JP2002146087A - 装飾体及びその製造方法 - Google Patents

装飾体及びその製造方法

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JP2002146087A
JP2002146087A JP2000348319A JP2000348319A JP2002146087A JP 2002146087 A JP2002146087 A JP 2002146087A JP 2000348319 A JP2000348319 A JP 2000348319A JP 2000348319 A JP2000348319 A JP 2000348319A JP 2002146087 A JP2002146087 A JP 2002146087A
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哲行 宮代
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治将 田原
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Abstract

(57)【要約】 【課題】多様な意匠的効果を発現する凹凸状の装飾部を
備える装飾体を提供する。 【解決手段】表面に開孔される複数の凹部20と、この
凹部20の辺縁部に形成される複数の凸部30とを有す
る装飾部10を備える装飾体1とする。この装飾体1に
よると、凹20部と凸部30との組み合わせにより多様
な意匠的効果が発現される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、装飾体に関し、
特に、表面に微細な凹部又は凸部を備えることにより意
匠的効果を発揮する装飾体に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、シール材、プロテクター材等の機
能的部材においても、外部から視認される表面部の装飾
性に対する要求が高まってきている。このため、かかる
部材の表面に、装飾用の別部材を別工程で付与したり、
あるいは、装飾のために材料中に装飾用の粒子を含ませ
たりすることが行われている。例えば、車両等の内装面
において視認される表面部を有するドアオープニングト
リム等のトリム材においては、内装用ファブリックと同
様の生地をその表面に貼り付けることが行われている。
また、建築用目地材においては、珪砂やセラミックス粒
を樹脂に含有させて成形してモルタル調にすることが行
われている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、別部材
を別個に付与するのは、製造工程が煩雑になるととも
に、別部材の固着強度にも問題が発生しやすく、引いて
は装飾性の低下を引き起こす可能性がある。また、装飾
用粒子等を添加する場合には、強度や成形性を確保する
上で困難が伴う他、粒子の脱落によって装飾性が低下す
るというおそれもある。また、このような装飾性は、主
として微細な凹凸によって発現されるものであるが、例
えば、上述のように生地(起毛)調あるいはモルタル調
とするには、実際には、全く異なる凹凸形態を付与する
必要がある。
【0004】そこで、本発明は、多様な意匠的効果を発
現できる凹凸状の装飾部を備える装飾体を提供すること
を目的とする。また、本発明は、安定して装飾性を発揮
できる凹凸状の装飾部を備える装飾体を提供することを
目的とする。また、簡易に凹凸状部による装飾性を付与
できる装飾体の製造方法を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記した課題を解決する
ための手段として、本発明者らは、以下の発明を創出し
たものである。すなわち、本発明は、表面に開孔される
複数の凹部と、この凹部の辺縁部に形成される複数の凸
部、とを有する装飾部を備える、装飾体を提供する。こ
の装飾体によれば、これらの凹部と凸部との組み合わせ
により、多様な意匠的効果を得ることができる。
【0006】また、本発明によれば、マトリックスと、
このマトリックスに分散されるカプセルとを有する装飾
部を備え、この装飾部の表面には、外方に開口して存在
するカプセルの残部によって形成される凹部及び/又は
凸部を備える、装飾体が提供される。この装飾体によれ
ば、装飾部の表面に、凹部及び/又は凸部が安定して保
持される。また、この凹部及び/又は凸部によれば多様
な意匠的効果が発現される。なお、カプセルが弾性体の
場合には、やわらかな触感や質感も発現される。
【0007】また、本発明によれば、これらの装飾体を
備えるシール材、プロテクター材、及び目地材が提供さ
れる。これらの部材によれば、機能性とともに高い装飾
性が発現される。
【0008】また、本発明によれば、装飾体を製造する
方法も提供される。この方法は、ガスあるいはガス化成
分を内包する熱膨張性カプセルと、ゴム又は熱可塑性樹
脂、とを含む組成物を加熱して成形する工程を有し、こ
の成形工程中、あるいはこの成形工程後に、成形体の表
面にある前記熱膨張性カプセルの少なくとも一部を破壊
する方法である。この方法によれば、表面に開孔される
複数の凹部と、この凹部の辺縁部に形成される複数の凸
部、とを表面に有する装飾部を備える装飾体を得ること
ができる。同時に、マトリックスと、このマトリックス
に分散されるカプセルとを有する装飾部を備え、この装
飾部の表面には、外方に開口して存在するカプセルの残
部によって形成される凹部及び/又は凸部を備える、装
飾体を容易に得ることができる。
【0009】
【発明の実施の形態】(装飾体)本装飾体の特徴である
表面の凹凸形態の一形態の断面図を図1に示し、その平
面図を図2に示す。本発明の装飾体1は、表面に開孔さ
れる複数の凹部20と、この凹部20の辺縁部22に形
成される複数の凸部30、とを表面に有する装飾部10
を備えている。
【0010】本装飾体1における装飾部10について
は、その材料について特に限定しないが、そのマトリッ
クス12としては、各種合成樹脂及び/又は各種のゴ
ム、あるいはその他の高分子材料を主体とすることが好
ましい。熱可塑性樹脂を含有することが好ましい。かか
る材料は容易に加熱により成形(特に押出成形)され、
形状付与の自由度が高く、シール材、プロテクター材、
目地材を始めとして各種の部材に本装飾体を用いること
ができる。また、好ましくは、弾性変形性及び/又は可
撓性を備えている。この場合、シール材、プロテクター
材、目地材等において優れた機能を容易に発揮でき、ま
