JP5534669B2 - 地震計、地震ノイズ判定方法、プログラム - Google Patents

地震計、地震ノイズ判定方法、プログラム Download PDF

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本発明は、地震の初動(P波)などの地震波に基づき、要警報範囲を算出する地震計に関し、特に、検出した振幅が地震波に起因する振幅なのかノイズに起因する振幅なのかを判定する技術に関する。
地震計における地震検知の仕組みは、簡単に言えば、ある値(トリガレベル)よりも大きな揺れを検知した場合に地震検知(トリガ)とする、というものである(図9参照)。
しかし、常時地動を監視していると、瞬間的に通常時よりも大きな揺れとなり地震検知となったり、震動レベルは大きいものの、明らかに地震動とは特徴の異なる雑振動に対して地震検知となったりする。また、発生頻度は少ないものの、電気的なノイズにより、地面は揺れていないにもかかわらず、地震計側では大きな揺れを検知する状態になることもある。地震以外の原因で地震検知状態になった場合、最悪の場合には基準値を超え、地震が発生していないにもかかわらず警報が出てしまう。このような誤警報を防ぐため、トリガの段階でなるべく早くに地震かノイズかを見分ける(以下地震ノイズ判定)必要がある。
なお、従来の地震ノイズ判定方法としては特許文献1に示される方法などがある。この方法では、関数フィッティング法に基づいて、解析対象となる地震動であるかノイズであるかを簡便に、かつ自動的に識別することができる地震動識別方法及びそのための装置を提供している。
具体的には、地震計から得られる地震波初動部分の波形形状をパラメータが数個の簡易な関数Y(t)=B・t×exp(−A・t)でフィッティングすることで定量化し、これによって得られた前記初動部分の形状パラメータA,Bに閾値TA,TBを設定し、この設定された閾値TA,TBを有するフィッティングしたデータに基づいて、地震動であるか、それ以外のノイズであるかを自動的に識別する。
特開2005−10041号公報
しかし、従来の地震ノイズ判定方法では、一定の量のサンプルデータを必要とする(例えば100Hzサンプリングならば、数百サンプルデータ)ため、地震ノイズ判定までにサンプルデータを収集するために数秒を要するものが多く、直下型地震のようにトリガ検知後に短時間で警報を出したいような場合には適用が困難である。また、一旦ノイズと判定した後、振動が収まるまではノイズ状態と判定され、その間に本当に地震が発生した場合に対処できない(図10参照)。また、従来の地震ノイズ判定方法では、使用するデータ量が決まっている(例えば、100個のデータが必ず必要であり、1つでもデータが足りないと判定できない)方法が多く、地震ノイズ判定タイミングが固定(例えば地震検知から数秒後のように)となっており、直下型地震のように地震ノイズ判定タイミングの前に既に警報レベルを超過するような場合では、地震ノイズ判定が完了するまで地震警報が遅れるようなケースが発生しうる。
本発明は、このような課題に鑑みなされたものであり、その目的とするところは、トリガ検知から迅速に地震ノイズ判定を行う地震ノイズ判定技術を提供することにある。
上記課題を解決するためになされた請求項1に係る地震計は、地震波に起因する振幅を検出可能な振幅検出手段と、前記振幅検出手段によって検出された振幅が地震波に起因する振幅なのかノイズに起因する振幅なのかを判定する地震ノイズ判定処理を実行する判定手段と、前記振幅検出手段が地震波に起因する振幅を検出したと前記判定手段によって判定された場合において前記振幅の値が報知基準値を超えるときにその旨を報知する報知手段と、を備える地震計であって、さらに、前記振幅検出手段によって検出された振幅の値がトリガレベルを超えたか否かを判断する判断手段を備え、前記判定手段は、前記判断手段によって前記振幅値が前記トリガレベルを超えたと判断された場合に、前記地震ノイズ判定処理として、その後前記振幅検出手段によって検出された振幅の値が第一判定基準値を超えたか否かを監視し、前記振幅値が前記トリガレベルを超えてから監視時間が経過するまでに前記振幅検出手段によって検出された振幅の値が前記第一判定基準値を一度でも超えたら、前記振幅検出手段がノイズに起因する振幅を検出したと判定し、一方、前記振幅値が前記トリガレベルを超えてから前記監視時間が経過するまでに前記振幅検出手段によって検出された振幅の値が前記第一判定基準値を一度も超えなかったら、前記振幅検出手段が地震波に起因する振幅を検出したと判定する処理を実行することを特徴とする。
なお、トリガレベルとは、監視を開始する時期を判断するために設定される値であり、予め実験等によって設定される。また、報知基準値とは、振幅検出手段が地震波に起因する振幅を検出した場合にその旨を報知するか否かを判定する際に基準となる値であり、予め実験等によって設定される。また、第一判定基準値とは、検出した振幅がノイズに起因するか否かを判定する際に基準となる値であり、予め実験等によって設定される。また、監視時間とは、検出した振幅がノイズに起因するか否かを監視する時間であり、予め実験等によって設定される。
