JP6455156B2 - クレーン車の油圧回路装置 - Google Patents

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Description

この発明は、クレーン車の油圧回路装置に係り、特に、クレーン車において共通に搭載される共通部への作動油の流れを制御する共通バルブブロックを有するクレーン車の油圧回路装置に関する。
従来から、クレーン車では、オペレータによる操作部の操作を無効とする操作停止部およびクレーン車の旋回を停止させる旋回ブレーキなどが共通に搭載されており、これら共通部を作動させるために共通部への作動油の流れを制御する油圧回路装置が用いられている。一般的に、油圧回路装置は、クレーン車に搭載された共通部の位置などに応じて様々な箇所に配置されており、クレーン車毎に異なる形態を有する。このため、油圧回路装置を様々なクレーン車にそのまま適用することが困難であった。
そこで、油圧回路装置を様々なクレーン車に適用する技術として、例えば、特許文献1には、旋回モータなどに作動油を供給するための通常仕様対応のバルブブロックに、特別仕様対応のバルブブロックを接合させたコントロールバルブが記載されている。このコントロールバルブでは、通常に使用される油圧回路を通常仕様対応のバルブブロックとしてまとめることにより、様々なクレーン車に適用させることができる。
一方、油圧回路装置に接続される機器として空調部のコンプレッサーを駆動する空調用油圧モータが挙げられる。この空調用油圧モータは、サーマルショックにより不具合が生じることが問題となっており、例えば寒冷地などで空調部を長時間停止した後に急に駆動させると、低温状態の空調用油圧モータに温度の高い作動油が急激に流されて形状に歪みが生じるおそれがある。そこで、複雑な油圧回路装置を用いて、空調部が停止されている時にも空調用油圧モータに作動油を循環させることにより、空調用油圧モータを保温してサーマルショックを抑制する技術が知られている。
特開2001−355601号公報
しかしながら、特許文献1のコントロールバルブは、バルブブロックに接続される機器類が具体的に想定されておらず、バルブブロックに接続される機器の特性によって作動油の油圧などが他の機器に影響を与えるおそれがあった。
例えば、運転状態の空調部では、作動油の供給により空調用油圧モータが作動されるが、この時の空調用油圧モータの作動圧が停止状態のアクチュエータに到達して誤作動を招くといった問題があった。また、サーマルショックを抑制するために、作動油を停止状態の空調用油圧モータに流した場合には、この作動油の油圧がアクチュエータを誤作動させるおそれもあった。
この発明は、このような従来の問題点を解消するためになされたもので、様々なクレーン車に適用する際にアクチュエータを誤作動させることなく簡単な回路構成で空調部への作動油の供給を制御することができるクレーン車の油圧回路装置を提供することを目的とする。
この発明に係るクレーン車の油圧回路装置は、油圧ポンプに接続されると共に油圧ポンプから作動油が供給され、クレーン車において共通に搭載される共通部を作動させるために共通部への作動油の流れを制御する共通バルブブロックと、選択的に搭載される補助アクチュエータに接続され、補助アクチュエータへの作動油の流れを制御するアクチュエータ用バルブブロックと、共通バルブブロックとアクチュエータ用バルブブロックとの間を接続すると共に空調部のコンプレッサーを駆動するための油圧モータに接続され、油圧ポンプから共通バルブブロックを介して供給される作動油のアクチュエータ用バルブブロックと油圧モータへの流れを制御する空調用バルブブロックとを備えるものである。
ここで、空調用バルブブロックは、共通バルブブロックとアクチュエータ用バルブブロックの間に互いに隣接して配置することが好ましい。
また、アクチュエータ用バルブブロックは、空調用バルブブロックに対して取り外し可能に接続することができる。
