JP4186517B2 - 内燃機関用エアクリーナの目詰まり検出装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、例えば自動車等の内燃機関に用いられるエアクリーナの目詰まりを検出するための目詰まり検出装置に関するものである。
【0002】
【従来技術】
エアクリーナは、空気中に含まれる埃等の異物を浄化するために内燃機関の吸気通路に設けられる。このエアクリーナに埃等の異物が堆積してくると内燃機関に空気を導入する際の吸気抵抗となってしまう。
【0003】
従来、このエアクリーナの目詰まり検出装置としては、特許第3055357号に開示される技術が知られている。ここで開示される技術では、所定の空気量になるようにスロットルバルブを調整する。従って、スロットルバルブの開度は常に要求される所定の空気量になるように制御される。このようなスロットルバルブの制御において、内燃機関が吸入する空気量が所定量となるときの実スロットル開度と、予め設定されたスロットル開度とを比較することでエアクリーナの目詰まりを検出している。予め設定されたスロットル開度とは、エアクリーナに埃等の異物が混入していない状態で前記所定の空気量を実現するスロットルバルブの開度である。
【0004】
つまり、エアクリーナに埃等の異物が堆積してくると吸気抵抗が増加するために、所定の空気量にするためにスロットルバルブの開度を開側へ制御する。そこで、実際のスロットル開度と、予め設定されたスロットル開度とを比較することでエアクリーナの目詰まりを検出している。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
図2を用いて説明する。図2では、エアクリーナが正常時の吸入空気量の特性が実線で示されている。そして、エアクリーナの目詰まりが発生したときには、点線で示されるようにスロットル開度に応じた吸入空気量の特性が変化する。そこで、上記従来の技術では、実線のスロットル開度に対する吸入空気量の特性を予め記憶しておき、所定の吸入空気量での実際のスロットル開度との偏差を演算することでフィルタの目詰まりを検出している。
【0006】
しかしながら、上記従来の技術では所定の空気量となったときに目詰まりを検出しようとするため、異物の堆積量が増加して吸気抵抗が大きくなった場合、仮にスロットルバルブを調整しても2点鎖線で示すように所定の吸入空気量とならず目詰まり検出を実行できない可能性がある。
【0007】
本発明は、上述の課題に鑑みてなされたものであり、従ってその目的は、異物の堆積量が増加して吸気抵抗が大きくなった場合であっても、確実にエアクリーナの目詰まりを検出することができる内燃機関用エアクリーナの目詰まり検出装置を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】
そこで、請求項1の発明によれば、スロットル弁の開度毎に予め定められる基準負荷を記憶する基準負荷記憶手段と、スロットル開度検出手段により検出される前記スロットル弁の開度において、負荷検出手段により検出される実負荷と、前記スロットル弁の開度に対応する基準負荷とに基づいてエアクリーナに目詰まりが発生したか否かを判定する。
【0009】
つまり、所定のスロットル開度での負荷が検出される。そして、所定のスロットル開度に対応して予め記憶されている基準負荷とに基づいてエアクリーナに目詰まりが発生したか否かを判定する。
【0010】
これにより、スロットル弁の開度に基づいてエアクリーナの目詰まりを判定するので、エアクリーナの目詰まりが大きくなって内燃機関に供給される負荷が小さくなったとしても、負荷の大きさによらずエアクリーナの目詰まりを判定することができる。
【0011】
更に、請求項1の発明では、実負荷と基準負荷との偏差を算出する偏差算出手段を備え、目詰まり判定手段は、前記偏差算出手段により算出された前記実負荷と前記基準負荷との偏差が大きいときに前記エアクリーナに目詰まりが発生したと判定する。
【0012】
これにより、エアクリーナに発生した目詰まりによって負荷の吸入抵抗が大きくなった場合、実負荷と基準負荷との偏差が大きくなるので、エアクリーナの目詰まり判定を精度良く実行することができる。
