JP2010047984A - 油圧ショベルの油圧回路 - Google Patents

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Abstract

【課題】安定したブーム上げ動作を確保しつつバケットの作業速度をアップさせ、且つ、ヒートバランス及び燃費を向上させる。
【解決手段】油圧ポンプ2に連通するセンタバイパス油路11にバケット切換弁14とブーム切換弁15をタンデム接続し、且つ、該センタバイパス油路11から分岐するパラレル油路13にバケット切換弁14とブーム切換弁15とをパラレル接続して成る油圧ショベルの油圧回路において、バケット切換弁14とパラレル油路13とを接続するフィーダ油路32に流量制御手段30を設け、流量制御手段30は、バケットシリンダ28の負荷圧が低い時にはフィーダ油路32の流量を制限し、且つ、バケットシリンダ28の負荷圧が高い時にはフィーダ油路32を開放させるように構成した。
【選択図】図2

Description

本発明は油圧ショベルの油圧回路に関するものであり、特に、ブームとバケットとの複合操作時における作業能率を向上させる油圧ショベルの油圧回路に関するものである。
油圧ショベルにはブーム、アーム及びバケットと、これらを駆動するブームシリンダ、アームシリンダ、バケットシリンダを含む油圧回路が搭載されている。そして、ネガティブコントロール(以下、「ネガコン」という。)方式の油圧回路においては、2つの油圧ポンプを備え、各油圧ポンプのセンタバイパス油路の最下流にネガコン絞りを設けてネガコン圧を発生させ、該ネガコン圧をポンプレギュレータに作用させることにより、前記油圧ポンプの吐出流量をネガティブ制御できるように構成されている。
図5は此種油圧ショベルの油圧回路の従来例を示す。1及び2は夫々可変容量型の第1及び油圧ポンプ1,2であって、各油圧ポンプ1,2のセンタバイパス油路10,11の上流側は油タンク3に接続されている。又、各センタバイパス油路10,11からはパラレル油路12,13が夫々分岐している。
更に、各センタバイパス油路10,11の途中には夫々複数の方向切換弁が接続されている。即ち、センタバイパス油路10にはブーム切換弁17とアーム1速切換弁18がタンデム接続され、且つ、センタバイパス油路11にはバケット切換弁14とブーム切換弁15とアーム2速切換弁16がタンデム接続されている。
又、センタバイパス油路10,11におけるアーム切換弁(1速、2速)18,16の上流側には夫々ネガコン絞り8,9が設けられていると共に、各ネガコン絞り8,9に生じるネガコン圧は、ネガコン圧回路6,7を介してポンプレギュレータ4,5にフィードバックされている。そして、該ポンプレギュレータ4,5は前記ネガコン圧に基づき傾転角を調整することにより、各油圧ポンプ1,2の吐出量を制御するように構成されている。
そして、バケット操作レバー28をバケット閉じ側に操作すると、当該操作信号がバケット操作パイロットライン29を介してバケット切換弁14のバケット閉じパイロットポートに入力されて、該バケット切換弁14をバケット閉じ位置(イ)に切り換える。このため、バケット切換弁14の各流出口ポートはバケットシリンダ19に接続される。
また、ブーム操作レバー22をブーム上げ側に操作すると、当該操作信号がブーム操作パイロットライン24を介して前記ブーム切換弁15,17のブーム上げパイロットポートに入力されて、各ブーム切換弁15,17をブーム上げ位置(イ)に切り換える。このため、前記ブーム切換弁15,17の各流出口ポートはブームシリンダ20に接続される。
更に、アーム操作レバー23をアーム水平引き側に操作すると、その操作信号がアーム操作パイロットライン26,25を介してアーム切換弁16,18のアーム水平引きパイロットポートに入力されて、該アーム切換弁16,18をアーム水平引き位置(イ)に切り換える。このため、該アーム切換弁16,18の各流出口ポートはアームシリンダ21に接続される(例えば特許文献1,2参照)。
