JP2002130216A - 建設機械の油圧回路 - Google Patents

建設機械の油圧回路

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JP2002130216A
JP2002130216A JP2000331854A JP2000331854A JP2002130216A JP 2002130216 A JP2002130216 A JP 2002130216A JP 2000331854 A JP2000331854 A JP 2000331854A JP 2000331854 A JP2000331854 A JP 2000331854A JP 2002130216 A JP2002130216 A JP 2002130216A
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cooling
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Yoshinobu Owada
義宜 大和田
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 暖機運転時に作動油の温度を迅速に上昇させ
て、この暖機運転時間を短縮でき、しかも負荷運転時の
分配比率を適正になるように設定して、作動油のヒート
バランスを常に良好に保つことができるようにする。 【解決手段】 コントロールバルブ4からの戻り流路8
を、オイルクーラ12を介して作動油タンク2に還流す
る冷却流路8aと、オイルクーラ12を介さないで作動
油タンク2に還流する非冷却流路8bとに分岐させるよ
うになし、かつ冷却流路8aには、オイルクーラ12の
上流側の位置に圧力計13が接続されており、また非冷
却流路8bの途中に冷却流路8aと非冷却流路8bとに
分配する電磁比例弁14が介装されている。そして、圧
力計13の検出信号はコントローラ15に取り込まれ
て、戻り流路8内の圧力が設定値より高い状態である
と、電磁比例弁14により定まる非冷却流路8b側を流
れる戻り油の流量が多くし、圧力が設定値より低い時に
は、非冷却流路8b側を流れる戻り油の流量を少なくす
るように制御される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は油圧ショベル等の建
設機械の油圧回路に関するものであり、特に作動油が低
温状態となっている時に、できるだけ迅速に油温を上昇
させることができるようにした建設機械の油圧回路に関
するものである。
【0002】
【従来の技術】建設機械として、例えば油圧ショベル
は、車両の走行及び上部旋回体の旋回は油圧モータによ
り、またブーム,アーム,バケットからなるフロント作
業機は油圧シリンダにより駆動される。これら油圧モー
タや油圧シリンダからなる油圧アクチュエータを駆動す
る油圧回路は、油圧ポンプ、コントロールバルブ、作動
油タンクを備えている。作動油タンクから油圧ポンプに
作動油を吸い込んで、この油圧ポンプにより作動油を加
圧する。油圧ポンプの吐出配管にはコントロールバルブ
が接続されており、この吐出配管からの圧油は、コント
ロールバルブの切り換え操作によって、各油圧アクチュ
エータに供給されることになる。また、油圧アクチュエ
ータからの戻り油は、戻り配管から作動油タンクに還流
される。
【0003】ここで、油圧ポンプや各油圧アクチュエー
タ等の作動を円滑に行わせるには、作動油の粘度変化そ
の他の物理的変化等を極力抑制する必要があり、また、
高温状態に長時間おかれると作動油の劣化も進行し易
い。このために油圧回路を循環する作動油は、適正温度
範囲となるように制御しなければならない。そこで、油
圧アクチュエータからの戻り油をオイルクーラにより冷
却することによって、作動油のヒートバランスを良好に
する構成としている。
【0004】ここで、油圧ショベルの起動時には、作動
油の温度が低く、高粘度状態となっている。このよう
に、作動油の粘度が高い状態では、油圧回路を流れる作
動油の流動抵抗が大きくなるために、所謂暖機運転を行
うようにする。つまり、油圧ポンプを作動させることに
よって、作動油タンクから作動油を吸い込んで、この油
圧ポンプで作動油を加圧するが、この油圧ポンプからの
吐出油は油圧アクチュエータに供給せず、コントロール
