JP2003046540A - 無線通信システム及び無線通信方法 - Google Patents
無線通信システム及び無線通信方法Info
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- JP2003046540A JP2003046540A JP2001266497A JP2001266497A JP2003046540A JP 2003046540 A JP2003046540 A JP 2003046540A JP 2001266497 A JP2001266497 A JP 2001266497A JP 2001266497 A JP2001266497 A JP 2001266497A JP 2003046540 A JP2003046540 A JP 2003046540A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 通信途絶がなく効率的な無線通信を行うこと
のできる無線通信システムを提供する。 【解決手段】 無線通信装置14と無線通信装置114
との間で行われる無線通信処理は、通信回線1で5GH
zの周波数帯を使用し、さらに、通信回線2で2.4G
Hzの周波数帯を同時に使用する。受信側の無線通信装
置114のCPU116は、受信部124または受信部
128が受信するパケットのうち、先に受信するパケッ
トを記録して受信完了コマンドを送出する。送信側の無
線通信装置14のCPU16は、受信完了コマンドを受
信すると、対応するパケットを送信バッファから削除し
て、次の送信対象であるパケットを両通信回線で送信す
る。これにより、通信途絶がなく効率的な無線通信を行
うことができる。
のできる無線通信システムを提供する。 【解決手段】 無線通信装置14と無線通信装置114
との間で行われる無線通信処理は、通信回線1で5GH
zの周波数帯を使用し、さらに、通信回線2で2.4G
Hzの周波数帯を同時に使用する。受信側の無線通信装
置114のCPU116は、受信部124または受信部
128が受信するパケットのうち、先に受信するパケッ
トを記録して受信完了コマンドを送出する。送信側の無
線通信装置14のCPU16は、受信完了コマンドを受
信すると、対応するパケットを送信バッファから削除し
て、次の送信対象であるパケットを両通信回線で送信す
る。これにより、通信途絶がなく効率的な無線通信を行
うことができる。
Description
【0001】
【発明の技術分野】この発明は、無線通信システム及び
無線通信方法に関するものである。
無線通信方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来の無線通信装置を用いた無線通信シ
ステムでは、単一の無線周波数帯電波を使用している。
そして、利用される周波数帯は、無線LAN等で使用す
る2.4GHz帯(IEEE802.11b方式等)が
主流となっている。このような無線通信システムは、オ
フィスのLANで構築されたネットワークを有する2つ
の局間での無線通信を行う、LAN間接続用無線通信シ
ステムとして利用されることがある。
ステムでは、単一の無線周波数帯電波を使用している。
そして、利用される周波数帯は、無線LAN等で使用す
る2.4GHz帯(IEEE802.11b方式等)が
主流となっている。このような無線通信システムは、オ
フィスのLANで構築されたネットワークを有する2つ
の局間での無線通信を行う、LAN間接続用無線通信シ
ステムとして利用されることがある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
無線通信システムでは、使用する無線周波数帯の電波状
況が悪化したり割り込み周波数のマッチングが悪くなっ
た場合にはしばしば通信途絶の現象が起こり、その修復
には時間がかかることから、通信システムとしての信頼
性を損ねるという問題があった。
無線通信システムでは、使用する無線周波数帯の電波状
況が悪化したり割り込み周波数のマッチングが悪くなっ
た場合にはしばしば通信途絶の現象が起こり、その修復
には時間がかかることから、通信システムとしての信頼
性を損ねるという問題があった。
【0004】このような通信途絶の問題に対して、例え
ば、2つの無線通信装置を別々に用意しておき、1の無
線通信装置に通信障害があった場合には切り替えスイッ
チを作動させて他方の無線通信装置をバックアップ的に
使用する、という通信方法も考えられる。しかしなが
ら、そのような通信方法であっても他方の無線通信装置
による通信はバックアップにすぎず、切り替え等の処理
をする必要があるから、結局、通信途絶の問題は残るこ
とになる。この発明は、上記のような問題に鑑みて、通
信途絶がなく効率的な無線通信を行うことのできる無線
通信システムと無線通信方法を提供することを目的とす
る。
ば、2つの無線通信装置を別々に用意しておき、1の無
線通信装置に通信障害があった場合には切り替えスイッ
チを作動させて他方の無線通信装置をバックアップ的に
使用する、という通信方法も考えられる。しかしなが
ら、そのような通信方法であっても他方の無線通信装置
による通信はバックアップにすぎず、切り替え等の処理
をする必要があるから、結局、通信途絶の問題は残るこ
とになる。この発明は、上記のような問題に鑑みて、通
信途絶がなく効率的な無線通信を行うことのできる無線
通信システムと無線通信方法を提供することを目的とす
る。
【0005】1)本発明の無線通信システムは、送信装
置と受信装置を備えることにより、データが格納された
複数のパケットの送受信を行う無線通信システムであっ
て、前記送信装置は、送信対象である前記複数のパケッ
トを記憶するパケット記憶手段、送信命令に基づいて前
記パケット記憶手段に記憶されたパケットを所定の周波
数帯で送信する第1パケット送信手段、前記送信命令に
基づいて前記パケット記憶手段に記憶されたパケットを
前記周波数帯とは異なる周波数帯で送信する第2パケッ
ト送信手段、送信した前記パケットが正常に取得された
ことを示す取得完了情報を受信すると、その送信した前
記パケットの次の送信対象である前記パケットを、前記
第1パケット送信手段及び前記第2パケット送信手段の
両方が送信するように前記送信命令を出力する送信命令
出力手段、を備えており、前記受信装置は、前記第1パ
ケット送信手段が送信するパケットを受信する第1パケ
ット受信手段、前記第2パケット送信手段が送信するパ
ケットを受信する第2パケット受信手段、前記第1パケ
ット受信手段及び前記第2パケット受信手段のそれぞれ
が受信するパケットのうち先に受信されたパケットを取
得するパケット取得手段、前記パケット取得手段が前記
パケットを取得すると前記取得完了情報を前記送信装置
に送信する取得完了情報送信手段、を備えたことを特徴
としている。
置と受信装置を備えることにより、データが格納された
複数のパケットの送受信を行う無線通信システムであっ
て、前記送信装置は、送信対象である前記複数のパケッ
トを記憶するパケット記憶手段、送信命令に基づいて前
記パケット記憶手段に記憶されたパケットを所定の周波
数帯で送信する第1パケット送信手段、前記送信命令に
基づいて前記パケット記憶手段に記憶されたパケットを
前記周波数帯とは異なる周波数帯で送信する第2パケッ
ト送信手段、送信した前記パケットが正常に取得された
ことを示す取得完了情報を受信すると、その送信した前
記パケットの次の送信対象である前記パケットを、前記
第1パケット送信手段及び前記第2パケット送信手段の
両方が送信するように前記送信命令を出力する送信命令
出力手段、を備えており、前記受信装置は、前記第1パ
ケット送信手段が送信するパケットを受信する第1パケ
ット受信手段、前記第2パケット送信手段が送信するパ
ケットを受信する第2パケット受信手段、前記第1パケ
ット受信手段及び前記第2パケット受信手段のそれぞれ
が受信するパケットのうち先に受信されたパケットを取
得するパケット取得手段、前記パケット取得手段が前記
パケットを取得すると前記取得完了情報を前記送信装置
に送信する取得完了情報送信手段、を備えたことを特徴
としている。
【0006】これにより、前記受信装置は、前記第1パ
ケット受信手段と前記第2パケット受信手段とが同一パ
ケットを2つの異なる周波数帯で受信しているので、一
方の周波数帯が混信や電波干渉等を起こして使用不能と
なった場合でも、そのような影響を受けにくい他方の周
波数帯で同一パケットを取得することができる。したが
って、結果として通信途絶のない効率的なデータの送受
信を行うことができる。また、前記送信装置は、前記取
得完了情報を受信すると、前記第1パケット送信手段及
び前記第2パケット送信手段の両者に対して、次の送信
対象であるパケットを送信させるようにしている。した
がって、前記第1パケット送信手段と前記第2パケット
送信手段との間に送信するパケットに時間的なズレが生
じる場合であっても、前記受信装置で既に取得されたパ
ケットを再び送信するような無駄を解消することができ
る。一方、前記受信装置は、前記パケット取得手段によ
って、前記第1パケット受信手段と前記第2パケット受
信手段のそれぞれが受信するパケットのうち先に受信さ
れたパケットを取得しているのであるから、必要なパケ
ットを迅速に取得することができる。したがって、以上
のような、前記送信装置よる無駄のないパケット送信
と、前記受信装置による迅速なパケットの取得との連携
により、結果として通信途絶のない効率的な無線通信を
行うことができる。
ケット受信手段と前記第2パケット受信手段とが同一パ
ケットを2つの異なる周波数帯で受信しているので、一
方の周波数帯が混信や電波干渉等を起こして使用不能と
なった場合でも、そのような影響を受けにくい他方の周
波数帯で同一パケットを取得することができる。したが