このように構成された本発明の地震計によれば、判定手段が、判断手段によって振幅値がトリガレベルを超えたと判断された場合に、その後振幅検出手段によって検出された振幅の値が第一判定基準値を超えたか否かを監視する。そして、振幅値がトリガレベルを超えてから監視時間が経過するまでに振幅検出手段によって検出された振幅の値が第一判定基準値を一度でも超えたら、振幅検出手段がノイズに起因する振幅を検出したと判定する。一方、振幅値がトリガレベルを超えてから監視時間が経過するまでに振幅検出手段によって検出された振幅の値が第一判定基準値を一度も超えなかったら、振幅検出手段が地震波に起因する振幅を検出したと判定する。
このことにより、従来の地震ノイズ判定方法に比べて少ないデータ数でも充分な精度の判定結果が得られる。したがって、トリガ検知から迅速に地震ノイズ判定を行うことができる。また、トリガ検知後に短時間で警報を出したいような場合にも適用できる。
また、上記課題を解決するためになされた請求項2に係る地震計は、地震波に起因する振幅を検出可能な振幅検出手段と、前記振幅検出手段によって検出された振幅が地震波に起因する振幅なのかノイズに起因する振幅なのかを判定する地震ノイズ判定処理を実行する判定手段と、前記振幅検出手段が地震波に起因する振幅を検出したと前記判定手段によって判定された場合において前記振幅の値が報知基準値を超えるときにその旨を報知する報知手段と、を備える地震計であって、さらに、前記振幅検出手段によって検出された振幅の値がトリガレベルを超えたか否かを判断する判断手段を備え、前記判定手段は、前記判断手段によって前記振幅値が前記トリガレベルを超えたと判断された場合においてその後前記振幅検出手段によって検出された振幅の値が正または負の何れか一方から他方に転じてから再び反対側へ転じたときには、前記地震ノイズ判定処理として、前記振幅検出手段によって検出された振幅の値が正または負の何れか一方から他方に転じてから再び反対側へ転じるまでの間の前記振幅の最大値に対する、前記振幅の値がその後正または負の他方から一方に転じてから再び反対側へ転じるまでの間の前記振幅の最大値の比率が第二判定基準値の範囲外であるときに前記振幅検出手段がノイズに起因する振幅を検出したと判定し、一方、前記比率が前記第二判定基準値の範囲内であるときに前記振幅検出手段が地震波に起因する振幅を検出したと判定する処理を実行することを特徴とする。
なお、第二判定基準値とは、検出した振幅がノイズに起因するか否かを判定する際に基準となる値であり、予め実験等によって設定される。また、この第二判定基準値については、固定値として設定してもよいし、範囲を持たせるように設定してもよい。
このように構成された本発明の地震計によれば、判定手段が、判断手段によって振幅値がトリガレベルを超えたと判断された場合において振幅検出手段によって検出された振幅の値が正または負の何れか一方から他方に転じてから再び反対側へ転じたときには、振幅検出手段によって検出された振幅の値が正または負の何れか一方から他方に転じてから再び反対側へ転じるまでの間の振幅の最大値に対する、振幅の値がその後正または負の他方から一方に転じてから再び反対側へ転じるまでの間の振幅の最大値の比率が第二判定基準値の範囲外であるときに振幅検出手段がノイズに起因する振幅を検出したと判定する。
一例を挙げると、判定手段が、判断手段によって振幅値がトリガレベルを超えたと判断された場合においてその後振幅検出手段によって検出された振幅の値が負から正に転じてから再び負に転じたときには、振幅検出手段によって検出された振幅の値が負から正に転じてから再び負に転じるまでの間の振幅の最大値に対する、振幅の値がその後正から負に転じてから再び正に転じるまでの間の振幅の最大値の比率が第二判定基準値未満であるときに振幅検出手段がノイズに起因する振幅を検出したと判定するといった具合である。また、判定手段が、判断手段によって振幅値がトリガレベルを超えたと判断された場合においてその後振幅検出手段によって検出された振幅の値が正から負に転じてから再び正に転じたときには、振幅検出手段によって検出された振幅の値が正から負に転じてから再び正に転じるまでの間の振幅の最大値に対する、振幅の値がその後負から正に転じてから再び負に転じるまでの間の振幅の最大値の比率が第二判定基準値未満であるときに振幅検出手段がノイズに起因する振幅を検出したと判定するといった具合である。
そして、前記比率が第二判定基準値以上であるときに振幅検出手段が地震波に起因する振幅を検出したと判定する。
したがって、本発明の地震計によれば、従来の地震ノイズ判定方法のように地震ノイズ判定タイミングが固定となっている場合に比べて、トリガ検知後に短時間でも地震ノイズ判定を行うことができる。
また、本発明の地震計によれば、従来の地震ノイズ判定に比べて判定に必要なサンプルデータ量が少なくて済み、トリガ検知後に短時間で警報を出したいような場合にも適用できる。
