JP2002137509A - プリント装置およびプリントシステム - Google Patents

プリント装置およびプリントシステム

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JP2002137509A
JP2002137509A JP2000337947A JP2000337947A JP2002137509A JP 2002137509 A JP2002137509 A JP 2002137509A JP 2000337947 A JP2000337947 A JP 2000337947A JP 2000337947 A JP2000337947 A JP 2000337947A JP 2002137509 A JP2002137509 A JP 2002137509A
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Kazuyuki Maeda
一幸 前田
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Canon Inc
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 記録用紙のサイズにばらつきがあっても、記
録装置の構成の複雑化や高価格化を生じることなく、均
一な余白をもつ記録を行い得るようにする。 【解決手段】 記録用紙上に帯状のパッチ(301〜3
05)を複数本プリントする。各パッチはプリント範囲
の横幅に等しい長さを持ち、識別情報(「1」〜
「5」)がともに印刷される。また、各パッチは横方向
(主走査方向)におけるプリント開始位置を少しずつず
らして形成される。ユーザはこのようにプリントされた
テストパターンを目視し、主走査方向の中心に位置して
いるパッチを選び、その識別情報を入力する。そして入
力された情報に対応するパッチを形成したときの主走査
方向上のプリント開始値を記憶し、以降のプリント動作
に際しては、当該プリント開始位置情報に基づいてプリ
ント装置でのプリント開始位置が規定されるようにする
ことにより、左右均等な余白を得ることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、プリント装置およ
びプリントシステムに関し、特にプリント媒体にプリン
ト剤を付与するためのプリントヘッドをプリント媒体に
対して相対走査させつつプリントを行う所謂シリアルプ
リンタ形態のプリント装置において、プリント媒体に対
する画像プリント範囲の割付け技術に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】プリンタ,複写機,ファクシミリ等に用
いられるプリント装置は、画像情報に基づいて、紙,プ
ラスチック薄板,布等のプリント媒体上にドットパター
ンからなる画像をプリントしていくように構成されてい
る。プリント装置は、プリント方式により、インクジェ
ット式,ワイヤドット式,サーマル式,レーザービーム
式等に分けることができ、そのうちのインクジェット式
によるプリント装置(インクジェットプリント装置)
は、プリントヘッドに設けられた吐出口からインク(プ
リント液)を例えば滴として吐出させ、これをプリント
媒体に付着させてプリントを行うように構成されてい
る。
【0003】ここで、インクジェット式にはさらに、吐
出口に連通する液路に電気熱変換素子(ヒータ)を設
け、その通電に伴う発熱によりインクに膜沸騰を生じさ
せ、発生する気泡の膨張力でインクを吐出させる方式
(キヤノン株式会社によるバブルジェット方式)のもの
や、液路に電気機械変換素子(ピエゾ素子)を設け、そ
の通電に伴う伸縮によりインクを吐出させる方式のもの
などがある。
【0004】また、プリント媒体としては、所定サイズ
にカットされた所謂カット紙形態のものが用いられるほ
か、ウェブ状のプリント媒体の一方を巻き込んで形成し
た所謂ロール紙形態のもの、あるいはウェブ状のプリン
ト媒体をミシン目部分で折り畳んで形成した所謂ファン
フォールド紙形態のものなどが用いられ、これらは所定
量のプリント後に所定または所望の長さに切断または切
り離してユーザに提供される。
【0005】そして、インクジェット式のプリント装置
に用いられるプリント媒体には、紙などをベースとし、
その上にインクの吸収性ないし定着性を向上するための
材質でなる層や、インクの発色性を良好にするための材
質でなる層、あるいはインクの耐候性・耐水性を向上す
る材質でなる層などが塗布等により設けたもの(所謂コ
ート紙)が用いられことがあり、これらにより画像を高
品位に形成するとともに、形成された画像の品位を長く
保持できるような工夫がなされている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところで、インクジェ
ット式のプリント装置においては、使用するプリント媒
体のサイズよりプリント範囲が大きくなると、プリント
媒体の外側にインクが吐出されてしまい、そのインクが
装置内部やプリント媒体の裏面を汚してしまうおそれが
ある。そこで一般には、使用するプリント媒体のサイズ
よりプリント範囲を小さくしてプリントが行われる。そ
してプリント範囲とプリント媒体のサイズとの差が余白
となる。
【0007】プリント媒体として所謂普通紙を用いる場
合は勿論、画像品位の向上ないし維持のために上述した
ようなコート紙を用いる場合にあってもそのベースが紙
であるので、製造上のばらつきや、湿度など環境条件に
よるプリント媒体の伸縮により、プリント媒体の幅など
が変化してしまうことがある。一方、プリント装置では
プリント範囲を固定して画像形成を行うので、プリント
媒体のサイズが変動することにより、余白にばらつきが
生じてしまう。余白のばらつきは、プリント範囲をプリ
ント媒体のサイズに近く設定するほど、すなわち余白を
小さくするほど顕著に認識されてしまい、その結果、画
像自体は高品位に形成されていたとしても、プリント媒
体を全体としてみた場合には、ユーザの目には画像品位
が低く感じられることがある。これは特にプリント媒体
の左右端側の余白が不均一である場合に甚だしいと考え
られる。
【0008】図1を用い、プリント媒体左右の余白の幅
に差がある場合に画像品位が低く認識されてしまう様子
を説明する。図中、300はプリント媒体Pに形成され
た画像を示す。306は左端の余白、307はプリント
範囲(形成される画像の幅)、308は右側の余白であ
る。図中(a)、(b)および(c)は、プリント媒体
のサイズ(幅)が規格内でばらついた様子を示し、
(a)が規格内で最小のもの、(b)が規格通りのも
の、(c)が規格内最大のものであるとする。図1のよ
うに、同じ規格のものであってもプリント媒体のサイズ
がばらつくと、画像サイズは一定しているので、左右の
余白幅が不均一になり、その結果、形成された画像の品
位が低く認識されてしまうのである。
【0009】特開平11−69099号公報において
は、テストチャートを用いてプロッター等の画像出力部
における画像書き込み位置の調整(レジスト調整)を自
動的に行うことを課題とした発明が開示されている。同
号公報開示の技術においては、テストチャートを画像読
取部により読み取り、CPUによって画像読取部のレジ
スト調整の要否判断を行い、そして調整必要と判断され
た場合、画像読取部における調整が行われる。さらに補
正処理済みのテストチャート画像を画像出力部によって
プリントアウトし、画像読取部によってそのプリントア
ウトされた補正処理済テストチャートの表示画像を読み
取り、CPUによって画像出力部のレジスト調整判断が
行われる。そして読み取り結果にレジスト誤差があれ
ば、それは画像出力部における誤差と判断して、画像出
