JP2002127246A - エンボス加工樹脂フィルム - Google Patents

エンボス加工樹脂フィルム

Info

Publication number
JP2002127246A
JP2002127246A JP2000369229A JP2000369229A JP2002127246A JP 2002127246 A JP2002127246 A JP 2002127246A JP 2000369229 A JP2000369229 A JP 2000369229A JP 2000369229 A JP2000369229 A JP 2000369229A JP 2002127246 A JP2002127246 A JP 2002127246A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
film
embossed
pattern
resin film
regular
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2000369229A
Other languages
English (en)
Inventor
Takao Yazaki
高雄 矢崎
Katsuji Okano
勝治 岡野
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Daiya Plastic Kk
Original Assignee
Daiya Plastic Kk
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Daiya Plastic Kk filed Critical Daiya Plastic Kk
Priority to JP2000369229A priority Critical patent/JP2002127246A/ja
Publication of JP2002127246A publication Critical patent/JP2002127246A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Abstract

(57)【要約】 【課題】 動摩擦係数が1.0以上の給排紙
性に優れた個別包装フィルムを提供する。 【解決手段】 線番 150〜220番の規則正
しいパターン模様の正エンボス模様が表面に施されてい
る彫刻ロールとゴムロール間に、熱可塑性樹脂フィルム
を導いて得られるエンボス加工樹脂フィルムであって、
該エンボス加工樹脂フィルムの彫刻ロールと接したフィ
ルム面(表側面)のエンボス模様は、規則正しい稜線に
囲まれた逆エンボスパターンの谷部を呈し、ゴムロール
と接したフィルム面(裏側面)のエンボス模様は、正エ
ンボスパターンの山部を呈し、表側面フィルムの稜線の
内幅は、裏側面フィルムの山部の山頂が表側面フィルム
の稜線に囲まれた逆エンボスパターンの谷部に嵌合でき
る内幅を有する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、チョコレート菓
子、キャラメル、使い捨てナプキン、ティシュペーパー
等の個別包装に適した包装フィルムあるいは、絆創膏テ
ープ用基材フィルムなどに適したエンボス加工樹脂フィ
ルムに関する。
【0002】
【従来の技術】個別包装用樹脂フィルムの製造方法は知
られている(特開平7−132691号、特開2000
−169598号、同2000−191029号、特許
第3010182号)。使い捨てナプキンの個別包装
は、図2に示すように被包装物である使い捨てナプキン
2の裏面に設けられた粘着層2aの裏面に坪量150〜
200g/mの上質紙の表面にシリコン樹脂コートし
た剥離紙2bを貼着し、剥離紙を外側にして3つ折り
し、これを載せたエチレン系樹脂フィルム1を3つ折り
にして包み込み、フィルムの両端部1aヒートシールま
たはコールドシール1cし、中央重ね部1bを粘着剤て
接着して袋3を形成して被包装物2を収納させ、中央重
ね部1bの上に開封を容易とするための粘着テープTを
貼付して包装体を形成している。
【0003】前記包装用フィルム素材としては、袋同士
の擦りあわせ時のキュッキュッと言う発生音を耳ざわり
のないようにできるだけ低くするためと、袋にソフト感
を持たせる、およびヒートシールを容易とする目的で次
ぎのからのエチレン系樹脂フィルムが主として使用
されている。
【0004】直鎖線状ポリエチレンと高圧法低密度ポ
