JP2002152432A - 画像処理装置及びその制御方法 - Google Patents

画像処理装置及びその制御方法

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JP2002152432A
JP2002152432A JP2000340351A JP2000340351A JP2002152432A JP 2002152432 A JP2002152432 A JP 2002152432A JP 2000340351 A JP2000340351 A JP 2000340351A JP 2000340351 A JP2000340351 A JP 2000340351A JP 2002152432 A JP2002152432 A JP 2002152432A
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JP2000340351A
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Tomoko Yamada
山田  智子
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Original Assignee
Fuji Photo Film Co Ltd
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Publication date
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    • GPHYSICS
    • G03PHOTOGRAPHY; CINEMATOGRAPHY; ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ELECTROGRAPHY; HOLOGRAPHY
    • G03BAPPARATUS OR ARRANGEMENTS FOR TAKING PHOTOGRAPHS OR FOR PROJECTING OR VIEWING THEM; APPARATUS OR ARRANGEMENTS EMPLOYING ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ACCESSORIES THEREFOR
    • G03B27/00Photographic printing apparatus
    • G03B27/32Projection printing apparatus, e.g. enlarger, copying camera
    • G03B27/42Projection printing apparatus, e.g. enlarger, copying camera for automatic sequential copying of the same original

Abstract

(57)【要約】 【課題】 画像処理装置が動作不能状態に陥る等の不調
が発生した場合の平均復旧時間を短縮する。 【解決手段】 画像処理システムの不調により画像処理
システムの緊急停止が指示されると、画像処理システム
のメインプロセスは管理している全てのサブプロセス及
び画像処理関連機器に対し、処理途中の処理を停止して
強制的に初期状態(起動時(プロセス生成時)の状態)
へ遷移することを指示する(図の「強制状態遷移指
示」)。この指示に対して各プロセス及び機器から規定
時間以内に正常応答が有った場合には、画像処理システ
ムの不調が解消されて画像処理システムが復旧したと判
断し、画像処理システム(及び画像処理関連機器)の緊
急停止及びリセット(初期状態への遷移)が完了したこ
とをオペレータに通知する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は画像処理装置及びそ
の制御方法に係り、特に、画像処理を行うためのシステ
ム初期化処理を電源投入時又は起動時に行った後に画像
処理を行う画像処理手段を備えた画像処理装置、及び該
画像処理装置に適用される制御方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、写真フィルムに記録された画
像をフィルムスキャナによって読み取ることで得られた
画像データ、或いはデジタルスチルカメラによって被写
体を撮像することで得られた画像データに対し、画像処
理部によって各種の画像処理を行い、画像処理後の画像
データに基づいて記録材料への画像の記録やCD−R等
の情報記録媒体への書き込み等の画像出力処理を行うデ
ジタルラボシステムが知られている。この種のデジタル
ラボシステムは、フィルム画像を面露光により印画紙に
記録する従来の写真処理システムと比較して、画像処理
部によって行われる各種の画像処理により記録画像の画
質を自在にコントロールできるという特長を有してい
る。
【0003】ところで、上記のデジタルラボシステムの
画像処理部は、画像データに対して各種の画像処理を行
う画像処理基板が実装されていると共に、画像処理の処
理条件の演算や画像処理基板と同等の画像処理を行うた
めの画像処理プログラムがインストールされたコンピュ
ータ、画像を表示するためのディスプレイを含んで構成
されており、画像データに対する画像処理を以下のよう
にして行う。
【0004】すなわち、画像処理部は、フィルムスキャ
ナ等の画像データ入力機器から画像データが入力される
毎に、まず画像処理部のコンピュータが画像処理プログ
ラムを実行することで、画像データの解析・解析結果に
基づく画像処理の処理条件の演算・演算した処理条件に
応じた画像処理を順次行う。コンピュータによって画像
処理が行われた画像データはディスプレイに画像として
表示され、オペレータによる画像処理の処理条件の検定
等に用いられる。そして画像処理部は、処理条件が確定
すると、コンピュータが画像処理プログラムを実行する
ことで、同一の画像データに対し確定した処理条件に応
じた画像処理が画像処理基板で行われるように制御す
る。画像処理基板によって画像処理が行われた画像デー
タは、プリンタ等の画像出力機器による画像出力処理に
用いられる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上述したように、デジ
タルラボシステムの画像処理部は、コンピュータと画像
処理基板が協働して画像処理を行うと共に、システム構
成によってはフィルムスキャナ等の画像データ入力機器
やプリンタ等の画像出力機器の動作を制御したり同期を
とりながら動作する必要がある。このため画像処理部
は、電源が投入された際に、一般的なコンピュータが起
動時に実行すべき処理以外に、画像処理基板の初期化
(パラメータ又はプログラムのダウンロード)や外部機
器の初期化、外部機器との通信可能状態の確立等の処理
も行う必要があるので、立ち上げ(電源が投入されてか
ら画像処理が可能な状態となる迄)に長い時間がかか
る。
【0006】また画像処理部は、立ち上げを完了して画
像処理を行っている最中に、例えば各ユニット間の状態
の不一致や通信系の異常等の原因で動作不能状態に陥る
ことがある。この動作不能状態からの復旧のために、画
像処理部には自身を強制的にシャットダウンさせて再起
動させる強制シャットダウン機能が設けられており、オ
ペレータは、画像処理部が動作不能状態に陥ったことを
