JP2002144845A - 空気案内ダクトおよびその製造方法 - Google Patents

空気案内ダクトおよびその製造方法

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JP2002144845A
JP2002144845A JP2000347291A JP2000347291A JP2002144845A JP 2002144845 A JP2002144845 A JP 2002144845A JP 2000347291 A JP2000347291 A JP 2000347291A JP 2000347291 A JP2000347291 A JP 2000347291A JP 2002144845 A JP2002144845 A JP 2002144845A
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air guide
duct
sheet material
fitting member
guide duct
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JP2000347291A
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Masayuki Takahashi
将之 高橋
Masaaki Sugiura
正昭 杉浦
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Inoac Corp
Original Assignee
Inoue MTP KK
Inoac Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 空気案内ダクトを構成するダクト本体と嵌合
部材とを、該空気案内ダクトの製造に先立ちまたは同時
に溶着することで、該ダクト本体と嵌合部材との間から
の風漏れ等を防止すると共に、製造工程の簡略化を可能
とした空気案内ダクトおよびその製造方法を提供する。 【解決手段】 嵌合部材を、第1半体および第2半体を
接合してダクト本体を作製するに先立ち、または同時に
該第1半体および第2半体の開口部となる予定部位また
は開口部に夫々溶着によって取り付る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、空気案内ダクト
およびその製造方法に関し、更に詳細には、車両用内装
部材であるインストルメントパネル等に開口する空調用
アウトレットに取り付ける空気案内ダクトおよび該空気
案内ダクトを製造し得る方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】乗用車等の車両における乗員室内部に
は、計器盤や空調操作パネルおよびオーディオ等の各種
車載機器等を設置したインストルメントパネル、運転席
および助手席間の床面に設置されるフロアコンソール、
乗員室天井に取付けられる天井パネル等の各種車両内装
部材が装着されている。また乗員室の前方には、前記空
調操作パネルによって運転制御される乗員室空調用のエ
アコンユニットが、前記インストルメントパネルに被覆
された状態で設置されており、このエアコンユニットで
所定温度に調節された調温空気は、前記車両内装部材の
適宜位置に設けたエアーアウトレットから乗員室内へ吹
出すようになっている。すなわち車両内装部材の内側に
は、前記エアコンユニット側とエアーアウトレットとを
連通接続する空気案内ダクトが設けられている。
【0003】前記空気案内ダクトの製造は、例えば断熱
性に優れたシート材を2枚用意し、これを加熱しつつ真
空成形する、所謂ツインコンポジット成型によって実施
されている。
【0004】例えば、図10に示す如く、一定幅を有す
る2枚のシート材S,Sを電熱ヒータの如き加熱手段7
0,70により加熱して充分に軟化させ(図10(a)参
照)、この加熱手段70,70を後述する真空成形型5
2,54による形締め位置から離間させ(図10(b)参
照)、得るべきダクト本体11の外形形状を輪郭形状と
