JP4524521B2 - 遊技機 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
この発明は球が循環する循環経路を有する遊技機に関する。
【0002】
【従来の技術】
球循環式遊技機(例えば、封入式パチンコ機、循環式パチンコ機等とも呼ばれる場合がある)においては、循環経路に所定数の球を循環させて使用する構造となっている。
また、この種の循環式遊技機において、遊技盤に配設された釘等に球が止められる不具合が発生することがある。
この場合、遊技場の係員によって、遊技機のガラス扉(表枠ともいう)が開かれ、遊技盤に止められた球が取り除かれる。この際、遊技者に対し、遊技中断の不利益を補償するために、例えば、球(パチンコ球)を入賞口に投入するなどして、サービス行為を行うことが一般的である。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、遊技の際、遊技盤に配設された釘等に複数の球が止められることがある。このような場合、遊技機のガラス扉(扉部材、表枠ともいう)が開かれると、釘等に止められている球が遊技場の床面に落下して飛び散ることがある。
このようなことが原因となって、循環経路を循環する球の個数が不足する場合があり、その球の管理に多くの手間が必要となる。
この発明の目的は、前記問題点に鑑み、循環経路に対する球の管理を容易化することができる遊技機を提供することである。
【0004】
前記目的を達成するために、第1の発明は、請求項1に記載のとおりの構成を要旨とする。したがって、球が循環する循環経路を有する遊技機であって、遊技機本体部と扉部材とを備え、前記遊技機本体部は、後側が背面板によって閉じられた方形箱型状に形成されている外枠体と、少なくとも遊技盤と制御基板が設置される基盤とを備え、記外枠体の前側には、前記基盤がその片側において基盤ヒンジ機構によって開閉可能に装着されており、前記基盤の前面の片側下部には発射ハンドルが装着されており、前記外枠体の前側には、前記基盤の発射ハンドルの近傍を除いた該基盤の前面のほぼ全域を覆うようにして前記扉部材が開閉可能に装着されており、循環経路を循環する球の不足状態が球検出手段によって検出されると、その球検出手段からの球不足の信号に基づいて球補充手段が作動し、補充の球が循環経路に送られて補充される。球補充手段は、補充用タンクを有し、その補充用タンクは、前記基盤の前面であって、前記基盤が前記外枠体に対して閉じられた状態であって、前記扉部材が閉じられた状態にあるときには同扉部材によって覆われることにより前記補充用タンク内に球を投入不可能な位置であって、かつ前記基盤が前記外枠体に対して閉じられた状態であっても前記扉部材が開かれた状態にあるときには前記遊技機本体部の前側から前記補充用タンク内に球を投入可能な位置に配設されている。このため、補充用タンクに補充用球を投入する場合には、扉部材が開かれた状態において、遊技機本体部の前側から補充用タンクに補充用球を容易に投入することができる。また、扉部材が閉じられた状態にあるときには、補充用タンクが覆われるため、同補充用タンクから球が不測に抜き取られたり、あるいは異物等が不測に投入される不具合が防止される。
【0005】
また、第2の発明は、請求項2に記載のとおりの構成を要旨とする。
したがって、循環経路を循環する球の不足状態が球検出手段によって検出され、その球不足の信号が制御手段に伝達されると、同制御手段によって、電動アクチュエータが作動制御される。これによって補充用球送り部材が駆動されるため、補充用タンクの補充用球が送出通路を経て循環経路に送り出され補充される。
【0006】
第3の発明は、請求項3に記載のとおりの構成を要旨とする。したがって、前記基盤の前面の前記基盤ヒンジ機構側寄りに補充用タンクが配設されているため、その補充用タンクに貯留された球の荷重によってヒンジ機構に負荷される回転モーメントを軽減することができ、ヒンジ機構の損傷を防止することができる。
【0007】
第4の発明は、請求項4に記載のとおりの構成を要旨とする。
したがって、補充用タンクの球の貯留状態を報知手段によって報知することができるため、補充用タンクに対する球の管理が容易となる。
【0008】
第5の発明は、請求項5に記載のとおりの構成を要旨とする。
したがって、補充用タンクの前側において、そのタンク内の球の貯留状態を視認可能な視認部によって報知手段を極めて簡単に構成することができる。
【0009】
【発明の実施の形態】
この発明の実施の形態を図面にしたがって説明する。
球循環式遊技機、例えば、循環式パチンコ機を斜視図で表した図1、正面から表した図2及び表枠を取り外して正面から表した図3において、循環式パチンコ機1の外枠体1aは、後側が背面板2によって閉じられた方形箱形状に形成されている。
外枠体1aの前側には、基盤20がその片側において、ヒンジ板11とヒンジピン13を有する基盤ヒンジ機構10によって開閉可能に装着されている。なお、外枠体1aの前側下部には基盤20の下面を受け支える受け板3が一体状に設けられている。そして、遊技機本体部は、遊技機本体枠としての外枠体1aと、遊技に関する主な装置(例えば、遊技盤30、各種制御基盤等)が設置される基盤20とを主体として構成されている。
【0010】
図1と図4に示すように、基盤20の後面の自由端側には、外枠体1aの所定位置に配設された係止部材に対し係脱可能に係合して基盤20を閉じ状態に施錠する基盤施錠フック21が上下方向にスライド可能に組み付けられている。
基盤20は、合成樹脂材料によって形成され、そのほぼ中央部には、遊技盤30の前面を露出して同遊技盤30が嵌込まれる開口窓を有する保持枠部25が設けられている。また、保持枠部25の後側には、同保持枠部25内に遊技盤30を着脱可能に保持するための所要数の留め具26が設けられている。
【0011】