た、装着できる部位の自由度が高くなる。
【0011】マトリックス12の構成成分としては、特
に限定しないで、各種ゴム及び/又は熱可塑性樹脂を用
いることができる。ゴムとしては、天然ゴムの他、アク
リルゴム、エチレン−アクリルゴム、ブチルゴム、クロ
ロスルホン化ポリエチレン、エチレン−プロピレンゴム
(EPM、EPDM)、フッ素ゴム、クロロプレンゴ
ム、ニトリルゴム、ブタジエンゴム、イソプレンゴム、
スチレン−ブタジエンゴム等の各種合成ゴムを使用する
ことができる。また、熱可塑性樹脂としては、塩化ビニ
ル樹脂、オレフィン系樹脂、スチレン系樹脂等を使用す
ることができる。また、熱可塑性エラストマーを使用す
ることもできる。熱可塑性エラストマーとしては、スチ
レン系、オレフィン系、エステル系、ポリアミド系、塩
化ビニル系、ウレタン系等の各種熱可塑性エラストマー
を使用できる。また、熱可塑性エラストマーは、2種以
上を組み合わせて用いることもできる。好ましくは、オ
レフィン系、スチレン系、塩化ビニル系等から選択され
る1種あるいは2種以上を使用することができる。
【0012】装飾部10のマトリックス12には、装飾
性を考慮して、各種の材料を含むことができる。例え
ば、マトリックス12に所望の色を付与する粒子状体や
薄片状体や、金属調外観を付与しうる粒子状あるいは薄
片状メタリック材料、砂地調あるいはモルタル調外観を
付与しうる粒子状あるいは薄片状の無機質系材料、繊維
質状外観を付与しうる繊維材料等である。さらに、マト
リックス12を着色するために、各種の着色材料を付与
することができる。特に、マトリックスがグレー系であ
ると、砂地調あるいはモルタル調の外観を容易に得られ
る。
【0013】マトリックス12は多孔質であってもよ
い。多孔質体の場合、孔部は独立状でも連続状であって
もよいが、独立気泡を主体として通気遮断性能を備えて
いることが好ましい。マトリックス12内に分散される
気泡は、マトリックス12のみをその隔壁として有して
形成されていてもよいが、好ましくは、図3に示すよう
に、隔壁はマトリックス12中に分散されるカプセル1
4によって形成されている。カプセル14は、外殻とそ
の内部に内包されるガスから構成されている。
【0014】カプセル14の形状は特に限定せず、紡錘
形状、略球形状、不定形状、棒状等各種形態を取り得る
が、マトリックス12内における分散性及び意匠的効果
の点から略球形状であることが好ましい。なお、カプセ
ル14によって完全に内包されるガスが密閉されている
ことが好ましいが、部分的にカプセル14の外殻が欠失
してカプセル14としてのガスバリア性を完全に有して
いなくてもよい。分散されるカプセル14の外径(最大
外形寸法)は、おおよそ同じであってもよいが、2種以
上の異なる外径を有することが好ましい。より好ましく
は、不規則に異なる外径を有する。多種類の外径を有し
ている方が、多様な意匠的効果が発現される。また、カ
プセル14の外径は、10μm以上500μm以下であ
ることが好ましく、より好ましくは、50μm以上30
0μm以下である。
【0015】カプセル14の外殻の材料は、基本的に
は、マトリックス12と異なる熱的性質を有することが
好ましい。特に、マトリックス12が加熱により成形さ
れる場合においては、マトリックスの軟化温度よりも高
い軟化温度を備える材料であることが好ましい。例え
ば、ポリ塩化ビニリデン、塩化ビニリデン−アクリロニ
トリル共重合体、ポリアクリロニトリル、アクリルニト
リル系共重合体、ポリ塩化ビニル等である。カプセル1
4に内包されるガスは、特に限定しないが、n−ペンタ
ン、n−ヘキサン、n−ブタン、イソブタン、イソペン
タン等の低沸点炭化水素等等とすることができる。ま
た、空気、二酸化炭素の他、窒素、アルゴン等の不活性
ガスとすることもできる。
【0016】マトリックス12中でかかる存在形態を形
成することのできるカプセル14としては、例えば、既
に膨張されたいわゆる熱膨張性カプセルや、内部に空気
を内包するカプセル状成形体がある。ここで、熱膨張性
カプセルとは、熱可塑性の外殻を有し、加熱により外殻
が軟化するとともに内包されるガスも気化、熱分解等し
て体積膨張して、最終的に成形体中においてガスを内包
するカプセルとして保持されるものである。なお、本明
細書において熱膨張性カプセルとは、熱膨張性を備えて
いてかつ未だ膨張していないカプセルを意味する。な
お、このような既膨張のカプセルとしては、例えば、エ
クスパンセルマイクロスフェアー(日本フィライト株式
会社製)、マツモトマイクロスフェアー(松本油脂株式
会社製)等を使用することができる。また、同様に、こ
のような既膨張のカプセルを供給しうる熱膨張性カプセ
ルも、エクスパンセルマイクロスフェアー(日本フィラ
イト株式会社製)、マツモトマイクロスフェアー(松本
油脂株式会社製)等として供給されている。マトリック
ス12にカプセル14が分散されている場合、マトリッ
クス12とカプセル14との熱的性質が異なることが多
いため、通常、マトリックス中においてカプセルの形態
を、少なくとも光学顕微鏡下において確認することがで
きる。マトリックス12におけるカプセル14の配合比
率は、好ましくは、装飾部全体の重量に対するカプセル
の重量比で、0.1重量%以上5重量%以下である。
【0017】本発明の装飾体は、その表面に、凹凸状の
形態を有している。すなわち、第1の凹凸形態は、表面
に開孔される複数の凹部20、及びこれらの凹部の辺縁
部に形成される複数の凸部30、とを備えている。これ
により、従来にない新規な凹凸形態が付与される。この
形態においては、凹部20は、表面に開孔されており、
マトリックス12によって囲繞される開孔辺縁部22を
有している。すなわち、本発明における凹部20は、表
面の端から端を横断するような溝状の開孔形態を包含し
ない。凹部20の開孔形状は、具体的には、略円形状、
多角形状、あるいは不定形状の各種形状を取りうるが、
好ましくは、略円形状である。略円形状であると、均一
な表面凹凸形状がえられやすい。複数の凹部20の開孔
形状は異なっていてもよいが、好ましくは,同一あるい
は類似の形状である。同一あるいは類似形状であると、
その形態の規則性から、一定の意匠的効果が効果的に得
られる。特に、略円形状の凹部を多数、好ましくは密集
して備えることにより、起毛形状の外観が得られる。ま
た、凹部20は、表面において不規則に配置されている
ことが好ましい。不規則な配置であると、天然素材を利
用した装飾部に近い素材感が得られやすい。
【0018】凸部30は基本的には、凹部20の辺縁形
