JP2002128865A - 感光性樹脂組成物 - Google Patents

感光性樹脂組成物

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JP2002128865A
JP2002128865A JP2000331658A JP2000331658A JP2002128865A JP 2002128865 A JP2002128865 A JP 2002128865A JP 2000331658 A JP2000331658 A JP 2000331658A JP 2000331658 A JP2000331658 A JP 2000331658A JP 2002128865 A JP2002128865 A JP 2002128865A
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compound
polymerizable unsaturated
polymer
epoxy
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Application number
JP2000331658A
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English (en)
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Kazuo Otani
和男 大谷
Takeshi Saito
健 斎藤
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Resonac Holdings Corp
Original Assignee
Showa Highpolymer Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 アルカリ現像性に優れ、且つ硬化後の塗膜
が、可撓性、密着性、無電解金メッキ耐性、耐PCT性
等に優れる光硬化性樹脂組成物を提供する。 【解決手段】 (A)フェノール樹脂(a)の水酸基
に、分子中にラジカル重合性不飽和基とエポキシ基を有
する化合物(b)及び分子中にアルコール性水酸基とエ
ポキシ基を有する化合物(c)を反応させた反応物I中
の水酸基に、更に飽和及び/または不飽和多塩基酸無水
物(d)を反応させた硬化性樹脂X、または更に、これ
に更に(b)を反応させた硬化性樹脂Y、(B)ラジカ
ル重合性不飽和化合物の重合体またはこれに種々の官能
基を有する化合物を共重合させた共重合体、または更に
この重合体に(d)を反応させた重合体、(C)エポキ
シ樹脂、(D)光重合開始剤、及び(E)希釈剤として
の、重合性不飽和化合物及び/または溶剤からなる感光
性脂組成物である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、硬化性樹脂及び感
光性樹脂組成物に関する。更に詳しくは、プリント配線
板ソルダーレジスト、高密度多層板層間絶縁膜、半導体
パッケージ用ソルダーレジスト等の電子材料分野に用い
られる感光性樹脂組成物に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、プリント配線板製造における永久
マスクレジストは、熱あるいは紫外線硬化型レジストイ
ンキをスクリーン印刷する方法で製造されてきたが、現
在は生産性の面からアルカリ現像型の液状ソルダーフォ
トレジストへと移行している。例えば、特公平1−54
390号公報には、ノボラック型エポキシ化合物と不飽
和モノカルボン酸との反応物に、飽和又は不飽和多塩基
酸無水物を反応させて得られる光硬化性樹脂、光重合開
始剤、希釈剤及び、エポキシ化合物からなる弱アルカリ
水溶液で現像可能な液状レジストインキ組成物が提案さ
れ、現在主流となっている。
【0003】しかしながら、近年、電子機器の小型化、
軽量化、高性能化に伴い、半導体の高密度実装のため
に、半導体パッケージの小型化、多ピン化が実用化さ
れ、量産化が進んでいる。例えば、BGA(ボールグリ
ッドアレイ)、CSP(チップサイズパッケージ)等の
半導体パッケージにおいては、高信頼性の点から、特に
長期信頼性試験である、加圧下での水蒸気に対するパッ
ケージの樹脂被膜の耐性の程度を示す、いわゆる耐PC
T性(プレッシャークッカー)が必要である。しかし、
このような厳しい条件下において、従来の液状感光性レ
ジストは数時間〜数十時間程度しか持たないのが現状で
ある。更に、半導体パッケージの実装方法は、パッケー
ジ全体を赤外線で加熱し、半田をリフローして固定する
ので、特公平1−54390号公報のような従来のソル
ダーレジストと塗膜の場合には熱衝撃で塗膜にクラック
が発生したり、基盤から剥離してしまうという、いわゆ
る耐リフロー性の低下があり、その改善が求められてい
る。
【0004】これらの問題点を解決するには、Tgを大
きく低下させずに塗膜の伸びを大きくする必要があり、
そのためパッケージに使用する樹脂のエポキシアクリレ
ートの骨格の検討やエポキシアクリレート合成時に導入
する不飽和一塩基酸の一部を飽和一塩基酸等に置き換え
て架橋密度を調整する方法が検討されてきたが、十分で
はなく、最近ではゴム成分を導入するという提案がなさ
れている。例えば、特開平8−134331公報にはゴ
ム変性エポキシアクリレート等に酸無水物付加させた反
応物をベースポリマーとしたアルカリ現像可能な液状ソ
ルダーレジストが開示されている。しかしながら、上記
組成物で得られるソルダーレジスト膜は、可撓性の向上
が見られるが、ポリブタジエン骨格を主鎖に含んでお
り、内部オレフィン結合由来の空気酸化を受けやすく、
可撓性、耐PCT性等のような物性の長期信頼性に欠け
ること、分散ポリブタジエン粒子径がミクロンオーダー
であることから基材に対する密着性に欠けるという欠点
を有していた。特開平9−40751公報には、アクリ
ルゴム分散・エポキシ樹脂と多塩基酸無水物変成したエ
ポキシアクリレートとをベースポリマーとしたアルカリ
現像可能な液状ソルダーレジストが開示されている。上
記の特開平8−134331公報記載の技術と比較し
て、分散アクリルゴム粒子径がサブミクロンであり、基
材に対する密着性や可撓性が向上している。しかし、ア
クリルゴム分散・エポキシ樹脂の場合には、それを合成
する際に乳化工程で乳化剤が混入し、レジストインキと
して使用する際のエポキシ樹脂、光重合開始剤、希釈
剤、フィラー等の配合練和工程で発泡が著しいという欠
点を有していた。半導体パッケージ用ソルダーレジスト
において、希アルカリ水溶液での現像に優れ、更に可撓
性、耐熱性、耐PCT性等に優れた液状レジストインキ
組成物は完成されていない。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】したがって、本発明の
目的は、プリント配線板のソルダーレジストに使用す
る、希アルカリでの現像性に優れ、且つ硬化後の塗膜
が、可撓性、耐熱性、耐水性、密着性、半田耐熱性、無
電解金メッキ耐性及び耐PCT性に優れる光硬化性樹脂
組成物を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、これらの
従来の技術課題を解決するために、フェノール樹脂を骨
格とし、これに種々の官能基を導入した硬化性樹脂と、
ラジカル重合性不飽和化合物またはこれと種々の官能基
を有する不飽和化合物との共重合体を含む組成物がこれ
らの課題を解決するものであることを見出し、本発明を
完成した。
【0007】即ち、本発明は、(A)フェノール樹脂
(a)の水酸基に、分子中にラジカル重合性不飽和基と
エポキシ基を有する化合物(b)及び分子中にアルコー
ル性水酸基とエポキシ基を有する化合物(c)を反応さ
せて得られる反応物(以下「反応物I」という)中の水
酸基に、更に飽和及び/または不飽和多塩基酸無水物
(d)を反応させて得られる硬化性樹脂X、(B)1種
類以上のラジカル重合性不飽和化合物の重合体または更
にその重合体に飽和及び/または不飽和多塩基酸無水物
(d)を反応させて得られる重合体B1、(C)エポキ
シ樹脂、(D)光重合開始剤、及び(E)希釈剤として
の重合性不飽和化合物及び/または溶剤からなる組成の
感光性脂組成物である。
【0008】また、本発明は、(A)フェノール樹脂
(a)の水酸基に、分子中にラジカル重合性不飽和基と
エポキシ基を有する化合物(b)及び分子中にアルコー
ル性水酸基とエポキシ基を有する化合物(c)を反応さ