力部におけるレジスト調整が行われるものである。
【0010】しかしながら、かかる技術を余白均一化の
ために実際に適用しようとしても、ずれている方向は分
かるものの、実際にどれだけのずれ量が生じているかを
判断するのは極めて困難である。また、ずれ量検出にス
キャナなどの読み取り部が必要となり、その分プリント
装置が高価格化してしまうことになる。本発明は、以上
の問題点に鑑みてなされたもので、プリント媒体のサイ
ズにばらつきがあっても、プリント装置の構成の複雑化
や高価格化を生じることなく、適切な量、例えば均一な
余白をもってプリントを行うことができるようにするこ
とを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】そのために、本発明の第
1の形態では、プリントヘッドを用いてプリント媒体に
対し画像のプリントを行うプリント装置において、所定
方向における前記プリント媒体上の画像のプリント位置
を規定するために利用される、前記所定方向上のプリン
ト位置が異なる複数の部分を持つテストパターンを前記
プリントヘッドに形成させる手段と、該テストパターン
から選択した前記部分に対応する識別情報の入力を受容
する手段と、当該入力された識別情報に対応した前記部
分を形成したときのプリント位置情報に基づいて画像プ
リント時の前記プリント位置を規定する手段と、を具え
たことを特徴とする。
【0012】また、本発明の第2の形態では、プリント
ヘッドを用いてプリント媒体に対し画像のプリントを行
うプリント装置に対して画像データを供給するための画
像データ供給装置を具えたプリントシステムにおいて、
所定方向における前記プリント媒体上の画像のプリント
位置を規定するために利用される、前記所定方向上のプ
リント位置が異なる複数の部分を持つテストパターンを
前記プリント手段に形成させる手段と、該テストパター
ンから選択した前記部分に対応する識別情報の入力を受
容する手段と、当該入力された識別情報に対応した前記
部分を形成したときのプリント位置情報に基づいて画像
プリント時の前記プリント位置を規定する手段と、を具
えたことを特徴とする。
【0013】さらに、本発明の第3の形態では、プリン
トヘッドを用いてプリント媒体に対し画像のプリントを
行うプリント装置における画像のプリント位置を規定す
るためのプリント位置規定方法であって、所定方向にお
ける前記プリント媒体上の画像のプリント位置を規定す
るために利用される、前記所定方向上のプリント位置が
異なる複数の部分を持つテストパターンを前記プリント
手段に形成させる工程と、該テストパターンから選択し
た前記部分に対応する識別情報の入力を受容する工程
と、当該入力された識別情報に対応した前記部分を形成
したときのプリント位置情報に基づいて画像プリント時
の前記プリント位置を規定する工程と、を具えたことを
特徴とする。
【0014】以上において、前記プリントヘッドは前記
プリント媒体に対し相対的に走査される過程でプリント
を行うものであり、前記所定方向は前記走査の方向とす
ることができる。
【0015】ここで、前記テストパターン形成手段また
は工程では、前記走査方向に延在する帯状の部分を複
数、前記走査方向上および該方向と直交する方向上の位
置を所定量ずつずらして形成させるものとすることがで
きる。
【0016】また、前記複数の部分のそれぞれは前記識
別情報を伴って形成されるものとすることができる。
【0017】また、プリント位置規定手段または工程で
は、前記プリント位置情報に基づいて前記走査の方向に
おける前記プリントヘッドのプリント動作開始位置を規
定するものとすることができる。
【0018】以上の形態に係る本発明では、プリント媒
体上のプリント位置を少しずつずらして形成された複数
の部分を持つテストパターンをプリントし、これを目視
してプリントされた画像がプリント媒体の中心に位置す
るような部分を選び、その識別情報を入力することで、
次回からはその部分のプリント開始位置でプリントが行
われるようにすることにより、プリント媒体の幅のばら
つきによらず形成画像が中心に位置づけられ、左右の余
白を均一にすることができる。
【0019】また、本発明の第4の形態では、プリント
ヘッドを用いてプリント媒体に対し画像のプリントを行
うプリント装置において、所定方向における前記プリン
ト媒体の両端部の位置を検知する手段と、当該検知され
た両端部の位置から前記所定方向における前記プリント
媒体の幅を求め、該幅と前記所定方向にプリントされる
画像の形成範囲とから、前記プリント媒体の前記両端部
に設ける余白の量を演算する手段と、当該量の余白が前
記プリント媒体に設けられるよう、前記画像の前記所定
方向におけるプリント位置を規定する手段と、を具えた
ことを特徴とする。
【0020】また、本発明の第5の形態では、プリント
ヘッドを用いてプリント媒体に対し画像のプリントを行
うプリント装置に対して画像データを供給するための画
像データ供給装置を具えたプリントシステムにおいて、
前記プリント装置にセットされた前記プリント媒体の所
定方向における両端部の位置を検知する手段と、当該検
知された両端部の位置から前記所定方向における前記プ
リント媒体の幅を求め、該幅と前記所定方向にプリント
される画像の形成範囲とから、前記プリント媒体の前記
両端部に設ける余白の量を演算する手段と、当該量の余
白が前記プリント媒体に設けられるよう、前記画像の前
記所定方向におけるプリント位置を規定する手段と、を
具えたことを特徴とする。
【0021】また、本発明の第6の形態では、プリント
ヘッドを用いてプリント媒体に対し画像のプリントを行
うプリント装置における画像のプリント位置を規定する
ためのプリント位置規定方法であって、前記プリント装
置にセットされた前記プリント媒体の所定方向における
両端部の位置を検知する工程と、当該検知された両端部
の位置から前記所定方向における前記プリント媒体の幅
を求め、該幅と前記所定方向にプリントされる画像の形
成範囲とから、前記プリント媒体の前記両端部に設ける
余白の量を演算する工程と、当該量の余白が前記プリン
ト媒体に設けられるよう、前記画像の前記所定方向にお
けるプリント位置を規定する工程と、を具えたことを特
徴とする。
【0022】これら第4ないし第6の形態において、前
記プリントヘッドは前記プリント媒体に対し相対的に走
査される過程でプリントを行うものであり、前記所定方
向は前記走査の方向とすることができる。
【0023】ここで、前記検知手段または工程では、前
記プリントヘッドを搭載して前記所定方向に走査させる
部材上に設けられ、前記走査方向における前記プリント
媒体の両端部の位置を検知するものとすることができ
る。
【0024】また、前記検知手段または工程では、前記
プリント媒体と該プリント媒体を担持する部材との反射
光量の差から前記両端部の位置を検出する手段を用いる
ことができる。
【0025】さらに、前記演算手段または工程では、前
記幅から前記画像の形成範囲を減じた量の1/2を前記
両端部にそれぞれ設ける余白量として演算し、前記プリ
ント位置規定手段または工程では、前記プリント媒体の
一端部の位置情報に前記余白量を加算した値に基づいて
前記走査の方向における前記プリントヘッドのプリント
動作開始位置を規定するものとすることができる。
【0026】第4ないし第6の形態に係る本発明では、
プリント媒体の端部と幅とを検出し、例えばプリント開
始位置を、プリント画像幅とプリント媒体の幅との差の
半分だけ一端部から移動させた位置とすることにより、
プリント媒体の幅のばらつきによらず形成画像が中心に
位置づけられ、左右の余白を均一にすることができる。
【0027】さらに、以上において、前記プリントヘッ
ドは、前記プリント媒体に対してインクを吐出すること
によりプリントを行うインクジェットヘッドの形態を有
