JP2002151350A - 薄膜積層体の製造方法および製造装置 - Google Patents

薄膜積層体の製造方法および製造装置

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JP2002151350A
JP2002151350A JP2000346336A JP2000346336A JP2002151350A JP 2002151350 A JP2002151350 A JP 2002151350A JP 2000346336 A JP2000346336 A JP 2000346336A JP 2000346336 A JP2000346336 A JP 2000346336A JP 2002151350 A JP2002151350 A JP 2002151350A
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sheets
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 複数種類の薄膜シートを効率よく積層してい
くことができる薄膜積層体の製造方法および製造装置を
提供する。 【解決手段】 可撓性基体に載置されて搬送される薄膜
シートを所定サイズに裁断し、かつ積層して薄膜積層体
を製造する薄膜積層体の製造するものであって、複数種
類の薄膜シートを各可撓性基体に載置して搬送するとと
もに、前記各可撓性基体上で薄膜シートを裁断して積層
位置まで搬送するシート裁断搬送手段により、各種薄膜
シートを裁断して同一の前記積層位置で所望の枚数・順
序で積層する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は薄膜積層体の製造方
法および製造装置に関する。さらに詳しくは、キャリア
フィルムなどの可撓性基体に成形される複数種類の薄膜
シートを所定寸法に裁断し積層して積層コンデンサなど
の薄膜積層体を製造する薄膜積層体の製造方法および製
造装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、LSIパッケージ用基板、多
層配線基板および積層コンデンサ(チップコンデンサ)
などの薄膜積層体を製造する薄膜積層体の製造方法とし
て、キャリアフィルムと称される帯状の可撓性基体表面
にいわゆるテープ成形法によりグリーンシート(セラミ
ック生シート)を連続的に成形し、このグリーンシート
を所定サイズに裁断するとともに、裁断された各シート
にパターン印刷などにより電極パターンを形成しかつ各
シートを圧着積層して、薄膜積層体を製造する薄膜積層
体の製造方法が行われている。
【0003】このような薄膜積層体の製造方法におい
て、特に積層コンデンサを製造する際には、同一の外形
寸法でコンデンサの容量を調節するために、電極パター
ンが形成された各グリーンシート(以下、電極シートと
称する)の間に電極パターンが形成されていないグリー
ンシート、いわゆるダミーシートを挟み込んで容量を変
化させるようにされている。
【0004】図6および図7に、従来知られている薄膜
積層体の製造装置の一例を示す(特開平10−2843
46号公報参照)。この製造装置A´は、電極パターン
が所定間隔で印刷されたグリーンシート(電極シート)
G´が表面に連続的に成形されているキャリアフィルム
F´を巻出装置101にセットし、このキャリアフィル
ムF´を巻出装置101から捲き出し、ロール群102
により裁断台103上まで所定長さずつ送って、この裁
断台103上でシート裁断搬送ヘッド104により電極
シートG´を所定寸法に裁断し、裁断された各電極シー
トG´を裁断搬送ヘッド104により吸着把持して積層
台105上方まで搬送し、この積層台105上で各電極
シートG´を所定枚数圧着・積層して積層体S´を形成
していくものとされる。
【0005】また、この積層装置A´においてダミーシ
ートを積層する際には、図7に示すように、積層体S´
をダミーシート積層位置106までコンベヤ(不図示で