【0013】
ところで、目詰まりが発生したときに生ずる基準負荷と実負荷との偏差は、スロットル弁の開度が小さいほど小さくなる特性を持つ。すなわち、スロットル弁が小さな開度に対応する領域では、エアクリーナの目詰まりを検出する場合に検出精度が低く、誤判定を招きやすい。
【0014】
そこで、請求項1の発明では、目詰まり判定手段は、前記スロットル弁の開度に対応した少なくとも2つ以上の領域毎に前記偏差算出手段により算出された前記基準負荷と前記実負荷との偏差に基づいて前記エアクリーナに目詰まりが発生したか否かを判定する。また、前記判定値は、前記スロットル弁の開度に対応した少なくとも2つ以上の領域毎に設定され、前記スロットル弁の開度が大きくなるほど大きくなるように設定される。
【0015】
これにより、スロットル弁の開度を少なくとも2つ以上の領域に分割し、それぞれの領域毎に算出された偏差に基づいて最終的にエアクリーナの目詰まりを判定するので、精度良い判定を実行することができる。
【0016】
更に、請求項2の発明では、目詰まり判定手段は、偏差算出手段により前記スロットル弁の開度に対応して前記領域毎に算出された偏差が、前記スロットル弁の開度が大きくなるほど順に大きくなる関係を有するときに前記エアクリーナに目詰まりが発生したと判定する。
【0017】
これにより、スロットル弁の開度に対する基準負荷と実負荷との偏差は、スロットル弁の開度が大きいほど大きな偏差になるという特性があり、これに応じた判定を実施できるので、精度良い目詰まり判定を実行することができる。
【0018】
ところで、スロットル開度に対応して検出される負荷は、内燃機関の運転状態によってもその影響を受けて変化する。一方、基準負荷はスロットル開度に対応して予め設定されている値である。従って、内燃機関の運転状態によって実負荷が影響を受ける場合には、誤検出を招く可能性がある。
【0019】
そこで、請求項3の発明によれば、内燃機関の制御に関わる特定のパラメータに基づいて前記基準負荷を補正する補正手段を備える。
【0020】
これにより、実負荷と比較するための基準負荷を内燃機関の制御に関わる特定のパラメータに基づいて補正するので、誤検出を抑制して精度良い目詰まり検出を実行することができる。
【0021】
また、請求項4の発明のように、内燃機関の制御に関わる特定のパラメータが所定範囲外の場合に、目詰まり検出を禁止するようにしても良い。これにより誤検出を防止できる。
【0022】
この請求項3と請求項4に関する特定のパラメータは、請求項5の発明によれば、機関回転速度、大気圧、可変バルブタイミングの進角量、排気環流量、アイドル制御量、冷却水温、点火時期の少なくとも一つ以上のパラメータである。
【0042】
【発明の実施の形態】
以下、本発明を具体化した実施例を図1乃至図4に従って説明する。
【0043】
図1は本実施例の目詰まり検出装置の概略構成図である。車両には内燃機関としてガソリンエンジン11が搭載される。エンジン1には、その燃焼室へ空気を導くための吸気通路12が接続されている。吸気通路12の上流端(図1の左端)には空気清浄器としてのエアクリーナが取付けられている。エアクリーナのケース内にはフィルタ(エレメント)13が装着されており、このフィルタ13は吸入空気が通過する際に塵、埃等の異物を捕捉する。
【0044】
吸気通路12内においてエアクリーナの下流側にはバタフライ式のスロットルバルブ15が配設されている。スロットルバルブ15は支軸により吸気通路12に回動可能に支持されている。スロットルバルブ15はエンジン11の出力を制御するべく、吸気通路12を流通する吸入空気の量を調節するためのものである。スロットルバルブ15の近傍にはスロットル開度センサ16が配設されている。スロットル開度センサ16はスロットルバルブ15の支軸に機械的に連結されており、その支軸の回転変位(スロットル開度θ)を電気信号に変換する。
【0045】
