JP2002139046A - 振動で揺動する一枚ディスク用ハードディスクドライブのスピンドルモータ用玉軸受 - Google Patents

振動で揺動する一枚ディスク用ハードディスクドライブのスピンドルモータ用玉軸受

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JP2002139046A
JP2002139046A JP2000332204A JP2000332204A JP2002139046A JP 2002139046 A JP2002139046 A JP 2002139046A JP 2000332204 A JP2000332204 A JP 2000332204A JP 2000332204 A JP2000332204 A JP 2000332204A JP 2002139046 A JP2002139046 A JP 2002139046A
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JP
Japan
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ball bearing
spindle motor
outer rings
ball
vibration
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JP2000332204A
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English (en)
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Yozo Taniguchi
陽三 谷口
Masamichi Abe
真路 阿部
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Koyo Seiko Co Ltd
Original Assignee
Koyo Seiko Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 HDDのスピンドルモータ用玉軸受が、輸送
時等の振動による、玉と内外輪の軌道との接触部分、す
なわちすべり部分の摩耗を防止することを目的とする。 【解決手段】 外輪1と、内輪2と、内外輪2,1間に
介装され保持器4で保持された複数の玉3と、外輪1の
両端部に装着された内外輪2,1間を密封するシール部
材5,6と、内外輪2,1間に封入されたグリース7と
を有し、上記内外輪2,1が軸受鋼から形成されるとと
もに、上記玉3がセラミックスから形成されている振動
で揺動するHDDのスピンドルモータ用玉軸受を特徴と
する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、振動、例えば輸
送時の振動で揺動する一枚ディスク用ハードディスクド
ライブのスピンドルモータ用玉軸受に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、ハードディスクドライブ(以下、
HDDという)は輸送中に振動や水平姿勢の変化などが
加わるため、複数の磁気ヘッドを複数のディスク面に強
く押し付けてスピンドルモータの揺動を防止するように
している。これは、もしスピンドルモータが揺動する
と、スピンドルモータに使用されている玉軸受が微少な
揺動を繰り返すことが発生し、玉と内、外輪の軌道間の
接触部にフレッチング摩耗が発生しやすいためである。
すなわち、この玉軸受は、一般に、内輪、外輪および玉
が同種金属である軸受鋼から形成され軸受内部にグリー
スが密封された密封形玉軸受が使用されているが、この
種の玉軸受においては、玉と内外輪の各軌道との接触部
分に、差動すべりという玉軸受特有のすべり現象が発生
しており、連続した一方向の回転にて使用されている場
合には、軸受内部に封入されたグリースが軸受内部で常
に流動し、玉と内外輪の各軌道との接触部分への油分供
給が連続して行われ、上記すべり部分での摩耗(フレッ
チング摩耗)が防止されている。しかしながら、微少の
揺動を行う玉軸受では、連続した一方向の回転にて玉軸
受が使用されている場合に比べて、軸受内部のグリース
の流動は期待できない。したがって、玉と内外輪の各軌
道との接触部分から当初に供給された油分が他の部位に
排出されるだけで新たな油分が供給されにくゝ、すべり
部分にグリースの油分の供給がされにくいため、すべり
部分に摩耗が生じやすい。特に、従来の密封形玉軸受で
は内外輪と玉が軸受鋼から形成されているため、同種金
属同士のすべり接触となり、上記すべり摩耗すなわちフ
レッチング摩耗が著しく発生しやすい。このため、複数
の磁気ヘッドを複数のディスク面に押圧しているのであ
る。
【0003】しかしながら、近年、HDDにおいては、
記憶容量の高密度化のためディスク表面の平滑化が進
み、上記のように磁気ヘッドでディスク面を強く押圧し
ていると、静止状態において磁気ヘッドとディスクが吸
着状態に固着しディスク面の損傷が生じることが多く見
られるようになった。そこで、この対策として、磁気ヘ
ッドのディスク面への押圧力を低減することで、上記磁
気ヘッドとディスク面との固着現象を解消しようとして
いる。また、一方では、HDDの低コスト化のために、
従来では2〜4枚程度の複数枚の磁気ディスクがスピン
ドルモータに装着され、磁気ヘッドもこれに対応して4
〜8個使用されていたものが、上記の高密度化が進んだ
ため、磁気ディスクを1枚しか使わない機種が量産化さ
れている。この場合、磁気ヘッドは2個あるいは1個の
み使用されている。従って、ディスクを押圧して保持す
る力が大幅に低下しており、ますます微少揺動現象が発
生しやすくなっている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記HDDにおいて、
磁気ヘッドのディスク面への押圧力を低減することで、
上記磁気ヘッドとディスク面との固着現象の解消および
低コスト化のため、ディスク枚数の低減が達成されてい
るが、逆に、HDDの輸送時等の振動により、スピンド
ルモータが微少揺動を行い、結果として上記密封形玉軸
受の微少揺動現象が発生するようになり、玉と内外輪の
各軌道との接触部分、すなわちすべり部分に上記すべり
摩耗すなわちフレッチング摩耗が著しく発生しやすいと
いう問題が生じてきた。
【0005】そこで、この発明は、HDDのスピンドル
モータ用玉軸受が、輸送時等の振動による、玉と内外輪
の軌道との接触部分、すなわちすべり部分の摩耗を防止
することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
の手段として、外輪と、内輪と、内外輪間に介装され保
持器で保持された複数の玉と、外輪の両端部に装着され
た内外輪間を密封するシール部材と、内外輪間に封入さ
れたグリースとを有し、上記内外輪が軸受鋼から形成さ
れるとともに、上記玉がセラミックスから形成されてい
ることを特徴とする振動で揺動する一枚ディスク用HD
Dのスピンドルモータ用玉軸受を特徴とする。
【0007】
【発明の実施の形態】以下、この発明の具体的な実施の
形態について図1を参照しながら説明する。一枚ディス
ク用HDDのスピンドルモータに使用される密封形玉軸
受は、外輪1と、内輪2と、内外輪2,1間に介装され
保持器4で保持された複数の玉3と、外輪1の両端部に
装着された内輪2との間にラビリンス密封部が形成され
て内外輪2,1間を密封する合成樹脂製シール部材5,
6と、内外輪2,1間に封入されたグリース7とを有
し、上記内外輪2,1が軸受鋼から形成されるととも
に、上記玉3がセラミックスから形成されている。この
玉3を形成するセラミックスとしては窒化けい素、ジル
コニア等が挙げられる。
【0008】次に、図2に本発明における密封形玉軸受
の実験結果を示す。密封形玉軸受は型番695(内径5
mm、外径13mm、幅4mm)をグリース潤滑で使用し、予
圧荷重として14.7Nが負荷されている。また、揺動
条件としては、揺動角5°、揺動周波数48Hzであ
り、所定時間揺動させた各時点での軸受振動値を測定し
たものである。上記試験条件において、試料1は従来の
密封形玉軸受で、内外輪2,1および玉3がいずれも軸
受鋼より形成されたもの、試料2は本発明の密封形玉軸
受で、内外輪2,1が軸受鋼、玉3が窒化けい素で形成
されたもの、試料3は本発明の別の密封形玉軸受で、内
外輪2,1が軸受鋼、玉3がジルコニアで形成されたも
のである。図2においてよく分かるように、試料1は、
試験時間が30分で急激に音響が増大しているのに対
し、試料2および試料3は30分以上の試験時間でも音
響増加が緩やかであることがわかる。
【0009】
【発明の効果】このように、本発明では、輸送時等の振
動により揺動する一枚ディスク用HDDのスピンドルモ
ータ用玉軸受において、外輪と、内輪と、内外輪間に介
装され保持器で保持された複数の玉と、外輪の両端部に
装着された内外輪間を密封するシール部材と、内外輪間
に封入されたグリースとを有し、上記内外輪が軸受鋼か
ら形成されるとともに、上記玉がセラミックスから形成
されているため、玉と内外輪の軌道との接触部分、すな
わちすべり部分の摩耗が防止され、玉軸受の音響低下が
防止される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態の密封形玉軸受の断面図で
ある。
【図2】本発明の密封形玉軸受と従来の密封形玉軸受の
試験結果である。
【符号の説明】
1 外輪 2 内輪 3 玉 4 保持器 5 シール部材 6 シール部材 7 グリース

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 外輪と、内輪と、内外輪間に介装され保
    持器で保持された複数の玉と、外輪の両端部に装着され
    た内外輪間を密封するシール部材と、内外輪間に封入さ
    れたグリースとを有し、上記内外輪が軸受鋼から形成さ
    れるとともに、上記玉がセラミックスから形成されてい
    ることを特徴とする振動で揺動する一枚ディスク用ハー
    ドディスクドライブのスピンドルモータ用玉軸受。
JP2000332204A 2000-10-31 2000-10-31 振動で揺動する一枚ディスク用ハードディスクドライブのスピンドルモータ用玉軸受 Pending JP2002139046A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009047309A (ja) * 2007-08-21 2009-03-05 Truetzschler Gmbh & Co Kg 紡織繊維スライバのための連篠機の牽伸システム上の装置
JP2009109018A (ja) * 2008-12-09 2009-05-21 Ntn Corp 転がり軸受
US8182155B2 (en) 2005-09-02 2012-05-22 Ntn Corporation Lubricating grease and lubricating grease-enclosed roller bearing

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