バルブのセンターバイパス流路から作動油タンクに戻す
ように循環させ、この間に作動油が適正な温度にまで加
温する。ただし、戻り油の流路には、オイルクーラが配
置されているから、加温しようとしているにも拘らず、
オイルクーラの作用により作動油が冷却されると、作動
油の温度上昇が緩慢になる結果、暖機運転時間が長くな
ってしまう。
【0005】以上のことから、特開平7−334248
号公報においては、戻り配管に温度センサを設けると共
に、この温度センサの配設位置の下流側の位置で戻り流
路を、オイルクーラを介する冷却流路と、オイルクーラ
を介さない非冷却流路とに分岐させるようになし、かつ
非冷却流路に電磁開閉弁を設けて、戻り油の油温制御を
行うように構成したものが開示されている。
【0006】以上のように構成することによって、油圧
ポンプの起動時において、作動油の温度が低く、高粘度
状態となっている時には、電磁開閉弁を開いて、戻り油
をオイルクーラを介さずに非冷却流路に作動油を流すこ
とによって、迅速に油温を上昇させるようになし、もっ
て暖機運転時間の短縮化が図られる。また、作動油の温
度が温度センサにより設定された温度にまで上昇する
と、電磁開閉弁を閉じて、全量の戻り油をオイルクーラ
を介して作動油タンクに還流させるようになし、もって
作動油の温度が上昇し過ぎないようにすることができ
る。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】ところで、油圧アクチ
ュエータの仕事量に応じて加熱された戻り油をオイルク
ーラにより冷却するが、過不足のない状態の冷却を行
い、作動油のヒートバランスを良好にするために、全戻
り油量を冷却するのではなく、前述した冷却流路と非冷
却流路とに分配する方がより制御性が向上する。このた
めには、非冷却流路には開閉弁を設けるのではなく、所
定のリリーフ圧を有するリリーフ弁を設けて、このリリ
ーフ弁の設定圧により冷却流路を通る戻り油流量と、非
冷却流路を通る戻り油量との間に所望の分配比率を与え
る方が望ましい。
【0008】ただし、油圧ポンプを初めとする建設機械
は野外で作動するものであるから、作動油の温度は外気
温の影響を受けることになる。従って、寒冷地の冬場で
建設機械を作動させる際と、高温地で建設機械を作動さ
せる際とでは、前述した冷却流路の流量と、非冷却流路
の流量との分配比を異ならせる方が望ましい。寒冷地で
は、低温であるが故に、暖機運転時にはできるだけ多量
の戻り油を非冷却流路を介して作動油タンクに戻す必要
があり、また機械の負荷運転時、つまり油圧アクチュエ
ータを実際に駆動する際にも、冷却流路を介して流す戻
り油量の比率を大きくする方が有利な場合がある。これ
とは逆に、高温地で機械を作動させる場合には、暖機運
転のために非冷却流路を介して流す戻り油の流量はあま
り多くしなくても良く、また機械の負荷運転時には、で
きるだけ多量の戻り油を冷却する方が望ましい。
【0009】前述したように、冷却流路を通る戻り油の
流量と、非冷却流路を通る戻り油の流量の分配比率は制
御可能とする方が望ましく、しかも暖機運転時と、負荷
運転時とにおける流量の分配比率も任意に設定できるよ
うにするのがより好ましい。本発明は以上の点に鑑みて
なされたものであって、その目的とするところは、戻り
油の流路を冷却流路と非冷却流路とに分配するに当っ
て、この分配比率を任意に設定できるようにすることに
より、暖機運転時に作動油の温度を迅速に上昇させて、
この暖機運転時間を短縮でき、しかも負荷運転時の分配
比率を適正になるように設定して、作動油のヒートバラ
ンスを常に良好に保つことができるようにすることにあ
る。
【0010】
【課題を解決するための手段】前述した目的を達成する
ために、本発明は、油圧ポンプからの圧油をコントロー
ルバルブを介して油圧アクチュエータに供給することに
よって、この油圧アクチュエータを作動させ、この油圧
アクチュエータからの戻り油を作動油タンクに還流させ
るための戻り流路の前記コントロールバルブより下流側
の位置で、オイルクーラにより作動油を冷却した上で作
動油タンクに還流させる冷却流路と、このオイルクーラ
を介さずに直接作動油タンクに戻す非冷却流路とに分岐
させるように構成した建設機械の油圧回路であって、前
記冷却流路の前記オイルクーラより上流側に設けた圧力
センサと、前記非冷却流路に設けられ、戻り油の流量を
前記冷却流路と非冷却流路とに分配比率を設定する電磁