リエチレンの混合物、または直鎖線状ポリエチレンと高
圧法定密度ポリエチレンと高密度ポリエチレンの混合物
を基材とする表層(A)と、直鎖線状ポリエチレン単
独、または直鎖線状ポリエチレンと高圧法低密度ポリエ
チレンとの混合物、または直鎖線状ポリエチレンと高圧
法低密度ポリエチレンとエチレン・酢酸ビニル共重合体
もしくはエチレン・アクリル酸共重合体の混合物よりな
るヒートシール内層(B)からなる肉厚15〜40μm
の2層構造フィルムの表面層側にシリカ微細粉末を含有
させたグラビヤ印刷インクでべた印刷し、表面をベック
指数400〜900秒の粗面としたもの。
【0005】(a)密度0.880〜0.935g/
cmの直鎖状低密度ポリエチレン30〜85重量%、
(b)密度0.900〜0.935g/cmの高圧法
低密度ポリエチレン 5〜40重量%、(c)メタロセ
ン触媒を用いて重合して得た密度0.880〜0.93
5g/cmの低密度ポリエチレン 0〜30重量%、
(d)密度0.945〜0.970g/cmの高密度
ポリエチレン 0〜60重量%の組成のエチレン系樹脂
100重量部に対し、平均粒径が0.1〜20μmの
無機微細粉末が1〜100重量部の割合で配合されたエ
チレン系樹脂組成物を基材とする単層フィルム、 (a)密度0.880〜0.935g/cmの直鎖
状低密度ポリエチレン30〜85重量%、(b)密度
0.900〜0.935g/cmの高圧法低密度ポリ
エチレン 5〜40重量%、(c)メタロセン触媒を用
いて重合して得た密度0.880〜0.935g/cm
の低密度ポリエチレン 0〜30重量%、(d)密度
0.945〜0.970g/cmの高密度ポリエチレ
ン 0〜60重量%の組成のエチレン系樹脂 100重
量部に対し、平均粒径が0.1〜20μmの無機微細粉
末が1〜200重量部の割合で配合されたエチレン系樹
脂組成物の表面層(A)、(a’)密度0.880〜
0.935g/cmの直鎖状低密度ポリエチレン 3
0〜80重量%および、(b)密度0.900〜0.9
35g/cmの高圧法低密度ポリエチレン、メタロセ
ン触媒を用いて重合して得た密度0.880〜0.93
5g/cmの低密度ポリエチレンおよび密度0.94
5〜0.970g/cmの高密度ポリエチレンより選
ばれた樹脂 70〜20重量%の組成のエチレン系樹脂
100重量部に対し、平均粒径が0.1〜20μmの
無機微細粉末が0〜100重量部の割合で配合されたエ
チレン系樹脂組成物の中間層(C)、および、メタロセ
ン触媒を用いて重合して得られた密度0.880〜0.
935g/cmの低密度ポリエチレン 30〜100
重量%および密度0.880〜0.935g/cm
直鎖線状ポリエチレン 70〜0重量%を含有するエチ
レン系樹脂100重量部に対し、平均粒径が0.1〜2
0μmの無機微細粉末が0〜50重量部の割合で配合さ
れたエチレン系樹脂組成物の内層(B)を有するA/C
/B構造の三層フィルム。
【0006】なお、ティッシュやチョコレート、菓子等
の個別包装フィルム(特開2000−191029号)
と異なって、生理用ナプキン用包装フィルムには、包装
フィルム内面にシリコンコート層を設け((特開平7−
132691号、特開2000−169598号、特許
第3010182号)、生理用ナプキンの個別包装時に
整理用ナプキンの裏面に塗布された粘着剤層に当てる剥
離紙を省いている。
【0007】特開2000−169598号公報は、図
1に示す装置を用いてかかる生理用ナプキン用包装フィ
ルムの製造方法を次ぎのように開示する。
【0008】図1に示すようにTダイ101より熱可塑
性樹脂フィルム102を溶融押出し、このフィルムが溶
融状態を保つうちに、粒径が5〜40μmの無機微細粒
子と粒径が110〜220μmの微細粒子を1:0.3
〜1:5の重量比で25〜55重量%含有するゴムロー
ル103と金属チルロール104を用いてエンボス加工
し、必要によりフィルム両面にコロナ放電処理105を
施し、次いでゴムロールと接していた側のフィルム面に
シリコン樹脂塗工液106をコートし、これをヒータ
ー、熱風等の乾燥機107で乾燥してシリコン樹脂層
(D)を形成することにより次ぎの物性を有する包装フ
ィルムが製造される。
【0009】表面粗さ(JIS B−0601)規格に
よる、中心面平均粗さSRa 1.3〜6.0μm、十
点平均粗さSRz 15〜40μmの物性を示し、表面
層の縦方向同士の静摩擦係数が0.35〜0.80であ
り、縦方向同士の動摩擦係数が0.30〜0.75であ
り、同一方向における静摩擦係数と動摩擦係数の差が
0.05以上であるエチレン系樹脂フィルムよりなる表