ある)により搬送し、ダミーシート供給装置107によ
り供給されるダミーシートを積層体S´の上に所定枚数
載置した後、コンベヤ119,120,121により再
び積層台105上まで搬送し、この積層台105上で残
りの電極シートG´を積層していくようにしている。
【0006】このように前記従来の積層装置A´におい
てダミーシートを電極シートG´の間に挟み込んで積層
するような場合は、積層体S´を別の積層位置106に
移動させて積層し、ダミーシート積層後再び積層体S´
を元の積層位置105に戻して電極シートG´を積層し
ていくようにしており、このことが効率向上の障害とな
る場合があるという問題がある。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明はかかる従来技
術の課題に鑑みなされたものであって、複数種類の薄膜
シートを効率よく積層していくことができる薄膜積層体
の製造方法および製造装置を提供することを目的として
いる。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明の薄膜積層体の製
造方法は、可撓性基体に載置されて搬送される薄膜シー
トを所定サイズに裁断し、かつ積層して薄膜積層体を製
造する薄膜積層体の製造方法であって、少なくとも二つ
の薄膜シートを積層位置を挟んで対向配置し、複数種類
の薄膜シートを各可撓性基体に載置して搬送するととも
に、前記各可撓性基体上で薄膜シートを裁断して前記積
層位置までねじ駆動により搬送するシート裁断搬送手段
により、各種薄膜シートを裁断して同一の前記積層位置
で所望の枚数・順序で積層することを特徴とする。
【0009】本発明の薄膜積層体の製造方法において
は、シート裁断搬送手段を薄膜シートの種類に対応する
数設け、各シート裁断搬送手段を各種薄膜シートの裁断
・搬送に割り当てるようにしてもよい。
【0010】また、本発明の薄膜積層体の製造方法にお
いては、シート裁断搬送手段により各種薄膜シートを裁
断し前記積層位置まで搬送するときの位置決めが、シー
ト裁断搬送手段に支持されシート裁断搬送手段と連動し
て一体的に移動するようにされた位置決め機構によりな
されるのも好ましい。
【0011】一方、本発明の薄膜積層体の製造装置は、
可撓性基体に載置されて搬送される薄膜シートを所定サ
イズに裁断し、かつ積層して薄膜積層体を製造する薄膜
積層体の製造装置であって、複数種類の薄膜シートを各
可撓性基体に載置して搬送する基体搬送手段と、前記各
可撓性基体上で薄膜シートを裁断して積層位置までねじ
駆動により搬送する少なくとも一つのシート裁断搬送手
段と、シート裁断搬送手段が、各種薄膜シートを裁断す
るとともに同一の前記積層位置で所望の枚数・順序で積
層していくよう制御する制御手段とを備え、前記基体搬
送手段の少なくとも二つが前記積層位置を挟んで対向配
置されてなることを特徴とする。
【0012】本発明の薄膜積層体の製造装置において
は、シート裁断搬送手段が薄膜シートの種類に対応する
数設けられ、制御手段が各シート裁断搬送手段を各種薄
膜シートの裁断・搬送に割り当てて制御するようされて
なるのが好ましい。
【0013】また、本発明の薄膜積層体の製造装置にお
いては、シート裁断搬送手段により各種薄膜シートを裁
断し前記積層位置まで搬送するときの位置決めをする位
置決め機構を備え、前記位置決め機構が、裁断搬送手段
に支持され裁断搬送手段と連動して一体的に移動するよ
うされてもよい。
【0014】
【作用】本発明は前記の如く構成されているので、複数
種類の薄膜シートがシート裁断搬送手段により裁断され
同一の積層位置まで搬送され積層されるので、効率を容
易に向上させることができる。また、シート裁断搬送手
段を各種薄膜シートに対応させて設けることにより、さ
らに効率よく薄膜シートを積層していくことも可能とな
る。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、添付図面を参照しながら本
発明を実施形態に基づいて説明するが、本発明はかかる
