JP2002138685A - 仕切階段付き住宅 - Google Patents

仕切階段付き住宅

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JP2002138685A
JP2002138685A JP2000333462A JP2000333462A JP2002138685A JP 2002138685 A JP2002138685 A JP 2002138685A JP 2000333462 A JP2000333462 A JP 2000333462A JP 2000333462 A JP2000333462 A JP 2000333462A JP 2002138685 A JP2002138685 A JP 2002138685A
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JP2000333462A
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English (en)
Inventor
Takaharu Omi
敬治 大海
Hiroko Nakagaki
裕子 中垣
Masatoshi Aoto
正俊 青戸
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sumitomo Forestry Co Ltd
Original Assignee
Sumitomo Forestry Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 生活シーンや各住人のライフステージの変化
に対応して、家族間のコミュニケーションと各住人のプ
ライバシーとのバランスを容易に調整することのできる
仕切階段付き住宅を提供する。 【解決手段】 通路部側仕切壁11とパブリックルーム
側仕切壁12とによって両側面が画成された仕切階段1
3を、玄関14からの通路部15とリビングダイニング
ルーム16との間に介在して設けた住宅10であって、
仕切階段13は、通路部側出入口17とパブリックルー
ム側出入口18とを別々に備え、且つ各出入口17,1
8を開閉する引き戸19,20が設けられている。通路
部側出入口17及びパブリックルーム側出入口18は、
通路部側仕切壁11及びパブリックルーム側仕切壁12
の端縁部と、当該端縁部から間隔をおいて階段開口部2
7と対向配置された対向壁28の両端縁部との間に各々
形成されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、玄関からの通路部
と、居間、食堂等のパブリックルームとの間に介在して
設けられた仕切階段を有する住宅に関する。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】玄関の
ある住宅の1階部分から上階のフロアに行き来するため
の階段は、一般に、玄関ホールに配置されたり、玄関ホ
ールから居間、食堂、キッチン、化粧室、洗面所、浴室
等の共有スペースに至る廊下の途中に設けられる。ま
た、一般の住宅においては、玄関ホールのある1階部分
は、主として家族が集うパブリックゾーンとして使用さ
れる一方で、上階部分は、主として寝室、子供部屋等の
個人のプライバシーを重視したプライベートゾーンとし
て使用されている。
【0003】このような間取りの従来の住宅によれば、
各住人は玄関から他の住人と接することなくスムースに
上階のプライベートゾーンに上がって行くことが可能な
ため、子供同士や親子等の家族間のコミュニケーション
を十分に図ることができない場合がある。このような弊
害を防ぐため、居間や食堂等の家族が集うパブリックル
ームに階段を設けることにより、上階のプライベートゾ
ーンへ向かう住人の導線が他の住人の目に触れやすいよ
うにして、家族間の触れ合いやコミュニケーションの機
会を自然に増やすようにした間取りが種々提案されてい
る。
【0004】しかしながら、日本の住宅では、居間、食
堂、茶の間等のパブリックルームは接客スペースとして
も用いられるのが一般的であり、来客時の生活シーンで
は、上階へ上がる際の住人の導線が訪問者の視線に入
り、プライバシーを十分に確保することができない場合
がある。また、子供の成長に伴って各住人のライフステ
ージが変化し、これによって家族間のコミュニケーショ
ンと各個人のプライバシーとのバランスにも変化が生じ
るため、このような変化に対応できる住宅が望まれる。
さらに、階段のスペースを介して空気が上階に逃げるこ
とにより、暖房時等における負荷が大きくなって暖房効
率等の低下を招く場合もある。
