JP5219691B2 - 油圧ショベルの油圧回路 - Google Patents

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Description

本発明は油圧ショベルの油圧回路に関するものであり、特に、ブームとアームの複合操作時における作業能率を向上させることができる油圧ショベルの油圧回路に関するものである。
油圧ショベルにはブーム、アーム及びバケットと、これらを駆動するブームシリンダ、アームシリンダ及びバケットシリンダを含む油圧回路が搭載されている。そして、ネガティブコントロール(以下、「ネガコン」という。)方式の油圧回路においては、2つの油圧ポンプを備え、各油圧ポンプのセンタバイパス油路の最下流にネガコン絞りを設けてネガコン圧を発生させ、該ネガコン圧をポンプレギュレータに作用させることにより、前記油圧ポンプの吐出流量をネガティブ制御できるように構成されている。
図5は此種油圧ショベルの油圧回路の従来例を示す。1及び2は夫々可変容量型の油圧ポンプ1,2であって、各油圧ポンプ1,2のセンタバイパス油路10,11の上流側は油タンク3に接続されている。又、各センタバイパス油路10,11からはパラレル油路12,13が夫々分岐し、該パラレル油路13の途中には絞り27が設けられている。
更に、各センタバイパス油路10,11の途中には夫々複数の方向切換弁が接続されている。即ち、センタバイパス油路10にはブーム切換弁17とアーム1速切換弁18がタンデム接続され、且つ、センタバイパス油路11にはバケット切換弁14とブーム切換弁15とアーム2速切換弁16がタンデム接続されている。
又、センタバイパス油路10,11におけるアーム切換弁(1速、2速)18,16の流側にはネガコン絞り8,9が夫々設けられていると共に、各ネガコン絞り8,9に生じるネガコン圧は、ネガコン圧回路6,7を介してポンプレギュレータ4,5にフィードバックされている。そして、該ポンプレギュレータ4,5は前記ネガコン圧に基づき傾転角を調整することにより、各油圧ポンプ1,2の吐出量を制御するように構成されている。
而して、バケット操作レバー28をバケット閉じ側に操作すると、当該操作信号がバケット操作パイロットライン29を介してバケット切換弁14のバケット閉じパイロットポートに入力されて、該バケット切換弁14をバケット閉じ位置(イ)に切り換える。このため、バケット切換弁14の各流出口ポートはバケットシリンダ19に接続される。
また、ブーム操作レバー22をブーム上げ側に操作すると、当該操作信号がブーム操作パイロットライン24を介して前記ブーム切換弁15,17のブーム上げパイロットポートに入力されて、各ブーム切換弁15,17をブーム上げ位置(イ)に切り換える。このため、前記ブーム切換弁15,17の各流出口ポートはブームシリンダ20に接続される。
更に、アーム操作レバー23をアーム引き側に操作すると、その操作信号がアーム操作パイロットライン26,25を介してアーム切換弁16,18のアーム引きパイロットポートに入力されて、該アーム切換弁16,18をアーム引き位置(イ)に切り換える。このため、該アーム切換弁16,18の各流出口ポートはアームシリンダ21に接続される(例えば特許文献1,2参照)。
特開昭58−146632号公報 特許第3142764号公報
特許文献1記載の従来技術において、図6に示す如く、油圧ショベル40により水平引きを行うためにアーム引きとブーム上げの複合操作を同時に行うと、上記シリンダ駆動用の切換弁15〜18が全て作動位置(イ)に切り換わる。この場合、アーム45は自重落下するが、ブーム44には作業機械全体の負荷が作用する。
このため、ブーム44の負荷圧はアーム45の負荷圧よりも高くなり、油圧ポンプ1の吐出油の殆どは、パラレル油路12を介してブームシリンダ20よりも低負荷のアームシリンダ21側に流れて供給される。一方、油圧ポンプ2の吐出油の殆どは、パラレル油路13に絞り27を設けているため、ブームシリンダ20に供給される。
ここで、ブーム上げ速度を最も必要とする箇所は、バケット46が地面に着地したA地点である(図6参照)が、水平引き動作中に、バケット46が地面に対して略直角になるB地点に接近するに従い、ブーム上げ速度を維持するための作動油が次第に不要になる。そして、バケット46がB地点を通過すると、ブーム44は上げ動作から下げ動作に移行する。
