JP6357492B2 - 建設機械 - Google Patents

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Description

本発明は、作動油を冷却するオイルクーラと、このオイルクーラを冷却する風を生起させる冷却ファンを有する建設機械に関する。
建設機械、例えば超大型油圧ショベルは、方向制御弁を介して油圧シリンダ、油圧モータ等のアクチュエータを駆動し、その戻り油をオイルクーラに通し、タンクへ流すことで作動油の冷却を行っている。オイルクーラは圧力損失が大きいため、戻り油の流量が多い場合は、全ての作動油をオイルクーラに通すことができない。このようなときには、クーラリリーフ弁が作動して余剰の流量がタンクに流れ、これによってオイルクーラの入口が高圧になることを防いでいる。
なお、超大型油圧ショベルでは、旋回動作を行う旋回モータの戻り油はオイルクーラを通さずに直接にタンクに戻すことが行われている。これは、旋回モータの戻り油は流量が多く、オイルクーラの入口が高圧になり、旋回モータの戻り油をオイルクーラに導くようにするとオイルクーラの寿命が短くなってしまうからである。
オイルクーラを冷却する風を生起させる冷却ファンの回転数は、従来、タンクと油圧ポンプとを連絡するサクション配管に設けた1つの温度センサで検知された作動油温度に基づいて制御されている。
ところで、クーラリリーフ弁を有する建設機械を極寒地で稼働すると、極稀ではあるが作動油のオーバーヒートを起こすことが有る。これはオイルクーラの過冷却が原因で、オイルクーラ内の作動油粘度が高くなってしまい、オイルクーラに作動油が流れにくい状態となるからである。この状態になると、各アクチュエータから戻ってきた温度の高い作動油は、クーラリリーフ弁から直接にタンクに戻ってしまう。そのため作動油温度は徐々に上がって行き、これに伴ってオイルクーラの冷却ファンの回転数は徐々に上がっていく。しかし、オイルクーラは過冷却で作動油を流すことができない状態が続く。このような悪循環に陥り、その結果作動油のオーバーヒートを招いてしまう。
特許文献1に、建設機械等の作動油の温度制御装置が開示されている。この特許文献1に開示された従来技術は、オイルクーラの上流と下流に圧力センサを設置し、これらの圧力センサで検知された上流と下流の圧力差からオイルクーラの通過流量を演算して、オイルクーラを冷却する冷却ファンの回転数を制御するものである。
特開2014−167262号公報
超大型油圧ショベルのようなクーラリリーフ弁を有する建設機械において、特許文献1に開示された従来技術の採用を考えた場合、アクチュエータからの戻り油がオイルクーラの入口と、クーラリリーフ弁が設けられた管路とに分流されてしまうことになる。このためオイルクーラの入口圧が安定しなくなる。したがって、圧力センサのそれぞれで検知されたオイルクーラの上流と下流の圧力差が基本的に不安定なものとなり、この圧力差に基づく作動油温度の制御精度が低下する虞がある。
上記課題を解決するために、本発明の目的は、クーラリリーフ弁を有するものであっても、精度の高い作動油温度制御を行うことができる建設機械を提供することにある。
上記課題を解決するために、本発明に係る建設機械は、本体と、前記本体に取り付けた作業装置と、前記作業装置を作動させるアクチュエータを含む複数のアクチュエータと、これらのアクチュエータを操作する操作装置と、前記本体に搭載されたエンジンと、前記エンジンによって駆動する可変容量油圧ポンプと、前記アクチュエータからの戻り油を冷却するオイルクーラと、前記オイルクーラを冷却する風を生起させる冷却ファンと、前記冷却ファンを作動させるファンモータと、前記ファンモータを駆動する可変容量型のファンポンプと、前記オイルクーラの入口側管路とタンクとを連絡する管路に設けられ、前記入口側管路の余剰流量を前