せて得られる反応物(以下「反応物I」という)中の水
酸基に、更に飽和及び/または不飽和多塩基酸無水物
(d)を反応させて得られる反応物(以下「反応物II」
という)のカルボキシル基1当量に対し、分子中にラジ
カル重合性不飽和基とエポキシ基を有する化合物(b)
を0.1〜0.7モルとなる割合で反応させて得られる
硬化性樹脂Y、(B)1種類以上のラジカル重合性不飽
和化合物の重合体または更にその重合体に飽和及び/ま
たは不飽和多塩基酸無水物(d)を反応させて得られる
重合体B1、(C)エポキシ樹脂、(D)光重合開始
剤、及び(E)希釈剤としての重合性不飽和化合物及び
/または溶剤からなる組成の感光性脂組成物である。
【0009】また、本発明は、(A)上記のようにして
得られた硬化性樹脂X及び/またはY、(B)1種類以
上のラジカル重合性不飽和化合物及び1種類以上のエポ
キシ基を有するラジカル重合性不飽和化合物を共重合さ
せ、さらに共重合物中のエポキシ基に反応可能な不飽和
一塩基酸及び/またはアミノ基を有するラジカル重合性
不飽和化合物を共重合物中のエポキシ基に対して5〜1
00%付加した重合体、または更にその重合体に飽和及
び/または不飽和多塩基酸無水物(d)を反応させて得
られる重合体B2、(C)エポキシ樹脂、(D)光重合
開始剤、及び(E)希釈剤としての重合性不飽和化合物
及び/または溶剤からなる組成の感光性脂組成物であ
る。
【0010】また、本発明は、(A)上記のようにして
得られた硬化性樹脂X及び/またはY、(B)1種類以
上のラジカル重合性不飽和化合物及び1種類以上の不飽
和一塩基酸及び/またはアミノ基を有するラジカル重合
性不飽和化合物を共重合させ、さらに共重合物中のカル
ボキシル基及び/またはアミノ基に反応可能なエポキシ
基を有するラジカル重合性不飽和化合物を共重合物中の
カルボキシル基及び/またはアミノ基にに対して5〜1
00%付加した重合体、または更にその重合体に飽和及
び/または不飽和多塩基酸無水物(d)を反応させて得
られる重合体B3、(C)エポキシ樹脂、(D)光重合
開始剤、及び(E)希釈剤としての重合性不飽和化合物
及び/または溶剤からなる組成の感光性脂組成物であ
る。
【0011】また、本発明は、(A)上記のようにして
得られた硬化性樹脂X及び/またはY、(B)1種類以
上のラジカル重合性不飽和化合物及び1種類以上の水酸
基を有するラジカル重合性不飽和化合物及び/またはア
ミノ基を有するラジカル重合性不飽和化合物を共重合さ
せ、さらに共重合物中の水酸基及び/またはアミノ基に
反応可能なイソシアネート基を有するラジカル重合性不
飽和化合物を共重合物中の水酸基及び/またはアミノ基
に対して5〜100%を付加した重合体、または更にそ
の重合体に飽和及び/または不飽和多塩基酸無水物
(d)を反応させて得られる重合体B4、(C)エポキ
シ樹脂、(D)光重合開始剤、及び(E)希釈剤として
の重合性不飽和化合物及び/または溶剤からなる組成の
感光性脂組成物である。
【0012】また、本発明は、前記の硬化性樹脂Xまた
はYにおいて、フェノール樹脂(a)のフェノール性水
酸基1当量に対して、化合物(b)及び化合物(c)を
全体で0.8〜1.2モル反応させ、且つ化合物(c)
を0.05〜0.5モルとなる割合で反応させて得られ
る感光性樹脂組成物である。また、本発明は、前記の硬
化性樹脂XまたはYにおいて、反応物I中の水酸基1当
量に対し、飽和及び/または不飽和多塩基酸無水物
(d)を0.05〜0.7モルとなる割合で反応させて
得られる感光性樹脂組成物である。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、本発明を更に詳細に説明す
る。本発明で硬化性樹脂XまたはYに使用する、フェノ
ール樹脂(a)は、レゾール系、ノボラック系、クレゾ
ール系等の全てのフェノール樹脂を指す。また、多官能
フェノール化合物をエポキシ化合物で変性したタイプや
ブタジエン(共)重合体にフェノール類を付加させたフ
ェノール類付加ブタジエン(共)重合体、フェノール類
とジシクロペンタジエンとの重合樹脂などを挙げること
が出来る。
【0014】本発明で硬化性樹脂XまたはYに使用す
る、分子中にラジカル重合性不飽和基とエポキシ基を有
する化合物(b)は公知のものを使用することができ
る。その代表的なものとしては、グリシジル(メタ)ア
クリレート、アリルグリシジルエーテル、スチレン−p
−グリシジルエーテル、商品名:デナコールEX−14
5(ナガセ化成(株)製)、商品名:サイクロマーA20
0、M100(ダイセル化学工業(株)製)のような脂環
式エポキシ基を有する(メタ)アクリレート等が挙げら
れる。特に原料が安価であることからグリシジルメタク
リレートが好ましい。
【0015】本発明で硬化性樹脂XまたはYに使用す
る、分子中にアルコール性水酸基とエポキシ基を有する
化合物(c)は公知のものを使用することができ、例え
ばグリシドール等が挙げられる。アルコール性水酸基と
エポキシ基を有する化合物であればよい。硬化性樹脂X
またはYにおいて、化合物(b)及び化合物(c)の反
応量は、フェノール樹脂(a)のフェノール性水酸基1
当量に対して、化合物(b)及び(c)を全体で0.8
〜1.2モル反応させ、且つ化合物(c)を0.05〜
0.5モルとなる割合で反応させることが望ましい。こ
の際、化合物(c)の反応量が0.5モル%を越えると
樹脂の耐水性が低下し、耐PCT性に問題を生じるため
好ましくない。
【0016】硬化性樹脂XまたはYにおいて、フェノー
ル樹脂と化合物(b)及び(c)の反応時に溶剤を使用
する。使用する溶剤としては公知のものが使用でき、メ
チルエチルケトン、シクロヘキサノン等のケトン類、ト
ルエン、キシレン、テトラメチルベンゼンなどの芳香族
炭化水素類、ジプロピレングリコールジメチルエーテ
ル、ジプロピレングリコールジメチルエーテル、ジプロ
ピレングリコールジメチルエーテル、ジプロピレングリ
コールジエチルエーテル等のグリコールエーテル類、酢
酸エチル、ブチルセロソルブアセテート、カルビトール
アセテート等のエステル類、オクタン、デカンなどの脂
肪族炭化水素、石油エーテル、石油ナフサ、水添石油ナ
フサ、ソルベントナフサなどの石油系溶剤等の有機溶剤
類を挙げることが出来る。また、カルビトール(メタ)
アクリレート、ペンタエリスリトールテトラ(メタ)ア
クリレート、トリメチロールプロパン(メタ)アクリレ
ート、トリス(ヒドロキシエチル)イソシヌレートトリ
(メタ)アクリレート、ジペンタエリスリトールヘキサ
(メタ)アクリレートなどの反応性単量体類を使用する
ことも可能である。
【0017】また、フェノール樹脂と化合物(b)及び
(c)の反応を促進するために触媒を用いることが好ま
しく、この場合エポキシ基とフェノール性水酸基との反
応触媒としては公知のものが使用できる。例えば、トリ
エチルアミン、ベンジルジメチルアミン、メチルトリエ
チルアンモニウムクロライド、ベンジルトリメチルアン
モニウムブロマイド、ベンジルトリメチルアンモニウム
アイオダイド、トリフェニルホスフィン、トリフェニル
スチビン、オクタン酸クロム、オクタン酸ジルコニウム
等を挙げることができる。該触媒の使用量は反応原料混
合物に対して、好ましくは0.01から1重量%であ
る。反応温度は、好ましくは60〜150℃である。ま
た、反応時間は、好ましくは5〜60時間である。この
ようにして、反応物Iを得ることが出来る。
【0018】硬化性樹脂XまたはYにおいては、このよ
うにして得た反応物Iの水酸基に、更に飽和または不飽
和多塩基酸無水物(d)を反応させる。このような飽和
または不飽和多塩基酸無水物(d)としては、無水マレ
イン酸、無水コハク酸、無水イタコン酸、無水フタル
酸、テトラハイドロ無水フタル酸、ヘキサハイドロ無水
フタル酸、エンドメチレンテトラハイドロ無水フタル
酸、メチルテトラハイドロ無水フタル酸、無水クロレン
ド酸等の2塩基酸無水物、無水トリメリット酸、無水ピ
ロメリット酸、ベンゾフェノンテトラカルボン酸無水
物、ビフェニルテトラカルボン酸無水物等の多塩基酸無
水物が挙げられ、特にテトラヒドロ無水フタル酸、無水
コハク酸、ヘキサハイドロ無水フタル酸の使用が好まし
い。
【0019】硬化性樹脂Xの場合には、前記反応物I中
の水酸基1当量に対して飽和または不飽和多塩基酸無水
物(d)を0.05〜0.7モルとなる割合で反応させ
ることによって硬化性樹脂Xが得られる。硬化性樹脂Y
の場合には、前記反応物I中の水酸基1当量に対して飽
和または不飽和多塩基酸無水物(d)を0.05〜0.
