JP2002138597A - 間仕切り壁構造 - Google Patents

間仕切り壁構造

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JP2002138597A
JP2002138597A JP2000334762A JP2000334762A JP2002138597A JP 2002138597 A JP2002138597 A JP 2002138597A JP 2000334762 A JP2000334762 A JP 2000334762A JP 2000334762 A JP2000334762 A JP 2000334762A JP 2002138597 A JP2002138597 A JP 2002138597A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 重量床衝撃音が著しく低減され、間仕切り壁
の高さ調整が容易で、高さ調整後の変位が防止され、ガ
タツキやゆるみによる異音の発生が防止される、間仕切
り壁構造を得る。 【解決手段】 本発明の一例の間仕切り壁構造1は、床
基版2と、床基版2上の床材3と、間仕切り壁4と、天
井板5と、天井板受け桟6とを備える。間仕切り壁構造
1では、床材3が貫通孔3aを有しており、間仕切り壁
4が、一対の壁板4a,4bと各壁板4a,4bの間に
設けられる下枠材4c及び上枠材4dとを有している。
本発明では、貫通孔3a内の少なくとも一部に、10〜
150Hzの固有振動数を有する壁支持材7を設ける。
壁支持材7は、ゴム弾性体、プラスチック弾性体及びバ
ネ弾性体からなる群より選ばれた少なくとも1種の弾性
体からなる。壁支持材7は床基版2によって支持されて
おり、壁支持材7は下枠材4cを支持しており、上枠材
4d上に天井板5が設けられており、天井板5上に天井
受け桟6が設けられており、上枠材4dが天井板受け桟
6に固定されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、建築物の床上に、
間仕切り壁が固定支持され、床上空間が仕切られてい
る、間仕切り壁構造に関する。
【0002】
【従来の技術】間仕切り壁は、床基版にボルトを立て
て、そこに間仕切り壁下枠をナットで固定したり、予め
床を形成しておいて、床に間仕切り壁下枠を固定するこ
とによって設置されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明者は、建築物が
床衝撃を受けた時、特に重量床衝撃音が、床基版単独で
示す重量床衝撃音の値よりも悪化することを見出した。
【0004】また、本発明者は、その傾向が、戸建住宅
や低層集合住宅の様な柔構造建築物で強く現われること
を見出した。
【0005】本発明者の研究によれば、前述した間仕切
り壁の固定方法は、何れも、間仕切り壁による重量床衝
撃音の悪化を防止することが出来なかった。
【0006】本発明は、重量床衝撃音が著しく低減され
る間仕切り壁構造を得ることを課題とする。また、本発
明は、間仕切り壁の高さ調整が容易で、高さ調整後の変
位が防止され、ガタツキやゆるみによる異音の発生が防
止される、間仕切り壁構造を得ることを課題とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、床基版と、前
記床基版上の床材と、間仕切り壁と、天井板と、天井板
受け桟とを備えている、間仕切り壁構造であって、前記
床材が貫通孔を有しており、前記間仕切り壁が、一対の
壁板と前記各壁板の間に設けられる下枠材及び上枠材と
を有しており、前記貫通孔内の少なくとも一部に、10
〜150Hzの固有振動数を有する壁支持材が設けられ
ており、前記壁支持材が、ゴム弾性体、プラスチック弾
性体及びバネ弾性体からなる群より選ばれた少なくとも
1種の弾性体からなり、前記壁支持材が前記床基版によ
って支持されており、前記壁支持材が前記下枠材を支持
しており、前記上枠材上に前記天井板が設けられてお
り、前記天井板上に前記天井受け桟が設けられており、
前記上枠材が前記天井板受け桟に固定されている、間仕
切り壁構造に係るものである。
【0008】また、本発明は、床基版と、前記床基版上
の複数の床支持材と、前記各床支持材上の床材と、間仕
切り壁と、天井板と、天井板受け桟とを備えている、間
仕切り壁構造であって、前記各床支持材が、前記間仕切
り壁構造を垂直断面で見た時、互いに離間しており、前
記間仕切り壁が、一対の壁板と前記各壁板の間に設けら
れる下枠材及び上枠材とを有しており、前記間仕切り壁
の下枠材が前記床材上に固定されており、前記間仕切り
壁の直下の前記床材と前記床基版との間に、10〜15
0Hzの固有振動数を有する壁支持材が設けられてお
り、前記壁支持材が、ゴム弾性体、プラスチック弾性体
及びバネ弾性体からなる群より選ばれた少なくとも1種
の弾性体からなり、前記壁支持材が前記床基版によって
支持されており、前記壁支持材が前記床材を支持してお
り、前記上枠材上に前記天井板が設けられており、前記
天井板上に前記天井受け桟が設けられており、前記上枠
材が前記天井板受け桟に固定されている、間仕切り壁構
造に係るものである。
【0009】本発明者は、重量床衝撃音に与える間仕切
り壁の悪影響を抑え、本来の床基版の性能を保持するた
め、種々の間仕切り壁構造を検討した。
【0010】多くの実験の結果、本発明者は、床基版と
間仕切り壁の下枠材との間又は間仕切り壁の直下の床材
と床基版との間に、所定の壁支持材を介在させ、かかる
壁支持材の固有振動数を、10〜150Hzとすること
で、重量床衝撃音が著しく低減されることを見出した。
【0011】また、本発明者は、柔構造建築物で間仕切
り壁の悪影響を排除すれば、剛構造でも間仕切り壁の悪
影響を排除する事ができることを突き止めた。
【0012】本発明は、本発明者が、間仕切り壁の悪影
響による重量床衝撃音の増悪を解明し、かかる間仕切り
壁の悪影響を排除することによって、床本来の防音性能
が保持されることに基づくものである。
【0013】本発明によれば、床基版と間仕切り壁の下
枠材との間又は間仕切り壁の直下の床材と床基版との間
に、10〜150Hzの固有振動数を示す所定の壁支持
材を介在させているので、間仕切り壁の重量床衝撃音に
与える悪影響が抑えられ、重量床衝撃音が著しく低減す
る。
【0014】本発明は、重量床衝撃音に悪化影響を与え
ない間仕切り壁の支持構造及び支持方法に関する発明で
あり、その利用分野は、建築物全般にわたる。
【0015】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態を説明する。
以下、本発明の構成部材を説明すると共にその作用を説
明する。本発明でいう床基版とは、床躯体そのものが含
まれる。床躯体は、高層集合住宅等では、一般的なRC
床版、ボイドスラブ、ワッフルスラブ、戸建住宅や低層
集合住宅では、床梁間に架設されるALC床版、PC床
版、押出セメント床版、根太と板材を組み合わせた木質
床パネル等を例示する事が出来る。
【0016】中高層集合住宅は、一般的にRC造であ
り、現場打設されたコンクリートを金鏝押えする為、必
然的に、工場生産される床版と比べると不陸が生じてし
まう床版である。
【0017】かかる床基版は、現場打ちコンクリート
を、例えば、その表面を金鏝押さえした場合には、不陸
が比較大となるが、床厚を十分にすれば、一般的に、重
量床衝撃音に対して良い性能を示す。
【0018】また、かかる床基版は、工場生産される一
定寸法の床基版が少なくないので、特に二重床等では、
高さ調整が不要となるメリットがある。しかし、ALC
床版、PC床版、押出セメント床版、木床パネル等は、
RC床版に比べ軽量なため、重量床衝撃音に劣る傾向が
ある。
【0019】本発明にかかる床材は、床基版に直接設け
てよく、床基版に床支持材を介在させて設けてもよい。
かかる床材には、床下地、床仕上材等が含まれ、これら
を含む各種板状材を積層して形成することができる。
【0020】床下地材は、パーチクルボード、合板、遮
音シート、石膏ボード、鉄板等を組合せて、ビスや接着
剤で一体化して曲げ剛性を高くすればよい。床材は、床
下地材の上に、床仕上材をビス、釘、接着剤等で一体化
して形成する。材質は、床材に一般的に使用されている
物であれば何でも良い。
【0021】床仕上げ材は、重量床衝撃音にほとんど関
係なく、軽量床衝撃音は床支持材や本発明にかかる壁支
持材によって十分低減でき、特に、防音仕様のものを使
う必要はない。
【0022】重量床衝撃音は、床基版本体の性能に左右
されが、二重床の様に、床基版上に床支持材で浮かせた
床は、床仕上げ材によって、重量床衝撃音が若干改善さ
れる傾向がある。その反面、間仕切り壁を設置した時の
重量床衝撃音の悪化傾向は、床仕上げ材によってより一
層大きく影響される。
【0023】本発明にかかる壁支持材が、床基版と間仕
切り壁の下枠との間に設けられる場合、かかる床材には
貫通孔が設けられる。
【0024】かかる貫通孔は、間仕切り壁の下端部が挿
入できる幅で、溝状に形成することができる。また、間
仕切り壁の下端部を床材上に固定する場合には、間仕切
り壁の下端部で覆われるような複数の孔を、間仕切り壁
の長さ方向に互いに離間させて設けることができる。
【0025】本発明にかかる壁支持材を、床材の貫通孔
内の少なくとも一部に設置し、床材で間仕切り壁を支え
る場合には、貫通孔は間仕切り壁の厚さよりも小さくす
る事が必要である。
【0026】本発明では、二重床に於いて、壁支持材を
設ける貫通孔とは別に、貫通孔の間に、床貫通口を設け
ることができる。
【0027】かかる床貫通口は、重量床衝撃音を改善す
ることができ、間仕切り壁による重量床衝撃音の悪化を
改善する。
【0028】壁支持材を設置した貫通孔と貫通孔との間
に床貫通口を設け、開口した状態にする事により、重量
床衝撃を受けた時の床下空間の空気の逃げ道が出来、重
量床衝撃音が改善できる。かかる場合、特に問題となる
63Hzや125Hzという低周波音を有効に低減すること
ができる。
【0029】この時、開口のまま残す事に抵抗があれ
ば、網状物等の通気性のある物で開口部をカバーする事
で、虫等の床下からの移動を防止しても、重量床衝撃音
の低減効果は変わらない。
【0030】床貫通口の形状及び寸法等は、特に制限さ
れず、貫通孔と同様のものでもよいが、開口は、間仕切
