JP2002131417A - 障害物検知装置 - Google Patents

障害物検知装置

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JP2002131417A
JP2002131417A JP2000325957A JP2000325957A JP2002131417A JP 2002131417 A JP2002131417 A JP 2002131417A JP 2000325957 A JP2000325957 A JP 2000325957A JP 2000325957 A JP2000325957 A JP 2000325957A JP 2002131417 A JP2002131417 A JP 2002131417A
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obstacle
ultrasonic
ultrasonic sensor
distance
reflected wave
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JP2000325957A
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English (en)
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Masahiro Nakazono
昌弘 中園
Hajime Sasaki
肇 佐々木
Yuji Nakagawa
裕司 中川
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Panasonic Electric Works Co Ltd
Original Assignee
Matsushita Electric Works Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 周囲温度の変化による超音波の音速変化を補
正して高精度に障害物の位置検知を行うことができる障
害物検知装置を提供すること。 【解決手段】 超音波送信手段1(第1の超音波センサ
部)と、超音波の反射波を受信する超音波受信手段3
(第3の超音波センサ部)とを有する超音波センサSa
と、この超音波センサSaに対しセンサ間距離dで配置
されて超音波受信手段2(第2の超音波センサ部)を有
する超音波センサSbとを具備して、超音波センサSb
では、直接波受信時刻td及び反射波受信時刻tbを検
出して、センサ間距離dと直接波受信時刻tdとにより
超音波の音速値cを演算し、求めた音速値cと反射波受
信時刻tbとにより障害物Pとの距離を演算し、さらに
超音波センサSaと超音波センサSbの両者の反射波受
信時刻ta,tbの時間差及び遅速比較の結果と直接波
受信時刻tdとにより障害物Pの方向を演算するように
したことを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、車両等に設置され
て、超音波により車両周辺の障害物を検知して、主に駐
車や出庫の際の障害物への衝突を未然に防止する障害物
検知装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】一般に、超音波を用いた障害物検知装置
では、超音波を送信し、その超音波の障害物Pからの反
射波を受信するまでの伝搬時間を測定することで、障害
物Pまでの距離を計算している。
【0003】ところが超音波の伝搬速度つまり音速値c
は周囲温度等による環境の状態の影響を受け変化する。
空気中の音速値c[m/s]は周囲温度T[℃]に対して
次式の関係があり、温度により音速値cが異なることが
わかる。
【0004】 c[m/s]=331.5[m/s]+0.61×T[℃] (1) ここで、ある温度での音速値c(例えば20℃での音速
値)を用いて常に距離演算を行うと実際の距離より短く
検知されたり、長く検知されたりする。特に実際の距離
よりも短く検知されてしまうと、車両の場合衝突の可能
性が高くなるという問題が生じる。
【0005】次に障害物Pの方向検知における音速変化
による検知誤差について述べる。この一例を図13に示
す。図13(a)は障害物位置検知を20℃での音速値
cのもとで常に行った場合の方向演算の結果を示すもの
である。グラフの横軸には障害物Pの実際の方向を示す
角度をとり、グラフの縦軸には演算によって求めた角度
をとっている。尚、角度は超音波センサの中心軸を基準
としている。実際の周囲温度(外気温度)が20℃であ
れば、実際の角度と演算した角度には差がなく、丸印の
プロットの結果が得られる。もし、実際の周囲温度が−
30℃であれば、20℃に対する音速変化の影響を受け
て、四角印のプロットの結果が得られて実際の角度と演
算した角度とに差異が見られる。また周囲温度が65℃
の場合では三角印のプロットの結果が得られる。次に、
計算値と実際値の誤差を縦軸にとった結果を図13
(b)に示す。超音波センサの中心軸からの角度が大き
くなるに従い誤差の影響が大きくなっていることがわか
る。
【0006】そこで、この音速変化によって生じる誤差
をなくすために、超音波センサからの所定の距離に固定
障害物(基準マークとなるダミー障害物)を設けてこの
