JP2002155636A - 住 宅 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 玄関とリビング空間と中庭空間が備えられて
いる住宅において、グリッドプランニングにあった優れ
た配置構造であり、かつ、お客様を快くお招きできる住
宅を提供することである。 【解決手段】 ３グリッド幅の玄関１と、玄関１の奥に
配置されるこの玄関１と同じ幅の中庭４と、玄関１に隣
接するリビング兼ダイニング３を備えた住宅を提供す
る。従って、玄関１と中庭４を同じ３グリッド幅にする
という設計上の基本的なプランをあらかじめ提示してい
るので、グリッドプランニングにあった優れた配置構造
を提供することができる。また、玄関１から中庭４を見
渡すことができるので、玄関１を開放感あるスペースと
してお客様に感じてもらうことができる。さらに、玄関
１とリビング２を隣接することにより、他の部屋を掃除
せずに玄関１とリビング２のみを掃除するだけで、お客
様を快く迎えることができる。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、中庭空間を備えた
住宅に関し、特に、住宅内に中庭空間を配置することに
より、玄関とリビング空間に開放感をもたせ、住宅の中
に遊び場所としてのスペースを作り、家族のコミュニケ
ーションを図れるようにした住宅に関する。

【０００２】

【従来の技術】建築の設計手法の一つに、グリッドプラ
ンニングという手法がある。これは、９００ｍｍ程度の
均一な間隔のグリッドを用いることによって、たとえ
ば、押し入れは１グリッド×２、便所は１×２、浴室は
２×２、寝室は４×４などというように、さまざまな用
途の空間に大きさを割り当てて住宅を設計するもので、
平面計画をする上でメリットの多い手法である。

【０００３】ところが、このようなグリッドプランニン
グを用いても、規格化された住宅を作る場合には、グリ
ッド上にどのような空間を配置するかは、設計者にとっ
ては重要な課題であり、玄関、リビング、ダイニングと
いった基本的なプランについては、設計上の一つの基本
的なプランを設定しておくことが、望ましい。

【０００４】そして、この基本的なプランを設定するに
際しては、住宅に求められる種々の条件を考慮する必要
がある。

【０００５】例えば、開放感あるリビング空間を確保す
るためには、リビング空間に窓を取り付け、十分に光を
取り込む構造とすることが好ましい。

【０００６】また、玄関においては、お客様をお招きす
る最初の空間であるので、リビング空間と同様に十分に
光を取り込む構造が好ましいが、従来の構造では二階へ
通じる階段や廊下の壁が配置されていたので、十分に光
を取り込む構造とするのが難しかった。

【０００７】更に、近年では、子供を外で遊ばせること
は、交通事情等により難しいため、住宅内で安全に遊ば
せる空間を確保することが要望されていた。

【０００８】

【発明が解決しようとする課題】しかしながら、現在の
住宅事情では、リビング空間に設けられた窓のみでは開
放感を得たり、十分な採光性を確保することが難しい。
従って、過密な住宅地であっても、明るく、且つ開放感
あるリビング空間を確保する必要がある。

【０００９】また、玄関から見える位置に二階へ通じる
階段等が配置されているような、従来の住宅構造の場
合、お客様が扉を開けて玄関に入ってきたときに、お客
様が圧迫感を持ったり、玄関の照明をつけ忘れてしまう
と、玄関が薄暗くなってお客様に良いイメージを与えら
れない場合があった。従って、お客様を快く迎え入れる
ためには、お客様に開放感を感じてもらえると共に明る
さも感じてもらえる玄関とする構造が必要であった。

【００１０】更に、子供をリビング空間で遊ばせると、
子供が走り回ったりしたときに、置物を倒してしまう恐
れがあった。

【００１１】本発明は、上記事情に鑑みてなされたもの
であり、その目的は、グリッドプランニングにあった優
れた配置構造を提供すること、お客様を快くお招きでき
る住宅を提供すること、子供の遊び場所として安全なス
ペースを有する住宅を提供することである。

