JP2002151790A - 半導体レーザおよびその製造方法 - Google Patents

半導体レーザおよびその製造方法

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JP2002151790A JP2000349200A JP2000349200A JP2002151790A JP 2002151790 A JP2002151790 A JP 2002151790A JP 2000349200 A JP2000349200 A JP 2000349200A JP 2000349200 A JP2000349200 A JP 2000349200A JP 2002151790 A JP2002151790 A JP 2002151790A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 リッジ部の傾斜面における角度が異なる場合
でも、光出力分布の偏りを抑制すること。 【解決手段】 本発明は、第1のクラッド層10と、第
1のクラッド層10上に形成される活性層30と、活性
層30上に形成されリッジ部を有する第2のクラッド層
40とを備える半導体レーザ1であり、第2のクラッド
層40におけるリッジ部の2つの傾斜面G,Sの長さが
各々異なるものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、クラッド層にリッ
ジ構造を有する半導体レーザおよびその製造方法に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来、半導体レーザとして、埋め込みリ
ッジ導波型という構造が多く適用されている。図7は、
埋め込みリッジ導波型の半導体レーザを説明する概略構
成図である。この半導体レーザは、基板10上に形成さ
れた第2導電型のクラッド層20と、その上に形成され
た活性層30と、さらにその上に形成された第1導電型
のクラッド層40と、キャップ層60とを備えている。
また、クラッド層40はリッジ構造を有しており、その
両側に埋め込み層50が形成されている。
【0003】図8は、従来の半導体レーザの製造方法を
説明する概略断面図である。先ず、基板10上に第2導
電型のクラッド層20、活性層30、第1導電型のクラ
ッド層40、キャップ層60を順に結晶成長する(図8
(a)参照)。なお、第1導電型のクラッド層40の成
長中に、エッチングストップ層41を成長させておく場
合もある。このエッチングストップ層41は、後述する
リッジ構造形成の際に利用する層である。
【0004】次に、キャップ層60の表面にマスク70
を形成し、そのマスク70の両脇を例えばウェットエッ
チングにて除去する。このエッチングの際、第1導電型
のクラッド層40の結晶学的な溶けやすさから、ある特
定の結晶面(傾斜面)が作られる(図8(b)、(c)
参照)。
【0005】ここで使用する基板の表面の法線が(0
0 1)面の法線と同じであるような基板(以下、「ジ
ャスト基板」と言う。)であれば、この傾斜面の角度は
左右対称となり、最も出やすい結晶面は(1 1 1)
面、(1 −1 −1)面である。
【0006】図9は、リッジ部の拡大図である。基板と
して(0 0 1)面ジャスト基板を用いた場合、リッ
ジ角度θg=θs=55°となる。
【0007】上記エッチングを、エッチング終端面から
活性層30までの距離がレーザ発振に適用な距離になる
まで行う。この距離の制御性を高める場合には、先ほど
のエッチングストップ層41を用い、第1導電型のクラ
ッド層40を溶かしてエッチングストップ層41は溶か
さないような選択性を有するエッチャントを用いてエッ
チングを行う。
【0008】エッチング後は、例えばGaAsから成る
埋め込み層50を成長し、埋め込み50として残したい
リッジ両脇部にマスク71を形成する(図8(d)参
照)。そして、リッジ上部の埋め込み層50を除去し、
図8(e)に示すような埋め込みリッジ導波型の半導体
レーザが完成する。
【0009】次に、このような埋め込みリッジ導波型の
半導体レーザにおける発振動作を説明する。図10は、
半導体レーザの概略断面図であり、(a)はジャスト基
板、(b)はオフ基板を用いた例である。このようなリ
ッジ構造を採用することで、電流はクラッド層40のリ
ッジ部を通り、活性層30に注入される(図中矢印参
照)。
【0010】活性層30のバンドギャップは、その上下
のクラッド層20、40のそれより大きく、注入された