【0005】本発明は、このような従来の課題に着目し
てなされたもので、生活シーンや各住人のライフステー
ジの変化に対応して、家族間のコミュニケーションと各
住人のプライバシーとのバランスを容易に調整すること
のできる仕切階段付き住宅を提供することを目的とす
る。
【0006】また、本発明は、暖房時等の負荷を低減し
て暖房効率等の低下を回避することのできる仕切階段付
き住宅を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、通路部側仕切
壁とパブリックルーム側仕切壁とによって両側面が画成
された仕切階段を、玄関からの通路部と、居間、食堂等
のパブリックルームとの間に介在して設けた住宅であっ
て、前記仕切階段は、通路部側出入口とパブリックルー
ム側出入口とを別々に備え、且つ各出入口を開閉する開
閉扉が設けられていることを特徴とする仕切階段付き住
宅を提供することにより、上記目的を達成したものであ
る(請求項1記載の発明)。
【0008】本発明の仕切階段付き住宅は、前記通路部
側出入口及び前記パブリックルーム側出入口が、前記通
路部側仕切壁及び前記パブリックルーム側仕切壁の端縁
部と、当該端縁部から間隔をおいて階段開口部と対向配
置された対向壁の両端縁部との間に各々形成されてお
り、且つ前記開閉扉は、前記通路部側仕切壁及び前記パ
ブリックルーム側仕切壁が設置された各面に沿って配置
される引き戸又は開き戸であることが好ましい(請求項
2記載の発明)。
【0009】また、本発明の仕切階段付き住宅は、前記
通路部側出入口及び前記パブリックルーム側出入口が、
前記通路部側仕切壁及び前記パブリックルーム側仕切壁
の端縁部と、当該端縁部から間隔をおいて階段開口部の
中央延長上に設けられたヒンジ支柱部との間に各々形成
されており、且つ前記開閉扉は、一方の端縁部が前記ヒ
ンジ支柱部にヒンジ接合され、他方の端縁部が前記通路
部側仕切壁又は前記パブリックルーム側仕切壁の端縁部
に選択的に接合される開き戸であることが好ましい(請
求項3記載の発明)。
【0010】さらに、本発明の仕切階段付き住宅は、前
記玄関又は前記玄関ホールから前記パブリックルームに
直接出入りするパブリックルーム出入り口が設けられて
いることが好ましい(請求項4記載の発明)。
【0011】さらにまた、本発明の仕切階段付き住宅
は、前記玄関からの通路部が、トイレ、バス、キッチン
等の水廻りに至る廊下であることが好ましい(請求項5
記載の発明)。
【0012】また、本発明の仕切階段付き住宅は、前記
玄関からの通路部が玄関ホールであっても良い(請求項
6記載の発明)。
【0013】ここで、上記記載におけるパブリックルー
ムは、住人が集う場所として住宅内に設けられた部屋で
あって、居間、食堂等の他、茶の間等が含まれる。ま
た、玄関からの通路部は、玄関から居間、食堂、キッチ
ン、化粧室、洗面所、浴室等の共有スペースに至る通路
であって、各住人が歩いて移動でき、立ち話程度のコミ
ュニケーションを図ることができれば十分な場所として
住宅内に設けられた部分であり、廊下の他、玄関ホール
等が含まれる。
【0014】
【発明の実施の形態】本発明の好ましい実施形態を添付
図面を参照しつつ詳細に説明する。本発明の第1実施形
態の仕切階段付き住宅10は、図1及び図2に示すよう
に、玄関14からの通路部としての玄関ホール15と、
パブリックルームとしてのリビングダイニングルーム1
6との間に介在させて、通路部側仕切壁11とパブリッ
クルーム側仕切壁12とによって両側面が画成された仕
切階段13を備えている。また、仕切階段13は、通路
部側出入口17とパブリックルーム側出入口18とを別
々に備え、且つ各出入口17,18を開閉する開閉扉と
しての引き戸19,20が設けられている。
【0015】本第1実施形態の住宅10によれば、その
1階部分の主な間取りは以下のようになっている。すな
わち、住宅10の南西の角部には玄関14が設けられ、
また玄関14の北側には玄関ホール15が設けられてい
ると共に、その北側にはさらに廊下21が延設されてい
る。玄関ホール15及び廊下21を挟んだ西側には、和
室29等が設けられており、玄関ホール15及び廊下2
1を挟んだ東側には、リビングダイニングルーム16及
びキッチン22が設けられている。廊下21の北側端部
は東側に直角に折れ曲がっており、この折れ曲がり部分
の先端部は、開き戸を介してキッチン22と連通してい
る。また、廊下21の折れ曲がり部分の北側には、化粧
室23、洗面所24、浴室25が設けられており、これ
らには、廊下21から出入り可能となっている。なお、
住宅10の2階部分は、寝室や子供部屋等の個人のプラ