比例弁と、前記圧力センサからの検出信号に基づいて、
戻り油の圧力に応じて前記冷却流路と非冷却流路との流
量分配比率を変化させるために、前記電磁比例弁を制御
する制御手段と構成としたことをその特徴とするもので
ある。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、図面に基づいて本発明の実
施の形態について説明する。而して、図1に油圧回路の
構成を示す。なお、この図1においては、簡略化のため
に、油圧ポンプにより駆動される油圧アクチュエータと
して、1個の油圧シリンダを示すが、油圧ポンプに接続
される油圧アクチュエータは複数あり、また油圧ポンプ
も1個だけでなく、複数個設けたものもある。
【0012】図中において、1は油圧ポンプ、2は作動
油タンク、3は油圧アクチュエータの一例としての油圧
シリンダ、4はコントロールバルブである。油圧ポンプ
1を駆動すると、作動油タンク2から吸い込み配管5を
介して作動油が油圧ポンプ1に吸い込まれ、この油圧ポ
ンプ1で加圧される。油圧ポンプ1の吐出配管6はコン
トロールバルブ4に接続されており、従って油圧ポンプ
1から吐出される圧油はコントロールバルブ4に供給さ
れる。
【0013】コントロールバルブ4は、中立位置(イ)
と、左右の切換位置(ロ),(ハ)とを有し、コントロ
ールバルブ4が中立位置(イ)にある時には、油圧ポン
プ1からの圧油はセンタバイパス流路7から戻り流路8
を介して作動油タンク2に還流する。コントロールバル
ブ4を切換位置(ロ)に切り換えると、吐出配管6は油
圧シリンダ3のロッド室側配管9に接続され、またボト
ム室側配管10は戻り流路8を介して作動油タンク2と
連通する。その結果、油圧シリンダ3は縮小する方向に
作動する。一方、コントロールバルブ4を切換位置
(ハ)に切り換えると、油圧ポンプ1からの圧油がボト
ム室側配管10に供給され、ロッド室側配管9は戻り流
路8と接続されるので、油圧シリンダ3が伸長する方向
に作動することになる。なお、図中において、11はこ
の油圧回路の最高圧を設定するためのリリーフ弁であ
る。
【0014】戻り流路8は途中で分岐している。一方の
分岐流路はオイルクーラ12を介して作動油タンク2に
還流する冷却流路8aであり、また他方の分岐流路はオ
イルクーラ12を介さないで作動油タンク2に還流する
非冷却流路8bである。そして、冷却流路8aには、オ
イルクーラ12の上流側の位置に圧力計13が接続され
ており、また非冷却流路8bの途中には電磁比例弁14
が介装されている。この電磁比例弁14は、戻り流路8
を流れる戻り油の分量を、冷却流路8aと非冷却流路8
bとに分配するためのものである。なお、必須ではない
が、図示した電磁比例弁14は、リリーフ弁としての機
能も発揮するものであり、このようにリリーフ機能を持
たせることにより、オイルクーラ12の保護が図られ
る。
【0015】さらに、図中15は制御手段としてのコン
トローラであり、このコントローラ15は、圧力計13
からの検出信号が取り込まれて、この圧力計13により
検出される戻り流路8内の圧力に応じて、電磁比例弁1
4に比例制御信号(電圧信号または電流信号)を印加す
るように制御されるようになっている。つまり、戻り流
路8内の圧力が設定値より高い状態となっていると、電
磁比例弁14により定まる非冷却流路8b側を流れる戻
り油の流量を多くし、圧力が設定値より低い時には、非
冷却流路8b側を流れる戻り油の流量を少なくするよう
に制御される。また、必要に応じて、戻り流路8内の圧
力の下限値を設定しておき、圧力計13による検出圧力
が下限値以下になると、電磁比例弁14を遮断して、全
量の戻り油を冷却流路8a側に流すように設定すること
もできる。さらに、電磁比例弁14による分配比率を所
望の段階数に設定することもできる。
【0016】そこで、コントローラ15によって、電磁
比例弁14を2段階の分配比率と、この電磁比例弁14
を全閉状態となるように制御できるように構成したもの
として、図2を参照して、その作用について説明する。
ここで、コントローラ15には、予め戻り流路8内にお
ける圧力の上限値Paと下限値Pbとが設定されると共
に、上限圧力Pa以上の場合に電磁比例弁14を介して
非冷却流路8b側に流れる戻り油の流量Qaと、上限圧
力Paを下回った時に電磁比例弁14を介して流れる戻