って、結果として通信途絶のない効率的なデータの送受
信を行うことができる。また、前記送信装置は、前記取
得完了情報を受信すると、前記第1パケット送信手段及
び前記第2パケット送信手段の両者に対して、次の送信
対象であるパケットを送信させるようにしている。した
がって、前記第1パケット送信手段と前記第2パケット
送信手段との間に送信するパケットに時間的なズレが生
じる場合であっても、前記受信装置で既に取得されたパ
ケットを再び送信するような無駄を解消することができ
る。一方、前記受信装置は、前記パケット取得手段によ
って、前記第1パケット受信手段と前記第2パケット受
信手段のそれぞれが受信するパケットのうち先に受信さ
れたパケットを取得しているのであるから、必要なパケ
ットを迅速に取得することができる。したがって、以上
のような、前記送信装置よる無駄のないパケット送信
と、前記受信装置による迅速なパケットの取得との連携
により、結果として通信途絶のない効率的な無線通信を
行うことができる。
【0007】2)本発明の送信装置は、データが格納さ
れたパケットの送信を行う送信装置であって、送信対象
である前記パケットを記憶するパケット記憶手段、送信
命令に基づいて前記パケット記憶手段に記憶されたパケ
ットを所定の周波数帯で送信する第1パケット送信手
段、前記送信命令に基づいて前記パケット記憶手段に記
憶されたパケットを前記周波数帯とは異なる周波数帯で
送信する第2パケット送信手段、同一データを格納した
前記パケットを前記第1パケット送信手段及び前記第2
パケット送信手段の両方が送信するように前記送信命令
を出力する送信命令出力手段、を備えたことを特徴とし
ている。これにより、前記送信装置は、一方の周波数帯
が混信や電波干渉等を起こして使用不能となった場合で
も、そのような影響を受けにくい他方の周波数帯で同一
パケットを送信することができる。したがって、前記送
信装置は、所定の周波数帯の使用不能を原因として再び
送信処理を行う必要がなく、効率的な無線送信を行うこ
とができる。
れたパケットの送信を行う送信装置であって、送信対象
である前記パケットを記憶するパケット記憶手段、送信
命令に基づいて前記パケット記憶手段に記憶されたパケ
ットを所定の周波数帯で送信する第1パケット送信手
段、前記送信命令に基づいて前記パケット記憶手段に記
憶されたパケットを前記周波数帯とは異なる周波数帯で
送信する第2パケット送信手段、同一データを格納した
前記パケットを前記第1パケット送信手段及び前記第2
パケット送信手段の両方が送信するように前記送信命令
を出力する送信命令出力手段、を備えたことを特徴とし
ている。これにより、前記送信装置は、一方の周波数帯
が混信や電波干渉等を起こして使用不能となった場合で
も、そのような影響を受けにくい他方の周波数帯で同一
パケットを送信することができる。したがって、前記送
信装置は、所定の周波数帯の使用不能を原因として再び
送信処理を行う必要がなく、効率的な無線送信を行うこ
とができる。
【0008】3)本発明の受信装置は、データが格納さ
れたパケットの受信を行う受信装置であって、前記パケ
ットを所定の周波数帯で受信する第1パケット受信手
段、前記パケットを前記周波数帯とは異なる周波数帯で
受信する第2パケット受信手段、前記第1パケット受信
手段及び前記第2パケット受信手段のそれぞれが受信す
るパケットのうち先に受信されたパケットを取得するパ
ケット取得手段、を備えたことを特徴としている。
れたパケットの受信を行う受信装置であって、前記パケ
ットを所定の周波数帯で受信する第1パケット受信手
段、前記パケットを前記周波数帯とは異なる周波数帯で
受信する第2パケット受信手段、前記第1パケット受信
手段及び前記第2パケット受信手段のそれぞれが受信す
るパケットのうち先に受信されたパケットを取得するパ
ケット取得手段、を備えたことを特徴としている。
【0009】これにより、前記受信装置は、前記第1パ
ケット受信手段と前記第2パケット受信手段とが同一パ
ケットを2つの異なる周波数帯で受信しているので、一
方の周波数帯が混信や電波干渉等を起こして使用不能と
なった場合でも、そのような影響を受けにくい他方の周
波数帯で同一パケットを取得することができる。したが
って、結果として通信途絶のない効率的なデータの送受
信を行うことができる。また、前記受信装置は、前記パ
ケット取得手段によって、前記第1パケット受信手段と
前記第2パケット受信手段のそれぞれが受信するパケッ
トのうち先に受信されたパケットを取得しているのであ
るから、必要なパケットを迅速に取得することができ
る。
ケット受信手段と前記第2パケット受信手段とが同一パ
ケットを2つの異なる周波数帯で受信しているので、一
方の周波数帯が混信や電波干渉等を起こして使用不能と
なった場合でも、そのような影響を受けにくい他方の周
波数帯で同一パケットを取得することができる。したが
って、結果として通信途絶のない効率的なデータの送受
信を行うことができる。また、前記受信装置は、前記パ
ケット取得手段によって、前記第1パケット受信手段と
前記第2パケット受信手段のそれぞれが受信するパケッ
トのうち先に受信されたパケットを取得しているのであ
るから、必要なパケットを迅速に取得することができ
る。
【0010】8)本発明の送信装置の前記パケット記憶
手段は、前記パケットを複数記憶しており、前記送信命
令出力手段は、送信した前記パケットが正常に取得され
たことを示す取得完了情報を受信すると、その送信した
前記パケットの次の送信対象であるパケットを、前記第
1パケット送信手段及び前記第2パケット送信手段の両
方が送信するように前記送信命令を出力すること、を特
徴としている。これにより、前記送信装置は、前記取得
完了情報を受信すると、前記第1パケット送信手段及び
前記第2パケット送信手段の両者に対して、次の送信対
象であるパケットを送信させるようにしている。したが
って、前記第1パケット送信手段と前記第2パケット送
信手段との間に送信するパケットに時間的なズレが生じ
る場合であっても、前記受信装置で既に取得されたパケ
ットを再び送信するような無駄を解消することができ
る。用語の定義と実施形態との対応について説明する。
この発明において、「パケット」とは、データを一定の
大きさに分割し、アドレスやパケットIDを付けて送信
するときのデータ単位のことをいう。
手段は、前記パケットを複数記憶しており、前記送信命
令出力手段は、送信した前記パケットが正常に取得され
たことを示す取得完了情報を受信すると、その送信した
前記パケットの次の送信対象であるパケットを、前記第
1パケット送信手段及び前記第2パケット送信手段の両
方が送信するように前記送信命令を出力すること、を特
徴としている。これにより、前記送信装置は、前記取得
完了情報を受信すると、前記第1パケット送信手段及び
前記第2パケット送信手段の両者に対して、次の送信対
象であるパケットを送信させるようにしている。したが
って、前記第1パケット送信手段と前記第2パケット送
信手段との間に送信するパケットに時間的なズレが生じ
る場合であっても、前記受信装置で既に取得されたパケ
ットを再び送信するような無駄を解消することができ
る。用語の定義と実施形態との対応について説明する。
この発明において、「パケット」とは、データを一定の
大きさに分割し、アドレスやパケットIDを付けて送信
するときのデータ単位のことをいう。
【0011】目次
1.システム概略
2.ハードウェア構成
3.第1の実施形態〜同一のビットレートを使用する場
合 4.第2の実施形態〜異なるビットレートを使用する場
合 5.その他の実施形態 −−−−−
合 4.第2の実施形態〜異なるビットレートを使用する場
合 5.その他の実施形態 −−−−−
【0012】1.システム概略
本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。本発明に
係る無線通信システムとしてのLAN間接続用無線通信
システムは、図1に示すように、互いに無線通信を行う
ための2つの局を備えており、一方の局1(以下、第1
局1とする)は、LAN12、LAN12に接続された
パーソナルコンピュータ10、無線通信装置14を備え
ている。無線通信装置14は、制御部11、5GHzの
周波数帯を使用する無線通信部18、2.4GHzの周
波数帯を使用する無線通信部20を備えている。無線通
信部18は、送信部22と受信部24を備えており、無
線通信部20は、送信部26と受信部28を備えてい
る。また、他方の局100(以下、第2局100とす
る)も同様に、LAN112、LAN112に接続され
たパーソナルコンピュータ110、無線通信装置114
を備えている。無線通信装置114は、制御部111、
5GHzの周波数帯を使用する無線通信部118、2.
4GHzの周波数帯を使用する無線通信部120を備え
ている。無線通信部118は、送信部122と受信部1
24とを備えており、無線通信部120は、送信部12
6と受信部128とを備えている。
係る無線通信システムとしてのLAN間接続用無線通信
システムは、図1に示すように、互いに無線通信を行う
ための2つの局を備えており、一方の局1(以下、第1
局1とする)は、LAN12、LAN12に接続された
パーソナルコンピュータ10、無線通信装置14を備え
ている。無線通信装置14は、制御部11、5GHzの
周波数帯を使用する無線通信部18、2.4GHzの周
波数帯を使用する無線通信部20を備えている。無線通
信部18は、送信部22と受信部24を備えており、無
線通信部20は、送信部26と受信部28を備えてい
る。また、他方の局100(以下、第2局100とす
る)も同様に、LAN112、LAN112に接続され
たパーソナルコンピュータ110、無線通信装置114
を備えている。無線通信装置114は、制御部111、
5GHzの周波数帯を使用する無線通信部118、2.