記タンクに逃がすクーラリリーフ弁とを備えた建設機械において、前記可変容量油圧ポンプのサクション配管の作動油温度を検知する第1温度センサ、前記オイルクーラの入口温度を検知する第2温度センサ、及び前記オイルクーラの出口温度を検知する第3温度センサと、前記操作装置の操作量、前記エンジンの回転数、前記可変容量油圧ポンプの吐出圧、前記第1温度センサで検知される前記サクション配管の作動油温度、及び前記冷却ファンの回転数に応じて、前記オイルクーラの入口出口の温度差演算値を求め、前記第1温度センサで検知される前記サクション配管の作動油温度が予め設定される最適な作動油温度範囲の下限値以上のときに、前記第2温度センサで検知される前記オイルクーラの入口温度と前記第3温度センサで検知される前記オイルクーラの出口温度との差である実測温度差を演算し、演算結果に基づいて前記ファンポンプの容量を制御するファンコントローラを備え、前記ファンコントローラは、前記サクション配管の作動油温度と前記冷却ファンの回転数との相関関係を設定する第1制御テーブルと、前記実測温度差と前記温度差演算値との差と、前記冷却ファンの回転数との相関関係を設定する第2制御テーブルとを有し、前記第1制御テーブルで設定される相関関係は、前記サクション配管の作動油温度が前記最適な作動油温度範囲の前記下限値よりも低いときには、前記冷却ファンの回転数を、容量が最小吐出量に制御された前記可変容量油圧ポンプの駆動状態に応じた最低回転数に保ち、前記サクション配管の作動油温度が前記最適な作動油温度範囲の上限値よりも高いときには、前記冷却ファンの回転数を最高回転数に保ち、前記サクション配管の作動油温度が前記最適な作動油温度範囲の前記下限値以上で前記上限値以下の間は、前記サクション配管の作動油温度の上昇に応じて前記冷却ファンの回転数を次第に高く変化させる相関関係から成り、前記第2制御テーブルで設定される相関関係は、前記実測温度差と前記温度差演算値との差が下限閾値よりも小さいときには、前記冷却ファンの回転数を前記最高回転数に保ち、前記実測温度差と前記温度差演算値との差が前記下限閾値以上のときには、前記実測温度差と前記温度差演算値との差が大きくなるに従って前記冷却ファンの回転数を次第に低く変化させる相関関係から成ることを特徴としている。
本発明に係る建設機械は、第1温度センサで検知された可変容量油圧ポンプのサクション配管の作動油温度と、第2温度センサで検知されたオイルクーラの入口温度と、第3温度センサで検知されたオイルクーラの出口温度とに応じた処理を行うファンコントローラによって、クーラリリーフ弁を有するものであっても、従来のようにオイルクーラの上流と下流の圧力差の変動の影響を受けることなく精度の高い作動油温度制御を行うことができる。すなわちクーラリリーフ弁を有するものにあって、オイルクーラの過冷却を防止でき、このオイルクーラの過冷却から生じる作動油のオーバーヒートを防ぐことができる。
本発明に係る建設機械の第1実施形態を構成する超大型油圧ショベルを示す側面図である。 第1実施形態に備えられる油圧駆動装置の要部構成を示す回路図である。 図2に示す油圧駆動装置に備えられるファンコントローラで設定される第1制御テーブルを示す図である。 図2に示す油圧駆動装置に備えられるファンコントローラで設定される第2制御テーブルを示す図である。 図2に示す油圧駆動装置に備えられるファンコントローラにおける処理手順を示すフローチャートである。 本発明の第2実施形態に備えられる油圧駆動装置の要部構成を示す回路図である。
以下、本発明に係る建設機械の実施の形態を図面に基づいて説明する。
図1に示すように、本発明に係る建設機械の第1実施形態は、例えば超大型油圧ショベルによって構成されている。この超大型油圧ショベルは、走行体1と、この走行体1上に配置され、本体を構成する旋回体2と、この旋回体2に取り付けられ、土砂の掘削等を行う作業装置3とを備えている。
