JP2002138138A - 電線被覆用ポリエステル樹脂材料 - Google Patents
電線被覆用ポリエステル樹脂材料Info
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Abstract
有し、その経時変化を抑制した電線被覆用途に使用する
ポリエステル樹脂材料を提供すること。 【解決手段】 120℃で24時間熱処理した後の引
張伸度が200%以上、比重の変化が0.05g/cm3
以下であり、下記式を同時に満たす電線被覆用ポリエス
テル樹脂材料。 500≦TM0≦1500 (1) 500≦TM≦TM0+20.83×T (2) TM0:初期引張弾性率(MPa) TM:120℃での熱処理後の引張弾性率(MPa) T:120℃での熱処理時間(hr)、0≦T≦24
Description
するポリエステル樹脂材料に関し、より詳しくは良好な
耐熱性と機械強度のバランスを有し、その経時変化を抑
制した電線被覆用途に使用するポリエステル樹脂材料に
関する。
レンテレフタレ−トに代表されるポリエステル樹脂は、
機械特性、耐薬品性等各種物性に優れるため、家庭用品
や自動車部品、繊維、包装用フィルム、食品用ボトル、
医療用容器等、幅広く使用されており、その中でも、ポ
リブチレンテレフタレートの有する高耐熱性、耐薬品性
は、使用環境範囲を広く設定することができ、その用途
は多岐にわたる。
線被覆用として使用する上では、剛性が高く柔軟性が不
足することが、その使用を困難にしている。また、ポリ
エーテルグリコールとポリブチレンテレフタレートのブ
ロック共重合体に代表されるポリエステルエラストマー
は、性能に優れるもののコストが高く、使用範囲は著し
く限定される。
樹脂としてはポリエチレン、ポリ塩化ビニル等がある
が、ポリエチレンは、難燃化が困難であること、ポリ塩
化ビニルは環境問題が懸念されるため、ポリエステル樹
脂の機械物性を改良した安価な電線被覆用樹脂に期待が
かかる。
な耐熱性と機械強度のバランスを有し、その経時変化を
抑制した電線被覆用途に使用するポリエステル樹脂材料
を提供することにある。
℃で24時間熱処理した後の引張伸度が200%以上、
比重の変化が0.05g/cm3以下であり、下記式を同
時に満たす電線被覆用ポリエステル樹脂材料にある。
樹脂材料は、120℃で24時間熱処理した後の引張伸
度は200%以上であることが好ましい。120℃で2
4時間熱処理した後の引張伸度が200%未満である
と、電線使用時に応力がかかっている箇所の破断につな
がる場合がある。
の120℃で24時間熱処理した後の比重の変化は0.
05g/cm3以下であることが好ましく、さらに好まし
くは0.03g/cm3である。比重の変化が0.05g
/cm3を超える場合、電線使用時の剛性の変化、寸法変
化が大きくなる傾向にある。
は、下記式を同時に満たすことが好ましい。
きの剛性が不足する。TM0のより好ましい範囲は80
0〜1200である。また、TMが500MPa未満の
場合には、電線被覆としたときの剛性が不足し、(TM0
+20.83×T)を超える場合には、電線使用時の経
時変化特性が大きすぎるということから、電線被覆とし
たときの耐用時間に悪影響を及ぼす傾向がある。TMの
より好ましい範囲は熱処理時間に関わらず、800〜1
200である。
の酸成分としては、テレフタル酸成分が好ましく、ポリ
エステル全酸成分中に50モル%以上含有されることが
好ましい。これは、テレフタル酸成分が50モル%未満
では、電線被覆としたときの耐熱性が低下する傾向にあ
る。
ピン酸、セバシン酸等の脂肪族ジカルボン酸、イソフタ
ル酸、5−アルキルイソフタル酸、5−ナトリウムスル
