JPH10215296A - Adslモデムを備えたデジタル伝送システム - Google Patents

Adslモデムを備えたデジタル伝送システム

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JPH10215296A
JPH10215296A JP9018098A JP1809897A JPH10215296A JP H10215296 A JPH10215296 A JP H10215296A JP 9018098 A JP9018098 A JP 9018098A JP 1809897 A JP1809897 A JP 1809897A JP H10215296 A JPH10215296 A JP H10215296A
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JP
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subscriber
transmission
network
modem
response
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JP9018098A
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Tetsuya Wada
哲哉 和田
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Fujitsu Ltd
Original Assignee
Fujitsu Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ADSLモデムを適用した伝送システムにお
いて、加入者側からの要求に応じて、高速デジタル伝送
における役割を変更可能とする。 【解決手段】 加入者側とネットワーク側との双方にA
DSLモデム103a,103bを備えたデジタル伝送
システムにおいて、加入者側伝送装置101は、入力さ
れた切替要求をネットワーク側伝送装置102に中継す
る中継手段111と、指定された動作モードをADSL
モデム103aに設定する加入者側モデム設定手段11
2とを備え、ネットワーク側伝送装置102は、加入者
側からの切替要求を受け付ける要求受付手段121と、
切替要求で指定された動作モードに対応する動作モード
をADSLモデム103bに設定するネットワーク側モ
デム設定手段122とを備え、双方における動作モード
の設定に応じて、両者の間のデジタルデータの伝送を有
効とする第1伝送制御手段104とを備える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】非対称デジタルサブスクライ
バーライン(Asymmetric Digital Subscriber Line:A
DSL)モデムを双方向に備えたデジタル伝送システム
に関するものである。ADSLは、既存の公衆電話網な
どで用いられている加入者線を利用して、ネットワーク
側から加入者側へ高速大容量のデジタル伝送を可能とす
る技術であり、その詳細は、ANSIによる勧告T1-413
に述べられている。この技術は、もともと、ビデオ・オ
ン・デマンドのような放送型サービス用途向けに開発さ
れたものであり、加入者側の端末としては、セット・ト
ップ・ボックスなどのような限定された機能を備えた端
末装置を想定している。ところで、パーソナルコンピュ
ータの普及に伴い、小規模のオフィスや家庭におけるデ
ジタル通信システムの需要も増大しており、安価なター
ミナルアダプタの登場などにより、家庭におけるISD
Nサービスの利用も急速に拡大している。これに伴っ
て、インターネットを利用した大量の情報の受信および
発信やネットワークコンピュータなどのように、双方向
に大量の情報を授受する用途の拡大に対応する技術が必
要とされている。
【0002】
【従来の技術】図14に、ADSLモデムを適用した従
来のデジタル伝送システムの構成例を示す。図14に示
した加入者側ADSL回路部410において、ADSL
モデム411は、端末インタフェース401を介して端
末装置402に接続されており、また、このADSLモ
デム411とアナログ電話機403とは、スプリッタ4
12を介して加入者線に接続され、加入者側CPU41
3が、ADSLモデム411の動作を制御する構成とな
っている。
【0003】また、図14に示したネットワーク側AD
SL回路部420において、ADSLモデム421は、
ATMインタフェース404を介してATMスイッチ4
05に接続されており、このADSLモデム421とア
ナログ加入者回路422とは、スプリッタ423を介し
て加入者線に接続され、ネットワーク側CPU424
が、ADSLモデム421の動作を制御する構成となっ
ている。
【0004】なお、ネットワーク側ADSL回路部42
0のアナログ加入者回路422は、交換機インタフェー
ス406を介して交換機(図示せず)に接続されてい
る。図14に示したデジタル伝送システムは、加入者
側、ネットワーク側にそれぞれADSLモデム411、
421を備え、それぞれ高速デジタル伝送に関する受信
専用および送信専用の機能と低速デジタル伝送における
送受信機能を果たすことにより、下り方向の高速デジタ
ル伝送と双方向の低速デジタル伝送および通常の音声伝
送機能を提供する構成となっている。
【0005】これにより、通常の電話サービスと並行し
て、ビデオ・オン・デマンドなどのように、センタ側か
ら一方的に情報を送信する放送型サービスを提供するこ
とができる。ここで、市販のADSLモデムチップの中
には、ハードウェアとしては高速デジタル伝送における
送信機能と受信機能の両方を備えているものがあり、こ
のようなモデムチップを適用する場合には、例えば、そ
れぞれの設置時に、受信側あるいは送信側として動作す
る旨を示すモード設定をそれぞれ行い、この設定が固定
とされている。
【0006】また、ADSLにおいては、片方向の高速
デジタル伝送および双方向の低速デジタル伝送のそれぞ
れにおいて、伝送容量を複数のチャネルに分配すること
ができる。各チャネルへの分配方法は、加入者線におけ
る線路ロスによって決定されるトランスポートクラスに
応じて、図15(a)に示すように、各トランスポートク
ラスにおける最大の容量を超えない範囲において、いく
つかの伝送容量の組み合わせを任意に選択することがで
き、これにより、様々な用途に対応可能となっている。
【0007】例えば、トランスポートクラス(TC)が1
である場合は、図15(b)に示すように、高速デジタル
伝送の容量(この場合は、6.144Mbps)を全て1つのチャ
ネルAS0 に割り当ててもよいし、また、4つのチャネル
AS0〜AS3に均等に割り当て、各チャネルの伝送容量をそ
れぞれ1.536Mbps としてもよい。同様に、図15(c)に
示すように、低速デジタル伝送の容量(TC1場合は、
576Kbps)を全て1つのチャネルLS2 に割り当ててもよい
し、また、2つのチャネルLS1、LS2にそれぞれ384Kbp
s、160Kbpsを割り当ててもよい。
【0008】このような片方向の高速デジタル伝送およ
び双方向の低速デジタル伝送のチャネル構成に関する情
報は、従来の伝送システムにおいては、同期確立手順に
含まれるチャンネル解析段階において、エラーチェック
に関する情報やADSLモデムのベンダ情報などと共
に、伝送速度の情報として高速デジタル伝送の送信側か
ら受信側に通知される。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】上述したように、AD
SL技術は、もともと放送型サービスの提供を前提とし
て開発されたものであり、市販のADSLモデム素子も