障害物に反射した反射波の伝搬時間に基づいて補正を行
う方式が特開平7−198828に示されている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、超音波
センサの検知エリア内に固定障害物を配置する必要があ
るため、この固定障害物の近傍に本来検知すべき障害物
Pがある場合には、固定障害物と障害物Pとの反射波を
区別することができず、超音波センサの位置を中心とし
た固定障害物までの距離を半径とする領域付近が非検知
領域となるという問題があった。
【0008】本発明は、上記事由に鑑みてなしたもの
で、その目的とするところは、補正用の固定障害物を設
けることなく、周囲温度の変化による超音波の音速変化
を補正して高精度に障害物の位置検知を行うことができ
る障害物検知装置を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1記載の発明は、超音波を送信する超音波送
信手段と、超音波を受信する超音波受信手段とを有し
て、障害物の位置を検出する障害物検知装置において、
超音波送信手段を有する第1の超音波センサ部と、該第
1の超音波センサ部に対し所定の距離で配置されて超音
波受信手段を有する第2の超音波センサ部とを有して、
前記第2の超音波センサ部では、前記超音波送信手段か
ら送信された超音波の直接波を受信した直接波受信時刻
及び前記超音波の障害物からの反射波を受信した反射波
受信時刻を検出する受信時刻検出手段と、前記所定の距
離と前記直接波受信時刻とにより前記超音波の音速値を
演算する音速演算手段と、前記音速値と前記反射波受信
時刻とにより障害物との距離を演算する障害物距離演算
手段とを有したことを特徴とするものである。
【0010】請求項2記載の発明は、請求項1記載の障
害物検知装置において、超音波受信手段と、前記超音波
の障害物からの反射波を受信する反射波受信時刻を検出
する受信時刻検出手段とを有する第3の超音波センサ部
と、前記第2の超音波センサ部と前記第3の超音波セン
サ部とにおける該両者の前記反射波受信時刻の反射波受
信時間差を演算する反射波受信時間差演算手段と、該両
者の前記反射波受信時刻の遅速比較を行う反射波受信時
刻比較手段と、前記反射波受信時間差と前記遅速比較と
の結果と前記直接波受信時刻とにより障害物の方向を演
算する障害物方向演算手段とを有することを特徴とする
ものである。
【0011】請求項3記載の発明は、請求項2記載の障
害物検知装置において、前記第1の超音波センサ部と前
記第3の超音波センサ部を一体化したことを特徴とする
ものである。
【0012】請求項4記載の発明は、請求項1乃至請求
項3のいずれかに記載の障害物検知装置において、前記
音速値もしくは、前記所定の距離と前記直接波受信時刻
とから周囲温度を演算する周囲温度演算手段を有するこ
とを特徴とするものである。
【0013】請求項5記載の発明は、請求項1乃至請求
項4のいずれかに記載の障害物検知装置において、前記
第2の超音波センサ部で、前記超音波の直接波の受信レ
ベルを検出する受信レベル検出手段と、前記受信レベル
に基づき前記超音波受信手段の受信回路の利得を制御す
る利得制御手段とを有することを特徴とするものであ
る。
【0014】請求項6記載の発明は、請求項1乃至請求
項5のいずれかに記載の障害物検知装置において、前記
障害物距離演算手段の出力信号と所定の閾値とを比較す
る接近判定手段と、該接近判定手段の出力信号に基づき
警報を発する報知手段とを有することを特徴とするもの
である。
【0015】請求項7記載の発明は、請求項1乃至請求
項6のいずれかに記載の障害物検知装置において、前記
反射波受信時刻と障害物に対する所定の距離に相当する
時間差の閾値とを比較して障害物との遠近を判定する遠
近判定手段を有して、遠距離と判定したときは、前記音
速値を一定値とすることを特徴とするものである。
【0016】請求項8記載の発明は、請求項1乃至請求
項7のいずれかに記載の障害物検知装置において、前記
第1の超音波センサ部と前記第2の超音波センサ部とを
一体構成としたことを特徴とするものである。
【0017】請求項9記載の発明は、請求項1乃至請求
項8のいずれかに記載の障害物検知装置において、車両
に設けたことを特徴とするものである。
【0018】請求項10記載の発明は、請求項9記載の
障害物検知装置において、前記第1の超音波センサ部及
び第2の超音波センサ部の組み又は該両者一体構成を複
数個車両周辺部に設けたことを特徴とするものである。
【0019】請求項11記載の発明は、請求項9又は請
求項10記載の障害物検知装置において、前記車両の操
作部の状態から車両の進行状態を検知する車両進行状態
検知手段と、該車両進行状態検知手段の出力情報と前記
障害物距離演算手段もしくは前記接近判定手段の出力情
報とに基づいて障害物への衝突可能性を判定する衝突可
能性判定手段を有することを特徴とするものである。
【0020】請求項12記載の発明は、請求項1乃至請
求項11のいずれかに記載の障害物検知装置において、
前記障害物距離演算手段又は、前記障害物方向演算手段
又は、前記周囲温度演算手段又は、前記報知手段又は、
前記衝突可能性判定手段の少なくとも1つの出力信号結
果を表示又は音又は音声で通知する通知手段を有するこ
とを特徴とするものである。
【0021】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態に係る