検知すると強制シャットダウン機能を作動させる。この
場合も電源投入時と同様の処理が行われるため、復旧に
長い時間がかかっていた(例えば10〜15分程度)。
【0007】上記のように画像処理部が動作不能状態に
陥ることは頻繁に発生するものではないものの、画像処
理部が一旦動作不能状態に陥ると実行していた画像処理
を長時間中断せざるを得ないため、オペレータの作業工
数に及ぼす影響が非常に大きく、画像処理部が動作不能
状態に陥ったときの復旧時間の短縮が強く求められてい
た。
【0008】本発明は上記事実を考慮して成されたもの
で、動作不能状態に陥る等の不調が発生した場合の平均
復旧時間を短縮できる画像処理装置及びその制御方法を
得ることが目的である。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に請求項1記載の発明に係る画像処理装置は、電源投入
時又は起動時に、画像処理を行うためのシステム初期化
処理を行い、画像処理の実行指示に応じて画像処理を行
う画像処理手段と、前記画像処理手段の不調の発生を検
知する不調検知手段と、前記不調検知手段によって画像
処理手段の不調の発生が検知された場合に、前記システ
ム初期化処理が行われることなく、少なくとも画像処理
手段が初期状態へ遷移するように制御することで、前記
不調の解消を試行する試行手段と、を含んで構成されて
いる。
【0010】請求項1記載の発明に係る画像処理装置
は、電源投入時又は起動時に、画像処理を行うためのシ
ステム初期化処理を行い、画像処理の実行指示に応じて
画像処理を行う画像処理手段を備えている。なお、画像
処理手段が行うシステム初期化処理は、例えば請求項2
に記載したように、少なくとも画像処理手段(画像処理
装置全体であってもよい)の電源再投入と、画像処理装
置に実装され画像処理手段の一部を構成する画像処理基
板へのパラメータ又はプログラムのダウンロードと、の
少なくとも一方を含むことができる。
【0011】また、画像処理装置が画像処理に関連する
機器(例えばフィルムスキャナ等の画像入力機器やプリ
ンタ等の画像出力機器)を備えている場合、画像処理手
段によるシステム初期化処理は、請求項3に記載したよ
うに、画像処理に関連する機器の電源再投入及び初期化
と、前記機器へのパラメータ又はプログラムのダウンロ
ードと、の少なくとも一方を含むことができる。
【0012】上記の電源再投入や初期化、パラメータ又
はプログラムのダウンロード等は処理に時間がかかるの
で、画像処理手段が動作不能状態に陥る等の不調が発生
することでシステム初期化処理を行ったとすると、画像
処理手段が復旧する(動作可能な状態になる)迄に長い
時間がかかるという問題がある。これに対し本願発明者
は、画像処理手段に不調が発生していると認識される状
態には幾種類かの状態があり、そのうちの一部の状態
は、必ずしもシステム初期化処理からやり直さなくても
復旧できることに想到した。
【0013】上記に基づき請求項1記載の発明では、不
調検知手段によって画像処理手段の不調の発生が検知さ
れた場合に、システム初期化処理が行われることなく、
少なくとも画像処理手段が初期状態へ遷移するように制
御することで、前記不調の解消を試行する試行手段を設
けている。これにより、不調が発生したときの画像処理
手段の状態がシステム初期化処理からやり直さなくても
復旧できる状態であれば、システム初期化処理が行われ
ることなく、少なくとも画像処理手段が初期状態へ遷移
するように試行手段が制御することによって画像処理手
段が短時間で復旧する(不調が解消される)ので、動作
不能状態に陥る等の不調が発生した場合の平均復旧時間
を短縮することができる。
【0014】なお、本発明に代えて、画像処理手段に不
調が発生したときの画像処理手段の状態がシステム初期
化処理からやり直さないと復旧しない状態か否かを判断
し、システム初期化処理からやり直さなくても復旧する
状態と判断したときには画像処理手段が初期状態へ遷移
するように制御し、システム初期化処理からやり直さな
いと復旧しない状態と判断したときには、システム初期
化処理も行われるように画像処理手段を再起動すること
も可能ではあるが、画像処理手段の状態を判断するため
の処理は非常に複雑で時間がかかる。
【0015】これに対し請求項1記載の発明では、シス
テム初期化処理を行うことなく、少なくとも画像処理手
段を初期状態に遷移させる制御を、画像処理手段の状態
を判断することなく一律に行うので、画像処理手段に不
調が発生する毎に画像処理手段の状態を判断する場合と
比較して試行手段の構成を簡単にすることができ、コン
ピュータと該コンピュータで実行されるプログラムによ
って試行手段を実現する場合にも、試行手段を実現する
ためのプログラムの作成工数を削減することができる。
【0016】また、本発明に係る不調検知手段は、例え
ば画像処理手段の状態を常時監視して不調の発生を検知
するように構成することも可能ではあるが、請求項4に
記載したように、画像処理手段の再起動を指示するため
の再起動ボタンがオンされたか否かに基づいて、画像処
理手段の不調の発生を検知することが好ましい。再起動
ボタンは画像処理装置本体の筐体やキーボード等の情報
入力機器に設けられたボタンであってもよいし、ディス
プレイ等の表示手段に表示したボタンであってもよい。
【0017】請求項4記載の発明に係る再起動ボタン
は、画像処理手段の不調を認識したオペレータ等によっ
てオンされ、再起動ボタンがオンされたか否かに基づい
て画像処理手段の不調の発生を検知するので、画像処理
手段の不調の発生を簡易な構成によって検知できると共
に、画像処理手段の状態を常時監視することで画像処理
装置の固定負荷が増大する等の不都合が生ずることも回
避することができる。
【0018】また、本発明に係る画像処理手段は、例え
ば単一のメインプロセスと複数のサブプロセス(メイン
プロセスによって起動されて実行されるプロセス)で構
成することができるが、この場合、請求項5に記載した
ように、試行手段は、画像処理手段の複数のサブプロセ
スに対して初期状態への遷移を指示することで、画像処
理手段を初期状態へ遷移させることができる。前述した
システム初期化処理はメインプロセスで行われることが
一般的であるので、上記のようにサブプロセスのみに対
して(メインプロセスを除外して)初期状態への遷移を
指示することにより、システム初期化処理を行うことな
く画像処理手段を初期状態へ遷移させることを容易に行
うことができる。
【0019】また、本発明に係る画像処理装置が、画像
処理に関連する機器(例えばフィルムスキャナ等の画像
入力機器やプリンタ等の画像出力機器)を備えている場
合、試行手段は、請求項6に記載したように、画像処理
に関連する機器に対して初期状態への遷移を指示するこ
とで、画像処理に関連する機器を初期状態へ遷移させる
ことができる。この場合、画像処理に関連する機器で
は、初期状態への遷移が指示されると、例えば電源再投
入やパラメータ又はプログラムのダウンロード等の時間
のかかる処理が行われることなく、例えば保持している
画像データの破棄等のように短時間で完了する処理が行
われることで、画像処理手段以外の画像処理に関連する
機器をも初期状態へ遷移させることができる。
【0020】また、請求項5又は請求項6記載の発明に
おいて、初期状態への遷移が成功したか失敗したかの判
断は、請求項7に記載したように、初期状態への遷移指
示に対する正常な応答が全ての指示対象(例えばサブプ
