JPH05180058A - エンジンの吸気系異常検出方法 - Google Patents
エンジンの吸気系異常検出方法Info
- Publication number
- JPH05180058A JPH05180058A JP34550591A JP34550591A JPH05180058A JP H05180058 A JPH05180058 A JP H05180058A JP 34550591 A JP34550591 A JP 34550591A JP 34550591 A JP34550591 A JP 34550591A JP H05180058 A JPH05180058 A JP H05180058A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- abnormality
- intake system
- engine
- intake
- throttle
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Landscapes
- Combined Controls Of Internal Combustion Engines (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 吸気系の異常を判定するための判定値を個々
の車輌毎に最適値として、より精密な異常判定を可能と
する。 【構成】 エンジン回転数NE、スロットルスイッチの
接点状態、及び、T端子の接続状態を読込み(S104)、
T端子が接続されてONの車輌チェック状態であり、且
つ、スロットルスイッチのアイドル接点がONのとき、
スロットル全閉運転状態における吸入管圧力によりバッ
クアップRAMの吸気系異常判定マップの判定値PFAIL
を更新し、個々の車輌毎の最適な値にする(S107)。そし
て、この判定値PFAILと実走行のスロットル全閉状態に
おける吸入管圧力PMとを比較し(S109)、PM≦PFAILの
とき、正常と判定し、PM>PFAILのときには、吸気系
異常と判定する。これにより、吸気系の異常判定の精度
を大幅に向上することが可能となり、配管の僅かな亀裂
などによる異常を確実に検出することが可能となる。
の車輌毎に最適値として、より精密な異常判定を可能と
する。 【構成】 エンジン回転数NE、スロットルスイッチの
接点状態、及び、T端子の接続状態を読込み(S104)、
T端子が接続されてONの車輌チェック状態であり、且
つ、スロットルスイッチのアイドル接点がONのとき、
スロットル全閉運転状態における吸入管圧力によりバッ
クアップRAMの吸気系異常判定マップの判定値PFAIL
を更新し、個々の車輌毎の最適な値にする(S107)。そし
て、この判定値PFAILと実走行のスロットル全閉状態に
おける吸入管圧力PMとを比較し(S109)、PM≦PFAILの
とき、正常と判定し、PM>PFAILのときには、吸気系
異常と判定する。これにより、吸気系の異常判定の精度
を大幅に向上することが可能となり、配管の僅かな亀裂
などによる異常を確実に検出することが可能となる。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、吸気系の配管はずれ、
配管の亀裂などによる異常を検出するエンジンの吸気系
異常検出方法に関する。
配管の亀裂などによる異常を検出するエンジンの吸気系
異常検出方法に関する。
【0002】
【従来の技術】エンジンの吸気系に、配管はずれ、配管
の亀裂などによる異常が発生すると、例えば吸入管圧力
とエンジン回転数とに基づいて燃料噴射量を設定するス
ピードデンシティ方式によって燃料噴射制御を行なうシ
ステムでは、異常な回転上昇が発生する。
の亀裂などによる異常が発生すると、例えば吸入管圧力
とエンジン回転数とに基づいて燃料噴射量を設定するス
ピードデンシティ方式によって燃料噴射制御を行なうシ
ステムでは、異常な回転上昇が発生する。
【0003】このため、上記スピードデンシティ方式の
燃料噴射制御を採用する電子制御系などでは、制御系の
異常を自己診断する機能に吸気系の異常を検出する機能
を備え、吸気系の異常を検出した場合には、制御モード
をバックアップモードにして安全を確保するようにして
いる。
燃料噴射制御を採用する電子制御系などでは、制御系の
異常を自己診断する機能に吸気系の異常を検出する機能
を備え、吸気系の異常を検出した場合には、制御モード
をバックアップモードにして安全を確保するようにして
いる。
【0004】例えば、特開昭61−101651号公報
には、バキュームホースの亀裂などにより、吸気管負圧
が大気圧近くになったことを検出したとき、車輌が走行
中でエンジンがアイドリング時の回転数よりも高くなっ
ている場合には、燃料噴射制御をバックアップモードに
変換する技術が開示されている。
には、バキュームホースの亀裂などにより、吸気管負圧
が大気圧近くになったことを検出したとき、車輌が走行
中でエンジンがアイドリング時の回転数よりも高くなっ