ホイソフタル酸、2,6−ナフタレンジカルボン酸等の
ベンゼン環もしくはナフタレン環に直接カルボシキル基
を2つ有している芳香族ジカルボン酸、その他p−(β
−オキシエトキシ)安息香酸、4,4’−ジカルボキシ
フェニ−ル、4,4’−ジカルボキシベンゾフェノン、
ビス(4−カルボキシフェニ−ル)エタンが挙げられ
る。
のアルコール成分としは、テトラメチレングリコール成
分が好ましく、全アルコール成分中に50モル%以上含
有されることが好ましい。これは、テトラメチレングリ
コール成分が50モル%未満では、電線被覆としたとき
の耐熱性が低下する傾向にあるためである。
は、エチレングリコール、トリメチレングリコ−ル、プ
ロピレングリコ−ル、ネオペンチルグリコ−ル、ヘキサ
メチレングリコール等の炭素数2〜6のアルキレングリ
コ−ル、ジエチレングリコール、トリエチレングリコ−
ル、1,4−シクロヘキサンジメタノ−ル、ビスフェノ
−ルAエチレンオキサイド付加物等を1種類以上、該ポ
リエステルに使用することができる。
の総変性量は、3〜20モル%であることが好ましく、
3モル%未満では効果がなく、20モル%を超えると結
晶性が低下するため、重合後のチップ取り出し時に長時
間の冷却が必要になるためである。ここで総変性量と
は、テレフタル酸およびテトラメチレングリコール以外
の酸成分量(酸成分中のモル%)とアルコール成分量
(アルコール成分中のモル%)の合計量を示す。
に含有されるポリエーテルグリコール成分としては、ポ
リテトラメチレングリコールが特に好ましく、その含有
量は全アルコール成分中、0.5〜6モル%の範囲であ
る。ポリエーテルグリコールが0.5モル%未満である
と効果がなく、6モル%を超えると重合後のチップ取り
出し時に長時間の冷却が必要になり、電線被覆としたと
きの耐熱性が低下する傾向にある。ポリエーテルグリコ
ールの重量平均分子量は450以上が好ましい。重量平
均分子量が450未満であるとポリエステル樹脂の結晶
性が高くなり、熱処理による機械物性の変化が大きくな
ることがある。上記以外の好ましいポリエーテルグリコ
ールとして、ポリエチレングリコールが挙げられる。
ルエタン=重量比1/1の混合溶媒に溶解させ、25℃
にて測定したポリエステル樹脂(A)の固有粘度は0.5
5〜1.40dl/gの範囲が好ましく、固有粘度が
0.55dl/g未満であると溶融粘度が低いため重合
後のチップの取り出しが困難であったり、耐衝撃性が低
い傾向にあり、1.40dl/gを超える重合は重合時
間が著しく長くなる。
とは異なるポリエステル樹脂(B)の酸成分としては、テ
レフタル酸成分が好ましく、全酸成分中に50モル%以
上含有されることが好ましい。これは、テレフタル酸成
分が50モル%未満では、電線被覆としたときの耐熱性
が低下する傾向にあるためである。
は、ポリエステル樹脂(A)と同様のものが挙げられ
る。
のアルコール成分としては、テトラメチレングリコール
成分が好ましく、全アルコール成分中に50モル%以上
含有されることが好ましい。これは、テトラメチレング
リコール成分が50モル%未満では、電線被覆としたと
きの耐熱性が低下する傾向にあるためである。
ル成分の具体例としては、ポリエステル樹脂(A)と同
様のものが挙げられる。
ルエタン=重量比1/1の混合溶媒に溶解させ、25℃
にて測定したポリエステル樹脂(B)の固有粘度は0.5
5〜1.40dl/gの範囲が好ましく、固有粘度が
0.55dl/g未満であると溶融粘度が低いため重合
後のチップの取り出しが困難であったり、耐衝撃性が低
い傾向にあり、1.40dl/gを超える重合は重合時
間が著しく長くなる。