【００１２】

【課題を解決するための手段】以上の課題を解決するた
め、請求項１記載の発明は、図１に示すように、玄関奥
に玄関１に臨む中庭空間４を配置し、この玄関横には中
庭空間に通じるリビング空間２，３を配置した住宅であ
って、前記中庭空間を玄関と同じモジュール幅で構成し
たことを特徴とする。

【００１３】請求項１記載の発明によれば、玄関と中庭
空間を同じモジュール幅にするという設計上の基本的な
プランをあらかじめ提示しているので、玄関横のリビン
グ空間の間取りの自由性が損なわれることがない。

【００１４】また、玄関の奥に中庭空間を配置している
ので、例えば、玄関と中庭空間の間にガラス戸を設ける
ことにより、中庭空間に差し込む光がガラス戸を介して
玄関に到達するため、過密な住宅地であっても玄関を明
るくすることができる。

【００１５】そして、お客様をお招きした場合でも、玄
関から中庭空間を見渡すことができるので、玄関の奥行
きを出すことができ、玄関を開放感あるスペースとして
お客様に感じてもらうことができる。

【００１６】さらに、玄関の横にリビング空間を配置し
ているので、お客様をお招きした場合に、中庭空間を見
せながらすぐにリビング空間に案内でき、お客様を快く
迎えることができる。また、他の部屋がお客様の目に触
れることがないので、家族のプライバシーを守ることが
できる。

【００１７】そして、中庭空間を子供の遊び場所として
の安全なスペースとして提供することができる。

【００１８】請求項２記載の発明は、少なくとも３モジ
ュール幅を備えた玄関奥に同じモジュール幅を持った中
庭空間を配置し、この玄関横には中庭空間に通じるリビ
ング空間を配置した住宅であって、前記玄関と中庭空間
との間に、これらを仕切る間仕切り壁を設けるととも
に、この間仕切り壁に玄関と中庭空間とに通じる出入口
を設けたことを特徴とする。

【００１９】請求項２記載の発明によれば、玄関が少な
くとも３モジュール幅を備え、かつ、玄関と中庭空間を
同じモジュール幅にするという設計上の基本的なプラン
をあらかじめ提示しているので、３モジュールの単位で
玄関と中庭空間のレイアウトを考慮し得て、グリッドプ
ランニングにあった優れた配置構造を提供することがで
きる。

【００２０】玄関奥に同じ幅の中庭空間を配置している
ので、玄関の奥行きを出すことができ、玄関を開放感あ
るスペースとしてお客様に感じてもらうことができる。

【００２１】また、玄関の奥に中庭空間を配置し、玄関
と中庭空間の間にこれらに通じる出入り口を設けている
ので、中庭空間に差し込む光が出入り口を介して玄関に
到達するため、過密な住宅地であっても玄関を明るくす
ることができる。そして、お客様をお招きした場合で
も、玄関から中庭空間を見渡すことができるので、玄関
を開放感あるスペースとしてお客様に感じてもらうこと
ができる。

【００２２】更に、玄関の横にリビング空間を配置して
いるので、お客様をお招きした場合に、中庭空間を見せ
ながらすぐにリビング空間に案内でき、お客様を快く迎
えることができる。また、他の部屋がお客様の目に触れ
ることがないので、家族のプライバシーを守ることがで
きる。

【００２３】そして、中庭空間を子供の遊び場所として
の安全なスペースとして提供することができる。

【００２４】請求項３記載の発明は、リビング空間の奥
にキッチンを配置し、このリビング空間と中庭空間とを
隣接して配置すると共に、これらリビング空間と中庭空
間との間に出入り口を設けることを特徴とする。

