JP2001199221A - 車両用ダクト及びその製造方法 - Google Patents
車両用ダクト及びその製造方法Info
- Publication number
- JP2001199221A JP2001199221A JP2000011066A JP2000011066A JP2001199221A JP 2001199221 A JP2001199221 A JP 2001199221A JP 2000011066 A JP2000011066 A JP 2000011066A JP 2000011066 A JP2000011066 A JP 2000011066A JP 2001199221 A JP2001199221 A JP 2001199221A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- duct
- cylindrical body
- sheet
- sealed
- vehicle
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Landscapes
- Duct Arrangements (AREA)
- Air-Conditioning For Vehicles (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 設置スペースを小さくでき、且つトリミング
等で捨てる部分を少なくすることのできる車両用ダクト
及びその製造方法を提供する。 【解決手段】 一枚のシート2を加熱し軟化させた後、
該シート2を丸めその側縁同士22を重ね合わせて筒状
体3に形成すると共に該筒状体3の開口O内へノズル5
2を挿入し、次いで、重ね合わせた筒状体3の側縁同士
32及び筒状体3の開口Oを封止し、さらに該封止によ
りできた密封空間Sへ前記ノズル52から気体Rを吹き
込んで密封筒体4を成形し、その後、該密封筒体4の両
端部43をカットしてダクト通路uを形成するようにし
た。
等で捨てる部分を少なくすることのできる車両用ダクト
及びその製造方法を提供する。 【解決手段】 一枚のシート2を加熱し軟化させた後、
該シート2を丸めその側縁同士22を重ね合わせて筒状
体3に形成すると共に該筒状体3の開口O内へノズル5
2を挿入し、次いで、重ね合わせた筒状体3の側縁同士
32及び筒状体3の開口Oを封止し、さらに該封止によ
りできた密封空間Sへ前記ノズル52から気体Rを吹き
込んで密封筒体4を成形し、その後、該密封筒体4の両
端部43をカットしてダクト通路uを形成するようにし
た。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、自動車の吸気ダク
ト等に使用される車両用ダクト及びその製造方法に関す
る。
ト等に使用される車両用ダクト及びその製造方法に関す
る。
【0002】
【従来の技術】自動車の吸気ダクト等に用いられる車両
用ダクトに、図9のように二枚のシートを使って製造し
たものがある。この種の車両用ダクト92は、所定大き
さの二枚のシート2,2をヒータ82で加熱し、半割り
筒部91aと該半割り筒部の両側縁から半径外方向に延
びるフランジ部91bがある半割り筒状体91をまず予
備成形する。次に、成形された二つの半割り筒状体9
1,91をダクトが形成されるようフランジ部同士91
b,91bを重ね合わせる。そうして、フランジ部同士
の重ね合わさった部分を熱溶着等によって接合一体化し
車両用ダクト92を造ってきた。
用ダクトに、図9のように二枚のシートを使って製造し
たものがある。この種の車両用ダクト92は、所定大き
さの二枚のシート2,2をヒータ82で加熱し、半割り
筒部91aと該半割り筒部の両側縁から半径外方向に延
びるフランジ部91bがある半割り筒状体91をまず予
備成形する。次に、成形された二つの半割り筒状体9
1,91をダクトが形成されるようフランジ部同士91
b,91bを重ね合わせる。そうして、フランジ部同士
の重ね合わさった部分を熱溶着等によって接合一体化し
車両用ダクト92を造ってきた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかるに、前述のシー