4GHzの周波数帯を使用する無線通信部120を備え
ている。無線通信部118は、送信部122と受信部1
24とを備えており、無線通信部120は、送信部12
6と受信部128とを備えている。
【0013】本実施形態による無線通信処理の概略は、
以下の通りである。無線通信処理は、図1における無線
通信装置14の無線通信部18と無線通信装置114の
無線通信部118との間(以下、通信回線1とする)で
5GHzの周波数帯を使用するとともに、さらに、同様
の無線通信処理を、無線通信装置14の無線通信部20
と無線通信装置114の無線通信部120との間(以
下、通信回線2とする)で2.4GHzの周波数帯を使
用し、通信回線1、2の両方で同一のパケットの送信が
行われる。第2局100の無線通信装置114では、通
信回線1、2で受信する同一のパケットのうち、先に受
信したものを記録し、そのパケットについての受信完了
コマンドを第1局1の無線通信装置14に送信する。無
線通信装置14は、受信完了コマンドを受信するとその
パケットを削除して、次の送信対象パケットを通信回線
1、2の両方で送信する。
以下の通りである。無線通信処理は、図1における無線
通信装置14の無線通信部18と無線通信装置114の
無線通信部118との間(以下、通信回線1とする)で
5GHzの周波数帯を使用するとともに、さらに、同様
の無線通信処理を、無線通信装置14の無線通信部20
と無線通信装置114の無線通信部120との間(以
下、通信回線2とする)で2.4GHzの周波数帯を使
用し、通信回線1、2の両方で同一のパケットの送信が
行われる。第2局100の無線通信装置114では、通
信回線1、2で受信する同一のパケットのうち、先に受
信したものを記録し、そのパケットについての受信完了
コマンドを第1局1の無線通信装置14に送信する。無
線通信装置14は、受信完了コマンドを受信するとその
パケットを削除して、次の送信対象パケットを通信回線
1、2の両方で送信する。
【0014】このような無線通信処理により、通信回線
1と通信回線2との間で送信するパケットに時間的なズ
レが生じる場合であっても、そのような相違に起因す
る、既に受信側である無線通信装置114に取得された
パケットを再び送信するような無駄を解消する一方で、
第2局の無線通信装置114は、必要なパケットを迅速
に取得することができ、結果として、通信途絶のない効
率的なデータの送受信を行うことができる。本実施形態
における通信方式は、互いにデータの送受信を行う第1
局1、第2局100間でデータ伝送方向を交互に切り替
える半二重方式を採用する。また、データの伝送方式と
しては、OFDM(直交周波数分割多重)を採用する。
ただし、本発明の実施形態はこれに限られるものではな
く、その他の通信方式やデータ伝送方式を採用してもよ
い。また、本実施形態のように2つの通信回線を用いる
場合だけでなく、3以上の通信回線を備えるようにして
もよい。
1と通信回線2との間で送信するパケットに時間的なズ
レが生じる場合であっても、そのような相違に起因す
る、既に受信側である無線通信装置114に取得された
パケットを再び送信するような無駄を解消する一方で、
第2局の無線通信装置114は、必要なパケットを迅速
に取得することができ、結果として、通信途絶のない効
率的なデータの送受信を行うことができる。本実施形態
における通信方式は、互いにデータの送受信を行う第1
局1、第2局100間でデータ伝送方向を交互に切り替
える半二重方式を採用する。また、データの伝送方式と
しては、OFDM(直交周波数分割多重)を採用する。
ただし、本発明の実施形態はこれに限られるものではな
く、その他の通信方式やデータ伝送方式を採用してもよ
い。また、本実施形態のように2つの通信回線を用いる
場合だけでなく、3以上の通信回線を備えるようにして
もよい。
【0015】2.ハードウェア構成
図2は、無線通信装置14のハードウェア構成の一例で
ある。無線通信装置14は、無線通信部18、20と、
制御部11として、CPU16、RAM46、フラッシ
ュメモリ42、LAN12に接続するためのLAN用イ
ンターフェイス44、無線通信部18のデータメモリ3
8、無線通信部20のデータメモリ40を備えている。
無線通信部18は、送信部22と受信部24を備えてお
り、無線通信部20は、送信部26と受信部28を備え
ている。CPU16は、フラッシュメモリ42に記憶さ
れた、本システムによる無線通信の制御を行うためのプ
ログラムに従って各部を制御する。送信部22、26
は、それぞれ変調・送信回路30、34を備えており、
受信部24、28は、受信・復調回路32、36を備え
ている。データメモリ38、40はそれぞれ、送信バッ
ファと受信バッファを有している。
ある。無線通信装置14は、無線通信部18、20と、
制御部11として、CPU16、RAM46、フラッシ
ュメモリ42、LAN12に接続するためのLAN用イ
ンターフェイス44、無線通信部18のデータメモリ3
8、無線通信部20のデータメモリ40を備えている。
無線通信部18は、送信部22と受信部24を備えてお
り、無線通信部20は、送信部26と受信部28を備え
ている。CPU16は、フラッシュメモリ42に記憶さ
れた、本システムによる無線通信の制御を行うためのプ
ログラムに従って各部を制御する。送信部22、26
は、それぞれ変調・送信回路30、34を備えており、
受信部24、28は、受信・復調回路32、36を備え
ている。データメモリ38、40はそれぞれ、送信バッ
ファと受信バッファを有している。
【0016】図3は、無線通信装置114のハードウェ
ア構成の一例である。無線通信装置114も無線通信装
置14と同様に、無線通信部118、120と、制御部
111として、CPU116、RAM146、フラッシ
ュメモリ142、LAN112に接続するためのLAN
用インターフェイス144、無線通信部118のデータ
メモリ138、無線通信部120のデータメモリ140
を備えている。無線通信部118は、送信部122と受
信部124を備えており、無線通信部120は、送信部
126と受信部128を備えている。CPU116は、
フラッシュメモリ142に記憶された、本システムによ
る無線通信の制御を行うためのプログラムに従って各部
を制御する。送信部122、126は、それぞれ変調・
送信回路130、134を備えており、受信部124、
128は、受信・復調回路132、136を備えてい
る。データメモリ138、140はそれぞれ、送信バッ
ファと受信バッファを有している。
ア構成の一例である。無線通信装置114も無線通信装
置14と同様に、無線通信部118、120と、制御部
111として、CPU116、RAM146、フラッシ
ュメモリ142、LAN112に接続するためのLAN
用インターフェイス144、無線通信部118のデータ
メモリ138、無線通信部120のデータメモリ140
を備えている。無線通信部118は、送信部122と受
信部124を備えており、無線通信部120は、送信部
126と受信部128を備えている。CPU116は、
フラッシュメモリ142に記憶された、本システムによ
る無線通信の制御を行うためのプログラムに従って各部
を制御する。送信部122、126は、それぞれ変調・
送信回路130、134を備えており、受信部124、
128は、受信・復調回路132、136を備えてい
る。データメモリ138、140はそれぞれ、送信バッ
ファと受信バッファを有している。
【0017】無線通信装置14と無線通信装置114と
の間の無線通信処理においては、後述するように、パケ
ットデータの送受信の他、コマンド(パケット化された
もの)の送受信の処理を行うこととしているが、これら
の送受信は、全て送信部と受信部を介して行われること
になる。より具体的には、パケットデータ、コマンドの
送信は、送信部22、26、122、126を介して行
われ、パケットデータ、コマンドの受信は、受信部2
4、28、124、128を介して行われる。各送信部
は、CPUの制御によって送信バッファに複数のパケッ
トが転送されれば、設定されたパケット送信順序に従
い、各パケットに対して変調・送信回路によってエラー
訂正符号の付加と変調を施し、それぞれの周波数帯によ
ってパケットの送信を行う。一方、各受信部は、受信・
復調回路によってパケットの受信と復調・エラー訂正を
行い、パケットを受信バッファに転送する。各送信部と
各受信部におけるコマンドの処理も同様である。
の間の無線通信処理においては、後述するように、パケ
ットデータの送受信の他、コマンド(パケット化された
もの)の送受信の処理を行うこととしているが、これら
の送受信は、全て送信部と受信部を介して行われること
になる。より具体的には、パケットデータ、コマンドの
送信は、送信部22、26、122、126を介して行
われ、パケットデータ、コマンドの受信は、受信部2
4、28、124、128を介して行われる。各送信部
は、CPUの制御によって送信バッファに複数のパケッ
トが転送されれば、設定されたパケット送信順序に従
い、各パケットに対して変調・送信回路によってエラー
訂正符号の付加と変調を施し、それぞれの周波数帯によ
ってパケットの送信を行う。一方、各受信部は、受信・
復調回路によってパケットの受信と復調・エラー訂正を
行い、パケットを受信バッファに転送する。各送信部と
各受信部におけるコマンドの処理も同様である。
【0018】本実施形態においては、送信するデータの
パケット化は、第1局1の無線通信装置14のCPU1
6が行うこととし、一方、受信した全データパケットを
組み立てて1のデータとする処理は、第2局100の無
線通信装置114のCPU116が行うこととしている
が、これに限られるものではない。その他の実施形態と
して、送信側のパーソナルコンピュータ10でデータの
パケット化をし、一方、受信側のパーソナルコンピュー
タ110で全データパケットを組み立てて1のデータと
する処理を行うようにしてもよい。
パケット化は、第1局1の無線通信装置14のCPU1
6が行うこととし、一方、受信した全データパケットを
組み立てて1のデータとする処理は、第2局100の無
線通信装置114のCPU116が行うこととしている
が、これに限られるものではない。その他の実施形態と
して、送信側のパーソナルコンピュータ10でデータの
パケット化をし、一方、受信側のパーソナルコンピュー
タ110で全データパケットを組み立てて1のデータと
する処理を行うようにしてもよい。
【0019】特許請求の範囲に記載した用語と実施形態
との対応は以下の通りである。送信装置は、無線通信装
置14に対応し、受信装置は、無線通信装置114に対
応する。パケット記憶手段は、図2に示すRAM46と
図4ステップS402で示すCPU16が行う処理に対
応する。第1パケット送信手段は、送信部22に対応
し、第2パケット送信手段は、送信部26に対応する。
第1パケット受信手段は、受信部124に対応し、第2
パケット受信手段は、受信部128に対応する。送信命
令出力手段は、図4ステップS416で示すCPU16
が行う処理に対応する。パケット取得手段は、図4ステ