吸気通路12においてスロットルバルブ15の上流側には、熱線式のエアフロメータ14が取付けられている。このタイプのセンサ14は、熱線を一定温度に保持するように制御する。熱線の温度は吸入空気の流量に影響を受けるため熱線の温度を一定に制御しようとすると、吸入空気の流量変化に応じて電圧値が変化する。従って、この電圧値に基づいて吸入空気量Qを検出することができる。
【0046】
また、車両のインストルメントパネルには、エアクリーナのフィルタ14が目詰まりしていることを運転者に知らせるための警告灯(図示略)が設けられている。この警告灯は、エンジン制御用の電子制御装置(エンジンECU)32の出力側に電気的に接続されている。エンジンECU32の入力側には前記したスロットル開度センサ16及びエアフロメータ14が接続されている。
【0047】
サージタンク17は、エンジン11の各燃焼室に供給する吸入空気の脈動を抑制するために設けられている。サージタンク17からエンジン11の燃焼室への吸気通路としては各燃焼室に吸入空気を供給するために分枝される吸気マニホールド19が設けられている。
【0048】
各燃焼室には、吸気バルブ28が開くことによって吸入空気とインジェクタ20から噴射供給される燃料との混合気が供給される。燃焼室に供給された混合気は、ピストン18が上昇することにより圧縮されると共に、点火プラグ21の火花点火により燃焼に供される。そして、燃焼により発生する圧力がピストン18を押し下げることでエンジンの駆動力を発生する。
【0049】
燃焼により発生した燃焼ガスは排気バルブ29が開弁することにより排気通路22へと導かれる。ここで、吸気バルブ28と排気バルブ29とは、クランク軸の所定の回転角度に同期して開閉動作を行うが、バルブ開閉タイミング可変機構30,31は、このクランク軸の回転角度に対する開閉動作を進角させたり、遅角させることができる。従って、クランク軸の回転角度に対する開閉動作タイミングを任意に設定することができる。このバルブ開閉タイミング可変機構は、エンジン11の油圧を利用して吸気バルブ29と排気バルブ30のクランク軸の回転角度に対する開閉タイミングを任意に設定する。尚、本実施の形態においては、このバルブ開閉タイミング可変機構に限定されるものではなく、バルブ開閉タイミング可変機構を備えて無くとも良い。
【0050】
ところで、前述した燃焼ガスには有害成分が含まれる。このため排気通路22の下流側に触媒コンバータ23を設けることにより有害成分を浄化して大気へと燃焼ガスを排出している。この触媒コンバータ23には、空燃比によって有害成分の浄化特性が異なる。そして最も浄化効率が良い空燃比は理論空燃比であることが知られている。
【0051】
つまり触媒コンバータ23の浄化特性を考慮すれば、触媒コンバータ23の下流に設けられる酸素濃度センサ27によって検出される空燃比が理論空燃比になるように制御することで触媒コンバータ23の浄化特性を最も効率良く利用することができる。このことを考慮して、酸素濃度センサ27で検出される空燃比のリッチ/リーンの周期比、および/または振幅比が同一(理論空燃比近傍)となるように触媒コンバータ23の上流側の目標空燃比を補正するサブフィードバック制御が行われる。また、リニアA/Fセンサ24で検出される空燃比がサブフィードバック制御で補正される目標空燃比になるようにメインのフィードバック制御が行われる。
【0052】
それ以外にも、エンジンECU32の入力側には車速センサ(図示略)、回転速度センサ26が接続されており、エンジン11の制御に利用されている。エンジンECU32は、前記したエアフロメータ14、スロットル開度センサ16からの各種信号に基づきエアクリーナ3の目詰まりの状態を判断し、その判断結果に応じて警告灯の作動を制御する。
【0053】
上記の目詰まり検出装置を備えた本実施の形態のエンジン11の作動時においては、運転状態に応じて目標吸入空気量を設定し、この目標吸入空気量を満たすように予め設定されたスロットル開度を設定する。本実施の形態では、この目標吸入空気量が特許請求の範囲に記載した目標負荷に相当し、目標負荷設定手段は運転状態に基づいて目標吸入空気量を設定する手段に相当する。
【0054】