トから造られる車両用ダクト92は、溶着面として必要
なフランジ部92bがダクトの両サイドに残るため、設
置スペースが大きくなっていた(図10)。限られた車
両スペースのなかでこの種の車両用ダクト92を使うの
は不利な状況にあった。さらに、予備成形時に両側にク
ランプ代をつくっておかなければ成形できないため、成
形後にトリミングして捨てる部分が多くなっていた。
トから造られる車両用ダクト92は、溶着面として必要
なフランジ部92bがダクトの両サイドに残るため、設
置スペースが大きくなっていた(図10)。限られた車
両スペースのなかでこの種の車両用ダクト92を使うの
は不利な状況にあった。さらに、予備成形時に両側にク
ランプ代をつくっておかなければ成形できないため、成
形後にトリミングして捨てる部分が多くなっていた。
【0004】本発明は、上記問題点を解決するもので、
設置スペースを小さくでき、且つトリミング等で捨てる
部分を少なくすることのできる車両用ダクト及びその製
造方法を提供することを目的とする。
設置スペースを小さくでき、且つトリミング等で捨てる
部分を少なくすることのできる車両用ダクト及びその製
造方法を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成すべく、
請求項1記載の発明の要旨は、一枚のシートが筒状に丸
められ、且つその両側縁同士を重ね合わせて結合一体化
しダクト通路が形成されるようにしたことを特徴とする
車両用ダクトにある。請求項2記載の発明の要旨は、一
枚のシートを加熱し軟化させた後、該シートを丸めその
側縁同士を重ね合わせて筒状体に形成すると共に該筒状
体の開口内へノズルを挿入し、次いで、重ね合わせた筒
状体の側縁同士及び筒状体の開口を封止し、さらに該封
止によりできた密封空間へ前記ノズルから気体を吹き込
んで密封筒体を成形し、その後、該密封筒体の両端部を
カットしてダクト通路を形成するようにしたことを特徴
とする車両用ダクトの製造方法にある。
請求項1記載の発明の要旨は、一枚のシートが筒状に丸
められ、且つその両側縁同士を重ね合わせて結合一体化
しダクト通路が形成されるようにしたことを特徴とする
車両用ダクトにある。請求項2記載の発明の要旨は、一
枚のシートを加熱し軟化させた後、該シートを丸めその
側縁同士を重ね合わせて筒状体に形成すると共に該筒状
体の開口内へノズルを挿入し、次いで、重ね合わせた筒
状体の側縁同士及び筒状体の開口を封止し、さらに該封
止によりできた密封空間へ前記ノズルから気体を吹き込
んで密封筒体を成形し、その後、該密封筒体の両端部を
カットしてダクト通路を形成するようにしたことを特徴
とする車両用ダクトの製造方法にある。
【0006】請求項1,2の発明のごとく、車両用ダク
トが一枚のシートで筒状に丸められて形成され、且つそ
の両側縁同士を重ね合わせて結合一体化されることによ
りダクト通路が形成されるようになると、その製造が簡
便になるばかりか、両側縁同士の重ね合わせで出来るフ
ランジ部が車両用ダクトの一側にしかできないので、従
来の車両用ダクトの両側にフランジ部が形成されていた
ものに比し、設置スペースを小さくし、さらにトリミン
グ等で捨てる部分を少なくできる。
トが一枚のシートで筒状に丸められて形成され、且つそ
の両側縁同士を重ね合わせて結合一体化されることによ
りダクト通路が形成されるようになると、その製造が簡
便になるばかりか、両側縁同士の重ね合わせで出来るフ
ランジ部が車両用ダクトの一側にしかできないので、従
来の車両用ダクトの両側にフランジ部が形成されていた
ものに比し、設置スペースを小さくし、さらにトリミン
グ等で捨てる部分を少なくできる。
【0007】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係る車両用ダクト
及びその製造方法について詳述する。図1〜図8は本発
明の車両用ダクト及びその製造方法の一形態で、図1〜
図4はシートから筒状体を造る製造工程説明図、図5は
金型とクランプの斜視図、図6は筒状体から密封筒体を
成形する様子を示す横断面図、図7は脱型を終えた密封
筒体の斜視図、図8は車両用ダクトの斜視図である。