ップS426、S430で示すCPU116が行う処理
に対応する。取得完了情報送信手段は、図4ステップS
432で示すCPU116が行う処理に対応し、取得完
了情報は、ステップS432でCPU116が送信する
受信完了コマンドに対応する。なお、本実施形態におい
ては、送信装置が第1局1の無線通信装置14に対応
し、受信装置が第2局100の無線通信装置114に対
応する場合を説明するが、実施形態はこれに限られず、
送信装置が無線通信装置114で、受信装置が無線通信
装置14に対応するようにしてもよい。この場合、第1
パケット送信手段は、送信部122に対応し、第2パケ
ット送信手段は、送信部126に対応し、第1パケット
受信手段は、受信部24に対応し、第2パケット受信手
段は、受信部28に対応する。
との対応は以下の通りである。送信装置は、無線通信装
置14に対応し、受信装置は、無線通信装置114に対
応する。パケット記憶手段は、図2に示すRAM46と
図4ステップS402で示すCPU16が行う処理に対
応する。第1パケット送信手段は、送信部22に対応
し、第2パケット送信手段は、送信部26に対応する。
第1パケット受信手段は、受信部124に対応し、第2
パケット受信手段は、受信部128に対応する。送信命
令出力手段は、図4ステップS416で示すCPU16
が行う処理に対応する。パケット取得手段は、図4ステ
ップS426、S430で示すCPU116が行う処理
に対応する。取得完了情報送信手段は、図4ステップS
432で示すCPU116が行う処理に対応し、取得完
了情報は、ステップS432でCPU116が送信する
受信完了コマンドに対応する。なお、本実施形態におい
ては、送信装置が第1局1の無線通信装置14に対応
し、受信装置が第2局100の無線通信装置114に対
応する場合を説明するが、実施形態はこれに限られず、
送信装置が無線通信装置114で、受信装置が無線通信
装置14に対応するようにしてもよい。この場合、第1
パケット送信手段は、送信部122に対応し、第2パケ
ット送信手段は、送信部126に対応し、第1パケット
受信手段は、受信部24に対応し、第2パケット受信手
段は、受信部28に対応する。
【0020】以下、図1に示すLAN間接続用無線通信
システムによる無線通信処理として、通信回線1、2で
同一のビットレート(データ伝送速度:ビット/秒)に
より同一のデータの送受信を行う場合を第1の実施形態
として、通信回線1、2で異なるビットレートにより同
一のデータの送受信を行う場合を第2の実施形態として
説明する。
システムによる無線通信処理として、通信回線1、2で
同一のビットレート(データ伝送速度:ビット/秒)に
より同一のデータの送受信を行う場合を第1の実施形態
として、通信回線1、2で異なるビットレートにより同
一のデータの送受信を行う場合を第2の実施形態として
説明する。
【0021】3.第1の実施形態〜同一のビットレート
を使用する場合 第1の実施形態では、第1局1の無線通信装置14から
第2局100の無線通信装置114に向けてデータを送
信する例を、図4のフローチャートに基づいて説明す
る。第1の実施形態では、通信回線1、2の両方で、同
一のビットレートにより同一のデータの送信が行われ
る。なお、図5Aに、無線通信装置14が無線送信処理
中に判断するパケットとコマンドの関係の概念図を示し
た。矢印の方向が時間の流れである。無線通信装置14
は、“待機状態”の後、“受信要求コマンド”を送出す
る(図4ステップS404に対応)。無線通信装置14
は、無線通信装置114から“送信許可コマンド”を受
信して(図4ステップS414に対応)、“パケットI
D0”を送信する(ステップS416に対応)。無線通
信装置14は、この“パケットID0”に対応する“受
信完了コマンド0”を受信して(図4ステップS434
に対応)、次の送信対象である“パケットID1”のた
めの“受信要求コマンド”を送出して(図4ステップS
404)、再び、“送信許可コマンド”の受信、“パケ
ットID1”の送信、“受信完了コマンド1”の受信、
の処理を繰り返す。以上のように、送信側である無線通
信装置14は、“受信要求コマンド”の送出、“送信許
可コマンド”の受信、“パケット”の送信、対応する
“受信完了コマンド”の受信、という一連の処理を繰り
返しながらパケットの送信処理を行っている。
を使用する場合 第1の実施形態では、第1局1の無線通信装置14から
第2局100の無線通信装置114に向けてデータを送
信する例を、図4のフローチャートに基づいて説明す
る。第1の実施形態では、通信回線1、2の両方で、同
一のビットレートにより同一のデータの送信が行われ
る。なお、図5Aに、無線通信装置14が無線送信処理
中に判断するパケットとコマンドの関係の概念図を示し
た。矢印の方向が時間の流れである。無線通信装置14
は、“待機状態”の後、“受信要求コマンド”を送出す
る(図4ステップS404に対応)。無線通信装置14
は、無線通信装置114から“送信許可コマンド”を受
信して(図4ステップS414に対応)、“パケットI
D0”を送信する(ステップS416に対応)。無線通
信装置14は、この“パケットID0”に対応する“受
信完了コマンド0”を受信して(図4ステップS434
に対応)、次の送信対象である“パケットID1”のた
めの“受信要求コマンド”を送出して(図4ステップS
404)、再び、“送信許可コマンド”の受信、“パケ
ットID1”の送信、“受信完了コマンド1”の受信、
の処理を繰り返す。以上のように、送信側である無線通
信装置14は、“受信要求コマンド”の送出、“送信許
可コマンド”の受信、“パケット”の送信、対応する
“受信完了コマンド”の受信、という一連の処理を繰り
返しながらパケットの送信処理を行っている。
【0022】以下の説明では、通信途絶のない効率的な
無線通信を行うことができるという本発明の効果の把握
が容易となるように、便宜上、無線通信処理中に、通信
回線2において通信途絶が起こった場合にどのような無
線通信処理が行われるのかを示す例を実施形態として設
定している。なお、本発明の実施形態はこれに限られる
ものではなく、その他の実施形態として、通信回線1に
通信途絶が起こる場合や、通信途絶以外の原因によって
両通信回線の間でパケット送信の時間的なズレが生ずる
場合も含まれる。第1局1の無線通信装置14は、図4
のフローチャートに従って送信処理を行い、第2局10
0の無線通信装置114は、図4のフローチャートに従
って受信処理を行う。
無線通信を行うことができるという本発明の効果の把握
が容易となるように、便宜上、無線通信処理中に、通信
回線2において通信途絶が起こった場合にどのような無
線通信処理が行われるのかを示す例を実施形態として設
定している。なお、本発明の実施形態はこれに限られる
ものではなく、その他の実施形態として、通信回線1に
通信途絶が起こる場合や、通信途絶以外の原因によって
両通信回線の間でパケット送信の時間的なズレが生ずる
場合も含まれる。第1局1の無線通信装置14は、図4
のフローチャートに従って送信処理を行い、第2局10
0の無線通信装置114は、図4のフローチャートに従
って受信処理を行う。
【0023】第1局1の無線通信装置14のCPU16
は、図2に示すLAN用インターフェイス44を介して
送信すべきデータをパーソナルコンピュータ10から受
信するか否かを判断している(図4ステップS40
2)。CPU16は、データを受信した場合には、その
データをパケット化してRAM46(図2参照)に記憶
するとともに、これらの複数のパケットを、送信対象パ
ケットとしてデータメモリ38、40の送信バッファに
記憶する(ステップS403)。CPU16は、データ
メモリ38、40の送信バッファに受信要求コマンドを
転送する。送信部22、26は、無線通信装置114に
対して、転送された受信コマンドをそれぞれの周波数帯
を用いて送出する。これにより、5GHzと2.4GH
zの2つの周波数帯を用いて受信要求コマンドが送出さ
れる(ステップS404)。
は、図2に示すLAN用インターフェイス44を介して
送信すべきデータをパーソナルコンピュータ10から受
信するか否かを判断している(図4ステップS40
2)。CPU16は、データを受信した場合には、その
データをパケット化してRAM46(図2参照)に記憶
するとともに、これらの複数のパケットを、送信対象パ
ケットとしてデータメモリ38、40の送信バッファに
記憶する(ステップS403)。CPU16は、データ
メモリ38、40の送信バッファに受信要求コマンドを
転送する。送信部22、26は、無線通信装置114に
対して、転送された受信コマンドをそれぞれの周波数帯
を用いて送出する。これにより、5GHzと2.4GH
zの2つの周波数帯を用いて受信要求コマンドが送出さ
れる(ステップS404)。
【0024】無線通信装置114のCPU116は、受
信部124、128によって受信要求コマンドを受信す
るか否かを判断しており(ステップS406)、受信し
た場合には、データメモリ138、140の両方の受信
バッファに空き容量があるか否かを判断する(ステップ
S408)。CPU116は、両方の受信バッファに空
き容量がなければ、データメモリ138、140の送信
バッファに拒否コマンドを転送し、両方の受信バッファ
に空き容量があれば、データメモリ138、140の送
信バッファに送信許可コマンドを転送する。受信部12
4、128は、無線通信装置14に対して、転送された
拒否コマンドまたは送信許可コマンドを送出する(ステ
ップS410、412)。
信部124、128によって受信要求コマンドを受信す
るか否かを判断しており(ステップS406)、受信し
た場合には、データメモリ138、140の両方の受信
バッファに空き容量があるか否かを判断する(ステップ
S408)。CPU116は、両方の受信バッファに空
き容量がなければ、データメモリ138、140の送信
バッファに拒否コマンドを転送し、両方の受信バッファ
に空き容量があれば、データメモリ138、140の送
信バッファに送信許可コマンドを転送する。受信部12
4、128は、無線通信装置14に対して、転送された
拒否コマンドまたは送信許可コマンドを送出する(ステ
ップS410、412)。
【0025】第1局1の無線通信装置14のCPU16
は、受信部24、28によって無送信許可または拒否コ
マンドを受信するか否かを判断する(ステップS41
4)。拒否コマンドであれば、その情報を通信結果履歴
としてRAM46に記録し、再び受信要求コマンドを送
信する(ステップS404)。CPU16は、送信許可
コマンドを受信すれば、最初の送信対象であるパケット
(以下、パケットaとする)を、データメモリ38、4
0の送信バッファに転送する。送信部22、26は、転
送されたパケットaに対して、変調・送信回路30、3
4によってエラー訂正符号の付加と変調を施して、それ
ぞれ、5GHzと2.4GHzの周波数帯によってパケ
ットaの送信を行う(ステップS416)。第2局10
0の無線通信装置114のCPU116は、所定の時間
が経過したか否かを判断しており(ステップS41
