JP2002152300A - データ伝送システム及びその方法 - Google Patents

データ伝送システム及びその方法

Info

Publication number
JP2002152300A
JP2002152300A JP2000348894A JP2000348894A JP2002152300A JP 2002152300 A JP2002152300 A JP 2002152300A JP 2000348894 A JP2000348894 A JP 2000348894A JP 2000348894 A JP2000348894 A JP 2000348894A JP 2002152300 A JP2002152300 A JP 2002152300A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
data
delay
transmission
delay amount
signal
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2000348894A
Other languages
English (en)
Inventor
Yutaka Takekoshi
豊 竹腰
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
NEC Engineering Ltd
Original Assignee
NEC Engineering Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by NEC Engineering Ltd filed Critical NEC Engineering Ltd
Priority to JP2000348894A priority Critical patent/JP2002152300A/ja
Publication of JP2002152300A publication Critical patent/JP2002152300A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Data Exchanges In Wide-Area Networks (AREA)
  • Communication Control (AREA)
  • Synchronisation In Digital Transmission Systems (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 バルクデータ伝送において遅延量の変化に柔
軟に対応する。 【解決手段】 ノンフレームモードのバルクデータ伝送
において、複数の専用回線500から得たデータ信号に
夫々生じた遅延量を遅延量検出部3で検出し、遅延量補
正部30でこの遅延量に応じた補正を行う。遅延補正後
データ多重分離部1で多重化データ信号201とし、デ
ータ端末700に伝送する。正常な通信中に専用回線5
00の遅延量が変化すると、多重化データ信号201に
発生したエラーをエラー検出部4で検出し、データエラ
ー検出信号400で遅延量検出部3を起動し、再度遅延
量の補正を行う。これにより、ノンフレームモード通信
中に専用回線500の遅延量が変化しても、遅延補正の
なされたデータ伝送が行われる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、複数の伝送路を介
してデータを伝送するデータ伝送システムおよびその方
法に関し、特にフレーム同期信号のないデータ伝送をな
すバルクデータ伝送システムおよびその方法に関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】フレーム同期信号のないデータ伝送(以
下、「ノンフレームモード」という)をなすデータ伝送
システムとして、特開平10−303890号公報に開
示されている専用線によるバルク伝送方式の構成を図1
1に示す。図11において、各端末装置11−1,11
−2に夫々接続されたバルク伝送装置12−1,12−
2間は専用線網13で接続されており、各バルク伝送装
置12−1,12−2は、全てのチャネルのデータ信号
の同期を常時検出する同期検出部15−1,15−2を
備え、双方の端末装置11−1,11−2間でノンフレ
ームモードで通信を行っている。
【0003】また、バルク伝送装置12−1,12−2
は、端末装置11−1,11−2からの端末送信信号a
によりバルクフレーム送信信号c−1,c−2を生成す
るバルク分離化部18と、バルクフレーム送信信号c−