状の少なくとも一部に対応する凸状の輪郭形状を取る。
すなわち、辺縁の全体形状に対応するリング形状を取っ
てもよいし、凹部20の辺縁の一部の形状を取っていて
もよい。凹部20が近接して集合している場合には、凸
部30は、連続して略ネットワーク状に表面に形成され
る場合もある。
【0019】このような凹部20と凸部30とが、表面
に配置されることにより、多様な意匠効果が発現され
る。特に、マトリックスに異なる内径の凹部が形成され
ている場合に、意匠的効果は大きくなる。また、凹部2
0の深さが異なる場合や凸部30の突出高さが異なって
いる場合にも、意匠的効果は大きくなる。この場合、凸
部30の大きさや形状は凹部20に起因する。さらに、
得られる意匠的効果は、凹部20の深さあるいは凸部3
0の突出程度によっても多様化させることができる。な
お、表面における凹部20あるいは凸部30の存在割合
を変えることによっても、意匠的効果を多様化させるこ
とができる。
【0020】また、マトリックス12中にカプセル14
が分散されている場合においては、特に、次の第2の形
態を取る。すなわち、図3に示すように、装飾部10の
表面では、複数のカプセル14が外方に開口して存在さ
れており、これらのカプセル14の開口端縁を含む残部
16によって形成される凹部20及び/又は凸部30を
備えている。この凹部20は、カプセル残部(外殻)1
6のマトリックス12側を主体として形成され、前記第
1の形態の凹部20の特徴も備えている。また、凸部3
0は、カプセルの外殻残部16の開口端縁を主体として
形成され、第1の形態の凸部30の特徴を備えている。
凸部30は、カプセルの外殻残部16とともにマトリッ
クス12の一部を構成部分とする場合もある。
【0021】このような凹凸形態は、主として、装飾部
10の表面側に存在するカプセル14が、破壊されて形
成されるものである。特に、加熱により、溶融あるいは
膨張して破壊されて開口することによって形成される場
合には、その開口端縁の形状等が変化に富むものとな
り、好ましい意匠的効果が得られる。かかる凹凸形態
を、図4及び図5に示す。これらの形態においては、特
に、カプセルの外殻残部16を主体として凸部30が形
成されており、その凸部30の形状、大きさ、材質、色
等によって多彩な意匠的効果を発現させることができ
る。凸部30が、薄皮状あるいは繊維状であると起毛状
の外観を容易に得ることができる。また、カプセル外殻
残部16が、柔軟性を有する場合には、柔軟性のある触
感や質感を備えている。
【0022】なお、図3ないし図5に示すように、カプ
セルの外殻残部16により凹部20が形成されている場
合には、凹部20の凹部形態は、カプセル14の外殻の
端部の内表面側の形状に対応することになる。したがっ
て、カプセル14が略球状であって、その外殻端部の内
表面が略球状の凹面を有している場合には、図3ないし
図5に示すように、当該凹面の底面を有し、かつ開孔形
状が略円形の凹部20が得られる。おおよそのすべての
凹部20が略円形状で、底面が略球内面状の凹面を有す
ることにより、高い意匠的効果が得られる。
【0023】また、異なる外径のカプセルが分散されて
いる場合には、異なる内径の凹部20や異なる深さの凹
部20が形成される。また、カプセル14のマトリック
ス12に対する侵入深度によっても、異なる内径や異な
る深さの凹部20が形成される。さらに、異なる外径の
カプセル14が分散されている場合には、異なる突出程
度や異なる形状(特に外形や輪郭形状)の凸部30が形
成されている。
【0024】なお、このような表面凹凸形態において
は、特に,カプセル14により表面凹凸形態が得られて
いる場合、同時に、未破壊のカプセル14の外殻で構成
される凸部を備えることにより、また、異なる意匠効果
が付与される。特に、上記した表面凹凸形態の他に、未
破壊カプセル14による凸部を備えることにより、砂地
あるいはモルタル調の外観を得られやすくなる。当該カ
プセルによる凸部は、前記した凸部とは異なる形態の凸
部であり、またカプセルの侵入深度によって異なる外径
や形状、突出高さを備えるためである。
【0025】このような表面凹凸形態を有する装飾部に
おいて、特に、凹部20の内径が、50μm以上300
μm以下の場合には、起毛状であり、スエード調の外観
を肉眼で視認することができる。一方、装飾部の表面に
おける単位面積あたりのカプセル(破壊及び未破壊の双
方を含む)数を調整することによって、装飾部の外観に
一定の効果を付与することができる。例えば、装飾部表
面におけるカプセル数が20個/mm2以下の場合に
は、装飾部はモルタル調を呈するようになり、20個/
mm2を超えると、起毛状あるいはスエード調を呈する
ようになる。特に、装飾部を構成する全材料(マトリッ
クス及びカプセルを含む)に対するカプセルの配合量が
0.1〜1.5重量%の範囲であると、好ましいモルタ
ル調外観を得ることができる。0.1重量%未満である
と、凹凸形態が不充分であり、1.5重量%を超えると
破裂するカプセルの比率が顕著に増えるためモルタル調
の外観から離れるからである。より好ましくは、0.3
〜1.0重量%である。また、モルタル調外観を得るに
は、装飾部表面積に対するカプセルの占有面積が80%
未満であることが好ましい。さらに、装飾部表面におけ
るカプセルの個数が20個/mm2未満であると好まし
い。また、カプセルの配合量が1.5〜5.0重量%で
あると、好ましい起毛状の外観を得ることができる。
1.5重量%未満であると、装飾部表面におけるカプセ
ルの占有率が少なすぎて起毛状になりにくく、5.0重
量%を越えると、カプセルが多いために装飾部表面が粗
くなりすぎるからである。より好ましくは、2〜4重量
%である。また、起毛状外観を得るには、装飾部表面積
に対するカプセルの占有面積が80%以上であることが
好ましい。さらに、装飾部表面におけるカプセルの個数
が20個/mm2以上であると好ましい。
【0026】なお、このような装飾部10の表面の凹凸
形態に対しては、種々の装飾や処理を施すこともでき
る。特に、カプセル14を備える場合には、カプセル1
4の外観とマトリックス12の外観とを異なるように組
み合わせることにより、種々の意匠効果が期待される。
例えば、カプセル14の色をマトリックス12の色と調
和させること、具体的には、同系色、反対色や調和色を
含む異色とすることができる。また、質感的な差を付与
することもできる。
【0027】また、マトリックス12にカプセル14及
び/又はマトリックス12と異なる外観の微粒子を含ま
せるようにすることによっても、意匠的効果が向上す
