JP2002147430A - コントロールケーブル - Google Patents

コントロールケーブル

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JP2002147430A JP2000346338A JP2000346338A JP2002147430A JP 2002147430 A JP2002147430 A JP 2002147430A JP 2000346338 A JP2000346338 A JP 2000346338A JP 2000346338 A JP2000346338 A JP 2000346338A JP 2002147430 A JP2002147430 A JP 2002147430A
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    • F16C1/26Construction of guiding-sheathings or guiding-tubes

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 浴槽用排水栓作動機構等に用いるプッシュ作
動型コントロールケーブルにおいて、インナーケーブル
のプッシュ作動と曲げ配索による引っ張り応力によるア
ウターケーシングの伸び変形と、加熱による熱応力に基
づくアウターケーシングの伸び変形を減殺・低減して従
動側の作動ストロークを良好に確保した高品質コントロ
ールケーブルを提供する。 【解決手段】 樹脂製の内層管4の外周に、高熱伝導率
の金属線材7から成る金属製編組体MNを巻装した中間
層5を設けると共に、その中間層5を包み込む樹脂製の
被覆層6を設けた3層構造に成し、金属製編組体MNの
線材7を内管層4の外周に喰い込み形態に巻着係止した
構造のアウターケーシング2から成るコントロールケー
ブル1が特徴である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、浴槽・洗面所水槽
等の排水栓作動機構、またはカメラレリーズ機構・自転
車の変速機構等に使用するコントロールケーブルにし
て、特に、インナーケーブルのプッシュ作動によってア
ウターケーシングの一端側から他端側への作動伝達に適
するコントロールケーブルに関するものである。
【0002】
【従来の技術】コントロールケーブルを用いる浴槽の排
水栓作動機構は、特開平8−17710号公報等に示さ
れる公知例があり、このコントロールケーブル(図5・
6参照)は、密着巻きコイルばね22の外周に樹脂被覆
23を設けたアウターケーシング21、または、このコ
イルばね22と樹脂被覆23との間に網体24を巻き着
け介装したアウターケーシング21と、このアウターケ
ーシング21に貫挿入する「密着コイルばね形態または
金属ワイヤから成るインナーケーブル3」から成る構造
を有している。
【0003】そして、このコントロールケーブル20
を、浴槽30の排水部32と浴槽30近傍の排水栓作動
部31の間に曲げ形態で配索し、インナーケーブル3の
一端側に連結した排水栓作動ロッド33をプッシュ操作
することによって、インナーケーブル3の他端側の排水
栓34を押し上げてリフトロックし、開放姿勢の排水栓
部位から浴湯Wを排水する排水栓34の作動機構に成っ
ている。なお、図中の35はコントロールケーブルの保
護パイプである。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】以上の従来のコントロ
ールケーブル20を用いた排水栓作動機構は(図6参
照)アウターケーシング21が、曲げによる引張り側の
コイルばね22のコイル線間を曲げ応力に順応させて開
いた状態にして伸び変形した配索形態になる。そして、
内側にインナーケーブル3を圧接させてインナーケーブ
ル3の摺動作動を許容するアウターケーシング21は、
プッシュ作動するインナーケーブル3による引っ張り応
力Fを生じるので、その引っ張り応力Fによる伸び変形
を生じ、その伸び変形量に比例してインナーケーブル3
の「作動側のプッシュストロークL1に対する従動側の
従動ストロークL2(リフトストローク)が小になる」
定性がある。
【0005】さらに、この排水栓作動機構のコントロー
ルケーブル20は、浴湯Wによる加熱によってアウター