実施形態のみに限定されるものではない。
【0016】図1および図2に、本発明の一実施形態に
係る薄膜積層体の製造方法が適用される製造装置Aの概
略構成を示し、この製造装置Aは、薄膜積層体としての
例えば積層コンデンサ(チップコンデンサ)を製造する
薄膜積層体の製造装置であって、セラミック材料からな
る矩形状の多数の電極パターンが形成された厚さ5μm
程度の所定寸法のグリーンシート(以下、電極シートと
いう)Gを圧着・積層していくとともに、コンデンサ容
量の調整などのために、電極パターンの形成されていな
いセラミック材料からなる厚さ50μm程度のグリーン
シート、いわゆるダミーシートDを各電極シートGの間
に積層して積層体Sを形成していくものとされる。
【0017】すなわち、製造装置Aは、電極シートGが
表面に連続的に成形されたキャリアフィルムFGおよび
ダミーシートDが表面に連続的に成形されたキャリアフ
ィルムFDをそれぞれ所定長さずつ送るように搬送す
る、各シートG,Dと対応する系統数の(本実施形態で
は2系統の)フィルム搬送機構10と、フィルム搬送機
構10により搬送されるキャリアフィルムFG、FD上
の各シートG、Dを所定寸法に裁断し各キャリアフィル
ムFG、FDから剥離して、積層位置まで搬送する、各
シートG,Dと対応する系統数の(本実施形態では2系
統の)シート裁断搬送機構20と、シート裁断搬送機構
20が各シートG、Dを裁断する裁断位置および裁断し
た各シートG、Dを積層する積層位置の位置決めをする
位置決め機構30と、裁断搬送機構20により裁断・搬
送された各シートG、Dを圧着・積層する圧着積層機構
40と、これら各機構を制御する制御装置50とを主要
構成要素としてなる。
【0018】ここで、キャリアフィルムFG,FDは、
二軸延伸ポリエチレンテレフタレートフィルム(ポリエ
ステルフィルム)または二軸延伸ポリプロピレンフィル
ムなどの可撓性を有する硬質樹脂材料から形成される。
つまり、キャリアフィルムFG,FDは、可撓性基体と
される。
【0019】また、電極シートGおよびダミーシートD
を構成するグリーンシートは、各種セラミック誘電体粉
末、樹脂バインダーや可塑剤、界面活性剤(分散剤)お
よび有機溶剤からなるスラリーをキャリアフィルムF表
面にドクターブレードを用いて薄く塗布し乾燥させて、
連続的に成形されたものとされる。
【0020】電極シートGには、パラジウム、銀、ニッ
ケルなどの金属粉を含む導電材が矩形状の電極パターン
として例えばスクリーン印刷法により印刷されるととも
に、位置決め機構40による位置決めを実行する際のタ
ーゲットとなる位置決め用マーク(不図示である)が所
定間隔で印刷される。
【0021】フィルム搬送機構10は、電極シートGが
成形されたキャリアフィルムFGを搬送する電極シート
フィルム搬送機構10Aと、ダミーシートDが成形され
たキャリアフィルムFDを搬送するダミーシートフィル
ム搬送機構10Bとからなる。各フィルム搬送機構10
A、10Bはそれぞれ、各シートG、Dが表面に成形さ
れたキャリアフィルムFG、FDがセットされ、各キャ
リアフィルムFG、FDを送り出す巻出装置11と、キ
ャリアフィルムFG、FDを吸着して裁断位置としての
剥離テーブル12A、12Bに所定長さずつ送るように
回転するサクションロール13と、サクションロール1
3により送られる各キャリアフィルムFG、FDの搬送
経路をガイドする複数のガイドロール14と、各シート
G、Dが裁断され剥離された後のキャリアフィルムF
G、FDを巻き取る巻取装置15と、搬送途中のキャリ
アフィルムFG、FDの張力を一定に保つための複数の
テンションロール16とから構成されている。
【0022】裁断搬送機構20は、キャリアフィルムF
G、FD上の各シートG、Dを裁断し積層位置まで搬送
する、各シートG、Dと対応する数の(本実施形態では
2個の)シート裁断搬送ヘッド21A、21Bと、この
シート裁断搬送ヘッド21A、21Bを裁断位置と積載
位置との間で移動させるボールねじ22とから構成され
る。