(A)を単独で用いることもできるが、ポリエステル樹
脂(A)20〜90重量%とポリエステル樹脂(B)10〜
80重量%からなるポリエステル樹脂組成物を用いるこ
とが好ましい。ポリエステル樹脂(A)が20重量%未満
の場合、電線被覆としたときの耐熱性が低下する傾向に
あり、経時変化が大きくなる傾向にある。
および(B)の重合は、公知のエステル交換法やエステル
化法の重合方法によって製造される。例えばポリエステ
ル樹脂(A)の場合、エステル交換法では、テトラメチレ
ングリコ−ル等の全アルコール成分が、テレフタル酸の
エステル形成性誘導体等の、全酸成分に対してモル比で
1.2〜1.6倍となるように反応容器内に仕込み、ポ
リエーテルグリコールおよびテトラキス[メチレン(3,
5−ジ−t-ブチル−4−ヒドロキシハイドロシンナメ
ート)]メタン等の酸化安定剤を添加し、テトラブトキシ
チタン等の触媒の存在下で150〜220℃まで徐々に
加熱して十分にエステル交換反応を行った後、−0.7
kPa以下の減圧下で230〜260℃に加熱し、2〜
5時間縮合重合した後、ストランド状で水槽中に吐出
し、ストランドカッターにてチップ状にカットしたもの
を速やかに乾燥してチップに付着した水分を取り除くこ
とによって、本発明に使用されるポリエステル樹脂を得
ることができる。
グリコ−ル等の全アルコール成分が、テレフタル酸等の
全酸成分に対してモル比で1.2〜1.6倍となるよう
に反応容器内に仕込み、ポリエーテルグリコールおよび
テトラキス[メチレン(3,5−ジ−t-ブチル−4−ヒ
ドロキシハイドロシンナメート)]メタン等の酸化安定剤
を添加し、窒素で加圧した状態で徐々に150〜220
℃まで加熱して十分にエステル化反応を行った後、−
0.7kPa以下の減圧下で230〜260℃に加熱
し、2〜5時間縮合重合した後、ストランド状で水槽中
に吐出し、ストランドカッターにてチップ状にカットし
たものを速やかに乾燥してチップに付着した水分を取り
除くことによって、本発明に使用されるポリエステル樹
脂を得ることができる。
造する際に使用されるその他の触媒は、エステル交換触
媒として酢酸亜鉛、酢酸マンガン、酢酸マグネシウム等
が挙げられ、重合触媒として三酸化アンチモン、二酸化
ゲルマニウム、四塩化ゲルマニウム、ジブチルスズオキ
シド等が挙げられ、全酸成分に対して20〜1000p
pmの範囲で添加される。
定剤、紫外線吸収剤、光安定剤、帯電防止剤、滑剤、繊
維状および板状無機強化剤等の添加剤ならびにポリカ−
ボネ−ト、ポリメチルメタクリレ−ト、ポリオレフィン
樹脂等、他の成分を配合することができる。
する。
メチルイソフタレート10モル部(以下DMI)とテト
ラメチレングリコ−ル138.8モル部(以下BD
O)、ポリテトラメチレングリコール(Mw:100
0;以下PTMG)を1.2モル部、テトラキス[メチ
レン(3,5−ジ−t-ブチル−4−ヒドロキシハイドロ
シンナメート)]メタンを対ポリマー0.05モル部とな
るように、精留塔および攪拌装置を備えた反応容器に入
れ、反応容器を140℃まで加熱した後、テトラブトキ
シチタンを対酸成分に対して600ppm(BDO溶液
の希薄溶液として)添加し、攪拌を行いながら220℃
まで3時間かけて徐々に昇温し、留出するメタノールを
系外に排出しながらエステル交換反応を行った。その
後、重縮合反応容器に移し真空度−99kPa以下、2
45℃で3時間縮合重合を行い所定の攪拌トルクに至っ
たところで、ストランド状で水槽中に吐出したものを、
ストランドカッターにてチップ状に切断し、これを12
0℃で6時間真空乾燥してポリエステル樹脂(A)−1を
得た。これについて、固有粘度を測定したところ 1.