依って、オペレータはA地点ではブーム上げ動作をフルストローク操作するが、A地点通過後は、直ちにブーム操作レバー22を元の操作位置に戻し始める。本来であればブーム上げ動作で不要になった作動油は、アーム引き動作を効率良く行うために、アームシリンダ21側に多く供給すべきである。
しかし、ブーム切換弁15のスプール開口特性は、図7に示すように、ストローク初期(レバー操作の初期)よりセンタバイパス開口PTを絞るように設定されている。これにより、ブームで吊り作業を行う際に、油圧ポンプ2からの吐出油のブリード量を極力抑えて、ブーム操作レバー22の微操作域においても吊り作業を高精度に行うことができる。
従って、A地点で直ちにブーム操作レバー22を戻しても、センタバイパス油路11は絞られたままであり、しかも、パラレル油路13には絞り27を設けているため、ブーム上げ動作で不要になった作動油を、アームシリンダ21のほうに直ちに流入させることはできない。
その結果、水平引き作業時にアーム速度がアップしないばかりか、前記絞り27における圧油の発熱によってヒートバランスが崩れると共に、エンジン消費馬力が増加して燃費性能を悪化させるという問題があった。
ここで、上記ブーム上げで不要になった作動油がアームシリンダ21側に流れるようにするためには、パラレル油路13に設けた絞り27を取り除くことが考えられる。しかし、前記絞り27を取り除くと、水平引き初期に油圧ポンプ2の吐出油がアームシリンダ21のほうに多く流れ込むようになる。その結果、ブーム上げが行い難くなって水平引きの作業が不可能になる。
上記問題を解消するため、前記絞り27を可変絞りに変更し、ポンプ吐出圧等を検出して、その検出結果に基づいて電磁比例弁を動作させることで、該可変絞りを制御してブーム上げを安定的に行う技術も提案されている(特許文献2参照)。し
かし、この場合は、部品点数が多くなり高価な電磁比例弁を必要とし、コストアップを招くため実用的ではない。
そこで、安定したブーム上げを確保しつつ水平引きの作業効率をアップさせ、且つ、ヒートバランス及び燃費を向上させるために解決すべき技術的課題が生じてくるのであり、本発明はこの課題を解決することを目的とする。
本発明は上記目的を達成するために提案されたものであり、請求項1記載の発明は、油圧ポンプに連通するセンタバイパス油路にブーム切換弁とアーム2速切換弁をタンデムに接続し、且つ、前記センタバイパス油路から分岐するパラレル油路に前記ブーム切換弁と前記アーム2速切換弁をパラレル接続して成る油圧ショベルの油圧回路において、
ブーム上げ操作量に基づいて前記アーム2速切換弁のスプールストロークを制御するストローク制御手段を設け、前記ブーム上げ操作量が設定値以上である時には前記アーム2速切換弁が所定の開口面積となる第1の範囲に前記スプールストロークを制限し、且つ、ブーム上げ操作量が設定値以下になった時には前記スプールストロークの制限を解除して前記アーム2速切換弁が前記所定の開口面積よりも大きい開口面積となる第2の範囲にストローク可能とするように構成したことを特徴とする油圧ショベルの油圧回路を提供する。
この構成によれば、ブーム上げ操作量に基づいてアーム2速切換弁のスプールストロークを制御するストローク制御手段を設けたことにより、ブーム上げとアーム引きを同時に操作した際、ブーム上げ操作量が設定値以上であるときには、アーム2速切換弁のスプールストロークが制限されるので、アーム2速切換弁の開口面積が絞られる。そして、ブーム操作レバーが戻されてブーム上げ操作量が設定値以下になると、アーム2速切換弁のストローク制限が解除されるため、アーム2速切換弁はアーム引き操作量に相当するスプールストロークになるように切り換えられる。
請求項2記載の発明は、上記ストローク制御手段が、ブーム上げ操作量により作動するパイロット式減圧弁であって、該パイロット式減圧弁の2次圧は、上記アーム2速切換弁のパイロットポートに作用して該アーム2速切換弁のスプールストロークを制御するように構成したことを特徴とする請求項1記載の油圧ショベルの油圧回路を提供する。