7)、所定時間経過後にデータメモリ138、140の
受信バッファにパケットaが転送されるか否かを監視す
ることによって、パケットaを受信するか否かを判断す
る(ステップS418)。上述したように、第1の実施
形態は、通信回線1では正常にパケットaの送受信が行
われ、通信回線2において通信途絶が起こった場合を例
示するものである。すなわち、通信回線1の受信部12
4は、正常に復元されうるパケットaを受信し、一方、
通信回線2の受信部128は、正常に復元できないパケ
ットaを受信することになる。したがって、CPU11
6は、データメモリ138の受信バッファにはパケット
aが受信されていると判断し、一方のデータメモリ14
0の受信バッファにはパケットaが受信されていないと
判断する(ステップS418)。このように、ステップ
S418以降では、無線通信装置114は、通信回線
1、2のそれぞれに対応する受信処理を並行して行い、
一方の無線通信装置14も、通信回線1、2のそれぞれ
に対応する送信処理を並行して行うことになるため、以
下、通信回線1と通信回線2の両処理を分けて説明す
る。
は、受信部24、28によって無送信許可または拒否コ
マンドを受信するか否かを判断する(ステップS41
4)。拒否コマンドであれば、その情報を通信結果履歴
としてRAM46に記録し、再び受信要求コマンドを送
信する(ステップS404)。CPU16は、送信許可
コマンドを受信すれば、最初の送信対象であるパケット
(以下、パケットaとする)を、データメモリ38、4
0の送信バッファに転送する。送信部22、26は、転
送されたパケットaに対して、変調・送信回路30、3
4によってエラー訂正符号の付加と変調を施して、それ
ぞれ、5GHzと2.4GHzの周波数帯によってパケ
ットaの送信を行う(ステップS416)。第2局10
0の無線通信装置114のCPU116は、所定の時間
が経過したか否かを判断しており(ステップS41
7)、所定時間経過後にデータメモリ138、140の
受信バッファにパケットaが転送されるか否かを監視す
ることによって、パケットaを受信するか否かを判断す
る(ステップS418)。上述したように、第1の実施
形態は、通信回線1では正常にパケットaの送受信が行
われ、通信回線2において通信途絶が起こった場合を例
示するものである。すなわち、通信回線1の受信部12
4は、正常に復元されうるパケットaを受信し、一方、
通信回線2の受信部128は、正常に復元できないパケ
ットaを受信することになる。したがって、CPU11
6は、データメモリ138の受信バッファにはパケット
aが受信されていると判断し、一方のデータメモリ14
0の受信バッファにはパケットaが受信されていないと
判断する(ステップS418)。このように、ステップ
S418以降では、無線通信装置114は、通信回線
1、2のそれぞれに対応する受信処理を並行して行い、
一方の無線通信装置14も、通信回線1、2のそれぞれ
に対応する送信処理を並行して行うことになるため、以
下、通信回線1と通信回線2の両処理を分けて説明す
る。
【0026】3−1.通信回線1での処理
通信回線1については、CPU116は、データメモリ
138の受信バッファにパケットaが受信されていると
判断し、エラー訂正符号によってパケットaが正常に復
元されたか否かを判断する(ステップS422)。CP
U116は、復元されたパケットaに記録されたパケッ
トIDに基づいて、それらが未受信のパケットaである
か否かを判断する(ステップS426)。パケットID
は、パケットのヘッダーに記憶されており、そのパケッ
トを特定するための情報である。ここでは、パケットa
は正常に復元され、かつ、未受信のパケットであるか
ら、CPU116は、未受信のパケットであると判断し
てそのパケットaをRAM146に記憶するとともに、
パケットaをデータメモリ138の受信バッファから削
除する(ステップS430)、受信完了コマンドをデー
タメモリ138の送信バッファに転送する。送信部12
2は、無線通信装置14に転送された受信完了コマンド
を送出する(ステップS432)。なお、ステップS4
22でパケットaが正常に復元できないと判断されれ
ば、CPU116は、再送要求コマンドをデータメモリ
138の送信バッファに転送し、送信部122は、転送
された再送要求コマンドを送出する(ステップS42
4)。無線通信装置114は、ステップS432または
ステップS428の処理の後、再びステップS406の
処理を繰り返す。
138の受信バッファにパケットaが受信されていると
判断し、エラー訂正符号によってパケットaが正常に復
元されたか否かを判断する(ステップS422)。CP
U116は、復元されたパケットaに記録されたパケッ
トIDに基づいて、それらが未受信のパケットaである
か否かを判断する(ステップS426)。パケットID
は、パケットのヘッダーに記憶されており、そのパケッ
トを特定するための情報である。ここでは、パケットa
は正常に復元され、かつ、未受信のパケットであるか
ら、CPU116は、未受信のパケットであると判断し
てそのパケットaをRAM146に記憶するとともに、
パケットaをデータメモリ138の受信バッファから削
除する(ステップS430)、受信完了コマンドをデー
タメモリ138の送信バッファに転送する。送信部12
2は、無線通信装置14に転送された受信完了コマンド
を送出する(ステップS432)。なお、ステップS4
22でパケットaが正常に復元できないと判断されれ
ば、CPU116は、再送要求コマンドをデータメモリ
138の送信バッファに転送し、送信部122は、転送
された再送要求コマンドを送出する(ステップS42
4)。無線通信装置114は、ステップS432または
ステップS428の処理の後、再びステップS406の
処理を繰り返す。
【0027】第1局1の無線通信装置14のCPU16
は、無線通信装置114からパケットaの再送要求コマ
ンドまたは受信完了コマンドのいずれかを受信するか否
かを判断しており(ステップS434)、ここでは、C
PU16は、受信完了コマンドを受信して、送信済みと
なったそのパケットaをデータメモリ38、40の両方
の送信バッファから削除する(ステップS436)。C
PU16は、送信バッファに記憶された全てのパケット
が送信されたか否かを判断し(ステップS438)、送
信されていなければ次の送信対象のパケットの送信処理
を行う(ステップS440、S404)。ここでは、C
PU16は、パケットaの次の送信対象パケット(以
下、パケットbとする)を送信することになる。これ以
降、無線通信装置14は、全ての送信対象パケットが送
信されるまで以上の処理を繰り返す。CPU16は、全
てのパケットが送信されたと判断した場合には、送信処
理を終了する。送信されたデータは、受信側である第2
局100のLANインターフェイス144を介してパー
ソナルコンピュータ110によって取得される。
は、無線通信装置114からパケットaの再送要求コマ
ンドまたは受信完了コマンドのいずれかを受信するか否
かを判断しており(ステップS434)、ここでは、C
PU16は、受信完了コマンドを受信して、送信済みと
なったそのパケットaをデータメモリ38、40の両方
の送信バッファから削除する(ステップS436)。C
PU16は、送信バッファに記憶された全てのパケット
が送信されたか否かを判断し(ステップS438)、送
信されていなければ次の送信対象のパケットの送信処理
を行う(ステップS440、S404)。ここでは、C
PU16は、パケットaの次の送信対象パケット(以
下、パケットbとする)を送信することになる。これ以
降、無線通信装置14は、全ての送信対象パケットが送
信されるまで以上の処理を繰り返す。CPU16は、全
てのパケットが送信されたと判断した場合には、送信処
理を終了する。送信されたデータは、受信側である第2
局100のLANインターフェイス144を介してパー
ソナルコンピュータ110によって取得される。
【0028】3−2.通信回線2での処理
一方の通信回線2については、無線通信装置114の受
信部128は、通信途絶が起こることにより正常に復元
できないパケットaを受信することになる。CPU11
6は、ステップS422においてパケットaが正常でな
いと判断し、再送要求コマンドをデータメモリ140の
送信バッファに転送する。送信部126は、転送された
再送要求コマンドを無線通信装置14に送信する(ステ
ップS424)。
信部128は、通信途絶が起こることにより正常に復元
できないパケットaを受信することになる。CPU11
6は、ステップS422においてパケットaが正常でな
いと判断し、再送要求コマンドをデータメモリ140の
送信バッファに転送する。送信部126は、転送された
再送要求コマンドを無線通信装置14に送信する(ステ
ップS424)。
【0029】第1局1の無線通信装置14のCPU16
は、無線通信装置114からの再送要求コマンドまたは
受信完了コマンドのいずれかを受信するか否かを判断し
ており(ステップS434)、ここでは、CPU16
は、再送要求コマンドを受信して、受信要求コマンドを
データメモリ40の送信バッファに転送する。送信部2
6は、転送された受信要求コマンドを無線通信装置11
4に送出する(ステップS404)。この後、無線通信
装置14は、ステップS414の処理の後に、送信対象
パケットの送信処理を行う(ステップS416)。上述
したように、パケットaは、通信回線1によって送信済
みであるので、データメモリ38、40の両方の送信バ
ッファから既に削除されている(上記通信回線1の処理
のステップS436参照)。この場合、パケットbが送
信対象となる。このようにして、無線通信装置14のC
PU16は、受信完了コマンドを受信すると対応するパ
ケットを送信バッファから削除することによって、受信
側において正常に受信されて記録されたパケットを再び
送信しないようにしている。
は、無線通信装置114からの再送要求コマンドまたは
受信完了コマンドのいずれかを受信するか否かを判断し
ており(ステップS434)、ここでは、CPU16
は、再送要求コマンドを受信して、受信要求コマンドを
データメモリ40の送信バッファに転送する。送信部2
6は、転送された受信要求コマンドを無線通信装置11
4に送出する(ステップS404)。この後、無線通信
装置14は、ステップS414の処理の後に、送信対象
パケットの送信処理を行う(ステップS416)。上述
したように、パケットaは、通信回線1によって送信済
みであるので、データメモリ38、40の両方の送信バ
ッファから既に削除されている(上記通信回線1の処理
のステップS436参照)。この場合、パケットbが送
信対象となる。このようにして、無線通信装置14のC
PU16は、受信完了コマンドを受信すると対応するパ
ケットを送信バッファから削除することによって、受信
側において正常に受信されて記録されたパケットを再び
送信しないようにしている。
【0030】以上のように、本実施形態では、無線通信
装置14と無線通信装置114との間において、通信回
線1で5GHzの周波数帯を使用し、通信回線2で2.