01dl/gであった。
び、アルカリ分解物についての高速液体クロマトグラフ
ィーにより、原料についての組成分析を行い、結果を表
1に示した。
モル部、PTMG2.4モル部、テトラキス[メチレン
(3,5−ジ−t-ブチル−4−ヒドロキシハイドロシン
ナメート)]メタンを対ポリマー0.1モル部とした以外
は、ポリエステル樹脂(A)−1と同様にしてポリエステ
ル樹脂を得た。これについて、固有粘度を測定したとこ
ろ、1.09dl/gであった。
ル部、PTMG、テトラキス[メチレン(3,5−ジ−t
-ブチル−4−ヒドロキシハイドロシンナメート)]メタ
ンを添加しない以外は、ポリエステル樹脂(A)−1と同
様にしてポリエステル樹脂を得た。これについて、固有
粘度を測定したところ、0.88dl/gであった。
ポリエステル樹脂(A)−2と同様にしてポリエステル樹
脂を得た。これについて、固有粘度を測定したところ、
1.10dl/gであった。
6モル部、PTMG2.4モル部、テトラキス[メチレ
ン(3,5−ジ−t-ブチル−4−ヒドロキシハイドロシ
ンナメート)]メタンを対ポリマー0.1モル部とした以
外は、ポリエステル樹脂(A)−1と同様にしてポリエス
テル樹脂を得た。これについて、固有粘度を測定したと
ころ、0.95dl/gであった。
4モル部、PTMG9.6モル部、テトラキス[メチレ
ン(3,5−ジ−t-ブチル−4−ヒドロキシハイドロシ
ンナメート)]メタンを対ポリマー0.4モル部とした以
外は、ポリエステル樹脂(A)−1と同様にしてポリエス
テル樹脂を得た。これについて、固有粘度を測定したと
ころ、1.19dl/gであった。
を3時間30分とした以外はポリエステル樹脂(A)―3
と同様にして行った。これについて、固有粘度を測定し
たところ、1.15dl/gであった。
リエステル樹脂(A)―3と同様にして行った。これにつ
いて、固有粘度を測定したところ、0.91dl/gで
あった。
リコ−ル150モル部(以下EG)を精留塔および攪拌
装置を備えた反応容器に入れた。これを300kPaの
窒素雰囲気下で攪拌を行いながら260℃まで3時間か
けて徐々に昇温し、留出する水を系外に排出しながらエ
ステル化を行った。その後、生成物を重縮合用反応容器
に移した後、正リン酸を対酸成分にして30ppm(E
G溶液の希薄溶液として)添加した。5分経過後、重合
触媒として3酸化アンチモンを対酸成分にして350p
pm(EG溶液の希薄溶液として)添加し、真空度−9
9kPa以下、285℃で3時間縮合重合を行い所定の
攪拌トルクに至ったところで、ストランド状で水槽中に
吐出したものを、ストランドカッターにてチップ状にカ
ットし、これを150℃で6時間真空乾燥してポリエス
テル樹脂(B)―3を得た。これについて、固有粘度を測
定したところ、0.72dl/gであった。
0質量部と、ポリエステル樹脂(B)−1を40質量部を
ドライブレンドした後、サーモプラスティックス工業
(株)製40mm単軸押出製膜機にて樹脂温250℃、チル
ロール温度5℃にて製膜し、厚さ200μmのポリエス
テルシートを得た。このシートについて評価したとこ
ろ、120℃で24時間熱処理した後の引張伸度、引張
弾性率、比重とも変化が極めて小さく良好であった。こ
の評価結果を表2に示す。
0質量部と、ポリエステル樹脂(B)−2を30質量部を
池貝(株)製PCM30二軸押出機で250℃にて溶融混
練した後ペレット化したものを、押出製膜機にて樹脂温
250℃、チルロール温度5℃にて製膜し、厚さ200
μmのポリエステルシートを得た。このシートについて
評価したところ、120℃で24時間熱処理した後の引
張伸度、引張弾性率、比重とも変化が極めて小さく良好
であった。
0質量部と、ポリエステル樹脂(B)−2を30質量部を
ドライブレンドしたものを、押出製膜機にて樹脂温25
0℃、チルロール温度5℃にて製膜し、厚さ200μm
のポリエステルシートを得た。このシートについて評価
したところ、120℃で24時間熱処理した後の引張伸
度、引張弾性率、比重とも変化が極めて小さく良好であ
った。
出製膜機にて樹脂温250℃、チルロール温度5℃にて