また、複数のアクチュエータ用バルブブロックを有し、複数のアクチュエータ用バルブブロックは、1列に互いに取り外し可能に接続することができる。
この発明によれば、共通バルブブロックとアクチュエータ用バルブブロックとの間に空調用バルブブロックを接続するので、様々なクレーン車に適用する際にアクチュエータを誤作動させることなく簡単な回路構成で空調部への空調部への作動油の供給を制御することができるクレーン車の油圧回路装置を提供することが可能となる。
この発明の実施の形態1に係るクレーン車の油圧回路装置の構成を示す斜視図である。 油圧回路装置内に形成された油圧回路の構成を示す図である。 空調用バルブブロックをアクチュエータ用バルブブロックの下流側に配置した油圧回路装置を示す図である。 実施の形態1の変形例に係るクレーン車の油圧回路装置を示す図である。 この発明の実施の形態2に係るクレーン車の油圧回路装置を示す図である。 変形例に係るクレーン車の油圧回路装置の要部の構成を示す図である。
以下、この発明の実施の形態を添付図面に基づいて説明する。
実施の形態1
図1に、この発明の実施の形態1に係るクレーン車の油圧回路装置の構成を示す。この油圧回路装置は、共通バルブブロック1と、空調用バルブブロック2と、アクチュエータ用バルブブロック3と、タンク用ブロック4とを有し、これらのブロック内に油圧回路が形成されている。共通バルブブロック1、空調用バルブブロック2、アクチュエータ用バルブブロック3およびタンク用ブロック4は、順次1列に配列されると共に互いに取り外し可能に接続されている。
図2に、各ブロック内に形成された油圧回路の構成を示す。
共通バルブブロック1は、油圧ポンプPに接続されると共に油圧ポンプPから作動油が供給され、クレーン車において共通に搭載される共通部を作動させるために共通部への作動油の流れを制御するものである。なお、共通部としては、クレーン車を安全に作動させるための装置などが挙げられ、例えば、意図しない誤った操作が行われた際にその操作を無効とするための操作停止部C1、およびクレーン車を旋回停止状態に保つための旋回ブレーキC2などが挙げられる。
共通バルブブロック1は、油圧ポンプPに接続されるポンプ用ポート5aを表面に有し、このポンプ用ポート5aにシーケンス弁6と減圧弁7がそれぞれ接続されている。減圧弁7には、操作制御バルブ8と旋回制御バルブ9がそれぞれ接続され、操作制御バルブ8が共通バルブブロック1の表面に形成された操作部用ポート5bを介して操作停止部C1に接続されると共に旋回制御バルブ9が共通バルブブロック1の表面に形成されたブレーキ用ポート5cを介して旋回ブレーキC2に接続されている。
また、シーケンス弁6、減圧弁7、操作制御バルブ8および旋回制御バルブ9は、共通バルブブロック1の表面に形成されたドレイン用ポート5dを介してそれぞれドレインDに接続されている。
シーケンス弁6は、1次側がポンプ用ポート5aに接続されると共に2次側が空調用バルブブロック2に接続され、1次側を所定の圧力に保つように形成されている。
減圧弁7は、1次側がポンプ用ポート5aに接続されると共に2次側が操作制御バルブ8と旋回制御バルブ9にそれぞれ接続され、油圧ポンプPから供給される作動油を減圧して操作制御バルブ8と旋回制御バルブ9にそれぞれ流すように形成されている。
操作制御バルブ8は、減圧弁7から延びる作動油の流路を閉鎖すると共に操作部用ポート5bとドレイン用ポート5dを接続する中立位置と、減圧弁7と操作部用ポート5bを接続すると共にドレイン用ポート5dから延びる作動油の流路を閉鎖する駆動位置とを切り換え可能に形成されている。
旋回制御バルブ9は、減圧弁7から延びる作動油の流路を閉鎖すると共にブレーキ用ポート5cとドレイン用ポート5dを接続する中立位置と、減圧弁7とブレーキ用ポート5cを接続すると共にドレイン用ポート5dから延びる作動油の流路を閉鎖する駆動位置とを切り換え可能に形成されている。