る。表面の凹凸形態に加えて、不規則に当該微粒子が分
散されるからである。特に、天然の砂に近似された装飾
部10を得ることができる。また、この微粒子による凸
形状も付与される。
【0028】さらに、装飾部10の表面に対して、塗料
等の着色材料を付与して、模様を付与することもでき
る。この場合、マトリックスやカプセルと同系色あるい
は異色の斑点模様を付与することが好ましい。特に、不
規則な配列の斑点模様とすることが好ましい。
【0029】装飾部10の表面には、その機能上の特性
させることのできる処理が施されていてもよい。特に、
合成樹脂系皮膜(塗膜)が付与されていることが好まし
い。例えば、ごみや汚れの付着性を低下させて耐汚染性
を付与するために、シリコーン系あるいはフッ素系樹脂
で被覆されていてもよい。また、耐候性を向上させるた
めに、各種の耐候性コーティングが付与されていてもよ
い。かかるコーティング皮膜としては、シリコーン樹脂
系、アクリル樹脂系、ウレタン樹脂系、及びこれらの混
合樹脂系(例えば、アクリル・ウレタン系樹脂)の保護
材であることが好ましい。図1及び図3の装飾部10の
表面に皮膜40、50を施した状態を、それぞれ、図6
及び7に示す。
【0030】なお、かかる装飾体1は、適当な基材に備
えられて、各種用途に用いられる。特に、装飾部10が
ゴム又は熱可塑性樹脂を有する場合において、ゴム又は
熱可塑性樹脂を有する基材に供えられることが好まし
い。装飾体1として全体に弾性変形能及び/又は可撓性
を備えるからである。また、一体成形体であることが好
ましく、より好ましくは押出成形体である。
【0031】本発明の装飾体は、単独に各種の表面装飾
用の装飾体として用いられる。例えば、家具調度品、電
化製品、車両内外装の表面装飾体である。また、シール
材、プロテクター材、及び目地材等に好ましく使用さ
れ、シール材としては、車両用トリム材、建築用トリム
材を含む各種トリム材を包含し、プロテクター材として
は、家具のコーナー部の保護部材やコーナー部によるケ
ガ防止用の保護部材の他、車両のコーナー部の保護部材
を包含し、目地材としては、内装用及び外装用の建築用
目地材を包含する。これらは、好ましくは長尺状体であ
り、押出成形体であることがより好ましい。
【0032】(装飾体の製造方法)次に、本発明の装飾
体を製造するのに好適な方法について説明する。本発明
の装飾体は、好ましくは、ガスあるいはガス化成分を内
包する熱膨張性カプセルと、ゴム又は熱可塑樹脂、とを
含む組成物を加熱して成形する工程を有し、この成形工
程中、あるいはこの成形工程後に、成形体の表面にある
熱膨張性カプセルの少なくとも一部を破壊する、方法に
よって製造される。この方法によれば、前記した本発明
の凹凸形態が容易に得られる。本方法は、具体的には、
ゴム又は熱可塑性樹脂を含有する組成物を加熱し成形す
る工程を有し、とくに、ゴム成分を含む場合には、成形
工程後に、加硫工程を有することもある。成形後におい
て、カプセルを破壊する工程を備える場合であって、加
硫工程を有する場合には、加硫工程と同時に行ってもよ
く、また、別工程で行ってもよい。なお、本発明におい
て破壊とは、機械的手段、化学的あるいは物理的手段に
よる破壊を包含する。好ましくは、加熱による破壊であ
る。加熱による破壊には、溶融による破壊と破裂(膨張
を伴う)による破壊との双方を包含する。
【0033】この装飾体用の組成物は、熱膨張性カプセ
ルと、ゴム又は熱可塑性樹脂とを含有している。熱膨張
性カプセルは、本発明の装飾体の装飾部においてマトリ
ックス内に分散されるカプセルの原材料でもある。熱膨
張性カプセルは、ガスバリア性(ガスを通過させない性
質)を有する熱可塑性材料からなる外殻を有している。
たとえば、塩化ビニリデン−アクリロニトリル共重合
体、ポリ塩化ビニリデン、ポリアクリロニトリル、アク
リロニトリル系共重合体、ポリ塩化ビニル等が使用され
る。かかるカプセルは、ガスあるいは加熱により分解等
してガス化する成分を内包している。かかる内包成分
は、固形でもよく液状でもよいが、例えば、低沸点炭化
水素等であり、n−ペンタン、n−ヘキサン、n−ブタ
ン、イソブタン、イソペンタンを挙げることができる。
【0034】このような熱膨張性カプセルの外殻は、そ
の材料に由来する軟化温度を有し、この軟化温度が、カ
プセルの発泡開始温度(Tstart℃)となる。カプセル
の発泡開始温度は、90℃以上であることが好ましい。
また、成形用組成物の混練時の温度よりも高いことが好
ましい。また、より好ましくは、成形温度よりも高いこ
とが好ましい。また、加硫温度よりも低いことが好まし
い。具体的には、100℃以上であることがより好まし
い。さらに好ましくは、100℃以上130℃以下であ
る。また、この外殻は、その材質や膜厚に基づいてカプ
セルの破裂温度(Tmax℃)を有している。かかる破裂
温度は、カプセルの外殻が最大限膨張する温度でもあ
る。破裂温度は、成形温度よりも30℃以上高く、加硫
温度よりも低いことが好ましい。具体的には、150℃
以上200℃以下であることが好ましい。なお、カプセ
ル破裂温度は、カプセルが常圧下に存在する状態におい
て破裂する温度である。したがって、マトリックス内部
に存在する状態では、マトリックスの圧力によって破裂
が防止される。かかる熱膨張性カプセルとしては、例え
ば、発泡開始温度が120〜128℃で、破裂温度が1
61〜171℃である熱膨張性カプセル(例えば、エク
スパンセル091DUが該当する)や、発泡開始温度が
116〜126℃、破裂温度が188から198℃の熱
膨張性カプセル(例えば、エクスパンセル092−12
0DU)を好ましく用いることができる。
【0035】また、熱膨張性カプセルの外殻は熱膨張後
冷却された後においても弾性あるいは柔軟性を有するも
のであることが好ましい。このような外殻によれば、装
飾体の表面に弾性的あるいは柔軟性のある触感や質感を
付与することができる。
【0036】熱膨張性カプセルは異なる外径を有するも
のを使用することが好ましい。熱膨張の程度の差によ
り、表面に現れるカプセルの外径範囲がより広くなるか
らである。好ましくは、平均直径が5〜50μmのカプ
セルを使用することが好ましい。5μm未満であると、
混合均一性を得るのが困難であり、50μmを越える
と、混練時に破壊される恐れがあるからである。また、
かかる範囲であると、好ましい外観が得られる。また、
熱膨張性カプセルの配合量は、例えばモルタル調外観を
得ようとする場合には、装飾部の材料組成物100重量
部に対して0.1〜1.5重量部とすることが好まし
く、より好ましくは、0.3〜1.0重量部である。ま