7モルとなる割合で反応させ、更に、この酸無水物
(d)を反応させた反応物II中のカルボキシル基1当量
に対し、分子中にラジカル重合性不飽和基とエポキシ基
を有する化合物(b)を0.1〜0.7モルとなる割合
で反応させることによって硬化性樹脂Yが得られる。こ
のようにして得られた本発明の硬化性樹脂Xは、フェノ
ール樹脂(a)を骨格とし、このフェノールの水酸基
に、化合物(b)と(c)が反応して枝状に付加し(反
応物I)、この反応物Iの化合物(c)に由来する側鎖
末端の一級のアルコール性水酸基の一部に更に飽和また
は不飽和多塩基酸無水物(d)が反応して、その末端に
カルボキシル基を有する構造の重合体樹脂である。ま
た、本発明の硬化性樹脂Yは、上記の末端にカルボキシ
ル基を有する構造の重合体樹脂に、その末端カルボキシ
ル基1当量に対して更に0.1〜0.7モルの割合で化
合物(b)を反応させて得られる重合体樹脂である。
【0020】一般的に、飽和または不飽和多塩基酸無水
物(d)の反応量は、反応物I中の水酸基1当量に対し
て0.05〜0.7モル、好ましくは0.2〜0.6モ
ルである。飽和または不飽和多塩基酸無水物(d)の反
応量が0.05モル以下であると、酸性基の割合が少な
いためアルカリに対する溶解性が悪く、十分なアルカリ
現像性が得られず、反応量が0.7モルを超えると、硬
化塗膜の耐PCT性、電気特性が低下してしまう。ま
た、本発明の硬化性樹脂XまたはYにおいては、飽和ま
たは不飽和多塩基酸無水物(d)は、化合物(c)の一
級の水酸基に優先的に付加し、カルボキシル基の位置が
分子の末端に配置するので比較的低い酸価でも優れたア
ルカリ現像性を発揮する。飽和または不飽和多塩基酸無
水物(d)のモル数が化合物(c)の水酸基のモル数以
下でも十分なアルカリ現像性を示す。反応物Iと飽和ま
たは不飽和多塩基酸無水物(d)の反応温度は150℃
以下で、80〜140℃が好ましく、反応時間は、1〜
10時間である。
【0021】また、硬化性樹脂Yの場合には、さらに高
感度化のために酸無水物付加後の反応物IIのカルボキシ
ル基の一部に更に分子中にラジカル重合性不飽和基とエ
ポキシ基を有する化合物(b)を反応させて感度アップ
させるものである。ソルダーレジストインキを塗布後乾
燥して希アルカリで現像可能な時間(現像管理幅)を十
分に確保する場合には、水溶性モノエポキシ化合物を反
応させることが特に有効である。水溶性モノエポキシ化
合物としては、例えば坂本薬品工業(株)製、SY−GT
A80等が挙げられる。
【0022】硬化性樹脂Xのカルボキシル基に、分子中
にラジカル重合性不飽和基とエポキシ基を有する化合物
(b)を反応させる場合は、前述のエポキシ基とフェノ
ール性水酸基との反応と同様の条件で行う。分子中にラ
ジカル重合性不飽和基とエポキシ基を有する化合物
(b)の導入量は、硬化性樹脂Xのカルボキシル基1当
量に対し0.1〜0.7モルとなる割合、好ましくは
0.2〜0.5モルとなる割合で反応させることが望ま
しい。分子中にラジカル重合性不飽和基とエポキシ基を
有する化合物(b)の導入量が0.1モルよりも少ない
場合は高感度化が出来ず、0.7モルよりも多い場合は
希アルカリ現像性が低下する。
【0023】本発明の組成物に含まれる硬化性樹脂Xま
たはYの量は、感光性樹脂組成物中10〜80重量%が
好ましく、特に15〜60重量%が好ましい。
【0024】次に、本発明の感光性樹脂組成物における
(B)成分について説明する。まず、(B)成分の重合
体として、1種類以上のラジカル重合性不飽和化合物の
重合体、またはこれに更に飽和及び/または不飽和多塩
基酸無水物(d)を反応させて得られる重合体B1であ
る。
【0025】この重合体B1に使用するラジカル重合性
不飽和化合物としては、公知のものが使用でき特に制限
されるものではない。その具体例としては、スチレン、
スチレンのα−,o−,m−,p−アルキル,ニトロ,
シアノ,アミド,エステル誘導体、ブタジエン、2,3
−ジメチルブタジエン、イソプレン、クロロプレンなど
のジエン類、(メタ)アクリル酸メチル、(メタ)アク
リル酸エチル、(メタ)アクリル酸−n−プロピル、
(メタ)アクリル酸−i−プロピル、(メタ)アクリル
酸−n−ブチル、(メタ)アクリル酸−sec−ブチ
ル、(メタ)アクリル酸−ter−ブチル、(メタ)ア
クリル酸ペンチル、(メタ)アクリル酸ネオペンチル、
(メタ)アクリル酸イソアミル、(メタ)アクリル酸ヘ
キシル、(メタ)アクリル酸2−エチルヘキシル、(メ
タ)アクリル酸ラウリル、(メタ)アクリル酸ドデシ
ル、(メタ)アクリル酸シクロペンチル、(メタ)アク
リル酸シクロヘキシル、(メタ)アクリル酸2−メチル
シクロヘキシル、(メタ)アクリル酸ジシクロヘキシ
ル、(メタ)アクリル酸イソボロニル、(メタ)アクリ
ル酸アダマンチル、(メタ)アクリル酸アリル、(メ
タ)アクリル酸プロパギル、(メタ)アクリル酸フェニ
ル、(メタ)アクリル酸ナフチル、(メタ)アクリル酸
アントラセニル、(メタ)アクリル酸アントラニノニ
ル、(メタ)アクリル酸ピペロニル、(メタ)アクリル
酸サリチル、(メタ)アクリル酸フリル、(メタ)アク
リル酸フルフリル、(メタ)アクリル酸テトラヒドロフ
リル、(メタ)アクリル酸ピラニル、(メタ)アクリル
酸ベンジル、(メタ)アクリル酸フェネチル、(メタ)
アクリル酸クレジル、(メタ)アクリル酸−1,1,1
−トリフルオロエチル、(メタ)アクリル酸パーフルオ
ルエチル、(メタ)アクリル酸パーフルオロ−n−プロ
ピル、(メタ)アクリル酸パーフルオロ−i−プロピ
ル、(メタ)アクリル酸トリフェニルメチル、(メタ)
アクリル酸クミル、(メタ)アクリル酸−3−(N,N
−ジメチルアミノ)プロピル、(メタ)アクリル酸−2
−ヒドロキシエチル、(メタ)アクリル酸−2−ヒドロ
キシプロピルなどの(メタ)アクリル酸エステル類、
(メタ)アクリル酸アミド、(メタ)アクリル酸N,N
−ジメチルアミド、(メタ)アクリル酸N,N−ジエチ
ルアミド、(メタ)アクリル酸N,N−ジプロピルアミ
ド、(メタ)アクリル酸N,N−ジ−i−プロピルアミ
ド、(メタ)アクリル酸アントラセニルアミドなどの
(メタ)アクリル酸アミド、(メタ)アクリル酸アニリ
ド、(メタ)アクリロイルニトリル、アクロレイン、塩
化ビニル、塩化ビニリデン、フッ化ビニル、フッ化ビニ
リデン、N−ビニルピロリドン、ビニルピリジン、酢酸
ビニルなどのビニル化合物、シトラコン酸ジエチル、マ
レイン酸ジエチル、フマル酸ジエチル、イタコン酸ジエ
チルなどの不飽和ジカルボン酸ジエステル、N−フェニ
ルマレイミド、N−シクロヘキシルマレイミド、N−ラ
ウリルマレイミド、N−(4−ヒドロキシフェニル)マ
レイミドなどのモノマレイミド化合物、N−(メタ)ア
クリロイルフタルイミドなどが挙げられる。
【0026】本発明の感光性樹脂組成物の(B)成分に
は、上記のラジカル重合性不飽和化合物を含む重合体B
1に加えて、以下に示す官能基を持つラジカル重合性不
飽和化合物を共重合させた以下のものも使用できる。即
ち、1種類以上のラジカル重合性不飽和化合物及び1種
類以上のエポキシ基を有するラジカル重合性不飽和化合
物を共重合させ、さらに共重合物中のエポキシ基に反応
可能な不飽和一塩基酸及び/またはアミノ基を有するラ
ジカル重合性不飽和化合物を共重合物中のエポキシ基に
対して5〜100%付加した重合体、または更にその重
合体に飽和及び/または不飽和多塩基酸無水物(d)を
反応させて得られる重合体B2である。
【0027】更に、1種類以上のラジカル重合性不飽和
化合物及び1種類以上の不飽和一塩基酸及び/またはア
ミノ基を有するラジカル重合性不飽和化合物を共重合さ
せ、さらに共重合物中のカルボキシル基及び/またはア
ミノ基に反応可能なエポキシ基を有するラジカル重合性