及びその製造方法について詳述する。図1〜図8は本発
明の車両用ダクト及びその製造方法の一形態で、図1〜
図4はシートから筒状体を造る製造工程説明図、図5は
金型とクランプの斜視図、図6は筒状体から密封筒体を
成形する様子を示す横断面図、図7は脱型を終えた密封
筒体の斜視図、図8は車両用ダクトの斜視図である。
【0008】本発明の車両用ダクトは次のような製法に
よって得られる。まず、所定大きさの両面が平らなシー
ト2を一枚用意する(図1のイ)。例えばポリプロピレ
ン樹脂等の熱可塑性樹脂からなる板状シート2を準備す
る。シート2は、ソリッドのプラスチックシートでもよ
いが、発泡シート(例えば発泡ポリプロピレン樹脂,発
泡ポリエチレン樹脂等の板状発泡体シート)にすると、
断熱性向上や車両の軽量化に貢献できるようになりより
好ましくなる。特に、独立気泡タイプの発泡シートが望
ましい。そして、このシート2をヒータ等で加熱し軟化
させる。
よって得られる。まず、所定大きさの両面が平らなシー
ト2を一枚用意する(図1のイ)。例えばポリプロピレ
ン樹脂等の熱可塑性樹脂からなる板状シート2を準備す
る。シート2は、ソリッドのプラスチックシートでもよ
いが、発泡シート(例えば発泡ポリプロピレン樹脂,発
泡ポリエチレン樹脂等の板状発泡体シート)にすると、
断熱性向上や車両の軽量化に貢献できるようになりより
好ましくなる。特に、独立気泡タイプの発泡シートが望
ましい。そして、このシート2をヒータ等で加熱し軟化
させる。
【0009】次いで、クランプ6でシート2の周縁を掴
み(図2のイ)、該クランプ6を使ってシート2の主要
部21を筒状に丸めるべく二つ折りにしていく(図1の
ロ)。ここでのクランプ6は図5のようなコ字形の板状
体で、シート2の側縁22を保持,押圧する側部押え6
1と二つ折りされたシート2の両端部23を保持,押圧
する端部押え62とを備える。実際の側部押え61の部
分は縦長のシート2に対応してもっと長いが、図面が縦
長に大きくなり過ぎるのでシートと共に短く図示する。
端部押え62の中央にはノズル挿着用膨み部621があ
る(図5)。該膨み部621は両端部押え62のほぼ中
央に一対設けるが、ノズル52の一つ使う場合は片方の
みでよい。シート2を二つ折りにすることによって、相
対向するシート面同士が不用意に付着しないよう、側縁
22の口の開いた部分を介して二つ折りされた内部面へ
管先51からエアRが適宜吹き込まれる(図2のロ)。
ここで、本実施形態は図1(ロ)のごとくシート2を立
てて垂直方向に配された両側縁同士22を二つ折りする
ようにして丸め、この立てた状態(筒状体3,密封筒状
体3aの軸線が上下方向に走る状態)をその後も保って
成形型7内に収めて密封筒体4に成形するが、シート2
を横に寝かせた状態にして筒状体3,密封筒状体3aを
形成していってもよい。ただ、シート2を横に寝かせた
場合は、シート主要部分21,筒状体3の上側部分が重
力で垂れ下がりダクト通路用空間Gを押し潰していく傾
向にあるので、密封筒体4の形成まではシート2を立て
た状態にして成形を進めるのが好ましい。そうして、シ
ート2を丸め、且つその側縁同士22を重ね合わせてい
き筒状体3に形成する。これと相前後して、この筒状体
3の開口O内へノズル52を挿入する。
み(図2のイ)、該クランプ6を使ってシート2の主要
部21を筒状に丸めるべく二つ折りにしていく(図1の
ロ)。ここでのクランプ6は図5のようなコ字形の板状
体で、シート2の側縁22を保持,押圧する側部押え6
1と二つ折りされたシート2の両端部23を保持,押圧
する端部押え62とを備える。実際の側部押え61の部
分は縦長のシート2に対応してもっと長いが、図面が縦
長に大きくなり過ぎるのでシートと共に短く図示する。
端部押え62の中央にはノズル挿着用膨み部621があ
る(図5)。該膨み部621は両端部押え62のほぼ中
央に一対設けるが、ノズル52の一つ使う場合は片方の
みでよい。シート2を二つ折りにすることによって、相
対向するシート面同士が不用意に付着しないよう、側縁
22の口の開いた部分を介して二つ折りされた内部面へ
管先51からエアRが適宜吹き込まれる(図2のロ)。
ここで、本実施形態は図1(ロ)のごとくシート2を立