電流(キャリア)は縦方向(各層に垂直な方向)で活性
層30内に閉じ込められ、発光に有効に寄与するように
なっている。
【0011】また、横方向の広がり具合は活性層30−
埋め込み層50間の距離dに依存し、この距離dが小さ
くなればなるほど広がりは抑制され、逆に大きくなれば
広がりは大きくなる。
【0012】一方、光の閉じ込め具合を考えると、縦方
向にはクラッド層20、40の屈折率が、活性層30の
それに比べて小さくなるような材料で構成する。こうす
れば、発生した光は縦方向で活性層30付近に閉じ込め
られる。
【0013】これに対して、横方向については、このよ
うな埋め込みリッジ導波型構造の場合、活性層30が直
接異なる材料で挟まれていないので、基本的には電流広
がりできまるキャリアの供給領域が発光領域となる。
【0014】ここで、活性層30−埋め込み層50の間
隔dを発光領域が近づくように小さくすると、光は埋め
込み層50の屈折率の影響を受けるようになる。この埋
め込み層50の屈折率が発光領域の屈折率に比べて小さ
いと、発光領域は横方向に狭くなり、光は横方向に閉じ
込められるようになる。
【0015】以上のように、レーザ発振の横方向光閉じ
込めの安定性、すなわち横モード安定性は、埋め込み層
50−活性層30の距離dと、埋め込み層50および発
光領域の屈折率(または両者の屈折率差)に依存する。
【0016】次に、オフ基板について説明する。近年、
光ディスクの記録密度向上、消費電力低減、信頼性向
上、動作環境温度の上昇などといった要求に対して、基
板に「オフ基板」と呼ばれるものが用いられるようにな
ってきている。
【0017】このオフ基板とは、基板表面の法線が(1
0 0)面から[0 1 1]方向(もしくは[0
−1 −1]方向)に傾斜した基板のことである。この
ようなオフ基板を用いることで、発振レーザ光の短波長
化、低しきい値電流化、温度特性の向上が実現される
(例えば、特開平11−340585号公報参照)。
【0018】オフ基板を用いる際には、光の導波ロス、
ミラーロスを低減させるため、基板オフ方向とストライ
プ方向とが垂直になるよう光共振器を構成する。これに
より、図10(b)に示すように、ジャスト基板を用い
た場合は左右対称だったリッジ部結晶面(傾斜面)の角
度が左右非対称となる。
【0019】
【発明が解決しようとする課題】このため、電流広がり
はリッジ部の傾斜角の緩い方(図10(b)に示すG
側)に広がり、発光領域が左右非対称となり、さらには
発光光密度分布(Far Field Pattern:FFP)も左右非対
称となってしまう。これにより、光ディスク等、情報処
理用レーザとして用いる場合に要求される単一横モード
が得にくいという問題が生じる。併せて、電流−光出力
特性には、図11に示すようなディップ(キンク)が発
生してしまう。
【0020】このように、従来のリッジ導波型半導体レ
ーザにオフ基板を用いると、リッジ形状が非対称にな
り、光の横モードが不安定になり、レーザ高出力時にキ
ンクが発生し、FFPが左右非対称となって応用上の問
題となっている。
【0021】
【課題を解決するための手段】本発明は、このような課
題を解決するために成されたものである。すなわち、本
発明は、第1クラッド層と、第1クラッド層上に形成さ
れる活性層と、活性層上に形成されリッジ部を有する第
2クラッド層とを備える半導体レーザであり、第2クラ
ッド層におけるリッジ部の2つの傾斜面の長さが各々異
なるものである。
【0022】このような本発明では、第2クラッド層に
おけるリッジ部の2つの傾斜面の長さが各々異なること
から、第2クラッド層と活性層との距離がリッジ部の一
方側と他方側とで異なり、活性層が受ける第2クラッド
層の屈折率の影響に差を設けることができる。これによ
り、リッジ部の2つの傾斜面の角度が異なっていても、
発光領域での横方向分布を調整できるようになる。
【0023】また、本発明は、第1クラッド層と、第1
クラッド層上に形成される活性層と、活性層上に形成さ
れリッジ部を有する第2クラッド層と、第2クラッド層
のリッジ部を中心として両側に形成される埋め込み層と
を備える半導体レーザにおいて、リッジ部を中心とした
埋め込み層の一方側と他方側との屈折率が各々異なるも
のでもある。
【0024】このような本発明では、第2クラッド層の
リッジ部を中心とした埋め込み層の一方側と他方側との
屈折率が各々異なることから、リッジ部の両側で活性層
が受ける第2クラッド層の屈折率の影響に差を設けるこ
