JP2002143478A - 遊技機 - Google Patents

遊技機

Info

Publication number
JP2002143478A
JP2002143478A JP2000344032A JP2000344032A JP2002143478A JP 2002143478 A JP2002143478 A JP 2002143478A JP 2000344032 A JP2000344032 A JP 2000344032A JP 2000344032 A JP2000344032 A JP 2000344032A JP 2002143478 A JP2002143478 A JP 2002143478A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
ball
replenishing
balls
tank
game machine
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2000344032A
Other languages
English (en)
Other versions
JP4524521B2 (ja
Inventor
Takaaki Ichihara
高明 市原
Katsuhiro Tsuchiya
万博 土屋
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Daiichi Shokai Co Ltd
Original Assignee
Daiichi Shokai Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Daiichi Shokai Co Ltd filed Critical Daiichi Shokai Co Ltd
Priority to JP2000344032A priority Critical patent/JP4524521B2/ja
Publication of JP2002143478A publication Critical patent/JP2002143478A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4524521B2 publication Critical patent/JP4524521B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Abstract

(57)【要約】 【課題】 循環経路に対する球の管理を容易化すること
ができる遊技機を提供する。 【解決手段】 球が循環する循環経路80を有する遊技
機であって、遊技機本体部1a、20と、遊技機本体部
1a、20の前側に開閉可能に装着された扉部材60
と、遊技機本体部1a、20に設けられかつ循環経路8
0を循環する球の不足状態を検出する球検出手段173
と、遊技機本体部1a、20に設けられかつ球検出手段
173からの球不足の信号に基づいて循環経路80に球
を補充する球補充手段と、を備える。球補充手段は所要
数の補充用球を貯留する補充用タンク118を有し、補
充用タンク118は、扉部材60が閉じられた状態にあ
るときに同扉部材60によって覆われ、扉部材60が開
かれた状態にあるときに遊技機本体部1a、20の前側
から補充用タンク118内に球を投入可能な位置に配設
されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は球が循環する循環
経路を有する遊技機に関する。
【0002】
【従来の技術】球循環式遊技機(例えば、封入式パチン
コ機、循環式パチンコ機等とも呼ばれる場合がある)に
おいては、循環経路に所定数の球を循環させて使用する
構造となっている。また、この種の循環式遊技機におい
て、遊技盤に配設された釘等に球が止められる不具合が
発生することがある。この場合、遊技場の係員によっ
て、遊技機のガラス扉(表枠ともいう)が開かれ、遊技
盤に止められた球が取り除かれる。この際、遊技者に対
し、遊技中断の不利益を補償するために、例えば、球
(パチンコ球)を入賞口に投入するなどして、サービス
行為を行うことが一般的である。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、遊技の際、
遊技盤に配設された釘等に複数の球が止められることが
ある。このような場合、遊技機のガラス扉(扉部材、表
枠ともいう)が開かれると、釘等に止められている球が
遊技場の床面に落下して飛び散ることがある。このよう
なことが原因となって、循環経路を循環する球の個数が
不足する場合があり、その球の管理に多くの手間が必要
となる。この発明の目的は、前記問題点に鑑み、循環経
路に対する球の管理を容易化することができる遊技機を
提供することである。
【0004】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
に、第1の発明は、請求項1に記載のとおりの構成を要
旨とする。したがって、循環経路を循環する球の不足状
態が球検出手段によって検出されると、その球検出手段
からの球不足の信号に基づいて球補充手段が作動し、補
充の球が循環経路に送られて補充される。球補充手段
は、補充用タンクを有し、その補充用タンクは、扉部材
が閉じられた状態にあるときに同扉部材によって覆わ
れ、扉部材が開かれた状態にあるときに遊技機本体部の
前側から補充用タンク内に球を投入可能な位置に配設さ
れている。このため、補充用タンクに補充用球を投入す
る場合には、扉部材が開かれた状態において、遊技機本
体部の前側から補充用タンクに補充用球を容易に投入す
ることができる。また、扉部材が閉じられた状態にある
ときには、補充用タンクが覆われるため、同補充用タン
クから球が不測に抜き取られたり、あるいは異物等が不
測に投入される不具合が防止される。
【0005】また、第2の発明は、請求項2に記載のと
おりの構成を要旨とする。したがって、循環経路を循環
する球の不足状態が球検出手段によって検出され、その
球不足の信号が制御手段に伝達されると、同制御手段に
よって、電動アクチュエータが作動制御される。これに
よって補充用球送り部材が駆動されるため、補充用タン
クの補充用球が送出通路を経て循環経路に送り出され補
充される。
【0006】第3の発明は、請求項3に記載のとおりの
構成を要旨とする。したがって、遊技機本体部の一側に
ヒンジ機構によって開閉可能に装着された基盤前面のヒ
ンジ側寄りに補充用タンクが配設されているため、その
補充用タンクに貯留された球の荷重によってヒンジ機構
に負荷される回転モーメントを軽減することができ、ヒ
ンジ機構の損傷を防止することができる。
【0007】第4の発明は、請求項4に記載のとおりの
構成を要旨とする。したがって、補充用タンクの球の貯
留状態を報知手段によって報知することができるため、
補充用タンクに対する球の管理が容易となる。
【0008】第5の発明は、請求項5に記載のとおりの
構成を要旨とする。したがって、補充用タンクの前側に
おいて、そのタンク内の球の貯留状態を視認可能な視認
部によって報知手段を極めて簡単に構成することができ
る。
【0009】
【発明の実施の形態】この発明の実施の形態を図面にし
たがって説明する。球循環式遊技機、例えば、循環式パ
チンコ機を斜視図で表した図1、正面から表した図2及
び表枠を取り外して正面から表した図3において、循環
式パチンコ機1の外枠体1aは、後側が背面板2によっ
て閉じられた方形箱形状に形成されている。外枠体1a
の前側には、基盤20がその片側において、ヒンジ板1
1とヒンジピン13を有する基盤ヒンジ機構10によっ
て開閉可能に装着されている。なお、外枠体1aの前側
下部には基盤20の下面を受け支える受け板3が一体状
に設けられている。そして、遊技機本体部は、遊技機本
体枠としての外枠体1aと、遊技に関する主な装置(例
えば、遊技盤30、各種制御基盤等)が設置される基盤
20とを主体として構成されている。
【0010】図1と図4に示すように、基盤20の後面
の自由端側には、外枠体1aの所定位置に配設された係