ている場合には、燃料噴射制御をバックアップモードに
変換する技術が開示されている。
【0005】また、特開平1−216051号公報に
は、スロットル弁の上下流の圧力の差圧を検出し、この
検出差圧がスロットル開度に応じて設定された設定差圧
よりも小さいとき、吸気に異常が生じたと判断する技術
が開示されている。
は、スロットル弁の上下流の圧力の差圧を検出し、この
検出差圧がスロットル開度に応じて設定された設定差圧
よりも小さいとき、吸気に異常が生じたと判断する技術
が開示されている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来、
吸気系の異常を検出するためには、誤判定を避けるため
個々の車輌のばらつきを考慮して異常判定値の余裕度を
大きく取らざるを得ず、配管の僅かな亀裂などによる小
さな異常を検出することは困難であった。
吸気系の異常を検出するためには、誤判定を避けるため
個々の車輌のばらつきを考慮して異常判定値の余裕度を
大きく取らざるを得ず、配管の僅かな亀裂などによる小
さな異常を検出することは困難であった。
【0007】本発明は上記事情に鑑みてなされたもの
で、吸気系の異常を判定するための判定値を個々の車輌
毎に最適値として、より精密な異常判定を可能とするエ
ンジンの吸気系異常検出方法を提供することを目的とし
ている。
で、吸気系の異常を判定するための判定値を個々の車輌
毎に最適値として、より精密な異常判定を可能とするエ
ンジンの吸気系異常検出方法を提供することを目的とし
ている。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明のエンジンの吸気
系異常検出方法は、エンジンの制御装置内の書換可能な
不揮発性メモリに、吸気系が異常か否かを判定するため
の判定値を記憶し、上記判定値を、所定の条件下のエン
ジン運転状態で得られる吸入管圧力に基づいて書き換え
ることを特徴とする。
系異常検出方法は、エンジンの制御装置内の書換可能な
不揮発性メモリに、吸気系が異常か否かを判定するため
の判定値を記憶し、上記判定値を、所定の条件下のエン
ジン運転状態で得られる吸入管圧力に基づいて書き換え
ることを特徴とする。
【0009】
【作用】本発明のエンジンの吸気系異常検出方法では、
吸気系の異常を判定するための判定値を、制御装置内の
書換可能な不揮発性メモリに記憶しておき、所定の条件
下でエンジンを運転する。そして、このときに得られる
吸入管圧力に基づいて判定値を書き換え、車輌毎の最適
値とする。
吸気系の異常を判定するための判定値を、制御装置内の
書換可能な不揮発性メモリに記憶しておき、所定の条件
下でエンジンを運転する。そして、このときに得られる
吸入管圧力に基づいて判定値を書き換え、車輌毎の最適
値とする。
【0010】
【実施例】以下、図面を参照して本発明の実施例を説明
する。図面は本発明の一実施例を示し、図1は吸気系異
常判定ルーチンのフローチャート、図2は燃料噴射量設
定ルーチンのフローチャート、図3はエンジン制御系の
概略図、図4は電子制御系の回路構成図、図5は吸気系
異常判定マップの説明図である。
する。図面は本発明の一実施例を示し、図1は吸気系異
常判定ルーチンのフローチャート、図2は燃料噴射量設
定ルーチンのフローチャート、図3はエンジン制御系の
概略図、図4は電子制御系の回路構成図、図5は吸気系
異常判定マップの説明図である。
【0011】図3において、符号1はエンジン(図にお
いては、直列4気筒型エンジン)であり、このエンジン
1のシリンダヘッド2に形成された吸気ポート2aにイ
ンテークマニホルド3が連通され、このインテークマニ
ホルド3にエアチャンバ4が連通されている。このエア
チャンバ4にはスロットルボディ5が連設され、このス
ロットルボディ5上流側にエアクリーナ6が取付けられ
ている。
いては、直列4気筒型エンジン)であり、このエンジン
1のシリンダヘッド2に形成された吸気ポート2aにイ
ンテークマニホルド3が連通され、このインテークマニ
ホルド3にエアチャンバ4が連通されている。このエア
チャンバ4にはスロットルボディ5が連設され、このス
ロットルボディ5上流側にエアクリーナ6が取付けられ
ている。
【0012】上記エアチャンバ4には、吸気温センサ7
が臨まされるとともに、フィルタ8を介して吸入管圧力
センサ9が取り付けられており、上記エアチャンバ4に
連通する上記スロットルボディ5のスロットル通路5a
に、スロットルバルブ10が介装され、このスロットル
バルブ10に、スロットルバルブ全閉でONとなるアイ
ドル接点、スロットル開度に応じて移動する可動接点、
及び、スロットルバルブ全開でONとなるフル接点を内
蔵するスロットルスイッチ11が連設されている。
が臨まされるとともに、フィルタ8を介して吸入管圧力
センサ9が取り付けられており、上記エアチャンバ4に
連通する上記スロットルボディ5のスロットル通路5a
に、スロットルバルブ10が介装され、このスロットル