てて垂直方向に配された両側縁同士22を二つ折りする
ようにして丸め、この立てた状態(筒状体3,密封筒状
体3aの軸線が上下方向に走る状態)をその後も保って
成形型7内に収めて密封筒体4に成形するが、シート2
を横に寝かせた状態にして筒状体3,密封筒状体3aを
形成していってもよい。ただ、シート2を横に寝かせた
場合は、シート主要部分21,筒状体3の上側部分が重
力で垂れ下がりダクト通路用空間Gを押し潰していく傾
向にあるので、密封筒体4の形成まではシート2を立て
た状態にして成形を進めるのが好ましい。そうして、シ
ート2を丸め、且つその側縁同士22を重ね合わせてい
き筒状体3に形成する。これと相前後して、この筒状体
3の開口O内へノズル52を挿入する。
【0010】しかる後、両クランプ6を閉じることによ
って、重ね合わさった筒状体3の側縁同士32及び筒状
体3の開口Oを封止する(図3)。丸められた筒状体3
はまだ加熱軟化状態にあり、クランプ6で締め付けるこ
とによって、筒状体3の側縁同士32及び筒状体3の両
端部33の開口部分Oが溶着により結合一体化し、密封
筒状体3aとなる。この段階の密封筒状体3aは、車両
用ダクト1のダクトとしてまだ呈をなさず、筒断面形状
が扁平状態にある(図2のハ,図3,図4のハ)。図4
(ロ)の符号33はクランプ6の端部押え62に挟まれ
た密封筒状体3aの端部分を示す。
って、重ね合わさった筒状体3の側縁同士32及び筒状
体3の開口Oを封止する(図3)。丸められた筒状体3
はまだ加熱軟化状態にあり、クランプ6で締め付けるこ
とによって、筒状体3の側縁同士32及び筒状体3の両
端部33の開口部分Oが溶着により結合一体化し、密封
筒状体3aとなる。この段階の密封筒状体3aは、車両
用ダクト1のダクトとしてまだ呈をなさず、筒断面形状
が扁平状態にある(図2のハ,図3,図4のハ)。図4
(ロ)の符号33はクランプ6の端部押え62に挟まれ
た密封筒状体3aの端部分を示す。
【0011】そこで、この密封筒状体3aを車両用ダク
ト1のキャビティが形成された真空成形型7に配設し
(図6のイ)、続いて、ノズル52からエア等の気体を
密封空間Sへ吹き込み、密封筒状体3aの筒部31が車
両用ダクトのダクト本体11になるよう密封筒体4へと
成形する。ノズル52からのエアの吹き込みと同時に、
型面71と密封筒状体3aとの間隙を減圧にして該密封
筒状体3aを型面71に密着させる。シート面が平らで
あるので、密封筒状体3aはノズル52からのエア吹き
込み及び減圧吸引により密封空間Sが広がり、密封筒状
体3aが型面71にスムーズに密着する。そうして、筒
部31がダクト本体形状の円筒形に膨らんだ筒本体部4
1を有する密封筒体4へと成形されていく(図6の
ロ)。なお、本実施形態では上述のごとく真空成形によ
ったが、シートブロー成形や圧空成形等を利用すること
もできる。成形を終えた密封筒体4は冷却を経て、脱型
される。成形を終えた密封筒体4はダクト本体11に相
当する筒本体部41が出来上っている。
ト1のキャビティが形成された真空成形型7に配設し
(図6のイ)、続いて、ノズル52からエア等の気体を
密封空間Sへ吹き込み、密封筒状体3aの筒部31が車
両用ダクトのダクト本体11になるよう密封筒体4へと
成形する。ノズル52からのエアの吹き込みと同時に、
型面71と密封筒状体3aとの間隙を減圧にして該密封
筒状体3aを型面71に密着させる。シート面が平らで
あるので、密封筒状体3aはノズル52からのエア吹き
込み及び減圧吸引により密封空間Sが広がり、密封筒状
体3aが型面71にスムーズに密着する。そうして、筒
部31がダクト本体形状の円筒形に膨らんだ筒本体部4
1を有する密封筒体4へと成形されていく(図6の
ロ)。なお、本実施形態では上述のごとく真空成形によ
ったが、シートブロー成形や圧空成形等を利用すること
もできる。成形を終えた密封筒体4は冷却を経て、脱型
される。成形を終えた密封筒体4はダクト本体11に相
当する筒本体部41が出来上っている。
【0012】その後、図7の密封筒体4からクランプ6
及びノズル52を取り除く。最後に、密封筒体4の両端
部43,43をカットすることにより所望のダクト通路
uが形成された車両用ダクト1を完成させる(図8)。