不飽和化合物を共重合物中のカルボキシル基及び/また
はアミノ基に対して5〜100%付加した重合体、また
は更にその重合体に飽和及び/または不飽和多塩基酸無
水物(d)を反応させて得られる重合体B3である。
【0028】更に、1種類以上のラジカル重合性不飽和
化合物及び1種類以上の水酸基を有するラジカル重合性
不飽和化合物及び/またはアミノ基を有するラジカル重
合性不飽和化合物を共重合させ、さらに共重合物中の水
酸基及び/またはアミノ基に反応可能なイソシアネート
基を有するラジカル重合性不飽和化合物を共重合物中の
水酸基及び/またはアミノ基に対して5〜100%を付
加した重合体、または更にその重合体に飽和及び/また
は不飽和多塩基酸無水物(d)を反応させて得られる重
合体B4である。
【0029】上記の(B)成分の重合体に使用するラジ
カル重合性不飽和化合物の共重合体を作製するための共
重合反応に使用されるエポキシ基を有するラジカル重合
性不飽和化合物としては、グリシジル(メタ)アクリレ
ート、アリルグリシジルエーテル、スチレン−p−グリ
シジルエーテル等のが挙げられ、同じく不飽和一塩基酸
としては、エチレン性不飽和二重結合を有する不飽和カ
ルボン酸であるアクリル酸、メタクリル酸、クロトン
酸、o,m,p−ビニル安息香酸、(メタ)アクリル酸
のα位ハロアルキル、アルコキシル、ハロゲン、ニト
ロ、シアノ置換体などのモノカルボン酸などが挙げら
れ、また、同じく水酸基を有するラジカル重合性不飽和
化合物としては、種々の公知のものを使用することがで
き、例えば2−ヒドロキシエチル(メタ)アクリレー
ト、2−ヒドロキシプロピル(メタ)アクリレート、グ
リセリンジ(メタ)アクリレート、グリセロールモノ
(メタ)アクリレート、2−ヒドロキシ−3−フェノキ
シプロピル(メタ)アクリレート等のモノ(メタ)アク
リレート類が挙げられ、また同じくアミノ基を有するラ
ジカル重合性不飽和化合物としては、(メタ)アクリル
アミド、N,N−ジメチルアミノエチル(メタ)アクリ
ルアミド、N,N−ジエチルアミノエチル(メタ)アク
リルアミド、N,N−ジメチルアミノプロピル(メタ)
アクリルアミド、N,N−ジエチルアミノプロピル(メ
タ)アクリルアミド等が挙げられる。
【0030】このようにして得られた共重合体の官能基
に、更に、不飽和一塩基酸、アミノ基を有するラジカル
重合性不飽和化合物、エポキシ基を有するラジカル重合
性不飽和化合物、またはイソシアネート基を有するラジ
カル重合性不飽和化合物を反応させ、ラジカル性不飽和
基を導入する。この場合、不飽和一塩基酸、アミノ基を
有するラジカル重合性不飽和化合物、およびエポキシ基
を有するラジカル重合性不飽和化合物としては、上記の
ものと同一のものが使用できる。また、イソシアネート
基を有するラジカル重合性不飽和化合物としては、種々
の公知のものが使用することができるが、例えば、メタ
クリロイルイソシアネート、イソシアネートエチルメタ
クリレート(例えば、商品名カレンズMOI、昭和電工
(株)製)等が挙げられる(詳細は特開平11−228
688号公報、特開平11−228689号公報を参
照。)。本発明には、ラジカル重合性不飽和基が1個の
ものが望ましい。
【0031】また、共重合体にラジカル重合性不飽和基
を導入するには、更に以下に示すような公知のものを使
用することができる。共重合体のエポキシ基に反応させ
る不飽和一塩基酸、アミノ基を有するラジカル重合性不
飽和化合物としては、上記の化合物に加えてラジカル重
合性不飽和結合を2個以上有する化合物も含めることが
できる。共重合体のカルボキシル基に反応させるエポキ
シ基を有するラジカル重合性不飽和化合物としては、上
記の化合物に加えてラジカル重合性不飽和結合を2個以
上有する化合物も含めることができる。共重合体のアミ
ノ基に反応させるエポキシを有するラジカル重合性不飽
和化合物、イソシアネート基を有するラジカル重合性不
飽和化合物としては、上記の化合物に加えてラジカル重
合性不飽和結合を2個以上有する化合物も含めることが
できる。共重合体の水酸基に反応させるイソシアネート
基を有するラジカル重合性不飽和化合物としては、上記
の化合物に加えてラジカル重合性不飽和結合を2個以上
有する化合物も含めることができる。共重合体のイソシ
アネートに反応させる水酸基を有するラジカル重合性不
飽和化合物、アミノ有するラジカル重合性不飽和化合物
としては、上記の化合物に加えてラジカル重合性不飽和
結合を2個以上有する化合物も含めることができる。
【0032】上記の共重合体との反応に使用する種々の
官能基を持つラジカル重合性不飽和化合物の使用量は、
共重合物中に存在する種々の官能基(エポキシ基、カル
ボキシル基、アミノ基、または水酸基)に対して5〜1
00%付加する割合で使用することが望ましい。5%に
満たないと硬化性が十分に発現できない。また、共重合
体の夫々の官能基に導入するラジカル重合性不飽和基の
量は、5%以上が望ましい。5%に満たないと硬化性が
十分に発現できない。
【0033】上記の(B)成分に使用する重合体または
共重合体は市販のものも使用できるが、合成する場合は
公知の溶液重合法が適用される。使用する溶剤はラジカ
ル重合に不活性なものであれば特に限定されるものでは
なく、通常用いられている有機溶剤を使用することがで
きる。例えばその具体例としては、酢酸エチル、酢酸イ
ソプロピル、セロソルブアセテート、ブチルセロソルブ
アセテート等のエチレングリコールモノアルキルエーテ
ルアセテート類、ジエチレングリコールモノメチルエー
テルアセテート、カルビトールアセテート、ブチルカル
ビトールアセテート等のジエチレングリコールモノアル
キルエーテルアセテート類、プロピレングリコールモノ
アルキルエーテルアセテート類、ジプロピレングリコー
ルモノアルキルエーテルアセテート類等の酢酸エステル
類、エチレングリコールジアルキルエーテル類、メチル
カルビトール、エチルカルビトール、ブチルカルビトー
ル等のジエチレングリコールジアルキルエーテル類、ト
リエチレングリコールジアルキルエーテル類、プロピレ
ングリコールジアルキルエーテル類、ジプロピレングリ
コールジアルキルエーテル類、1,4−ジオキサン、テ
トラヒドロフラン等のエーテル類、アセトン、メチルエ
チルケトン、メチルイソブチルケトン、シクロヘキサノ
ン等のケトン類、ベンゼン、トルエン、キシレン、オク
タン、デカン等の炭化水素類、石油エーテル、石油ナフ
サ、水添石油ナフサ、ソルベントナフサ等の石油系溶
剤、乳酸メチル、乳酸エチル、乳酸ブチル等の乳酸エス
テル類、ジメチルホルムアミド、N−メチルピロリドン
等が挙げられる。これらの溶剤は単独または2種以上を
併用してもよい。そして溶剤の使用量は感光性樹脂10
0重量部に対し、30〜1000重量部、好ましくは5
0〜800重量部である。この範囲外では分子量の制御
が困難となる。
【0034】また、この重合反応で使用するラジカル重
合開始剤は、ラジカル重合を開始できるものであれば特
に限定されるものではなく、通常用いられている有機過
酸化物触媒やアゾ化合物を使用することができる。例え
ばその具体例としては、公知のケトンパーオキサイド、
パーオキシケタール、ハイドロパーオキサイド、ジアリ
ルパーオキサイド、ジアシルパーオキサイド、パーオキ
シエステル、パーオキシジカーボネートに分類されるも
のであり、またアゾ化合物も有効である。具体例として
は、例えばベンゾイルパーオキサイド、ジクミルパーオ
キサイド、ジイソプロピルパーオキサイド、ジ−t−ブ
チルパーオキサイド、t−ブチルパーオキシベンゾエー
ト、t−ヘキシルパーオキシベンゾエート、t−ブチル
パーオキシ−2−エチルヘキサノエート、t−ヘキシル
パーオキシ−2−エチルヘキサノエート、1,1ービス
