JPH1047130A - 内燃機関の異常検出装置 - Google Patents

内燃機関の異常検出装置

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JPH1047130A
JPH1047130A JP21795296A JP21795296A JPH1047130A JP H1047130 A JPH1047130 A JP H1047130A JP 21795296 A JP21795296 A JP 21795296A JP 21795296 A JP21795296 A JP 21795296A JP H1047130 A JPH1047130 A JP H1047130A
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internal combustion
combustion engine
exhaust
abnormality
air
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JP21795296A
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Katsuhiko Toyoda
克彦 豊田
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Original Assignee
Suzuki Motor Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 内燃機関の異常検出装置において、吸気系シ
ステム、排気系システム及び燃料系システムの異常を別
々に正確に識別する。 【構成】 内燃機関の異常診断条件が成立し、フィード
バック学習値と予め設定されたフィードバック学習設定
値とを比較し、内燃機関の運転状態によって変化するフ
ィードバック学習値とフィードバック学習設定値とを比
較し、内燃機関の異常箇所を判定する異常判定部が備え
られた制御手段を設けた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、内燃機関の異常
検出装置に係り、特に吸気系システム、排気系システム
及び燃料系システムの異常を別々に識別し得る内燃機関
の異常検出装置に関する。
【0002】
【従来の技術】車両の内燃機関においては、吸気系シス
テムから吸入した空気に燃料系システムからの燃料を混
合し、燃焼室で混合気を燃焼させ、排気系システムから
排気を排出させている。よって、内燃機関は、吸気系シ
ステム、燃料系システム及び排気系システムからの各検
出信号に基づいて、その運転状態が制約されている。
【0003】このような内燃機関には、排気系システム
に設けられた排気センサからの出力信号に基づくフィー
ドバック学習値によって空燃比(混合気)を理論空燃比
にフィードバック制御するものがある。
【0004】この場合、排気系システム等が故障してい
ると、内燃機関の各システムの制御が不良になるので、
内燃機関の異常を検出する異常検出装置を備えた内燃機
関がある。
【0005】このような内燃機関の異常検出装置として
は、例えば、特公平6−74766号公報に開示されて
いる。この公報に記載のものは、空燃比センサの出力信
号に基づく空燃比のフィードバック制御が停止されてい
て制御空燃比がリッチ状態の時に、エンジンの回転に同
期して空燃比センサにリーン信号が出力された時、燃料
噴射弁の異常と判断することにより、燃料噴射弁の正常
時には空燃比センサの出力は常にリッチ状態であるため
燃料噴射弁が正常時に異常判定することがなく、さら
に、燃料噴射弁の動作異常の判定は、空燃比が所望のリ
ッチ状態となるエンジンの回転速度の設定範囲内にある
ときのみ実行されることにより、低回転域でのリッチ度
合いが小さいことによる燃料噴射弁の噴射精度のばらつ
きやエンジン機差などによるリーン信号の予定外の発生
に伴う誤判定や、高回転領域でのリッチ度合が大きいこ
とによる燃料噴射弁の異常発生時発生すべきリーン信号
が弱くなることによる誤判定を確実に防止し、燃料噴射
弁の特性ずれや機械的動作不良を含めた燃料噴射弁の異
常動作を検出するものである。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところで、電子制御式
燃料噴射システムにあっては、吸気系システムからの空
気洩れ及び排気系システムからの排気洩れが発生する
と、燃料制御が正常にできなくなり、排気有害成分の発
生が多くなり、また、運転性能が低下するという不都合
がある。
【0007】しかし、従来、吸気系システムからの空気
洩れを効果良く検出することができず、このため、吸気
系システムからの空気洩れが発生すると、燃料系システ
ムの異常やアイドルスピードコントロールシステムの異
常と診断してしまうという不都合が生じた。特に、排気
系システムからの排気洩れは、浄化されていない多量の
排気が大気に放出されるので、環境への悪影響が著しく
なるという不都合がある。
【0008】
【課題を解決するための手段】そこで、この発明は、上
述の不都合を除去するために、内燃機関の排気系システ
ムに設けられた排気センサからの出力信号に基づくフィ
ードバック学習値によって混合気を理論空燃比にフィー
ドバック制御する内燃機関において、前記内燃機関の異
常診断条件が成立し、前記フィードバック学習値と予め
設定されたフィードバック学習設定値とを比較し、前記
内燃機関の運転状態によって変化する前記フィードバッ
ク学習値と前記フィードバック学習設定値とを比較し、
前記内燃機関の異常箇所を判定する異常判定部が備えら
れた制御手段を設けたことを特徴とする。
