JP2002143261A

JP2002143261A - 空気吸入式浴槽

Info

Publication number: JP2002143261A
Application number: JP2000340158A
Authority: JP
Inventors: Toshiaki Watanabe; 俊昭渡辺
Original assignee: Individual
Current assignee: Individual
Priority date: 2000-11-08
Filing date: 2000-11-08
Publication date: 2002-05-21

Abstract

(57)【要約】【課題】入浴者が安全かつ清潔に入浴できなかった。【解決手段】浴槽底部１と、浴槽底部１の外周に設け
られた空気吸入式浴槽壁部２と、空気吸入式浴槽壁部２
内の浴槽底部１に設けられた空気吸入式浴槽背もたれ部
３とを設け、空気吸入式浴槽背もたれ部３により入浴槽
４及びオーバフロー槽５を形成するようにした。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は介護用入浴品、特に、
空気吸入式簡易浴槽に関する。

【０００２】

【従来の技術】寝たきり老人、介護を必要とする人、あ
るいは怪我で一人で入浴できない人等を入れる浴槽とし
て、空気吸入式簡易浴槽が開発されている。従来の空気
吸入式簡易浴槽は、浴槽底部と、浴槽底部の外周に設け
られた空気吸入式浴槽壁部とを構え、この空気吸入式浴
槽壁部に空気を吸入せしめて浴槽を形成するようにした
ものである。従って、老人を浴槽底部に載せた後に空気
吸入式浴槽壁部に空気を吸入せしめることにより、介護
者一人で簡単にしかも安全に入浴者を入浴させることが
できる。この結果、介護者の人員の削減及び労力の大幅
な省力化が実現できる。

【０００３】また、洗髪を行う場合には、洗髪槽を浴槽
外に取り付けて行う。

【０００４】

【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述の
従来の空気吸入式簡易浴槽においては、浴槽内に背もた
れ部がないので、入浴者が安全に入浴することができな
いという課題がある。

【０００５】また、浴槽が１つであるので、浴槽で体を
洗った場合、垢、ごみ等が浴槽内に残存し，入浴者が清
潔な浴槽内で快適に入浴できないという課題もある。

【０００６】従って、本発明の目的は，寝たきり老人、
介護を必要とする人、あるいは怪我で一人で入浴できな
い人等の入浴者が安全にかつ清潔に入浴できる空気吸入
式浴槽を提供することにある。

【０００７】

【課題を解決するための手段】上述の課題を解決するた
めに本発明に係る空気吸入式浴槽は、浴槽底部と、この
浴槽底部の外周に設けられた空気吸入式浴槽壁部と、こ
の空気吸入式浴槽壁部内の浴槽底部に設けられた空気吸
入式背もたれ部とを具備し、空気吸入式背もたれ部によ
り第１の浴槽（入浴槽）及び第２の浴槽（オーバフロー
槽）を形成するようにしたものである。これにより、空
気吸入式背もたれ部を用いて入浴槽で体を流すように
し、この結果、空気吸入式背もたれ部に寄りかかりなが
ら安全に入浴することができる。また、オーバフロー槽
で洗髪を行うようにし，従って、別の洗髪槽を取付ける
必要がない。

【０００８】また、空気吸入式背もたれ部は空気吸入式
浴槽壁部より低くする。これにより、入浴槽からオーバ
フロー槽へのごみ、汚水等のオーバフローを確実にす
る。

【０００９】また、入浴槽，オーバフロー槽に、それぞ
れ、排水管を設ける。これにより、入浴槽のみの排水あ
るいはオーバフロー槽のみの排水を可能にする。

【００１０】さらに、空気吸入式浴槽壁部及び空気吸入
式背もたれ部に対して空気を吸入、排出するための空気
吸入／排出口と、この空気吸入、排出口から空気吸入式
浴槽壁部及び空気吸入式背もたれ部の一方から他方へ空
気吸入、排出の切替を行う切替弁とを設ける。これによ
り、先に空気を空気吸入式背もたれ部に吸入し、後に空
気を空気吸入式浴槽壁部に吸入することもでき、逆に、
先に空気を空気吸入式浴槽壁部に吸入し、後に空気を空
気吸入式背もたれ部に吸入することもできる。同様に、
先に空気を空気吸入式背もたれ部から排出し、後に空気
を空気吸入式浴槽壁部から排出することもでき、逆に、
先に空気を空気吸入式浴槽壁部から排出し、後に空気を
空気吸入式背もたれ部から排出することもできる。

【００１１】さらに、空気吸入／排出口に接続される空
気供給手段を具備する。この空気供給手段はエアポン
プ、足踏みポンプあるいは自転車用空気入れでもよい。

【００１２】さらに、浴槽に湯水を供給するための湯水
供給手段を具備する。

【００１３】さらに、空気吸入式壁部の上部に設けられ
る蛇腹しきカーテンを具備する。この蛇腹式カーテンは
空気吸入式浴槽壁部の上部に吸着するための吸盤を具備
する。

【００１４】

【発明の実施の形態】図１、図２、図３は本発明に係る
吸入空気式浴槽の実施の形態を示す正面図，平面図、側
断面図である。図１、図２、図３に示すように、本発明
に係る空気吸入式浴槽はたとえばベッド１０１上に防水
シート１０２を覆った後に載置される。また、図１、図
２、図３の浴槽は浴槽に予め空気を吸入した状態を示し
ている。

【００１５】図１、図２、図３において、浴槽は、浴槽
底部１、浴槽底部１の外周に設けられた吸入空気式浴槽
壁部２、及び空気吸入式浴槽壁部2内の浴槽底部１に設
けられた空気吸入式背もたれ部３によって一体的に構成
されている。これにより、入浴槽４及びオーバフロー槽
５を形成する。ここで、入浴槽４は入浴者の体を洗い流
すためのであり、オーバフロー槽５は入浴者の洗髪を行
うためのものである。尚、浴槽底部１も吸入空気式とし
てもよく、この場合、図３に示すごとく、その膨らみは
吸入空気式浴槽壁部２、及び空気吸入式背もたれ部３よ
り小さくする。

【００１６】空気吸入式背もたれ部３は吸入空気式浴槽
壁部１２より低くされており、これにより、入浴槽４か
らオーバフロー槽５へのごみ、汚水等のオーバフローを
確実にする。

【００１７】入浴槽４、オーバフロー槽５には、それぞ
れ、排水管６、７が設けられ、これらの排水管６，７は
弁６ａ，７ａによって制御される。これにより、入浴槽
４の排水及びオーバフロー槽５の排水を独立して行え
る。

【００１8】また、浴槽たとえば空気吸入式浴槽壁部２
には、空気吸入式浴槽壁部2及び空気吸入式背もたれ部
３に対して空気を吸入、排出するための空気吸入／排出
口８及び切替弁９を設けてある。この切替弁９は空気吸
入式浴槽壁部2及び空気吸入式背もたれ部３の一方から
他方への空気吸入、排出の切替を行う。従って、先に空
気を空気吸入式背もたれ部３に吸入し、後に、空気を空
気吸入式浴槽壁部２に吸入することもでき、逆に、空気
を空気吸入式浴槽壁部２に吸入し、後に、空気を空気吸
入式背もたれ部３に吸入することもできる。同様に、先
に空気を空気吸入式背もたれ部３から排出し、後に、空
気を空気吸入式浴槽壁部２から排出することもでき、逆
に、先に空気を空気吸入式浴槽壁部２から排出し、後に
空気を空気吸入式背もたれ部３から排出することもでき
る。

【００１９】空気吸入／排出口８には、空気を吸入させ
るためのエアポンプ１０が接続される。尚、エアポンプ
１０の代りに、足踏みポンプ１０ａあるいは自転車用空
気入れ１０ｂを用いることもできる。尚、空気を排出さ
れるときには、エアポンプ１０は取り外される。

【００２０】また、浴槽に給湯するために給湯ポンプ１
１が設けられている。この給湯ポンプ１１の給湯管の先
にシャワ用コネクタ１２ａもしくはジェット水流コネク
タ１２ｂを取付けることができる。

【００２１】さらに、図１、図２、図３に示す浴槽の空
気吸入式壁部１２の上部に図４に示す蛇腹式カーテン１
３を取付けることができる。蛇腹式カーテン１３は、自
在支柱１３ａ及び自在支柱１３ａの下端に設けられた吸
盤１３ｂよりなり、これにより、延伸可能となってい
る。

【００２２】次に、図５〜図９を参照して図１、図2、
図３の吸入空気式浴槽及び図４の蛇腹式カーテンの使用
方法を説明する。

【００２３】始めに、図５の（Ａ）を参照すると、空気
吸入前の浴槽をベッド(図示せず)等上に載置する。

【００２４】次に、図５の（Ｂ）を参照すると、入浴者
を空気吸入前の浴槽に載置する。

【００２５】次に、図５の（Ｃ）を参照すると、切替弁
９を空気吸入式背もたれ部３に切り替えた後に、空気吸
入／排出口８にエアポンプ１０を接続し、これにより、
空気を空気吸入式背もたれ部３に吸入して空気吸入式背
もたれ部３を膨張させる。

【００２６】尚、図５の（Ｂ）に示す入浴者載置の前に
図５の（Ｃ）に示す空気吸入式背もたれ部３に空気を吸
入してもよい。

【００２７】次に、図６の（Ａ）を参照すると、切替弁
９を空気吸入式浴槽壁部２に切り替えた後に、空気を空
気吸入式浴槽壁部２に吸入して空気吸入式浴槽壁部２を
膨張させる。

【００２８】次に、図６の（Ｂ）を参照すると、図４に
示す蛇腹式カーテンを空気吸入式浴槽壁部２の上部に吸
盤１３ｂにより吸着せしめる。

【００２９】次に、図７の（Ａ）を参照すると、給湯ポ
ンプ１１を用いてシャワあるいはジェット水流により入
浴者の入浴及び身体の洗いを行う。この場合、入浴水位
は空気吸入式背もたれ部３より高く、従って、湯は入浴
槽４及びオーバフロー槽５の両方に満たされている。
尚、入浴槽４の中で入浴者の体をシャワ等で洗った後に
弁６ａを開にして入浴槽４の湯を排水し、その後、弁６
ａを閉にして入浴槽４に湯を再び入れてもよい。

【００３０】次に、図７の（Ｂ）を参照すると、入浴者
の洗髪を行う場合、弁７ａを開にしてオーバフロー槽５
の排水を行う。この結果、入浴槽４の水位は空気吸入式
背もたれ部３の高さとなる。従って、洗髪に伴う髪の
毛、垢、ごみ等を含む汚水は、オーバフロー槽５を介し
て排水されるので、浴槽を清潔にできる。

【００３１】次に、図８の（Ａ）を参照すると、弁６を
開にして入浴槽４を排水すると共に、蛇腹式カーテン１
３を取外す。

【００３２】次に、図８の（Ｂ）を参照すると、切替弁
９を空気吸入式浴槽壁部２に切替えたままで、エアポン
プ１０を取外し、空気吸入式浴槽壁部２の排気を行う。

【００３３】次に、図９の（Ａ）を参照すると、切替弁
９を空気吸入式背もたれ部３に切替えることにより空気
吸入式背もたれ部３の排気を行う。

【００３４】最後に、図９の（Ｂ）を参照すると、入浴
者を移動して図３の吸入空気式浴槽及び図４の蛇腹式カ
ーテンの使用が終了する。

【００３５】尚、上述の発明の実施の形態においては、
空気吸入式浴槽はベッド等に載置しているが、床に直接
載置してもよい。

【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、入
浴者を安全かつ清潔に入浴できる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明に係る吸入空気式浴槽の実施の形態を示
す正面図である。