障害物検知装置について図1乃至図12にもとづき説明
する。
【0022】図1に本発明の第1の実施の形態の障害物
検知装置のブロック図を示す。超音波センサSaは、第
1の超音波センサ部として超音波を送信する超音波送信
手段1と超音波送信信号となる送波信号を発生する送波
信号発生手段4を有するとともに、第3の超音波センサ
部として超音波を受信する超音波受信手段3とを有して
いる。すなわち送受兼用となっている。
【0023】また超音波センサSbは、第2の超音波セ
ンサ部として超音波を受信する超音波受信手段2を有し
ている。すなわち受信専用となっている。そして、超音
波センサSaと超音波センサSbとは互いに所定の距離
(センサ間距離)dを隔てて配置されている。
【0024】超音波センサSbでは、超音波センサSa
の超音波送信手段1から送信された超音波の直接波を受
信した直接波受信時刻td及び前記超音波の障害物Pか
らの反射波を受信した反射波受信時刻tbを検出する受
信時刻検出手段5と、センサ間距離dと直接波受信時刻
tdとにより前記超音波の音速値cを演算する音速演算
手段6と、音速値cと反射波受信時刻tbとにより障害
物Pとの距離を演算する障害物距離演算手段7とを有し
ている。
【0025】次に、超音波センサSaの超音波受信手段
3には、第2の超音波センサSbの受信時刻検出手段5
と同様の機能をもつ受信時刻検出手段8を有している。
尚、受信時刻検出手段8では反射波の受信時刻taを検
出することが主に行われる。そして、超音波センサSb
(超音波受信手段2及び受信時刻検出手段5)と超音波
センサSa(超音波受信手段3及び受信時刻検出手段
8)とにおける該両者の反射波受信時刻ta,tbの時
間差(|tb−ta|)を演算する反射波受信時間差演
算手段9と、反射波受信時刻ta,tbの遅速比較を行
うつまり超音波センサSaと超音波センサSbとでどち
らが超音波の反射波を先に受信したかを検知する反射波
受信時刻比較手段10と、時間差(|tb−ta|)と
前記遅速比較との結果により障害物Pの方向を演算する
障害物方向演算手段11とを有している。
【0026】次に動作について、図2及び図3のタイミ
ングチャート、並びに図4の障害物位置検知概要図に基
づき説明する。超音波センサSaの送波信号発生手段4
において送波信号が発せられると(図2(a))、超音
波送信手段1で超音波が送信される。この送波信号はパ
ルス波形であり、送波信号がHIGHレベルである間、
一定周波数(例えば40kHz)の超音波が送信され
る。そして送波信号はLOWレベルになり、超音波は送
信されなくなる。
【0027】次に超音波センサSbの超音波受信手段2
においては、送信された超音波の直接波が受信されると
ともに、その後その超音波の反射波が受信される(図2
(c))。受信時刻検出手段5では、この直接波及び反
射波の受信波形がある閾値レベルにより波形整形が行わ
れて直接波受信時刻tdと反射波受信時刻tbとが検出
される(図2(c))。尚、この直接波受信時刻tdと
反射波受信時刻tbは、超音波が送信された時を基準と
するものである。
【0028】ここで、音速演算手段6において、直接波
受信時刻tdと、超音波センサSaと超音波センサSb
とのセンサ間距離dに基づいて、超音波の音速値cの演
算が行われる。音速値c[m/s]は、次式で求めること
ができる。
【0029】 c[m/s]=d[m]/td[s] (2) そして、障害物距離演算手段7において、この音速値c
と反射波受信時刻tbとに基づいて障害物距離(障害物
Pと超音波センサSa,Sbとの距離)Lの演算が行わ
れる。障害物距離Lは、 L[m]=tb[s]×c[m/s]/2 (3) で求めることができる。
【0030】次に障害物Pの方向を検知する動作につい
て説明する。超音波センサSbでの超音波受信について
は上述の通りであるが(図2(c))、超音波センサS
aの超音波受信手段3においても同様に超音波の受信が
行われる。つまり超音波センサSaから送信された超音
波を同じ超音波センサSaで受信が行われることにな
る。この様子を図2(b)に示す。先ず超音波センサS
a自身が送信した超音波が直接受信される。そして送波
信号がLOWになれば受信されなくなるが、送波信号が
LOWレベルになっても超音波振動子の振動が停止する
までに時間を要するため、しばらく残響信号が残る。そ
してその後その超音波の反射波が受信される。そして図
2(c)と同様にこの直接波及び反射波の受信波形があ
る閾値レベルにより波形整形が行われて残響信号の無く
なる時刻trと反射波受信時刻taとが検出される。こ
こで、障害物方向を検知する場合に必要となるのが反射
波受信時刻taである。
【0031】図3のタイミングチャートに超音波センサ
Sa,Sbの各々における反射波受信時刻ta,tbの
種々状況について示している。第1の状況(Case
1)では、反射波受信時刻taが反射波受信時刻tbよ
り先である場合である。第2の状況(Case2)で
は、反射波受信時刻tbが反射波受信時刻taより先で
ある場合である。第3の状況(Case3)では、反射
波受信時刻taのみ検出された場合である。第4の状況
(Case4)では、反射波受信時刻tbのみ検出され
た場合である。ここでは、第1の状況と第2の状況にお
ける障害物方向検知動作について図4を用いて説明す
る。