ロセスや画像処理に関連する機器)から所定時間以内に
戻ってきたか否かに基づいて行うことができる。画像処
理手段に不調が発生したときの画像処理手段の状態が、
システム初期化処理からやり直さないと復旧しない状態
である場合の原因としては、例えば通信系の異常が挙げ
られるが、例えばこの状態で初期状態への遷移を指示し
た場合、一部の指示対象は初期状態への遷移指示に対し
て正常な応答を返すことができない。これに対して請求
項7記載の発明では、初期状態への遷移指示に対する正
常な応答が全ての指示対象から所定時間以内に戻ってき
たか否かに基づいて初期状態への遷移が成功したか失敗
したかを判断するので、初期状態への遷移が成功したか
失敗したかを簡単かつ確実に判断することができる。
【0021】また、請求項1記載の発明において、請求
項8に記載したように、試行手段による初期状態への遷
移が成功したか失敗したかを通知する通知手段を更に備
えることが好ましい。なお、通知手段による通知は、具
体的には、例えばディスプレイ等の表示手段にメッセー
ジを表示したり、或いは音声を発することによって行う
ことができる。これにより、試行手段による制御が成功
したか(システム初期化処理を行うことなく初期状態へ
遷移したか)、システム初期化処理を含む画像処理手段
の再起動を行う必要があるかをオペレータ等が容易に認
識することができる。
【0022】また、試行手段による初期状態への遷移が
失敗した場合に、オペレータ等の指示により画像処理手
段を再起動させるようにしてもよいが、請求項9に記載
したように、試行手段による初期状態への遷移が失敗し
た場合に、画像処理手段が再起動されてシステム初期化
処理が行われるように画像処理手段を制御する起動制御
手段を更に設けることが好ましい。これにより、画像処
理手段に動作不能状態に陥る等の不調が発生した場合
に、オペレータ等の手を煩わすことなく画像処理手段を
確実に復旧させることができる。
【0023】請求項10記載の発明に係る画像処理装置
の制御方法は、電源投入時又は起動時に、画像処理を行
うためのシステム初期化処理を行い、画像処理の実行指
示に応じて画像処理を行う画像処理手段を備えた画像処
理装置において、前記画像処理手段の不調の発生を検知
した場合に、前記システム初期化処理が行われることな
く、少なくとも画像処理手段が初期状態へ遷移するよう
に制御することで前記不調の解消を試行し、前記初期状
態への遷移が失敗した場合に、画像処理手段が再起動さ
れて前記システム初期化処理が行われるように画像処理
手段を制御するので、請求項1記載の発明と同様に、動
作不能状態に陥る等の不調が発生した場合の平均復旧時
間を短縮できると共に、請求項9記載の発明と同様に、
オペレータ等の手を煩わすことを回避することができ
る。
【0024】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照し、本発明の実
施形態の一例を詳細に説明する。図1には、本発明が適
用されたデジタルラボシステム10が示されている。デ
ジタルラボシステム10は、フィルムスキャナ12、画
像処理部14及びプリンタ16が直列に接続されて構成
されている。なお、デジタルラボシステム10は本発明
の画像処理装置に対応しており、フィルムスキャナ12
及びプリンタ16は本発明に係る「画像処理に関連する
機器」に対応している。
【0025】フィルムスキャナ12は、写真フィルム2
6(例えばネガフィルムやリバーサルフィルム)等の写
真感光材料(以下単に写真フィルムと称する)に記録さ
れているフィルム画像(被写体を撮影後、現像処理され
ることで可視化されたネガ画像又はポジ画像:本発明の
原画像に相当)を読み取り、該読み取りによって得られ
た画像データを出力するものであり、光源20から射出
され光拡散ボックス22によって光量むらが低減された
光が、フィルムキャリア24にセットされている写真フ
ィルム26に照射され、写真フィルム26を透過した光
がズームレンズ28を介してCCDセンサ30(ライン
CCDセンサでもよいしエリアCCDセンサでもよい)
の受光面上に結像されるように構成されている。
【0026】フィルムキャリア24は、写真フィルム2
6上のフィルム画像が記録されている箇所が、光源20
からの射出光の光軸上に順に位置するように写真フィル
ム26を搬送する。これにより、写真フィルム26に記
録されているフィルム画像がCCDセンサ30によって
順に読み取られ、CCDセンサ30からはフィルム画像
に対応する信号が出力される。CCDセンサ30から出
力された信号はA/D変換器32によってデジタルの画
像データに変換されて画像処理部14に入力される。
【0027】画像処理部14のスキャナ補正部36は、
入力されたスキャンデータ(フィルムスキャナ12から
入力されるR、G、Bのデータ)から各画素毎に対応す
るセルの暗出力レベルを減ずる暗補正、暗補正を行った
データを濃度値を表すデータに対数変換する濃度変換、
写真フィルム26を照明する光の光量むらに応じて濃度
変換後のデータを補正するシェーディング補正、該シェ
ーディング補正を行ったデータのうち入射光量に対応し
た信号が出力されないセル(所謂欠陥画素)のデータを
周囲の画素のデータから補間して新たに生成する欠陥画
素補正の各処理を順に行う。スキャナ補正部36の出力
端はI/Oコントローラ38の入力端に接続されてお
り、スキャナ補正部36で前記各処理が施されたデータ
はスキャンデータとしてI/Oコントローラ38に入力
される。
【0028】I/Oコントローラ38の入力端は、イメ
ージプロセッサ40のデータ出力端にも接続されてお
り、イメージプロセッサ40からは画像処理(詳細は後
述)が行われた画像データが入力される。また、I/O
コントローラ38の入力端はパーソナルコンピュータ
(PC)44の入出力ポート52にも接続されている。
【0029】PC44は、CPU46、RAM48(例
えばDRAM)、ROM50(例えば記憶内容を書換え
可能なROM)、入出力ポート52を備え、これらがバ
スを介して互いに接続されて構成されている。また、P
C44の入出力ポート52には、ハードディスクドライ
ブ(HDD)74、CRT又はLCDから成るディスプ
レイ70、キーボードやマウスから成る情報入力機器7
2が各々接続されている。更に、PC44は入出力ポー
ト52に接続された拡張スロット(図示省略)を備えて
おり、この拡張スロットには、メモリカードやCD−R
等の情報記憶媒体に対してデータの読出し/書込みを行
うドライバ(図示省略)や、他の情報処理機器と通信を
行うための通信制御装置が接続される。拡張スロットを
介して外部からファイル画像データが入力された場合、
入力されたファイル画像データはI/Oコントローラ3
8へ入力される。
【0030】I/Oコントローラ38の出力端は、イメ
ージプロセッサ40のデータ入力端及びPC44の入出
力ポート52に各々接続されており、更にI/F回路5
4を介してプリンタ16に接続されている。I/Oコン
トローラ38は、入力された画像データを、出力端に接
続された前記各機器に選択的に出力する。
【0031】本実施形態では、写真フィルム26に記録
されている個々のフィルム画像に対し、フィルムスキャ
ナ12において異なる解像度で2回の読み取りを行う。
1回目の比較的低解像度での読み取り(以下、プレスキ
ャンという)では、フィルム画像の濃度が非常に低い場
合(例えばネガフィルムにおける露光アンダのネガ画