4GHzの周波数帯を使用して、同一のパケットを送受
信することを特徴としている。このように、無線通信装
置114では、受信部124と受信部128とが同一パ
ケットを2つの異なる周波数帯で受信しているので、一
方の周波数帯が混信や電波干渉等を起こして使用不能と
なった場合でも、そのような影響を受けにくい他方の周
波数帯で同一パケットを取得することができる。したが
って、結果として通信途絶のない効率的なデータの送受
信を行うことができる。また、無線通信装置14のCP
U16は、受信完了コマンドを受信すると対応するパケ
ットを送信バッファから削除することによって、受信側
において正常に受信されて記録されたパケットを再び送
信しないようにしつつ、送信部22、26の両者によっ
て、次の送信対象であるパケットを送信するようにして
いる。したがって、送信部22と送信部26との間に、
通信途絶等によって送信するパケットに時間的なズレが
生じる場合であっても、受信側で既に記録されたパケッ
トを再び送信するような無駄を解消することができる。
一方、無線通信装置114は、図4ステップS426の
処理によって、受信部124と受信部128のそれぞれ
が受信するパケットのうち先に受信されたパケットをR
AM146に記録しているのであるから、必要なパケッ
トを迅速に取得することができる。したがって、以上の
ような、無線通信装置14よる無駄のないパケット送信
と、無線通信装置114による迅速なパケットの取得と
の連携により、結果として通信途絶のない効率的な無線
通信を行うことができる。
装置14と無線通信装置114との間において、通信回
線1で5GHzの周波数帯を使用し、通信回線2で2.
4GHzの周波数帯を使用して、同一のパケットを送受
信することを特徴としている。このように、無線通信装
置114では、受信部124と受信部128とが同一パ
ケットを2つの異なる周波数帯で受信しているので、一
方の周波数帯が混信や電波干渉等を起こして使用不能と
なった場合でも、そのような影響を受けにくい他方の周
波数帯で同一パケットを取得することができる。したが
って、結果として通信途絶のない効率的なデータの送受
信を行うことができる。また、無線通信装置14のCP
U16は、受信完了コマンドを受信すると対応するパケ
ットを送信バッファから削除することによって、受信側
において正常に受信されて記録されたパケットを再び送
信しないようにしつつ、送信部22、26の両者によっ
て、次の送信対象であるパケットを送信するようにして
いる。したがって、送信部22と送信部26との間に、
通信途絶等によって送信するパケットに時間的なズレが
生じる場合であっても、受信側で既に記録されたパケッ
トを再び送信するような無駄を解消することができる。
一方、無線通信装置114は、図4ステップS426の
処理によって、受信部124と受信部128のそれぞれ
が受信するパケットのうち先に受信されたパケットをR
AM146に記録しているのであるから、必要なパケッ
トを迅速に取得することができる。したがって、以上の
ような、無線通信装置14よる無駄のないパケット送信
と、無線通信装置114による迅速なパケットの取得と
の連携により、結果として通信途絶のない効率的な無線
通信を行うことができる。
【0031】このような無線通信処理によれば、例え
ば、受信側で適切な再生等を行わせるために、通信途絶
なく送信する必要のある音楽や動画コンテンツ等のスト
リームデータの配信であっても、効率的に無線通信を行
うことができる。
ば、受信側で適切な再生等を行わせるために、通信途絶
なく送信する必要のある音楽や動画コンテンツ等のスト
リームデータの配信であっても、効率的に無線通信を行
うことができる。
【0032】4.第2の実施形態〜異なるビットレート
を使用する場合 第2の実施形態による無線通信処理も、第1の実施形態
で説明したのと同様に、図4に示す無線通信処理が行わ
れる。第2の実施形態が第1の実施形態と相違する点
は、通信回線1の無線通信のビットレートを10Mビッ
ト/秒とし、通信回線2の無線通信のビットレートを5
Mビット/秒としている点である。そして、第2の実施
形態では、異なるビットレートを採用しているために、
通信回線1と通信回線2との間で、無線通信時間の経過
とともに、ある時刻で送受信されるパケットに時間的な
ズレが生じてくることになる。第2の実施形態では、第
1の実施形態で説明したのと同様に、図4に示す無線通
信処理によってそのような両通信回線の時間的なズレを
解消しつつ、通信途絶のない効率的なパケットの送受信
を行うことができる。以下、第2の実施形態における無
線通信処理について、図5Bに例示する第2の実施形態
における無線通信処理の概念図と、図4のフローチャー
トとに基づいて説明する。
を使用する場合 第2の実施形態による無線通信処理も、第1の実施形態
で説明したのと同様に、図4に示す無線通信処理が行わ
れる。第2の実施形態が第1の実施形態と相違する点
は、通信回線1の無線通信のビットレートを10Mビッ
ト/秒とし、通信回線2の無線通信のビットレートを5
Mビット/秒としている点である。そして、第2の実施
形態では、異なるビットレートを採用しているために、
通信回線1と通信回線2との間で、無線通信時間の経過
とともに、ある時刻で送受信されるパケットに時間的な
ズレが生じてくることになる。第2の実施形態では、第
1の実施形態で説明したのと同様に、図4に示す無線通
信処理によってそのような両通信回線の時間的なズレを
解消しつつ、通信途絶のない効率的なパケットの送受信
を行うことができる。以下、第2の実施形態における無
線通信処理について、図5Bに例示する第2の実施形態
における無線通信処理の概念図と、図4のフローチャー
トとに基づいて説明する。
【0033】図5Bでは、以下の説明の便宜上、図5A
における“受信要求コマンド”の送出、“送信許可コマ
ンド”の受信、“パケットID−X”の送信、の一連の
処理を“ID−X”と表現することとする。矢印は、時
間の流れを表しており、各時刻tで、通信回線1、2の
両通信回線において、無線通信装置14が、通信回線1
の送信部22、通信回線2の送信部26のそれぞれによ
ってどのパケットを送信し、どのコマンドを処理してい
るかを表している。以下、第2の実施形態による無線通
信処理について、図5Bの各時刻tにおける処理内容を
抽出しながら説明する。時刻t0で、無線通信装置14
のCPU16は、図4ステップS402からステップS
414までの処理を行った後、ステップS416の処理
によってデータメモリ38、40の送信バッファにパケ
ットID0を転送している。時刻t1で、無線通信装置
114は、送信部122によるパケットID0の受信コ
マンド0(以下、ID−Xに対する受信コマンドを受信
コマンドXとする)の送信処理(通信回線1側)に並行
して(図4ステップS432に対応)、受信部128に
よるパケットID0の受信処理(通信回線2側)を行っ
ている(ステップS418に対応)。時刻t2では、図
5Bに示すように、ビットレートの相違により、通信回
線1と通信回線2との間で、送信するパケットの時間的
なズレが生じてくることになる。このとき、無線通信装
置14の送信部22は、パケットID3を送信(通信回
線1側)している(図4ステップS416に対応)。一
方、無線通信装置14は、既に通信回線1側で受信完了
コマンド2を受信しているため、パケットID2をステ
ップS436の処理によってデータメモリ38、40の
両方の送信バッファから削除している。したがって、時
刻t2では、無線通信装置14は、送信部22によるパ
ケットID3の送信処理(通信回線1側)するのと並行
して(ステップS416)、送信部26によるパケット
1D3の送信処理(通信回線2側)を行っている(ステ
ップS416に対応)。
における“受信要求コマンド”の送出、“送信許可コマ
ンド”の受信、“パケットID−X”の送信、の一連の
処理を“ID−X”と表現することとする。矢印は、時
間の流れを表しており、各時刻tで、通信回線1、2の
両通信回線において、無線通信装置14が、通信回線1
の送信部22、通信回線2の送信部26のそれぞれによ
ってどのパケットを送信し、どのコマンドを処理してい
るかを表している。以下、第2の実施形態による無線通
信処理について、図5Bの各時刻tにおける処理内容を
抽出しながら説明する。時刻t0で、無線通信装置14
のCPU16は、図4ステップS402からステップS
414までの処理を行った後、ステップS416の処理
によってデータメモリ38、40の送信バッファにパケ
ットID0を転送している。時刻t1で、無線通信装置
114は、送信部122によるパケットID0の受信コ
マンド0(以下、ID−Xに対する受信コマンドを受信
コマンドXとする)の送信処理(通信回線1側)に並行
して(図4ステップS432に対応)、受信部128に
よるパケットID0の受信処理(通信回線2側)を行っ
ている(ステップS418に対応)。時刻t2では、図
5Bに示すように、ビットレートの相違により、通信回
線1と通信回線2との間で、送信するパケットの時間的
なズレが生じてくることになる。このとき、無線通信装
置14の送信部22は、パケットID3を送信(通信回
線1側)している(図4ステップS416に対応)。一
方、無線通信装置14は、既に通信回線1側で受信完了
コマンド2を受信しているため、パケットID2をステ
ップS436の処理によってデータメモリ38、40の
両方の送信バッファから削除している。したがって、時
刻t2では、無線通信装置14は、送信部22によるパ
ケットID3の送信処理(通信回線1側)するのと並行
して(ステップS416)、送信部26によるパケット
1D3の送信処理(通信回線2側)を行っている(ステ
ップS416に対応)。
【0034】以上のような無線通信処理により、無線通
信装置14のCPU16は、受信完了コマンドを受信す
ると対応するパケットを送信バッファから削除すること
によって、受信側において正常に受信されて記録された
パケットを再び送信しないようにしつつ、送信部22、
26の両者によって、次の送信対象であるパケットを送
信するようにしている。したがって、送信部22と送信