ところで、振幅検出手段がノイズに起因する振幅を検出したと判定手段が判定した後に、地震が発生する場合がある。このような場合、振幅検出手段がその地震波に起因する振幅を検出していても、判定手段が、その地震波に起因する振幅を認知できないおそれがある。そこで、請求項3のように、振幅検出手段がノイズに起因する振幅を検出したと自らが判定した場合に、その後振幅検出手段によって検出された振幅の値が報知基準値を超えるときには、判定手段が、振幅検出手段によって検出された振幅が地震波に起因する振幅なのかノイズに起因する振幅なのかを判定する地震ノイズ再判定処理を実行することが考えられる。
このように構成すれば、地震ノイズ判定処理時にノイズを検出したと判定された後に地震が発生した場合でも、その地震を確実に検出することができる。
ここで、上述の地震ノイズ再判定処理の具体例としては次のようなものが考えられる。
(イ)判定手段が、地震ノイズ再判定処理として上述の地震ノイズ判定処理と同様の処理を実行することが考えられる。
(ロ)また、判定手段が、地震ノイズ再判定処理として、振幅検出手段によって過去に検出された所定数の振幅の値をもとに上下方向の振幅(V)と水平方向の振幅(H)の比(V/H)を計算し、そのうち最も大きい値が設定値を超えたら、振幅検出手段がノイズに起因する振幅を検出したと判定する処理を実行することが考えられる(請求項5)。なお、設定値とは、センサによって検出された振幅がノイズに起因するか否かを判定する際に基準となる値であり、予め実験等によって設定される。
このような地震ノイズ再判定処理によれば、特に、実際の地震では考えられないような、上下動だけに偏った振動となるノイズに対して、従来の判定方法と比較して著しく早期にノイズと判定を下すことができる。
(ハ)また、判定手段が、地震ノイズ再判定処理として、振幅検出手段によって過去に検出された所定数の振幅の値のばらつき程度が設定値未満のときに、振幅検出手段がノイズに起因する振幅を検出したと判定する処理を実行することが考えられる(請求項6)。
このような地震ノイズ再判定処理によれば、実際の地震では考えられないような基線ずれ波形に対して、従来の判定方法と比較して著しく早期にノイズと判定を下すことができる。
(ニ)また、判定手段が、地震ノイズ再判定処理として、振幅検出手段によって過去所定時間内に検出された振幅の差分の最大値が設定値を超えたら、振幅検出手段がノイズに起因する振幅を検出したと判定する処理を実行することが考えられる(請求項7)。
このような地震ノイズ再判定処理によれば、特にトリガ後に、実際の地震では考えられないような急激な振幅の増加を伴う電気的なノイズ等に対して、従来の判定方法と比較して著しく早期にノイズと判定を下すことができる。
ところで、請求項4のように、報知手段が、振幅検出手段がノイズに起因する振幅を検出したと判定手段によって判定された場合に、その後振幅検出手段によって検出された振幅の値が報知基準値を超えるときには、その旨を報知することが考えられる。
このように構成すれば、地震ノイズ判定処理時にノイズを検出したと判定された後に地震が発生した旨を報知することができる。
なお、請求項10に示すように、請求項1〜7の何れかに記載の地震計における判定手段および判断手段は、コンピュータを機能させるプログラムとして実現できる。したがって、本発明は、プログラムの発明として実現できる。また、このようなプログラムの場合、例えば、FD、MO、DVD−ROM、CD−ROM、ハードディスク等のコンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録し、必要に応じてコンピュータにロードして起動することにより用いることができる。この他、ROMやバックアップRAMをコンピュータ読み取り可能な記録媒体として本プログラムを記録しておき、ROMあるいはバックアップRAMをコンピュータに組み込んで用いても良い。
以下に本発明の実施形態を図面とともに説明する。
図1は本実施形態の地震計1の概略構成図である。
[1.地震計1の構成の説明]
図1に示すように、地震計1は、加速度センサ10および地震計処理部20を備える。
加速度センサ10は地震動の3成分(上下、南北、東西)の加速度を計測し、その計測した加速度値をアナログの信号としてA/D変換部20へ出力する。
なお、加速度センサ10は振幅検出手段に該当する。
地震計処理部20は、波形処理機能部21と、地震判定機能部22と、警報判断機能部23と、を有する。
波形処理機能部21は、加速度センサ10から出力されたアナログの信号をデジタルの信号に変換するとともに、図示しないタイマーから出力された時刻情報をタイムスタンプとして信号に付加し、地震判定機能部22へ出力する。