スロットル開度は、エアクリーナに目詰まりが発生していない状態で吸気通路12に流入する吸入空気中に塵、埃等の異物が混入していると、これらはエアクリーナ13を通過する際に、そのエアクリーナのフィルタ13によって捕捉される。異物が除去された清浄な吸入空気はスロットルバルブ15を通過してエンジン11に取り込まれる。このとき、エンジン11への吸入空気の量はスロットルバルブ15の開度に応じて調整される。また、この吸入空気量に応じてエンジン11の出力が制御される。
【0055】
このエンジン11においては、その作動時間が長くなるに従いフィルタ13に捕捉されて累積する異物の量が増加する。この異物の増加は、空気を吸入する際の吸気抵抗となり、エアクリーナを通過する吸入空気量を減少させる。この時、スロットル開度が一定であってもエアクリーナ目標吸入空気量Qtgとエアフロメータ14により検出される実空気量Qaとの偏差は異物の量が増加するに従い大きくなる。
【0056】
次に、このような現象を利用して行われる目詰まり検出装置の処理について説明する。図4のフローチャートはエンジンECU32によって実行される各処理のうち、エアクリーナの目詰まりを検出するための「目詰まり検出ルーチン」を示しており、所定のタイミングで起動される。
【0057】
このルーチンの処理が開始されると、エンジンECU32はまずステップ100で、スロットル開度センサ16により検出されるスロットルバルブ15の開度が領域1からnまでの領域内であるか否かが判断される。この領域においてスロットル開度が小さい側は、エアクリーナの目詰まりによって生じる吸入空気量の減少量を検出できる程度の領域に設定されており、スロットル開度が大きい側は、スロットルバルブ15の最大開度に対応した領域に設定されている。
【0058】
このステップにてスロットル開度が領域1からnに該当する領域ではないと判断されるとステップS100が否定判別(NO)されて、再びステップS100に戻る。一方、ステップS100の処理が肯定判別(YES)されるとステップS110へ進む。今回の処理では、仮に領域iであるとする。ステップS110では目標空気量Qtgが領域毎に設定された所定範囲内であるか否かが判定される。
【0059】
このステップにて目標空気量Qtgが所定範囲内ではないと判断されると、ステップS110は否定判別(NO)されて、再びステップS100に戻る。一方、目標空気量Qtgが所定範囲内であると判断されると、ステップS110は肯定判別(YES)されてステップS120に進む。
【0060】
ステップS120では、運転状態が安定しているか否かを判別する。この判別方法としては、例えばエンジン回転速度NEやバルブ開閉タイミング可変機構30,31による吸気バルブや排気バルブの開閉タイミング、冷却水温、点火時期等がそれぞれに設定される所定範囲内であるかを判別すると良い。
【0061】
運転状態を判別する理由は、スロットル開度に対応して検出される実吸入空気量Qは、内燃機関の運転状態によってもその影響を受けて変化する。一方、目標空気量Qtgはスロットル開度に対応して予め設定されている値である。従って、内燃機関の運転状態によって実吸入空気量が影響を受ける場合には、誤検出を招く可能性がある。そこで、このステップで運転状態が安定していないと判断されると、ステップS120は否定判別(NO)されて、再びステップS100へ戻る。一方、運転状態が安定していると判断されると、ステップS120は肯定判別(YES)されてステップS130へ進む。
【0062】
ステップS130では、領域iにおける目標空気量Qtgとエアフロメータ14により検出される実空気量Qとの偏差(以下、Qd(i)と称する)が所定値Qj(i)以上であるか否かを判定する。この所定値Qj(i)はスロットル開度に応じた判定値であり、スロットル開度が大きいほど大きな判定値が設定される。逆に、スロットル開度が小さいほど小さな判定値が設定される。つまり、塵や埃等によりエアクリーナに目詰まりが発生した場合、スロットル開度が大きいほど偏差Qd(i)が大きくなるためである。
【0063】