この構成によれば、ブーム上げとアーム引きを同時に操作した際、ブーム上げ操作量が設定値以上である時には、パイロット式減圧弁による減圧作用がアーム2速切換弁のパイロットポートに入力されて、該アーム2速切換弁のスプールストロークが制限される。そして、ブーム上げ操作量が設定値以下になると、パイロット式減圧弁による減圧作用が低下するため、前記スプールストロークの制限が解除される。
請求項3記載の発明は、上記ストローク制御手段が、上記アーム2速切換弁のパイロットポートに2次圧が作用する電磁比例減圧弁と、アーム水平引きパイロット圧及びブーム上げパイット圧を夫々検出する2つの圧力センサと、該圧力センサからの検知信号に基づいて前記電磁比例減圧弁の2次圧を制御するコントローラとから成り、該コントローラは、ブーム上げパイット圧が設定値以上の時には前記アーム2速切換弁のスプールストロークを前記第1の範囲に制限するように前記電磁比例減圧弁の2次圧を制御し、且つ、ブーム上げパイット圧が設定値以下になった時には前記電磁比例減圧弁の2次圧がアーム水平引きパイロット圧と同等になるように制御して前記アーム2速切換弁を前記第2の範囲にストローク可能とすることを特徴とする請求項1記載の油圧ショベルの油圧回路を提供する。
この構成によれば、ブーム上げとアーム引きを同時に操作した際、アーム引きパイロット圧及びブーム上げパイット圧は2つの圧力センサに夫々検知され、該検知信号はコントローラに入力される。そして、コントローラは該検知信号に基づいて電磁比例減圧弁の2次圧を調整して、アーム2速切換弁のスプールストロークを制御する。
即ち、ブーム上げパイット圧が設定値以上の時には前記アーム2速切換弁のスプールストロークを制限するように電磁比例減圧弁の2次圧を制御し、且つ、ブーム上げパイット圧が設定値以下になった時には前記電磁比例減圧弁の2次圧がアーム引きパイロット圧と同等になるように制御する。従って、ブーム上げとアーム引きの複合操作時に、ブーム上げパイット圧が設定値以下になると、アーム引き操作量に対応してアーム2速切換弁のスプールストロークが増大する。
請求項4記載の発明は、アーム水平引きの負荷圧が設定値以上の場合には、上記アーム2速切換弁のスプールストロークの制限制御が行われないように構成したことを特徴とする請求項1,2又は3記載の油圧ショベルの油圧回路を提供する。
この構成によれば、アーム引きの負荷圧が設定値以上の場合には、ストローク制御手段(パイロット式減圧弁、電磁比例減圧弁)によるアーム2速切換弁のスプールストロークの制御は停止され、通常の油圧制御によりアームが作動する。
請求項1記載の発明は、ブーム上げとアーム引きを同時に操作した際に、ブーム上げの操作レバーを元の位置を戻し始めると、アーム2速切換弁の開口面積が増加するので、アームシリンダに流入する作動油が増加し、アーム引きの作業速度がアップすると同時に、従来例の如き絞りによる発熱が生ぜずヒートバランス性能が向上する。更に、エンジン消費馬力が低減して燃費性能も向上する。
請求項2記載の発明は、ブーム上げ操作量を直接入力して作動するパイロット式減圧弁によりアーム2速切換弁のスプールストロークが制御されるので、請求項1記載の発明の効果に加えて、構成が簡単でありながら、アーム2速切換弁のスプールストロークの切換制御をより迅速に行うことができる。又、従来例に比して部品点数が少なくて済み、高価な電磁比例弁が不要であるので、製作コストの低減化が図られる。
請求項3記載の発明では、コントローラはアーム引きパイロット圧及びブーム上げパイット圧の信号に基づき電磁比例減圧弁の2次圧を調整して、アーム2速切換弁のスプールストロークを制御するので、請求項1記載の発明の効果に加えて、コントローラから電磁比例減圧弁に出力される電気信号により電磁比例減圧弁の2次圧を正確に調整できるので、アーム2速切換弁のスプールストロークを一層精度良く制御することができる。
請求項4記載の発明は、アーム引きの負荷圧が設定値以上に上昇すると、ストローク制御手段によるアーム2速切換弁のスプールストローク制御が停止するので、請求項1,2又は3記載の発明の効果に加えて、通常の油圧制御に従ってアーム引き作業を効率良く行うことができる。