地震判定機能部22は、周知のCPU、ROM、RAM、入出力回路であるI/Oおよびこれらの構成を接続するバスラインなどで構成される。CPUは、ROMおよびRAMに記憶された制御プログラムおよびデータにより制御を行なう。ROMは、プログラム格納領域とデータ記憶領域とを有している。プログラム格納領域には制御プログラムが格納され、データ記憶領域には制御プログラムの動作に必要なデータが格納されている。また、制御プログラムは、RAM上にてワークメモリを作業領域とする形で動作する。
このように構成された地震判定機能部22は、波形処理機能部21から出力された信号に基づき、後述する地震判定処理を実行し、その処理結果を警報判断機能部23へ出力する。
なお、地震判定機能部22は判定手段および判断手段に該当する。
警報判断機能部23は、地震判定機能部22と同様に、周知のCPU、ROM、RAM、入出力回路であるI/Oおよびこれらの構成を接続するバスラインなどで構成され、地震判定機能部22による地震判定結果を外部の他の装置・システム・人等に出力する。
なお、警報判断機能部23は報知手段に該当する。
[2.地震判定処理の説明]
次に、地震計1の地震計処理部20が実行する地震判定処理を、図2のフローチャートおよび図3を参照して説明する。なお、図3は地震ノイズ判定処理を示す説明図である。
本処理は、地震計1が通電状態にある際に実行される。
まず、地震動の加速度値を取得する(S110)。具体的には、加速度センサ10が、3成分(上下、南北、東西)の加速度値を常時計測しており、地震計処理部20の波形処理機能部21が、加速度センサ10から出力されたアナログの信号をデジタルの信号に変換し、変換後の信号に対して加速度波形フィルタ処理を実行する。この処理によってフィルタ処理後の加速度値が算出される(S120)。さらに、波形処理機能部21が、フィルタ処理後の加速度値に対して図示しないタイマーから出力された時刻情報をタイムスタンプとして信号に付加し、地震判定機能部22へ出力する。
続いて、地震判定機能部22が、波形処理機能部21から出力された信号に基づき、加速度センサ10によって検出された加速度の値がトリガレベルを超えたか否かを判断する(S130)。なお、トリガレベルとは、加速度センサ10によって検出された加速度の監視を開始する時期を判断するために設定される値であり、予め実験等によって設定される。加速度センサ10によって検出された加速度の値がトリガレベルを超えていないと判断された場合には(S130:NO)、加速度センサ10によって検出された加速度の監視を行う必要がないと判断して上述のS110に移行する。一方、加速度センサ10によって検出された加速度の値がトリガレベルを超えたと判断された場合には(S130:YES)、加速度センサ10によって検出された加速度の監視を行う必要があると判断し、加速度センサ10によって検出された加速度が地震波に起因する加速度なのかノイズに起因する加速度なのかを判定する地震ノイズ判定処理を実行する(S140)。
ここで、地震ノイズ判定処理について図3を参照して説明する。S130にて加速度センサ10によって検出された加速度の値(加速度j成分の絶対値、図中のPDj(トリガ時最大加速度)が相当、以下同様)がトリガレベルを超えたと判断された場合には(S130:YES)、その後加速度センサ10によって検出された加速度の値が判定基準値(第一判定基準値)を超えたか否かを監視する。なお、判定基準値とは、加速度センサ10が検出した加速度がノイズに起因するか否かを判定する際に基準となる値であり、予め実験等によって設定される。S130にて加速度センサ10によって検出された加速度値がトリガレベルを超えてから監視時間が経過するまでに(図中の判定タイミングが相当、以下同様)、加速度センサ10によって検出された加速度の値が判定基準値を一度でも超えたら、加速度センサ10がノイズに起因する加速度を検出したと判定する。なお、監視時間とは、加速度センサ10が検出した加速度がノイズに起因するか否かを監視する時間であり、予め実験等によって設定される。一方、S130にて加速度センサ10によって検出された加速度値がトリガレベルを超えてから監視時間が経過するまでに、加速度センサ10によって検出された加速度の値が判定基準値を一度も超えなかったら、加速度センサ10が地震波に起因する加速度を検出したと判定する。なお、本実施形態では、トリガ検知から監視時間である0.08sの間に判定基準値である40galを一度でも超えたらノイズと判定する。
続いて、上述の地震ノイズ判定処理(S140)において、加速度センサ10が地震波に起因する加速度を検出したと判定された場合には(S145:NO)、加速度センサ10によって検出された加速度の値が警報レベルを超えるか否かを判定する(S150)。なお、警報レベルとは、加速度センサ10が地震波に起因する加速度を検出した場合にその旨を報知するか否かを判定する際に基準となる値であり、予め実験等によって設定される。なお、警報レベルは特許請求の範囲の「報知基準値」に相当する。加速度センサ10によって検出された加速度の値が警報レベルを超えるときには(S150:YES)、警報を発すべきレベルの地震が発生したと判断して、その旨を報知(警報出力)し(S160)、S110に戻る。一方、加速度センサ10によって検出された加速度の値が警報レベルを超えないときには(S150:NO)、地震が発生したが警報を発すべきほどのレベルではないと判断して、そのままS110に戻る。