バルブ10に、スロットルバルブ全閉でONとなるアイ
ドル接点、スロットル開度に応じて移動する可動接点、
及び、スロットルバルブ全開でONとなるフル接点を内
蔵するスロットルスイッチ11が連設されている。
【0013】また、上記スロットル通路5aの上記スロ
ットルバルブ10下流側からバイパス通路12が延出さ
れ、このバイパス通路12に、アイドル回転数を制御す
るためのアイドルスピードコントロール(ISC)バル
ブ13が介装されている。上記バイパス通路12は、上
記ISCバルブ13を経て上記スロットルボディ5に接
続されており、冷却水温が低いとき開弁し、エンジン冷
態始動時及び暖機運転中に必要な量の空気を上記スロッ
トルバルブ5をバイパスさせて燃焼室に供給してファー
ストアイドル制御を行なうためのサーモエアバルブ14
を介して、上記スロットルバルブ5上流側に連通され
る。
ットルバルブ10下流側からバイパス通路12が延出さ
れ、このバイパス通路12に、アイドル回転数を制御す
るためのアイドルスピードコントロール(ISC)バル
ブ13が介装されている。上記バイパス通路12は、上
記ISCバルブ13を経て上記スロットルボディ5に接
続されており、冷却水温が低いとき開弁し、エンジン冷
態始動時及び暖機運転中に必要な量の空気を上記スロッ
トルバルブ5をバイパスさせて燃焼室に供給してファー
ストアイドル制御を行なうためのサーモエアバルブ14
を介して、上記スロットルバルブ5上流側に連通され
る。
【0014】また、上記エアチャンバ4と上記エアクリ
ーナ6とを連通する通路に、エアコン作動時にアイドリ
ング回転数をアップするためのファーストアイドルコン
トロール(FICD)バルブ15と、高地走行、電気負
荷変動時などにおいてメインのISCバルブ13の全開
付近で作動し、アイドリング回転数の安定化を図るため
のサブISCバルブ16とが並列に介装されている。
ーナ6とを連通する通路に、エアコン作動時にアイドリ
ング回転数をアップするためのファーストアイドルコン
トロール(FICD)バルブ15と、高地走行、電気負
荷変動時などにおいてメインのISCバルブ13の全開
付近で作動し、アイドリング回転数の安定化を図るため
のサブISCバルブ16とが並列に介装されている。
【0015】一方、符号17は燃料タンクであり、この
燃料タンク17内にインタンク式の燃料ポンプ18が設
けられ、この燃料ポンプ18に接続される燃料通路19
が、上記燃料タンク17から延出されている。上記燃料
通路19には、上記燃料タンク17側から、燃料フィル
タ20、フューエルダンパ21が順に介装されており、
上記吸気ポート2aに臨まされたインジェクタ22に連
通され、さらに、プレッシャレギュレータ23を経て上
記燃料タンク17に戻されている。
燃料タンク17内にインタンク式の燃料ポンプ18が設
けられ、この燃料ポンプ18に接続される燃料通路19
が、上記燃料タンク17から延出されている。上記燃料
通路19には、上記燃料タンク17側から、燃料フィル
タ20、フューエルダンパ21が順に介装されており、
上記吸気ポート2aに臨まされたインジェクタ22に連
通され、さらに、プレッシャレギュレータ23を経て上
記燃料タンク17に戻されている。
【0016】また、上記エンジン1のシリンダヘッド2
に形成された冷却水通路24に冷却水温センサ25が臨
まされ、さらに、上記シリンダヘッド2の排気ポート2
bに連通するエグゾーストマニホルド26の集合部に、
O2 センサ27が臨まされている。尚、符号28は触媒
コンバータ、符号29aはサブマフラ、符号29bはメ
インマフラである。
に形成された冷却水通路24に冷却水温センサ25が臨
まされ、さらに、上記シリンダヘッド2の排気ポート2
bに連通するエグゾーストマニホルド26の集合部に、
O2 センサ27が臨まされている。尚、符号28は触媒
コンバータ、符号29aはサブマフラ、符号29bはメ
インマフラである。
【0017】また、上記エンジン1の燃焼室に点火プラ
グ30が臨まされ、この点火プラグ30がデストリビュ
ータ31に接続されている。このデストリビュータ31
には、クランク角検出用の電磁ピックアップなどからな
るクランク角センサ32と気筒判別用の電磁ピックアッ
プなどからなる気筒判別センサ33とが内蔵されてお
り、これらのセンサ32,33は、上記エンジン1のカ
ムシャフトに連設されて回動するロータ31aに対設さ
れている。尚、上記クランク角センサ32、気筒判別セ
ンサ33は、電磁ピックアップなどの磁気センサに限ら
ず、光センサなどでも良い。
グ30が臨まされ、この点火プラグ30がデストリビュ
ータ31に接続されている。このデストリビュータ31
には、クランク角検出用の電磁ピックアップなどからな
るクランク角センサ32と気筒判別用の電磁ピックアッ
プなどからなる気筒判別センサ33とが内蔵されてお
り、これらのセンサ32,33は、上記エンジン1のカ
ムシャフトに連設されて回動するロータ31aに対設さ
れている。尚、上記クランク角センサ32、気筒判別セ
ンサ33は、電磁ピックアップなどの磁気センサに限ら
ず、光センサなどでも良い。
【0018】一方、図4において、符号41はマイクロ
コンピュータなどからなる制御装置(ECU)であり、
CPU42、ROM43、RAM44、バックアップR
AM44a、及び、I/O インターフェース45がバ
スライン46を介して互いに接続され、定電圧回路47
から所定の安定化電圧が各部に供給される。
コンピュータなどからなる制御装置(ECU)であり、
CPU42、ROM43、RAM44、バックアップR
AM44a、及び、I/O インターフェース45がバ
スライン46を介して互いに接続され、定電圧回路47
から所定の安定化電圧が各部に供給される。
【0019】上記定電圧回路47は、ECUリレー48
のリレー接点を介して、あるいは直接、バッテリ49に
接続され、上記ECUリレー48のリレーコイルがイグ
ニッションスイッチ50を介して上記バッテリ49に接
続されている。さらに、上記バッテリ49に、燃料ポン
プリレー51のリレーコイル、及び、この燃料ポンプリ
レー51のリレー接点を介して燃料ポンプ18が接続さ
れている。
のリレー接点を介して、あるいは直接、バッテリ49に
接続され、上記ECUリレー48のリレーコイルがイグ
ニッションスイッチ50を介して上記バッテリ49に接
続されている。さらに、上記バッテリ49に、燃料ポン
プリレー51のリレーコイル、及び、この燃料ポンプリ
レー51のリレー接点を介して燃料ポンプ18が接続さ
れている。
【0020】また、上記I/O インターフェース45
の入力ポートには、吸気温センサ7、吸入管圧力センサ
9、スロットルスイッチ11、冷却水温センサ25、O
2センサ27、クランク角センサ32、及び、気筒判別
センサ33が接続されるとともに、上記バッテリ49が
接続されてバッテリ電圧がモニタされる。
の入力ポートには、吸気温センサ7、吸入管圧力センサ
9、スロットルスイッチ11、冷却水温センサ25、O
2センサ27、クランク角センサ32、及び、気筒判別
センサ33が接続されるとともに、上記バッテリ49が
接続されてバッテリ電圧がモニタされる。
【0021】一方、上記I/O インターフェース45
の出力ポートには、図示しない点火コイルを介して点火
プラグ30に接続されるイグナイタ52が接続され、さ
らに、駆動回路53を介して、ISCバルブ13、サブ
ISCバルブ16、FICDバルブ15、インジェクタ
22、燃料ポンプリレー51のリレーコイル、異常発生
を点滅回数のトラブルコードで表示するチェックエンジ
ンランプ(ECSランプ)54が接続されている。
の出力ポートには、図示しない点火コイルを介して点火
プラグ30に接続されるイグナイタ52が接続され、さ
らに、駆動回路53を介して、ISCバルブ13、サブ
ISCバルブ16、FICDバルブ15、インジェクタ
22、燃料ポンプリレー51のリレーコイル、異常発生
を点滅回数のトラブルコードで表示するチェックエンジ
ンランプ(ECSランプ)54が接続されている。
【0022】また、上記ECU41からは、上記I/O
インターフェース45に接続される雄雌一対の車輌チ
ェック用のコネクタ(以下、T端子と称する)55が外
部に延出されている。このT端子55は、通常時には解
放状態となっており、ディーラなどの車輌点検時、雄雌
のコネクタを互いに接続すると、異常がある場合、バッ
クアップRAM44aにストアされたトラブルデータに
基づき上記ECSランプ54が点滅し、その点滅回数に
より異常が発生した項目を知らせるようになっている。
インターフェース45に接続される雄雌一対の車輌チ
ェック用のコネクタ(以下、T端子と称する)55が外
部に延出されている。このT端子55は、通常時には解
放状態となっており、ディーラなどの車輌点検時、雄雌
のコネクタを互いに接続すると、異常がある場合、バッ
クアップRAM44aにストアされたトラブルデータに
基づき上記ECSランプ54が点滅し、その点滅回数に
より異常が発生した項目を知らせるようになっている。
【0023】上記ROM43には制御プログラム、及
び、各種マップ類などの固定データが記憶されており、
また、上記RAM44には、上記各センサ類、スイッチ
類の出力信号を処理した後のデータ及び上記CPU42
で演算処理したデータが格納されている。
び、各種マップ類などの固定データが記憶されており、
また、上記RAM44には、上記各センサ類、スイッチ
類の出力信号を処理した後のデータ及び上記CPU42
で演算処理したデータが格納されている。
【0024】また、上記バックアップRAM44aは、
イグニッションスイッチ50がOFFのときにも上記定
電圧回路47から電源が供給されてデータを保持する不
揮発性メモリとして、後述する吸気系異常判定マップ、
異常発生時のトラブルデータなどが記憶される。
イグニッションスイッチ50がOFFのときにも上記定
電圧回路47から電源が供給されてデータを保持する不
揮発性メモリとして、後述する吸気系異常判定マップ、
異常発生時のトラブルデータなどが記憶される。
【0025】上記CPU42では、上記ROM43に記
憶されている制御プログラムに従い、上記RAM44に
格納した各種データに基づいて、燃料噴射量、点火時期
などの各種制御量を設定し、対応する信号をインジェク
タ22、イグナイタ52などに出力して空燃比制御、点
火時期制御などを行なうとともに、自己診断機能により
異常発生を監視し、異常が発生した場合には、上記EC
Sランプ54を点灯させて異常発生をドライバーに告知
するとともに、制御をバックアップモードに切換えてフ
ェールセーフを行なう。
憶されている制御プログラムに従い、上記RAM44に
格納した各種データに基づいて、燃料噴射量、点火時期
などの各種制御量を設定し、対応する信号をインジェク
タ22、イグナイタ52などに出力して空燃比制御、点
火時期制御などを行なうとともに、自己診断機能により
異常発生を監視し、異常が発生した場合には、上記EC
Sランプ54を点灯させて異常発生をドライバーに告知
するとともに、制御をバックアップモードに切換えてフ
ェールセーフを行なう。
【0026】次に、上記ECU41の自己診断機能とし
ての吸気系の異常判定手順を、図1のフローチャートに
従って説明する。
ての吸気系の異常判定手順を、図1のフローチャートに
従って説明する。
【0027】図1のプログラムは、所定時間毎に割込み
実行される吸気系異常判定ルーチンであり、まず、ステ
ップS101で、バックアップRAM44aから初期設定フ
ラグFLAG1を読出し、その値を参照する。
実行される吸気系異常判定ルーチンであり、まず、ステ
ップS101で、バックアップRAM44aから初期設定フ
ラグFLAG1を読出し、その値を参照する。
【0028】上記初期設定フラグFLAG1は、予めR
OM43に記憶されている各車輌に共通して適用可能な
大まかな吸気系異常判定マップを、バックアップRAM
44aに転送したことを示すものであり、上記ステップ
S101で、FLAG1=1のとき、すなわち既にROM4
3からバックアップRAM44aにマップデータを転送
済みのときには、ステップS104へジャンプする。
OM43に記憶されている各車輌に共通して適用可能な
大まかな吸気系異常判定マップを、バックアップRAM
44aに転送したことを示すものであり、上記ステップ
S101で、FLAG1=1のとき、すなわち既にROM4
3からバックアップRAM44aにマップデータを転送
済みのときには、ステップS104へジャンプする。
【0029】一方、上記ステップS101で、FLAG1=
0のとき、すなわち、ROM43からバックアップRA
M44aにマップデータを転送していない初期状態のと
きには、上記ステップS101からステップS102へ進んで、
ROM43からバックアップRAM44aにマップデー
タを転送し、バックアップRAM44aの吸気系異常判
定マップの初期値を設定すると、ステップS103で、初期
設定フラグFLAG1をセットして(FLAG1←1)、
ステップS104へ進む。
0のとき、すなわち、ROM43からバックアップRA
M44aにマップデータを転送していない初期状態のと
きには、上記ステップS101からステップS102へ進んで、
ROM43からバックアップRAM44aにマップデー
タを転送し、バックアップRAM44aの吸気系異常判
定マップの初期値を設定すると、ステップS103で、初期
設定フラグFLAG1をセットして(FLAG1←1)、
ステップS104へ進む。
【0030】ステップS104では、エンジン回転数NE、
吸入管圧力PM、スロットルスイッチ11の接点状態、
及び、T端子55の接続状態を読込み、ステップS105
で、T端子55の雄雌のコネクタが互いに接続されてO
Nとなり、車輌チェック状態となっているか否かを判別
する。
吸入管圧力PM、スロットルスイッチ11の接点状態、
及び、T端子55の接続状態を読込み、ステップS105
で、T端子55の雄雌のコネクタが互いに接続されてO
Nとなり、車輌チェック状態となっているか否かを判別
する。
【0031】そして、上記ステップS105で、T端子55
が解放状態でOFFのときには、ステップS108へジャン
プし、T端子55が接続されてONのときには、ステッ
プS106で、スロットルスイッチ11のアイドル接点がO
Nか否か、すなわち、スロットル全閉状態か否かを判別
し、アイドル接点がOFFでスロットル全閉状態でない
ときにはルーチンを抜け、アイドル接点がONでスロッ
トル全閉状態のときには、ステップS107へ進む。
が解放状態でOFFのときには、ステップS108へジャン
プし、T端子55が接続されてONのときには、ステッ
プS106で、スロットルスイッチ11のアイドル接点がO
Nか否か、すなわち、スロットル全閉状態か否かを判別
し、アイドル接点がOFFでスロットル全閉状態でない
ときにはルーチンを抜け、アイドル接点がONでスロッ
トル全閉状態のときには、ステップS107へ進む。
【0032】ステップS107では、スロットル全閉走行の
運転状態において、エンジン回転数NEと、そのときの
吸入管圧力センサ9によって検出した吸入管圧力PMと
を読込み、この吸入管圧力PMにより、エンジン回転数
NEをパラメータとしてバックアップRAM44aの吸
気系異常判定マップの判定値PFAILを更新し、ステップ
S108へ進む。
運転状態において、エンジン回転数NEと、そのときの
吸入管圧力センサ9によって検出した吸入管圧力PMと
を読込み、この吸入管圧力PMにより、エンジン回転数
NEをパラメータとしてバックアップRAM44aの吸
気系異常判定マップの判定値PFAILを更新し、ステップ
S108へ進む。
【0033】上記吸気系異常判定マップは、図5に示す
ように、スロットル全閉時のエンジン回転数NEに対す
る吸入管圧力PMを2次元マップとしたものであり、ま
ず、車輌出荷時、システムを起動して各車輌に共通して
適用可能な大まかな吸気系異常判定マップをROM43
からバックアップRAM44aに転送して形成した後、
ECU41のT端子55を接続状態として、スロットル
全閉状態でエンジンを稼働させ、車輌毎の吸入管圧力P
Mによって、バックアップRAM44aの吸気系異常判
定マップの判定値PFAILを書き換えて最適な値とする。
ように、スロットル全閉時のエンジン回転数NEに対す
る吸入管圧力PMを2次元マップとしたものであり、ま
ず、車輌出荷時、システムを起動して各車輌に共通して
適用可能な大まかな吸気系異常判定マップをROM43
からバックアップRAM44aに転送して形成した後、
ECU41のT端子55を接続状態として、スロットル
全閉状態でエンジンを稼働させ、車輌毎の吸入管圧力P
Mによって、バックアップRAM44aの吸気系異常判
定マップの判定値PFAILを書き換えて最適な値とする。
【0034】また、車輌点検あるいは修理などのためデ
ィーラなどへ車輌が入庫された場合には、調整あるいは
修理が完了すると、ECU41のT端子55が接続され
て車輌チェック状態で、吸気系の異常判定値PFAILが自
動的に車輌毎の最適値に再設定され学習される。これに
より、吸気系の異常判定の精度を大幅に向上することが
可能となり、配管の僅かな亀裂などによる異常を確実に
検出することが可能となるのである。
ィーラなどへ車輌が入庫された場合には、調整あるいは
修理が完了すると、ECU41のT端子55が接続され
て車輌チェック状態で、吸気系の異常判定値PFAILが自
動的に車輌毎の最適値に再設定され学習される。これに
より、吸気系の異常判定の精度を大幅に向上することが
可能となり、配管の僅かな亀裂などによる異常を確実に
検出することが可能となるのである。
【0035】尚、上記吸気系異常判定マップの判定値P
FAILを上記吸入管圧力PMにより更新する際、異常判定
に余裕を持たせるため若干の補正を加えても良い。
FAILを上記吸入管圧力PMにより更新する際、異常判定
に余裕を持たせるため若干の補正を加えても良い。
【0036】次いで、上記ステップS105あるいは上記ス
テップS107からステップS108へ至ると、実際走行のスロ
ットル全閉時のエンジン回転数NEをパラメータとし
て、吸気系異常判定マップから判定値PFAILを補間計算
付きで検索し、この判定値PFAILと吸入管圧力センサ9
によって検出した吸入管圧力PMとを、ステップS109で
比較する。
テップS107からステップS108へ至ると、実際走行のスロ
ットル全閉時のエンジン回転数NEをパラメータとし
て、吸気系異常判定マップから判定値PFAILを補間計算
付きで検索し、この判定値PFAILと吸入管圧力センサ9
によって検出した吸入管圧力PMとを、ステップS109で
比較する。
【0037】そして、上記ステップS109で、PM≦PFAI
Lのときには、正常と判定してルーチンを抜け、PM>P
FAILのときには、吸気系に配管はずれ、配管の亀裂など
が生じて吸入管圧力PMが正常時よりも大きくなったこ
とによる異常と判定し、ステップS110で、ECSランプ
54を点灯させるとともに、フェールセーフを実行させ
るためのフェールセーフフラグFLAG2をセットして
(FLAG2←1)、ルーチンを抜ける。
Lのときには、正常と判定してルーチンを抜け、PM>P
FAILのときには、吸気系に配管はずれ、配管の亀裂など
が生じて吸入管圧力PMが正常時よりも大きくなったこ
とによる異常と判定し、ステップS110で、ECSランプ
54を点灯させるとともに、フェールセーフを実行させ
るためのフェールセーフフラグFLAG2をセットして
(FLAG2←1)、ルーチンを抜ける。
【0038】なお、上記フェールセーフフラグFLAG
2は、バックアップRAM44aに保存され、修理によ
り吸気系が正常となったとき、ECU41外部に接続す
る図示しない車輌診断装置などからの指令によりクリア
される。
2は、バックアップRAM44aに保存され、修理によ
り吸気系が正常となったとき、ECU41外部に接続す
る図示しない車輌診断装置などからの指令によりクリア
される。
【0039】一方、エンジン1の燃料噴射制御は、フェ
ールセーフフラグFLAG2により通常制御モードとバ
ックアップ制御モードとが選択される。以下、燃料噴射
量設定ルーチンについて、図2のフローチャートに従っ
て説明する。
ールセーフフラグFLAG2により通常制御モードとバ
ックアップ制御モードとが選択される。以下、燃料噴射
量設定ルーチンについて、図2のフローチャートに従っ
て説明する。
【0040】まず、ステップS201で、フェールセーフフ
ラグFLAG2の値を参照して、FLAG2=0のときに
は、吸気系は正常であるため、ステップS202で、通常時
の燃料噴射量Tiを設定する。すなわち、エンジン回転
数NEと吸入管圧力PMとをパラメータとしてマップ検索
などにより基本燃料噴射量Tpを設定し、この基本燃料
噴射量Tpを、各種増量分補正係数COEF、空燃比フ
ィードバック補正係数α、学習補正係数KBLRC、電圧補
正係数TSなどにより補正して燃料噴射量Tiを設定する
(Ti←Tp×COEF×α×KBLRC+TS)。
ラグFLAG2の値を参照して、FLAG2=0のときに
は、吸気系は正常であるため、ステップS202で、通常時
の燃料噴射量Tiを設定する。すなわち、エンジン回転
数NEと吸入管圧力PMとをパラメータとしてマップ検索
などにより基本燃料噴射量Tpを設定し、この基本燃料
噴射量Tpを、各種増量分補正係数COEF、空燃比フ
ィードバック補正係数α、学習補正係数KBLRC、電圧補
正係数TSなどにより補正して燃料噴射量Tiを設定する
(Ti←Tp×COEF×α×KBLRC+TS)。
【0041】一方、上記ステップS201で、FLAG2=
1のときには、吸気系に異常が発生しているため、上記
ステップS201からステップS203へ分岐し、予めROM4
3に記憶されているバックアップ用パラメータを用いて
バックアップ時の燃料噴射量を設定し、安全に支障がな
い最低限の走行を確保する。
1のときには、吸気系に異常が発生しているため、上記
ステップS201からステップS203へ分岐し、予めROM4
3に記憶されているバックアップ用パラメータを用いて
バックアップ時の燃料噴射量を設定し、安全に支障がな
い最低限の走行を確保する。
【0042】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、吸
気系の異常を判定するための判定値を個々の車輌毎に最
適値とすることができ、より精密な異常判定を可能とす
ることができるなど優れた効果が得られる。
気系の異常を判定するための判定値を個々の車輌毎に最
適値とすることができ、より精密な異常判定を可能とす
ることができるなど優れた効果が得られる。
【図1】吸気系異常判定ルーチンのフローチャート
【図2】燃料噴射量設定ルーチンのフローチャート
【図3】エンジン制御系の概略図
【図4】電子制御系の回路構成図
【図5】異常判定用マップの説明図
【符号の説明】 1 エンジン 41 ECU(制御装置) 44a バックアップRAM(不揮発性メモリ) PFAIL 判定値
Claims (1)
- 【請求項1】 エンジンの制御装置内の書換可能な不揮
発性メモリに、吸気系が異常か否かを判定するための判
定値を記憶し、 上記判定値を、所定の条件下のエンジン運転状態で得ら
れる吸入管圧力に基づいて書き換えることを特徴とする
エンジンの吸気系異常検出方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP34550591A JPH05180058A (ja) | 1991-12-26 | 1991-12-26 | エンジンの吸気系異常検出方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP34550591A JPH05180058A (ja) | 1991-12-26 | 1991-12-26 | エンジンの吸気系異常検出方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH05180058A true JPH05180058A (ja) | 1993-07-20 |
Family
ID=18377035
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP34550591A Pending JPH05180058A (ja) | 1991-12-26 | 1991-12-26 | エンジンの吸気系異常検出方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH05180058A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US6655357B2 (en) * | 2000-10-19 | 2003-12-02 | Honda Giken Kogyo Kabushiki Kaisha | Abnormality detection apparatus for intake system of internal combustion engine |
RU2812549C1 (ru) * | 2023-03-29 | 2024-01-30 | Федеральное государственное бюджетное образовательное учреждение высшего образования "Национальный исследовательский Мордовский государственный университет им. Н.П. Огарёва" | Устройство для мониторинга технического состояния системы подачи воздуха бензинового двигателя автомобиля |
-
1991
- 1991-12-26 JP JP34550591A patent/JPH05180058A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US6655357B2 (en) * | 2000-10-19 | 2003-12-02 | Honda Giken Kogyo Kabushiki Kaisha | Abnormality detection apparatus for intake system of internal combustion engine |
RU2812549C1 (ru) * | 2023-03-29 | 2024-01-30 | Федеральное государственное бюджетное образовательное учреждение высшего образования "Национальный исследовательский Мордовский государственный университет им. Н.П. Огарёва" | Устройство для мониторинга технического состояния системы подачи воздуха бензинового двигателя автомобиля |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US5235527A (en) | Method for diagnosing abnormality of sensor | |
US5299550A (en) | Detecting device and method of an abnormality in an air-fuel ratio control system | |
US20080004787A1 (en) | Air-fuel ratio controller for internal combustion engine and diagnosis apparatus for intake sensors | |
JP3136968B2 (ja) | 内燃機関の吸気圧力異常検出装置 | |
JP3560263B2 (ja) | エンジンの触媒下流酸素センサの劣化診断装置 | |
JP3721671B2 (ja) | 車両用故障診断装置 | |
JP2007303294A (ja) | 過給機付き内燃機関の制御装置 | |
JP3444457B2 (ja) | エンジンの二次空気供給系の故障診断装置 | |
JP4004911B2 (ja) | 内燃機関制御デバイスの故障診断装置 | |
JPH05180058A (ja) | エンジンの吸気系異常検出方法 | |
JP3602148B2 (ja) | エンジンの排気還流系の異常検出方法 | |
JP3808797B2 (ja) | 蒸発燃料処理系のリークを判定する装置 | |
JPH06200833A (ja) | 排気ガス再循環装置の異常判定装置 | |
JP3444458B2 (ja) | エンジンの二次空気供給系の故障診断装置 | |
JPH086604B2 (ja) | シーケンシャルターボエンジンの故障診断方法 | |
JP3483968B2 (ja) | エンジン制御用センサの異常検出方法 | |
JP4277588B2 (ja) | 空気供給装置 | |
AU772106B2 (en) | Diagnostic apparatus for assist air supply system of engine | |
JP3544228B2 (ja) | 筒内圧センサの自己診断装置と内燃機関における筒内圧に基づく制御のフェールセーフ装置 | |
JP3892188B2 (ja) | 内燃機関の燃料制御異常判定禁止方法 | |
JP2560506B2 (ja) | センサの異常診断方法 | |
JP2576481B2 (ja) | 排気再循環装置の異常判定装置 | |
JPS6022034A (ja) | 内燃機関の回転数制御方法 | |
JP3483973B2 (ja) | エンジン制御システムにおける圧力センサの異常検出方法 | |
JP3326098B2 (ja) | 水温センサ異常対応方法 |