【0009】
【発明の実施の形態】この発明は、内燃機関の異常診断
条件が成立し、フィードバック学習値と予め設定された
フィードバック学習設定値とを比較し、内燃機関の運転
状態によって変化するフィードバック学習値とフィード
バック学習設定値とを比較し、内燃機関の異常箇所を判
定する。これにより、内燃機関の異常箇所を早期に特定
させ、排気が大気に多量に放出されるのを防止して環境
の悪化を防止し、また、燃料制御が正常に行なわれなく
なることによる運転性能の悪化を防止し、更に、吸気系
システムからの空気洩れによって燃料系システムの異常
を誤って診断してしまったり、アイドルスピードコント
ロールシステムの異常を誤って診断するのを防止し、更
にまた、吸気系システム、排気系システム及び燃料系シ
ステムの異常を別々に正確に識別するので、異常箇所を
特定し、修理時間やコストを低減することができる。
【0010】
【実施例】以下図面に基づいてこの発明の実施例を詳細
且つ具体的に説明する。図1〜図26は、この発明の実
施例を示すものである。図1、2において、2は吸気管
圧力を噴射量制御の基本パラメータに用いる電子制御式
燃料噴射システム(D−EFIシステム)又は吸入空気
量を噴射量制御の基本パラメータに用いる電子制御式燃
料噴射システム(L−EFIシステム)が備えられる内
燃機関、4は異常検出装置、6はシリンダブロック、8
はシリンダヘッド、10はピストン、12はエアクリー
ナ、14は吸気管、16はスロットルボディ、18は吸
気マニホルド、20は吸気通路、22は排気管、24は
排気通路である。
【0011】エアクリーナ12とスロットルボディ16
間に介設されて第1吸気通路20−1を形成する吸気管
14の上流側には、吸気量を測定するエアフローメータ
26が設けられている。
【0012】エアクリーナ12の上流側には、吸気音を
低減させるレゾネータ28が設けられている。スロット
ルボディ16に形成されて第1吸気通路20−1に連通
する第2吸気通路20−2内には、吸気絞り弁30が配
設されている。この第2吸気通路20−2は、サージタ
ンク32を介して吸気マニホルド18に形成した第3吸
気通路20−3に連通されている。この第3吸気通路2
0−3の下流側は、吸気弁34を介して内燃機関2の燃
焼室36に連通されている。この燃焼室36には、排気
弁38を介して排気通路24が連通されている。
【0013】排気管22には、内燃機関2側から順次
に、ヒータ付の第1排気センサであるフロントO2 セン
サ40と触媒コンバータ42の触媒体44とが夫々設け
られている。フロントO2 センサ40は、触媒体44の
上流側の排気通路24に設けられて該排気通路24内の
排気中の酸素濃度を検出し、反転するリッチ信号とリー
ン信号を出力するものである。
【0014】触媒体44の下流側の排気管22には、第
2排気センサであるリアO2 センサ46が設けられてい
る。このリアO2 センサ46は、触媒体44の下流側の
排気通路24内の排気中の酸素濃度を検出し、反転する
リッチ信号とリーン信号を出力するものである。
【0015】吸気マニホルド18とシリンダヘッド8と
の接合部位には、燃焼室36方向に指向させて燃料噴射
弁48が装着されている。
【0016】この燃料噴射弁48には、燃料タンク50
内の燃料が圧送される。即ち、燃料タンク50内の燃料
は、燃料ポンプ52によって燃料供給通路54に圧送さ
れ、燃料フィルタ56で濾過されて燃料分配管58に至
り、そして、燃料圧力調整器60によってその圧力が一
定に調整されて燃料噴射弁48に送給される。
【0017】スロットルボディ16の第2吸気通路20
−2には、一端側が燃料タンク50内の上部に連通する
蒸発燃料通路62の他端側が連通している。この蒸発燃
料通路62途中には、燃料タンク50側から順次に、二
方向弁64とキャニスタ66とが介設されている。
【0018】吸気絞り弁30を迂回して第1吸気通路2
0−1とサージタンク32内とを連通すべく、アイドル
スピードコントロールシステム(ISCシステム)を構
成するアイドルバイパス空気通路68が設けられてい
る。このアイドルバイパス空気通路68には、このアイ
ドルバイパス空気通路68を開閉してアイドル運転時の
アイドルスピード用空気量を調整するアイドルスピード
コントロール弁(ISCバルブ)70が介設されてい
る。
【0019】また、スロットルボディ16には、吸気絞
り弁30を迂回する補助バイパス空気通路72が形成さ
れている。この補助バイパス空気通路72は、補助バイ
パス空気量調整具74によって開閉されるものである。
【0020】このアイドルバイパス空気通路68とアイ
ドル回転数制御弁70と補助バイパス空気通路72と補
助バイパス空気量調整具74とにより、アイドル回転数
制御装置76が構成される。
【0021】このアイドル回転数制御装置76は、アイ
ドル回転数制御弁70により内燃機関2のアイドル回転
数を目標アイドル回転数にフィードバック制御するとと
もに吸気絞り弁30を迂回して第1吸気通路20−1と
サージタンク32内とを連絡する補助バイパス空気通路
72に設けた補助バイパス空気量調整具74により上述
の目標アイドル回転数を調整するものである。
【0022】アイドルバイパス空気通路68途中には、
サージタンク32内に連通するエア通路78が分岐して
いる。このエア通路78には、内燃機関2の冷却水温度
等によって作動するエアバルブ80が設けられている。
エア通路78とエアバルブ82とによって、エアレギュ
レータ82が構成される。
【0023】また、アイドルバイパス空気通路68途中
には、サージタンク32内に連通するパワステ用空気通
路84が分岐している。このパワステ用空気通路84に
は、パワステ用制御弁86が介設されている。このパワ