【図２】図１の吸入空気式浴槽の平面図である。

【図３】図２の吸入空気式浴槽のIII−III線の側断面図
である。

【図４】図１の浴槽に取付けられる蛇腹式カーテンを示
し、（Ａ）は平面図、（Ｂ）は正面図である。

【図５】図１の吸入空気式浴槽及び図４の蛇腹式カーテ
ンの使用方法を説明する図である。

【図６】図１の吸入空気式浴槽及び図４の蛇腹式カーテ
ンの使用方法を説明する図である。

【図７】図１の吸入空気式浴槽及び図４の蛇腹式カーテ
ンの使用方法を説明する図である。

【図８】図１の吸入空気式浴槽及び図４の蛇腹式カーテ
ンの使用方法を説明する図である。

【図９】図１の吸入空気式浴槽及び図４の蛇腹式カーテ
ンの使用方法を説明する図である。

【符号の説明】

１…浴槽底部２…空気吸入式浴槽壁部３…空気吸入式浴槽背もたれ部４…入浴槽５…オーバフロー槽６，７…配水管６ａ，７ａ…弁８…空気吸入／排水口９…切替え弁１０…エアポンプ１０ａ…足踏みポンプ１０ｂ…自転車用空気入れ１１…給湯ポンプ１２ａ…シャワ用コネクタ１２ｂ…ジェット水流用コネクタ１３…蛇腹式カーテン１３ａ…支柱１３ｂ…吸盤

Claims

【特許請求の範囲】

【請求項１】浴槽底部（１）と、該浴槽底部の外周に設けられた空気吸入式浴槽壁部
（２）と、該空気吸入式浴槽壁部内の前記浴槽底部に設けられた空
気吸入式背もたれ部（３）とを具備し、該空気吸入式背
もたれ部により第１の浴槽（４）及び第２の浴槽（５）
を形成するようにした空気吸入式浴槽。
【請求項２】前記空気吸入式背もたれ部は前記空気吸
入式浴槽壁部より低い請求項１に記載の空気吸入式浴
槽。
【請求項３】前記第１、第２の浴槽に、それぞれ、配
水管(6，７)を設けた請求項１に記載の空気吸入式浴
槽。
【請求項４】前記空気吸入式浴槽壁部及び前記空気吸
入式背もたれ部に対して空気を吸入、排出するための空
気吸入／排出口（８）と、該空気吸入／排出口から前記空気吸入式浴槽壁部及び前
記空気吸入式背もたれ部の一方から他方へ空気吸入、排
出の切替を行う切替弁（９）とを具備する請求項１に記
載の空気吸入式浴槽。
【請求項５】さらに、前記空気吸入／排出口に接続さ
れる空気供給手段（１０，１０ａ，１０ｂ）を具備する
請求項１に記載の空気吸入式浴槽。
【請求項６】さらに、前記浴槽に湯水を供給するため
の湯水供給手段（１１）を具備する請求項１に記載の空
気吸入式浴槽。
【請求項７】さらに、前記空気吸入式浴槽壁部の上部
に設けられる蛇腹式カーテン（１３）を具備する請求項
１に記載の空気吸入式浴槽。
【請求項８】前記蛇腹式カーテンは前記空気吸入式浴
槽壁部の上部に吸着するための吸盤(１３b)を具備する
請求項７に記載の空気吸入式浴槽。
【請求項９】浴槽底部（１）と、該浴槽底部の外周に設けられた空気吸入式浴槽壁部
（２）と、該空気吸入式浴槽壁部内の前記浴槽底部に設けられ、前
記浴槽壁部より低い空気吸入式背もたれ部（３）とを具
備し、該空気吸入式背もたれ部により入浴槽（４）及び
オーバフロー槽（５）を形成するようにした空気吸入式
浴槽。