製膜し、厚さ200μmのポリエステルシートを得た。
このシートについて評価したところ、120℃で24時
間熱処理した後の引張伸度、引張弾性率、比重とも変化
が極めて小さく良好であった。
出製膜機にて樹脂温280℃、チルロール温度5℃にて
製膜し、厚さ200μmのポリエステルシートを得た。
このシートについて評価したところ、120℃で24時
間熱処理した後の変形、外観変化が著しく、引張試験を
行うことを断念した。
出製膜機にて樹脂温250℃、チルロール温度5℃にて
製膜し、厚さ200μmのポリエステルシートを得た。
このシートについて評価したところ、120℃で24時
間熱処理した後の引張弾性率変化が大きく電線被覆とし
ては用をなすものではなかった。
0質量部と、ポリエステル樹脂(B)−2を50質量部を
ドライブレンドしたものを、押出製膜機にて樹脂温25
0℃、チルロール温度5℃にて製膜し、厚さ200μm
のポリエステルシートを得た。このシートについて評価
したところ、120℃で24時間熱処理した後の引張伸
度の低下が大きいうえ、弾性率変化も大きく電線被覆と
しては用をなすものではなかった。
0質量部と、ポリエステル樹脂(B)−3を40質量部を
ドライブレンドしたものを、押出製膜機にて樹脂温28
0℃、チルロール温度5℃にて製膜し、厚さ200μm
のポリエステルシートを得た。このシートについて評価
したところ、120℃で24時間熱処理した後の引張伸
度の低下が大きいうえ、弾性率変化も大きく電線被覆と
しては用をなすものではなかった。
0質量部と、ポリエステル樹脂(B)−2を50質量部を
ドライブレンドしたものを、押出製膜機にて樹脂温25
0℃、チルロール温度5℃にて製膜し、厚さ200μm
のポリエステルシートを得た。このシートについて評価
したところ、120℃で24時間熱処理した後の引張伸
度の低下が大きいうえ、弾性率変化が急激であり電線被
覆としては用をなすものではなかった。
出製膜機にて樹脂温250℃、チルロール温度5℃にて
製膜し、厚さ200μmのポリエステルシートを得た。
このシートについて評価したところ、120℃で24時
間熱処理した後の引張弾性率変化は小さく良好であった
ものの、引張伸度が低く電線被覆としては用をなすもの
ではなかった。
0質量部と、ポリエステル樹脂(B)−3を40質量部を
ドライブレンドしたものを、押出製膜機にて樹脂温28
0℃、チルロール温度5℃にて製膜し、厚さ200μm
のポリエステルシートを得た。このシートについて評価
したところ、120℃で24時間熱処理した後の引張弾
性率変化は小さく良好であったものの、比重変化が大き
く、引張伸度も低く電線被覆としては用をなすものでは
なかった。
た。
量比1/1の混合溶媒にポリエステル樹脂の粉砕物を溶
解させ、ウベローデ粘度計を用いて25℃で測定した。
単位はdl/gで示した。
4時間の熱処理後の膜厚200μmポリエステルシート
サンプルについて23℃、50%Rhで2日間調温、調
湿の後、幅10mmの1号形試験片を切り出し、23℃
において、毎分10mmの試験速度にて測定を行った。
単位は伸度が%、弾性率がMPaで表示した。
下記式を満足するか判断した。
0%Rhで2日間調温、調湿の後、調温、調湿の後、3
0℃において臭化ナトリウム水溶液を用いた密度勾配管
をしようして比重を測定し、熱処理前後の比重差を求め
た。水を完全に充填した時の容量を処理前後について比
較し、下記の式に従って収縮率を求め、パーセント表示
で表した。
2に示す。
被覆用ポリエステル樹脂材料は、良好な耐熱性と機械強
度のバランスを有し、その経時変化を抑制した性能を有
し、電線被覆用途に使用可能な低コストなものである。
Claims (3)
- 【請求項1】 120℃で24時間熱処理した後の引張
伸度が200%以上、比重の変化が0.05g/cm3以
下であり、下記式を同時に満たす電線被覆用ポリエステ
ル樹脂材料。 500≦TM0≦1500 (1) 500≦TM≦TM0+20.83×T (2) TM0:初期引張弾性率(MPa) TM:120℃での熱処理後の引張弾性率(MPa) T:120℃での熱処理時間(hr)、0≦T≦24 - 【請求項2】 テレフタル酸を主成分とする酸成分と、
