JP2000130164A - 冷却用ファンの駆動装置 - Google Patents

冷却用ファンの駆動装置

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JP2000130164A
JP2000130164A JP10304446A JP30444698A JP2000130164A JP 2000130164 A JP2000130164 A JP 2000130164A JP 10304446 A JP10304446 A JP 10304446A JP 30444698 A JP30444698 A JP 30444698A JP 2000130164 A JP2000130164 A JP 2000130164A
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JP
Japan
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fan
cooling fan
hydraulic pump
pressure oil
target
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JP10304446A
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English (en)
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Kazuhiro Maruta
和弘 丸田
Nobusane Yoshida
伸実 吉田
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Komatsu Ltd
Original Assignee
Komatsu Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】冷却用ファンの風量(回転数)の制御を精度よ
く行えるようにする。さらに油圧源で冷却用ファンを駆
動する場合に、より少ない部品点数で油圧回路を構築で
きるようにする。 【解決手段】温度検出手段27で検出された温度に対応
する目標ファン回転数が設定された対応関係にしたがい
求められ冷却用ファン8の回転数が、この求めた目標フ
ァン回転数となるように可変容量型油圧ポンプ5の容量
が変化される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は冷却用ファンを駆動
する装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】建設機械などの油圧駆動機械ではエンジ
ンによって油圧ポンプが駆動され、油圧ポンプから吐出
された作動圧油が操作弁を介して油圧シリンダなどの油
圧アクチュエータに供給される。これにより作業機が作
動することになる。
【0003】エンジンや作動圧油には冷却が必要であ
る。
【0004】エンジンの冷却には主として水冷式の冷却
装置が用いられる。すなわちエンジン本体に設けられた
ウオータジェケットにクーラント(冷却水)を循環させ
ることで冷却が行われる。ウオータジャケット内で熱く
なったクーラントはラジエタに導かれて冷却され、冷や
されたクーラントは再びウオータジャケットに戻され
る。
【0005】作動圧油の冷却は作動圧油をオイルクーラ
に導くことで行われる。油圧回路内のエネルギー損失は
熱として作動圧油に伝導する。クーラントと同様に作動
圧油はオイルクーラへ導かれて冷却され、冷やされた作
動圧油は再び油圧回路に戻される。
【0006】ラジエータとオイルクーラは共に、冷却用
ファンによって発生する風によって冷やされる。大抵の
場合冷却用ファンの発生する風の通路にオイルクーラ、
ラジエータが順に設置される。その具体的配置は常に冷
却効率が考慮される。
【0007】この冷却用ファンはエンジンの駆動軸に取
り付けられている。このため冷却用ファンの回転数はエ
ンジン回転数に応じたものになる。
【0008】近年建設機械の騒音低減の要請がある。こ
のためエンジンで発生する音を防音するためにエンジン
を遮蔽するという対策がとられる。しかしエンジンを遮
蔽する場合にはエンジンの駆動軸に冷却用ファンを取り
付けることができない。
【0009】そこで特開平9−250342号公報にみ
られる技術が採用されている。
【0010】この公報には、エンジンとは別体のファン
駆動用の固定容量型油圧ポンプとファン駆動用の固定容
量型油圧モータを配設しファン駆動用の固定容量型油圧
ポンプから吐出される圧油をファン駆動用の固定容量型
油圧モータに供給して冷却用ファンを駆動する発明が記
載されている。
【0011】この場合固定容量型油圧ポンプはファン駆
動専用の油圧ポンプとして設けられている。そしてファ
ン駆動専用の固定容量型油圧ポンプからファン駆動用の
固定容量型油圧モータに対する圧力が低下した場合、タ
ンクからファン駆動用固定容量型油圧モータへ圧油を遅
れなく補充供給するため切換弁による制御が行われる。
【0012】また図6に示す技術も公知になっている。
【0013】図6の装置は、エンジン100とは別体の
ファン駆動用の可変容量型油圧ポンプ110とファン駆
動用の固定容量型油圧モータ120を配設しファン駆動
用の可変容量型油圧ポンプ110から吐出される圧油を
ファン駆動用の固定容量型油圧モータ120に供給して
冷却用ファン130を駆動するという装置である。
【0014】この場合可変容量型油圧ポンプ110の斜
板110aは、サーボピストン160によって駆動され
る。サーボピストン160は制御弁140、150から
供給される圧油の流量に応じて駆動される。制御弁14
0、150に連通する管路にはリリーフ弁170が配設
されている。このリリーフ弁170はエンジン100の
冷却水通路内の温度に応じて設定圧力が変化する。した
がって制御弁140、150はエンジン100の冷却水
通路の温度に応じて駆動され可変容量型油圧ポンプ11
0の斜板110aを変化させる。
【0015】
【発明が解決しようとする課題】上記公報記載の発明ま
たは図6に示す技術によればエンジンとは別体の油圧ポ
ンプを駆動源として冷却用ファンを駆動している。この
ため冷却用ファン、ラジエータ、オイルクーラその他機
器の配置の自由度が増しエンジンの遮蔽と冷却用ファン
による冷却が両立する。しかし次のような問題点を有し
ている。
【0016】すなわち上記公報記載の技術は単に流量補
充制御を行うものである。冷却用ファンの風量(回転
数)を冷却に最適な回転数になるように精度よく制御す
るものではない。
【0017】また図6に示す技術はリリーフ弁170の
設定圧の変化に応じて油圧ポンプの斜板を制御するとい
うものである。この場合リリーフ弁170の設定圧の変
化に応じて冷却用ファンの風量(回転数)を冷却に最適
な回転数になるように精度よく制御することは難しい。
【0018】このように従来の技術は冷却用ファンの風
量(回転数)の制御を精度よく行うことができなかっ
た。
【0019】さらに油圧源で冷却用ファンを駆動する場
合に、より少ない部品点数で油圧回路を構築したいとの
要求がある。
【0020】そこで本発明は冷却用ファンの風量(回転
数)の制御を精度よく行えるようにすることを第1の解
決課題とする。
【0021】さらに本発明は油圧源で冷却用ファンを駆
動する場合に、より少ない部品点数で油圧回路を構築で
きるようにすることを第2の解決課題とする。
【0022】
【課題を解決するための手段および効果】そこで本発明
の第1発明では、第1の解決課題を達成するために、駆
動源(1)によって駆動される主油圧ポンプ(2)と、
前記主油圧ポンプ(2)から吐出された作動圧油が操作
弁(3)を介して供給されることによって作動する油圧
アクチュエータ(4)と、前記駆動源(1)または前記
作動圧油を冷却する冷却用ファン(8)とを具えた冷却
用ファンの駆動装置において、前記駆動源(1)によっ
て駆動される可変容量型油圧ポンプ(5)と、前記可変
容量型油圧ポンプ(5)から吐出された圧油が流入ポー
ト(7a)から流入されることによって作動され前記冷
却用ファン(8)を回転させる油圧モータ(7)と、前
記駆動源(1)または前記作動圧油の温度を検出する温
度検出手段(27)と、前記駆動源(1)または前記作
動圧油の温度と、前記冷却用ファン(8)の目標ファン
回転数との対応関係を設定する設定手段(13)と、前
記温度検出手段(27)で検出された温度に対応する目
標ファン回転数を前記設定手段(13)に設定された対
応関係にしたがい求め冷却用ファン(8)の回転数が、
この求めた目標ファン回転数となるように前記可変容量
型油圧ポンプ(5)の容量を変化させる容量制御手段
