JP2002146424A - 溶銑予備処理設備及び溶銑予備処理方法 - Google Patents

溶銑予備処理設備及び溶銑予備処理方法

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JP2002146424A
JP2002146424A JP2000345075A JP2000345075A JP2002146424A JP 2002146424 A JP2002146424 A JP 2002146424A JP 2000345075 A JP2000345075 A JP 2000345075A JP 2000345075 A JP2000345075 A JP 2000345075A JP 2002146424 A JP2002146424 A JP 2002146424A
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hot metal
slag
pot
treatment
desulfurization
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JP2000345075A
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Masayuki Saito
雅行 斎藤
Taizo Shobu
泰三 清輔
Koichi Miwa
幸一 三輪
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Kawasaki Heavy Industries Ltd
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Kawasaki Heavy Industries Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 溶銑予備処理設備を小型にして設備コストを
低減し、溶銑鍋の搬送負荷を軽減し、溶銑予備処理の処
理能力を高め、複数種類の溶銑スラグを分別して除去回
収することができる溶銑予備処理技術を提供する。 【解決手段】 溶銑鍋5内の溶銑に対して脱ケイ処理と
脱硫処理とを別々に実施可能な共通の脱ケイ脱硫処理装
置2を設け、この脱ケイ脱硫処理装置2と脱リン処理装
置3とスラグ回収処理装置4を接近させて直列状に配設
し、これら処理装置2〜4及びピット1に亙って前記溶
銑鍋5を搬送する搬送台車6を設けた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】 本発明は溶銑予備処理設備
及び溶銑予備処理方法に関し、特に、溶銑予備処理の複
数の処理工程を行う処理装置の構成や配置、これら処理
装置による処理工程の順序等を改善した技術に関する。
【0002】
【従来の技術】 従来、精錬処理において、溶銑(銑
鉄)を転炉等に投入して脱炭素処理を行う前に、溶銑鍋
に収容した溶銑に含まれるケイ素や硫黄やリン等の不純
物を予め除去する溶銑予備処理が一般的に行われ、この
溶銑予備処理を行うことにより、その後行われる脱炭素
処理の時間短縮や副原料の消費量低減等を実現して、精
錬プロセス全体の負荷を軽減することができる。
【0003】この溶銑予備処理において、通常、脱ケイ
処理は溶銑に脱ケイ材(主に酸化鉄)を添加し、脱硫処
理は溶銑に脱硫材(酸化カルシウム)を添加し、脱リン
処理は溶銑に脱リン材(主に酸化カルシウムと酸化鉄)
と気体酸素を添加して行われる。これらの処理によりケ
イ素と硫黄とリンが夫々溶銑スラグとなって溶銑から分
離し、スラグ回収処理によりこれら溶銑スラグが溶銑鍋
から除去されスラグポットに回収される。
【0004】溶銑予備処理を行う為の溶銑予備処理設備
の多くは、脱ケイ処理装置と脱硫処理装置と脱リン処理
装置とスラグ回収処理装置が別々に設けられ、通常、こ
れら処理装置に亙って溶銑鍋等を搬送する過程でクレー
ンを用いる。スラグ回収処理装置については、脱ケイ処
理装置と脱硫処理装置と脱リン処理装置の各処理装置に
対して個別に設けたものが多い。
【0005】ここで、本願出願人は、脱ケイ処理装置と
脱硫処理装置と脱リン処理装置とスラグ回収装置を比較
的接近させて縦横に配設し、これら処理装置とピットに