(t−ブチルパーオキシ)ー3,3,5ートリメチルシ
クロヘキサン、2,5ージメチルー2,5ービス(t−
ブチルパーオキシ)ヘキシルー3、3ーイソプロピルヒ
ドロパーオキサイド、t−ブチルヒドロパーオキサイ
ド、ジクミルパーオキサイド、ジクミルヒドロパーオキ
サイド、アセチルパーオキサイド、ビス(4ーt−ブチ
ルシクロヘキシル)パーオキシジカーボネート、ジイソ
プロピルパーオキシジカーボネート、イソブチルパーオ
キサイド、3,3,5ートリメチルヘキサノイルパーオ
キサイド、ラウリルパーオキサイド、1,1−ビス(t
−ブチルパーオキシ)3,3,5−トリメチルシクロヘ
キサン、1,1−ビス(t−ヘキシルパーオキシ)3,
3,5−トリメチルシクロヘキサン、アゾビスイソブチ
ロニトリル、アゾビスカルボンアミドなどが使用でき
る。重合温度に応じて適当な半減期のラジカル開始剤を
選択する。ラジカル重合開始剤の使用量は、ラジカル重
合性不飽和化合物の合計100重量部に対して0.5〜
20重量部、好ましくは1〜10重量部である。
【0035】重合方法は、モノマー、開始剤を溶剤に溶
解し攪拌しながら昇温して重合反応を行なってもよい
し、開始剤を添加したモノマーを昇温、攪拌した溶剤中
に滴下してもよい。また、溶剤中に開始剤を添加し昇温
した中にモノマーを滴下してもよい。反応条件は目標と
する分子量に応じて自由に変えることができる。
【0036】共重合体にラジカル重合性不飽和基を導入
するための反応は、公知の方法で行なうことができる。
共重合反応終了後、夫々の反応触媒存在下、加温して付
加反応を行なう。例えば、共重合体のエポキシ基に不飽
和一塩基酸を付加する反応、共重合体のカルボキシル基
にエポキシ基を有するラジカル重合性不飽和化合物を付
加する反応は、触媒存在下、80〜130℃程度の温度
で攪拌して付加反応を行なう。共重合体のエポキシ基に
アミノ基を有するラジカル重合性不飽和化合物付加する
反応、共重合体のアミノ基にエポキシを有するラジカル
重合性不飽和化合物付加する反応、共重合体のイソシア
ネート基にアミノ基を有するラジカル重合性不飽和化合
物付加する反応、共重合体のアミノ基にイソシアネート
基を有するラジカル重合性不飽和化合物付加する反応は
60〜130℃程度の温度で攪拌して付加反応を行な
う。共重合体のイソシアネート基に水酸基を有するラジ
カル重合性不飽和化合物付加する反応、共重合体の水酸
基にイソシアネート基を有するラジカル重合性不飽和化
合物付加する反応は、触媒存在下、60〜130℃程度
の温度で攪拌して付加反応を行なう。
【0037】本発明の感光性樹脂組成物に使用する
(B)成分は、1種以上のラジカル重合性不飽和化合物
の重合体およびラジカル重合性不飽和基を導入した共重
合体の外に、アルカリ現像性を向上させる目的のため
に、これらの重合体または共重合体に更に飽和及び/ま
たは不飽和多塩基酸無水物(d)を反応させて得られる
重合体をも使用することができる。飽和及び/または不
飽和多塩基酸無水物(d)としては、前記の硬化性樹脂
XまたはYに使用したものと同一のものが使用できる。
飽和及び/または不飽和多塩基酸無水物(d)の重合体
または共重合体に対する使用割合は、共重合体の水酸基
1当量に対して0.1〜1.0モルである。
【0038】本発明の感光性樹脂組成物においては、以
上のような(B)成分は、上記のものを単独または2種
以上の混合物として使用することができ、その使用量
は、組成物中の2〜50重量%、好ましくは5〜30重
量%である。
【0039】本発明の感光性樹脂組成物に使用するエポ
キシ樹脂(C)としては、例えば1分子中にエポキシ基
を1個以上有するものであって、ビスフェノールA型エ
ポキシ樹脂、ビスフェノールF型エポキシ樹脂、水添ビ
スフェノールA型エポキシ樹脂、フェノールノボラック
型エポキシ樹脂、クレゾールノボラック型エポキシ樹
脂、ジシクロペンタジエン−フェノールノボラック型エ
ポキシ樹脂、フェノール−クレゾールノボラック共縮合
型エポキシ樹脂、ビスフェノールAノボラック型エポキ
シ樹脂、ビスフェノールFノボラック型エポキシ樹脂あ
るいはそれらのハロゲン化エポキシ化合物、トリフェニ
ロールメタン型エポキシ樹脂、アルキル置換トリフェニ
ロールメタン型エポキシ樹脂、テトラフェニロールエタ
ン型エポキシ樹脂等の多官能フェノールにエピクロルヒ
ドリンを反応させて得られるエポキシ樹脂、多官能ヒド
ロキシナフタレン類にエピクロルヒドリンを反応させて
得られるエポキシ樹脂、シリコーン変成エポキシ樹脂、
ε−カプロラクトン変成エポキシ樹脂、エピクロルヒド
リンと一級または二級アミンとの反応によって得られる
グリシジルアミン型エポキシ樹脂、トリグリシジルイソ
シアネート等の複素環式エポキシ樹脂等が挙げられる。
これらエポキシ樹脂の1種もしくは2種以上を併用して
も良い。
【0040】前記エポキシ樹脂(C)は、密着性、耐熱
性、耐メッキ性等のソルダーレジストとしての諸特性を
向上させるために、熱硬化成分として組成物中に配合さ
れ、プリント配線板等の製造に際して稀アルカリ水溶液
で現像した後、加熱により樹脂を硬化させて、カルボキ
シル基を封止してよりすぐれた配線板への密着性、耐熱
性、耐メッキ性等を付与する。
【0041】前記エポキシ樹脂(C)は、単独または2
種以上の混合物として用いられ、本発明の組成物に含ま
れるエポキシ樹脂の量は、組成物中の1〜50重量%、
好ましくは3〜45重量%である。
【0042】前記熱硬化成分としてのエポキシ樹脂
(C)を使用する場合には、密着性、耐薬品、耐熱性等
の特性をより一層向上するためにエポキシ硬化剤を併用
することが望ましい。このようなエポキシ樹脂硬化剤と
しては、イミダゾール誘導体、フェノール誘導体、ジシ
アンジアミド、ジシアンジアミド誘導体、ヒドラジド誘
導体、アミン類、酸無水物等が挙げられる。上記硬化剤
は1種類または2種類以上混合して使用する。上記硬化
剤の使用量は当該エポキシ樹脂のエポキシ基に対し硬化
剤の活性水素量が0.5から1.2当量になる割合が好
ましい。
【0043】本発明の感光性樹脂組成物に使用する光重
合開始剤(D)の具体例としては、ベンゾイン類、アセ
トフェノン類、アントラキノン類、チオキサントン類、
ベンゾフェノン類等が挙げられ、例えば、ベンゾイン類
では、ベンゾイン、ベンゾインメチルエーテル、ベンゾ
インイソプロピルエーテル等の誘導体、アセトフェノン
類では、アセトフェノン、2,2-ジメトキシ-2-フェニ
ルアセトフェノン等の誘導体、アントラキノン類では、
2-メチルアントラキノン、2-クロロアントラキノン、
2-エチルアントラキノン、2-t-ブチルアントラキノ
ン等の誘導体、チオキサントン類では、チオキサント
ン、2,4-ジメチルチオキサントン等の誘導体、ベンゾ
フェノン類では、ベンゾフェノン、4−ベンゾイル−
4’−メチルジフェニルサルファイド、4,4’―ジク
ロロベンゾフェノン、N,N-ジメチルアミノベンゾフェ
ノン等の誘導体、2,4,6−トリメチルベンゾイルジ
フェニルホスフィンオキサイド等があり、単独あるいは
2種類以上を組み合わせて用いることができる。さら
に、光重合開始剤(D)は、公知の光増感剤を併用して
も良い。具体的には、トリエタノールアミン、トリプロ
パノールアミン、トリエチルアミン、N,N−ジメチル
アミノ酸安息香酸エチルエステル、N,N−ジメチルア
ミノ安息香酸イソアミルエステル、ペンチル−4−ジメ
チルアミノベンゾエート等が挙げられる。
【0044】上記の光増感剤(D)は1種類または2種
類以上混合して、または更に公知の増感剤を併用して使
用する。光重合開始剤(D)の使用割合は、感光性樹脂
組成物中の0.2〜20重量%、好ましくは1〜10重
量%である。
【0045】本発明の感光性樹脂組成物には(E)希釈