り壁厚よりも小さく、出来れば、下枠材の幅以内にし、
開口数も、壁支持材の間で、1〜3個と残しておくのが
よい。かかる状態で床貫通口を設ければ、床材強度を損
なうことなく、重量床衝撃音を効率的に低減できるから
である。
【0031】また、床貫通口の開口面積は、10mm径
以上の大きさがよい。この大きさであれば空気流れによ
る異音が発生することもない。
【0032】さらに、床貫通口の開口部はより広い部分
に分散した方が良いので、間仕切り壁の下部の一部だけ
でなく、全長にわたって点在させるとよい。
【0033】なお、床貫通口は、1ケの穴が大きすぎた
り、穴数が多すぎると、間仕切りの欠陥となるだけでな
く、間仕切り壁の荷重での沈下も起り易くなるので、注
意を要する。
【0034】本発明にかかる間仕切り壁は、一対の壁板
とこれらの各壁板の間に設けられる下枠材及び上枠材と
を有する。本発明では、かかる間仕切り壁であれば、種
々の材質のものを用いることができる。
【0035】床上空間を仕切る間仕切り壁は、上下の枠
材の他、縦枠材で骨組を作り、両側の面に石膏ボード等
板材を固定したパネル状物であってよい。
【0036】本発明では、間仕切り壁は、下枠材に後述
する壁支持材を固定し、上枠材に天井板を挟んで天井受
け桟を固定する。間仕切り壁の縦枠材は、壁の柱、間柱
に固定することができる。
【0037】本発明にかかる間仕切り壁の下枠材は、壁
支持材で直接支持してもよいし、壁支持材の上に設けら
れた台板等で直接支持してもよく、直接的には、壁支持
材の上の床材で支持してもよい。
【0038】本発明では、壁支持材に台板を設けて、台
板と床材とを固定し、台板と間仕切り壁の下枠材とを固
定支持することができる。
【0039】また、本発明では、間仕切り壁の壁板は、
床材との間に隙間を設け、直接床の振動を間仕切り壁の
壁板に入力させない様に施工上の注意が必要である。間
仕切り壁の隙間は、幅木でカバーすれば美観(感)上の
問題は解消できる。
【0040】本発明にかかる間仕切り壁の上枠材には、
その上に天井板が設けられており、その天井板の上に
は、天井受け桟が設けられている。間仕切り壁の上枠材
は、天井受け桟に固定される。
【0041】本発明では、間仕切り壁の上枠材と天井板
との間、間仕切り壁の下枠材と台板との間及び壁支持材
と床基版との間の少なくとも1箇所に、振動絶縁材を設
ける事で、騒音低減効果をより一層高めることができ
る。
【0042】かかる振動絶縁材は、特に制限されず、ゴ
ムやプラスチックのソリッド、発泡体、それ等の組合せ
を使えばよく、他にも、不織布、フェルト等の繊維質の
もの等も好適な例として用いられる。
【0043】次に、本発明にかかる間仕切り壁の支持を
行う壁支持材について説明する。本発明にかかる壁支持
材は、床基版と間仕切り壁の下枠との間又は間仕切り壁
の直下の床材と床基版との間に設置される。かかる壁支
持材は、10〜150Hzの固有振動数を有し、ゴム弾
性体及びバネ弾性体からなる群より選ばれた少なくとも
1種の弾性体からなる。
【0044】本発明では、かかる壁支持材によって、間
仕切り壁の重量床衝撃音に与える悪影響が抑えられ、重
量床衝撃音が著しく低減する。
【0045】壁支持材の固有振動数が10Hz未満の時
は、125Hzでの改善量が不足すると共に、変位量が
大きくなり好ましくない。逆に、固有振動数が150H
zを超えると、63Hzの改善量が不足する。
【0046】かかる壁支持材は、ゴム硬度が20(JI
S−K−6253)以下の硬質ゴム、軟質発泡体及び繊
維状物質からなる群より選ばれた少なくとも1種の材質
を組み合わせることで、250Hz以上の騒音低減に有
効となるだけでなく、予め圧縮され易くなり、高さ調節
を不要とする効果も生じ、施工簡略化にも役立ち、床鳴
り防止にも役立つ。
【0047】壁支持材は、ゴムを用いるゴム弾性体やプ
ラスチック弾性体、金属バネ、空気バネ、液体封入バネ
等を用いるバネ弾性体を、単体若しくは併用したもので
ある。
【0048】本発明では、ゴム弾性体として、種々のゴ
ムを、単独若しくは併用してソリッド、発泡体又はそれ
らの複合体として用いることができる。ゴムとしては、
NR、IR、SBR、NBR、BR、CR、11R、E
PT、ポリノルボーネンゴム、ウレタンゴム、多硫化ゴ
ム、クロルスルホン化ポリエチレン、塩素化ポリエチレ
ン、エピクロルヒドリンゴム、アクリルゴム、シリコン
ゴム、フッ素ゴム等のゴムや各種再生ゴムを例示するこ
とができる。
【0049】また、本発明では、ゴム弾性体のゴムとし
て、ゴム類似物質を用いることができる。かかるゴム類
似物質としては、ハードセグメントをスチレン、ソフト
セグメントをポリブタジエン、ポリイソプレン、水素添
加ポリブタジエンとしたポリスチレン系熱可塑性エラス
トマー(以下TPEと略記する)、ハードセグメントを
ポリエチレン又はポリプロプレンとし、ソフトゼグメン
トをエチレンプロピレン共重合ゴムとしたポリオレフィ
ンTPE、ハードセグメント、ソフトセグメント共にポ
リ塩化ビニルとしたポリ塩化ビニル系TPE、ハードセ
グメントをポリウレタン樹脂ソフトセグメントをポリエ
ーテル又はポリエステエル系TPE、ハードセグメント
をポリアミド、ソフトセグメントをポリエーテル又はポ
リエステルとしたポリアミド系TPE、ハードセングメ
ントをシンジオタクチック−1,2−ブタジエン、ソフ
トセグメントをアタクチック−1,2−ブタジエンとし
たTPE、常温反応性液状ゴムとしてポリブタジエン、
クロロプレン、イソプレン、スチレンブタジエン、アク
リロニトリルブタジエン等の主鎖骨格に末端反応基を1
分子当り2ヶ以上有するポリマーを前記末端反応基と反
応性を有する化合物を硬化反応して得られたゴムが例示
できる。
【0050】本発明にかかるゴムは、ゴム粉末やポリマ
ー粉末と併用する事により、ゴムの動特性を改善する事
もでき、コスト面でも有利になる。
【0051】本発明にかかるプラスチック弾性体は、熱
可塑性樹脂、熱硬化性樹脂、エンジニアリング樹脂に大
別され、熱可塑性樹脂としては、ポリエチレン、ポリプ
ロピレン、ポリ−4−メチルポンテン−1、アイオノマ
ー、塩化ビニル、ポリ塩化ビニリデン、ポリスチレン、
アクリロニトリル−スチレン共重合体、アクリロニトリ
ル−スチレン共重合体へのポリブタジエンの混合物(A
BS樹脂)、メタクリル樹脂、ポリビニルアルコール、
エチレン酢酸ビニル共重合体、セルロースアセテートプ
ラスチック等を例示できる。
【0052】熱硬化性樹脂としては、フェノール樹脂、
ユリア・メラミン樹脂、エポキシ樹脂、ポリウレタン樹
脂、不飽和ポリエステル樹脂、シリコン樹脂等を例示す
ることができる。
【0053】エンジニアリング樹脂としては、ポリアミ
ド樹脂、ポリアセタール樹脂、ポリカーボネート樹脂、
ポリフェニレンエーテル、熱可塑性ポリエステル樹脂、
ポリテトラフルオロエチレン、ポリスルホン、ポリエー
テルイミド、ポリエーテルスルホン、ポリエーテルケト
ン、ポリアミドイミド、ポリイミド等を例示できる。
【0054】空気バネは、空気を封入したフィルムと、
常温反応性液状ゴムとの併用物や空気封入ゴムを例示す
ることができる。液体封入ゴムは、水、高級アルコール
等をゴム内に封入したゴムをいい、空気バネと共に固有
振動数を低減させる効果がある。
【0055】金属バネは、コイルバネ、皿バネ、重ねバ
ネ、バネ鋼等の上下に、ゴムやプラスチックを部分的に
設けてバネ鋼等のバネ特性を利用するものが例示でき
る。
【0056】前記のゴム、金属バネ、空気バネ、液体封
入バネ等は、単体若しくは併用して用い、線形バネ特
性、プログレッシブバネ特性、デグレッシブバネ特性、
定荷重バネ特性等を適宜使用し、併用して緩衝性、変位
量を調整し、固有振動数を10〜150Hzに設定する
事により、間仕切り壁による重量床衝撃音の悪化を防止
することができる。
【0057】特に、金属バネは、線形性や温度変化によ
る影響を受け難い長所があるが、減衰要素が少ない欠点
を有するので、他種のゴムや空気バネ、液体封入バネの
制振要素を加える事で良好な特性を付与する事ができ
る。
【0058】固有振動数(f)の設定は、通常、外力
周波数(f)の1/3に選べばよいので、f/f≒3
となる。壁支持材は、間仕切り壁重量と、それを支持す
る壁支持材の個数と、1個当りの設定受圧面積とによ
り、荷重最小値を求め、1ヶ当りの床載荷荷重設定値と
間仕切り壁荷重の合計を荷重最大値として静バネ定数を
求め、その時のヒステリシス曲線より対角線の勾配を動
的係数とすればよい。また、振動伝達率(τ)は、損失
係数をηとすると次式で示される。
【数1】
【0059】ここで、損失係数は大きいほど、共振ピー
クは抑制されるが、防振域の振動伝達特性は悪化するの
で、0.05≦η≦0.5の損失係数が良い。0.05
未満の損失係数では、緩衝材自体の制振性能が不足し、
制動減衰が遅くなるため、好ましくなく、損失係数が
0.5を越えると、前記の通り振動伝達特性が却って悪
化するので好ましくない。
【0060】壁支持材は、間仕切り壁の下部のすべてを
同じ固有振動数に設定する必要はなく、複数の固有振動
数の壁支持材を独立して支持することもできる。また、
かかる壁支持材は、床に固定することにより、当初より
圧縮応力をかけて用いることができる。
【0061】また、かかる壁支持材には、その上下の少
なくとも一方に板状材を設け、板状材に複数の制振及び
バネ要素を並列に固定したものを用いると、1つ当りの
壁支持材の床基版への接地面積を増すことができ、衝撃
力及び間仕切り壁荷重の分散効果を増すことができる。
この場合、重量床衝撃音の悪化を抑えるだけでなく、改
善もできる。
【0062】また、壁支持材で、上下に板状材を設けた
タイプは、特に、床基版の不陸吸収効果に優れ、床基版
に当接する側に、ゴムや高分子シート又はそれらの発泡
体シートを積層しておく事により、より一層不陸吸収効
果に優れ、床鳴り防止効果も発揮できる。また、床基版
がモルタル仕上げやコンクリートの場合は、板状材によ
る防湿効果が期待できる。
【0063】本発明にかかる壁支持材は、床基版上に、
複数の床支持材が設けられており、各床支持材が互いに
離間しており、各床支持材によって床材が支持されてい
る二重床に用いることができる。
【0064】かかる床材を支える床支持材は、ゴム台座
と、支柱と、台板とを備える床支持脚等、種々のものを
用いることができるが、本発明にかかる壁支持材と同様
のものを用いることができる。