するものとすることができ、さらに前記インクジェット
ヘッドは、前記インクを吐出するために利用されるエネ
ルギとして、インクに膜沸騰を生じさせる熱エネルギを
発生する発熱素子を有するものとすることができる。
【0028】加えて、本発明は、プリントヘッドを用い
てプリント媒体に対し画像のプリントを行うプリント装
置に対して画像データを供給するための画像データ供給
装置を具えたプリントシステムに、上記第3または第6
の形態に係る方法を実行させるための制御プログラムに
存する。
【0029】なお、本明細書において、「プリント」
(「記録」という場合もある)とは、文字、図形等有意
の情報を形成する場合のみならず、有意無意を問わず、
また人間が視覚で知覚し得るように顕在化したものであ
るか否かを問わず、広くプリント媒体上に画像、模様、
パターン等を形成する場合、またはプリント媒体の加工
を行う場合を言うものとする。
【0030】また、「プリント装置」とは、プリントを
行う1つの完結した装置だけでなく、プリントを行う機
能を担う装置をも言うものとする。
【0031】また、「プリント媒体」とは、一般的なプ
リント装置で用いられる紙のみならず、広く、布、プラ
スチック・フィルム、金属板等、ガラス、セラミック
ス、木材、皮革等、インクを受容可能な物も言うものと
するが、以下では「用紙」または単に「紙」ともいうも
のとする。
【0032】さらに、「インク」(「液体」という場合
もある)とは、上記「プリント」の定義と同様広く解釈
されるべきものであり、プリント媒体上に付与されるこ
とによって、画像、模様、パターン等の形成、プリント
媒体の加工、或いはインクの処理(例えば、プリント媒
体に付与されるインク中の色材の凝固または不溶化)に
供される液体を言うものとする。
【0033】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の実
施形態を詳細に説明する。
【0034】(装置構成)図2は本発明の一実施形態に
よるインクジェットプリント装置の概略構成例を示すも
のである。
【0035】図示のインクジェットプリント装置におい
て、キャリッジ200は無端ベルト201に固定され、
かつガイドシャフト202に沿って移動可能になってい
る。無端ベルト201はプーリ203および204に巻
回され、プーリ203にはキャリッジ駆動モータ204
の駆動軸が連結されている。従って、キャリッジ200
は、モータ204の回転駆動に伴いガイドシャフト20
2に沿って往復方向(A方向)に主走査される。キャリ
ッジ200上には、複数のインク吐出口が配列されたプ
リントヘッド1およびインクを収納する容器としてのイ
ンクタンク205が搭載されている。
【0036】プリントヘッド1には、プリント媒体とし
ての用紙Pと対向する面に、用紙Pの搬送方向(副走査
方向)に配列された複数個のインク吐出口が形成されて
いる。プリントヘッド1には、複数個の吐出口のそれぞ
れに連通して液路が設けられ、それぞれの液路に対応し
て、インク吐出のために利用される熱エネルギを発生す
る電気熱変換体(発熱素子)が設けられている。電気熱
変換体は、駆動データに応じて電気信号パルスを印加さ
れることによって発熱し、これによりインクに膜沸騰を
生じさせ、その気泡の生成に伴って吐出口からインクを
吐出させる。複数の液路には、これらに共通に連通する
共通液室が設けられており、この共通液室に対してイン
クタンク205からインクが供給される。
【0037】なお、プリントヘッド1およびインクタン
ク205の組は、使用するインク色に対応した個数を設
けることができ、図示の例では4色(例えばブラック、
イエロー、マゼンタ、シアン)に対応して4組設けられ
ている。
【0038】また、図示の装置には、キャリッジの主走
査方向上の移動位置を検出するなどの目的でリニアエン
コーダ206が設けられている。リニアエンコーダ20
6の一方の構成要素としてはキャリッジ200の移動方
向に沿って設けられたリニアスケール207があり、こ
のリニアスケール207には1インチ(参考値。約2
5.4mm)当り600個などの密度で、等間隔にスリ
ットが形成されている。一方、キャリッジ200には、
リニアエンコーダ206の他方の構成要素として、例え
ば、発光部および受光センサを有するスリットの検出系
208および信号処理回路が設けられている。従って、
リニアエンコーダ206からは、キャリッジ200の移
動に伴って、インク吐出タイミングを規定するための吐
出タイミング信号およびキャリッジの位置情報が出力さ
れる。スリット検出毎にインクを吐出するよう構成され
ているのであれば、主走査方向に600dpi(ドット
/インチ)の解像度のプリントを実行することが可能と
なる。
【0039】プリント媒体としての記録紙Pは、キャリ
ッジ200のスキャン方向と直交する矢印B方向に間欠
的に搬送される。記録紙Pは搬送方向上流側の一対のロ
ーラユニット209および210と、下流側一対のロー
ラユニット211および212とにより支持され、一定
の張力を付与されてプリントヘッド1に対する平坦性を
確保した状態で搬送される。各ローラユニットに対する
駆動力は、図示しない用紙搬送モータから伝達される。
【0040】以上のような構成によって、キャリッジ2
00の移動に伴いプリントヘッド1の吐出口の配列幅に
対応した幅のプリントと用紙Pの搬送とを交互に繰り返
しながら、用紙P全体に対するプリントが行われる。
【0041】なお、キャリッジ200は、プリント開始
時またはプリント中に必要に応じてホームポジションで
停止する。このホームポジションには、各プリントヘッ
ド1の吐出口が設けられた面(吐出口面)をキャッピン
グするキャップ部材213が設けられ、このキャップ部
材213には吐出口から強制的にインクを吸引して吐出
口の目詰まり等を防止するための吸引回復手段(不図
示)が接続されている。
【0042】図3は、図2に示したインクジュットプリ
ント装置の制御系の構成例を示す。
【0043】CPU100は、画像データの供給源をな
すホスト装置H(コンピュータ,イメージリーダ,デジ
タルカメラ等の形態を可とする。)からプリント情報を
受け取ると、プリント装置各部の制御やデータ処理など
を実行する。ROM101には、CPU100が実行す
る各種処理手順に対応した処理プログラムやその他の固
定データが記憶され、RAM102はその処理手順実行
の際のワークエリアなどとして用いられる。
【0044】すなわち、CPU100は、ROM101
に記憶されている制御プログラムに基づき、ホスト装置
Hから受信したプリント情報をRAM102などの周辺
ユニットを用いて処理し、プリント装置でプリント動作
を実行するのに適したプリントデータに変換するなどの
処理を実行する。またCPU100は、上述した電気熱
変換体の駆動データすなわちプリントデータおよび駆動
制御信号をヘッドドライバ103に出力する。ヘッドド
ライバ103は、入力された駆動データに基づいてプリ
ントヘッド1の電気熱変換体を駆動する。
【0045】またCPU100は、キャリッジ200を
往復走査させるためのキャリッジ駆動モータ204およ
び記録用紙Pを搬送するための用紙搬送(PF)モータ
104を、それぞれモータドライバ105および106
を介して駆動制御する。また、ヘッドドライバ103に
は、リニアエンコーダ206から吐出タイミング信号お
よびキャリッジの位置情報が入力される。なお、図3に
おいて、6は後述する左右端の余白調整の第2例で使用
される紙端検知手段であり、CPU100による制御の
下、記録用紙Pの左右端を検出する。
【0046】(先後端の余白調整)図4は図2に示した
インクジェットプリント装置の記録用紙搬送系の構成例
を示し、図2の側方から見た模式図である。図におい
