JP2002128507A - 水素精製装置 - Google Patents
水素精製装置Info
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Abstract
り、取り扱いが煩雑なため、頻繁に起動停止を繰り返す
用途には充分に適用できなかった。 【解決手段】 水素、一酸化炭素および水蒸気を含む改
質ガスから一酸化炭素を除去するための触媒体1を備え
た水素精製装置であって、触媒体1は、Zrおよび/ま
たはAlがCeに対して複合化された複合酸化物に、P
t、Pd、Rh、Ruの内の少なくとも一つが担持され
たものであることを特徴とする水素精製装置。
Description
一酸化炭素(以下COと記す)を含有する改質ガスを精
製し、高純度の水素ガスを提供する水素精製装置に関す
る。
もしくはアルコール、エーテルなどの改質によって得ら
れる改質ガスを用いるが、100℃以下の低温で動作す
る固体高分子型燃料電池の場合には、燃料電池の電極に
用いるPt触媒が改質ガスに含まれるCOによって被毒
される恐れがある。Pt触媒の被毒が起こると、水素の
反応が阻害され、燃料電池の発電効率が著しく低下す
る。そのため、水素精製装置を利用して、COを100
ppm以下、好ましくは10ppm以下に除去する必要
がある。
装置における、CO変成触媒体を設置したCO変成部で
COと水蒸気とをシフト反応させ、二酸化炭素と水素と
に転換し、数千ppm〜1%程度の濃度までCO濃度を
低減させる。
え、CO選択酸化触媒体によって、燃料電池に悪影響を
およぼさない数ppmレベルまでCOを除去する。ここ
で、充分にCOを除去するためには、CO濃度の1〜3
倍程度の酸素を加える必要があるが、このとき、水素も
酸素量に対応して消費される。そして、CO濃度が高い
場合には、加えるべき酸素量も増加し、消費される水素
が増大するため、装置全体の効率が大きく低下する。
O変成部において、COを充分に低減させておくことが
必要となる。
変成触媒としては、150〜300℃で使用可能な銅−
亜鉛系触媒、銅−クロム系触媒などが用いられ、高温用
CO変成触媒としては、300℃以上で機能する鉄−ク
ロム系触媒などが用いられている。これらのCO変成触
媒は、化学プラントや燃料電池用水素発生器などの用途
に応じて、低温用CO変成触媒のみで使用したり、高温
用CO変成触媒と低温用CO変成触媒とを組み合わせて
使用されていた。
銅系の低温用CO変成触媒を中心に用いた場合、非常に
高い触媒活性が得られるが、使用前に還元処理を施して
活性化させる必要がある。そして、活性化処理中に発熱
するため、触媒が耐熱温度以上にならないように、例え
ば還元ガスの供給量を調節しながら、長時間かけて処理
する必要があった。また、一度活性化させたCO変成触
媒は、装置の停止時などに酸素が混入した場合には再酸
化されて劣化する可能性があるため、酸化を防止するな
どの対策が必要であった。さらに、低温用CO変成触媒
は、耐熱性が低く、装置の始動時に触媒を急激に加熱す
ることができないため、徐々に温度を上昇させるなどの
対策が必要であった。
合には、耐熱性が高く温度が多少上昇しすぎても問題は
ないため、始動時の加熱などが容易になる。
においてCO濃度を低減させる方向には進行しにくい平
衡反応であり、高温でしか機能しない高温用CO変成触
媒を用いた場合には、CO濃度を1%以下にすることが
困難であった。そのため、後に接続するCO浄化部での
浄化効率が低下してしまうことがあった。
えば、水素精製装置の起動に時間を要したり、取り扱い
が煩雑なため、頻繁に起動停止を繰り返す用途には、充
分には適用できないという課題があった。
慮し、たとえば、始動時の加熱などが容易であり、高い
CO浄化効率を有する水素精製装置を提供することを目
的とする。
に対応)は、水素、一酸化炭素および水蒸気を含む改質
ガスから一酸化炭素を除去するための一酸化炭素変成触
媒体を備えた水素精製装置であって、前記一酸化炭素変
成触媒体は、Zrおよび/またはAlがCeに対して複
合化された複合酸化物に、Pt、Pd、Rh、Ruの内
の少なくとも一つが担持されたものであることを特徴と
する水素精製装置である。
複合酸化物には、少なくともPtが担持されていること
を特徴とする第一の本発明の水素精製装置である。