像)にも、CCDセンサ30で蓄積電荷の飽和が生じな
いように決定した読取条件(写真フィルム26に照射す
る光のR、G、Bの各波長域毎の光量、CCDセンサ3
0の電荷蓄積時間)で写真フィルム26の全面の読み取
りが行われる。
【0032】このプレスキャンによって得られたデータ
(プレスキャンデータ)は、I/Oコントローラ38か
らPC44へ入力される。PC44は、入力されたプレ
スキャンデータに基づいて、2回目の比較的高解像度で
の読み取り(以下、ファインスキャンという)における
読取条件の決定、ファインスキャンによって得られた画
像データに対してイメージプロセッサ40で行われる各
種の画像処理の処理条件を決定するセットアップ演算、
決定した処理条件の適否を検定する検定処理、検定処理
を経て確定した処理条件をイメージプロセッサ40に設
定する設定処理等の処理を行う(詳細は後述)。
【0033】またPC44には、画像処理部14に入力
されたファイル画像データもI/Oコントローラ38を
介して入力される。PC44は入力されたファイル画像
データを低解像度化した後に、この低解像度画像データ
に対し、プレスキャンデータと同様に、セットアップ演
算や検定処理、設定処理等の処理を行う。
【0034】一方、フィルムスキャナ12でフィルム画
像に対してファインスキャンが行われることによってI
/Oコントローラ38に入力された画像データ(ファイ
ンスキャン画像データ)や、画像処理部14に入力され
PC44によって処理条件が決定されたファイル画像デ
ータは、I/Oコントローラ38からイメージプロセッ
サ40へ入力される。
【0035】イメージプロセッサ40は、階調変換や色
変換を含む濃度・色補正処理、画素密度変換処理、画像
の超低周波輝度成分の階調を圧縮するハイパートーン処
理、粒状を抑制しながらシャープネスを強調するハイパ
ーシャープネス処理等の各種の画像処理を行う画像処理
回路が搭載された画像処理基板によって構成されてお
り、画像処理を行うためのプログラムがPC44によっ
て画像処理基板にダウンロードされると共に、PC44
によって各画像毎に決定された処理条件を表すパラメー
タがPC44によって画像処理基板にダウンロードされ
ることにより、入力された画像データに対して種々の画
像処理を行う。
【0036】イメージプロセッサ40で実行可能な画像
処理としては、上記以外に、例えば画像全体又は一部分
(例えば人物の顔に相当する領域)に対するシャープネ
ス補正又はソフトフォーカス処理や、画調を意図的に変
更する画像処理(出力画像をモノトーンに仕上げる画像
処理、出力画像をポートレート調に仕上げる画像処理、
出力画像をセピア調に仕上げる画像処理等)や、画像を
加工する画像処理(例えば原画像中に存在する人物を主
画像上で細身に仕上げるための画像処理、赤目を修正す
る画像処理等)や、LF(レンズ付きフィルム)によっ
て撮影された画像に対し、LFのレンズの歪曲収差、倍
率色収差に起因する画像の幾何学的歪み、色ずれ、LF
のレンズの周辺減光に起因する画像の周縁部の明度低
下、LFのレンズの特性に起因する画像の鮮鋭度の低下
等のように、LFのレンズの特性に起因する出力画像の
画質の低下を補正する各種のLF収差補正処理等が挙げ
られる。
【0037】イメージプロセッサ40で画像処理が行わ
れた画像データを印画紙への画像の記録に用いる場合に
は、イメージプロセッサ40で画像処理が行われた画像
データは、I/Oコントローラ38からI/F回路54
を介し記録用画像データとしてプリンタ16へ出力され
る。また、画像処理後の画像データを画像ファイルとし
て外部へ出力する場合は、I/Oコントローラ38から
PC44に画像データが出力される。これにより、PC
44では、外部への出力用としてI/Oコントローラ3
8から入力された画像データを、拡張スロットを介して
画像ファイルとして外部(前記ドライバや通信制御装置
等)に出力する。
【0038】プリンタ16は、画像メモリ58、R,
G,Bのレーザ光源60、該レーザ光源60の作動を制
御するレーザドライバ62を備えている。画像処理部1
4から入力された記録用画像データは画像メモリ58に
一旦記憶された後に読み出され、レーザ光源60から射
出されるR,G,Bのレーザ光の変調に用いられる。レ
ーザ光源60から射出されたレーザ光は、ポリゴンミラ
ー64、fθレンズ66を介して印画紙68上を走査さ
れ、印画紙68に画像が露光記録される。画像が露光記
録された印画紙68は、プロセッサ部18へ送られて発
色現像、漂白定着、水洗、乾燥の各処理が施される。こ
れにより、印画紙68に露光記録された画像が可視化さ
れる。
【0039】次に本実施形態の作用を説明する。画像処
理部14のPC44のHDD74には、画像処理システ
ムと称される画像処理プログラムや、画像処理システム
を緊急停止させて(本実施形態のように画像処理部14
にフィルムスキャナ12やプリンタ16等の画像処理関
連機器が接続されている態様では画像処理関連機器も併
せて緊急停止させる)リセット(ここでいうリセットは
初期状態への遷移)又は再起動させる緊急停止実行プロ
グラムを含む種々のアプリケーションプログラムが予め
インストールされている。画像処理システムは画像処理
部14の電源が投入されると起動され、画像処理プログ
ラムがHDD74からRAM48へ読み出され、読み出
されたプログラムがCPU46によって順次実行される
ことにより、まずプロセス(画像処理システム・メイン
プロセス:図2及び図3も参照)が生成され、次いで画
像処理システム・メインプロセスによってシステム初期
化処理が行われる。
【0040】このシステム初期化処理は、画像処理シス
テムが、画像処理を含む各種の処理(詳細は後述)を行
うための準備処理であり、例えば画像処理部14に接続
された各種の機器(例えばフィルムスキャナ12やプリ
ンタ16)の電源投入、画像処理を行うためのメモリ領
域の確保、画像処理部14に接続された各種機器のメカ
ニカル機構(例えばフィルムスキャナ12のフィルムキ
ャリア24、ズームレンズ28のズーム機構やAF機
構、プリンタ16のポリゴンミラー64等)の原点検出
や位置検出値のリセット等を含む初期化、及びイメージ
プロセッサ40の画像処理基板へのプログラムのダウン
ロード等の処理を行う。これらの処理は請求項2及び請
求項3に記載のシステム初期化処理に対応しており、完
了する迄に比較的長い時間を要する。
【0041】システム初期化処理が完了すると、画像処
理システム・メインプロセスにより、例として図4に示
すようなメインメニュー画面がディスプレイ70に表示
される。メインメニュー画面は複数種の処理の名称
(「始業点検」「プリント作業」「終業点検」「各種設
定と保守」)が一覧形式で表示されて構成されており、
オペレータが情報入力機器72を操作し、実行すべき処
理として特定の処理の名称を選択すると、選択された処
理名称に対応する画像処理システム・サブプロセスが画
像処理システム・サブプロセスによって生成され、選択
された処理名称に対応する処理が画像処理システムによ
って行われる。
【0042】なお、画像処理システム・サブプロセスは
実行形式のプログラムであってもよいし、DLL(ダイ
ナミック・リンク・ライブラリ)やOCX等の形式の実
行ファイルであってもよい。選択された処理名称に対応
する処理は、生成された画像処理システム・サブプロセ
ス単独によって、或いは生成された画像処理システム・
サブプロセスと画像処理システム・メインプロセスが協