ステ用制御弁86は、パワステ用スイッチ88によって
作動制御されるものである。
【0024】内燃機関2で発生したブローバイガスを吸
気系に還流させるべく、内燃機関2のシリンダヘッド8
には、サージタンク32に取付けたPCV弁90に連通
する第1ブローバイガス還流通路92と、第1吸気通路
20−1に連通する第2ブローバイガス還流通路94と
が連絡されている。
【0025】更に、吸気管14には、吸気絞り弁30の
開度状態を検出し且つアイドルスイッチとしても機能す
るスロットルセンサ96が設けられているとともに、吸
気絞り弁30の急閉を防止するダッシュポット98が設
けられている。
【0026】一方、パワーユニット100に連絡したイ
グニションコイル102は、点火機構104を構成する
ディストリビュータ106に連絡している。
【0027】また、内燃機関2には、この内燃機関2の
クランク角度を検出するとともにエンジン回転数センサ
としても機能するクランク角センサ108が設けられて
いる。
【0028】内燃機関2のシリンダブロック6には、こ
のシリンダブロック6に形成した冷却水通路110内の
冷却水温度を検出する水温センサ112と、内燃機関2
のノック状態を検出するノックセンサ114とが付設さ
れている。
【0029】前記エアフローメータ26、フロントO2
センサ40、リアO2 センサ46、燃料噴射弁48、燃
料ポンプ52、アイドル回転数制御弁70、パワステ用
制御弁86およびパワステ用スイッチ88、スロットル
センサ96、パワーユニット100、クランク角センサ
108、水温センサ112、ノックセンサ114は、制
御手段(エンジンコントロールユニット;ECU)11
6に連絡している。
【0030】また、この制御手段116には、車速セン
サ118と、ダイアグランプ120と、ダイアグスイッ
チ122と、テストスイッチ124と、ヒューズ126
及びメインスイッチ128を介してバッテリ130と、
アラームリレー132を介して警告灯134とが連絡し
ている。このアラームリレー132には、例えば、触媒
体44の下流側の排気通路24内の排気温度を検出する
サーモセンサ136が連絡されている。
【0031】制御手段116は、フロント、リア排気セ
ンサ40、46からの出力信号に基づくフィードバック
学習値によって空燃比を理論空燃比にデュアルO2 フィ
ードバック制御するとともに、一方の排気センサからの
出力信号によってシングルO2 フィードバック制御し、
また、内燃機関2の異常診断条件が成立し、フィードバ
ック学習値と予め設定されたフィードバック学習設定値
とを比較し、内燃機関2の運転状態によって変化するフ
ィードバック学習値とフィードバック学習設定値とを比
較し、内燃機関2の異常箇所を判定する異常判定部13
8を有している。
【0032】この異常判定部138は、図1に示す如
く、内燃機関2の吸気系システムaと排気系システム
b、cと燃料系システムとのいずれか一つのシステムの
異常を判定するものである。
【0033】フィードバック学習値は、アイドル回転数
とアイドルスピード用空気量の補正量と吸気管圧力と吸
入空気量との少なくとも一つの要因によって変化するも
のである。
【0034】また、異常判定部138は、フィードバッ
ク学習設定値を予め変えることにより、吸気管圧力を噴
射量制御の基本パラメータに用いる電子制御式燃料噴射
システム(D−EFIシステム)と吸入空気量を噴射量
制御の基本パラメータに用いる電子制御燃料噴射システ
ム(L−EFIシステム)とのいずれのシステムにも対
応できるものである。
【0035】更に、異常判定部138は、フロント、リ
ア排気センサ40、46が触媒体44の上流側及び下流
側で2箇所に設置されているので、排気系システムの異
常が触媒体44よりも上流側bか又は下流側cかを判定
することができるものである。
【0036】吸気系システムaからの空気洩れ及び排気
系システムb、cからの排気洩れの診断実行条件、つま
り、上述の異常診断条件は、図3に示す如く、第1とし
て、冷却水温度>設定値、第2として、燃料噴射をフィ
ードバック制御による実行中、第3して、内燃機関2の
始動時からのパージ積算量>設定値、第4として、エン
ジン負荷変化量(TPURG)が判定値と比較して小さ
い時、第5として、フロント、リアO2 センサ、40、
46が正常に作動している時、第6としてアイドルスピ
ードコントロールシステムが正常に作動している時の全
ての条件を満たした場合である。上述のエンジン負荷変
化量(TPURG)は、図4に示す如く、吸気温度状態
によって設定される。
【0037】次に、この実施例の作用を説明する。
【0038】図1において、各系システムに異常があっ
た場合について説明する。
【0039】先ず、吸気系システムaからの空気洩れが
あった時の説明をする。
【0040】吸気管圧力を噴射量制御の基本パラメータ
に用いる電子制御式燃料噴射システム(D−EFIシス
テム)の場合には、吸気管圧力が、例えば、−550〓
Hgから−400〓Hgに上がり、また、燃料噴射量が
増加して判定値よりも大きくなり空燃比がリッチとな
る。また、フィードバック学習値が判定値(例えば、
1.0)と比較して小さくなり、アイドル運転時の吸気
管圧力が上がり、また、エンジン回転数−スロットル開
度に対する吸気管圧力が上がり、更に、アイドル回転数
が目標アイドル回転数よりも高くなり、更にまた、アイ
ドルスピード用空気量の補正量が判定値と比較して小さ
くなる。
【0041】また、吸入空気量を噴射量制御の基本パラ
メータに用いる電子制御式燃料噴射システム(L−EF
Iシステム)の場合には、計測した吸入空気量よりも実
際の吸入空気量が大きく、空燃比がリッチとなり、正常