面層および裏面にシリコン樹脂コート層を有する包装用
フィルム。個別包装フィルムには、給排紙性、および包
装対象個体の位置ずれ防止も要求される。
【0010】生理用ナプキン用包装フィルムにおいて
は、個体(生理用ナプキン)の移動は粘着剤で防止され
るが、生理用ナプキン使用時に個体がフィルムから剥が
れ易いように個体を包む面(内面層側)にシリコンコー
ト層が設けられるが、紫外線照射硬化性シリコンコート
液の一部(約0.5〜2重量%)が硬化の際に反対面で
ある裏側に転移し、裏側(個体包装体として人の目に触
れる外側)の動摩擦係数が0.10以下に低下し、給排
紙性に問題が生じることが判明した。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、フィルムに
シリコン樹脂層がない場合でも、存在する場合でも給排
紙性に問題が生じない包装用フィルムの提供を目的とす
る。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明の請求項1は、線
番 150〜220番の規則正しいパターン模様の正エ
ンボス模様が表面に施されている彫刻ロールとゴムロー
ル間に、熱可塑性樹脂フィルムを導いて得られるエンボ
ス加工樹脂フィルムであって、該エンボス加工樹脂フィ
ルムは下記の(A)から(D)の物性を満たすことを特
徴とする、エンボス加工樹脂フィルムを提供するもので
ある。 (A)エンボス加工樹脂フィルムは、フィルムの坪量
(g/m)をフィルム素材の比重で割って算出される
エンボス加工前の計算上のフィルム厚みt(μm)が5
〜80μmである。 (B)彫刻ロールと接したフィルム面(表側面)のエン
ボス模様は、規則正しい稜線に囲まれた逆エンボスパタ
ーンの谷部を呈し、前記計算上のフィルム厚みt(μ
m)に対し、0.6t(μm)以上の最大高さRy(J
IS B−0601)および十点平均平均粗さRz(J
IS B−0601)を有する。 (C)ゴムロールと接したフィルム面(裏側面)のエン
ボス模様は、正エンボスパターンの山部を呈し、前記計
算上のフィルム厚みt(μm)に対し、0.8t(μ
m)以上の最大高さRy’および十点平均平均粗さR
z’を有し、かつ、Ry’>RyおよびRz’>Rzを
満たす値である。 (D)表側面フィルムの稜線の内幅は、裏側面フィルム
の山部の山頂が表側面フィルムの稜線に囲まれた逆エン
ボスパターンの谷部に嵌合できる内幅である。
【0013】エンボスによるフィルムの動摩擦係数の増
加とともに、フィルム自体が有する表面の稜線で囲まれ
たエンボスの谷と裏面のエンボスの山頂の嵌合によりフ
ィルム保存時または給排紙時にキュキュとした擦れ音の
発生がない。この山頂と他にの嵌合は山頂と谷の総数の
30%以上が嵌合すれば十分である。また、個体と接す
る側(表面)のフィルムの動摩擦係数が大きいので包装
時、給排紙時の個体の位置ずれがない。
【0014】本発明の請求項2は、前記エンボス加工樹
脂フィルムにおいて、さらに、次ぎの(E)の物性をエ
ンボス加工樹脂フィルムが満足するものであることを特
徴とする。 (E)表側面フィルム同士の縦方向滑り摩擦係数(JI
S K−7125)が0.8〜2.5で、裏側面フィル
ム同士の縦方向滑り摩擦係数が0.70以下で、両者の
差が0.30以上である。
【0015】個体と接する側(表面)のフィルムの滑り
摩擦係数が0.8〜2.5と大きいので、包装時、給排
紙時の個体の位置ずれが生じない。
【0016】本発明の請求項3は、上記エンボス加工樹
脂フィルムの素材樹脂がエチレン系樹脂であり、引張破
断強度(JIS K−7113)が縦方向および横方向
とも300〜1,000g/cm、引張破断伸度(J
IS K−7113)が縦方向および横方向とも350
〜1,000%、引裂強度(JIS K−7128)が
縦方向および横方向とも50g以上、弾性率(JIS
K−7171)が300〜3,000g/cmである
ことを特徴とする。
【0017】過酷なエンボス条件下で製造されたフィル
ムであるにもかかわらず、強度のある、ソフトな感触の
あるフィルムである。
【0018】本発明の請求項4は、前記エンボス加工樹
脂フィルムにおいて、エンボス加工に使用される彫刻ロ
ールに施されている規則正しいパターン模様の正エンボ
ス模様が、正格子模様または正ダイヤモンド模様である
ことを特徴とする。
【0019】正格子富士山模様が滑り摩擦係数(動摩擦
係数)1.0〜2.5と一番高い滑り摩擦係数をフィル
ムに与え、ついで、正ダイヤモンド模様が0.8〜1.