一方、上述の地震ノイズ判定処理(S140)において、加速度センサ10がノイズに起因する加速度を検出したと判定された場合には(S145:YES)、加速度センサ10によって検出された加速度の値が警報レベルを超えるか否かを判定する(S170)。加速度センサ10によって検出された加速度の値が警報レベルを超えないときには(S170:NO)、地震ではなくノイズなので警報を発する必要はないと判断して、そのままS110に戻る。一方、加速度センサ10によって検出された加速度の値が警報レベルを超えるときには(S170:YES)、地震が発生している可能性があるために加速度センサ10によって検出された加速度の監視を行う必要があると判断し、加速度センサ10によって検出された加速度が地震波に起因する加速度なのかノイズに起因する加速度なのかを判定する地震ノイズ再判定処理を実行する(S180、後述
続いて、上述の地震ノイズ再判定処理(S180)において、加速度センサ10が地震波に起因する加速度を検出したと判定された場合には(S190:NO)、警報を発すべきレベルの地震が発生したと判断して、上述のS160に移行してその旨を報知(警報出力)し、S110に戻る。一方、上述の地震ノイズ再判定処理(S180)において、加速度センサ10がノイズに起因する加速度を検出したと判定された場合には(S190:YES)、地震ではなくノイズなので警報を発する必要はないと判断して、そのままS110に戻る。
[3.実施形態の効果]
(1)このように本実施形態の地震計1によれば、次のような作用効果を奏する。すなわち、加速度センサ10によって検出された加速度の値がトリガレベルを超えたと判断された場合には(S130:YES)、加速度センサ10によって検出された加速度の監視を行う必要があると判断し、加速度センサ10によって検出された加速度が地震波に起因する加速度なのかノイズに起因する加速度なのかを判定する地震ノイズ判定処理を実行する(S140、図3参照)。具体的には、その後加速度センサ10によって検出された加速度の値が判定基準値を超えたか否かを監視し、S130にて加速度センサ10によって検出された加速度値がトリガレベルを超えてから監視時間が経過するまでに、加速度センサ10によって検出された加速度の値が判定基準値を一度でも超えたら、監視時間が経過した時点で、加速度センサ10がノイズに起因する加速度を検出したと判定する。一方、S130にて加速度センサ10によって検出された加速度値がトリガレベルを超えてから監視時間が経過するまでに、加速度センサ10によって検出された加速度の値が判定基準値を一度も超えなかったら、監視時間が経過した時点で、加速度センサ10が地震波に起因する加速度を検出したと判定する。
このことにより、従来の地震ノイズ判定方法に比べて少ないデータ数でも充分な精度の判定結果が得られる。したがって、トリガ検知から迅速に地震ノイズ判定を行うことができる。また、トリガ検知後に短時間で警報を出したいような場合にも適用できる。
(2)また、本実施形態の地震計1によれば、上述の地震ノイズ判定処理(S140)において、加速度センサ10がノイズに起因する加速度を検出したと判定された場合には(S145:YES)、加速度センサ10によって検出された加速度の値が警報レベルを超えるか否かを判定し(S170)、加速度センサ10によって検出された加速度の値が警報レベルを超えるときには(S170:YES)、加速度センサ10によって検出された加速度が地震波に起因する加速度なのかノイズに起因する加速度なのかを判定する地震ノイズ再判定処理を実行する(S180)。
このことにより、地震ノイズ判定処理時にノイズを検出したと判定された後に地震が発生した場合でも、その地震を確実に検出することができる。
(3)また、本実施形態の地震計1によれば、上述の地震ノイズ再判定処理(S180)において、加速度センサ10が地震波に起因する加速度を検出したと判定された場合には(S190:NO)、その旨を報知(警報出力)するので(S160)、地震ノイズ判定処理時にノイズを検出したと判定された後に地震が発生した旨を報知することができる
[4.他の実施形態]
以上、本発明の一実施形態について説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、以下のような様々な態様にて実施することが可能である。