(13、17)とを具えている。
【0023】第1発明を図1(a)を参照して説明す
る。
【0024】第1発明によれば、現在の温度tの検出結
果から最適な目標ファン回転数Naを定めてこの目標値
を得るための制御指令iがコントローラ13から出力さ
れ斜板駆動機構部17が駆動制御される。このため冷却
用ファン8の風量(回転数)の制御を精度よく行うこと
ができる。また本発明によれば検出温度tに対応するフ
ァン目標回転数Naとなるように冷却用ファン8を回転
させているので、エネルギーロスが最小限に抑えられ最
適な冷却が行われる。
【0025】また第2発明では、第1発明において、前
記可変容量型油圧ポンプ(5)の入力回転数を検出する
ポンプ入力回転数検出手段(32)をさらに具え、前記
容量制御手段(13、17)は、前記ポンプ入力回転数
検出手段(32)の検出回転数に基づき前記可変容量型
油圧ポンプ(5)の吐出圧油の流量が、前記温度検出手
段(27)で検出された温度に対応する目標吐出流量と
なるように前記可変容量型油圧ポンプ(5)の容量を変
化させることを特徴とする。
【0026】第2発明を図1(a)を参照して説明す
る。
【0027】第2発明によれば、現在の温度tの検出結
果とポンプ入力回転数ne(エンジン1の回転数ne)か
ら最適な目標吐出流量Qaを定めてこの目標値を得るた
めの制御指令iがコントローラ13から出力され斜板駆
動機構部17が駆動制御される。このため冷却用ファン
8の風量(回転数)の制御を精度よく行うことができ
る。また本発明によれば検出温度t、ポンプ入力回転数
neに対応する目標吐出流量Qaとなるように冷却用ファ
ン8を回転させているので、エネルギーロスが最小限に
抑えられ最適な冷却が行われる。
【0028】また第3発明では、第1発明または第2発
明において、前記冷却用ファン(8)の回転数を検出す
るファン回転数検出手段(16)をさらに具え、前記容
量制御手段(13、17)は、前記ファン回転数検出手
段(16)の検出結果に基づき前記目標ファン回転数ま
たは前記目標吐出流量が得られるように制御することを
特徴とする。
【0029】第3発明を図1(a)を参照して説明す
る。
【0030】第3発明によれば上記第1発明、第2発明
と同様の効果が得られる。
【0031】さらに第3発明によれば、コントローラ1
3において冷却用ファン8の回転数の制御を行うに際し
て、ファン回転数センサ16で検出された冷却用ファン
8の実際のファン回転数Nをフィードバック信号とし
て、目標ファン回転数Naと実際のファン回転数Nとの
偏差が零となるようなフィードバック制御がなされる。
【0032】また第4発明では、第1発明または第2発
明において、前記油圧アクチュエータ(4)によって作
動される作業機と、前記作業機によって行われる作業モ
ードを選択する作業モード選択手段(30)と、前記作
業モード選択手段(30)によって選択された作業モー
ドに応じて前記目標ファン回転数または前記目標吐出流
量を定めることを特徴とする。
【0033】第4発明を図1(a)を参照して説明す
る。
【0034】第4発明によれば上記第1発明、第2発明
と同様の効果が得られる。
【0035】さらに第4発明によれば、選択された作業
モードMに応じてエンジン回転数neが変化したとして
も、現在の温度tの検出結果と選択作業モードMから最
適な目標ファン回転数Naまたは吐出流量Qaが定められ
てこの目標値を得るための制御指令iがコントローラ1
3から出力され斜板駆動機構部17が駆動制御される。
このため冷却用ファン8の風量(回転数)の制御を精度
よく行うことができる。本発明によれば検出温度t、選
択された作業モードMに対応するファン目標回転数Na
となるように冷却用ファン8を回転させているので、エ
ネルギーロスが最小限に抑えられ最適な冷却が行われ
る。
【0036】また第5発明では、駆動源(1)によって
駆動される主油圧ポンプ(2)と、前記主油圧ポンプ
(2)から吐出された作動圧油が操作弁(3)を介して
供給されることによって作動する油圧アクチュエータ
(4)と、前記駆動源(1)または前記作動圧油を冷却
する冷却用ファン(8)とを具えた冷却用ファンの駆動
装置において、前記駆動源(1)によって駆動されるフ
ァン駆動用油圧ポンプ(5′)と、前記ファン駆動用油
圧ポンプ(5′)から吐出された圧油が流入ポート
(7′a)から流入されることによって作動され前記冷
却用ファン(8)を回転させる可変容量型油圧モータ
(7′)とを具えている。
【0037】第5発明を図1(b)を参照して説明す
る。
【0038】第5発明によれば、冷却用ファン8を駆動
するファン駆動用油圧モータ7′は可変容量型であるの
で、冷却用ファン8の回転数(風量)の制御は可変容量
型油圧モータ7′の容量(斜板)7′cを斜板駆動機構
部17を用いて駆動制御することによって行われる。
【0039】また第6発明では、第1の解決課題を達成
するために、駆動源(1)によって駆動される主油圧ポ
ンプ(2)と、前記主油圧ポンプ(2)から吐出された
作動圧油が操作弁(3)を介して供給されることによっ
て作動する油圧アクチュエータ(4)と、前記駆動源
(1)または前記作動圧油を冷却する冷却用ファン
(8)とを具えた冷却用ファンの駆動装置において、前
記駆動源(1)によって駆動される固定容量型油圧ポン
プ(5′)と、前記固定容量型油圧ポンプ(5′)から
吐出された圧油が流入ポート(7′a)から流入される
ことによって作動され前記冷却用ファン(8)を回転さ
せる可変容量型油圧モータ(7′)と、前記固定容量型
油圧ポンプ(5′)の圧油吐出管路(6)に設けられた
固定絞り(33)と、前記固定絞り(33)の前後差圧
に応じて前記固定容量型油圧ポンプ(5′)の入力回転
数を検出し、この検出した入力回転数に基づき、前記冷
却用ファン(8)の回転数が目標回転数となるように前
記可変容量型油圧モータ(7′)の容量を変化させる容
量制御手段(17)とを具えている。
【0040】第6発明を図1(b)を参照して説明す
る。
【0041】第6発明によれば、固定絞り33の前後差
圧P′−Pからポンプ入力回転数ne(エンジン1の回
転数ne)が求められ、この回転数から最適な目標回転
数Naが定められこの目標値を得るための制御指令iが
コントローラ13から出力され斜板駆動機構部17が駆
動制御される。このため冷却用ファン8の風量(回転
数)の制御を精度よく行うことができる。
【0042】また第7発明では、第2の解決課題を達成
するために、駆動源(1)によって駆動される主油圧ポ
ンプ(2)と、前記主油圧ポンプ(2)から吐出された
作動圧油が操作弁(3)を介して供給されることによっ
て作動する油圧アクチュエータ(4)と、前記駆動源
(1)または前記作動圧油を冷却する冷却用ファン
(8)とを具えた冷却用ファンの駆動装置において、前
記主油圧ポンプ(2)から吐出された圧油が流入ポート
(7′a)から流入されることによって作動され前記冷
却用ファン(8)を回転させる可変容量型油圧モータ
(7′)を具えている。
【0043】第7発明を図2を参照して説明する。
【0044】第7発明によれば、既存の作業機駆動用の
主油圧ポンプ2をファン駆動用の油圧ポンプとして利用
することでファン駆動専用の油圧ポンプ5、5′(図1
参照)の配設を省略することができる。このため油圧機
器の部品点数をさらに少なくすることができる。
【0045】また第8発明では、第7発明において、前
記可変容量型油圧モータ(7′)から流出された圧油が
排出されるタンク(9)と前記可変容量型油圧モータ
(7′)の流入ポート(7′a)との間を管路で連通さ
せ当該管路上に前記可変容量型油圧モータ(7′)の流
入ポート(7′a)側のみに圧油を導く手段を設けたこ
とを特徴とする。
【0046】第8発明を図2、図1(a)を参照して説
明する。
【0047】第8発明によれば、上記第7発明と同様の
効果が得られる。さらに第8発明によれば、ファン駆動
用油圧モータ7′の流入ポート7′aには、主油圧ポン
プ2から吐出された圧油とともに、タンク9から圧油が
管路10上をチェック弁11を通過して導入される。し
たがって急激な圧力変動が起きた場合などにキャビテー
ション発生を防止することができる。
【0048】また第9発明では、第2の解決課題を達成
するために、駆動源(1)によって駆動される主油圧ポ
ンプ(2)と、前記主油圧ポンプ(2)から吐出された
作動圧油が操作弁(3)を介して供給されることによっ
て作動する油圧アクチュエータ(4)と、前記駆動源
(1)または前記作動圧油を冷却する冷却用ファン
(8)とを具えた冷却用ファンの駆動装置において、前
記主油圧ポンプ(2)から吐出された圧油が流入ポート
(7′a)から流入されることによって作動され前記冷
却用ファン(8)を回転させる可変容量型油圧モータ