【００２５】請求項３記載の発明によれば、中庭空間と
を隣接配置され、これらの間に出入り口が設けられてい
るので、中庭空間に差し込む光がこの出入り口を介して
リビング空間に到達し、過密な住宅地であってもリビン
グ空間を明るくすることができる。そして、お客様をお
招きした場合でも、リビング空間から中庭空間を見渡す
ことができるので、リビング空間を大きな開放感あるス
ペースとしてお客様に感じてもらうことができる。

【００２６】また、例えば、中庭空間を子供の遊ぶスペ
ースとすれば、リビング空間から子供を見ることができ
る。

【００２７】請求項４記載の発明は、前記リビング空間
には、キッチンとリビング空間にそれぞれ臨む別の中庭
空間を配置することを特徴とする。

【００２８】請求項４記載の発明によれば、キッチンと
リビング空間との間に、これらに臨む別の中庭空間を配
置するため、キッチンからも中庭空間を臨むことがで
き、過密な住宅地であってもキッチンを明るくすること
ができる。

【００２９】請求項５記載の発明は、図２に示すよう
に、玄関奥に玄関に臨む中庭空間を配置し、この玄関の
左右にこの中庭空間に出入り可能なリビング空間を配置
し、この中庭空間とこのリビング空間の更に奥にはこれ
らに通じる縁側を配置し、前記中庭空間を玄関と同じモ
ジュール幅で構成することを特徴とする。

【００３０】請求項５記載の発明によれば、玄関と中庭
空間とを同じモジュール幅にするという設計上の基本的
なプランをあらかじめ提示しているので、玄関左右のリ
ビング空間の間取りの自由性が損なわれることがなく、
中庭空間を持った優れた住宅の間取りを提供することが
できる。

【００３１】玄関の奥に玄関に臨む中庭空間を配置して
いるので、中庭空間に差し込む光が玄関に到達し、過密
な住宅地であっても玄関を明るくすることができる。

【００３２】そして、お客様をお招きした場合でも、玄
関から中庭空間を見渡すことができるので、玄関の奥行
きを出すことができ、玄関を開放感あるスペースとして
お客様に感じてもらうことができる。また、玄関の横に
リビング空間を配置しているので、お客様をお招きした
場合に、中庭空間を見せながらすぐにリビング空間に案
内でき、お客様を快く迎えることができる。また、他の
部屋がお客様の目に触れることがないので、家族のプラ
イバシーを守ることができる。

【００３３】さらに、中庭空間に、玄関、リビング空間
及び縁側に通ずる出入り口を前後左右に設けるので、中
庭空間に差し込む光が中庭空間を通り、玄関、リビング
空間及び縁側を明るくすることができる。そして、中庭
空間を子供の遊び場としての安全なスペースを提供する
ことができる。

【００３４】請求項６記載の発明は、中庭空間は、縦４
モジュール×横４モジュールの正方形空間であることを
特徴とする。

【００３５】請求項６記載の発明によれば、中庭空間
を、４モジュール×４モジュールの正方形空間にするの
で、設計上の基本的なプランをあらかじめ提示すること
になり、グリッドプランニングにあった優れた配置構造
を提供することができる。またこの中庭空間は広い空間
となるので、安全な拾い遊び場所としてのスペースを確
保できる。

【００３６】

【実施例】以下、本発明の実施例を図１及び図２に基づ
いて説明する。 〔第一の実施例〕図１は、本発明の第一の実施例である
中庭を有する住宅の間取りを示すもので、１は玄関、２
はリビング、３はリビング兼ダイニング、４，５は中
庭、６はキッチン、７は勝手口である。

【００３７】図に示すように、この間取りは、図示左下
側が３モジュール幅を有する玄関１となっており、図示
左上側には、玄関１に隣接して玄関１と同じ幅の中庭４
が設けられている。この中庭４は、四方が壁に囲まれて
構成されており、各壁面にはガラス戸４ｂ，４ｂ，４
ｂ、窓４ｃが設けられている。そして、この中庭４に
は、植栽４ａがおかれている。また、これらのガラス戸
４ｂ，４ｂを介して中庭４と玄関１、中庭４とリビング
兼ダイニング３にそれぞれ行き来することが可能であ
る。

