JP3271937B2 - 地震判別装置及びこの地震判別装置を有した回路遮断器 - Google Patents

地震判別装置及びこの地震判別装置を有した回路遮断器

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JP3271937B2
JP3271937B2 JP31049197A JP31049197A JP3271937B2 JP 3271937 B2 JP3271937 B2 JP 3271937B2 JP 31049197 A JP31049197 A JP 31049197A JP 31049197 A JP31049197 A JP 31049197A JP 3271937 B2 JP3271937 B2 JP 3271937B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、揺れの加速度で地
震を判別する地震判別装置及び地震判別装置を有した回
路遮断器に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、地震を判別する地震判別装置に
は、特開平3−201535号公報、特開平4−264
221号公報、特開平4−322120号公報に記載さ
れているもののように、揺れに対応して出力されるオン
又はオフのデジ夕ル信号に基づき、その発生時間と回数
を判別して、地震と判断するものがあった。その他のも
のとして特開平5−92884号公報に記載されている
ものの如く、揺れの加速度をアナログ値で検出して所定
値との比較により地震と判断するものがあった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら上述の何
れの従来例にあっても、扉の開閉時の建物の揺れや、床
歩き時に発生する建物の揺れ等の影響を受けて誤動作す
るという問題があった。また、地震発生時において、屋
内の電気器具の転倒・落下等が発生するため電気設備が
損傷を受けることがあり、そのため地震発生によって需
要家から見た電源系統が停電した場合、復電時に損傷し
た電気設備により、二次的に電気火災が発生する可能性
は皆無とは言えなかった。そのため地震判別し、しかも
地震が発生しても停電が起きない場合には避難用照明確
保のために遮断せず、しかも地震発生が原因で停電が起
きた場合には復電時に電路遮断を行う回路遮断器が要望
されている。
【0004】本発明は、上記点に鑑みて為されたもの
で、請求項1乃至18の発明の目的とするところは、誤
判定が少なく、地震を確実に判別することができる地震
判別装置を提供することを目的とし、特に請求項1、
2、9、14,15の発明は、上記目的に加えて、地震
の判別確度が高い地震判別装置を提供することを目的と
し、更に請求項10の発明は、上記目的に加えて最新の
地震情報に更新することができる地震判別装置を提供す
ることを目的とし、また請求項11乃至請求項13の発
明は、上記目的に加えて設置した建物の傾きを判別する
ことができる地震判別装置を提供することを目的とし、
また更に請求項16の発明の目的は建物の倒壊の危険の
判断が行える地震判別装置を提供することを目的とし、
請求項17の発明の目的とするところは上記目的に加え
て感震センサの取付上の制約が無く、省スペースでの配
置を可能とした地震判別装置を提供することを目的と
し、請求項18の発明の目的とするところは、上記目的
に加えて人為的な振動による影響を少なくして地震判別
の確度が高い地震判別装置を提供することを目的とし、
更にまた請求項19乃至22の発明は、地震発生が原因
の停電があると復電時に確実に電路遮断が行え、二次的
に電気火災が発生するのを防止することができる地震判
別装置を有する回路遮断器を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1の発明では、揺れの加速度をアナログ値で
検出する感震センサと、この感震センサの出力周波数成
分より所定周波数以上を減衰させるフィルタ手段と、こ
のフィルタ手段の出力に対して、大きさ、振動数、エネ
ルギーの少なくともいずれかの判断要因から地震判別を
行う判別手段とからなる地震判別装置において、前記判
別手段は、所定時間内の前記フィルタ手段の正又は負若
しくは両者の出力の絶対値の積算を行ない、この積算値
が所定値を越え且つ、所定サンプリング間隔で前記フィ
ルタ手段の出力を別の所定値と比較し、別の所定時間内
に前記フィルタ手段の出力が別の所定値を越える回数が
所定回数を越えることを、地震判別の判断要因とする
とを特徴とし、感震センサが検出した加速度より所定周
波数以上をフィルタ手段により減衰させることができ、
従来のフィルタ手段を有しない地震判別装置での課題で
あった扉開閉時の揺れや床歩き時の揺れ等の高い周波数
の加速度を除去することができ、もって誤判別を少なく
でき、その上積算値と発生回数の両者の確認で地震判別
の信頼性がより高くなり、しかも判別手段の簡素化も可
能となる。
【0006】請求項2の発明では、揺れの加速度をアナ
ログ値で検出する感震センサと、この感震センサの出力
周波数成分より所定周波数以上を減衰させるフィルタ手
段と、このフィルタ手段の出力に対して、大きさ、振動
数、エネルギーの少なくともいずれかの判断要因から地
震判別を行う判別手段とからなる地震判別装置におい
て、前記判別手段、所定サンプリング間隔で前記フィ
ルタ手段の出力を取り込んで所定の大きさの揺れの加速
度を検出した時点から揺れの解析を開始し、予め定めた
判断区間で前記判断要因に基づいて地震判別を行うもの
であって、所定時間内の前記フィルタ手段の正又は負若
しくは両者の出力の絶対値の積算を行ない 、この積算値
が第6の所定値を越え且つ、所定サンプリング間隔で前
記フィルタ手段の出力を第7の所定値と比較し、別の所
定時間内に前記フィルタ手段の出力が別の所定値を越え
る回数が所定回数を越えることを、地震判別の判断要因
とすることを特徴とし、感震センサが検出した加速度よ
り所定周波数以上をフィルタ手段により減衰させること
ができ、従来のフィルタ手段を有しない地震判別装置で
の課題であった扉開閉時の揺れや床歩き時の揺れ等の高
い周波数の加速度を除去することができ、もって誤判別
を少なくでき、また地震の判別を行う条件及び回数を多
くすることで更に誤判別を少なくすることができ、その
上積算値と発生回数の両者の確認で地震判別の信頼性が
より高くなり、しかも判別手段の簡素化も可能となる
【0007】請求項3の発明では、揺れの加速度をアナ
ログ値で検出する感震センサと、この感震センサの出力
周波数成分より所定周波数以上を減衰させるフィルタ手
段と、このフィルタ手段の出力に対して、大きさ、振動
数、エネルギーの少なくともいずれかの判断要因から地
震判別を行う判別手段とで構成される地震判別装置にお
いて、前記判別手段、所定サンプリング間隔で前記フ
ィルタ手段の出力を取り込んで所定の大きさの揺れの加
速度を検出した時点から揺れの解析を開始し、複数設定
する判断区間で前記判断要因に基づいて地震判別を夫々
行い、これらの地震判別結果に基づいて最終的に地震判
別を行うものであって、各判断区間において、所定サン
プリング間隔で前記フィルタ手段の出力を夫々の判断区
間に対応して設定される所定値と比較し、前記フィルタ
手段の出力が前記所定値を越える回数が夫々の判断区間
に対応して設定された所定回数を越えることを、各判断
区間での地震判別の判断要因とすることを特徴とし、
震センサが検出した加速度より所定周波数以上をフィル
タ手段により減衰させることができ、従来のフィルタ手
段を有しない地震判別装置での課題であった扉開閉時の
揺れや床歩き時の揺れ等の高い周波数の加速度を除去す
ることができ、もって誤判別を少なくでき、また地震の
判別を行う条件及び回数を多くすることで更に誤判別を
少なくすることができ、発生回数の確認で地震判別が可
能となる上に、複数の判別結果に基づく総合的な判別が
加わることにより誤判別が少ない判別手段の簡素化が可
能となる。
【0008】請求項4の発明では、揺れの加速度をアナ
ログ値で検出する感震センサと、この感震センサの出力
周波数成分より所定周波数以上を減衰させるフィルタ手
段と、このフィルタ手段の出力に対して、大きさ、振動
数、エネルギーの少なくともいずれかの判断要因から地
震判別を行う判別手段とで構成される地震判別装置にお
いて、前記判別手段が、所定サンプリング間隔で前記フ
ィルタ手段の出力を取り込んで所定の大きさの揺れの加
速度を検出した時点から揺れの解析を開始し、複数設定
する判断区間で前記判断要因に基づいて地震判別を夫々
行い、これらの地震判別結果に基づいて最終的に地震判
別を行うものであって、各判断区間において、前記フィ
ルタ手段の出力が夫々の判断区間に対応して設定される
所定値を越え該越えている状態の継続時間が夫々の判断
区間に対応して設定される所定時間を越えることを、各
判断区間での地震判別の判断要因とすることを特徴と
し、感震センサが検出した加速度より所定周波数以上を
フィルタ手段により減衰させることができ、従来のフィ
ルタ手段を有しない地震判別装置での課題であった扉開
閉時の揺れや床歩き時の揺れ等の高い周波数の加速度を
除去することができ、もって誤判別を少なくでき、また
地震の判別を行う条件及び回数を多くすることで更に誤
判別を少なくすることができ、従来のデジタル式感震セ
ンサのオン・オフ信号の時間幅と回数で判別するものに
比べ、簡単に地震の判別が可能な上に、複数の判別結果
に基づく総合的な判別が加わることにより誤判別が少な
くなる。
【0009】請求項5の発明では、揺れの加速度をアナ
ログ値で検出する感震センサと、この感震センサの出力
周波数成分より所定周波数以上を減衰させるフィルタ手
段と、このフィルタ手段の出力に対して、大きさ、振動
数、エネルギーの少なくともいずれかの判断要因から地
震判別を行う判別手段とで構成される地震判別装置にお
いて、前記判別手段が、所定サンプリング間隔で前記フ
ィルタ手段の出力を取り込んで所定の大きさの揺れの加
速度を検出した時点から揺れの解析を開始し、複数設定
する判断区間で前記判断要因に基づいて地震判別を夫々
行い、これらの地震判別結果に基づいて最終的に地震判
別を行うものであって、各判断区間にお いて、所定サン
プリング間隔で前記フィルタ手段の出力を夫々の判断区
間に対応して設定される所定値と比較し、夫々の判断区
間に対応して設定される所定時間内に前記フィルタ手段
の出力が前記所定値を交差する回数が夫々の判断区間に
対応して設定される所定回数を越えることを、各判断区
間での地震判別の判断要因とすることを特徴とし、感震
センサが検出した加速度より所定周波数以上をフィルタ
手段により減衰させることができ、従来のフィルタ手段
を有しない地震判別装置での課題であった扉開閉時の揺
れや床歩き時の揺れ等の高い周波数の加速度を除去する
ことができ、もって誤判別を少なくでき、また地震の判
別を行う条件及び回数を多くすることで更に誤判別を少
なくすることができ、その上従来のデジタル式感震セン