空調用バルブブロック2は、共通バルブブロック1とアクチュエータ用バルブブロック3との間を接続すると共に空調部Rに接続され、油圧ポンプPから共通バルブブロック1を介して供給される作動油のアクチュエータ用バルブブロック3と空調部Rへの流れを制御するものである。
なお、空調部Rは、例えばオペレータがクレーン車の操作を行うための操作室内の温度などを調節するもので、操作室の近傍に配置することができる。空調部Rは、コンプレッサーSと、コンプレッサーSを駆動するための空調用油圧モータMとを有し、この空調用油圧モータMの吸入口側が空調用バルブブロック2に接続されると共に空調用油圧モータMの排出口側がタンク用ブロック4に接続されている。
空調用バルブブロック2は、作動油の流れを制御する空調用バルブ10を有する。この空調用バルブ10は、共通バルブブロック1のシーケンス弁6から延びる作動油の流路に接続されるバルブポートPrと、アクチュエータ用バルブブロック3に接続されるバルブポートArと、空調用バルブブロック2の表面に形成された空調用ポート5eを介して空調用油圧モータMに接続されるバルブポートBrと、タンク用ブロック4に接続されるバルブポートTrとを有する。
空調用バルブ10は、バルブポートPrをバルブポートAr、バルブポートBrおよびバルブポートTrにそれぞれ接続する中立位置と、バルブポートPrをバルブポートBrに接続すると共にバルブポートArをバルブポートTrに接続する第1の駆動位置と、バルブポートPrをバルブポートArに接続すると共にバルブポートBrをバルブポートTrに接続する第2の駆動位置とを切り換え可能に形成されている。
また、空調用バルブ10のバルブポートTrからタンク用ブロック4に延びる作動油の流路には、作動油の流量を調節するための絞り弁11が設けられている。
アクチュエータ用バルブブロック3は、選択的に搭載される補助アクチュエータAに接続され、補助アクチュエータAへの作動油の流れを制御するものである。なお、補助アクチュエータAとは、クレーン車の補助的な機能を担い、クレーン車の種類に応じて選択的に取り付けられるもので、例えば、クレーン車のジブを駆動させるための油圧シリンダー、およびカウンターウエイトを移動させるためのウエイト用油圧モータなどが挙げられる。
アクチュエータ用バルブブロック3は、作動油の流れを制御するアクチュエータ用バルブ12を有する。このアクチュエータ用バルブ12は、空調用バルブ10のバルブポートArから延びる作動油の流路に接続されるバルブポートPaと、アクチュエータ用バルブブロック3の表面に形成されたアクチュエータ用ポート5fおよび5gを介して補助アクチュエータAにそれぞれ接続されるバルブポートAaおよびBaと、タンク用ブロック4に接続されるバルブポートTaとを有する。
アクチュエータ用バルブ12は、バルブポートPaを閉じると共にバルブポートAaおよびBaをバルブポートTaに接続する中立位置と、バルブポートPaをバルブポートBaに接続すると共にバルブポートAaをバルブポートTaに接続する第1の駆動位置と、バルブポートPaをバルブポートAaに接続すると共にバルブポートBaをバルブポートTaに接続する第2の駆動位置とを切り換え可能に形成されている。
タンク用ブロック4は、空調部Rの空調用油圧モータMに接続される空調用ポート5hと、タンクTに接続されるタンク用ポート5iとを表面に有し、空調用ポート5hからタンク用ポート5iに連通するように作動油の流路が内部に形成されている。この空調用ポート5hからタンク用ポート5iに連通する作動油の流路には、空調用バルブ10のバルブポートTrおよびアクチュエータ用バルブ12のバルブポートTaから延びる作動油の流路が接続されている。これにより、空調部R、空調用バルブ10およびアクチュエータ用バルブ12からそれぞれ流入する作動油が、タンク用ポート5iを介してタンクTに排出される。
ここで、共通バルブブロック1、空調用バルブブロック2、アクチュエータ用バルブブロック3およびタンク用ブロック4は、それぞれ鋳造などにより一体に形成することが好ましく、これにより作動油が漏れることを抑制することができる。