(7′)と、前記駆動源(1)または前記作動圧油の温
度を検出する温度検出手段(27)と、前記駆動源
(1)または前記作動圧油の温度と、前記冷却用ファン
(8)の目標ファン回転数との対応関係を設定する設定
手段(13′)と、前記温度検出手段(27)で検出さ
れた温度に対応する目標ファン回転数を前記設定手段
(13′)に設定された対応関係にしたがい求め冷却用
ファン(8)の回転数が、この求めた目標ファン回転数
となるように前記可変容量型油圧モータ(7′)の容量
を変化させる容量制御手段(13′、24)とを具えて
いる。
【0049】第9発明を図2を参照して説明する。
【0050】第9発明によれば、既存の作業機駆動用の
主油圧ポンプ2をファン駆動用の油圧ポンプとして利用
することでファン駆動専用の油圧ポンプ5、5′(図1
参照)の配設を省略することができる。このため油圧機
器の部品点数をさらに少なくすることができる。
【0051】さらに第9発明によれば、現在の温度tの
検出結果から最適な目標ファン回転数Naを定めてこの
目標値を得るための制御指令iがコントローラ13′か
ら出力され斜板駆動機構部24が駆動制御される。この
ため冷却用ファン8の風量(回転数)の制御を精度よく
行うことができる。また本発明によれば検出温度tに対
応するファン目標回転数Naとなるように冷却用ファン
8を回転させているので、エネルギーロスが最小限に抑
えられ最適な冷却が行われる。
【0052】また第10発明では、第9発明において、
前記冷却用ファン(8)の回転数を検出するファン回転
数検出手段(16)をさらに具え、前記容量制御手段
(13′、24)は、前記ファン回転数検出手段(1
6)の検出結果に基づき前記目標ファン回転数が得られ
るように制御することを特徴とする。
【0053】第10発明を図2を参照して説明する。
【0054】第10発明によれば上記第9発明と同様の
効果が得られる。
【0055】さらに第10発明によれば、コントローラ
13′において冷却用ファン8の回転数の制御を行うに
際して、ファン回転数センサ16で検出された冷却用フ
ァン8の実際のファン回転数Nをフィードバック信号と
して、目標ファン回転数Naと実際のファン回転数Nと
の偏差が零となるようなフィードバック制御がなされ
る。
【0056】また第11発明では、第9発明において、
前記主油圧ポンプ(2)の入力回転数を検出するポンプ
入力回転数検出手段(32)と、前記ポンプ入力回転数
検出手段(32)によって検出された入力回転数に応じ
て前記目標ファン回転数を定めるようにしたことを特徴
とする。
【0057】第11発明を図2を参照して説明する。
【0058】第11発明によれば上記第9発明と同様の
効果が得られる。
【0059】さらに第11発明によれば、ポンプ入力回
転数ne(エンジン回転数ne)が変化したとしても、現
在の温度tの検出結果とポンプ入力回転数neから最適
な目標ファン回転数Naが定められてこの目標値を得る
ための制御指令iがコントローラ13′から出力され斜
板駆動機構部24′が駆動制御される。このためポンプ
入力回転数neが変動したとしても冷却用ファン8の風
量(回転数)の制御を精度よく行うことができる。本発
明によれば検出温度t、検出ポンプ入力回転数neに対
応するファン目標回転数Naとなるように冷却用ファン
8を回転させているので、エネルギーロスが最小限に抑
えられ最適な冷却が行われる。
【0060】また第12発明では、第9発明において、
前記油圧アクチュエータ(4)によって作動される作業
機と、前記作業機によって行われる作業モードを選択す
る作業モード選択手段(30)と、前記作業モード選択
手段(30)によって選択された作業モードに応じて前
記目標ファン回転数を定めるようにしたことを特徴とす
る。
【0061】第12発明を図2を参照して説明する。
【0062】第12発明によれば上記第9発明と同様の
効果が得られる。
【0063】さらに第12発明によれば、選択された作
業モードMに応じてエンジン回転数neが変化したとし
ても、現在の温度tの検出結果と選択作業モードMから
最適な目標ファン回転数Naが定められてこの目標値を
得るための制御指令iがコントローラ13′から出力さ
れ斜板駆動機構部24′が駆動制御される。このため作
業モードMの切換位置いかんにかかわらずに冷却用ファ
ン8の風量(回転数)の制御を精度よく行うことができ
る。本発明によれば検出温度t、選択された作業モード
Mに対応するファン目標回転数Naとなるように冷却用
ファン8を回転させているので、エネルギーロスが最小
限に抑えられ最適な冷却が行われる。
【0064】また第13発明では、第3の解決課題を達
成するために、駆動源(1)によって駆動される主油圧
ポンプ(2)と、前記主油圧ポンプ(2)から吐出され
た作動圧油が操作弁(3)を介して供給されることによ
って作動する油圧アクチュエータ(4)と、前記駆動源
(1)または前記作動圧油を冷却する冷却用ファン
(8)とを具えた冷却用ファンの駆動装置において、前
記主油圧ポンプ(2)から吐出された圧油が流入ポート
(7′a)から流入されることによって作動され前記冷
却用ファン(8)を回転させる可変容量型油圧モータ
(7′)と、前記可変容量型油圧モータ(7′)の吸収
トルクが目標吸収トルクと一致するように制御するトル
ク制御手段(13′、24)とを具えている。
【0065】第13発明を図2を参照して説明する。
【0066】第13発明によれば、既存の作業機駆動用
の主油圧ポンプ2をファン駆動用の油圧ポンプとして利
用することでファン駆動専用の油圧ポンプ5、5′(図
1参照)の配設を省略することができる。このため油圧
機器の部品点数をさらに少なくすることができる。
【0067】さらに第13発明によれば、ファン駆動用
油圧モータ7′の吸収トルクTを一定吸収トルク値Ta
にするための電流指令iが斜板駆動機構部24に対して
出力される。この結果ファン駆動用油圧モータ7′の吸
収トルクTが一定トルク値Taに一致される。この結果
冷却用ファン8のファン回転数Nの変動が抑制され回転
が安定する。
【0068】
【発明の実施の形態】以下図面を参照して本発明に係る
冷却用ファンの駆動装置の実施形態について説明する。
同図1(a)に示す油圧回路はたとえば油圧ショベルな
どの建設機械に搭載される。適用対象が建設機械の場合
同図1(a)に示す可変容量型の主油圧ポンプ1はたと
えばブームを作動させる油圧シリンダ4に圧油を供給す
る圧油供給源となる。
【0069】主油圧ポンプ2は駆動源としてのエンジン
1によって駆動される。主油圧ポンプ2はたとえば斜板
式ピストンポンプで構成される。主油圧ポンプ2の斜板
2aが変化することによって主油圧ポンプ2の押し退け
容積(容量)(cc/rev)が変化する。
【0070】主油圧ポンプ2の押し退け容積(容量)は
斜板駆動機構部18が作動されることによって変化され
る。
【0071】主油圧ポンプ2はタンク9内の圧油を吸い
込み圧油吐出口から圧油を吐出する。主油圧ポンプ2の
吐出圧油は管路19を介して操作弁3に供給される。
【0072】操作弁3は可変絞りを有しており、図示し
ない操作レバーの操作量に応じて開口面積が変化される
ことによって主油圧ポンプ2から吐出された圧油の流量
が制御される。すなわち操作弁3は流量制御弁として機
能する。操作弁3で流量が制御された主油圧ポンプ2の
吐出圧油は管路20を介して油圧シリンダ4に供給され
る。油圧シリンダ4に圧油が供給されることによってこ
の油圧シリンダ4が駆動される。油圧シリンダ4が駆動
されることによって図示せぬ作業機(ブーム)が作動さ
れる。操作弁3は圧油の流量を制御するだけではなく油
圧シリンダ4に対する圧油の供給方向を切り換える方向
切換弁としても機能する。
【0073】一方上記作業機用油圧シリンダ4に圧油を
供給する主油圧ポンプ2とは別にファン駆動用油圧ポン
プ5が設けられている。このファン駆動用油圧ポンプ5
は可変容量型の油圧ポンプである。ファン駆動用油圧ポ
ンプ5は冷却用ファン8の駆動油圧源である。
【0074】ファン駆動用油圧ポンプ5はエンジン1に
よって駆動される。ファン駆動用油圧ポンプ5はたとえ
ば斜板式ピストンポンプで構成される。ファン駆動用油
圧ポンプ5の斜板5aが変化することによってファン駆
動用油圧ポンプ5の押し退け容積(容量)q(cc/r
ev)が変化される。エンジン1の出力軸にはエンジン
1の回転数neつまりファン駆動用油圧ポンプ5の入力
回転数neを検出するエンジン回転数センサ32が配設
されている。
【0075】ファン駆動用油圧ポンプ5の押し退け容積
(容量)qは斜板駆動機構部17が駆動されることによ
って変化される。
【0076】ファン駆動用油圧ポンプ5はタンク9内の
圧油を吸い込み圧油吐出口から圧力P、流量Q(l/m