本発明は、安定したブーム上げを確保しつつアーム引きの作業効率をアップさせ、且つ、ヒートバランス及び燃費を向上させるという目的を達成するために、油圧ポンプに連通するセンタバイパス油路にブーム切換弁とアーム2速切換弁をタンデムに接続し、且つ、前記センタバイパス油路から分岐するパラレル油路に前記ブーム切換弁と前記アーム2速切換弁をパラレル接続して成る油圧ショベルの油圧回路において、ブーム上げ操作量に基づいて前記アーム2速切換弁のスプールストロークを制御するストローク制御手段を設け、ブーム上げ操作量が設定値以上である時には前記スプールストロークを制限し、且つ、ブーム上げ操作量が設定値以下になった時には前記スプールストロークの制限を解除するように構成したことにより実現した。
以下、本発明の好適な一実施例を図1乃至図3に従って説明する。図1は本実施例に係る油圧ショベル40を示す側面図である。同図に示すように、下部走行体41上には旋回機構42を介して上部旋回体43が搭載され、又、該上部旋回体43にはブーム44、アーム45及びバケット46と、これらを駆動するブームシリンダ20、アームシリンダ21及びバケットシリンダ19等の油圧シリンダ並びにキャビン47が搭載されている。
図2は油圧ショベル40の油圧回路を示す。本実施例は、ネガコン方式の油圧回路に適用したものであって、2つの可変容量型の油圧ポンプ1,2を備え、各油圧ポンプ1,2のセンタバイパス油路10,11の最下流にネガコン絞り8,9を設けてネガコン圧を発生させ、該ネガコン圧をポンプレギュレータ4,5に作用させることにより、各油圧ポンプ1,2の吐出流量をネガティブ制御するように構成されている。尚、図5に示した従来例と同一の構成部分にはそれと同一の符号を付してその説明を省略するものとする。
本実施例では、従来例の油圧回路に設置した絞り(図5の符号27)をパラレル油路13から取り除き、その代わりにパイロット式減圧弁30をアーム2速切換弁16のアーム引きパイロットライン26に介在させ、且つ、該パイロット式減圧弁30のパイロットポートにブーム上げパイロットライン24から分かれた分岐路24Aに接続させている。該パイロット式減圧弁30は、アーム2速切換弁16のスプールストロークを制御するストローク制御手段として機能する。
更に、アーム引き時におけるアーム2速切換弁16のスプール開口特性は、図3に示すように設定されている。即ち、アーム2速切換弁16のPCポート開口面積Qは、アーム2速切換弁16のスプールがアーム引き初期のストローク位置Bに到達するまでは上記従来例の絞り27の開口面積と同一の面積Aを有するように設定されている。そして、アームスプールが前記位置Bを経過した領域では、アーム2速切換弁16のPCポート開口面積Qの増加度合が次第に拡大するように設定されている。
したがって、パイロット式減圧弁30の2次圧は、アーム2速切換弁16でアーム引き操作を行っても、所定値以上のブーム上げパイロット圧が作用している場合には、アーム2速切換弁16のスプールが前記位置Bにてストローク規制される。そして、ブーム上げパイロット圧が所定値を下回った場合に初めて前記ストローク規制が解除され、アーム2速切換弁16のスプールが前記位置Bを越えてストロークできるようになる。
上記の如く構成することで、水引き初期ではアーム2速切換弁16のスプールの操作が前記位置Bにてストロークが規制されるため、アーム2速切換弁16のPCポートがパラレル油路13に対して絞り制御機能を発揮し、アーム引きとブーム上げ動作の双方がスムーズに行われる。
又、上記図6に示したように、上記複合操作時にバケット46が地面に着地した後に、オペレータがブーム操作レバー22を元の操作位置に戻し始めると、パイロット式減圧弁30によるアーム2速切換弁16に対する減圧作用が次第に低下するようになる。そのため、水平引き初期にストロークが規制されていたアーム2速切換弁16のスプールは、前記位置Bを越えて移動して、最終的にはフルストロークできるようになる。
依って、ブーム操作レバー22を戻し始めると、アーム2速切換弁16のPCポート開口面積Qが次第に増加し始めるので、ブームシリンダ20に向かう圧油の流量が減少すると同時に、アームシリンダ21に向かう圧油の流量が増加する。従って、水平引きの作業速度がアップすると共に、従来例の如き絞りによる発熱がなくなりヒートバランス
が良好に維持され、且つ、燃費の性能が著しく向上する。