図3と図4に示すように、遊技盤30の前面には、遊技領域31を区画する案内レール32が装着され、その案内レール32には、図3に向かって左側において、球発射装置から発射された球(パチンコ球)を遊技領域31に導く発射案内路33が形成されている。
遊技盤30の遊技領域31のほぼ中央部には、図柄制御基板によって制御される図柄表示装置34が組み付けられるセンタ役物34aが装着されている。また、遊技盤30の遊技領域31には、センタ役物34aの上部左右に位置して風車器36がそれぞれ配設され、センタ役物34aの下部左右部に位置して入賞口38が配設されている。また、遊技盤30の遊技領域31には、センタ役物34aの直下に位置して始動口39が配設され、その始動口39の直下に位置して開閉扉41によって開閉される大入賞口40を有するアタッカ装置45が配設されている。さらに、遊技領域31の下部にはアウト口42が設けられている。
【0012】
図1に示すように、遊技盤30の後面のほぼ中央部には、裏カバー体43が装着され、その裏カバー体43の後面には、遊技系制御基板が収納された第1制御ボックス150と、音制御基板、装飾制御基板等が収納された第2制御ボックス151とが左右に隣接して装着されている。
また、図6に示すように、遊技盤30の後面には、裏カバー体43の下方に隣接して回収樋83が装着されている。この回収樋83は、入賞口38、大入賞口40等の各種の入賞口に入賞した球やアウト口42に流入した球をそれぞれ回収し、これら球を後述する回収合流路84に向けて誘導するように形成されている。
【0013】
図3〜図6に示すように、基盤20には、遊技盤30の案内レール32の発射案内路33に球を発射するための球発射装置が組み付けられている。この球発射装置は、発射案内路33に連通状に設けられた発射レール81と、発射モータ51を駆動源として発射レール81起点近傍の球発射位置にある球を発射する発射用ハンマー52と、発射モータ51を作動する発射ハンドル50とを備えている。また、発射ハンドル50は、基盤20の前面の片側下部(図3に向かって右側下部)に装着されている。この発射ハンドル50にはタッチセンサ(図18においてタッチセンサ53)が組み付けられており、遊技者が発射ハンドル50に触れることによって発射モータ51が作動されるようになっている。
【0014】
また、図1と図2に示すように、外枠体1aの前側には、基盤20の発射ハンドル50の近傍を除いた同基盤20の前面のほぼ全域を覆うようにして扉部材としての表枠60が開閉可能に装着されている。この実施の形態において、表枠60は、その一側(図2に向かって左側)に配設された表枠ヒンジ機構によって、基盤20の前面において開閉可能に装着されている。
また、表枠60には、遊技盤30の遊技領域31を視認可能なほぼ円形の開口窓62が形成され、同表枠60の後面には、その開口窓62の周縁部に沿ってガラス板を有するガラス枠63が設けられている。
また、表枠60には、その開口窓62の外周囲に沿って装飾的に点灯・点滅するランプ、LED等よりなる装飾ランプ(図示しない)が配設されている。
また、表枠60には、開口窓62の下部に位置して、持ち玉数、カード残高数等の数字、文字、図柄を表示する表枠表示装置193(例えば、カラーLCD)が、その表示部を表枠60の前面から視認可能に配設されている。
また、表枠60には、その表枠表示装置193の表示部の上方に位置して球貸ボタン190、返却ボタン191、精算ボタン192がそれぞれ配設されている。なお、表枠60は、その後面の自由端側に配設された表枠施錠フックによって基盤20に対し閉じ状態に施錠されるようになっている。
【0015】
図6と図7に示すように、基盤20の後側には、循環経路80の球通路を構成する回収合流路84、配列通路86及び発射送出路87が順次に連通して設けられている。そして、発射レール81によって構成された発射通路、案内レール32によって構成された発射案内路33、遊技領域31、各種の入賞口、アウト口42、回収樋83、回収合流路84、配列通路86及び発射送出路87によって球Bの循環経路80が構成されるようになっている。
また、図7に示すように、回収合流路84は、ほぼSの字状に蛇行して形成され、その上端の球流入口が回収樋83の球流出口の直下に臨んで連通状に形成されている。
回収合流路84の途中(この実施の形態では回収合流路84のほぼ中央部)には、ファール球回収口82が開口しており、ファール球通路を流れる球Bがファール球回収口82から回収合流路84に流れるようになっている。すなわち、発射レール81と案内レール32の外レール部の下部との間には、球B(ファール球)の落下口が設けられ、その落下口に落下した球Bがファール球通路を通してファール球回収口82から回収合流路84に流れるようになっている。
【0016】
また、この実施の形態において、回収合流路84の上流側には、後述する球補充手段の補充通路に通じる補充球送出口88が形成されるとともに、余剰球保留タンク130に通じる余剰球排出路85が分岐して形成されている。図5〜図7に示すように、余剰球保留タンク130は、余剰球排出路85の排出口の直下に位置する基盤20の部分に設けられたタンク保持部に対し着脱可能に装着されている。
【0017】
図8に示すように、配列通路86は、回収合流路84の下流部の球出口に連通して設けられかつ複数の球Bを互いに接した状態で配列貯留するようになっている。
この実施の形態において、配列通路86は、球送りユニット90内に構成されている。この球送りユニット90は、基盤20の所定位置において、その基盤20の前面から後面にわたって貫通された組付孔に着脱可能に装着されている。
すなわち、図9〜図11に示すように、球送りユニット90の本体部分をなすユニットケース91は、前後の両分割ケース体92、93によって分離可能に構成されている。そして、前後の両分割ケース体92、93との間には配列通路86を構成するための通路壁が形成されている。