in)の圧油を吐出する。ファン駆動用油圧ポンプ5の
吐出圧油は管路6を介してファン駆動用油圧モータ7の
流入ポート7aに供給される。ファン駆動用油圧モータ
7は固定容量型の油圧モータである。
【0077】ファン駆動用油圧モータ7の出力軸には冷
却用ファン8が取り付けられている。ファン駆動用油圧
モータ7の上記出力軸には冷却用ファン8の回転数Nを
検出するファン回転数センサ16が配設されている。フ
ァン駆動用油圧モータ7は、ファン駆動用油圧ポンプ5
から吐出された圧油が流入ポート7aから流入されるこ
とによって回転作動され冷却用ファン8を回転させる。
ファン駆動用油圧モータ7の流出ポート7bから流出さ
れた圧油は管路38を通過してタンク9に戻される。
【0078】タンク9とファン駆動用油圧モータ7の流
入ポート7aとの間は管路10によって連通されてい
る。管路10上にはタンク9からファン駆動用油圧モー
タ7の流入ポート7aの方向のみに圧油を導くチェック
弁11が配設されている。
【0079】このチェック弁11は吸込弁と呼ばれる。
吸込弁はモータの急減速時などにモータがポンプ作用し
て圧力が低下した場合にタンクから流量を供給しキャビ
テーションを防止する弁である。
【0080】したがって本実施形態の油圧回路において
ファン駆動用油圧モータ7が急減速するとファン駆動用
油圧モータ7の流入ポート7aには、ファン駆動用油圧
ポンプ5から吐出された圧油とともに、タンク9から圧
油が管路10上をチェック弁11を通過して導入され
る。このため急激な圧力変化などが起きた場合にキャビ
テーション発生を防止することができる。
【0081】タンク9内の作動圧油の温度tは温度セン
サ27によって検出される。
【0082】操作盤30には油圧ショベルが行う各種作
業種類つまり各作業モードのうちからいずれかの作業モ
ードMを選択する作業モード選択スイッチ30aが設け
られている。
【0083】コントローラ13は上記ファン回転数セン
サ16の検出ファン回転数N、温度センサ27の検出温
度t、エンジン回転数センサ32の検出エンジン回転数
ne、作業モード選択スイッチ30aで選択された作業
モードMを示す信号が入力され、これら入力された信号
に基づき電流指令iを生成しこの電流指令iを斜板駆動
機構部17に入力することによって当該斜板駆動機構部
17を駆動制御する。
【0084】斜板駆動機構部17は、サーボピストン1
2と電磁比例制御弁14と切換弁15とから構成されて
いる。
【0085】サーボピストン12はファン駆動用油圧ポ
ンプ5の斜板5aを駆動し斜板角αを変化させる容量制
御部材である。斜板5aの傾転角つまりファン駆動用油
圧ポンプ5の押し退け容積qに応じた位置に、サーボピ
ストン12は移動しこれに伴いサーボロッド12aの位
置が変化される。サーボロッド12aの移動に伴い切換
弁15に作用するバネのバネ力が変化する。
【0086】切換弁15は入力されたパイロット圧Pp
に応じてサーボピストン12の大径側に圧油(ファン駆
動用油圧ポンプ5の吐出圧油)を供給する弁位置または
サーボピストン12の大径側から圧油をタンク9に排出
する弁位置に切り換えられる弁である。
【0087】電磁比例制御弁14はコントローラ13か
ら出力された電流指令iがソレノイドに入力されること
によって弁位置が変化され電流値iに対応するパイロッ
ト圧Ppのパイロット圧油を切換弁15のパイロットポ
ートに加える弁である。
【0088】したがってコントローラ13からファン駆
動用油圧ポンプ5の斜板角αに対応する電流指令iが電
磁比例制御弁14に対して出力されると、この電流指令
iに対応するパイロット圧Ppのパイロット圧油が切換
弁15のパイロットポートに加えられる。切換弁15は
加えられたパイロット圧Ppに応じた弁位置になるよう
に駆動される。サーボピストン12は切換弁15の切換
弁位置に応じて圧油が流入出されることによって駆動さ
れ斜板1aを最小容量min側あるいは最大容量max
側に移動させる。これによってファン駆動用油圧モータ
5の斜板角αはコントローラ13から出力された電流指
令iに応じた斜板角に変化される。
【0089】主油圧ポンプ2の斜板2aを駆動する斜板
駆動機構部18についても上記斜板駆動機構部17と同
様の構成要素にて構成されている。斜板駆動機構部18
についてもコントローラ13から出力される電流指令j
に応じて、斜板駆動機構部17と同様にして駆動制御さ
れる。
【0090】つぎに図1(a)に示すコントローラ13
で行われる処理を中心に図1(a)の油圧回路で行われ
る動作について説明する。
【0091】コントローラ13には、タンク9の各温度
tに対応づけられて、冷却用ファン8で必要なファン目
標回転数Naが記憶されている。温度tに対応するファ
ン目標回転数Naで冷却用ファン8を回転させると、最
適に作動圧油が冷却される。これら温度tとファン目標
回転数Naの対応関係は、シミュレーション、実験など
により求められる。
【0092】なお図1(a)の実施形態では作動圧油の
温度を温度検出対象とし作動圧油を冷却対象として冷却
用ファン8によって冷却する場合について説明した。し
かし温度検出対象としてはラジエータの水温、ラジエー
タ通過後の空気の温度でもよい。またラジエータやオイ
ルクーラの機器の配置に応じて作動圧油とエンジン1
(クーラント)の両方を冷却対象として冷却する場合に
も適用することができる。
【0093】この場合エンジン1はウオータジャケット
を循環するクーラントによって冷却される。エンジン1
から熱を奪ったクーラントはラジエータに供給され上記
冷却用ファン8で発生する風によって冷却されてエンジ
ン1のウオータジャケットに戻される。またエンジン1
が強制空冷エンジンの場合には冷却用ファン8で発生し
た風によってエンジン1を直接冷却してもよい。
【0094】冷却用ファン8によってエンジン1と作動
圧油の両方を冷却する場合には、検出温度tとしてタン
ク9の温度t2以外にクーラントの温度(水温)t1を温
度センサ27と同様の温度センサによって検出すること
ができる。
【0095】この場合の冷却に必要なクーラント温度t
1、タンク温度t2とファン目標回転数Naの対応関係を
図4に示す。
【0096】すなわち同図4に示すように予めクーラン
ト温度t1とファン目標回転数N1の対応関係が設定され
るとともにタンク温度t2とファン目標回転数N2の対応
関係が設定される。そこで現在のクーラント温度t1に
対応するファン目標回転数N1が求められる。また現在
のタンク温度t2に対応するファン目標回転数N2が求め
られる。そしてこれら求められたファン目標回転数N
1、N2のうちで最も高い回転数MAX(N1、N2)が最
終的なファン目標回転数Naとされる。なお上記クーラ
ント、タンク以外の対象を冷却してもよい。この場合の
冷却に必要なファン目標回転数Naは、各冷却対象ごと
に求められるファン目標回転数をN1、N2、N3、…と
した場合Na=MAX(N1、N2、N3、…)によって求
めることができる。
【0097】図5は電磁比例制御弁14にコントローラ
13から入力される制御電流iとファン駆動用油圧ポン
プ5の斜板角αの対応関係を示す図である。同図5に示
すように本実施形態では制御電流iとポンプ斜板角αの
関係が線形関係にある場合を想定している。
【0098】以上のようにしてコントローラ13で温度
センサ27で検出された温度t(たとえば作動圧油温度
t2)に対応する目標ファン回転数Naが求められると、
この目標ファン回転数Naで冷却用ファン8を回転させ
るための電流指令iが斜板駆動機構部17の電磁比例制
御弁14に対して出力される。
【0099】ここで可変容量型のファン駆動用油圧ポン
プ5の1回転当たりの容量qと吐出圧油の流量Qと、油
圧ポンプ5の入力回転数ne(エンジン1の回転数ne)
の間には、Kを定数として、次式(1)のような関係が
成立する。
【0100】Q=q・ne・K …(1) したがって仮にエンジン1が一定回転数neであればフ
ァン駆動用油圧ポンプ5の容量qつまり斜板角αに比例
して流量Qが増加する。
【0101】一方ファン駆動用油圧ポンプ5の吐出圧油
が流入されるファン駆動用油圧モータ7は固定容量型の
油圧ポンプである。したがって流入する流量Qが増加す
るに比例してファン駆動用油圧モータ7の出力軸の回転
数つまり冷却用ファン8のファン回転数Nが増加する。
つまり冷却用ファン8をファン目標回転数Naが定まる
とこのファン目標回転数Naに対応するファン駆動用油
圧ポンプ5の容量qつまり斜板角αが一義的に定まり、
これに応じてコントローラ13から出力すべき電流指令
iが一義的に定まる。
【0102】コントローラ13は以上のようにして冷却
用ファン8のファン回転数Nをファン目標回転数Naに
するための電流指令iを演算して、この電流指令iを斜