時のエンジン回転数−スロットル開度に対する吸入空気
量が小さくなり、燃料噴射量が小さくなり、また、フィ
ードバック学習値が判定値よりも大きくなり、更に、ア
イドル回転数が大きくなり、更にまた、アイドルスピー
ド用空気量の補正量が判定値と比較して小さくなる。
【0042】更に、燃料系システムの異常で空燃比がリ
ッチの時には、フィードバック学習値が判定値よりも小
さくなり、フィードバック制御している限り、空燃比が
変化せず、アイドル運転時の吸気管圧力と吸入空気量と
が変化せず又は微小に変化し、アイドルスピード空気量
の補正量は変化せず又は微小に変化し、また、フィード
バック制御がへばりついた時に、空燃比がリッチとなっ
て燃料系システムの異常とし、吸気管圧力が大きく上が
らず、逆に下がることもある。
【0043】更にまた、燃料系システムの異常で空燃比
がリーンの時には、フィートバック学習値が判定値に比
べて大きくなり、フィードバック制御をしている限り、
空燃比が変化せず、アイドルスピード用空気量の補正量
が変化せず又は大きくなり、アイドル運転時の吸気管圧
力と吸入空気量とが変化せず、フィードバック制御がへ
ばりついた時に、実際に、空燃比がリーンとなり、アイ
ドル回転数が変化せず又は下がり、アイドルスピード用
空気量の補正量が変化せず又は判定値よりも大きくな
り、そして、燃料系システムの異常とする。
【0044】次いで、図1において、排気系システムb
からの排気洩れがあった時の説明をする。
【0045】図5に示す如く、フロントO2 センサ40
からの出力信号がリーンとなり、燃料噴射量が大きくな
り、そして、フィードバック学習値が判定値と比較して
大きくなり、アイドル回転数とアイドルスピード用空気
量の補正量と吸気管圧力とは、排気洩れが小さい時に、
フィードバック制御している限り、空燃比が変化せず、
アイドル回転数、アイドルスピード空気量、吸気管圧力
が変化しない。一方、排気洩れが大きく、フロントO2
センサ40からの出力信号が常時リーンになると、フィ
ードバック制御がへばりついた時に、実際の空燃比がリ
ッチとなり、アイドル回転数が上がり、アイドルスピー
ド用空気量の補正量が判定値と比較して小さくなる。
【0046】また、図1において、排気系システムcか
らの排気洩れがあった時の説明をする。
【0047】フロントO2 センサ又はリアO2 センサ4
6のいずれかのO2 センサでシングルO2 フィードバッ
ク制御している場合には、フィードバック学習値が変化
しない。
【0048】一方、2つのフロント、リアO2 センサ4
0、46によってデュアルO2 フィードバック制御をし
ている場合には、図6に示す如く、リアO2 センサ46
がリーンの出力信号となり、フロントO2 センサ40に
よるフィードバック制御のリッチ側への補正量は、大き
くなり、また、フィードバック学習値は、判定値と比較
して大きくなるが、ガード(限界値)までは行かない。
このように、2つのフロント、リアO2 センサ40、4
6によってデュアルO2 フィードバック制御をしている
場合には、図6に示す如く、フィードバック制御にあっ
ては、リアO2センサ46の出力信号が一定値となるよ
うにフロントO2 センサ40のフィードバック定数(リ
ッチ・リーン判定スライスレベル、比例分、積分分、遅
延時間、O2 センサ出力フィルタ等)を制御してしまう
ために、排気洩れがあると、実際に空燃比をリッチにし
て異常に制御してしまうものである。
【0049】この2つのフロント、リアO2 センサ4
0、46によってデュアルO2 フィードバック制御する
時の排気系システムcからの排気洩れ検出方法は、以下
の第1〜第5に示すように行なわれる。
【0050】第1に、フロントO2 センサ40側のフィ
ードバック定数の補正量がある一定以上に、リッチ(K
HRICH)になったら排気系システムcからの排気洩
れがあるとする。
【0051】第2に、リッチ側へのフィードバック用空
気量の補正量が一定以上のリッチ(KHRICH)以上
になったら、デュアルO2 フィードバック制御を中止し
て、シングルO2 フィードバック制御にする。このとき
のフィードバック学習値がHFLAFとLFLAFとの
間にあって、リアO2 センサ46のリッチ・リーンの面
積比(PRLP)又は時間割合(RRCT)がリーン側
にずれていたら、排気系システムcからの排気洩れがあ
ったとする。
【0052】第3に、デュアルO2 フィードバック制御
を中止してからある期間、シングルO2 フィードバック
制御を実行した時のフィードバック学習値の変化量△F
LAFがDFLAFよりも大きい時に、排気系システム
cからの排気洩れがあるとする。
【0053】第4に、デュアルO2 フィードバック制御
時のフロントO2 センサ40の出力波形FRLP又はF
RLTがリッチ側にかたよっている時に、排気系システ
ムcからの排気洩れがあったとする。
【0054】第5に、フロントO2 センサ40の出力波
形FRLP又はFRLTとリアO2センサ46の出力波
形RRLP又はRRLTを比較し、リーン側にずれてい
たら排気系システムcからの排気洩れがあったとする。
【0055】シングルO2 フィードバック制御時の排気
系システムcからの排気洩れがあった場合には、図7〜
12に示す如く、一定速走行中又はアイドル運転時にリ
アO2 センサ46の出力信号がリッチ・リーンに反転し
ている時に、フロントO2 センサ40の出力波形FRL
P又はFRLTとリアO2 センサ46の出力波形RRL
P又はPRLTを、図7、8に示す如くように比較し
て、排気洩れを判定する。
【0056】また、一定速走行中又はアイドル運転時に
は、図9に示す如く、リアO2 センサ46の出力信号が
リッチ・リーンに反転せず、燃料の補正量を段階的にリ