このスロットル開度に応じて設定される判定値Qj(i)よりも偏差Qd(i)が小さい場合には、ステップS130が否定判別(NO)されてステップS150へ進む。一方、スロットル開度に応じて設定される判定値Qj(i)よりも偏差Qd(i)が大きい場合には、ステップS130が肯定判別(YES)されて、ステップS140へ進む。
【0064】
ステップS140では、偏差Qd(i)を更新するために、偏差Qd(i)をECU32のRAMの領域iに対応した所定アドレスに格納し、ステップS150へ進む。ステップS150では、領域1からnの全ての偏差Qd(i)が判定されたか否かが判定される。
【0065】
ここで、全ての領域に対する偏差(Qd(1)乃至Qd(n))の判定が行われていなければ、ステップS100戻る。一方、全ての領域に対して偏差Qd(i)が判定されたと判断されると、ステップS150は肯定判別(YES)されて、ステップS160に進む。ステップS160では、偏差Qd(1)からQd(n)の関係を判断する。具体的には偏差Qd(1)から、偏差Qd(2)、偏差Qd(3)へと領域が進むに従って順に大きくなっているか否かを判断する。
【0066】
ここで、偏差Qd(i)の関係が領域順に大きくなっていないと判断するとステップS180へ進み、目詰まりなしと判断して本ルーチンを終了する。一方、偏差Qd(i)の関係が領域順に大きくなっていれば、ステップS160が肯定判別(YES)されて、ステップS170へ進む。ステップS170では、目詰まり発生と判断し、図示しない警告ランプを点灯させてドライバにエアクリーナに目詰まりが発生したことを警告する。また、このステップS170では、エアクリーナに目詰まりが発生したことを受けて、他の異常診断を禁止する。
【0067】
これにより、他の異常検出による誤検出を防止することができる。
【0068】
尚、他の異常検出としては、スロットル弁の開度と実負荷との関係により所定の異常を検出するものが良い。従って、他の異常検出は、内燃機関に供給される吸入空気量や吸気圧に基づいて所定の異常を検出する手段であると良い。この他の異常検出が、特許請求の範囲に示す他の異常検出手段を禁止する手段に相当し、機能する。
【0069】
以上のように本実施の形態では、目標吸入空気量Qtgと実吸入空気量Qとの偏差に基づいてエアクリーナの目詰まりを検出するので、吸入空気量センサにより検出される実吸入空気量によらずエアクリーナの目詰まりを確実に検出することができる。つまり、異物の堆積量が増加して吸気抵抗が大きくなった場合であっても、目標吸入空気量は運転状態に応じて設定される値であるので、エアクリーナの目詰まり度合いの影響を受けず目詰まり検出を実行することができる。
【0070】
さらに、図3に示すように、スロットル開度に応じた領域に分割し、その分割した領域におけるQd(i)を比較することで、フィルタの目詰まりによる特性に応じた目詰まり検出を実行することができ、精度良い検出が可能となる。
【0071】
本実施の形態において、目標負荷設定手段は、運転状態に応じてエンジン11に供給する吸入空気量を設定する手段に、開度設定手段は目標吸入空気量に基づいて予め設定されるスロットル開度を設定する手段に、目詰まり判定手段は図4のフローチャートに、偏差算出手段はスロットル開度に応じた領域毎に目標吸入空気量と実吸入空気量との偏差を算出する手段に、それぞれ相当し、機能する。
【0072】
(その他の実施例1)
尚、本実施の形態では、ステップS150にて領域1からnのすべての偏差Qd(i)を更新したか否かを判定し、全ての領域に対する偏差Qd(i)が更新された場合にのみ目詰まり発生を判定した。これをより簡易的にするために、ステップS130にて、所定の領域iに対応するQd(i)が所定値Qj(i)よりも大きい場合、つまり1点のQd(i)の判定結果に基づいて直接目詰まりが発生したと判定しても良い。
【0073】
(その他の実施例2)
また、本実施の形態では、全ての領域に対する偏差Qd(i)が更新された場合にのみ目詰まり発生を判定した。その具体的な判定方法としては、全ての領域に対する各々の偏差Qd(i)を比較し、その関係として領域が小さい偏差Qd(i)から順に大きくなる場合にエアクリーナの目詰まりであると判定した。本実施例では、この具体的な判定方法の別手法として、次のような構成を用いても良い。
