JP2002142108A - 網点干渉モアレの予測 - Google Patents

網点干渉モアレの予測

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JP2002142108A
JP2002142108A JP2000335879A JP2000335879A JP2002142108A JP 2002142108 A JP2002142108 A JP 2002142108A JP 2000335879 A JP2000335879 A JP 2000335879A JP 2000335879 A JP2000335879 A JP 2000335879A JP 2002142108 A JP2002142108 A JP 2002142108A
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Junichi Shiomi
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Dainippon Screen Manufacturing Co Ltd
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    • H04N1/40Picture signal circuits
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 網点を用いて校正用印刷物を作成することな
く、印刷時に発生する可能性のある干渉モアレを予測す
る。 【解決手段】 対象画像OIに網掛け処理を行うことに
よって、網点で構成された網点画像HIを作成する。そ
して、対象画像と網点画像とに対してそれぞれ平滑化処
理を行うことによって、平滑化済み対象画像SOIと平
滑化済み網点画像SHIとを作成する。さらに、平滑化
済み対象画像SOIと平滑化済み網点画像SHIとの差
分を取ることによって、干渉モアレ画像IMを求める。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、網点画像に発生
する干渉モアレを予測するための技術に関する。
【0002】
【従来の技術】網点を用いて印刷機で印刷を行う際に
は、印刷を実行する前に印刷物の校正が行われる。この
校正の方法としては、網点を用いて校正用印刷物を作成
するための専用の校正機を使用する方法が普通であっ
た。また、近年では、安価なカラープリンタを使用し
て、網点を用いずに校正用印刷物を作成する非網点式ハ
ードプループや、校正用画像を画面に表示するソフトプ
ルーフなどの方法も利用されてきている。
【0003】図8(A),(B)は、印刷に用いられる
代表的なスクエア網点を示している。網点は、網点ピッ
チPdと網角度(スクリーン角度)θとで規定される周
期構造を有している。本明細書において、「網点」と
は、このように周期的に配列されるドットを意味する。
【0004】ところで、印刷対象となる画像の中に、縞
模様やメッシュ状の模様などのように、周期的な模様が
存在することがある。このような場合に、印刷対象画像
を網点画像を用いて印刷すると、元の印刷対象画像内の
模様の周期と、網点構造の周期とに干渉が生じ、元の印
刷対象画像には存在していなかった模様が現れることが
ある。このようにして網点画像に現れる模様は、「干渉
モアレ」と呼ばれている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上述した非網点式ハー
ドプルーフやソフトプルーフは、専用の校正機を使用す
る必要が無いので、安価に、かつ、簡易に校正を行うこ
とができるという利点を有している。しかし、非網点式
ハードプルーフやソフトプルーフでは、網点を用いない
ので、校正時に干渉モアレを点検することができないと
いう問題があった。
【0006】本発明は、上述した従来の課題を解決する
ためになされたものであり、網点を用いて校正用印刷物
を作成することなく、印刷時に発生する可能性のある干
渉モアレを予測することのできる技術を提供することを
目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段およびその作用・効果】上
記目的を達成するために、本発明の方法は、網点を用い
て対象画像を印刷機で印刷する際に前記対象画像の印刷
に使用される網点画像に発生する干渉モアレを予測する
方法であって、(a)前記対象画像を表す対象画像デー
タに網掛け処理を行うことによって、網点で構成された
網点画像を表す網点画像データを作成する工程と、
(b)前記対象画像データと前記網点画像データとに対