剤として重合性不飽和化合物および/または溶剤を使用
する。(E)希釈剤として重合性不飽和化合物および/
または溶剤は、活性エネルギー光線に対する硬化性およ
び/または感光性樹脂組成物をレジストインキとして使
用する場合の塗工性を向上させる目的で使用するもので
ある。
【0046】このような重合性不飽和化合物としては、
活性エネルギー光線硬化性のあるモノマー類が好まし
く、2-ヒドロキシエチルアクリレート,2-ヒドロキシ
プロピルアクリレート,N-ピロリドン,N-アクリロイ
ルモルフォリン,N,N-ジメチルアクリルアミド,N,
N-ジエチルアクリルアミド,N,N-ジメチルアミノエ
チルアクリレート,N,N-ジメチルアミノプロピルアク
リレート,メトキシポリエチレングリコールアクリレー
ト,エトキシポリエチレングリコールアクリレート,メ
ラミンアクリレート,フェノキシエチルアクリレート,
フェノキシプロピルアクリレート,エチレングリコール
ジアクリレート,ジプロピレングリコールジアクリレー
ト,ポリジプロピレングリコールジアクリレート,トリ
メチロールプロパントリアクリレート,ペンタエリスリ
トールトリアクリレート,ペンタエリスリトールテトラ
アクリレート,ジペンタエリスリトールヘキサアクリレ
ート,グリセリンジアクリレート,イソボロニルアクリ
レート,ジシクロペンテニツオキシエチルアクリレート
およびこれらに対応する各種メタクリレートが挙げられ
る。これら重合性不飽和化合物(E)の1種もしくは2
種以上を併用しても良い。
【0047】一方溶剤としては、メチルエチルケトン,
メチルイソブチルケトン,シクロヘキサノン等のケトン
類,トルエン,キシレン等の芳香族炭化水素,エチルセ
ロソルブ,ブチルセロソルブ,カルビトール,ブチルカ
ルビトール等のカルビトール類,酢酸エチル,酢酸ブチ
ル,セロソルブアセテート,ブチルセロソルブアセテー
ト,エチルカルビトールアセテート等が挙げられる。こ
れらの溶剤は1種もしくは2種以上を併用しても良い。
【0048】希釈剤(E)として使用する重合性不飽和
化合物または溶剤は、単独または2種類以上の混合物と
して用いられる。そして、重合性不飽和化合物および/
または溶剤の使用量は、前記感光性樹脂X及び/または
Yの総和100重量部に対して、10〜200重量部、
好ましくは20〜150重量部である。中でも重合性不
飽和化合物は活性エネルギー光線に対する樹脂の硬化性
の付与にも寄与するものであり、その使用量が、10重
量部未満では光感度が低くなりすぎ、一方200重量部
を超えると感光性樹脂組成物をレジストインキとして使
用する場合に粘度が低くなりすぎ、硬化塗膜としての特
性が不十分になる。従って、上記のような量の重合性不
飽和化合物に溶剤を加えて液状組成物として、例えば良
好な塗工性と硬化塗膜特性が得られるように調製する。
【0049】この他、本発明の感光性樹脂相生物を液状
レジストインキとして使用する場合には、さらに必要に
応じて、シリカ,炭酸カルシウム,硫酸バリウム,クレ
ー,タルク等の無機充填剤、フタロシアニングリーン,
フタロシアニンブルー,酸化チタン,カーボンブラック
等の着色顔料、消泡剤、レベリング剤等の各種添加剤の
他、ハイドロキノン,レゾルシノール,カテコール,ピ
ロガノール,ハイドロキノンモノメチルエーテル,t-
ブチルカテコール,フェノチアジン等の重合防止剤を使
用しても良い。
【0050】本発明の感光性樹脂組成物は、前記の各配
合成分を、好ましくは前記の割合で配合し、3本のロー
ルミル等で均一に混合することにより得られる。また、
本発明の感光性樹脂組成物は液状の組成物であり、例え
ば、次のようにして硬化することによって、硬化物が得
られる。即ち、プリント配線板にスクリーン印刷法、ス
プレー法、ロールコーター法、静電塗装法、カーテンコ
ート法などの方法によって10〜160μmの膜厚で本
発明の組成物を塗布し、塗膜を60〜110℃で乾燥さ
せ、次いでネガフィルムをこの塗膜に直接接触させ(ま
たは接触しない状態で塗膜の上に置き)、次いで紫外線
を照射して組成物を露光させ、未露光部分を希アルカリ
水溶液で溶解除去して現像した後、更に諸物性の向上の
ために紫外線の照射および/または加熱(例えば、10
0〜200℃で、0.5〜1.0時間)によって十分な
硬化を行ない硬化塗膜が得られる。
【0051】
【実施例】以下、実施例、比較例により本発明の内容を
詳細にするが、各例中の「部」及び「%」とあるのは、
特に断りのない限り重量基準である。また、本発明はこ
れらの実施例のみに限定されるものではない。
【0052】合成例1(硬化性樹脂Xの合成例) クレゾール型フェノール樹脂〔ショウノールCRG−9
51、昭和高分子(株)社製、水酸基当量118、軟化
点96℃〕118部(1.0当量)、カルビトールアセ
テート102.7部を仕込み、95℃に加熱し、上記混
合物が均一に溶解したことを確認後、グリシジルメタク
リレート99.4部(0.7モル)、メチルハイドロキ
ノン0.03部、トリエチルアミン0.68部を仕込
み、120℃に加熱し約2時間反応させ、GPC測定に
より予め作成した検量線を用いて反応率を求めたところ
グリシジルメタクリレートの反応率は100モル%であ
った。次に、グリシドール22.2部(0.3モル)を
反応系内に投入し、引き続き120℃で2時間反応を続
けたところグリシドールの反応率は98モル%で反応を
終了し、反応物Iを得た。続いてこれに、テトラヒドロ
無水フタル酸45.6部(0.3モル)を仕込み、10
0℃で約3時間反応させIRにて酸無水物の吸収の消失
を確認し、固形分酸価 59mgKOH/g、固形分濃
度73.5%の硬化性樹脂Xを得た。
【0053】合成例2(硬化性樹脂Yの合成例) クレゾール型フェノール樹脂〔ショウノールCRG−9
51、昭和高分子(株)社製、水酸基当量118、軟化
点96℃〕118部(1.0当量)、カルビトールアセ
テート121.7部を仕込み、95℃に加熱し、上記混
合物が均一に溶解したことを確認後、グリシジルメタク
リレート71部(0.5モル)、メチルハイドロキノン
0.02部、トリエチルアミン0.68部を仕込み、1
20℃に加熱し約2時間反応させ、GPC測定により予
め作成した検量線を用いて反応率を求めたところグリシ
ジルメタクリレートの反応率は100モル%であった。
次に、グリシドール37部(0.5モル)を反応系内に
投入し、引き続き120℃で2時間反応を続けたところ
グリシドールの反応率は98モル%で反応を終了し、反
応物Iを得た。続いてこれに、テトラヒドロ無水フタル
酸91.2部(0.6モル)を仕込み、100℃で約3
時間反応させ、IRにて酸無水物の吸収消失を確認し
て、反応物IIを得た。この反応物IIに、グリシジルメタ
クリレート21.3部(0.15モル)、デナコールE
X−145(ナガセ化成(株)製、エポキシ当量:41
6)62.4g(0.15モル)、メチルハイドロキノ
ン0.025部を反応系内に投入し、引き続き120℃
で反応を続けたところグリシジルメタクリレートの反応
率は98モル%で反応を終了した。固形分酸価42mg
KOH/g、固形分濃度76.7%の硬化性樹脂Yを得
た。
【0054】合成例3((B)成分の重合体の合成例) 攪拌装置、滴下ロート、コンデンサー、温度計、ガス導
入管を備えたフラスコにキシレン89.7部を取り、窒
素置換しながら攪拌し還流させた。次にスチレン52.
0部(0.5モル)、n−ブチルメタクリレート28.
4部(0.2モル)2−ヒドロキシエチルメタクリレー
ト部39.0部(0.3モル)からなるモノマー混合物
にアゾビスイソブチロニトリル2.7部を添加したもの
を滴下ロートから還流を続けた状態のフラスコ内に2時
間で滴下し、更に4時間攪拌し続けエージングを行なっ
た。次に、テトラヒドロ無水フタル酸15.2部(0.