【0074】
全ての領域に対して算出された各々の偏差Qd(i)を、各々の領域毎に設定された判定値Qj(i)と比較することで仮判定を行う。判定値Qj(i)よりも偏差Qd(i)が大きい場合が仮異常であるとする。そして、その領域毎の仮判定結果において、所定個数の仮異常が判定されたならば最終的に目詰まりが発生したと判定する。
【0075】
(その他の実施例3)
本実施の形態では、運転状態によって目標空気量Qtgを設定し、この目標空気量Tgに基づいてスロットル開度が設定される。そして、この目標空気量Tgを基準負荷として実際に検出される吸入空気量Tgと比較した。本実施例では、この構成に替えて、ドライバの要求するアクセルペダルの踏み込み量に応じて機械的にスロットルバルブの開度が設定されるシステムに適用する。
【0076】
本実施例では、スロットルバルブの開度領域毎に基準空気量を予め記憶する。この基準空気量は、エアクリーナに目詰まりが無い状態でエンジン11に供給される吸入空気量である。そして、図4のフローチャートのステップS130における実吸入空気と目標吸入空気との偏差に替えて、基準空気量と実吸入空気量との偏差を算出する。これにより、ドライバの要求するアクセルペダルの踏み込み量に応じて機械的にスロットルバルブの開度が設定されるシステムにおいても実施の形態と同様に実吸入空気量によらず精度良くエアクリーナの目詰まりを検出することができる。
【0077】
(その他の実施例4)
本実施の形態では、目標吸入空気量Qtgと実吸気量Qとに基づいてエアクリーナの目詰まりを判定した。この目標吸入空気量Qtgと実吸気量Qとの関係は、排出ガスをエンジン11に再環流させるEGRシステム、吸気通路にバイパス通路を設けてバイパス通路中に設けられるバイパスバルブによってエンジン11のアイドル運転を制御するISCシステム等に影響を受ける。つまり、EGRシステムは、排出ガスを再び吸気通路に環流させるシステムである。従って、スロットル開度によって定まる吸入空気量に加えて、排出ガス分吸入空気量が増加する。従って、本実施例では、この環流される排出ガス量が所定範囲を超える場合にも目詰まり判定の実行を禁止しても良い。
【0078】
同様に、ISCシステムもスロットルバルブの開度に加えてバイパスバルブの開度により吸入空気量が増加する。そこで、バイパスバルブの開度が所定範囲を超える場合も、運転状態が安定していないと判定し、目詰まり判定の実行を禁止しても良い。
【0079】
また、大気圧センサを備えるものでは、エンジン11の運転中に大気圧を検出することができる。大気圧が高いほどエンジン11に供給される吸入空気量が増加する。従って、大気圧が所定範囲を超える場合にも目詰まり判定実行を禁止しても良い。
【0080】
(その他の実施例5)
本実施の形態では、目標吸入空気量Qtgと実吸気量Qとの偏差と、所定値とを比較して目詰まり判定を実行した。本実施例では、この所定値を、吸気バルブの進角量や機関回転速度、冷却水温、EGRシステムのバイパスバルブ開度、ISCバルブのバルブ開度等に応じて補正しても良い。
【0081】
これにより、目標吸入空気量Qtgと実吸気量Qとの関係に影響を与えるものに対して、目詰まり検出を実行するための判定値(図4のフローチャートのステップS130に示す所定値)を補正するので、精度良くエアクリーナの目詰まりを判定することができる。
【0082】
(その他の実施例6)
本実施例では、目詰まり判定によってエアクリーナのフィルタ13に異常が検出された際に、他の異常検出を禁止する。この場合、他の異常検出は、スロットル開度と吸入空気量との関係によって所定の異常を検出するものが好ましい。例えば、エアフロメータ14の異常検出等である。
【0083】
この構成が、特許請求の範囲に示す他の異常検出手段である。
【0084】
(その他の実施例7)
本実施の形態では、エアフロメータ14により検出される実吸入空気量と、予め設定される目標空気量とに基づいてエアクリーナの目詰まりを判定した。本実施例は、吸気圧センサを備えるシステムに適用し、実吸気圧に基づいてエアクリーナの目詰まりを判定する例について説明する。