また、配列通路86は、回収合流路84の球出口に連通しかつ下り勾配をなす流入通路部と、その流入通路部に一側が連続するU字状通路部と、そのU字状通路部の他側に連通しかつ上り勾配をなす送出通路部とを備えている。
【0018】
また、この実施の形態において、前後の両分割ケース体92、93との間には、配列通路86のU字状通路部内においてスプロケット状の回転体よりなる循環球送り部材94が軸を中心として回転可能に組み付けられている。この循環球送り部材94の外周には、複数(図8では2つ)の球受け部95が所定の角度(図8では180度)を隔てて形成されている。この循環球送り部材94は循環球送りモータ97を駆動源として回転され、配列通路86の球Bを1個づつ発射送出路87に向けて送り出すようになっている。
また、この実施の形態において、図10に示すように、循環球送りモータ97は、基盤20の後側に露出している後分割ケース体93の後面に装着されている。そして、循環球送りモータ97の出力軸は循環球送り部材94の軸にトルク伝達可能に結合されている。
また、図11と図12に示すように、基盤20の前側に露出している前分割ケース体92の前面には、循環球送り部材94の軸にトルク伝達可能に連結されかつ手動操作によって循環球送り部材94を回転操作するための球取出用操作ノブ105(この発明の操作部に相当する)が組み付けられている。
【0019】
循環経路80の球通路(遊技盤30の遊技領域31を除く)の一部には、同球通路を循環している球Bを放出可能な放出口86aと、その放出口86aを開閉する開閉部材98とがそれぞれ設けられ、遊技機の前側には、放出口86aから放出された球Bを取り出し可能な取出口115が設けられている。
この実施の形態において、図13に示すように、球通路の一部を構成している配列通路86のU字状通路部び底部近傍の通路壁が除去されることによって放出口86aが形成されている。
また、球送りユニット91の前後の両分割ケース体92、93との間には、放出口86aを開閉する開閉部材98が、その一端部寄りにおいて軸99を中心として開閉回動可能に装着されている。この開閉部材98は、ばね等の付勢手段(図示しない)によって閉じ状態に保持されるとともに、その先端部には、配列通路86のU字状通路部の放出口86aを閉じかつU字状通路部の通路壁に連続するほぼ円弧状のガイド面98aが形成されている。
また、基盤20の前側に露出する球送りユニット91の前分割ケース体92の前面には、開閉部材98を開閉操作するための操作部材100が装着されている。
【0020】
図9に示すように、操作部材100には、その一端部寄りに開閉部材98の軸99が嵌挿されるボス部100aが形成され、同操作部材100の他端部には、開閉部材98のほぼ中央部のボス部98bに嵌挿されるガイドピン102が形成されている。そして、操作部材100のボス部100aに対し、開閉部材98の軸99が、前分割ケース体92に貫設された軸受け孔92aを通して嵌挿され、操作部材100のガイドピン102が前分割ケース体92に貫設された円弧状(軸99と同一中心の円弧状)のガイド孔92bを通して開閉部材98のほぼ中央部のボス部98bに嵌挿される。これによって、操作部材100が、前分割ケース体92の前面に、軸99を中心として回動操作できるように装着されている。
そして、操作部材100を、その操作部101において、図12に向かって反時計回り方向に回動操作することによって、開閉部材98が付勢手段に抗して開放動作し、配列通路86の放出口86aを開放するようになっている。
【0021】
また、この実施の形態において、図9に示すように、球送りユニット91の前後の両分割ケース体92、93の間の上部には収納室110が形成され、その収納室110には、配列通路86の球に付着しているゴミ、油脂分等を除去するためのクリーニング部材111が軸112を中心として回転可能に組み付けられいる。このクリーニング部材111は、軸112の外周に設けられたローラ部113と、そのローラ部113の外周に設けかつゴミの付着性に優れる化学繊維のモップ部114とを備えており、そのモップ部114の外周(先端部)の一部が配列通路86の球に接触可能となっている。
【0022】
また、クリーニング部材111は、循環球送りモータ97を駆動源として回転駆動されるものであり、その軸112が歯車列機構(図示しない)を介して循環球送りモータ97の出力軸にトルク伝達可能に連繋されている。
また、歯車列機構は、循環球送りモータ97の出力軸と同一中心線上に設けられた出力歯車、その出力歯車に中間歯車を介して噛み合いかつクリーニング部材111の軸112上に設けられた従動歯車によって構成されている。そして、クリーニング部材111は、循環球送り部材94の回転と同期しかつ循環球送り部材94と同方向に回転駆動されるようになっている。
【0023】
図12と図13に示すように、基盤20には、球送りユニット90の開閉部材98が開放されたときに、その開閉部材98のガイド面98aに案内されながら落下する球Bを受けてその球Bを基盤20の後側から前側に送り出す受け皿状の取出口115が設けられている。この取出口115は、基盤20と一体に形成することもでき、基盤20とは別体に形成して組み付けることもできる。
また、図7に示すように、配列通路86の送出通路部に連通する発射送出路87は、送出通路部と連続して上り勾配をなす入口通路部と、その入口通路部の上端の頂部から球発射口に向けて緩やかな下り勾配をなす送出通路部とを備えてほぼへの字状をなしている。
【0024】
基盤20の所定位置には、循環経路80を循環する球Bの不足状態を検出する球検出手段と、その球検出手段からの球不足の信号に基づいて循環経路80に球Bを補充する球補充手段とがそれぞれ配設されている。
この実施の形態において、循環経路80の球通路のうち、回収合流路84の下流部近傍に、球Bの不足状態を検出する球検出手段としての回収球検出器173が配設されている(図7参照)。