亙って溶銑鍋をクレーンで搬送するようにした溶銑予備
処理設備の実用化を試みた。尚、この溶銑予備処理設備
のスラグ回収装置は処理装置に共通の装置である。
【0006】尚、別の溶銑予備処理技術として、溶銑を
搬送可能なトピードカーに収容して脱ケイ処理と脱硫処
理(脱ケイ脱硫処理)とを同時に行い、この処理で生じ
た2種類の溶銑スラグをスラグ回収装置により纏めて除
去回収してから、溶銑を転炉に投入して脱リン処理を行
う技術が実用に供されている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】 一般的な溶銑予備処
理設備では、通常、脱ケイ処理装置と脱硫処理装置と脱
リン処理装置とを別々に設けてあるし、これらの処理装
置に亙って溶銑鍋を搬送する過程でクレーンを用いるた
め、更に、スラグ回収装置を各処理装置に対して個別に
設けたものが多いため、溶銑予備処理設備が大型になり
設備コストが高価になる。
【0008】しかも、クレーンによる溶銑鍋の搬送負荷
は大きいため、溶銑鍋の搬送に要する時間、即ち、溶銑
予備処理の全体的な処理時間が長くなる。つまり、溶銑
予備処理能力を高めることが難しく、その結果、溶銑鍋
に収容した溶銑の温度が低下しすぎて、この溶銑予備処
理や次に行う脱炭素処理に支障をきたす虞もある。脱ケ
イ処理装置と脱硫処理装置と脱リン処理装置を接近させ
て配設していない溶銑予備処理設備では前記課題が一層
顕著になる。
【0009】一方、本願出願人が実用化を試みた前記溶
銑予備処理設備のように、脱ケイ処理装置と脱硫処理装
置と脱リン処理装置を接近させて配設しても、クレーン
によりこれら処理装置に亙って溶銑鍋を搬送するため、
更に、これら処理装置を縦横に配設してあるため、溶銑
鍋の搬送負荷を軽減することは難しい。
【0010】他方、別の溶銑予備処理技術において、溶
銑を搬送可能なトピードカーに収容して脱ケイ処理と脱
硫処理とを同時に行うものでは、2種類の溶銑スラグが
混ざり合い、反応を阻害するのでより多くの脱硫材の投
入が必要となり、溶銑スラグの発生量が大きくなる。更
に、異なる溶銑スラグが混ざってしまうことで、これら
溶銑スラグ及びその中に残存している未反応の副原料を
再利用したり別の製品原料として使用するのが困難とな
り、それらの利用価値が下がってしまう。
【0011】本発明の目的は、溶銑予備処理設備及び溶
銑予備処理方法において、溶銑予備処理設備を小型にし
て設備コストを低減すること、溶銑鍋の搬送負荷を軽減
すること、溶銑予備処理の処理能力を高めること、複数
種類の溶銑スラグを分別して除去回収すること、等であ
る。
【0012】
【課題を解決するための手段】 請求項1の溶銑予備処
理設備は、溶銑の脱炭素処理前に、溶銑鍋に収容した溶
銑に含まれるケイ素と硫黄とリン等の不純物を予め除去
する溶銑予備処理設備において、前記溶銑に対して脱ケ
イ処理と脱硫処理とを別々に実施可能な共通の脱ケイ脱
硫処理装置と、この脱ケイ脱硫処理装置に接近させて配
設し溶銑に対して脱リン処理を行う脱リン処理装置と、
これら脱ケイ脱硫処理と脱リン処理で発生した溶銑スラ
グを溶銑鍋から除去してスラグポットに回収する共通の
スラグ回収装置とを設け、前記脱ケイ脱硫処理装置と脱
リン処理装置とスラグ回収装置を直列状に配設すると共
に、これらの装置に亙って前記溶銑鍋を搬送する搬送台
車を設けたことを特徴とするものである。
【0013】この溶銑予備処理設備では、脱ケイ脱硫処
理装置と脱リン処理装置が接近して配設され、これら脱
ケイ脱硫処理装置及び脱リン処理装置とスラグ回収装置
が直列状に配設されている。搬送台車により溶銑を収容
した溶銑鍋がこれらの装置に亙って搬送され、脱ケイ脱
硫処理装置により溶銑に対して脱ケイ処理と脱硫処理と
が別々に行われ、脱リン処理装置により溶銑に対して脱
リン処理が行われ、スラグ回収装置により脱ケイ脱硫処
理と脱リン処理で発生した溶銑スラグが溶銑鍋から除去
されてスラグポットに回収される。
【0014】この溶銑予備処理設備によれば、脱ケイ処
理と脱硫処理とを別々に実施可能な共通の脱ケイ脱硫処
理装置と、これらの処理で発生した溶銑スラグを溶銑鍋
から除去してスラグポットに回収する共通のスラグ回収
装置を設け、更に、脱ケイ脱硫処理装置と脱リン処理装
置を接近させて配設すると共に、脱ケイ脱硫処理装置と
脱リン処理装置とスラグ回収装置を直列状に配設して、