【0085】
運転状態によって目標吸入空気量Qtgを設定する。スロットルバルブ15は目標吸気圧に基づいてスロットル開度が設定される。一方、吸気圧センサにより検出される実吸気圧は、機関回転速度と実吸気圧とにより予め設定されるマップにより実吸入空気量Qに変換される。従って、この目標吸入空気量Qを目標負荷とし、実際に検出される吸気圧から変換された実吸入空気量Qと比較することでエアクリーナの目詰まりを検出する。つまり、吸気圧センサを備えるシステムにあっては、吸気圧を吸入空気量に替えて用いても良い。吸気圧は特許請求の範囲に示す負荷に相当する。
【0086】
尚、以上の実施例を適宜組み合わせて用いても良い。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の全体の概略構成図である。
【図2】スロットル開度に対する吸入空気量の関係を示す特性図である。
【図3】スロットル開度に対する吸入空気量の関係を示す特性図である。
【図4】本発明の実施の形態において、エンジンECUによって実行される目詰まり検出ルーチンの処理を示すフローチャートである。
【符号の説明】
11…内燃機関としてのエンジン、
12…吸気通路、
13…エアクリーナのフィルタ、
14…エアフロメータ、
15…スロットルバルブ、
17…スロットル開度センサ、
32…エンジンECU。
Claims (5)
- 内燃機関の吸気通路中に設けられるエアクリーナと、前記エアクリーナの下流側に設けられ、内燃機関の負荷を検出する負荷検出手段と、吸気通路の開口断面積を調整するために前記吸気通路中に設けられるスロットル弁とを備え、
前記スロットル弁の開度を検出するスロットル開度検出手段と、
前記スロットル弁の開度毎に予め定められる基準負荷を記憶する基準負荷記憶手段と、
前記スロットル開度検出手段により検出される前記スロットル弁の開度において、前記負荷検出手段により検出される実負荷と、前記スロットル弁の開度に対応する基準負荷とに基づいて前記エアクリーナに目詰まりが発生したか否かを判定する目詰まり判定手段と、
前記スロットル開度検出手段により検出される前記スロットル弁の開度において前記負荷検出手段により検出される実負荷と、前記スロットル弁の開度に対応する基準負荷との偏差を算出する偏差算出手段を備え、
前記目詰まり判定手段は、前記スロットル弁の開度に対応した少なくとも2つ以上の領域毎に前記偏差算出手段により算出された前記基準負荷と前記実負荷との偏差と判定値とを比較して前記エアクリーナに目詰まりが発生したか否かを判定し、
前記判定値は、前記スロットル弁の開度に対応した少なくとも2つ以上の領域毎に設定され、前記スロットル弁の開度が大きくなるほど大きくなるように設定されることを特徴とする内燃機関用エアクリーナの目詰まり検出装置。 - 前記目詰まり判定手段は、前記偏差算出手段により前記スロットル弁の開度に対応して前記領域毎に算出された偏差が、前記スロットル弁の開度が大きくなるほど順に大きくなる関係を有するときに前記エアクリーナに目詰まりが発生したと判定することを特徴とする請求項1に記載の内燃機関用エアクリーナの目詰まり検出装置。
- 内燃機関の制御に関わる特定のパラメータに基づいて前記基準負荷を補正する補正手段を備えることを特徴とする請求項1または2に記載の内燃機関用エアクリーナの目詰まり検出装置。
- 内燃機関の制御に関わる特定のパラメータが所定範囲外のときに前記目詰まり判定手段による前記エアクリーナの目詰まり判定を禁止することを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれか一つに記載の内燃機関用エアクリーナの目詰まり検出装置。
- 前記特定のパラメータは、機関回転速度、大気圧、可変バルブタイミングの進角量、排気環流量、アイドル制御量、冷却水温、点火時期の少なくとも一つ以上のパラメータであることを特徴とする請求項3又は請求項4に記載の内燃機関用エアクリーナの目詰まり検出装置。
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