イバシーを重視したプライベートゾーンの間取りとなっ
ている。
【0016】そして、本第1実施形態によれば、玄関ホ
ール15とリビングダイニングルーム16との間に設け
られた仕切階段13は、南北方向に延設して設けられた
通路部側仕切壁11とパブリックルーム側仕切壁12と
によって両側面を画成されることにより設置されてい
る。これらの仕切壁11,12によって挟まれるスペー
スには、2階の部屋に上るための階段26が配設されて
おり、また仕切壁11,12によって挟まれるスペース
の先端に位置する階段開口部27と対向して、対向壁2
8が設けられている。対向壁28は、その両端縁部が通
路部側仕切壁11及びパブリックルーム側仕切壁12の
端縁部との間に91〜150cm程度の間隔をおいて、
仕切壁11,12に対して直角に配置されている。これ
によって各端縁部の間に、通路部側出入口17及びパブ
リックルーム側出入口18が各々形成される。
【0017】また、本第1実施形態によれば、通路部側
出入口17及びパブリックルーム側出入口18には、こ
れらを開閉する引き戸19,20が各々設けられてい
る。引き戸19,20は、通路部側仕切壁11及びパブ
リックルーム側仕切壁12が設置された各面に沿って配
設されたガイドレールにより案内されて南北方向にスラ
イド移動するもので、通路部側仕切壁11及びパブリッ
クルーム側仕切壁12に設けられた戸袋31,32に収
容されると、通路部側出入口17或いはパブリックルー
ム側出入口18を出入り可能な開放状態とすることがで
きる。また引き戸19,20は、戸袋31,32から引
き出されて対向壁28の両端縁部に各々当接することに
より、通路部側出入口17或いはパブリックルーム側出
入口18を閉めて出入り不能な状態とすることができ
る。さらに引き戸19,20は、通路部側出入口17或
いはパブリックルーム側出入口18を閉めた状態で各々
ロックしておくことができるようになっている。なお、
通路部側仕切壁11及びパブリックルーム側仕切壁12
と隣接して、廊下21側には、通路物入33が、リビン
グダイニングルーム16側には、ダイニングキッチン用
物入れ34が各々設けられている。
【0018】さらに、本第1実施形態によれば、仕切階
段13の対向壁28の南側に隣接して、玄関ホール15
からリビングダイニングルーム16に直接出入り可能な
パブリックルーム出入口30が設けられている。玄関ホ
ール15との間にパブリックルーム出入口30が設けら
れいることにより、通路部側出入口17を閉めた状態に
ある場合には、当該パブリックルーム出入口30からリ
ビングダイニングルーム16を介して階段26に至る経
路が、2階のプライベートゾーンへの最短の経路とな
り、これによって、必然的に、玄関14から2階へ向か
う住人は必ずリビングダイニングルーム16を通ること
になり、また2階から降りて玄関14へ向かう住人もま
た、必ずリビングダイニングルーム16を通ることにな
る。なお、リビングダイニングルーム16はその北側に
位置するキッチン22に、開放状態の通路を介して接続
している。
【0019】そして、上述のような構成を備える本第1
実施形態の仕切階段付き住宅10によれば、生活シーン
や各住人のライフステージの変化に対応して、家族間の
コミュニケーションと各住人のプライバシーとのバラン
スを容易に調整することができる。
【0020】すなわち、例えば子供の幼少時等において
は、通路部側出入口17を閉塞状態で固定し、パブリッ
クルーム側出入口18を開放状態としておけば、玄関1
4から2階へ、又は2階から玄関14へ向かう子供は、
両親や他の家族、訪問者等が集うリビングダイニングル
ーム16を必ず通ることになる。これによって子供が家
族やその他の人と接する機会が自然と増え、コミュニケ
ーションを取りやすくなると共に、家族やその他の人と
コミュニケーションを取ることを身につけるようにな
る。また、例えば子供が成人してプライバシーの確保が
必要と感じるようになった場合には、通路部側出入口1
7を開放状態とし、パブリックルーム側出入口18を閉
塞状態で固定しておけば、リビングダイニングルーム1
6に訪問客がある場合でも、玄関から訪問客と顔を合わ
せることなく2階のプライベートゾーンに上がることが
でき、また訪問客に気を使うことなく2階のプライベー
トゾーンから外出することができる。
【0021】さらに、リビングダイニングルーム16に
訪問客が訪れている生活シーンでは、パブリックルーム
側出入口18を閉じ、通路部側出入口17を開放した状
態としておくことにより、各住人は、化粧室23、洗面
所24、浴室25等の共有スペースとプライベートゾー
ンとの間を、訪問客の視線に晒されることなく行き来す