複合酸化物における酸素を除いた元素の組成比率は、C
eが5〜90原子パーセント、残りがZrおよび/また
はAlであることを特徴とする第二の本発明の水素精製
装置である。
複合酸化物は、固溶体を形成していることを特徴とする
第三の本発明の水素精製装置である。
一酸化炭素変成触媒体は、複数段に分割されており、前
記複数段に分割された各一酸化炭素変成触媒体同士の間
には、前記改質ガスの冷却を行うための冷却部が設けら
れていることを特徴とする第一から第四の何れかの本発
明の水素精製装置である。
複数段への分割は、前記改質ガスの流れていく方向に対
して行われており、前記分割された各一酸化炭素変成触
媒体におけるCeの組成比率は、前記改質ガスの流れて
いく方向に対してより上流にある方がより高いことを特
徴とする第五の本発明の水素精製装置である。
形態について、図面を参照しつつ説明を行う。
ながら、本実施の形態における水素精製装置の構成につ
いて説明する。なお、図1は、本実施の形態における水
素精製装置の構成を示す概略縦断面図である。
下では、単に触媒体ともいう)であり、反応室2の内部
に設置した。3は、改質ガス入口であり、ここから改質
ガスを導入する。CO変成触媒体1で反応した改質ガス
は、改質ガス出口より排出される。
均一に流れるように拡散板5を設置してある。また、反
応器を一定温度に保つために、必要箇所は、外周をセラ
ミックウールからなる断熱材6で覆った。
eと記す)とジルコニア(以下Zrと記す)との複合酸
化物にPtを担持した触媒を、コージェライトハニカム
にコーティングしたものを用いた。
置の動作について説明する。
せるために用いる燃料としては、天然ガス、メタノー
ル、ガソリンなどがあり、改質方法も、水蒸気を加える
水蒸気改質、空気を加えておこなう部分改質などがある
が、ここでは、天然ガスを水蒸気改質して改質ガスを得
る場合について述べる。
の組成は、改質触媒体の温度によって多少変化するが、
水蒸気を除いた平均的な値として、水素が約80%、二
酸化炭素、一酸化炭素がそれぞれ約10%含まれる。
程度でおこなうのに対し、COと水蒸気が反応する変成
反応は、150〜350℃程度で進行するため、改質ガ
スは、改質ガス入口3の手前で冷却してから供給する。
CO変成触媒体1通過後のCO濃度は、約0.5%まで
低減され、改質ガス出口4より排出される。
原理について説明する。
であり、低温で反応させるほど、CO濃度を低減させる
ことができる。一方、低温になると触媒上での反応速度
が低下する。したがって、CO濃度が極小値をとる温度
が存在する。
として用いられる銅−亜鉛触媒、銅−クロム触媒などの
銅系の変成触媒は、150〜250℃の低温でCO変成
反応を行うことができ、条件によっては、CO濃度を数
百〜千ppm前後にまで低減させることができる。
後、水素や改質ガスなどの還元ガスを流通させて活性化
させる必要があるとともに、耐熱性は300℃前後と低
い。したがって、活性化時の反応熱で耐熱温度を超えな
いように、還元ガスを不活性ガスなどで希釈して供給す
るか、または少流量で徐々に反応させる必要があり、反
応に長時間を要する。また、装置の起動時にも、過昇温
によって耐熱温度を超えないように、ゆっくりと長時間
かけて加熱する必要があり、頻繁に起動停止を繰り返す
ような用途には、問題点が多い。
1として貴金属触媒Ptを用いており、銅系の触媒と比
較して非常に高い耐熱性を持つため、装置の起動時に5
00℃程度の高温になった場合でも、触媒の大きな劣化
は無い。また、銅系触媒のように、長時間の還元処理を
行う必要もない。また、装置を停止させた場合に空気が
混入しても銅系触媒よりも触媒劣化は少ない。
を活性成分とする貴金属触媒は、活性が高いために、反
応の選択性が比較的低い。そのため、条件によっては、
CO変成反応の副反応として、COまたは二酸化炭素の
メタン化反応も進行することがあり、メタン化反応の進
行による水素の消費が、装置全体の効率を低下させるこ
とが懸念される。
〜450℃の温度領域では、高温になるほどメタン化反
応が顕著となるが、貴金属の種類によっても、メタン生
成率は異なる。これは、貴金属の種類によってCOの吸
着機構が異なるためであり、メタン化反応が進行しやす
いCOの吸着機構をもつPd、RhおよびRuは、比較
的低温でメタンを発生させ、CO変成反応を行うことが