放送型のサービスに適用することを前提として提供され
ている。このため、ADSLモデムを適用した伝送シス
テムにおいては、使用するモデムチップが高速デジタル
伝送における送信側と受信側との両方の機能を備えてい
るか否かにかかわらず、一方のADSLモデムを受信専
用とし、他方のADSLモデムを送信専用として、それ
ぞれの機能を固定化して使用していた。
【0010】したがって、ADSL技術の適用分野は、
放送型サービスに限られ、インターネットへの接続やネ
ットワークコンピュータにおけるファイルの転送などの
ように、ネットワーク側と加入者側との間で、送信側と
受信側との役割が交代する分野に適用することができな
かった。また、上述した従来の伝送システムにおいて
は、高速デジタル伝送および低速デジタル伝送における
チャネル構成は、ネットワーク側で一元的に管理されて
おり、加入者側からチャネル構成を変更することはでき
なかった。
【0011】一方、家庭へのパーソナルコンピュータの
普及やネットワークコンピュータの普及に伴って、光フ
ァイバ網による双方向の高速デジタル伝送技術などが提
案されているが、その実現のためには、莫大な設備投資
が必要となる。このため、ADSL技術の適用分野を拡
大し、双方向の高速デジタル伝送技術が実用化されるま
での過渡的な需要に応え、インターネットへの接続やネ
ットワークコンピュータなどのサービスに柔軟に適応す
るための技術が必要とされている。
【0012】本発明は、ADSLモデムを適用した伝送
システムにおいて、加入者側からの要求に応じて、高速
デジタル伝送における役割やチャネル構成を変更可能と
する伝送システムを提供することを目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】図1は、請求項1、2、
4のデジタル伝送システムの原理ブロック図である。
【0014】請求項1の発明は、加入者側伝送装置10
1とネットワーク側伝送装置102との双方にそれぞれ
動作モードの設定により、高速デジタル伝送の送信側と
受信側の機能を切替可能なADSLモデム103a,1
03bを備えたデジタル伝送システムにおいて、加入者
側伝送装置101は、加入者側のADSLモデム103
aの動作モードを切り替える旨の切替要求の入力に応じ
て、この切替要求をネットワーク側伝送装置102に中
継する中継手段111と、切替要求に応じて、指定され
た動作モードをADSLモデム103aに設定する加入
者側モデム設定手段112とを備えた構成であり、ネッ
トワーク側伝送装置102は、加入者側によって中継さ
れた切替要求を受け付ける要求受付手段121と、要求
受付手段121による切替要求の受付に応じて、指定さ
れた動作モードに対応する動作モードをADSLモデム
103bに設定するネットワーク側モデム設定手段12
2とを備えた構成であり、加入者側伝送装置101およ
びネットワーク側伝送装置102の双方における動作モ
ードの設定に応じて、両者の間のデジタルデータの伝送
を有効とする第1伝送制御手段104とを備えたことを
特徴とする。
【0015】請求項1の発明は、切替要求の入力に応じ
て、加入者側モデム設定手段112が動作するととも
に、中継手段111と要求受付手段121とにより、ネ
ットワーク側にこの切替要求を中継し、これに応じて、
ネットワーク側モデム設定手段122が動作することに
より、加入者側およびネットワーク側にそれぞれ備えら
れたADSLモデム103a、103bの動作モードを
加入者側で受け取った切替要求に応じて変更することが
できる。
【0016】また、双方のADSLモデム103a、1
03bに対する設定動作の完了に応じて、第1伝送制御
手段104が動作することにより、例えば、加入者側を
高速デジタル伝送の送信側とし、ネットワーク側を受信
側として、以降のデジタル伝送処理を通常の役割を入れ
替えた状態で行うことが可能となる。請求項2の発明
は、請求項1に記載のデジタル伝送システムにおいて、
中継手段111は、所定の上りチャネルを介して、切替
後の動作モードを示す情報を含む切替要求をネットワー
ク側に通知する切替要求送出手段113と、切替要求に
対するネットワーク側からの応答を所定の下りチャネル
を介して受け付けて、中継動作の完了を第1伝送制御手
段104に通知する応答受付手段114とを備えた構成
であり、要求受付手段121は、所定の上りチャネルを
介して切替要求を受信する要求受信手段123と、切替
要求の受信に応じて、所定の下りチャネルを介して、切
替要求を受け付けた旨の応答を送出するとともに、受付
動作の完了を第1伝送制御手段104に通知する応答送
出手段124とを備えた構成であり、第1伝送制御手段
104は、中継動作および受付動作が完了した旨の通知
の入力に応じて、ADSLモデム103a,103bに
それぞれ対向先との同期の切断を指示する同期断制御手
段105と、加入者側モデム設定手段112およびネッ
トワーク側モデム設定手段122によるADSLモデム
103a,103bに対する動作モード設定に応じて、
加入者側伝送装置101とネットワーク側伝送装置10
2との間の同期を再び確立する再同期確立手段106と
を備えた構成であることを特徴とする。
【0017】請求項2の発明は、中継手段111に備え
られた切替要求送出手段113および応答受付手段11
4と、要求受付手段121に備えられた要求受信手段1
23および応答送出手段124とにより、所定の上りお
よび下りチャネルを介して切替要求とこれに対する応答
とを相互に授受することにより、加入者側からの切替要
求を確実にネットワーク側へ通知するとともに、ネット
ワーク側の認証を確実に加入者側に通知することができ
る。
【0018】また、同期断制御手段105により、上述
した切替要求および応答の授受の完了に応じて、両者の
間の同期を切断し、双方におけるADSLモデム103
a、103bの動作モード設定完了に応じて、再同期確
立手段106が再び両者の間の同期を確立することによ
り、加入者側とネットワーク側との双方で、同時にそれ
ぞれの動作モードによるADSLモデム103の動作を
有効とすることができる。
【0019】図2は、請求項3のデジタル伝送システム
の原理ブロック図である。請求項3の発明は、請求項1
に記載のデジタル伝送システムにおいて、中継手段11
1は、対応するADSLモデム103aを介して対向先
との同期を切断することにより、切替要求を中継する構
成であり、要求受付手段121は、対応するADSLモ
デム103bを介して検出した同期切断を切替要求とし
て受け付ける構成であり、第1伝送制御手段104は、
加入者側モデム設定手段112およびネットワーク側モ
デム設定手段122によるADSLモデム103a,1
03bに対する動作モード設定に応じて、加入者側伝送
装置101とネットワーク側伝送装置102との間の同
期を再び確立する再同期確立手段106を備えた構成で
あることを特徴とする。
【0020】請求項3の発明は、中継手段111と要求
受付手段121と動作により、加入者側による一方的な
同期の切断によって、加入者側からネットワーク側に動
作モードの変更要求を通知することができるので、切替
要求および応答の送受信のためのチャネル確保が不要と
なり、動作モードの切替制御を単純化することができ
る。
【0021】請求項4の発明は、請求項1に記載のデジ
タル伝送システムにおいて、中継手段111は、所定の
上りチャネルを介して、切替後の動作モードを示す情報
を含む切替要求をネットワーク側に通知する切替要求送
出手段113と、切替要求送出手段113による切替要
求送出動作の完了に応じて、中継動作の完了を第1伝送
制御手段104に通知する要求完了通知手段115とを
備えた構成であり、要求受付手段121は、所定の上り
チャネルを介して切替要求を受信する要求受信手段12
3と、要求受付手段121による切替要求受信動作の完