た、起毛状外観を得ようとする場合には、同1.5〜5
重量部とすることが好ましく、より好ましくは2〜4重
量部である。
【0037】このような熱膨張性カプセルとしては、例
えば、エクスパンセルマイクロスフェアー(日本フィラ
イト株式会社製)、マツモトマイクロスフェアー(松本
油脂株式会社製)等を使用することができる。
【0038】本方法の組成物に使用されるゴムまたは熱
可塑性樹脂としては、特に限定しないが、各種ゴム及び
/又は熱可塑性樹脂を用いることができる。ゴムとして
は、天然ゴムの他、アクリルゴム、エチレン−アクリル
ゴム、ブチルゴム、クロロスルホン化ポリエチレン、エ
チレン−プロピレンゴム(EPM、EPDM)、フッ素
ゴム、クロロプレンゴム、ニトリルゴム、ブタジエンゴ
ム、イソプレンゴム、スチレン−ブタジエンゴム等の各
種合成ゴムを使用することができる。また、熱可塑性樹
脂としては、塩化ビニル樹脂、オレフィン系樹脂、スチ
レン系樹脂等を使用することができる。また、熱可塑性
エラストマーを使用することもできる。熱可塑性エラス
トマーとしては、スチレン系、オレフィン系、エステル
系、ポリアミド系、塩化ビニル系、ウレタン系等の各種
熱可塑性エラストマーを使用できる。また、熱可塑性エ
ラストマーは、2種以上を組み合わせて用いることもで
きる。好ましくは、オレフィン系、スチレン系、塩化ビ
ニル系等から選択される1種あるいは2種以上を使用す
ることができる。
【0039】本発明の装飾用組成物には、各種添加材料
を含めることができる。この場合、上記装飾体において
説明したような、着色材料、微粒子等の装飾用の添加材
の他、各種添加材を含めることができる。例えば、カプ
セルとマトリックスとがそれらの外観(色、質感等)に
おいて異なるあるいは調和するように、カプセル及びマ
トリックスを組み合わせることができる。また、組成物
にマトリックス及び/又はカプセルと異なる外観(特に
色や質感)の微粒子を含ませるようにすることもでき
る。かかる微粒子の材質は特にとわないが、好ましく
は、成形温度及び/又は加硫温度で軟化しても溶融しな
い温度特性を有する熱可塑性材料であることが好まし
い。
【0040】次いで、少なくとも、本発明の装飾用の組
成物を、適当な温度で十分に混練して均一化した後、成
形可能な粘度を維持して各種成形方法に基づく成形型に
供給して、成形工程を実施する。この成形工程により、
装飾部を有する成形体が得られる。本発明方法は、好ま
しくは、押出成形方法に適用される。装飾用組成物がゴ
ム成分を含有する場合、成形工程後に、加硫工程で実施
される。
【0041】装飾用組成物は、そのまま成形型に供給さ
れてもよいが、他の組成物と同時に成形型に供給して、
2種以上の組成物からなる成形部分を備える一体成形体
とすることもできる。特に、押出成形型によって同時一
体成形することが好ましい。また、他の組成物を同時に
成形型に供給せずに、装飾用組成物とは別個の成形型に
供給し、成形後、融着可能な軟化状態の間に、装飾用成
形体に一体化することもできる。この場合、それぞれの
成形部を好ましい成形温度条件で成形することができ
る。さらに、他の組成物を第1の成形型にて成形後に、
完全に冷却しない状態で第2の成形型に移送し、この第
2の成形型にて装飾用組成物を供給して装飾部を付与す
ることもできる。
【0042】このように他の基材との一体成形体とする
場合、好ましくは、例えば、シール性、プロテクタ性等
を備える基材を成形する基材用組成物を一体成形するこ
とが好ましい。このようにして、シール材やプロテクタ
材、目地材を成形すると、装飾部の一体性の高い製品を
得ることができる。基材用組成物には、好ましくは、装
飾用組成物と同様のゴムあるいは熱可塑性樹脂を含む。
また、必要に応じて発泡剤等を含めることができる。他
の基材用組成物も同時に使用する場合には、本装飾用組
成物が、最終的に得られる成形体の表面側を構成するよ
うにする。
【0043】熱膨張性カプセルを成形工程中において破
壊するには、カプセルの外殻が溶融あるいは破裂するよ
うな温度条件で成形を行うことが好ましい。具体的に
は、前記したカプセルの破裂温度以上の温度を成形温度
とする。表面におけるカプセルの破壊率を成形温度によ
り調節することができる。破裂温度から30℃未満の範
囲においては、全部のカプセルが破裂されることは通常
なく、破裂したカプセルと未破裂のカプセルとが共存す
る。また、破裂温度から50℃を超えると、おおよそ全
カプセルが破壊される。なお、成形工程において破壊工
程を実施する場合には、装飾用組成物は加硫を要するゴ
ム成分を含有しない、熱可塑性樹脂材料であることが好
ましい。
【0044】破壊工程においては、成形体の表面に存在
するカプセルが加熱され溶融及び/又は膨張限度を超え
ることにより破裂する。破裂され開口したカプセルの残
部によって、凹部や凸部が形成される。凹部は、主とし
て、残部の底部付近によって構成され、凸部は、主とし
て、残部の開口端縁部によって構成される。これによ
り、表面に複数に開孔される複数の凹部と、凹部の辺縁
部から延出形成される複数の凸部からなる、本発明の装
飾部に特徴の表面凹凸形態が得られる。なお、成形体の
内側では、カプセルは破裂されることなく、それぞれが
独立した気泡を維持して膨張される。これにより、独立
気泡状の多孔体である成形体が得られる。また、これに
より、体積膨張され厚肉化され、組成物の材料によって
は弾性体となる。
【0045】例えば、押出成形法に本発明方法を適用す
る場合に、成形工程にて破壊工程を実施するには、成形
工程にてカプセルの破裂温度以上に組成物を加熱する。
口金から押し出される成形体は、その表面側ではカプセ
ルに対する圧力が低下するために、破裂等し、その結
果、表面凹凸形態が得られる。
【0046】破壊工程を成形工程後に実施することもで
きる。この場合、成形工程を、カプセルが破壊されない
程度の温度にて成形するようにすることが好ましい。破
壊工程を成形後に実施する場合、破壊工程では、各種手
段を採り得るが、装飾部成形体の表面を、前記カプセル
の破裂温度以上に加熱するようにすることが好ましい。
また、破壊工程は、成形後、成形体の温度が十分に高い
時点において実施することが好ましいため、成形工程の
直後に行うことが好ましい。例えば、押出成形の場合、
押出口から押出し直後に加熱するようにする。成形直後
に装飾部表面を急速加熱するには、マイクロ波により加
熱することが好ましい。また、マイクロ波加熱に、通常
の赤外線加熱等の輻射熱も同時にあるいは引き続いて使
用することも好ましい。輻射熱を使用する場合、熱風を