【0065】通常、二重床は、床基版と床材の下面とも
に高さが高いので、床支持材の上又は下、又はその上下
に支柱を設けて、この支柱により高さを調整することが
出来る。
【0066】支柱には、ゴムや高分子シートやそれ等の
発泡体を積層した保護カバーが被覆され、不陸吸収、床
鳴り防止、防湿を行う。
【0067】支柱は、木、金属、プラスチック等を使用
でき、床支持材との接触面が床支持材の押圧面と同寸か
それよりやや大きい事が望ましい。
【0068】重量衝撃音が改善できる床支持材は、上下
の少なくとも一方に板状材を設け、その板状材に、複数
の制振及びバネ要素を並列に固定した物とするのがよ
い。
【0069】かかる床支持材は、1つの床支持材内で、
比較的大きな板状材の面積で衝撃を受け、その板状材の
下の複数の制振要素又はバネ要素に、その衝撃力が分散
吸収されるので、衝撃力は、床基版に伝わる時点で大き
く減衰され、その結果、重量床衝撃音を大きく改善でき
る。
【0070】制振要素及びバネ要素は、各種ゴムのリソ
ッド、発泡体、金属バネのうち複数種類を組み合わせ、
衝撃を受けて変位したり、復元したりする過程で、各々
の制振要素、バネ要素の効果を使うことが望ましい。
【0071】本発明にかかる床支持材は、重量床衝撃音
の低減に対しては、床基版に当接する床支持材の部分
は、プラスチック脚よりゴム脚の方がよい。
【0072】本発明にかかる二重床を施工するには、床
先行工法で床材を全面に施行してから間仕切り壁を設置
することもでき、床後行工法により壁支持材で間仕切り
壁を支えた後、床材を施工してもよい。
【0073】床先行工法の場合は、予め墨線で、床材上
に間仕切り壁の設置位置を決める。
【0074】本発明にかかる壁支持材は、間仕切り壁設
置位置の床材部分に、何か所か点状に又は連続させて貫
通孔を設けて、かかる貫通孔の下から間仕切り壁を支え
るようにする。
【0075】本発明にかかる壁支持材は、床支持材と同
様にして、壁支持材と間仕切り壁の下枠材又は床基版と
の間に、下枠材を支えるか又は床基版に支えられる台板
と、台板を支えるか又は台板に支えられる支持棒とを設
けることができる。かかる支持棒によって壁支持材と台
板との間の高さが調節される。
【0076】台板は、ネジ、釘、接着剤等で、床や間仕
切り壁の下枠材と固定し得る材質であれば、特に制約は
ない。台板に好適な材質として、パーチクルボード、合
板等の木質板、プラスチック板金属板等を挙げることが
できる。
【0077】また、台板は、間仕切壁下枠幅と同等又は
少し小さ目であればよく、平面形状は正方形でもよい
が、間仕切り壁の重量、天井受け桟の強度等を考慮し
て、長方形にして広い面積で受けてもよい。
【0078】二重床では、床基版として、一定寸法の工
場生産品であるALC床版、PC床版、押出中空セメン
ト、床版、木質床パネル等を用いれば、完全に高さ調整
は不要であり、現場打ちコンクリートの金ゴテ仕上面の
ような比較的不陸が大きい床基版であっても、高さ調整
はほとんどの場合不要である。特に、床基版が現場打設
コンクリートの場合は、床支持材に高さ調節機能を備え
させれば、床基版の不陸精度があまり問われなくなる。
【0079】このため、壁支持材には、高さ調節のため
のネジ溝又はネジ山を有する支持棒と支持棒と螺合する
ネジ山又はネジ溝を有する受けナット付合板を設ける事
が望ましい。
【0080】本発明では、支持棒には、螺合部に圧縮が
かかるような厚さの保護カバーを被覆しておき、螺合部
のがたつき、振動によるゆるみを防止することが望まし
い。
【0081】つまり、二重床においては、床や壁の支持
材の数が多くなる。このため、支持材の高さ調整を螺合
により行う場合、調整作業時間の短縮を図り、高さ調整
を容易にするため、螺合部を簡単に回せる、ゆるい設計
が好ましい。
【0082】ところが、施行後は、螺合部を接着剤で固
定しておかないと、振動によるガタツキ音やゆるみが生
じてしまい、高さ調整が狂い、床鳴り等の不具合が生じ
る。
【0083】そのため、螺合部には、接着剤による固着
を行うのが好ましい。しかし、螺合部の数が多いため、
固着忘れや、施行手間が問題となる。
【0084】本発明にかかる支持棒の保護カバーは、螺
合部に保護カバーの圧縮力が作用するため、がたつき、
ゆるみが生じない。
【0085】本発明にかかる保護カバーは、ゴム、プラ
スチック等のソリッド、発泡体、それ等の組み合せた材
質で、支持棒の外周に囲着する形状であればよい。
【0086】かかる保護カバーは、予定設定高さに合せ
て、多小長くすることにより、ナット部や壁支持材を押
し上る力が働き、保護カバーが圧縮され、螺合部のガタ
ツキやゆるみを防止することができる。保護カバーの他
の効果としては、貫通孔と支持棒の擦れによる床鳴りの
防止、支持棒の防錆効果もある。
【0087】なお、かかる保護カバーは、床基版によっ
てはネジ部を有する場合があり、このときの螺合部のガ
タツキ等を防止することもできる。
【0088】本発明にかかる保護カバーは、パイプ状で
あっても、パイプ状のものの二重構造であってもよく、
また、帯状物を螺旋状に巻いたもの、螺旋状にかつ筒状
に巻いたものや、塗布、ディツピング処理等で得るもの
でもよい。
【0089】本発明では、壁支持材を、ゴム又はプラス
チックのソリッド及び発泡体からなる群より選ばれた少
なくとも1種の物質から形成し、かかる壁支持材と間仕
切り壁の下枠材又は床基版との間に、下枠材を支えるか
又は床基版に支えられる台板と、この台板を支えるか又
は台板に支えられる支持棒とを設ける場合、この支持棒
の一端又は両端に縮径部を設け、この縮径部を壁支持材
又は台板に挿入し固定して、壁支持材と台板との間の高
さを調節することができる。
【0090】また、本発明では、かかる支持棒の一端又
は両端に、支持棒の径よりも大きな径を有するストッパ
ー部を設け、この支持棒を、ストッパー部まで壁支持材
又は台板に挿入し固定して、壁支持材と台板との間の高
さを調節することができる。
【0091】かかる壁支持材で構成される間仕切り壁構
造は、壁支持材で間仕切り壁を支持する際、高さ調整が
容易になり、高さ調整が微調整程度で済むようになる。
【0092】かかる間仕切り壁の支持では、高さの微調
整後に、壁支持材と支持棒又は支持棒と台板との間の螺
合部のガタツキが防止され、振動による螺合部のゆるみ
を防止でき、螺合部を接着剤によって固着する作業を不
要とする。
【0093】床基版が現場打設されたコンクリート床版
の場合は、表面を人手により金鏝仕上を行う為、多少の
不陸は避けられない。また、床先行の場合、床材に貫通
孔を設けて、壁支持材を床基版に当接させるので、貫通
孔は、床仕上の美観上、間仕切壁の下枠材の幅より小さ
くする。かかる場合には、壁支持材は、床基版への接地
面積がおのずと小さくなり、不陸吸収にも限度が生じ
る。
【0094】したがって、かかる場合、間仕切り壁の支
持では、一部不陸を吸収しきれない部分が生じること
を、想定して高さの微調整ができる壁支持材のタイプが
望ましい。この場合でも、壁支持材には不陸吸収作用が
あるので、高さ調整は微調整ですみ、しかも、壁支持材
の設置は間仕切り壁の下部だけであるので、調整手間は
非常に低減できる。
【0095】かかる場合に用いる壁支持材は、ゴム、プ
ラスチックのソリッド又は発泡体を好適に用いることが
でき、ゴム又はプラスチックの材質については、前述し
たものを含め、種々の材質のものを用いることができ
る。
【0096】また、かかる場合に用いる支持棒は、壁支
持材又は台板の中に一定量以上沈み込まないように固定
されるならば、種々のものを用いることができる。かか
る支持棒には、その周囲を保護カバーで囲着したものを
用いることができる。
【0097】保護カバーは、前述したものと同様の材
質、形状等ものを用いることができ、支持棒等が貫通孔
に擦れて生じる床鳴り等を防止できることは、前述の通
りである。
【0098】本発明では、壁支持材と支持棒又は支持棒
と台板との間をガタツキ等なく固定するのに、支持棒の
一端又は両端に縮径部を設け、縮径部を壁支持材又は台
板に挿入し固定することで行うことができる。
【0099】縮径部は、支持棒自体に設けることもで
き、支持棒の径よりも小さい径であれば、支持棒の一端
又は両端に支持棒とは異なるものを設けることもでき
る。
【0100】また、本発明では、支持棒の一端又は両端
に、支持棒の径よりも大きな径を有するストッパー部を
設け、支持棒をストッパー部まで壁支持材又は台板に挿
入して、壁支持材と支持棒又は支持棒と台板との間を固
定することができる。
【0101】ストッパー部は、支持棒自体に設けること
ができ、その場合、支持棒の末端から所定の間隔を離し
て、支持棒の径よりも大きな径を有する突出部とするこ
とができる。
【0102】また、ストッパー部は、支持棒の縮径部に
嵌め込まれるワッシャーのようなものでもよく、縮径部
の径よりも大きな内径で、支持棒の径より大きい外径の
ものを用いることができる。
【0103】縮径部やストッパー部は、支持棒の固定部
として働く。縮径部は、支持棒の径よりも小さい径の部
分であるので、縮径部を壁支持材や台板に挿入すると、
支持棒の径の部分で、壁支持材や台板が固定される。
【0104】ストッパー部は、支持棒の径よりも大きい
径の部分であるので、支持棒の端部を壁支持材や台板に
挿入すると、ストッパー部の部分で壁支持材や台板が固
定される。
【0105】このように、縮径部やストッパー部は、支
持棒を壁支持材や台板に所定量以上侵入させないので、
支持棒が床基版や間仕切り壁下枠材に接触するのを防止
できる。
【0106】また、ストッパー部は、支持棒の径よりも
大きい径の部分であるので、壁支持材や台板を、支持棒
自体で支持される面積よりも、より一層大きい面積で支
持することができる。
【0107】縮径部やストッパー部の材質は、特に制限
されず、支持棒と同様のものでよく、金属、プラスチッ
ク、木材等が好適に用いられる。
【0108】かかる支持棒が高さ調整ネジ部を有する場
合は、台板は中央部に貫通穴が設けられ、その貫通穴に
調整ネジ部と螺合する受けナットを固定する構成とする
ことができる。
【0109】本発明では、かかる受ナットの一部を、ス
トッパー部として用いることができる。かかる受けナッ
トの台板の下部に露出する面に、台板の貫通穴より大き
い径のストッパー部を設けて、支持棒が受けナットと共
に、所定量以上台板内に侵入しないようにしておくこと
が好ましい。