できる温度領域が狭くなる。これに対して、本実施の形
態で用いるPt触媒は、メタン化反応を起こしにくく、
広い温度範囲でCO変成反応を行うことができる。した
がって、メタン化反応の進行によって大量の水素が消費
されることはなく、本実施の形態の水素精製装置置は、
効率よく稼働することができる。
よって、Pt触媒のCO変成反応に対する活性が向上す
るとともに、メタン化反応を抑制することができる。担
体に含有するCeの比率が高いほど、メタン化反応を抑
制することができ、酸化セリウムを担体として用いた場
合が、最も変成反応に対する低温活性が高く、メタン化
反応も抑制できる。
ナやジルコニアなどの担体と比較して低く、600℃を
越える温度になるような条件で使用した場合や、装置の
起動や停止時に水凝縮が生じた場合には、触媒活性が低
下する可能性がある。これは、熱による焼結で、酸化セ
リウムの比表面積が低下したり、塩基性である酸化セリ
ウムが、改質ガス中の二酸化炭素と反応することが原因
である。
体として、CeにZrを複合化させた複合酸化物を用い
ており、触媒担体の安定性が向上し、触媒の活性低下が
生じにくい。CeとZrの比率は、Ceが少ない(すな
わち、Zrが多い)ほど耐熱性も上がり安定であるが、
Ceの含有量の減少とともに、高温域でのメタン化反応
が進行しやすくなる。そのため、Ceの含有量は、5原
子%以上であることが好ましい。ただし、Ceの含有量
が90原子%よりも高いと、酸化セリウムとほぼ同じの
性能しか得られない。なお、Ceに対してZrを複合化
させる方法は、特に限定はなく、例えば共沈法、ゾルゲ
ル法、アルコキシド法などを用いることができる。
溶体を形成して均一に複合化されている場合には、担体
の安定性が高くなるとともに、メタン化反応の進行も抑
制される。これは、酸化セリウムやジルコニアが固溶せ
ずに存在していた場合に、それぞれ材料単独の低耐熱
性、メタン化反応性の特性が現れるためである。固溶体
の形成は、粉末X線回折測定で確認でき、酸化セリウム
やジルコニアの単相の回折線強度が小さいほど、均一に
固溶体が形成されていることが分かる。
小さくし、多くの活性点を持つことが必要であるが、こ
のためには、BET比表面積が1当たり10平方メート
ル以上ある金属酸化物にPtを担持させるのが、好まし
い。ここで、BET比表面積とは、粉末に窒素を吸着さ
せておこなう公知の測定法で求められる比表面積のこと
である。
く、1g当たり100〜200平方メートルであって
も、同様に高い活性が得られるが、1g当たり100平
方メートル以上になると、比表面積増加による効果は小
さくなる。金属酸化物および複合金属酸化物のBET比
表面積が、1g辺り10平方メートル未満であった場合
には、Ptが充分吸着せずにPtの分散度が低下し、充
分な触媒活性が得られない。なお、Ptの粒径を小さく
するため、Pt担持量を少なくした場合、活性点の数が
減少し、充分な活性は得られない。
rを複合化させた複合酸化物を用いたが、ここにAlを
添加することによって、高温域での比表面積減少が小さ
くなり、耐熱性が向上する。また、Zrの代わりに、A
lのみを複合化させた場合でも、同様の効果が得られ
る。要するに、本発明の複合酸化物は、Zrおよび/ま
たはAlがCeに対して複合化された複合酸化物であれ
ばよい。
は、触媒をコージェライトハニカムにコーティングした
ものを用いたが、担体の形状をペレット形状とし、Pt
塩を含浸させてCO変成触媒体を作製しても、同様の性
能を有する変成触媒体が得られる。
がら、本実施の形態における水素精製装置の構成と動作
について説明する。なお、図2は、本実施の形態におけ
る水素精製装置の構成を示す概略縦断面図である。
2に示すように、触媒体を2段に分割して触媒体の中間
に冷却部を設けており、作用効果の大部分は、実施の形
態1と類似である。したがって、異なる点を中心に本実
施の形態を説明する。
とに分割し、中間に冷却部を設け、冷却ファン19で改
質ガスを冷却することにより、少ない触媒量でCO濃度
を低減することができる。なぜならば、CO変成反応は
発熱反応であるため、触媒体の上流部で発生した反応熱
は、改質ガスによって下流部に伝達される。このため、
触媒体の温度は、下流部の方が高温になりやすく、上流
部でCO濃度を充分に低減しても、高温の下流部で、再