止部材に対し係脱可能に係合して基盤20を閉じ状態に
施錠する基盤施錠フック21が上下方向にスライド可能
に組み付けられている。基盤20は、合成樹脂材料によ
って形成され、そのほぼ中央部には、遊技盤30の前面
を露出して同遊技盤30が嵌込まれる開口窓を有する保
持枠部25が設けられている。また、保持枠部25の後
側には、同保持枠部25内に遊技盤30を着脱可能に保
持するための所要数の留め具26が設けられている。
【0011】図3と図4に示すように、遊技盤30の前
面には、遊技領域31を区画する案内レール32が装着
され、その案内レール32には、図3に向かって左側に
おいて、球発射装置から発射された球(パチンコ球)を
遊技領域31に導く発射案内路33が形成されている。
遊技盤30の遊技領域31のほぼ中央部には、図柄制御
基板によって制御される図柄表示装置34が組み付けら
れるセンタ役物34aが装着されている。また、遊技盤
30の遊技領域31には、センタ役物34aの上部左右
に位置して風車器36がそれぞれ配設され、センタ役物
34aの下部左右部に位置して入賞口38が配設されて
いる。また、遊技盤30の遊技領域31には、センタ役
物34aの直下に位置して始動口39が配設され、その
始動口39の直下に位置して開閉扉41によって開閉さ
れる大入賞口40を有するアタッカ装置45が配設され
ている。さらに、遊技領域31の下部にはアウト口42
が設けられている。
【0012】図1に示すように、遊技盤30の後面のほ
ぼ中央部には、裏カバー体43が装着され、その裏カバ
ー体43の後面には、遊技系制御基板が収納された第1
制御ボックス150と、音制御基板、装飾制御基板等が
収納された第2制御ボックス151とが左右に隣接して
装着されている。また、図6に示すように、遊技盤30
の後面には、裏カバー体43の下方に隣接して回収樋8
3が装着されている。この回収樋83は、入賞口38、
大入賞口40等の各種の入賞口に入賞した球やアウト口
42に流入した球をそれぞれ回収し、これら球を後述す
る回収合流路84に向けて誘導するように形成されてい
る。
【0013】図3〜図6に示すように、基盤20には、
遊技盤30の案内レール32の発射案内路33に球を発
射するための球発射装置が組み付けられている。この球
発射装置は、発射案内路33に連通状に設けられた発射
レール81と、発射モータ51を駆動源として発射レー
ル81起点近傍の球発射位置にある球を発射する発射用
ハンマー52と、発射モータ51を作動する発射ハンド
ル50とを備えている。また、発射ハンドル50は、基
盤20の前面の片側下部(図3に向かって右側下部)に
装着されている。この発射ハンドル50にはタッチセン
サ(図18においてタッチセンサ53)が組み付けられ
ており、遊技者が発射ハンドル50に触れることによっ
て発射モータ51が作動されるようになっている。
【0014】また、図1と図2に示すように、外枠体1
aの前側には、基盤20の発射ハンドル50の近傍を除
いた同基盤20の前面のほぼ全域を覆うようにして扉部
材としての表枠60が開閉可能に装着されている。この
実施の形態において、表枠60は、その一側(図2に向
かって左側)に配設された表枠ヒンジ機構によって、基
盤20の前面において開閉可能に装着されている。ま
た、表枠60には、遊技盤30の遊技領域31を視認可
能なほぼ円形の開口窓62が形成され、同表枠60の後
面には、その開口窓62の周縁部に沿ってガラス板を有
するガラス枠63が設けられている。また、表枠60に
は、その開口窓62の外周囲に沿って装飾的に点灯・点
滅するランプ、LED等よりなる装飾ランプ(図示しな
い)が配設されている。また、表枠60には、開口窓6
2の下部に位置して、持ち玉数、カード残高数等の数
字、文字、図柄を表示する表枠表示装置193(例え
ば、カラーLCD)が、その表示部を表枠60の前面か
ら視認可能に配設されている。また、表枠60には、そ
の表枠表示装置193の表示部の上方に位置して球貸ボ
タン190、返却ボタン191、精算ボタン192がそ
れぞれ配設されている。なお、表枠60は、その後面の
自由端側に配設された表枠施錠フックによって基盤20
に対し閉じ状態に施錠されるようになっている。
【0015】図6と図7に示すように、基盤20の後側
には、循環経路80の球通路を構成する回収合流路8
4、配列通路86及び発射送出路87が順次に連通して
設けられている。そして、発射レール81によって構成
された発射通路、案内レール32によって構成された発
射案内路33、遊技領域31、各種の入賞口、アウト口
42、回収樋83、回収合流路84、配列通路86及び
発射送出路87によって球Bの循環経路80が構成され
るようになっている。また、図7に示すように、回収合
流路84は、ほぼSの字状に蛇行して形成され、その上
端の球流入口が回収樋83の球流出口の直下に臨んで連
通状に形成されている。回収合流路84の途中(この実
施の形態では回収合流路84のほぼ中央部)には、ファ
ール球回収口82が開口しており、ファール球通路を流
れる球Bがファール球回収口82から回収合流路84に
流れるようになっている。すなわち、発射レール81と
案内レール32の外レール部の下部との間には、球B
(ファール球)の落下口が設けられ、その落下口に落下
した球Bがファール球通路を通してファール球回収口8
2から回収合流路84に流れるようになっている。
【0016】また、この実施の形態において、回収合流
路84の上流側には、後述する球補充手段の補充通路に
通じる補充球送出口88が形成されるとともに、余剰球
保留タンク130に通じる余剰球排出路85が分岐して
形成されている。図5〜図7に示すように、余剰球保留
タンク130は、余剰球排出路85の排出口の直下に位
置する基盤20の部分に設けられたタンク保持部に対し
着脱可能に装着されている。
【0017】図8に示すように、配列通路86は、回収
合流路84の下流部の球出口に連通して設けられかつ複
数の球Bを互いに接した状態で配列貯留するようになっ
ている。この実施の形態において、配列通路86は、球
送りユニット90内に構成されている。この球送りユニ
ット90は、基盤20の所定位置において、その基盤2
0の前面から後面にわたって貫通された組付孔に着脱可
能に装着されている。すなわち、図9〜図11に示すよ
うに、球送りユニット90の本体部分をなすユニットケ
ース91は、前後の両分割ケース体92、93によって
分離可能に構成されている。そして、前後の両分割ケー
ス体92、93との間には配列通路86を構成するため
の通路壁が形成されている。また、配列通路86は、回
収合流路84の球出口に連通しかつ下り勾配をなす流入
通路部と、その流入通路部に一側が連続するU字状通路
部と、そのU字状通路部の他側に連通しかつ上り勾配を
なす送出通路部とを備えている。
【0018】また、この実施の形態において、前後の両
分割ケース体92、93との間には、配列通路86のU
字状通路部内においてスプロケット状の回転体よりなる
循環球送り部材94が軸を中心として回転可能に組み付
けられている。この循環球送り部材94の外周には、複
数(図8では2つ)の球受け部95が所定の角度(図8
では180度)を隔てて形成されている。この循環球送
り部材94は循環球送りモータ97を駆動源として回転
され、配列通路86の球Bを1個づつ発射送出路87に
向けて送り出すようになっている。また、この実施の形
態において、図10に示すように、循環球送りモータ9
7は、基盤20の後側に露出している後分割ケース体9
3の後面に装着されている。そして、循環球送りモータ
97の出力軸は循環球送り部材94の軸にトルク伝達可
能に結合されている。また、図11と図12に示すよう
に、基盤20の前側に露出している前分割ケース体92
の前面には、循環球送り部材94の軸にトルク伝達可能
に連結されかつ手動操作によって循環球送り部材94を
回転操作するための球取出用操作ノブ105(この発明
の操作部に相当する)が組み付けられている。
【0019】循環経路80の球通路(遊技盤30の遊技
領域31を除く)の一部には、同球通路を循環している
球Bを放出可能な放出口86aと、その放出口86aを