これら処理装置に亙って搬送台車により溶銑鍋を搬送で
きるため、溶銑予備処理設備を小型にして設備コストを
低減できる。
【0015】脱ケイ脱硫処理装置と脱リン処理装置とス
ラグ回収装置に亙って搬送台車を直線的に走行させ、そ
の搬送台車で溶銑鍋を搬送できるため、溶銑鍋の搬送負
荷を著しく軽減でき、これにより、溶銑鍋の搬送に要す
る時間、即ち、溶銑予備処理の全体的な処理時間を大幅
に短縮することができる。つまり、溶銑予備処理の処理
能力を高めることができ、その結果、溶銑鍋に収容した
溶銑の温度が低下して、この溶銑予備処理や次に行う脱
炭素処理を支障をきたす虞もなくなる。
【0016】また、脱ケイ脱硫処理装置による脱ケイ処
理と脱硫処理と脱リン処理装置による脱リン処理の各処
理が終了する度に、搬送台車により溶銑鍋を共通のスラ
グ回収装置に搬送し、そのスラグ回収装置により、前記
各処理により発生した溶銑スラグを溶銑鍋から除去して
スラグポットに回収することができる。つまり、複数種
類の溶銑スラグを分別して除去しスラグポットに回収で
きるため、複数種類の溶銑スラグ及びその中に残存して
いる未反応の副原料(脱ケイ材、脱硫材、脱リン材等)
について、再利用したり別の製品原料として使用し易く
なり、それらの利用価値が上がる。
【0017】請求項2の溶銑予備処理設備は、請求項1
の発明において、前記脱リン処理装置で脱リン処理を行
う際のステーションと、スラグ回収処理装置で溶銑鍋か
ら溶銑スラグを除去回収するステーションが共通のステ
ーションとなるように構成したことを特徴とするもので
ある。脱リン処理後、搬送台車を走行させ溶銑鍋を搬送
しなくても、スラグ回収処理装置により溶銑鍋から溶銑
スラグを除去回収できるため、溶銑予備処理の処理能力
を更に高めることができる。
【0018】請求項3の溶銑予備処理は、請求項1又は
2の発明において、前記脱ケイ脱硫処理装置に、脱ケイ
材と脱硫材を夫々収容する複数のホッパと、これらホッ
パの一つ又は複数から切出した脱ケイ材又は脱硫材を計
量可能な共通の計量ホッパと、この計量ホッパから脱ケ
イ材又は脱硫材を溶銑鍋に投入する為の共通の投入通路
とを設けたことを特徴とするものである。
【0019】脱ケイ処理を行う場合には、脱ケイ材を収
容したホッパから計量ホッパに切出して計量し、その脱
ケイ材を計量ホッパから投入通路を介して溶銑鍋に投入
し、また、脱硫処理を行う場合には、脱硫材を収容した
ホッパから計量ホッパに切出して計量し、その脱硫材を
計量ホッパから投入通路を介して溶銑鍋に投入する。計
量ホッパと投入通路を共通化した脱ケイ脱硫処理装置
を、簡単且つ小型に構成して製作コストを低減すること
ができる。
【0020】請求項4の溶銑予備処理方法は、溶銑の脱
炭素処理前に、溶銑鍋に収容した溶銑に含まれるケイ素
と硫黄とリン等の不純物を予め除去する溶銑予備処理方
法において、前記溶銑からケイ素を除去する脱ケイ処理
工程と、溶銑から硫黄を除去する脱硫処理工程と、溶銑
からリンを除去する脱リン処理工程と、これらの各処理
工程で発生した溶銑スラグを溶銑鍋から取除いて回収す
るスラグ回収工程とを備え、これらの工程を夫々行う処
理装置を予め接近させて配設し、脱ケイ処理工程と脱硫
処理工程と脱リン処理工程の各工程が終了する度に、溶
銑鍋を溶銑スラグを回収する装置に搬送してそのスラグ
回収工程を行うことを特徴とするものである。
【0021】この溶銑予備処理方法では、脱ケイ処理工
程において溶銑からケイ素を除去し、脱硫処理工程にお
いて溶銑から硫黄を除去し、脱リン処理工程において溶
銑からリンを除去し、これら各処理工程で発生した溶銑
スラグをスラグ回収工程において溶銑鍋から取除いて回
収する。これらの工程を夫々行う処理装置を予め接近さ
せて配設したことにより、それら装置に亙って溶銑鍋を
搬送する搬送負荷を軽減することができ、溶銑鍋の搬送
に要する時間、即ち、溶銑予備処理の全体的な処理時間
を短縮して、溶銑予備処理の処理能力を高めることがで
きる。
【0022】脱ケイ処理工程と脱硫処理工程と脱リン処
理工程の各工程が終了する度に、溶銑鍋を溶銑スラグを
回収する装置に搬送してそのスラグ回収工程を行うの
で、これら処理工程で発生した複数種類の溶銑スラグを
分別して除去しスラグポットに回収できるため、複数種
類の溶銑スラグ及びその中に残存している未反応の副原