1,c−2と専用線網13からの専用線信号j−1,j
−2とからバルクフレーム受信信号d−1,d−2と専
用線信号j−1,j−2とを生成する専用線インタフェ
ース部14−1,14−2と、同期を常時検出し、バル
クフレーム受信信号d−1,d−2により同期検出信号
f−1,f−2を生成する同期検出部15−1,15−
2と、バルクフレーム受信信号d−1,d−2と同期検
出信号f−1,f−2とから遅延補正後信号g−1,g
−2を生成する遅延補正部16−1,16−2と、遅延
補正後信号g−1,g−2により端末受信信号bを生成
するバルク多重化部17とから構成されている。
【0004】更に、バルク分離化部18、専用線インタ
フェース部14−1,14−2、同期検出部15−1,
15−2、遅延補正部16−1,16−2、およびバル
ク多重化部17は制御部19により夫々制御されてい
る。
【0005】次に、上記従来の専用線によるバルク伝送
方式の動作について簡単に説明する。図11において、
端末装置11−1と11−2との間で正常な通信中に専
用線網13で遅延量が変化した場合、端末装置11−2
は端末送信信号aを切断し、自局側のバルク伝送装置1
2−2にデータ回線切断通知を発する。バルク伝送装置
12−2はこの通知によりフレームモードの信号をバル
ク伝送装置12−1へ送信する。バルク伝送装置12−
1は送られてきたフレームモードの信号を自身の同期検
出部15−1,15−2で受信して同期を確立すること
により、バルク伝送装置12−2がフレームモードで動
作したことを検知する。
【0006】そして、自身が収容する端末装置11−1
へデータ回線切断通知を発すると共に、フレームモード
の信号をバルク伝送装置12−2へ送信する。端末装置
11−1はデータ回線切断通知を受信して端末送信信号
aを切断し、バルク伝送装置12−2は送られてきたフ
レームモードの信号を自身の同期検出部15−1,15
−2で受信して同期を確立することにより、バルク伝送
装置12−1がフレームモードで動作したことを検知す
る。
【0007】これにより、双方のバルク伝送装置12−
1,12−2は同期検出部15−1,15−2で夫々同
期を確立し、お互いがフレームモードで動作したことを
検出する。その後、双方のバルク伝送装置12−1,1
2−2は各チャネルの信号の再遅延補正を行い、夫々の
端末装置11−1,11−2へデータ回線接続通知を発
し、この通知により双方の端末装置11−1,11−2
が端末送信信号aを接続してノンフレームモードの通信
を再開する。
【0008】すなわち、正常な通信中に遅延量が変化し
た場合、再度遅延補正を行うに当たり、自局側がフレー
ムモード方式に切り替わったことを他局側の同期検出部
が検出するのである。これにより、他局側において自局
側が再度遅延の補正を実施したことが認識でき、他局側
においても再度遅延補正を実施するためフレームモード
方式に切り替えるのである。この結果、自局側、他局側
の双方が同時に遅延補正を実施している。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、図11
に示す従来の専用線によるバルク伝送方式では、各バル
ク伝送装置において、同期検出部が全チャネルのデータ
信号の同期状態を常時監視しているため、バルク伝送装
置自体の省電力化が図れず、回路構成が大きく複雑にな
ると共に、同期監視制御が複雑になるという問題があ
る。
【0010】また、従来のバルク伝送方式では、回線網
で遅延量が変化しデータエラーが発生した場合、遅延補
正がなされ通信が再開されるまでの間、双方の端末装置
とバルク伝送装置との間は一旦データ回線を切断する必
要がある。このため、端末装置とバルク伝送装置との間
のデータ回線の切断、および再接続の手順に時間を要
し、例えば、伝送路としてにISDN回線を用いた場合
等、データを伝送できない状態が長く続いてしまうこと
になり、伝送効率が低下するという問題がある。
【0011】そこで、本発明はかかる従来技術の問題点
を解決すべくなされたものであって、その目的とすると
ころは、ノンフレームモードのデータ伝送中、伝送路の
遅延量が変化した時、遅延補正された信号のデータエラ
ーを監視することで、再度遅延補正をなすようにし、複
数の伝送路におけるデータ信号の同期監視を常時行うこ
となく同期監視回路の簡略化を図ると共に、ノンフレー
ムモード伝送中の遅延量の変化に柔軟に対応可能な最適
なデータ伝送システムを提供することにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明によれば、伝送装
置間において複数の伝送路を介してバルク伝送をなすよ
うにしたデータ伝送システムであって、前記伝送装置
は、前記複数の伝送路から夫々受信されたデータ信号の
遅延量を夫々検出する遅延量検出手段と、これ等検出さ
れた遅延量に応じて前記データ信号の遅延補正をなす手
段と、これ等遅延補正されたデータを多重化する手段
と、この多重化信号のエラーを検出するエラー検出手段
と、このエラー検出に応答して前記遅延量検出手段の起
動をなす手段と、を含むことを特徴とするデータ伝送シ
ステムが得られる。
【0013】また、前記複数の伝送路は、専用回線ある
いはISDN回線であることを特徴とする。
【0014】そして、本発明によれば、伝送装置間にお
いて複数の伝送路を介してバルク伝送をなすようにした
データ伝送システムにおける伝送方法であって、前記伝
送装置において、前記複数の伝送路から夫々受信された
データ信号の遅延量を夫々検出する遅延量検出ステップ
と、これ等検出された遅延量に応じて前記データ信号の
遅延補正をなす遅延補正ステップと、これ等遅延補正さ
れたデータを多重化するステップと、この多重化信号の
エラーを検出するエラー検出ステップと、このエラー検
出に応答して前記遅延量検出ステップの起動をなすステ
ップと、この起動後に前記遅延補正ステップによる遅延
補正を行ってデータ伝送の再開をなすステップと、を含
むことを特徴とするデータ伝送システムにおける伝送方
法が得られる。
【0015】本発明の作用を述べる。ノンフレームモー
ドのバルクデータ伝送において、複数の伝送路から得た
データ信号に夫々生じた遅延量を検出し、この遅延量に
応じてデータ信号の遅延補正を行い、これを多重化して
端末に伝送する。正常なノンフレームモードの通信中に
各伝送路の遅延量が変化すると、これを多重化された信
号のデータエラーとして検出し、再度遅延量に応じてデ
ータ信号の遅延補正を行う。これにより、ノンフレーム
モード通信中に各伝送路の遅延量が変化しても、遅延量
を吸収したデータ伝送がなされる。
【0016】
【発明の実施の形態】以下に、添付図面を参照しつつ本
発明の実施の形態について説明する。図1は本発明の実
施の一形態におけるデータ伝送システムの構成を示すブ
ロック図である。図1において、データ伝送装置80
0,801は、複数のデータ回線500を介して互いに
対向して配置され、送信信号100および受信信号20
0により相対するデータ端末700と701とがデータ
伝送をなす構成である。なお、ここではデータ回線50
0として専用回線を想定している。
【0017】また、図1のデータ伝送システムを構成す
るデータ伝送装置800の内部構成を図2に示す。図2
において、データ伝送装置800は、データ多重分離部
1と、送信側選択部10と、専用回線インタフェース部
2と、受信側選択部20と、遅延量検出部3と、遅延量
補正部30と、エラー検出部4とから構成される。な
お、データ伝送装置800と801およびデータ端末7
00と701とはその内部構成は夫々同一のものであ
る。
【0018】次に、図2のデータ伝送装置800の動作
について、図1を参照しながら詳細に説明する。なお、
専用回線インタフェース部2は、一般的なものであり、
また本発明と直接関係するものではないので、この部分
についての詳細な説明は省略するものとする。また、遅
延量の検出は、どのような方法で行っても良いことか
ら、遅延量検出部3の内部構成についての説明もここで
は省略する。
【0019】専用回線500は物理的に複数のデータ回
線で構成されているため、データ端末700から送出さ
れる送信信号100は、複数の専用回線500の伝送帯
域の総和まで伝送可能である。送信信号100はデータ
多重分離部1において、適宜分割され分割データ信号1
20が生成される。そして、データ回線毎に複数設けら
れた送信側選択部10を経由し、送信データ信号110
として専用回線インタフェース部2を中継し、複数の専
用回線500上に送出される。送出されたデータは相対
するデータ伝送装置801を経由してデータ端末701
で受信される。
【0020】また、データ端末701から送信され、専
用回線インタフェース部2を中継して受信された受信デ
ータ信号210は、データ回線毎に複数設けられた受信
側選択部20を経由して、遅延量補正前信号220とし
て遅延量補正部30へ入力される。ここで、遅延量補正
前信号220は、複数の専用回線500で伝送されてき
た信号であるため、信号間には遅延差が生じている。遅
延量補正部30は、遅延量検出部3で検出された各回線
毎の遅延量に基づいて得られた補正値を、遅延量補正指
示信号330を通じて受け取り、遅延量補正前信号22
0の遅延量補正を行い、遅延量補正後信号230を生成
する。
【0021】遅延量補正後信号230はデータ多重分離
部1で多重化され多重化データ信号201としてエラー
検出部4に入力される。エラー検出部4は、多重処理さ
れた多重化データ信号201の正当性の判断を行うもの
である。データ伝送中、専用回線500の各回線におい
て遅延量の変化がなければ、遅延量補正部30で予め設
定された補正値で正常な多重化データ信号201が得ら
れるため、エラー検出部4でデータエラーは検出され
ず、データ端末700に対して受信信号200が送出さ
れる。
【0022】ところで、専用回線500の各回線毎の遅
延量は、遅延量検出部3が、送信側選択部10と受信側
選択部20とを遅延量検出状態へ切り替えること(以
下、「遅延量検出モード」という)により求められる。
送信側選択部10と受信側選択部20とが遅延量検出モ
ードになると、遅延量検出部3は遅延量検出送信信号3
10を専用回線500に送出する。その後、専用回線5
00から送出されてきた遅延量検出受信信号320を受
信する。この結果、遅延量検出送信信号310と遅延量
検出受信信号320との伝送時間差より、専用回線50
0の各回線毎の遅延量が測定されるのである。
【0023】遅延量検出部3は上記遅延量を検出した
後、送信側選択部10と受信側選択部20とをデータ信
号送受信状態へ切り替えること(以下、「データ伝送モ
ード」という)により、専用回線500の伝送容量に合
わせて適宜分割された分割データ信号120は専用回線
インタフェース部2に送出され、専用回線500から受
信した受信データ信号210は遅延量補正部30に送出
される。
【0024】なお、遅延量検出部3が動作している時、
すなわち、遅延量検出部3が上記遅延量検出モードにな
っている時は、送信側選択部10と受信側選択部20と
は遅延量検出状態へ切り替えられているため、端末等の
送信信号100および端末等の受信信号200の伝送は
共に一時停止されることになる。従って、専用回線50
0の各回線毎の遅延量の検出および遅延量補正値の設定
は、端末等の送信信号100および端末等の受信信号2
00のデータ伝送を行う前に事前に行っておく必要があ
る。
【0025】次に、図2のデータ伝送装置800の遅延
量補正についての動作を図3を参照して詳細に説明す
る。図3は、図2のデータ伝送装置800,801の遅
延量補正の動作(以下、「遅延量検出シーケンス」とい
う)を示すフローチャートである。図3において、まず
ステップ(以下、Sという)31の処理において、エラ
ー検出部4で多重化データ信号201からデータエラー
が検出されたかどうかの判別を行う。データエラーが検
出されれば(S31:Y)、S32へ移行し、データエ
ラーが検出されなければ(S31:N)、データエラー
検出がなされるまで待機状態となる。
【0026】S32の処理では、エラー検出部4が遅延
量検出部3に対し、データエラー検出信号400を送出
する。S33の処理では、遅延量検出部3は、送信側選
択部10と受信側選択部20とを上述の遅延量検出モー
ドに切り替える。S34の処理では、遅延量検出部3が
送信側選択部10に遅延量検出送信信号310を送信
し、受信側選択部20から遅延量検出受信信号320を
受信し、複数の専用回線500の各回線毎の遅延量の検
出を行う。
【0027】S35の処理では、遅延量検出部3は遅延
量補正部30に対して遅延量補正指示信号330を送出
し、変化した遅延量に対する補正値を遅延量補正部30
に再度設定する。遅延量の再設定動作が終了すると、S
36の処理で、遅延量検出部3が送信側選択部10と受
信側選択部20とを上述のデータ伝送モードに切り替え
一連の遅延量補正動作が終了する。その後、データ伝送
中に再びエラー検出部4にてデータエラーが検出された
場合には、遅延量が再度変化したものとして、遅延量補
正動作を繰り返す。
【0028】ところで、遅延量検出部3の起動のトリガ
となるエラー検出部4のデータエラー検出は、所謂通常
の伝送時におけるデータエラーと本発明で対象としてい
る遅延量の変化によるデータエラーとを明確に区別する
必要がある。すなわち、エラー検出部4で検出するのは
あくまでも遅延量の変化に伴うデータエラーであるた
め、その検出感度は通常の伝送エラーの場合より高めに
設定しておくと同時に、所謂フレームエラーを検出した
時にデータエラー検出信号400を送出するよう設定し
ておく。このため、使用する複数の専用回線500の伝
送品質を十分考慮した上で、エラー検出部4の感度設定
を行う必要がある。
【0029】ただし、専用回線500自身で生じた同期
はずれによるデータエラーは、専用回線500の各回線
毎の遅延量の変化によるデータエラーと異なるものであ
るから、専用回線インタフェース部2自身で受信障害と
なってしまう。この場合、受信データ信号210は全て
エラーとなるため、専用回線インタフェース部2はエラ
ー検出部4に回線障害検出信号410を通知し、エラー
検出部4のエラー検出動作を停止させる。
【0030】なお、エラー検出部4の構成はどのような
ものであっても良い。例えば、ハードウェア回路で構成
しても良いし、コンピュータによるソフトウェア処理で
構成しても良い。また、伝送するデータの種類に応じた
エラー検出法をそのまま利用することも可能である。具
体的には、データ伝送方式がHDLC(High Le
vel Data Link Control Pro
cedures)方式であれば、CRC(Cyclic
Redundancy Check)検出回路が相当
し、ATM(Asynchronous Transf
er Mode)セル伝送方式であれば、OAM(Op
eration Administration an
d Maintenance)セルによる検出回路が相
当する。
【0031】次に、本発明の実施の一形態におけるデー
タ伝送システムの一連の動作を図4を用いて説明する。
図4は、図1のデータ伝送システムの状態遷移を示した
図である。なお、図4において、図1および図2と同等
部分については同一符号で示している。また、説明の都
合上、最初にデータ端末700側から遅延量補正のため
のエラー検出動作を行った場合について説明している
が、データ端末701側から最初にこの動作を行った場
合も同様である。
【0032】最初に、専用回線500を介した遅延量補
正のない状態の通信が確立される。この状態では、遅延
量補正は全くなされていないので、まず、データ伝送装
置800のエラー検出部4でデータエラーが検出され
る。その結果、データエラー検出信号400が遅延量検
出部3に通知され、データ伝送装置800において、図
3に示した遅延量検出シーケンスが実行される。この
時、データ伝送装置800側が遅延量検出シーケンスに
移行すると、相対するデータ伝送装置801側のエラー
検出部4においてもデータエラーが検出され、データエ
ラー検出信号400を遅延検出部3に通知することにな
る。そしてデータ伝送装置801側も遅延量検出シーケ
ンスに移行することとなり、双方のデータ伝送装置80
0,801が遅延量検出シーケンス状態となる。
【0033】その後、夫々のデータ伝送装置800,8
01において、遅延量検出部3が複数の専用回線500
の各回線毎の遅延量を求め終われば、その補正値を遅延
量補正指示信号330を用いて遅延量補正部30に夫々
設定する。そして、遅延量補正前信号220を新たな補
正値が設定された遅延量補正部30に通すことで、遅延
量補正済みのデータ通信がなされる。
【0034】その後、データ通信中に、複数の専用回線
500の内の何れかの回線において遅延量が変化した場
合も同様に、まずデータ伝送装置800側のエラー検出
部4でデータエラーを検出する。エラー検出部4は再び
データエラー検出信号400を遅延検出部3に通知し、
上述の遅延量検出シーケンスが実行される。この時、デ
ータ伝送装置800側が遅延量検出シーケンスに移行す
ると、相対するデータ伝送装置801側のエラー検出部
4においてもデータエラーが検出され、データエラー検
出信号400を遅延検出部3に通知することになる。そ
してデータ伝送装置801側も遅延量検出シーケンスに
移行することとなり、双方のデータ伝送装置800,8
01が遅延量検出シーケンス状態となる。以下同様の手
順で求めた遅延量補正値を遅延量補正部30に設定する
ことで、再び遅延量補正済みのデータ通信がなされる。
【0035】図5は本発明の他の実施の形態におけるデ
ータ伝送システムの構成を示すブロック図である。図5
において、データ回線としてISDN回線を想定してい
る。また、図6は、図5のデータ伝送システムを構成す
るデータ伝送装置810,811の内部構成を示したも
のである。図5および図6において、図1および図2と
同等部分については同一符号で示している。なお、図5
において、データ伝送装置810,811は、図6に示
すように回線とのインタフェース部分がISDN回線6
00に対応したISDN回線インタフェース部5となっ
ている点を除き、図2のデータ伝送装置800,801
と同一のものである。
【0036】図6において、データ伝送装置810,8
11とISDN回線600との接続は物理的には1本で
あるが、ISDN回線600は周知の通り、論理的に複
数のBch(伝送速度:64kbps*nチャネル)で
構成されているため、論理的に複数の回線でデータ伝送
が行われている。このため、端末等の送信信号100
は、複数のBchの伝送帯域の総和まで伝送可能である
ため、データ分離多重部1により適宜分割されてISD
N回線600上に送出される。すなわち、ISDN回線
インタフェース部5は、ISDN回線600に対してB
chにおけるデータ送受信機能と、Dchにおける回線
交換の呼制御機能とを備えたものである。
【0037】また、データ回線として複数のISDN回
線600を想定した場合のデータ伝送装置の内部構成を
図7に示す。図7において、図6と同等部分については
同一符号で示している。なお、図7において、図6に示
したデータ伝送装置810,811と異なるところは、
ISDN回線インタフェース部5が複数存在していると
ころである。
【0038】次に、本発明の他の実施の形態におけるデ
ータ伝送システムの一連の動作を、図8を用いて説明す
る。図8は図6のデータ伝送システムの状態遷移を示し
た図である。なお、図8において、図5および図6と同
等部分については同一符号で示している。また、説明の
都合上、最初にデータ端末700側から発呼動作、ある
いは遅延量補正のためのエラー検出動作を行った場合に
ついて説明しているが、データ端末701側から最初に
これ等の動作を行った場合も同様である。
【0039】まず、データ端末700側からデータ伝送
装置810に対して発呼動作を行う。データ伝送装置8
10は、ISDN回線600上にデータ伝送に必要な帯
域を確保するためn本(伝送速度:64kbps*nチ
ャネル)のBchを接続する。例えば、伝送速度384
kbpsのデータ伝送を行う場合には、6本のBch接
続を行う。これにより、データ伝送装置811からデー
タ端末701に対しておよびデータ伝送装置810から
データ端末700に対して、夫々接続完了通知がなさ
れ、遅延量補正のない状態の通信が確立される。
【0040】この状態では、遅延量補正は全くなされて
いないので、データ伝送装置810,811双方のエラ
ー検出部4でデータエラーが検出される。これ以降の動
作は上記実施の形態における図4と同様の処理がなさ
れ、遅延量補正済みのデータ通信がなされることにな
る。なお、データ通信中に、ISDN回線600のいず
れかの回線で遅延量が変化したため、データ伝送装置8
10,811が遅延量検出シーケンスに移行したとして
も、ISDN回線600自体を切断することはないた
め、遅延量補正済みのデータ通信を円滑に再開すること
ができる。
【0041】図9は本発明の更に他の実施の形態におけ
るデータ伝送システムの構成を示すブロック図である。
図9において、データ回線として物理的に1本のISD
N回線と複数の専用回線とを想定している。また、図1
0は、図9のデータ伝送システムを構成するデータ伝送
装置820,821の内部構成を示したものである。図
9および図10において、図5および図6と同等部分に
ついては同一符号で示している。なお、図9において、
データ伝送装置820,821は、図10に示すように
回線とのインタフェース部分がISDN回線600に対
応したISDN回線インタフェース部5、および専用回
線500に対応した専用回線インタフェース部2となっ
ている点を除き、図5のデータ伝送装置810,811
と同一のものであり、種類の異なる複数の回線を用いた
データ伝送を行っている。
【0042】なお、本発明が上記実施の形態に限定され
ず、本発明の技術的思想の範囲内において適宜変更され
得ることは明らかである。例えば、データ伝送装置の形
態として、図10においては、物理的に1本のISDN
回線に対応したISDN回線インタフェース部と複数の
専用回線に対応した専用回線インタフェース部とを有し
た場合について説明しているが、ISDN回線インタフ
ェース部は図7に示すような複数のISDN回線に対応
したものにすることも可能である。
【0043】
【発明の効果】叙上の如く、本発明によれば、ノンフレ
ームモードのバルクデータ伝送中に伝送路の遅延量が変
化し、当初設定された補正値では遅延補正がなされなく
なった場合でも、これを多重化信号のデータエラーとし
て検出し、再度遅延量の補正を行うようにしたため、伝
送路の遅延量の変化に柔軟に対応したデータ伝送が可能
となるという効果がある。
【0044】また、本発明によれば、多重化信号のデー
タエラーに同期して遅延量再補正をなすようにしたた
め、遅延量検出部は常時動作を継続する必要がなく、デ
ータ伝送装置の省電力化が図れると共に、遅延量再補正
時においても、データ端末とデータ伝送装置との間の回
線は切断されないため、遅延量補正後、通信を円滑に再
開することができ、伝送効率の向上が図れるという効果
もある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態におけるデータ伝送システ
ムの構成を示すブロック図である。
【図2】図1におけるデータ伝送装置の構成を示すブロ
ック図である。
【図3】本発明の遅延量補正の動作を示すフローチャー
トである。
【図4】本発明の実施の形態におけるデータ伝送システ
ムの状態遷移を示す図である。
【図5】本発明の他の実施の形態におけるデータ伝送シ
ステムの構成を示すブロック図である。
【図6】図5におけるデータ伝送装置の構成を示すブロ
ック図である。
【図7】複数のISDN回線を用いた場合のデータ伝送
装置の構成を示すブロック図である。
【図8】本発明の他の実施の形態におけるデータ伝送シ
ステムの状態遷移を示す図である。
【図9】本発明の更に他の実施の形態におけるデータ伝
送システムの構成を示すブロック図である。
【図10】図9におけるデータ伝送装置の構成を示すブ
ロック図である。
【図11】従来の専用線によるバルク伝送方式の構成を
示すブロック図である。
【符号の説明】
1 データ多重分離部 2 専用回線インタフェース部 3 遅延量検出部 4 エラー検出部 5 ISDN回線インタフェース部 10 送信側選択部 20 受信側選択部 30 遅延量補正部 100 端末等の送信信号 110 送信データ信号 120 分割データ信号 200 端末等の受信信号 201 多重化データ信号 210 受信データ信号 220 遅延量補正前信号 230 遅延量補正後信号 310 遅延量検出送信信号 320 遅延量検出受信信号 330 遅延量補正指示信号 400 データエラー検出信号 410 回線障害検出信号 500 専用回線 600 ISDN回線 700,701 データ端末 800,801,810,811,820,821 デ
ータ伝送装置

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 伝送装置間において複数の伝送路を介し
    てバルク伝送をなすようにしたデータ伝送システムであ
    って、 前記伝送装置は、 前記複数の伝送路から夫々受信されたデータ信号の遅延
    量を夫々検出する遅延量検出手段と、 これ等検出された遅延量に応じて前記データ信号の遅延
    補正をなす手段と、 これ等遅延補正されたデータを多重化する手段と、 この多重化信号のエラーを検出するエラー検出手段と、 このエラー検出に応答して前記遅延量検出手段の起動を
    なす手段と、を含むことを特徴とするデータ伝送システ
    ム。
  2. 【請求項2】 前記複数の伝送路は、専用回線あるいは
    ISDN回線であることを特徴とする請求項1記載のデ
    ータ伝送システム。
  3. 【請求項3】 伝送装置間において複数の伝送路を介し
    てバルク伝送をなすようにしたデータ伝送システムにお
    ける伝送方法であって、 前記伝送装置において、 前記複数の伝送路から夫々受信されたデータ信号の遅延
    量を夫々検出する遅延量検出ステップと、 これ等検出された遅延量に応じて前記データ信号の遅延
    補正をなす遅延補正ステップと、 これ等遅延補正されたデータを多重化するステップと、 この多重化信号のエラーを検出するエラー検出ステップ
    と、 このエラー検出に応答して前記遅延量検出ステップの起
    動をなすステップと、 この起動後に前記遅延補正ステップによる遅延補正を行
    ってデータ伝送の再開をなすステップと、を含むことを
    特徴とする伝送方法。
JP2000348894A 2000-11-16 2000-11-16 データ伝送システム及びその方法 Pending JP2002152300A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000348894A JP2002152300A (ja) 2000-11-16 2000-11-16 データ伝送システム及びその方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000348894A JP2002152300A (ja) 2000-11-16 2000-11-16 データ伝送システム及びその方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2002152300A true JP2002152300A (ja) 2002-05-24

Family

ID=18822389

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2000348894A Pending JP2002152300A (ja) 2000-11-16 2000-11-16 データ伝送システム及びその方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2002152300A (ja)

Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH06188882A (ja) * 1992-12-21 1994-07-08 Oi Denki Kk 伝搬遅延時間補償方法
JPH10303890A (ja) * 1997-04-25 1998-11-13 Nec Corp 専用線によるバルク伝送方式
JPH11241102A (ja) * 1998-02-26 1999-09-07 Sanyo Special Steel Co Ltd コア材用磁性合金粉末の製造方法
JP2000049772A (ja) * 1998-07-30 2000-02-18 Matsushita Electric Ind Co Ltd バルク伝送装置

Patent Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH06188882A (ja) * 1992-12-21 1994-07-08 Oi Denki Kk 伝搬遅延時間補償方法
JPH10303890A (ja) * 1997-04-25 1998-11-13 Nec Corp 専用線によるバルク伝送方式
JPH11241102A (ja) * 1998-02-26 1999-09-07 Sanyo Special Steel Co Ltd コア材用磁性合金粉末の製造方法
JP2000049772A (ja) * 1998-07-30 2000-02-18 Matsushita Electric Ind Co Ltd バルク伝送装置

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JPH08195756A (ja) 二重化伝送装置の回線保護切替えシステム
CN108768507B (zh) 一种rru环形组网的链路切换方法及系统
JP3685978B2 (ja) 冗長光多分岐通信システム
JP3123942B2 (ja) 専用線によるバルク伝送方式
JP2002152300A (ja) データ伝送システム及びその方法
US6587236B1 (en) Fiber optic errorless switching system
JPH07143529A (ja) 1:n通信の伝送方式
JPH10215296A (ja) Adslモデムを備えたデジタル伝送システム
WO2004051899A1 (ja) パストレース方法及び装置
JP2001007777A (ja) バルク伝送装置
JPH09116555A (ja) 自動回線切替機能を備えた通信システムの回線切替装置
KR20010025818A (ko) 디에스엘에이엠 멀티 입력 동기 이중화 장치 및 방법
JP3436241B2 (ja) 無線通信装置における冗長化ベースバンド部
JP2003069614A (ja) データ伝送装置
JPH1198585A (ja) ネットワーク同期装置
KR100342490B1 (ko) 통신시스템의 링크 다중화 장치 및 방법
JPH088820A (ja) ポイント・マルチポイント伝送方式
JP3202336B2 (ja) Isdnを用いた通信方法及びその装置
CN114080017A (zh) 处理时间同步故障的方法、装置及系统
JPH0253338A (ja) 監視データ収集方式
CN115412424A (zh) 一种mlag环境下双主设备检测方法及设备
JP2001345823A (ja) Atm交換機のins(登録商標)回線部における再同期方式及びその方法
JPH03110941A (ja) デジタル無線伝送方式
JPH1066109A (ja) クロスコネクト装置
KR20000074220A (ko) 비동기 전송 모드 교환시스템에서 이중화된 링크를 선택하는방법

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20071012

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20100722

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20100727

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20101207