また、アクチュエータ用バルブブロック3は、空調用バルブブロック2に取り外し可能に接続されている。クレーン車には特性に応じて異なる補助アクチュエータAが搭載されており、その搭載された補助アクチュエータAに対応する様々なアクチュエータ用バルブブロック3を容易に架装することができる。
次に、この実施の形態1の動作について説明する。
まず、共通バルブブロック1のポンプ用ポート5aを介して油圧ポンプPからシーケンス弁6と減圧弁7にそれぞれ作動油が供給される。
減圧弁7に供給された作動油は、操作制御バルブ8と旋回制御バルブ9にそれぞれ流される。操作制御バルブ8は、オペレータの操作を無効とする操作停止部C1に接続されており、クレーン作業時以外で誤ったレバー入力があった時にレバー操作入力を無効とするように操作停止部C1への作動油の流れを切り換える。一方、旋回制御バルブ9は、クレーン車を旋回停止状態に保つための旋回ブレーキC2に接続されており、旋回動作時以外の時にクレーン車を旋回停止状態とするように旋回ブレーキC2への作動油の流れを切り換える。
このような制御バルブは、様々なクレーン車に共通に搭載されるものであり、これを共通バルブブロックとして一体に形成することにより形態を統一化し、様々なクレーン車に適用させることができる。なお、空調用バルブブロック2も同様に、クレーン車においてある程度共通に搭載されるものであり、この空調用バルブブロック2を共通バルブブロック1に隣接して配置することにより、共通バルブブロック1と共に空調用バルブブロック2を様々なクレーン車に適用させることができる。
続いて、シーケンス弁6に供給された作動油は、空調用バルブブロック2に配置された空調用バルブ10のバルブポートPrに流される。空調用バルブ10は、補助アクチュエータAを停止して空調部Rのみを駆動させる場合には、第1の駆動位置に切り換わり、バルブポートPrをバルブポートBrに接続すると共にバルブポートArをバルブポートTrに接続する。これにより、バルブポートPrに流入した作動油が、空調部Rの空調用油圧モータMのみに供給されて、空調用油圧モータMによりコンプレッサーSが駆動される。また、空調用バルブ10は、空調部Rを停止して補助アクチュエータAのみを駆動させる場合には、第2の駆動位置に切り換わり、バルブポートPrをバルブポートArに接続すると共にバルブポートBrをバルブポートTrに接続して、バルブポートPrに流入した作動油をアクチュエータ用バルブブロック3のみに供給する。
ここで、例えば、長時間にわたって第2の駆動位置とした後に第1の駆動位置に切り換える(空調部RをOFFからONに切り換える)と、長時間にわたって作動油が供給されていなかった空調用油圧モータMに作動油が急激に流されるため、サーマルショックにより空調用油圧モータMに不具合が生じるおそれがある。例えば、寒冷地などで空調部Rを長時間停止した後に急に駆動させると、低温状態の空調用油圧モータMに温度の高い作動油が急激に流されるため、空調用油圧モータMのピストンが熱膨張によりシリンダブロックに接触し、損傷するおそれがある。さらには、空調用油圧モータMが停止するおそれがある。
そこで、空調用バルブ10は、中立位置においてバルブポートPrをバルブポートAr、BrおよびTrにそれぞれ接続して、空調用油圧モータMとアクチュエータ用バルブブロック3の両者に作動油を流すことができる。この時、バルブポートTrからタンク用ブロック4に延びる作動油の流路には絞り弁11が配置されており、この絞り弁11により空調用油圧モータMとアクチュエータ用バルブブロック3に流れる作動油の流量が調節される。このため、空調部Rを停止する場合には、絞り弁11により調節して空調用油圧モータMに少量の作動油を流し続けることで、空調部Rを停止しつつ空調用油圧モータMの温度を作動油と同じ温度に保つことができ、空調用油圧モータMのサーマルショックを抑制することができる。