サのオン・オフ信号の時間幅と回数で判別するものに比
べ、簡単に地震の判別が可能になる上に、複数の判別結
果に基づく総合的な判別が加わることにより誤判別が少
なくなる。
【0010】請求項6の発明では、請求項1乃至5の何
れかの発明において、前記判別手段は、前記フィルタ手
段の正負の出力を別々に判別し、正負の少なくともいず
れか一方で判別が成立したことを、地震判別の判断要因
とすることを特徴とし、地震が一方方向に強い加速度を
発生させるものであったとしても、地震判別が可能とな
る。
【0011】請求項7の発明では、揺れの加速度をアナ
ログ値で検出する感震センサと、この感震センサの出力
周波数成分より所定周波数以上を減衰させるフィルタ手
段と、このフィルタ手段の出力に対して、大きさ、振動
数、エネルギーの少なくともいずれかの判断要因から地
震判別を行う判別手段とで構成される地震判別装置にお
いて、前記判別手段が、所定サンプリング間隔で前記フ
ィルタ手段の出力を取り込んで所定の大きさの揺れの加
速度を検出した時点から揺れの解析を開始し、複数設定
する判断区間で前記判断要因に基づいて地震判別を夫々
行い、これらの地震判別結果に基づいて最終的に地震判
別を行うものであって、各判断区間において、前記フィ
ルタ手段の正又は負若しくは両者の出力の絶対値の積算
を行ない、この積算値が夫々の判断区間に対応して設定
される所定値を越えることを、各 判断区間での地震判別
の判断要因とすることを特徴とし、感震センサが検出し
た加速度より所定周波数以上をフィルタ手段により減衰
させることができ、従来のフィルタ手段を有しない地震
判別装置での課題であった扉開閉時の揺れや床歩き時の
揺れ等の高い周波数の加速度を除去することができ、も
って誤判別を少なくでき、また地震の判別を行う条件及
び回数を多くすることで更に誤判別を少なくすることが
でき、その上積算値の確認で地震判別が可能となる上
に、複数の判別結果に基づく総合的な判別が加わること
により誤判別が少ない判別手段の簡索化が可能となる。
【0012】請求項8の発明では、揺れの加速度をアナ
ログ値で検出する感震センサと、この感震センサの出力
周波数成分より所定周波数以上を減衰させるフィルタ手
段と、このフィルタ手段の出力に対して、大きさ、振動
数、エネルギーの少なくともいずれかの判断要因から地
震判別を行う判別手段とで構成される地震判別装置にお
いて、前記判別手段が、所定サンプリング間隔で前記フ
ィルタ手段の出力を取り込んで所定の大きさの揺れの加
速度を検出した時点から揺れの解析を開始し、複数設定
する判断区間で前記判断要因に基づいて地震判別を夫々
行い、これらの地震判別結果に基づいて最終的に地震判
別を行うものであって、各判断区間において、所定サン
プリング間隔で前記フィルタ手段の正負出力の絶対値の
大きさを、夫々の判断区間に対して設定された常時微動
に対応せる所定値と比較し、当該判断区間内に前記フィ
ルタ手段の正負出力の絶対値の大きさが前記所定値を越
えた回数が夫々の判断区間に対応して設定した所定回数
を越えることを、各判断区間での地震判別の判断要因と
することを特徴とし、感震センサが検出した加速度より
所定周波数以上をフィルタ手段により減衰させることが
でき、従来のフィルタ手段を有しない地震判別装置での
課題であった扉開閉時の揺れや床歩き時の揺れ等の高い
周波数の加速度を除去することができ、もって誤判別を
少なくでき、また地震の判別を行う条件及び回数を多く
することで更に誤判別を少なくすることができ、その上
回数計数をノイズ成分である常時微動の震動による影響
を受けることなく行えるものであって発生回数の確認で
地震判別が可能となる上に、複数の判別結果に基づく総
合的な判別が加わることにより誤判別が少ない判別手段
の簡索化が可能となる。
【0013】請求項9の発明では、揺れの加速度をアナ
ログ値で検出する感震センサと、この感震センサの出力
周波数成分より所定周波数以上を減衰させるフィルタ手
段と、このフィルタ手段の出力に対して、大きさ、振動
数、エネルギーの少なくともいずれかの判断要因から地
震判別を行う判別手段とで構成される地震判別装置にお
いて、前記判別手段が、所定サンプリング間隔で前記フ
ィルタ手段の出力を取り込んで所定の大きさの揺れの加
速度を検出した時点から揺れの解析を開始し、複数設定
する判断区間で前記判断要因に基づいて地震判別を夫々
行い、これらの地震判別結果に基づいて最終的に地震判
別を行うものであって、各判断区間において、所定時間
内に前記フィルタ手段の正又は負若しくは両者の出力の
絶対値の積算を行ない、この積算値が夫々の判断区間に
対応して設定された所定値を越え且つ、所定サンプリン
グ間隔で前記フィルタ手段の出力を夫々の判断区間に対
応して設定された別の所定値と比較し、別の所定時間内
に前記フィルタ手段の出力が夫々の判断区間に対応して
設定された別の所定値を越える回数が夫々の判断区間に
対応して設定した所定回数を越えることを、各判断区間
での地震判別の判断要因とすることを特徴とし、感震セ
ンサが検出した加速度より所定周波数以上をフィルタ手
段により減衰させることができ、従来のフィルタ手段を
有しない地震判別装置での課題であった扉開閉時の揺れ
や床歩き時の揺れ等の高い周波数の加速度を除去するこ
とができ、もって誤判別を少なくでき、また地震の判別
を行う条件及び回数を多くすることで更に誤判別を少な
くすることができ、その上積算値と発生回数の両者の確
認で地震判別の信頼性がより高くなり、しかも複数の判
別結果に基づく総合的な判別が加わることにより誤判別
が少ない判別手段の簡索化が可能となる
【0014】請求項10の発明では、請求項1乃至9の
何れかの発明において、前記判別手段は、地震と判断し
た結果を保持する時間を設定するタイマを有し、該タイ
マの限時動作を、揺れが地震と判別された時点からスタ
ートさせ限時動作終了時に上記結果をリセットするとと
もに、限時動作途中で揺れの発生があるとタイマの 限時
動作を再スタートさせることを特徴とし、上記タイマに
より最新の地震発生情報を提供することが可能となる
【0015】請求項11の発明では、請求項1乃至10
の何れか記載の発明において、前記感震センサは重力方
向に対して傾斜した場合に直流成分を発生し、前記判別
手段はフィルタ手段の出力の直流成分が所定値を所定時
間連続したことを、建物倒壊の判断要因とすることを特
徴とし、装置を設置した建物が傾いて倒壊する事を事前
に判別することができる。
【0016】請求項12の発明では、請求項1乃至10
の何れか記載の発明において、前記感震センサは重力方
向に対して傾斜した場合に直流成分を発生し、前記判別
手段はフィルタ手段の出力の直流成分が複数の所定値を
前記フィルタ手段の出力が各所定値毎に設定された所定
時間連続したことを、建物倒壊の判断要因とすることを
特徴とし、装置を設置した建物が傾いて倒壊する事を事
前に判別することができ、しかも建物の傾きの大きさに
応じた判別時間の設定が可能となる
【0017】請求項13の発明では、請求項11又は1
2記載の発明において、前記判別手段が、揺れが発生し
地震と判別した時点で、傾きの解析の途中結果を平常時
の値にリセットすることを特徴とし、地震による前記フ
ィルタの出力を傾きと誤判別しないことが可能となる。
【0018】請求項14の発明では、揺れの加速度を検
出する感震センサと、その感震センサの出力から所定の
周波数成分を減衰させるフィルタと、そのフィルタの出
力から地震の判別を行う演算処理部とを備えた地震判別
装置であって、前記演算処理部は、所定の判断区間内に
おける、所定の正側のしきい値を越えた回数と所定の負
側のしきい値を越えた回数とのうち何れか大きい回数
と、複数の所定の振動数を通過する回数の中での最大値
と、絶対積算値又は所定のしきい値を越えた継続データ
総数のうちの何れか大きい値との3つの特徴量のうち、
少なくとも2つ以上の特徴量を用いて、前記特徴量の増
加に伴って増大し一定値に飽和するメンバ ーシップ関数
から夫々の確信度を求め、それら確信度のうちの最小値
が一定値以上であれば、地震と判断することを特徴と
し、地震を確実に判別することができる。
【0019】請求項15の発明では、請求項14の発明
において、前記演算処理部は、前記所定の判断区間にお
ける判断を行って、地震と判断された場合には、その判
断結果を保持すると共に、その判断区間よりも長い区間
における判断を行うことを特徴とし、地震を高精度に判
断できる。
【0020】請求項16の発明では、請求項14又は1
5の発明において、前記感震センサは、その測定対象軸
が地軸と一致するように設置され、当該センサの設置場
所の傾斜に伴う重力加速度を計測し、前記演算処理部
は、前記計測値と予め設定してある所定値とを比較し
て、その所定値を超えたときに計時を始め、当該計時し
た時間が予め定めた設定時間を超えた場合に、危険判断
信号を出力することを特徴とし、危険を知らせることが
できる。
【0021】請求項17の発明では、請求項1乃至請求
項16の何れかの発明において、前記感震センサを、半
導体式加速度センサとしたことを特徴とし、半導体式加
速度センサの採用により3次元の加速度の検出が可能な
り、機械式加速度センサに比べ、取付けの制約もなく且
つ省スペースでの配置ができる
【0022】請求項18の発明では、請求項1乃至請求
項17の何れかの発明において、前記フィルタ手段の遮
断周波数を、10Hz以上としたことを特徴とし、地震
特有の0.5〜10Hzの低い加速度を重点的に検出で
きることとなり、10Hz以上の例えば杭打ち時等の人
為的な揺れの加速度が除去できて、誤判別を少なくでき
【0023】請求項19の発明では、請求項1乃至請求
項18記載の地震判別装置と、停電検出手段と、該地震
判別装置の判別手段の地震と判別した出力が生じ且つ停
電検 出手段の検出出力があった場合に、復電時に配線を
強制開極させる開極手段とを有することを特徴とし、地
震発生があったとしても電源供給が図られて安全な避難
を確保でき、併せて復電時に発生し易い通電短絡による
発火を阻止できる
【0024】請求項20の発明では、請求項14又は1
5記載の地震判別装置と、接点を開極させる開極手段
と、復電及び停電を検出する電圧検出手段とを備え、前
記地震判別装置による判断結果及び、前記電圧検出手段
の検出結果に基づいて、当該開極手段の制御を行う地震
判別装置を有した回路遮断器であって、前記電圧検出手
段が停電を検出し、さらに復電を検出したときに、前記
地震判別装置が地震を検出して、その判断結果を保持し
ていれば、当該開極手段を制御して、接点を強制開極さ
せることを特徴とし、地震発生があったとしても電源供
給が図られて安全な避難を確保でき、併せて復電時に発
生し易い通電短絡による発火を阻止できる
【0025】請求項21の発明では、請求項16記載の
地震判別装置と、接点を開極させる開極手段とを備え、
前記地震判別装置による判断結果に基づいて、当該開極
手段の制御を行う地震判別装置を有した回路遮断器であ
って、前記地震判別装置の地震検出以後に、前記危険判