板駆動機構部17の電磁比例制御弁14に対して出力す
る。この結果ファン駆動用油圧ポンプ5の斜板5aが上
記ファン目標回転数Naに対応する斜板角αに変化され
る。このためファン駆動用油圧ポンプ5からはファン目
標回転数Naに対応する流量Qの圧油が吐出される。こ
の結果ファン駆動用油圧モータ7には上記ファン目標回
転数Naに対応する流量Qの圧油が流入される。このた
め冷却用ファン8がファン目標回転数Naで回転され最
適な冷却が行われる。
【0103】以上のように本実施形態によれば検出温度
tに対応するファン目標回転数Naとなるように冷却用
ファン8を回転させているので、エネルギーロスを最小
限に抑えて最適な冷却を行うことができるという効果が
得られる。
【0104】なおコントローラ13において上述したよ
うな冷却用ファン8の回転数の制御を行うに際して、フ
ァン回転数センサ16で検出された冷却用ファン8の実
際のファン回転数Nをフィードバック信号として、目標
ファン回転数Naと実際のファン回転数Nとの偏差が零
となるようなフィードバック制御を行うようにしてもよ
い。もちろんファン回転数センサ16で検出された冷却
用ファン8の実際のファン回転数Nを制御に使用しない
オープンループ制御でファン回転数を制御してもよい。
【0105】また上述した説明では、検出温度tとファ
ン目標回転数Naとの対応関係を設定してこの対応関係
から現在の温度tに必要なファン目標回転数Naを求め
このファン目標回転数Naを得るための制御指令iをコ
ントローラ13から出力させている。しかしこの制御の
代わりに、検出温度tとファン駆動用油圧ポンプ5の目
標吐出流量Qaとの対応関係を設定してこの対応関係か
ら現在の温度tに必要な目標吐出流量Qaを求め、この
目標吐出流量Qaを得るための制御指令iをコントロー
ラ13から出力させるように構成してもよい。
【0106】この場合コントローラ13はファン駆動用
油圧ポンプ5の吐出流量Qを目標吐出流量Qaにするた
めの電流指令iを演算して、この電流指令iを斜板駆動
機構部17の電磁比例制御弁14に対して出力する。こ
の結果ファン駆動用油圧ポンプ5の斜板5aが上記目標
吐出流量Qaに対応する斜板角αに変化され、目標吐出
流量Qaだけ圧油が吐出される。この結果ファン駆動用
油圧モータ7には上記目標吐出流量Qaの圧油が流入さ
れる。このため冷却用ファン8が上記目標吐出流量Qa
に応じたファン回転数Naで回転され最適な冷却が行わ
れる。
【0107】ところで、上記(1)式(Q=q・ne・
K)において、ファン駆動用油圧ポンプ5の入力回転数
ne(エンジン1の回転数ne)が変動した場合にはファ
ン駆動用油圧ポンプ5の容量q(斜板角α)以外にポン
プ入力回転数neのパラメータの影響を受けて流量Qが
変化する。したがって検出温度tに対して必要となる目
標吐出流量Qaあるいはファン目標回転数Naはファン駆
動用油圧ポンプ5の容量qだけからは定まらない。ポン
プ入力回転数neというパラメータも必要となる。
【0108】したがってエンジン回転数neが変動する
場合には、検出温度t、検出エンジン回転数neとこれ
らに対して必要な目標吐出流量Qaの対応関係がコント
ローラ13に設定されておかれる。あるいは検出温度
t、検出エンジン回転数neとこれらに対して必要な目
標ファン回転数Naの対応関係がコントローラ13に設
定されておかれる。検出温度t、検出エンジン回転数n
eと目標吐出流量Qaの対応関係がコントローラ13に設
定されている場合にはつぎのようにしてコントローラ1
3で制御がなされる。
【0109】すなわちコントローラ13は設定された対
応関係から現在の検出温度t、現在の検出エンジン回転
数neに必要な目標吐出流量Qaを求め、この目標吐出流
量Qaを得るための電流指令iを演算して、この電流指
令iを斜板駆動機構部17の電磁比例制御弁14に対し
て出力する。この結果ファン駆動用油圧ポンプ5の斜板
5aが上記目標吐出流量Qaに対応する斜板角αに変化
され、目標吐出流量Qaだけ圧油を吐出する。この結果
ファン駆動用油圧モータ7には上記目標吐出流量Qaの
圧油が流入される。このため冷却用ファン8が上記目標
吐出流量Qaに応じたファン回転数Naで回転され最適な
冷却が行われる。
【0110】つぎに作業モード選択スイッチ30aで選
択された作業モードMに応じて制御する場合について説
明する。
【0111】操作盤30の作業モード選択スイッチ30
aで選択された作業モードMに応じて作業機(たとえば
ブーム)で必要な作動速度は異なる。たとえば微操作と
いう作業モードが選択されると作業機を低速度で作動さ
せる必要がある。このため主油圧ポンプ2から油圧シリ
ンダ4に対して供給する流量を少なくする必要がある。
このときエネルギーロスを小さくするためにエンジン回
転数neを小さくする制御が行われることがある。
【0112】逆にたとえば掘削という作業モードが選択
されると作業機を高速度で作動させる必要がある。この
ため主油圧ポンプ2から油圧シリンダ4に対して供給す
る流量を多くする必要がある。したがってその分だけエ
ンジン1の回転数neを高くするように制御する必要が
ある。このように作業モードMに応じてエンジン回転数
neが変化する。
【0113】したがって作業モードMが選択された場合
には、上述したエンジン回転数neが変動する場合の制
御と同様にして、検出温度t、選択作業モードMとこれ
らに対して必要な目標吐出流量Qaの対応関係がコント
ローラ13に設定されておかれる。あるいは検出温度
t、選択作業モードMとこれらに対して必要な目標ファ
ン回転数Naの対応関係がコントローラ13に設定され
ておかれる。検出温度t、選択作業モードMと目標吐出
流量Qaの対応関係がコントローラ13に設定されてい
る場合にはつぎのようにしてコントローラ13で制御が
なされる。
【0114】すなわちコントローラ13は設定された対
応関係から現在の検出温度t、現在選択されている作業
モードMに必要な目標吐出流量Qaを求め、この目標吐
出流量Qaを得るための電流指令iを演算して、この電
流指令iを斜板駆動機構部17の電磁比例制御弁14に
対して出力する。この結果ファン駆動用油圧ポンプ5の
斜板5aが上記目標吐出流量Qaに対応する斜板角αに
変化され、目標吐出流量Qaだけ圧油を吐出する。この
結果ファン駆動用油圧モータ7には上記目標吐出流量Q
aの圧油が流入される。このため冷却用ファン8が上記
目標吐出流量Qaに応じたファン回転数Naで回転され最
適な冷却が行われる。
【0115】以上のように図1(a)に示す実施形態に
よれば、現在の温度tの検出結果から最適な目標ファン
回転数Naあるいは目標吐出流量Qaを定めてこれら目標
値を得るための制御指令iをコントローラ13から出力
して斜板駆動機構部17を駆動制御するようにしてい
る。このため冷却用ファン8の風量(回転数)の制御を
精度よく行うことができる。
【0116】なお図1(a)に示す実施形態では、ファ
ン駆動用の油圧ポンプ5を可変容量型の油圧ポンプと
し、ファン駆動用の油圧モータ7を固定容量型の油圧モ
ータとしている。しかしこの代わりに図1(b)に示す
ように、ファン駆動用の油圧ポンプ5′を固定容量型の
油圧ポンプとし、ファン駆動用の油圧モータ7′を可変
容量型の油圧モータとして油圧回路を構築してもよい。
図1(a)と同じ符号は同じ構成要素であるとして重複
した図示、説明を省略する。
【0117】図1(b)の構成とした場合ファン駆動用
油圧モータ7′の斜板7cは斜板駆動機構部17によっ
て図1(a)の実施形態と同様にして駆動される。すな
わち斜板駆動機構部17は上述した図1(a)の実施形
態と同様にしてコントローラ13によって駆動制御され
る。
【0118】また固定容量型のファン駆動用油圧ポンプ
5′と可変容量型のファン駆動用油圧モータ7′とを接
続する圧油吐出管路6上には固定絞り33が配設されて
いる。固定絞り33の前後の各検出ポート33a、33
bの各検出圧P′、Pの圧力差P′−P′によってエン
ジン1の回転数ne(油圧ポンプ5′の入力回転数ne)
を検出することができる。したがってこのような構成と
すればエンジン回転数センサ32の配設を省略すること
ができる。
【0119】すなわち本実施形態によれば固定絞り33
の前後差圧P′−Pからポンプ入力回転数ne(エンジ
ン1の回転数ne)が求められ、この回転数から最適な
目標ファン回転数Naを定めることができる。そしてこ
の目標ファン回転数Naを得るための制御指令iがコン
トローラ13から出力され斜板駆動機構部17が駆動制
御される。このためエンジン1の回転数neの変化に応
じて冷却用ファン8の風量(回転数)の制御を精度よく
行うことができる。
【0120】つぎに図1(a)または図1(b)に示す
油圧回路よりもさらに油圧機器の部品点数を少なくして
