越えたときに警報信号を出力することもできる。ま
た、閾値を2レベル設定しておいて、推定された震度に
より2段階に警報信号を出力することもできる。
【0044】さらに、出力aのオン・オフ信号のオン時
間総和により推定された震度について2レベルの閾値を
設定して2段階の警報信号を出力し、出力bのオン・オ
フ信号のオン時間総和により推定された震度について2
レベルの閾値を設定して2段階の警報信号を出力し、合
計4段階の警報信号を出力してもよい。あるいは、出力
aまたは出力bどちらかについては1レベルの閾値のみ
を設定して、合計3段階の警報信号を出力してもよい。
【0045】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1の発明に
係る地震計によれば、検知部が、その検知した地震波
を、例えば、ある一定の地震加速度を閾値として処理し
てオン・オフパルスを出力し、演算処理部がオンパルス
が入力される度にそのオン時間を累計し、震度と単位時
間当たりのオン時間総和の相関関係から、その地震の震
度を推定して簡易的に震度を算出することができる。
【0046】このように、検知部を用いて、地震波のオ
ン・オフパルスのオン・オフ信号のみを出力し、そのオ
ン・オフ信号に対して、そのオン時間を累計するという
単純な計算のみを施すことによって、震度と単位時間当
たりのオン時間総和の相関関係から震度に相当する値が
算出できる。このために、廉価な地震計が提供でき、例
えば、ガスメータのような廉価な装置に、コスト上の問
題もなく容易に搭載することができる。
【0047】また、請求項2の発明に係る地震計によれ
ば、検知部及び演算処理部が簡単且つ廉価になり、より
廉価な地震計が提供でき、例えば、ガスメータのような
廉価な装置に、コスト上の問題もなく容易に搭載するこ
とができる。
【0048】また、請求項3の発明に係る地震計によれ
ば、請求項1の発明の作用効果を奏し得るばかりか、1
系統のオン・オフ信号を出力する感震部と、他の1系統
のオン・オフ信号を出力する感震部とからのそれぞれの
出力を、演算処理部で演算処理を行うことにより、より
確実度の高い震度を出力することができる。
【0049】また、請求項4の発明に係る地震計によれ
ば、請求項1の発明の作用効果を奏し得るばかりか、出
力部で出力された震度が、ある規定値を超過したときに
警報信号を出力することにより地震時の状況に応じた対
処が可能になる。
【0050】また、請求項5の発明に係る地震計によれ
ば、請求項1の発明の作用効果を奏し得るばかりか、震
度に相当する値を用いて、地震の揺れの強さに応じた複
数種の警報信号を出力することにより地震時の状況に応
じた対処が可能になる。
【0051】また、請求項6の発明に係る地震計によれ
ば、請求項1の発明の作用効果を奏し得るばかりか、震
度の変わりに地震の加速度を用いることができる。
【0052】また、請求項7の発明に係る地震計によれ
ば、請求項1の発明の作用効果を奏し得るばかりか、震
度の変わりに地震のSI値を用いることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係わる地震計(実施の形態例1)の構
成説明図である。
【図2】同地震計における感震器の縦断面図である。
【図3】同感震器の作動原理図である。
【図4】(1)〜(3)は重力加速度による力F1と、
地震加速度(振動加速度)による力F2と、可動片のば
ね力F3のベクトル解析図である。
【図5】(1)は検知部が検知した地震波の説明図であ
る。(2)は地震波を処理して得られるオン・オフパル
スの説明図である。
【図6】代表的な地震の震度とそのときのオン・オフ信
号の単位時間当たりのオン時間総和との相関性を示す線
図である。
【図7】本発明に係わる地震計(実施の形態例2)の構
成説明図である。
【図8】同地震計における感震器の概略的な縦断面図で
ある。
【図9】出力aのオン・オフ信号のオン時間総和と震度
の相関性を示す線図である。
【図10】出力bのオン・オフ信号のオン時間総和と震
度の相関性を示す線図である。
【図11】出力bのオン・オフ信号のオン時間総和と震
度の相関性を示す別の線図である。
【符号の説明】
A 検知部(感震部、感震器) B 演算処理部 C 出力部 S1 第1のスイッチ部 S2 第2のスイッチ部 1 鋼球 2 可動片
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 小柴 美仁 京都府京都市右京区花園土堂町10番地 オムロン株式会社内 (72)発明者 篠原 賢二 京都府京都市右京区花園土堂町10番地 オムロン株式会社内 (72)発明者 角井 信夫 京都府京都市右京区花園土堂町10番地 オムロン株式会社内 (56)参考文献 特開 平8−145776(JP,A) 特開 平6−94510(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G01V 1/16 G01H 1/00 G01V 1/18