テトラメチレングリコールを主成分とするアルコール成
分よりなり、総変性量が3〜20モル%であり、ポリエ
ーテルグリコール成分を全アルコール成分中0.5〜6
モル%含有し、フェノ−ル/1,1,2,2−テトラク
ロルエタン=重量比1/1の混合溶媒に溶解させ、25
℃にて測定した固有粘度が0.55〜1.40dl/g
の範囲であるポリエステル樹脂(A)からなる請求項1
記載の電線被覆用ポリエステル樹脂材料。 - 【請求項3】 テレフタル酸を主成分とするジカルボン
酸成分と、テトラメチレングリコールを主成分とするア
ルコール成分よりなり、総変性量が3〜20モル%であ
り、ポリエーテルグリコール成分を全アルコール成分中
0.5〜6モル%含有し、フェノ−ル/1,1,2,2
−テトラクロルエタン=重量比1/1の混合溶媒に溶解
させ、25℃にて測定した固有粘度が0.55〜1.4
0dl/gの範囲であるポリエステル樹脂(A)20〜9
0質量%と、テレフタル酸を主成分とする酸成分と、テ
トラメチレングリコール成分を主成分とするアルコール
成分よりなり、フェノ−ル/1,1,2,2−テトラク
ロルエタン=重量比1/1の混合溶媒に溶解させ、25
℃にて測定した固有粘度が0.55〜1.40dl/g
の範囲であるポリエステル樹脂(B)10〜80重量%か
らなるポリエステル樹脂組成物からなる請求項第1記載
の電線被覆用ポリエステル樹脂材料。
Priority Applications (1)
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---|---|---|---|
JP2000334719A JP4623817B2 (ja) | 2000-11-01 | 2000-11-01 | 電線被覆用ポリエステル樹脂材料 |
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---|---|
JP2002138138A true JP2002138138A (ja) | 2002-05-14 |
JP4623817B2 JP4623817B2 (ja) | 2011-02-02 |
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---|---|---|---|
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JP (1) | JP4623817B2 (ja) |
Citations (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS63207003A (ja) * | 1987-02-23 | 1988-08-26 | ポリプラスチックス株式会社 | 電気伝送路用被覆材及び電気伝送路 |
JP2000302848A (ja) * | 1999-04-23 | 2000-10-31 | Toyobo Co Ltd | 難燃性ポリエステルエラストマー樹脂組成物 |
-
2000
- 2000-11-01 JP JP2000334719A patent/JP4623817B2/ja not_active Expired - Fee Related
Patent Citations (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS63207003A (ja) * | 1987-02-23 | 1988-08-26 | ポリプラスチックス株式会社 | 電気伝送路用被覆材及び電気伝送路 |
JP2000302848A (ja) * | 1999-04-23 | 2000-10-31 | Toyobo Co Ltd | 難燃性ポリエステルエラストマー樹脂組成物 |
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---|---|
JP4623817B2 (ja) | 2011-02-02 |
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