料(脱ケイ材、脱硫材、脱リン材等)について、再利用
したり別の製品原料として使用し易くなり、それらの利
用価値が上がる。尚、脱ケイ処理工程と脱硫処理工程と
脱リン処理工程とスラグ回収工程を夫々行う処理装置を
予め接近させて配設したことから、これら装置を含む溶
銑予備処理設備を小型にして設備コストを低減すること
ができる。
【0023】請求項5の溶銑予備処理方法は、請求項4
の発明において、前記脱ケイ処理工程と脱硫処理工程と
を共通の脱ケイ脱硫処理装置で行うことを特徴とするも
のである。それ故、溶銑予備処理の処理能力を高めるこ
とができるうえ、溶銑予備処理設備を小型にして設備コ
ストを低減きる。
【0024】
【発明の実施の形態】 以下、本発明の実施の形態につ
いて図面を参照しながら説明する。本実施形態は、溶銑
(銑鉄)を転炉等に投入して脱炭素処理を行う前に、溶
銑鍋に収容した溶銑に含まれるリンや硫黄やケイ素等の
不純物を予め除去する溶銑予備処理設備及び溶銑予備処
理方法に、本発明を適用したものである。尚、図1と図
2に矢印で示す左方を左方として説明する。
【0025】先ず、溶銑予備処理設備Fについて説明す
る。図1、図2に示すように、溶銑予備処理設備Fに
は、ピット1と脱ケイ脱硫処理装置2と脱リン処理装置
3とスラグ回収装置4が、接近した位置に左右に直列状
に配設され、溶銑鍋5が搬送台車6に載置された状態
で、搬送台車6が左右方向に走行して溶銑鍋5がピット
1と処理装置2〜4とに亙って搬送されて、処理装置2
〜4による処理(溶銑予備処理)が実行される。
【0026】この溶銑予備処理設備Fでは、2つの溶銑
鍋5に対して溶銑予備処理を並行的に実施可能に前後2
レーンの構成になっており、基本的に、搬送台車6と脱
ケイ脱硫処理装置2と脱リン処理装置3が夫々前後に2
組設けられている。但し、スラグ回収装置4については
共通の装置となっている。尚、図2〜図5には複数の溶
銑鍋5を実線で示しているが、1つの溶銑鍋5の動きを
示すものである。
【0027】図2に示すように、溶銑予備処理設備Fの
建屋10は前後方向に長く、左右方向において溶銑棟1
1と転炉棟12と溶鋼棟13に区画されている。図1〜
図3に示すように、溶銑棟11にピット1とクレーン1
5が設けられている。溶銑鍋5には高炉(図示略)で溶
融された溶銑が収容され、その溶銑鍋5がクレーン15
で搬送されて、溶銑棟11内に停車している搬送台車6
に移載される。
【0028】図2、図4に示すように、転炉棟12に脱
ケイ脱硫処理装置2と脱リン処理装置3が設けられ、脱
ケイ脱硫処理装置2は溶銑棟11側の左半部に配置さ
れ、脱リン処理装置3は溶鋼棟13側の右半部に配置さ
れている。この転炉棟12には、処理装置2,3の前側
又は後側に転炉(図示略)が設けられ、溶銑予備処理を
行った後、溶銑棟11のクレーンによって、その転炉に
溶銑が投入されて脱炭素処理が実行される。
【0029】図2、図5に示すように、転炉棟12と溶
鋼棟13の間及びその両側に亙ってスラグ回収装置4が
設けられている。溶鋼棟13にクレーン17が設けら
れ、前記転炉で脱炭素処理を行った溶鋼が溶鋼鍋16に
収容され、この溶鋼鍋16がクレーン17により搬送さ
れる。
【0030】前記脱ケイ脱硫処理装置2、脱リン処理装
置3、スラグ回収装置4について詳細に説明する。図4
に示すように、脱ケイ脱硫処理装置2は、溶銑鍋5に収
容した溶銑に対して脱ケイ処理と脱硫処理とを別々に実
施可能な共通の装置である。
【0031】脱ケイ脱硫処理装置2として、副原料の投
入装置とインペラによる機械攪拌機構を備えた装置を例
にして説明する。脱ケイ脱硫処理装置2には、脱ケイ材
(酸化鉄)や脱硫材(酸化カルシウム)等を収容する複
数のホッパ20,21と、これらホッパ20,21の一
つ又は複数から切出した脱ケイ材又は脱硫材を計量可能
な共通の計量ホッパ22と、計量ホッパ22から脱ケイ
材又は脱硫材を溶銑鍋5に投入する為の共通の投入通路
23と、投入通路23内の脱ケイ材又は脱硫材を投入通
路23の先端側へ搬送するコンベア24と、溶銑鍋5に
投入された脱硫材(脱ケイ材)と溶銑とを攪拌する攪拌
機構25等が設けられている。尚、排気ダクト29も設
けられている。
【0032】攪拌機構25は、インペラ26、インペラ
26を回転駆動する回転駆動機構27、インペラ26を
昇降駆動して溶銑鍋5の上側の待機位置と溶銑鍋5内の