【００３８】また、図示右下側は、リビング２となって
おり、その上部には中庭４に隣接してリビング兼ダイニ
ング３が設けられ、このリビング兼ダイニング３の図中
右側には別の中庭５が設けられている。この中庭５は、
リビング兼ダイニング３に入り込むような形態で配置さ
れており、中庭５を囲む３面は、リビング２、リビング
兼ダイニング３およびキッチン６に面するような構造に
なっている。そして、このリビング２には、ソファー２
ａ，２ａ、テーブル２ｂ、机２ｃがおかれている。

【００３９】また、リビング兼ダイニング３には、テー
ブルセット３ａおかれ、リビング２とリビング兼ダイニ
ング３の間には、これらを仕切るような形で机２ｅが設
けられている。更に、中庭５には、植栽５ａがおかれ,
リビング兼ダイニング３との間には、ガラス戸５ｂが設
けられている。また、図示右上側にはリビング兼ダイニ
ング３に通じ、中庭５に臨むキッチン６が設けられ、キ
ッチン６には家の裏へ通じる勝手口７が設けられてい
る。

【００４０】従って、第一の実施例によれば、以下の効
果がある。 （１）玄関１が３モジュール幅を備え、かつ、玄関１と
中庭４を同じモジュール幅にしたので、中庭４の存在が
玄関１に隣接するリビング、その他の部屋等の配置構造
の設計に影響を与えない。

【００４１】また、玄関１の奥に中庭４を配置し、玄関
１と中庭４の間にガラス戸４ｂを設けることにより、中
庭４に差し込む光がこのガラス戸４ｂを介して玄関１に
到達するため、過密な住宅地であっても玄関１を明るく
することができる。そして、お客様をお招きした場合で
も、玄関１から中庭４を見渡すことができるので、玄関
を開放感あるスペースとしてお客様に感じてもらうこと
ができる。

【００４２】さらに、玄関の横にリビング空間を配置し
ているので、お客様をお招きした場合に、他の部屋を掃
除せずに玄関１とリビング２を掃除するだけで、お客様
を快く迎えることができる。また、他の部屋がお客様の
目に触れることもないので、家族のプライバシーを守る
ことができる。そして、中庭４，５を設けているので、
遊び場としての安全なスペースを提供することができ
る。

【００４３】（２）リビング兼ダイニング３およびキッ
チン６と中庭４，５が隣接されているので、リビング兼
ダイニング３およびキッチン６と中庭４，５との間にそ
れぞれガラス戸４ｂ、５ｂ、６ａを設けることにより、
中庭４，５に差し込む光がこれらガラス戸４ｂ、５ｂ，
６ａを介してリビング兼ダイニング３に到達するため、
過密な住宅地であってもリビング兼ダイニング３および
キッチン６を明るくすることができる。

【００４４】そして、お客様をお招きした場合でも、リ
ビング兼ダイニング３およびキッチン６から中庭４，５
を見渡すことができるので、リビング兼ダイニング３お
よびキッチン６を大きな開放感あるスペースとしてお客
様に感じてもらうことができる。

【００４５】また、例えば、接客中に、子供が中庭４，
５で遊んでいても、常に子供を見ていることができる。
そして、例えば、遊んでいる子供が急にお腹が痛くなり
苦しんでいたとしても、すぐに、リビング兼ダイニング
３より駆けつけ処置を施すことができる。

【００４６】（３）キッチン６、リビング２およびリビ
ング兼ダイニング３に臨む別の中庭５を配置するため、
キッチン６と中庭５の間にガラス戸５ｂ、６ａを設ける
ことにより、中庭５から入った光が、ガラス戸５ｂ、６
ａを介して、キッチン６に差し込むため、過密な住宅地
であってもキッチン６を明るくすることができる。