【0023】各シート裁断搬送ヘッド21A、21Bは
それぞれ、キャリアフィルムFG、FD表面の各シート
G、Dを裁断位置としての剥離テーブル12A、12B
上で所定寸法に裁断する平刃21a(図3〜図5参照)
と、平刃21aを駆動するエアシリンダ21bと、平刃
21aにより所定寸法に裁断された各シートG、Dを吸
着把持する吸着盤21cとを有するものとされる。ま
た、各剥離テーブル12A、12Bは、積層位置として
のプレステーブル41(後出)を間に挟んで、各剥離テ
ーブル12A、12Bおよびプレステーブル41が直線
的に並ぶように配設される。つまり、積層位置を挟んで
対向配置されている。なお、本実施形態ではサイクルタ
イムの短縮の観点からシート裁断搬送ヘッド21A、2
1Bを用いたダブルヘッドされているが、構成の簡素化
を図る場合には、単一ヘッドとされてもよい。
【0024】ボールねじ22は、電極シートGを裁断搬
送する電極シート裁断搬送ヘッド21Aを裁断位置とし
ての剥離テーブル12A上方と積層位置としてのプレス
テーブル41上方との間で移動可能とするとともに、ダ
ミーシートDを裁断搬送するダミーシート裁断搬送ヘッ
ド21Bを裁断位置としての剥離テーブル12B上方と
積層位置としてのプレステーブル41上方との間で移動
可能とするように配設されるボールねじ軸22aと、ボ
ールねじ軸22aを制御装置50からの指令に応じて回
転させるサーボモータ22bと、ボールねじ軸22aが
摺動摩擦熱により熱膨張して伸縮したときの影響を吸収
するようにサーボモータ22bの回転軸とボールねじ軸
22aとを接続する軸継手22cとから構成される。
【0025】また、本製造装置Aには、各シートG、D
をシート裁断搬送ヘッド21A、21Bにより裁断する
前に、各シートG、Dを所定幅とするように縦方向に裁
断するための縦方向裁断機構23A、23Bが設けられ
るものとされる。各縦方向裁断機構23A、23Bはそ
れぞれ、各シートG、Dを例えばサクションロール13
上で切断する2つの円板刃23aと、各円板刃23aを
下方向に付勢するバネ23bと、円板刃23aおよびバ
ネ23bを支持する支持具23cと、支持具23cを切
断位置と待機位置との間で昇降させるエアシリンダ23
dとから構成される。
【0026】位置決め機構30は、電極シートG上に印
刷された前記位置決め用マークを撮像するCCD撮像装
置31と、このCCD撮像装置31により撮像された画
像データに強調処理やノイズ除去処理などの所定の画像
処理を行う画像処理部32と、画像処理部32により処
理された画像データに基づいて、電極シート裁断搬送ヘ
ッド21Aをボールねじ22により裁断位置としての剥
離テーブル12A上方まで移動させる際の移動量を補正
するとともに、電極シート裁断搬送ヘッド21Aを剥離
テーブル12A上方から積層位置としてのプレステーブ
ル41上方まで移動させる際の移動量を補正する移動量
補正部33とから構成される。画像処理部32および移
動量補正部33は制御装置50により構成されるものと
される。
【0027】ここで、CCD撮像装置31は、電極シー
ト裁断搬送ヘッド21Aと一体的に移動するように裁断
搬送ヘッド21Aに支持具31aにより直接的に支持さ
れるものとされ、これによりボールねじ軸22aの熱膨
張に起因する位置決め誤差を解消して、精度良く各シー
トG、Dを積層していくことが可能とされる(特願平1
1−226214号参照)。なお、CCD撮像装置31
は、剥離テーブル12A上方に固定して設置するものと
することも可能である。
【0028】圧着積層機構40は、所定寸法に裁断され
た各シートG、Dを積層してなる積層体Sが形成されて
いく積層位置としてのプレステーブル41と、プレステ
ーブル41の鉛直上下方向および水平方向の位置を調節
するテーブル位置補正機構42と、このプレステーブル
41を昇降させる油圧シリンダ43とから構成され、油
圧シリンダ43によりプレステーブル41を上方に押し
上げるようにしてシート裁断搬送ヘッド21により吸着
把持されている各シートG、Dを積層体Sに圧着積層す