トリミングカットでフランジ部42を適宜加工して取り
付け片13が形成される。
及びノズル52を取り除く。最後に、密封筒体4の両端
部43,43をカットすることにより所望のダクト通路
uが形成された車両用ダクト1を完成させる(図8)。
トリミングカットでフランジ部42を適宜加工して取り
付け片13が形成される。
【0013】こうして出来た車両用ダクト1は、一枚の
シート2からなり、該シート2でダクト通路uが形成さ
れるよう筒状に丸められている。丸められたシート2の
両側縁同士22,22が重ね合わさって溶着により結合
一体化された車両用ダクト1となっている。該車両用ダ
クト1は断面円筒形のダクト本体11とこれに延設する
フランジ部12とを備える。フランジ部12は、シート
2の側縁同士22が重ね合わさって結合一体化されたも
のであるため、片側だけにできる。フランジ部12を加
工してできた取り付け片13もダクト本体11,フラン
ジ部12と一体形成されている。シート2に既述のごと
く発泡シートを用いればソリッドシートに比し断熱性,
軽量化に優れたものとなる。
シート2からなり、該シート2でダクト通路uが形成さ
れるよう筒状に丸められている。丸められたシート2の
両側縁同士22,22が重ね合わさって溶着により結合
一体化された車両用ダクト1となっている。該車両用ダ
クト1は断面円筒形のダクト本体11とこれに延設する
フランジ部12とを備える。フランジ部12は、シート
2の側縁同士22が重ね合わさって結合一体化されたも
のであるため、片側だけにできる。フランジ部12を加
工してできた取り付け片13もダクト本体11,フラン
ジ部12と一体形成されている。シート2に既述のごと
く発泡シートを用いればソリッドシートに比し断熱性,
軽量化に優れたものとなる。
【0014】このように構成した車両用ダクトおよびそ
の製造方法によれば、一枚のシート2を筒状に丸めてそ
の両側縁同士22,22を溶着させてダクト本体11が
形成されるので、溶着によりその結合一体化された両側
縁22がフランジ部12として残るが、それは一つだけ
となる。従前のごとく二枚のシート82を使って両サイ
ドに二つのフランジ部92bが出来た図10の車両用ダ
クト92と違い、片側にしか溶着のフランジ部12はな
く、エンジンルームのスペースを有効に広く使うことが
できる。近年、自動車エンジンルームの小スペース化が
進むなかで極めて有益となる。さらに、二枚のシートを
使った従前の車両用ダクト92は両サイドにフランジ部
92bがあるため、それぞれについてクランプ代が必要
であったが、本発明ではフランジ部12が一つであるの
で、片側のクランプ6がいらない分だけ成形後のトリミ
ング除去(ロス分)するのが少なくなる。そして、二つ
のフランジ部がある車両用ダクトと異なり、フランジ部
12が一つであるので、溶着面からの風漏れの危惧がそ
れだけ少なくなる。その一方で、フランジ部12が一つ
は形成されるので、このフランジ部12を利用して車両
への取り付け片13を容易に形成できる。加えて、シー
ト2を発泡シートにすると、車両用ダクト全体が発泡体
で形成されるので、断熱性,保温性を向上させ、且つ車
両の軽量化にも貢献でき、一層優れたものとなる。
の製造方法によれば、一枚のシート2を筒状に丸めてそ
の両側縁同士22,22を溶着させてダクト本体11が
形成されるので、溶着によりその結合一体化された両側
縁22がフランジ部12として残るが、それは一つだけ
となる。従前のごとく二枚のシート82を使って両サイ
ドに二つのフランジ部92bが出来た図10の車両用ダ
クト92と違い、片側にしか溶着のフランジ部12はな
く、エンジンルームのスペースを有効に広く使うことが
できる。近年、自動車エンジンルームの小スペース化が
進むなかで極めて有益となる。さらに、二枚のシートを
使った従前の車両用ダクト92は両サイドにフランジ部
92bがあるため、それぞれについてクランプ代が必要
であったが、本発明ではフランジ部12が一つであるの
で、片側のクランプ6がいらない分だけ成形後のトリミ
ング除去(ロス分)するのが少なくなる。そして、二つ
のフランジ部がある車両用ダクトと異なり、フランジ部
12が一つであるので、溶着面からの風漏れの危惧がそ