開閉する開閉部材98とがそれぞれ設けられ、遊技機の
前側には、放出口86aから放出された球Bを取り出し
可能な取出口115が設けられている。この実施の形態
において、図13に示すように、球通路の一部を構成し
ている配列通路86のU字状通路部び底部近傍の通路壁
が除去されることによって放出口86aが形成されてい
る。また、球送りユニット91の前後の両分割ケース体
92、93との間には、放出口86aを開閉する開閉部
材98が、その一端部寄りにおいて軸99を中心として
開閉回動可能に装着されている。この開閉部材98は、
ばね等の付勢手段(図示しない)によって閉じ状態に保
持されるとともに、その先端部には、配列通路86のU
字状通路部の放出口86aを閉じかつU字状通路部の通
路壁に連続するほぼ円弧状のガイド面98aが形成され
ている。また、基盤20の前側に露出する球送りユニッ
ト91の前分割ケース体92の前面には、開閉部材98
を開閉操作するための操作部材100が装着されてい
る。
【0020】図9に示すように、操作部材100には、
その一端部寄りに開閉部材98の軸99が嵌挿されるボ
ス部100aが形成され、同操作部材100の他端部に
は、開閉部材98のほぼ中央部のボス部98bに嵌挿さ
れるガイドピン102が形成されている。そして、操作
部材100のボス部100aに対し、開閉部材98の軸
99が、前分割ケース体92に貫設された軸受け孔92
aを通して嵌挿され、操作部材100のガイドピン10
2が前分割ケース体92に貫設された円弧状(軸99と
同一中心の円弧状)のガイド孔92bを通して開閉部材
98のほぼ中央部のボス部98bに嵌挿される。これに
よって、操作部材100が、前分割ケース体92の前面
に、軸99を中心として回動操作できるように装着され
ている。そして、操作部材100を、その操作部101
において、図12に向かって反時計回り方向に回動操作
することによって、開閉部材98が付勢手段に抗して開
放動作し、配列通路86の放出口86aを開放するよう
になっている。
【0021】また、この実施の形態において、図9に示
すように、球送りユニット91の前後の両分割ケース体
92、93の間の上部には収納室110が形成され、そ
の収納室110には、配列通路86の球に付着している
ゴミ、油脂分等を除去するためのクリーニング部材11
1が軸112を中心として回転可能に組み付けられい
る。このクリーニング部材111は、軸112の外周に
設けられたローラ部113と、そのローラ部113の外
周に設けかつゴミの付着性に優れる化学繊維のモップ部
114とを備えており、そのモップ部114の外周(先
端部)の一部が配列通路86の球に接触可能となってい
る。
【0022】また、クリーニング部材111は、循環球
送りモータ97を駆動源として回転駆動されるものであ
り、その軸112が歯車列機構(図示しない)を介して
循環球送りモータ97の出力軸にトルク伝達可能に連繋
されている。また、歯車列機構は、循環球送りモータ9
7の出力軸と同一中心線上に設けられた出力歯車、その
出力歯車に中間歯車を介して噛み合いかつクリーニング
部材111の軸112上に設けられた従動歯車によって
構成されている。そして、クリーニング部材111は、
循環球送り部材94の回転と同期しかつ循環球送り部材
94と同方向に回転駆動されるようになっている。
【0023】図12と図13に示すように、基盤20に
は、球送りユニット90の開閉部材98が開放されたと
きに、その開閉部材98のガイド面98aに案内されな
がら落下する球Bを受けてその球Bを基盤20の後側か
ら前側に送り出す受け皿状の取出口115が設けられて
いる。この取出口115は、基盤20と一体に形成する
こともでき、基盤20とは別体に形成して組み付けるこ
ともできる。また、図7に示すように、配列通路86の
送出通路部に連通する発射送出路87は、送出通路部と
連続して上り勾配をなす入口通路部と、その入口通路部
の上端の頂部から球発射口に向けて緩やかな下り勾配を
なす送出通路部とを備えてほぼへの字状をなしている。
【0024】基盤20の所定位置には、循環経路80を
循環する球Bの不足状態を検出する球検出手段と、その
球検出手段からの球不足の信号に基づいて循環経路80
に球Bを補充する球補充手段とがそれぞれ配設されてい
る。この実施の形態において、循環経路80の球通路の
うち、回収合流路84の下流部近傍に、球Bの不足状態
を検出する球検出手段としての回収球検出器173が配
設されている(図7参照)。また、回収球検出器173
からの球不足の信号に基づいて、回収合流路84の上流
側の補充球送出口88に向けて球Bを補充する球補充手
段は、補充用タンク118、送出通路145、補充球送
り部材124、電動アクチュエータとしての補充用ソレ
ノイド127等を主体として構成されている。なお、こ
の実施の形態において、回収球検出器173として、フ
ラット型式の近接スイッチが採用され、回収合流路84
の底部の一部に配設されているが、回収合流路84を流
れる球Bを検出できるスイッチであれば、どのような型
式のスイッチを用いてもよい。
【0025】図4〜図6に示すように、補充用タンク1
18は、基盤20の前側から補充用タンク118内に補
充用球Bを投入可能に、上方に開口する球投入用開口を
有して基盤20の前面のヒンジ側寄りに装着されてい
る。この実施の形態において、補充用タンク118は、
平断面ほぼコの字状に形成され、基盤20前面の基盤ヒ
ンジ機構10側寄りにおいて、その保持枠部25の外側
下部にビス等によって締め付けられて装着されている。
そして、この補充用タンク118には、保持枠部25の
外側面と協働して補充用球Bを貯留する球貯留室が構成
され、その球貯留室の上端開口部を球投入用開口として
いる。
【0026】また、この実施の形態において、補充用タ
ンク118には、その球貯留室の球Bの貯留状態を報知
する報知手段が設けられている。報知手段としては、補
充用タンク118の前面板に対し、上下方向に長いスリ
ット状の透孔119を貫設することによって構成するこ
とができる。また、補充用タンク118の少なくとも前
面板を透明又は半透明の合成樹脂によって形成すること
によっても構成することができる。さらに、補充用タン
ク118の球貯留室の所定位置に球Bの貯留状態を検出
する球検出器を設け、その球検出器の検出信号によって
球Bの有無を報知する報知ランプ、報知ブザーを循環式
パチンコ機1の所定位置、例えば、基盤20の前面に設
置することによっても構成することができる。また、図
2に示すように、表枠60において、補充用タンク11
8の透孔119に対応する部分を透明又は半透明に形成
して透視部119aを形成することも可能である。この
場合、表枠60を閉じた状態にあるときでも、補充用タ
ンク118内の球の貯留状態を透孔119及び透視部1
19aを通して表枠60の前側から視認可能となる。
【0027】図4と図5に示すように、基盤20の前面
の所定位置には、補充用タンク118のほぼ直下に位置
して補充ユニット120が着脱可能に装着されている。
この補充ユニット120は、補充用タンク118の球B
を回収合流路84の上流側に設けた補充球送出口88に
連通樋140に設けられた連通路を介して導く送出通路
145と、その送出通路145の球Bを連通樋140の
連通路に送り出す補充用球送り部材124と、補充用球
送り部材124を球送り動作する電動アクチュエータと
しての補充用ソレノイド127とがそれぞれ設けられて
いる。すなわち、図14〜図16の(A)、(B)、
(C)に示すように、補充用タンク118の本体部分を
なすユニットケース121は、前後の両分割ケース体1
22、123によって分離可能に構成されている。そし
て、前後の両分割ケース体122、123との間には送
出通路145を構成するための通路壁が形成されてい
る。また、送出通路145の一端側の入口部は、補充用
タンク118の下端の開口出口部に連通し、送出通路1
45の他端側の出口部は、連通樋140の連通路の入口
部に連通している。
【0028】前後の両分割ケース体122、123の間
には、その送出通路145の途中において、スプロケッ
ト状の回転体よりなる補充球送り部材124が軸を中心