続いて、空調用バルブ10からアクチュエータ用バルブブロック3に流された作動油は、アクチュエータ用バルブ12のバルブポートPaに流入する。アクチュエータ用バルブ12は、バルブポートPaをバルブポートBaに接続すると共にバルブポートAaをバルブポートTaに接続する第1の駆動位置と、バルブポートPaをバルブポートAaに接続すると共にバルブポートBaをバルブポートTaに接続する第2の駆動位置とを切り換える。これにより、作動油が、バルブポートAaおよびBaを介して補助アクチュエータAに供給および排出されて、補助アクチュエータAが駆動される。
この時、空調用バルブブロック2の空調用バルブ10は、共通バルブブロック1とアクチュエータ用バルブブロック3との間を接続すると共に空調用油圧モータMに接続され、油圧ポンプPから共通バルブブロック1を介して供給される作動油のアクチュエータ用バルブブロック3と空調用油圧モータMへの流れを制御している。すなわち、空調用バルブ10は、空調用油圧モータMへの作動油の流れを制御すると同時に、アクチュエータ用バルブブロック3への作動油の流れも制御している。
例えば、図3に示すように、アクチュエータ用バルブブロック3の下流側に空調用バルブブロック31を配置(アクチュエータ用バルブブロック3とタンク用ブロック4の間に空調用バルブブロック31を配置)すると、空調用バルブブロック31内に配置された空調用バルブ32は、アクチュエータ用バルブブロック3への作動油の流れを停止するような制御を直接行うことができない。このため、空調用バルブ32を第1の駆動位置に切り換えて空調用油圧モータMを作動させた際に、アクチュエータ用バルブ12が誤操作および故障などにより第1の駆動位置または第2の駆動位置に切り換えられると、空調用油圧モータMの作動圧がアクチュエータ用バルブ12からタンク用ブロック4に延びる作動油の流路を介してバルブポートAaまたはBaに達し、補助アクチュエータAの誤作動を招くおそれがある。
本発明では、図2に示すように、空調用バルブ10を第1の駆動位置に切り換えることにより、バルブポートPrをバルブポートBrに接続すると同時にバルブポートArがバルブポートTrに接続されるため、空調用油圧モータMが作動する際にはアクチュエータ用バルブ12への作動油の供給が自動的に停止される。このため、作動油を空調用油圧モータMに流すことにより生じる空調用油圧モータMの作動圧などが、アクチュエータ用バルブ12のバルブポートAaおよびBaに達することを抑制し、停止状態の補助アクチュエータAを誤作動させることなく、空調用油圧モータMに作動油を順次流すことができる。
また、空調用バルブ10が中立位置に切り換えられた場合にも、同様に、アクチュエータ用バルブ12への作動油の流れが少量となるように空調用バルブ10により制御されている。このため、空調用油圧モータMに少量の作動油を流す際の作動油の油圧がアクチュエータ用バルブ12のバルブポートAaおよびBaに達することを抑制することができ、停止状態の補助アクチュエータAの誤作動を抑制しつつサーマルショックを防ぐことができる。
なお、空調用バルブ10は、中立位置において、バルブポートPrをバルブポートBrとバルブポートTrのみに接続し、バルブポートArには接続しない構成とすることが好ましい。これにより、空調用バルブ10が中立位置の時に、アクチュエータ用バルブ12には作動油が全く供給されないため、補助アクチュエータAの誤作動を確実に防ぐことができる。
さらに、空調用バルブ10から空調用油圧モータMに流された作動油は、アクチュエータ用バルブブロック3内に形成された作動油の流路を通ることなく、タンク用ブロック4の空調用ポート5hに直接流入する。これにより、アクチュエータ用バルブブロック3内に新たな作動油の流路を形成することなく、作動油をタンク用ブロック4に流入させることができる。