作業装置3は、旋回体2に上下方向の回動可能に取り付けたブーム4、及びブーム4を作動させるブームシリンダ4aと、ブーム4の先端に上下方向の回動可能に取り付けたアーム5、及びアーム5を作動させるアームシリンダ5aと、アーム5の先端に上下方向の回動可能に取り付けたバケット6、及びバケット6を作動させるバケットシリンダ6aとを含んでいる。
ブームシリンダ4a、アームシリンダ5a、及びバケットシリンダ6aのそれぞれは油圧シリンダを構成し、これらの油圧シリンダと、図示しない走行モータ、図2に示す旋回モータ19等によってこの超大型油圧ショベルに備えられる複数のアクチュエータが構成されている。
また第1実施形態は、アクチュエータのそれぞれを操作する図示しない操作装置と、旋回体2に搭載された図2に示すエンジン10と、このエンジン10によって駆動する可変容量油圧ポンプ、例えば第1可変容量油圧ポンプ11、第2可変容量油圧ポンプ12、及び第3可変容量油圧ポンプ13とを備えている。図示しないがエンジン10には、エンジン回転数Neを検出する回転数センサが付設されている。
また図2に示すように、第1可変容量油圧ポンプ11に接続され、前述したブームシリンダ4a、アームシリンダ5a、及びバケットシリンダ6aを総括的に示した油圧シリンダ15に供給される圧油の流れを制御する方向制御弁を含む第1方向制御弁群16と、第2可変容量油圧ポンプ12に接続された第2方向制御弁群17と、第3可変容量油圧ポンプ13に接続され、旋回体2を旋回させる前述の旋回モータ19に供給される圧油の流れを制御する方向制御弁を含む第3方向制御弁群18とを備えている。
また第1実施形態は、前述のアクチュエータからの戻り油を冷却するオイルクーラ20と、このオイルクーラ20を冷却させる風を生起させる冷却ファン22と、この冷却ファン22を作動させるファンモータ23と、例えば第3可変容量油圧ポンプ13と同期して作動し、ファンモータ23を駆動する圧油を吐出する可変容量型のファンポンプ14とを備えている。オイルクーラ20には、オイルクーラ空気入口温度Toaを検出する図示しない温度センサを付設してある。
オイルクーラ20の入口側管路36とタンク37とを連絡する管路38には、入口側管路36の余剰流量をタンク37に逃がすクーラリリーフ弁21を配置してある。
また第1実施形態は、第3可変容量油圧ポンプ13のサクション配管の作動油温度tを検知する第1温度センサ30と、オイルクーラ20の入口温度To1を検知する第2温度センサ31と、オイルクーラ20の出口温度To2を検知する第3温度センサ32とを備えている。
さらに第1実施形態は、第1温度センサ30、第2温度センサ31、第3温度センサ32の他、エンジン10の回転数Neを検出する図示しない回転数センサ、操作装置の操作量Laを検出する図示しない操作量検出装置、前述のオイルクーラ空気入口温度Toaを検出する温度センサ等が接続され、各種の制御処理を行うファンコントローラ35を備えている。
このファンコントローラ35は、図示しない操作量検出装置の操作量La、エンジン10の回転数Ne、可変容量油圧ポンプ11〜13のうちの該当する可変容量油圧ポンプの吐出圧Po、第1温度センサ30で検出されるサクション配管の作動油温度t、及び冷却ファン22の回転数NA等に応じて、オイルクーラ20の入口出口の温度差演算値ΔTAを求める演算を行う。
また、ファンコントローラ35は、第1温度センサ30で検知されるサクション配管の作動油温度tが図3に示す最適な作動油温度範囲Gの下限値gmin以上のときに、第2温度センサ31で検知されるオイルクーラ20の入口温度To1と、第3温度センサ32で検知されるオイルクーラ20の出口温度To2との差である実測温度差ΔTを求める演算を行う。