して有するキャビテイ56を画成する真空成形型52お
よび真空成形型54により上下から狭圧すると共に、該
キャビテイ56内を減圧して真空成形を施すことで、該
シート材S,Sを第1半体12および第2半体14に成
形すると共に、この第1半体12および第2半体14の
夫々の長手方向の端部12aおよび14aを接合させて
内部に空気流通空間16を画成したダクト本体11を得
る(図10(c)参照)。次いで図11に示す如く、別工程
で作製され、前述のエアーアウトレット等に嵌合させる
嵌合部材20,20を、得られたダクト本体11の両端
開口部18に爪嵌合または熱溶着等の公知の技術を用い
て取り付ける。この他に前記ダクト本体11の形状を前
記インストルメントパネルの形状に対応させることで、
前記開口部18をエアーアウトレットに対して直接取り
付け得るように後加工することで対応してもよい。
【0005】
【発明が解決すべき課題】前述のような構成とした場
合、以下の理由で前記ダクト10を介してエアーアウト
レットに供給される空気が漏れてしまう欠点があった。
すなわち、前記エアーアウトレットに対する取付部分
が独立した嵌合部材20である場合、該嵌合部材20と
開口部18との取付部分が充分な密着状態になっておら
ず、密着されていない隙間から空気が漏れてしまう。
前記エアーアウトレットに対して直接開口部18を取り
付ける場合、該ダクト10の構成部材が充分な剛性を有
しないシート材から作製されているため、結果として折
れ、割れその他変形を起こし、これらの隙間から空気が
漏れてしまう。
【0006】
【発明の目的】この発明は、従来の空気案内ダクトおよ
びその製造方法に内在している前記問題に鑑み、これを
好適に解決するべく提案されたものであって、空気案内
ダクトを構成するダクト本体と嵌合部材とを、該空気案
内ダクトの製造に先立ちまたは同時に溶着することで、
該ダクト本体と嵌合部材との間からの風漏れ等を防止す
ると共に、製造工程の簡略化を可能とした空気案内ダク
トおよびその製造方法を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】前記課題を克服し、所期
の目的を達成するため本願の発明に係る空気案内ダクト
は、2枚のシート材から成形した第1半体および第2半
体からなり、これら第1半体および第2半体を接合する
ことで内部に空気流通空間を画成したダクト本体と、該
ダクト本体の両端開口部に内挿した嵌合部材とからなる
空気案内ダクトにおいて、前記嵌合部材は、前記第1半
体および第2半体を接合してダクト本体を作製するに先
立ち、該第1半体および第2半体の開口部となる予定部
位に夫々溶着によって取り付けられていることを特徴と
する。
【0008】前記課題を克服し、所期の目的を達成する
ため本願の別の発明に係る空気案内ダクトは、2枚のシ
ート材から成形した第1半体および第2半体からなり、
これら第1半体および第2半体を接合することで内部に
空気流通空間を画成したダクト本体と、該ダクト本体の
両端開口部に内挿した嵌合部材とからなる空気案内ダク
トにおいて、前記嵌合部材は、前記第1半体および第2
半体を接合するダクト本体の作製と同時に、該第1半体
および第2半体の開口部に夫々溶着によって取り付けら
れていることを特徴とする。
【0009】前記課題を克服し、所期の目的を達成する
ため本願の更に別の発明に係る空気案内ダクトの製造方
法は、2枚のシート材から成形した第1半体および第2
半体を接合することで内部に空気流通空間を画成したダ
クト本体と、このダクト本体の両端開口部に内挿的に取
り付けた嵌合部材とからなる空気案内ダクトの製造方法
において、前記嵌合部材を中心軸線上に整列させてセッ
トした後に、この嵌合部材を挟んで前記2枚のシート材
を対向的にセットし、前記開口部となる予定部位を加熱
しつつ、前記嵌合部材の外縁形状を有する一対の保持部
材により両側から狭持することで、前記夫々のシート材
を嵌合部材に対応的に溶着させ、次いで前記シート材全
体を加熱して軟化させた下で、前記第1半体および第2
半体の外面形状を成形型面とする一対の真空成形型によ