とができる。これにより、リッジ部の2つの傾斜面の角
度が異なっていても、発光領域での横方向分布を調整で
きるようになる。
【0025】また、本発明は、基板上に第1クラッド層
を形成する工程と、第1クラッド層上に活性層を形成す
る工程と、活性層上に、第2クラッド層における最下
層、第2エッチングストップ層、第2クラッド層におけ
る中間層、第1エッチングストップ層、第2クラッド層
における最上層の順に形成する工程と、第2クラッド層
の一部を第1エッチングストップ層までエッチングして
リッジ構造の一方側傾斜面の途中まで形成する工程と、
リッジ構造の一方側傾斜面に続く第2クラッド層を第2
エッチングストップ層までエッチングして一方側傾斜面
を完成させるとともに、リッジ構造の他方側傾斜面に対
応する第2クラッド層を第1エッチングストップ層まで
エッチングして他方側傾斜面を完成させる工程と備える
半導体レーザの製造方法でもある。
【0026】このような本発明では、第2クラッド層に
形成した2つのエッチングストップ層により、第2クラ
ッド層をエッチングしてリッジ部を形成する際、リッジ
部の2つの傾斜面の長さを各々異ならせることができ、
リッジ部の2つの傾斜面の角度が異なっていても、発光
領域での横方向分布を調整できるようになる。
【0027】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図に
基づいて説明する。図1は、本実施形態に係る半導体レ
ーザを説明する概略断面図である。すなわち、本実施形
態の半導体レーザ1は、オフ基板を利用した埋め込みリ
ッジ導波型から成り、基板10上に形成された第2導電
型のクラッド層20と、その上に形成された活性層30
と、さらにその上に形成されリッジ構造を有する第1導
電型のクラッド層40と、キャップ層60と、リッジ構
造の両側に設けられた埋め込み層50とを備えるもの
で、特に、リッジ構造の2つの傾斜面G,Sの長さが各
々異なる点に特徴がある。
【0028】リッジ構造の傾斜面G,Sの長さとして
は、リッジ角の小さい方、すなわちリッジ部の傾斜が緩
やかな方(G側)が長くなっている。これによって、活
性層30−埋め込み層50間の距離dg、dsは傾斜面
G側の方(距離dg)が小さくなる。
【0029】図2は、本実施形態の半導体レーザにおけ
る発振動作を説明する図である。すなわち、このような
リッジ構造を採用することで、電流はクラッド層40の
リッジ部を通り、活性層30に注入される(図中矢印参
照)。
【0030】活性層30のバンドギャップは、その上下
のクラッド層20、40のそれより小さく、注入された
電流(キャリア)は縦方向(各層に垂直な方向)で活性
層30内に閉じ込められ、発光に有効に寄与するように
なっている。
【0031】また、横方向の広がり具合は活性層30−
埋め込み層50間の距離dg、ds(図1参照)に依存
する。特に、埋め込み総0の屈折率が活性層30および
クラッド層40のそれより小さい場合は、この距離d
g、dsが小さくなればなるほど広がりは抑制され、逆
に大きくなれば広がりは大きくなる。
【0032】ここで、リッジ部の傾斜面G側に対応する
活性層30−埋め込み層50の間隔dgを発光領域が近
づくように小さくすると、光は傾斜面G側に対応する埋
め込み層50の屈折率の影響を強く受けるようになる。
これにより、リッジ部の2つの傾斜面G,Sの角度が異
なっていても、発光領域での横方向分布を調整できるよ
うになる。
【0033】本実施形態の半導体レーザ1では、電流注
入領域(図中破線楕円参照)に対して、発光領域(図中
実践楕円参照)が中央に寄っており、電流注入領域に対
応した発光領域の偏りを抑制できるようになる。
【0034】図3は、活性層に沿った屈折率(埋め込み
層の屈折率の影響を考慮したもの)分布(A)と光分布
(B)とを示す図である。なお、この図で(a)はジャ
スト基板を用いた左右対称リッジ構造(図4(a)参
照)、(b)はオフ基板を用いた左右非対称リッジ構造
(図4(b)参照)、(c)は本実施形態のリッジ構造
(図4(c)参照)のものを示している。
【0035】ジャスト基板を用いた左右対称リッジ構造
の屈折率分布および光分布((a)参照)に対してオフ
基板を用いた左右非対称リッジ構造の屈折率分布および
光分布((b)参照)は、リッジ角の小さい傾斜面G側
に偏っているのが分かる。
【0036】これに対し、本実施形態のリッジ構造で
は、リッジ角の小さい傾斜面G側がリッジ角の大きい傾
斜面S側より長いため、リッジ角の違いと両傾斜面の長