了に応じて、受付動作の完了を第1伝送制御手段104
に通知する受付完了通知手段125とを備えた構成であ
り、第1伝送制御手段104は、中継動作および受付動
作が完了した旨の通知の入力に応じて、ADSLモデム
103a,103bにそれぞれ対向先との同期の切断を
指示する同期断制御手段105と、加入者側モデム設定
手段112およびネットワーク側モデム設定手段122
によるADSLモデム103a,103bに対する動作
モード設定に応じて、加入者側伝送装置101とネット
ワーク側伝送装置102との間の同期を再び確立する再
同期確立手段106とを備えた構成であることを特徴と
する。
【0022】請求項4の発明は、加入者側においては、
要求送出手段114による切替要求送出動作に応じて要
求完了通知手段115が動作し、ネットワーク側におい
ては、要求受信手段123の動作に応じて、受付完了通
知手段125が動作することにより、ネットワーク側と
加入者側との応答の送受信を省略し、応答の送受信用の
チャネルの確保を不要とすることができる。
【0023】図3は、請求項5のデジタル伝送システム
の原理ブロック図である。請求項5の発明は、ネットワ
ーク側伝送装置107と加入者側伝送装置108との双
方にそれぞれADSLモデム103a,103bを備え
たデジタル伝送システムにおいて、ネットワーク側伝送
装置107は、所定の下りチャネルを介して、加入者側
伝送装置108との間の伝送路における伝送品質に関す
る伝送路情報を加入者側伝送装置108に通知する伝送
情報通知手段131と、所定の上りチャネルを介して、
加入者側伝送装置108からデジタル伝送チャネルの変
更に関する変更情報を受け取り、この変更情報に応じて
対応するADSLモデム103bにおけるチャネル構成
の設定を変更するネットワーク側変更手段132とを備
えた構成であり、加入者側伝送装置101は、デジタル
伝送チャネルの構成を変更する旨の変更要求に応じて、
指定されたチャネル構成と所定の下りチャネルを介して
受け取った伝送情報とに基づいて、変更情報を作成する
変更情報作成手段133と、変更情報を所定の上りチャ
ネルを介してネットワーク側伝送装置108に送出する
変更情報送出手段134と、変更情報に基づいて、対応
するADSLモデム103aにおけるチャネル構成の設
定を変更する加入者側変更手段135とを備えた構成で
あり、ネットワーク側変更手段132によるチャネル構
成の設定変更に応じて、両者の間のデジタルデータの伝
送を有効とする第2伝送制御手段136とを備えたこと
を特徴とする。
【0024】請求項5の発明は、ネットワーク側伝送装
置107の伝送路情報通知手段131によって通知され
た伝送路情報と、入力された変更要求で指定されたチャ
ネル構成とに基づいて、変更情報作成手段133が変更
情報を作成し、この変更情報を変更情報送出手段134
を介してネットワーク側変更手段132の処理に供する
とともに、加入者側変更手段135の処理に供すること
により、双方のADSLモデム103a、103bによ
って提供されるチャネル構成を加入者側に入力された変
更要求に応じて変更することができる。
【0025】
【発明の実施の形態】以下、図面に基づいて、本発明の
実施形態について詳細に説明する。図4に、請求項1の
デジタル伝送システムの実施形態を示す。図4に示した
加入者側ADSL回路部は、請求項1で述べた加入者側
伝送装置101に相当するものである。
【0026】この加入者側ADSL回路部において、A
DSLモデム103aに相当するADSLモデム201
aは、端末インタフェース202を介してパーソナルコ
ンピュータ203に接続されており、機能切替部211
は、このADSLモデム201aを介してパーソナルコ
ンピュータ(PC)203側からの指示を受け付け、加
入者CPU212を介してADSLモデム201aの動
作を制御する構成となっている。
【0027】また、上述したADSLモデム201aお
よびアナログ電話機403は、従来の加入者側ADSL
回路部410と同様に、スプリッタ412を介して加入
者線に接続されている。一方、図4に示したネットワー
ク側ADSL回路部は、請求項1で述べたネットワーク
側伝送装置102に相当するものである。
【0028】このネットワーク側ADSL回路部におい
て、ADSLモデム201bは、従来と同様に、ATM
インタフェース(図示せず)に接続されており、機能切
替部221は、このADSLモデム201bを介して加
入者側からの要求を受け付け、ネットワーク側CPU2
22を介してADSLモデム201bの動作を制御する
構成となっている。
【0029】また、上述したADSLモデム201bと
アナログ加入者回路422とは、従来のネットワーク側
ADSL回路部420と同様に、スプリッタ423を介
して加入者線に接続され、また、アナログ加入者回路4
22は、交換機インタフェース406を介して交換機
(図示せず)に接続されている。ここで、上述したAD
SLモデム201a,210b(以下、これらを総称す
る際は、単にADSLモデム201と称する)は、高速
デジタル伝送における送信側と受信側の機能との両方を
備えた構成となっており、所定の制御端子への印可電圧
に応じて、送信側として動作するATU−Cモードと、
受信側として動作するATU−Rモードとを切り替える
構成となっている。
【0030】したがって、図4に示した2つの機能切替
部211、221が、それぞれに対応するADSLモデ
ム201の制御端子への印可電圧を制御することによ
り、2つのADSLモデム201a,201bの動作モ
ードを切り替えて動作させることができる。また、AD
SLにおいては、上述した片方向の高速デジタル伝送チ
ャネルと双方向の低速デジタル伝送チャネルに加えて、
制御情報の授受のために上り方向および下り方向のCチ
ャネルが備えられており、その利用方法については明確
な規定はなく、伝送システムメーカー側の裁量に任され
ている。また、上り方向のCチャネルは、加入者側CP
U212から操作可能であり、一方、下り方向のCチャ
ネルは、ネットワーク側CPU222から操作可能とな
っている。
【0031】したがって、図4に示した加入者側ADS
L回路部に備えられた機能切替部211により、上りC
チャネル送信部213および下りCチャネル受信部21
4を操作することにより、上述したCチャネルを利用し
て、ネットワーク側ADSL回路部と情報の授受を行う
ことが可能である。同様に、図4に示したネットワーク
側ADSL回路部に備えられた機能切替部221によ
り、上りCチャネル受信部223および下りCチャネル
送信部224を操作することにより、上述したCチャネ
ルを利用して、加入者側側ADSL回路部と情報の授受
を行うことが可能である。
【0032】以下、利用者からの指示に応じて、加入者
側およびネットワーク側のADSLモデムのモードを切
り替える方法について説明する。図5に、ADSLモデ
ムの動作モード切替手順を説明する図を示す。図4に示
した機能切替部211において、切替要求受付部215
は、利用者がパーソナルコンピュータ203を介して入
力したモード切替要求をADSLモデム201aを介し
て受け付け、これに応じて、上りCチャネル送信部21
3、モード切替回路216aの動作を制御する構成とな
っている。
【0033】このとき、切替要求受付部215は、上り
Cチャネル送信部213を介して上りCチャネルの所定
のビットを操作し、利用者がモード切替要求で指定した
動作モードを示すことによってモード切替要求を作成
し、ADSLモデム201aを介してネットワーク側に
送出すればよい。このように、切替要求受付部215か
らの指示に応じて、上りCチャネル送信部213が動作
することにより、請求項2で述べた切替要求送出手段1
13の機能を実現し、図5に示すように、利用者からの