るものとされる。
【0029】また、積層体Sは、図2に示すように、キ
ャリアプレート供給装置44から供給され、コンベア4
5aによりプレステーブル41に搬送・載置されるキャ
リアプレートP上に形成されていくものとされる。キャ
リアプレートPは、上面に低粘着性または熱剥離性の糊
が塗布されており、これによって積層体Sが表面に貼り
付けられるとともに、積層体SをキャリアプレートPか
ら取外す際にも各シートを損傷することなく剥がすこと
が可能なように離型処理が施されたものとされる。な
お、キャリアプレートP上面に直接糊を塗布するのでは
なく、例えば低粘着性または熱剥離性の糊が塗布された
両面接着シートをキャリアプレートP上に貼付して、こ
の上に各シートG,Dを積層圧着していく構成としても
良い。
【0030】プレステーブル41上で積層体Sが形成さ
れたキャリアプレートPは、コンベア45bにより本圧
着プレス46まで搬送され、必要に応じて本圧着された
後、コンベア45cによりキャリアプレート収納装置4
7まで搬送され収納される。制御装置50は、CPU
(中央演算処理装置、不図示である)と、製造装置Aを
制御するための各種プログラム記憶するROM、および
CPUにより演算処理される各種データを記憶するRA
Mからなる記憶装置とを備え、フィルム搬送機構10、
シート裁断搬送機構20および圧着積層機構40を制御
する制御部51を構成するとともに、画像処理部32お
よび移動量補正部33を構成するものとされる。制御部
51は、移動量補正部33の出力信号に応じて電極シー
ト裁断搬送ヘッド21Aを移動させる際の移動量を調整
する。
【0031】次に、かかる構成の製造装置Aの動作を以
下に説明する。
【0032】(1)積層体Sを構成する電極シートおよ
びダミーシートを積層していく順序・枚数を予め制御装
置50の記憶装置に記憶させておく。通常は、積層体S
上下に設けられるカバーシートの一方として、ダミーシ
ートをキャリアプレートP上に所定枚数積層し、その上
に所望のコンデンサ容量に応じた割合で電極シートおよ
びダミーシートを積層させるように指示する。さらにそ
の上にカバーシートの他方として、ダミーシートを所定
枚数積層するよう指示される。
【0033】(2)電極シートGを積層する場合
【0034】(2−1)図3に示すように、電極シート
Gを積層する場合は、CCD撮像装置31により剥離テ
ーブル12A上の電極シートGの位置決め用マークを撮
像し、撮像され画像処理部32により画像処理された画
像データに基づいて、移動量補正部33により、電極シ
ート裁断搬送ヘッド21Aを剥離テーブル12A上方ま
で移動させる際の移動量を補正し、この補正された移動
量にしたがってボールねじ軸22aを回転させる。
【0035】(2−2)図4に示すように、剥離テーブ
ル12A上で、エアシリンダ21bにより平刃21aを
鉛直下方に駆動して電極シートGを裁断し、吸着盤21
cにより裁断された電極シートGを吸着する。この状態
で、剥離テーブル12AをキャリアフィルムFGの送り
方向と逆方向(図4に矢印Kで示す)に移動させて電極
シートGをキャリアフィルムFGから剥離する。
【0036】(2−3)図5に示すように、電極シート
Gを吸着把持した状態の電極シート裁断搬送ヘッド21
Aをプレステーブル41上方まで移動させ、油圧シリン
ダ43によりプレステーブル41を上昇させて、積層体
Sを電極シート裁断搬送ヘッド21Aに吸着把持されて
いる電極シートGに圧接させ、この状態で吸着盤21c
による吸着を解除して、電極シートGを積層体Sに積層
する。
【0037】(3)ダミーシートを積層する場合
【0038】(3−1)ダミーシートDを積層する場合
は、ダミーシート裁断搬送ヘッド21Bを剥離テーブル
12B上方の裁断位置に移動させ、前記手順(2−2)
と同様にして、ダミーシートDを裁断しキャリアフィル
ムFDから剥離する。
【0039】(3−2)ダミーシートDを吸着把持した
状態のダミーシート裁断搬送ヘッド21Bを剥離テーブ
ル12B上方の積載位置まで移動させ、油圧シリンダ4