として回転可能に組み付けられている。この補充球送り
部材124の外周には、複数(図では2つ)の球受け部
125が所定の角度(図では180度)を隔てて形成さ
れている。この補充球送り部材124は、補充用ソレノ
イド127を駆動源として揺動され、送出通路145の
球Bを1個づつ連通路を介して循環経路80の回収合流
路84の上流側に設けた補充球送出口88に向けて送り
出すようになっている(図7参照)。
【0029】また、図14と図15に示すように、前後
の両分割ケース体122、123の間において、後分割
ケース体123側には、補充用ソレノイド127が組み
付けられている。さらに、補充用ソレノイド127のプ
ランジャと、補充球送り部材124との間には、そのプ
ランジャの往復直線運動を揺動運動(軸を中心とする往
復回動運動)に変換して補充球送り部材124に伝達す
る連動機構128が組み付けられている。また、連動機
構128は、補充用ソレノイド127のプランジャの先
端部に一体状に設けられた連動部材129と、その連動
部材129に一部に設けられた連動溝と、その連動溝に
沿ってスライド可能に補充球送り部材124から一体状
に突出された連動ピンとを備えている。そして、回収球
検出器173からの球不足の信号が制御手段としての球
情報系制御基板170に伝達され、その球情報系制御基
板170から出力される制御信号によって補充用ソレノ
イド127がオン・オフする。これによってプランジャ
が一往復されるので、連動機構128を介して補充球送
り部材124が、その一方の球受け部125が球受け位
置から球放出位置までほぼ90度回動し、元の球受け位
置まで反転し、球Bを1個づつ連通樋140の連通路に
送り出すようになっている。
【0030】また、この実施の形態において、図14と
図15に示すように、補充用ソレノイド127のプラン
ジャの先端部に一体状に設けられた連動部材129の前
側の上下部には、摺動部129aと操作部129bとが
それぞれ突設されている。そして、これら摺動部129
aと操作部129bは、前分割ケース体122の上下部
に平行状に貫設された横方向のスリット状の摺動孔12
4aとガイド孔124bとにそれぞれ移動可能に嵌挿さ
れ、これによって、連動部材129は所定の姿勢を保っ
て平行移動するようになっている。また、図14と図1
5に示すように、連動部材129の操作部129bは、
前分割ケース体122の前面から手動操作可能に突出し
ており、手動操作によって、操作部129bをガイド孔
124bに沿って往復摺動することによっても、補充球
送り部材124が、球受け位置と球放出位置との間を軸
を中心として揺動(往復回動)し、これによって球Bを
1個づつ連通樋140の連通路に送り出せるようになっ
ている。また、この実施の形態において、補充ユニット
120の送出通路145には、その補充球送り部材12
4の下流側に位置して球Bの通過を検出する補充球検出
器174が配設されている。
【0031】次に、前記循環式パチンコ機1及び、その
側部に隣接して配置されるカードユニット機200の制
御の概要を図17と図18に示すブロック図にしたがっ
て説明する。まず、図17において、パチンコ遊技を制
御する遊技系制御基板160は、遊技盤30の入賞口3
8、始動口39、大入賞口40等やその近傍に設置され
た各種入賞検出器155から伝達される信号に基づい
て、それぞれに対応する信号を音制御基板161、装飾
制御基板162、図柄制御基板163、遊技情報外部出
力端子164等に伝達する。そして、音制御基板161
において、遊技に見合う音(音楽や効果音、音声等)を
スピーカーから発生させる制御を行い、装飾制御基板1
62において、遊技盤30の盤面に配設されたランプや
LED等の発光体に対して装飾的な点灯・点滅の制御を
行い、さらに、図柄制御基板163において、遊技に関
する図柄が表示可能な液晶ユニット等の図柄表示装置3
4に表示すべき図柄を制御するようになっている。
【0032】また、遊技情報外部出力端子164は、外
部のコンピュータ(例えばホールコンピュータや島設備
内のコンピュータ等)に所要の情報、例えば、大当り、
確変スタート、図柄確定等の情報を伝達可能となってい
る。なお、遊技系制御基板160は、裏カバー体43の
第1制御ボックス150に収納され、音制御基板16
1、装飾制御基板162は、裏カバー体43の第2制御
ボックス151にそれぞれ収納されている(図1参
照)。
【0033】また、遊技系制御基板160には、球情報
系制御基板170が電気的に接続され、この球情報系制
御基板170には遊技系制御基板160から賞球コマン
ドを含む信号が伝達されるようになっている。図18に
示すように、球情報系制御基板170は、発射用ハンマ
ー52によって発射された球Bを検出する発射球検出器
171、ファールになった球Bを検出するファール球検
出器172、回収された球Bを検出する回収球検出器1
73、補充された球Bを検出する補充球検出器174等
から伝達される信号に基づいて、それぞれに対応する信
号を発射制御基板180、表枠装飾制御基板181、表
枠表示基板182、球情報外部出力端子183等に伝達
する。そして、球情報系制御基板170から伝達される
発射停止情報やタッチセンサー53、モータストップス
イッチ等の信号に基づいて、発射制御基板180によっ
て発射モータ51や循環球送りモータ97等の作動制御
を行う。また、表枠装飾制御基板181において、表枠
60に配設された装飾ランプ(ランプやLED等)に対
して装飾的な点灯・点滅の制御を行い、表枠表示基板1
82において、表枠60の所定位置に配設された表枠表
示装置193(例えば、カラーLCD)に表示すべき持
ち玉数やカード残高数等の数字、文字、図柄等の表示を
制御するようになっている。
【0034】また、球情報外部出力端子183は、外部
のコンピュータ(例えばホールコンピュータや島設備内
のコンピュータ等)に所要の情報、例えば、セーフ球、
アウト球、賞球、球切れ、扉開放等の情報を伝達可能と
なっている。なお、球情報系制御基板170、発射制御
基板180、表枠装飾制御基板181、表枠表示基板1
82は、外枠体1aの所定位置、例えば、外枠体1aの
背面板2や側板部内面に対しそれぞれ専用の収納ボック
ス、または共用の収納ボックスに収納された状態で装着
されている。
【0035】球情報系制御基板170には、インターフ
ェース基板195、221を介してカード系制御基板2
20が送受信可能に電気的に接続されている。また、イ
ンターフェース基板195は循環式パチンコ機1側に配
置され、このインターフェース基板195には、球貸し
を指示する球貸ボタン190、カードの返却を指示する
返却ボタン191、遊技を終了して精算する精算ボタン
192が電気的に接続されている。また、球貸ボタン1
90、返却ボタン191、精算ボタン192は、表枠6
0の前面の所定位置にそれぞれボタンスイッチ操作可能
に配置されている(図2参照)。
【0036】カード系制御基板220及びインターフェ
ース基板221はカードユニット機200の所定位置に
配置されている。すなわち、図17に示すように、カー
ド系制御基板220は、カード(ICカードや磁気カー
ド等の記録媒体)に対する制御を行うものであり、この
カード系制御基板220には、離席を指示する離席ボタ
ン210、離席の解除を指示する離席解除ボタン21
1、貯玉を引き落とす貯球引落ボタン212、貯玉の残
高の表示を指示する貯球残高表示器215、数字を入力
するテンキーボタン213、分割精算を表示を指示する
分割精算ボタン216等がそれぞれ接続されている。そ
して、離席ボタン210、離席解除ボタン211、貯球
引落ボタン212、テンキーボタン213、分割精算ボ
タン216等から伝達される信号(情報)に基づいて所
要の処理を行う。この処理によって、プリペイドカード
による玉貸し機能や、持玉の計数処理機能、持玉の精算
処理機能(カードへの記録)、離席処理機能、玉発射管
理機能、持ち玉数やカード残高などの表示制御機能など
の諸機能を実現するようになっている。
【0037】また、離席ボタン210、離席解除ボタン
211、貯球引落ボタン212、テンキーボタン21