ッチ側にした時、ある一定量にリッチにしても、リアO
2 センサ46の出力信号がリッチにならない時に、排気
系システムcからの排気洩れがあったとする。
【0057】更に、一定速走行中又はアイドル運転時
に、リアO2 センサ46の出力信号がリッチ・リーンに
反転せず、ずっとリーンの時には、図10〜12に示す
如く、一定状態からの加速時の燃料噴射量の変化量に対
するリアO2 センサ46の出力信号の変化量が小さい時
に、排気系システムcからの排気洩れがあったとする。
【0058】次いで、吸気管圧力を噴射量制御の基本パ
ラメータに用いる電子制御式燃料噴射システム(D−E
FIシステム)の場合の吸気系システム及び排気系シス
テムの洩れ診断、及び燃料系システムの異常診断につい
て、各フローチャートに基づいて説明する。
【0059】図13において、内燃機関2が始動する
と、プログラムがスタートし(ステップ202)、診断
実行条件が成立したか否かを判断する(ステップ20
4)。
【0060】このステップ204でNOの場合には、こ
の判断を継続する。
【0061】このステップ204でYESの場合には、
フィードバック学習値≦LFLAFか否かを判断する
(ステップ206)。このフィードバック学習値の基準
値は、図15に示されている。
【0062】このステップ206でYESの場合には、
吸気管圧力が判定値よりも小さく、アイドル回転数が目
標アイドル回転数よりも大きく、アイドルスピード用空
気量の補正量が判定値よりも小さいか否かを判断するた
めの情報を入力する(ステップ208)。
【0063】そして、これらの各条件が全て成立したか
否かを判断する(ステップ210)。
【0064】このステップ210でYESの場合には、
吸気系システムaからの空気洩れがあったと診断し(ス
テップ212)、プログラムをエンドとする(ステップ
214)。
【0065】前記ステップ210でNOの場合には、フ
ィードバック学習値≦FLLAFか否かを判断する(ス
テップ216)。
【0066】このステップ216でYESの場合には、
燃料系システムでリッチの異常があると診断し(ステッ
プ218)、プログラムをエンドとする(ステップ21
4)。
【0067】前記ステップ216でNOの場合には、プ
ログラムを直ちにエンドとする(ステップ214)。
【0068】一方、前記ステップ206でNOの場合に
は、フィードバック学習値≧FHLAFか否かを判断す
る(ステップ220)。
【0069】このステップ220でYESの場合には、
フィードバック制御及びフィードバック学習制御を一時
的に中止し、燃料の補正量を段階的に小さくする(ステ
ップ222)。
【0070】そして、△ISC≧DISCか否かを判断
する(ステップ224)。
【0071】このステップ224がYESの場合には、
燃料系システムでリーンの異常があると診断し(ステッ
プ226)、プログラムをエンドとする(ステップ21
4)。
【0072】前記ステップ224でNOの場合には、排
気系システムbからの排気洩れがあったと診断し(ステ
ップ228)、プログラムをエンドとする(ステップ2
14)。
【0073】また、前記ステップ220でNOの場合に
は、図14に示す如く、フィードバック学習値≧HFL
AFか否かを判断する(ステップ230)。
【0074】このステップ230でYESの場合には、
フロントO2 センサ40の出力信号の出力波形がFRL
P又はFRLTがリーン側にかたよっているか否かを判
断するための情報を入力する(ステップ232)。
【0075】そして、リーン側にかたよっているか否か
を判断する(ステップ234)。
【0076】このステップ234でYESの場合には、
排気系システムbからの排気洩れがあったとする(ステ
ップ236)。
【0077】前記ステップ234でNO及びステップ2
36の処理後は、図13に戻ってプログラムをエンドと
する(ステップ214)。
【0078】一方、前記ステップ230でNOの場合
で、デュアルO2 フィードバック制御の排気系システム
cからの排気洩れの診断は、図16〜21に示すよう
に、5種類によって行なわれる。
【0079】即ち、第1に、図16に示す如く、デュア
ルO2 フィードバック制御によるフロントO2 センサ4
0のフィードバック定数の補正量がある一定以上にリッ
チになったら排気系システムcからの排気洩れがあった
とし(ステップ238)、図13に戻ってプログラムを
エンドとする(ステップ214)。
【0080】第2に、図17に示す如く、デュアルO2
フィードバック制御によるフロントO2 センサ40のフ
ィードバック定数がある一定以上リッチになったか判断
するための情報を入力する(ステップ240)。
【0081】そして、フロントO2 センサ40のフィー
ドバック定数がある一定以上リッチか否かを判断する
(ステップ242)。
【0082】このステップ242でYESの場合には、
デュアルO2 フィードバック制御を中止し、シングルO
2 フィートバック制御にする(ステップ244)。そし
て、このシングルO2 フィードバック制御を一定時間実
行する。
【0083】そして、LFLAF<FLAF<HFLA
Fか否かを判断する(ステップ246)。
【0084】このステップ246でYESの場合には、
リアO2 センサ46の出力信号の出力波形PRLP又は
PRLTがリーン側にかたよっているかを判断するため
の情報を入力する(ステップ248)。
【0085】そして、リーン側にかたよっているか否か
を判断する(ステップ250)。
【0086】このステップ250でYESの場合には、
排気系システムcからの排気洩れがあったとし(ステッ
プ252)、図13に戻ってプログラムをエンドとする
(ステップ214)。
【0087】一方、前記ステップ242、246、25