断信号が出力された場合には、当該開極手段を制御し
て、接点を強制開極させることを特徴とし、地震発生が
あったとしても電源供給が図られて安全な避難を確保で
き、併せて復電時に発生し易い通電短絡による発火を阻
止できる
【0026】請求項22の発明では、請求項16記載の
地震判別装置と、接点を開極させる開極手段と、復電及
び停電を検出する電圧検出手段とを備え、前記地震判別
装置による判断結果及び、前記電圧検出手段の検出結果
に基づいて、当該開極手段の制御を行う地震判別装置を
有した回路遮断器であって、前記電圧検出手段が停電を
検出し、さらに復電を検出したときに、前記地震判別装
置が前記危険判断信号を出力している場合には、当該開
極手段を制御して、接点を強制開極させることを特徴と
し、地震発生があったとしても電源供給が図られて安全
な避難を確保で き、併せて復電時に発生し易い通電短絡
による発火を阻止できる
【0027】
【発明の実施の形態】以下、本発明を実施形態により説
明する。 (実施形態1) 本実施形態は地震判別装置にかかるもので、図1はその
全体構成を示している。図示するように本実施形態は、
感震センサたる加速度センサ1とこの加速度センサ1か
ら出力する電圧信号を増幅する増幅器2とこの増幅器2
から出力される増幅された電圧信号から所定周波数以上
をカットするフィルタ3とで構成される感震センサブロ
ック4と、感震センサブロック4のフィルタ3を介して
出力される信号をA/D変換してディジタル信号とする
A/D変換器5とAI処理を行うためのCPUからなる
演算処理部6とで構成された判別回路ブロック7とから
なる。
【0028】加速度センサ1は半導体式加速度センサか
らなり、例えば地震検出用として相応しい検出軸が3軸
のピエゾ抵抗式若しくは静電容量式のものを用いる。ま
た装置を設置する建物の傾き判別を行うために感震セン
サブロック4は加速度センサ1の測定対象軸を地軸に対
して合わして重力加速度が加わらないようにし、増幅器
2の零点出力を設定するようになっている。
【0029】判別回路ブロック7の演算処理部6は、フ
ァジィ推論により地震判定を行うもので、判別ルールを
格納したルールベースと推論エンジンとから構成され
る。ここで本実施形態に用いられる地震判別のルールは
次のような検討のもとで決定した。まず加速度センサか
ら得られる振動加速度の時系列変化の情報から、地震に
よる振動か否かを判断するアルゴリズムを検討した。
【0030】このアルゴリズムの検討に当たって、過去
の実際の地震が起きたときに実測された複数種の地震波
形(図2はその一例である兵庫県南部地震のときの南北
方向の地震波形)と、人為的行為により発生する複数種
の振動波形(図3はその一例である開き扉を激しく閉め
たときにおきる振動波形)とを用いて、それらの時系列
データをそのまま使用し、振動数、gal値の最大値、
積分値(エネルギー)、しきい値超過回数、継続時間、
波形率・波高率、正負ピーク値比の特徴量について分析
した。この分析により地震と非地震との判別が可能な特
徴量として振動数、しきい値超過回数、継続時間、積分
値(エネルギー)が有効であることが判った。この分析
においては地震、非地震データのサンプリング間隔Δt
を20msecとし、特徴量の算出に用いる区間をトリ
ガレベル(例えば±50gal)を越えた時点からの4
sec間とした。
【0031】更に地震・非地震の判別を更に容易にする
ためにフィルタによる高周波成分の除去を考え、遮断周
波数を例えば8,10、15Hzの3種類と各フィルタ
次数4種類を組み合わせて、12種類のフィルタを準備
し、更に計測時間を例えば3種類(1sec、2se
c,4sec)及び地震の判断要因である5種類の特徴
量との組み合わせの180パータンついて、判断対象と
する判断区間を2sec、サンプリング間隔20mse
c、判断に使用するデータ数を100とする条件で特徴
量の比較を行った。
【0032】この結果判断対象とする判断区間が2se
c、2次フィルタ、遮断周波数が10Hzを判別条件と
して採用した。この結果上記フィルタ3としては2次フ
ィルタであって、人為的に発生される高い周波数成分を
加速度センサ1の出力から除去するように10Hz以上
を遮断周波数とするローパスフィルタを採用した。図4
はフィルタ3の周波数特性を示す。
【0033】また上記の判別のための特徴量としては次
の6つの特徴量を採用した。 X1 :第1の所定値である正側のしきい値を越えた回
数、具体的には図5に示すように判断区間(2sec)
内において、例えば+50galを越えたデータ数をカ
ウントする。 X2 :第2の所定値である負側のしきい値を越えた回
数、具体的には図5に示すように判断区間(2sec)
内において、例えば−50galを越えたデータ数をカ
ウントする。 X3 :振動数(第3の所定値を通過する数)、具体的
には図6に示すように判断区間(2sec)内におい
て、例えば+10galを通過する回数をカウントす
る。図中の○囲いの数字は回数を示す。 X4 :振動数(第4の所定値を通過する数)、具体的
には図6に示すように判断区間(2sec)内におい
て、例えば−10galを通過する回数をカウントす
る。図中の□囲いの数字は回数を示す。 X5 :エネルギー(絶対値積算)、具体的には図7に
示すように判断区間(2sec)内において、全てのデ
ータのgal値の絶対値を積算する。 X6 :連続・非連続(継続時間)、具体的には図8
に示すように判断区間(2sec)内において、例えば
+10gal以上或いは−10gal以下の継続データ
総数をカウントする。ここで±10galは常時微動
(外乱ノイズ)を除去するために設定した下限値であ
る。
【0034】これらの特徴量について採択した条件での
相関は図9(a)乃至(c)に示す通りである。これら
を基に、特徴量X1 乃至X6 についてファジイ化表現す
ると、図10(a)乃至(f)に示すようになる。ここ
で判別ルールはX,Yの各軸毎に適用し、いずれかで地
震判別ルールが成立すると「地震」と判断させるように
した。ここで特徴量X1 ,X2 はしきい値(+50ga
l,−50gal)を越えた数が所定回数以上となると
確信度1.0となり、X1 :大、X2 :大と表現され
る。また特徴量X3 ,X4 はしきい値(+10gal,
−10gal)を通過した数が所定回数以上となると確
信度1.0となり、X3 :大、X4 :大と表現される。
更に特徴量X5 は絶対積算値が所定値以上となると確信
度1.0となり、X5 :大と表現される。特徴量X6
±10galを越えた数が所定回数以上となると確信度
1となり、X6 :大と表現される。
【0035】そして地震判別ルールを定式化するため
に、振動の出力レベルが大きい、且つ振動が繰り返し発
生する、且つ出力エネルギーが大きい、という経験的知
識を、上記の特徴量X1 〜X6 を用いて判別ルールを記
述すると、{ しきい値(+50gal)オーバー回
数:大または しきい値(−50gal)オーバー回
数:大}且つ { 振動数(+10gal通過数):大ま
たは 振動数(−10gal通過数):大 }且つ { エ
ネルギー(絶対値積算):大または 連続・非連続(継
続時間):大 }となり、更に特徴量を上記の記号を用
いて判別ルールを記述すると(X1 :大 または X2
大)且つ(X3 :大 または X4 :大)且つ(X5 :大
または X6 :大)なる。
【0036】判別ルールのファジイ演算による記述を行
うと、例えば(X1 :大)である確信度を、C(X1
大)と表し、「且つ」を最小値計算、「または」を最大
値計算として定式化すると、地震判別の確信度は次式で
記述される。地震の確信度CE =Min〔Max{C
(X1 :大),C(X2 :大)},Max{C(X3
大),C(X4 :大)},Max{C(X5 :大),C
(X6 :大)}〕そして本実形態における地震/非地震
の判別ルールは、上記確信度CE を使用して、下記のよ
うに記述される。
【0037】 ・地震の確信度CE ≧0.5ならば地震と判断 ・CE <0.5ならば非地震と判断このようにして記述
された判別ルールを用いて演算処理部6は地震判別を行
ない、地震検出出力を発生する。而して、本実施形態の
地震判別装置は例えば建物等に固定して使用され、例え
ば振動が加わると、感震センサブロック4の加速度セン
サ1が振動の加速度の大きさに応じた電圧信号を発生す
る。この電圧信号は増幅器2で増幅された後フィルタ3
を通過し、人為的に発生する振動に対応する高周波数成
分(10Hz以上)が遮断された後、判別回路ブロック
7のA/D変換器5に入力し、A/D変換される。この
A/D変換された電圧値データが予め設定してあるトリ
ガレベルを越えると、演算処理部6は判断区間として2
secを設定し、この期間において20msec毎にA
/D変換器5から出力される電圧値データをサンプリン
グして取り込む。演算処理部6は取り込んだデータに基
づき上述の特徴量X1 乃至X6 についての確信度を求
め、ルールベースに格納してある判別ルールと、推論エ
ンジンとで地震判別を行ない、確信度CE ≧0.5なら
ば地震と判断し、地震判別出力を発生する。
【0038】この地震判別出力は、後述する回路遮断器
の強制開極を行う判断に用いる信号や、地震発生報知の
信号等に用いることができる。尚本実施形態では判別ル
ールを、特徴量X1 〜X6 を用いて(X1 :大 または
2 :大)且つ(X3 :大または X4 :大)且つ(X
5 :大 または X6 :大)としているが、(X1 :大
または X2 :大)且つ(X3 :大 または X4 :大)
で表せる判別ルールや、(X1 :大 または X2 :大)
且つ(X5 :大 または X6 :大)で表せる判別ルー
ル、更には(X2 :大 または X3 :大)且つ(X5
大 または X6 :大)で表せる判別ルール等、特徴量X
1 乃至X6 の一つ乃至複数を組み合わせて判別ルールを
構成しても勿論良い。
【0039】ところで、地震によって建物が傾斜して危
険性が伴うことがある。そこで本実施形態の地震判別装
置は、加速度センサ1の測定対象軸を地軸に合わせて重
力加速が加わらないように設置し、この設置状態で増幅
器2からの出力が零となるように零点調整を行ない、地
震判別より長いサンプリング間隔で判別回路ブロック7
の演算処理部6で建物が所定角度傾いたときに現れる重
力加速度による直流電圧のデータの処理結果(例えば1
0個のデータの平均値)と、予めいくつかの設定してあ
る所定値とを比較してその所定値(例えば建物が2度傾
いたときの重力加速度に対応する電圧値と、10度傾い
たときの重力加速度に対応する電圧値)を越えたとき
に、夫々の傾きの解析を開始し、その所定値を越え続け
ている時間が各設定時間(例えば建物が2度傾いている
と判断する時間を5分、建物が10度傾いていると判断
する時間を6sec)を越える場合に危険と判断して危
険判断信号を出力し、危険を知らせることもできるよう
になっている。
【0040】また極めて低周波の地震等の揺れが発生し
た場合は、地震の揺れを傾きと誤判断することが考えら