3、分割精算ボタン216等の操作ボタンや貯球残高表
示器215は、カードユニット機200の前面にそれぞ
れ配置されている。さらに、カードユニット機200に
は、カード差込口201を備えたカードリーダ・ライタ
装置202が設置されている(図2参照)。
【0038】この実施の形態の循環式パチンコ機1は上
述したように構成される。したがって、パチンコ遊技に
際し、カードユニット機200のカード差込口201に
カード(ICカードや磁気カード等の記録媒体)が挿入
されと、そのカードに記録されている貯球情報(残高情
報)が貯球残高表示器215に表示される。また、循環
式パチンコ機1側において、表枠60の表枠表示装置1
93のカード残高表示部には、カード残高情報に基づい
て、例えば、球個数、球個数を金額に換算した数値等の
カード残高が表示される。ここで、球貸ボタン190を
操作すると、あらかじめ設定された個数や数値が前記カ
ードの残高から引き落とされ、その引き落とされた個数
や数値に対応する個数や数値(球貸手数料として、設定
された割合、例えば1割から4割程度だけ減算された個
数や数値の場合もある)が表枠表示装置193の持球表
示部に表示される。これにともない、表枠表示装置19
3のカード残高表示部やカードユニット機200の貯球
残高表示器215には前記引き落された後の残高が更新
されてそれぞれ表示される。
【0039】ここで、遊技者が発射ハンドル50を操作
することによって発射モータ51が作動し、発射用ハン
マー52が軸を中心として揺動する。すると、球発射位
置にある球Bが発射レール81及び発射案内路33に案
内されて遊技領域31に打ち出される。そして、発射用
ハンマー52によって打ち出される球は発射送出路87
の下流部に配置された発射球検出器171において検出
される。また、前記球Bの発射速度が遅い場合などにお
いて、球Bが発射案内路33を流下(逆流)することが
ある。この場合、前記球Bは、発射レール81と案内レ
ール32との間の落下口からファール球通路、ファール
球回収口82を通して、回収合流路84に流れる。そし
て、この球Bは、ファール球通路に配置されたファール
球検出器(図18においてファール球検出器172)に
おいて検出される。
【0040】遊技領域31に打ち出された球Bのうち、
一部の球は入賞口38等に流入し、各種入賞検出器15
5において検出された後、回収樋83を経て回収合流路
84に流れる。また、遊技領域31に打ち出された球B
のうち、多くの球は遊技領域31下部のアウト口42に
流入し、回収樋83を経て回収合流路84に流れる。そ
して、回収合流路84に流れた球は、その回収合流路8
4の下流部に配置された回収球検出器173において検
出されて配列通路86に向けて流れる。発射球検出器1
71において球Bが検出される度毎に、表枠表示装置1
93の持球表示部には、持球の個数や数値が減算されて
表示され、ファール球検出器172において球Bが検出
される度毎に、表枠表示装置193の持球表示部には、
持球の個数や数値が加算されて表示される。また、各種
入賞検出器155において球Bが検出される度毎に、表
枠表示装置193の持球表示部には、設定された賞球数
に対応して持球の個数や数値が加算されて表示される。
【0041】一方、発射モータ51の作動と同期して循
環球送りモータ97が作動し、循環球送り部材94が球
送り方向に回転する。そして、発射用ハンマー52によ
って球Bが打ち出される度毎に、球配列通路86の球B
が発射送出路87に向けて一個づつ送り出される。この
ため、球発射位置に対し球Bが過不足なく供給される。
【0042】また、食事、トイレ等の離席のために遊技
を中断する場合、カードユニット機200の離席ボタン
210を押すことによって、カード差込口201に差し
込まれているカードの返却が不能となる。すなわち、表
枠60の返却ボタン191を押してもカードの返却が不
能となる。また、精算ボタン192を押しても、精算不
能となる。このため、離席の際にカードユニット機20
0のカード差込口201からカードが抜き取られたり、
あるいは、他のカードに持ち球情報が書き込まれる不正
行為が防止される。また、離席解除ボタン211におい
ても、操作不能となるため、離席を解除する場合には、
遊技場の係員によって離席解除ボタン211がリモコン
等で操作される。
【0043】また、持球の個数や数値のデータの一部を
カードに書き込みして精算したばこ等の景品に交換する
場合、カードユニット機200の分割精算ボタン216
を押し、精算個数や数値をテンキーボタン213を用い
て入力する。すると、持球の個数や数値の範囲内におい
て、その精算個数や数値がカードの貯球個数や数値に加
算される。その後、カード差込口201からカードを取
り出し、所定の景品交換所において、カードの貯球個数
や数値に対応する景品と交換可能となり、使い勝手に優
れる。
【0044】また、遊技の際、遊技盤30の遊技領域3
1に配設された釘等に球Bが止められる不具合が発生す
ることがある。この場合、まず、遊技場の係員によっ
て、表枠60の施錠が解錠されることによって表枠60
が開かれる。ここで、遊技領域31の釘等に止められた
球Bが取り除かれる。この際、遊技者に対し、遊技中断
の不利益を補償するために、例えば、球Bを入賞口に投
入するなどして、サービス行為を行う。
【0045】この実施の形態において、前記サービス行
為を行うために、表枠60が開かれた状態において、循
環経路80の球通路を循環する球Bを、基盤20の前側
から取り出し、その球Bをサービス球として用いること
で対処することができる。すなわち、表枠60が開かれ
た状態において、基盤20の前面に操作可能に露出して
いる操作部材100を、その操作部101において所定
方向に回動操作することによって、開閉部材98が開か
れる。これによって、循環経路80の球通路のうち、配
列通路86のU字状通路部の底部の放出口86aが開放
される。ここで、球取出用操作ノブ105を手動操作に
よって所定方向に回転操作することによって、これと同
方向に循環球送り部材94が回転する。すると、配列通
路86の球BがU字状通路部の底部の放出口86aから
開閉部材98のガイド面98aに案内されながら受け皿
状の取出口115に落下する。取出口115の底面は、
基盤20の後側から前側に向けて球Bが流れるように下
傾するとともに、基盤20の前側において取り出し可能
に開口している。このため、取出口115に落下した球
Bを基盤20の前側において容易に取り出すことがで
き、その取り出した球Bをサービス球として用いること
ができる。この結果、遊技場の係員は、サービス行為を
行うための球(サービス球)を持ち歩く必要がなくな
る。
【0046】遊技盤30の遊技領域31に配設された釘
等に複数の球が止められた場合、表枠60が開かれる
と、釘等に止められている球Bが遊技場の床面に落下し
て飛び散ることがある。このようなことが原因となっ
て、循環経路80を循環する球Bの個数が不足する場合
があるが、不足数に対応する数の球Bが球補充手段によ
って補充される。この場合、図19に示すフローチャー
トに基づいて球補充処理がなされる。すなわち、循環経
路80の球通路のうち、配列通路86の上流側近傍(こ
の実施の形態において、回収合流路84の下流部近傍)
に配設された球検出手段としての回収球検出器173に
よって球Bが検出されない状態(ステップS1のN)と
なり、かつその未検出状態が1秒以上継続した状態(ス
テップS2のY)となると、制御手段としての球情報系
制御基板170からの制御信号によって、電動アクチュ
エータとしての補充用ソレノイド127が作動(ON・
OFF)する(ステップ3)。これによってプランジャ
が一往復動され、連動機構128を介して補充球送り部
材124が、その一方の球受け部125が球受け位置か
ら球放出位置までほぼ90度回動し、元の球受け位置ま
で反転する。この補充球送り部材124の一揺動によっ
て球受け位置の球Bが1個だけ連通樋140の連通路に
送り出され、補充球送出口88から回収合流路84に流
入して、配列通路86に向けて流れる。これによって球
Bが補充される。
【0047】前記したようにして、回収球検出器173