て、220はロール紙であり、プリント媒体である記録
用紙Pが、縦方向(図1のBの方向)に長くウェブ状に
製造されており、一方を芯221に巻き付けてある。2
23はカッターユニットであり、記録用紙Pを所定の長
さで切断することができる。224は当該切断動作を行
うカッター、225は切断片を収容する収容部である。
【0047】プリントに際しては、まず記録用紙Pの先
端部を切断し、記録用紙Pを所定量ロールの方向に巻き
戻す。PFモータ104はこの駆動源となるものであ
り、ステッピングモータを用いれば、駆動パルスに応じ
た量の回転をさせることができることから、正確な給送
が可能となる。
【0048】搬送方向上、カッターユニット223の配
設位置から、キャリッジ200に搭載されているプリン
トヘッド1によってプリント動作が開始される位置まで
の距離は分かっているので、記録用紙Pをその距離分巻
戻してプリントを開始すれば記録用紙P上の先端余白は
0mmとなる。また、5mm少ない量だけ巻き戻してプ
リントを行えば先端余白は5mmとなる。すなわち、こ
のように記録用紙Pを切断してからの巻き戻し量を、搬
送方向上カッターユニット223の配設位置とプリント
ヘッドによってプリント動作が開始される位置との距離
から、所望の先端余白量を減じた量とすることにより、
所望寸法の先端余白を設けることができるようになる。
【0049】また、プリントの終了後、プリントヘッド
がプリント動作を終了した位置が分かっているので、そ
の位置からカッターユニット223までの距離に所望の
後端余白分を加算した量だけ、記録用紙Pをカッターユ
ニット223の方向に給送する。記録用紙Pをカッター
ユニット223を用いて切断することにより、後端余白
を正確に設けることが可能となる。
【0050】通常、プリントサイズに応じて所望の用紙
サイズが選択される。そこで、選択された用紙サイズか
ら、先端余白と後端余白とを引いたサイズを、縦方向の
プリントサイズとして設定できる。特に、図4のように
ロール紙を用いるインクジュットプリント装置であれ
ば、先端余白と後端余白とを均一かつ所望の量とでき、
縦方向の用紙サイズに制限がなければ、所望通りのプリ
ントサイズかつ先後端余白サイズを持つプリントが実現
できる。
【0051】(左右端の余白調整の第1例)図5〜図7
を用いて左右端の余白調整の第1例を説明する。
【0052】当該第1例はユーザによる走査を許容する
マニュアル式の余白調整方式であり、図5はその際に行
われる処理手順の一例を示す。
【0053】例えばホスト装置H上で稼動するプリンタ
ドライバを介して余白調整モードが設定されると本手順
が起動し、ホスト装置Hより出力されたテストパターン
印刷命令をCPU100が受容するとプリント装置各部
を適宜制御しつつ、テストパターンをプリントする(ス
テップS1)。
【0054】図6はそのテストパターンのプリント態様
の一例であり、本例では記録用紙P上に帯状のパッチ3
01〜305を5本プリントする。パッチ301〜30
5はプリント範囲の横幅に等しい長さを持つ帯状のもの
で、識別情報として順に「1」、「2」、「3」、
「4」、「5」と番号が印刷される。また、各パッチは
横方向(主走査方向)におけるプリント開始位置が少し
ずつずらして形成される。このずらし量は、番号「3」
を付されたパッチ303が、記録用紙サイズが設計値通
りのものである場合に記録用紙の主走査方向(横方向)
の中心に位置するように、すなわちパッチ303につい
て左右の余白量が等しくなるように設定しておく。
【0055】番号「1」が付されたパッチ301につい
ては、記録用紙サイズが同一規格で許容される最大サイ
ズの場合に記録用紙の横方向の中心に位置するように、
記録用紙サイズのプラス側公差の1/2だけ、プリント
開始位置をパッチ303の左にずらしてプリントする。
また、番号「2」が付されたパッチ302については、
プリント開始位置を記録用紙サイズのプラス側公差の1
/4だけパッチ303の左にずらしてプリントする。
【0056】番号「4」が付されたパッチ304につい
ては、プリント開始位置を記録用紙サイズのプラス側公
差の1/4だけパッチ303の右にずらしてプリントす
る。さらに番号「5」が付されたパッチ305について
は、記録用紙サイズが同一規格で許容される最小サイズ
の場合に記録用紙の横方向の中心に位置するように、記
録用紙サイズのプラス側公差の1/2だけ、プリント開
始位置をパッチ303の右にずらしてプリントする。
【0057】また、各パッチの縦方向(副走査方向)の
形成位置は、各パッチが重なることでユーザ見にくくな
らないように、所定量の間隔を置くことができ、パッチ
の縦方向のサイズ分だけ間隔を置くこともできる。
【0058】図7は、記録用紙サイズがばらついたとき
のテストパターンのプリント状態を説明するための図で
ある。
【0059】図中(a)は、記録用紙の横方向サイズが
公差309内の最小の場合であり、パッチ305の形成
時に規定した位置でプリントを行うと、左右の余白がち
ょうど等しくなる。また、図中(b)は、記録用紙の横
方向サイズが公差0の場合であり、パッチ303の形成
時に規定した位置でプリントを行うと、左右の余白がち
ょうど等しくなる。さらに図中(c)は、記録用紙の横
方向サイズが公差309内最大の場合であり、パッチ3
01の形成時に規定した位置でプリントを行うと、左右
の余白がちょうど等しくなる。
【0060】再び図5を参照するに、ユーザは上記のよ
うにしてプリントされたテストパターンを目視し、主走
査方向(横方向)の中心に位置しているパッチを選び、
その番号をプリンタドライバの操作画面を介してホスト
装置Hに入力する(ステップS2)。
【0061】さらに、ステップS2で入力された番号に
対応するパッチを形成したときの主走査方向上のプリン
ト開始値を記憶し、以降のプリント動作に際しては、当
該プリント開始位置情報に基づいてプリント装置でのプ
リント開始位置が規定されるようにすることにより、左
右余白の調整が行われる(ステップS3)。
【0062】以上のように、主走査方向上のプリント開
始位置を少しずつずらしたパッチ群からなるテストパタ
ーンをプリントし、適切なパッチを見出してその番号を
選択することにより適切なプリント開始位置情報を設定
し、その情報に基づいてプリント動作を行うようにした
ことにより、記録用紙サイズが公差内でばらついても、
左右均等な余白を得ることができる。
【0063】ここで、プリント媒体としてロール紙形態
の記録用紙が使用される場合には、1つのロール紙にお
いては横方向のサイズはほぼ一定であるので、上記余白
調整処理はロール紙の交換時、または環境条件の変化を
考慮して適時、行えばよい。また、カットシート形態の
記録用紙が使用される場合には、所定枚数を単位とする
1パック内においては横方向のサイズはほぼ一定である
と考えられるので、上記余白調整処理は新たなパックを
開封して記録装置にセットしたとき、または環境条件の
変化を考慮して適時、行えばよい。
【0064】本例によれば、簡単なテストパターンをプ
リントすることで、適切な余白の設定を行うことができ
る。例えば左右の余白を均等化して、プリント画像がプ
リント媒体の中心に位置するようにすることができるの
で、プリントの一層の高品位化を達成できる。
【0065】なお、上述ではテストパターンを構成する
帯状のパッチの数を5本としたが、ユーザによる目視選
択を容易とするものであればその他の本数とすることも
できる。また、各パッチのサイズや副走査方向の相対的
形成位置についても、ユーザによる目視選択を容易とす
る観点から、上述に限られない。例えば、パッチの横方
向の長さ(幅)については、使用するプリント媒体の幅
に応じて操作者が余白の状態を容易に認識できるような
長さとすればよい。また、同じ観点から、各パッチの形