さの違いによる活性層30への屈折率の影響が相殺し合
い、屈折率分布および光分布((c)参照)に偏りが発
生しなくなる。
【0037】これにより、オフ基板を用いて左右非対称
のリッジ構造になっても、発光の横モードも安定し、F
FPも左右対称にすることができるようになる。
【0038】なお、ここでは、第1導電型のクラッド層
40をAlGaInP(屈折率3.35)、埋め込み層
50をGaAs(屈折率3.80)として活性層30上
での屈折率分布を計算し、その最大・最小の差をΔn=
4.0×10-3としている。
【0039】次に、本実施形態に係る半導体レーザの製
造方法を説明する。図5は、本実施形態における半導体
レーザの製造方法を順に説明する概略断面図である。先
ず、図5(a)に示すように、基板10上に、第2導電
型のクラッド層20、活性層30、第1導電型のクラッ
ド層40のうち最下層4a、第2エッチングストップ層
42、第1導電型のクラッド層40のうち中間層4b、
第1エッチングストップ層43、第1導電型のクラッド
層40のうち最上層4c、キャップ層60を順に積層す
る。
【0040】ここで、基板10としては、例えばGaA
sオフ基板、第2導電型のクラッド層20としては、例
えば(AlxGa1-x0.5In0.5P(x=0.65)、
活性層30としては、例えばGaInP/AlxGa1-x
InPのMQW(x=0.5)、第1導電型のクラッド
層40としては、クラッド層20と同じ例えば(Al x
Ga1-x0.5In0.5P(x=0.65)、エッチング
ストップ層42,43としてはGaInPを用いる。
【0041】次に、図5(b)に示すように、キャップ
層60の約半分をマスク70で覆い、マスク70のない
部分に対応したキャップ層60、第1導電型のクラッド
層40をエッチングによって除去する。このとき中間層
4bの一部である4dは、エッチングされずに残ること
になる。
【0042】エッチャントとしては、キャップ層60の
エッチングで例えばH3PO4:H22:H2Oを用い、
第1導電型のクラッド層40のエッチングで例えばH2
SO4:H2Oを用いる。
【0043】このエッチングでは、マスク70のない部
分に対応するキャップ層60と第1導電型のクラッド層
40を第1エッチングストップ層43まで(第1エッチ
ングストップ層43からわずかに中間層4bまで)を除
去する。
【0044】次に、図5(c)に示すように、残したい
ストライプ幅だけマスク70を残して他を除去し、今度
は第1導電型のクラッド層40のみを溶かす選択性エッ
チャントでエッチングを行う。これにより、中間層の残
り4dと、これと反対側の最上層4cとがエッチングさ
れ、第1導電型のクラッド層40に傾斜面の長さが異な
るリッジ構造が形成される。
【0045】その後、マスク70を除去し、図5(d)
に示すように、リッジ部の周辺に埋め込み層を成長さ
せ、ストライプ上部の埋め込み層を除去して図5(e)
に示すような半導体レーザ1が完成する。
【0046】なお、上記の製造方法では、エッチングの
深さ制御をエッチングストップ層によって行ったが、エ
ッチングする時間によって制御することも可能である。
【0047】次に、本実施形態の他の例を説明する。図
6は、他の実施形態を説明する概略断面図である。図6
(a)に示す半導体レーザ1の例は、リッジ部における
両傾斜面G,Sの長さが各々異なる点で先に説明した実
施形態と同じであるが、周辺に埋め込み層が形成されて
いない点で相違する。この場合、埋め込み層に対応する
部分の屈折率は、半導体レーザ1の周辺雰囲気(気体)
の屈折率となる。例えば、気体が空気の場合は屈折率が
ほぼ1であり、これはクラッド層40や活性層30の屈
折率(3〜4)より小さい値である。
【0048】また、図6(b)に示す半導体レーザ1の
例は、リッジ部における両傾斜面G,Sの長さが各々異
なる点で先に説明した実施形態と同じであるが、リッジ
部の周辺の埋め込み層50として、SiO2のような誘
電体を用いた点で相違する。埋め込み層50の屈折率は
1〜1.45となり、活性層30(発光領域)の屈折率
3〜4より小さくなる。
【0049】また、図6(c)に示す半導体レーザ1の
例は、リッジ部における両傾斜面G,Sの長さが同じで
あるものの、リッジ部を中心とした一方側の傾斜面Gに
対応する埋め込み層50の屈折率と、他方側の傾斜面S
に対応する埋め込み層51の屈折率とが各々異なってい
る。各屈折率は、リッジ角の小さい傾斜面Gに対応する
