JP2006158430A - 介護用簡易浴槽 - Google Patents

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Abstract

【課題】 家庭や病院または介護施設などで寝たきりの人を簡単に入浴させることができる簡易浴槽
【解決手段】 気密性と柔軟性を備えた空気室(13)を有する少なくとも1以上の輪環(12)にそれぞれ給排気弁(14)を取付けて形成した枠体(11)と、防水性を有するシート地(22)で浴槽部(Z)を形成した際の底面位置に少なくとも1以上の開閉可能な排水弁(31)を取付けて形成した浴槽シート(21)からなり、前記空気室(13)内の空気を抜いて偏平形状にした枠体(11)をベッド(X)上に位置し、該枠体の上面全体に前記浴槽シート(21)を被せた後、前記枠体(11)の空気室(13)内に空気を注入して膨張させて形成した周囲壁部(Y)の内側に前記浴槽シート(21)による浴槽部(Z)を形成したことを特徴とする。
【選択図】 図1

Description

本発明は、家庭や病院または介護施設などで寝たきりの人を入浴させるときに使用する簡易浴槽に関する。
従来より家庭や病院または介護施設などにおいて、寝たきりの病人や老人または身障者など(以下、入浴者という)を定期的に入浴させて体を清潔に保つことは介護の基本である。しかし、前記入浴者は、体の自由が利かないので入浴させる場合、複数(少なくとも3〜4人)の介護者が入浴者をベッドから持ち上げてストレッチャー等の移動手段に乗せて入浴施設に移動させ、さらに入浴者を前記介護者または吊り上げ装置などにより浴場に移動させて入浴させ、入浴後にはまた前記工程を繰り返すことにより元のベッドに戻す方法が行われている。この入浴方法は、多くの人の介護が必要なため介護者や家族の負担が大きく、作業中に介護者または家族が腰を痛めたり体調不良を起こしやすく大変な作業である。
そこで、入浴者が寝ているベッド上に浴槽を設置し、その場で入浴させる各種の簡易浴槽が考案され使用されている。特に、組み立てが簡単で使い勝手が良いことなどから浴槽を形成するための防水シートと、浴槽の壁面を形成する枠体とを別体に形成した簡易浴槽が知られている。そのうち、特開2001−95882は、ベッドに寝かせた入浴者の下側に防水シートを敷いた後、入浴者の周囲を複数の板を連結して形成した枠体で囲い、さらに前記防水シートの周縁を捲って枠体の内側から外側に垂らして枠体の内側に防水シートによる浴槽部を形成している。また、実開平4−108534号は、内部の空気を抜いて全体を矩形のチューブ状に形成した枠体をベッド上に位置し、該枠体の上面に防水シートを被せた後、枠体内に空気を注入して膨張させてダム部を形成し、該枠体の内側に防水シートによる浴槽部を形成している。
特開2001−95882 実開平4−108534
前記発明・考案の簡易浴槽はいずれも防水シートに排水弁を有しておらず、使用後の汚水は給排水ポンプを使用して排水するか、バキューム装置により排水を行っている。前記給排水ポンプは、給水しながら排水を行うことができないので、シャワーの使用中に流した汚水は浴槽内に溜まり、折角洗った身体がまた汚れるなど不衛生である。さらに浴槽内に溜まった汚水はシャワー洗浄の終了後に排水するため、使い勝手が悪く、また、排水に時間がかかり非能率的である。
さらには、前記防水シートに排水弁を設けていないため浴槽部内のお湯を給排水するための装置が大掛かりになるなど不便である。また、特開2001−95882の枠体は、複数の板材を連結して枠体を形成してあるだけであるため、シャワーによる洗浄用の浴槽としては簡便であるが、浴槽部にお湯を張って使用する場合、浴槽部内に入れた多量のお湯の水圧や、浴槽内のお湯が揺れる水圧などによって枠体が曲がったり折れたりするおそれがあるなど多くの問題点を有している。