【0032】図4(a)は、超音波センサSa,Sbが
車両20の周辺部(車両輪郭線)に設けられて近傍に障
害物Pが存在している様子を示している。ここで、Hは
超音波センサSa及びSbの位置する面すなわち超音波
センサの取付面の接線を示し、L0は超音波センサSa
と超音波センサSbとの中間点(センサ中心O)におけ
る取付面Hに対する法線を示している。また、φは法線
L0を基準とした障害物Pの位置の角度(方向)を示す
ものである。ここで、障害物位置角度φがφ>0であれ
ば法線L0の右側に障害物Pが位置し、角度φがφ<0
であれば法線L0の左側に障害物Pが位置することにな
る。
【0033】第1の状況すなわち超音波センサSbが超
音波センサSaより遅れて反射波を受信する場合の一例
を図4(b)の左図に示す。この場合では障害物Pが法
線L0に対して右側にある。反射波受信時刻tbと受信
時刻taとの差は図中に示した距離差Lxによるもので
ある。超音波センサSbと超音波の反射波の伝搬方向と
のなす角を伝搬方向角θとすると、伝搬方向角θと障害
物位置角度φは次のように表される。
【0034】 θ=arccos(Lx/d)=arccos(|tb−ta|/td) (4) φ=90°−θ (5) 次に第2の状況すなわち超音波センサSaが超音波セン
サSbより遅れて反射波を受信する場合の一例を図4
(b)の右図に示す。この場合では障害物Pが法線L0
に対して左側にある。反射波受信時刻tbと受信時刻t
aとの差は図中に示した距離差Lxによるものである。
超音波センサSaと超音波の反射波の伝搬方向とのなす
角を伝搬方向角θとすると、伝搬方向角θと障害物位置
角度φは次のように表される。
【0035】 θ=arccos(Lx/d)=arccos(|tb−ta|/td) (4)’ φ=−(90°−θ) (6) つまり超音波センサSaの反射波受信時刻taと、超音
波センサSbの反射波受信時刻tbとの時間差により伝
搬方向角θ及び障害物位置角度φの大きさを求め、また
反射波受信時刻taと反射波受信時刻tbとの時刻比較
を行うことにより障害物位置角度φの方向を求めてい
る。
【0036】以上のようにして、障害物距離L及び障害
物位置角度φを求めることができ障害物Pの位置を検知
することができる。所謂障害物の2次元位置を検知する
ことができる2次元超音波センサの機能をもつ。図5に
超音波センサSa,Sbの構造例を示す。両者を所定の
間隔d(センサ間距離)で配置し、超音波センサSaで
は超音波の送信及び反射波の受信が行われ、超音波セン
サSbでは超音波の直接波と反射波の受信が行われて図
2乃至図3に示した動作が行われる。
【0037】このように、超音波送信手段1(第1の超
音波センサ部)と、超音波の障害物Pからの反射波を受
信する超音波受信手段3(第3の超音波センサ部)と、
反射波受信時刻taを検出する受信時刻検出手段8とを
有する超音波センサSaと、この超音波センサSaに対
し所定の距離(センサ間距離)dで配置されて超音波受
信手段2(第2の超音波センサ部)を有する超音波セン
サSbとを具備して、超音波センサSbでは、超音波送
信手段1から送信された超音波の直接波を受信した直接
波受信時刻td及び前記超音波の障害物Pからの反射波
を受信した反射波受信時刻tbを検出する受信時刻検出
手段5と、センサ間距離dと直接波受信時刻tdとによ
り前記超音波の音速値cを演算する音速演算手段6と、
音速値cと反射波受信時刻tbとにより障害物Pとの距
離を演算する障害物距離演算手段7とを有し、さらに超
音波センサSaと超音波センサSbの両者の反射波受信
時刻ta,tbの反射波受信時間差(|tb−ta|)
を演算する反射波受信時間差演算手段9と、該両者の反
射波受信時刻ta,tbの遅速比較を行う反射波受信時
刻比較手段10と、反射波受信時間差(|tb−ta
|)と前記遅速比較との結果と直接波受信時刻tdとに
より障害物Pの方向を演算する障害物方向演算手段11
とを有するようにしたので、音速値cを求めながらすな
わち音速値cを補正しながら障害物距離L及び障害物位
置角度φを求めることができ、高い精度で障害物Pの位
置を検知することができるという効果を奏する。
【0038】図6は本発明の第2の実施の形態を示すブ
ロック図である。基本的構造及び作用については第1の
実施の形態と同様であるが、ここでは、音速演算手段6
で求められた音速値cをもとに周囲温度を求める周囲温
度を演算する周囲温度演算手段12を有している。音速
値cは周囲温度により変化する。本発明はその温度変化
に影響されずに正確に障害物Pの位置を検知することを
目的としているものであるが、逆に音速値cから周囲温
度を求めるようにしたのが第2の実施の形態である。
【0039】前記の式(1)の関係から周囲温度T
[℃]は次の式により計算することができる。
【0040】 T[℃]=(c[m/s]−331.5[m/s])/0.61 (7) また、前記の式(2)の関係から、周囲温度T[℃]は
次の式により直接波受信時刻tdとセンサ間距離dから
計算することができる。
【0041】 T[℃]=d[m]/(0.61×td[s])−331.5[m/s]/0.61 (8) このように、音速値cもしくは、センサ間距離dと直接
波受信時刻tdとから周囲温度を演算する周囲温度演算
手段を有するようにしたので、別途温度計測のための装
置を設けることなく周囲温度Tを検知することができる