1モル)を仕込み反応させ、固形分酸価42mgKOH
/g、固形分濃度60%の重合体B1を得た。
【0055】合成例4((B)成分の重合体の合成例) 攪拌装置、滴下ロート、コンデンサー、温度計、ガス導
入管を備えたフラスコにカルビトールアセテート11
1.7部を取り、窒素置換しながら攪拌し還流させた。
次にスチレン62.4部(0.6モル)、グリシジルメ
タクリレート28.4部(0.2モル)、2−エチルヘ
キシルメタクリレート39.6部(0.2モル)からな
るモノマー混合物にアゾビスイソブチロニトリル2.6
部を添加したものを滴下ロートから還流を続けた状態の
フラスコ内に2時間で滴下し、更に4時間攪拌し続けエ
ージングを行なった。次に、フラスコ内を空気置換に替
え、アクリル酸14.4部(0.2モル)にトリフェニ
ルホスフィン0.7部、ハイドロキノン0.14部を添
加したものを、上記エージングした中に投入し、還流し
ながら反応させ、固形分酸価=0.6の反応物を得た。
これに、テトラヒドロ無水フタル酸22.8部(0.1
5モル)を仕込み反応させ、固形分酸価50mgKOH
/g、固形分濃度60%の重合体B2を得た。
【0056】合成例5((B)成分の重合体の合成例) 攪拌装置、滴下ロート、コンデンサー、温度計、ガス導
入管を備えたフラスコにカルビトールアセテート88.
9部を取り、窒素置換しながら攪拌し還流させた。次に
スチレン62.4部(0.6モル)、2−エチルヘキシ
ルメタクリレート39.6部(0.2モル)、メタクリ
ル酸17.2部(0.2モル)からなるモノマー混合物
にアゾビスイソブチロニトリル2.4部を添加したもの
を滴下ロートから還流を続けた状態のフラスコ内に2時
間で滴下し、更に4時間攪拌し続けエージングを行なっ
た。次に、フラスコ内を空気置換に替え、グリシジルメ
タクリレート14.2部(0.1モル)にトリフェニル
ホスフィン0.7部、ハイドロキノン0.13部を添加
したものを、上記エージングした中に投入し、還流しな
がら反応させ、固形分酸価42mgKOH/g、固形分
濃度60%の重合体B3を得た。
【0057】合成例6((B)成分の重合体の合成例) 攪拌装置、滴下ロート、コンデンサー、温度計、ガス導
入管を備えたフラスコにカルビトールアセテート98.
2部を取り、窒素置換しながら攪拌し還流させた。次に
スチレン52.0部(0.5モル)、n−ブチルアクリ
レート25.6部(0.2モル)、2−ヒドロキシエチ
ルメタクリレート39.0部(0.3モル)からなるモ
ノマー混合物にアゾビスイソブチロニトリル2.9部を
添加したものを滴下ロートから還流を続けた状態のフラ
スコ内に2時間で滴下し、更に4時間攪拌し続けエージ
ングを行なった。次に、フラスコ内を空気置換に替え、
イソシアネートエチルメタクリレート15.5部(0.
1モル)に、ジブチル錫ラウレート0.26部、ハイド
ロキノン0.13部を添加したものを、上記エージング
した中に投入し、還流しながら反応させた。これに、テ
トラヒドロ無水フタル酸15.2部(0.1モル)を仕
込み反応させ、固形分酸価38mgKOH/g、固形分
濃度60%の重合体B4を得た。
【0058】合成例7((B)成分の重合体の合成例) 攪拌装置、滴下ロート、コンデンサー、温度計、ガス導
入管を備えたフラスコにカルビトールアセテート89.
1部を取り、窒素置換しながら攪拌し還流させた。次に
スチレン62.4部(0.6モル)、n−ブチルメタク
リレート28.4部(0.2モル)、グリシジルメタク
リレート28.4部(0.2モル))からなるモノマー
混合物にアゾビスイソブチロニトリル2.6部を添加し
たものを滴下ロートから還流を続けた状態のフラスコ内
に2時間で滴下し、更に4時間攪拌し続けエージングを
行なった。次に、フラスコ内を空気置換に替え、アクリ
ル酸14.4部(0.2モル)にトリフェニルホスフィ
ン0.7部、ハイドロキノン0.13部を添加したもの
を、上記エージングした中に投入し、還流しながら反応
させ、固形分酸価=0.6mgKOH/g、固形分濃度
60%の重合体B2を得た。
【0059】比較合成例1(公知の硬化性樹脂Zの合成
例) クレゾールノボラック型エポキシ樹脂〔エポトートYD
CN−704、東都化成(株)社製、エポキシ当量21
0、軟化点90℃〕210部、アクリル酸72部(1モ
ル)、メチルハイドロキノン0.28部、カルビトール
アセテート232.6部を仕込み、95℃に加熱し、上
記混合物が均一に溶解したことを確認後、トリフェニル
ホスフィン1.4部を仕込み、100℃に加熱し、約3
0時間反応させ、酸価0.5mgKOH/gの反応物を
得た。これに、テトラヒドロ無水フタル酸66.9部
(0.44モル)を仕込み、90℃に加熱し約6時間反
応させ、固形分酸価70mgKOH/g、固形分濃度6
0%の感光性樹脂Zを得た。
【0060】実施例1〜5および比較例1〜2:前記の
合成例1〜5および比較合成例1より得られた感光性樹
脂及び(B)成分の各重合体を用い、表1に示す配合比
率に従って、3本ロールミルにて混練し本発明の実施例
及び比較例の感光性樹脂組成物を調製した。次いでこれ
らの感光性樹脂組成物を予め脱脂を行なったプリント回
路基板に、乾燥膜厚で30から40μになるようにスク
リーン印刷法により塗布し、80℃で20分間予備乾燥
後、室温まで冷却し乾燥塗膜を得た。この塗膜にレジス
トパターンを有するネガフィルムを密着させ、紫外線露
光装置を用いて、350mJ/cm2露光し、ネガフィ
ルムをはずした後、1%炭酸ナトリウム水溶液を用い、
スプレー圧2.0kgf/cm2で60秒間現像し、未
露光部分を溶解除去した。その後、熱風乾燥機を用い、
150℃で30分間加熱硬化を行い、レジストパターン
を有する硬化物被膜を調製した。
【0061】
【表1】
【0062】*1:1,3,5−トリグリシジルイソシ
アヌレート〔日産化学(株)製〕 *2:イルガキュア907、2−メチル−1−〔4−
(メチルチオ)フェニル〕−2−モルホリノプロパノン
−1〔チバ・ガイギー社製〕 *3:カヤキュアDETX−S、2,4−ジエチルチオ
キサントン〔日本化薬(株)製〕 *4:ライトアクリレートTMP−A、トリメチロール
プロパントリアクリレート〔共栄社化学(株)製〕 *5:アエロジル300、〔日本アエロジル(株)製〕
【0063】上記のようにして得た硬化被膜を有する本
発明品及び比較品の各試験片を用いて、以下に示す試験
方法に従って、下記に示す現像性、半田耐熱性、密着
性、無電解金メッキ耐性、耐PCT性、可撓性試験を行
い、塗膜の性能評価を行なった。これらの試験の評価結
果を表2及び表3に示す。但し、現像性は80℃予備乾
燥時間を20分以外に種々変えた塗膜を供試体として評
価した。
【0064】1)現像性 予備乾燥時間を20分、40分、60分、80分、10
0分とした各乾燥塗膜について、1%炭酸ナトリウム水
溶液を用い、スプレー圧2.0kgf/cm2で60秒
間現像を行い、現像後の塗膜の有無を観察し、以下の基
準で評価した。 ○:現像時に完全に塗膜が除去され、完全に現像できた
もの。 ×:現像時に少しでも除去されない塗膜が残り、現像が
不完全なもの。
【0065】2)密着性 JIS D 0202の試験方法に従って、各試験片の硬
化膜に碁盤目状にクロスカットを入れ、次いでセロハン
テープによるによるピーリングテストを行ない、テスト
後の剥れの状態を目視判定した。評価は、以下の基準で
行った。 ○:全く剥がれの無いもの。 △:クロスカット部が少し剥がれたもの。 ×:塗膜に剥がれがあるもの。
【0066】3)半田耐熱性 JIS C 6481の試験方法に従って、各試験片を2
60℃の半田浴に10秒間、3回浸漬を行ない、取り出
した後、外観の変化を観察した。評価は、以下の基準で
行った。 ○:硬化膜の外観変化なしのもの。 △:硬化膜に変色が認められたもの。 ×:硬化膜の浮き、剥れ、半田潜りありのもの。
【0067】4)無電解金メッキ耐性 試験片の前処理として、各試験片に付いて、30℃の酸
性脱脂液に浸漬→浸漬水洗→ソフトエッチング処理→浸
漬水洗→触媒の付与(30℃のニッケルメッキ触媒液に
7分間浸漬)→浸漬水洗工程を行なった。次に無電解ニ
ッケルメッキ工程として、各試験片をニッケルメッキ液
(85℃、PH=4.6)に20分間浸漬→1分間酸浸
漬(室温で10vol%硫酸水溶液)→浸漬水洗を行な
い、最後に無電解金メッキ工程として各試験片を金メッ
キ液(95℃、PH=6、シアン化金カリウム3vol
%水溶液)に10分間浸漬→浸漬水洗→60℃の温水で
浸漬湯洗→十分に水洗後→水を良く切る→乾燥の工程で
無電解金メッキを行ない、それらの試験片について外観
の変化及びセロハンテープを用いたピーリング試験を行
ない塗膜を観察した。評価は、以下の基準で行った。 ○:外観変化もなく、レジストの剥離も全くないもの。 △:外観の変化はないが、レジストの剥離がわずかに見
られるもの。 ×:レジストの浮きやメッキ潜りが見られ、ピーリング
試験でレジストの剥がれが大きいもの。
【0068】5)PCT試験 各試験片を121℃、2atm、飽和蒸気雰囲気下で1
00時間放置した後の塗膜の外観を目視で判断した。評
価は、以下の基準で行った。 ○:塗膜にふくれ、剥れがないもの。 ×:ふくれ、剥れのあるもの。
【0069】6)可撓性試験 JIS K5400に準じて、JIS B7729A法に
規定するエリクセン試験機を用いて、前記の各感光性樹
脂組成物をボンデ鋼板上に塗布→乾燥→露光→現像→加
熱して試験片を調製した。得られた各試験片について、
その裏面から剛球を押し出して、試験片を変形させた時
に塗膜の割れおよび剥れを生じるまでの押し出し距離を
測定した。評価は、以下の基準で行った。 ◎:剛球を押し出した距離が6mm以上で、塗膜の割れ
および剥がれが生じなかったもの。 ○:剛球を押し出した距離が4mm以上6mm未満まで
で、塗膜の割れおよび剥がれが生じなかったもの。 △:剛球を押し出した距離が2mm以上4mm未満まで
で、塗膜の割れおよび剥がれが生じなかったもの。 ×:剛球を押し出した距離が2mm未満で、塗膜の割れ
および剥がれが生じたもの。
【0070】
【表2】
【0071】
【表3】
【0072】表2及び表3の評価結果から明らかなよう
に、本発明の感光性樹脂組成物は、従来公知のエポキシ
系の感光性樹脂組成物に比べて、アルカリ現像性に優
れ、その硬化物は密着性、半田耐熱性、無電解金メッキ
耐性、耐PCT性、可撓性に優れている。
【0073】
【発明の効果】本発明の感光性樹脂組成物は、アルカリ
現像性に優れ、且つ硬化後の塗膜は、密着性、半田耐熱
性、無電解金メッキ耐性、耐PCT性、可撓性に優れ、
プリント配線基板用のソルダーレジストインクとして好
適に用いられる。
フロントページの続き Fターム(参考) 2H025 AA10 AA14 AA20 AB15 AC01 AD01 BC13 BC42 BC72 BC83 BC86 BC87 BJ10 CB30 CC17 FA17 4J036 AA01 AA05 AB07 AC02 AC03 AD01 AD08 AF01 AF06 AF08 AF13 AH04 AH15 CD11 CD16 DA01 DA02 DA04 DA06 DB01 DC05 DC16 FA11 FB01 FB03 FB08 HA02 JA08 JA09 JA10 5E314 AA27 AA31 AA32 CC07 DD07 FF06 GG08 GG10 GG14 5E346 AA12 CC09 CC13 DD03 HH18

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 (A)フェノール樹脂(a)の水酸基
    に、分子中にラジカル重合性不飽和基とエポキシ基を有
    する化合物(b)及び分子中にアルコール性水酸基とエ
    ポキシ基を有する化合物(c)を反応させて得られる反
    応物(「反応物I」という)中の水酸基に、更に飽和及
    び/または不飽和多塩基酸無水物(d)を反応させて得
    られる硬化性樹脂X、(B)1種類以上のラジカル重合
    性不飽和化合物の重合体または更にその重合体に飽和及
    び/または不飽和多塩基酸無水物(d)を反応させて得
    られる重合体B1、(C)エポキシ樹脂、(D)光重合
    開始剤、及び(E)希釈剤としての、重合性不飽和化合
    物及び/または溶剤からなる組成の感光性脂組成物。
  2. 【請求項2】 (A)フェノール樹脂(a)の水酸基
    に、分子中にラジカル重合性不飽和基とエポキシ基を有
    する化合物(b)及び分子中にアルコール性水酸基とエ
    ポキシ基を有する化合物(c)を反応させて得られる反
    応物I中の水酸基に、更に飽和及び/または不飽和多塩
    基酸無水物(d)を反応させて得られる反応物(「反応
    物II」という)のカルボキシル基1当量に対し、分子中
    にラジカル重合性不飽和基とエポキシ基を有する化合物
    (b)を0.1〜0.7モルとなる割合で反応させて得
    られる硬化性樹脂Y、(B)1種類以上のラジカル重合
    性不飽和化合物の重合体または更にその重合体に飽和及
    び/または不飽和多塩基酸無水物(d)を反応させて得
    られる重合体B1、(C)エポキシ樹脂、(D)光重合
    開始剤、及び(E)希釈剤としての、重合性不飽和化合
    物及び/または溶剤からなる組成の感光性脂組成物。
  3. 【請求項3】 (A)請求項1または2に記載の、硬化
    性樹脂X及び/またはY、(B)1種類以上のラジカル
    重合性不飽和化合物及び1種類以上のエポキシ基を有す
    るラジカル重合性不飽和化合物を共重合させ、さらに共
    重合物中のエポキシ基に反応可能な不飽和一塩基酸及び
    /またはアミノ基を有するラジカル重合性不飽和化合物
    を共重合物中のエポキシ基に対して5〜100%付加し
    た重合体、または更にこの重合体に飽和及び/または不
    飽和多塩基酸無水物(d)を反応させて得られる重合体
    B2、(C)エポキシ樹脂、(D)光重合開始剤、及び
    (E)希釈剤としての、重合性不飽和化合物及び/また
    は溶剤からなる組成の感光性脂組成物。
  4. 【請求項4】 (A)請求項1または2に記載の、硬化
    性樹脂X及び/またはY、(B)1種類以上のラジカル
    重合性不飽和化合物及び1種類以上の不飽和一塩基酸及
    び/またはアミノ基を有するラジカル重合性不飽和化合
    物を共重合させ、さらに共重合物中のカルボキシル基及
    び/またはアミノ基に反応可能なエポキシ基を有するラ
    ジカル重合性不飽和化合物を共重合物中のカルボキシル
    基及び/またはアミノ基に対して5〜100%付加した
    重合体、または更にこの重合体に飽和及び/または不飽
    和多塩基酸無水物(d)を反応させて得られる重合体B
    3、(C)エポキシ樹脂、(D)光重合開始剤、及び
    (E)希釈剤としての、重合性不飽和化合物及び/また
    は溶剤からなる組成の感光性脂組成物。
  5. 【請求項5】 (A)請求項1または2に記載の、硬化
    性樹脂X及び/またはY、(B)1種類以上のラジカル
    重合性不飽和化合物及び1種類以上の水酸基を有するラ
    ジカル重合性不飽和化合物及び/またはアミノ基を有す
    るラジカル重合性不飽和化合物を共重合させ、さらに共
    重合物中の水酸基及び/またはアミノ基に反応可能なイ
    ソシアネート基を有するラジカル重合性不飽和化合物を
    共重合物中の水酸基及び/またはアミノ基に対して5〜
    100%付加した重合体、または更にこの重合体に飽和
    及び/または不飽和多塩基酸無水物(d)を反応させて
    得られる重合体B4、(C)エポキシ樹脂、(D)光重
    合開始剤、及び(E)希釈剤としての、重合性不飽和化
    合物及び/または溶剤からなる組成の感光性脂組成物。
  6. 【請求項6】 硬化性樹脂XまたはYにおいて、フェノ
    ール樹脂(a)のフェノール性水酸基1当量に対して、
    化合物(b)及び化合物(c)を全体で0.8〜1.2
    モル反応させ、且つ化合物(c)を0.05〜0.5モ
    ルとなる割合で反応させることを特徴とする請求項1な
    いし5のいずれか1項に記載の感光性樹脂組成物。
  7. 【請求項7】 硬化性樹脂XまたはYにおいて、反応物
    I中の水酸基1当量に対し、飽和及び/または不飽和多
    塩基酸無水物(d)を0.05〜0.7モルとなる割合
    で反応させることを特徴とする請求項1ないし6のいず
    れか1項に記載の感光性樹脂組成物。
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