れる。そこで本実施形態の地震判別装置は、傾きの解析
中の際に地震の判別があると傾きの解析の途中結果をリ
セットし、誤判別が無いようになっている。(実施形態
2) 上記実施形態1では、判断区間を2secとしたが、地
震を高精度に判断するには解析時間をより長くすれば良
い。一方地震直後に地震判別装置に電源供給する系統が
停電した場合、蓄電器等を用いたバックアップ電源によ
って装置が動作する時間には限りがあるので、バックア
ップ電源の限界容量に達するまでに地震判別を行う判断
区間と、充分な時間を取って判断できる場合の判断区間
を定めたのが本実施形態である。
【0041】つまり本実施形態では地震(振動)が発生
して解析を開始した時点から2sec間を第1の判断区
間として2secでの判別ルール(実施形態1で示した
ものを適用)を採用し、更に2sec経過した時点、つ
まり解析開始から4sec間を第2の判断区間とし、こ
の第2の判断区間では4secの判別ルール(上述の2
secの判別ルールと同様にして定式化したもの)を適
用する。尚装置の構成は図1と同じ構成を用いる。但し
停電検出、判断結果を保持するEEPROM、バックア
ップ電源を構成する蓄電器等を備えているものとする。
図11は本実施形態の演算処理部6の地震判別アルゴリ
ズムを示しており、振動が発生し、その振動が地震解析
のトリガレベルを越えると、2sec間のデータ蓄積を
開始してその最初の2sec間の判断区間では2sec
での判別ルールを適用して地震判別を行い、判別結果が
地震でなければ、トリガレベルの判定処理を行う監視状
態に戻る。そして判別結果が地震であれば、その判別結
果を上記EEPROMに保持する。そして更に2秒間の
データ蓄積を行い、この間に停電が起きた場合には判別
動作を終了する。もし停電が無ければ蓄積されたデータ
に対して4secでの判別ルールを用いて地震の判別を
行い、その判別結果が地震であれば、判別動作を終了
し、地震でなければ上述の監視状態に戻る。
【0042】このように本実施形態では電源の状態に応
じて2secの判別ルールで行った地震判別の結果を用
いるか、より精度の高い判別が行える4secの判別ル
ールで行った地震判別の結果を用いるかの処理を行うこ
とができるため、状況に応じた適切な地震判別が可能と
なる。(実施形態3) 本実施形態は、実施形態1で示す上記の地震判別装置を
組み込んだ回路遮断器であって、図12に示すように回
路で構成される。
【0043】本実施形態は単相3線用の回路遮断器を構
成し、過電流検出素子たるバイメタル8、8が過電流に
より湾曲した際にその湾曲により強制開極手段であるト
リップ機構(図示せず)をトリップ動作させ主接点Sを
強制開極させる通常の回路遮断機構の他に、上述の地震
判別装置を組み込み、地震判別装置が地震判別をした場
合には後述する条件下で引外し回路ブロック9の釈放リ
レー10が駆動され、この駆動により上述のトリップ機
構を強制的に動作させ主接点Sを強制開極するようにな
っている。
【0044】本実施形態の回路構成は、図示するように
地震判別装置を構成する感震センサブロック4及び判別
回路ブロック7と、電源回路ブロック11と、上記引外
し回路ブロック9と、音声用出力ブロック12とから構
成され、判別回路ブロック7には実施形態1で説明した
A/D変換器5及び演算処理部6の他に主接点Sから見
て負荷側の電路の電圧を検出する電圧検出回路13と、
EEPROMからなるデータ記憶部14とを備え、演算
処理部6は上述した地震判別及び建物の傾き判断の機能
の他に電圧検出回路13の電圧検出出力を取り込み、電
圧検出出力に基づいて停電と復電とを判別する機能と、
地震判別、建物の傾き判断、停電・復電の検出に基づい
た引外し回路ブロック9の引外し回路17への制御信号
の出力、引外し動作を表示する発光ダイオードLEDへ
の駆動信号の出力、更に音声用出力ブロック12への音
声選択のための制御信号を出力する制御機能と、また更
に地震判別に基づいて地震判別があったことをデータ記
憶部14に書き込んだり、書き込んだデータを消去させ
る機能を備えている。
【0045】電源回路ブロック11は主接点Sから見て
電源側の電路からヒューズFUを介して交流電源を取り
込み、直流に変換して各ブロック4,7,9、12の回
路に直流電源を供給する直流電源部15と、停電時に各
ブロック4,7,9、12の回路に直流電源を供給する
バックアップ回路16とからなる。引外し回路ブロック
9は上記の釈放リレー10と、引外し回路17とで構成
され、引外し回路17は制御信号が入力すると釈放リレ
ー10を駆動する。音声用出力ブロック12は演算処理
部6からの制御信号を受けて本体22外のの音声発生装
置18に対して信号線を介して音声選択信号を出力する
機能を備える。音声発生装置18は、判別回路19と、
音声合成回路20とで構成され、判別回路19は音声用
出力ブロック12からの音声選択信号に応じて音声合成
回路20から出力させる音声を選択し、その音声信号を
スピーカ21で再生させるようになっている。
【0046】而して本実施形態の回路遮断器の動作を図
13乃至図16のタイミングチャート及び図17のフロ
ーチャートに基づいて説明する。而して通常にあって
は、回路遮断器内の判別回路ブロック7の演算処理部6
はA/D変換器5を通じて感震センサブロック4からの
加速度データたる電圧値データを取り込み、その直流電
圧値が所定値、つまり設置している建物が2度傾いた時
の値以上となったかを判断する処理と、地震判別開始の
トリガレベルたるしきい値以上に電圧値データの値がな
ったかを判断する処理を繰り返して行なっている。そし
て上記電圧値データの値がトリガレベルを越えると、演
算処理部6は加速度データたる電圧値データを2sec
間20msec毎にサンプリングして取り込み、データ
解析と、地震判別処理を実施形態1と同様な判別ルール
に基づいて行う。地震判別処理において、演算処理部6
は地震発生と判別した場合元に戻るが、地震発生と判別
した場合にはデータ記憶部14を構成するEEPROM
に地震発生があったことを書き込み、同時に内部タイマ
をスタートさせるとともに音声により地震発生を報知さ
せる。内部タイマは停電発生を検出するための期間(例
えば48時間)を設定するもので、演算処理部6はこの
期間において停電がなければ、データ記憶部14の書き
込み内容を消去して内部タイマをリセットし、元の状態
に戻る。
【0047】つまり図13(b)に示すように地震波が
加速度センサ1により検出され、演算処理部6で地震発
生が判別され、図13(d)に示すように停電検出期間
Tが設定されたものの、図13(a)に示すように電源
系統に停電が起きず、また建物の傾きも図13(c)に
示すように起きなかった場合には、主接点Sの強制開極
は図13(e)に示すように為されないのである。但し
演算処理部6は地震発生を判別すると音声用出力ブロッ
ク12を通じて音声発生装置18の判別回路19に対し
て地震発生を報知する音声を選択する音声選択信号を与
え、図13(f)に示すように一定期間(例えば3分
間)ta、地震発生報知に対応する音声信号を一定間隔
で音声合成回路20より出力させてスピーカ21から報
知させる。この報知は報知期間ta中に停電検出がある
と、停止される。
【0048】ところで、図14(a)に示すように停電
は起きないものの、図14(c)に示すように建物が2
度以上傾いたと演算処理部6が判別した場合には、演算
処理部6は図14(e)に示すように引外し回路ブロッ
ク9に制御信号を出力してトリップ機構をトリップ動作
させ、主接点Sを強制開極させ、同時に発光ダイオード
LEDを点灯駆動する。またこの時演算処理部6は音声
用出力ブロック12を通じて音声発生装置18の判別回
路19に対してトリップされたことを報知する音声を選
択する音声選択信号を出力する。この音声選択信号によ
り図14(f)に示すように音声合成回路20から一定
期間(例えば5分間)tb、一定間隔で回路遮断器がト
リップ動作したことを報知させる。図14(b)は図1
3(b)と同様に地震波検出を、図14(d)は図13
(d)と同様に停電検出期間Tの設定を示す。
【0049】次に回路遮断器のトリップ状態がリセット
され主接点Sが投入されると、演算処理部6は電圧検出
回路13の電圧検出信号に基づいて再投入を検出し、発
光ダイードLEDを消灯させ、またデータ記憶部14の
データ消去と、内部タイマのリセットを行う。一方図1
5(b)に示す地震波検出に基づいて演算処理部6が地
震発生と判別して図15(d)に示すように設定した停
電検出期間Tの間に図15(a)に示すように停電が起
きると、この停電を演算処理部6は電圧検出回路13の
電圧検出信号が無くなったことにより検出する。その後
電圧検出回路13より電圧検出信号が出力されて復電が
検出されると、演算処理部6はデータ記憶部14の記憶
内容をチェックし、地震発生の記録があれば、図15
(e)に示すように引外し回路ブロック9に制御信号を
出力してトリップ機構をトリップ動作させ、主接点Sを
強制開極させ、同時に発光ダイオードLEDを点灯駆動
する。またこの時演算処理部6は音声用出力ブロック1
2を通じて音声発生装置18の判別回路19に対してト
リップされたことを報知する音声を選択する音声選択信
号を出力する。この音声選択信号により音声合成回路2
0から上述と同様に回路遮断器がトリップ動作したこと
を図15(f)で示すように報知させる。図15(c)
は図13(c)と同様に建物の傾き検出に対応してお
り、この場合建物の傾き検出が無い状態を示す。
【0050】地震判別後、停電が起き、且つ建物が2度
以上の傾きが図16(c)に示すように検出された場合
にも、図16(a)に示すように復電され、この復電を
検出した演算処理部6は図16(e)に示すように引外
し回路ブロック9に制御信号を出力してトリップ機構を
トリップ動作させ、主接点Sを強制開極させ、同時に発
光ダイオードLEDを点灯駆動する。またこの時演算処
理部6は音声用出力ブロック12を通じて音声発生装置
18の判別回路19に対してトリップされたことを報知
する音声を選択する音声選択信号を出力する。この音声
選択信号により音声合成回路20から上述と同様に回路
遮断器がトリップ動作したことを図16(f)に示すよ
うに報知させる。尚図16(b)は地震波検出を、図1
6(d)は演算制御部6の地震判別処理を示す。
【0051】このように本実施形態の回路遮断器は、一
般の回路遮断器と同様に過電流が流れると、トリップ動
作して主接点Sを開極させる機能に加えて、地震発生が
あった場合には音声発生装置18により地震発生を報知
させる機能と、地震発生後に停電があった場合には復電
時に主接点Sを強制的に開極して復電後における電気火
災を防止する機能と、建物が一定以上傾いた場合にも主
接点Sを強制的に開極し、建物倒壊時の電気火災を防止
することができる機能を持つという特徴がある。
【0052】尚地震発生による停電ではなく、通常の停
電が起きた場合にはデータ記憶部14をチェックしても
地震発生が記録されていないから復電時の強制開極は行