特開昭58−146632号公報 特許第2892939号公報
上記特許文献1記載の従来技術において、図6に示す如く、バケット46で砂等を掬う場合、或いは、単純にバケット閉じ、アーム水平引き、ブーム上げの複合操作(同時操作)を行う場合は、前記油圧シリンダ駆動用の切換弁14〜18の全てが作動位置(イ)に切り換わる。この場合、アーム45は自重落下し、且つ、バケット46は自重落下若しくは低負荷の状態となるが、ブーム44には作業機械全体の荷重が作用して高負荷の状態となる。
このため、前記複合操作を行うと、ブーム44の負荷圧はアーム45の負荷圧及びバケット46の負荷圧よりも高くなる。また、油圧ポンプ1の吐出油の殆どは、パラレル油路12を介して負荷圧の低いアームシリンダ21側に流れるようになる。一方、油圧ポンプ2の吐出油は、パラレル油路13を介して負荷圧の低いバケットシリンダ19側に流れるようになる。
従って、前記複合操作時には、各油圧ポンプ1,2の吐出油の殆どが前記パラレル油路12,13を介して低負荷状態のアームシリンダ21及びバケットシリンダ19に供給されるため、ブームシリンダ20を作動させる吐出油の供給量が不足する。その結果、ブーム上げ操作を行っているにも関わらず、ブーム上げ動作が行われ難いという不具合が生じる。
ここで、かかる不具合を回避するには、例えばバケットシリンダ19の負荷圧を上昇させるべく、バケット切換弁14をフルストローク操作したときでも、バケットスプールのCTポート開口を絞ったままにするために、バケットスプール開口特性を図7に示す如く設定することが考えられる。
しかしながら、バケットスプールのCTポート開口を絞ったままに設定すると、バケットシリンダ19への作動油の供給流量が不足するために、バケット46の単独動作時に掘削力が低下するだけでなく、絞りによる作動油の発熱によってヒートバランスが崩れるとともに、エンジン消費馬力が増加して燃費性能の悪化を招く。
又、上記不具合を解消するため、パラレル回路13から分岐してバケット切換弁14のPCポートに連通するフィーダ油路32の途中に可変絞りを設けることにより、ブーム上げ操作の検出時に、該可変絞りによりフィーダ油路32を絞り込んで、バケットシリンダ19への作動油の供給流量を制限する技術も提案されている(特許文献2参照)。
しかし、この場合は、例えばブーム44の負荷圧よりもバケット46の負荷圧が高くなったときでも、ブーム上げ操作を行っている限りは、上記フィーダ油路32は絞られた状態のままとなる。その結果、フィーダ油路32の回路圧が不用意に上昇してバケット46の作業速度が低下したり、或いは、エンジン消費馬力が増加して燃費性能の悪化を招く恐れがある。
そこで、安定したブーム上げ動作を確保しつつバケットの作業速度をアップさせ、且つ、ヒートバランス及び燃費を向上させるために解決すべき技術的課題が生じてくるのであり、本発明はこの課題を解決することを目的とする。
本発明は上記目的を達成するために提案されたものであり、請求項1記載の発明は、油圧ポンプに連通するセンタバイパス油路にバケット切換弁とブーム切換弁をタンデム接続し、且つ、該センタバイパス油路から分岐するパラレル油路に前記バケット切換弁と前記ブーム切換弁とをパラレル接続して成る油圧ショベルの油圧回路において、前記バケット切換弁と前記パラレル油路とを接続するフィーダ油路に流量制御手段を設け、該流量制御手段は、バケットシリンダの負荷圧が低い時には前記フィーダ油路の流量を制限し、且つ、前記バケットシリンダの負荷圧が高い時には前記フィーダ油路を開放させるように構成したことを特徴とする油圧ショベルの油圧回路を提供する。