ケーシング21の熱膨張による伸び変形を生じて前記の
引っ張り伸び変形を加重作用するので、排水栓作動ロッ
ド33を最大ストローク押し下げても排水栓34の従動
ストロークL2が不足して排水不良をもたらす難点があ
る。
【0006】さらに、前記の排水栓作動機構は(図6
(E)参照)前記の曲げ配索形態におけるコイルばね2
2のコイル線間の開きによるアウターケーシング2の伸
び変形によって、アウターケーシング2の従動側のイン
ナーケーブル3の突き出し長L3が、その伸び変形量だ
け短かいL4となる。従って、排水栓34の押上部材3
6とインナーケーブル3を連結しないで「インナーケー
ブル3の先端で排水栓34の押上部材36を従動ストロ
ークL2で押し上げてロックするスライドロック機構」
では、インナーケーブル3による押上部材36のスライ
ドアップ量が不足して排水栓34の開放不備をもたらす
不具合がある。本発明は、以上の従来技術の難点を解消
するコントロールケーブルを提供するものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】以上の技術課題を解決す
る本発明のコントロールケーブルは「アウターケーシン
グが、樹脂製内層管と該内層管の外周に巻装した金属製
編組体から成る中間層と該中間層を包み込む被覆層を備
えた多層構造」から成る第1発明と、
【0008】「アウターケーシングが、樹脂製内層管と
該内層管の外周に巻装した熱収縮性繊維編組体から成る
中間層と該中間層を包み込む被覆層を備えた多層構造か
ら成り、前記熱収縮性繊維編組体が前記内層管に緊締巻
着した構造」から成る第2発明と、
【0009】「アウターケーシングが、樹脂製内層管と
該内層管の外周に巻き着けた2重コイルばねから成る中
間層と該中間層を包み込む被覆層を備えた多層構造から
成り、前記2重コイルばねの中間層は、相互に異なる巻
き方向を有して密嵌するそれぞれ密着巻きの内側コイル
ばねと外側コイルばねの組合せにして、前記内層管に密
嵌巻着した構造」の第3発明から成っている。
【0010】即ち、本発明のコントロールケーブルは、
前記の「金属製編組体(第1発明)・熱収縮性繊維編組
体(第2発明)・2重コイルばね(第3発明)」の介装
手段によってアウターケーシングの「耐伸び性」を、応
分の可撓性を確保した基において向上させ「プッシュ作
動するインナーケーブルによる引っ張り応力・曲げ配索
に基づく引っ張り応力・熱応力に基づく伸び応力」によ
る伸び変形を減殺・低減して、アウターケーシングの長
さ形態の安定を図る技術思想から成る構造が特徴であ
る。そして、前記第1発明のものは金属製編組体の線材
が内層管の外周に喰い込み係着する態様を採択する。
【0011】
【作用】前記第1発明のアウターケーシングから成るコ
ントロールケーブルは、中間層を構成する金属製編組体
の線材が樹脂製中間層の外周に巻装介装された構造を有
するので、内層管と中間層が一体物となってアウターケ
ーシングの伸び変形外力を担持する形態となり、アウタ
ーケーシングに生ずる前記の引っ張り外力と熱応力を有
効に吸収・担持して、有害なアウターケーシング伸びを
抑止・低減作用する。
【0012】そして、前記第2発明のアウターケーシン
グから成るコントロールケーブルは、中間層を構成する
編組体の熱収縮性繊維が熱収縮されて内層管に緊締巻着
し、その内層管に「熱収縮に基づく軸方向圧縮残留応力
と径方向圧縮残留応力」を発生させて内層管と実質一体
物となってアウターケーシングの伸び変形外力を担持す
る形態となり、同じくアウターケーシングに生ずる前記
の引っ張り外力と熱応力を有効に吸収・担持して、有害
なアウターケーシング伸びを抑止・低減作用する。
【0013】そして、前記第3発明のアウターケーシン
グから成るコントロールケーブルは、中間層を構成する
2重コイルばねが、相互の巻き方向を逆にして内層管外
周に密嵌巻装した形態であることから、曲げ配索による
引っ張り側のコイル線間隙間は生ずるものの、インナー
ケーブルのプッシュ作動によるアウターケーシングの引
っ張り応力と加熱による熱応力を、コイル線を交差状に
圧接する内外側コイルばねによって有効に担持・吸収し
て、有害なアウターケーシング伸びを抑止・低減作用す
る。
【0014】なお、アウターケーシングの耐伸び性を向
上作用する構成要素の前記の「金属製編組体・熱収縮性
繊維編組体・2重コイルばね」のいずれも、本質的には