5と2番目に高い滑り摩擦係数をフィルムに与える。
【0020】本発明の請求項5は、線番 150〜22
0番の規則正しいパターン模様の正エンボス模様が表面
に施された彫刻ロールとゴムロール間に、熱可塑性樹脂
フィルムを導いて得られるエンボス加工樹脂フィルムの
ゴムロール接触面側(裏面側)に硬化性シリコン樹脂塗
工液を塗布し、これを硬化させて得たシリコンコートエ
ンボス加工樹脂フィルムであって、該エンボス加工樹脂
フィルムは下記の(A)から(E)の物性を満たすこと
を特徴とする、シリコンコートエンボス加工樹脂フィル
ムを提供するものである。 (A)シリコンコートエンボス加工樹脂フィルムは、フ
ィルムの坪量(g/m)をフィルム素材の比重で割っ
て算出されるエンボス加工前の計算上のフィルム厚みt
(μm)が5〜80μmである。 (B)彫刻ロールと接したフィルム面(表側面)のエン
ボス模様は、規則正しい稜線に囲まれた逆エンボスパタ
ーンの谷部を呈し、前記計算上のフィルム厚みt(μ
m)に対し、0.6t(μm)以上の最大高さRy(J
IS B−0601)および十点平均平均粗さRz(J
IS B−0601)を有する。 (C)ゴムロールと接したフィルム面(裏側面)のエン
ボス模様は、正エンボスパターンの山部を呈し、前記計
算上のフィルム厚みt(μm)に対し、0.8t(μ
m)以上の最大高さRy’および十点平均平均粗さR
z’を有し、かつ、Ry’>RyおよびRz’>Rzを
満たす値である。 (D)表側面フィルムの稜線の内幅は、裏側面フィルム
の山部の山頂が表側面フィルムの稜線に囲まれた逆エン
ボスパターンの谷部に嵌合できる内幅である。 (E)表側面フィルム同士の縦方向動摩擦係数が0.2
0以下で、裏側面フィルム同士の縦方向動摩擦係数が
0.35〜2.00である。
【0021】シリコンコート液がコートされた表面側
(生理用ナプキンの粘着剤層と接する側)の滑り摩擦係
数が0.20以下となっても、生理用ナプキンは粘着剤
によりフィルムのシリコンコート層に貼着されているの
で、包装時、給排紙時に生理用ナプキンが位置ずれを生
じることがない。
【0022】
【発明の実施の形態】以下、図面を用いて本発明を説明
する。図1はフィルム製造工程を示す図、図3は金属彫
刻チルロールの表面状態を示す部分斜視図、図4は金属
彫刻チルロールと接した側のエンボス加工樹脂フィルム
表面(表側)のエンボス状態を示す部分斜視図、図5は
ゴムロールと接した側のエンボス加工樹脂フィルム表面
(裏側)のエンボス状態を示す部分斜視図、図6はエン
ボス加工樹脂フィルムの部分断面図、図7は実施例1で
得たエンボス加工樹脂フィルムの表面側の表面粗さ(J
IS B−0601)状態を示す図(a)と裏面側の表
面粗さ(JIS B−0601)状態を示す図(b)、
および図8は実施例2で得たエンボス加工樹脂フィルム
の表面側の表面粗さ(JIS B−0601)状態を示
す図(a)と裏面側の表面粗さ(JIS B−060
1)状態を示す図(b)である。
【0023】かかる包装用フィルムは、図1に示すよう
にTダイ101より熱可塑性樹脂フィルム102を溶融
押出し、このフィルムが溶融状態を保つうちに、粒径が
5〜40μmの無機微細粒子と粒径が110〜220μ
mの微細粒子を1:0.3〜1:5の重量比で25〜5
5重量%含有するゴムロール103と表面に規則正しい
パターン模様の彫刻が施されている金属彫刻チルロール
104を用いてエンボス加工し、必要によりフィルム両
面にコロナ放電処理、プラズマ処理、オゾン処理等の酸
化処理105を施こすことにより製造される。必要に応
じ、金属彫刻チルロールと接していた側のフィルム面に
溶剤型シリコン樹脂塗工液106をコートし、これをヒ