(1)上記実施形態の地震ノイズ判定処理の代わりに次のような地震ノイズ判定処理を実行してもよい。すなわち、S130にて加速度センサ10によって検出された加速度の値がトリガレベルを超えたと判断された場合には(S130:YES)、図5に例示するように、その後加速度センサ10によって検出された加速度の値が負から正に転じてから再び負に転じるまでの間の加速度の最大値に対する、前記加速度の値がその後正から負に転じてから再び正に転じるまでの間の加速度の最大値の比率を算出する。なおこの場合、その後加速度センサ10によって検出された加速度の値が正から負に転じてから再び正に転じるまでの間の加速度の最大値に対する、前記加速度の値がその後負から正に転じてから再び負に転じるまでの間の加速度の最大値の比率を算出するようにしてもよい。その算出した比率が判定基準値(第二判定基準値)未満であるときに加速度センサ10がノイズに起因する加速度を検出したと判定する。一方、前記比率が判定基準値以上であるときに加速度センサ10が地震波に起因する加速度を検出したと判定する。
なお、判定基準値とは、加速度センサ10によって検出された加速度がノイズに起因するか否かを判定する際に基準となる値であり、予め実験等によって設定される。本実施形態では、判定基準値が数値「0.4」に設定されている。また、本実施形態では検測開始からの監視時間が1秒間に設定されており、トリガ検知から監視時間が経過するまでに地震判定が行われなかったらノイズ判定が行われる。なお、この判定基準値については、固定値として設定してもよいし、範囲を持たせるように設定してもよい。また、加速度センサ10によって検出された加速度の値が負から正に転じるタイミング、および加速度センサ10によって検出された加速度の値が正から負に転じるタイミングが、図中の「lzcj(m)」に相当する。なお、整数mは、検測を開始してから、加速度センサ10によって検出された加速度の成分jの値が負から正または正から負に転じた回数を示す。また、加速度センサ10によって検出された加速度の値が負から正に転じてから再び負に転じるまでの間の加速度の最大値が、図中のAPj(m)に相当し、この場合の整数mの値は奇数である。また、加速度センサ10によって検出された加速度の値が正から負に転じてから再び正に転じるまでの間の加速度の最大値が図中のAPj(m)に相当し、この場合の整数mの値は偶数である。
したがって、本発明の地震計によれば、従来の地震ノイズ判定方法のように地震ノイズ判定タイミングが固定となっている場合に比べて、トリガ検知後に短時間でも地震ノイズ判定を行うことができる。
また、本発明の地震計によれば、従来の地震ノイズ判定に比べて判定に必要なサンプルデータ量が少なくて済み、トリガ検知後に短時間で警報を出したいような場合にも適用できる。
(2)上記実施形態地震ノイズ再判定処理(S180)として次のような処理を実行する。
(2−1)地震ノイズ再判定処理として、図6に例示するように、加速度センサ10によって過去に検出された所定数の加速度の値を基に上下方向の振幅(V)と水平方向の振幅(H)の比(V/H)を計算し、そのうち最も大きい値が設定値を超えたら、加速度センサ10がノイズに起因する加速度を検出したと判定する処理を実行する。具体的には、S170にて加速度センサ10によって検出された加速度の値が警報レベルを超えるときには(S170:YES)、その時点を閾値超過タイミング(図6参照)として、閾値超過タイミングから所定時間経過後の再判定タイミングに判定を行う。なお、本実施形態では、他の手法を並行して実施する場合に再判定のタイミングが重複しないように、所定時間を0.1sに設定されている。また、本実施形態では、地震発生時に遡るために上述の所定数を数値「50」に設定し、加速度センサ10によって過去に検出されたサンプル数50個の加速度の値を基に上下方向の振幅(V)と水平方向の振幅(H)の比(V/H)を計算し、そのうち最も大きい値が予め設定した一定値(設定値)を超えたら、加速度センサ10がノイズに起因する加速度を検出したと判定するようにしている。なお、一定値とは、加速度センサ10によって検出された加速度がノイズに起因するか否かを判定する際に基準となる値であり、予め実験等によって設定される。本実施形態では一定値は数値「30」に設定されている。
このような地震ノイズ再判定処理によれば、特に、実際の地震では考えられないような、上下動だけに偏った振動となるノイズに対して、従来の判定方法と比較して著しく早期にノイズと判定を下すことができる。
(2−2)地震ノイズ再判定処理として、図7に例示するように、加速度センサ10によって過去に検出された所定数の加速度の値のばらつき程度が設定値未満であるときに、加速度センサ10がノイズに起因する加速度を検出したと判定する処理を実行するようにしてもよい。具体的には、加速度の上下方向の成分(Acc3)から加速度の上下方向の成分の移動分散(σ3)を算出し、設定時間が経過するまでの間に、σ3の値が予め設定された基準値を下回る回数を示すばらつき程度(Csig)が設定値未満であるならば、加速度センサ10がノイズに起因する加速度を検出したと判定し、一方、ばらつき程度(Csig)が設定値以上であるときに、加速度センサ10が地震波に起因する加速度を検出したと判定する。なお、基準値、設定時間および設定値については予め実験等によって設定される。本実施形態では、基準値が数値「0.1」に設定され、設定時間が0.5sに設定され、設定値が数値「10」に設定されている。
このような地震ノイズ再判定処理によれば、実際の地震では考えられないような基線ずれ波形に対して、従来の判定方法と比較して著しく早期にノイズと判定を下すことができる。
(2−3)地震ノイズ再判定処理として、図8に例示するように、加速度センサ10によって過去所定時間内に検出された加速度の差分の最大値が設定値を超えたら、加速度センサ10がノイズに起因する加速度を検出したと判定する処理を実行するようにしてもよい。具体的には、S170にて加速度センサ10によって検出された加速度の値が警報レベルを超えるときには(S170:YES)、その時点を警報判断タイミング(図8参照)として、警報判断タイミングから所定時間経過後の再判定タイミングに判定を行う。なお、本実施形態では、他の手法を並行して実施する場合に再判定のタイミングが重複しないように、所定時間を0.1sに設定されている。そして、再判定タイミングから所定時間(本実施形態では1.0s)遡り、再判定タイミングから過去1秒間の間に検出された加速度の差分の最大値を算出し、その算出した差分の最大値が設定値を超えたら、加速度センサ10がノイズに起因する加速度を検出したと判定する。一例を挙げると、加速度センサ10によって再判定タイミング直前1秒間に検出された加速度の差分の最大値が閾値250galを超えたら、加速度センサ10がノイズに起因する加速度を検出したと判定するといった具合である。
このような地震ノイズ再判定処理によれば、特にトリガ後に、実際の地震では考えられないような急激な振幅の増加を伴う電気的なノイズ等に対して、従来の判定方法と比較して著しく早期にノイズと判定を下すことができる。
(3)上記実施形態では、加速度に基づいて地震ノイズ判定を行っているが、これには限られず、加速度以外にも速度や変位などの振幅を有する検出値または検出値に基づく計算値に基づいて地震ノイズ判定を実行するようにしてもよい。なお、このことは地震ノイズ再判定においても同様である。このようにしても、上記実施形態と同様の作用効果を奏する。
本実施形態の地震計の概略構成図である。 本実施形態の地震計が実行する処理を説明するフローチャートである。 地震ノイズ判定処理を示す説明図である。 地震ノイズ判定処理を実行した際に、トリガ検知から地震ノイズ判定が終了するまでの所要時間を示すグラフである。 他の実施形態の地震ノイズ判定処理を示す説明図である。 他の実施形態の地震ノイズ再判定処理(1)を示す説明図である。 他の実施形態の地震ノイズ再判定処理(2)を示す説明図である。 他の実施形態の地震ノイズ再判定処理(3)を示す説明図である。 従来の地震検知方法を示す説明図である。 従来の地震ノイズが発生した後に地震が到達した場合を示す説明図である。
符号の説明
1…地震計、10…加速度センサ、20…地震計処理部、21…波形処理機能部、22…判定機能部、23…警報判断機能部

Claims (10)

  1. 地震波に起因する振幅を検出可能な振幅検出手段と、
    前記振幅検出手段によって検出された振幅が地震波に起因する振幅なのかノイズに起因する振幅なのかを判定する地震ノイズ判定処理を実行する判定手段と、
    前記振幅検出手段が地震波に起因する振幅を検出したと前記判定手段によって判定され
    た場合において前記振幅の値が報知基準値を超えるときにその旨を報知する報知手段と、
    を備える地震計であって、
    さらに、前記振幅検出手段によって検出された振幅の値がトリガレベルを超えたか否かを判断する判断手段を備え、
    前記判定手段は、前記判断手段によって前記振幅値が前記トリガレベルを超えたと判断された場合に、前記地震ノイズ判定処理として、その後前記振幅検出手段によって検出された振幅の値が第一判定基準値を超えたか否かを監視し、前記振幅値が前記トリガレベルを超えてから監視時間が経過するまでに前記振幅検出手段によって検出された振幅の値が前記第一判定基準値を一度でも超えたら、前記振幅検出手段がノイズに起因する振幅を検出したと判定し、一方、前記振幅値が前記トリガレベルを超えてから前記監視時間が経過するまでに前記振幅検出手段によって検出された振幅の値が前記第一判定基準値を一度も超えなかったら、前記振幅検出手段が地震波に起因する振幅を検出したと判定する処理を実行すること
    を特徴とする地震計。
  2. 地震波に起因する振幅を検出可能な振幅検出手段と、
    前記振幅検出手段によって検出された振幅が地震波に起因する振幅なのかノイズに起因する振幅なのかを判定する地震ノイズ判定処理を実行する判定手段と、
    前記振幅検出手段が地震波に起因する振幅を検出したと前記判定手段によって判定され
    た場合において前記振幅の値が報知基準値を超えるときにその旨を報知する報知手段と、
    を備える地震計であって、
    さらに、前記振幅検出手段によって検出された振幅の値がトリガレベルを超えたか否かを判断する判断手段を備え、
    前記判定手段は、前記判断手段によって前記振幅値が前記トリガレベルを超えたと判断された場合においてその後前記振幅検出手段によって検出された振幅の値が正または負の何れか一方から他方に転じてから再び反対側へ転じたときには、前記地震ノイズ判定処理として、前記振幅検出手段によって検出された振幅の値が正または負の何れか一方から他方に転じてから再び反対側へ転じるまでの間の前記振幅の最大値に対する、前記振幅の値がその後正または負の他方から一方に転じてから再び反対側へ転じるまでの間の前記振幅の最大値の比率が第二判定基準値の範囲外であるときに前記振幅検出手段がノイズに起因する振幅を検出したと判定し、一方、前記比率が前記第二判定基準値の範囲内であるときに前記振幅検出手段が地震波に起因する振幅を検出したと判定する処理を実行すること
    を特徴とする地震計。
  3. 請求項1または請求項2に記載の地震計において、
    前記判定手段は、前記振幅検出手段がノイズに起因する振幅を検出したと自らが判定した場合に、その後前記振幅検出手段によって検出された振幅の値が前記報知基準値を超えるときには、前記振幅検出手段によって検出された振幅が地震波に起因する振幅なのかノイズに起因する振幅なのかを判定する地震ノイズ再判定処理を実行することを特徴とする地震計。
  4. 請求項3に記載の地震計において、
    前記報知手段は、前記振幅検出手段がノイズに起因する振幅を検出したと前記判定手段によって判定された場合に、その後前記振幅検出手段によって検出された振幅の値が前記報知基準値を超えるときには、その旨を報知することを特徴とする地震計。
  5. 請求項3または請求項4に記載の地震計において、
    前記判定手段は、前記地震ノイズ再判定処理として、前記振幅検出手段によって過去に
    検出された所定数の振幅の値を基に上下方向の振幅と水平方向の振幅の比を計算し、そのうちの最も大きい値が設定値を超えたら、前記振幅検出手段がノイズに起因する振幅を検出したと判定する処理を実行することを特徴とする地震計。
  6. 請求項3〜請求項5の何れかに記載の地震計において、
    前記判定手段は、前記地震ノイズ再判定処理として、前記振幅検出手段によって過去に検出された所定数の振幅の値のばらつき程度が設定値未満であるときに、前記振幅検出手段がノイズに起因する振幅を検出したと判定する処理を実行することを特徴とする地震計。
  7. 請求項3〜請求項6の何れかに記載の地震計において、
    前記判定手段は、前記地震ノイズ再判定処理として、前記振幅検出手段によって過去所定時間内に検出された振幅の差分の最大値が設定値を超えたら、前記振幅検出手段がノイズに起因する振幅を検出したと判定する処理を実行することを特徴とする地震計。
  8. 地震波に起因する振幅を検出可能な振幅検出手段によって検出された振幅の値がトリガレベルを超えたか否かを判断し、前記振幅値が前記トリガレベルを超えたと判断された場合に、前記振幅検出手段によって検出された振幅が地震波に起因する振幅なのかノイズに起因する振幅なのかを判定する地震ノイズ判定処理として、その後前記振幅検出手段によって検出された振幅の値が第一判定基準値を超えたか否かを監視し、前記振幅値が前記トリガレベルを超えてから監視時間が経過するまでに前記振幅検出手段によって検出された振幅の値が前記第一判定基準値を一度でも超えたら、前記振幅検出手段がノイズに起因する振幅を検出したと判定し、一方、前記振幅値が前記トリガレベルを超えてから前記監視時間が経過するまでに前記振幅検出手段によって検出された振幅の値が前記第一判定基準値を一度も超えなかったら、前記振幅検出手段が地震波に起因する振幅を検出したと判定する処理を実行することを特徴とする地震ノイズ判定方法。
  9. 地震波に起因する振幅を検出可能な振幅検出手段によって検出された振幅の値がトリガレベルを超えたか否かを判断し、前記振幅値が前記トリガレベルを超えたと判断された場合においてその後前記振幅検出手段によって検出された振幅の値が正または負の何れか一方から他方に転じてから再び反対側へ転じたときには、前記振幅検出手段によって検出された振幅が地震波に起因する振幅なのかノイズに起因する振幅なのかを判定する地震ノイズ判定処理として、前記振幅検出手段によって検出された振幅の値が正または負の何れか一方から他方に転じてから再び反対側へ転じるまでの間の前記振幅の最大値に対する、前記振幅の値がその後正または負の他方から一方に転じてから再び反対側へ転じるまでの間の前記振幅の最大値の比率が第二判定基準値の範囲外であるときに前記振幅検出手段がノイズに起因する振幅を検出したと判定し、一方、前記比率が前記第二判定基準値の範囲内であるときに前記振幅検出手段が地震波に起因する振幅を検出したと判定する処理を実行することを特徴とする地震ノイズ判定方法。
  10. 請求項1〜7の何れかに記載の地震計における判定手段および判断手段としてコンピュータを機能させるためのプログラム。
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