という効果を奏する。
【0042】図7は本発明の第3の実施の形態を示すブ
ロック図である。基本的構造及び作用については第1の
実施の形態と同様であるが、ここでは、障害物Pが遠く
にあるか近くにあるかを判定する遠近判定手段13を有
している。遠近を判定する手法としては、障害物Pに対
するある所定の距離を時間差に変換した閾値を設け、こ
の閾値(時間)より反射波受信時刻tbが大きければ障
害物Pが遠距離にあると判定し、閾値より反射波受信時
刻tbが小さければ障害物Pが近距離にあると判定する
ものである。そして、遠距離にあると判定すれば、音速
演算手段6での演算を停止するように制御する。つま
り、障害物Pが遠距離であれば、障害物Pとの距離演算
に特に精度が要求されないため音速演算手段6を停止さ
せて音速値cを一定あるいは定数として障害物距離演算
手段7で障害物距離を求めるようにし、近距離であれ
ば、距離演算の精度が要求されるため音速演算手段6で
その時の環境下での音速値cを正確に演算し、障害物距
離演算手段7で高い精度で障害物距離を求めるようにし
ている。
【0043】例えば閾値を3[ms]とする。これは音速
340[m/s]の場合51[cm]の距離に相当する。こ
こで、3[ms]未満であれば近距離と判定し、直接波受
信時刻tdから求めた音速値cで距離演算を行い、3
[ms]以上であれば、一定値として20℃での音速値c
=343.7[m/s]を用いて距離計算を行う。
【0044】このように、反射波受信時刻tbと障害物
Pに対する所定の距離に相当する時間差の閾値とを比較
して障害物Pとの遠近を判定する遠近判定手段13を有
して、遠距離と判定したときは音速値cを一定値とする
ようにしたので、障害物Pの距離に応じた精度で距離計
算を行うことができ、また遠距離にあるときの演算時間
を短縮することができるという効果を奏する。
【0045】図8は本発明の第4の実施の形態を示すブ
ロック図である。基本的構造及び作用につては第1の実
施の形態と同様であるが、ここでは、受信時刻検出手段
5で直接波受信時刻tdを検出する際に直接波の受信レ
ベルを検出する受信レベル検出手段14を有し、この受
信レベルに基づき超音波センサSbもしくは超音波セン
サSaの超音波受信手段3,2の内部の受信回路のアン
プAMPの利得を制御するようにしている。例えば、受
信した直接波の受信レベルが規定値以下であれば、受信
回路の利得を上げ、規定値以上であれば、受信回路の利
得を下げて感度の適正化を行う。
【0046】このように、超音波センサSa(第2の超
音波センサ部)において、超音波の直接波の受信レベル
を検出する受信レベル検出手段14と、前記受信レベル
に基づき超音波センサSbもしくは超音波センサSaの
超音波受信手段3,2の受信回路の利得を制御する利得
制御手段とを有するようにしたので、超音波センサの個
体間の送受信感度のばらつきや、周囲環境条件(温湿
度)の変化による超音波減衰の影響が補正され、常に一
定の感度で障害物検出動作を行うことができるという効
果を奏する。
【0047】図9は本発明の第5の実施の形態を示すブ
ロック図である。これは主に、第1の実施の形態から第
4の実施の形態で得られた障害物位置情報や周囲温度情
報を表示あるいは報知する手段を示すものである。ここ
では特に超音波センサSa,Sbが車両(20)に設置
される場合を想定している。以下構成について説明す
る。障害物距離演算手段7で求められた障害物距離と所
定の閾値とを比較して、閾値以下であれば障害物Pが接
近したと判定する接近判定手段16を有する。また、車
両(20)の速さ、車両(20)を操作するハンドルの
操舵角やシフト位置等の情報を取得して車両(20)の
進行状態を検知する車両進行状態検知手段15と、この
進行状態と求められた障害物距離とから車両(20)と
障害物Pとの衝突可能性を判定する衝突可能性判定手段
17を有している。尚、ここで、障害物距離の代わりに
接近判定手段16の情報を入力に用いてもよい。
【0048】そして、障害物距離演算手段7、障害物方
向演算手段11、接近判定手段16、衝突可能性判定手
段17、周囲温度演算手段12の結果及び情報を通知す
る通知手段19を有している。障害物距離及び障害物方
向による障害物位置情報は、障害物位置表示部19aに
表示するようにし、接近判定情報や衝突可能性情報は、
表示部19aとしてLEDを点灯させたり警報部19b
として警報音を鳴らして運転者に報知するようにする。
さらに、周囲温度演算手段12により求められた周囲温
度情報は外気温表示部19cに表示して車両(20)の
周囲温度を運転者に通知するようにする。
【0049】次に図10から図12に本発明の車両への
実施形態を示す。図10は本発明を車両20に適用した
一例のブロック図である。
【0050】図10では、障害物検知装置の本体部(障
害物位置検知手段)100として、超音波センサSa,
Sbとその超音波送信手段1、超音波受信手段2,3を
有してなる超音波送受信回路21があり、マイクロコン
ピュータCPU内においては、送波信号発生手段4、受
信時刻検出手段5,8、音速演算手段6、障害物距離演
算手段7、障害物方向演算手段11等の障害物位置を計
算する処理手段22、車両進行状態検知手段15として
の処理手段15a、衝突可能性判定手段17を有してい
る。さらに車両進行状態を検知するために、ハンドルの
操舵角を検出するハンドル操舵角センサ15bと、例え