ーター、熱風等の乾燥機107で乾燥してシリコン樹脂
層(D)を形成させる。シリコン樹脂塗工液が紫外線照
射硬化性シリコン樹脂塗工液を用いる場合は、紫外線照
射蛍光管あるいは電子線照射管を乾燥機の代わりに用い
る。
【0024】金属チルロールは、フィルムのソフト感
(肌ざわり)をより向上させるために、金属チルロール
表面に線番150〜220のエンボス模様が彫刻された
ものを用いる。彫刻の模様は、図3に示す正格子富士山
模様、格子ダイヤモンド模様など、規則正しいパタン模
様が繰返し現れるもの選択される。紋(梨地)模様、絹
目模様等の不規則なパターン模様ではフィルムの動摩擦
係数1.0を越えることが困難である。線番が150未
満の正格子富士山模様、格子ダイヤモンド模様など、規
則正しいパタン模様を用いた場合は動摩擦係数が1.0
を越えるが、製品の風合いがざらざらとして悪く、実用
に適さない。また、線番が220を越えては、動摩擦係
数が1.0以上のエンボス加工フィルムを得ることがで
きない。
【0025】JIS K−7218−1986の3.
4.2項に、フィルムの摩擦係数は、通常、0.2から
1の範囲にある旨の記載があることから、本発明の実施
において、動摩擦係数が1.0を越えるエンボスフィル
ムが得られることは、極めて特異的なことである。本発
明の実施例1および2で得たエンボス加工樹脂フィルム
の表面同志の動摩擦係数(フィルム送りの縦方向)が、
1.0を越えるのは、次ぎの(A)から(D)の条件を
満たすことによる。 (A)エンボス加工樹脂フィルムは、フィルムの坪量
(g/m)をフィルム素材の比重で割って算出される
エンボス加工前の計算上のフィルム厚みt(μm)が5
〜80μmである。
【0026】(B)彫刻ロールと接したフィルム面(表
側面)のエンボス模様は、規則正しい稜線に囲まれた逆
エンボスパターンの谷部を呈し、前記計算上のフィルム
厚みt(μm)に対し、0.6t(μm)から1.5t
(μm)の最大高さRy(JIS B−0601)およ
び十点平均平均粗さRz(JIS B−0601)を有
する。 (C)ゴムロールと接したフィルム面(裏側面)のエン
ボス模様は、正エンボスパターンの山部を呈し、前記計
算上のフィルム厚みt(μm)に対し、0.8t(μ
m)から2.2t(μm)の最大高さRy’および十点
平均平均粗さRz’を有し、かつ、Ry’>Ryおよび
Rz’>Rzを満たす値である。 (D)表側面フィルムの稜線の内幅は、裏側面フィルム
の山部の山頂が表側面フィルムの稜線に囲まれた逆エン
ボスパターンの谷部に嵌合できる内幅である。
【0027】また、図6に示すエンボス加工樹脂フィル
ムの断面図に示すエンボス模様1山の表側の山頂から裏
側の山頂までの高さをフィルムの見掛厚み(Hi)と
し、この見掛け厚みの10点平均値Nが、前述のエンバ
ス加工前の計算上のフィルム厚みtの2倍以上であると
きはより高い動摩擦係数を達成し易い。
【0028】図7および、図8に示す表面粗さ曲線より
理解されるように、エンボス加工樹脂フィルムの裏面側
(ゴムロールと接した側)の表面粗さ曲線(b)の上下
を逆にし、この山頂をエンボス加工樹脂フィルムの表面
側(彫刻チルロールと接した側)の表面粗さ曲線(a)
の谷底部に重ねることを試みると、裏面側の山頂の50
%以上が表面側の稜で囲まれる谷底部分に嵌合すること
が理解される。この嵌合がフィルムに動摩擦係数1.0
を越える値とすることに大いに寄与しているものと推測
される。金属彫刻チルロールに施されるパタン模様が梨
地のように不規則な場合や、規則正しいパタン模様の逆
富士山パタンの場合は、得られるエンボス加工樹脂フィ