使用することが好ましい。なお、装飾部以外を加熱しな
いように、熱を遮断するマスクを使用することが好まし
い。
【0047】装飾用組成物や基材用組成物はゴム成分を
含有して加硫を要する場合には、加硫工程において同時
に破壊工程を実施することもできる。加硫工程において
破壊工程を実施する場合においても、成形直後に装飾部
表面を適切に加熱することが好ましい。このため、加硫
工程において、まずマイクロ波により加熱し、同時にあ
るいは次いで輻射熱により加熱することが好ましい。ま
た、輻射熱を利用する場合、熱風を利用することが好ま
しい。なお、加硫工程において破壊工程を実施する場合
にも、先に実施される成形工程では、カプセルが破壊さ
れない程度に加熱して成形することが好ましい。
【0048】加硫工程が実施される場合であっても、こ
の加硫工程の後に破壊工程を実施することもできる。破
壊工程は、特に、装飾部表面のみを加熱すれば足りるた
め、破壊工程を従来の工程と別個に行うことが好ましい
場合もある。さらに、一旦破壊工程を実施しても、その
後、独立して破壊工程を実施することもできる。成形条
件や加硫条件によっては、十分な破壊率が得られない場
合もあり、また、二段階で破壊工程を実施するほうが好
ましい場合もある。さらに、部分的に加熱して破壊率を
表面において異ならせることもできるからである。この
ような二次的な破壊工程は、成形体の他の部分を加熱し
ないように実施することが好ましい。例えば、熱を遮断
するマスクを用いてマスクに被覆されない部分を加熱す
るようにすることが好ましい。具体的には、マスクを用
いた局部的な熱風の吹きつけや、同様にマスクを用いた
赤外線ランプによる照射等が好ましい。
【0049】このようにして、成形工程と破壊工程とを
実施後、必要に応じて、冷却工程を実施する。冷却工程
は、水等の液体に浸漬あるいはスプレー等することによ
って行うことができる。さらに、必要に応じて、表面処
理工程を実施する。表面処理工程では、主として、装飾
部の表面に対して、装飾性や、耐候性や耐汚れ性等の機
能性を付与する。装飾性を付与するには、塗料のローラ
ーあるいはスプレー等による塗布工程を実施することが
できる。耐候性を付与するには、シリコーン樹脂系、ア
クリル樹脂系、ウレタン樹脂系、あるいはこれらの混合
樹脂系等の透明性保護塗料の塗布工程を実施することが
できる。耐汚れ性を付与するには、シリコーン系あるい
はフッ素系樹脂の塗布工程等を実施できる。押出成形の
場合には、成形工程後の成形体(ただし中間成形体であ
る)は、引き取り機で引き取られ、切断機で所定の長さ
に切断されて、所望の製品となる。
【0050】最終的に得られた成形体の装飾部の表面に
は、複数の凹部と複数の凸部とを備えている。具体的に
は多数の開孔された凹部と、この凹部の開口辺縁部に形
成される多数の凸部とを備えている。また、表面のカプ
セルの破壊率が100%でない場合には、未破壊のカプ
セルによる凸部を備えている。
【0051】本発明方法によれば、装飾的な表面凹凸形
態を有する装飾体を容易に得ることができる。また、本
方法では、装飾性の外観を成形工程と同時にあるいはこ
れに連続して得ることができるとともに、装飾性を自由
に変化させることができる。具体的には、スエード調か
らモルタル調等の範囲は材料や破壊工程の条件により調
整することができる。
【0052】特に、押出成形法により本装飾体を得る場
合には、押出成形法ながら表面に不規則な凹凸を有して
装飾性の高い表面を容易に得ることができる。
【0053】なお、上記した態様によれば、熱膨張性カ
プセルを含有する加熱成形用組成物を成形する工程を有
するが、本発明の装飾体を得る方法としては、既に熱膨
張した熱可塑性カプセルあるいは単なるカプセル(換言
すれば、得ようとする大きさを予め備えているカプセ
ル)を表面に有する基材(加熱されて得られる成形体で
もよい)の当該表面側のカプセルを破壊することによっ
ても得ることができる。破壊手段としては、圧縮、切
削、研磨等の機械的手段の他、カプセルを化学的あるい
は物理的に部分的に除去等する手段であってもよい。カ
プセルが熱可塑性の場合には加熱による溶融あるいは破
裂によってもよい。また、これらの各種手段を組み合わ
せることもできる。この方法によれば、カプセルが分散
されるマトリックスの種類は限定されず、また、成形方
法によらないで、各種表面に本発明の特徴である表面凹
凸形態を付与することができる。
【0054】次に、本発明を押出成形体であるドアオー
プニングトリムに適用する態様について説明する。ドア
オープニングトリムは、各種躯体に設けられたドア開口
部の辺縁に採りつけられ、開口部とドアとのシール性を
確保するものである。図8に示すように、本態様のドア
オープニングトリム100は、車両のドア開口端縁部に
装着されるようになっており、トリム本体部110とシ
ール部120とを有している。
【0055】トリム本体部110は、断面略U字状に形
成されて、その対向する内側には、互いに他方を指向し
て突出される係止片112を備えている。また、トリム
本体部110の内部には、断面略U字状の金属製の芯材
114が埋設されている。トリム本体部110は、加硫
EPDMにより形成されていることが好ましく、この場
合、実質的に気孔を有しないソリッド状となっているこ
とが好ましい。なお、補強のためにカーボンブラックを
含有していることが好ましい。このトリム本体部110
の側壁には、中空断面を有するシール部120を有して
いる。シール部120は、多孔質体で形成されているこ
とが好ましいが、表面は実質的に孔部のないスキン層と
なっていることが好ましい。また、シール部120は弾
性変形性の優れた材料であることが好ましく、例えば、
各種熱可塑性エラストマーの他、ゴム等とすることがで
きる。シール部120は、補強材として、カーボンブラ
ックを含有していてもよい。
【0056】トリム本体部110のシール部120が備
えられた側壁以外の壁部には、装飾部130が形成され
ている。装飾部130は、トリム本体部110に対して
層状に形成されている。装飾部130のマトリックス
は、黒色以外の着色EPDM、CSM、CPE、シリコ
ーンゴム等で形成されていることが好ましい。より好ま
しくは、車両内装色と調和する色を備えている。例え
ば、車両内装色と同一又は類似の色を備えている。この
装飾部130のマトリックスには熱可塑性を有するカプ
セルが分散されており、装飾部の表面にもカプセルの一
部が露出されている。表面に露出されるカプセルは、密
閉状である場合もあるし、破壊された外方に破壊されて
存在する場合もある。したがって、装飾部の表面には、