われない。ここで、上述の建物の傾き発生時の処理につ
いて、図18,19に基づいて説明する。
【0053】まず建物が緩やかに傾いて行く場合には、
図18(a)に示すように2度の傾き検出に対応するし
きい値LAを、感震センサブロック4の出力電圧が越え
ると(t0 )、傾き解析を開始し、しきい値LAを越え
ている時間が5分を越えると(t1 )、演算処理部6は
引外し回路9に制御信号を出力してトリップ機構をトリ
ップ動作させ主接点Sを強制開極させると同時に発光ダ
イオードLEDを点滅させ、更に音声用出力ブロック1
2を通じて音声発生装置18の判別回路19に対してト
リップされたことを報知する音声を選択する音声選択信
号を出力して音声報知を例えば3分間継続させる。そし
てt2 で主接点Sが投入されると、演算処理部6は再び
5分間の傾き解析を行い、しきい値Laを越えている時
間が再び5分を越えると(t3 )、上述のように主接点
Sの強制開極、音声報知、発光ダイオードLEDの各制
御を行う。以後傾きに対する対処を行わずに主接点Sの
投入が行われる度に上述の動作を繰り返すことになる。
この傾き処理は地震の発生の如何にかかわらず常時実行
される。
【0054】建物が急に傾くような場合には傾き解析を
短時間で行わなければならないため、次のように傾き解
析時間を6secとしている。つまり図19(a)に示
すように10度の傾き検出に対応するしきい値LBを、
感震センサブロック4の出力電圧が越えると(t0 )、
傾き解析を開始し、しきい値LBを越えている時間が6
secを越えると(t1 )、演算処理部6は引外し回路
9に制御信号を出力してトリップ機構をトリップ動作さ
せ主接点Sを強制開極させると同時に発光ダイオードL
EDを点滅させ、更に音声用出力ブロック12を通じて
音声発生装置18の判別回路19に対してトリップされ
たことを報知する音声を選択する音声選択信号を出力し
て音声報知を例えば3分間継続させる。そしてt2 で主
接点Sが投入されると、演算処理部6は再び6sec間
の傾き解析を行い、しきい値Laを越えている時間が再
び5分を越えると(t3)、上述のように主接点Sの強
制開極、音声報知、発光ダイオードLEDの各制御を行
う。以後傾きに対する対処を行わずに主接点Sの投入が
行われる度に上述の動作を繰り返すことになる。この傾
き処理は地震の発生の如何にかかわらず常時実行され
る。また傾き解析中において、地震と判別された場合に
は、傾き解析を初期化する。図20(a)(b)は本実
施形態の斜視図、正面図を示しており、本体22の表面
には操作ハンドル23の他に、上記発光ダイオードLE
Dを露設するとともに、疑似的に地震判別を演算処理部
6に行わせて、地震判別後の動作をテストするためのテ
ストスイッチSWの操作釦24を露出してある。図20
(c)は音声発生装置18の斜視図を示す。
【0055】本実施形態は、過電流検出時のトリップ動
作する一般の回路遮断器に、データ記憶部14、電圧検
出回路13を追加した判別回路ブロック7及び感震セン
サブロック4からなる地震判別装置と、電源回路ブロッ
ク11、引外し回路ブロック9、音声用出力ブロック1
2を付加して構成されたものであるが、漏電遮断器や欠
相検出付の漏電遮断器に地震判別装置を組み込んで構成
しても勿論良い。(実施形態4)上記実施形態3では、
実施形態1の地震判別装置を用いたものであるが、実施
形態2による地震判別装置を用いたのが本実施形態であ
る。尚回路構成、構造及び建物の傾き処理に関する動作
は実施形態3と同じであるから、実施形態2における地
震判別アルゴリズムに沿った本実施形態の動作を図12
の構成を参照して以下に説明する。
【0056】まず図21(a)に示すように単発の振動
が起き、図21(b)に示すように地震解析のトリガか
ら2sec判別ルールによる地震判別を行う前に、振動
が無くなると、非地震と判別されて地震時に対する処理
は行われない。一方図22(a)に示すように2sec
判別ルールによって地震と判別されるような時間振動が
継続した場合には、第1の判断区間において、地震発生
をEEPROMからなるデータ記憶部14に書き込む。
そして地震解析のトリガから4sec後において4se
c判別ルールによる地震判別を行い、地震と判別されな
かった場合にはデータ記憶部14に書き込んだ地震発生
の情報を消去する。
【0057】更に図23(a)に示すように振動が非常
に長く継続している場合には、図23(b)に示すよう
に4sec判別ルールによっても地震判別が為される。
このため演算処理部6では、音声用出力ブロック12を
通じて音声発生装置18の判別回路19に対して回路遮
断器を切ることをアッピールする音声を選択する音声選
択信号を出力して音声報知を例えば3分間継続させ、更
に発光ダイオードLEDEを点滅させる。同時に内蔵タ
イマをトリガして限時動作を開始させる。この内蔵タイ
マは例えば、24時間限時動作を行うもので、24時間
経過するとこの内蔵タイマのタイマ出力に基づいて演算
処理部6はデータ記憶部14に書き込んである地震発生
の情報を消去して地震監視状態に戻る。
【0058】さて上記図21乃至図23では単発の振動
が起きた場合であるが、例えば図24(a)に示すよう
に最初の地震判別が為されてから、24時間経過する前
に再び振動が発生すると、図24(b)に示すように演
算処理部6は4sec判別ルールにより地震判別を行
い、地震と判別されたなかった場合には内蔵タイマの限
時動作を継続させ、また発光ダイオードLEDの点滅動
作を継続させる。
【0059】一方図25(a)に示すように最初の地震
判別が為されてから、24時間経過する前に再び振動が
発生し、図25(b)に示すように演算処理部6の4s
ec判別ルールによる地震判別が、地震の場合には内蔵
タイマの限時動作をその判別時点で再スタートさせ、更
に音声報知、発光ダイードLEDの点滅動作を再スター
トさせる。この動作は内蔵タイマの限時動作が終了する
前に、地震と判別される振動が発生する場合にはその都
度繰り返されることになる。尚上述の各動作において2
sec判別ルールによる地震判別から内蔵タイマの限時
動作停止までに、停電が検出されると、主接点Sを開極
動作させるトリップ制御を行う。
【0060】
【発明の効果】請求項1の発明は、揺れの加速度をアナ
ログ値で検出する感震センサと、この感震センサの出力
周波数成分より所定周波数以上を減衰させるフィルタ手
段と、このフィルタ手段の出力に対して、大きさ、振動
数、エネルギーの少なくともいずれかの判断要因から地
震判別を行う判別手段とからなる地震判別装置におい
て、前記判別手段は、所定時間内の前記フィルタ手段の
正又は負若しくは両者の出力の絶対値の積算を行ない、
この積算値が所定値を越え且つ、所定サンプリング間隔
で前記フィルタ手段の出力を別の所定値と比較し、別の
所定時間内に前記フィルタ手段の出力が別の所定値を越
える回数が所定回数を越えることを、地震判別の判断要
因とするので、感震センサが検出した加速度より所定周
波数以上をフィルタ手段により減衰させることができ、
従来のフィルタ手段を有しない地震判別装置での課題で
あった扉開閉時の揺れや床歩き時の揺れ等の高い周波数
の加速度を除去することができ、もって誤判別を少なく
でき、その上積算値と発生回数の両者の確認で地震判別
の信頼性がより高くなり、しかも判別手段の簡素化も可
能となるという効果がある。
【0061】請求項2の発明は、揺れの加速度をアナロ
グ値で検出する感震センサと、この感震センサの出力周
波数成分より所定周波数以上を減衰させるフィルタ手段
と、このフィルタ手段の出力に対して、大きさ、振動
数、エネルギーの少なくともいずれかの判断要因から地
震判別を行う判別手段とからなる地震判別装置におい
て、前記判別手段、所定サンプリング間隔で前記フィ
ルタ手段の出力を取り込んで所定の大きさの揺れの加速
度を検出した時点から揺れの解析を開始し、予め定めた
判断区間で前記判断要因に基づいて地震判別を行うもの
であって、所定時間内の前記フィルタ手段の正又は負若
しくは両者の出力の絶対値の積算を行ない、この積算値
が第6の所定値を越え且つ、所定サンプリング間隔で前
記フィルタ手段の出力を第7の所定値と比較し、別の所
定時間内に前記フィルタ手段の出力が別の所定値を越え
る回数が所定回数を越えることを、地震判別の判断要因
とするので、感震センサが検出した加速度より所定周波
数以上をフィルタ手段により減衰させることができ、従
来のフィルタ手段を有しない地震判別装置での課題であ
った扉開閉時の揺れや床歩き時の揺れ等の高い周波数の
加速度を除去することが でき、もって誤判別を少なくで
き、また地震の判別を行う条件及び回数を多くすること
で更に誤判別を少なくすることができ、その上積算値と
発生回数の両者の確認で地震判別の信頼性がより高くな
り、しかも判別手段の簡素化も可能となるという効果が
ある。
【0062】請求項3の発明は、揺れの加速度をアナロ
グ値で検出する感震センサと、この感震センサの出力周
波数成分より所定周波数以上を減衰させるフィルタ手段
と、このフィルタ手段の出力に対して、大きさ、振動
数、エネルギーの少なくともいずれかの判断要因から地
震判別を行う判別手段とで構成される地震判別装置にお
いて、前記判別手段、所定サンプリング間隔で前記フ
ィルタ手段の出力を取り込んで所定の大きさの揺れの加
速度を検出した時点から揺れの解析を開始し、複数設定
する判断区間で前記判断要因に基づいて地震判別を夫々
行い、これらの地震判別結果に基づいて最終的に地震判
別を行うものであって、各判断区間において、所定サン
プリング間隔で前記フィルタ手段の出力を夫々の判断区
間に対応して設定される所定値と比較し、前記フィルタ
手段の出力が前記所定値を越える回数が夫々の判断区間
に対応して設定された所定回数を越えることを、各判断
区間での地震判別の判断要因とするので、感震センサが
検出した加速度より所定周波数以上をフィルタ手段によ
り減衰させることができ、従来のフィルタ手段を有しな
い地震判別装置での課題であった扉開閉時の揺れや床歩
き時の揺れ等の高い周波数の加速度を除去することがで
き、もって誤判別を少なくでき、また地震の判別を行う
条件及び回数を多くすることで更に誤判別を少なくする
ことができ、その上発生回数の確認で地震判別が可能と
なる上に、複数の判別結果に基づく総合的な判別が加わ
ることにより誤判別が少ない判別手段の簡素化が可能と
なるという効果がある。
【0063】請求項4の発明は、揺れの加速度をアナロ
グ値で検出する感震センサと、この感震センサの出力周
波数成分より所定周波数以上を減衰させるフィルタ手段
と、このフィルタ手段の出力に対して、大きさ、振動
数、エネルギーの少なくともいずれかの判断要因から地
震判別を行う判別手段とで構成される地震判別装置にお
いて、前記判別手段が、所定サンプリング間隔で前記フ
ィルタ手段の出力を取り込んで所定の大きさの揺れの加
速度を検出した時点から揺れの解析を開始し、複数設定
する判断区間で前記判断要因に基づいて地震判別を夫々