この構成によれば、バケット閉じとブーム上げの複合操作を行った場合、バケットシリンダの負荷圧が低いときはフィーダ油路の流量が制限されるので、バケットシリンダ側に向かう作動油の流量が減少し、その分だけブームシリンダに向かう作動油の流量が増加する。又、バケットシリンダの負荷圧が高くなると、前記フィーダ油路が開放されるので、バケットシリンダ側に向かう作動油の流量が増加する。
請求項2記載の発明は、上記流量制御手段が3パターン切換え型可変絞りであって、該3パターン切換え型可変絞りは、上記バケットシリンダの負荷圧が極く低い時には上記フィーダ油路を開放し、前記バケットシリンダの負荷圧が通常圧である時には前記フィーダ油路の流量を制限し、更に、前記バケットシリンダの負荷圧が高い場合には前記フィーダ油路を開放するように構成したことを特徴とする請求項1記載の油圧ショベルの油圧回路を提供する。
この構成によれば、バケット単独で空中にて閉じ動作を行う場合、バケットシリンダの負荷圧が極く低い時にはフィーダ油路が開放されるので、バケットシリンダへの作動油の供給流量が十分確保される。又、前記バケットシリンダの負荷圧が通常圧である時にはフィーダ油路の流量が制限されるので、バケットシリンダ側に流れる作動油が減少する。更に、バケットシリンダの負荷圧が高くなると、フィーダ油路が開放されるので、フィーダ油路における作動油の圧損が殆ど無くなる。
請求項3記載の発明は、上記バケット切換弁のスプールストローク開口特性は、スプールストロークが長くなるに伴い前記CTポートの開口面積の増加度合が漸次大きくなるように設定されていることを特徴とする請求項1又は2記載の油圧ショベルの油圧回路を提供する。
この構成によれば、例えばバケットによる掘削作業の際に、バケットシリンダの負荷圧が上昇すると、スプールストロークが長くなるに伴いバケット切換弁のCTポートの開口面積の増加度合が大きくなる。依って、スプールストロークが長くなっても、バケットシリンダに所要量の作動油が円滑に流れて、回路圧が不用意に上昇することもない。
請求項1記載の発明は、バケット閉じとブーム上げの複合操作を行った場合、バケットシリンダの負荷圧が低い時は、バケットシリンダ側に向かう作動油の流量が減少して、ブームシリンダに向かう作動油の流量が増加するので、ブーム上げ動作を安定して行うことができる。
又、バケットシリンダの負荷圧が高くなると、該バケットシリンダに供給される作動油の流量が増加するので、バケットによる掘削力が増大すると共にバケットの作業速度がアップする。更に、従来例のようにフィーダ油路が不用意に絞られないので、余計な発熱が無くなりヒートバランス性能が向上し、且つ、エンジン消費馬力が減少して燃費性能を向上させることができる。
請求項2記載の発明は、バケットシリンダの負荷圧が極く低い時には該バケットシリンダに十分量の作動油を供給できるので、請求項1記載の発明の効果に加えて、バケット単独の空中での閉じ動作を安定して行うことができる。又、バケットシリンダの負荷圧が高くなると、フィーダ油路が開放されて作動油の圧損が殆ど無くなるので、エネルギ損失を極力防止することができる。
請求項3記載の発明は、バケットによる掘削作業時に、バケットシリンダの負荷圧が上昇しても、バケットシリンダに所要量の作動油が円滑に流れるので、請求項1又は2記載の発明の効果に加えて、回路圧を不用意に上昇させることなく、掘削作業を一層効率良く行うことができる。
本発明は、安定したブーム上げ動作を確保しつつバケットの作業速度をアップさせ、且つ、ヒートバランス及び燃費を向上させるという目的を達成するために、油圧ポンプに連通するセンタバイパス油路にバケット切換弁とブーム切換弁をタンデム接続し、且つ、該センタバイパス油路から分岐するパラレル油路に前記バケット切換弁と前記ブーム切換弁とをパラレル接続して成る油圧ショベルの油圧回路において、前記バケット切換弁と前記パラレル油路とを接続するフィーダ油路に流量制御手段を設け、該流量制御手段は、バケットシリンダの負荷圧が低い時には前記フィーダ油路の流量を制限し、且つ、前記バケットシリンダの負荷圧が高い時には前記フィーダ油路を開放させるように構成したことにより実現した。