び逆反応により、CO濃度が増加する。したがって、下
流側の第2触媒体13を第1触媒体11よりも低温にす
ることによって、逆反応を抑制できるからである。
1に、Ceの含有量の多い複合酸化物を用いるのが、望
ましい。なぜならば、Ceの含有量の多い複合酸化物を
高温になりやすい上流側に用いることにより、メタン化
反応によって装置の作動が制限を受ける高温域において
も、CO変成反応を促進することが可能な作動温度域を
拡大することができ、より装置の制御が容易にできるか
らである。
下流部に、Ceの含有量の少ない複合酸化物を用いるこ
とによりメタン化反応が進行しにくくなり、前述したよ
うな水による特性低下を抑制することができ、耐久寿命
の長期化ができる。
媒体11と第2触媒体13とに分割する2段構成とした
が、特に段数に制限はなく、各段の触媒体がそれぞれ最
適な温度に制御できる構成であれば、高い特性が得られ
る。
または複合酸化物1〜15に、Ptを1重量%担持し
た。これをコージェライトハニカムにコーティングし
て、図1に示す反応室2に設置した。
酸化炭素8%、水蒸気20%、残りが水素である改質ガ
スを、毎分10リットルの流量で導入した。改質ガス温
度を制御し、触媒体1で反応させた後に、改質ガス出口
4より排出されるガスの組成をガスクロマトグラフィで
測定した。
おける反応後のガス中のメタン濃度を測定し、さらに、
装置を停止させた後、再び起動させる動作を10回繰り
返し、CO濃度を測定して触媒の活性変化を確認した。
これらの結果を、表1にまとめて示す。
実が裏付けられる。たとえば、酸化セリウムは、変成反
応に対する活性が極めて高く、メタン化反応も抑制でき
るが、アルミナやジルコニアなどと比較して、装置の起
動停止の繰り返しにより触媒活性が低下しやすい。ま
た、触媒担体としてCeにZrを複合化させた複合酸化
物を用いるとき、Ceの比率が少ないほど、(1)触媒
の活性低下は生じにくいが、(2)たとえば高温域での
メタン化反応は進行しやすくなる。
化物を作りやすく、Al2O3単体としても安定である。
したがって、具体的なデータは省略するが、Ceに対し
て、(a)Al、または(b)ZrおよびAlを複合化
させた複合酸化物を用いた場合にも、Ceに対してZr
を複合化させた複合酸化物を用いた場合と同様の実験結
果が得られる。
料6に示したZrとCeの比率が原子数にして1対1で
ある複合酸化物に、Ptを1重量%担持した。これをコ
ージェライトハニカムにコーティングし、第1触媒体1
1と第2触媒体13との体積の合計を実施例1と同じに
して、図2に示す第1反応室12と第2反応室14とに
それぞれ設置した。
二酸化炭素8%、水蒸気20%、残りが水素である改質
ガスを、毎分10リットルの流量で導入した。CO濃度
の最低値、第1触媒体11の温度が400℃における反
応後のガス中のメタン濃度は、それぞれ0.09%、
0.06%であった。さらに、装置を停止させた後、再
び起動させる動作を10回繰り返し、CO濃度を測定し
て触媒の活性変化を確認したところ、0.11%であっ
た。
いた場合、何れのCO濃度も、メタン濃度も、実施例1
における試料6を利用した触媒体を用いた場合よりも低
くなっている。したがって、実施の形態2で説明された
冷却部は、CO濃度を低減させる方向への反応の進行を
促進し、水素精製装置の高能率稼働に寄与していること
が裏付けられた。
1、第2触媒体13に用いる複合酸化物におけるCeと
Zrとの比率を、それぞれ9対1、1対9とし、上流側
の触媒体に含まれるCeの含有量を多くなるようにし
た。実施例2と同様に、CO濃度の最低値、第1触媒体
11の温度が400℃における反応後のガス中のメタン
濃度を測定すると、それぞれ0.09%、0.01%で
あった。さらに、装置を停止させた後、再び起動させる
動作を10回繰り返し、CO濃度を測定して触媒の活性
変化を確認したところ、0.09%であった。
いた場合、何れのCO濃度も、メタン濃度も、実施例2
における触媒体を用いた場合よりも低くなる傾向が見ら
れる。特に、メタン濃度に関して、この傾向は顕著であ
る。したがって、前述されたように、Ceの含有量の多
い複合酸化物を高温になりやすい上流側に用いることに
より、メタン化反応の進行が抑制され、水素精製装置の
高能率稼働が促進されることが裏付けられた。