さらに、ファンコントローラ35は、図4に示す実測温度差ΔTと温度差演算値ΔTAとの差(ΔT−ΔTA)が、下限閾値Δts以上のときに、冷却ファン22の回転数NBを最高回転数N−Hiよりも低く変化させるように、ファンポンプ14の容量を制御する。なおファンコントローラ35は例えば、実測温度差ΔTと温度差演算値ΔTAとの差(ΔT−ΔTA)が上限値Δtmよりも大きいときには、冷却ファン22の回転数NBを最低回転数N−Loに制御する処理を行う。
すなわちファンコントローラ35は、第3可変容量油圧ポンプ13のサクション配管の作動油温度tと冷却ファン22の回転数NAとの相関関係を設定する図3に示す第1制御テーブルと、実測温度差ΔTと温度差演算値ΔTAとの差(ΔT−ΔTA)と、冷却ファン22の回転数NBとの相関関係を設定する図4に示す第2制御テーブルとを有している。
図3に示す第1制御テーブルで設定される相関関係は、サクション配管の作動油温度tが最適な作動油温度範囲Gの下限値gminよりも低いときには、冷却ファン22の回転数NAを、容量が最小吐出量に制御された第3可変容量油圧ポンプ13の駆動状態に応じた最低回転数N−Loに保ち、サクション配管の作動油温度tが最適な作動油温度範囲Gの上限値gmaxよりも高いときには、冷却ファン22の回転数NAを最高回転数N−Hiに保ち、サクション配管の作動油温度tが最適な作動油温度範囲Gの下限値gmin以上で上限値gmax以下の間は、サクション配管の作動油温度tの上昇に応じて冷却ファン22の回転数NAを次第に高く変化させる相関関係から成っている。
図4に示す第2制御テーブルで設定される相関関係は、実測温度差ΔTと温度差演算値ΔTAとの差(ΔT−ΔTA)が下限閾値Δtsよりも小さいときには、冷却ファン22の回転数NBを最高回転数N−Hiに保ち、実測温度差ΔTと温度差演算値ΔTAとの差(ΔT−ΔTA)が下限閾値Δts以上のときには、実測温度差ΔTと温度差演算値ΔTAとの差(ΔT−ΔTA)が大きくなるに従って冷却ファン22の回転数NBを最高回転数N−Hiよりも次第に低く変化させる相関関係から成っている。
なお、第1実施形態にあっては前述のように、実測温度差ΔTと温度差演算値ΔTAとの差(ΔT−ΔTA)が上限閾値Δtmよりも大きいときに、冷却ファン22の回転数NBを最低回転数N−Loに保つ相関関係から成っている。
このように構成した第1実施形態に備えられるファンコントローラ35で実施される処理動作について、図5に基づいて説明する。
[ステップS1] エンジンキーがONされると、エンジン10に付設した図示しない回転数センサからの信号に基づいて、エンジン10の回転数Neが入力されたかどうか判定する。エンジン10の回転数Neが入力されたと判定されたときにはステップS2に進む。
[ステップS2] 油圧シリンダ15を操作する操作装置の操作量Laを検出する図示しない操作量検出装置からの信号に基づいて、油圧シリンダ15を操作する操作装置が操作されたかどうか判定する。該当する操作装置が操作されたと判定されたときにはステップS3に進む。
[ステップS3] 図示しない操作量検出装置からの操作量La、エンジン回転数Ne、可変容量油圧ポンプ11〜13の吐出圧Poと、予め設定されるポンプ制御テーブルとに基づいて、演算ポンプ吐出流量Qpを演算し、ステップS4に進む。
[ステップS4] 演算ポンプ吐出流量Qp、各アクチュエータ動作圧力、サクション配管の作動油温度tに基づいて、演算リターン流量Qrを演算し、この演算リターン流量Qrと、オイルクーラ20の通過圧損と、クーラリリーフ弁21の圧力バランスから、演算オイルクーラ通過流量Qoを演算し、ステップS5に進む。
[ステップS5] 演算オイルクーラ通過流量Qo、オイルクーラ空気入口温度Toa、及び冷却ファン22の回転数NAに基づいて、温度差演算値ΔTAを演算し、ステップS6に進む。