り油の流量Qbとがそれぞれ個別的に設定される。ここ
で、流量Qaの方が流量Qbよりも大きい量となる。
【0017】まず、機械を起動させると(ステップ
1)、油圧ポンプ1が駆動される。この時には、コント
ロールバルブ4は中立位置(イ)にあり、従って油圧ポ
ンプ1の吐出配管6がコントロールバルブ4のセンタバ
イパス流路7を介して戻り流路8に接続されている。そ
して、戻り流路8内の圧力は圧力計13により常時検出
されており、この検出圧力Pdに関する信号がコントロ
ーラ15に取り込まれる。そこで、コントローラ15で
は、この検出圧力Pdが設定されている圧力の上限値P
aと比較されて(ステップ2)、検出圧力Pdが上限値
Pa以上であると、電磁比例弁14に制御信号を与え
て、この電磁比例弁14を設けた非冷却流路8b側に大
流量Qaで戻り油を流すようにする(ステップ3)。そ
の結果、戻り流路8のうち、オイルクーラ12が設けら
れている冷却流路8a側を流れる戻り油の流量が少な
く、オイルクーラ12を介さないで作動油タンク2に還
流させる非冷却流路8b側の流量が多くなる。
【0018】ここで、圧力計13による検出圧力が高い
ということは、作動油の粘度が高いということであり、
このために油圧回路内を流れる際における流動抵抗等が
大きくなり、この状態で機械を負荷運転すると、即ち油
圧アクチュエータとしての油圧シリンダ3を駆動させる
と、作動効率及び燃費が低下する。特に、寒冷地等で
は、機械の起動前の段階では、作動油の温度が低下して
おり、その粘度が著しく高いことから圧力計13による
検出圧力が高くなる。暖機運転を行うのはこのためであ
り、この暖機運転により作動油の温度を上昇させて、作
動油が油圧回路内を円滑に流通する程度にまで粘度を低
下させる。従って、この暖機運転時間をできるだけ短く
するには、戻り油をオイルクーラ12を通さない非冷却
流路8bから直接作動油タンク2に還流させる流量を多
くする必要がある。電磁比例弁14により設定される非
冷却流路8b側の流量を多くするのはこのためであり、
これによって、作動油の温度が迅速に上昇することにな
り、暖機運転時間を短縮することができる。
【0019】圧力計13の検出圧力Pdが上限圧力Pa
を下回ると、作動油の温度が適正範囲になり、暖機運転
が終了して負荷運転が可能となる。従って、コントロー
ルバルブ4を切り換えて、油圧アクチュエータとしての
油圧シリンダ3を駆動することができる。油圧アクチュ
エータが駆動されると、作動油の温度がさらに上昇す
る。このために、ステップ2において、圧力計13の検
出圧力Pdが上限圧力Paを下回ったことが検出され
て、暖機運転が終了した時には、戻り油のうち、オイル
クーラ12を設けた冷却流路8a側を流れる戻り油の分
配比率を増大させて、作動油のヒートバランスを良好に
保つようにする。ただし、圧力計13における検出圧力
Pdが下限圧力Pbより低下すると、作動油のヒートバ
ランスが悪化して、作動油を劣化し、かつ油圧回路を構
成する機器の故障等を引き起こす可能性がある。
【0020】そこで、ステップ2において、検出圧力P
dが上限圧力Paを下回った状態になっていると、この
検出圧力Pdが下限圧力Pbより低くなっているか否か
の検出を行い(ステップ4)、検出圧力Pdが下限圧力
Pbを下回らない時、つまりPa>Pd>Pbとなって
いる時には、コントローラ15からの比例制御信号が電
磁比例弁14に入力されて、この電磁比例弁14を通る
戻り油の流量がQbとなるように絞られる(ステップ
5)。その結果、冷却流路8a側を流れる戻り油の分配
比率が増大するように制御され、戻り油の冷却効率が高
くなる。これにより、負荷運転時における作動油のヒー
トバランスが良好となり、機械が円滑に作動することに
なる。
【0021】さらに、圧力計13の検出圧力Pdが下限
圧力Pb以下になると、作動油が適正温度範囲を越えて
過熱状態となっているのであり、従って作動油の冷却効
率をさらに高める必要がある。そこで、ステップ4にお
いて、Pd≦Pbになったことが検出された時には、ス
テップ6となり、電磁比例弁14を全閉状態として、全
量の戻り油を冷却流路8aからオイルクーラ12を介し
て作動油タンク2に還流させる。これによって、戻り油
に対する冷却効率をさらに向上することになって、機械
の負荷運転時における油圧回路内を流れる作動油の温度
を常に適正な範囲内に低下させ、この適正範囲内に保持
されることになる。