油圧回路を構築できる実施形態について説明する。
【0121】図2にこの実施形態を示す。
【0122】図1(a)、(b)と図2の油圧回路を比
較した場合、エンジン1とは別体の油圧駆動源によって
冷却用ファン8が駆動される点では共通しているが、図
2の構成の場合には図1(a)、(b)の構成の場合と
異なりファン駆動専用の油圧ポンプ5、5′の配設が省
略される。この代わりにすでに作業機駆動用として備え
られている主油圧ポンプ2が冷却用ファン8の油圧駆動
源として利用され冷却用ファン8が駆動される。以下図
2において図1(a)、(b)と同じ符号は同じ構成要
素であるとして重複した説明は省略する。
【0123】本実施形態では作業機用油圧シリンダ4に
圧油を供給する主油圧ポンプ2がファン駆動用の油圧ポ
ンプとして利用される。このファン駆動用の主油圧ポン
プ2は可変容量型の油圧ポンプである。
【0124】主油圧ポンプ2はタンク9内の圧油を吸い
込み圧油吐出口から圧油を吐出する。主油圧ポンプ2の
吐出圧油は管路21を介して操作弁3と同様の操作弁2
2に供給される。一般に操作弁3はブロック型あるいは
カートリッジ式の筐体内に追加使用を想定しているサー
ビス弁とともに収容されている。したがって操作弁22
はサービス弁として追加使用することができる。このた
め既存の油圧回路に冷却用ファンの駆動装置(回路)を
後から追加する改造を行う場合に大幅な構造の変更を要
しない。
【0125】操作弁22は可変絞りを有しており、図示
せぬ操作レバーの操作量に応じて開口面積が変化される
ことによって主油圧ポンプ2から吐出された圧油の流量
が制御される。すなわち操作弁22は流量制御弁として
機能する。操作弁22で流量が制御された主油圧ポンプ
2の吐出圧油が管路23を介してファン駆動用の油圧モ
ータ7′の流入ポート7′aに供給される。ファン駆動
用油圧モータ7′の出力軸には冷却用ファン8が取り付
けられている。
【0126】ファン駆動用油圧モータ7′は可変容量型
の油圧モータである。
【0127】ファン駆動用油圧モータ7′の容量qm
(cc/rev)は斜板駆動機構部24が作動されるこ
とによって変化される。
【0128】ファン駆動用油圧モータ7′は主油圧ポン
プ2の吐出圧油を流入ポート7′aから流入させて出力
軸を出力回転数Nで回転させ冷却用ファン8を回転させ
る。そしてファン駆動用油圧モータ7′の流出ポート
7′bから流出された圧油は管路38を通過してタンク
9に戻される。
【0129】図2の油圧回路においても図1(a)の油
圧回路と同様に吸込弁を設けることができる。
【0130】この場合図2において図1(a)と同様に
タンク9とファン駆動用油圧モータ7′の流入ポート
7′aとの間が管路10によって連通される。そして管
路10上にはタンク9からファン駆動用油圧モータ7′
の流入ポート7′aの方向のみに圧油を導く吸込弁とし
てのチェック弁11が配設される。
【0131】したがって図2の本実施形態の油圧回路に
おいてファン駆動用油圧モータ7′が急減速するとファ
ン駆動用油圧モータ7′の流入ポート7′aには、主油
圧ポンプ2から吐出された圧油とともに、タンク9から
圧油が管路10上をチェック弁11を通過して導入され
る。このため急激な圧力変化などが起きた場合にキャビ
テーション発生を防止することができる。
【0132】いまファン駆動用油圧モータ7′を流れる
圧油の流量をQmとし、駆動圧力をPmとする。
【0133】するとファン駆動用油圧モータ7′の1回
転当たりの容量qmと流量Qm(l/min)と出力回転
数N(冷却用ファン8の回転数N)の間には、k1を定
数として、次式(2)のような関係が成立する。
【0134】N=Qm/qm・k1 …(2) またファン駆動用油圧モータ7′の吸収トルクTは、1
回転当たりの容量qmと駆動圧力Pm(kg/cm2)を用
いて次式(3)のように表される。ただしk2は定数と
する。
【0135】T=Pm・qm・k2 …(3) ファン駆動用油圧モータ7′の駆動圧力Pmは圧力セン
サ31によって検出される。
【0136】コントローラ13′には上記圧力センサ3
1の検出圧力Pm、ファン回転数センサ16の検出ファ
ン回転数N、温度センサ27の検出温度t、エンジン回
転数センサ32の検出エンジン回転数ne、作業モード
選択スイッチ30aで選択された作業モードMを示す信
号が入力され、これら入力された信号に基づき電流指令
iを生成しこの電流指令iを出力することによって斜板
駆動機構部24を駆動制御する。
【0137】斜板駆動機構部24は、サーボピストン2
6と電磁比例制御弁25とから構成されている。
【0138】サーボピストン26はファン駆動用油圧モ
ータ7′の斜板7′cを駆動し斜板角αを変化させる容
量制御部材である。斜板7′cの傾転角つまりファン駆
動用油圧モータ7′の容量qmに応じた位置に、サーボ
ピストン26は移動する。
【0139】電磁比例制御弁25はコントローラ13′
から出力された電流指令iが入力されることによって弁
位置が変化され電流値iに対応する流量の圧油をサーボ
ピストン26に供給する弁である。
【0140】したがってコントローラ13′からファン
駆動用油圧ポンプ5の斜板角αに対応する電流指令iが
電磁比例制御弁25に対して出力されると、この電流指
令iに対応する弁位置になるように電磁比例制御弁25
の弁位置が切換作動される。サーボピストン26には電
磁比例制御弁25の切換弁位置に応じた流量の圧油が流
入されることによって駆動され斜板7′cを最小容量側
あるいは最大容量側に移動させる。これによってファン
駆動用油圧モータ7′の斜板角αはコントローラ13′
から出力された電流指令iに応じた斜板角に変化され
る。
【0141】主油圧ポンプ2の斜板2aを駆動する斜板
駆動機構部18についても上記斜板駆動機構部24と同
様の構成要素にて構成されている。斜板駆動機構部18
についてもコントローラ13′から出力される電流指令
jに応じて、斜板駆動機構部24と同様にして駆動制御
される。
【0142】つぎに図2に示すコントローラ13′で行
われる処理を中心に図2の油圧回路で行われる動作につ
いて説明する。
【0143】・第1の制御 コントローラ13′は、ファン駆動用油圧モータ7′の
吸収トルクTが一定の吸収トルク値Taになるトルク一
定制御を行う。ここでトルク一定制御を行う理由につい
て説明する。
【0144】一般にファン駆動用油圧モータの吸収トル
クTと、冷却用ファンの回転数Nとの間には、k3を定
数として次式(4)の関係が成立する。なお^2は2乗
という意味である。
【0145】T=k3・N^2 …(4) 図1(a)に示す実施形態の場合には作業機を駆動する
主油圧ポンプ2と別に設けられたファン駆動専用の油圧
ポンプ5によってファン駆動用油圧モータ7が駆動され
る。このためファン駆動用油圧モータ7の吸収トルクは
作業機にかかる負荷、操作弁3の開口面積の変動の影響
を受けない。したがってファン駆動用油圧モータ7の吸
収トルクTは比較的安定しており一定値を維持してい
る。したがって上記(4)式から明らかなように冷却用
ファン8のファン回転数Nの変動が抑制されて回転を安
定させることができる。
【0146】これに対して図2に示す実施形態の場合に
は作業機を駆動する主油圧ポンプ2がファン駆動用の油
圧ポンプとしてファン駆動用油圧モータ7′を駆動す
る。しかも操作弁22の開口面積が変動することによっ
てファン駆動用油圧モータ7′に供給する流量が変動す
る。このため作業機にかかる負荷、操作弁22の開口面
積の変動の影響を受けてファン駆動用油圧モータ7′の
吸収トルクTは安定しない。したがって上記(4)式か
ら明らかなように冷却用ファン8のファン回転数Nが変
動してしまい回転が安定しないことになる。
【0147】そこで冷却用ファン8のファン回転数Nの
変動を抑制して回転を安定させるべくファン駆動用油圧
モータ7′の吸収トルクTを一定値Taに維持する制御
を行うものである。
【0148】具体的には、コントローラ13′では、一
定トルク値Taが目標トルク値として設定される。そし
て上記(3)式(T=Pm・qm・k2)から、一定トル
ク値Taを得るために必要な容量qmを、現在検出されて
いるファン駆動用油圧モータ7′の駆動圧力Pmに基づ
き算出する。そしてこの算出された容量qmを得るため
に必要な電流値iが演算される。
【0149】以上のようにして一定吸収トルク値Taに
するための電流指令iが演算されると、この電流指令i
が斜板駆動機構部24の電磁比例制御弁25に対して出
力される。この結果ファン駆動用油圧モータ7′の斜板
7′cが上記算出された容量qmに対応する斜板角αに
変化される。これによりファン駆動用油圧モータ7′の
吸収トルクTが一定トルク値Taに一致される。この結
果冷却用ファン8のファン回転数Nの変動が抑制され回