[ステップS6] サクション配管の作動油温度tが図3に示す最適な作動油温度範囲Gの下限値gminよりも低いかどうか判定する。下限値gminよりも低いと判定されたときには、ステップS7に進む。下限値gmin以上と判定されたときには、ステップS8に進む。
[ステップS7] 冷却ファン22の回転数NAが最低回転数N−Loとなるように、ファンポンプ14の容量を制御し、ステップS6に戻る。
[ステップS8] 第2温度センサ31によって検知された入口温度To1と、第3温度センサ32によって検知された出口温度To2との差である実測温度差ΔTを求め、ステップS9に進む。
[ステップS9] 実測温度差ΔTと温度差演算値ΔTAとの差(ΔT−ΔTA)が、第2制御テーブルの下限閾値Δtsよりも小さいかどうか判定する。下限閾値Δtsよりも小さくない、すなわち下限閾値Δts以上と判定されたときには、オイルクーラ20の過冷却を生じる虞が有る状態であり、ステップS10に進む。下限閾値Δtsより小さいと判定されたときには、オイルクーラ20の過冷却を生じる虞の無い状態であり、ステップS11に進む。
[ステップS10] 図4の第2制御テーブルに基づいて、冷却ファン22の回転数NBを演算する。このとき、冷却ファン22の回転数NBを最高回転数N−Hiよりも低減させるためにファンポンプ14の容量をそれまでよりも小さく、これに応じてファンモータ23の回転数を低くするように制御し、ステップS8に戻る。この制御により冷却ファン22に与えられる単位時間当たりの風量は少なくなり、冷却ファン22に対する冷却は抑えられる。
[ステップS11] 図3に示す第1制御テーブルに基づいて、サクション配管の作動油温度tに応じた冷却ファン22の回転数NAとなるように、ファンポンプ14の容量を制御し、ステップS12に進む。
[ステップS12] エンジンキーがOFFかどうか判定する。エンジンキーがOFFでないときにはステップS1に戻り、前述と同様の処理が継続される。エンジンキーがOFFのときには、ファンコントローラ35の処理を終了する。
なお、前述したフローチャートでは省略したが、ファンコントローラ35では、ステップS11の次に、実測温度差ΔTと温度差演算値ΔTAとの差(ΔT−ΔTA)が、上限閾値Δtmよりも大きいかどうかの判定が行われ、大きいと判定されたときには、冷却ファン22の回転数NBが最低回転数N−Loとなるように、ファンポンプ14の容量を制御する処理が行われる。
以上のように構成した第1実施形態に係る超大型油圧ショベルによれば、前述したように第1温度センサ30で検知された第3可変容量油圧ポンプ13のサクション配管の作動油温度tと、第2温度センサ31で検知されたオイルクーラ20の入口温度To1と、第3温度センサ32で検知されたオイルクーラ20の出口温度To2とに応じた処理を行うファンコントローラ35によって、クーラリリーフ弁21を有するものであっても、オイルクーラ20の上流と下流の圧力差の変動の影響を受けることなく精度の高い作動油温度tの制御を行うことができる。すなわちクーラリリーフ弁21を有するものにあって、オイルクーラ20の過冷却を防止でき、オイルクーラ20の過冷却から生じる作動油のオーバーヒートを防ぐことができる。
図6は、本発明の第2実施形態に備えられる油圧駆動装置の要部構成を示す回路図である。本発明の第2実施形態も例えば外観上は図1に示したものと同様の超大型油圧ショベルで構成されている。
本発明の第2実施形態は、冷却ファン22の回転を停止させる停止装置を備えている。ファンコントローラ35は、サクション配管の作動油温度tが図3に示す最適な作動油温度範囲Gの下限値gminよりも低いときには、冷却ファン22を停止させるように前述の停止装置を作動させる制御を行う。