り前記2枚のシート材を挟持し、該真空成形型の真空吸
引を行なって夫々のシート材に前記第1半体および第2
半体の形状を付与すると共に、該シート材の長手方向の
端部を接合するようにしたことを特徴とする。
【0010】前記課題を克服し、所期の目的を達成する
ため本願の更に別の発明に係る空気案内ダクトの製造方
法は、2枚のシート材から成形した第1半体および第2
半体を接合することで内部に空気流通空間を画成したダ
クト本体と、このダクト本体の両端開口部に内挿的に取
り付けた嵌合部材とからなる空気案内ダクトの製造方法
において、前記嵌合部材を中心軸線上に整列させてセッ
トした後に、この嵌合部材を挟んで前記2枚のシート材
を対向的にセットし、次いで前記シート材全体を加熱し
て軟化させた下で、前記第1半体および第2半体の外面
形状を成形型面とする一対の真空成形型により前記2枚
のシート材を挟持し、該真空成形型の真空吸引を行なっ
て夫々のシート材に前記第1半体および第2半体の形状
を付与すると共に、該シート材の長手方向の端部を接合
し、併せて前記開口部において前記嵌合部材を溶着させ
るようにしたことを特徴とする。
【0011】
【発明の実施の形態】次に、本発明に係る空気案内ダク
トおよびその製造方法につき、好適な実施例を挙げて、
添付図面を参照しながら以下説明する。なお図10およ
び図11に関して既出の部材等については、同じ符号を
付すると共に、その詳細な説明は省略する。
【0012】図1は、本発明の好適な実施例に係る空気
案内ダクト10のインストルメントパネル40への取付
状態を示す斜視図であって、この空気案内ダクト10
は、車両内装部材であるインストルメントパネル40の
内側に組付固定され、該パネル40の前面側に設けら
れ、エアコンユニット42(後述)から送出される空気を
車内に送り出すエアーアウトレット44と、内側に搭載
されて温調空気を送り出すエアコンユニット42とを連
通的に接続するためのものである。また前記インストル
メントパネル40の略中央部には、空気案内ダクト10
を固定するための中央取付坐部48が備えられている。
【0013】前記空気案内ダクト10は、シート材S,
Sから樋状の半体として形成された第1半体12と、同
じく樋状の半体として形成された第2半体14とから構
成され、これら第1半体12と第2半体14とを長手方
向の夫々の端部12aおよび14aを溶着等の手段で接
合して、その内部に空気流通空間16を画成した中空体
状のダクト本体11と、このダクト本体11の両端に開
口した開口部18,18に、該ダクト本体11と中心軸
線を整列させて内挿・溶着された第1嵌合部材22およ
び第2嵌合部材24とから構成されている。前記各嵌合
部材22,24は、前記ダクト本体11と、エアコンユ
ニット42およびエアーアウトレット44との取付部材
であり、該第1嵌合部材22は、その寸法が対応するア
ウトレット44に挿通して嵌合し得るよう、また該第2
嵌合部材24は、その寸法が対応するエアコンユニット
42に挿通して嵌合し得るように設定されている。また
取り付けた際に前記中央取付坐部48に対応する位置に
は、中央取付片26が側方へ延出するよう一体的に設け
られており、ネジ等の固定手段30を用いることで固定
可能となっている。
【0014】前記第1半体12および第2半体14は、
例えばポリエチレン(PE)やポリプロピレン(PP)等の
前述したツインコンポジット成形における加熱により軟
化し得る、所謂熱可塑性樹脂を材質とする樹脂シートま
たは樹脂発泡シートから夫々成形されている。
【0015】また前記第1嵌合部材22および第2嵌合
部材24は、第1半体12および第2半体14からなる
ダクト本体11の製造に先立って、別工程で製造される
ものであり、該両半体12,14の成形温度(約150
℃)に耐え得ると共に、熱溶着し得る熱可塑性樹脂を材
質としたソリット成形品が用いられる。
【0016】そして、図1に示す如く、前記両嵌合部材
22および24は、夫々対応する前記エアコンユニット
42およびエアーアウトレット44に脱落不能に取付け
られる。そして前述した中央取付坐部48および中央取