してそれぞれ平滑化処理を行うことによって、平滑化済
み対象画像データと平滑化済み網点画像データとを作成
する工程と、(c)前記平滑化済み対象画像データと前
記平滑化済み網点画像データとの差分を取ることによっ
て、干渉モアレ画像を表す干渉モアレ画像データを求め
る工程と、を備えることを特徴とする。
【0008】網点画像には、元の画像成分(対象画像成
分)と、網点周波数成分と、干渉モアレ成分と、の3つ
の画像成分が含まれる。網点周波数成分は周波数が高い
ので、網点画像を平滑化処理すれば、平滑化済み網点画
像として、網点周波数成分をほとんど含まず、元の画像
成分(対象画像成分)と干渉モアレ成分とを含むような
画像が得られる。従って、平滑化済み網点画像と平滑化
済み対象画像との差分を取ることによって、干渉モアレ
画像を抽出することができる。この干渉モアレ画像を使
用すれば、網点を用いて校正用印刷物を作成することな
く、印刷時に発生する可能性のある干渉モアレを予測す
ることが可能である。
【0009】なお、前記対象画像データと前記網点画像
データとは、前記対象画像が前記印刷機で印刷される際
の印刷解像度の1倍未満で約1/2倍以上の同一の解像
度を有することが好ましい。
【0010】この構成によれば、全体の処理時間を短縮
することが可能である。
【0011】また、前記工程(b)は、間欠的な画素位
置を対象画素として順次選択するとともに、前記対象画
素を中心とした平滑化を実行することによって、前記対
象画素における平滑化画素値をそれぞれ求める工程と、
前記対象画素として選択されなかった画素について、前
記対象画素における前記平滑化画素値を補間することに
よって、補間された平滑化画素値を求める工程と、を含
んでいてもよい。
【0012】この構成によれば、平滑化処理の回数を低
減することができるので、全体の処理時間をさらに短縮
することが可能である。
【0013】なお、上記方法は、さらに、(d)前記干
渉モアレ画像データに従って前記干渉モアレ画像を出力
する工程を含んでいてもよい。
【0014】この構成によれば、作業者が干渉モアレ画
像を観察して、印刷時に干渉モアレが現れるか否かを予
測することが可能である。
【0015】また、上記方法は、前記工程(a)ないし
工程(c)を、前記印刷機で使用される複数色のインク
に対応する複数の色成分の対象画像に関して実行する工
程を含み、前記工程(d)は、前記複数の色成分毎に前
記干渉モアレ画像を互いに識別可能に出力する工程を含
むようにしてもよい。
【0016】この構成によれば、各色成分に関して干渉
モアレをそれぞれ予測することが可能である。
【0017】前記工程(d)は、前記複数の色成分毎の
前記干渉モアレ画像を、それぞれの色成分の色で出力す
る工程を含むようにしてもよい。
【0018】この構成によれば、各色成分の干渉モアレ
を互いに識別するのが容易である。
【0019】なお、本発明は、種々の態様で実現するこ
とが可能であり、例えば、干渉モアレの予測方法および
予測装置、それらの方法または装置の機能を実現するた
めのコンピュータプログラム、そのコンピュータプログ
ラムを記録した記録媒体、そのコンピュータプログラム
を含み搬送波内に具現化されたデータ信号、等の態様で
実現することができる。
【0020】
【発明の実施の形態】A.第1実施例:以下、本発明の
実施の形態を実施例に基づいて説明する。図1は、本発
明の一実施例としての画像処理システムの構成を示すブ
ロック図である。この画像処理システムは、コンピュー
タ100と、プリンタ200とを備えている。
【0021】コンピュータ100は、CPU10と、R
OMおよびRAMを含むメインメモリ12と、キーボー
ド30と、マウス32と、表示装置34と、ハードディ
スク36と、外部インターフェイス38と、これらの各
要素を接続するバス40と、を備えている。
【0022】プリンタ200は、コンピュータ100の
外部インターフェイス38に接続されている。このプリ
ンタ200は、網点を用いずに画像を印刷する非網点方
式のカラープリンタである。このようなカラープリンタ
としては、例えばインクジェットプリンタや熱昇華型プ
リンタ、レーザプリンタなどの種々のプリンタを利用す
ることができる。
【0023】コンピュータ100のメインメモリ12に
は、網掛け処理部20と、平滑化処理部22と、干渉モ
アレ抽出部24と、解像度変換部26の機能を実現する
ためのコンピュータプログラムがそれぞれ格納されてい
る。また、メインメモリ12には、後述する干渉モアレ
抽出処理において作成される種々の画像データが一時的
に格納される。なお、各処理部20,22,24,26
の機能については後述する。これらの各処理部20,2
2,24,26の機能を実現するためのコンピュータプ
ログラムは、記録媒体としてのハードディスク36に格
納されており、CPU10によって実行される際にメイ
ンメモリ12内にロードされる。
【0024】図2は、本発明の実施例における干渉モア
レ抽出処理の流れを示す説明図である。また、図3は、
第1実施例における干渉モアレ抽出処理のフローチャー
トである。なお、以下の説明では、特に断らない限り、
「画像」という用語は、画像そのものと、その画像を表
す画像データと、の両方の意味で用いられる。
【0025】図3のステップS1では、解像度変換部2
6が、印刷対象である元画像から、印刷解像度と同じ解
像度を有する対象画像OI(図2)を準備する。印刷対
象の元画像は多階調カラー画像であり、通常は、印刷解
像度の数分の1程度の低い解像度を有している。この実
施例では、元画像の解像度が400dpiであり、印刷
解像度が2400dpiであるものと仮定する。このと
き、解像度変換部26は、400dpiである元画像の
解像度を変換して、2400dpiである対象画像OI
を生成する。この解像度変換は、単に画素の水増しによ
って行うことができる。具体的には、400dpiの元
画像の1画素を、それぞれ6×6個の画素に置き換える
ことによって、2400dpiの解像度を有する対象画
像OIを得ることができる。
【0026】図4(A)には、対象画像OIの一例が示
されている。この対象画像は、メッシュ状の画像部分を
含んでいる。対象画像OIを網点で再現する際には、こ
のようなメッシュ状の画像部分に干渉モアレが発生しや
すい。
【0027】なお、対象画像OIの画像データは、印刷
に使用される複数のインクに対応する複数の色分解画像
データを含んでいる。例えば、印刷機においてYMCK
の4色のインクを用いて印刷が行われる際には、対象画
像データは、YMCKの4つの色分解画像データを含ん
でいる。従って、以下に説明するステップS2以降の処
理は、各色分解画像データ毎にそれぞれ行われる。
【0028】ステップS2では、網掛け処理部20が、
対象画像OIに網掛け処理を施すことによって、網点画
像HI(図2)を生成する。ここで、「網掛け処理」と
は、任意の画像から、網点を用いた網点画像を生成する
処理を意味する。なお、網点画像HIも、対象画像OI
と同じ解像度を有している。
【0029】図4(B)には、網点画像HIの例が示さ
れている。網点画像HIには、次の3つの画像成分が含
まれている。 元画像成分 網点周波数成分 干渉モアレ成分
【0030】ここで、「元画像成分」とは、元の画像
(ここでは対象画像OI)に含まれていた画像成分であ
る。また、「網点周波数成分」とは、網点が有する周波
数成分である。「干渉モアレ成分」とは、元画像内の模
様の周期性と、網点の周期性との干渉によって現れる画
像成分である。図4(B)には、網点画像HIのメッシ
ュの中に干渉モアレ成分が現れている様子が示されてい
る。以下で説明するステップS3以降の処理は、網点画
像HIから干渉モアレ成分のみを抽出するためのもので
ある。
【0031】ステップS3では、平滑化処理部22が、
対象画像OIと網点画像HIとにそれぞれ平滑化処理を
施す(図2)。図4(C),(D)は、こうして得られ
た平滑化済み対象画像SOIと平滑化済み網点画像SH
Iとを示している。
【0032】網点画像HIに対する平滑化は、上述した
3つの成分の中の網点周波数成分を除去するためのもの
である。すなわち、網点周波数成分は、干渉モアレ成分
よりも高い周波数を有している。そこで、網点画像HI
に平滑化処理を施すことによって、干渉モアレ成分を残
存させつつ網点周波数成分を除去することが可能であ
る。
【0033】平滑化処理としては、例えばローパスフィ
ルタ処理(LPF処理)を利用することができる。図5
は、本実施例の平滑化処理で使用されるローパスフィル
タの一例を示す説明図である。このローパスフィルタ
は、図5(A)に示すように、円錐状の係数分布を有し
ている。図5(B)は、このフィルタの平面的な分布を
示している。図5(B)における個々の小さな四角形
は、1つの画素PXに相当する。フィルタ内の中央画素
における係数値Cpeakは約20であり、フィルタの外周
円上における係数値Cbottomは0である。フィルタの外
周円の内部に存在する各画素における係数値は、中央画
素における係数値Cpeak(=20)と、外周円上におけ
る係数値Cbottom(=0)とを直線補間することによっ
て得られる。フィルタの直径Dは、網点ピッチPd(図
8)の約1.9倍に設定することが好ましい。
【0034】なお、平滑化処理用のローパスフィルタと
しては、図5に示したもの以外の種々の平滑化フィルタ
を利用することができる。平滑化フィルタの好ましい係
数分布は、対象画像OIの解像度や、網点画像HIの網
点ピッチPdなどに応じて適宜決定される。
【0035】このようなローパスフィルタを用いて網点
画像HIに対して平滑化処理を施すと、網点画像HI内
の網点周波数成分を除去することができる。従って、平
滑化済み網点画像SHI(図4(D))は、網点周波数
成分を含まず、元画像成分と干渉モアレ成分とを含む画
像である。なお、平滑化済み網点画像SHIに含まれる
元画像成分と干渉モアレ成分も、平滑化されたものであ
る。そこで、図3のステップS3では、対象画像OIに
対しても同一の平滑化処理を実行することによって、平
滑化された元画像成分と干渉モアレ成分とを含む平滑化
済み対象画像SOI(図4(C))を求めている。
【0036】図3のステップS4では、干渉モアレ抽出
部24が、平滑化済み対象画像SOIと平滑化済み網点
画像SHIから干渉モアレ画像(図4(E))を抽出す
る。具体的には、平滑化済み網点画像SHIと平滑化済
み対象画像SOIとの差分を求め、この差分に係数k
(kは、1以上の任意の値)を乗じることによって、干
渉モアレ画像IMを求める。ここで、画像同士の差分を
k倍するのは、干渉モアレ画像IMを強調して観察し易
くするためである。
【0037】ステップS5では、干渉モアレ画像IMに
画素間引き処理を行って縮小し、ステップS6では、縮
小された干渉モアレ画像IMを出力する。干渉モアレ画
像IMの出力方法としては、表示装置34に表示する方
法や、プリンタ200によって印刷する方法などを採用
することができる。なお、ステップS5において画素間
引き処理を行う理由は、干渉モアレ画像IMの解像度を
低下させて、その出力に要する時間を短縮するためであ
る。出力時間が問題にならなければ、画素間引きを行わ
ずに、ステップS4で得られた高解像度の干渉モアレ画
像IMをそのまま出力するようにしてもよい。
【0038】作業者は、こうして出力された干渉モアレ
画像IM(図4(E))を観察することによって、網点
を用いた印刷物に干渉モアレが発生するか否かを予測す
ることができる。
【0039】なお、ステップS6においては、干渉モア
レ画像のみを出力しても良く、あるいは、カラー画像で
ある対象画像OIの上に干渉モアレ画像を重ね合わせた
合成画像を出力するようにしてもよい。このような合成
画像を出力する場合には、作業者が干渉モアレ画像を識
別し易いように工夫することが好ましい。なお、干渉モ
アレ画像の出力方法としては、以下のような種々の方法
も考えられる。
【0040】第1の方法は、対象画像OIの輪郭を抽出
し、この輪郭と干渉モアレ画像IMとを重ね合わせる方
法である。こうすれば、干渉モアレの位置を確認し易い
という利点がある。
【0041】第2の方法は、各色成分の干渉モアレ画像
IMを、それぞれの色成分で再現する方法である。例え
ば、YMCKの各成分の干渉モアレ画像IMを、YMC
Kの各色で再現する。こうすれば、干渉モアレ画像IM
がどの色成分で現れるのかが理解し易いという利点があ
る。例えば、Y(イエロー)成分は、仮に干渉モアレ画
像IMが現れたとしても、あまり目立たない傾向にあ
る。従って、例えば、Y成分に干渉モアレ画像が現れて
いるが、他の色成分の干渉モアレ画像はあまり目立たな
い程度であれば、干渉モアレを防止する対策をとる必要
が無いと判断することができる。
【0042】なお、上記第1と第2の方法を同時に適用
することも可能である。すなわち、各色成分の色で再現
された干渉モアレ画像を、対象画像OIの輪郭の上に重
ねた状態で出力するようにしてもよい。
【0043】以上のように、上記実施例では、対象画像
と網点画像の両方に平滑化処理を施し、平滑化済みの対
象画像と網点画像の差分を取ることによって干渉モアレ
画像を抽出している。従って、この干渉モアレ画像か
ら、印刷時に現れる干渉モアレを予測することが可能で
ある。
【0044】B.他の実施例:図6は、本発明の第2実
施例の干渉モアレ抽出処理のフローチャートである。図
3に示した第1実施例との違いは、最初のステップS1
aだけである。すなわち、図6のステップS1aでは、
印刷対象の元画像から、印刷解像度の1/2の解像度
(1200dpi)を有する対象画像を作成している。
例えば、印刷対象の元画像の解像度が400dpiであ
る場合には、元画像の1画素を3×3個の画素に置き換
えることによって対象画像が作成される。ステップS2
以降の処理は第1実施例と同一である。
【0045】印刷解像度よりも低い解像度の対象画像を
用いて干渉モアレの抽出処理を行うようにすれば、全体
の処理時間を短縮することができるという利点がある。
また、干渉モアレ抽出処理において、印刷解像度の半分
よりもかなり低い解像度の対象画像を使用した場合に
は、認識が容易な干渉モアレをうまく抽出できない可能
性がある。これに対して、印刷解像度の約1/2以上の
解像度を有する対象画像を使用すれば、認識が容易な干
渉モアレを抽出することが可能である。従って、処理時
間の短縮のために、干渉モアレ抽出処理では、印刷解像
度の1倍未満で約1/2倍以上の解像度を有する対象画
像を使用することが好ましい。
【0046】図7は、第3実施例において利用される平
滑化処理のフローチャートである。第3実施例では、干
渉モアレ抽出処理の全体は前述した図3または図6に従
って実行されるが、ステップS3における平滑化処理の
内容が、前述した他の実施例と異なっている。なお、以
下では、対象画像OIに対する平滑化処理について説明
するが、網点画像HIについても同じ平滑化処理が適用
される。
【0047】ステップT1では、対象画像OI内の1つ
の画素を対象画素として選択し、ステップT2において
対象画素を中心とした平滑化処理を実行する。ステップ
T3では、対象画像OIに関する平滑化処理が完了した
か否かが判断され、完了していなければ、ステップT4
に移行する。
【0048】ステップT4では、対象画素をM画素分
(Mは2以上の整数)だけ移動し、その後、ステップT
2における平滑化処理が再び実行される。すなわち、対
象画素は、M画素に1画素の割合で間欠的に選択され、
選択された対象画素のみに関して平滑化処理が実行され
る。整数Mとしては、例えば6程度の値が採用される。
【0049】こうして平滑化処理が完了すると、ステッ
プT5において補間処理が実行される。この補間処理で
は、対象画素として選択されたかった画素のそれぞれの
画素値が、対象画素の平滑化後の画素値(「平滑化画素
値」と呼ぶ)を補間することによって決定される。補間
処理の方法としては、いわゆるニアレストネイバ法や、
バイリニア法、バイキュービック法などの周知の種々の
方法を採用することが可能である。
【0050】このように、第3実施例の平滑化処理で
は、M画素に1画素の割合で間欠的に平滑化処理を行
い、他の画素はその周囲の平滑化画素値を補間すること
によって実質的に全画素に関する平滑化を行っている。
こうすれば、平滑化処理の回数が少なくて済むので、干
渉モアレ抽出処理全体の処理時間を短縮することが可能
である。
【0051】C.変形例:なお、この発明は上記の実施
例や実施形態に限られるものではなく、その要旨を逸脱
しない範囲において種々の態様において実施することが
可能であり、例えば次のような変形も可能である。
【0052】C1.変形例1:平滑化処理としては、ロ
ーパスフィルタを用いたフィルタリング処理以外の処理
を適用することが可能であり、例えば、2次元高速フー
リエ変換(FFT)を用いた平滑化処理を適用すること
も可能である。2次元FFTを用いた平滑化処理では、
まず、対象画像OIと網点画像HIとに対してそれぞれ
2次元FFTを行い、次に、この変換で得られた2次元
FFT係数の高周波成分をカットして、最後に2次元逆
FFTを実行する。この結果、平滑化された画像がそれ
ぞれ得られる。
【0053】なお、本明細書で述べる印刷機は、印刷版
を使用するしないに拘わらず、印刷用紙に所望の画像を
印刷するすべての印刷機をいい、電子写真方式やインク
ジェット方式等の印刷機を含む。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例としての画像処理システムの
構成を示すブロック図。
【図2】干渉モアレ抽出処理の流れを示す説明図。
【図3】第1実施例の干渉モアレ抽出処理のフローチャ
ート。
【図4】干渉モアレ抽出処理の内容を示す説明図。
【図5】平滑化処理で使用されるローパスフィルタの一
例を示す説明図。
【図6】第2実施例の干渉モアレ抽出処理のフローチャ
ート。
【図7】第3実施例における平滑化処理のフローチャー
ト。
【図8】網点の例を示す説明図。
【符号の説明】
10…CPU 12…メインメモリ 20…網掛け処理部 22…平滑化処理部 24…干渉モアレ抽出部 26…解像度変換部 30…キーボード 32…マウス 34…表示装置 36…ハードディスク 38…外部インターフェイス 40…バス 100…コンピュータ 200…プリンタ
フロントページの続き Fターム(参考) 2C087 AA15 AA18 AC05 AC07 AC08 BA03 BA07 BD06 2C187 AC05 AC07 AC08 5C077 LL03 LL11 LL17 MP01 MP08 NN04 PP02 PP20 PP43 PQ12 RR19