また、空調用バルブブロック2をアクチュエータ用バルブブロック3より上流側に配置することにより、空調用バルブブロック2から空調部Rに延びる作動油の流路が配置変更されることを抑制することができる。例えば、図3に示すように、空調用バルブブロック31をアクチュエータ用バルブブロック3の下流側に配置すると、アクチュエータ用バルブブロック3を異なる種類のアクチュエータ用バルブブロックと交換する場合、またはアクチュエータ用バルブブロック3と空調用バルブブロック31との間に新たなアクチュエータ用バルブブロックを配置する場合など、アクチュエータ用バルブブロックの架装に応じて、空調用バルブブロック31から空調部Rに延びる作動油の流路を配置変更する必要がある。そこで、空調用バルブブロック2をアクチュエータ用バルブブロック3より上流側に配置することにより、アクチュエータ用バルブブロックの架装に応じて空調用バルブブロック2から空調部Rに延びる作動油の流路に配置変更が生じることを抑制することができる。
本実施の形態によれば、共通バルブブロック1とアクチュエータ用バルブブロック3との間に空調用バルブブロック2を接続する簡単な回路構成で、油圧回路装置を様々なクレーン車に適用する際に補助アクチュエータAを誤作動させることなく空調部Rに作動油を順次供給することができる。
なお、図4に示すように、共通バルブブロック1と空調用バルブブロック2を一体に構成して1つの共通バルブブロック13とすることが好ましい。これにより、空調用バルブ10を含む共通バルブブロック13の構成を統一化することができると共に、シーケンス弁6から空調用バルブ10に延びる作動油の流路などから作動油が漏れることを抑制することができる。
実施の形態2
実施の形態1では、空調用バルブブロック2とタンク用ブロック4との間に1つのアクチュエータ用バルブブロック3が配置されたが、クレーン車に搭載された補助アクチュエータの数に応じて複数のアクチュエータ用バルブブロックを1列に互いに取り外し可能に配置することができる。
例えば、クレーン車に2つの補助アクチュエータA1およびA2が搭載されている場合には、図5に示すように、空調用バルブブロック2とタンク用ブロック4との間に、補助アクチュエータA1およびA2に対応する2つのアクチュエータ用バルブブロック21および22を配置することができる。
アクチュエータ用バルブブロック21は、実施の形態1のアクチュエータ用バルブブロック3と同様に、空調用バルブブロック2に接続されたアクチュエータ用バルブ23を有し、このアクチュエータ用バルブ23が補助アクチュエータA1に接続されている。アクチュエータ用バルブ23が空調用バルブブロック2から供給される作動油を補助アクチュエータA1に流すことにより、補助アクチュエータA1を駆動することができる。
同様に、アクチュエータ用バルブブロック22は、空調用バルブブロック2に接続されたアクチュエータ用バルブ24を有し、このアクチュエータ用バルブ24が補助アクチュエータA2に接続されている。アクチュエータ用バルブ24が空調用バルブブロック2から供給される作動油を補助アクチュエータA2に流すことにより、補助アクチュエータA2を駆動することができる。
ここで、2つのアクチュエータ用バルブブロック21および22と共通バルブブロック1との間には空調用バルブブロック2が接続されているため、補助アクチュエータA1およびA2を誤作動させることなく空調部Rに作動油を順次供給することができる。
さらに、空調用バルブブロック2から空調部Rに流された作動油は、アクチュエータ用バルブブロック21および22内に形成された作動油の流路を通ることなく、タンク用ブロック4の空調用ポート5hに直接流入する。このため、空調用油圧モータMの作動圧などにより補助アクチュエータA1およびA2が誤作動することを確実に抑制することができる。
本実施の形態によれば、アクチュエータ用バルブブロック21とアクチュエータ用バルブブロック22が、1列に互いに取り外し可能に接続されているため、クレーン車に複数の補助アクチュエータが搭載されている場合でもそれぞれの補助アクチュエータに対応する様々なアクチュエータ用バルブブロックを容易に架装することができる。