によって球Bを検出し、その球Bの検出状態が1秒以上
継続するまでの間、球情報系制御基板170からの制御
信号によって、補充用ソレノイド127がON・OFF
作動し、その度毎に補充球送り部材124が揺動する。
これによって球Bが1個づつ回収合流路84から配列通
路86に向けて送り出され補充される(図7参照)。前
記したように、所要数の球Bが補充されることによっ
て、すなわち、回収球検出器173によって球Bを検出
し(ステップS4のY)、その検出状態が1秒以上継続
した状態(ステップS5のY)となることによって、球
補充処理が終了する。前記したようにして循環経路80
を循環する球Bの個数が不足する場合には、その不足数
に対応する数の球Bを球補充手段によって補充すること
ができ、循環経路80を循環する球個数の不足による不
具合を防止することができる。なお、循環経路80を循
環する球Bの個数が不足することなく、回収球検出器1
73によって球Bが検出された(ステップS1のY)場
合、球Bの補充は必要ないため、球補充処理が終了す
る。また、ステップS2において、球Bの未検出状態が
1秒未満である(ステップS2のN)場合には、ステッ
プS1、S2を繰り返し実行する。
【0048】また、この実施の形態において、球補充手
段の一部を構成している補充用タンク118は、基盤2
0の前側に装着されるとともに、補充用タンク118の
上端部には上方に開口する球投入用開口を有している。
このため、補充用タンク118に球を補充する場合に
は、表枠60を開いて状態において、基盤20の前側か
ら、補充用タンク118の球投入用開口に対し補充用球
Bを投入して補充することができ、補充用タンク118
に対する球補充作業を容易にかつ迅速に行うことができ
る。また、この実施の形態において、補充用タンク11
8は、基盤20前面の基盤ヒンジ機構10側寄りに装着
されている。このため、補充用タンク118及びそのタ
ンク内に貯留された球Bの荷重によって基盤ヒンジ機構
10のヒンジ板11、ヒンジピン13に負荷される回転
モーメントを軽減することができ、基盤ヒンジ機構10
の損傷を防止することができる。
【0049】また、この実施の形態において、補充用タ
ンク118の前面板には、その球貯留室の球Bの貯留状
態を報知する報知手段としてのスリット状の透孔119
が貫設されている。このため、スリット状の透孔119
を透して補充用タンク118内の球Bの貯留状態を視認
することができ、補充用タンク118に対する球の補充
が管理が容易となる。
【0050】また、この実施の形態において、球補充用
の送出通路145は、基盤20の所定位置に貫設された
組付孔に着脱可能に装着された補充ユニット120のユ
ニットケース121内に構成されている。また、補充ユ
ニット120のユニットケース121は、前後の両分割
ケース体122、123によって分離可能に構成されて
いる。そして、前後の両分割ケース体122、123の
間には、スプロケット状の回転体よりなる補充球送り部
材124が回転可能に組み付けられている。さらに、前
後の両分割ケース体122、123の間には、補充用ソ
レノイド127と、その補充用ソレノイド127のプラ
ンジャの往復直線運動を揺動運動に変換して補充球送り
部材124に伝達する連動機構128とそれぞれ組み付
けられている。このため、球補充用の送出通路145を
掃除したり、あるいは、補充球送り部材124や補充用
ソレノイド127を保守・点検したり、あるいは、長期
間の使用にともなって補充球送り部材124や補充用ソ
レノイド127を脱着交換する場合には、基盤20に対
し補充ユニット120を取り外した状態で、容易に行う
ことができる。
【0051】なお、この発明は前記実施の形態に限定す
るものではない。例えば、前記実施の形態では、基盤2
0に対し着脱可能に装着される補充ユニット120に対
し、球補充用の送出通路145、補充球送り部材12
4、補充用ソレノイド127及び連動機構128を組み
付けた、これに限定するものではなく、基盤20の所定
位置に球補充用の送出通路145を構成する通路壁を一
体に形成してもよい。また、前記実施の形態では、補充
用ソレノイド127のプランジャの往復直線運動を連動
部材129によって揺動運動に変換して補充球送り部材
124に伝達するように構成したが、プランジャの往復
直線運動を一方向の回転運動に変換して補充球送り部材
124に伝達するように、補充用ソレノイド127のプ
ランジャと、補充球送り部材124との間に、連動機構
を設けることも可能である。また、補充球送り部材12
4を作動する電動アクチュエータとしては、補充用ソレ
ノイド127に換えモータを用いることも可能である。
【0052】また、前記実施の形態においては、補充用
タンク118の前面板にスリット状の透孔119を貫設
することで、補充用タンク118内の球Bの貯留状態を
視認可能な視認部を設け、その視認部によって球Bの貯
留状態を報知する報知手段を構成したが、補充用タンク
118の少なくとも前面板を透明又は半透明の合成樹脂
によって形成することで視認部を設け、その視認部によ
って報知手段を構成することもできる。さらに、補充用
タンク118の球貯留室の所定位置に球Bの貯留状態を
検出する球検出器を設け、その球検出器の検出信号によ
って球Bの有無を報知する報知ランプ、報知ブザーを循
環式パチンコ機1の所定位置、例えば、基盤20の前面
に設置することによっても、報知手段を構成することも
できる。
【0053】
【発明の効果】以上述べたように、この発明によれば、
循環経路を循環する球が不足すると、球補充手段によっ
て球を補充することができるとともに、扉部材が開かれ
た状態において、遊技機本体部の前側から補充用タンク
に補充用の球を容易に投入することができるため、循環
経路に対する球の管理を容易化することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施の形態に係る循環式パチンコ機
の外枠体に対し基盤及び表枠をそれぞれ開放した状態を
示す斜視図である。
【図2】同じく循環式パチンコ機の正面図である。
【図3】同じく表枠を取り外した状態の循環式パチンコ
機を示す正面図である。
【図4】同じく基盤を前側から示す斜視図である。
【図5】同じく基盤の下半部を前側から示す正面図であ
る。
【図6】同じく基盤の下半部を後側から示す背面図であ
る。
【図7】同じく循環経路の球通路を後側から示す断面図
である。
【図8】同じく循環経路の球通路の一部を構成する配列
通路、放出口、開閉部材、循環球送り部材の関係を拡大
して示す断面図である。
【図9】同じく球送りユニットの前後の両分割ケース
体、開閉部材、操作部材及び循環球送りモータを分解し
て示す斜視図である。
【図10】同じく球送りユニットを後側から示す斜視図
である。
【図11】同じく球送りユニットを前側から示す斜視図
である。
【図12】同じく基盤の前面に対し開閉部材の操作部材
と循環球送り部材の球取出用操作のノブとがそれぞれ配
置された状態を示す斜視図である。
【図13】同じく循環経路の配列通路の放出口に対し開
閉部材が開放されて球が取出口に流れた状態を破断して
示す斜視図である。
【図14】同じく補充ユニットを示す斜視図である。
【図15】同じく補充ユニットの前後の両分割ケース体
を分解して示す斜視図である。
【図16】同じく補充ユニットの補充通路に対する球の
流れを順に示す説明図である。
【図17】同じく循環式パチンコ機の遊技系制御基板、
球情報系制御基板、カードユニット機のカード系制御基
板の接続関係を示すブロック図である。
【図18】同じく循環式パチンコ機の球情報系制御基板
を主にして遊技系制御基板とカードユニット機のカード
系制御基板とを接続した状態を示すブロック図である。
【図19】同じく循環経路を循環する球の個数が不足し
た場合の球補充処理を説明するフローチャートである。
【符号の説明】
1 循環式パチンコ機(遊技機) 1a 外枠体(遊技機本体部) 20 基盤(遊技機本体部) 30 遊技盤 31 遊技領域 50 発射ハンドル 52 発射用ハンマー 60 表枠(扉部材) 80 循環経路 81 発射レール 84 回収合流路(球通路) 86 配列通路(球通路)