働することで行うことができる。
【0043】以下、実行すべき処理として「プリント作
業」が選択された場合に画像処理システム(実際にはP
C44のCPU46)によって実行される処理について
説明する。写真フィルム26に記録されているフィルム
画像に対する「プリント作業」が選択されると、画像処
理システムはフィルムスキャナ12の作動を制御し、写
真フィルム26に記録されている各フィルム画像に対し
て一定の読取条件で順にプレスキャンを行わせる。
【0044】フィルムスキャナ12におけるプレスキャ
ンによって得られたプレスキャンデータがI/Oコント
ローラ38を介してPC44に入力されると、画像処理
システムは、入力されたプレスキャンデータに基づいて
個々のフィルム画像のコマ位置を判定し、写真フィルム
26上のフィルム画像記録領域に対応するデータ(プレ
スキャン画像データ)を抽出する。また、抽出したプレ
スキャン画像データに基づいて、個々のフィルム画像の
サイズを判定すると共に濃度等の画像特徴量を演算し、
プレスキャンを行った写真フィルム26に対し、フィル
ムスキャナ12がファインスキャンを行う際の読取条件
を個々のフィルム画像毎に決定する。
【0045】また画像処理システムは、抽出したプレス
キャン画像データに基づいて、フィルム画像中の主要部
(例えば人物の顔に相当する領域(顔領域))の抽出を含
む画像特徴量の演算を行い、フィルムスキャナ12がフ
ァインスキャンを行うことによって得られる画像データ
(ファインスキャン画像データ)に対する各種の画像処
理の処理条件を演算により自動的に決定する(セットア
ップ演算)。
【0046】また画像処理システムは、先に決定した画
像処理の処理条件に基づき、ファインスキャン画像デー
タを対象としてイメージプロセッサ40で行われる画像
処理と等価な画像処理をプレスキャン画像データに対し
て行ってシミュレーション画像データを生成する。そし
て、生成したシミュレーション画像データを、ディスプ
レイに画像を表示するための信号に変換し、該信号に基
づいてディスプレイにシミュレーション画像を表示す
る。
【0047】また、表示されたシミュレーション画像に
対しオペレータによって画質等の検定が行われ、検定結
果として処理条件の修正を指示する情報が情報入力機器
72を介して入力されると、入力された情報に基づいて
画像処理の処理条件の再演算等の処理を行い、検定結果
としてシミュレーション画像の画質等が適切であること
を表す情報が情報入力機器72を介してオペレータから
入力される迄の間、シミュレーション画像データの生成
やシミュレーション画像の表示等の処理を繰り返す(検
定処理)。
【0048】上記のセットアップ演算及び検定処理と並
行して、画像処理システムでは、先に判定したコマ位置
及び先に演算した読取条件に基づいて、写真フィルム2
6に記録されている各フィルム画像に対し、対応する読
取条件で順にファインスキャンが行われるようにフィル
ムスキャナ12の作動を制御する。また画像処理システ
ムは、ファインスキャンによって得られたファインスキ
ャン画像データがイメージプロセッサ40に入力される
ようにI/Oコントローラ38を制御すると共に、入力
されたファインスキャン画像データに対し、イメージプ
ロセッサ40により、検定処理を経て確定した処理条件
を表すパラメータをイメージプロセッサ40の画像処理
基板にダウンロードする。
【0049】これにより、ファインスキャン画像データ
に対し、検定処理を経て確定した処理条件で各種の画像
処理がイメージプロセッサ40によって行われる。そし
て各種の画像処理が行われた画像データは、I/Oコン
トローラ38、I/F回路54を経て記録用画像データ
としてプリンタ16に出力され、プリンタ16により印
画紙68に画像として露光記録される。なお、上記から
も明らかなように、画像処理システムは本発明の画像処
理手段に対応している。
【0050】次に、画像処理システムに不調が生じた場
合の処理(本発明に係る画像処理装置の制御方法が適用
された処理)について説明する。例として図4に示すよ
うに、画像処理システムがディスプレイ70に表示する
画面(ウインドウ)は、右上隅に相当する箇所に、画像
処理システムに不調が生じた場合に画像処理システム
(及び画像処理関連機器)を緊急停止させてリセット又
は再起動させるためのアイコン80(以下、緊急停止ス
イッチ80という)が表示されている。
【0051】動作不能状態に陥った等の不調が画像処理
システムに生じたことを認識した場合、オペレータは情
報入力機器72のマウス等を操作して緊急停止スイッチ
80をクリックする。緊急停止スイッチ80がクリック
されると、緊急停止実行プログラムがHDD74からR
AM48へ読み出され、読み出されたプログラムがCP
U46によって順次実行されることにより、まず緊急停
止実行プロセス(図2及び図3参照)が生成され、次い
で緊急停止実行プロセスにより、一例として図5に示す
ような緊急停止確認画面(ウインドウ)がディスプレイ
70に表示される。
【0052】この緊急停止確認画面には、画像処理シス
テム(及び画像処理関連機器)の緊急停止(及びリセッ
ト又は再起動)を実行するか否かをオペレータに確認す
るメッセージ、オペレータの意思を確認するためのボッ
クス(「OK」及び「キャンセル」と表記されたボック
ス)が各々表示されており、緊急停止実行プロセスは何
れかのボックスがクリックされたか否かを監視する。
【0053】緊急停止実行プロセスによる緊急停止確認
画面の表示及びボックスがクリックされたか否かの監視
は、本発明の不調検知手段に対応している。詳しくは、
「OK」と表記されたボタンは、緊急停止スイッチ80
と共に請求項4に記載の再起動ボタンに対応しており、
「OK」と表記されたボタンがクリックされたか否かの
監視は請求項4に記載の不調検知手段に対応している。
緊急停止実行プロセスは、オペレータがマウス等を操作
して「キャンセル」と表記されたボックスをクリックし
た場合にはプロセスを終了する。
【0054】一方、オペレータがマウス等を操作し緊急
停止確認画面内の「OK」と表記されたボックスをクリ
ックした場合、緊急停止実行プロセスは、図2に「シス
テム緊急停止指示」として示すように、画像処理システ
ムに不調が発生しているために、画像処理システム(及
び画像処理関連機器)の緊急停止(及びリセット又は再
起動)の実行が指示されたことを検知する。そして、画
像処理システム(及び画像処理関連機器)を初期状態へ
遷移させることを試行するために、画像処理システム・
メインプロセスを識別する情報をオペレーティング・シ
ステム(OS)から取得し、OSから取得した情報に基
づき、画像処理システム・メインプロセスに対して画像
処理システム(及び画像処理関連機器)の緊急停止及び
状態遷移(初期状態(起動時の状態)への遷移)を指示
する(図2の「緊急停止/状態遷移指示」参照)。
【0055】緊急停止実行プロセスから画像処理システ
ム(及び画像処理関連機器)の緊急停止及び状態遷移が
指示されると、画像処理システム・メインプロセスは、
管理している全ての画像処理システム・サブプロセス
(画像処理システム・メインプロセス自身が生成し、実
行中である(終了していない)ことを画像処理システム
・メインプロセス自身が把握している全てのサブプロセ
ス)、及び画像処理関連機器(本実施形態ではフィルム
スキャナ12及びプリンタ16)に対し、処理途中であ
れば処理を停止して強制的に初期状態へ遷移するよう指