部26との間にパケット伝送速度の相違がある場合であ
っても、受信側で既に記録されたパケットを再び送信す
るような無駄を解消することができる。一方、無線通信
装置114は、図4ステップS426の処理によって、
受信部124と受信部128のそれぞれが受信するパケ
ットのうち先に受信されたパケットをRAM146に記
録しているのであるから、必要なパケットを迅速に取得
することができる。したがって、本発明に係る無線通信
システムとしてのLAN間接続用無線通信システムによ
れば、単に複数の通信回線を使って無線通信を行うだけ
ではなく、以上のような、無線通信装置114による、
複数の通信回線によって受信するパケットのうち一方か
ら未受信パケットを取得すると対応する受信完了コマン
ドを送信する処理と、無線通信装置14による、その受
信コマンドを受信することによりその時点で既受信済み
の次の送信対象パケットとする処理を行っているので、
結果として通信途絶のない効率的な無線通信を行うこと
ができる。
信装置14のCPU16は、受信完了コマンドを受信す
ると対応するパケットを送信バッファから削除すること
によって、受信側において正常に受信されて記録された
パケットを再び送信しないようにしつつ、送信部22、
26の両者によって、次の送信対象であるパケットを送
信するようにしている。したがって、送信部22と送信
部26との間にパケット伝送速度の相違がある場合であ
っても、受信側で既に記録されたパケットを再び送信す
るような無駄を解消することができる。一方、無線通信
装置114は、図4ステップS426の処理によって、
受信部124と受信部128のそれぞれが受信するパケ
ットのうち先に受信されたパケットをRAM146に記
録しているのであるから、必要なパケットを迅速に取得
することができる。したがって、本発明に係る無線通信
システムとしてのLAN間接続用無線通信システムによ
れば、単に複数の通信回線を使って無線通信を行うだけ
ではなく、以上のような、無線通信装置114による、
複数の通信回線によって受信するパケットのうち一方か
ら未受信パケットを取得すると対応する受信完了コマン
ドを送信する処理と、無線通信装置14による、その受
信コマンドを受信することによりその時点で既受信済み
の次の送信対象パケットとする処理を行っているので、
結果として通信途絶のない効率的な無線通信を行うこと
ができる。
【0035】なお、第1、第2の実施形態では、図4ス
テップS408において、CPU16は、データメモリ
138、140の両方の受信バッファに空き容量がある
か否かを判断することとしているが、これに限られるも
のではない。その他の実施形態として、1の通信回線に
よってパケット送受信をすることも可能であるので、一
方のデータメモリの受信バッファに空き容量があれば送
信許可コマンドを送出するようにしてもよい。第1、第
2の実施形態では、図4ステップS424で、ステップ
S422でパケットが正常に復元できない場合に再送要
求コマンドを送出することとしているが、これに限られ
るものではない。その他の実施形態として、無線通信装
置114のCPU116は、その正常に復元できなかっ
たパケットのヘッダーを参照して、そのパケットが他方
の通信回線で既に受信されて記録されたパケットである
ならば、再送の必要がないと判断してそのパケットの受
信完了コマンドを送出するようにしてもよい。
テップS408において、CPU16は、データメモリ
138、140の両方の受信バッファに空き容量がある
か否かを判断することとしているが、これに限られるも
のではない。その他の実施形態として、1の通信回線に
よってパケット送受信をすることも可能であるので、一
方のデータメモリの受信バッファに空き容量があれば送
信許可コマンドを送出するようにしてもよい。第1、第
2の実施形態では、図4ステップS424で、ステップ
S422でパケットが正常に復元できない場合に再送要
求コマンドを送出することとしているが、これに限られ
るものではない。その他の実施形態として、無線通信装
置114のCPU116は、その正常に復元できなかっ
たパケットのヘッダーを参照して、そのパケットが他方
の通信回線で既に受信されて記録されたパケットである
ならば、再送の必要がないと判断してそのパケットの受
信完了コマンドを送出するようにしてもよい。
【0036】第1、第2の実施形態では、図4ステップ
S424で、パケットが正常に復元できないのではな
く、通信途絶によって、そもそもパケットを受信するこ
とすらできない場合もある。この場合、タイムアウトエ
ラーとして、その通信途絶のあった通信回線に対してテ
スト信号の送受信をさせて通信の復帰が確認できたなら
ば、再び両通信回線によるパケットの送受信を行えばよ
い。このような信号の送受信が必要であったとしても、
本実施形態によれば、他方の通信回線により、パケット
の送受信を行うことができる。
S424で、パケットが正常に復元できないのではな
く、通信途絶によって、そもそもパケットを受信するこ
とすらできない場合もある。この場合、タイムアウトエ
ラーとして、その通信途絶のあった通信回線に対してテ
スト信号の送受信をさせて通信の復帰が確認できたなら
ば、再び両通信回線によるパケットの送受信を行えばよ
い。このような信号の送受信が必要であったとしても、
本実施形態によれば、他方の通信回線により、パケット
の送受信を行うことができる。
【0037】第1、第2の実施形態では、図2に示すよ
うに、無線通信部18、20に対してそれぞれデータメ
モリ38、40の2つを備えることとしているが、これ
に限られるものではない。その他の実施形態として、1
のデータメモリを備えておき、無線通信部18、20に
対して送信バッファ及び受信バッファを共通化してもよ
い。このようにバッファを共通化した場合であっても、
CPU16は、通信途絶等が生じた通信回線がいずれで
あるかを判断してテスト信号のやり取りをさせるため
に、コマンドに対して、そのコマンドがいずれの通信回
線からのものであるかを示す情報を記録するようにして
もよい。
うに、無線通信部18、20に対してそれぞれデータメ
モリ38、40の2つを備えることとしているが、これ
に限られるものではない。その他の実施形態として、1
のデータメモリを備えておき、無線通信部18、20に
対して送信バッファ及び受信バッファを共通化してもよ
い。このようにバッファを共通化した場合であっても、
CPU16は、通信途絶等が生じた通信回線がいずれで
あるかを判断してテスト信号のやり取りをさせるため
に、コマンドに対して、そのコマンドがいずれの通信回
線からのものであるかを示す情報を記録するようにして
もよい。
【0038】第1、第2の実施形態では、図5Aに示す
ように、無線通信装置14は、“受信要求コマンド”の
送出、“送信許可コマンド”の受信、“パケット”の送
信、対応する“受信完了コマンド”の受信、という一連
の処理を繰り返しながらパケット送信を行っていること
としたが、これに限られるものではない。その他の実施
形態として、それらの各処理を省略したり途中で終了す
るようにしてもよい。例えば、図5Bの時刻t2におい
て、無線通信装置114は、通信回線2側において、受
信コマンド1の受信処理を途中で終了することとによ
り、通信回線1によるパケットID3の送信と同時にパ
ケットID3を送信するようにしてもよい
ように、無線通信装置14は、“受信要求コマンド”の
送出、“送信許可コマンド”の受信、“パケット”の送
信、対応する“受信完了コマンド”の受信、という一連
の処理を繰り返しながらパケット送信を行っていること
としたが、これに限られるものではない。その他の実施
形態として、それらの各処理を省略したり途中で終了す
るようにしてもよい。例えば、図5Bの時刻t2におい
て、無線通信装置114は、通信回線2側において、受
信コマンド1の受信処理を途中で終了することとによ
り、通信回線1によるパケットID3の送信と同時にパ
ケットID3を送信するようにしてもよい
【0039】6.その他の実施形態
本実施形態のLAN間接続用無線通信システムでは、L
AN間でのパケットの無線通信を行う例を示したが、こ
れに限られるものではない。その他の実施形態として、
例えば、電子メールやWWW閲覧データの無線送受信、
家庭用テレビ受信機に対するテレビ番組等の無線配信、
携帯電話による通信に採用することもできる。また、例
示した周波数帯やビットレートについても、本実施形態
におけるものに限られず、その他の周波数帯やビットレ
ートを採用してもよい。本実施形態においては、図4に
示す無線通信処理の制御を実現する為に、CPU16、
116を用い、ソフトウェアによってこれを実現してい
る。しかし、その一部もしくは全てを、ロジック回路等
のハードウェアによって実現してもよい。また、本実施
形態においては、送信部22、26によって、同一のデ
ータを格納したパケットを送信することとしたが、これ
に限られるものではない。両通信回線で送信されるパケ
ットに格納されるデータとしては、データの記録内容と
して同一のものだけでなく、データの復調等をすること
により、一方の通信回線による複数のパケットに格納さ
れたデータが、他方の通信回線による1のパケットに格
納されたデータと同一となる場合や、一方の通信回線に
よるパケットに格納されたデータが、他方の通信回線に
よるパケットに格納されたデータのバックアップとして
使用することのできるデータとなる場合であってもよ
い。
AN間でのパケットの無線通信を行う例を示したが、こ
れに限られるものではない。その他の実施形態として、
例えば、電子メールやWWW閲覧データの無線送受信、
家庭用テレビ受信機に対するテレビ番組等の無線配信、
携帯電話による通信に採用することもできる。また、例
示した周波数帯やビットレートについても、本実施形態
におけるものに限られず、その他の周波数帯やビットレ
ートを採用してもよい。本実施形態においては、図4に
示す無線通信処理の制御を実現する為に、CPU16、
116を用い、ソフトウェアによってこれを実現してい
る。しかし、その一部もしくは全てを、ロジック回路等
のハードウェアによって実現してもよい。また、本実施
形態においては、送信部22、26によって、同一のデ