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 球が循環する循環経路を有する遊技機で
    あって、 遊技機本体部と、 前記遊技機本体部の前側に開閉可能に装着された扉部材
    と、 前記遊技機本体部に設けられかつ前記循環経路を循環す
    る球の不足状態を検出する球検出手段と、 前記遊技機本体部に設けられかつ前記球検出手段からの
    球不足の信号に基づいて前記循環経路に球を補充する球
    補充手段と、を備え、 前記球補充手段は所要数の補充用球を貯留する補充用タ
    ンクを有し、 前記補充用タンクは、前記扉部材が閉じられた状態にあ
    るときに同扉部材によって覆われ、前記扉部材が開かれ
    た状態にあるときに遊技機本体部の前側から前記補充用
    タンク内に球を投入可能な位置に配設されている遊技
    機。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の遊技機であって、 球補充手段は、補充用タンクと循環経路とを連通する送
    出通路と、 前記送出通路の球を送り出す補充用球送り部材と、 前記補充用球送り部材を球送り動作する電動アクチュエ
    ータと、 球検出手段からの球不足の信号に基づいて前記電動アク
    チュエータを作動制御する制御手段とを備えている遊技
    機。
  3. 【請求項3】 請求項1又は2に記載の遊技機であっ
    て、 遊技機本体部は、その一側においてヒンジ機構によって
    開閉可能に装着された基盤を備え、 補充用タンクは前記基盤の前面のヒンジ側寄りに配設さ
    れている遊技機。
  4. 【請求項4】 請求項1〜3のいずれか一項に記載の遊
    技機であって、 補充用タンクの球の貯留状態を報知する報知手段を備え
    ている遊技機。
  5. 【請求項5】 請求項4に記載の遊技機であって、 報知手段は、補充用タンクの前側において、そのタンク
    内の球の貯留状態を視認可能な視認部によって構成され
    ている遊技機。
JP2000344032A 2000-11-10 2000-11-10 遊技機 Expired - Fee Related JP4524521B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000344032A JP4524521B2 (ja) 2000-11-10 2000-11-10 遊技機