示する(図2の「強制状態遷移指示」参照)。
【0056】これにより、画像処理システムの各サブプ
ロセスでは、処理途中のデータ(例えば画像データ)が
有ればこれを破棄し、実行中の処理を停止させ、初期状
態へ遷移するための処理を行う。例えば画像処理システ
ムの各サブプロセスのうち、画像データに対して解析や
画像処理等の操作を行うサブプロセスは、RAM48の
記憶空間上に画像データを記憶するための記憶領域を確
保することをOSに依頼し、OSから割り当てられた記
憶領域に画像データを記憶して解析や画像処理等の操作
を行っている。上記のように、画像データ記憶領域の割
り当てを受けているサブプロセスでは、割り当てられた
記憶領域の解放をOSに依頼する等の処理を行った後
に、自身の状態を初期状態へ遷移させる。
【0057】また、画像処理関連機器であるフィルムス
キャナ12及びプリンタ16では、実行中の処理を停止
し、メモリ等に記憶している処理途中のデータ(例えば
画像データ)を破棄する。またフィルムスキャナ12
は、更に、フィルムキャリア24にセットされている写
真フィルム26をフィルムキャリア24から排出する。
上記処理が完了すると、フィルムスキャナ12及びプリ
ンタ16は自身の状態を初期状態へ遷移させる。
【0058】初期状態への遷移が正常に終了したサブプ
ロセス及び画像処理関連機器では、図2に「正常応答」
として示すように、「強制状態遷移指示」に伴う処理が
正常に終了したことを画像処理システム・メインプロセ
スに対して通知する。画像処理システム・メインプロセ
スでは、管理している全ての画像処理システム・サブプ
ロセス及び画像処理関連機器に対して「強制状態遷移」
を指示した後にタイマをスタートさせ、管理している全
てのサブプロセス及び画像処理関連機器から規定時間以
内に正常応答が有ったか否かを監視する。
【0059】画像処理システムの不調が、例えば画像処
理システムの各プロセスの間、或いは画像処理シテムと
画像処理関連機器の間の状態の不一致が原因である等の
場合は、各サブプロセス及び各画像処理関連機器におけ
る初期状態への遷移を正常に行うことができるので、画
像処理システム・メインプロセスは管理している全ての
サブプロセス及び画像処理関連機器から規定時間以内に
正常応答を受信する。これにより、画像処理システム・
メインプロセスは、緊急停止実行プロセスから指示され
た画像処理システム(及び画像処理関連機器)の緊急停
止及び初期状態への遷移(リセット)が正常に完了し
た、すなわち画像処理システムの不調が解消されて復旧
したと判断し、緊急停止実行プロセスを識別する情報を
OSから取得する。
【0060】そして、図2に「緊急停止/状態遷移完了
応答」として示すように、画像処理システム(及び画像
処理関連機器)の緊急停止及び初期状態への遷移が正常
に終了したことを緊急停止実行プロセスに対して通知す
る。また、このとき画像処理システム・メインプロセス
は、今回の画像処理システム(及び画像処理関連機器)
の緊急停止により、写真フィルム26に記録されている
フィルム画像のうち、何コマ目以降のフィルム画像に対
する画像処理が未完了かを表す情報も併せて通知する。
【0061】なお、緊急停止実行プロセスによる、画像
処理システム・メインプロセスを識別する情報の取得、
及び画像処理システム・メインプロセスに対する「緊急
停止/状態遷移指示」、画像処理システム・メインプロ
セスによる、管理している全ての画像処理システム・サ
ブプロセス及び画像処理関連機器に対する「強制状態遷
移指示」、画像処理システム・サブプロセス及び画像処
理関連機器から規定時間以内に「緊急停止/状態遷移完
了応答」が有ったか否かの判定、緊急停止実行プロセス
に対する「緊急停止/状態遷移完了応答」は本発明の試
行手段に対応しており、特に、サブプロセスに対する
「強制状態遷移指示」は請求項5に記載の試行手段に、
画像処理関連機器に対する「強制状態遷移指示」は請求
項6に記載の試行手段に、規定時間以内に「緊急停止/
状態遷移完了応答」が有ったか否かの判定は請求項7に
記載の試行手段に各々対応している。
【0062】緊急停止実行プロセスは、画像処理システ
ム(及び画像処理関連機器)の緊急停止及び初期状態へ
の遷移が正常に終了したことが通知されると、一例とし
て図6に示すような緊急停止完了通知画面(ウインド
ウ)をディスプレイ70に表示させる。この緊急停止完
了通知画面には、画像処理システム(及び画像処理関連
機器)の緊急停止及びリセット(初期状態への遷移)が
完了したことをオペレータに通知するメッセージ、オペ
レータの確認操作を促すボックス(「OK」と表記され
たボックス)が各々表示されている。緊急停止完了通知
画面を表示することは、請求項8に記載の通知手段に対
応している。
【0063】この緊急停止完了通知画面を参照すること
により、オペレータは、画像処理システム(及び画像処
理関連機器)の緊急停止及びリセットが正常に行われ、
画像処理システムが復旧したこと、及び何コマ目のフィ
ルム画像から作業を再開すれば良いのかを容易に認識す
ることができ、緊急停止完了通知画面内の「OK」と表
記されたボックスをマウス等を操作してクリックするこ
とにより、画像処理システムによる各種の処理を再開さ
せることができる。
【0064】先にも説明したように、画像処理システム
・メインプロセスの起動時には、画像処理部14に接続
された画像処理関連機器の各種機構の初期化や、イメー
ジプロセッサ40の画像処理基板へのプログラムのダウ
ンロード等のように、長い時間がかかるシステム初期化
処理が行われるが、上記の画像処理システム(及び画像
処理関連機器)の緊急停止及び初期状態への遷移ではシ
ステム初期化処理を行うことなく簡易な処理によって画
像処理システムを復旧させることができるので、画像処
理システムの不調を非常に短い時間で解消することがで
き、画像処理システムに不調が発生したことに伴うオペ
レータの作業の中断時間を最小限に抑制することができ
る。
【0065】一方、画像処理システムの不調が例えば通
信系の異常が原因である等の場合には、特定のサブプロ
セス又は画像処理関連機器が、初期状態への遷移を正常
に行うことができない、或いは「強制状態遷移指示」に
対して特定のサブプロセス又は画像処理関連機器が応答
を返すことができない状態となっている。
【0066】各サブプロセス及び各画像処理関連機器に
対して「強制状態遷移」を指示した画像処理システム・
メインプロセスは、図3に示すように特定のサブプロセ
ス又は画像処理関連機器からの応答が異常応答であっ
た、或いは特定のサブプロセス又は画像処理関連機器か
ら規定時間以内に何ら応答がなかった等のように、管理
している全てのサブプロセス及び画像処理関連機器から
の正常応答を規定時間以内に受信しなかった場合(図3
は一例として画像処理関連機器からの応答が異常応答の
場合を示す)には、緊急停止実行プロセスから指示され
た画像処理システム(及び画像処理関連機器)の緊急停
止及び初期状態への遷移に失敗したと判断する。そして
画像処理システム・メインプロセスは、緊急停止実行プ
ロセスを識別する情報をOSから取得し、図3に「緊急
停止/状態遷移失敗応答」として示すように、画像処理
システム(及び画像処理関連機器)の緊急停止及び初期
状態への遷移に失敗したことを緊急停止実行プロセスに
対して通知する。
【0067】緊急停止実行プロセスは、画像処理システ
ム(及び画像処理関連機器)の緊急停止及びリセット
(初期状態への遷移)に失敗したことが通知されると、