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 網点を用いて対象画像を印刷機で印刷す
    る際に前記対象画像の印刷に使用される網点画像に発生
    する干渉モアレを予測する方法であって、(a)前記対
    象画像を表す対象画像データに網掛け処理を行うことに
    よって、網点で構成された網点画像を表す網点画像デー
    タを作成する工程と、(b)前記対象画像データと前記
    網点画像データとに対してそれぞれ平滑化処理を行うこ
    とによって、平滑化済み対象画像データと平滑化済み網
    点画像データとを作成する工程と、(c)前記平滑化済
    み対象画像データと前記平滑化済み網点画像データとの
    差分を取ることによって、干渉モアレ画像を表す干渉モ
    アレ画像データを求める工程と、を備えることを特徴と
    する干渉モアレの予測方法。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の方法であって、 前記対象画像データと前記網点画像データとは、前記対
    象画像が前記印刷機で印刷される際の印刷解像度の1倍
    未満で約1/2倍以上の同一の解像度を有する、方法。
  3. 【請求項3】 請求項1または2記載の方法であって、 前記工程(b)は、 間欠的な画素位置を対象画素として順次選択するととも
    に、前記対象画素を中心とした平滑化を実行することに
    よって、前記対象画素における平滑化画素値をそれぞれ
    求める工程と、 前記対象画素として選択されなかった画素について、前
    記対象画素における前記平滑化画素値を補間することに
    よって、補間された平滑化画素値を求める工程と、を含
    む、方法。
  4. 【請求項4】 請求項1ないし3のいずれかに記載の方
    法であって、さらに、(d)前記干渉モアレ画像データ
    に従って前記干渉モアレ画像を出力する工程を備える、
    方法。
  5. 【請求項5】 請求項4記載の方法であって、 前記工程(a)ないし工程(c)を、前記印刷機で使用
    される複数色のインクに対応する複数の色成分の対象画
    像に関して実行する工程を含み、 前記工程(d)は、前記複数の色成分毎に前記干渉モア
    レ画像を互いに識別可能に出力する工程を含む、方法。
  6. 【請求項6】 請求項5記載の方法であって、 前記工程(d)は、前記複数の色成分毎の前記干渉モア
    レ画像を、それぞれの色成分の色で出力する工程を含
    む、方法。
  7. 【請求項7】 網点を用いて対象画像を印刷機で印刷す
    る際に、前記対象画像の印刷に使用される網点画像に発
    生する干渉モアレを予測する装置であって、 前記対象画像を表す対象画像データに網掛け処理を行う
    ことによって、網点で構成された網点画像を表す網点画
    像データを作成する網掛け処理部と、 前記対象画像データと前記網点画像データとに対してそ
    れぞれ平滑化処理を行うことによって、平滑化済み対象
    画像データと平滑化済み網点画像データとを作成する平
    滑化処理部と、 前記平滑化済み対象画像データと前記平滑化済み網点画
    像データとの差分を取ることによって、干渉モアレ画像
    を表す干渉モアレ画像データを求めるモアレ抽出部と、
    を備えることを特徴とする干渉モアレの予測装置。
  8. 【請求項8】 網点を用いて対象画像を印刷機で印刷す
    る際に、前記対象画像の印刷に使用される網点画像に発
    生する干渉モアレを予測する方法を、コンピュータを用
    いて実行するためのコンピュータプログラムを記録した
    コンピュータ読みとり可能な記録媒体であって、 前記対象画像を表す対象画像データに網掛け処理を行う
    ことによって、網点で構成された網点画像を表す網点画
    像データを作成する網掛け処理機能と、 前記対象画像データと前記網点画像データとに対してそ
    れぞれ平滑化処理を行うことによって、平滑化済み対象
    画像データと平滑化済み網点画像データとを作成する平
    滑化処理機能と、 前記平滑化済み対象画像データと前記平滑化済み網点画
    像データとの差分を取ることによって、干渉モアレ画像
    を表す干渉モアレ画像データを求めるモアレ抽出機能
    と、を前記コンピュータに実現させるプログラムを有す
    るコンピュータ読みとり可能な記録媒体。
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