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000344032A JP4524521B2 (ja) 2000-11-10 2000-11-10 遊技機

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2002143478A true JP2002143478A (ja) 2002-05-21
JP4524521B2 JP4524521B2 (ja) 2010-08-18

Family

ID=18818298

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2000344032A Expired - Fee Related JP4524521B2 (ja) 2000-11-10 2000-11-10 遊技機

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4524521B2 (ja)

Cited By (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009131559A (ja) * 2007-12-03 2009-06-18 Daiichi Shokai Co Ltd 封入球式遊技機
JP2009131558A (ja) * 2007-12-03 2009-06-18 Daiichi Shokai Co Ltd 封入球式遊技機
JP2009297149A (ja) * 2008-06-11 2009-12-24 Heiwa Corp 封入式遊技機
JP2012187309A (ja) * 2011-03-11 2012-10-04 Sankyo Co Ltd 遊技機
JP2013034845A (ja) * 2011-07-08 2013-02-21 Sankyo Co Ltd 遊技用システム、遊技点処理装置
JP2013111394A (ja) * 2011-11-30 2013-06-10 Daito Giken:Kk 遊技台
JP2013169428A (ja) * 2012-02-22 2013-09-02 Sankyo Co Ltd 遊技用システム、遊技機、および遊技用装置
JP2014030491A (ja) * 2012-08-01 2014-02-20 Asama Seisakusho:Kk 遊技球搬送研磨装置
JP2014100209A (ja) * 2012-11-19 2014-06-05 Daito Hanbai Kk 有価価値処理装置
JP2014155746A (ja) * 2014-02-06 2014-08-28 Sophia Co Ltd 遊技用装置

Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH07185108A (ja) * 1993-12-28 1995-07-25 Sophia Co Ltd 封入球式遊技機

Patent Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH07185108A (ja) * 1993-12-28 1995-07-25 Sophia Co Ltd 封入球式遊技機

Cited By (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009131559A (ja) * 2007-12-03 2009-06-18 Daiichi Shokai Co Ltd 封入球式遊技機
JP2009131558A (ja) * 2007-12-03 2009-06-18 Daiichi Shokai Co Ltd 封入球式遊技機
JP2009297149A (ja) * 2008-06-11 2009-12-24 Heiwa Corp 封入式遊技機
JP2012187309A (ja) * 2011-03-11 2012-10-04 Sankyo Co Ltd 遊技機
JP2013034845A (ja) * 2011-07-08 2013-02-21 Sankyo Co Ltd 遊技用システム、遊技点処理装置
JP2013111394A (ja) * 2011-11-30 2013-06-10 Daito Giken:Kk 遊技台
JP2013169428A (ja) * 2012-02-22 2013-09-02 Sankyo Co Ltd 遊技用システム、遊技機、および遊技用装置
JP2014030491A (ja) * 2012-08-01 2014-02-20 Asama Seisakusho:Kk 遊技球搬送研磨装置
JP2014100209A (ja) * 2012-11-19 2014-06-05 Daito Hanbai Kk 有価価値処理装置
JP2014155746A (ja) * 2014-02-06 2014-08-28 Sophia Co Ltd 遊技用装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP4524521B2 (ja) 2010-08-18

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JPH10258152A (ja) 遊技システム
JP4164559B2 (ja) 封入球式遊技機
JP2002143478A (ja) 遊技機
JP2002143398A (ja) 遊技機
JP2004208814A (ja) 弾球遊技機
JP2004065620A (ja) 弾球遊技機
JP5102381B2 (ja) 遊技装置
JP2005131175A (ja) 封入球式遊技機
JP2003339984A (ja) 遊技機
JP4722158B2 (ja) 遊技装置
JP4219315B2 (ja) 封入球式遊技機
JP4219285B2 (ja) 封入球式遊技機
JP4261333B2 (ja) 遊技機
JP4219317B2 (ja) 封入球式遊技機
JP4628443B2 (ja) 遊技装置
JP4593644B2 (ja) 遊技機
JP2000279606A (ja) 遊技機
JP4155391B2 (ja) 弾球遊技機
JP3969371B2 (ja) 遊技機
JP4161037B2 (ja) 封入球式遊技機
JPH05337244A (ja) 循環型のカード式パチンコ機
JPH01164386A (ja) 図柄式遊技機用の遊技球送出装置
JP3922340B2 (ja) 循環式パチンコ機
JP5452679B2 (ja) 遊技機、管理装置及び遊技装置
JP3693567B2 (ja) 循環式パチンコ機

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20060531

RD05 Notification of revocation of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7425

Effective date: 20080708

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20100112

RD02 Notification of acceptance of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7422

Effective date: 20100215

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20100302

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A821

Effective date: 20100215

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20100420

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20100519

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130611

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 4524521

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees