JP2002130035A - 内燃機関の吸気系異常検出装置 - Google Patents
内燃機関の吸気系異常検出装置Info
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Abstract
の異常を、比較的簡単な構成でより正確に判定すること
ができる吸気系異常検出装置を提供する。 【解決手段】 エンジン1に供給される総吸入空気量Q
TOTALをエンジン運転状態に応じて算出する(S1
4)とともに、アイドル制御弁17の開弁制御量ICM
Dに基づいてバイパス通路16を介して供給されるバイ
パス空気量QBPを算出し(S15)、総吸入空気量Q
TOTALからバイパス空気量QBPを減算して、吸気
系のリーク空気量QLを算出する(S17)。スロット
ル弁3がほぼ全閉である機関運転状態において、リーク
空気量QLが所定閾値QTHより大きいとき、吸気系に
異常が発生したと判定する(S22〜S26)。
Description
異常検出装置に関し、特にスロットル弁をバイパスする
バイパス通路と、該バイパス通路を介して供給される空
気量を制御するアイドル制御弁とを備える内燃機関の吸
気系の異常を検出するものに関する。
に漏れ出すブローバイガスを吸気系に還流してブローバ
イガスの大気への放出を防止する技術は従来より知られ
ており、またブローバイガスを吸気系に還流するブロー
バイガス通路の破れや外れに起因する漏れ検出する手法
が、特開平10−184335号公報及び特開平10−
184336号公報に示されている。
ロットル弁をバイパスするバイパス通路に設けたアイド
ル制御弁を、機関のアイドル回転数が所定回転数となる
ように制御し、アイドル制御弁の開度が所定開度より少
ないとき、あるいは機関のアイドル時に検出した吸気圧
が所定圧より高いとき、ブローバイガス通路の異常と判
定する手法が示されている。
は、ブローバイガス通路にガス圧センサを設け、このガ
ス圧センサの検出値が所定範囲外の値となったとき、ブ
ローバイガス通路の異常と判定する手法が示されてい
る。
10−184335号公報に示された手法は、アイドル
制御弁の開度あるいは吸気圧に基づいて判定を行うもの
であり、機関の吸入空気量を推定または検出して異常判
定を行うものではないため、判定精度の点で改善の余地
があった。また特開平10−184336号公報に示さ
れた手法では、ガス圧センサが新たに必要となるため、
構成の複雑化及びコストの上昇を招き、好ましくない。
のであり、ブローバイガス通路の異常を含む機関吸気系
の異常を、比較的簡単な構成でより正確に判定すること
ができる吸気系異常検出装置を提供することを目的とす
る。
請求項1に記載の発明は、吸気系のスロットル弁をバイ
パスするバイパス通路と、該バイパス通路を介して供給
される空気量を制御するアイドル制御弁とを備える内燃
機関の吸気系の異常を検出する吸気系異常検出装置にお
いて、前記機関に供給される総吸入空気量を算出する第
1の手段と、前記アイドル制御弁の開弁制御量に基づい
て前記バイパス通路を介して供給される吸入空気量を算
出する第2の手段と、前記第1の手段により算出される
総吸入空気量と、前記第2の手段により算出される空気
量との比較結果に応じて前記吸気系のリーク空気量に関
するパラメータを算出する第3の手段と、前記スロット
ル弁がほぼ全閉である機関運転状態において、前記第3
の手段により算出されるパラメータが判定閾値より大き
いとき、前記吸気系に異常が発生したと判定する異常判
定手段とを備えることを特徴とする。
入空気量と、アイドル制御弁の開弁制御量に基づいてバ
イパス通路を介して供給される吸入空気量とが算出さ
れ、前記総吸入空気量と、バイパス通路を介して供給さ
れる吸入空気量との比較結果に応じて吸気系のリーク空
気量に関するパラメータが算出される。そして、スロッ
トル弁がほぼ全閉である機関運転状態において、前記リ
ーク空気量に関するパラメータが判定閾値より大きいと
き、吸気系に異常が発生したと判定される。すなわち、
前記パラメータは、スロットル弁がほぼ全閉の状態にお
ける総吸入空気量のうち、前記バイパス通路を介して供
給される空気量以外の空気量に対応し、これを用いて吸
気系の異常が判定されるので、異常判定ための特別なセ
ンサを設けることなく正確な判定を行うことができる。
の内燃機関の吸気系異常検出装置において、前記異常判
定手段は、前記判定閾値を前記機関の負荷に応じて設定