更に、従来例に比し部品点数が少なくて済み製作コストの削減化が図られる。又、構成が簡単でありながら、アーム2速切換弁16のスプールストロークの切換制御をより迅速に行うことができる。
図4は、本発明の他の実施例を示す。本実施例は、アーム2速切換弁16のスプールストロークを制御するストローク制御手段が、アーム2速切換弁16のパイロットポートに2次圧が作用する電磁比例減圧弁31と、アーム引きパイロット圧及びブーム上げパイット圧を夫々検出する2つの圧力センサ34,35と、該圧力センサ34,35からの検知信号に基づいて電磁比例減圧弁31の2次圧を制御するコントローラ33とから成り、ブーム上げパイット圧が設定値以上の時にはアーム2速切換弁16のスプールストロークを制限するように電磁比例減圧弁31の2次圧を制御し、且つ、ブーム上げパイット圧が設定値以下になった時には電磁比例減圧弁31の2次圧がアーム引きパイロット圧と同等になるように制御することを特徴とする。
本実施例では、図2に示した上記パイロット式減圧弁30に代えて電磁比例減圧弁31を設けている。そして、電磁比例減圧弁31の流入口側ポートは油圧ポンプ36に接続されていると共に、電磁比例減圧弁31は、コントローラ33からの指令信号(電流信号)に応じて減圧作用を発揮し、該電磁比例減圧弁31の2次圧は、アーム2速切換弁16のパイロットポートに作用するように構成されている。
さらに、コントローラ33にはアーム操作レバー用圧力センサ34と、ブーム操作レバー用圧力センサ35とが接続されている。該アーム操作レバー用圧力センサ34は、アーム操作レバー23の水平引き操作時に発生するアーム引きパイロットライン25の圧力を検出し、又、ブーム操作レバー用圧力センサ35は、ブーム操作レバー22の上げ操作時に発生するブーム上げパイロットライン24の圧力を検出する。これにより、コントローラ33は、前記圧力センサ34,35からの検知信号に基づいて、電磁比例減圧弁31の2次圧を次の如く制御する。
即ち、ブーム上げパイロット圧が設定圧以上である場合は、アーム操作レバー23でアーム引きをフルストローク操作しても、アーム2速切換弁16のスプールが前記図3中のストローク位置B以上移動しないように、電磁比例減圧弁31の2次圧を制御する。そして、ブーム上げパイロット圧が設定圧以下となったときには、電磁比例減圧弁31の2次圧が、アーム引きパイロット圧と同等になるように制御する。
従って、本実施例においては、コントローラ33で動作制御される電磁比例減圧弁31が、前記実施例に係るパイロット式減圧弁30と同等の機能を有するので、前記実施例と同様の作用効果を奏し得る。即ち、ブーム上げとアーム引きを同時に操作した際、ブーム上げ操作量(ブーム上げパイロット圧)が設定値以上であるときには、アーム2速切換弁16の水平引きレバー操作の初期におけるスプールのストローク量が規制される。
依って、アーム2速切換弁16のスプールを操作しても、アーム引き操作量に相当するストロークが得られず、結果として、アーム2速切換弁16のPCポートの開口面積が絞られる。そして、ブーム操作レバー22が戻されてブーム上げ操作量が設定値以下になると、アーム2速切換弁16のストローク規制が解除され、アーム引き操作量に相当するストロークが得られる。
このように、ブーム上げとアーム引きを同時に操作した際に、ブーム操作レバー22を元の操作位置を戻し始めると、電磁比例減圧弁31の2次圧がアーム引きパイロット圧と同等になるように制御される。それゆえ、アーム引き操作量に相当するスト
ローク量にスプールが移動できるように、アーム2速切換弁16を切り換えるので、アーム2速切換弁16のPCポートの開口面積が図3のスプール開口特性に従って増加する。
そのため、アームシリンダ21への作動油の流入量が急に増加し、アーム引きの作業速度がアップする。加えて、従来の如き発熱が生じないのでヒートバランス性能が向上し、且つ、エンジン消費馬力が低減して燃費性能も向上する。
本実施例では、コントローラ33から電磁比例減圧弁31に出力される電気信号により電磁比例減圧弁31の2次圧を正確に調整できるので、アーム2速切換弁16のスプールストロークを一層精度良く制御することができる。
