JP2001147272A - 早期地震動検知警報方法およびその装置 - Google Patents

早期地震動検知警報方法およびその装置

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JP2001147272A
JP2001147272A JP37071999A JP37071999A JP2001147272A JP 2001147272 A JP2001147272 A JP 2001147272A JP 37071999 A JP37071999 A JP 37071999A JP 37071999 A JP37071999 A JP 37071999A JP 2001147272 A JP2001147272 A JP 2001147272A
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Yutaka Nakamura
豊 中村
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System & Data Research kk
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System & Data Res Kk
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明は、地動を常時観測し、観測された地
動が地震動であった場合の加害性を判定する指標を常時
計算することにより、的確かつ迅速に地震警報を発令す
る方法と、前記地震警報を発令する装置を提供すること
とを目的とする。 【解決手段】 本発明に係る早期地震動検知警報方法お
よび装置は、地動を常時観測し、観測された地動が地震
動であった場合の加害性を示す指標を常時計算する。観
測された指標値が初期微動(P波)に対する閾値を超え
た場合には、観測している地動が地震動の初期微動(P
波)であるかどうかを判断し、観測された地動が初期微
動(P波)であると判断した場合には、初期微動(P
波)警報を発令する。他方で、観測された指標値が主要
動(S波)に対する閾値を超えた場合には、主要動(S
波)警報を発令する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は早期に地震動の加害
性を判定し、的確かつ迅速な警報を発令することができ
る早期地震動検知警報方法および装置に関する。本発明
は地震動の加害性を常時判定する指標を用いて、初期微
動(P波)および主要動(S波)の各段階について必要
な警報を提供するものであり、地震時の列車運行や工
場、機械、システム等の緊急対応に利用することがで
き、また地震避難に関する広報等にも利用することがで
きる。
【0002】
【従来の技術】従来の地震動検知警報装置は、地動を常
時観測し、地動があらかじめ設定された警報基準値を超
えたことで警報を発令する。この方法では地震以外の衝
撃振動に対しても警報が発令される、すなわち誤警報の
可能性があるだけではなく、実際に被害を及ぼすような
地震の場合、警報発令から被害を及ぼすような大きな地
震動が到来するまでの余裕時間が少ないという問題があ
る。また警報基準値を低く設定することで、被害を及ぼ
すような大きな地震動が到来するまでの余裕時間を長く
取ることができるが、この場合は被害を及ぼさないよう
な小さな地震に対しても不要な警報を発令してしまうと
いう問題点がある。
【0003】また地震の規模や発生位置を、初期微動
(P波)により地震検知後直ちに推測し、被害が及ぶと
判断される地域に対して警報を発令する方法もある。こ
の方法によると誤警報の回数を低減することはできるも
のの、処理時間が必要となり、いわゆる直下型地震に対
しては警報が遅延するという問題点がある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明が解決しようと
する課題は、地動があらかじめ設定された警報基準値を
超えたことで警報を発令する地震動検知警報装置の場
合、地震警報発令から被害を及ぼすような地震動が到来
するまでの時間が短いことである。また地震の規模や発
生位置を初期微動(P波)により地震検知後直ちに推測
し、被害が及ぶと判断される地域に対して警報を発令す
る地震動検知警報装置の場合は、処理時間が必要とな
り、いわゆる直下型地震に対しては警報が遅延すること
である。
【0005】
【課題を解決するための手段】(第1の手段)本発明に
係る早期地震動検知警報方法および装置は、地動を常時
観測し、観測された地動が地震動であった場合の加害性
を示す指標を常時計算する。
【0006】観測された指標値が初期微動(P波)に対
する閾値を超えた場合には、観測している地動が地震動
の初期微動(P波)であるかどうかを判断し、観測され
た地動が初期微動(P波)であると判断した場合には、
初期微動(P波)警報を発令する。
【0007】他方で、観測された指標値が主要動(S
波)に対する閾値を超えた場合には、主要動(S波)警
報を発令する。したがって、次のように作用する。
【0008】地動を常時観測し、各サンプリングごとに
演算を行い、観測している地動が地震動であった場合の
加害性を判定する指標値を計算する。この指標値につい
て、あらかじめ過去の地震被害等から推定される被害発
生の閾値を、初期微動(P波)および主要動(S波)に
対応して定めておく。
【0009】さらに、観測されている地震動が初期微動
(P波)であることを判定する手段を具備することで、
計算した指標値が初期微動(P波)に対応した閾値を超
えた場合に、初期微動(P波)に対応する警報を、初期
微動(P波)を検知した段階で迅速に発令することがで
きる。
【0010】また他方で、計算した指標値が主要動(S
波)に対応した閾値を超えた場合に、主要動(S波)に
対応する警報を、初期微動(P波)に対応する警報と独
立して発令することができる。
【0011】このため、本発明による早期地震動検知方
法またはその装置を用いることで、初期微動(P波)の
段階で迅速な警報を提供できるのみならず、初期微動
(P波)の段階で警報を発令できなかった場合を含め
て、主要動(S波)の段階で再びあるいはあらためて警
報を発令することができるため、警報の見逃しを防止す
ることができる。このように、本発明によることで、迅
速かつ確実な地震警報を提供することができる。
【0012】
【発明の実施の形態】(第1の実施の形態)本発明の第
1の実施の形態を図1に示す。図1は、第1の実施の形
態に係る演算処理流れ図を示す。
【0013】地動を観測するために加速度計や速度計な
どの振動センサを用い、少なくとも上下方向、水平2方
向成分の各成分について地動観測を行う。
【0014】この常時観測している地動について、観測
している地動が地震動であった場合の加害性を判定する
指標値を計算する。この指標値は、常時加害性の判定が
可能な指標でかつ連続的に算出できる指標であればよ
く、例えば従来から用いられている警報地震計のように
加速度値を用いる方法や、また他の例としては地震動が
作用する物体に対する応答速度ベクトルと地震動が作用
する物体に対する応答加速度ベクトルの内積の絶対値の
対数をとった値のように、実際に地震被害と関連づけら
れた指標を用いる方法が考えられる。警報の発令の方法
については、リレー制御等による接点出力、音声出力、
コンピュータシステムに対する情報出力等が考えられ
る。
【0015】計算された指標値が初期微動(P波)に対
する閾値を超えた場合には、観測された地動が地震の初
期微動(P波)かどうかの判断を行う。この判断は観測
している地動の上下方向成分と水平方向成分の比をとる
方法や、包絡線の形状から判断する方法などを用いるこ
とができる。観測された地動が初期微動(P波)であっ
た場合には、初期微動(P波)警報を発令する。
【0016】また他方で、計算された指標値が主要動
(S波)に対する閾値を超えた場合には、主要動(S
波)警報を発令する。 (第2の実施の形態)本発明の第2の実施の形態を図2
に示す。図2は本発明を適用した早期地震動検知警報装
置の機器構成を示す。
【0017】センサ1は、例えば加速度計や速度計など
の振動センサで、少なくとも上下方向、水平2方向成分
の各成分について地動の観測を常時行い、その情報をア
ンプ2に伝達する。
【0018】アンプ2により増幅された情報は、A/D
変換器3によりディジタル信号化され、処理装置4に伝
達される。
【0019】処理装置4では、ディジタル信号化された
地動に対して、図1に示した演算処理を行う。初期微動
(P波)警報の発令が必要であると判断した場合は、初
期微動(P波)警報5が出力される。警報の発令の方法
については、リレー制御等による接点出力、音声出力、
コンピュータシステムに対する情報出力等が考えられ
る。
【0020】さらに主要動(S波)警報の発令が必要で
あると判断した場合は、主要動(S波)警報6が出力さ
れる。警報の発令の方法については、この場合も、リレ
ー制御等による接点出力、音声出力、コンピュータシス
テムに対する情報出力等が考えられる。
【0021】
【発明の効果】本発明は前述のように構成されているの
で、以下に記載するような効果を奏する。 (1)本発明によれば、地震動の初期微動(P波)の段
階で地震動の加害性に基づいた警報を発令するので、被
害の可能性に基づいた的確な警報を迅速に提供すること
ができる。 (2)本発明によれば、主要動(S波)の段階でも改め
て地震動の加害性に基づいて必要な警報を提供すること
ができるため、警報の必要な地震に対して初期微動(P
波)の段階で警報の見逃しが発生していても、最終的に
は警報の見逃しを防ぐことが可能であり、確実に地震警
報を提供することができる。 (3)本発明によれば、地動が地震動であった場合の加
害性を示す指標の算出を常時行うため、初期微動(P
波)の検知後、短い時間で警報発令の判断をすることが
でき、いわゆる直下型地震に対しても、従来よりも迅速
な警報を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態に係る早期地震動検
知警報方法の演算処理流れ図。
【図2】本発明の第2の実施の形態に係る早期地震動検
知警報装置の機器構成図。
【符号の説明】
1 センサ 2 アンプ 3 A/D変換器 4 処理装置 5 初期微動(P波)警報 6 主要動(S波)警報