Claims (7)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 検知した地震波を処理してオン・オフパ
    ルスを出力する検知部と、 前記検知部からオンパルスが入力されると演算を開始
    し、オンパルスが入力される度にそのオン時間を累計し
    ていき、震度と単位時間当たりのオン時間総和の相関関
    係から、その地震の震度を推定する演算処理部と、 前記演算処理部で推定処理された震度を出力する出力部
    とを備えたことを特徴とする地震計。
  2. 【請求項2】 前記検知部が、オン・オフ信号を出力す
    るための1つのスイッチ部を有して1系統のオン・オフ
    信号を出力することができる感震部であり、前記演算処
    理部が、1系統のオン・オフ信号を取り込み演算処理を
    行う機能を有する請求項1に記載の地震計。
  3. 【請求項3】 前記検知部が、オン・オフ信号を出力す
    るためのスイッチ部を2組有して2系統のオン・オフ信
    号を出力することができる感震部であり、前記演算処理
    部が、その2系統のオン・オフ信号をそれぞれ取り込み
    演算処理を行う機能を有する請求項1に記載の地震計。
  4. 【請求項4】 前記出力部で出力された震度が、ある規
    定値を超過したときに警報信号を出力する請求項1又は
    請求項2又は請求項3に記載の地震計。
  5. 【請求項5】 前記出力部で出力された震度により、2
    段階又はそれ以上に段階的に警報信号を出力する請求項
    4に記載の地震計。
  6. 【請求項6】 単位時間当たりのオン時間の総和と加速
    度の相関性により算出された結果が地震の加速度値であ
    る請求項1又は請求項2又は請求項3又は請求項4又は
    請求項5に記載の地震計。
  7. 【請求項7】 単位時間当たりのオン時間の総和とSI
    値の相関性により算出された結果が地震のSI値である
    請求項1又は請求項2又は請求項3又は請求項4又は請
    求項5に記載の地震計。
JP14328497A 1997-05-16 1997-05-16 地震計 Expired - Fee Related JP3404666B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP14328497A JP3404666B2 (ja) 1997-05-16 1997-05-16 地震計

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP14328497A JP3404666B2 (ja) 1997-05-16 1997-05-16 地震計

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH10319130A JPH10319130A (ja) 1998-12-04
JP3404666B2 true JP3404666B2 (ja) 2003-05-12

Family

ID=15335160

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP14328497A Expired - Fee Related JP3404666B2 (ja) 1997-05-16 1997-05-16 地震計

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3404666B2 (ja)

Families Citing this family (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006023982A (ja) * 2004-07-08 2006-01-26 Sekisui Jushi Co Ltd 災害発生警告装置及びサイン
JP5338704B2 (ja) * 2010-02-15 2013-11-13 セイコーエプソン株式会社 加速度算出方法及び加速度算出装置
JP2013056674A (ja) * 2011-09-07 2013-03-28 Tatsuno Corp 可搬式給油装置
CN109375268A (zh) * 2018-12-18 2019-02-22 清华大学 一种评价动荷载作用下地下洞库围岩损伤的系统及方法
CN114758477B (zh) * 2022-06-16 2022-10-14 湖北高路公路工程监理咨询有限公司 公路地质灾害多源信息监测预警装置

Also Published As

Publication number Publication date
JPH10319130A (ja) 1998-12-04

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US9327942B2 (en) Elevator rope sway detection device
US7005993B2 (en) Sensor apparatus and method for detecting earthquake generated P-waves and generating a responsive control signal
JP2020511670A5 (ja)
JP5009076B2 (ja) 地震早期警報システム
JP4503068B2 (ja) 緊急遮断システム及び緊急遮断システムの使用方法
JP3404666B2 (ja) 地震計
JP2009103672A (ja) 地震とノイズによる振動とを識別する解析法
CN1038622C (zh) 用于火情的早期检测的火警系统
KR102442346B1 (ko) 지진 가속도 센서의 정상 동작 여부 현장 검증 방법 및 이에 사용되는 지진 가속도 센서
JPH0389124A (ja) 感震器
JP2013242173A (ja) 地震動の収束判定システム
JPH09280940A (ja) 感震装置
JP3314912B2 (ja) 地震動強度の測定方法
JP4427911B2 (ja) 感震器
JP2557072B2 (ja) 地震感知装置
JP3736079B2 (ja) 感震装置
KR102230374B1 (ko) 충격 추진력 변화의 표준편차를 이용한 지진 p파 검출 시스템에 의한 지진 p파 검출 방법
KR20230075891A (ko) 보조 가속도 센서를 활용한 현장 기반의 지진조기경보 실시간 결정 방법
JPH05231039A (ja) 制振装置
KR102230375B1 (ko) 충격 추진력 변화를 이용한 지진 p파 검출 시스템에 의한 지진 p파 검출 방법
JP2001147272A (ja) 早期地震動検知警報方法およびその装置
JPH06251264A (ja) 加速度式侵入監視装置
JP3744333B2 (ja) 感震装置
JPS6214468B2 (ja)
JP2001147273A (ja) 早期地震動検知警報方法およびその装置

Legal Events

Date Code Title Description
R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090307

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090307

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100307

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100307

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110307

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110307

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120307

Year of fee payment: 9

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees