JP2000027872A - 転がり軸受 - Google Patents

転がり軸受

Info

Publication number
JP2000027872A
JP2000027872A JP10194583A JP19458398A JP2000027872A JP 2000027872 A JP2000027872 A JP 2000027872A JP 10194583 A JP10194583 A JP 10194583A JP 19458398 A JP19458398 A JP 19458398A JP 2000027872 A JP2000027872 A JP 2000027872A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
grease
rolling bearing
outer ring
sealed
retainer
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP10194583A
Other languages
English (en)
Inventor
Keisuke Kimura
啓亮 木村
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
NSK Ltd
Original Assignee
NSK Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by NSK Ltd filed Critical NSK Ltd
Priority to JP10194583A priority Critical patent/JP2000027872A/ja
Publication of JP2000027872A publication Critical patent/JP2000027872A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Abstract

(57)【要約】 【課題】 玉数の多い転がり軸受において、必要な量の
グリースを封入し、かつ動トルクを低く抑えること。 【解決手段】 内外輪2,3間に保持器5を介して、多
数の転動体4を保持して構成された転がり軸受1。保持
器5上及び外輪2の内径部2aには、潤滑グリースが封
入されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、転がり軸受に関す
る。さらに詳しくは、ハードディスクドライブ(以下、
HDDと称する)の構成部品の一部であるスピンドルモ
ータにおいて、軸受特性として要求されるトルク値を軽
減した転がり軸受に関する。
【0002】
【従来の技術】コンピュータ関連産業は、他の産業分野
に比較すると歴史の浅い業種であるにも関わらず技術革
新のスピードが早い。特に、HDDは一つの機種の存在
期間が短い上、新技術を導入した新機種(小電力化、高
応答性、高精度化、コンパクト化等)が次々と開発され
ている。
【0003】このHDDの構成部品であるスピンドルモ
ータに使用されるスピンドルモータ用軸受は、磁気ディ
スクを回転支承するスピンドルの軸受であるが、上述の
ような新機種の開発に伴い、より高速化され、小電力化
のためにより低トルクが要求されるようになっている。
【0004】従来のスピンドルモータに使用される転が
り軸受は、グリースを充填した潤滑方式や軸受軌道面等
に潤滑剤を塗布、更にグリースを封入するという方法が
取られていた。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上述のよう
に更なる小電力化の要求に伴う低トルク化のために、図
4に示す転がり軸受30のように、内外輪32,33間
に設けられ、玉34を保持する保持器35上にグリース
37をのせる方法が取られている。しかしながら、この
保持器上にグリースをのせる方式を採用すると、玉数が
多い転がり軸受においては、玉同士の間隔が小さくなる
ので、保持器上にグリースを封入する部分が少なくな
る。したがって、必要とされている量のグリースを軸受
に封入することが困難になってくる。一方、必要な量の
グリースを軸受内に封入すると、保持器上にグリースが
のりきらず軌道面に多く供給され、その粘性抵抗により
軸受トルクが高くなることは避けられない。
【0006】本発明はかかる事情に鑑み、玉数の多い転
がり軸受において、必要な量のグリースを封入し、かつ
動トルクを低く抑えることを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明の上記目的は、内
外輪間に保持器を介して、多数の転動体を保持して構成
された転がり軸受において、前記保持器上及び前記外輪
の内径部には、潤滑グリースが封入されたことを特徴と
する転がり軸受を提供することによって達成される。
【0008】本発明の転がり軸受によれば、多数の転動
体を有するので、この多数の転動体を保持する保持器上
に封入できる潤滑グリースの量に限界があるが、外輪の
内径部に封入される潤滑グリースにより、潤滑グリース
を必要量確保でき、さらに保持器上及び外輪内径部のグ
リースが徐々に内外輪の軌道面に供給される。したがっ
て、徐々に軌道面に供給されるグリースにより長寿命化
を達成できる。また、外輪の内径部にグリースを封入す
るので、従来のように必要量以上のグリースを軌道面に
供給することがなく、グリースの粘性抵抗を低減するこ
とができるので、軸受動トルクを低く抑えることが可能
となる。
【0009】なお、本発明で定義する多数の転動体と
は、10個以上12個以下の転動体をいう。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、添付図面に基づいて本発明
の一実施形態を詳細に説明する。図1は、HDDのスピ
ンドル部に使用される本発明の第1実施形態に係る転が
り軸受の要部断面図である。
【0011】図1に示すように、HDDのスピンドル部
に使用される本発明の転がり軸受1は、モータとの共
振、非回転同期振れ成分の減少を目的としているため、
従来例で示した図4の転がり軸受30より玉数が多くな
っている。本実施形態の転がり軸受1は、外輪2と、内
輪3と、内外輪間に12個配設された転動体としての玉
4と、玉4を等間隔に保持する保持器5とを備えてい
る。
【0012】また、玉数を増やすために、図4と比較し
て玉径を小さくしているが、この影響により外輪内径部
2aにスペースができる。そして、このスペースに潤滑
グリース7aが封入されている。また、従来と同様に保
持器5上にも潤滑グリース7bが封入されている。
【0013】本発明の転がり軸受1は、従来と比べて多
数の玉4を保持するため、保持器5上のみに封入できる
グリース7bの量が所定量に限定される。しかしなが
ら、外輪2の内径部2aに封入されるグリース7a、即
ちグリース7bに加えたグリース7aにより、グリース
を必要量確保できる。さらに、保持器5上のグリース7
aと外輪内径部のグリース7bを徐々に内外輪の軌道面
に供給できるので、長寿命化を達成できる。また、外輪
2の内径部2aにグリース7aを封入できるので、従来
のように必要量以上のグリースを軌道面に供給すること
がなく、グリースの粘性抵抗を軽減できるので、軸受動
トルクを低く抑えることが可能となる。
【0014】次に、本発明の第2実施形態に係る転がり
軸受10ついて図2を参照して説明する。図2は、本発
明の第2実施形態に係る転がり軸受10の断面図であ
る。
【0015】図2に示すように、本発明の第2実施形態
に係る転がり軸受10も、第1実施形態と同様に、モー
タとの共振、非回転同期振れ成分の減少を目的としてい
るため、従来例で示した図4の転がり軸受30より玉数
が多くなっている。本実施形態の転がり軸受10も第1
実施形態と同様に、外輪12と、内輪13と、内外輪間
に12個配設された転動体としての玉14と、玉14を
保持する保持器15とを備えている。また、第1実施形
態と異なりグリース17は、外輪内径部12aと保持器
15上にまたがって封入されている。
【0016】本発明の転がり軸受10も、従来と比べて
多数の転動体14を保持するため、保持器15のみに封
入できるグリースの量が所定量に限定される。しかしな
がら、外輪内径部12aにもグリース7が封入されてい
るため、グリースを必要量確保できる。さらに、保持器
15上と外輪12の内径部12aから徐々に供給される
グリース17により長寿命化を達成できる。また、外輪
12の内径部12aにグリース17を封入できるので、
従来のように必要量以上のグリースを軌道面に供給する
ことがなく、グリースの粘性抵抗を低減することができ
るので、軸受動トルクを低く抑えることが可能となる。
【0017】図3に、従来の転がり軸受と、第1実施形
態に係る転がり軸受1と、第2実施形態に係る転がり軸
受10のトルク値を実験により得られたデータを使用し
て比較した図を示す。図3から判るように、第1実施形
態に係る転がり軸受1は、同量のグリースを封入した従
来の転がり軸受と比較して動トルク値が約50%減とい
う効果が得られる。また、第2実施形態に係る転がり軸
受10は、同じく同量のグリースを封入した従来の転が
り軸受と比較して、動トルク値が約30%減という効果
が得られる。
【0018】なお、本発明の転がり軸受は、上述した実
施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨に基づ
いて適宜変形、改良等が可能である。例えば、本発明の
転がり軸受は、HDD用に限定されることなく、その他
情報機器用軸受に適用することが可能である。また、玉
数は10個以上12個以下であってもよい。
【0019】
【発明の効果】以上のように本発明の転がり軸受によれ
ば、多数の転動体を保持して構成された転がり軸受にお
いて、保持器上及び外輪の内径部には、潤滑グリースが
封入されているので、外輪の内径部に封入される潤滑グ
リースにより、グリースを必要量確保でき、さらに保持
器上及び外輪内径部のグリースが徐々に内外輪の軌道面
に供給される。したがって、外輪の内径部から徐々に供
給されるグリースにより長寿命化を達成できる。また、
外輪の内径部にグリースを封入できるので、従来のよう
に必要量以上のグリースを軌道面に供給することがな
く、グリースの粘性抵抗を低減できるので、軸受動トル
クを低く抑えることが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態に係る転がり軸受の断面
図である。
【図2】本発明の第2実施形態に係る転がり軸受の断面
図である。
【図3】従来の転がり軸受と第1実施形態及び第2実施
形態を比較した図である。
【図4】従来の転がり軸受の要部断面図である。
【符号の説明】
1 転がり軸受 2 外輪 2a 内径部 3 内輪 4 玉 5 保持器 7a,7b グリース 10 転がり軸受 12 外輪 12a 内径部 13 内輪 14 玉 15 保持器 17 グリース