図6に示すように、停止装置は、ファンポンプ14と冷却ファン22を作動させるファンモータ23とを連絡する管路50と、タンク37とを連絡する管路51に設けられ、開閉弁から成るファン停止弁43と、ファンポンプ14と同期して駆動するパイロットポンプ40と、このパイロットポンプ40とファン停止弁43の制御部とを連絡する管路52に設けられ、開閉弁から成るパイロット切替弁42と、管路52のパイロット切替弁42の上流に位置する部分とタンク37とを連絡する管路53に設けたパイロットリリーフ弁41とを含む構成にしてある。その他の構成は第1実施形態と同等である。
このように構成した第2実施形態のファンコントローラ35は前述の図5に示すフローチャートのステップS7の処理に代えて、冷却ファン22を停止させるように停止装置を作動させる処理を行う。その他の処理については第1実施形態と同様である。
すなわち、第2実施形態では、図5のステップS6で、図3に示すサクション配管の作動油温度tが下限値gminよりも低いと判定されたときに、ファンコントローラ35から出力される制御信号により、パイロット切替弁42が図6の下段の開位置に切り替えられる。
これにより、パイロットポンプ40のパイロット圧が管路52、及びパイロット切替弁42を介してファン停止弁43の制御部に導かれ、ファン停止弁43が図6の左位置である開位置に切り替えられる。
これに応じて、ファンポンプ14とファンモータ23とを連絡する管路50が、管路51、及びファン停止弁43を介してタンク37に連通する。したがってファンモータ23の駆動が停止し、冷却ファン22の回転が停止する。
このように構成した第2実施形態によれば、オイルクーラ20を冷却する必要が無いときには冷却ファン22を停止させることができるので、オイルクーラ20に対する不要な冷却を防ぐことができるとともに、省エネを実現させることができる。その他の作用効果は第1実施形態と同等である。
なお、前述した第1,第2実施形態は超大型油圧ショベルによって構成されているが、超大型油圧ショベルよりも小形の油圧ショベルにも本発明は適用可能であり、また油圧ショベルとは異なる建設機械にも本発明は適用可能である。
2 旋回体(本体)
3 作業装置
4a ブームシリンダ
5a アームシリンダ
6a バケットシリンダ
10 エンジン
11 第1油圧ポンプ
12 第2油圧ポンプ
13 第3油圧ポンプ
14 ファンポンプ
15 油圧シリンダ
19 旋回モータ
20 オイルクーラ
21 クーラリリーフ弁
22 冷却ファン
23 ファンモータ
30 第1温度センサ
31 第2温度センサ
32 第3温度センサ
35 ファンコントローラ
36 入口側管路
37 タンク
38 管路
40 パイロットポンプ
41 パイロットリリーフ弁
42 パイロット切替弁
43 ファン停止弁
50 管路
51 管路
52 管路
53 管路
Ne エンジン回転数
NA,NB 冷却ファンの回転数
La 操作量
Po 吐出圧
Qp 演算ポンプ吐出流量
t 作動油温度
Qr 演算リターン流量
Qo 演算オイルクーラ通過流量
Toa オイルクーラ空気入口温度
G 最適な作動油温度範囲
gmin 下限値
gmax 上限値
To1 入口温度
To2 出口温度
ΔT 実測温度差
ΔTA 温度差演算値
Δts 下限閾値
Δtm 上限閾値
N−Hi 最高回転数
N−Lo 最低回転数

Claims (4)

  1. 本体と、前記本体に取り付けた作業装置と、前記作業装置を作動させるアクチュエータを含む複数のアクチュエータと、これらのアクチュエータを操作する操作装置と、前記本体に搭載されたエンジンと、前記エンジンによって駆動する可変容量油圧ポンプと、前記アクチュエータからの戻り油を冷却するオイルクーラと、前記オイルクーラを冷却する風を生起させる冷却ファンと、前記冷却ファンを作動させるファンモータと、前記ファンモータを駆動する可変容量型のファンポンプと、前記オイルクーラの入口側管路とタンクとを連絡する管路に設けられ、前記入口側管路の余剰流量を前記タンクに逃がすクーラリリーフ弁とを備えた建設機械において、