【００４７】（４）なお、第一の実施例は、上述のよう
な構成となっているので、リビング兼ダイニング３と中
庭４との間のガラス戸を開放することによりリビング兼
ダイニングと中庭空間４とを一つの空間として使用でき
るため、お客様を招いた場合にはこの２つの場所を同時
に利用し食事を多人数で一緒にすることもできる。

【００４８】〔第二の実施例〕図２は、本発明の第二の
実施例である中庭を有する住宅の間取りを示すもので、
２１は玄関、２２はリビング、２３，２４はリビング空
間としての和室、２５は中庭、２６は縁側２６である。

【００４９】図に示すように、この間取りは、図示中央
下側が玄関２１となっており、図示中央部には縦４モジ
ュール×横４モジュールの正方形の空間である中庭２５
が設けられている。この玄関２１には開き戸２１ａが設
けられている。この中庭２５は、四方が壁に囲まれて構
成されており、各壁面にはガラス戸２５ｂ，２５ｂ，２
５ｂ，２５ｂが設けられている。そして、この中庭２５
には、植栽２５ａがおかれている。また、これらのガラ
ス戸２５ｂ，２５ｂ，２５ｂ，２５ｂを介して中庭２５
と玄関２１、中庭２５とリビング２２，中庭２５と和室
２４，中庭２５と縁側２６をそれぞれ行き来することが
可能である。

【００５０】また、図示右側には玄関２１および中庭２
５に隣接してリビング２２が設けられ、このリビング２
２から図中左側に向かって図中上部には縁側２６が設け
られている。リビング２２は、ソファー２２ａ、２２
ａ、２２ａ、テーブル２２ｂがおかれ、窓２２ｃ，２２
ｃ，２２ｃ，２２ｃが設けられている。

【００５１】更に、図示左側には、和室２３，２４が設
けらている。そして、和室２３には、玄関２１に通じる
開き戸２３ａ、窓２３ｂが設けられ、和室２４には、縁
側２６に通じる開き戸２４ａが設けられている。これら
２つの和室の間には襖２３ｃが設けられている。

【００５２】第二の実施例は、上述のような構成となっ
ているので、中庭２５を介してそれぞれの部屋に簡単に
移動ができる。

【００５３】従って、第二の実施例によれば、以下の効
果がある。 （１）玄関２１が３モジュール幅を備え、かつ、玄関２
１と中庭２５を同じモジュール幅にしたので、中庭２５
の存在が玄関２１に隣接するリビング、その他の部屋等
の配置構造の設計に影響を与えない。

【００５４】玄関２１の奥に中庭２５を配置しているの
で、玄関２１と中庭２５の間にガラス戸２５ｂを設ける
ことにより、中庭２５に差し込む光がこのガラス戸２５
ｂを介して玄関２１に到達するため、過密な住宅地であ
っても玄関２１を明るくすることができる。そして、お
客様をお招きした場合でも、玄関２１から中庭２５を見
渡すことができるので、玄関２１の奥行きを出すことが
でき、玄関２１を開放感あるスペースとしてお客様に感
じてもらうことができる。

【００５５】また、他の部屋がお客様の目に触れないの
で、家族のプライバシーを守ることができる。さらに、
中庭２５に、玄関２１、リビング２２、和室２４および
縁側２６に通ずるガラス戸２５ｂ、２５ｂ、２５ｂ、２
５ｂを前後左右に設けるので、中庭２５に差し込む光が
このガラス戸２５ｂ、２５ｂ、２５ｂ、２５ｂを介して
玄関２１、リビング２２、和室２４および縁側２６を明
るくすることができる。そして、中庭２５を設けている
ので、遊び場としての安全なスペースを提供することが
できる。

【００５６】（２）中庭２５を、縦４モジュール×横４
モジュールの正方形空間にするので、設計上の基本的な
プランをあらかじめ提示することになり、グリッドプラ
ンニングにあった優れた配置構造を提供することができ
る。またこの中庭２５は広い空間となるので、安全な拾
い遊び場所としてのスペースを確保できる。