可撓性体であることから、アウターケーシングの実用上
必要な可撓性を阻害することはない。
【0015】
【発明の実施の形態】まず、前記第1発明のコントロー
ルケーブルの一実施例を図1を参照して説明する。即
ち、この実施例のコントロールケーブル1は図5に示す
浴槽の排水栓作動機構に用いるものにして、アウターケ
ーシング2にコイルばね形態のインナーケーブル3を摺
動自在に貫挿入するものにおいて、この実施例のアウタ
ーケーシング2は、高密度PE(ポリエチレン)からな
る内層管4の外周に「高熱伝導率の金属線材の編組体M
Nからなる中間層5が巻き着け巻装され、その中間層5
の外周を包み込む12ナイロン製の被覆層6を設けた3
層構造の可撓性チューブ体を成している。
【0016】詳しくは、編組体MNは熱伝導率が5w/m
・k(0℃)以上の高熱伝導率を有するステンレス線材
(熱伝導率=15w/m・k(0℃))の0.09粍直径の
線材によって網目状に形成され、予め形成した内層管4
の外周に緊締状態に巻き着けられて中間層5を構成し、
さらに、その中間層5の外周を埋め込む被覆層6が樹脂
押し出し加工法によって形成付与された3層構造にし
て、編組体MNの線材7が内層管4の外周を線材7に沿
って凹ませて喰い込み係着した形態に形成されている。
【0017】即ち、内層管4は高密度ポリエチレンにし
て融点=約110℃、被覆層6は12ナイロンにして融
点=約170℃の融点差関係にして、かつ、それ等の中
間に存在する中間層5が高熱伝導率の金属線材構成であ
ることから、中間層5を巻装した内層管4に「樹脂押出
し加工法」によって被覆層6を形成するとき、その被覆
層6の溶融樹脂の高熱が、高熱伝導率の編組体MNに速
やかに伝達されて内層管4を加熱して低融点材の内層管
4を軟化させるので、その内層管4に巻装されて緊締応
力を有する編組体MNのそれぞれの線材が軟化状態の内
層管4の外周を凹ませて喰い込む形態となって係着巻装
されている。なお、この実施例のアウターケーシング2
の内直径は概ね1.6粍である。
【0018】以上の図1実施例のアウターケーシング2
からなるコントロールケーブル1は前記の作用があり、
アウターケーシング2の引張り応力による伸び変形と浴
湯影響による熱応力に基づく伸び変形を有効に減殺・低
減するので、作動側のインナーケーブル3のプッシュス
トロークL1に対する排水栓34の従動ストロークL2
が高効率に確保され、湯槽30の排水栓作動機構の排水
栓34のリフト量不足による作動不良の発生がなく、従
来構造の排水栓作動不良のトラブルが防止できる。
【0019】なお、補足すれば図6に示す従来物と図1
実施例の本発明品との対比実験において、80℃温水中
での従来物の伸び率=2.04%であるのに対し本発明
品の伸び率=0.1%にして加熱によるアウターケーシ
ング2の伸び変形量は特段に少く、同一の浴場用排水栓
作動機構に曲げ配索した対比実験では、作動ロッド33
のフルプッシュ作動に対する排水栓34の従動ストロー
クL2は、従来品が必要下限リフト量の10.5粍以下
となって作動不良をもたらすトラブルがあるのに対し
て、本発明品は12.5粍以上の安定したリフト量(従
動ストロークL2)が持続できた。
【0020】続いて、前記第1発明のコントロールケー
ブルのアウターケーシング2の他の態様を説明する。即
ち、図示しないが、金属製編組体MNを構成する網目状
交差線材の少くとも1本を高熱伝導率金属にすることが
あり、この高熱伝導率金属は前記実施例のSUS材線以
外にタングステン線(熱伝導率=177w/m・k(0
℃)を用いるのが最も好ましい。そして、被覆層6は前
記実施例の樹脂被覆に代えて公知のアルミニウム蒸着被
覆にすることがあり、このアルミニウム蒸着被覆の生成
加熱によって内層管4を軟化させて、前記の喰い込み巻
着形態に形成する。
【0021】さらに(図2参照)、図1実施例の金属製
編組体MNを介装して成るアウターケーシング2は、ア
ウターケーシング2の端部の相手側固定用のフランジ部
10に金属製編組体MNを内圧介装させる使用態様にす
ることがあり、この編組体内在フランジ部10にすると
前記の排水栓作動機構等においてアウターケーシング2
への負荷外力を担持するフランジ部10の機械的耐久性
が向上してコントロールケーブル1による作動力伝達機
能が一段と安定する。
【0022】なお、以上の第1発明の各実施例の金属製
編組体MNを構成する金属線は、少くとも5w/m・k(0