一例として図7に示すような緊急停止失敗通知画面(ウ
インドウ)をディスプレイ70に表示させる。この緊急
停止失敗通知画面には、画像処理システム(及び画像処
理関連機器)の緊急停止及びリセットに失敗したことを
オペレータに通知するメッセージ、引き続き、PC44
を含む画像処理部14全体を強制的にシャットダウンさ
せた後に、OSや画像処理システムを含む画像処理部1
4全体を再起動させてシステム初期化処理を行うことを
オペレータに通知するメッセージ、及びオペレータの確
認操作を促すボックス(「OK」と表記されたボック
ス)が各々表示されている。緊急停止失敗通知画面を表
示することも請求項8に記載の通知手段に対応してい
る。
【0068】この緊急停止失敗通知画面を参照すること
により、オペレータは、画像処理システムの緊急停止及
びリセットが失敗したこと、及び画像処理システムの不
調を解消するためには画像処理部14を強制的にシャッ
トダウンさせる必要があることを容易に認識することが
でき(図3に示す「システムのリセット失敗を通知」を
参照)、緊急停止失敗通知画面内の「OK」と表記され
たボックスをマウス等を操作してクリックすることによ
り、画像処理部14の強制シャットダウン及び画像処理
部14全体の再起動を承認することができる(図3に示
す「強制シャットダウン指示」参照)。
【0069】緊急停止失敗通知画面内の「OK」と表記
されたボックスがオペレータによってクリックされると
(なお、このクリック以降に緊急停止実行プロセス及び
画像処理システム・メインプロセスで実行される処理
は、請求項9に記載の起動制御手段に対応している)、
緊急停止実行プロセスは画像処理システム・メインプロ
セスに対し、画像処理部14を強制的にシャットダウン
させるにあたって必要な処理の実行を指示する(図3の
「強制シャットダウン指示」参照)。緊急停止実行プロ
セスから上記の指示を受けると、画像処理システム・メ
インプロセスは、管理している全ての画像処理システム
・サブプロセス及び画像処理関連機器に対し、処理を実
行中か否かに拘わらず、プロセスを終了させるための前
処理を行うよう指示する(図3の「強制終了指示」参
照)。
【0070】これにより、画像処理システムの各サブプ
ロセスでは、処理途中のデータ(例えば画像データ)が
有ればこれを破棄し、実行中の処理を停止させると共
に、サブプロセスが管理している機器があれば、該機器
に対して終了処理を行う。そして、上記の処理を完了し
たサブプロセスは、図3に「完了応答」として示すよう
に、「強制終了指示」に伴う処理が正常に終了したこと
を画像処理システム・メインプロセスに対して通知す
る。また、画像処理関連機器においても、処理途中のデ
ータが有れば破棄し、実行中の処理を停止させ、「強制
終了指示」に伴う処理が正常に終了したことを画像処理
システム・メインプロセスに対して通知する処理を行
う。
【0071】画像処理システム・メインプロセスでは、
管理している全ての画像処理システム・サブプロセス及
び画像処理関連機器に対して「強制終了」を指示した後
にタイマをスタートさせ、規定時間が経過すると、管理
している全てのサブプロセス及び画像処理関連機器から
完了応答が有ったか否かに拘わらず、管理している全て
のサブプロセスに対してプロセスを終了するよう指示す
る(図3の「プロセス終了」参照)。これにより、画像
処理システムの全てのサブプロセスが終了することにな
る。そして画像処理システム・メインプロセスは、OS
に対してPC44をシャットダウンすること、及びPC
44の再起動を依頼し、画像処理システム・メインプロ
セス自身を終了する。
【0072】これにより、OSはPC44をシャットダ
ウンさせて再起動させるための事前処理を行った後にP
C44をシャットダウンさせ(画像処理部14の電源は
PC44の電源と連動しており、PC44のシャットダ
ウンに伴って画像処理部14全体もシャットダウンされ
る)、その後OSが再起動され、画像処理システムを含
むアプリケーションプログラムが再起動されることで、
画像処理部14全体が再起動される。そして、画像処理
部14全体がシャットダウンされた後に再起動されてシ
ステム初期化処理が行われる(このシステム初期化処理
に伴い、画像処理関連機器は電源が再投入されてメカニ
カル機構の初期化等が行われる)ことにより、画像処理
システムの不調の原因に拘わらず(不調の原因が通信系
の異常等であった場合にも)、画像処理システムの不調
が解消されて画像処理システムが復旧することになる。
【0073】上記のように画像処理部14全体をシャッ
トダウンさせて再起動する場合、一般的なPCの電源投
入時に実行される処理に加え、画像処理システムによる
システム初期化処理が再度実行されることにより、オペ
レータは画像処理システムを用いた作業を長時間中断せ
ざるを得ない。しかしながら、本実施形態では、例えば
画像処理システムの各プロセス間の状態の不一致等を原
因とする画像処理システムの不調が発生した場合には、
画像処理システムの各サブシステム及び画像処理関連機
器を初期状態へ遷移させるのみで(すなわちシステム初
期化処理を行うことなく)画像処理システムを復旧させ
るので、画像処理システムに不調が発生した際の平均復
旧時間を短縮することができ、画像処理システムの不調
の発生がオペレータの作業工数に及ぼす影響を小さくす
ることができる。
【0074】なお、上記では図6に示す緊急停止完了通
知画面又は図7に示す緊急停止失敗通知画面をディスプ
レイ70に表示させることで、画像処理システム(及び
画像処理関連機器)の緊急停止及び初期状態への遷移が
成功したか失敗したかを通知していたが、これに限定さ
れるものではなく、音声等の他の手段によって通知する
ようにしてもよい。
【0075】また、上記では画像処理システムの緊急停
止及び初期状態への遷移に失した場合に、画像処理シス
テム(及び画像処理関連機器)の緊急停止及びリセット
(初期状態への遷移)に失敗したことをオペレータに通
知すると共に、画像処理部14全体を強制的にシャット
ダウンさせた後に再起動させる処理の実行をオペレータ
に確認するようにしていたが、本発明はこれに限定され
るものではなく、図3に「省略可」と表記した区間の処
理を省略し、画像処理システム(及び画像処理関連機
器)の緊急停止及び初期状態への遷移に失敗した場合に
は、直ちに画像処理部14全体の強制シャットダウン及
び再起動を行うようにしてもよい。
【0076】また、上記では本発明に係る画像処理装置
の一例として、画像処理関連機器としてのフィルムスキ
ャナ12及びプリンタ16が設けられた構成のデジタル
ラボシステム10を説明したが、画像処理関連機器が設
けられていない画像処理装置に本発明を適用することも
可能である。
【0077】
【発明の効果】以上説明したように請求項1記載の発明
は、電源投入時又は起動時に、画像処理を行うためのシ
ステム初期化処理を行い、画像処理の実行指示に応じて
画像処理を行う画像処理手段の不調の発生が検知された
場合に、システム初期化処理が行われることなく、少な
くとも画像処理手段が初期状態へ遷移するように試行手
段が制御することで不調の解消を試行するので、動作不
能状態に陥る等の不調が発生した場合の平均復旧時間を
短縮できる、という優れた効果を有する。
【0078】請求項4記載の発明は、請求項1記載の発
明において、画像処理手段の再起動を指示するための再
起動ボタンがオンされたか否かに基づいて、画像処理手