溶銑に浸した攪拌位置とに亙って位置切換えするワイヤ
式の昇降駆動機構25を有し、インペラ26を昇降駆動
機構25で攪拌位置に切換え回転駆動機構27で回転駆
動させて、溶銑鍋5内の溶銑と脱硫材(脱ケイ材)を攪
拌する。インペラ26は磨耗し易いため、計量ホッパ2
2の下側付近に交換用のインペラ26が予め配置され、
このインペラ26を交換するインペラ交換装置も設けら
れている。
【0033】脱ケイ処理では、脱ケイ材を収容したホッ
パ20から計量ホッパ22に切出して計量し、また、脱
硫処理では、脱硫材を収容したホッパ21から計量ホッ
パ22に切出して計量し、夫々、脱ケイ脱硫処理装置2
に溶銑鍋5が搬送された状態で、脱ケイ材又は脱硫材を
コンベア24により搬送し投入通路23を介して溶銑鍋
5に投入して行う。特に脱硫処理の際には、比重の小さ
い酸化カルシウムからなる脱硫材と溶銑とを確実に攪拌
できるように攪拌機構25が使用される。
【0034】図4に示すように、脱リン処理装置3とし
て、溶銑内に副原料を直に吹き込むインジェクションラ
ンスと、湯面上に酸素を吹き付ける酸素ランスを備えた
装置を例にして説明する。この脱リン処理装置3には、
脱リン材(酸化カルシウム)を収容するホッパ30と、
ホッパ30から切出した脱リン材を計量する計量ホッパ
31と、計量ホッパ31から脱リン材を溶銑鍋5に投入
する為のインジェクションランス32を含む投入通路
と、酸素ランス33等が設けられている。尚、排気ダク
ト34も設けられている。
【0035】インジェクションランス32と酸素ランス
33は夫々昇降可能に構成され、インジェクションラン
ス32にはガス供給源から不活性ガス(窒素ガス)が供
給され、この不活性ガスにより脱リン材が溶銑鍋5に輸
送される。脱リン処理では、脱リン処理装置3に溶銑鍋
5が搬送された状態で、インジェクションランス32を
下降させて下端部を溶銑鍋5の溶銑内に突っ込み、酸素
ランス33を下降させて下端部を溶銑の表面に臨ませ
て、溶銑に脱リン材と酸素を供給して行う。
【0036】図4、図5に示すように、スラグ回収装置
4は、前記脱ケイ脱硫処理と脱リン処理で発生した溶銑
スラグを溶銑鍋5から除去してスラグポット40に回収
する共通の装置であり、このスラグ回収装置4には、基
台41上に前後移動可能に支持されたノロ掻き機である
スラグ除去機42が設けられている。尚、排気ダクト4
4も設けられている。溶銑鍋5がスラグ回収装置4に搬
送され右側に傾斜した状態で、スラグ除去機42により
溶銑鍋5から溶銑スラグが除去される。尚、スラグ除去
機42については既存のものであるので詳細な説明を省
略する。
【0037】前記脱リン処理装置3で脱リン処理を行う
際のステーションと、スラグ回収処理装置4で溶銑鍋5
から溶銑スラグを除去回収するステーションが共通のス
テーションとなっており、スラグ回収処理では、脱リン
処理後に搬送台車6を走行させ溶銑鍋5を搬送しなくて
も溶銑鍋5を右側に傾斜させるだけで、スラグ除去機4
2により溶銑鍋5溶銑スラグを除去することができる。
尚、搬送台車6には溶銑鍋5を前後軸心回りに回動し傾
斜させるための回動機構7が設けられている。
【0038】スラグポット40はスラグポット台車43
に搭載され、スラグポット台車43が例えば左右方向に
走行してスラグポット40が搬送され、このスラグポッ
ト40が溶銑鍋5の近くの回収位置に位置している状態
で、前記のスラグ除去機42によるスラグ除去作業が行
われる。つまり、スラグ除去機42により溶銑鍋5から
除去した溶銑スラグがスラグポット40に投下されて回
収される。
【0039】次に、溶銑予備処理方法について図6の工
程図に基づいて説明する。ピット1にて溶銑を収容した
溶銑鍋5がクレーン15で搬送台車6に搭載され、その
搬送台車6が右方へ走行して溶銑鍋5が脱ケイ脱硫処理
装置2に搬送され、この脱ケイ脱硫処理装置2により先
ず溶銑鍋5の溶銑に対して脱ケイ処理(S1)が行わ
れ、溶銑に含まれるケイ素が溶銑スラグとなって溶銑か
ら分離する。その後、搬送台車6が右方へ走行して溶銑
鍋5がスラグ回収装置4に搬送され、このスラグ回収装
置4によりスラグ回収処理(S2)が行われ、脱ケイ処
理で発生した溶銑スラグが溶銑鍋5から除去されてスラ
グポット40に回収される。
【0040】次に、搬送台車6が左方へ走行して溶銑鍋