【0110】本発明では、壁支持材上部にランナーを固
定し、このランナーに、間仕切り壁の下枠材を固定支持
することができる。
【0111】図面を参照して、本発明をより一層詳細に
説明する。図1は、本発明の1例の間仕切り壁構造の要
部垂直断面図である。図2は、本発明の他の例の間仕切
り壁構造の要部垂直断面図である。図3は、本発明の更
に他の例の間仕切り壁構造の要部垂直断面図である。図
4は、本発明の更に他の例の間仕切り壁構造の要部垂直
断面図である。図5は、本発明の更に他の例の間仕切り
壁構造の要部垂直断面図である。図6は、本発明の更に
他の例の間仕切り壁構造で用いた床材の平面図である。
【0112】図1は、床基版に予じめ間仕切壁を設けた
壁先行工法に於ける間仕切り壁構造の例図である。
【0113】図1に示すように、本発明の一例の間仕切
り壁構造1は、床基版2と、床基版2上の床材3と、間
仕切り壁4と、天井板5と、天井板受け桟6とを備え
る。
【0114】間仕切り壁構造1では、床材3が貫通孔3
aを有しており、間仕切り壁4が、一対の壁板4a,4
bと各壁板4a,4bの間に設けられる下枠材4c及び
上枠材4dとを有している。
【0115】本発明では、貫通孔3a内の少なくとも一
部に、10〜150Hzの固有振動数を有する壁支持材
7を設ける。壁支持材7は、ゴム弾性体、プラスチック
弾性体及びバネ弾性体からなる群より選ばれた少なくと
も1種の弾性体からなる。
【0116】壁支持材7は床基版2によって支持されて
おり、壁支持材7は下枠材4cを支持しており、上枠材
4d上に天井板5が設けられており、天井板5上に天井
受け桟6が設けられており、上枠材4dが天井板受け桟
6に固定されている。
【0117】図1に示すように、間仕切り壁構造1は、
垂直断面で見た時、間仕切り壁4の下端部4eが、貫通
孔3aに挿入されている。
【0118】図2は、直貼り床の床先行工法において、
床材に貫通孔を設け、その中に床支持材を設置し、床支
持材によって間仕切り壁の下枠材を支える例図である。
【0119】図2の間仕切り壁構造11が、図1の間仕
切り壁構造と異なる点は、複数の貫通孔13aが、間仕
切り壁14の長さ方向に、互いに離間して設けられてお
り、間仕切り壁14の下端部14eが各貫通孔13aを
覆うように床材13上に設けられていることである。
【0120】間仕切り壁構造11では、床基版12、床
材13、間仕切り壁14、天井板15、天井板受け桟1
6、壁板14a,14b、下枠材14c、上枠材14d
及び壁支持材17は、図1と同様のものでよく、説明を
省略する。
【0121】図3は、二重床の床先行工法に於いて、複
数の制振要素又はバネ要素で床材を支え、床材に貫通孔
を設けた後、その貫通孔の下側に間仕切り壁の壁支持材
を設けた例図である。
【0122】図3の間仕切り壁構造21が、図1の間仕
切り壁構造と異なる点は、図2の場合と同様に、複数の
貫通孔23aが、間仕切り壁24の長さ方向に、互いに
離間して設けられており、間仕切り壁24の下端部24
eが各貫通孔23aを覆うように床材23上に設けられ
ていることである。
【0123】さらに、図3の間仕切り壁構造21では、
図1のものと異なり、垂直断面で見た時、床基版22上
に、複数の床支持材28が設けられており、各床支持材
28が互いに離間し、床材23を支えている。
【0124】間仕切り壁構造21では、各床支持材28
は、板状材29a,29bと複数の衝撃緩衝部材30
a,30b,30cとを備えており、板状材29a,2
9bが、それぞれ、床基版22及び床材23に接してお
り、各衝撃緩衝部材30a,30b,30cが板状材2
9aと板状材29bとの間に配置されており、各衝撃緩
衝部材30a,30b,30cが互いに離間している。
【0125】なお、図示してはいないが、本発明では、
板状材は、床基版及び床材の少なくとも一方に接してお
り、各衝撃緩衝部材が板状材と床材との間又は板状材と
床基版との間に配置されていてもよい。
【0126】また、間仕切り壁構造21では、各衝撃緩
衝部材30a,30b,30cはバネ特性を有してお
り、かかるバネ特性は、線形バネ特性、プログレッシブ
バネ特性、デグレッシブバネ特性及び定荷重バネ特性か
らなる群より選ぶことができる。これらの複数の衝撃緩
衝部材30a,30b,30cは、少なくとも2種のバ
ネ特性を有している。
【0127】壁支持材27と下枠材24cとの間には、
下枠材24cを支える台板31と、台板31を支える支
持棒32とが設けられており、支持棒32によって壁支
持材27と台板31との間の高さが調節されている。
【0128】なお、図示してはいないが、本発明では、
台板と支持棒とを、壁支持材と床基版との間に配置し、
台板を床基版で支え、支持棒を台板で支えて、支持棒で
壁支持材を支えることができる。また、支持棒には、台
板や壁支持材との間で生じるがたつきや異音発生を防止
する保護カバーを周囲に囲着することができる。
【0129】間仕切り壁構造21では、間仕切り壁2
4、天井板25、天井板受け桟26、壁板24a,24
b、上枠材24d及び壁支持材27は、図1と同様のも
のでよく、これらの説明は省略する。
【0130】図4は、複数の制振要素又はバネ要素から
形成されている床支持材で床材を支え、壁支持材も、床
支持材と同様に、複数の制振要素又はバネ要素から形成
されている、間仕切り壁構造の例図である。
【0131】図4の間仕切り壁構造41が、図3の間仕
切り壁構造と異なる点は、壁支持材47が、壁用板状材
49a,49bと複数の壁用衝撃緩衝部材50a,50
b,50cとを備えており、壁用板状材49a,49b
が、それぞれ、床基版42及び下枠材44cに接してお
り、各壁用衝撃緩衝部材50a,50b,50cが壁用
板状材49aと下枠材44cとの間でしかも、壁用板状
材49bと床基版42との間に配置されていることであ
る。
【0132】各壁用衝撃緩衝部材50a,50b,50
cは、互いに離間しており、各壁用衝撃緩衝部材50
a,50b,50cは、バネ特性を有しており、これら
のバネ特性が、線形バネ特性、プログレッシブバネ特
性、デグレッシブバネ特性及び定荷重バネ特性からなる
群より選ばれており、複数の壁用衝撃緩衝部材50a,
50b,50cは、少なくとも2種のバネ特性を有して
いる。
【0133】なお、図示してはいないが、本発明では、
壁用板状材は、床基版及び下枠材の少なくとも一方に接
していればよく、各壁用衝撃緩衝部材は、壁用板状材と
下枠材との間又は壁用板状材と床基版との間に配置され
ていてもよい。
【0134】間仕切り壁構造41では、床基版42、床
材43、間仕切り壁44、天井板45、天井板受け桟4
6、壁板44a,44b、下枠材44c、上枠材44
d、貫通孔43a及び床支持材48は、図3と同様のも
のでよく、これらの説明は省略する。
【0135】図5は、二重床の床先行工法に於ける、床
材を敷設する前に、壁支持材を予じめ設置しておき、床
を形成した後に、壁支持材の上に間仕切り壁を設置した
例図である。
【0136】この例の間仕切り壁構造61は、床基版6
2と、床基版62上の複数の床支持材68と、各床支持
材68上の床材63と、間仕切り壁64と、天井板65
と、天井板受け桟66とを備えている。
【0137】間仕切り壁構造61は、各床支持材68
が、間仕切り壁構造61を垂直断面で見た時、互いに離
間しており、間仕切り壁64が、一対の壁板64a,6
4bと各壁板64a,64bの間に設けられる下枠材6
4c及び上枠材64dとを有している。
【0138】間仕切り壁構造61では、下枠材64c
は、床材63上に固定されており、間仕切り壁64の直
下の床材63と床基版62との間に、10〜150Hz
の固有振動数を有する壁支持材67が設けられている。
【0139】壁支持材67は、ゴム弾性体、プラスチッ
ク弾性体及びバネ弾性体からなる群より選ばれた少なく
とも1種の弾性体からなり、壁支持材67は、床基版6
2によって支持され、壁支持材67は、床材63を支持
している。
【0140】上枠材64d上には、天井板65が設けら
れており、天井板65上には、天井受け桟66が設けら
れており、上枠材64dは天井板受け桟66に固定され
ている。
【0141】図6は、間仕切り壁設置部の貫通孔の配置
を示す平面図であり、間仕切り壁の支持材が設置される
貫通孔の間に、床貫通口を開口状態のままで残した例図
である。
【0142】図6に示すように、床材73には、複数の
貫通孔73aの間に、床貫通開口73bが設けられてい
る。なお、貫通孔73aの部分は、台板81によって支
えられる。
【0143】図7は、本発明にかかる一例の支持棒の断
面図である。図8は、本発明にかかる他の例の支持棒の
断面図である。図9は、本発明にかかる一例の支持棒と
受けナットの組み合わせを示す断面図である。
【0144】図7に示すように、本発明にかかる一例の
支持棒82には、その一端に縮径部82aが設けられ、
他端に突出部82bを有するストッパー部82cが設け
られている。
【0145】また、この例の支持棒82の縮径部82a
には、ワッシャー83が挿入されており、支持棒82の
周囲には、保護カバー84が被覆されている。
【0146】この例では、縮径部82aに挿入されてい
るワッシャー83がストッパー部として働き、縮径部8
2aの突端82dが壁支持材又は台板に挿入され、支持
棒82はワッシャー83で固定される。また、突出部8
2bは、ストッパー部82cまで、壁支持材又は台板に
挿入され、固定される。
【0147】図8に示すように、本発明にかかる他の例
の支持棒85には、両端に突出部85a及び85bを有
するストッパー部85c及び85dが設けられている。
支持棒85は、保護カバー86で覆われている。突出部
85a及び85bは、それぞれ、ストッパー部85c及
び85dまで、壁支持材又は台板に挿入され、固定され
る。
【0148】図9に示すように、本発明にかかる一例の
支持棒87と受けナット88の組み合わせでは、支持棒
87と受けナット88とを用いる。支持棒87の一端に
は、縮径部87aが設けられ、支持棒87の他端には、
ネジ部87bが設けられており、受けナット88はネジ
部87bと螺合する。
【0149】受けナット88には、台板89の中央部に
設けられる貫通穴89aに挿入される突出部88aと、
貫通穴89aの表面89bを覆う鍔部88bとが設けら
れている。
【0150】受けナット88の鍔部88bは、受けナッ
ト88と螺合した支持棒87が台板89に所定量以上侵