また、回収球検出器173からの球不足の信号に基づいて、回収合流路84の上流側の補充球送出口88に向けて球Bを補充する球補充手段は、補充用タンク118、送出通路145、補充球送り部材124、電動アクチュエータとしての補充用ソレノイド127等を主体として構成されている。なお、この実施の形態において、回収球検出器173として、フラット型式の近接スイッチが採用され、回収合流路84の底部の一部に配設されているが、回収合流路84を流れる球Bを検出できるスイッチであれば、どのような型式のスイッチを用いてもよい。
【0025】
図4〜図6に示すように、補充用タンク118は、基盤20の前側から補充用タンク118内に補充用球Bを投入可能に、上方に開口する球投入用開口を有して基盤20の前面のヒンジ側寄りに装着されている。
この実施の形態において、補充用タンク118は、平断面ほぼコの字状に形成され、基盤20前面の基盤ヒンジ機構10側寄りにおいて、その保持枠部25の外側下部にビス等によって締め付けられて装着されている。そして、この補充用タンク118には、保持枠部25の外側面と協働して補充用球Bを貯留する球貯留室が構成され、その球貯留室の上端開口部を球投入用開口としている。
【0026】
また、この実施の形態において、補充用タンク118には、その球貯留室の球Bの貯留状態を報知する報知手段が設けられている。
報知手段としては、補充用タンク118の前面板に対し、上下方向に長いスリット状の透孔119を貫設することによって構成することができる。また、補充用タンク118の少なくとも前面板を透明又は半透明の合成樹脂によって形成することによっても構成することができる。
さらに、補充用タンク118の球貯留室の所定位置に球Bの貯留状態を検出する球検出器を設け、その球検出器の検出信号によって球Bの有無を報知する報知ランプ、報知ブザーを循環式パチンコ機1の所定位置、例えば、基盤20の前面に設置することによっても構成することができる。
また、図2に示すように、表枠60において、補充用タンク118の透孔119に対応する部分を透明又は半透明に形成して透視部119aを形成することも可能である。この場合、表枠60を閉じた状態にあるときでも、補充用タンク118内の球の貯留状態を透孔119及び透視部119aを通して表枠60の前側から視認可能となる。
【0027】
図4と図5に示すように、基盤20の前面の所定位置には、補充用タンク118のほぼ直下に位置して補充ユニット120が着脱可能に装着されている。
この補充ユニット120は、補充用タンク118の球Bを回収合流路84の上流側に設けた補充球送出口88に連通樋140に設けられた連通路を介して導く送出通路145と、その送出通路145の球Bを連通樋140の連通路に送り出す補充用球送り部材124と、補充用球送り部材124を球送り動作する電動アクチュエータとしての補充用ソレノイド127とがそれぞれ設けられている。
すなわち、図14〜図16の(A)、(B)、(C)に示すように、補充用タンク118の本体部分をなすユニットケース121は、前後の両分割ケース体122、123によって分離可能に構成されている。そして、前後の両分割ケース体122、123との間には送出通路145を構成するための通路壁が形成されている。
また、送出通路145の一端側の入口部は、補充用タンク118の下端の開口出口部に連通し、送出通路145の他端側の出口部は、連通樋140の連通路の入口部に連通している。
【0028】
前後の両分割ケース体122、123の間には、その送出通路145の途中において、スプロケット状の回転体よりなる補充球送り部材124が軸を中心として回転可能に組み付けられている。この補充球送り部材124の外周には、複数(図では2つ)の球受け部125が所定の角度(図では180度)を隔てて形成されている。この補充球送り部材124は、補充用ソレノイド127を駆動源として揺動され、送出通路145の球Bを1個づつ連通路を介して循環経路80の回収合流路84の上流側に設けた補充球送出口88に向けて送り出すようになっている(図7参照)。
【0029】
また、図14と図15に示すように、前後の両分割ケース体122、123の間において、後分割ケース体123側には、補充用ソレノイド127が組み付けられている。さらに、補充用ソレノイド127のプランジャと、補充球送り部材124との間には、そのプランジャの往復直線運動を揺動運動(軸を中心とする往復回動運動)に変換して補充球送り部材124に伝達する連動機構128が組み付けられている。
また、連動機構128は、補充用ソレノイド127のプランジャの先端部に一体状に設けられた連動部材129と、その連動部材129に一部に設けられた連動溝と、その連動溝に沿ってスライド可能に補充球送り部材124から一体状に突出された連動ピンとを備えている。そして、回収球検出器173からの球不足の信号が制御手段としての球情報系制御基板170に伝達され、その球情報系制御基板170から出力される制御信号によって補充用ソレノイド127がオン・オフする。これによってプランジャが一往復されるので、連動機構128を介して補充球送り部材124が、その一方の球受け部125が球受け位置から球放出位置までほぼ90度回動し、元の球受け位置まで反転し、球Bを1個づつ連通樋140の連通路に送り出すようになっている。
【0030】
また、この実施の形態において、図14と図15に示すように、補充用ソレノイド127のプランジャの先端部に一体状に設けられた連動部材129の前側の上下部には、摺動部129aと操作部129bとがそれぞれ突設されている。そして、これら摺動部129aと操作部129bは、前分割ケース体122の上下部に平行状に貫設された横方向のスリット状の摺動孔124aとガイド孔124bとにそれぞれ移動可能に嵌挿され、これによって、連動部材129は所定の姿勢を保って平行移動するようになっている。
また、図14と図15に示すように、連動部材129の操作部129bは、前分割ケース体122の前面から手動操作可能に突出しており、手動操作によって、操作部129bをガイド孔124bに沿って往復摺動することによっても、補充球送り部材124が、球受け位置と球放出位置との間を軸を中心として揺動(往復回動)し、これによって球Bを1個づつ連通樋140の連通路に送り出せるようになっている。