れだけ少なくなる。その一方で、フランジ部12が一つ
は形成されるので、このフランジ部12を利用して車両
への取り付け片13を容易に形成できる。加えて、シー
ト2を発泡シートにすると、車両用ダクト全体が発泡体
で形成されるので、断熱性,保温性を向上させ、且つ車
両の軽量化にも貢献でき、一層優れたものとなる。
【0015】尚、本発明においては、前記実施形態に示
すものに限られず、目的,用途に応じて本発明の範囲で
種々変更できる。シート2,筒状体3,密封筒体4等の
形状,大きさ,材質等は用途に応じて適宜選択できる。
すものに限られず、目的,用途に応じて本発明の範囲で
種々変更できる。シート2,筒状体3,密封筒体4等の
形状,大きさ,材質等は用途に応じて適宜選択できる。
【0016】
【発明の効果】以上のごとく、本発明の車両用ダクトお
よびその製造方法は、車両用ダクトの設置に要するスペ
ースを小さくでき、さらに製造工程でトリミング等で捨
てる部分をも少なくすることができ優れた効果を発揮す
る。
よびその製造方法は、車両用ダクトの設置に要するスペ
ースを小さくでき、さらに製造工程でトリミング等で捨
てる部分をも少なくすることができ優れた効果を発揮す
る。
【図1】本発明の車両用ダクト及びその製造方法の一形
態で、シートから筒状体を形成する製造工程を示す斜視
図である。
態で、シートから筒状体を形成する製造工程を示す斜視
図である。
【図2】シートから筒状体を形成する製造工程を示す平
面図である。
面図である。
【図3】クランプで筒状体を挟着して密封筒状体を形成
した斜視図である。
した斜視図である。
【図4】(イ)が図3のA−A線矢視図、(ロ)が図3
のB−B線矢視図、(ハ)が図3のC−C線矢視図であ
る。
のB−B線矢視図、(ハ)が図3のC−C線矢視図であ
る。
【図5】成形型とクランプの片方を示す斜視図である。
【図6】密封筒状体を密封筒体に成形する製造工程の説
明断面図である。
明断面図である。
【図7】クランプに挟着された密封筒体の斜視図であ
る。
る。
【図8】車両用ダクトの斜視図である。
【図9】従来技術の説明斜視図である。
【図10】従来技術の車両用ダクトの側面図である。
1 車両用ダクト 2 シート 22 側縁 3 筒状体 32 側縁 4 密封筒体 43 端部 52 ノズル O 開口 S 密封空間 u ダクト通路
Claims (2)
- 【請求項1】 一枚のシートが筒状に丸められ、且つそ
の両側縁同士を重ね合わせて結合一体化しダクト通路が
形成されるようにしたことを特徴とする車両用ダクト。 - 【請求項2】 一枚のシートを加熱し軟化させた後、該
シートを丸めその側縁同士を重ね合わせて筒状体に形成
すると共に該筒状体の開口内へノズルを挿入し、次い
で、重ね合わせた筒状体の側縁同士及び筒状体の開口を
封止し、さらに該封止によりできた密封空間へ前記ノズ
ルから気体を吹き込んで密封筒体を成形し、その後、該
密封筒体の両端部をカットしてダクト通路を形成するよ
うにしたことを特徴とする車両用ダクトの製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000011066A JP2001199221A (ja) | 2000-01-19 | 2000-01-19 | 車両用ダクト及びその製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000011066A JP2001199221A (ja) | 2000-01-19 | 2000-01-19 | 車両用ダクト及びその製造方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2001199221A true JP2001199221A (ja) | 2001-07-24 |
Family
ID=18538983
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2000011066A Pending JP2001199221A (ja) | 2000-01-19 | 2000-01-19 | 車両用ダクト及びその製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2001199221A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2009241889A (ja) * | 2008-03-31 | 2009-10-22 | Furukawa Electric Co Ltd:The | 空調用エアダクト |
JP2010149731A (ja) * | 2008-12-25 | 2010-07-08 | Kubota Corp | 作業車の空調構造 |
-
2000
- 2000-01-19 JP JP2000011066A patent/JP2001199221A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2009241889A (ja) * | 2008-03-31 | 2009-10-22 | Furukawa Electric Co Ltd:The | 空調用エアダクト |
JP2010149731A (ja) * | 2008-12-25 | 2010-07-08 | Kubota Corp | 作業車の空調構造 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JPH11227475A (ja) | クリーン・エア・ダクトおよびその製造方法 | |
JP2008524014A (ja) | 少なくとも1つの溶着部を含む多層中空本体の製造方法 | |
US10309559B2 (en) | Duct and method for manufacturing same | |
JP2002120540A (ja) | 空調用ダクト及び空調用ダクトの製造・取付方法 | |
JP2013532081A (ja) | 樹脂材製品の製造方法及びその方法を実施するブロー成形型 | |
JP2012153115A (ja) | 真空成形方法 | |
JP2001199221A (ja) | 車両用ダクト及びその製造方法 | |
JP4359800B2 (ja) | ダクトおよびその製造方法 | |
JP6349630B2 (ja) | ダクト | |
JP4071373B2 (ja) | 車両用ダクトおよびその製造方法 | |
JP3026970B1 (ja) | 押出成形品又は型成形品の接合方法 | |
JPH07156255A (ja) | パネルブロー製品の成形方法 | |
JP2000289093A (ja) | 中空合成樹脂成形品およびその製造方法 | |
JP6657549B2 (ja) | 二重構造ダクトの製造方法 | |
JP2001201160A (ja) | リブ付きダクト及びその製造方法 | |
JP5625276B2 (ja) | 車両用空調ダクト | |
JP4248076B2 (ja) | 表皮付き発泡複合体及びその製造方法 | |
KR102518805B1 (ko) | 자동차용 에어덕트 제조방법 | |
JPH11221858A (ja) | 中空樹脂容器の製造方法 | |
JP6969530B2 (ja) | 中空部材の成形方法 | |
JP5821910B2 (ja) | ダクト構成部材の製造方法 | |
JP3907469B2 (ja) | 中空体の真空成形方法及び真空成形装置 | |
JP4302072B2 (ja) | 内装品の真空成形機及び真空成形方法 | |
JP2003200515A (ja) | 積層樹脂材 | |
CN114475158A (zh) | 一种车用pet型材风管及其制造方法 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20061113 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20090130 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20090204 |
|
A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20090602 |