以下、本発明の好適な一実施例を図1乃至図3に従って説明する。図1は本実施例に係る油圧ショベル40を示す側面図である。同図に示すように、下部走行体41上には旋回機構42を介して上部旋回体43が搭載され、又、該上部旋回体43にはブーム44、アーム45及びバケット46と、これらを駆動するブームシリンダ20、アームシリンダ21及びバケットシリンダ19等の油圧シリンダ並びにキャビン47が搭載されている。
図2は前記油圧ショベル40の油圧回路を示す。本実施例は、ネガコン方式の油圧回路に適用したものであって、可変容量型の第1及び油圧ポンプ1,2を備え、各油圧ポンプ1,2のセンタバイパス油路10,11の最下流にネガコン絞り8,9を設けてネガコン圧を発生させ、該ネガコン圧をポンプレギュレータ4,5に作用させることにより、各油圧ポンプ1,2の吐出流量をネガティブ制御できるようにしたものである。尚、図5に示した従来例と同一の構成部分には、それと同一の符号を付してその説明を省略する。
同図に示すように、パラレル油路13から分岐するフィーダ油路32はバケット切換弁14のPCポートに接続され、フィーダ油路32の途中には、流量制御手段である可変絞り30が設けられている。また、可変絞り30のパイロットポートは、バケットシリンダ負荷圧パイロットライン31を介してバケットシリンダ19のボトム側油室19Bに接続されている。このため、バケットシリンダ19のボトム側油室19Bの負荷圧(ボトム圧)が可変絞り30のパイロットポートに作用し、該負荷圧に基づいて可変絞り30が動作してフィーダ油路32の流量を制御できるように構成されている。
本実施例では、可変絞り30による流量制御は次のように設定されている。即ち、バケットシリンダ19の負荷圧が設定値よりも低いとき(通常の圧力時)、可変絞り30はノーマル位置に保持される。このため、フィーダ油路32は可変絞り30により絞られるので、フィーダ油路32の流量が制限された状態に設定される。そして、バケットシリンダ19の負荷圧が設定値よりも高くなると、可変絞り30がオフセット位置に切り換わるため、フィーダ油路32は開放された状態に設定される。
更に、本発明に係るバケットスプール開口特性、即ち、スプールストロークLと開口面積Sとの関係を示すグラフは、図3中の破線CTで示す如く、従来例に比べてCTポート開口特性のグラフの傾きが漸次増大するように設定されている。このため、本発明に係るバケット切換弁14は、スプールストロークが長くなるに伴い、CTポートの開口面積の増加度合(増加速度)が次第に大きくなる。
バケットスプール開口特性を上記の如く設定することで、バケットシリンダ19の負荷圧が低いときには、フィーダ油路32の開口面積が絞り込まれるので、フィーダ油路32を含む回路圧が効果的に上昇する。そのため、バケット閉じ、アーム引き及びブーム上げの3つを同時に操作しても、油圧ポンプ2から吐出油がブームシリンダ20に十分供給されるため、安定したブーム上げ動作が常に確保される。
一方、バケット46単独による掘削時において、バケットシリンダ19の負荷圧が設定値以上に上昇すると、可変絞り30がオフセット位置に切り換わるため、フィーダ油路32は開放状態に設定される。依って、フィーダ油路32の圧力が低下するので、従来例のようにフィーダ油路32の回路圧が不用意に上昇することが抑止される。
従って、掘削時におけるバケット46の作業速度がアップするのみならず、エンジン消費馬力が低減して燃費性能が著しく向上する。又、従来例の如くフィーダ油路32に発熱が生じないので、ヒートバランスが良好に維持される。