埋め込み層50の屈折率を、リッジ角の大きい傾斜面S
に対応する埋め込み層51の屈折率より小さくする。
【0050】これによって、リッジ角の異なる両傾斜面
G,Sの長さは等しくても、活性層30での屈折率分布
や光分布の偏りをなくすことが可能となる。
【0051】また、図6(d)に示す半導体レーザ1の
例は、リッジ部における両傾斜面G,Sの長さが異なる
とともに、リッジ部を中心とした一方側の傾斜面Gに対
応する埋め込み層50の屈折率と、他方側の傾斜面Sに
対応する埋め込み層51の屈折率とが各々異なってい
る。
【0052】これにより、活性層30−埋め込み層5
0,51間の距離による制御に加え、埋め込み層50,
51の屈折率制御によって、活性層30での光分布をよ
り細かく制御することが可能となる。
【0053】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば次
のような効果がある。すなわち、リッジ構造における左
右の傾斜角が異なる場合であっても、光分布の偏りを抑
制して横モードの安定性を向上させることが可能とな
る。また、これによりレーザ光の出力特性におけるキン
クを解消できるようになる。また、このような半導体レ
ーザを用いることで、レーザ光に対する光学系の設計自
由度を高めることが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施形態に係る半導体レーザを説明する概略
断面図である。
【図2】本実施形態の半導体レーザにおける発振動作を
説明する図である。
【図3】活性層に沿った屈折率分布と光分布とを示す図
である。
【図4】各リッジ構造を示す図である。
【図5】本実施形態における半導体レーザの製造方法を
順に説明する概略断面図である。
【図6】他の実施形態を説明する概略断面図である。
【図7】埋め込みリッジ導波型の半導体レーザを説明す
る概略構成図である。
【図8】従来の半導体レーザの製造方法を説明する概略
断面図である。
【図9】リッジ部の拡大図である。
【図10】半導体レーザの概略断面図である。
【図11】電流−光出力特性を示す図である。
【符号の説明】
1…半導体レーザ、10…基板、20…クラッド層、3
0…活性層、40…クラッド層、50…埋め込み層、6
0…キャップ層

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 第1クラッド層と、前記第1クラッド層
    上に形成される活性層と、前記活性層上に形成されリッ
    ジ部を有する第2クラッド層とを備える半導体レーザに
    おいて、 前記第2クラッド層におけるリッジ部の2つの傾斜面の
    長さが各々異なることを特徴とする半導体レーザ。
  2. 【請求項2】 第1クラッド層と、前記第1クラッド層
    上に形成される活性層と、前記活性層上に形成されリッ
    ジ部を有する第2クラッド層と、前記第2クラッド層の
    リッジ部を中心として両側に形成される埋め込み層とを
    備える半導体レーザにおいて、 前記リッジ部を中心とした前記埋め込み層の一方側と他
    方側との屈折率が各々異なることを特徴とする半導体レ
    ーザ。
  3. 【請求項3】 基板上に第1クラッド層を形成する工程
    と、 前記第1クラッド層上に活性層を形成する工程と、 前記活性層上に、第2クラッド層における最下層、第2
    エッチングストップ層、第2クラッド層における中間
    層、第1エッチングストップ層、第2クラッド層におけ
    る最上層の順に形成する工程と、 前記第2クラッド層の一部を前記第1エッチングストッ
    プ層までエッチングしてリッジ構造の一方側傾斜面の途
    中まで形成する工程と、 前記リッジ構造の一方側傾斜面に続く第2クラッド層を
    前記第2エッチングストップ層までエッチングして前記
    一方側傾斜面を完成させるとともに、前記リッジ構造の
    他方側傾斜面に対応する第2クラッド層を前記第1エッ
    チングストップ層までエッチングして前記他方側傾斜面
    を完成させる工程とを備えることを特徴とする半導体レ
    ーザの製造方法。
  4. 【請求項4】 前記リッジ構造の一方側斜面および他方
    面側斜面を各々覆うように埋め込み層を形成する工程を
    備えることを特徴とする請求項3記載の半導体レーザの
    製造方法。
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