入しないようにするストッパー部として働く。
【0151】支持棒87の周囲には、異なる材質からな
る、例えば、外側がソリッドゴム層90aで、内側が発
泡体層90bからなる保護カバー90が設けられる。
【0152】
【実施例】本発明を、図面を参照して、実施例に基づい
て説明する。図10(a)は、実施例1にかかる壁支持
材の平面図であり、図10(b)は、(a)の壁支持材
の断面図である。図11(a)は、実施例2にかかる壁
支持材の平面図であり、図11(b)は、(a)の壁支
持材の断面図である。図12(a)は、実施例3にかか
る壁支持材の平面図であり、図12(b)は、(a)の
壁支持材の断面図である。図13(a)は、実施例4に
かかる壁支持材の平面図であり、図13(b)は、
(a)の壁支持材の断面図である。図14(a)は、実
施例4にかかる壁支持材の平面図であり、図14(b)
は、(a)の壁支持材の側面図である。
【0153】図15は、実施例7にかかる間仕切り壁構
造の要部垂直断面図である。図16(a)は、実施例7
にかかる壁支持材の平面図であり、(b)は、(a)の
壁支持材の断面図である。図17は、実施例7にかかる
保護カバーの横断面図であり、(b)は、(a)の保護
カバーの縦断面図である。
【0154】図18は、実施例8にかかる間仕切り壁構
造の要部垂直断面図である。図19(a)は、実施例8
にかかる壁支持材の平面図であり、(b)は、(a)の
壁支持材の断面図である。図20は、実施例8にかかる
保護カバーの横断面図であり、(b)は、(a)の保護
カバーの縦断面図である。
【0155】図21は、実施例9にかかる間仕切り壁構
造の要部垂直断面図である。図22(a)は、実施例9
にかかる壁支持材の平面図であり、(b)は、(a)の
壁支持材の断面図である。
【0156】図23は、実施例10にかかる間仕切り壁
構造の要部垂直断面図である。図24は、実施例11に
かかる間仕切り壁構造の要部垂直断面図である。図25
は、実施例11にかかる保護カバーの横断面図であり、
(b)は、(a)の保護カバーの縦断面図である。
【0157】図26は、比較例3にかかる壁構造の要部
垂直断面図である。
【0158】実施例1 図1に示すような間仕切り壁構造を施工する。床開口部
が3.7m×1.85mの床に、短辺600mm、長辺
1800mm、厚み100mmのALC床版6枚を床基
版2として設置する。
【0159】上下階同位置に、間仕切り壁取付用ボルト
101を、間仕切り壁長さ3.6mに450mmピッチ
で、床基版上、接着剤102により設置し、ボルト位置
に、中央穴を有する50mm角10mm厚の、固有振動
数60Hzの表1に示した壁支持材を設ける。なお、こ
の例で用いた壁支持材の形状を、図10(a)及び
(b)に示す。
【0160】間仕切り壁4の下枠材4cをナット103
で固定する。間仕切り壁4の上枠材4dは、非加硫ブチ
ルゴム2mm厚シート104と天井板5を挟んで、天井
受け桟6にビス固定する。
【0161】次に、予じめ、間仕切り壁4が設置された
床基版2に、15mm厚パーチクルボード105をDA
Cビス固定で敷き並べ、その上に12cm厚フローリン
グ材106をフロアーネイルで下地パーチクルボード1
05へ固定する。間仕切り壁4と床材3との隙間は、幅
木107で塞ぐ。
【0162】得られた間仕切り壁構造を、重量床衝撃音
の測定に供試した。重量床衝撃音は、JIS−A−14
18によって測定した。結果を表2に示す。
【0163】実施例2 図2に示すような間仕切り壁構造を施工する。実施例1
と同様、ALC床版を床基板とし、パーチクルボード1
5mm厚をDACビスでALC床版に固定し敷き並べ、
その上に12mm厚フローリング材をフロアーネイルで
固定する。
【0164】次に、間仕切り壁設置位置に墨線を打ち、
間仕切り壁3.6mに、450mmピッチで55mmφ
の貫通孔を設ける。
【0165】上底40mmφ、下底50mmφ、高さ2
5mmφの加硫ゴムと50mmφ、5mm高さのEPT
発泡体を積層して、壁支持材を作製し、この壁支持材を
貫通孔内に設置する。壁支持材の構成を、表1、図11
(a)及び(b)に示す。
【0166】その上から、間仕切り壁を設置し、下枠材
を床材にビス固定した。次に、間仕切り壁の上枠材は、
天井板を挟んで天井受け桟にビス固定するが、この際
に、振動絶縁材として10倍発泡ポリエチレン2mm厚
シート108を天井板15と上枠材14dとの間に介在
させる。
【0167】得られた間仕切り壁構造を重量床衝撃音の
測定に供試した。得られた結果を表2に示す。
【0168】実施例3 図3に示すような間仕切り壁構造を施工する。床基版2
2をALC床版とし、床支持材28には、上下に板材2
9a,29bを設け、複数の制振要素30a,30c及
びバネ要素30bを並列で固定した物を、接着剤109
としてのウレタンコーキングで床基版22に固定する。
【0169】床支持材28は、ALC床版の短辺方向に
芯/芯600mmピッチ、長辺方向に芯/芯450mm
ピッチで配置した。床支持材28の上に、20mm厚の
パーチクルボード110を隙間なく敷き並べ、床支持材
28の上板29bにパーチクルボード110をビス固定
する。
【0170】次に、8mm厚の遮音材111、15mm
厚のパーチクルボード112を敷き並べ、20mm厚の
パーチクルボード110にビス固定する。次に、12m
m厚のフローリング材113をフロアーネイルで固定し
て形成する。
【0171】次に、間仕切り壁設置位置で、3.6m長
さ、450mmピッチで、貫通孔23aを設ける。
【0172】固有振動数130HzのSBRゴムを壁支
持材27とし、その上下を板状材114a,114bで
挟み、ストッパー115としてのワッシャー115a,
115bを上下に設けた支持棒32を壁支持材27の上
に固定し、支持棒32の上部に台板31を設け、間仕切
り壁24の下枠材24cを台板31に固定する。なお、
壁支持材27の構成を、表1、図11(a)及び(b)
に示す。
【0173】間仕切り壁の上枠材24dと天井板25と
の間には、振動絶縁材116として、2mm厚の不織布
を貼り、上枠材を天井受け桟26に固定する。
【0174】得られた間仕切り壁構造を重量床衝撃音の
測定に供試した。得られた結果を表2に示す。
【0175】実施例4 図4に示すような間仕切り壁構造41を施工する。基本
的に、実施例3の間仕切り壁構造と同様であるが、壁支
持材47として、上下の板状材49a,49bの間に、
4ケのゴム製制振要素50a,50cとそれらの中央に
円錘状バネ要素50bを並列に設けた50mm角の壁支
持材を用いる。壁支持材47の構成を、表1、図12
(a)及び(b)に示す。
【0176】この壁支持材47には、支持棒117と台
板118を設ける。支持棒117には、その上下に、ス
トッパー119としてのワッシャー119a,119b
を設ける。
【0177】壁支持材47と支持棒117と台板118
とを一体化して、貫通孔43a内に設置し、板状材49
aを床基版42に接着剤120を用いて固定し、板状材
49bを間仕切り壁の下枠材44cにビス固定する。
【0178】次に、間仕切り壁の上枠材44dと天井板
45との間に、振動絶縁材121としての2mm厚不織
布を設け、上枠材44dを天井受け桟46にビス固定す
る。
【0179】得られた間仕切り壁構造を重量床衝撃音の
測定に供試した。得られた結果を表2に示す。
【0180】実施例5 図5に示すような間仕切り壁構造61を施工する。床基
版を100mm厚のALC床版とし、床支持材68を市
販の二重床支持脚とする。床支持材68には、ゴム脚1
22と鉄製ネジ付支持棒123と台板124とを設け、
ゴム脚122には、ストッパー125としてのワッシャ
ーを設け、台板124には、下側から受けナット126
を嵌め込み、粘着剤で固定する。鉄製ネジ付支持棒12
3には、予じめソリッドゴムと発泡ゴムの積層パイプを
保護カバー127として固着する。
【0181】間仕切り壁の壁支持材67としては、60
mm角、30mm厚の固有振動数20Hzの表1に示し
た壁支持材67の上下に木製の60mm角、35mm厚
の板状材128a,128bを接着し、間仕切り壁36
m長さ当り450mmピッチで、床基版62に、接着剤
129としてのウレタンコーキングで接着固定する。な
お、壁支持材67の構成を、表1、図13(a)及び
(b)に示す。
【0182】
【表1】
【0183】床支持材68で、600mm幅×1800
mm長さ×20mm厚のパーチクルボード130を幅方
向600mmピッチ、長さ方向1800mmピッチで支
持する。
【0184】この時、床支持材68は、T字形又はパー
チ長辺の各2辺で、パーチクルボード130を支持でき
る様にし、台板124上に突き出る受けナット126の
径以上に、各パーチクルボード130を離間させる。
【0185】パーチクルボード130上に、8mm厚の
遮音材131を隙間なく敷き並べ、その上に、9mm厚
のパーチクルボード131を隙間なく敷き並べ、ビス固
定する。パーチクルボード132の上に、12mm厚の
フローリング材132を、フロアーネイルで固定する。
【0186】次に、間仕切り壁支持材67の上に、間仕
切り壁64を設置し、下枠材64cと床材63とをビス
固定し、上枠材64d上に天井65を設け、上枠材64
dを天井受け桟66にビス固定する。
【0187】得られた間仕切り壁構造を重量床衝撃音の
測定に供試した。得られた結果を表2に示す。
【0188】実施例6 実施例4の実験終了後に間仕切り壁を除去し、図6に示
すようにして、壁支持材を設置した貫通孔の間に、ほぼ
等分間隔で、450mm穴ピッチに対して2ケの40mm
φの床貫通口を設ける。
【0189】開口状態のままで、間仕切り壁の下枠材と
壁支持材上の台板をビス固定した。次いで、間仕切り壁
の上枠材の上に、2mm厚の不織布を振動絶縁材として
設けて、その上に天井板を設け、上枠材を天井受け桟に
ビス固定する。
【0190】得られた間仕切り壁構造を重量床衝撃音の
測定に供試した。得られた結果を表2に示す。
【0191】実施例7 図15に示すような間仕切り壁構造201を施工する。
床支持材202は、300mm角、5.5mm厚合板203
の上に円錐台状の柔軟なゴム204を4個固定し、中央
に座金で固定した円錐状バネ205を固定し、その上に
225mm角、9mm厚の合板206を円錐台状の柔軟なゴ
ム204に固定一体化して作製する。
【0192】床基版207としては、約3.7mm×1.