次に、本発明の他の実施例を図4に基づいて説明する。尚、バケット切換弁のCTポートにおけるスプールストローク開口特性は、図3中の破線CTで示したように、スプールストロークが長くなるに伴い、CTポートの開口面積の増加度合が大きくなるように設定されている。
本実施例においても、バケットシリンダ19の負荷圧が低いときは、ブームシリンダ20に作動油を所要量供給できるようにするために、フィーダ油路32を絞り込んで回路圧を上昇させている。しかし、バケット46単独で空中にて閉じ動作を行ったときは、バケットシリンダ19の負荷圧が低くなる。この結果、バケット切換弁14のCTポートにおけるスプールストローク開口特性の設定の仕方如何では、特にバケット46のフルストローク操作時には、フィーダ油路32が必要以上に絞り込まれるため、フィーダ油路32の作動油の供給流量が不足してキャビテーションを発生させる危険がある。
そこで、本実施例では、フィーダ油路32に設けられる流量制御手段として3パターン切り換え可能な可変絞り33を採択し、これにより、作動油の供給不足によるキャビテーションの発生を防止できるように構成している。
同図に示すように、フィーダ油路32の途中には3パターン切換え型可変絞り33が設けられ、また、3パターン切換え型可変絞り33のパイロットポートは、パイロットライン31を介してバケットシリンダ19のボトム側油室19Bに接続されている。このため、バケットシリンダ19のボトム側油室19Bの負荷圧が3パターン切換え型可変絞り33のパイロットポートに作用し、そして、該負荷圧に基づいて3パターン切換え型可変絞り33が切換え動作してフィーダ油路32の流量を制御できるように構成されている。
3パターン切換え型可変絞り33は、バケットシリンダ19の負荷圧(ボトム油圧)に応じて油室(イ)(ロ)又は(ハ)のいずれか1つが選択される。即ち、バケットシリンダ19の負荷圧が大気圧近くまで低下した場合は油室(イ)が選択され、また、ブーム上げ圧を10MPa程度の中間圧まで上昇させたい場合は油室(ロ)が選択され、更に、バケットシリンダ19の負荷圧が10MPa程度以上に上昇した場合は油室(ハ)が選択される。
このように本実施例では、バケットシリンダ19の負荷圧に応じて、3パターン切換え型可変絞り33の油室(イ)(ロ)又は(ハ)の1つが選択されることにより、前記実施例と同等若しくはそれ以上の効果が奏される。例えばバケット46単独で空中にて閉じ動作を行った場合、バケットシリンダ19の負荷圧が極く低いときは、油室(イ)を選択してフィーダ油路32を開放することにより、バケットシリンダ19へ供給される作動油が増加するので、バケット閉じ動作を安定して行える。
又、ブーム上げ圧を中間圧(10MPa程度)まで上昇させたい場合は、前記油室(ロ)を選択することにより、ブームシリンダ15に供給される作動油が増加するので、ブーム上げ動作を安定して行える。更に、バケットシリンダ19の負荷圧が設定値以上に上昇したときは、前記油室(ハ)を選択してフィーダ油路32を開放するので、作動油の圧損を無くしてエネルギ損失が極力防止される。
上記の如く本発明によると、バケット閉じ及びブーム上げの複合操作を行った場合、バケットシリンダ19の負荷圧が低いときは前記フィーダ油路32が絞られるので、バケットシリンダ19側に向かう作動油の流量が減少して、それに応じてブームシリンダ15に向かう作動油の流量が増加して、安定したブーム上げ動作が確保される。
又、バケットシリンダ19の負荷圧が高くなると、前記フィーダ油路32が開放されるので、バケットシリンダ19に向かう作動油の流量が増加する。従って、バケット46による掘削力を増大すると共に作業速度がアップし、加えて、従来例のようにフィーダ油路32が不用意に絞られないので、余計な発熱が無くなりヒートバランス性能も向上し、且つ、エンジン消費馬力が減少して燃費性能が向上する。