なお、実施の形態1および2では、空調部Rの空調用油圧モータMとタンク用ブロック4とが空調用ポート5hにより直接接続されることにより、空調用油圧モータMの排出口から排出された作動油がタンク用ブロック4内に直接流入するように構成されていたが、空調用油圧モータMの作動圧などがアクチュエータ用バルブ12のバルブポートAaおよびBaに達することをある程度抑制できればよく、これに限られるものではない。
例えば、図6に示すように、実施の形態1において、空調用油圧モータMをタンク用ブロック4に直接接続せずに、空調用バルブブロック2において空調用バルブ10のバルブポートTrからタンク用ブロック4に延びる作動油の流路に空調用油圧モータMの排出口を接続することができる。
このように、タンク用ブロック4に延びる作動油の流路を介して空調用油圧モータMとタンク用ブロック4とを接続することにより、空調用油圧モータMの作動圧などがアクチュエータ用バルブ12のバルブポートAaおよびBaに達することを抑制することができる。さらに、空調用油圧モータMの排出口がアクチュエータ用バルブブロック3より上流側に接続されているため、新たなアクチュエータ用バルブブロック3を配置するなどアクチュエータ用バルブブロック3の架装を変更する際に、空調用油圧モータMの排出口から延びる作動油の流路に変更が生じることを抑制することができる。
1,13 共通バルブブロック、2 空調用バルブブロック、3,21,22 アクチュエータ用バルブブロック、4 タンク用ブロック、5a ポンプ用ポート、5b 操作部用ポート、5c ブレーキ用ポート、5d ドレイン用ポート、5e 空調用ポート、5f,5g アクチュエータ用ポート、5h 空調用ポート、5i タンク用ポート、6 シーケンス弁、7 減圧弁、8 操作制御バルブ、9 旋回制御バルブ、10 空調用バルブ、11 絞り弁、12,23,24 アクチュエータ用バルブ、Pr,Ar,Br,Tr,Pa,Aa,Ba,Ta バルブポート、P 油圧ポンプ、C1 操作停止部、C2 旋回ブレーキ、D ドレイン、R 空調部、S コンプレッサー、M 空調用油圧モータ、A,A1,A2 補助アクチュエータ、T タンク。

Claims (4)

  1. 油圧ポンプに接続されると共に前記油圧ポンプから作動油が供給され、クレーン車において共通に搭載される共通部を作動させるために前記共通部への作動油の流れを制御する共通バルブブロックと、
    選択的に搭載される補助アクチュエータに接続され、前記補助アクチュエータへの前記作動油の流れを制御するアクチュエータ用バルブブロックと、
    前記共通バルブブロックと前記アクチュエータ用バルブブロックとの間を接続すると共に空調部のコンプレッサーを駆動するための油圧モータに接続され、前記油圧ポンプから前記共通バルブブロックを介して供給される前記作動油の前記アクチュエータ用バルブブロックと前記油圧モータへの流れを制御する空調用バルブブロックと
    を備えるクレーン車の油圧回路装置。
  2. 前記空調用バルブブロックは、前記共通バルブブロックと前記アクチュエータ用バルブブロックの間に互いに隣接して配置される請求項1に記載のクレーン車の油圧回路装置。
  3. 前記アクチュエータ用バルブブロックは、前記空調用バルブブロックに対して取り外し可能に接続される請求項1または2に記載のクレーン車の油圧回路装置。
  4. 複数の前記アクチュエータ用バルブブロックを有し、
    複数の前記アクチュエータ用バルブブロックは、1列に互いに取り外し可能に接続される請求項1〜3のいずれか一項に記載のクレーン車の油圧回路装置。

JP2015003390A 2015-01-09 2015-01-09 クレーン車の油圧回路装置 Active JP6455156B2 (ja)

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