3によりプレステーブル41を上昇させて、裁断搬送ヘ
ッド21Aに吸着把持されているダミーシートDを積層
体Sに圧着積層する。
【0040】(4)カバーシートを積層すべき場合
【0041】(4−1)カバーシートを積層すべき場合
は、ダミーシート裁断搬送ヘッド21Bを剥離テーブル
12B上方の裁断位置に移動させ、前記手順(2−2)
と同様にして、ダミーシートDを裁断しキャリアフィル
ムFDから剥離する。
【0042】(4−2)ダミーシートDを吸着把持した
状態のダミーシート裁断搬送ヘッド21Bを剥離テーブ
ル12B上方の積載位置まで移動させ、油圧シリンダ4
3によりプレステーブル41を上昇させて、ダミーシー
ト裁断搬送ヘッド21Bに吸着把持されているダミーシ
ートDをキャリアプレートPまたは積層体Sに圧着積層
する。
【0043】このように、本実施形態の製造装置Aは、
電極シートGおよびダミーシートDの各種シートに対応
させて、各シートG,Dが載置されるキャリアフィルム
FG,FDを搬送する各フィルム搬送機構10A、10
Bを設けるとともに、対応する数のシート裁断搬送ヘッ
ド21A、21Bを設け、各シート裁断搬送ヘッド21
A、21Bにより電極シートGおよびダミーシートDを
それぞれ裁断し、同一の積層位置に搬送して、圧着積層
していくようにしているので、電極シートGの積層途中
でダミーシートDを積層し、再び電極シートGを積層し
ていくような場合に効率よく積層体Sを形成していくこ
とができる。
【0044】また、各シート裁断搬送ヘッド21A、2
1Bは一体的に連動して移動するよう構成されているの
で、各シート裁断搬送ヘッド21A、21B相互の干渉
を防止するような特別の動作プログラムを組む必要がな
く、制御を簡略化することができる。
【0045】さらにまた、裁断位置としての各剥離テー
ブル12A,12Bおよび積層位置としてのプレステー
ブル41が直線的に並ぶように配設されているので、各
シート裁断搬送ヘッド21A、21Bを同一の軸上で動
かすことが可能となり、各シート裁断搬送ヘッド21
A、21Bの移動機構22を共用のものとすることが容
易となる。
【0046】さらにまた、位置決め機構としてのCCD
撮像装置31を電極シート裁断搬送ヘッド21Aに支持
させて、裁断搬送ヘッド21Aと一体的に連動して移動
するようされているので、ボールねじ軸22aの熱膨張
に起因する位置決め誤差を解消して、精度良く電極シー
トGを裁断・積層していくことが可能となる。
【0047】なお、本実施形態の製造装置Aにより製造
される薄膜積層体の例としては、積層セラミックコンデ
ンサ、積層セラミックバリスタ、積層セラミックレジス
タ、積層圧電アクチュエータ、圧電トランス、積層セラ
ミック基板などの積層セラミック製品が挙げられるが、
本発明の薄膜積層体の製造方法がセラミック以外の材料
からなるものの製造に適用可能であることはいうまでも
ない。
【0048】
【発明の効果】以上説明したように、本発明は、複数種
類の薄膜シートを各可撓性基体に載置して搬送するとと
もに、前記各可撓性基体上で薄膜シートを裁断し同一の
積層位置まで搬送し積層するようにしているので、各種
薄膜シートを効率よく積層していくことができるという
優れた効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係る薄膜積層体の製造装
置の概略構成を示す正面図である。
【図2】本発明の一実施形態に係る薄膜積層体の製造装
置の概略構成を示す平面図である。
【図3】本発明の一実施形態に係る薄膜積層体の製造装
置の動作を説明する説明図である。
【図4】本発明の一実施形態に係る薄膜積層体の製造装
置の動作を説明する説明図である。
【図5】本発明の一実施形態に係る薄膜積層体の製造装
置の動作を説明する説明図である。
【図6】従来の薄膜積層体の製造装置の概略構成を示す
正面図である。
【図7】従来の薄膜積層体の製造装置の概略構成を示す
平面図である。
【符号の説明】