更に又、バケット46により掘削作業の際に操作する場合、バケットシリンダ19の負荷圧が上昇すると、バケット切換弁14のスプールストロークが長くなるに伴い、バケット切換弁のCTポートの開口面積の増加度合が大きくなる。その結果、バケットシリンダ19に所要量の作動油が円滑に流れ、回路圧が不用意に上昇することなく、掘削時の作業効率が一層向上する。
尚、上記実施例では、油圧回路によりバケットシリンダの負荷圧を流量制御手段(可変絞り30,33)のパイロットポートに作用させて前記フィーダ油路の流量を制御するようにしたが、流量制御手段としては電気信号にて作動する電磁比例弁等を採択することも可能である。
この場合は、バケットシリンダの負荷圧を圧力センサ等の検出手段で検出して、該検出結果をコントローラで判断して電磁比例弁等の動作制御を行うことにより、前記フィーダ油路の流量を適時に変更することができる。又、上記実施例ではネガティブコントロール方式の油圧回路について説明したが、本発明はポジティブコントロール方式の油圧回路に適用してもよい。
なお、本発明は、本発明の精神を逸脱しない限り種々の改変を為すことができ、そして、本発明が該改変されたものに及ぶことは当然である。
本発明に係る一実施例を示し、油圧ショベルの側面図。 一実施例に係る油圧ショベルの油圧回路を示す構成図。 一実施例に係るバケットスプール開口特性を示すグラフ。 本発明の他の実施例に係る油圧ショベルの油圧回路を示す構成図。 従来例に係る油圧ショベルの油圧回路を示す構成図。 油圧ショベルのバケットで砂等をすくう時の状態を示す要部説明図。 従来例に係るバケットスプール開口特性を示すグラフ。
符号の説明
1 油圧ポンプ
2 油圧ポンプ
10 センタバイパス油路
11 センタバイパス油路
12 パラレル油路
13 パラレル油路
14 バケット切換弁
15 ブーム切換弁
16 アーム2速切換弁
17 ブーム切換弁
18 アーム1速切換弁
19 バケットシリンダ
20 ブームシリンダ
21 アームシリンダ
22 ブーム操作レバー
23 アーム操作レバー
24 ブーム操作パイロットライン
28 バケット操作レバー
29 バケット操作パイロットライン
30 可変絞り(流量制御手段)
32 フィーダ油路
33 3パターン切換え型可変絞り(流量制御手段)
40 油圧ショベル
44 ブーム
45 アーム
46 バケット

Claims (3)

  1. 油圧ポンプに連通するセンタバイパス油路にバケット切換弁とブーム切換弁をタンデム接続し、且つ、該センタバイパス油路から分岐するパラレル油路に前記バケット切換弁と前記ブーム切換弁とをパラレル接続して成る油圧ショベルの油圧回路において、前記バケット切換弁と前記パラレル油路とを接続するフィーダ油路に流量制御手段を設け、該流量制御手段は、バケットシリンダの負荷圧が低い時には前記フィーダ油路の流量を制限し、且つ、前記バケットシリンダの負荷圧が高い時には前記フィーダ油路を開放させるように構成したことを特徴とする油圧ショベルの油圧回路。
  2. 上記流量制御手段が3パターン切換え型可変絞りであって、該3パターン切換え型可変絞りは、上記バケットシリンダの負荷圧が極く低い時には上記フィーダ油路を開放し、前記バケットシリンダの負荷圧が通常圧である時には前記フィーダ油路の流量を制限し、更に、前記バケットシリンダの負荷圧が高い場合には前記フィーダ油路を開放するように構成したことを特徴とする請求項1記載の油圧ショベルの油圧回路。
  3. 上記バケット切換弁のスプールストローク開口特性は、スプールストロークが長くなるに伴い前記バケット切換弁のCTポートの開口面積の増加度合が漸次大きくなるように設定されていることを特徴とする請求項1又は2記載の油圧ショベルの油圧回路。
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