請求項1の発明は、気密性と柔軟性を備えた空気室13を有する少なくとも1以上の輪環12にそれぞれ給排気弁14を取付けて形成した枠体11と、防水性を有するシート地22で浴槽部Zを形成した際の底面位置に少なくとも1以上の開閉可能な排水弁31を取付けて形成した浴槽シート21からなり、前記空気室13内の空気を抜いて偏平形状にした枠体11をベッドX上に位置し、該枠体の上面全体に前記浴槽シート21を被せた後前記枠体11の空気室13内に空気を注入して膨張させて形成した周囲壁部Yの内側に前記浴槽シート21による浴槽部Zを形成したことを特徴とする。また、前記枠体11は、合成ゴム材や合成樹脂材によりそれぞれチューブ状に形成した空気室13を有する複数の独立した輪環12を互いに接着して形成し、前記枠体11の膨張時の全長が170〜180cm、最大幅が60〜70センチ、最小幅が40〜50センチ、高さが30〜40cmであることを特徴とする。さらには、前記浴槽シート21が、合成ゴム材やポリエステルまたはポリウレタンなどの合成樹脂材などの防水性を有するシート地22を縦250〜350cm、横150〜250cmの大きさに形成し、該シート地の各角部の4個所、または、周縁中間部分を含む6箇所に吊孔25を設け、浴槽部Zを形成した底面位置の長手方向左右対称の6ヶ所に排水弁31を取付けて形成したことを特徴とする。
したがって、周囲壁面を形成する枠体と、浴槽部を形成する浴槽シートとに分離して浴槽を形成することにより、寝たきりの人のベットシーツを交換するときと同じ要領の少人数の介護人で簡単にベッド上に浴槽を形成することができ、また、浴槽部を構成する浴槽シートの底面部に複数の排水弁を開閉可能に取付けたことにより、浴槽内の汚水を早く排水することができ、シャワーによる洗浄中でも身体を流した汚水を浴槽部に溜めることなく排水弁から流すことができるので清潔で衛生的である。
請求項4の発明は、気密性と柔軟性を有する合成ゴム材または合成樹脂材などによりチューブ状の空気室13に給排気弁14を取付けて形成した複数の輪環12をそれぞれ上下方向に接着して枠体11を形成し、前記枠体11の膨張時の大きさが、全長174cm、最大幅が63センチ、最小幅が43センチ、高さが32cmに形成し、浴槽部Zを形成する浴槽シート21は、防水性を有する合成ゴム材やポリエステルまたはポリウレタンなどの合成樹脂材により形成したシート地22の大きさを縦300cm、横200cmに形成し、該シート地の各角部と周縁中間部分の6箇所に吊孔25を設け、該シート地の略中央で浴槽部Zを形成した際の底面部分で長手方向の左右両側に開閉可能な蓋板37をそれぞれ有した6個の排水弁31を取付けて形成し、前記空気室13内の空気を抜いて扁平にした枠体11をベッドX上に位置させ、該枠体の上面全体に前記浴槽シート21を被せた後、枠体11の空気室13内に空気を注入して膨張させて形成した周囲壁部Yの内側に前記浴槽シート21による浴槽部Zを形成したことを特徴とする。また、前記排水弁31は、上端に弁口33を有した排水筒32の上端周縁に前記浴槽シート21の内面と接着固定する幅広の係止鍔部35を設け、該係止鍔部の一端に可撓性を有する連結部36を介して前記排水筒32の弁口33を開閉する蓋板37を一体に取付け、前記排水筒32の下方内壁に設けた雌ねじ部34と螺合するねじ部42を有した接続筒41を着脱可能に取付けて形成したことを特徴とする。
したがって、周囲壁面を形成する枠体と、浴槽部を形成する浴槽シートとに分離して浴槽を形成したことにより、寝たきりの人のベットシーツを交換するときと同じ要領の少数の介護人で入浴者を動かすだけで簡単にベッド上に浴槽を形成することができ、また、浴槽部を構成する浴槽シートの底面部に複数の排水弁を開閉可能に取付けたことにより、浴槽内の汚水を早く排水することができ、シャワーによる洗浄中でも身体を流した汚水を浴槽部に溜めることなく排水弁から流すことができるので清潔で衛生的である。また、浴槽部内のお湯の排水が容易であるため使用するお湯や水が制限されることなく自由に使用することができるので、入浴者の臥褥創や体の隅々まできれいに洗うことができ、病気の治癒に有効である。
本発明に係る実施の形態を図面により説明すると、図1は簡易浴槽の使用状態を示す斜視図、図2は枠体の平面図、図3は図2のA―A断面図、図4は浴槽シートの平面図、図5は排水弁の拡大断面図である。簡易浴槽10は、浴槽の周囲壁面Yを形成するための枠体11と、前記枠体11の内側に浴槽部Zを形成するための浴槽シート21とにより構成されている。
図2、3は簡易浴槽10を構成する枠体の第1の実施に形態を示す第1枠体11で、合成ゴム材や合成樹脂材によりそれぞれチューブ状に形成した複数の輪環12a、12bの内部にそれぞれ空気室13a、13bを設け、各輪環12a、12bを上下方向に接着して膨張時における周囲壁面Yを形成し、各輪環12a、12bの任意個所で空気室13a、13bに空気を出し入れする公知の給排気弁14を取付けてある。
第1枠体11を構成する各輪環12a、12bの空気室13a、13bをそれぞれ独立させたことにより、使用中にいずれかの輪環12a、12bに穴が開き空気が洩れでた場合、第1枠体11で形成した周囲壁面Yの全部が潰れることなく、穴が開いた一部の輪環のみが変形するだけなので浴槽内に溜めてあるお湯が全部漏れ出ることがない。したがって、第1枠体11全体の型崩れを防止することができるので漏れ出たお湯による被害を最小源に押さえることができる。
前記第1枠体11の空気室13内に空気を入れて膨張させたときの大きさは、胴体部分の横幅を60〜70cm、好ましくは63cmと広く形成し、足先部分部分の横幅を40〜50cm、好ましくは43cmと狭く形成して全長を170〜180cm、好ましくは174cmで全体を略楕円形に形成して無駄な浴槽スペースを省いて資材の軽減および使用するお湯の量を少なくすることができる。また、各輪環12a、12bの空気室13a、13bに空気を入れた膨張時における第1枠体11の高さは30〜40cm、好ましくは32cmとすることにより、浴槽部Z内に仰臥させた入浴者を十分にお湯に浸たらせて温めることができ、且つ、お湯が枠体11の上端から溢れ出るのを防止することができる。
図8は枠体の第2の実施形態を示す第2枠体17を使用して形成した浴槽16で、合成ゴム材や合成樹脂材によりそれぞれチューブ状に形成した空気室18の上下方向を高くして膨張時の断面形状を小判型、楕円形または矩形などに形成し、膨張時の高さが少なくとも30〜40cmで、好ましくは32cmを保つように形成してある。この第2枠体17の一側には空気室18に空気を給排する給排気弁19を取付けてある。第2枠体17は一つの空気室と、一つの給排気弁とにより構成され、部品数を少なくしたことにより、製造工程が少なく軽量化を図ることができると共にコストの軽減化を図ることができる。
図4に示すごとく、浴槽シート21は、合成ゴム材やポリエステルまたはポリウレタンなどの合成樹脂材などの防水性を有するシート地22を、縦250〜350cm好ましくは300cm、横150〜250cm、好ましくは200cmの大きさに形成し、該シート地の各角部および周縁中間部分の6箇所に吊孔25を設け、浴槽部Zを形成した際の底面位置で長手方向左右対称位置に開閉可能な排水弁31を6箇取付けて形成してある。この排水弁31の取付け位置は、浴槽部Z内に入浴者が仰臥したときの肩甲骨の位置と臀部の位置と足部の位置付近にそれぞれ配してある。前記位置は、入浴者が浴槽部Z内に仰臥したとき、入浴者の体重によって凹む位置で、該位置に残り少なくなったお湯が溜まりやすく早く簡単に排水することができる。
前記排水弁31は、6箇所の排水弁の全部を同時に使用するのではなく、左右いずれか一方側に位置した3個の排水弁を使用する。左右いずれの排水弁を使用するかは、入浴者の身体の状態、例えば、入浴者の身体の左右いずれかに麻痺の症状がある場合、麻痺のある側を下にすることができないので、反対側の排水弁を使用して排水する。さらには、ベッドの位置などによって排水する方向が限られる場合があるので、排水弁を左右に設けることにより、用途によって使い分けすることができるので便利である。
図5に示すごとく、排水弁31は、排水筒32の上端に設けた弁口33の周縁に前記シート地に溶着させる係止鍔部35と、該係止鍔部の一端に可撓性を有する連結部36を介して蓋板37を一体に取付け、該蓋板37の裏面に設けた嵌合部38を前記排水筒32の弁口33に嵌合させて弁口33を開閉可能に形成してある。この蓋板37の一端には嵌合部38で閉口した弁口33を開口させる際、水圧で開けにくい蓋板37を容易に開口させるための舌部39を一体に取付けてある。さらに前記排水筒31の下端内壁に設けた雌ねじ部34と接続筒41に設けたねじ部42aとを着脱可能に連結し、該接続筒の他端に浴槽部Z内の汚水を排水枡や流しに送水するための排水パイプ45を連結するねじ部42bを設けてある。
浴槽シート21に取付ける排水弁31は、シート地22の底面所定個所に設けた孔23に排水筒32を挿通して係止鍔部35とシート地の孔23周縁の一定幅を溶着して取付けてある。この係止鍔部35を幅広に形成してシート地22との溶着面積を広くしたことにより水圧で排水弁31の溶着部分が切れたり裂けたりして水漏れするのを防止することができる。前記排水弁31の閉口は、排水筒32の弁口33に蓋板37の嵌合部38を嵌合させて行い、弁口33の開口は蓋板37の一端に設けた舌部39を摘んで引き上げることにより簡単に弁口33から離脱させることができる。
以下、本発明に係る簡易浴槽10の作用について説明すると、入浴者が寝ているベッドX上に浴槽10を設置する場合、第1段階は図9(イ)に示すごとく、ベッド上に仰臥位姿勢の入浴者の周囲に空気室13の空気を抜いて扁平形状にした枠体11を位置させる。
第2段階は図9(ロ)に示すごとく、寝たきりの人のベッドシーツ交換の時と同じように入浴者を側臥位にした後、浴槽シート21の長手方向端部を折り畳んだり、巻き込んだりして側臥位の入浴者の背中側からベッドと身体の隙間に敷き込む。
第3段階は図9(ハ)に示すごとく、側臥位の入浴者を仰臥位に戻すと共にベッドと身体の隙間に敷き込んだ浴槽シート21の端部を反対側から引き出して枠体11の上面全体に広げて被せる。ベッド上に広げた浴槽シート21の四隅または中間部に設けた6箇所の吊孔25に紐などを通してベッドの四隅または部屋の四隅などに連結して浴槽シート21の周縁部を適当な高さに吊り上げる。浴槽シート21は図1に示すごとく、周縁部を吊り上げることにより、入浴中のシャワーなどによる水しぶきが浴槽外に飛び散るのを防止し、万一、枠体11に穴が開いて周囲壁面Yが崩れた場合、浴槽内のお湯が洩れ出るのを防止することができる。この浴槽シート21の吊り上げは、入浴時に必ず行うものではなく、枠体11からベッドの外側に垂らしてベッドが濡れないようにして使用しても良い。
第4段階は図9(ニ)に示すごとく、枠体11を構成する輪環12の空気室13内に公知の簡便なエアポンプやコンプレッサーなどで空気を注入して膨張させて周囲壁面Yを形成すると共に、該枠体の内側に浴槽シート21による浴槽部Zを形成することができる。さらにこの浴槽シート21に設けた一方側の排水弁31にそれぞれ接続筒41を介して排水パイプ45を連結することにより少人数(1〜2人)で簡単に浴槽10を形成することができる。
入浴は、浴槽シート21の排水弁31を開口したままで、シャワーにより入浴者の陰部または下肢などを大雑把に洗い流す。排水弁31の弁口33を開口させたままにしてあるので、洗浄後の汚水は浴槽内に溜まることなくそのまま弁口33から排水されるので、入浴者が不快感を生ぜず快適に入浴させることができる。
シャワーによる流し洗いが終了した後、浴槽部Zの排水弁31の弁口33に蓋板37を被せて閉じ、浴槽部内にお湯を溜めて身体を温めながら洗う。身体を洗い終わったら弁口33を閉口している蓋板37の舌部39を摘んで引き上げることにより水圧により加圧された蓋板37を簡単に開口させて排水することができる。
汚水の排水は、排水パイプ45を取付けた3箇所の排水弁を随時開口することにより効率よく排水することができる。開口した側の排水弁31付近には入浴者の肩、臀部または足が位置して凹んでいるため浴槽部Z内のお湯は効率よく各排水弁付近に集中して容易に排水することができる。身体を洗った汚水を排水した後、排水弁31の弁口33を開口したままにして入浴者の身体を再度シャワーで数回洗い流して清潔にした後、身体を拭き乾かして入浴が終了する。
浴槽10の撤収は、枠体11の空気室13内の空気を抜きながら、浴槽シート21の内側を拭いて乾かす作業を行う。浴槽シート21の内側を拭いて乾かすことにより、寝たままの入浴者に下着やパジャマを着せるとき、該下着やパジャマが濡れないようにすることができる。
ついで、枠体11内の空気が抜けて扁平形状になった後、入浴者を側臥位にして浴槽シート21の長手方向端部を折り畳んだり、巻き込んだりした端部を側臥位の入浴者の背中側からベッドと身体の隙間に敷き込んだ後、側臥位の入浴者を仰臥位に戻すと共に浴槽シートの端部を反対側から引き出すことにより、簡単に浴槽シート21を取り除くことができる。さらに扁平になった枠体11を持ち上げて取り除くことによりベッドX上から浴槽10を簡単に撤収することができる。
撤収後、枠体11や浴槽シート21を消毒液に浸けたり噴霧したりして消毒した後、消毒液を洗い流して乾燥させて収納する。
この簡易浴槽10は、前述のごとく、浴槽を枠体11と浴槽シート21とに分離して小型軽量にしたことにより持ち運びが便利で、自宅介護者の入浴や、エレベータのない4階建てアパートの高層階など、いつでもどこでも手軽に運んで簡単に組み立て入浴させることができるのは勿論である。
簡易浴槽の使用状態を示す斜視図である。 枠体の平面図である。 図2のA―A断面図である。 浴槽シートの平面図である。 排水弁の拡大断面図である。 空気室の空気を抜いた枠体をベッド上に載置し、該枠体の上面に浴槽シートを被せた状態を示す説明図である。 第1枠体を使用して形成した浴槽の断面図ある。 第2枠体を使用して形成した浴槽の断面図ある。 本発明に係る枠体と浴槽シートを使用して浴槽を形成する方法を示した説明図で、(イ)はベッド上に仰臥した入浴者の周囲に扁平な枠体を位置させた状態の断面図である。(ロ)はベッド上で入浴者を側臥位にして浴槽シートの一端を敷き込んだ状態の断面図である。(ハ)は入浴者を仰臥位に戻して浴槽シートを枠体の上面全体に被せた状態を示す断面図である。(ニ)は枠体の空気室に空気を入れて枠体を膨張させて浴槽部を形成した状態の断面図である。
符号の説明
10 簡易浴槽
11 第1枠体
12 輪環
13 空気室
14 給排気弁
21 浴槽シート
22 シート地
23 孔
25 吊孔
31 排水弁
32 排水筒
33 弁口
35 係止鍔部
36 連結部
37 蓋板