ることができる。一方、玄関14に訪問客が頻繁に訪れ
る生活シーンでは、通路部側出入口17を閉じ、パブリ
ックルーム側出入口18を開放した状態としておくこと
により、各住人は、化粧室23、洗面所24、浴室25
等の共有スペースとプライベートゾーンとの間を、リビ
ングダイニングルーム16及びキッチン22を介して、
玄関14の訪問客と顔を合わせることなく行き来するこ
とができる。
【0022】さらにまた、例えば春においては、パブリ
ックルーム側出入口18を開放し、通路部側出入口17
を閉じた状態としておくことにより、通風を促してリビ
ングダイニングルーム16に心地よい風を導入すること
が可能になり、また例えば夏においては、パブリックル
ーム側出入口18及び通路部側出入口17の双方を開放
して、1階のフロア全体の通風を効率良く図ることが可
能になる。さらに例えば秋や冬においては、パブリック
ルーム側出入口18を閉じ、通路部側出入口17を開放
した状態としておくことにより、リビングダイニングル
ーム16内の空気が逃げにくいようにして、暖房効率の
向上を図ることができる。特に冬においては、パブリッ
クルーム側出入口18及び通路部側出入口17の双方を
閉じておくことにより、暖房時の負荷をさらに効果的に
低減して暖房効率の低下を容易に回避することが可能に
なる。なお、夏においては冷房効率を向上させることも
可能になる。
【0023】図3及び図4(a),(b)は、本発明の
第2実施形態の仕切階段付き住宅40を示すもので、こ
の住宅40によれば、その1階部分の間取りは以下のよ
うになっている。
【0024】すなわち、住宅40の南側の中央よりやや
西側の部分には玄関41が設けられ、また玄関41の北
側には玄関ホール42が設けられていると共に、その北
側には玄関ホール42から東側に折れ曲がって廊下43
が延設されている。玄関ホール42を挟んだ西側には、
和室44が設けられており、玄関ホール42を挟んだ東
側には、廊下43の南側に位置してリビングダイニング
ルーム45が設けられている。廊下43の北側には化粧
室46、洗面所47、浴室48が設けられており、これ
らには、廊下43から出入り可能となっている。廊下4
3の先端部は、扉を介してキッチン49と連通してい
る。
【0025】そして、本第2実施形態の住宅40によれ
ば、玄関41からの通路部である廊下43と、リビング
ダイニングルーム45との間に介在して配置された仕切
階段50を備えている。仕切階段50は、東西方向に延
設して設けられた通路部側仕切壁51とパブリックルー
ム側仕切壁52とによって両側面を画成されることによ
り設置されている。これらの仕切壁51,52によって
挟まれるスペースには、2階の部屋に上るための階段5
3が配設されており、また仕切壁51,52によって挟
まれるスペースの先端に位置する階段開口部54と対向
して、対向壁55が設けられている。対向壁55は、そ
の両端縁部が通路部側仕切壁51、パブリックルーム側
仕切壁52の端縁部との間に91〜150cm程度の間
隔をおいて、仕切壁51,52に対して直角に配置され
ている。これによって各端縁部の間に、通路部側出入口
56、パブリックルーム側出入口57が各々形成され
る。
【0026】また、本第2実施形態によれば、通路部側
出入口56及びパブリックルーム側出入口57には、こ
れらを開閉する開閉扉としての引き戸58,59が各々
設けられている。引き戸58,59は、通路部側仕切壁
51及びパブリックルーム側仕切壁52が設置された各
面に沿って配設されたガイドレールにより案内されて東
西方向にスライド移動するもので、対向壁55の後方
(東側)に延設して設けられた戸袋60,61に収容さ
れると、図4(a)及び(b)に示すように、通路部側
出入口56或いはパブリックルーム側出入口57を出入
り可能な開放状態とすることができる。また引き戸5
8,59は、戸袋60,61から引き出されて通路部側
仕切壁51及びパブリックルーム側仕切壁52の両端縁
部に各々当接することにより、通路部側出入口56或い
はパブリックルーム側出入口57を閉めて出入り不能な
状態とすることができる。さらに引き戸58,59は、
通路部側出入口56或いはパブリックルーム側出入口5
7を閉じた状態で各々ロックしておくことができるよう
になっている。なお、仕切階段50と隣接して、当該仕
切階段50の西側には通路物入62が、対向壁55の東
側にはダイニングキッチン用物入れ63が各々設けられ
ている。
【0027】さらに、本第2実施形態によれば、通路物
入62の南側に隣接して、玄関ホール42からリビング
ダイニングルーム45に直接出入り可能なパブリックル