ばオートマチックトランスミッション(AT)切替用の
シフトレバー位置(ドライブ,リバース,ニュートラ
ル,パーキング)の情報を得るシフト位置センサ15c
を備えている。また、通知手段19として、障害物位置
表示部19aと、警報部19b(ブザー)を備えてい
る。
【0051】図11は超音波センサSa,Sbの組を車
両(20)周辺(バンパ部)に配置した外観を示すもの
である。ここで、超音波センサSa,Sbの組(2次元
センサ)として、図5に示したような一体構成のものを
車両の左フロントコーナ(左前)、右フロントコーナ
(右前)、左リアコーナ(左後)、右リアコーナ(右
後)に配置している状態を示している。図11(b)に
取付状態の詳細部(例:左フロントコーナ)を示す。
【0052】ここで、超音波の送波信号を例えば、左前
→右前→左後→右後→左前・・とコーナ毎に100ms
毎の周期で送信するようにする。多くの車両(乗用車)
では、車両の前方はエンジンからの発熱により高温とな
っており、それに対し後方は、低温となっている。この
ように車両の部位によって周囲温度に差がある場合では
1箇所で測定した音速値cに基づく障害物距離の演算
(補正)を行うと、他の箇所において誤差が発生する。
例えば、車両20の前方で測定した音速値cを用いて車
両後部の障害物距離を演算すると、その車両後部での実
際の音速値cよりも大きな音速値cで距離の演算を行う
ことになり、実際の障害物Pまでの距離より演算値の方
が大きくなり危険である。そこで、コーナ毎に周期的に
超音波を送波すると同時に各々で音速値cを求めるよう
にすれば、車両周辺の温度分布に応じた正確な距離演算
を行うことができるという効果を奏する。
【0053】図12は車両20を運転する運転者に障害
物Pの位置及び接近を通知する通知手段19の一例を示
したものである。ここで通知手段19は、表示部19a
と警報部(ブザー鳴動)19bにより運転者に通知する
ものである。また、周囲温度(外気温度)を表示する外
気温表示部19cを有している。
【0054】表示部19aには、車両20のイメージ図
がありその中央部に超音波センサSa,Sbの動作状態
を示す電源インジケータを設けている。そして、車両2
0の4箇所のコーナ部に設置された超音波センサSa,
Sbに対応して、車両イメージ図の4角にLEDを設け
て、衝突可能性判定手段17の結果に基づいてLEDの
点灯/消灯を行う。例えば衝突可能性有りと判定された
コーナに対しては赤色LEDを点灯、衝突可能性無しと
判定されたコーナに対しては緑色LEDを点灯し、非検
知と判定されたコーナに対してはLEDを消灯する。
【0055】また、ブザー(警報部19b)による報知
の例としては、4箇所のコーナの内「衝突可能性有り」
と判定されたコーナが有る場合には高音で鳴動、障害物
Pは検知したが「衝突可能性無し」と判定された場合に
は低音で鳴動、非検知と判定された場合はブザー鳴動せ
ずというような方法が考えられる。またブザーの鳴動は
これに限定されるものではなく、車両20から障害物P
までの距離に応じてブザーの大きさや周波数を変えた
り、断続音の間隔を変化させる等、ブザー音の形態を変
化させて危険度のレベルを運転者に報知する方法もあ
る。
【0056】さらに障害物検知の過程で演算した周囲温
度の値を外気温表示部19cに表示するようにする。こ
こで、4箇所のコーナでの外気温を表示してもよいし、
4箇所のコーナの平均値を表示するようにしてもよい。
【0057】尚、通知手段19の形態は図12に限定さ
れるものではない。外気温表示部19cを外気温表示計
として独立した構成にしてもよいし、車内空調システム
やその他の機器の表示部に組み込んだ構成にしてもよ
い。さらに、通知手段19をカーナビゲーションシステ
ム用の液晶ディスプレイの一部に表示してもよい。また
ブザーによる警報の他に音声により障害物Pの位置や衝
突可能性の有無を報知するようにしてもよい。
【0058】
【発明の効果】上述の如く、本発明の請求項1記載の発
明によれば、超音波を送信する超音波送信手段と、超音
波を受信する超音波受信手段とを有して、障害物の位置
を検出する障害物検知装置において、超音波送信手段を
有する第1の超音波センサ部と、該第1の超音波センサ
部に対し所定の距離で配置されて超音波受信手段を有す
る第2の超音波センサ部とを有して、前記第2の超音波
センサ部では、前記超音波送信手段から送信された超音
波の直接波を受信した直接波受信時刻及び前記超音波の
障害物からの反射波を受信した反射波受信時刻を検出す
る受信時刻検出手段と、前記所定の距離と前記直接波受
信時刻とにより前記超音波の音速値を演算する音速演算
手段と、前記音速値と前記反射波受信時刻とにより障害
物との距離を演算する障害物距離演算手段とを有するよ
うにしたので、固定障害物を設けることなく、周囲温度
の変化による超音波の音速変化を補正して高精度に障害
物の位置検知を行うことができる障害物検知装置を提供
することができた。
【0059】請求項2記載の発明においては、超音波受
信手段と、前記超音波の障害物からの反射波を受信する
反射波受信時刻を検出する受信時刻検出手段とを有する
第3の超音波センサ部と、前記第2の超音波センサ部と
前記第3の超音波センサ部とにおける該両者の前記反射
波受信時刻の反射波受信時間差を演算する反射波受信時
間差演算手段と、該両者の前記反射波受信時刻の遅速比