転が安定する。
【0150】コントローラ13′では上述した第1の制
御の代わりに、あるいは第1の制御とともに以下に示す
第2の制御が実行される。この第2の制御は図1(a)
のコントローラ13で実行される制御とほぼ同じ制御で
ある。
【0151】・第2の制御 コントローラ13′には、タンク9の各温度tに対応づ
けられて、冷却用ファン8で必要なファン目標回転数N
aが記憶されている。温度tに対応するファン目標回転
数Naで冷却用ファン8を回転させると、最適に作動圧
油が冷却される。これら温度tとファン目標回転数Na
の対応関係は、シミュレーション、実験などにより求め
られる。
【0152】なお図2の実施形態では作動圧油の温度を
温度検出対象とし作動圧油を冷却対象として冷却用ファ
ン8によって冷却する場合について説明した。しかし温
度検出対象としてはラジエータの水温、ラジエータ通過
後の空気の温度でもよい。またラジエータやオイルクー
ラの機器の配置に応じて作動圧油とエンジン1(クーラ
ント)の両方を冷却対象として冷却する場合にも適用す
ることができる。
【0153】冷却用ファン8によってエンジン1と作動
圧油の両方を冷却する場合には、タンク9の温度t2以
外にクーラントの温度(水温)t1を温度センサ27と
同様の温度センサによって検出することができる。
【0154】この場合の冷却に必要なクーラント温度t
1、タンク温度t2とファン目標回転数Naの対応関係は
図4に示したとおりである。
【0155】以上のようにしてコントローラ13′で温
度センサ27で検出された温度t(たとえば作動圧油温
度t2)に対応する目標ファン回転数Naが求められる
と、コントローラ13′はこの目標ファン回転数Naで
冷却用ファン8を回転させるための電流指令iを斜板駆
動機構部24の電磁比例制御弁25に対して出力する。
【0156】ここで可変容量型のファン駆動用油圧モー
タ7′に関して上記(2)式(N=Qm/qm・k1)の関
係が成立する。
【0157】したがって仮に主油圧ポンプ2から油圧モ
ータ7′に供給される流量Qmが一定であればファン駆
動用油圧モータ7′の容量qmつまり斜板角αに反比例
してファン回転数Nが変化する。すなわち冷却用ファン
8をファン目標回転数Naが定まればこのファン目標回
転数Naに対応するファン駆動用油圧モータ7′の容量
qmつまり斜板角αが一義的に定まり、これに応じてコ
ントローラ13′から出力すべき電流指令iが一義的に
定まる。
【0158】コントローラ13′は以上のようにして冷
却用ファン8のファン回転数Nをファン目標回転数Na
にするための電流指令iを演算して、この電流指令iを
斜板駆動機構部24の電磁比例制御弁25に対して出力
する。この結果ファン駆動用油圧モータ7′の斜板7′
cが上記ファン目標回転数Naに対応する斜板角αに変
化される。このため冷却用ファン8がファン目標回転数
Naで回転され最適な冷却が行われる。
【0159】以上のように本実施形態によれば検出温度
tに対応するファン目標回転数Naとなるように冷却用
ファン8を回転させているので、エネルギーロスを最小
限に抑えて最適な冷却を行うことができるという効果が
得られる。
【0160】なおコントローラ13′において上述した
ような冷却用ファン8の回転数の制御を行うに際して、
ファン回転数センサ16で検出された冷却用ファン8の
実際のファン回転数Nをフィードバック信号として、目
標ファン回転数Naと実際のファン回転数Nとの偏差が
零となるようなフィードバック制御を行うようにしても
よい。もちろんファン回転数センサ16で検出された冷
却用ファン8の実際のファン回転数Nを制御に使用しな
いオープンループ制御でファン回転数を制御してもよ
い。
【0161】ところで、上記(2)式(N=Qm/qm・
k1)において、ファン駆動用油圧モータ7′に供給さ
れる流量Qmが変動した場合にはファン駆動用油圧モー
タ7′の容量qmと流量Qmの両方のパラメータに応じて
回転数Nが変化する。したがって検出温度tに対して必
要となるファン目標回転数Naはファン駆動用油圧モー
タ7′の容量qmだけからは定まらない。流量Qmという
パラメータも必要となる。流量Qmはエンジン回転数ne
の変化としてとらえることができる。
【0162】したがって流量Qmが変動する場合には、
検出温度t、検出エンジン回転数neとこれらに対して
必要なファン目標回転数Naの対応関係をコントローラ
13′に設定しておけばよい。
【0163】検出温度t、検出エンジン回転数neと目
標ファン回転数Naの対応関係がコントローラ13′に
設定されている場合にはつぎのようにしてコントローラ
13′で制御がなされる。
【0164】すなわちコントローラ13′は設定された
対応関係から現在の検出温度t、現在の検出エンジン回
転数neに必要な目標ファン回転数Naを求め、このファ
ン目標回転数Naにするための電流指令iを演算して、
この電流指令iを斜板駆動機構部24の電磁比例制御弁
25に対して出力する。この結果ファン駆動用油圧モー
タ7′の斜板7′cが上記ファン目標回転数Naに対応
する斜板角αに変化される。このため冷却用ファン8が
ファン目標回転数Naで回転され最適な冷却が行われ
る。
【0165】また操作盤30の作業モード選択スイッチ
30aで作業モードMが選択された場合には、つぎのよ
うな制御が実行される。
【0166】すなわち上述したエンジン回転数neが変
動する場合の制御と同様にして、検出温度t、選択作業
モードMとこれらに対して必要なファン目標回転数Na
の対応関係がコントローラ13′に設定されておかれ
る。
【0167】コントローラ13′は設定された対応関係
から現在の検出温度t、現在選択されている作業モード
Mに必要な目標ファン回転数Naを求め、このファン目
標回転数Naにするための電流指令iを演算して、この
電流指令iを斜板駆動機構部24の電磁比例制御弁25
に対して出力する。この結果ファン駆動用油圧モータ
7′の斜板7′cが上記ファン目標回転数Naに対応す
る斜板角αに変化される。このため冷却用ファン8がフ
ァン目標回転数Naで回転され最適な冷却が行われる。
【0168】以上のように図2に示す実施形態によれ
ば、図1(a)、(b)に示す実施形態と異なり、既存
の作業機駆動用の主油圧ポンプ2をファン駆動用の油圧
ポンプとして利用することでファン駆動専用の油圧ポン
プ5、5′の配設を省略することができる。したがって
油圧機器の部品点数をさらに少なくすることができる。
【0169】なお図2に示す実施形態では、主油圧ポン
プ2から吐出された圧油を操作弁22を介してファン駆
動用油圧モータ7′に供給するようにしている。しかし
操作弁22の配設を省略する実施形態も可能である。
【0170】図3にこの実施形態を示す。図3において
図2と同じ符号は同じ構成要素であるとして重複した説
明を省略する。
【0171】図3の構成とした場合主油圧ポンプ2から
吐出された圧油は管路21を介してファン駆動用油圧モ
ータ7′に直接供給される。図3のファン駆動用油圧モ
ータ7′の容量qmは図2の実施形態と同様にしてコン
トローラ13によって駆動制御される。
【0172】なお本実施形態の冷却用ファンの駆動装置
は、建設機械を含むあらゆる油圧駆動機械に適用するこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1(a)は本発明に係る冷却用ファンの駆動
装置の実施形態を示す油圧回路図であり、図1(b)は
図1(a)の一部を変形して構成した構成例を部分的に
示す油圧回路図である。
【図2】図2は本発明に係る冷却用ファンの駆動装置の
実施形態を示す油圧回路図である。
【図3】図3は図2の一部を変形して構成した構成例を
示す油圧回路図である。
【図4】図4は対象物の温度とファン目標回転数との関
係を説明する図である。
【図5】図5は制御電流とポンプ斜板角の関係を例示し
た図である。
【図6】図6は従来技術を示す図である。
【符号の説明】
1 エンジン 2 主油圧ポンプ 3 操作弁 4 油圧シリンダ 5、5′ ファン駆動用油圧ポンプ 7、7′ ファン駆動用油圧モータ 8 冷却用ファン 9 タンク 11 チェック弁 13、13′ コントローラ 17、24 斜板駆動機構部

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 駆動源(1)によって駆動される主
    油圧ポンプ(2)と、前記主油圧ポンプ(2)から吐出
    された作動圧油が操作弁(3)を介して供給されること
    によって作動する油圧アクチュエータ(4)と、前記駆
    動源(1)または前記作動圧油を冷却する冷却用ファン
    (8)とを具えた冷却用ファンの駆動装置において、 前記駆動源(1)によって駆動される可変容量型油圧ポ