付片26を所定の固定手段30によって固定すれば、前
記ダクト10のインストルメントパネル40に対する取
付が終了する。
【0017】本発明に係る空気案内ダクト10は、シー
ト材Sから形成されるダクト本体11と、前記エアコン
ユニット42およびエアーアウトレット44等の車内部
材への取り付けに使用される嵌合部材22および24と
からなるので、該嵌合部材22および24を様々な形状
部材とすることで、如何なるインストルメントパネル4
0の形状およびエアーアウトレット44等の取付位置に
も対応し得る。また前記ダクト本体11を真っ直ぐな円
柱形状に限定して製造を容易化することも可能である。
【0018】
【第1の製造方法】次に、前述の空気案内ダクトの製造
方法につき説明する。図2は、図1に示した空気案内ダ
クト10を製造する工程を示したものであり、嵌合部材
溶着段階S1、成形段階S2、脱型段階S3および最終
段階S4からなる。また本実施例に係る空気案内ダクト
10は、前述の如く、公知の形成技術として既に実用化
されている「ツインコンポジット成形技術」を応用する
ことにより製造される。なお以下の製造方法を示す各図
においては、より深い理解に資するために、単純な円筒
形状である嵌合部材20を前述の第1嵌合部材22およ
び第2嵌合部材24の代わりに用いる。
【0019】この製造方法では、図3に示す如く、2枚
のシート材S,Sに前記両半体12,14の形状を付与し
て端部接合を施す一対の真空成形型52,54と、各シ
ート材S,S全体を制御下に加熱し得る電熱ヒータ等の
加熱手段70,70と、嵌合部材20を該各シート材S,
Sの所定位置に位置決め・溶着する保持部材60とが使
用される。ここで一方の真空成形型52には、前記ダク
ト本体11を構成する第1半体12の外面形状と同一形
状の成形型面52aが形成され、他方の真空成形型54
には、前記第2半体14の外面形状と同一形状の成形型
面54aが形成され、閉成時にはその内部に得るべきダ
クト本体11の外形を輪郭形状として有するキャビティ
56が画成される。そして前記各真空成形型52,54
には、この各成形型面52a,54aに開口すると共
に、図示しない真空吸引源に接続する空気吸引プラグ5
8,58が配設されている。前記加熱手段70,70は、
前記真空成形型52,54とシート材S,Sとの間の所定
位置に到来位置して、該シート材S,Sを容易に加熱し
得る構成となっている。
【0020】前記保持部材60は、成形して得られるダ
クト本体11の開口部18,18となる予定部位に、前
記嵌合部材20,20を前記2枚のシート材S,Sを介し
て上下の両側から挟持・固定するものである。その形状
は前記嵌合部材20,20の外縁形状に対応した凹部を
両端に有して、前記シート材S,Sの四辺端に対応する
略四角枠状物である(図3参照)。そしてその内部に電熱
ヒータ等の溶着手段60aを備えており、材質について
は該溶着手段60aの熱を容易に伝導させ得ると共に、
所定の形状保持性を発現する剛性を有する、例えば鉄等
が好適である。なお前記保持部材60,60は、その内
部に溶着手段60aが設けられているが、前述した加熱
手段70,70を適宜用いるようにして、該溶着手段6
0aを内蔵しないものとしてもよい。
【0021】前記嵌合部材溶着段階S1は、真空成形型
52,54による成形段階S2に先立ち行なわれる段階
である。本段階S1は、図4に示す如く、シート材
S,Sの間であって、成形して得られるダクト本体11
の開口部18,18となる予定部位に、空気案内ダクト
10完成時のインストルメントパネル40に対する組み
付け向きに合わせると共に、その中心軸線を夫々整列さ
せて嵌合部材20,20をセットする(図4(a)参照)、
第1半体12および第2半体14になるシート材S,
Sを、記嵌合部材20,20を挟むように対向的にセッ
トする(図4(b)参照)、各シート材S,Sの各嵌合部
材20,20の取付位置縁部等を前記保持部材60,60
で上下から挟持・加熱する(図4(c)参照)という流れで
行なわれる。これにより前記嵌合部材20,20は、そ
の中心軸線がダクト本体11に成形された際の中心軸線