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 内外輪間に保持器を介して、多数の転動
    体を保持して構成された転がり軸受において、 前記保持器上及び前記外輪の内径部には、潤滑グリース
    が封入されたことを特徴とする転がり軸受。
JP10194583A 1998-07-09 1998-07-09 転がり軸受 Pending JP2000027872A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP10194583A JP2000027872A (ja) 1998-07-09 1998-07-09 転がり軸受

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP10194583A JP2000027872A (ja) 1998-07-09 1998-07-09 転がり軸受

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2000027872A true JP2000027872A (ja) 2000-01-25

Family

ID=16326965

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP10194583A Pending JP2000027872A (ja) 1998-07-09 1998-07-09 転がり軸受

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2000027872A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2013204679A (ja) * 2012-03-28 2013-10-07 Minebea Co Ltd 転がり軸受
JP2014129872A (ja) * 2012-08-27 2014-07-10 Nsk Ltd 玉軸受
JP2017150615A (ja) * 2016-02-26 2017-08-31 ミネベアミツミ株式会社 転がり軸受

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2013204679A (ja) * 2012-03-28 2013-10-07 Minebea Co Ltd 転がり軸受
JP2014129872A (ja) * 2012-08-27 2014-07-10 Nsk Ltd 玉軸受
JP2017150615A (ja) * 2016-02-26 2017-08-31 ミネベアミツミ株式会社 転がり軸受

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US7466050B2 (en) Brushless motor and method of manufacturing the same
US7186028B2 (en) Hydrodynamic bearing device
JPH11283321A (ja) 高い衝撃耐久性能を有するディスク駆動装置及び磁気ディスク装置
US8780494B1 (en) Rotating device
US20020171302A1 (en) Spindle motor and bearing assembly
US6102575A (en) Compound bearing apparatus
US7901139B2 (en) Hydrodynamic bearing type rotary device
JP2008121849A (ja) 動圧流体軸受装置、スピンドルモータおよび記録再生装置
JP2000027872A (ja) 転がり軸受
CN103362963B (zh) 枢轴轴承装置以及使用该装置的磁记录装置
JP2006077922A (ja) 流体軸受装置およびモータ
JP2005106289A (ja) 流体軸受ユニットおよび該流体軸受ユニットを備えたスピンドルモータ、記録ディスク駆動装置
JP2008185190A (ja) 軸受ユニット
US20090142009A1 (en) Fluid dynamic bearing system
JP2005155882A (ja) 密封型転がり軸受
JP2002369446A (ja) ディスク駆動装置
KR20010038339A (ko) 스핀들 모터
JP2005090718A (ja) 玉軸受及び軸受装置
JP2003227514A (ja) スイングアーム装置
JP2003016742A (ja) スイングアーム装置
KR100376998B1 (ko) 유체정압 베어링 모터
JP2564193Y2 (ja) 情報機器のスピンドルモータ用玉軸受
JP2006022931A (ja) スピンドルモータ
JP2003156057A (ja) 転がり軸受
JP2000092776A (ja) スピンドルモータ

Legal Events

Date Code Title Description
A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20050408

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20050420

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20050817