することを特徴とする。この構成によれば、前記判定閾
値は、機関の負荷に応じて設定されるので、機関の負荷
が変化しても正確な判定を行うことができる。
参照して説明する。図1は、本発明の一実施形態にかか
る内燃機関(以下「エンジン」という)及びその制御装
置の構成を示す図であり、例えば4気筒のエンジン1の
吸気管2の途中にはスロットル弁3が配されている。ス
ロットル弁3にはスロットル弁開度(THA)センサ4
が連結されており、当該スロットル弁3の開度に応じた
電気信号を出力して電子コントロールユニット(以下
「ECU」という)5に供給する。
るバイパス通路16が接続されており、バイパス通路1
6の途中には該バイパス通路を介してエンジン1に供給
する空気量を制御するアイドル制御弁17が設けられて
いる。アイドル制御弁17は、ECU5に接続されてお
り、ECU5によりその開弁量が制御される。
と吸気管2の間には、ブローバイガス通路18が設けら
れており、このブローバイガス通路18は、エンジン1
のクランクケースに漏れ出すブローバイガスを吸気管2
に還流する。ブローバイガス通路18がクランクケース
に接続される部分には、PCV(Positive CrankcaseVe
ntilation)弁19が設けられている。
るように各気筒毎に設けられており、各噴射弁は図示し
ない燃料ポンプに接続されていると共にECU5に電気
的に接続されてECU5からの信号により燃料噴射弁6
の開弁時間が制御される。一方、スロットル弁3の直ぐ
下流には吸気管内絶対圧(PBA)センサ7が設けられ
ており、この絶対圧センサ7により電気信号に変換され
た絶対圧信号はECU5に供給される。また、その下流
には吸気温(TA)センサ8が取付けられており、吸気
温TAを検出して対応する電気信号を出力してECU5
に供給する。
温(TW)センサ9はサーミスタ等から成り、エンジン
水温(冷却水温)TWを検出して対応する温度信号を出
力してECU5に供給する。ECU5には、エンジン1
のクランク軸(図示せず)の回転角度を検出するクラン
ク角度位置センサ10が接続されており、クランク軸の
回転角度に応じた信号がECU5に供給される。クラン
ク角度位置センサ10は、エンジン1の特定の気筒の所
定クランク角度位置で信号パルス(以下「CYL信号パ
ルス」という)を出力する気筒判別センサ、各気筒の吸
入行程開始時の上死点(TDC)に関し所定クランク角
度前のクランク角度位置で(4気筒エンジンではクラン
ク角180度毎に)TDC信号パルスを出力するTDC
センサ及びTDC信号パルスより短い一定クランク角周
期(例えば30度周期)で1パルス(以下「CRK信号
パルス」という)を発生するCRKセンサから成り、C
YL信号パルス、TDC信号パルス及びCRK信号パル
スがECU5に供給される。これらの信号パルスは、燃
料噴射時期、点火時期等の各種タイミング制御及びエン
ジン回転数(エンジン回転速度)NEの検出に使用され
る。
配置されており、排気ガス中のHC,CO,NOx等の
成分の浄化を行う。排気管12の三元触媒15の上流側
には、酸素濃度センサ14(以下「O2センサ14」と
いう)が装着されており、このO2センサ14は排気ガ
ス中の酸素濃度に応じた検出信号を出力しECU5に供
給する。
れる車両の走行速度(車速)VPを検出する車速センサ
21、大気圧PAを検出する大気圧センサ22、及びE
CU5、アイドル制御弁17などに電力を供給するバッ
テリ(図示せず)の電圧を検出するバッテリ電圧センサ
23が接続されており、これらのセンサの検出信号がE
CU5に供給される。
形を整形し、電圧レベルを所定レベルに修正し、アナロ
グ信号値をデジタル信号値に変換する等の機能を有する
入力回路、中央演算処理ユニット(以下「CPU」とい
う)、該CPUで実行される各種演算プログラム及び演
算結果等を記憶するメモリ、燃料噴射弁6、アイドル制
御弁17などに駆動信号を供給する出力回路等から構成
される。
パラメータ信号に基づいて、種々のエンジン運転状態を
判別するとともに、該判別されたエンジン運転状態に応
じて、次式(1)に基づき、TDC信号パルスに同期し
て開弁作動する燃料噴射弁6による燃料噴射時間TOU
Tを演算する。 TOUT=TIM×KO2×K1+K2…(1)
噴射時間であり、エンジン回転数NE及び吸気管内絶対
圧PBAに応じて設定されたTIマップを検索して決定
される。TIマップは、マップ上のエンジン回転数NE
及び吸気管内絶対圧PBAに対応する運転状態におい
て、エンジン1に供給される混合気の空燃比がほぼ理論
空燃比になるように設定されている。
て算出され、空燃比が理論空燃比となるよう設定される
空燃比補正係数である。ただし、始動直後のように、O
2センサ14の出力に応じた空燃比フィードバック制御
を実行しない運転状態では、1.0(無補正値)に設定
される。K1及びK2は夫々各種エンジンパラメータ信
号に応じて演算される他の補正係数および補正変数であ
り、エンジン運転状態に応じた燃費特性、エンジン加速
特性等の諸特性の最適化が図れるような所定値に決定さ
れる。
応じてアイドル制御弁17の開弁量を制御するための開
弁制御量ICMDを算出し、開弁制御量ICMDに応じ
た駆動信号をアイドル制御弁17に供給する。ECU5
のCPUは、下記式(2)により開弁制御量ICMDを
算出する。アイドル制御弁17を介してエンジン1の吸
入される空気量は、この開弁制御量ICMDにほぼ比例
するように構成されている。 ICMD=(IFB+ILOAD)×KIPA+IPA (2)
転数と一致するように設定されるアイドル目標回転制御
の修正項(PID制御)であり、ILOADはエンジン
1に加わる電気負荷、空調装置のコンプレッサ負荷、パ
ワーステアリング負荷などのオンオフあるいは自動変速
機がインギヤか否かに応じて設定される負荷補正項、K
IPA及びIPAは共に大気圧PAに応じて設定される
大気圧補正係数及び大気圧補正項である。
噴射時間TOUTに基づく駆動信号を燃料噴射弁6に供
給するとともに、開弁制御量ICMDに基づく駆動信号
をアイドル制御弁17に供給する。
れ)を検知する処理のフローチャートであり、この処理
は、TDC信号パルスの発生の同期してECU5のCP
Uで実行される。ステップS11では、モニタ実行条
件、すなわち吸気系異常検知の実行条件を判定する処理
(図4)を実行する。このモニタ実行条件判定処理で
は、実行条件成立を「1」で示すモニタフラグFMON
の設定を行う。実行条件が成立するためには、少なくと
もスロットル弁3がほぼ全閉状態にあることが必要とさ
れる。
Nが「1」であるか否かを判別し、FMON=0であっ
て異常検知実行条件不成立のときは、ステップS23で
参照されるダウンカウントタイマtmOKDLY及びス
テップS25で参照されるダウンカウントタイマtmN
GDLYを、それぞれ所定遅れ時間TMOKDLY(例
えば5秒)及びTMNGDLY(例えば5秒)にセット
してスタートさせ(ステップS13)、直ちに本処理を
終了する。
成立しているときは、下記式(3)(4)及び(5)に
より、エンジン1の総吸入空気量QTOTALを算出す
る(ステップS14)。 QTOTAL=TIM×2NE×KC/σA (3) KC=KTQ×σG×14.7 (4) σA=[1.293/(1+0.00367TA)]×(PA/PA0) (5)
(1)に適用される基本燃料噴射時間、kCは、式
(4)により算出され、燃料噴射時間TIMを吸入空気
量(重量)に変換する係数、σAは空気の密度である。
前述したように、基本燃料噴射時間TIMは、吸入空気
量に対応して空燃比が理論空燃比となるように設定され
るので、1燃焼当たりの吸入空気量に比例する値を有す
る。したがって基本燃料噴射時間TIMに所定係数KC
を乗算することにより、燃料噴射時間が1燃焼当たりの
吸入空気量(重量)に変換され、これにエンジン回転数
NEの2倍(4気筒エンジンの場合、1回転当たり2回
の燃料噴射が実行される)を乗算することにより、単位
時間当たりの吸入空気量(重量)が得られ、これを空気
密度σAで除算ことにより、単位時間当たりの体積流量
としての吸入空気量(リットル/min)が得られる。
を燃料量(体積)に変換する係数、σGは燃料の密度、
14.7は理論空燃比である。すなわち、(TIM×K
TQ)が1燃焼当たりの燃料量(体積)であり、これに
燃料密度σGを乗算することにより、1燃焼当たりの燃
料量(重量)が得られ、これに理論空燃比14.7を乗
算することにより、対応する吸入空気量(重量)が得ら
れる。
気温(℃)、PAは検出した大気圧、PA0は基準大気
圧(=101.3kPa)である。続くステップS15
では、下記式(6)により、アイドル制御弁17(バイ
パス通路16)を介してエンジン1に吸入される空気量
(以下「バイパス空気量」という)QBPを算出する。 QBP=ICMD×KIQ (6) ここでKIQは、アイドル制御弁17の開弁制御量IC
MDをバイパス空気量QBPに換算する所定係数であ
る。
TOTALからバイパス空気量QBPを減算することに
より、例えばブローバイガス通路18の配管外れなどに
起因して吸入される空気量に対応するリーク空気量QL
を算出する。ステップS16以下の処理は、スロットル
弁3がほぼ全閉状態にあることを条件の一つとして実行
されるので、スロットル弁3を介して吸入される空気量
は非常に小さい。したがって、総吸入空気量QTOTA
Lからバイパス空気量QBPを減算することにより、リ
ーク空気量QLを得ることができる。
じて図3に示すQTHテーブルを検索し、リーク判定閾
値QTHを算出する。QTHテーブルは、ゲージ圧PB
Gが高くなるほど(エンジン負荷が増加するほど)、リ
ーク判定閾値QTHが減少するように設定されている。
供給を遮断するフュエルカット中か否かを判別し、フュ
エルカット中であるときは、フュエルカットから燃料供
給を再開した後の時間を計測するダウンカウントタイマ
tmFCDLYを所定時間TMFCDLY(例えば2
秒)にセットしてスタートさせる(ステップS19)。
次いで、ステップS13でスタートしたタイマtmOK
DLY及びtmNGDLYをホールドし(タイマtmO
KDLY及びtmNGDLYのダウンカウントを停止
し)(ステップS21)、本処理を終了する。
ときは、タイマtmFCDLYの値が「0」か否かを判
別し、tmFCDLY>0であるときは、前記ステップ
S21に進み、tmFCDLY=0となると、ステップ
S16で算出したリーク空気量QLが、ステップS17
で算出したリーク判定閾値QTHより大きいか否かを判
別する(ステップS22)。その結果、QL≦QTHで
あるときは、タイマtmOKDLYの値が「0」か否か
を判別し(ステップS23)。tmOKDLY>0であ
る間は、直ちに本処理を終了し、tmOKDLY=0と
なると、吸気系のリーク無しと判定する(ステップS2
4)。
るときは、タイマtmNGDLYの値が0か否かを判別
し(ステップS25)、tmNGDLY>0である間は
直ちに本処理を終了し、tmNGDLY=0となると、
吸気系にリーク有りと判定する(ステップS26)。リ
ーク有りと判定した場合には、ECU5は、ランプなど
による警告表示または警報音の出力を行い、運転者に知
らせる動作を行う。
知実行条件が成立する場合において、総吸入空気量QT
OTAL及びバイパス通路16を介してに吸入されるバ
イパス空気量QBPが算出され、これら空気量の差であ
るリーク空気量QL(=QTOTAL−QBP)が算出
される。そして、リーク空気量QLがリーク判定閾値Q
THより大きいとき、吸気系にリーク有りと判定され
る。したがって、従来のように吸気管内圧力あるいはア
イドル制御弁の開度に基づいて判定する場合に比べて、
より正確な判定を行うことができる。また、リーク判定
閾値QTHは、ゲージ圧PBG、換言すればエンジン1
の負荷に応じて設定されるので、エンジン負荷が変化し
た場合でも正確な判定を行うことができる。
るモニタ実行条件判定処理のフローチャートである。こ
の処理では、以下の条件を順次判定する。すなわち、エ
ンジン1の始動完了後の時間を計測するアップカウント
タイマT01ACRの値が、所定時間TACR0(例え
ば15秒)以上であるか否か(ステップS31)、エン
ジン水温TWが所定水温TW0(例えば70℃)以上で
あるか否か(ステップS32)、吸気温TAが所定吸気
温TA0(例えば−7℃)以上であるか否か(ステップ
S33)、空燃比補正係数KO2が所定上限値または所
定下限値にはりついた状態となっていないこと、すなわ
ち空燃比補正係数KO2が「1.0」近傍で正常に変化
している状態を「1」で示すフィードバック制御フラグ
FKO2FBが「1」であるか否か(ステップS3
4)、車速VPが「0」であるか否か(ステップS3
5)、バッテリ電圧VBが所定電圧VB0(例えば1
0.5V)以上であるか否か(ステップS36)、スロ
ットル弁開度THAが所定開度THAL(例えば0.1
deg)より小さいか否か、すなわちスロットル弁3が
ほぼ全閉状態であるか否か(ステップS37)、及びゲ
ージ圧PBGが所定ゲージ圧PBG0(例えば−6.7
kPa(−50mmHg))より低いか否か(ステップ
S38)を判別する。そして、ステップS31〜S38