外方に開口して存在するカプセルの残部によって形成さ
れる凹部及び/又は凸部を有している。特に、装飾部1
30の表面におけるカプセルの数が20個/mm2以上
であると、装飾部の表面は、起毛状を呈し、布テープを
貼付したような外観を備える。この場合、前記凹部の径
が50μm〜300μmであるとより好ましい。
【0057】このトリム100は、トリム本体部110
とシール部120と装飾部130とを、それぞれ別個の
成形用組成物を押出成形型に供給して一体成形すること
により製造できる。トリム本体部成形用組成物と、シー
ル部成形用組成物と、装飾部用組成物とを、それぞれの
押出機から一つの押出成形型に供給する。表1に、本態
様における装飾部用組成物の好ましい配合例を示す。表
1による組成によれば、起毛状の装飾部が得られること
になる。
【表1】 なお、シール部成形用組成物には、発泡剤を含めるよう
にし、装飾部成形用組成物には、熱膨張性カプセルを含
めるようにする。発泡剤は、成形温度よりも高くかつ加
硫温度よりも低い発泡温度を有するものを選択し、熱膨
張性カプセルの発泡開始温度は、成形温度よりも高く、
破裂温度が加硫温度よりも低いものを選択する。
【0058】これらの組成物は図8に示す断面形状にほ
ぼ近似した断面を有する成形中間体として、押出成形型
から押し出される。次いで、加熱を伴う加硫工程を実施
する。本形態の加硫工程では、まず、マイクロ波加熱に
より、次いで熱風加熱により加熱して加硫することが好
ましい態様である。加硫工程においては、シール部及び
装飾部において発泡し、装飾部において表面でカプセル
が破裂して、凹凸部を形成する。なお、表1に示す好ま
しい配合例を装飾部用組成物として採用する場合には、
加硫条件は220℃、5分とすることが好ましい。この
態様によれば、押出成形により長尺体であるトリム材に
容易に装飾性を付与することができる。特に、温度条件
及び材料の選定等によるだけで、従来の工程をほとんど
変化させないで装飾性の高い長尺体を得ることができ
る。
【0059】次に、本発明の別の態様として、別の長尺
状体である目地材とその製法について説明する。図9に
は、本態様の目地材200が示されている。この目地材
200は、落とし目地材であるが、被せ目地材であって
もよい。この目地材200は、通常、隣合うパネル間の
端面間の隙間に沿って装着されて使用されるものであ
る。目地材200は、加硫ゴムの成形体であり、前記隙
間を覆うための頭部210と、この頭部210の裏面か
ら隙間奥部を指向する脚部220とを備え、脚部220
の両側面には、弾性係止フィン230を備えている。こ
の目地材200では、隙間に装着された際、実質的には
頭部の側部が撓んでその端面がパネル端面に弾性的に圧
接するようになっている。なお、頭部210の中央部か
ら脚部220の内部にかけて、目地材200に、耐伸縮
性と剛性とを付与するために、金属製等の芯材240が
埋設されている。
【0060】頭部210及び脚部220は、例えば、加
硫EPDMから構成されている。好ましくは、カーボン
ブラック等の補強的添加材を含んでいる。頭部210の
表面には、装飾部250が形成されている。装飾部25
0のマトリックスは、黒色以外の着色EPDM、CS
M、CPE、シリコーンゴム等で形成されていることが
好ましい。好ましくは、非黒色の淡色、モルタル調のグ
レー系の色を備えている。装飾部250は、頭部210
の頂面全体とその側端部の表面を覆うように頭部210
に対して層状に形成されている。この装飾部250のマ
トリックスには熱可塑性を有するカプセルが分散されて
おり、装飾部250の表面にもカプセルの一部が露出さ
れている。表面に露出されるカプセルは、密閉状である
場合もあるし、破壊された外方に破壊されて存在する場
合もある。したがって、装飾部の表面には、外方に開口
して存在するカプセルの残部によって形成される凹部及
び/又は凸部を有している。特に、装飾部250の表面
におけるカプセルの個数が、20個/mm2未満である
と、装飾部250の表面は、砂地あるいはモルタル調を
呈する。
【0061】この目地材200は、特に、砂地調の化粧
目地を備えるパネルに用いると、この化粧目地と目地材
200の装飾部250と外観が調和して、好ましいパネ
ル壁体の外観を得ることができる。
【0062】この目地材200は、例えば、次の製法で
製造することができる。すなわち、頭部210及び脚部
220の成形用組成物と、装飾部成形用組成物とをそれ
ぞれ用意し、これらを押出成形型に供給し、成形、加硫
する。装飾部成形用組成物には、熱膨張性カプセルを含
めるようにする。熱膨張性カプセルの発泡開始温度は、
成形温度よりも高く、破裂温度が加硫温度よりも低いも
のを選択する。
【0063】かかる組成物が押出成形型に供給される
と、図9に示す断面形状にほぼ近似した断面を有する成
形中間体として、押出成形型から押し出される。次い
で、加硫工程により、装飾部250において発泡し、装
飾部において表面でカプセルが破裂して、凹凸部を形成
する。
【0064】以上の2つのトリム材及び目地材におい
て、上記した本発明の各種個別態様を適用できる。ま
た、これらの具体的態様を構成する材料や製法について
も、前記した各種態様を採用できる。
【0065】以上説明したことから、本発明は以下の態
様を採用できることが明らかである。 (1)マトリックスと、このマトリックスに分散される
略球状のカプセルとを有する装飾部を備え、この装飾部
の表面には、外方に開口して存在するカプセルの残部に
よって形成される凹部及び/又は凸部を備える、装飾
体。 (2)前記凹部及び前記凸部は、熱可塑性を有する前記
カプセルが加熱により溶融あるいは伸張されて破壊され
ることにより形成されている、前記(1)記載の装飾
体。 (3)前記カプセルの大きさは50μm以上300μm
以下の範囲にある、前記(1)又は(2)記載の装飾
体。 (4)前記装飾部の凹部及び凸部の大きさが不規則であ
る、前記(1)〜(3)のいずれかに記載の装飾体。 (5)前記(1)〜(4)のいずれかに記載の装飾体で
あって、前記装飾部の表面がモルタル調を呈する装飾体
を備える、目地材。 (6)前記(1)〜(4)のいずれかに記載の装飾体で
あって、装飾部の表面が起毛状を呈する装飾体を備え
る、トリム材。 (7)装飾部を有する成形体の製造方法であって、ガス
あるいはガス化成分を内包する略球状の熱膨張性カプセ
ルと、ゴム又は熱可塑性樹脂、とを含む組成物である第
1の材料と、ゴム又は熱可塑性樹脂を含む組成物である
第2の材料、とを、前記第1の材料が成形体の表面の少
なくとも一部を形成するように、一体に成形する工程を