A 製造装置 D ダミーシート F キャリアフィルム G 電極シート 10 フィルム搬送機構 20 シート裁断搬送機構 21 シート裁断搬送ヘッド 22 ボールねじ 30 位置決め機構 31 CCD撮像装置 33 移動補正部 40 圧着積層機構 50 制御装置

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 可撓性基体に載置されて搬送される薄膜
    シートを所定サイズに裁断し、かつ積層して薄膜積層体
    を製造する薄膜積層体の製造方法であって、 少なくとも二つの薄膜シートを積層位置を挟んで対向配
    置し、 複数種類の薄膜シートを各可撓性基体に載置して搬送す
    るとともに、前記各可撓性基体上で薄膜シートを裁断し
    て前記積層位置までねじ駆動により搬送する少なくとも
    一つのシート裁断搬送手段により、各種薄膜シートを裁
    断して同一の前記積層位置で所望の枚数・順序で積層す
    ることを特徴とする薄膜積層体の製造方法。
  2. 【請求項2】 シート裁断搬送手段を薄膜シートの種類
    に対応する数設け、各シート裁断搬送手段を各種薄膜シ
    ートの裁断・搬送に割り当てることを特徴とする請求項
    1記載の薄膜積層体の製造方法。
  3. 【請求項3】 シート裁断搬送手段により各種薄膜シー
    トを裁断し前記積層位置まで搬送するときの位置決め
    が、シート裁断搬送手段に支持されシート裁断搬送手段
    と連動して一体的に移動するようにされた位置決め機構
    によりなされることを特徴とする請求項2記載の薄膜積
    層体の製造方法。
  4. 【請求項4】 可撓性基体に載置されて搬送される薄膜
    シートを所定サイズに裁断し、かつ積層して薄膜積層体
    を製造する薄膜積層体の製造装置であって、 複数種類の薄膜シートを各可撓性基体に載置して搬送す
    る基体搬送手段と、 前記各可撓性基体上で薄膜シートを裁断して積層位置ま
    でねじ駆動により搬送する少なくとも一つのシート裁断
    搬送手段と、 シート裁断搬送手段が、各種薄膜シートを裁断するとと
    もに同一の前記積層位置で所望の枚数・順序で積層して
    いくよう制御する制御手段とを備え、 前記基体搬送手段の少なくとも二つが前記積層位置を挟
    んで対向配置されてなることを特徴とする薄膜積層体の
    製造装置。
  5. 【請求項5】 シート裁断搬送手段が薄膜シートの種類
    に対応する数設けられ、制御手段が各シート裁断搬送手
    段を各種薄膜シートの裁断・搬送に割り当てて制御する
    ようされてなることを特徴とする請求項4記載の薄膜積
    層体の製造装置。
  6. 【請求項6】 シート裁断搬送手段により各種薄膜シー
    トを裁断し前記積層位置まで搬送するときの位置決めを
    する位置決め機構を備え、前記位置決め機構が、裁断搬
    送手段に支持され裁断搬送手段と連動して一体的に移動
    するようされてなることを特徴とする請求項5記載の薄
    膜積層体の製造装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7211164B2 (en) 2003-05-13 2007-05-01 Murata Manufacturing Co., Ltd. Lamination apparatus for ceramic green sheet and lamination method
CN107799328A (zh) * 2017-11-10 2018-03-13 深圳市诚捷智能装备股份有限公司 用于电容器电芯的切断机构

Cited By (3)

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CN107799328A (zh) * 2017-11-10 2018-03-13 深圳市诚捷智能装备股份有限公司 用于电容器电芯的切断机构
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