と整列された状態で、前記シート材S,Sに挟まれ物理
的に押さえられた状態で位置決め・溶着される。
【0022】続いて行なわれる成形段階S2は、図5に
示す如く、前記シート材S,Sを所要形状に成形して中
空のダクト構造とする段階である。先ず前記保持部材6
0をシート材S,Sから離間させると共に、前記加熱手
段70,70を対応する該シート材S,Sの直上および直
下の加熱位置に移動させて再度加熱を施す(図5(a)参
照)。そして前記シート材S,Sが軟化したタイミングを
もって、各加熱手段70,70を加熱位置から退避させ
(図5(b)参照)、2枚の該シート材S,Sを真空成形型
52,54により挟持・形締めし、画成されたキャビテ
ィ56内を前記空気吸引プラク58,58を介して空気
を抜いて真空状態にすることで真空成形を施す(図5
(c)参照)。
【0023】これにより上側のシート材Sは、上方の真
空成形型52における成形型面52aに密着して第1半
体12の形状が付与され、下側のシート材Sは、下方の
真空成形型54の成形型面54aに密着して第2半体1
4の形状が付与される。この際、前記第1半体12およ
び第2半体14の夫々の長手方向の端部12aおよび1
4aは加熱により自己溶着される。なお、図6に示す如
く、この真空成型に当たって上側に配置される前記各シ
ート材Sが垂れ下がり、真空成形が困難と予想される場
合には、前もって両端開口部18,18に熱溶着された
前記嵌合部材20,20から前記空気流通空間16内に
強制的に空気を吹き込むようにして、ダクト本体11と
しての形状を作り出してもよい。
【0024】前記真空成形型52,54によるシート材
S,Sの成形が完了し、作製された空気案内ダクト10
が冷却・硬化したら、両真空成形型52,54を離間さ
せ得られた該空気案内ダクト10を取り出す脱型段階S
3を行なう。そして不要部研磨等の後加工および検査等
を施す最終段階S4を経ることで製造が完了する。なお
本実施例に係る製造方法を示す各図では、1本の空気案
内ダクト10を製造する工程を表しているが、図7に示
すような複数の該空気案内ダクト10からなる集合体を
製造し、最終工程S4で1本毎に分離させて後加工を施
すようにしてもよい。
【0025】
【第2の製造方法】前述の製造方法では、先ずシート材
S,Sに対して、前記嵌合部材20,20を熱溶着により
取り付けて後に、該各シート材S,Sを加熱・軟化させ
て真空成形を施すようにしたが、これら2つの段階を同
時に実施するようにしてもよい。
【0026】この製造方法は、図8に示す如く、加熱段
階S1、嵌合部材取付・成形段階S2、脱型段階S3お
よび最終段階S4からなり、製造装置の構成は、前述の
製造装置と殆ど同様であるので、同一の構成については
同一の参照符号を用い、詳細な説明を省略する。また製
造に際して、予め前述の製造段階を行ない得る所定位置
に、シート材S,Sおよび嵌合部材20,20等の各部材
がセットされているものとする。この際、前述の第1の
製造方法と同様に、前記嵌合部材20,20は、空気案
内ダクト10完成時のインストルメントパネル40に対
する組み付け向きに合わせ、またその中心軸線と該嵌合
部材20,20を中心軸線とを整列させるようセットさ
れる。
【0027】前記加熱段階S1は、図9に示す如く、所
定位置にセットされたシート材S,Sおよび嵌合部材2
0,20(図9(a)参照)に対して、前記シート材S,Sの
上下に加熱手段70,70を到来位置させ、該シート材
S,Sが充分に軟化、開口部18,18となる予定部位近
傍については溶着可能となるまで加熱し(図9(b)参
照)、加熱終了後、後述する嵌合部材溶着・成形段階S
2を行なうべく真空成形型52,54の動きを阻害しな
い位置まで前記加熱手段70,70を退避させる(図9
(c)参照)段階である。
【0028】次の前記嵌合部材溶着・成形段階S2で
は、前記加熱段階S1で充分に軟化・溶着可能とされた
シート材S,Sに対して、前記真空成形型52および5
4により形締めして長手方向の端部12aおよび14a
を自己溶着させつつ真空成形を施してダクト本体11を
作製し、同時に両端開口部18,18となる予定部位に