    ンプ(5)と、 前記可変容量型油圧ポンプ(5)から吐出された圧油が
    流入ポート(7a)から流入されることによって作動さ
    れ前記冷却用ファン(8)を回転させる油圧モータ
    (7)と、 前記駆動源(1)または前記作動圧油の温度を検出する
    温度検出手段(27)と、 前記駆動源(1)または前記作動圧油の温度と、前記冷
    却用ファン(8)の目標ファン回転数との対応関係を設
    定する設定手段(13)と、 前記温度検出手段(27)で検出された温度に対応する
    目標ファン回転数を前記設定手段(13)に設定された
    対応関係にしたがい求め冷却用ファン(8)の回転数
    が、この求めた目標ファン回転数となるように前記可変
    容量型油圧ポンプ(5)の容量を変化させる容量制御手
    段(13、17)とを具えた冷却用ファンの駆動装置。
  2. 【請求項2】 前記可変容量型油圧ポンプ(5)の
    入力回転数を検出するポンプ入力回転数検出手段(3
    2)をさらに具え、 前記容量制御手段(13、17)は、 前記ポンプ入力回転数検出手段(32)の検出回転数に
    基づき前記可変容量型油圧ポンプ(5)の吐出圧油の流
    量が、前記温度検出手段(27)で検出された温度に対
    応する目標吐出流量となるように前記可変容量型油圧ポ
    ンプ(5)の容量を変化させるものである請求項1記載
    の冷却用ファンの駆動装置。
  3. 【請求項3】 前記冷却用ファン(8)の回転数を
    検出するファン回転数検出手段(16)をさらに具え、 前記容量制御手段(13、17)は、 前記ファン回転数検出手段(16)の検出結果に基づき
    前記目標ファン回転数または前記目標吐出流量が得られ
    るように制御するものである請求項1または2記載の冷
    却用ファンの駆動装置。
  4. 【請求項4】 前記油圧アクチュエータ(4)によ
    って作動される作業機と、 前記作業機によって行われる作業モードを選択する作業
    モード選択手段(30)と、 前記作業モード選択手段(30)によって選択された作
    業モードに応じて前記目標ファン回転数または前記目標
    吐出流量を定めるようにした請求項1または2記載の冷
    却用ファンの駆動装置。
  5. 【請求項5】 駆動源(1)によって駆動される主
    油圧ポンプ(2)と、前記主油圧ポンプ(2)から吐出
    された作動圧油が操作弁(3)を介して供給されること
    によって作動する油圧アクチュエータ(4)と、前記駆
    動源(1)または前記作動圧油を冷却する冷却用ファン
    (8)とを具えた冷却用ファンの駆動装置において、 前記駆動源(1)によって駆動されるファン駆動用油圧
    ポンプ(5′)と、 前記ファン駆動用油圧ポンプ(5′)から吐出された圧
    油が流入ポート(7′a)から流入されることによって
    作動され前記冷却用ファン(8)を回転させる可変容量
    型油圧モータ(7′)と を具えた冷却用ファンの駆動装置。
  6. 【請求項6】 駆動源(1)によって駆動される主
    油圧ポンプ(2)と、前記主油圧ポンプ(2)から吐出
    された作動圧油が操作弁(3)を介して供給されること
    によって作動する油圧アクチュエータ(4)と、前記駆
    動源(1)または前記作動圧油を冷却する冷却用ファン
    (8)とを具えた冷却用ファンの駆動装置において、 前記駆動源(1)によって駆動される固定容量型油圧ポ
    ンプ(5′)と、 前記固定容量型油圧ポンプ(5′)から吐出された圧油
    が流入ポート(7′a)から流入されることによって作
    動され前記冷却用ファン(8)を回転させる可変容量型
    油圧モータ(7′)と、 前記固定容量型油圧ポンプ(5′)の圧油吐出管路
    (6)に設けられた固定絞り(33)と、 前記固定絞り(33)の前後差圧に応じて前記固定容量
    型油圧ポンプ(5′)の入力回転数を検出し、この検出
    した入力回転数に基づき、前記冷却用ファン(8)の回
    転数が目標回転数となるように前記可変容量型油圧モー
    タ(7′)の容量を変化させる容量制御手段(17)と
    を具えた冷却用ファンの駆動装置。
  7. 【請求項7】 駆動源(1)によって駆動される主
    油圧ポンプ(2)と、前記主油圧ポンプ(2)から吐出
    された作動圧油が操作弁(3)を介して供給されること
    によって作動する油圧アクチュエータ(4)と、前記駆
    動源(1)または前記作動圧油を冷却する冷却用ファン
    (8)とを具えた冷却用ファンの駆動装置において、 前記主油圧ポンプ(2)から吐出された圧油が流入ポー
    ト(7′a)から流入されることによって作動され前記
    冷却用ファン(8)を回転させる可変容量型油圧モータ
    (7′)を具えた冷却用ファンの駆動装置。
  8. 【請求項8】 前記可変容量型油圧モータ(7′)
    から流出された圧油が排出されるタンク(9)と前記可
    変容量型油圧モータ(7′)の流入ポート(7′a)と
    の間を管路で連通させ当該管路上に前記可変容量型油圧
    モータ(7′)の流入ポート(7′a)側のみに圧油を
    導く手段を設けたことを特徴とする請求項7記載の冷却
    用ファンの駆動装置。
  9. 【請求項9】 駆動源(1)によって駆動される主
    油圧ポンプ(2)と、前記主油圧ポンプ(2)から吐出
    された作動圧油が操作弁(3)を介して供給されること
    によって作動する油圧アクチュエータ(4)と、前記駆
    動源(1)または前記作動圧油を冷却する冷却用ファン
    (8)とを具えた冷却用ファンの駆動装置において、 前記主油圧ポンプ(2)から吐出された圧油が流入ポー
    ト(7′a)から流入されることによって作動され前記
    冷却用ファン(8)を回転させる可変容量型油圧モータ
    (7′)と、 前記駆動源(1)または前記作動圧油の温度を検出する
    温度検出手段(27)と、 前記駆動源(1)または前記作動圧油の温度と、前記冷
    却用ファン(8)の目標ファン回転数との対応関係を設
    定する設定手段(13′)と、 前記温度検出手段(27)で検出された温度に対応する
    目標ファン回転数を前記設定手段(13′)に設定され
    た対応関係にしたがい求め冷却用ファン(8)の回転数
    が、この求めた目標ファン回転数となるように前記可変
    容量型油圧モータ(7′)の容量を変化させる容量制御
    手段(13′、24)とを具えた冷却用ファンの駆動装
    置。
  10. 【請求項10】 前記冷却用ファン(8)の回転数
    を検出するファン回転数検出手段(16)をさらに具
    え、 前記容量制御手段(13′、24)は、 前記ファン回転数検出手段(16)の検出結果に基づき
    前記目標ファン回転数が得られるように制御するもので
    ある請求項9記載の冷却用ファンの駆動装置。
  11. 【請求項11】 前記主油圧ポンプ(2)の入力回
    転数を検出するポンプ入力回転数検出手段(32)と、 前記ポンプ入力回転数検出手段(32)によって検出さ
    れた入力回転数に応じて前記目標ファン回転数を定める
    ようにした請求項9記載の冷却用ファンの駆動装置。
  12. 【請求項12】 前記油圧アクチュエータ(4)に
    よって作動される作業機と、 前記作業機によって行われる作業モードを選択する作業
    モード選択手段(30)と、 前記作業モード選択手段(30)によって選択された作
    業モードに応じて前記目標ファン回転数を定めるように
    した請求項9記載の冷却用ファンの駆動装置。
  13. 【請求項13】 駆動源(1)によって駆動される
    主油圧ポンプ(2)と、前記主油圧ポンプ(2)から吐
    出された作動圧油が操作弁(3)を介して供給されるこ
    とによって作動する油圧アクチュエータ(4)と、前記
    駆動源(1)または前記作動圧油を冷却する冷却用ファ
    ン(8)とを具えた冷却用ファンの駆動装置において、 前記主油圧ポンプ(2)から吐出された圧油が流入ポー
    ト(7′a)から流入されることによって作動され前記
    冷却用ファン(8)を回転させる可変容量型油圧モータ
    (7′)と、 前記可変容量型油圧モータ(7′)の吸収トルクが目標
    吸収トルクと一致するように制御するトルク制御手段
    (13′、24)とを具えた冷却用ファンの駆動装置。
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