行い、これらの地震判別結果に基づいて最終的に地震判
別を行うものであって、各判断区間において、前記フィ
ルタ手段の出力が夫々の判断区間に対応して設定される
所定値を越え該越えている状態の継続時間が夫々の判断
区間に対応して設定される所定時間を越えることを、各
判断区間での地震判別の判断要因とするので、感震セン
サが検出した加速度より所定周波数以上をフィルタ手段
により減衰させることができ、従来のフィルタ手段を有
しない地震判別装置での課題であった扉開閉時の揺れや
床歩き時の揺れ等の高い周波数の加速度を除去すること
ができ、もって誤判別を少なくでき、また地震の判別を
行う条件及び回数を多くすることで更に誤判別を少なく
することができ、その上従来のデジタル式感震センサの
オン・オフ信号の時間幅と回数で判別するものに比べ、
簡単に地震の判別が可能な上に、複数の判別結果に基づ
く総合的な判別が加わることにより誤判別が少なくなる
という効果がある。
【0064】請求項5の発明は、揺れの加速度をアナロ
グ値で検出する感震センサと、この感震センサの出力周
波数成分より所定周波数以上を減衰させるフィルタ手段
と、このフィルタ手段の出力に対して、大きさ、振動
数、エネルギーの少なくともいずれかの判断要因から地
震判別を行う判別手段とで構成される地震判別装置にお
いて、前記判別手段が、所定サンプリング間隔で前記フ
ィルタ手段の出力を取り込んで所定の大きさの揺れの加
速度を検出した時点から揺れの解析を開始し、複数設定
する判断区間で前記判断要因に基づいて地震判別を夫々
行い、これらの地震判別結果に基づいて最終的に地震判
別を行うものであって、各判断区間において、所定サン
プリング間隔で前記フィルタ手段の出力を夫々の判断区
間に対応して設定される所定値と比較し、夫々の判断区
間に対応して設定される所定時間内に前記フィルタ手段
の出力が前記所定値を交差する回数が夫々の判断区間に
対応して設定される所定回数を越えることを、各判断区
間での地震判別の判断要因とするので、感震センサが検
出した加速度より所定周波数以上をフィルタ手段によ
減衰させることができ、従来のフィルタ手段を有しない
地震判別装置での課題であった扉開閉時の揺れや床歩き
時の揺れ等の高い周波数の加速度を除去することがで
き、もって誤判別を少なくでき、また地震の判別を行う
条件及び回数を多くすることで更に誤判別を少なくする
ことができ、その上従来のデジタル式感震センサのオン
・オフ信号の時間幅と回数で判別するものに比べ、簡単
に地震の判別が可能になる上に、複数の判別結果に基づ
く総合的な判別が加わることにより誤判別が少なくなる
という効果がある。
【0065】請求項6の発明は、請求項1乃至5の何れ
かの発明において、前記判別手段は、前記フィルタ手段
正負の出力を別々に判別し、正負の少なくともいずれ
か一方で判別が成立したことを、地震判別の判断要因と
するので、地震が一方方向に強い加速度を発生させるも
のであったとしても、地震判別が可能なるという効果
がある。
【0066】請求項7の発明は、揺れの加速度をアナロ
グ値で検出する感震センサと、この感震センサの出力周
波数成分より所定周波数以上を減衰させるフィルタ手段
と、このフィルタ手段の出力に対して、大きさ、振動
数、エネルギーの少なくともいずれかの判断要因から地
震判別を行う判別手段とで構成される地震判別装置にお
いて、前記判別手段が、所定サンプリング間隔で前記フ
ィルタ手段の出力を取り込んで所定の大きさの揺れの加
速度を検出した時点から揺れの解析を開始し、複数設定
する判断区間で前記判断要因に基づいて地震判別を夫々
行い、これらの地震判別結果に基づいて最終的に地震判
別を行うものであって、各判断区間において、前記フィ
ルタ手段の正又は負若しくは両者の出力の絶対値の積算
を行ない、この積算値が夫々の判断区間に対応して設定
される所定値を越えることを、各判断区間での地震判別
の判断要因とするので、感震センサが検出した加速度よ
り所定周波数以上をフィルタ手段により減衰させること
ができ、従来のフィルタ手段を有しない地震判別装置で
の課題であった扉開閉時の揺れや床歩き時の揺れ等の高
い周波数の加速度を除去することができ、もって誤判別
を少なくでき、また地震の判別を行う条件及び回数を多
くすることで更に誤判別を少なくすることがで き、その
上積算値の確認で地震判別が可能となる上に、複数の判
別結果に基づく総合的な判別が加わることにより誤判別
が少ない判別手段の簡索化が可能となるという効果があ
る。
【0067】請求項8の発明は、揺れの加速度をアナロ
グ値で検出する感震センサと、この感震センサの出力周
波数成分より所定周波数以上を減衰させるフィルタ手段
と、このフィルタ手段の出力に対して、大きさ、振動
数、エネルギーの少なくともいずれかの判断要因から地
震判別を行う判別手段とで構成される地震判別装置にお
いて、前記判別手段が、所定サンプリング間隔で前記フ
ィルタ手段の出力を取り込んで所定の大きさの揺れの加
速度を検出した時点から揺れの解析を開始し、複数設定
する判断区間で前記判断要因に基づいて地震判別を夫々
行い、これらの地震判別結果に基づいて最終的に地震判
別を行うものであって、各判断区間において、所定サン
プリング間隔で前記フィルタ手段の正負出力の絶対値の
大きさを、夫々の判断区間に対して設定された常時微動
に対応せる所定値と比較し、当該判断区間内に前記フィ
ルタ手段の正負出力の絶対値の大きさが前記所定値を越
えた回数が夫々の判断区間に対応して設定した所定回数
を越えることを、各判断区間での地震判別の判断要因と
するので感震センサが検出した加速度より所定周波数
以上をフィルタ手段により減衰させることができ、従来
のフィルタ手段を有しない地震判別装置での課題であっ
た扉開閉時の揺れや床歩き時の揺れ等の高い周波数の加
速度を除去することができ、もって誤判別を少なくで
き、また地震の判別を行う条件及び回数を多くすること
で更に誤判別を少なくすることができ、その上回数計数
をノイズ成分である常時微動の震動による影響を受ける
ことなく行えるものであって発生回数の確認で地震判別
が可能となる上に、複数の判別結果に基づく総合的な判
別が加わることにより誤判別が少ない判別手段の簡索化
が可能となるという効果がある。
【0068】請求項9の発明は、揺れの加速度をアナロ
グ値で検出する感震センサと、この感震センサの出力周
波数成分より所定周波数以上を減衰させるフィルタ手段
と、このフィルタ手段の出力に対して、大きさ、振動
数、エネルギーの少なくともい ずれかの判断要因から地
震判別を行う判別手段とで構成される地震判別装置にお
いて、前記判別手段が、所定サンプリング間隔で前記フ
ィルタ手段の出力を取り込んで所定の大きさの揺れの加
速度を検出した時点から揺れの解析を開始し、複数設定
する判断区間で前記判断要因に基づいて地震判別を夫々
行い、これらの地震判別結果に基づいて最終的に地震判
別を行うものであって、各判断区間において、所定時間
内に前記フィルタ手段の正又は負若しくは両者の出力の
絶対値の積算を行ない、この積算値が夫々の判断区間に
対応して設定された所定値を越え且つ、所定サンプリン
グ間隔で前記フィルタ手段の出力を夫々の判断区間に対
応して設定された別の所定値と比較し、別の所定時間内
に前記フィルタ手段の出力が夫々の判断区間に対応して
設定された別の所定値を越える回数が夫々の判断区間に
対応して設定した所定回数を越えることを、各判断区間
での地震判別の判断要因とするので、感震センサが検出
した加速度より所定周波数以上をフィルタ手段により減
衰させることができ、従来のフィルタ手段を有しない地
震判別装置での課題であった扉開閉時の揺れや床歩き時
の揺れ等の高い周波数の加速度を除去することができ、
もって誤判別を少なくでき、また地震の判別を行う条件
及び回数を多くすることで更に誤判別を少なくすること
ができ、積算値と発生回数の両者の確認で地震判別の信
頼性がより高くなり、しかも複数の判別結果に基づく総
合的な判別が加わることにより誤判別が少ない判別手段
の簡索化が可能となるという効果がある。
【0069】請求項10の発明は、請求項1乃至9の何
れかの発明において、前記判別手段は、地震と判断した
結果を保持する時間を設定するタイマを有し、該タイマ
の限時動作を、揺れが地震と判別された時点からスター
トさせ限時動作終了時に上記結果をリセットするととも
に、限時動作途中で揺れの発生があるとタイマの限時動
作を再スタートさせるので、上記タイマにより最新の地
震発生情報を提供することが可能となるという効果があ
る。
【0070】請求項11の発明は、請求項1乃至10の
何れか記載の発明において、前記感震センサは重力方向
に対して傾斜した場合に直流成分を発生し、前記判別手
段は フィルタ手段の出力の直流成分が所定値を所定時間
連続したことを、建物倒壊の判断要因とするので、装置
を設置した建物が傾いて倒壊する事を事前に判別するこ
とができるという効果がある。
【0071】請求項12の発明は、請求項1乃至10の
何れか記載の発明において、前記感震センサは重力方向
に対して傾斜した場合に直流成分を発生し、前記判別手
段はフィルタ手段の出力の直流成分が複数の所定値を前
記フィルタ手段の出力が各所定値毎に設定された所定時
間連続したことを、建物倒壊の判断要因とするので、装
置を設置した建物が傾いて倒壊する事を事前に判別する
ことができ、しかも建物の傾きの大きさに応じた判別時
間の設定が可能となるという効果がある。
【0072】請求項13の発明は、請求項11又は12
記載の発明において、前記判別手段が、揺れが発生し地
震と判別した時点で、傾きの解析の途中結果を平常時の
値にリセットするので、地震による前記フィルタの出力
を傾きと誤判別しないことが可能となるという効果があ
る。
【0073】請求項14の発明は、揺れの加速度を検出
する感震センサと、その感震センサの出力から所定の周
波数成分を減衰させるフィルタと、そのフィルタの出力
から地震の判別を行う演算処理部とを備えた地震判別装
置であって、前記演算処理部は、所定の判断区間内にお
ける、所定の正側のしきい値を越えた回数と所定の負側
のしきい値を越えた回数とのうち何れか大きい回数と、
複数の所定の振動数を通過する回数の中での最大値と、
絶対積算値又は所定のしきい値を越えた継続データ総数
のうちの何れか大きい値との3つの特徴量のうち、少な
くとも2つ以上の特徴量を用いて、前記特徴量の増加に
伴って増大し一定値に飽和するメンバーシップ関数から
夫々の確信度を求め、それら確信度のうちの最小値が一
定値以上であれば、地震と判断するので、地震を確実に
判別することができるという効果がある。
【0074】請求項15の発明は、請求項14の発明に
おいて、前記演算処理部は、前記所 定の判断区間におけ
る判断を行って、地震と判断された場合には、その判断
結果を保持すると共に、その判断区間よりも長い区間に
おける判断を行うので、地震を高精度に判断できるとい
う効果がある。
【0075】請求項16の発明は、請求項14又は15
の発明において、前記感震センサは、その測定対象軸が