較を行う反射波受信時刻比較手段と、前記反射波受信時
間差と前記遅速比較との結果と前記直接波受信時刻とに
より障害物の方向を演算する障害物方向演算手段とを有
するようにしたので、高い精度で障害物の方向を検知す
ることができるという効果を奏する。
【0060】請求項3記載の発明においては、前記第1
の超音波センサ部と前記第3の超音波センサ部を一体化
するようにしたので、2つの超音波センサで2次元セン
サとしての機能と、高精度の障害物位置検知機能の両方
を実現することができるという効果を奏する。
【0061】請求項4記載の発明においては、前記音速
値もしくは、前記所定の距離と前記直接波受信時刻とか
ら周囲温度を演算する周囲温度演算手段を有するように
したので、別途温度計測のための装置を設けることなく
周囲温度Tを検知することができるという効果を奏す
る。
【0062】請求項5記載の発明においては、前記第2
の超音波センサ部で、前記超音波の直接波の受信レベル
を検出する受信レベル検出手段と、前記受信レベルに基
づき前記超音波受信手段の受信回路の利得を制御する利
得制御手段とを有するようにしたので、超音波センサの
個体間の送受信感度のばらつきや、周囲環境条件(温湿
度)の変化による超音波減衰の影響が補正され、常に一
定の感度で障害物検出動作を行うことができるという効
果を奏する。
【0063】請求項6記載の発明においては、前記障害
物距離演算手段の出力信号と所定の閾値とを比較する接
近判定手段と、該接近判定手段の出力信号に基づき警報
を発する報知手段とを有するようにしたので、障害物が
接近したときに車両の運転者に報知することができると
いう効果を奏する。
【0064】請求項7記載の発明においては、前記反射
波受信時刻と障害物に対する所定の距離に相当する時間
差の閾値とを比較して障害物との遠近を判定する遠近判
定手段を有して、遠距離と判定したときは前記音速値を
一定値とするようにしたので、障害物の距離に応じた精
度で距離計算を行うことができ、また遠距離のあるとき
の演算時間を短縮することができるという効果を奏す
る。
【0065】請求項8記載の発明においては、前記第1
の超音波センサ部と前記第2の超音波センサ部とを一体
構成としたので、車両他への超音波センサの設置が容易
になるという効果を奏する。
【0066】請求項9記載の発明においては、障害物検
知装置を車両に設けるようにしたので、車両の障害物へ
の衝突を防止することができるという効果を奏する。
【0067】請求項10記載の発明においては、前記第
1の超音波センサ部及び第2の超音波センサ部の組み又
は該両者一体構成を複数個車両周辺部に設けるようにし
たので、車両周辺の障害物の位置を精度よく検知するこ
とができるとともに、車両周辺の温度分布に応じた正確
な距離演算を行うことができるという効果を奏する。
【0068】請求項11記載の発明においては、前記車
両の操作部の状態から車両の進行状態を検知する車両進
行状態検知手段と、該車両進行状態検知手段の出力情報
と前記障害物距離演算手段もしくは前記接近判定手段の
出力情報とに基づいて障害物への衝突可能性を判定する
衝突可能性判定手段を有するようにしたので、車両の進
行状態を含めた衝突可能性を判定することができるとい
う効果を奏する。
【0069】請求項12記載の発明においては、前記障
害物距離演算手段又は、前記障害物方向演算手段又は、
前記周囲温度演算手段又は、前記報知手段又は、前記衝
突可能性判定手段の少なくとも1つの出力信号結果を表
示又は音又は音声で通知する通知手段を有するようにし
たので、車両の運転者に障害物情報を適切に通知して、
車両と障害物との接触や衝突を防止することができると
いう効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態の障害物検知装置の
ブロック図である。
【図2】本発明の障害物検知装置に係わる超音波センサ
の超音波送受信のタイミングチャートである。
【図3】本発明の障害物検知装置に係わる超音波センサ
の超音波送受信のタイミングチャートである。
【図4】本発明の障害物検知装置に係わる障害物位置検
知動作を示す図である。
【図5】本発明の障害物検知装置に係わる超音波センサ
の構造の一例を示す図である。
【図6】本発明の第2の実施の形態の障害物検知装置の
ブロック図である。
【図7】本発明の第3の実施の形態の障害物検知装置の
ブロック図である。
【図8】本発明の第4の実施の形態の障害物検知装置の
ブロック図である。
【図9】本発明の第5の実施の形態の障害物検知装置の
ブロック図である。
【図10】本発明の第6の実施の形態として車載用の障
害物検知装置のブロック図である。
【図11】車載用の障害物検知装置の超音波センサの配
置の一例を示す外観図である。
【図12】車載用の障害物検知装置の表示部の一例を示
す図である。
【図13】従来の障害物検知装置における誤差を示す図
である。
【符号の説明】
1 超音波送信手段(第1の超音波センサ部) 2 超音波受信手段(第3の超音波センサ部) 3 超音波受信手段(第2の超音波センサ部) 4 送波信号発生手段 5 受信時刻検出手段 6 音速演算手段 7 障害物距離演算手段 8 受信時刻検出手段 9 反射波受信時間差演算手段 10 反射波受信時刻比較手段 11 障害物方向演算手段 12 周囲温度演算手段 13 遠近判定手段 14 受信レベル検知手段 15 車両進行状態検知手段 16 近接判定手段 17 衝突可能性判定手段 19 通知手段
フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) G08G 1/16 G01S 7/52 L (72)発明者 中川 裕司 大阪府門真市大字門真1048番地松下電工株 式会社内 Fターム(参考) 5H180 AA01 CC11 LL01 LL02 LL07 LL08 LL17 5J083 AA02 AB13 AC08 AD04 AF05 BA01 BE18 CA01 CA07 EB11

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 超音波を送信する超音波送信手段と、超
    音波を受信する超音波受信手段とを有して、障害物の位
    置を検出する障害物検知装置において、 超音波送信手段を有する第1の超音波センサ部と、該第
    1の超音波センサ部に対し所定の距離で配置されて超音
    波受信手段を有する第2の超音波センサ部とを有して、
    前記第2の超音波センサ部では、前記超音波送信手段か
    ら送信された超音波の直接波を受信した直接波受信時刻
    及び前記超音波の障害物からの反射波を受信した反射波
    受信時刻を検出する受信時刻検出手段と、前記所定の距
    離と前記直接波受信時刻とにより前記超音波の音速値を
    演算する音速演算手段と、前記音速値と前記反射波受信
    時刻とにより障害物との距離を演算する障害物距離演算
    手段とを有したことを特徴とする障害物検知装置。
  2. 【請求項2】 超音波受信手段と、前記超音波の障害物
    からの反射波を受信する反射波受信時刻を検出する受信
    時刻検出手段とを有する第3の超音波センサ部と、前記
    第2の超音波センサ部と前記第3の超音波センサ部とに
    おける該両者の前記反射波受信時刻の反射波受信時間差
    を演算する反射波受信時間差演算手段と、該両者の前記
    反射波受信時刻の遅速比較を行う反射波受信時刻比較手
    段と、前記反射波受信時間差と前記遅速比較との結果と
    前記直接波受信時刻とにより障害物の方向を演算する障
    害物方向演算手段とを有することを特徴とする請求項1
    記載の障害物検知装置。
  3. 【請求項3】 前記第1の超音波センサ部と前記第3の
    超音波センサ部を一体化したことを特徴とする請求項2
    記載の障害物検知装置。
  4. 【請求項4】 前記音速値もしくは、前記所定の距離と
    前記直接波受信時刻とから周囲温度を演算する周囲温度
    演算手段を有することを特徴とする請求項1乃至請求項
    3のいずれかに記載の障害物検知装置。
  5. 【請求項5】 前記第2の超音波センサ部において、前
    記超音波の直接波の受信レベルを検出する受信レベル検
    出手段と、前記受信レベルに基づき前記超音波受信手段
    の受信回路の利得を制御する利得制御手段とを有するこ
    とを特徴とする請求項1乃至請求項4のいずれかに記載
    の障害物検知装置。
  6. 【請求項6】 前記障害物距離演算手段の出力信号と所
    定の閾値とを比較する接近判定手段と、該接近判定手段
    の出力信号に基づき警報を発する報知手段とを有するこ
    とを特徴とする請求項1乃至請求項5のいずれかに記載
    の障害物検知装置。
  7. 【請求項7】 前記反射波受信時刻と障害物に対する所
    定の距離に相当する時間差の閾値とを比較して障害物と
    の遠近を判定する遠近判定手段を有して、遠距離と判定
    したときは、前記音速値を一定値とすることを特徴とす
    る請求項1乃至請求項6のいずれかに記載の障害物検知
    装置。
  8. 【請求項8】 前記第1の超音波センサ部と前記第2の
    超音波センサ部とを一体構成としたことを特徴とする請
    求項1乃至請求項7のいずれかに記載の障害物検知装
    置。
  9. 【請求項9】 車両に設けたことを特徴とする請求項1
    乃至請求項8のいずれかに記載の障害物検知装置。
  10. 【請求項10】 前記第1の超音波センサ部及び第2の
    超音波センサ部の組み又は該両者一体構成を複数個車両
    周辺部に設けたことを特徴とする請求項9記載の障害物
    検知装置。
  11. 【請求項11】 前記車両の操作部の状態から車両の進
    行状態を検知する車両進行状態検知手段と、該車両進行
    状態検知手段の出力情報と前記障害物距離演算手段もし
    くは前記接近判定手段の出力情報とに基づいて障害物へ
    の衝突可能性を判定する衝突可能性判定手段を有するこ
    とを特徴とする請求項9又は請求項10記載の障害物検
    知装置。
  12. 【請求項12】 前記障害物距離演算手段又は、前記障
    害物方向演算手段又は、前記周囲温度演算手段又は、前
    記報知手段又は、前記衝突可能性判定手段の少なくとも
    1つの出力信号結果を表示又は音又は音声で通知する通
    知手段を有することを特徴とする請求項1乃至請求項1
    1のいずれかに記載の障害物検知装置。
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