0でNOの場合には、直ちに図15に戻ってプログラム
をエンドとする(ステップ214)。
【0088】第3に、図18に示す如く、デュアルO2
フィードバック制御によるフロントO2 センサ40のフ
ィードバック定数がある一定以上のリッチになったかを
診断する(ステップ254)。
【0089】そして、フロントフィードバック定数があ
る一定以上のリッチか否かを判断する(ステップ25
6)。
【0090】このステップ256でYESの場合には、
デュアルO2 フィードバック制御を中止し、シングルO
2 フィードバック制御にする(ステップ258)。
【0091】そして、デュアルO2 フィードバック制御
時のフィードバック学習値とシングルO2 フィードバッ
ク制御時のフィードバック学習値を比較して△FLAF
とする(ステップ260)。
【0092】次いで、△FLAF≧DFLAFか否かを
判断する(ステップ262)。
【0093】このステップ262でYESの場合には、
排気系システムcからの排気洩れがあったとし(ステッ
プ264)、図13に戻ってプログラムをエンドとする
(ステップ214)。
【0094】一方、前記ステップ256、262でNO
の場合には、図13に戻ってプログラムをエンドとする
(ステップ214)。
【0095】第4に、図19に示す如く、デュアルO2
フィードバック制御時のフロントO2 センサ40の出力
信号の出力波形、FRLP又はFRLTがリッチ側にか
たよっているかを判断するための情報を入力する(ステ
ップ266)。
【0096】そして、リッチ側にかたよっているか否か
を判断する(ステップ268)。
【0097】このステップ268でYESの場合には、
排気系システムcからの排気洩れがあったとし(ステッ
プ270)、図13に戻ってプログラムをエンドとする
(ステップ214)。
【0098】このステップ268でNOの場合には、直
ちに図13に戻ってプログラムをエンドとする(ステッ
プ214)。
【0099】第5に、図20に示す如く、フロントO2
センサ40の出力信号の出力波形FRLP又はFRLT
と、リアO2 センサ46の出力信号の出力波形PRLP
又はRRLTを、図21に示すように、比較して、排気
洩れを判定し(ステップ272)、そして、図13に戻
ってプログラムをエンドとする(ステップ214)。
【0100】また、シングルO2 フィードバック制御時
の排気系システムcからの排気洩れは、図22〜24に
示すように、3種類によって診断される。
【0101】第1に、図22に示す如く、内燃機関2が
始動してプログラムがスタートすると(ステップ30
2)、診断実行条件が成立したか否かを判断する(ステ
ップ304)。
【0102】このステップ304でYESの場合には、
LFLAF<フィードバック学習値<HFLAFか否か
を判断する(ステップ306)。
【0103】このステップ306でYESの場合には、
リアO2 センサ46がリッチ・リーンに反転しているか
否かの判断のための情報を入力する(ステップ30
8)。
【0104】そして、リアO2 センサ46がリッチ・リ
ーンに反転しているか否かを判断する(ステップ31
0)。
【0105】このステップ310でYESの場合には、
フロントO2 センサ40の出力信号の出力波形とリアO
2 センサ46の出力信号の出力波形の相関がSOMOR
Eの領域(図8参照)かを判断するための情報を入力す
る(ステップ314)。
【0106】このステップ314でYESの場合は、排
気系システムcからの排気洩れがあるとし(ステップ3
16)、プログラムをエンドとする(ステップ31
8)。
【0107】また、第2に、前記ステップ310でNO
の場合には、図23に示す如く、リアO2 センサ46の
出力信号がずっとリーンか否かを判断する(ステップ3
20)。
【0108】このステップ320でNOの場合には、図
22に戻してプログラムをエンドとする。
【0109】このステップ320でYESの場合には、
フィードバック定数のリッチ補正又は燃料の補正量を段
階的にリッチにする(ステップ322)。
【0110】そして、リアO2 センサ46の出力信号が
リッチか否かを判断する(ステップ324)。
【0111】このステップ324がYESの場合には、
リッチ増量分を解除して通常制御とする。また、排気洩
れなしと判定し(ステップ326)、図22に戻してプ
ログラムをエンドとする(ステップ318)。
【0112】前記ステップ324でNOの場合には、リ
ッチ増量分が限界値に達したか否かを判断する(ステッ
プ328)。
【0113】このステップ328でNOの場合には、前
記ステップ322に戻す。
【0114】このステップ328がYESの場合には、
排気系システムcからの排気洩れがあるとし(ステップ
330)、図22に戻してプログラムをエンドとする
(ステップ318)。
【0115】また、第3に、前記ステップ310でNO
の場合には、図24に示すように、排気系システムcか
らの排気洩れを検出することもできる。
【0116】即ち、図24に示す如く、一定速状態から
の加速時のエンジン負荷変化量(DQA)を計測する
(ステップ332)。
【0117】そして、KSOXT時間内にリアO2 セン
サ46の出力信号がVHRよりも大きくなったか否かを
判断する情報を入力する(ステップ334)。
【0118】そして、この出力信号かVHRよりも大き
いか否かを判断する(ステップ336)。
【0119】このステップ336でYESの場合には、
SOXT時間を計測、又はリアO2センサ46の出力信
号の面積SVXを計測、又はリアO2 センサ46の出力
信号の微分値(KPSVX)を計測する(ステップ33
8)。
【0120】また、SOXT又はSVX又はKPSVX