【0022】ここで、前述したように、冷却流路8aと
非冷却流路8bとの流量分配比率は電磁比例弁14の弁
開度により定まるものであり、かつこの電磁比例弁14
の弁開度は、コントローラ15から出力される電圧信号
(または電流信号)により制御することができる。そし
て、オイルクーラ12は、冷却風と熱交換するフィンを
設けた多数の細管内に作動油を流すように構成されるも
のであり、管路抵抗が大きいものとなる。これに対し
て、非冷却流路8bを通る作動油の管路抵抗は、オイル
クーラ12を通る作動油の管路抵抗より著しく小さい。
従って、戻り流路8から分岐した2つの流路8a,8b
のうち、非冷却流路8b側に優先的に作動油が流れるこ
とになる結果、電磁比例弁14の弁開度、即ちこの電磁
比例弁14を通る流量を基準として冷却流路8aと非冷
却流路8bとの流量分配比率を制御することができる。
【0023】そして、電磁比例弁14の弁開度はコント
ローラ15からの制御信号により調整できるようになっ
ており、しかも暖機運転時の流量分配比率及び負荷運転
時における流量分配比率は、それぞれ個別的かつ任意に
設定することができる。なお、コントローラ15からの
信号に基づいて電磁比例弁14を制御するに当って、所
定のヒステリシス特性を持たせるために、コントローラ
15では、圧力計13から取り込まれた圧力検出信号に
ついて、所定時間当りの平均値で制御するのが望まし
い。
【0024】ところで、オイルクーラ12の流入側にフ
ィルタを設けるように構成したものがあるが、このよう
なフィルタ付きのオイルクーラを用いる場合には、図1
に仮想線で示したように、オイルクーラ12の下流側に
も圧力計20を設け、コントローラ15によって、圧力
計13の検出圧力と、圧力計20の検出圧力とを比較す
ることによって、オイルクーラ12内での圧力損失を検
出することができる。従って、オイルクーラ12に付設
したフィルタが目詰りすると、両圧力計13,20の差
圧が増大することになるから、コントローラ15におい
て、この差圧をモニタリングすることによって、フィル
タに目詰りが発生しているか否かの検出を行うこともで
きる。
【0025】
【発明の効果】本発明は以上のように構成したので、戻
り油の流路を冷却流路と非冷却流路とに分配するに当っ
て、この分配比率を任意に設定できるようにすることに
より、暖機運転時に作動油の温度を迅速に上昇させて、
この暖機運転時間を短縮でき、また負荷運転時における
分配比率を任意に設定できるので、作動油のヒートバラ
ンスを常に良好に保てる等の効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の一形態を示す油圧ショベルの油
圧回路の概略構成図である。
【図2】コントローラによる流量分配手順を示すフロー
チャート図である。
【符号の説明】
1 油圧ポンプ 2 作動油タンク 3 油圧シリンダ 4 コントロールバルブ 8 戻り流路 8a 冷却流路 8b 非冷却流路 12 オイルクーラ 13,20 圧力計 14 電磁比例弁 15 コントローラ

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 油圧ポンプからの圧油をコントロールバ
    ルブを介して油圧アクチュエータに供給することによっ
    て、この油圧アクチュエータを作動させ、この油圧アク
    チュエータからの戻り油を作動油タンクに還流させるた
    めの戻り流路の前記コントロールバルブより下流側の位
    置で、オイルクーラにより作動油を冷却した上で作動油
    タンクに還流させる冷却流路と、このオイルクーラを介
    さずに直接作動油タンクに戻す非冷却流路とに分岐させ
    るように構成した建設機械の油圧回路において、 前記冷却流路の前記オイルクーラより上流側に設けた圧
    力センサと、 前記非冷却流路に設けられ、戻り油の流量を前記冷却流
    路と非冷却流路とに分配比率を設定する電磁比例弁と、 前記圧力センサからの検出信号に基づいて、戻り油の圧
    力に応じて前記冷却流路と非冷却流路との流量分配比率
    を変化させるために、前記電磁比例弁を制御する制御手
    段とを備える構成としたことを特徴とする建設機械の油
    圧回路。
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