状、色、形態(例えば「ベタ」プリントか網状かなど)
についても適宜定め得るものである。例えば、主走査方
向のプリント範囲ないし左右の余白量を容易に認識し得
るのであれば、各パッチは主走査方向にほぼ連続する上
述のような帯状のものでなくてもよく、断続パターンな
どを採用することもできる。
【0066】加えて、ユーザによる選択に応じたプリン
ト開始位置の設定は、上述のようにホスト装置側のプリ
ンタドライバを介してプリント装置側に対して行われる
ものでも、あるいはプリント装置に対して直接行われる
ものでもよい。また、設定されたプリント開始位置情報
に基づいて、プリント動作に際しプリント装置が画像デ
ータのプリント開始位置を調整するものとするほか、プ
リント装置がそのような調整を行うものでなくても、ホ
スト装置Hが送信する画像データの前後に空白データを
適切に付加し、プリント装置がその空白データを含む画
像データに対するプリント動作を行うことで、プリント
結果として左右余白調整がなされたプリント物が得られ
るようにしてもよい。
【0067】(左右端の余白調整の第2例)図8〜図1
1を用いて左右端の余白調整の第2例を説明する。
【0068】当該第2例は、紙端検知手段を設け、記録
用紙サイズが公差内でばらついても余白が自動的に左右
均一になるように調整を行う方式である。
【0069】図8は、図2のキャリッジ200を記録用
紙側から見た図である。ガイドシャフト202に沿って
往復方向(A方向)にスキャン走査されるキャリッジ2
00には、シアン、マゼンタ、イエローおよびブラック
の4色分に対応してプリントヘッド1−1,1−2,1
−3および1−4が並置されている。各プリントヘッド
上には、複数のインク吐出口5がキャリッジ200の主
走査方向(図中のA方向)と直交する方向に配列されて
いる。6はキャリッジ200に搭載した紙端検知手段で
あり、投光素子7と受光手段8とから構成されている。
【0070】図9は、図8の紙端検知手段を側方(図中
のD方向)から見た図であり、記録用紙が下にある状態
で描いてある。図中、10はプラテンであり、記録用紙
Pの下側に設置され、記録用紙Pの被記録面を規制して
いる。投光素子7は記録用紙Pに光軸が垂直になるよう
に設置されている。投光素子7は、可視光、赤外線、紫
外線などの光を放射できるものであればよく、コストの
低廉な可視光を放射する発光ダイオード(LED)など
を使うことができる。また、赤外線を発光するIRED
などを用いてもよい。これらの素子は、投光素子のパッ
ケージの一部をドーム状にすることにより、記録用紙P
への照射効率を向上することができる。
【0071】投光素子7の横には受光手段8が設けられ
る。受光手段8は光学レンズ8Aとセンサ9とから構成
されており、投光素子7より投光され、記録用紙Pで反
射された光線を受光レンズ8Aで受けて集光し、センサ
9で受光する。反射光は光学レンズ8によって集光され
るので、センサ9の視界は狭くなるようにしておく。す
なわち投光素子7はセンサ9の視界より広い範囲を照射
している。センサ9は、SPD(シリコンフォトダイオ
ード)やPSD(半導体位置検出素子)などの、光,赤
外光センサと、不図示のアンプなどで構成されている。
投光素子7と受光手段8とは、記録用紙の側縁と平行に
なるように並置しておく。
【0072】図10は、図8の紙端検知手段6を同図中
のE方向より見た図である。プラテン10の表面は黒く
(すなわち光の反射率を低く)しておく。その上を紙端
検知手段6を搭載したキャリッジ200を主走査方向に
スキャンさせる。紙端検知手段6がプラテン上に位置す
るときには受光手段8の受光した信号のレベルは低い
が、記録用紙P上に来ると、相対的に反射率が高いので
受光信号のレベルが高くなる。
【0073】従って、投光素子7をオンとして投光させ
ながら、キャリッジ200を右から左方向にスキャンす
れば、受光手段8が受ける信号は、受光手段8の視界に
プラテン100が入っていれば信号レベルは低く、記録
用紙Pが入ってくれば信号が高くなる。さらにそのまま
キャリッジ200の主走査を続けていくと、受光手段8
は記録用紙P上からプラテン10上にくることになり、
この時点で信号レベルが低くなる。このように、キャリ
ッジスキャンの過程で受光信号レベルが高くなった時点
が記録用紙Pの右端に至った時点、信号レベルが低くな
った時点が記録用紙Pの左端に至った時点であると認識
できることになる。キャリッジ200の位置はリニアス
ケール207とその検出系208により明確であり、か
つキャリッジ200と紙端検知手段6との位置関係は定
まっているので、紙端検知手段6により、記録用紙Pの
左端および右端の位置が分かることになる。
【0074】ここで、記録用紙Pの左端の位置をLP、
右端の位置をRPとし、記録用紙Pの横幅をWHとする
と、 WH=LP−RP である。この式により、記録用紙pの左右両端位置が分
かれば記録用紙Pの横方向サイズも明確になるのであ
る。
【0075】図11は本例に係る自動余白調整モードの
動作を説明するためのフローチャートである。
【0076】上記第1例と同様、例えばホスト装置H上
で稼動するプリンタドライバを介して余白調整モードが
設定されると本手順が起動し、ステップS4にて上述の
ようにキャリッジ200を主走査させることにより記録
用紙Pの左右両端位置を測定して記録用紙Pの幅を算出
する。次に、ステップS5にて、プリント開始位置を算
出して余白調整が行われるようにする。このようにプリ
ント開始位置が決まれば、以降のプリント動作に際して
は当該プリント開始位置情報に基づいてプリント開始位
置を規定する。
【0077】ここで、記録用紙Pの幅は、製造誤差や湿
度などの環境条件により伸縮しても、プリント幅は一定
にすることが望ましいので、記録用紙の横幅のばらつき
は余白量で補正することができる。
【0078】印刷開始位置の計算方法は、余白幅をW
W、主走査方向のプリント幅をWPとすると、 WW=(WH−WP)/2 であるので、印刷開始値を、STPとするとこれは次の
式にて求められる。 STP=RP+WW 例えば、記録用紙サイズをA4(縦置き)とすると、こ
の記録用紙の横方向サイズは規格で210mmであり、
左右の余白をそれぞれ3mmとすると、プリントサイズ
は204mmとなる。ここで、 RP=100mm、LP=308mm であったとすると、記録用紙の実際の横幅は 308−100=208mm であるので、 余白:(208−204)/2=2mm プリント開始値: 100+2=102mm とする。すなわち、この例では、規格通りであれば横幅
210mmである記録用紙が、実際には横幅208mm
であった場合、プリント開始位置を102mmとしてプ
リントを開始すれば2mmずつの均等な余白が記録用紙
の左右両端に設けられることになる。
【0079】本例によれば、上記第1例のようなテスト
パターンをプリントしなくても、適切な余白の設定を行
うことができる。例えば左右の余白を均等化して、プリ
ント画像がプリント媒体の中心に位置するようにするこ
とができるので、プリントの一層の高品位化を達成でき
る。すなわち、画像出力手段たるプリント装置における
プリント開始位置のレジスト調整(画像書込位置の調
整)が自動的に行われるので、プリントアウトに際して
簡単かつ正確な余白調整を実現することができる。
【0080】なお、上述のような演算ないしこれに応じ
たプリント開始位置の設定は、プリント装置自らが行う
ものでも、あるいは紙端検知手段6による検知結果をホ
スト装置Hに伝達することで、ホスト装置側で行うもの
でもよい。また、演算により取得ないし設定したプリン
ト開始位置情報に基づいて、プリント動作に際しプリン
ト装置が画像データのプリント開始位置を調整するもの
とするほか、プリント装置がそのような調整を行うもの
でなくても、ホスト装置Hが送信する画像データの前後