を、補正係数(KX1 )で補正し、この補正した値がS
TMOREの領域か判定する情報を入力する(ステップ
340)。
【0121】そして、STMOREの領域か否かを判断
する(ステップ342)。
【0122】このステップ342でYESの場合及び前
記ステップ336でNOの場合には、排気系システムc
からの排気洩れがあると判断し(ステップ344)、図
22に戻ってプログラムをエンドとする(ステップ31
8)。
【0123】一方、ステップ342でNOの場合には、
直ちに図22に戻ってプログラムをエンドとする(ステ
ップ318)。
【0124】次に、吸入空気量を噴射量制御の基本パラ
メータに用いる電子制御式燃料噴射制御システム(L−
EFIシステム)の場合の洩れの判定は、図25、26
に示すように行なわれる。
【0125】図25において、内燃機関2が始動する
と、プログラムがスタートし(ステップ402)、診断
実行条件が成立か否かを判断する(ステップ404)。
【0126】このステップ404でNOの場合には、こ
の判断を継続する。
【0127】このステップ404でYESの場合には、
フィードバック学習値≧FHLAFか否かを判断する
(ステップ406)。
【0128】このステップ406でYESの場合には、
アイドル回転数が目標エンジン回転数よりも大きいか、
アイドルスピード用空気量の補正量が判定値よりも小さ
いか、吸入空気量が正常時と比較して小さいかを判断す
る情報を入力する(ステップ408)。
【0129】そして、これらの各条件が全て成立したか
否かを判断する(ステップ410)。
【0130】このステップ410でYESの場合には、
吸気系システムaからの空気洩れがあると判定し(ステ
ップ412)、プログラムをエンドとする(ステップ4
14)。
【0131】前記ステップ406でNOの場合には、図
26に示す如く、フィードバック学習値≧HFLAFか
否かを判断する(ステップ416)。
【0132】このステップ416でYESの場合には、
アイドル回転数が判定値よりも大きいか、アイドルスピ
ード用空気量の補正量が判定値よりも小さいか、吸入空
気量が判定値よりも小さいかを判断する情報を入力する
(ステップ418)。
【0133】そして、これらの条件が全て成立したか否
かを判断する(ステップ420)。
【0134】このステップ420でYESの場合には、
吸気系システムaからの空気洩れがあるとし(ステップ
422)、図25に戻ってプログラムをエンドとする
(ステップ414)。
【0135】前記ステップ410でNOの場合には、図
13に示すAに続ける。
【0136】前記ステップ416でNOの場合には、図
25に戻ってプログラムをエンドとする(ステップ41
4)。
【0137】前記ステップ420でNOの場合には、図
14に示すBに続ける。
【0138】即ち、この実施例にあっては、第1に、フ
ィードバック学習値、アイドル回転数、吸入空気量、ア
イドルスピード用空気量の補正量、吸気管圧力等によっ
て内燃機関2の異常を検出する。第2に、フィードバッ
ク学習値がLFLAFよりも小さい時に、正常のアイド
ル運転時の吸気管圧力、エンジン回転数、アイドルスピ
ード用空気量の補正量によって吸気系システムaからの
空気洩れと燃料系システムのリッチの異常を識別する。
第3に、フィードバック学習値がFHLAFよりも大き
い時に、フィードバック制御及びフィードバック学習制
御を中止し、燃料の補正量を小さくした時には、アイド
ルスピード空気量によって燃料系システムのリーンの異
常と排気系システムbからの排気洩れを識別する。第4
に、フィードバック学習値がHFLAFよりも大きい時
で、フロントO2 センサ40の出力信号の出力波形FR
LP又はFRLTがリーン側にずれている時に、排気系
システムbからの排気洩れと識別する。第5に、デュア
ルO2 フィードバック制御時の排気系システムcからの
排気洩れを、図16〜21に示すように、5種類で判定
する。第6に、シングルO2 フィードバック制御時の排
気系システムcからの排気洩れを、図22〜24に示す
ように、3種類で判定する。第7に、吸入空気量を噴射
量制御の基本パラメータに用いた電子制御式燃料噴射シ
ステム(L−EFIシステム)の場合には、アイドル運
転時のエンジン回転数、アイドルスピード用空気量の補
正量、吸入空気量、又はアイドル運転時以外の吸入空気
量を正常時の値と比較して、吸気系システムaからの空
気洩れ、燃料系システムのリーンの異常、及び、排気系
システムbからの排気洩れを判定する。
【0139】これにより、吸気管圧力を噴射量制御の基
本パラメータに用いた電子制御式燃料噴射システム(D
−EFIシステム)の場合及び吸入空気量を噴射量制御
の基本パラメータに用いた電子制御式燃料噴射システム
(L−EFIシステム)の場合の両方において、吸気系
システムaからの空気洩れ、触媒体44の上流側のフロ
ントO2 センサ40の上流側の排気洩れ、フロントO2
センサ40とリアO2センサ46間の排気洩れを夫々別
々に正確に識別することができる。
【0140】この結果、内燃機関2の異常箇所を早期に
特定し、排気が大気に多量に放出されるのを防止して大
気汚染を防止することができる。
【0141】また、燃料の噴射制御が正常に行なわれる
ので、運転性能を向上することができる。
【0142】更に、吸気系システムaからの空気洩れに
よって燃料系システムの異常を誤って診断してしまった
り、アイドルスピードコントロールシステムの異常を誤
って診断してしまうのを防止することができる。
【0143】更にまた、吸気系システムaからの空気洩
れ、排気系システムb、cからの排気洩れ、燃料系シス
テムの異常、アイドルスピードコントロールシステムの
異常を別々に正確に認識することができ、よって、異常