段の不調の発生を検知するので、上記効果に加え、画像
処理手段の不調の発生を簡易な構成によって検知できる
と共に、画像処理装置の固定負荷の増大等の不都合が生
ずることも回避できる、という効果を有する。
【0079】請求項5記載の発明は、請求項1記載の発
明において、画像処理手段の複数のサブプロセスに対し
て初期状態への遷移を指示することで、画像処理手段を
初期状態へ遷移させるので、上記効果に加え、システム
初期化処理を行うことなく画像処理手段を初期状態へ遷
移させることを容易に行うことができる、という効果を
有する。
【0080】請求項7記載の発明は、請求項5又は請求
項6記載の発明において、初期状態への遷移指示に対す
る正常な応答が全ての指示対象から所定時間以内に戻っ
てきたか否かに基づいて、初期状態への遷移が成功した
か失敗したかを判断するので、上記効果に加え、初期状
態への遷移が成功したか失敗したかを簡単かつ確実に判
断できる、という効果を有する。
【0081】請求項8記載の発明は、請求項1記載の発
明において、試行手段による初期状態への遷移が成功し
たか失敗したかを通知する通知手段を設けたので、上記
効果に加え、試行手段による制御が成功したか、システ
ム初期化処理を含む画像処理手段の再起動を行う必要が
あるかをオペレータ等が容易に認識することができる、
という効果を有する。
【0082】請求項9記載の発明は、請求項1記載の発
明において、試行手段による初期状態への遷移が失敗し
た場合に、画像処理手段が再起動されてシステム初期化
処理が行われるように画像処理手段を制御するので、上
記効果に加え、画像処理手段に動作不能状態に陥る等の
不調が発生した場合に、オペレータ等の手を煩わすこと
なく画像処理手段を確実に復旧させることができる、と
いう効果を有する。
【0083】請求項10記載の発明は、電源投入時又は
起動時に、画像処理を行うためのシステム初期化処理を
行い、画像処理の実行指示に応じて画像処理を行う画像
処理手段の不調の発生を検知した場合に、システム初期
化処理が行われることなく、少なくとも画像処理手段が
初期状態へ遷移するように画像処理手段を制御すること
で前記不調の解消を試行し、初期状態への遷移が失敗し
た場合に、画像処理手段が再起動されてシステム初期化
処理が行われるように画像処理手段を制御するので、動
作不能状態に陥る等の不調が発生した場合の平均復旧時
間を短縮できると共に、オペレータ等の手を煩わすこと
を回避することができる、という優れた効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本実施形態に係るデジタルラボシステムの概
略構成を示すブロック図である。
【図2】 画像処理システムの緊急停止及び初期状態へ
の遷移に成功した場合の処理シーケンスを示す線図であ
る。
【図3】 画像処理システムの緊急停止及び初期状態へ
の遷移に失敗し、パーソナルコンピュータをシャットダ
ウンさせて再起動する場合の処理シーケンスを示す線図
である。
【図4】 メインメニュー画面の一例を示すイメージ図
である。
【図5】 緊急停止確認画面の一例を示すイメージ図で
ある。
【図6】 緊急停止完了通知画面の一例を示すイメージ
図である。
【図7】 緊急停止失敗通知画面の一例を示すイメージ
図である。
【符号の説明】
10 デジタルラボシステム 40 イメージプロセッサ 44 パーソナルコンピュータ 46 CPU 70 ディスプレイ 72 情報入力機器 74 HDD

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電源投入時又は起動時に、画像処理を行
    うためのシステム初期化処理を行い、画像処理の実行指
    示に応じて画像処理を行う画像処理手段と、 前記画像処理手段の不調の発生を検知する不調検知手段
    と、 前記不調検知手段によって画像処理手段の不調の発生が
    検知された場合に、前記システム初期化処理が行われる
    ことなく、少なくとも画像処理手段が初期状態へ遷移す
    るように制御することで、前記不調の解消を試行する試
    行手段と、 を含む画像処理装置。
  2. 【請求項2】 前記画像処理手段によるシステム初期化
    処理は、少なくとも画像処理手段の電源再投入と、画像
    処理装置に実装され前記画像処理手段の一部を構成する
    画像処理基板へのパラメータ又はプログラムのダウンロ
    ードと、の少なくとも一方を含むことを特徴とする請求
    項1記載の画像処理装置。
  3. 【請求項3】 前記画像処理に関連する機器を更に備
    え、前記画像処理手段によるシステム初期化処理は、前
    記画像処理に関連する機器の電源再投入及び初期化と、
    前記機器へのパラメータ又はプログラムのダウンロード
    と、の少なくとも一方を含むことを特徴とする請求項1
    記載の画像処理装置。
  4. 【請求項4】 前記不調検知手段は、画像処理手段の再
    起動を指示するための再起動ボタンがオンされたか否か
    に基づいて、画像処理手段の不調の発生を検知すること
    を特徴とする請求項1記載の画像処理装置。
  5. 【請求項5】 前記画像処理手段は、単一のメインプロ
    セスと複数のサブプロセスで構成されており、 前記試行手段は、画像処理手段の前記複数のサブプロセ
    スに対して初期状態への遷移を指示することで、前記画
    像処理手段を初期状態へ遷移させることを特徴とする請
    求項1記載の画像処理装置。
  6. 【請求項6】 前記画像処理に関連する機器を更に備
    え、 前記試行手段は、前記画像処理に関連する機器に対して
    初期状態への遷移を指示することで、前記機器を初期状
    態へ遷移させることを特徴とする請求項1記載の画像処
    理装置。
  7. 【請求項7】 前記試行手段は、前記初期状態への遷移
    指示に対する正常な応答が全ての指示対象から所定時間
    以内に戻ってきたか否かに基づいて、初期状態への遷移
    が成功したか失敗したかを判断することを特徴とする請
    求項5又は請求項6記載の画像処理装置。
  8. 【請求項8】 前記試行手段による前記初期状態への遷
    移が成功したか失敗したかを通知する通知手段を更に備
    えたことを特徴とする請求項1記載の画像処理装置。
  9. 【請求項9】 前記試行手段による前記初期状態への遷
    移が失敗した場合に、画像処理手段が再起動されて前記
    システム初期化処理が行われるように画像処理手段を制
    御する起動制御手段を更に備えたことを特徴とする請求
    項1記載の画像処理装置。
  10. 【請求項10】 電源投入時又は起動時に、画像処理を
    行うためのシステム初期化処理を行い、画像処理の実行
    指示に応じて画像処理を行う画像処理手段を備えた画像
    処理装置において、 前記画像処理手段の不調の発生を検知した場合に、前記
    システム初期化処理が行われることなく、少なくとも画
    像処理手段が初期状態へ遷移するように制御することで
    前記不調の解消を試行し、 前記初期状態への遷移が失敗した場合に、画像処理手段
    が再起動されて前記システム初期化処理が行われるよう
    に画像処理手段を制御する画像処理装置の制御方法。
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