に空白データを適切に付加し、プリント装置がその空白
データを含む画像データに対するプリント動作を行うこ
とで、プリント結果として左右余白調整がなされたプリ
ント物が得られるようにしてもよい。
【0081】(その他)なお、以上説明した実施形態で
は、記録ヘッドからインクをプリント媒体に吐出して画
像を形成するインクジェット方式のプリント装置に本発
明を適用した場合について述べたが、本発明はその構成
に限定されるものではない。プリントヘッドとプリント
媒体とを相対的に移動させて、プリントを行うものであ
れば、サーマル式、熱転写印刷装置など、方式を問わず
いずれのプリント装置についても有効である。
【0082】しかし特にインクジェット記録方式を用い
る場合には、その中でも、インク吐出を行わせるために
利用されるエネルギとして熱エネルギを発生する手段
(例えば電気熱変換体やレーザ光等)を備え、前記熱エ
ネルギによりインクの状態変化を生起させる方式の記録
ヘッド、記録装置において優れた効果をもたらすもので
ある。かかる方式によれば記録の高密度化,高精細化が
達成できるからである。
【0083】その代表的な構成や原理については、例え
ば、米国特許第4723129号明細書,同第4740
796号明細書に開示されている基本的な原理を用いて
行うものが好ましい。この方式は所謂オンデマンド型,
コンティニュアス型のいずれにも適用可能であるが、特
に、オンデマンド型の場合には、液体(インク)が保持
されているシートや液路に対応して配置されている電気
熱変換体に、記録情報に対応していて核沸騰を越える急
速な温度上昇を与える少なくとも1つの駆動信号を印加
することによって、電気熱変換体に熱エネルギを発生せ
しめ、記録ヘッドの熱作用面に膜沸騰を生じさせて、結
果的にこの駆動信号に一対一で対応した液体(インク)
内の気泡を形成できるので有効である。この気泡の成
長,収縮により吐出用開口を介して液体(インク)を吐
出させて、少なくとも1つの滴を形成する。この駆動信
号をパルス形状とすると、即時適切に気泡の成長収縮が
行われるので、特に応答性に優れた液体(インク)の吐
出が達成でき、より好ましい。このパルス形状の駆動信
号としては、米国特許第4463359号明細書,同第
4345262号明細書に記載されているようなものが
適している。なお、上記熱作用面の温度上昇率に関する
発明の米国特許第4313124号明細書に記載されて
いる条件を採用すると、さらに優れた記録を行うことが
できる。
【0084】記録ヘッドの構成としては、上述の各明細
書に開示されているような吐出口,液路,電気熱変換体
の組合せ構成(直線状液流路または直角液流路)の他に
熱作用部が屈曲する領域に配置されている構成を開示す
る米国特許第4558333号明細書,米国特許第44
59600号明細書を用いた構成も本発明に含まれるも
のである。加えて、複数の電気熱変換体に対して、共通
するスリットを電気熱変換体の吐出部とする構成を開示
する特開昭59−123670号公報や熱エネルギの圧
力波を吸収する開孔を吐出部に対応させる構成を開示す
る特開昭59−138461号公報に基づいた構成とし
ても本発明の効果は有効である。すなわち、記録ヘッド
の形態がどのようなものであっても、本発明によれば記
録を確実に効率よく行うことができるようになるからで
ある。
【0085】さらに、記録装置が記録できる記録媒体の
最大幅に対応した長さを有するフルラインタイプの記録
ヘッドに対しても本発明は有効に適用できる。そのよう
な記録ヘッドとしては、複数記録ヘッドの組合せによっ
てその長さを満たす構成や、一体的に形成された1個の
記録ヘッドとしての構成のいずれでもよいが、プリント
媒体の幅のばらつきに対応して適切な量の余白が設けら
れるよう、使用する吐出口の範囲を定めればよい。
【0086】加えて、上例のようなシリアルタイプのも
のでも、装置本体に固定された記録ヘッド、あるいは装
置本体に装着されることで装置本体との電気的な接続や
装置本体からのインクの供給が可能になる交換自在のチ
ップタイプの記録ヘッド、あるいは記録ヘッド自体に一
体的にインクタンクが設けられたカートリッジタイプの
記録ヘッドを用いた場合にも本発明は有効である。
【0087】また、本発明の記録装置の構成として、記
録ヘッドの吐出回復手段、予備的な補助手段等を付加す
ることは本発明の効果を一層安定できるので、好ましい
ものである。これらを具体的に挙げれば、記録ヘッドに
対してのキャッピング手段、クリーニング手段、加圧或
は吸引手段、電気熱変換体或はこれとは別の加熱素子或
はこれらの組合せを用いて加熱を行う予備加熱手段、記
録とは別の吐出を行う予備吐出手段を挙げることができ
る。
【0088】また、搭載される記録ヘッドの種類ないし
個数についても、例えば単色のインクに対応して1個の
みが設けられたものの他、記録色や濃度を異にする複数
のインクに対応して複数個数設けられるものであっても
よい。すなわち、例えば記録装置の記録モードとしては
黒色等の主流色のみの記録モードだけではなく、記録ヘ
ッドを一体的に構成するか複数個の組合せによるかいず
れでもよいが、異なる色の複色カラー、または混色によ
るフルカラーの各記録モードの少なくとも一つを備えた
装置にも本発明は極めて有効である。
【0089】さらに加えて、以上説明した本発明の実施
形態においては、インクを液体として説明しているが、
室温やそれ以下で固化するインクであって、室温で軟化
もしくは液化するものを用いてもよく、あるいはインク
ジェット方式ではインク自体を30℃以上70℃以下の
範囲内で温度調整を行ってインクの粘性を安定吐出範囲
にあるように温度制御するものが一般的であるから、使
用記録信号付与時にインクが液状をなすものを用いても
よい。加えて、熱エネルギによる昇温を、インクの固形
状態から液体状態への状態変化のエネルギとして使用せ
しめることで積極的に防止するため、またはインクの蒸
発を防止するため、放置状態で固化し加熱によって液化
するインクを用いてもよい。いずれにしても熱エネルギ
の記録信号に応じた付与によってインクが液化し、液状
インクが吐出されるものや、記録媒体に到達する時点で
はすでに固化し始めるもの等のような、熱エネルギの付
与によって初めて液化する性質のインクを使用する場合
も本発明は適用可能である。このような場合のインク
は、特開昭54−56847号公報あるいは特開昭60
−71260号公報に記載されるような、多孔質シート
凹部または貫通孔に液状または固形物として保持された
状態で、電気熱変換体に対して対向するような形態とし
てもよい。本発明においては、上述した各インクに対し
て最も有効なものは、上述した膜沸騰方式を実行するも
のである。
【0090】さらに加えて、本発明インクジェット記録
装置の形態としては、コンピュータ等の情報処理機器の
画像出力端末として用いられるものの他、リーダ等と組
合せた複写装置、さらには送受信機能を有するファクシ
ミリ装置の形態を採るもの等であってもよい。
【0091】また、上述の実施形態ではホスト装置H側
のプリンタドライバは画像データをプリント装置に供給
するものであるが、左右余白調整の第1例におけるテス
トパターンのデータはプリント装置側が具えるもので
も、ホスト装置Hが供給するものでもよい。
【0092】上述実施形態の機能を実現するソフトウェ
アまたはプリンタドライバのプログラムコードを、プリ
ント装置を含む様々なデバイスが接続された機械または
システム内のコンピュータに供給し、機械またはシステ
ムのコンピュータに格納されたプログラムコードによっ
て様々なデバイスを作動させることにより上述実施形態
の機能を実現するようにしたプリントシステムも、本発
明の範囲に含まれる。
【0093】この場合、プログラムコード自体が本発明