ーム出入口64が設けられている。玄関ホール42との
間にパブリックルーム出入口64が設けられいることに
より、通路部側出入口56が閉じた状態にある場合には
(図4(b)参照)、当該パリックルーム出入口64か
らリビングダイニングルーム45を介して階段53に至
る経路が、2階のプライベートゾーンへの最短経路とな
り、これによって、必然的に、玄関41から2階へ向か
う住人は必ずリビングダイニングルーム45を通ること
になり、また2階から降りて玄関41へ向かう住人もま
た、必ずリビングダイニングルーム45を通ることにな
る。なお、リビングダイニングルーム45はその北側に
位置するキッチン49に、開放状態の通路を介して接続
している。
【0028】そして、上述のような構成を備える本第2
実施形態の仕切階段付き住宅40によっても、生活シー
ンや各住人のライフステージの変化に応じて、通路部側
出入口56やパブリックルーム側出入口57を開放状態
としたり閉めた状態とすることにより、上記第1実施形
態の住宅10と同様の作用効果を奏する。
【0029】図5及び図6は、本発明の第3実施形態の
仕切階段付き住宅70を示すもので、この住宅70によ
れば、その1階部分の間取りは、上記第2実施形態の住
宅40の1階部分の間取りと略同様となっている一方
で、仕切階段71の出入口の構成が上記第2実施形態の
仕切階段50の出入口の構成と相違している。
【0030】すなわち、本第3実施形態によれば、仕切
階段71は、玄関41からの通路部である廊下43と、
リビングダイニングルーム45との間に介在して配置さ
れており、また東西方向に延設して設けられた通路部側
仕切壁51とパブリックルーム側仕切壁52とによって
両側面を画成されることにより設置されている。これら
の仕切壁51,52によって挟まれるスペースには、2
階の部屋に上るための階段53が配設されており、また
仕切壁51,52によって挟まれるスペースの先端に位
置する階段開口部54の中央延長上には、リビングダイ
ニングルーム45とキッチン49との仕切部分に位置し
て支柱壁72が設けられている。この支柱壁72の西側
端部はヒンジ支柱部73を構成し、このヒンジ支柱部7
3は、通路部側仕切壁51及びパブリックルーム側仕切
壁52の端縁部との間に91〜150cm程度の間隔を
おいて配置されていることにより、通路部側出入口74
及びパブリックルーム側出入口75が各々形成される。
【0031】また、本第3実施形態によれば、通路部側
出入口74及びパブリックルーム側出入口75を開閉す
る開閉扉としての開き戸76が、一方の端縁部をヒンジ
支柱部73にヒンジ接合すると共に、他方の端縁部を通
路部側仕切壁51又はパブリックルーム側仕切壁52の
端縁部に選択的に接合可能に設けられている。開き戸7
6をパブリックルーム側仕切壁52の端縁部に接合する
ことにより、通路部側出入口74を開放した状態とする
と共に、パブリックルーム側出入口75を閉めた状態と
することができる(図5参照)。一方、開き戸76を通
路部側仕切壁51の端縁部に接合することにより、通路
部側出入口74を閉めた状態とすると共に、しパブリッ
クルーム側出入口75を開放した状態とすることができ
る(図6参照)。
【0032】そして、このような構成を備える本第3実
施形態の仕切階段付き住宅70によっても、生活シーン
や各住人のライフステージの変化に応じて、通路部側出
入口74やパブリックルーム側出入口75を開放状態と
したり閉めた状態とすることにより、上記第1実施形態
の住宅10及び上記第2実施形態の住宅40と略同様の
作用効果を奏する。
【0033】なお、本発明は上記各実施形態に限定され
ることなく種々の変更が可能である。例えば、本発明の
仕切階段付き住宅は、上記各実施形態の間取り以外の種
々の間取りの住宅として建造することもできる。また、
開閉扉は、図7に示すように、対向壁80の両端縁部に
各々ヒンジ結合して一対の開き戸81,81を設け、各
開き戸81,81によって通路部側出入口82及びパブ
リックルーム側出入口83を各々開閉するようにするこ
ともできる。さらに、図8(a)及び(b)に示すよう
に、通路側部仕切壁88に沿って開口形成された通路部
側出入口84の階段85と離れる側の開口縁部にヒンジ
接合された開閉扉86により、当該通路部側出入口84
と、階段開口部86と対向する位置に形成されたパブリ
ックルーム側出入口87とを選択的に開閉するようにし
ても良い。
【0034】
【発明の効果】以上詳細に説明したように、本発明の仕
切階段付き住宅によれば、住宅内の生活シーンや各住人
のライフステージの変化に対応して、家族間のコミュニ
ケーションと各住人のプライバシーとのバランスを容易