地軸と一致するように設置され、当該センサの設置場所
の傾斜に伴う重力加速度を計測し、前記演算処理部は、
前記計測値と予め設定してある所定値とを比較して、そ
の所定値を超えたときに計時を始め、当該計時した時間
が予め定めた設定時間を超えた場合に、危険判断信号を
出力するので、危険を知らせることができるという効果
がある。
【0076】請求項17の発明は、請求項1乃至請求項
16の何れかの発明において、前記感震センサを、半導
体式加速度センサとしたので、半導体式加速度センサの
採用により3次元の加速度の検出が可能なり、機械式加
速度センサに比べ、取付けの制約もなく且つ省スペース
での配置ができるという効果がある。
【0077】請求項18の発明は、請求項1乃至請求項
17の何れかの発明において、前記フィルタ手段の遮断
周波数を、10Hz以上としたので、地震特有の0.5
〜10Hzの低い加速度を重点的に検出できることとな
り、10Hz以上の例えば杭打ち時等の人為的な揺れの
加速度が除去できて、誤判別を少なくできるという効果
がある。
【0078】請求項19の発明は、請求項1乃至請求項
18記載の地震判別装置と、停電検出手段と、該地震判
別装置の判別手段の地震と判別した出力が生じ且つ停電
検出手段の検出出力があった場合に、復電時に配線を強
制開極させる開極手段とを有するので、地震発生があっ
たとしても電源供給が図られて安全な避難を確保でき、
併せて復電時に発生し易い通電短絡による発火を阻止で
きるという効果がある。
【0079】請求項20の発明は、請求項14又は15
記載の地震判別装置と、接点を開極させる開極手段と、
復電及び停電を検出する電圧検出手段とを備え、前記地
震判別装置による判断結果及び、前記電圧検出手段の検
出結果に基づいて、当該開極手段の制御を行う地震判別
装置を有した回路遮断器であって、前記電圧検出手段が
停電を検出し、さらに復電を検出したときに、前記地震
判別装置が地震を検出して、その判断結果を保持してい
れば、当該開極手段を制御して、接点を強制開極させる
ので、地震発生があったとしても電源供給が図られて安
全な避難を確保でき、併せて復電時に発生し易い通電短
絡による発火を阻止できるという効果がある。
【0080】請求項21の発明は、請求項16記載の地
震判別装置と、接点を開極させる開極手段とを備え、前
記地震判別装置による判断結果に基づいて、当該開極手
段の制御を行う地震判別装置を有した回路遮断器であっ
て、前記地震判別装置の地震検出以後に、前記危険判断
信号が出力された場合には、当該開極手段を制御して、
接点を強制開極させるので、地震発生があったとしても
電源供給が図られて安全な避難を確保でき、併せて復電
時に発生し易い通電短絡による発火を阻止できるという
効果がある。
【0081】請求項22の発明は、請求項16記載の地
震判別装置と、接点を開極させる開極手段と、復電及び
停電を検出する電圧検出手段とを備え、前記地震判別装
置による判断結果及び、前記電圧検出手段の検出結果に
基づいて、当該開極手段の制御を行う地震判別装置を有
した回路遮断器であって、前記電圧検出手段が停電を検
出し、さらに復電を検出したときに、前記地震判別装置
が前記危険判断信号を出力している場合には、当該開極
手段を制御して、接点を強制開極させるので、地震発生
があったとしても電源供給が図られて安全な避難を確保
でき、併せて復電時に発生し易い通電短絡による発火を
阻止できるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態1の地震判別装置の回路構成
図である。
【図2】同上の判別ルールを決めるために用いた地震波
の一波形例図である。
【図3】同上の判別ルールを決めるために用いた非地震
波の一波形例図である。
【図4】同上のフィルタの特性図である。
【図5】同上の判別ルールに用いる特徴量X1 ,X2
説明図である。
【図6】同上の判別ルールに用いる特徴量X3 ,X4
説明図である。
【図7】同上の判別ルールに用いる特徴量X5 の説明図
である。
【図8】同上の判別ルールに用いる特徴量X6 の説明図
である。
【図9】(a)は同上の判別ルールに用いる特徴量
1 ,X2 の相関を示す説明図である。(b)は同上の
判別ルールに用いる特徴量X3 ,X4 の相関を示す説明
図である。(c)は同上の判別ルールに用いる特徴量X
5 ,X6 の相関を示す説明図である。
【図10】(a)〜(f)は判別ルールに用いる特徴量
1 〜X6 のファジィ化表現図である。
【図11】本発明の実施形態の地震判別装置の地震判別
アルゴリズムの説明図である。
【図12】本発明の実施形態3の回路遮断器の回路構成
図である。
【図13】同上の動作説明用タイミングチャートであ
る。
【図14】同上の動作説明用タイミングチャートであ
る。
【図15】同上の動作説明用タイミングチャートであ
る。
【図16】同上の動作説明用タイミングチャートであ
る。
【図17】同上の動作説明用フローチャートである。
【図18】同上の傾き処理にかかる動作説明用タイミン
グチャートである。
【図19】同上の傾き処理にかかる動作説明用タイミン
グチャートである。
【図20】(a)は同上の斜視図である。(b)は同上
の正面図である。(c)は同上に付加する音声発生装置
の斜視図である。
【図21】本発明の実施形態4の回路遮断器の動作説明
用タイミングチャートである。
【図22】同上の動作説明用タイミングチャートであ
る。
【図23】同上の動作説明用タイミングチャートであ
る。
【図24】同上の動作説明用タイミングチャートであ
る。
【図25】同上の動作説明用タイミングチャートであ
る。
【符号の説明】
1 加速度センサ 2 増幅器 3 フィルタ 4 感震センサブロック 5 A/D変換器 6 演算処理部 7 判別回路ブロック
フロントページの続き (72)発明者 塩川 明実 大阪府門真市大字門真1048番地 松下電 工株式会社内 (72)発明者 栗尾 孝 大阪府門真市大字門真1048番地 松下電 工株式会社内 (72)発明者 柏木 正徳 大阪府門真市大字門真1048番地 松下電 工株式会社内 (72)発明者 元治 崇 大阪市北区中之島3丁目3番22号 関西 電力株式会社内 (72)発明者 不動 弘幸 大阪市北区中之島3丁目3番22号 関西 電力株式会社内 (56)参考文献 特開 平8−304555(JP,A) 特開 平4−307389(JP,A) 特開 昭56−125680(JP,A) 特開 平7−330242(JP,A) 特開 平8−29540(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G01V 1/16 G01H 1/00 G01V 1/00

Claims (22)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】揺れの加速度をアナログ値で検出する感震
    センサと、この感震センサの出力周波数成分より所定周
    波数以上を減衰させるフィルタ手段と、このフィルタ手
    段の出力に対して、大きさ、振動数、エネルギーの少な
    くともいずれかの判断要因から地震判別を行う判別手段
    からなる地震判別装置において、 前記判別手段は、所定時間内の前記フィルタ手段の正又
    は負若しくは両者の出力の絶対値の積算を行ない、この
    積算値が所定値を越え且つ、所定サンプリング間隔で前
    記フィルタ手段の出力を別の所定値と比較し、別の所定
    時間内に前記フィルタ手段の出力が別の所定値を越える
    回数が所定回数を越えることを、地震判別の判断要因と
    する ことを特徴とする地震判別装置。
  2. 【請求項2】揺れの加速度をアナログ値で検出する感震
    センサと、この感震センサの出力周波数成分より所定周
    波数以上を減衰させるフィルタ手段と、このフィルタ手
    段の出力に対して、大きさ、振動数、エネルギーの少な
    くともいずれかの判断要因から地震判別を行う判別手段
    とからなる地震判別装置において、 前記判別手段、所定サンプリング間隔で前記フィルタ
    手段の出力を取り込んで所定の大きさの揺れの加速度を
    検出した時点から揺れの解析を開始し、予め定めた判断
    区間で前記判断要因に基づいて地震判別を行うものであ
    って、所定時間内の前記フィルタ手段の正又は負若しく
    は両者の出力の絶対値の積算を行ない、この積算値が第
    6の所定値を越え且つ、所定サンプリング間隔で前記フ
    ィルタ手段の出力を第7の所定値と比較し、別の所定時
    間内に前記フィルタ手段の出力が別の所定値を越える回
    数が所定回数を越えることを、地震判別の判断要因とす
    ることを特徴とする地震判別装置。
  3. 【請求項3】揺れの加速度をアナログ値で検出する感震
    センサと、この感震センサの出力周波数成分より所定周
    波数以上を減衰させるフィルタ手段と、このフィルタ手
    段の出力に対して、大きさ、振動数、エネルギーの少な
    くともいずれかの判断要因から地震判別を行う判別手段
    とで構成される地震判別装置において、 前記判別手段が、所定サンプリング間隔で前記フィルタ
    手段の出力を取り込んで所定の大きさの揺れの加速度を
    検出した時点から揺れの解析を開始し、複数設定する判
    断区間で前記判断要因に基づいて地震判別を夫々行い、
    これらの地震判別結果に基づいて最終的に地震判別を行
    ものであって、各判断区間において、所定サンプリン
    グ間隔で前記フィルタ手段の出力を夫々の判断区間に対
    応して設定される所定値と比較し、前記フィルタ手段の
    出力が前記所定値を越える回数が夫々の判断区間に対応
    して設定された所定回数を越えることを、各判断区間で
    の地震判別の判断要因とすることを特徴とする地震判別
    装置。
  4. 【請求項4】揺れの加速度をアナログ値で検出する感震
    センサと、この感震センサの出力周波数成分より所定周
    波数以上を減衰させるフィルタ手段と、このフィルタ手
    段の出力に対して、大きさ、振動数、エネルギーの少な
    くともいずれかの判断要因から地震判別を行う判別手段
    とで構成される地震判別装置において、 前記判別手段が、所定サンプリング間隔で前記フィルタ
    手段の出力を取り込んで所定の大きさの揺れの加速度を
    検出した時点から揺れの解析を開始し、複数設定する判
    断区間で前記判断要因に基づいて地震判別を夫々行い、
    これらの地震判別結果に基づいて最終的に地震判別を行
    うものであって、各判断区間において、前記フィルタ手
    段の出力が夫々の判断区間に対応して設定される所定値
    を越え該越えている状態の継続時間が夫々の判断区間に
    対応して設定される所定時間を越えることを、各判断区
    間での地震判別の判断要因とする ことを特徴とする地
    判別装置。