    前記可変容量油圧ポンプのサクション配管の作動油温度を検知する第1温度センサ、前記オイルクーラの入口温度を検知する第2温度センサ、及び前記オイルクーラの出口温度を検知する第3温度センサと、
    前記操作装置の操作量、前記エンジンの回転数、前記可変容量油圧ポンプの吐出圧、前記第1温度センサで検知される前記サクション配管の作動油温度、及び前記冷却ファンの回転数に応じて、前記オイルクーラの入口出口の温度差演算値を求め、
    前記第1温度センサで検知される前記サクション配管の作動油温度が予め設定される最適な作動油温度範囲の下限値以上のときに、前記第2温度センサで検知される前記オイルクーラの入口温度と前記第3温度センサで検知される前記オイルクーラの出口温度との差である実測温度差を演算し、演算結果に基づいて前記ファンポンプの容量を制御するファンコントローラを備え、
    前記ファンコントローラは、
    前記サクション配管の作動油温度と前記冷却ファンの回転数との相関関係を設定する第1制御テーブルと、前記実測温度差と前記温度差演算値との差と、前記冷却ファンの回転数との相関関係を設定する第2制御テーブルとを有し、
    前記第1制御テーブルで設定される相関関係は、前記サクション配管の作動油温度が前記最適な作動油温度範囲の前記下限値よりも低いときには、前記冷却ファンの回転数を、容量が最小吐出量に制御された前記可変容量油圧ポンプの駆動状態に応じた最低回転数に保ち、
    前記サクション配管の作動油温度が前記最適な作動油温度範囲の上限値よりも高いときには、前記冷却ファンの回転数を最高回転数に保ち、
    前記サクション配管の作動油温度が前記最適な作動油温度範囲の前記下限値以上で前記上限値以下の間は、前記サクション配管の作動油温度の上昇に応じて前記冷却ファンの回転数を次第に高く変化させる相関関係から成り、
    前記第2制御テーブルで設定される相関関係は、前記実測温度差と前記温度差演算値との差が下限閾値よりも小さいときには、前記冷却ファンの回転数を前記最高回転数に保ち、
    前記実測温度差と前記温度差演算値との差が前記下限閾値以上のときには、前記実測温度差と前記温度差演算値との差が大きくなるに従って前記冷却ファンの回転数を前記最高回転数よりも次第に低く変化させる相関関係から成ることを特徴とする建設機械。
  2. 請求項1に記載の建設機械において、
    前記第2制御テーブルで演算される相関関係は、前記実測温度差と前記温度差演算値との差が上限閾値よりも大きいときに、前記冷却ファンの回転数を前記最低回転数に保つ相関関係から成ることを特徴とする建設機械。
  3. 請求項1に記載の建設機械において、
    前記冷却ファンの回転を停止させる停止装置を備え、
    前記ファンコントローラは、前記サクション配管の作動油温度が前記最適な作動油温度範囲の前記下限値よりも低いときには、冷却ファンの回転数を停止させるように前記停止装置を作動させる制御を行うことを特徴とする建設機械。
  4. 請求項3に記載の建設機械において、
    前記停止装置は、
    前記ファンポンプと前記冷却ファンを作動させる前記ファンモータとを連絡する管路と、タンクとを連絡する管路に設けられ、開閉弁から成るファン停止弁と、
    前記ファンポンプと同期して駆動するパイロットポンプと、
    前記パイロットポンプと前記ファン停止弁の制御部とを連絡する管路に設けられ、開閉弁から成るパイロット切替弁と、
    前記パイロットポンプと前記ファン停止弁の制御部とを連絡する管路の前記パイロット切替弁の上流に位置する部分と、前記タンクとを連絡する管路に設けたパイロットリリーフ弁とを含むことを特徴とする建設機械。
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