に調整することができる。また、暖房時等の負荷を低減
して暖房効率等の低下を回避することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態に係る仕切階段付き住宅
の間取りを説明する1階平面図である。
【図2】本発明の第1実施形態に係る仕切階段付き住宅
における仕切階段を説明する図1のA方向から視た部分
透視斜視図である。
【図3】本発明の第2実施形態に係る仕切階段付き住宅
の間取りを説明する1階平面図である。
【図4】(a)及び(b)は、本発明の第2実施形態に
係る仕切階段付き住宅における通路部側出入口及びパブ
リックルーム側出入口を開閉した状況の部分平面図であ
る。
【図5】本発明の第3実施形態に係る仕切階段付き住宅
の間取りを説明する1階平面図である。
【図6】本発明の第3実施形態に係る仕切階段付き住宅
におけるパブリックルーム側出入口を開放した状況の部
分平面図である。
【図7】仕切階段の他の実施形態を説明する平面図であ
る。
【図8】(a)及び(b)は、仕切階段のさらに他の実
施形態を説明する平面図である。
【符号の説明】
10,40,70 仕切階段付き住宅 11,51 通路部側仕切壁 12,52 パブリックルーム側仕切壁 13,50,71 仕切階段 14,41 玄関 15,42 玄関ホール(通路部) 16,45 リビングダイニングルーム(パブリックル
ーム) 17,56,74 通路部側出入口 18,57,75 パブリックルーム側出入口 19,20,58,59 引き戸(開閉扉) 21,43 廊下(通路部) 22,49 キッチン 23,46 化粧室 24,47 洗面所 25,48 浴室 26,53 階段 27,54 階段開口部 28,55 対向壁 30,64 パブリックルーム出入口 31,32,60,61 戸袋 72 支柱壁 73 ヒンジ支柱部 76 開き戸(開閉扉)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 青戸 正俊 大阪府大阪市中央区北浜4丁目7番28号 住友林業株式会社内 Fターム(参考) 2E025 AA26

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 通路部側仕切壁とパブリックルーム側仕
    切壁とによって両側面が画成された仕切階段を、玄関か
    らの通路部と、居間、食堂等のパブリックルームとの間
    に介在して設けた住宅であって、 前記仕切階段は、通路部側出入口とパブリックルーム側
    出入口とを別々に備え、且つ各出入口を開閉する開閉扉
    が設けられていることを特徴とする仕切階段付き住宅。
  2. 【請求項2】 前記通路部側出入口及び前記パブリック
    ルーム側出入口は、前記通路部側仕切壁及び前記パブリ
    ックルーム側仕切壁の端縁部と、当該端縁部から間隔を
    おいて階段開口部と対向配置された対向壁の両端縁部と
    の間に各々形成されており、且つ前記開閉扉は、前記通
    路部側仕切壁及び前記パブリックルーム側仕切壁が設置
    された各面に沿って配置される引き戸又は開き戸である
    ことを特徴とする請求項1記載の仕切階段付き住宅。
  3. 【請求項3】 前記通路部側出入口及び前記パブリック
    ルーム側出入口は、前記通路部側仕切壁及び前記パブリ
    ックルーム側仕切壁の端縁部と、当該端縁部から間隔を
    おいて階段開口部の中央延長上に設けられたヒンジ支柱
    部との間に各々形成されており、且つ前記開閉扉は、一
    方の端縁部が前記ヒンジ支柱部にヒンジ接合され、他方
    の端縁部が前記通路部側仕切壁又は前記パブリックルー
    ム側仕切壁の端縁部に選択的に接合される開き戸である
    ことを特徴とする請求項1記載の仕切階段付き住宅。
  4. 【請求項4】 前記玄関又は前記玄関ホールから前記パ
    ブリックルームに直接出入りするパブリックルーム出入
    り口が設けられている請求項1〜3のいずれかに記載の
    仕切階段付き住宅。
  5. 【請求項5】 前記玄関からの通路部は、トイレ、バ
    ス、キッチン等の水廻りに至る廊下であることを特徴と
    する請求項1〜4のいずれかに記載の仕切階段付き住
    宅。
  6. 【請求項6】 前記玄関からの通路部は、玄関ホールで
    あることを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の
    仕切階段付き住宅。
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