85mmの開口部を有する床に設置する、短辺600mm、
長辺1800mm、厚み100mmのALC床版を用いる。
【0193】ALC床版207には、短辺方向芯/芯6
00mmピッチ、長辺方向芯/芯450mmピッチで、床支
持材202の合板203を90mm長さのDACビスで固
定する。
【0194】床材208としては、床支持材207の上
に、909mm幅×1818mm長さ×20mm厚のパーチク
ルボード209を並べ、ビスで床支持材207の上板2
06に固定し、比重3.2、厚み6mmの450mm幅×9
00mm長さの遮音マット210を敷き並べ、その上に、
909mm幅×1818mm長さ×9mm厚のパーチクルボー
ド211を並べ、ビスで20mm厚パーチクルボード20
9に固定し、303幅×1818mm長さ×12mm厚のフ
ローリング材212を釘止め固定して形成する。
【0195】床施工部の長手方向に、間仕切り壁213
を3.6mm設置するように、間仕切り壁213の中心相
当部に墨線を打ち、芯/芯450mmピッチで50mmの貫
通孔214をあける。
【0196】壁支持材215は、図16(a)及び
(b)に示す、SBR加硫ソリッドゴム216とEPT
発泡ゴム体217の積層品25mm径25mm厚を使用し
た。図16(a)及び(b)に示すように、ゴム216
には、支持棒を差し込むための差し込み孔216aを設
ける。
【0197】支持棒218は、図7に示すようなものを
用いる。支持棒218は、10mm径、92mm長さの鉄製
とし、下部を8mm径に縮径して、縮径部218aを設け
る。縮径部218aには、ストッパー部219として2
5mm径のワッシャーを差し込む。
【0198】また、支持棒218には、3mm厚で20mm
径に拡径したストッパー部218bを設ける。支持棒2
18の縮径部218aにワッシャーを差し込む前に、図
17に示すEPT発泡ゴムパイプを保護カバー220と
して差し込む。この支持棒218にはネジ部は設けな
い。
【0199】台板221は、合板12mm厚60mm角と
し、中央に9mm径の貫通穴を設け、10mm径の支持棒2
18の突出部218cをストッパー部218bまで圧入
固定する。
【0200】壁支持材215及び支持棒218を貫通孔
に差し込み、台板221と床材208をネジ釘で固定
し、間仕切り壁213の下枠材213aと台板221を
木ネジで固定し、間仕切り壁213の上枠材を、天井板
を挟んで、天井受け桟に木ネジで固定する。間仕切り壁
213の縦枠材は、間柱と木ネジで固定する。間仕切り
壁は、上下階の平面で同位置に設置して、重量床衝撃音
を測定した。結果を、表3に示す。
【0201】実施例8 図18に示すような間仕切り壁構造231を施工する。
ALC床版を床基版232とする。床基版232上の床
支持材233として、300mm角9mm厚の合板を、上板
234とし、4ケの円錐台状の柔軟なゴム235を接着
固定し、中央に座金に固定した円錐状バネ236を合板
237にビス固定し、先端に異音防止カバーをつけて、
ウレタンコーキングで接着する。
【0202】床支持材233上に、実施例1と同様に床
材238を設けて、床材238に貫通孔238aを作製
する。
【0203】壁支持材240は、図19(a)及び
(b)に示すものを用いる。図19に示すように、壁支
持材240は、円錐台状で、上底20mm径、下底40mm
径、高さ20mmのEPT/IIRソリッドゴム241と
EPT/IIRブチルゴム発泡体242を40mm厚でソ
リッドの下面に積層した物とする。
【0204】支持棒243は、鉄製で10mmφで、上下
に台板244や壁支持材240への差し込み代243
a,243bを残して、20mm径3mm厚のストッパー部
243c,243dが設けてあり、それらのストッパー
の間に、図20(a)及び(b)に示すような、6.6
−ナイロン製の帯状物を螺旋状に巻いて成形した保護カ
バー245を設ける。
【0205】台板244としては、60mm幅×90mm長
さ×12mm厚合板の中央に9mm径の貫通穴244aをあ
け、その中に、支持棒243を圧入して固定し、壁を支
持する。
【0206】実施例7と同様に、貫通孔238aに壁支
持材240及び支持棒243を差し込み、台板244と
床材238を木ネジで固定する。
【0207】間仕切り壁245の下枠材245aと合板
244の間に、振動絶縁材246として、EPT発泡体
60mm幅×90mm長さ×2mm厚を設け、木ネジで下枠材
245aと合板244とを固定し、間仕切り壁245の
上枠材245bの全面に、60mm幅×2mm厚のEPT発
泡体246を設けて、その上に、天井板247を設け
て、天井受け桟248にネジ釘で固定する。
【0208】間仕切り壁245の縦枠材と間柱の間に、
EPT発泡体60mm幅、2mm厚を敷き、木ネジで固定す
る。得られた間仕切り壁構造231の重量床衝撃音を測
定し、結果を表3に示す。
【0209】実施例9 図21に示すような間仕切り壁構造251を施工する。
この例では、基本的には、実施例7で試験した床を使用
するが、実施例7の床支持材の上下を逆転させ、床基版
に接する面には合板を設けず、床材に接する面にのみ合
板を設けた床支持材252を用い、更に、図22に示す
ような壁支持材253を用いる。
【0210】壁支持材253では、内径9mm、外径23
mmの二層構造パイプ状の内側硬度35、外側硬度50の
各々のソリッドゴム254,255で、高さ23mmのも
のと、エチレン酢酸ビニルの20倍発泡2mm厚シート2
56を積層した物に、支持棒差し込み穴257を設けて
用いる。
【0211】支持棒258、台板259は、共に実施例
8で用いた物を用いる。間仕切り壁260の下枠材26
0aと台板258は、2mm厚50mm幅の非加硫ブチルゴ
ムシート261を挟んで木ネジで固定する。
【0212】間仕切り壁の上枠材は、天井板を挟んで、
天井受け桟に木ネジで固定する。間仕切り壁の縦枠材と
間柱を木ネジで固定する。得られた間仕切り壁構造の重
量床衝撃音を測定した。結果を表3に示す。
【0213】実施例10 この例では、基本的には、実施例9で試験した床を使用
するが、実施例7で使用した床支持材及び壁支持材を用
いる。また、図23に示すように、床材271の貫通孔
271aの間の中央に、50mm径の床貫通口272を1
ケづつ計8ケ設け、開口状態のまま、間仕切り壁の下枠
材を台板206に木ネジで固定する。
【0214】間仕切り壁の上枠材は、天井板を挟んで、
天井受け桟に固定し、間仕切り壁の縦枠材は、間柱に木
ネジで固定する。得られた間仕切り壁構造の重量床衝撃
音を測定し、結果を表3に示した。
【0215】実施例11 図24に示すような間仕切り壁構造281を施工する。
約3.7m ×1.85m の開口部を有する床に、短辺9
00mm長辺1800mm厚さ150mmの金ゴム仕上RC床
版を4枚を並べて、床基版282を設置する。
【0216】その上に、実施例7で用いた床支持材20
2を、RC床版の短辺方向で600mmピッチ、長辺方向
で450mmピッチで、RC床版と床支持材202の下板
203を接着剤で固定する。
【0217】床支持材202の上に、909mm幅×18
18mm長さ×20mm厚のパーチクルボード283を並
べ、ビスで床支持材202の上板206に固定し、比重
3.2、厚み6mmの450mm幅×900mm長さの遮音マ
ット284を敷き並べ、その上に、909mm幅×181
8mm長さ×9mm厚のパーチクルボード285を並べてビ
スで20mm厚パーチクルボード283に固定する。次
に、303mm幅×1818mm長さ×12mm厚のフローリ
ング材286を釘止め固定して床材287を形成した。
【0218】床施工部の長手方向に、3.6mの間仕切
り壁288を設置できるように、間仕切り壁288の中
心相当部に墨線を打ち、芯/芯450mmピッチで50mm
の貫通孔287aを床材287にあける。
【0219】壁支持材289は、実施例7と同じにし、
支持棒としては、図9に示すような支持棒290を用い
る。支持棒290は、鉄製で、支持棒290の上部20
mm長さのみネジ部290aを設け、支持棒290の天端
部に、ネジを回すためのマイナス溝がある。
【0220】保護カバーは、図25に示すような保護カ
バー291を用いる。保護カバー291は、外側ソリッ
ドゴムEPT291a/内側発泡体EPT291b積層
パイプを用いる。
【0221】保護カバー291は、支持棒290の下部
のストッパー部219からネジ部290aの10mmのと
ころまで入れた。実施例7と同様に、支持棒の下部のス
トッパー部219は、支持棒10mm径を8mm径に縮径し
て、25mm径のワッシャーを差し込んで作製する。
【0222】台板292は、60mm角12mm厚の合板と
し、中央に13.5径の貫通穴を設けて、外径15mm受
け部2mm厚30mm径の受けナット293を圧入固定す
る。
【0223】受けナット293は、支持棒290のネジ
部290aと螺合し、床面との隙間を2mmにして、木ネ
ジで床材287に固定する。
【0224】間仕切り壁288の下枠材288aと台板
292を、2mm厚ゴムシート294を挟んで、木ネジで
固定し、間仕切り壁288の上枠材288bに60mm幅
2mm厚のポリエチレン発泡体295を取り付け、天井板
296を挟んで、天井受け桟296に木ネジで固定す
る。
【0225】間仕切り壁288の縦枠材と間柱の間に、
60mm幅×2mm厚ポリエチレン発泡体を挟んで、縦枠材
と間柱とを木ネジで固定する。得られた間仕切り壁構造
の重量衝撃音を測定し、結果を表3に示した。
【0226】実施例12 実施例11の床基版と床材を使用するが、壁支持材が実
施例8と同じで、実施例11と同じ支持棒及び受けナッ
ト付台板を使用して、床材の貫通孔に差し込み、台板と