が発生した時に、異常箇所を早期に特定することがで
き、修理時間、コストを低減することができる。
【0144】
【発明の効果】以上詳細な説明から明らかなようにこの
発明によれば、内燃機関の異常診断条件が成立し、フィ
ードバック学習値と予め設定されたフィードバック学習
設定値とを比較し、内燃機関の運転状態によって変化す
るフィードバック学習値と前記フィードバック学習設定
値とを比較し、内燃機関の異常箇所を判定する異常判定
部が備えられた制御手段を設けたことにより、内燃機関
の異常箇所を早期に特定させ、排気が大気に多量に放出
されるのを防止して環境の悪化を防止し得る。
【0145】また、燃料制御が正常に行なわれるので、
運転性能を向上し得る。
【0146】更に、吸気系システムからの空気洩れによ
って燃料系システムの異常を誤って診断してしまった
り、アイドルスピードコントロールシステムの異常を誤
って診断するのを防止し得る。
【0147】更にまた、吸気系システム、排気系システ
ム及び燃料系システムの異常を別々に正確に識別するの
で、異常箇所を早期に特定し、修理時間やコストを低減
し得る。
【図面の簡単な説明】
【図1】異常検出装置のブロック図である。
【図2】内燃機関と異常検出装置のシステム構成図であ
る。
【図3】異常診断条件を説明する図である。
【図4】吸気温度と負荷変化量との関係を示す図であ
る。
【図5】排気系システムbからの排気洩れ時のフロント
2 センサの出力波形図である。
【図6】排気系システムbからの排気洩れ時で、デュア
ルO2 フィードバック制御時のO2 センサの出力波形図
である。
【図7】排気系システムcからの排気洩れ時で、シング
ルO2 フィードバック制御時のO2 センサの出力波形図
である。
【図8】シングルO2 フィードバック制御時の洩れ領域
を示す図である。
【図9】シングルO2 フィードバック制御時のタイムチ
ャートである。
【図10】シングルO2 フィードバック制御時のタイム
チャートである。
【図11】負荷変化量と計測値との関係を示す図であ
る。
【図12】触媒体の劣化状態と計測値との関係を示す図
である。
【図13】D−EFIシステムの場合の異常診断の第1
のフローチャートである。
【図14】図13に続く第2のフローチャートである。
【図15】フィードバック学習値の値を示す図である。
【図16】デュアルO2 フィードバック制御の第1の異
常診断のフローチャートである。
【図17】デュアルO2 フィードバック制御の第2の異
常診断のフローチャートである。
【図18】デュアルO2 フィードバック制御の第3の異
常診断のフローチャートである。
【図19】デュアルO2 フィードバック制御の第4の異
常診断のフローチャートである。
【図20】デュアルO2 フィードバック制御の第5の異
常診断のフローチャートである。
【図21】O2 センサの出力波形の比較による洩れ領域
の図である。
【図22】シングルO2 フィードバック制御の第1の異
常診断のフローチャートである。
【図23】シングルO2 フィードバック制御の第2の異
常診断のフローチャートである。
【図24】シングルO2 フィードバック制御の第3の異
常診断のフローチャートである。
【図25】L−EFIシステムの第1の異常診断のフロ
ーチャートである。
【図26】図25に続く第2のフローチャートである。
【符号の説明】
2 内燃機関 4 異常検出装置 40 フロントO2 センサ 44 触媒体 46 リアO2 センサ 116 制御手段 138 異常判定部

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 内燃機関の排気系システムに設けられた
    排気センサからの出力信号に基づくフィードバック学習
    値によって空燃比を理論空燃比にフィードバック制御す
    る内燃機関において、前記内燃機関の異常診断条件が成
    立し、前記フィードバック学習値と予め設定されたフィ
    ードバック学習設定値とを比較し、前記内燃機関の運転
    状態によって変化する前記フィードバック学習値と前記
    フィードバック学習設定値とを比較し、前記内燃機関の
    異常箇所を判定する異常判定部が備えられた制御手段を
    設けたことを特徴とする内燃機関の異常検出装置。
  2. 【請求項2】 前記異常判定部は、前記内燃機関の吸気
    系システムと排気系システムと燃料系システムとのいず
    れか一つのシステムの異常を判定することを特徴とする
    請求項1に記載の内燃機関の異常検出装置。
  3. 【請求項3】 前記フィードバック学習値は、アイドル
    回転数とアイドルスピード用空気量の補正量と吸気管圧
    力と吸入空気量との少なくとも一つの要因によって変化
    することを特徴とする請求項1に記載の内燃機関の異常
    検出装置。
  4. 【請求項4】 前記異常判定部は、前記フィードバック
    学習設定値を予め変えることにより、吸気管圧力を噴射
    量制御の基本パラメータに用いる電子制御式燃料噴射シ
    ステムと吸入空気量を噴射量制御の基本パラメータに用
    いる電子制御燃料噴射システムとのいずれのシステムに
    も対応できることを特徴とする請求項1に記載の内燃機
    関の異常検出装置。
  5. 【請求項5】 前記異常判定部は、前記排気センサが触
    媒体の上流側及び下流側で2箇所に設置された場合に、
    前記排気系システムの異常が前記触媒体よりも上流側か
    又は下流側かを判定することを特徴とする請求項1に記
    載の内燃機関の異常検出装置。
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