5が再度脱ケイ脱硫処理装置2に搬送され、この脱ケイ
脱硫処理装置2により溶銑鍋5の溶銑に対して脱硫処理
(S3)が行われ、溶銑に含まれる硫黄が溶銑スラグと
なって溶銑から分離する。その後、搬送台車6が右方へ
走行して溶銑鍋5が再度スラグ回収装置4に搬送され、
スラグ回収装置4によりスラグ回収処理(S4)が行わ
れ、脱硫処理で発生した溶銑スラグが溶銑鍋5から除去
されてスラグポット40に回収される。
【0041】脱リン処理を行う位置とスラグ回収処理を
行う位置は同じであるため、次に、搬送台車6を走行さ
せずに、脱リン処理装置3により溶銑鍋5の溶銑に対し
て脱リン処理(S5)とスラグ回収処理(S6)が続け
て行われる。脱リン処理では、溶銑に含まれるリンが溶
銑スラグとなって溶銑から分離し、スラグ回収処理で
は、その脱リン処理で発生した溶銑スラグが溶銑鍋5か
ら除去されてスラグポット40に回収される。尚、スラ
グ回収装置4では、異なる種類の溶銑スラグを夫々纏め
て異なるスラグポット40に回収するものとする。
【0042】以上のように、この溶銑予備処理設備Fに
よれば、脱ケイ処理と脱硫処理とを別々に実施可能な共
通の脱ケイ脱硫処理装置2を設けると共に、これら処理
装置2,3に共通のスラグ回収装置4を設け、更に、こ
の脱ケイ脱硫処理装置2と脱リン処理装置3、更にはピ
ット1及びスラグ回収装置4を接近させて配設し、クレ
ーンを用いずに搬送台車6をピット1と脱ケイ脱硫処理
装置2と脱リン処理装置3とスラグ回収装置4とに亙っ
て走行させてこれら処理装置2〜4に溶銑鍋5を搬送で
きるため、溶銑予備処理設備Fを小型にして設備コスト
を低減できる。
【0043】ピット1と脱ケイ脱硫処理装置2と脱リン
処理装置3とスラグ回収装置4とを直列状に配設したの
で、搬送台車6を直線的に走行させて溶銑鍋5をピット
1と処理装置2〜4に亙って搬送できるため、溶銑鍋5
の搬送負荷を著しく軽減することができ、これにより、
溶銑鍋5の搬送に要する時間、即ち、溶銑予備処理の全
体的な処理時間を格段に短縮することができる。つま
り、溶銑予備処理能力を高めることができ、その結果、
溶銑鍋5に収容した溶銑の温度が低下しすぎて、この溶
銑予備処理や次に行う脱炭素処理に支障をきたす虞もな
くなる。
【0044】脱ケイ脱硫処理と脱リン処理で発生した溶
銑スラグを溶銑鍋5から除去してスラグポット40に回
収する共通のスラグ回収装置4を設けたので、脱ケイ脱
硫処理装置2による脱ケイ処理と脱硫処理と脱リン処理
装置3による脱リン処理の各処理が終了する度に、搬送
台車6により溶銑鍋5を共通のスラグ回収装置4に搬送
し、そのスラグ回収装置4により、前記各処理により発
生した溶銑スラグを溶銑鍋5から除去してスラグポット
40に別々に回収することができる。つまり、複数種類
の溶銑スラグを分別して除去しスラグポット40に回収
できるため、複数種類の溶銑スラグ及びその中に残存し
ている未反応の副原料(脱ケイ材、脱硫材、脱リン材
等)について、再利用したり別の製品原料として使用し
易くなり、それらの利用価値が上がる。
【0045】脱リン処理装置3で脱リン処理を行う際の
ステーションと、スラグ回収処理装置4で溶銑鍋5から
溶銑スラグを除去回収するステーションが共通のステー
ションとなるように構成したので、脱硫処理の次のスラ
グ回収処理の後、搬送台車6を走行させ溶銑鍋5を搬送
しなくても脱リン処理を行うことができ、しかも、この
脱リン処理の後、同じく搬送台車6を走行させ溶銑鍋5
を搬送しなくてもスラグ回収処理を行うことができるた
め、溶銑予備処理の処理能力が一層高まる。
【0046】脱ケイ脱硫処理装置2に、脱ケイ材と脱硫
材を夫々収容する複数のホッパ20,21と、これらホ
ッパ20,21の一つ又は複数から切出した脱ケイ材又
は脱硫材を計量可能な共通の計量ホッパ22と、この計
量ホッパ22から脱ケイ材又は脱硫材を溶銑鍋5に投入
する為の共通の投入通路23とを設けたので、計量ホッ
パ22や投入通路23等を共通化した脱ケイ脱硫処理装
置2を、簡単且つ小型に構成して製作コストを低減する
ことができる。
【0047】尚、脱リン処理装置3で脱リン処理を行う
際のステーションとスラグ回収処理装置4で溶銑鍋5か
ら溶銑スラグを除去回収するステーションを共通のステ
ーションにすることは必須ではない。
【0048】尚、脱ケイ脱硫処理装置2、脱リン処理装