38 嵌合部
39 舌部
X ベッド
Y 周囲壁面
Z 浴槽部

Claims (5)

  1. 気密性と柔軟性を備えた空気室(13)を有する少なくとも1以上の輪環(12)にそれぞれ給排気弁(14)を取付けて形成した枠体(11)と、
    防水性を有するシート地(22)で浴槽部(Z)を形成した際の底面位置に少なくとも1以上の開閉可能な排水弁(31)を取付けて形成した浴槽シート(21)からなり、
    前記空気室(13)内の空気を抜いて偏平形状にした枠体(11)をベッド(X)上に位置し、該枠体の上面全体に前記浴槽シート(21)を被せた後、前記枠体(11)の空気室(13)内に空気を注入して膨張させて形成した周囲壁部(Y)の内側に前記浴槽シート(21)による浴槽部(Z)を形成したことを特徴とする介護用簡易浴槽。
  2. 前記枠体(11)は、合成ゴム材や合成樹脂材によりそれぞれチューブ状に形成した空気室(13)を有する複数の独立した輪環(12)を互いに接着して形成し、前記枠体(11)の膨張時の全長が170〜180cm、最大幅が60〜70センチ、最小幅が40〜50センチ、高さが30〜40cmであることを特徴とする請求項1記載の介護用簡易浴槽。
  3. 前記浴槽シート(21)が、合成ゴム材やポリエステルまたはポリウレタンなどの合成樹脂材などの防水性を有するシート地(22)を縦250〜350cm、横150〜250cmの大きさに形成し、該シート地の各角部の4個所、または、周縁中間部分を含む6箇所に吊孔(25)を設け、浴槽部(Z)を形成した底面位置の長手方向左右対称の6ヶ所に排水弁(31)を取付けて形成したことを特徴とする請求項1記載の介護用簡易浴槽。
  4. 気密性と柔軟性を有する合成ゴム材または合成樹脂材などによりチューブ状の空気室(13)に給排気弁(14)を取付けて形成した複数の輪環(12)をそれぞれ上下方向に接着して枠体(11)を形成し、前記枠体(11)の膨張時の大きさが、全長174cm、最大幅が63センチ、最小幅が43センチ、高さが32cmに形成し、浴槽部(Z)を形成する浴槽シート(21)は、防水性を有する合成ゴム材やポリエステルまたはポリウレタンなどの合成樹脂材により形成したシート地(22)の大きさを縦300cm、横200cmに形成し、該シート地の各角部と周縁中間部分の6箇所に吊孔(25)を設け、該シート地の略中央で浴槽部(Z)を形成した際の底面部分で長手方向の左右両側に開閉可能な蓋板(37)をそれぞれ有した6個の排水弁(31)を取付けて形成し、前記空気室(13)内の空気を抜いて扁平にした枠体(11)をベッド(X)上に位置させ、該枠体の上面全体に前記浴槽シート(21)を被せた後、枠体(11)の空気室(13)内に空気を注入して膨張させて形成した周囲壁部(Y)の内側に前記浴槽シート(21)による浴槽部(Z)を形成したことを特徴とする介護用簡易浴槽。
  5. 前記排水弁(31)は、上端に弁口(33)を有した排水筒(32)の上端周縁に前記浴槽シート(21)の内面と接着固定する幅広の係止鍔部(35)を設け、該係止鍔部の一端に可撓性を有する連結部(36)を介して前記排水筒(32)の弁口(33)を開閉する蓋板(37)を一体に取付け、前記排水筒(32)の下方内壁に設けた雌ねじ部(34)と螺合するねじ部(42)を有した接続筒(41)を着脱可能に取付けて形成したことを特徴とする請求項4記載の介護用簡易浴槽。


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* Cited by examiner, † Cited by third party
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