ータを格納したパケットを送信することとしたが、これ
に限られるものではない。両通信回線で送信されるパケ
ットに格納されるデータとしては、データの記録内容と
して同一のものだけでなく、データの復調等をすること
により、一方の通信回線による複数のパケットに格納さ
れたデータが、他方の通信回線による1のパケットに格
納されたデータと同一となる場合や、一方の通信回線に
よるパケットに格納されたデータが、他方の通信回線に
よるパケットに格納されたデータのバックアップとして
使用することのできるデータとなる場合であってもよ
い。
【0040】本実施形態においては、無線通信を行うた
めのプログラムを、フラッシュメモリ42、142のそ
れぞれに記憶させているが、無線通信装置14、114
をパーソナルコンピュータで構成した場合には、それら
のプログラムは、プログラムが記憶されたCD−ROM
から読み出してハードディスク等にインストールすれば
よい。また、CD−ROM以外に、フロッピー(登録商
標)ディスク(FD)、ICカード等のプログラムをコ
ンピュータ可読の記録媒体からインストールさせるよう
にしてもよい。さらに、通信通信回線を用いてダウンロ
ードするようにすることもできる。また、CD−ROM
からプログラムをインストールすることにより、CD−
ROMに記憶させたプログラムを間接的にコンピュータ
に実行させるようにするのではなく、CD−ROMに記
憶させたプログラムを直接的に実行するようにしてもよ
い。なお、コンピュータによって、実行可能なプログラ
ムとしては、そのままのインストールするだけで直接実
行可能なものはもちろん、一旦他の形態等に変換が必要
なもの(例えば、データ圧縮されているものを、解凍す
る等)、さらには、他のモジュール部分と組合して実行
可能なものも含む。
めのプログラムを、フラッシュメモリ42、142のそ
れぞれに記憶させているが、無線通信装置14、114
をパーソナルコンピュータで構成した場合には、それら
のプログラムは、プログラムが記憶されたCD−ROM
から読み出してハードディスク等にインストールすれば
よい。また、CD−ROM以外に、フロッピー(登録商
標)ディスク(FD)、ICカード等のプログラムをコ
ンピュータ可読の記録媒体からインストールさせるよう
にしてもよい。さらに、通信通信回線を用いてダウンロ
ードするようにすることもできる。また、CD−ROM
からプログラムをインストールすることにより、CD−
ROMに記憶させたプログラムを間接的にコンピュータ
に実行させるようにするのではなく、CD−ROMに記
憶させたプログラムを直接的に実行するようにしてもよ
い。なお、コンピュータによって、実行可能なプログラ
ムとしては、そのままのインストールするだけで直接実
行可能なものはもちろん、一旦他の形態等に変換が必要
なもの(例えば、データ圧縮されているものを、解凍す
る等)、さらには、他のモジュール部分と組合して実行
可能なものも含む。
【図面の簡単な説明】
【図1】LAN間接続用無線通信システムの装置構成を
示す図である。
示す図である。
【図2】無線通信装置14のハードウェア構成を示す図
である。
である。
【図3】無線通信装置114のハードウェア構成を示す
図である。
図である。
【図4】無線通信処理のフローチャートである。
【図5】図5Aは、無線通信装置14のCPU16が無
線送信処理中に判断するパケットとコマンドの関係の概
念図である。図5Bは、第2の実施形態における無線通
信処理の概念図である。
線送信処理中に判断するパケットとコマンドの関係の概
念図である。図5Bは、第2の実施形態における無線通
信処理の概念図である。
14、114・・無線通信装置
18、20、118、120・・無線通信部
フロントページの続き
Fターム(参考) 5K033 AA07 CB03 DA05 DA17 DB18
5K035 AA03 BB03 LL11
5K067 AA01 BB21 DD11 DD24 EE12
HH23
Claims (9)
- 【請求項1】送信装置と受信装置を備えることにより、
データが格納された複数のパケットの送受信を行う無線
通信システムであって、 前記送信装置は、 送信対象である前記複数のパケットを記憶するパケット
記憶手段、送信命令に基づいて前記パケット記憶手段に
記憶されたパケットを所定の周波数帯で送信する第1パ
ケット送信手段、 前記送信命令に基づいて前記パケット記憶手段に記憶さ
れたパケットを前記周波数帯とは異なる周波数帯で送信
する第2パケット送信手段、 送信した前記パケットが正常に取得されたことを示す取
得完了情報を受信すると、その送信した前記パケットの
次の送信対象である前記パケットを、前記第1パケット
送信手段及び前記第2パケット送信手段の両方が送信す
るように前記送信命令を出力する送信命令出力手段、を
備えており、 前記受信装置は、 前記第1パケット送信手段が送信するパケットを受信す
る第1パケット受信手段、 前記第2パケット送信手段が送信するパケットを受信す
る第2パケット受信手段、 前記第1パケット受信手段及び前記第2パケット受信手
段のそれぞれが受信するパケットのうち先に受信された
パケットを取得するパケット取得手段、 前記パケット取得手段が前記パケットを取得すると前記
取得完了情報を前記送信装置に送信する取得完了情報送
信手段、 を備えたことを特徴とする無線通信システム。 - 【請求項2】データが格納されたパケットの送信を行う
送信装置であって、 送信対象である前記パケットを記憶するパケット記憶手
段、 送信命令に基づいて前記パケット記憶手段に記憶された
パケットを所定の周波数帯で送信する第1パケット送信
手段、 前記送信命令に基づいて前記パケット記憶手段に記憶さ
れたパケットを前記周波数帯とは異なる周波数帯で送信
する第2パケット送信手段、 同一データを格納した前記パケットを前記第1パケット
送信手段及び前記第2パケット送信手段の両方が送信す
るように前記送信命令を出力する送信命令出力手段、 を備えたことを特徴とするもの。 - 【請求項3】データが格納されたパケットの受信を行う
受信装置であって、 前記パケットを所定の周波数帯で受信する第1パケット
受信手段、 前記パケットを前記周波数帯とは異なる周波数帯で受信
する第2パケット受信手段、 前記第1パケット受信手段及び前記第2パケット受信手
段のそれぞれが受信するパケットのうち先に受信された
パケットを取得するパケット取得手段、 を備えたことを特徴とするもの。 - 【請求項4】データが格納されたパケットの送信を行う
送信機能をもった送信装置を以下の、 送信対象である前記パケットを記憶するパケット記憶手
段、 送信命令に基づいて前記パケット記憶手段に記憶された
パケットを所定の周波数帯で送信する第1パケット送信
手段、 前記送信命令に基づいて前記パケット記憶手段に記憶さ
れたパケットを前記周波数帯とは異なる周波数帯で送信
する第2パケット送信手段、 同一データを格納した前記パケットを前記第1パケット
送信手段及び前記第2パケット送信手段の両方が送信す
るように前記送信命令を出力する送信命令出力手段、 を備えた送信装置として機能させるためのプログラムを
記録した記録媒体。 - 【請求項5】データが格納されたパケットの受信を行う
受信機能をもった受信装置を以下の、 前記パケットを所定の周波数帯で受信する第1パケット
受信手段、 前記パケットを前記周波数帯とは異なる周波数帯で受信
する第2パケット受信手段、 前記第1パケット受信手段及び前記第2パケット受信手
段のそれぞれが受信するパケットのうち先に受信された
パケットを取得するパケット取得手段、 を備えた受信装置として機能させるためのプログラムを
記録した記録媒体。 - 【請求項6】データが格納されたパケットの送信を行う
送信機能をもった送信装置を以下の、 送信対象である前記パケットを記憶するパケット記憶手
段、 送信命令に基づいて前記パケット記憶手段に記憶された
パケットを所定の周波数帯で送信する第1パケット送信
手段、 前記送信命令に基づいて前記パケット記憶手段に記憶さ
れたパケットを前記周波数帯とは異なる周波数帯で送信
する第2パケット送信手段、 同一データを格納した前記パケットを前記第1パケット
送信手段及び前記第2パケット送信手段の両方が送信す
るように前記送信命令を出力する送信命令出力手段、 を備えた送信装置として機能させるためのプログラム。 - 【請求項7】データが格納されたパケットの受信を行う
受信機能をもった受信装置を以下の、 前記パケットを所定の周波数帯で受信する第1パケット
受信手段、 前記パケットを前記周波数帯とは異なる周波数帯で受信
する第2パケット受信手段、 前記第1パケット受信手段及び前記第2パケット受信手
段のそれぞれが受信するパケットのうち先に受信された
パケットを取得するパケット取得手段、 を備えた受信装置として機能させるためのプログラム。 - 【請求項8】請求項2、4、6のいずれかにおいて、 前記パケット記憶手段は、 前記パケットを複数記憶しており、 前記送信命令出力手段は、 送信した前記パケットが正常に取得されたことを示す取
得完了情報を受信すると、その送信した前記パケットの
次の送信対象であるパケットを、前記第1パケット送信
手段及び前記第2パケット送信手段の両方が送信するよ
うに前記送信命令を出力すること、 を特徴とするもの。 - 【請求項9】送信装置と受信装置とを備えることによ
り、データが格納された複数のパケットの送受信を行う
無線通信方法であって、 前記送信装置は、 送信対象である前記複数のパケットを記憶しておき、 同じデータを格納した前記パケットを2以上の異なる周
波数帯で送信し、 前記受信装置は、 前記2以上の異なる周波数帯で前記パケットを受信し、 前記受信した同一データを格納したパケットのうち先に
受信したパケットを取得し、 前記パケットを取得すると取得完了情報を前記送信装置
に送信し、 前記送信装置は、 前記取得完了情報を受信すると、前記送信したパケット
の次の送信対象のパケットを前記2以上の異なる周波数
帯で送信すること、 を特徴とする無線通信方法。
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