有し、この成形工程中あるいはこの成形工程後に、成形
体の表面にある前記熱膨張性カプセルの少なくとも一部
を破壊する、方法。 (8)前記成形工程は押出成形工程であり、前記成形体
は長尺体である、前記(7)記載の方法。 (9)前記成形体は、目地材あるいはトリム材である、
前記(8)記載の方法。 (10)表面に開孔される複数の凹部とこの凹部の辺縁
部に形成される複数の凸部、とを有する装飾部を備える
装飾体を、押出成形法により製造する、方法。 (11)マトリックスとこのマトリックスに分散される
カプセルとを有する装飾部を備え、この装飾部の表面に
は外方に開口して存在するカプセルの残部によって形成
される凹部及び/又は凸部を備える装飾体を、押出成形
法により製造する、方法。 (12)前記凹部及び前記凸部は、熱可塑性を有する前
記カプセルが加熱により溶融あるいは伸張されて破壊さ
れることにより形成されている、前記(11)記載の方
法。 (13)表面に開孔される複数の凹部と、この凹部の辺
縁部に形成される複数の凸部、とを有する装飾部を備え
る、装飾体であって、前記装飾部は弾性体である、装飾
体。 (14)表面に開孔される複数の凹部と、この凹部の辺
縁部に形成される複数の凸部、とを有する装飾部を備え
る、装飾体であって、前記装飾部は、ゴム又は熱可塑性
樹脂を有する基材に備えられる、装飾体。 (15)表面に開孔される複数の凹部と、この凹部の辺
縁部に形成される複数の凸部、とを有する装飾部を備え
る、装飾体であって、前記装飾体は押出成形体である、
装飾体。 (16)表面に開孔される複数の凹部と、この凹部の辺
縁部に形成される複数の凸部、とを有する装飾部を備え
る、装飾体を備えるシール材、又はプロテクター材、目
地材等の部材。
【0066】
【発明の効果】本発明の一態様によれば、多様な意匠的
効果を発現できる凹凸状の装飾部を備える装飾体を提供
できる。また、本発明の別の態様によれば、安定して装
飾性を発揮できる凹凸状の装飾部を備える装飾体を提供
できる。さらに、別の態様によれば、簡易に凹凸状部に
よる装飾性を付与できる装飾体の製造方法を提供でき
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の装飾体の装飾部の一形態の断面構造を
示す図である。
【図2】図1に示す装飾部の平面構造を示す図である。
【図3】本発明の装飾体の装飾部の他の形態の断面構造
を示す図である。
【図4】本発明の装飾体の装飾部の他の形態の断面構造
を示す図である。
【図5】本発明の装飾体の装飾部の他の形態の断面構造
を示す図である。
【図6】図1の装飾部の表面に皮膜を形成した状態を示
す図である。
【図7】図3の装飾部の表面に皮膜を形成した状態を示
す図である。
【図8】本発明のトリム材の一形態を示す図である。
【図9】本発明の目地材の一形態を示す図である。
【符号の説明】
1 装飾体 10 装飾部 12 マトリックス 14 カプセル 16 カプセルの外殻残部 20 凹部 22 凹部の開孔辺縁部 30 凸部 40、50 皮膜 100 トリム材 130 装飾部 200 目地材 250 装飾部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 4F074 AA05 AA09 AA12 AA13 AA14 AA26 AA28 AA48 AA97 AE07 BA91 BB01 CA22 CC04W CC04Y CC32Y CC48 CC55 CD01 CD20 DA59 4F212 AA45 AB02 AB24 AB28 AF01 AG20 AH26 AH47 UA09 UB01 UF06 UN02 UN04 UN08 UP02 UP08

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】表面に開孔される複数の凹部と、 この凹部の辺縁部に形成される複数の凸部、とを有する
    装飾部を備える、装飾体。
  2. 【請求項2】前記凹部及び凸部は熱可塑性樹脂を含有す
    る外殻状体を含んでいる、請求項1記載の装飾体。
  3. 【請求項3】マトリックスと、このマトリックスに分散
    されるカプセルとを有する装飾部を備え、この装飾部の
    表面には、外方に開口して存在するカプセルの残部によ
    って形成される凹部及び/又は凸部を備える、装飾体。
  4. 【請求項4】前記凹部及び前記凸部は、熱可塑性を有す
    る前記カプセルが加熱により溶融あるいは伸張されて破
    壊されることにより形成されている、請求項3記載の装
    飾体。
  5. 【請求項5】前記装飾部は、以下の特徴(a)〜(d)
    からなる群から選択される1又は2以上の特徴を備え
    る、請求項3又は4に記載の装飾体。 (a)カプセルは異なる外径を有する (b)カプセルはマトリックスとは異なる色を有する (c)マトリックスには、カプセルとは異なる外観を有
    する微粒子を含有する (d)マトリックスは、グレー系の色を有する
  6. 【請求項6】装飾体を製造する方法であって、 ガスあるいはガス化成分を内包する熱膨張性カプセル
    と、ゴム又は熱可塑性樹脂、とを含む組成物を加熱して
    成形する工程を有し、 この成形工程中、あるいはこの成形工程後に、成形体の
    表面にある前記熱膨張性カプセルの少なくとも一部を破
    壊する、方法。
  7. 【請求項7】装飾部を有する成形体の製造方法であっ
    て、 ガスあるいはガス化成分を内包する熱膨張性カプセル
    と、ゴム又は熱可塑性樹脂、とを含む組成物である第1
    の材料と、ゴム又は熱可塑性樹脂を含む組成物である第
    2の材料、とを、前記第1の材料が成形体の表面の少な
    くとも一部を形成するように、一体に成形する工程を有
    し、 この成形工程中あるいはこの成形工程後に、成形体の表
    面にある前記熱膨張性カプセルの少なくとも一部を破壊
    させるように加熱する、方法。
  8. 【請求項8】前記第1の材料は、以下の群からなる特徴
    から選択される1又は2以上の特徴を備える、請求項7
    記載の方法。 (a)熱膨張性カプセルは異なる外径を有する (b)熱膨張性カプセルは第1の材料のマトリックスと
    は異なる色を有する (c)第1の材料には、熱膨張性カプセルとは異なる外
    観を有する微粒子を含有する (d)第1の材料のマトリックスは、グレー系の色を有
    する
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