前記嵌合部材20,20を溶着させる(図9(d)参照)。
【0029】続いて行なわれる脱型段階S3および最終
段階S4については、前述の第1の製造方法における脱
型段階S3および最終段階S4と同一であり、所定の空
気案内ダクト10が得られる。なお第2の製造方法にお
いても、前述の第1の製造方法と同様に複数の空気案内
ダクト10からなる集合体を製造し、最終工程S4で1
本毎に分離させて後加工を施す方法も採用し得る。
【0030】前述の第1および第2の製造方法では、嵌
合部20に対してシート材S,Sを上下から配し、真空
成形型52,54、保持部材60および加熱手段70等
も上下方向に自在に移動して空気案内ダクト10を製造
するようになっているが、殊にこれに限定されるもので
はなく、例えば両側横方向への移動により該空気案内ダ
クト10製造をなし得るようにしてもよい。
【0031】
【発明の効果】以上説明した如く、本発明に係る空気案
内ダクトおよびその製造方法によれば、これまで別工程
でなされていたダクト本体の製造と、このダクト本体へ
の嵌合部材の取り付けとを同一の工程で行なうようにし
たので、該嵌合部材の取り付けを強固になし得ると共
に、製造工程の大幅な合理化および効率化が図られる有
益な効果を奏するものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の好適な実施例に係る空気案内ダクトを
使用したエアコンユニット−エアーアウトレットの連通
状態を一部切り欠いて示す斜視図である。
【図2】第1の製造方法を示すフローチャート図であ
る。
【図3】第1の製造方法の各部材と製造装置との関係を
示す概略図である。
【図4】第1の製造方法における嵌合部材溶着段階を示
す工程図である。
【図5】第1の製造方法における成形段階を示す工程図
であり、なお(a)および(b)については端面で表し、
(c)については図4の5(c)線で切断した断面図で表す。
【図6】成形段階においてダクト本体のつぶれを矯正す
る状態を示す断面図である。
【図7】複数の空気案内ダクトを同時に製造した状態を
示す概略図である。
【図8】第2の製造方法を示すフローチャート図であ
る。
【図9】第2の製造方法を示す工程図である。
【図10】従来の技術に係る製造方法を示す概略図であ
る。
【図11】従来の技術に係る空気案内ダクトを示す斜視
図である。
【符号の説明】
10 空気案内ダクト 11 ダクト本体 12 第1半体 12a 端部 14 第2半体 14a 端部 16 空気流通空間 18 開口部 20 嵌合部材 22 嵌合部材(第1嵌合部材) 24 嵌合部材(第2嵌合部材) 52 真空成形型 54 真空成形型 60 保持部材 60a 溶着手段 S シート材
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 杉浦 正昭 愛知県安城市今池町3丁目1番36号 株式 会社イノアックコーポレーション安城事業 所内 Fターム(参考) 3L011 BL01 BL02

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 2枚のシート材(S,S)から成形した第1
    半体(12)および第2半体(14)からなり、これら第1半体
    (12)および第2半体(14)を接合することで内部に空気流
    通空間(16)を画成したダクト本体(11)と、該ダクト本体
    (11)の両端開口部(18,18)に内挿した嵌合部材(20,22,2
    4)とからなる空気案内ダクト(10)において、 前記嵌合部材(20,22,24)は、前記第1半体(12)および第
    2半体(14)を接合してダクト本体(11)を作製するに先立
    ち、該第1半体(12)および第2半体(14)の開口部(18,1
    8)となる予定部位に夫々溶着によって取り付けられてい
    ることを特徴とする空気案内ダクト。
  2. 【請求項2】 前記シート材(S)は、樹脂シート材また
    は樹脂発泡シート材である請求項1記載の空気案内ダク
    ト。
  3. 【請求項3】 2枚のシート材(S,S)から成形した第1