担持させたものの代わりに、本比較例においては、触媒
体1として従来の銅亜鉛触媒を用い、実施例1と同様
に、図1に示す反応室2に設置した。改質ガス入口3よ
り、一酸化炭素8%、二酸化炭素8%、水蒸気20%、
残りが水素である改質ガスを、毎分10リットルの流量
で導入した。改質ガス温度を制御し、触媒体1で反応さ
せた後に、改質ガス出口4より排出されるガスの組成を
ガスクロマトグラフィで測定したところ、CO濃度の最
低値は0.08%であった。さらに、装置を停止させた
後、再び起動させる動作を10回繰り返し、CO濃度を
測定して触媒の活性変化を確認したところ、CO濃度の
最低値は4%であった。
いた場合、10回起動停止後のCO濃度は、前述の実施
例における触媒体を用いた場合よりも著しく高い。した
がって、前述されたように、本発明の水素精製装置は、
運転の起動停止を繰り返した場合にも、酸素混入などに
よる影響を受けにくく、長期間にわたって安定に動作す
ることが裏付けられた。
発明は、たとえば、少なくとも水素ガス、一酸化炭素お
よび水蒸気を含む改質ガスを供給する改質ガス供給部、
および前記改質ガス供給部の下流側に位置する一酸化炭
素変成触媒体を具備した反応室を備える水素精製装置で
あって、前記一酸化炭素変成触媒体は、Ceに対して少
なくともZrおよび/またはAlが複合化された複合酸
化物に少なくともPtを担持させてあることを特徴とす
るものである。
は、Ceが5〜90原子%、残りがZrおよび/または
Alであることが好ましい。また、複合酸化物が固溶体
を形成していることが好ましい。また、一酸化炭素変成
触媒体が複数段に分割されており、各触媒体の中間に放
熱部、もしくは冷却部が設けられてあることが好まし
い。また、複合酸化物は、改質ガスの流れ方向に対して
上流部より下流部におけるCeの含有比率が低いことが
好ましい。
るのは、上述された本実施の形態では、Ptであった
が、これに限らず、要するに、Pt、Pd、Rh、Ru
の内の少なくとも一つであればよい。ただし、Pd、R
h、Ruなどを活性成分とする貴金属触媒は、前述した
ようにメタン化反応を進行させてしまうことがあるた
め、Ptを利用することが最も好ましい。よって、P
d、Rh、Ruなどを利用する場合にも、前記複合酸化
物には少なくともPtが担持されており、これらはPt
を主体として添加されていることが望ましい。
O変成触媒体の耐久性が改善されており、装置の起動停
止を繰り返した場合でも安定に動作することができる。
は、たとえば、始動時の加熱などが容易であり、高いC
O浄化効率を有する水素精製装置を提供することができ
る。
む水素発生装置の構成を示す概略縦断面図
む水素発生装置の構成を示す概略縦断面図
Claims (6)
- 【請求項1】 水素、一酸化炭素および水蒸気を含む改
質ガスから一酸化炭素を除去するための一酸化炭素変成
触媒体を備えた水素精製装置であって、 前記一酸化炭素変成触媒体は、Zrおよび/またはAl
がCeに対して複合化された複合酸化物に、Pt、P
d、Rh、Ruの内の少なくとも一つが担持されたもの
であることを特徴とする水素精製装置。 - 【請求項2】 前記複合酸化物には、少なくともPtが
担持されていることを特徴とする請求項1記載の水素精
製装置。 - 【請求項3】 前記複合酸化物における酸素を除いた元
素の組成比率は、Ceが5〜90原子パーセント、残り
がZrおよび/またはAlであることを特徴とする請求
項2記載の水素精製装置。 - 【請求項4】 前記複合酸化物は、固溶体を形成してい
ることを特徴とする請求項3記載の水素精製装置。 - 【請求項5】 前記一酸化炭素変成触媒体は、複数段に
分割されており、 前記複数段に分割された各一酸化炭素変成触媒体同士の
間には、前記改質ガスの冷却を行うための冷却部が設け
られていることを特徴とする請求項1から4の何れかに
記載の水素精製装置。 - 【請求項6】 前記複数段への分割は、前記改質ガスの
流れていく方向に対して行われており、 前記分割された各一酸化炭素変成触媒体におけるCeの
組成比率は、前記改質ガスの流れていく方向に対してよ
り上流にある方がより高いことを特徴とする請求項5記
載の水素精製装置。
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