置3、スラグ回収装置4等については、前記実施形態以
外の種々の構成の装置を適用可能である。また、その
他、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で、前記変更形態以
外の種々の変更を付加した形態で実施することが可能で
ある。
【0049】
【発明の効果】 請求項1の溶銑予備処理設備によれ
ば、脱ケイ処理と脱硫処理とを別々に実施可能な共通の
脱ケイ脱硫処理装置と、これらの処理で発生した溶銑ス
ラグを溶銑鍋から除去してスラグポットに回収する共通
のスラグ回収装置を設け、更に、脱ケイ脱硫処理装置と
脱リン処理装置を接近させて配設すると共に、脱ケイ脱
硫処理装置と脱リン処理装置とスラグ回収装置を直列状
に配設して、これら処理装置に亙って搬送台車により溶
銑鍋を搬送できるため、溶銑予備処理設備を小型にして
設備コストを低減できる。
【0050】脱ケイ脱硫処理装置と脱リン処理装置とス
ラグ回収装置に亙って搬送台車を直線的に走行させ、そ
の搬送台車で溶銑鍋を搬送できるため、溶銑鍋の搬送負
荷を著しく軽減でき、これにより、溶銑鍋の搬送に要す
る時間、即ち、溶銑予備処理の全体的な処理時間を大幅
に短縮することができる。つまり、溶銑予備処理の処理
能力を高めることができ、その結果、溶銑鍋に収容した
溶銑の温度が低下して、この溶銑予備処理や次に行う脱
炭素処理を支障をきたす虞もなくなる。
【0051】しかも、脱ケイ脱硫処理装置による脱ケイ
処理と脱硫処理と脱リン処理装置による脱リン処理の各
処理が終了する度に、搬送台車により溶銑鍋を共通のス
ラグ回収装置に搬送し、そのスラグ回収装置により、前
記各処理により発生した溶銑スラグを溶銑鍋から除去し
てスラグポットに回収することができる。つまり、複数
種類の溶銑スラグを分別して除去しスラグポットに回収
できるため、複数種類の溶銑スラグ及びその中に残存し
ている未反応の副原料(脱ケイ材、脱硫材、脱リン材
等)について、再利用したり別の製品原料として使用し
易くなり、それらの利用価値が上がる。
【0052】請求項2の溶銑予備処理設備によれば、脱
リン処理装置で脱リン処理を行う際のステーションと、
スラグ回収処理装置で溶銑鍋から溶銑スラグを除去回収
するステーションが共通のステーションとなるように構
成したので、脱リン処理装置による脱リン処理後、搬送
台車を走行させ溶銑鍋を搬送しなくても、スラグ回収処
理装置により溶銑鍋から溶銑スラグを除去回収できるた
め、溶銑予備処理の処理能力を更に高めることができ
る。
【0053】請求項3の溶銑予備処理によれば、脱ケイ
脱硫処理装置に、脱ケイ材と脱硫材を夫々収容する複数
のホッパと、これらホッパの一つ又は複数から切出した
脱ケイ材又は脱硫材を計量可能な共通の計量ホッパと、
この計量ホッパから脱ケイ材又は脱硫材を溶銑鍋に投入
する為の共通の投入通路とを設けたので、脱ケイ脱硫処
理装置を簡単且つ小型に構成して製作コストを低減する
ことができる。
【0054】請求項4の溶銑予備処理方法によれば、脱
ケイ処理工程、脱硫処理工程、脱リン処理工程、スラグ
回収工程とを備え、これらの工程を夫々行う処理装置を
予め接近させて配設し、脱ケイ処理工程と脱硫処理工程
と脱リン処理工程の各工程が券了する度に、溶銑鍋を溶
銑スラグを回収する装置に搬送してそのスラグ回収工程
を行うので、溶銑鍋の搬送に要する時間、即ち、溶銑予
備処理の全体的な処理時間を短縮して、溶銑予備処理の
処理能力を高めることができ、しかも、脱ケイ処理工程
と脱硫処理工程と脱リン処理工程で発生した複数種類の
溶銑スラグを分別して除去しスラグポットに回収できる
ため、これら溶銑スラグ及びその中に残存している未反
応の副原料(脱ケイ材、脱硫材、脱リン材等)につい
て、再利用したり別の製品原料として使用し易くなり、
それらの利用価値が上がる。
【0055】請求項5の溶銑予備処理方法によれば、ケ
イ処理工程と脱硫処理工程とを共通の脱ケイ脱硫処理装
置で行うので、溶銑予備処理の全体的な処理時間を短縮
できるうえ、溶銑予備処理を行うための設備を小型にし
て設備コストを低減できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態に係る溶銑予備処理設備の配
置説明図である。
【図2】溶銑予備処理設備の全体の正面図である。