の新規な機能を実現することになり、そのプログラムコ
ード自体、および記憶媒体などプログラムコードをコン
ピュータに供給する手段も、本発明の範囲に含まれる。
【0094】プログラムコードを供給するための記憶媒
体としては、例えば、フロッピー(登録商標)ディス
ク、ハードディスク、光ディスク、光磁気ディスク、C
D−ROM、CD−R、磁気テープ、不揮発性のメモリ
カード、ROMなどを用いることができる。
【0095】また、コンピュータが読み出したプログラ
ムコードを実行することにより、前述した実施形態の機
能が実現されるだけでなく、そのプログラムコードの指
示に基づき、コンピュータ上で稼動しているOSなどが
実際の処理の一部または全部を行い、その処理によって
本実施形態の機能が実現される場合も含まれる。
【0096】さらに、記憶媒体から読み出されたプログ
ラムコードが、コンピュータに挿入された機能拡張ボー
ドやコンピュータに接続された機能拡張ユニットに備わ
るメモリに書き込まれた後、そのプログラムコードの指
示に基づき、その機能拡張ボードや機能拡張ユニットに
備わるCPUなどが実際の処理の一部または全部を行
い、その処理によって本実施形態の機能が実現される場
合も含まれる。
【0097】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
プリント媒体のサイズにばらつきがあっても、プリント
装置の構成の複雑化や高価格化を生じることなく、適切
な余白をもってプリントを行うことができるようにな
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a)、(b)および(c)は、プリント媒体
の幅のばらつきに起因して生じるプリント媒体の左右余
白間の差を説明するための説明図である。
【図2】本発明の一実施形態によるインクジェットプリ
ント装置の概略構成例を示す斜視図である。
【図3】図2に示したインクジュットプリント装置の制
御系の構成例を示すブロック図である。
【図4】図2に示したインクジェットプリント装置の記
録用紙搬送系の構成例を示す模式的側面図である。
【図5】プリント媒体における左右端の余白調整の第1
例を実施する際に行われる処理手順の一例を示すフロー
チャートである。
【図6】プリント媒体における左右端の余白調整の第1
例を実施する際にプリントされるテストパターンのプリ
ント態様の一例を示す説明図である。
【図7】(a)、(b)および(c)は、プリント媒体
の幅のばらつきに対する図6のテストパターンのプリン
ト状態を説明するための図である。
【図8】プリント媒体における左右端の余白調整の第2
例において用いられる紙端検知手段を説明するために、
図2のキャリッジを記録用紙側から示した図である。
【図9】図8の紙端検知手段を同図中のD方向より示す
図である。
【図10】図8の紙端検知手段を同図中のE方向より示
す図である。
【図11】プリント媒体における左右端の余白調整の第
2例を実施する際に行われる処理手順の一例を示すフロ
ーチャートである。
【符号の説明】
1,1−1,1−2,1−3,1−4 プリントヘッド 5 インク吐出口 6 紙端検知手段 7 投光素子 8 受光手段 10 プラテン 100 CPU 101 ROM 102 RAM 104 用紙搬送(PF)モータ 204 キャリッジ駆動モータ 200 キャリッジ 206 リニアエンコーダ 209,210,211,212 ローラユニット 300 形成画像 301〜305 テストパターンのパッチ 306 プリント媒体左端余白 307 プリント範囲(形成画像の幅) 308 プリント媒体右端余白 309 プリント媒体の横方向サイズ公差 H ホスト装置 P プリント媒体(記録用紙)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 2C056 EB13 EB27 EB36 EC07 EC11 EC77 FA03 FA10 HA29 2C061 AP03 AP04 AQ05 AR01 AS02 AS05 KK04 KK26 MM24 MM28 2C087 AA03 AA09 AB05 AC02 AC07 BA03 BA07 BD10 CA04 CA10 2C187 AC02 AC08 AD03 5B021 AA05 AA19 GG03 KK02 NN23

Claims (27)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 プリントヘッドを用いてプリント媒体に
    対し画像のプリントを行うプリント装置において、 所定方向における前記プリント媒体上の画像のプリント
    位置を規定するために利用される、前記所定方向上のプ
    リント位置が異なる複数の部分を持つテストパターンを
    前記プリントヘッドに形成させる手段と、 該テストパターンから選択した前記部分に対応する識別
    情報の入力を受容する手段と、 当該入力された識別情報に対応した前記部分を形成した
    ときのプリント位置情報に基づいて画像プリント時の前
    記プリント位置を規定する手段と、を具えたことを特徴
    とするプリント装置。
  2. 【請求項2】 前記プリントヘッドは前記プリント媒体
    に対し相対的に走査される過程でプリントを行うもので
    あり、前記所定方向は前記走査の方向であることを特徴
    とする請求項1に記載のプリント装置。
  3. 【請求項3】 前記テストパターン形成手段は、前記走
    査方向に延在する帯状の部分を複数、前記走査方向上お
    よび該方向と直交する方向上の位置を所定量ずつずらし
    て形成させることを特徴とする請求項2に記載のプリン
    ト装置。
  4. 【請求項4】 前記複数の部分のそれぞれは前記識別情
    報を伴って形成されることを特徴とする請求項1ないし
    3のいずれかに記載のプリント装置。
  5. 【請求項5】 前記プリント位置規定手段は、前記プリ
    ント位置情報に基づいて前記走査の方向における前記プ
    リントヘッドのプリント動作開始位置を規定することを
    特徴とする請求項2ないし4のいずれかに記載のプリン
    ト装置。
  6. 【請求項6】 プリントヘッドを用いてプリント媒体に
    対し画像のプリントを行うプリント装置において、 所定方向における前記プリント媒体の両端部の位置を検
    知する手段と、 当該検知された両端部の位置から前記所定方向における
    前記プリント媒体の幅を求め、該幅と前記所定方向にプ
    リントされる画像の形成範囲とから、前記プリント媒体
    の前記両端部に設ける余白の量を演算する手段と、 当該量の余白が前記プリント媒体に設けられるよう、前
    記画像の前記所定方向におけるプリント位置を規定する
    手段と、を具えたことを特徴とするプリント装置。
  7. 【請求項7】 前記プリントヘッドは前記プリント媒体
    に対し相対的に走査される過程でプリントを行うもので
    あり、前記所定方向は前記走査の方向であることを特徴
    とする請求項6に記載のプリント装置。
  8. 【請求項8】 前記検知手段は、前記プリントヘッドを
    搭載して前記所定方向に走査させる部材上に設けられ、
    前記走査方向における前記プリント媒体の両端部の位置
    を検知することを特徴とする請求項7に記載のプリント
    装置。
  9. 【請求項9】 前記検知手段は、前記プリント媒体と該
    プリント媒体を担持する部材との反射光量の差から前記
    両端部の位置を検出する手段を有することを特徴とする
    請求項6ないし8のいずれかに記載のプリント装置。
  10. 【請求項10】 前記演算手段は、前記幅から前記画像