℃)の高熱伝導率が不可欠であり、内層管4と被覆層6
の融点差は「内層管4の異状伸びを押えてインナーケー
ブル3の摺動性低下を防止する」見地から100℃以内
が好ましい。
【0023】次に、図3を参照して前記第2発明の一実
施例を説明する。即ち、この図3実施例のものは図1・
図2に示す金属製編組体MNに代えて、熱収縮性樹脂繊
維12からなる熱収縮性繊維編組体FNによって中間層
5が構成されている。詳しくは、この編組体FNは、延
伸加工した0.2〜0.3粍直径のPEまたはPP(ポ
リプロピレン)の熱収縮性繊維12によって形成されて
おり、被覆層6を押出し成形するときの加熱によって熱
収縮させて内層管4に対する軸方向圧縮力F2と径方向
圧縮力F1を発生させて内層管4に緊締巻着係止した構
造に成っている。
【0024】この図3実施例のものは前記F1・F2の
2軸方向の緊締巻着係止力によって内層管4が中間層5
によって「耐引っ張り特性」を向上した形態となるの
で、図1実施例と同様な作用が存在する。
【0025】なお、図1・図3実施例のアウターケーシ
ング2は、必要な摺動性・可撓性と剛性を兼有させる意
図から、内層管4は「高密度ポリエチレン(曲げ弾性率
=13,000kgf/cm2)」被覆層6は「可塑剤を含有
させた12ナイロン(曲げ弾性率=3,400kgf/c
m2)」または「ナイロン12とポリエーテルから成るブ
ロック共重合エラストマー或はポリプロピレンエラスト
マー」が用いられ、この内層管4と被覆層6は相溶性の
関係から同種材料が好ましい。
【0026】続いて、図4を参照して前記第3発明の一
実施例を説明する。即ち、この図4実施例のものは内層
管4と被覆層6との間に中間層5を設けた多層構造のア
ウターケーシング2において、この実施例の中間層5は
「相互に密嵌され、かつ、相互に巻き方向が異なる内側
コイルばね15と外側コイルばね16からなる2重コイ
ルばね構造」に成っている。
【0027】即ち、この図4のアウターケーシング2は
予め形成した内層管4の外周に、細線(概ね0.3粍直
径)の金属線を密着巻きした内側コイルばね15を巻き
着け形成し、しかるのち、その内側コイルばね15の外
周に同じく金属細線を巻き着けて内側コイルばね15と
相反する巻き方向にして密着巻きして外側コイルばね1
6を形成して中間層5と成し、続いて、その中間層5の
外周に必要な被覆層6を設定形成し、内側コイルばね1
5と外側コイルばね16が相互に密に嵌合して中間層5
を構成すると共に、この2重コイルばねによって必要な
可撓性を確保する構造を特徴としている。なお、内層管
4・被覆層6の材質は図1・図3実施例と同一である。
【0028】この2重コイルばね構造の中間層5を備え
たアウターケーシング2は、前記の作用があり、プッシ
ュ作動するインナーケーブル3に基づく引っ張り外力と
加熱に基づく熱応力による伸び変形を有効に防止する。
そして、被覆層6を剥離したアウターケーシング2の端
部に「機器取付け用金具類をかしめ固着」すると、露出
した外側コイルばね16の外周が凹凸条を呈して該金具
類の固定アンカーとして機能し、その固定強度の安定向
上を図る副次作用がある。なお、この実施例の内側コイ
ルばね15・外側コイルばね16のコイル線径=概ね
0.1粍直径にして、内側コイルばね15のコイル内径
=概ね2.3粍直径である。
【0029】前記各実施例のコントロールケーブル1の
インナーケーブル3は、密着巻きコイル形態からなるの
で、曲げ配索のときの曲げによってインナーケーブル3
自体も曲げ引張り側のコイル線間を開いて曲げ抵抗に追
従して伸び変形するので、曲げ配索によるアウターケー
シング2の伸び変形に基づく「インナーケーブル3の突
き出し長L3」の短縮化不良を減殺・低減すると共に、
コントロールケーブル1の可撓性・剛性の調和両立がし
易いメリット作用がある。なお、インナーケーブル3を
構成するコイルばねは、丸線材・平線材のいずれであっ
ても良い。
【0030】なお、前記各実施例のアウターケーシング
2は、必要特性の弾性と剛性を兼有させる見地から、内
層管4が「曲げ弾性率7000kgf/cm2以上」の高剛性
にして、被覆層6が「曲げ弾性率5000kgf/cm2
下」の高柔軟性の内剛・外柔の構成が好ましく、この内
剛・外柔形態にすること、内層管4に、金属製編組体M
N・熱収縮性繊維編組体FNの構成線材・繊維が喰い込