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】早期地震動検知警報方法において、 地動を常時観測し、 観測された地動に対して、観測された地動が地震であっ
    た場合の加害性を判定する指標値を連続的に計算し、 計算された指標値が初期微動(P波)に対する閾値を超
    えた場合には、観測された地動が初期微動(P波)であ
    るかどうかを判断し、 観測された地動が初期微動(P波)であると判断した場
    合には、初期微動(P波)警報を発令する、 他方で、計算された指標値が主要動(S波)に対する閾
    値を超えた場合には、主要動(S波)警報を発令する、
    ことを特徴とする、早期地震動検知警報方法。
  2. 【請求項2】早期地震動検知警報装置において、 地動を常時観測する、地動観測部と、 観測された地動が地震であった場合の加害性を判定する
    指標値を連続的に計算する、地動加害性判定指標計算部
    と、 地動加害性判定指標と初期微動(P波)に対する閾値を
    比較する、初期微動(P波)警報判定部と、 観測された地動に対して、地動が初期微動(P波)であ
    るかどうかを判断する、初期微動(P波)判断部と、 初期微動(P波)警報を発令する、初期微動(P波)警
    報発令部と、 他方で、地動加害性判定指標と主要動(S波)に対する
    閾値を比較する、主要動(S波)警報判定部と、 主要動(S波)警報を発令する、主要動(S波)警報発
    令部と、から構成されることを特徴とする、早期地震動
    検知警報装置。
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Cited By (4)

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