上記2つの実施例においては、パイロット式減圧弁30又は電磁比例減圧弁31等によるスプールストローク制御は、アーム引きの負荷圧が設定値以上の場合には停止するように構成されている。このため、アーム引きの負荷圧が設定値以上に上昇すると、アーム2速切換弁16のスプールストローク制御が行われないので、通常の油圧制御(上記スプールストロークが規制されない制御)に従ってアーム引き作業を効率良く行うことができる。
上記実施例ではネガティブコントロール方式の油圧回路を採択したが、ポジティブコントロール方式の油圧回路に適用しても上記同様の効果が得られる。
なお、本発明は、本発明の精神を逸脱しない限り種々の改変を為すことができ、そして、本発明が該改変されたものに及ぶことは当然である。
本発明に係る一実施例を示し、油圧ショベルの側面図。 一実施例に係る油圧ショベルの油圧回路を示す構成図。 一実施例に係るアームスプール開口特性を示すグラフ。 本発明に係る他の実施例に係る油圧ショベルの油圧回路を示す構成図。 従来例に係る油圧ショベルの油圧回路を示す構成図。 油圧ショベルにより水平引きを行うときの状態を示す要部説明図。 従来例に係るブームスプール開口特性を示すグラフ。
1 油圧ポンプ
2 油圧ポンプ
10 センタバイパス油路
11 センタバイパス油路
12 パラレル油路
13 パラレル油路
14 バケット切換弁
15 ブーム切換弁
16 アーム2速切換弁
17 ブーム切換弁
18 アーム1速切換弁
19 バケットシリンダ
20 ブームシリンダ
21 アームシリンダ
22 ブーム操作レバー
23 アーム操作レバー
28 バケット操作レバー
30 パイロット式減圧弁(ストローク制御手段)
31 電磁比例減圧弁(ストローク制御手段)
34 圧力センサ(ストローク制御手段)
35 圧力センサ(ストローク制御手段)
33 コントローラ(ストローク制御手段)
40 油圧ショベル
44 ブーム
45 アーム
46 バケット

Claims (4)

  1. 油圧ポンプに連通するセンタバイパス油路にブーム切換弁とアーム2速切換弁をタンデムに接続し、且つ、前記センタバイパス油路から分岐するパラレル油路に前記ブーム切換弁と前記アーム2速切換弁をパラレル接続して成る油圧ショベルの油圧回路において、
    ブーム上げ操作量に基づいて前記アーム2速切換弁のスプールストロークを制御するストローク制御手段を設け、前記ブーム上げ操作量が設定値以上である時には前記アーム2速切換弁が所定の開口面積となる第1の範囲に前記スプールストロークを制限し、且つ、ブーム上げ操作量が設定値以下になった時には前記スプールストロークの制限を解除して前記アーム2速切換弁が前記所定の開口面積よりも大きい開口面積となる第2の範囲にストローク可能とするように構成したことを特徴とする油圧ショベルの油圧回路。
  2. 上記ストローク制御手段が、ブーム上げ操作量により作動するパイロット式減圧弁であって、該パイロット式減圧弁の2次圧は、上記アーム2速切換弁のパイロットポートに作用して該アーム2速切換弁のスプールストロークを制御するように構成したことを特徴とする請求項1記載の油圧ショベルの油圧回路。
  3. 上記ストローク制御手段が、上記アーム2速切換弁のパイロットポートに2次圧が作用する電磁比例減圧弁と、アーム水平引きパイロット圧及びブーム上げパイット圧を夫々検出する2つの圧力センサと、該圧力センサからの検知信号に基づいて前記電磁比例減圧弁の2次圧を制御するコントローラとから成り、該コントローラは、ブーム上げパイット圧が設定値以上の時には前記アーム2速切換弁のスプールストロークを前記第1の範囲に制限するように前記電磁比例減圧弁の2次圧を制御し、且つ、ブーム上げパイット圧が設定値以下になった時には前記電磁比例減圧弁の2次圧がアーム水平引きパイロット圧と同等になるように制御して前記アーム2速切換弁を前記第2の範囲にストローク可能とすることを特徴とする請求項1記載の油圧ショベルの油圧回路。
  4. アーム水平引きの負荷圧が設定値以上の場合には、上記アーム2速切換弁のスプールストロークの制限制御が行われないように構成したことを特徴とする請求項1,2又は3記載の油圧ショベルの油圧回路。
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