の何れかの答が否定(NO)のときは、ダウンカウント
タイマtmMONDLYを所定時間TMMONDLY
(例えば2秒)にセットしてスタートさせ(ステップS
39)、モニタフラグFMONを「0」として(ステッ
プS41)、本処理を終了する。
肯定(YES)であるときは、ステップS39でスター
トしたタイマtmMONDLYの値が「0」であるか否
かを判別し(ステップS40)、tmMONDLY>0
である間は前記ステップS41に進み、tmMONDL
Y=0となると、モニタ実行条件成立と判定し、モニタ
フラグFMONを「1」に設定して(ステップS4
2)、本処理を終了する。
ン1の暖機完了後において、スロットル弁3がほぼ全閉
とされたアイドル状態において、吸気温TA、バッテリ
電圧VBなどの条件が満たされるとモニタ実行条件が成
立する。ステップS36を設けたのは、バッテリ電圧V
Bが低下すると、開弁制御量ICMDに対するアイドル
制御弁17の実際の開度が小さくなるためである。
の手段及び異常判定手段を構成する。より具体的には、
図2のステップS14が第1の手段に相当し、ステップ
S15が第2の手段に相当し、ステップS16が第3の
手段に相当し、ステップS17〜S26が異常判定手段
に相当する。
ではなく、種々の変形が可能である。例えば、上述した
実施形態では、図2の処理を実行する毎に算出される総
吸入空気量QTOTAL及びバイパス空気量QBPを用
いて、リーク空気量QLを算出するようにしたが、例え
ば総吸入空気量QTOTAL及びバイパス空気量QBP
の重み付け平均値QTAVE及びQBPAVEを下記式
(7)(8)により算出し、リーク空気量QL=QTA
VE−QBPAVEとして算出するようにしてもよい。 QTAVE=A×QTOTAL+(1−A)×QTAVE (7) QBPAVE=A×QBP+(1−A)×QBPAVE (8) ここで、右辺のQTAVE及びQBPAVEは、それぞ
れ重み付け平均値の前回算出値であり、Aは、0から1
の間の値に設定される重み係数である。
明によれば、機関に供給される総吸入空気量と、アイド
ル制御弁の開弁制御量に基づいてバイパス通路を介して
供給される吸入空気量とが算出され、前記総吸入空気量
と、バイパス通路を介して供給される吸入空気量との比
較結果に応じて吸気系のリーク空気量に関するパラメー
タが算出される。そして、スロットル弁がほぼ全閉であ
る機関運転状態において、前記リーク空気量に関するパ
ラメータが判定閾値より大きいとき、吸気系に異常が発
生したと判定される。すなわち、前記パラメータは、ス
ロットル弁がほぼ全閉状態における総吸入空気量のう
ち、前記バイパス通路を介して供給される空気量以外の
空気量に対応し、これを用いて吸気系の異常が判定され
るので、異常判定ための特別なセンサを設けることなく
正確な判定を行うことができる。
閾値は、機関の負荷に応じて設定されるので、機関の負
荷が変化しても正確な判定を行うことができる。
制御装置の構成を示す図である。
トである。
る。
条件判定処理のフローチャートである。
手段、異常判定手段) 16 バイパス通路 17 アイドル制御弁
Claims (2)
- 【請求項1】 吸気系のスロットル弁をバイパスするバ
イパス通路と、該バイパス通路を介して供給される空気
量を制御するアイドル制御弁とを備える内燃機関の吸気
系の異常を検出する吸気系異常検出装置において、 前記機関に供給される総吸入空気量を算出する第1の手
段と、 前記アイドル制御弁の開弁制御量に基づいて前記バイパ
ス通路を介して供給される吸入空気量を算出する第2の
手段と、 前記第1の手段により算出される総吸入空気量と、前記
第2の手段により算出される吸入空気量との比較結果に
応じて、前記吸気系のリーク空気量に関するパラメータ
を算出する第3の手段と、 前記スロットル弁がほぼ全閉である機関運転状態におい
て、前記第3の手段により算出されるパラメータが判定
閾値より大きいとき、前記吸気系に異常が発生したと判
定する異常判定手段とを備えることを特徴とする内燃機
関の吸気系異常検出装置。 - 【請求項2】 前記異常判定手段は、前記判定閾値を前
記機関の負荷に応じて設定することを特徴とする請求項
1に記載の内燃機関の吸気系異常検出装置。
Priority Applications (3)
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