【図3】溶銑予備処理設備の溶銑棟の正面図である。
【図4】溶銑予備処理設備の転炉棟の正面図である。
【図5】溶銑予備処理設備の溶鋼棟の正面図である。
【図6】溶銑予備処理の工程を示すフローチャートであ
る。
【符号の説明】
F 溶銑予備処理設備 2 脱ケイ脱硫処理装置 3 脱リン処理装置 4 スラグ回収装置 5 溶銑鍋 6 搬送台車 20,21 ホッパ 22 計量ホッパ 23 投入通路 40 スラグポット
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) C21C 1/06 C21C 1/06 (72)発明者 三輪 幸一 神戸市中央区東川崎町3丁目1番1号 川 崎重工業株式会社神戸工場内 Fターム(参考) 4K012 AC01 4K014 AA01 AA02 AA03 AB03 AB04 AC03 AC08 AC11 AC14 AC16 AC17 AD01 AD14 AD23 AD27 AE01

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 溶銑の脱炭素処理前に、溶銑鍋に収容し
    た溶銑に含まれるケイ素と硫黄とリン等の不純物を予め
    除去する溶銑予備処理設備において、 前記溶銑に対して脱ケイ処理と脱硫処理とを別々に実施
    可能な共通の脱ケイ脱硫処理装置と、この脱ケイ脱硫処
    理装置に接近させて配設し溶銑に対して脱リン処理を行
    う脱リン処理装置と、これら脱ケイ脱硫処理と脱リン処
    理で発生した溶銑スラグを溶銑鍋から除去してスラグポ
    ットに回収する共通のスラグ回収装置とを設け、 前記脱ケイ脱硫処理装置と脱リン処理装置とスラグ回収
    装置を直列状に配設すると共に、これらの装置に亙って
    前記溶銑鍋を搬送する搬送台車を設けたことを特徴とす
    る溶銑予備処理設備。
  2. 【請求項2】 前記脱リン処理装置で脱リン処理を行う
    際のステーションと、スラグ回収処理装置で溶銑鍋から
    溶銑スラグを除去回収するステーションが共通のステー
    ションとなるように構成したことを特徴とする請求項1
    に記載の溶銑予備処理設備。
  3. 【請求項3】 前記脱ケイ脱硫処理装置に、脱ケイ材と
    脱硫材を夫々収容する複数のホッパと、これらホッパの
    1つ又は複数から切出した脱ケイ材又は脱硫材を計量可
    能な共通の計量ホッパと、この計量ホッパから脱ケイ材
    又は脱硫材を溶銑鍋に投入する為の共通の投入通路とを
    設けたことを特徴とする請求項1又は2に記載の溶銑予
    備処理設備。
  4. 【請求項4】 溶銑の脱炭素処理前に、溶銑鍋に収容し
    た溶銑に含まれるケイ素と硫黄とリン等の不純物を予め
    除去する溶銑予備処理方法において、 前記溶銑からケイ素を除去する脱ケイ処理工程と、溶銑
    から硫黄を除去する脱硫処理工程と、溶銑からリンを除
    去する脱リン処理工程と、これらの各処理工程で発生し
    た溶銑スラグを溶銑鍋から取除いて回収するスラグ回収
    工程とを備え、 これらの工程を夫々行う処理装置を予め接近させて配設
    し、脱ケイ処理工程と脱硫処理工程と脱リン処理工程の
    各工程が終了する度に、溶銑鍋を溶銑スラグを回収する
    装置に搬送してそのスラグ回収工程を行うことを特徴と
    する溶銑予備処理方法。
  5. 【請求項5】 前記脱ケイ処理工程と脱硫処理工程とを
    共通の脱ケイ脱硫処理装置で行うことを特徴とする請求
    項4に記載の溶銑予備処理方法。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009191288A (ja) * 2008-02-12 2009-08-27 Jfe Steel Corp 溶銑への脱硫剤供給装置及び脱硫剤供給方法
JP2010116585A (ja) * 2008-11-11 2010-05-27 Nisshin Steel Co Ltd 脱硫装置用インペラ交換装置及び脱硫装置用インペラ
JP2014201749A (ja) * 2013-04-01 2014-10-27 株式会社神戸製鋼所 溶銑処理工場

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