床材の隙間が約2mmとなるように高さ調整ネジで調整
し、台板と床材を木ネジで固定する。
【0227】次いで、間仕切り壁の下枠材と台板を木ネ
ジで固定し、間仕切り壁の上枠材を天井板と天井受け桟
にネジ釘で固定する。間仕切り壁の縦枠材と間柱とを木
ネジで固定する。得られた間仕切り壁構造の重量床衝撃
音を測定し、表3に示した。
【0228】比較例1 実施例2のように、直貼床をALC床版上に形成し、貫
通孔及び壁支持材を設けないで、直接、間仕切り壁の下
枠材を直貼床にビス固定し、間仕切り壁の上枠材を、天
井板を挟んだ状態で、天井受け桟にビス固定して、壁構
造を施工し、この壁構造を重量床衝撃音の測定に供試し
た。結果を表2に示す。
【0229】比較例2 比較例1の実験終了後に、比較例1に用いた間仕切り壁
を上下階共に取り外して供試した。重量床衝撃音の測定
結果を、表2に示した。
【0230】
【表2】
【0231】比較例3 図26に示すような壁構造301を施工する。実施例7
の床支持材202で支えられた、貫通孔を明ける前の床
208に、間仕切り壁302の下枠材302aを直接床
208にビスで固定し、間仕切り壁301の上枠材を天
井板と天井受け桟に固定し、間仕切り壁301縦枠を間
柱に固定した。得られた壁構造の重量床衝撃音を測定
し、表3に示した。
【0232】
【表3】
【0233】実施例1は、ALC床基版上に、予じめ壁
支持材で支持した間仕切り壁を設けた壁先行工法に於け
る、間仕切り壁の支持をした例である。比較例2は、A
LC床基版上に床を施工し床上に間仕切り壁を設けてい
ない例である。比較例1は、ALC床基版に床を施工
し、床上に壁支持材を設けずに、間仕切り壁を設けた例
である。
【0234】表2に示すように、比較例1の壁構造は、
比較例2のものと比べ、63Hzで4dB、125Hz
で5dB、間仕切り壁を設ける事で悪化している。実施
例1の間仕切り壁構造は、比較例2のものと比べ、ほと
んど63Hz、125Hzで変化していない。つまり、
間仕切り壁による悪化を防止している事が判る。
【0235】実施例2の間仕切り壁構造は、ALC床基
版上に床を施工し、床に貫通穴を設けて、床基版上に壁
支持材を設けて、間仕切り壁を支持した例である。この
例では、63Hz、125Hzでの悪化は認められず、
比較例2とほぼ同等の結果となっている。つまり、間仕
切り壁による悪化は見られない。
【0236】実施例5の間仕切り壁構造は、ALC床基
版上に、市販の二重床と遮音材を施工し、間仕切り壁直
下の床下をの緩衝材で支持した例である。比較例2の壁
構造と比べ、63Hz、125Hz共3dBの改善効果
が見られた。
【0237】実施例3の間仕切り壁構造は、AC床基板
上に上下板材間に、複数の制振要素及びバネ要素を並列
で設けた床支持材上に、床を形成し、床に貫通孔を設け
て、間仕切り壁の壁支持材を、固有振動数130Hzと
した例である。この例のものは、比較例2と比べ、63
Hzで8dB、125Hzで3dB改善できている。
【0238】実施例4の間仕切り壁構造は、床支持材、
間仕切り壁支持材を共に上下板材間に複数の制振要素及
びバネ要素を並列で設けた物で支持した例である。比較
例2と比べて、63Hzで9dB、125Hzで6dB
と非常に大きく改善できている。
【0239】実施例6の間仕切り壁構造は、実施例4と
同じ床支持、間仕切り壁支持であるが、壁支持材設置間
に床貫通口を各2ケ所づつ設け、開口状態のままで、間
仕切り壁を取付けた例である。実施例4よりもさらに改
善でき、比較例2と比べ、63Hzで11dB、125
Hzで10dB改善され、非常に大きな改善効果がある
事が判る。
【0240】また、施工面では、実施例3の間仕切り壁
構造では、支持棒が保護カバーで覆われているので、台
板と支持棒又は支持棒と壁支持材の螺合部で、保護カバ
ーが螺合部を押し、螺合部のガタツキ、ユルミが防止さ
れて、異音の発生がなくなった。また、螺合部の接着剤
による固着作業は不要であった。
【0241】実施例7の間仕切り構造は、ALC床版を
床基版とし、床基版上に床支持材を固定し、その上にパ
ーチクルボード、遮音材、パーチクルボードを積層固定
し、フローリング材を釘止めして、床を作り、間仕切り
壁設置部に貫通孔を設け、間仕切り壁の壁支持材を床に
固定し、台板に間仕切り壁の下枠材を固定し、間仕切り
壁の上枠材を天井板とともに天井受け桟に固定し、間仕
切り壁の縦枠材を間柱に固定して、間仕切り壁を設置し
た例である。
【0242】実施例7では、施工時の高さ調整は不要で
あった。同一床構成の比較例3と比べ、明らかに良くな
っており、間仕切り壁での悪影響は解消されて、目標の
LH−55はクリアーできている。比較例3より従来の
乾式二重床と衝撃緩衝パットを使用した床は重量衝撃音
の低減で明らかに相違することが判る。
【0243】実施例8は、実施例7の床と同一構成で壁
支持材、支持棒、台板が1ケ当りの面積が1.5倍にな
り、間仕切壁の枠と台板、天井受け桟、間柱との間にE
PT発泡体を振動絶縁材として使った例である。施工時
の高さ調整は、不要であった。実施例7よりも少し良い
結果が得られ、LH −55をクリアーしている。
【0244】実施例9では、実施例7及び8と比べ、床
を支持する床支持材を、下板のないタイプとした点と、
壁支持材が硬度の異なる二層構造パイプとEVA発泡体
の積層品である点と、間仕切り壁との振動絶縁が下枠材
と台板のみとなった点が相違している。この例では、施
工時の高さ調整は不要であった。この場合も低周波音の
低減が大きく、間仕切り壁の悪影響がないことが判る。
また、2dB許容ではあるが、LH −55をクリアーし
ている。
【0245】実施例10の間仕切り壁構造は、実施例7
と相違して、床の貫通孔穴を各壁支持材の設置部の間に
各1個計8個開口のまま設けた例である。この例では、
施工時の高さ調整は不要であった。実施例7よりも更に
2dB良くなり、工夫次第では、LH −50も可能性が
あるレベルになった。
【0246】実施例11の間仕切り壁構造は、床基版を
150mm厚RC床版とした例である。床支持材や床構成
は実施例7と同じである。壁支持材は実施例7と同じで
あるが、支持棒上部には高さ微調整のネジを設け、台板
は受ナットを設け、保護カバーにより螺合部のガタツキ
ゆるみは無く、螺合部固着用接着剤は使う必要がなかっ
た。間仕切り壁の下枠材と台板との間に、EPT発泡体
を振動絶縁材として設け、間仕切り壁の上枠材と天井受
け桟、間仕切り壁の縦枠材と間柱の間に発泡ポリエチレ
ンを振動絶縁材として設けた例である。また、高さ調整
は、8ケ所中1ケ所で行った。
【0247】実施例11は、床基版自体の性能もよいこ
ともあって、LH −50をクリアーしている。間仕切り
壁による悪影響は受けていないと判断できる。
【0248】実施例12は、実施例11と同じ床基版に
同じ床が形成され、壁支持材は実施例8と同じであり、
支持棒、台板は実施例11と同じである。保護カバーに
より螺合部のガタツキ、ゆるみはなく、接着剤による固
着は不要であった。また、間仕切り壁の各枠との振動絶
縁は行っていない。高さ調整は不要であった。
【0249】その結果、実施例12では、重量床緩衝音
も実施例11と同様LH −50をクリアーしている。間
仕切り壁による悪影響は受けていないと判断できる。
【0250】以上のように、本発明の間仕切り壁構造
は、床工法にとらわれる事なく、間仕切り壁が、床基版
本来の防音性を悪化させる事がない事が判る。
【0251】また、本発明の間仕切り壁構造は、床支
持、壁支持を板材に複数の制振要素又はバネ要素を並列
で設けて支持する事で、間仕切壁を設置しても、重量床
衝撃音を悪化させることなく、却って大幅に改善でき
る。
【0252】さらに、本発明の間仕切り壁構造は、床貫
通口を、間仕切り壁の下部に開口状態のままで設ける事
で、重量床衝撃音をより一層改善できる。
【0253】本発明の間仕切り壁構造は、住居空間を仕
切る間仕切り壁構造として、広く使用できる。
【0254】
【発明の効果】本発明の間仕切り壁構造によれば、床基
版と間仕切り壁の下枠材との間又は間仕切り壁の直下の
床材と床基版との間に、10〜150Hzの固有振動数
を示す所定の壁支持材を介在させているので、間仕切り
壁の重量床衝撃音に与える悪影響が抑えられ、重量床衝
撃音が著しく低減する。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の1例の間仕切り壁構造の要部垂直断
面図である。
【図2】 本発明の他の例の間仕切り壁構造の要部垂直
断面図である。
【図3】 本発明の更に他の例の間仕切り壁構造の要部
垂直断面図である。
【図4】 本発明の更に他の例の間仕切り壁構造の要部
垂直断面図である。
【図5】 本発明の更に他の例の間仕切り壁構造の要部
垂直断面図である。
【図6】 本発明の更に他の例の間仕切り壁構造で用い
た床材の平面図である。
【図7】 本発明にかかる一例の支持棒の断面図であ
る。
【図8】 本発明にかかる他の例の支持棒の断面図であ
る。
【図9】 本発明にかかる一例の支持棒と受けナットの
組み合わせを示す断面図である。
【図10】 (a)は、実施例1にかかる壁支持材の平
面図であり、(b)は、(a)の壁支持材の断面図であ
る。
【図11】 (a)は、実施例2にかかる壁支持材の平
面図であり、(b)は、(a)の壁支持材の断面図であ
る。
【図12】 (a)は、実施例3にかかる壁支持材の平
面図であり、(b)は、(a)の壁支持材の断面図であ
る。
【図13】 (a)は、実施例4にかかる壁支持材の平
面図であり、(b)は、(a)の壁支持材の断面図であ
る。
【図14】 (a)は、実施例4にかかる壁支持材の平
面図であり、(b)は、(a)の壁支持材の側面図であ