指示に応じて、ネットワーク側にモード切替要求を送出
することができる。但し、図5においては、単に切替要
求として示した。
【0034】また、モード切替回路216aは、モード
切替要求で指定された動作モードに応じて、上述した制
御端子への制御信号を作成し、後述する切替制御部21
7からの指示に応じて、この制御信号をADSLモデム
201aの該当する制御端子に印可する構成となってい
る。この場合は、ネットワーク側の機能切替部221に
設けられた切替要求受付部225は、現在の加入者側の
ADSLモデムの動作モードを示すビット値を保持して
おり、上りCチャネル受信部223を介して受け取った
該当するビット値とこの現在の動作モードを示すビット
値と比較し、これらのビット値の不一致を検出したとき
に、これを動作モードの切替要求として受け付け、下り
Cチャネル送信部224およびモード切替回路216b
の動作を制御する構成とすればよい。
【0035】このように、上りCチャネル受信部223
による該当するビットの受信に応じて、切替要求受付部
225が動作することにより、請求項2で述べた要求受
信手段123の機能を実現し、加入者側からのモード切
替要求を受け付けることができる。なお、上述した加入
者側の切替要求受付部215が、上述した上りのCチャ
ネルに含まれる該当するビットをnフレームに渡って操
作することにより、動作モードの切替要求を示す構成と
し、また、ネットワーク側の切替要求受付部225が、
上述したビット値の不一致をnフレームに渡って検出し
たときに、モード切替要求を検出する構成とすれば、伝
送線路の雑音などによる誤りを防ぎ、動作モードの切替
要求を確実にネットワーク側に通知することができる。
【0036】また、このとき、切替要求受付部225
は、下りCチャネル送信部224を介して下りCチャネ
ルの所定のビットを操作し、図5に示すように、ADS
Lモデム201bを介して加入者側への応答として送出
すればよい。このように、切替要求受付部225からの
指示に応じて、下りCチャネル送信部224が動作する
ことにより、請求項2で述べた応答送出手段124の機
能を実現し、モード切替要求がネットワーク側に受け付
けられた旨を加入者側に通知することができる。
【0037】すなわち、図4に示したネットワーク側A
DSL回路部においては、上りCチャネル受信部22
3、下りCチャネル送信部224および切替要求受付部
225によって、請求項1で述べた要求受付手段121
の機能を果たす構成となっている。なお、このとき、切
替要求受付部225は、上述した上りCチャネル受信部
223を介して受け取った動作モードを示すビット値を
用いて、該当する下りCチャネルのビットを操作すれば
よい。
【0038】また、図4において、モード切替回路21
6bは、上述した切替要求受付部225からの指示に応
じて、指定された動作モードに応じた制御信号を作成
し、後述する切替制御部226からの通知に応じて、A
DSLモデム201bの該当する制御端子にこの制御信
号を印可する構成となっている。図4において、切替制
御部226は、タイマ227からのタイムアウト通知に
応じて、まず、ネットワーク側CPU222を介してA
DSLモデム201bに同期切断を指示し、その後、モ
ード切替回路216bに動作モードの切替を指示すると
ともに、ネットワーク側CPU222を介して、ADS
Lモデム201bに同期確立手順の開始を指示する構成
となっている。
【0039】また、タイマ227は、上述した下りCチ
ャネル送信部224による応答送出に応じて計時動作を
開始し、所定の時間Tが経過したときに、タイムアウト
を切替制御部226に通知すればよい。このように、タ
イマ227からのタイムアウト通知に応じて、切替制御
部226がモード切替回路216bを制御する構成とす
ることにより、これらの各部により、請求項1で述べた
ネットワーク側モデム設定手段122の機能を実現し、
加入者側から受け取ったモード切替要求に応じて、AD
SLモデム210bの動作モードを設定することができ
る。
【0040】また、切替制御部226が、上述したタイ
ムアウト通知に応じて、ネットワーク側CPU222を
介してADSLモデム201bを制御し、加入者側との
同期の切断および再同期確立を制御することにより、請
求項2で述べた同期断制御手段105および再同期確立
手段106の機能のそれぞれ一部を実現することができ
る。
【0041】なお、上述した所定の時間Tとしては、上
述したモード切替要求に対する応答が確実に加入者側に
伝達されるために十分な時間を予め求めておき、上述し
たタイマ227に設定しておけばよい。例えば、切替要
求受付部225が、下りCチャネル送信部224を介し
て、上述した応答を下りのCチャネルの該当するビット
nフレームに渡って操作することにより、応答を送出す
る構成とした場合は、この応答送出処理に要する時間を
上述した所定の時間Tとすればよい。
【0042】この場合は、加入者側ADSL回路部に設
けられた切替制御部217は、下りCチャネル受信部2
14を介して該当するビットを監視し、図5に示すよう
に、nフレームに渡って同一の値が通知されたときに、
該当するビットで示される動作モードへの変更がネット
ワーク側によって認証されたと判断すればよい。このよ
うに、下りCチャネル受信部214による所定のビット
値の受信に応じて、切替制御部217が動作することに
より、請求項2で述べた応答受付手段114の機能を実
現し、モード切替要求に対するネットワーク側からの応
答を受信することができる。
【0043】また、この応答の受信に応じて、切替制御
部217がモード切替回路216aの動作を制御するこ
とにより、これらの各部により、請求項1で述べた加入
者側モデム設定手段112の機能を実現し、入力された
モード切替要求で指定された動作モードをADSLモデ
ム201aに設定することができる。また、上述した応
答の受信に応じて、切替制御部217は、まず、加入者
側CPU212を介してADSLモデム201aに同期
切断動作を指示し、次いで、モード切替回路216aに
動作モードの切替を指示した後に、加入者側CPU21
2を介してADSLモデム201aに同期の再確立を指
示する構成となっている。
【0044】このように、切替制御部217が、上述し
た応答の受信に応じて、加入者側CPU212を介して
ADSLモデム201aを制御し、ネットワーク側との
同期の切断および再同期確立を制御することにより、請
求項2で述べた同期断制御手段105および再同期確立
手段106の機能のそれぞれ一部を実現することができ
る。
【0045】ここで、上述したように、ネットワーク側
のタイマ227によるタイムアウト通知は、加入者側に
よる応答の受信完了のタイミングを示しているから、切
替制御部217、226がそれぞれ上述したタイミング
で動作することにより、加入者側とネットワーク側とで
ADSLモデム201の動作モード設定および再同期の
確立を同期して実行することが可能となり、全体とし
て、請求項1で述べた伝送制御手段104の機能を実現
することができる。
【0046】この場合は、図5に示すように、加入者側
においては、ネットワーク側からの応答の検出に応じ
て、ADSLモデム201aにより、ネットワーク側と
の同期が一旦切断され、また、その旨が加入者端末側に
通知されるとともに、加入者側CPU212を介して、
切替制御部217に通知される。
【0047】この通知に応じて、切替制御部217が、
モード切替回路216aを介してADSLモデム201
aの動作モードを切り替え、加入者側CPU212を介
してADSLモデム201aによる同期確立動作を制御
することにより、図5に示すように、加入者側のADS
Lモデム201aをATU−Cモードに切り替えた状態
で、ネットワーク側との同期の再確立を試みることがで
きる。
【0048】一方、ネットワーク側においては、図5に