また、この実施の形態において、補充ユニット120の送出通路145には、その補充球送り部材124の下流側に位置して球Bの通過を検出する補充球検出器174が配設されている。
【0031】
次に、前記循環式パチンコ機1及び、その側部に隣接して配置されるカードユニット機200の制御の概要を図17と図18に示すブロック図にしたがって説明する。
まず、図17において、パチンコ遊技を制御する遊技系制御基板160は、遊技盤30の入賞口38、始動口39、大入賞口40等やその近傍に設置された各種入賞検出器155から伝達される信号に基づいて、それぞれに対応する信号を音制御基板161、装飾制御基板162、図柄制御基板163、遊技情報外部出力端子164等に伝達する。
そして、音制御基板161において、遊技に見合う音(音楽や効果音、音声等)をスピーカーから発生させる制御を行い、装飾制御基板162において、遊技盤30の盤面に配設されたランプやLED等の発光体に対して装飾的な点灯・点滅の制御を行い、さらに、図柄制御基板163において、遊技に関する図柄が表示可能な液晶ユニット等の図柄表示装置34に表示すべき図柄を制御するようになっている。
【0032】
また、遊技情報外部出力端子164は、外部のコンピュータ(例えばホールコンピュータや島設備内のコンピュータ等)に所要の情報、例えば、大当り、確変スタート、図柄確定等の情報を伝達可能となっている。
なお、遊技系制御基板160は、裏カバー体43の第1制御ボックス150に収納され、音制御基板161、装飾制御基板162は、裏カバー体43の第2制御ボックス151にそれぞれ収納されている(図1参照)。
【0033】
また、遊技系制御基板160には、球情報系制御基板170が電気的に接続され、この球情報系制御基板170には遊技系制御基板160から賞球コマンドを含む信号が伝達されるようになっている。
図18に示すように、球情報系制御基板170は、発射用ハンマー52によって発射された球Bを検出する発射球検出器171、ファールになった球Bを検出するファール球検出器172、回収された球Bを検出する回収球検出器173、補充された球Bを検出する補充球検出器174等から伝達される信号に基づいて、それぞれに対応する信号を発射制御基板180、表枠装飾制御基板181、表枠表示基板182、球情報外部出力端子183等に伝達する。
そして、球情報系制御基板170から伝達される発射停止情報やタッチセンサー53、モータストップスイッチ等の信号に基づいて、発射制御基板180によって発射モータ51や循環球送りモータ97等の作動制御を行う。
また、表枠装飾制御基板181において、表枠60に配設された装飾ランプ(ランプやLED等)に対して装飾的な点灯・点滅の制御を行い、表枠表示基板182において、表枠60の所定位置に配設された表枠表示装置193(例えば、カラーLCD)に表示すべき持ち玉数やカード残高数等の数字、文字、図柄等の表示を制御するようになっている。
【0034】
また、球情報外部出力端子183は、外部のコンピュータ(例えばホールコンピュータや島設備内のコンピュータ等)に所要の情報、例えば、セーフ球、アウト球、賞球、球切れ、扉開放等の情報を伝達可能となっている。
なお、球情報系制御基板170、発射制御基板180、表枠装飾制御基板181、表枠表示基板182は、外枠体1aの所定位置、例えば、外枠体1aの背面板2や側板部内面に対しそれぞれ専用の収納ボックス、または共用の収納ボックスに収納された状態で装着されている。
【0035】
球情報系制御基板170には、インターフェース基板195、221を介してカード系制御基板220が送受信可能に電気的に接続されている。
また、インターフェース基板195は循環式パチンコ機1側に配置され、このインターフェース基板195には、球貸しを指示する球貸ボタン190、カードの返却を指示する返却ボタン191、遊技を終了して精算する精算ボタン192が電気的に接続されている。
また、球貸ボタン190、返却ボタン191、精算ボタン192は、表枠60の前面の所定位置にそれぞれボタンスイッチ操作可能に配置されている(図2参照)。
【0036】
カード系制御基板220及びインターフェース基板221はカードユニット機200の所定位置に配置されている。
すなわち、図17に示すように、カード系制御基板220は、カード(ICカードや磁気カード等の記録媒体)に対する制御を行うものであり、このカード系制御基板220には、離席を指示する離席ボタン210、離席の解除を指示する離席解除ボタン211、貯玉を引き落とす貯球引落ボタン212、貯玉の残高の表示を指示する貯球残高表示器215、数字を入力するテンキーボタン213、分割精算を表示を指示する分割精算ボタン216等がそれぞれ接続されている。
そして、離席ボタン210、離席解除ボタン211、貯球引落ボタン212、テンキーボタン213、分割精算ボタン216等から伝達される信号(情報)に基づいて所要の処理を行う。この処理によって、プリペイドカードによる玉貸し機能や、持玉の計数処理機能、持玉の精算処理機能(カードへの記録)、離席処理機能、玉発射管理機能、持ち玉数やカード残高などの表示制御機能などの諸機能を実現するようになっている。
【0037】
また、離席ボタン210、離席解除ボタン211、貯球引落ボタン212、テンキーボタン213、分割精算ボタン216等の操作ボタンや貯球残高表示器215は、カードユニット機200の前面にそれぞれ配置されている。さらに、カードユニット機200には、カード差込口201を備えたカードリーダ・ライタ装置202が設置されている(図2参照)。
【0038】
この実施の形態の循環式パチンコ機1は上述したように構成される。したがって、パチンコ遊技に際し、カードユニット機200のカード差込口201にカード(ICカードや磁気カード等の記録媒体)が挿入されと、そのカードに記録されている貯球情報(残高情報)が貯球残高表示器215に表示される。
また、循環式パチンコ機1側において、表枠60の表枠表示装置193のカード残高表示部には、カード残高情報に基づいて、例えば、球個数、球個数を金額に換算した数値等のカード残高が表示される。
ここで、球貸ボタン190を操作すると、あらかじめ設定された個数や数値が前記カードの残高から引き落とされ、その引き落とされた個数や数値に対応する個数や数値(球貸手数料として、設定された割合、例えば1割から4割程度だけ減算された個数や数値の場合もある)が表枠表示装置193の持球表示部に表示される。これにともない、表枠表示装置193のカード残高表示部やカードユニット機200の貯球残高表示器215には前記引き落された後の残高が更新されてそれぞれ表示される。
【0039】
ここで、遊技者が発射ハンドル50を操作することによって発射モータ51が作動し、発射用ハンマー52が軸を中心として揺動する。すると、球発射位置にある球Bが発射レール81及び発射案内路33に案内されて遊技領域31に打ち出される。そして、発射用ハンマー52によって打ち出される球は発射送出路87の下流部に配置された発射球検出器171において検出される。
また、前記球Bの発射速度が遅い場合などにおいて、球Bが発射案内路33を流下(逆流)することがある。この場合、前記球Bは、発射レール81と案内レール32との間の落下口からファール球通路、ファール球回収口82を通して、回収合流路84に流れる。そして、この球Bは、ファール球通路に配置されたファール球検出器(図18においてファール球検出器172)において検出される。
【0040】
遊技領域31に打ち出された球Bのうち、一部の球は入賞口38等に流入し、各種入賞検出器155において検出された後、回収樋83を経て回収合流路84に流れる。また、遊技領域31に打ち出された球Bのうち、多くの球は遊技領域31下部のアウト口42に流入し、回収樋83を経て回収合流路84に流れる。
そして、回収合流路84に流れた球は、その回収合流路84の下流部に配置された回収球検出器173において検出されて配列通路86に向けて流れる。
発射球検出器171において球Bが検出される度毎に、表枠表示装置193の持球表示部には、持球の個数や数値が減算されて表示され、ファール球検出器172において球Bが検出される度毎に、表枠表示装置193の持球表示部には、持球の個数や数値が加算されて表示される。
また、各種入賞検出器155において球Bが検出される度毎に、表枠表示装置193の持球表示部には、設定された賞球数に対応して持球の個数や数値が加算されて表示される。
【0041】
一方、発射モータ51の作動と同期して循環球送りモータ97が作動し、循環球送り部材94が球送り方向に回転する。そして、発射用ハンマー52によって球Bが打ち出される度毎に、球配列通路86の球Bが発射送出路87に向けて一個づつ送り出される。このため、球発射位置に対し球Bが過不足なく供給される。
【0042】
また、食事、トイレ等の離席のために遊技を中断する場合、カードユニット機200の離席ボタン210を押すことによって、カード差込口201に差し込まれているカードの返却が不能となる。すなわち、表枠60の返却ボタン191を押してもカードの返却が不能となる。また、精算ボタン192を押しても、精算不能となる。このため、離席の際にカードユニット機200のカード差込口201からカードが抜き取られたり、あるいは、他のカードに持ち球情報が書き込まれる不正行為が防止される。
また、離席解除ボタン211においても、操作不能となるため、離席を解除する場合には、遊技場の係員によって離席解除ボタン211がリモコン等で操作される。
【0043】
また、持球の個数や数値のデータの一部をカードに書き込みして精算したばこ等の景品に交換する場合、カードユニット機200の分割精算ボタン216を押し、精算個数や数値をテンキーボタン213を用いて入力する。すると、持球の個数や数値の範囲内において、その精算個数や数値がカードの貯球個数や数値に加算される。その後、カード差込口201からカードを取り出し、所定の景品交換所において、カードの貯球個数や数値に対応する景品と交換可能となり、使い勝手に優れる。
【0044】
また、遊技の際、遊技盤30の遊技領域31に配設された釘等に球Bが止められる不具合が発生することがある。
この場合、まず、遊技場の係員によって、表枠60の施錠が解錠されることによって表枠60が開かれる。ここで、遊技領域31の釘等に止められた球Bが取り除かれる。この際、遊技者に対し、遊技中断の不利益を補償するために、例えば、球Bを入賞口に投入するなどして、サービス行為を行う。
【0045】
この実施の形態において、前記サービス行為を行うために、表枠60が開かれた状態において、循環経路80の球通路を循環する球Bを、基盤20の前側から取り出し、その球Bをサービス球として用いることで対処することができる。
すなわち、表枠60が開かれた状態において、基盤20の前面に操作可能に露出している操作部材100を、その操作部101において所定方向に回動操作することによって、開閉部材98が開かれる。これによって、循環経路80の球通路のうち、配列通路86のU字状通路部の底部の放出口86aが開放される。
ここで、球取出用操作ノブ105を手動操作によって所定方向に回転操作することによって、これと同方向に循環球送り部材94が回転する。すると、配列通路86の球BがU字状通路部の底部の放出口86aから開閉部材98のガイド面98aに案内されながら受け皿状の取出口115に落下する。取出口115の底面は、基盤20の後側から前側に向けて球Bが流れるように下傾するとともに、基盤20の前側において取り出し可能に開口している。
このため、取出口115に落下した球Bを基盤20の前側において容易に取り出すことができ、その取り出した球Bをサービス球として用いることができる。
この結果、遊技場の係員は、サービス行為を行うための球(サービス球)を持ち歩く必要がなくなる。
【0046】
遊技盤30の遊技領域31に配設された釘等に複数の球が止められた場合、表枠60が開かれると、釘等に止められている球Bが遊技場の床面に落下して飛び散ることがある。
このようなことが原因となって、循環経路80を循環する球Bの個数が不足する場合があるが、不足数に対応する数の球Bが球補充手段によって補充される。
この場合、図19に示すフローチャートに基づいて球補充処理がなされる。
すなわち、循環経路80の球通路のうち、配列通路86の上流側近傍(この実施の形態において、回収合流路84の下流部近傍)に配設された球検出手段としての回収球検出器173によって球Bが検出されない状態(ステップS1のN)となり、かつその未検出状態が1秒以上継続した状態(ステップS2のY)となると、制御手段としての球情報系制御基板170からの制御信号によって、電動アクチュエータとしての補充用ソレノイド127が作動(ON・OFF)する(ステップ3)。これによってプランジャが一往復動され、連動機構128を介して補充球送り部材124が、その一方の球受け部125が球受け位置から球放出位置までほぼ90度回動し、元の球受け位置まで反転する。
この補充球送り部材124の一揺動によって球受け位置の球Bが1個だけ連通樋140の連通路に送り出され、補充球送出口88から回収合流路84に流入して、配列通路86に向けて流れる。これによって球Bが補充される。
【0047】
前記したようにして、回収球検出器173によって球Bを検出し、その球Bの検出状態が1秒以上継続するまでの間、球情報系制御基板170からの制御信号によって、補充用ソレノイド127がON・OFF作動し、その度毎に補充球送り部材124が揺動する。これによって球Bが1個づつ回収合流路84から配列通路86に向けて送り出され補充される(図7参照)。
前記したように、所要数の球Bが補充されることによって、すなわち、回収球検出器173によって球Bを検出し(ステップS4のY)、その検出状態が1秒以上継続した状態(ステップS5のY)となることによって、球補充処理が終了する。
前記したようにして循環経路80を循環する球Bの個数が不足する場合には、その不足数に対応する数の球Bを球補充手段によって補充することができ、循環経路80を循環する球個数の不足による不具合を防止することができる。
なお、循環経路80を循環する球Bの個数が不足することなく、回収球検出器173によって球Bが検出された(ステップS1のY)場合、球Bの補充は必要ないため、球補充処理が終了する。また、ステップS2において、球Bの未検出状態が1秒未満である(ステップS2のN)場合には、ステップS1、S2を繰り返し実行する。
【0048】
また、この実施の形態において、球補充手段の一部を構成している補充用タンク118は、基盤20の前側に装着されるとともに、補充用タンク118の上端部には上方に開口する球投入用開口を有している。
このため、補充用タンク118に球を補充する場合には、表枠60を開いて状態において、基盤20の前側から、補充用タンク118の球投入用開口に対し補充用球Bを投入して補充することができ、補充用タンク118に対する球補充作業を容易にかつ迅速に行うことができる。
また、この実施の形態において、補充用タンク118は、基盤20前面の基盤ヒンジ機構10側寄りに装着されている。このため、補充用タンク118及びそのタンク内に貯留された球Bの荷重によって基盤ヒンジ機構10のヒンジ板11、ヒンジピン13に負荷される回転モーメントを軽減することができ、基盤ヒンジ機構10の損傷を防止することができる。
【0049】
また、この実施の形態において、補充用タンク118の前面板には、その球貯留室の球Bの貯留状態を報知する報知手段としてのスリット状の透孔119が貫設されている。このため、スリット状の透孔119を透して補充用タンク118内の球Bの貯留状態を視認することができ、補充用タンク118に対する球の補充が管理が容易となる。
【0050】
また、この実施の形態において、球補充用の送出通路145は、基盤20の所定位置に貫設された組付孔に着脱可能に装着された補充ユニット120のユニットケース121内に構成されている。また、補充ユニット120のユニットケース121は、前後の両分割ケース体122、123によって分離可能に構成されている。そして、前後の両分割ケース体122、123の間には、スプロケット状の回転体よりなる補充球送り部材124が回転可能に組み付けられている。さらに、前後の両分割ケース体122、123の間には、補充用ソレノイド127と、その補充用ソレノイド127のプランジャの往復直線運動を揺動運動に変換して補充球送り部材124に伝達する連動機構128とそれぞれ組み付けられている。
このため、球補充用の送出通路145を掃除したり、あるいは、補充球送り部材124や補充用ソレノイド127を保守・点検したり、あるいは、長期間の使用にともなって補充球送り部材124や補充用ソレノイド127を脱着交換する場合には、基盤20に対し補充ユニット120を取り外した状態で、容易に行うことができる。
【0051】
なお、この発明は前記実施の形態に限定するものではない。
例えば、前記実施の形態では、基盤20に対し着脱可能に装着される補充ユニット120に対し、球補充用の送出通路145、補充球送り部材124、補充用ソレノイド127及び連動機構128を組み付けた、これに限定するものではなく、基盤20の所定位置に球補充用の送出通路145を構成する通路壁を一体に形成してもよい。
また、前記実施の形態では、補充用ソレノイド127のプランジャの往復直線運動を連動部材129によって揺動運動に変換して補充球送り部材124に伝達するように構成したが、プランジャの往復直線運動を一方向の回転運動に変換して補充球送り部材124に伝達するように、補充用ソレノイド127のプランジャと、補充球送り部材124との間に、連動機構を設けることも可能である。