  5. 【請求項5】揺れの加速度をアナログ値で検出する感震
    センサと、この感震センサの出力周波数成分より所定周
    波数以上を減衰させるフィルタ手段と、このフィルタ手
    段の出力に対して、大きさ、振動数、エネルギーの少な
    くともいずれかの判断要因から地震判別を行う判別手段
    とで構成される地震判別装置において、 前記判別手段が、所定サンプリング間隔で前記フィルタ
    手段の出力を取り込んで所定の大きさの揺れの加速度を
    検出した時点から揺れの解析を開始し、複数設定する判
    断区間で前記判断要因に基づいて地震判別を夫々行い、
    これらの地震判別結果に基づいて最終的に地震判別を行
    うものであって、各判断区間において、所定サンプリン
    グ間隔で前記フィルタ手段の出力を夫々の判断区間に対
    応して設定される所定値と比較し、夫々の判断区間に対
    応して設定される所定時間内に前 記フィルタ手段の出力
    が前記所定値を交差する回数が夫々の判断区間に対応し
    て設定される所定回数を越えることを、各判断区間での
    地震判別の判断要因とすることを特徴とする地震判別装
    置。
  6. 【請求項6】前記判別手段は、前記フィルタ手段の正負
    の出力を別々に判別し、正負の少なくともいずれか一方
    で判別が成立したことを、地震判別の判断要因とするこ
    とを特徴とする請求項1乃至5の何れか記載の地震判別
    装置。
  7. 【請求項7】揺れの加速度をアナログ値で検出する感震
    センサと、この感震センサの出力周波数成分より所定周
    波数以上を減衰させるフィルタ手段と、このフィルタ手
    段の出力に対して、大きさ、振動数、エネルギーの少な
    くともいずれかの判断要因から地震判別を行う判別手段
    とで構成される地震判別装置において、 前記判別手段が、所定サンプリング間隔で前記フィルタ
    手段の出力を取り込んで所定の大きさの揺れの加速度を
    検出した時点から揺れの解析を開始し、複数設定する判
    断区間で前記判断要因に基づいて地震判別を夫々行い、
    これらの地震判別結果に基づいて最終的に地震判別を行
    うものであって、各判断区間において、前記フィルタ手
    段の正又は負若しくは両者の出力の絶対値の積算を行な
    い、この積算値が夫々の判断区間に対応して設定される
    所定値を越えることを、各判断区間での地震判別の判断
    要因とする ことを特徴とする地震判別装置。
  8. 【請求項8】揺れの加速度をアナログ値で検出する感震
    センサと、この感震センサの出力周波数成分より所定周
    波数以上を減衰させるフィルタ手段と、このフィルタ手
    段の出力に対して、大きさ、振動数、エネルギーの少な
    くともいずれかの判断要因から地震判別を行う判別手段
    とで構成される地震判別装置において、 前記判別手段が、所定サンプリング間隔で前記フィルタ
    手段の出力を取り込んで所定の大きさの揺れの加速度を
    検出した時点から揺れの解析を開始し、複数設定する判
    断区間で前記判断要因に基づいて地震判別を夫々行い、
    これらの地震判別結果に基づいて最終的に地震判別を行
    うものであって、各判断区間において、所定サンプリン
    グ間隔で前記フィルタ手段の正負出力の絶対値の大きさ
    を、夫々の判断区間に対して設定された常時微動に対応
    せる所定値と比較し、当該判断区間内に前記フィルタ手
    段の正負出力の絶対値の大きさが前記所定値を越えた回
    数が夫々の判断区間に対応して設定した所定回数を越え
    ることを、各判断区間での 地震判別の判断要因とする
    とを特徴とする地震判別装置。
  9. 【請求項9】揺れの加速度をアナログ値で検出する感震
    センサと、この感震センサの出力周波数成分より所定周
    波数以上を減衰させるフィルタ手段と、このフィルタ手
    段の出力に対して、大きさ、振動数、エネルギーの少な
    くともいずれかの判断要因から地震判別を行う判別手段
    とで構成される地震判別装置において、 前記判別手段が、所定サンプリング間隔で前記フィルタ
    手段の出力を取り込んで所定の大きさの揺れの加速度を
    検出した時点から揺れの解析を開始し、複数設定する判
    断区間で前記判断要因に基づいて地震判別を夫々行い、
    これらの地震判別結果に基づいて最終的に地震判別を行
    うものであって、各判断区間において、所定時間内に前
    記フィルタ手段の正又は負若しくは両者の出力の絶対値
    の積算を行ない、この積算値が夫々の判断区間に対応し
    て設定された所定値を越え且つ、所定サンプリング間隔
    で前記フィルタ手段の出力を夫々の判断区間に対応して
    設定された別の所定値と比較し、別の所定時間内に前記
    フィルタ手段の出力が夫々の判断区間に対応して設定さ
    れた別の所定値を越える回数が夫々の判断区間に対応し
    て設定した所定回数を越えることを、各判断区間での地
    震判別の判断要因とする ことを特徴とする地震判別装
    置。
  10. 【請求項10】前記判別手段は、地震と判断した結果を
    保持する時間を設定するタイマを有し、該タイマの限時
    動作を、揺れが地震と判別された時点からスタートさせ
    限時動作終了時に上記結果をリセットするとともに、限
    時動作途中で揺れの発生があるとタイマの限時動作を再
    スタートさせることを特徴とする請求項1乃至9の何れ
    記載の地震判別装置。
  11. 【請求項11】前記感震センサは重力方向に対して傾斜
    した場合に直流成分を発生し、前記判別手段はフィルタ
    手段の出力の直流成分が所定値を所定時間連続したこと
    を、建物倒壊の判断要因とすることを特徴とする請求項
    乃至10の何れか記載の地震判別装置。
  12. 【請求項12】前記感震センサは重力方向に対して傾斜
    した場合に直流成分を発生し、前記判別手段はフィルタ
    手段の出力の直流成分が複数の所定値を前記フィルタ手
    段の出力が各所定値毎に設定された所定時間連続したこ
    とを、建物倒壊の判断要因とすることを特徴とする請求
    項1乃至10の何れか記載の地震判別装置。
  13. 【請求項13】前記判別手段は、揺れが発生し地震と判
    別した時点で、傾きの解析の途中結果を平常時の値にリ
    セットすることを特徴とする請求項11又は12記載の
    地震判別装置。
  14. 【請求項14】揺れの加速度を検出する感震センサと、
    その感震センサの出力から所定の周波数成分を減衰させ
    るフィルタと、そのフィルタの出力から地震の判別を行
    う演算処理部とを備えた地震判別装置であって、前記演
    算処理部は、所定の判断区間内における、所定の正側の
    しきい値を越えた回数と所定の負側のしきい値を越えた
    回数とのうち何れか大きい回数と、複数の所定の振動数
    を通過する回数の中での最大値と、絶対積算値又は所定
    のしきい値を越えた継続データ総数のうちの何れか大き
    い値との3つの特徴量のうち、少なくとも2つ以上の特
    徴量を用いて、前記特徴量の増加に伴って増大し一定値
    に飽和するメンバーシップ関数から夫々の確信度を求
    め、それら確信度のうちの最小値が一定値以上であれ
    ば、地震と判断することを特徴とする地震判別装置。
  15. 【請求項15】前記演算処理部は、前記所定の判断区間
    における判断を行って、地震と判断された場合には、そ
    の判断結果を保持すると共に、その判断区間よりも長い
    区間における判断を行うことを特徴とする請求項14記
    載の地震判別装置。
  16. 【請求項16】前記感震センサは、その測定対象軸が地
    軸と一致するように設置され、当該センサの設置場所の
    傾斜に伴う重力加速度を計測し、前記演算処理部は、前
    記計測値と予め設定してある所定値とを比較して、その
    所定値を超えたときに計時を始め、当該計時した時間が
    予め定めた設定時間を超えた場合に、危険判断信号を出
    力することを特徴とする請求項14又は15記載の地震
    判別装置。
  17. 【請求項17】前記感震センサを、半導体式加速度セン
    サとしたことを特徴とする請求項1乃至16の何れか記
    載の地震判別装置。
  18. 【請求項18】前記フィルタ手段の遮断周波数を、10
    Hz以上としたことを特徴とする請求項1乃至17の何
    れか記載の地震判別装置。
  19. 【請求項19】請求項1乃至請求項18記載の地震判別
    装置と、停電検出手段と、該地震判別装置の判別手段の
    地震と判別した出力が生じ且つ停電検出手段の検 出出力
    があった場合に、復電時に配線を強制開極させる開極手
    段とを有することを特徴とする地震判別装置を有した回
    路遮断器。
  20. 【請求項20】請求項14又は15記載の地震判別装置
    と、接点を開極させる開極手段と、復電及び停電を検出
    する電圧検出手段とを備え、前記地震判別装置による判
    断結果及び、前記電圧検出手段の検出結果に基づいて、
    当該開極手段の制御を行う地震判別装置を有した回路遮
    断器であって、前記電圧検出手段が停電を検出し、さら
    に復電を検出したときに、前記地震判別装置が地震を検
    出して、その判断結果を保持していれば、当該開極手段
    を制御して、接点を強制開極させることを特徴とする地
    震判別装置を有した回路遮断器。
  21. 【請求項21】請求項16記載の地震判別装置と、接点
    を開極させる開極手段とを備え、前記地震判別装置によ
    る判断結果に基づいて、当該開極手段の制御を行う地震
    判別装置を有した回路遮断器であって、前記地震判別装
    置の地震検出以後に、前記危険判断信号が出力された場
    合には、当該開極手段を制御して、接点を強制開極させ
    ることを特徴とする地震判別装置を有した回路遮断器。
  22. 【請求項22】請求項16記載の地震判別装置と、接点
    を開極させる開極手段と、復電及び停電を検出する電圧
    検出手段とを備え、前記地震判別装置による判断結果及
    び、前記電圧検出手段の検出結果に基づいて、当該開極
    手段の制御を行う地震判別装置を有した回路遮断器であ
    って、前記電圧検出手段が停電を検出し、さらに復電を
    検出したときに、前記地震判別装置が前記危険判断信号
    を出力している場合には、当該開極手段を制御して、接
    点を強制開極させることを特徴とする地震判別装置を有
    した回路遮断器
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