んで強く係止するアンカー効果を奏すると共に、その喰
い込みによって編組体の編目形状の崩れがなく、中間層
5の存在による前記作用が一段と安定し向上する。
【0031】なお、本発明のコントロールケーブルは前
記実施例の浴槽用排水栓作動機構のみではなく、インナ
ーケーブル3をプッシュ・プルする作動力伝達用または
インナーケーブル3をプル作動するコントロールケーブ
ルとして応用するものであり、インナーケーブル3は前
記例示のコイルばね形態の他「ワイヤ形態」「線条形
態」のものが必要に応じて適用される。そして、アウタ
ーケーシング2にエラストマー材使用による柔軟層を設
けることがある。
【0032】
【発明の効果】以上の説明のとおり、本発明のコントロ
ールケーブルは、使用状態における有害なアウターケー
シング伸びを有効に減殺・低減して、インナーケーブル
作動による作動伝達機能の安定向上を図る効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1発明一実施例のコントロールケーブルを示
し、(A)は部分拡大正面図、(B)は(A)の断面
図、(C)は部分拡大図、(D)は作動状態の説明図
【図2】図1実施例のコントロールケーブルのアウター
ケーシングの使用形態説明図
【図3】第2発明一実施例のコントロールケーブルのア
ウターケーシングを示し、(A)は部分拡大図、(B)
は要部拡大正面図
【図4】第3発明一実施例のコントロールケーブルのア
ウターケーシングの部分拡大正面図
【図5】コントロールケーブルを用いた浴槽排水栓の作
動機構の正面図
【図6】従来のコントロールケーブルを示し、(A)
(B)はその部分拡大正面図、(C)は(A)の横断面
図、(D)(E)は作動状態の説明図
【符号の説明】
1 コントロールケーブル 2 アウターケーシング 3 インナーケーブル 4 内層管 5 中間層 6 被覆層 7 金属線材 12 熱収縮性繊維 15 内側コイルばね 16 外側コイルばね 20 従来のコントロールケーブル 21 従来のアウターケーシング 33 作動ロッド 34 排水栓 MN 金属製編組体 FN 熱収縮性繊維編組体

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 アウターケーシングが、樹脂製内層管と
    該内層管の外周に巻装した金属製編組体から成る中間層
    と該中間層を包み込む被覆層を備えた多層構造から成る
    コントロールケーブル。
  2. 【請求項2】 金属製編組体の線材が、内層管の外周に
    喰い込み係着した構造から成る請求項1のコントロール
    ケーブル。
  3. 【請求項3】 金属製編組体が、熱伝導率5w/m・k(0
    ℃)以上の金属線材から成る請求項1または請求項2の
    コントロールケーブル。
  4. 【請求項4】 アウターケーシングが、樹脂製内層管と
    該内層管の外周に巻装した熱収縮性繊維編組体から成る
    中間層と該中間層を包み込む被覆層を備えた多層構造か
    ら成り、前記熱収縮性繊維編組体が前記内層管に緊締巻
    着した構造を特徴とするコントロールケーブル。
  5. 【請求項5】 被覆層の融点が、内層管の融点より高融
    点の樹脂材から成る請求項1・請求項2・請求項3・請
    求項4のいずれかのコントロールケーブル。
  6. 【請求項6】 アウターケーシングが、樹脂製内層管と
    該内層管の外周に巻き着けた2重コイルばねから成る中
    間層と該中間層を包み込む被覆層を備えた多層構造から
    成り、前記2重コイルばねの中間層は、相互に異なる巻
    き方向を有して密嵌するそれぞれ密着巻きの内側コイル
    ばねと外側コイルばねの組合せにして、前記内層管に密
    嵌巻着した構造を特徴とするコントロールケーブル。
  7. 【請求項7】 内層管の曲げ弾性率が7,000kgf/c
    m2以上にして、かつ、被覆層の曲げ弾性率が5,000
    kgf/cm2以下である請求項1から請求項6のいずれかの
    コントロールケーブル。
  8. 【請求項8】 インナーケーブルが、丸線材または平線
    材のコイルばねから成る請求項1から請求項7のいずれ
    かのコントロールケーブル。
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