【００５７】なお、本発明は前記実施形態に限定される
ものではなく、本発明の目的を達成できる範囲での変
更、改良等は本発明に含まれるものである。例えば、第
１の実施例において、玄関のモジュール幅を４モジュー
ルにしたり、第２の実施例において、中庭空間の一辺を
５モジュールとしたりする等、本発明の目的を達成でき
る範囲での変更等は可能であることは勿論である。

【００５８】

【発明の効果】以上のように、請求項１記載の発明によ
れば、玄関と中庭空間を同じモジュール幅にするという
設計上の基本的なプランをあらかじめ提示しているの
で、玄関横のリビング空間の間取りの自由性が損なわれ
ることがない。

【００５９】また、玄関の奥に中庭空間を配置している
ので、例えば、玄関と中庭空間の間にガラス戸を設ける
ことにより、中庭空間に差し込む光がガラス戸を介して
玄関に到達するため、過密な住宅地であっても玄関を明
るくすることができる。

【００６０】そして、お客様をお招きした場合でも、玄
関から中庭空間を見渡すことができるので、玄関の奥行
きを出すことができ、玄関を開放感あるスペースとして
お客様に感じてもらうことができる。

【００６１】さらに、玄関の横にリビング空間を配置し
ているので、お客様をお招きした場合に、中庭空間を見
せながらすぐにリビング空間に案内でき、お客様を快く
迎えることができる。また、他の部屋がお客様の目に触
れることがないので、家族のプライバシーを守ることが
できる。

【００６２】そして、中庭空間を子供の遊び場所として
の安全なスペースとして提供することができる。

【００６３】請求項２記載の発明によれば、玄関が少な
くとも３モジュール幅を備え、かつ、玄関と中庭空間を
同じモジュール幅にするという設計上の基本的なプラン
をあらかじめ提示しているので、３モジュールの単位で
玄関と中庭空間のレイアウトを考慮し得て、グリッドプ
ランニングにあった優れた配置構造を提供することがで
きる。

【００６４】玄関奥に同じ幅の中庭空間を配置している
ので、玄関の奥行きを出すことができ、玄関を開放感あ
るスペースとしてお客様に感じてもらうことができる。

【００６５】また、玄関の奥に中庭空間を配置し、玄関
と中庭空間の間にこれらに通じる出入り口を設けている
ので、中庭空間に差し込む光が出入り口を介して玄関に
到達するため、過密な住宅地であっても玄関を明るくす
ることができる。そして、お客様をお招きした場合で
も、玄関から中庭空間を見渡すことができるので、玄関
を開放感あるスペースとしてお客様に感じてもらうこと
ができる。

【００６６】更に、玄関の横にリビング空間を配置して
いるので、お客様をお招きした場合に、中庭空間を見せ
ながらすぐにリビング空間に案内でき、お客様を快く迎
えることができる。また、他の部屋がお客様の目に触れ
ることがないので、家族のプライバシーを守ることがで
きる。

【００６７】そして、中庭空間を子供の遊び場所として
の安全なスペースとして提供することができる。

【００６８】請求項３記載の発明によれば、中庭空間と
を隣接配置され、これらの間に出入り口が設けられてい
るので、中庭空間に差し込む光がこの出入り口を介して
リビング空間に到達し、過密な住宅地であってもリビン
グ空間を明るくすることができる。そして、お客様をお
招きした場合でも、リビング空間から中庭空間を見渡す
ことができるので、リビング空間を大きな開放感あるス
ペースとしてお客様に感じてもらうことができる。

【００６９】また、例えば、中庭空間を子供の遊ぶスペ
ースとすれば、リビング空間から子供を見ることができ
る。

【００７０】請求項４記載の発明によれば、キッチンと
リビング空間との間に、これらに臨む別の中庭空間を配
置するため、キッチンからも中庭空間を臨むことがで
き、過密な住宅地であってもキッチンを明るくすること
ができる。