また、補充球送り部材124を作動する電動アクチュエータとしては、補充用ソレノイド127に換えモータを用いることも可能である。
【0052】
また、前記実施の形態においては、補充用タンク118の前面板にスリット状の透孔119を貫設することで、補充用タンク118内の球Bの貯留状態を視認可能な視認部を設け、その視認部によって球Bの貯留状態を報知する報知手段を構成したが、補充用タンク118の少なくとも前面板を透明又は半透明の合成樹脂によって形成することで視認部を設け、その視認部によって報知手段を構成することもできる。
さらに、補充用タンク118の球貯留室の所定位置に球Bの貯留状態を検出する球検出器を設け、その球検出器の検出信号によって球Bの有無を報知する報知ランプ、報知ブザーを循環式パチンコ機1の所定位置、例えば、基盤20の前面に設置することによっても、報知手段を構成することもできる。
【0053】
【発明の効果】
以上述べたように、この発明によれば、循環経路を循環する球が不足すると、球補充手段によって球を補充することができるとともに、扉部材が開かれた状態において、遊技機本体部の前側から補充用タンクに補充用の球を容易に投入することができるため、循環経路に対する球の管理を容易化することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施の形態に係る循環式パチンコ機の外枠体に対し基盤及び表枠をそれぞれ開放した状態を示す斜視図である。
【図2】同じく循環式パチンコ機の正面図である。
【図3】同じく表枠を取り外した状態の循環式パチンコ機を示す正面図である。
【図4】同じく基盤を前側から示す斜視図である。
【図5】同じく基盤の下半部を前側から示す正面図である。
【図6】同じく基盤の下半部を後側から示す背面図である。
【図7】同じく循環経路の球通路を後側から示す断面図である。
【図8】同じく循環経路の球通路の一部を構成する配列通路、放出口、開閉部材、循環球送り部材の関係を拡大して示す断面図である。
【図9】同じく球送りユニットの前後の両分割ケース体、開閉部材、操作部材及び循環球送りモータを分解して示す斜視図である。
【図10】同じく球送りユニットを後側から示す斜視図である。
【図11】同じく球送りユニットを前側から示す斜視図である。
【図12】同じく基盤の前面に対し開閉部材の操作部材と循環球送り部材の球取出用操作のノブとがそれぞれ配置された状態を示す斜視図である。
【図13】同じく循環経路の配列通路の放出口に対し開閉部材が開放されて球が取出口に流れた状態を破断して示す斜視図である。
【図14】同じく補充ユニットを示す斜視図である。
【図15】同じく補充ユニットの前後の両分割ケース体を分解して示す斜視図である。
【図16】同じく補充ユニットの補充通路に対する球の流れを順に示す説明図である。
【図17】同じく循環式パチンコ機の遊技系制御基板、球情報系制御基板、カードユニット機のカード系制御基板の接続関係を示すブロック図である。
【図18】同じく循環式パチンコ機の球情報系制御基板を主にして遊技系制御基板とカードユニット機のカード系制御基板とを接続した状態を示すブロック図である。
【図19】同じく循環経路を循環する球の個数が不足した場合の球補充処理を説明するフローチャートである。
【符号の説明】
1 循環式パチンコ機(遊技機)
1a 外枠体(遊技機本体部)
20 基盤(遊技機本体部)
30 遊技盤
31 遊技領域
50 発射ハンドル
52 発射用ハンマー
60 表枠(扉部材)
80 循環経路
81 発射レール
84 回収合流路(球通路)
86 配列通路(球通路)
Claims (5)
- 球が循環する循環経路を有する遊技機であって、
遊技機本体部と扉部材とを備え、
前記遊技機本体部は、
後側が背面板によって閉じられた方形箱型状に形成されている外枠体と、
少なくとも遊技盤と制御基板が設置される基盤と
を備え、
前記外枠体の前側には、前記基盤がその片側において基盤ヒンジ機構によって開閉可能に装着されており、
前記基盤の前面の片側下部には発射ハンドルが装着されており、
前記外枠体の前側には、前記基盤の発射ハンドルの近傍を除いた該基盤の前面のほぼ全域を覆うようにして前記扉部材が開閉可能に装着されており、
前記遊技機本体部に設けられかつ前記循環経路を循環する球の不足状態を検出する球検出手段と、
前記遊技機本体部に設けられかつ前記球検出手段からの球不足の信号に基づいて前記循環経路に球を補充する球補充手段と、
を備え、
前記球補充手段は所要数の補充用球を貯留する補充用タンクを有し、
前記補充用タンクは、前記基盤の前面であって、
前記基盤が前記外枠体に対して閉じられた状態であって、前記扉部材が閉じられた状態にあるときには同扉部材によって覆われることにより前記補充用タンク内に球を投入不可能な位置であって、
かつ前記基盤が前記外枠体に対して閉じられた状態であっても前記扉部材が開かれた状態にあるときには前記遊技機本体部の前側から前記補充用タンク内に球を投入可能な位置に配設されている
遊技機。 - 請求項1に記載の遊技機であって、
球補充手段は、
補充用タンクと循環経路とを連通する送出通路と、
前記送出通路の球を送り出す補充用球送り部材と、
前記補充用球送り部材を球送り動作する電動アクチュエータと、
球検出手段からの球不足の信号に基づいて前記電動アクチュエータを作動制御する制御手段と
を備えている遊技機。 - 請求項1又は2に記載の遊技機であって、
前記補充用タンクは前記基盤の前面の前記基盤ヒンジ機構側寄りに配設されている遊技機。 - 請求項1〜3のいずれか一項に記載の遊技機であって、
補充用タンクの球の貯留状態を報知する報知手段を備えている遊技機。 - 請求項4に記載の遊技機であって、
報知手段は、補充用タンクの前側において、そのタンク内の球の貯留状態を視認可能な視認部によって構成されている遊技機。
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