示すように、応答送出部224による応答送出から時間
Tが経過した後に、ADSLモデム201bによって同
期が一旦切断され、その旨が、ネットワーク側CPU2
22を介して切替制御部226に通知されるとともに、
ATMスイッチ側にも通知される。また、同期が切断さ
れた旨の通知に応じて、切替制御部226がモード切替
回路216bを制御するとともに、ネットワーク側CP
U222を介してADSLモデム201bを制御するこ
とにより、図5に示すように、ADSLモデム201b
をATU−Rモードに切り替えた状態で、加入者側との
同期の再確立を試みることができる。
【0049】また、このとき、ネットワーク側CPU2
22は、ATU−RモードでADSLモデム201bを
動作させるための初期設定処理を行い、一方、加入者側
CPU212は、対応するADSLモデム201aをA
TU−Cモードで動作させるための初期設定を行えばよ
い。したがって、加入者側CPU212およびネットワ
ーク側CPU222は、ともに、従来の加入者側CPU
413およびネットワーク側CPU224の両方の機能
を備えた構成とすればよい。
【0050】このようにして、加入者側からの要求に応
じて、加入者側とネットワーク側とにそれぞれ設けられ
たADSLモデム201の動作モードを逆転し、片方向
の高速デジタル伝送チャネルにより、加入者側からネッ
トワーク側へのデジタルデータの伝送に利用することが
可能となる。
【0051】これにより、例えば、加入者側に備えられ
たパーソナルコンピュータ203からの大量のデジタル
データの送信が可能となり、ADSLモデムを利用した
デジタルデータ伝送システムにより、擬似的な双方向の
大容量デジタル伝送を実現することができる。したがっ
て、ADSLモデムを適用する際の制限を緩め、放送型
のサービスに限らず、双方向の大容量デジタル伝送を必
要とするサービス分野にまで、その適用分野を拡大する
ことが期待できる。
【0052】例えば、家庭に普及したパーソナルコンピ
ュータからインターネットへの画像情報の発信や、特定
の加入者を中継局として、動画などの大量の情報を他の
加入者に伝送する用途などにも適用でき、一般の利用者
がミニ放送局などのサービスを提供するためのデジタル
伝送システムを既存のネットワークを利用して比較的安
価に提供することができる。
【0053】また、オフィスでの普及が期待されるネッ
トワークコンピュータにおけるファイルの高速転送など
を実現するデジタル伝送システムを安価に提供すること
ができる。なお、上述した手順に従って、加入者側から
のATU−Rモードで動作する旨のモード切替要求と、
これに対するネットワーク側からの応答とを授受した後
に同期を切断し、その後、ネットワーク側のADSLモ
デム201b、加入者側のADSLモデム201aに、
それぞれATU−CモードおよびATU−Rモードを設
定してから、再び通常の手順で同期を確立すれば、双方
の動作モードの設定を元に戻すことができる。
【0054】また、ADSLモデム201が、内部のレ
ジスタの値に応じて、動作モードを切り替える構成であ
る場合は、上述したモード切替回路216に代えて、加
入者側およびネットワーク側にそれぞれ別のモード切替
部を設け、加入者側CPU212あるいはネットワーク
側CPU222を介して、それぞれ対応するADSLモ
デム201の該当するレジスタを操作する構成とすれば
よい。
【0055】次に、加入者側からの同期切断によって、
ネットワーク側に動作モードの切替要求を通知する方法
について説明する。図6に、請求項3のデジタル伝送シ
ステムの実施形態を示す。また、図7に、動作モードの
切替手順を説明する図を示す。図6において、機能切替
部211は、図4に示した切替要求受付部215に代え
て、切替要求受付部218を備え、この切替要求受付部
218によるモード切替要求の受付に応じて、切替制御
部217およびモード切替回路216aがそれぞれ動作
する構成となっている。
【0056】この切替要求受付部218は、ADSLモ
デム201aを介してモード切替要求を受け取った旨を
切替制御部217に通知するとともに、指定された動作
モードをモード切替回路216aに通知する構成となっ
ている。また、切替制御部217は、上述した通知を同
期切断の契機として受け取り、これに応じて、加入者側
CPU212を介してADSLモデム201aを制御す
ることにより、ネットワーク側との同期を切断すればよ
い。
【0057】このように、利用者からのモード切替要求
に応じて、切替要求受付部218と切替制御部217と
が動作することにより、請求項3で述べた中継手段11
1の機能を実現することができる。また、その後、図5
に示した動作モード切替手順と同様に、モード切替回路
216aによる動作モード設定を指示するとともに、加
入者側CPU212を介してADSLモデム201aを
制御し、ネットワーク側との同期を再確立すればよい。
【0058】したがって、この場合は、図7に示すよう
に、加入者側においては、パーソナルコンピュータ20
3から利用者により、動作モードをATU−Cモードに
切り替える旨のモード切替要求が通知され、このモード
切替要求が切替要求受付部218によって受け付けられ
ると、即座に、ネットワーク側との同期が切断され、つ
いで、モード切替回路216aにより、動作モードとし
てATU−Cモードが設定される。
【0059】一方、図6に示したネットワーク側ADS
L回路部において、機能切替部221は、図4に示した
切替要求受付部225およびタイマ227に代えて同期
断検出部228を備え、この同期断検出部228が、A
DSLモデム201bを介して加入者との間の同期切断
を動作モードの切替要求として検出することにより、請
求項3で述べた要求受付手段121の機能を果たし、こ
のモード切替要求の検出を契機として、切替制御部22
6およびモード切替回路216bを制御する構成となっ
ている。
【0060】この同期断検出部228は、現在のネット
ワーク側ADSLモデムの動作モード(例えば、ATU
−Cモード)を保持しており、加入者側からの同期断の
検出に応じて、モード切替回路216bに、モード切替
要求で指定された動作モードとして、現在の動作モード
とは逆の動作モード(例えば、ATU−Rモード)を送
出するとともに、切替制御部226に、加入者側からの
モード切替要求を受け取った旨を通知すればよい。
【0061】これに応じて、モード切替回路216bが
ADSLモデム201bの該当する制御端子への制御信
号の論理を反転し、切替制御部226からの指示に応じ
て該当する制御端子に印可することにより、ADSLモ
デム201bの動作モードの変更が行われる。このよう
に、利用者からの指示に応じて加入者側から同期を切断
し、ネットワーク側の機能切替部221において、この
同期切断の検出を加入者側からのモード切替要求として
受け付けることにより、図7に示すように、加入者側と
ネットワーク側とで、同期してそれぞれのADSLモデ
ム201の動作モードを反転し、高速デジタル伝送にお
ける役割を入れ替えることができる。
【0062】この場合は、モード切替要求およびこれに
対する応答の授受が不要であるので、例えば、Cチャネ
ルを利用することができない場合などにおいても、加入
者側からの要求に応じて、双方のADSLモデム201
の動作モードの切替を実現し、ADSLモデムを利用し
たデジタル伝送システムの柔軟性を向上することができ
る。
【0063】上述したように、加入者側の機能切替部2
11およびネットワーク側の機能切替部221ともに、
上り、下りのCチャネルを利用しないので、図6におい
ては、図4に示したCチャネルに関する各部を省略し
た。なお、上述したように、加入者側からの一方的な同
期切断によって動作モードの切替要求を通知する方法を
適用した場合は、例えば、図8に示すように、回線の障
害などによる同期の切断と加入者側からの意図的な同期
切断とを混同し、誤ってネットワーク側のADSLモデ
ム201bの動作モードを切り替えてしまう可能性があ
る。
【0064】図6に示した同期断検出部228は、同期
断の検出に応じて、モード切替回路216bに動作モー
ドの反転を指示するから、障害によって同期が切断され
た場合は、ネットワーク側、加入者側双方のADSLモ
デム201に、ATU−Rモードが設定された状態で同
期確立手順が開始され、図8に示すように同期確立が失
敗し、再度の同期断状態となる。
【0065】これに応じて、同期断検出部228、切替
制御部226およびモード切替回路216bが再び動作
することにより、ネットワーク側のADSLモデム20
1bの動作モードがATU−Cモードに戻り、この状態
で通常の同期確立手順を実行することにより、正常な伝
送を再開することが可能となる。このような不具合点
は、同期切断に先立って、加入者側からモード切替要求
を送出することによって回避することができる。
【0066】図9に、請求項4のデジタル伝送システム
の実施形態を示す。図9において、加入者側の機能切替
部211は、図4に示した機能切替部211にタイマ2
19を付加した構成となっており、このタイマ219
が、切替要求受付部215からの指示に応じて動作し、
モード切替要求の送出開始から所定の時間が経過した旨
を切替制御部217に通知することにより、請求項4で
述べた要求完了通知手段115の機能を実現する構成と
なっている。
【0067】また、図9において、ネットワーク側の機
能切替部221は、図4に示した機能切替部221から
タイマ227を除去し、切替要求受付部225によるモ
ード切替要求の検出に応じて、切替制御部226が動作
モードの切替手順を開始する構成となっている。このよ
うに、切替要求受付部225によるモード切替要求の検
出をそのまま切替制御部226に通知して、動作モード
の切替手順の契機とすることにより、請求項4で述べた
受付完了通知手段125の機能を実現することができ
る。
【0068】図10に、モード切替手順を説明する図を
示す。この場合は、図10に示すように、利用者からの
指示に応じて、まず、切替要求受付部215が上りCチ
ャネル送信部213を操作することにより、モード切替
要求が上りのCチャネルを介して送出される。その後、
タイマ219からのタイムアウト通知に応じて、切替制
御部217が、モード切替回路216aおよび加入者側
CPU212を制御することにより、図5に示したモー
ド切替手順と同様にして、同期切断処理および加入者側
のADSLモデム201aの動作モードの変更処理が行
われ、利用者からの指示で指定された動作モード(例え
ば、ATU−Cモード)に変更される。
【0069】一方、ネットワーク側においては、図10
に示すように、切替要求受付部225によるモード切替
要求の検出に応じて、切替制御部226が、モード切替
回路216bおよびネットワーク側CPU222を制御
することにより、図5に示したモード切替手順と同様に
して、同期切断処理およびネットワーク側のADSLモ
デム201bの動作モードの変更処理が行われ、モード
切替要求で指定された加入者側の動作モードに対応する
動作モード(例えば、ATU−Rモード)に変更され
る。
【0070】この場合は、加入者側からのモード切替要
求の送受信を契機として、加入者側、ネットワーク側双
方のADSLモデム201の動作モードを切り替えるの
で、上述した同期切断をモード切替の契機とした場合の
ような誤動作が発生するおそれはない。一方、モード切
替要求に対するネットワーク側からの応答の送受信を省
略したことにより、下り方向のCチャネルにおける応答
用のビット確保を不要とすることができるので、下り方
向のCチャネルに余裕がない場合においても、ADSL
モデムの動作モード切替を実現することができる。
【0071】次に、加入者側からの要求に応じて、高速
デジタル伝送および低速デジタル伝送におけるチャネル
構成を変更する方法について説明する。図11に、請求
項5のデジタル伝送システムの実施形態を示す。図11
において、加入者側ADSL回路部は、図4に示した機
能切替部211に代えてチャネル(CH)変更部230
を備え、このチャネル変更部230が、下りCチャネル
受信部214および上りCチャネル送信部213を介し
て、ネットワーク側とチャネル構成に関する情報の授受
を行う構成されている。
【0072】また、ネットワーク側ADSL回路部は、
図4に示した機能切替部221に代えてチャネル(C
H)変更部240を備え、このチャネル変更部240
が、下りCチャネル送信部224および上りCチャネル
受信部223を介して、加入者側とチャネル構成に関す
る情報の授受を行う構成となっている。図11に示した
チャネル変更部240において、回線情報通知部241
は、ネットワーク側CPU222から加入者との間の回
線の伝送品質を示すトランスポートクラスを受け取り、
このトランスポートクラスを回線情報として、下りCチ
ャネル送信部224を介して加入者側に通知する構成と
なっている。
【0073】ここで、トランスポートクラスは、回線の
伝送品質から4段階に分かれているから、例えば、図1
2(a)に示すように、下りCチャネルの所定のフレーム
から2ビットを確保しておき、回線情報通知部241か
らの指示に応じて下りCチャネル送信部224が、この
2ビットにトランスポートクラスを示すコードを設定す
ればよい。
【0074】このように、回線情報通知部241からの
指示に応じて、下りCチャネル送信部224が動作する
ことにより、請求項5で述べた伝送路情報通知手段13
1の機能を実現することができる。この場合は、図13
に示すように、通常のデジタルデータの授受と並行し
て、ネットワーク側から加入者側へのトランスポートク
ラスの通知を行うことができる。
【0075】このようにして、ネットワーク側から通知
されたトランスポートクラスに関する情報は、加入者側
の下りCチャネル受信部214を介して、チャネル変更
部230の回線情報保持部231に回線情報として保持
される。図11に示したチャネル変更部230におい
て、変更要求受付部232は、利用者からのチャネル構
成変更要求をADSLモデム201aを介して受け取
り、上述した回線情報で示されるトランスポートクラス
において、この要求で指定されたチャネル構成が許され
るか否かに応じて、変更情報作成部233およびエラー
通知部234の動作を制御する構成となっている。
【0076】この変更要求受付部232は、各トランス
ポートクラスで許されるチャネル構成(図15参照)に
関する情報を保持しており、チャネル構成変更要求で指
定されたチャネル構成が、ネットワーク側から受け取っ
た回線情報で示されるトランスポートクラスにおけるチ
ャネル構成に適合するか否かを判定すればよい。チャネ
ル構成がトランスポートクラスに適合しない旨の判定結
果に応じて、エラー通知部234は、ADSLモデム2
01aおよび端末インタフェース202を介して、要求
元のパーソナルコンピュータ203に、指定されたチャ
ネル構成が実現できない旨を通知し、別のチャネル構成
の入力を促せばよい。
【0077】一方、チャネル構成がトランスポートクラ
スに適合する旨の判定結果が得られた場合は、変更情報
作成部233が動作し、変更要求受付部232からチャ
ネル構成を受け取って、このチャネル構成を示す情報を
含む変更要求を作成し、上りCチャネル送信部213を
介してネットワーク側に送出する構成となっている(図
13参照)。
【0078】例えば、図12(b)に示すように、上りの
Cチャネルの所定のフレームに16ビット分の領域を確
保しておき、変更情報作成部233が上りCチャネル送
信部213を介して、高速デジタル伝送用のチャネルAS
0〜AS3および低速デジタル伝送用のチャネルLS0〜LS
2のそれぞれについて、その伝送速度を示すコードを設
定すればよい。
【0079】このように、変更要求受付部232が、回
線情報保持部231を介して受け取った回線情報とチャ
ネル構成変更要求で指定されたチャネル構成とに応じ
て、変更情報作成部233に変更情報の作成を指示する
ことにより、請求項5で述べた変更情報作成手段133
の機能を実現することができる。また、変更情報作成部
233が、上りCチャネル送信部213を介して、上述
した上りCチャネルの所定のフレームを操作することに
より、請求項5で述べた変更情報送出手段134の機能
を実現し、利用者によって指定されたチャネル構成を示
す変更情報をネットワーク側に通知することができる。
【0080】図11において、変更情報検出部242
は、上りCチャネル受信部223を介して、上りCチャ
ネルの該当するフレームに設定されたチャネル構成を示
す変更情報を検出し、変更制御部243の処理に供する
構成となっている。また、この変更制御部243は、変
更情報検出部242から受け取った変更情報をネットワ
ーク側CPU222を介してADSLモデム201bに
設定することにより、ADSLモデム201bが提供す
るチャネル構成を変更する構成となっている。
【0081】このように、上りCチャネル受信部223
および変更情報検出部242を介して、加入者側からの
変更情報を受け付け、変更制御部243がネットワーク
側CPU222を介して、ADSLモデム201bを制
御することにより、請求項5で述べたネットワーク側変
更手段132の機能を実現し、図13に示したように、
加入者側から受け取った変更情報に応じて、ネットワー
ク側のADSLモデム201bが提供するチャネル構成
を変更することができる。
【0082】ここで、図11に示すように、変更情報検
出部242による変更情報の検出に応じて、タイマ22
7をセットするとともに、受け取った変更情報を下りC
チャネル送信部224を介して返送する構成とすれば、
上述した変更情報がネットワーク側に正しく伝達された
ことを加入者側に通知することができる。この場合は、
図13に示すように、タイマ227からのタイムアウト
通知を待って、変更制御部243が動作を開始し、ま
ず、ネットワーク側CPU222を介して同期の切断を
指示し、その後、上述したチャネル構成の変更処理を行
った後、再び同期の確立を指示すればよい。
【0083】一方、加入者側のチャネル変更部230に
おいて、変更制御部235は、下りCチャネル受信部2
14を介して、上述した変更情報の返送を検出し、この
返送された変更情報と変更情報作成部233で作成され
た変更情報とを照合し、これらが一致した場合に、加入
者側CPU212を介してADSLモデム201aに変
更情報を設定する構成となっている。
【0084】例えば、図13に示すように、2つの変更
情報の一致に応じて、まず、加入者側CPU212を介
してADSLモデム201aに同期の切断を指示し、次
いで、変更情報を用いて、ADSLモデム201aの設
定処理を行い、その後、再び、同期の確立を指示すれば
よい。このように、変更制御部235が、加入者側CP
U212を介してADSLモデム201aを制御するこ
とにより、請求項5で述べた加入者側変更手段135の
機能を実現することができる。
【0085】また、上述したように、ネットワーク側か
らの変更情報の返送動作の完了を契機として、両者にも
お受けられた変更制御部235、243が動作する構成
としたことにより、請求項5で述べた第2伝送制御手段
136の機能を実現し、ネットワーク側と加入者側とで
同期してチャネル構成の変更を行い、また、この設定を
有効とすることができる。
【0086】このように、Cチャネルを利用して、ネッ
トワーク側からトランスポートクラスを通知し、加入者
側から変更後のチャネル構成を通知することにより、加
入者側からの要求に応じて、高速デジタル伝送および低
速デジタル伝送におけるチャネル構成を変更することが
できる。これにより、ADSLモデムを利用した低コス
トのデジタル伝送システムによって、利用者の多様な用
途に柔軟に対応した様々なサービスの提供が可能とな
り、ADSLモデムを利用したデジタル伝送システムの
適用分野を拡大することができる。
【0087】
【発明の効果】請求項1から請求項4の発明によれば、
加入者側からの要求に応じて、双方のADSLモデムの
動作モードを切り替えることにより、ADSLモデムを
用いた高速デジタル伝送における送信側と受信側とを入
れ替え、加入者側からネットワーク側へ大容量のデジタ
ルデータ伝送を実現することができる。
【0088】これにより、ADSLモデムを利用したデ
ジタル伝送システムにより、従来の放送型のサービスに
限らず、例えば、家庭におけるインターネットの利用や
オフィスにおけるネットワークコンピュータなどのサー
ビスを提供することが可能となる。このようにして、A
DSLモデムを利用したデジタル伝送システムの適用分
野を拡大することにより、既存の加入者線を利用して大
容量のデジタル伝送が可能であるというADSL技術の
利点を活用し、光ファイバ網などの大容量の双方向デジ
タル伝送システムの確立までの過渡的な需要に応えるこ
とができる。
【0089】特に、請求項2の発明を適用した場合は、
加入者側からの切替要求とこれに対するネットワーク側
からの応答を送受信することにより、雑音などによる障
害にかかわらず、加入者からの確実な要求のみを受け付
け、また、この要求がネットワーク側で認められた場合
にのみ動作モードが切り替えられるので、安定した制御
を実現することができる。
【0090】一方、請求項3の発明を適用した場合は、
加入者側からの一方的な同期切断を動作モード反転の契
機とすることにより、加入者側とネットワーク側との間
での要求および応答の送受信を不要とし、動作モードの
切替制御を単純化することができる。また、請求項4の
発明を適用した場合は、加入者側からの切替要求を契機
として、加入者側から指定された動作モードに切り替え
ることができるので、雑音などによる障害にかかわら
ず、加入者からの確実な要求のみを受け付けることがで
きる。
【0091】請求項5の発明によれば、加入者側からの
要求に応じて、チャネル構成を変更することができるの
で、加入者側の用途の変更などに柔軟に対応することが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】請求項1、2、4のデジタル伝送システムの原
理ブロック図である。
【図2】請求項3のデジタル伝送システムの原理ブロッ
ク図である。
【図3】請求項4のデジタル伝送システムの原理ブロッ
ク図である。
【図4】請求項1のデジタル伝送システムの実施形態を
示す図である。
【図5】ADSLモデムの動作モード切替手順を説明す
る図である。
【図6】請求項3のデジタル伝送システムの実施形態を
示す図である。
【図7】ADSLモデムの動作モード切替手順を説明す
る図である。
【図8】ADSLモデムの動作モード切替手順を説明す
る図である。
【図9】請求項4のデジタル伝送システムの実施形態を
示す図である。
【図10】ADSLモデムの動作モード切替手順を説明
する図である。
【図11】請求項5のデジタル伝送システムの実施形態
を示す図である。
【図12】Cチャネルの割当例を示す図である。
【図13】ADSLモデムの動作モード切替手順を説明
する図である。
【図14】ADSLモデムを適用した従来のデジタル伝
送システムの構成例を示す図である。
【図15】ADSLのチャネル構成を説明する図であ
る。
【符号の説明】
101 加入者側伝送装置 102 ネットワーク側伝送装置 103、201、411、421 ADSLモデム 104 第1伝送制御手段 105 同期断制御手段 106 再同期制御手段 111 中継手段 112 加入者側モデム設定手段 113 切替要求送出手段 114 応答受付手段 115 要求通知手段 121 要求受付手段 122 ネットワーク側モデム設定手段 123 要求受信手段 124 応答送出手段 125 受付完了通知手段 131 伝送路情報通知手段 132 ネットワーク側変更手段 133 変更情報作成手段 134 変更情報送出手段 135 加入者側変更手段 136 第2伝送制御手段 202、401 端末インタフェース 203 パーソナルコンピュータ(PC) 211、221 機能切替部 212、413 加入者側CPU 213 上りCチャネル送信部 214 下りCチャネル受信部 215、218、225 切替要求受付部 216 モード切替回路 217、226 切替制御部 219、227 タイマ 222、424 ネットワーク側CPU 223 上りCチャネル受信部 224 下りCチャネル送信部 228 同期断検出部 230、240 チャネル(CH)変更部 231 回線情報保持部 232 変更要求受付部 233 変更情報作成部 234 エラー通知部 235、243 変更制御部 241 回線情報通知部 242 変更情報検出部 402 端末 403 アナログ電話機 404 ATMインタフェース 405 ATMスイッチ 406 交換機インタフェース 410 加入者側ADSL回路部 412、423 スプリッタ 420 ネットワーク側ADSL回路部 422 アナログ加入者回路

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 加入者側伝送装置とネットワーク側伝送
    装置との双方にそれぞれ動作モードの設定により、高速
    デジタル伝送の送信側と受信側の機能を切替可能なAD
    SLモデムを備えたデジタル伝送システムにおいて、 前記加入者側伝送装置は、 加入者側のADSLモデムの動作モードを切り替える旨
    の切替要求の入力に応じて、この切替要求をネットワー
    ク側伝送装置に中継する中継手段と、 前記切替要求に応じて、指定された動作モードを前記A
    DSLモデムに設定する加入者側モデム設定手段とを備
    えた構成であり、 前記ネットワーク側伝送装置は、 前記加入者側によって中継された切替要求を受け付ける
    要求受付手段と、 前記要求受付手段による切替要求の受付に応じて、指定
    された動作モードに対応する動作モードを前記ADSL
    モデムに設定するネットワーク側モデム設定手段とを備
    えた構成であり、 前記加入者側伝送装置および前記ネットワーク側伝送装
    置の双方における動作モードの設定に応じて、両者の間
    のデジタルデータの伝送を有効とする第1伝送制御手段
    とを備えたことを特徴とするデジタル伝送システム。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載のデジタル伝送システム
    において、 中継手段は、 所定の上りチャネルを介して、切替後の動作モードを示
    す情報を含む切替要求をネットワーク側に通知する切替
    要求送出手段と、 前記切替要求に対するネットワーク側からの応答を所定
    の下りチャネルを介して受け付けて、中継動作の完了を
    第1伝送制御手段に通知する応答受付手段とを備えた構
    成であり、 要求受付手段は、 前記所定の上りチャネルを介して前記切替要求を受信す
    る要求受信手段と、前記切替要求の受信に応じて、所定
    の下りチャネルを介して、前記切替要求を受け付けた旨
    の応答を送出するとともに、受付動作の完了を第1伝送
    制御手段に通知する応答送出手段とを備えた構成であ
    り、 第1伝送制御手段は、 前記中継動作および前記受付動作が完了した旨の通知の
    入力に応じて、ADSLモデムにそれぞれ対向先との同
    期の切断を指示する同期断制御手段と、 加入者側モデム設定手段およびネットワーク側モデム設
    定手段によるADSLモデムに対する動作モード設定に
    応じて、加入者側伝送装置とネットワーク側伝送装置と
    の間の同期を再び確立する再同期確立手段とを備えた構
    成であることを特徴とするデジタル伝送システム。
  3. 【請求項3】 請求項1に記載のデジタル伝送システム
    において、 中継手段は、対応するADSLモデムを介して対向先と
    の同期を切断することにより、切替要求を中継する構成
    であり、 要求受付手段は、対応するADSLモデムを介して検出
    した同期切断を切替要求として受け付ける構成であり、 第1伝送制御手段は、加入者側モデム設定手段およびネ
    ットワーク側モデム設定手段によるADSLモデムに対
    する動作モード設定に応じて、加入者側伝送装置とネッ
    トワーク側伝送装置との間の同期を再び確立する再同期
    確立手段を備えた構成であることを特徴とするデジタル
    伝送システム。
  4. 【請求項4】 請求項1に記載のデジタル伝送システム
    において、 中継手段は、所定の上りチャネルを介して、切替後の動
    作モードを示す情報を含む切替要求をネットワーク側に
    通知する切替要求送出手段と、 前記切替要求送出手段による切替要求送出動作の完了に
    応じて、中継動作の完了を第1伝送制御手段に通知する
    要求完了通知手段とを備えた構成であり、 要求受付手段は、前記所定の上りチャネルを介して前記
    切替要求を受信する要求受信手段と、 前記要求受付手段による前記切替要求受信動作の完了に
    応じて、受付動作の完了を第1伝送制御手段に通知する
    受付完了通知手段とを備えた構成であり、 第1伝送制御手段は、 前記中継動作および前記受付動作が完了した旨の通知の
    入力に応じて、ADSLモデムにそれぞれ対向先との同
    期の切断を指示する同期断制御手段と、 加入者側モデム設定手段およびネットワーク側モデム設
    定手段によるADSLモデムに対する動作モード設定に
    応じて、加入者側伝送装置とネットワーク側伝送装置と
    の間の同期を再び確立する再同期確立手段とを備えた構
    成であることを特徴とするデジタル伝送システム。
  5. 【請求項5】 ネットワーク側伝送装置と加入者側伝送
    装置との双方にそれぞれADSLモデムを備えたデジタ
    ル伝送システムにおいて、 ネットワーク側伝送装置は、 所定の下りチャネルを介して、前記加入者側伝送装置と
    の間の伝送路における伝送品質に関する伝送路情報を前
    記加入者側伝送装置に通知する伝送情報通知手段と、 所定の上りチャネルを介して、前記加入者側伝送装置か
    らデジタル伝送チャネルの変更に関する変更情報を受け
    取り、この変更情報に応じて対応するADSLモデムに
    おけるチャネル構成の設定を変更するネットワーク側変
    更手段とを備えた構成であり、 加入者側伝送装置は、 デジタル伝送チャネルの構成を変更する旨の変更要求に
    応じて、指定されたチャネル構成と前記所定の下りチャ
    ネルを介して受け取った伝送情報とに基づいて、前記変
    更情報を作成する変更情報作成手段と、 前記変更情報を所定の上りチャネルを介してネットワー
    ク側伝送装置に送出する変更情報送出手段と、 前記変更情報に基づいて、対応するADSLモデムにお
    けるチャネル構成の設定を変更する加入者側変更手段と
    を備えた構成であり、 前記変更手段によるチャネル構成の設定変更に応じて、
    両者の間のデジタルデータの伝送を有効とする第2伝送
    制御手段とを備えたことを特徴とするデジタル伝送シス
    テム。
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