【００７１】請求項５記載の発明によれば、玄関と中庭
空間とを同じモジュール幅にするという設計上の基本的
なプランをあらかじめ提示しているので、玄関左右のリ
ビング空間の間取りの自由性が損なわれることがなく、
中庭空間を持った優れた住宅の間取りを提供することが
できる。

【００７２】玄関の奥に玄関に臨む中庭空間を配置して
いるので、中庭空間に差し込む光が玄関に到達し、過密
な住宅地であっても玄関を明るくすることができる。

【００７３】そして、お客様をお招きした場合でも、玄
関から中庭空間を見渡すことができるので、玄関の奥行
きを出すことができ、玄関を開放感あるスペースとして
お客様に感じてもらうことができる。また、玄関の横に
リビング空間を配置しているので、お客様をお招きした
場合に、中庭空間を見せながらすぐにリビング空間に案
内でき、お客様を快く迎えることができる。また、他の
部屋がお客様の目に触れることがないので、家族のプラ
イバシーを守ることができる。

【００７４】さらに、中庭空間に、玄関、リビング空間
及び縁側に通ずる出入り口を前後左右に設けるので、中
庭空間に差し込む光が中庭空間を通り、玄関、リビング
空間及び縁側を明るくすることができる。そして、中庭
空間を子供の遊び場としての安全なスペースを提供する
ことができる。

【００７５】請求項６記載の発明によれば、中庭空間
を、４モジュール×４モジュールの正方形空間にするの
で、設計上の基本的なプランをあらかじめ提示すること
になり、グリッドプランニングにあった優れた配置構造
を提供することができる。またこの中庭空間は広い空間
となるので、安全な拾い遊び場所としてのスペースを確
保できる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の第一実施例の住宅の間取りを示す平面
図である。

【図２】本発明の第二実施例の住宅の間取りを示す平面
図である。

【符号の説明】

１、２１ 玄関 ２、２２ リビング ３ リビング兼ダイニング ４，５、２５ 中庭 ４ｂ、５ｂ、６ａ、２５ｂ ガラス戸 ６ キッチン ２３，２４ 和室 ２６ 縁側

Claims (6)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】玄関奥に玄関に臨む中庭空間が配置され、 この玄関横には中庭空間に通じるリビング空間が配置さ
   れた住宅であって、 前記中庭空間は玄関と同じモジュール幅で構成されてい
   ることを特徴とする住宅。
2. 【請求項２】少なくとも３モジュール幅を備えた玄関奥
   に同じモジュール幅を持った中庭空間が配置され、 この玄関の横には中庭空間に通じるリビング空間が配置
   された住宅であって、 前記玄関と中庭空間との間には、これらを仕切る間仕切
   り壁が設けられるとともに、この間仕切り壁には玄関と
   中庭空間とに通じる出入口が設けられていることを特徴
   とする住宅。
3. 【請求項３】請求項２記載の住宅において、 リビング空間の奥にはキッチンが配置され、 このリビング空間と中庭空間とは隣接して配置されると
   共に、これらリビング空間と中庭空間との間には出入り
   口が設けられていることを特徴とする住宅。
4. 【請求項４】請求項３記載の住宅において、 前記リビング空間には、キッチンとリビング空間にそれ
   ぞれ臨む別の中庭空間が配置されていることを特徴とす
   る住宅。
5. 【請求項５】玄関奥に玄関に臨む中庭空間が配置され、 この玄関の左右にはこの中庭空間に出入り可能なリビン
   グ空間が配置され、 この中庭空間とこのリビング空間の更に奥にはこれらに
   通じる縁側が配置され、 前記中庭空間は玄関と同じモジュール幅で構成されてい
   ることを特徴とする住宅。
6. 【請求項６】請求項５記載の住宅において、 中庭空間は、縦４モジュール×横４モジュールの正方形
   空間であることを特徴とする住宅。