る。
【図15】 実施例7にかかる間仕切り壁構造の要部垂
直断面図である。
【図16】 (a)は、実施例7にかかる壁支持材の平
面図であり、(b)は、(a)の壁支持材の断面図であ
る。
【図17】 実施例7にかかる保護カバーの横断面図で
あり、(b)は、(a)の保護カバーの縦断面図であ
る。
【図18】 実施例8にかかる間仕切り壁構造の要部垂
直断面図である。
【図19】 実施例8にかかる壁支持材の平面図であ
り、(b)は、(a)の壁支持材の断面図である。
【図20】 実施例8にかかる保護カバーの横断面図で
あり、(b)は、(a)の保護カバーの縦断面図であ
る。
【図21】 実施例9にかかる間仕切り壁構造の要部垂
直断面図である。
【図22】 (a)は、実施例9にかかる壁支持材の平
面図であり、(b)は、(a)の壁支持材の断面図であ
る。
【図23】 実施例10にかかる間仕切り壁構造の要部
垂直断面図である。
【図24】 実施例11にかかる間仕切り壁構造の要部
垂直断面図である。
【図25】 実施例11にかかる保護カバーの横断面図
であり、(b)は、(a)の保護カバーの縦断面図であ
る。
【図26】 比較例3にかかる壁構造の要部垂直断面図
である。
【符号の説明】
1,11,21,41,61 間仕切り壁構造 2,12,22,42,62 床基版 3,23,43,63,73 床材 4,14,24,44,64 間仕切り壁 5,15,25,45,65 天井板 6,16,26,46,66 天井板受け桟 3a,13a,23a,43a,73a 貫通孔 4a,4b,14a,14b,24a,24b,44
a,44b,64a,64b 壁板 4c,14c,24c,44c,64c 下枠材 4d,14d,24d,44d,64d 上枠材 7、17,27,47,67 壁支持材 4e,14e,24e 下端部 28,48,68 床支持材 29a,29b 板状材 30a,30b,30c 衝撃緩衝部材 31,81,89 台板 32,82,85,87 支持棒 49a,49b 壁要板状材 50a,50b,50c 壁用衝撃緩衝部材 73b 床貫通開口 82a,87a 縮径部 82b,85a,85b 突出部 82c,85c,85d ストッパー部 82d 突端 83 ワッシャー 84,86 保護カバー 87b ネジ部 88 受けナット 88a 突出部 88b 鍔部 89a 貫通穴 89b 貫通穴の表面
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) E04B 5/43 E04B 5/43 H Fターム(参考) 2E001 DF02 DF05 DF07 DH37 EA01 EA10 FA07 FA13 FA14 GA01 GA02 GA12 GA24 GA28 GA42 HA03 HB02 HC02 HC04 HD01 HD11 HE01 HE07 HE09 HF14 LA06 LA12 MA01

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 床基版と、前記床基版上の床材と、間仕
    切り壁と、天井板と、天井板受け桟とを備えている、間
    仕切り壁構造であって、 前記床材が貫通孔を有しており、前記間仕切り壁が、一
    対の壁板と前記各壁板の間に設けられる下枠材及び上枠
    材とを有しており、前記貫通孔内の少なくとも一部に、
    10〜150Hzの固有振動数を有する壁支持材が設け
    られており、前記壁支持材が、ゴム弾性体、プラスチッ
    ク弾性体及びバネ弾性体からなる群より選ばれた少なく
    とも1種の弾性体からなり、前記壁支持材が前記床基版
    によって支持されており、前記壁支持材が前記下枠材を
    支持しており、前記上枠材上に前記天井板が設けられて
    おり、前記天井板上に前記天井受け桟が設けられてお
    り、前記上枠材が前記天井板受け桟に固定されているこ
    とを特徴とする、間仕切り壁構造。
  2. 【請求項2】 前記間仕切り壁構造を垂直断面で見た
    時、前記間仕切り壁の下端部が、前記貫通孔に挿入され
    ていることを特徴とする、請求項1記載の間仕切り壁構
    造。
  3. 【請求項3】 複数の前記貫通孔が、前記間仕切り壁の
    長さ方向に、互いに離間して設けられており、前記間仕
    切り壁の下端部が前記各貫通孔を覆うように前記床材上
    に設けられていることを特徴とする、請求項1記載の間
    仕切り壁構造。
  4. 【請求項4】 複数の前記貫通孔が、前記間仕切り壁の
    長さ方向に、互いに離間して設けられており、前記間仕
    切り壁の下端部が前記各貫通孔を覆うように前記床材上
    に設けられており、前記間仕切り壁構造を垂直断面で見
    た時、前記床基版上に、複数の床支持材が設けられてお
    り、前記各床支持材が互いに離間しており、前記床材が
    前記各床支持材によって支えられており、前記各床支持
    材が板状材と複数の衝撃緩衝部材とを備えており、前記
    板状材が、前記床基版及び前記床材の少なくとも一方に
    接しており、前記各衝撃緩衝部材が前記板状材と前記床
    材との間又は前記板状材と前記床基版との間に配置され
    ており、前記各衝撃緩衝部材が互いに離間しており、前
    記各衝撃緩衝部材がバネ特性を有しており、前記バネ特
    性が、線形バネ特性、プログレッシブバネ特性、デグレ
    ッシブバネ特性及び定荷重バネ特性からなる群より選ば
    れており、前記複数の衝撃緩衝部材が、少なくとも2種
    の前記バネ特性を有しており、前記壁支持材と前記下枠
    材又は前記床基版との間に、前記下枠材を支えるか又は
    前記床基版に支えられる台板と、前記台板を支えるか又
    は前記台板に支えられる支持棒とが設けられており、前
    記支持棒によって前記壁支持材と前記台板との間の高さ
    が調節されていることを特徴とする、請求項3記載の間
    仕切り壁構造。
  5. 【請求項5】 前記支持棒が保護カバーによって周囲を
    囲着されていることを特徴とする、請求項4記載の間仕
    切り壁構造。
  6. 【請求項6】 前記壁支持材が、壁用板状材と複数の壁
    用衝撃緩衝部材とを備えており、前記壁用板状材が、前
    記床基版及び前記下枠材の少なくとも一方に接してお
    り、前記各壁用衝撃緩衝部材が前記壁用板状材と前記下
    枠材との間又は前記壁用板状材と前記床基版との間に配
    置されており、前記各壁用衝撃緩衝部材が互いに離間し
    ており、前記各壁用衝撃緩衝部材がバネ特性を有してお
    り、前記バネ特性が、線形バネ特性、プログレッシブバ
    ネ特性、デグレッシブバネ特性及び定荷重バネ特性から
    なる群より選ばれており、前記複数の壁用衝撃緩衝部材
    が、少なくとも2種の前記バネ特性を有していることを
    特徴とする、請求項4又は5記載の間仕切り壁構造。
  7. 【請求項7】 前記壁支持材が、ゴム又はプラスチック
    のソリッド及び発泡体からなる群より選ばれた少なくと
    も1種の物質から形成されており、前記支持棒の一端又
    は両端が縮径部を有しており、前記縮径部が前記壁支持
    材又は前記台板に挿入され固定されていることを特徴と
    する、請求項4又は5記載の間仕切り壁構造。
  8. 【請求項8】 前記壁支持材が、ゴム又はプラスチック
    のソリッド及び発泡体からなる群より選ばれた少なくと
    も1種の物質から形成されており、前記支持棒の一端又
    は両端に、前記支持棒の径よりも大きな径を有するスト
    ッパー部が設けられており、前記支持棒が、前記ストッ
    パー部まで前記壁支持材又は前記台板に挿入されて固定
    されていることを特徴とする、請求項4又は5記載の間
    仕切り壁構造。
  9. 【請求項9】 前記各貫通孔の間に、床貫通開口が設け
    られていることを特徴とする、請求項3〜8のいずれか
    一項記載の間仕切り壁構造。
  10. 【請求項10】 前記上枠材と前記天井板との間、前記
    下枠材と前記台板との間及び前記壁支持材と前記床基版
    との間の少なくとも1箇所に、振動絶縁材が設けられて
    いることを特徴とする、請求項4〜9のいずれか一項記
    載の間仕切り壁構造。
  11. 【請求項11】 床基版と、前記床基版上の複数の床支
    持材と、前記各床支持材上の床材と、間仕切り壁と、天
    井板と、天井板受け桟とを備えている、間仕切り壁構造
    であって、 前記各床支持材が、前記間仕切り壁構造を垂直断面で見
    た時、互いに離間しており、前記間仕切り壁が、一対の
    壁板と前記各壁板の間に設けられる下枠材及び上枠材と
    を有しており、前記間仕切り壁の下枠材が前記床材上に
    固定されており、前記間仕切り壁の直下の前記床材と前
    記床基版との間に、10〜150Hzの固有振動数を有
    する壁支持材が設けられており、前記壁支持材が、ゴム
    弾性体、プラスチック弾性体及びバネ弾性体からなる群
    より選ばれた少なくとも1種の弾性体からなり、前記壁
    支持材が前記床基版によって支持されており、前記壁支
    持材が前記床材を支持しており、前記上枠材上に前記天
    井板が設けられており、前記天井板上に前記天井受け桟
    が設けられており、前記上枠材が前記天井板受け桟に固
    定されていることを特徴とする、間仕切り壁構造。
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