    半体(12)および第2半体(14)からなり、これら第1半体
    (12)および第2半体(14)を接合することで内部に空気流
    通空間(16)を画成したダクト本体(11)と、該ダクト本体
    (11)の両端開口部(18,18)に内挿した嵌合部材(20,22,2
    4)とからなる空気案内ダクト(10)において、 前記嵌合部材(20,22,24)は、前記第1半体(12)および第
    2半体(14)を接合するダクト本体(11)の作製と同時に、
    該第1半体(12)および第2半体(14)の開口部(18,18)に
    夫々溶着によって取り付けられていることを特徴とする
    空気案内ダクト。
  4. 【請求項4】 前記シート材(S)は、樹脂シート材また
    は樹脂発泡シート材である請求項3記載の空気案内ダク
    ト。
  5. 【請求項5】 2枚のシート材(S,S)から成形した第1
    半体(12)および第2半体(14)を接合することで内部に空
    気流通空間(16)を画成したダクト本体(11)と、このダク
    ト本体(11)の両端開口部(18,18)に内挿的に取り付けた
    嵌合部材(20,22,24)とからなる空気案内ダクトの製造方
    法において、 前記嵌合部材(20,22,24)を中心軸線上に整列させてセッ
    トした後に、この嵌合部材(20,22,24)を挟んで前記2枚
    のシート材(S,S)を対向的にセットし、 前記開口部(18)となる予定部位を加熱しつつ、前記嵌合
    部材(20,22,24)の外縁形状を有する一対の保持部材(60,
    60)により両側から狭持することで、前記夫々のシート
    材(S,S)を嵌合部材(20,22,24)に対応的に溶着させ、 次いで前記シート材(S,S)全体を加熱して軟化させた下
    で、前記第1半体(12)および第2半体(14)の外面形状を
    成形型面(52a,54a)とする一対の真空成形型(52,54)によ
    り前記2枚のシート材(S,S)を挟持し、該真空成形型(5
    2,54)の真空吸引を行なって夫々のシート材(S,S)に前記
    第1半体(12)および第2半体(14)の形状を付与すると共
    に、該シート材(S,S)の長手方向の端部(12a,14a)を接合
    するようにしたことを特徴とする空気案内ダクトの製造
    方法。
  6. 【請求項6】 前記開口部(18)となる予定部位の加熱
    は、前記保持部材(60)に設けた溶着手段(60a)によって
    行なう請求項5記載の空気案内ダクトの製造方法。
  7. 【請求項7】 2枚のシート材(S,S)から成形した第1
    半体(12)および第2半体(14)を接合することで内部に空
    気流通空間(16)を画成したダクト本体(11)と、このダク
    ト本体(11)の両端開口部(18,18)に内挿的に取り付けた
    嵌合部材(20,22,24)とからなる空気案内ダクトの製造方
    法において、 前記嵌合部材(20,22,24)を中心軸線上に整列させてセッ
    トした後に、この嵌合部材(20,22,24)を挟んで前記2枚
    のシート材(S,S)を対向的にセットし、 次いで前記シート材(S,S)全体を加熱して軟化させた下
    で、前記第1半体(12)および第2半体(14)の外面形状を
    成形型面(52a,54a)とする一対の真空成形型(52,54)によ
    り前記2枚のシート材(S,S)を挟持し、該真空成形型(5
    2,54)の真空吸引を行なって夫々のシート材(S,S)に前記
    第1半体(12)および第2半体(14)の形状を付与すると共
    に、該シート材(S,S)の長手方向の端部(12a,14a)を接合
    し、併せて前記開口部(18)において前記嵌合部材(20,2
    2,24)を溶着させるようにしたことを特徴とする空気案
    内ダクトの製造方法。
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