    の形成範囲を減じた量の1/2を前記両端部にそれぞれ
    設ける余白量として演算し、前記プリント位置規定手段
    は、前記プリント媒体の一端部の位置情報に前記余白量
    を加算した値に基づいて前記走査の方向における前記プ
    リントヘッドのプリント動作開始位置を規定することを
    特徴とする請求項7ないし9のいずれかに記載のプリン
    ト装置。
  11. 【請求項11】 前記プリントヘッドは、前記プリント
    媒体に対してインクを吐出することによりプリントを行
    うインクジェットヘッドの形態を有することを特徴とす
    る請求項1ないし10のいずれかに記載のプリント装
    置。
  12. 【請求項12】 前記インクジェットヘッドは、前記イ
    ンクを吐出するために利用されるエネルギとして、イン
    クに膜沸騰を生じさせる熱エネルギを発生する発熱素子
    を有することを特徴とする請求項11に記載のプリント
    装置。
  13. 【請求項13】 プリントヘッドを用いてプリント媒体
    に対し画像のプリントを行うプリント装置に対して画像
    データを供給するための画像データ供給装置を具えたプ
    リントシステムにおいて、 所定方向における前記プリント媒体上の画像のプリント
    位置を規定するために利用される、前記所定方向上のプ
    リント位置が異なる複数の部分を持つテストパターンを
    前記プリント手段に形成させる手段と、 該テストパターンから選択した前記部分に対応する識別
    情報の入力を受容する手段と、 当該入力された識別情報に対応した前記部分を形成した
    ときのプリント位置情報に基づいて画像プリント時の前
    記プリント位置を規定する手段と、を具えたことを特徴
    とするプリントシステム。
  14. 【請求項14】 前記プリントヘッドは前記プリント媒
    体に対し相対的に走査される過程でプリントを行うもの
    であり、前記所定方向は前記走査の方向であることを特
    徴とする請求項13に記載のプリントシステム。
  15. 【請求項15】 前記テストパターン形成手段は、前記
    走査方向に延在する帯状の部分を複数、前記走査方向上
    および該方向と直交する方向上の位置を所定量ずつずら
    して形成させることを特徴とする請求項14に記載のプ
    リントシステム。
  16. 【請求項16】 前記複数の部分のそれぞれは前記識別
    情報を伴って形成されることを特徴とする請求項13な
    いし15のいずれかに記載のプリントシステム。
  17. 【請求項17】 前記プリント位置規定手段は、前記プ
    リント位置情報に基づいて前記走査の方向における前記
    プリントヘッドのプリント動作開始位置を規定すること
    を特徴とする請求項14ないし16のいずれかに記載の
    プリントシステム。
  18. 【請求項18】 プリントヘッドを用いてプリント媒体
    に対し画像のプリントを行うプリント装置に対して画像
    データを供給するための画像データ供給装置を具えたプ
    リントシステムにおいて、 前記プリント装置にセットされた前記プリント媒体の所
    定方向における両端部の位置を検知する手段と、 当該検知された両端部の位置から前記所定方向における
    前記プリント媒体の幅を求め、該幅と前記所定方向にプ
    リントされる画像の形成範囲とから、前記プリント媒体
    の前記両端部に設ける余白の量を演算する手段と、 当該量の余白が前記プリント媒体に設けられるよう、前
    記画像の前記所定方向におけるプリント位置を規定する
    手段と、を具えたことを特徴とするプリントシステム。
  19. 【請求項19】 前記プリントヘッドは前記プリント媒
    体に対し相対的に走査される過程でプリントを行うもの
    であり、前記所定方向は前記走査の方向であることを特
    徴とする請求項18に記載のプリントシステム。
  20. 【請求項20】 前記検知手段は、前記プリントヘッド
    を搭載して前記所定方向に走査させる部材上に設けら
    れ、前記走査方向における前記プリント媒体の両端部の
    位置を検知することを特徴とする請求項19に記載のプ
    リントシステム。
  21. 【請求項21】 前記検知手段は、前記プリント媒体と
    該プリント媒体を担持する部材との反射光量の差から前
    記両端部の位置を検出する手段を有することを特徴とす
    る請求項18ないし20のいずれかに記載のプリントシ
    ステム。
  22. 【請求項22】 前記演算手段は、前記幅から前記画像
    の形成範囲を減じた量の1/2を前記両端部にそれぞれ
    設ける余白量として演算し、前記プリント位置規定手段
    は、前記プリント媒体の一端部の位置情報に前記余白量
    を加算した値に基づいて前記走査の方向における前記プ
    リントヘッドのプリント動作開始位置を規定することを
    特徴とする請求項19ないし21のいずれかに記載のプ
    リントシステム。
  23. 【請求項23】 前記プリントヘッドは、前記プリント
    媒体に対してインクを吐出することによりプリントを行
    うインクジェットヘッドの形態を有することを特徴とす
    る請求項13ないし22のいずれかに記載のプリントシ
    ステム。
  24. 【請求項24】 前記インクジェットヘッドは、前記イ
    ンクを吐出するために利用されるエネルギとして、イン
    クに膜沸騰を生じさせる熱エネルギを発生する発熱素子
    を有することを特徴とする請求項23に記載のプリント
    システム。
  25. 【請求項25】 プリントヘッドを用いてプリント媒体
    に対し画像のプリントを行うプリント装置における画像
    のプリント位置を規定するためのプリント位置規定方法
    であって、 所定方向における前記プリント媒体上の画像のプリント
    位置を規定するために利用される、前記所定方向上のプ
    リント位置が異なる複数の部分を持つテストパターンを
    前記プリント手段に形成させる工程と、 該テストパターンから選択した前記部分に対応する識別
    情報の入力を受容する工程と、 当該入力された識別情報に対応した前記部分を形成した
    ときのプリント位置情報に基づいて画像プリント時の前
    記プリント位置を規定する工程と、を具えたことを特徴
    とするプリント位置規定方法。
  26. 【請求項26】 プリントヘッドを用いてプリント媒体
    に対し画像のプリントを行うプリント装置における画像
    のプリント位置を規定するためのプリント位置規定方法
    であって、 前記プリント装置にセットされた前記プリント媒体の所
    定方向における両端部の位置を検知する工程と、 当該検知された両端部の位置から前記所定方向における
    前記プリント媒体の幅を求め、該幅と前記所定方向にプ
    リントされる画像の形成範囲とから、前記プリント媒体
    の前記両端部に設ける余白の量を演算する工程と、 当該量の余白が前記プリント媒体に設けられるよう、前
    記画像の前記所定方向におけるプリント位置を規定する
    工程と、を具えたことを特徴とするプリント位置規定方
    法。
  27. 【請求項27】 プリントヘッドを用いてプリント媒体
    に対し画像のプリントを行うプリント装置に対して画像
    データを供給するための画像データ供給装置を具えたプ
    リントシステムに、請求項25または26に記載の方法
    を実行させるための制御プログラム。
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