ルムに稜がなく、山頂が稜線に係止されないので、特開
2000−169598号公報に開示されるように動摩
擦係数は1.0に達しない。
【0029】フィルム素材の熱可塑性樹脂としては、高
圧法低密度ポリエチレン、直鎖線状低密度ポリエチレ
ン、カミンスキー触媒を用いて重合して得られた低密度
ポリエチレン、メタロセン触媒を用いて重合されて得た
低密度ポリエチレン、高密度ポリエチレン、プロピレン
ホモポリマー、エチレン・プロピレン共重合体、エチレ
ン・プロピレン・ブテン−1共重合体、プロピレン・ブ
テン−1共重合体、プロピレン・4−メチルペンテン−
1共重合体、ポリエチレンテレフタレート、ナイロン−
6等の熱下可塑性樹脂、およびこれらの混合物が利用さ
れる。 樹脂には必要により熱安定剤、核剤、帯電防止
剤、無機充填剤等が配合される。
【0030】ソフト感の良好なフィルムを得るには、既
述したようにエチレン系樹脂組成物を利用、またはフィ
ルムを積層構造とするのがよい。かかるエチレン系樹脂
組成物または積層構造を用いることにより、引張破断強
度(JIS K−7113)が縦方向および横方向とも
300〜1,000g/cm、引張破断伸度(JIS
K−7113)が縦方向および横方向とも350〜
1,000%、引裂強度(JIS K−7128)が縦
方向および横方向とも50g以上、弾性率(JIS K
−7171)が300〜3,000g/cmのソフト
感のある包装フィルムが得られる。
【0031】コロナ放電等の酸化処理は、フィルムの表
面を活性化し、シリコン樹脂との接着性を良好とした
り、後加工での印刷インクの接着性を良好とする。ま
た、フィルム表面にきわめて微細な孔を形成し、フィル
ム表面の粗面化にも寄与する。
【0032】フィルム用途が生理用ナプキンの包装フィ
ルムや絆創膏テープ用基材フィルムで、エンボス加工樹
脂フィルムにシリコン樹脂塗工を行うときは、該塗工液
の乾燥(硬化)を充分に行うべきである。従って、シリ
コン樹脂塗工液がコート(塗布)されるフィルム内層に
ゼオライト等の多孔質無機微細粉末を配合し、フィルム
内層を酸化処理することにより塗工液の吸収を促進さ
せ、乾燥時間を速めることは得策である。また、包装用
フィルムを巻取機に巻き取る前にコンスターチ、小麦
粉、亜鉛華等108を彫刻ロールと接した側のシリコン
コートおよび乾燥されたフィルム表面に付着させ、未乾
燥のシリコン樹脂塗工液を吸収して裏面層に転移しない
ようにしてもよい。但し、本発明のエンボス加工樹脂フ
ィルムにおいては、塗工液の未硬化(2重量%)があっ
ても、転移して付着する部分は裏面側の山頂に限定され
るので、裏面側の動摩擦係数の低下は小さく、0.35
以上の動摩擦係数を示すので給排紙性に問題を生じな
い。シリコン樹脂塗工液は、乾燥固形分量で、0.1〜
5μm用いられる。
【0033】フィルム成形時の金属彫刻チルロールの温
度は、エチレン系樹脂、ポリプロピレン系樹脂では5〜
60℃、好ましくは10〜40℃、ナイロン−6やポリ
エチレンテレフタレートでは90〜130℃である。ま
た、フィルムの線圧は0.2〜30kg/cmである。
【0034】本発明のエンボス加工樹脂フィルムであっ
て、シリコンコートされないものは、菓子、キャラメ
ル、ティッシュ、本等の個別包装フィルムとして利用で
きる。また、シリコンコートされたものは、生理用ナプ
キンの個別包装の他、粘着部に剥離紙を貼付した絆創膏
テープ、乳パッド、薬用粘着剤テープ等、従来、紙箱内
に挿入して販売されていた商品においても紙箱の代わり
に本発明の包装用フィルムを用い、剥離紙なしで個別包
装できる。
【0035】
【実施例】以下、実施例により本発明を更に詳細に説明
する。 実施例1 下記の表面層用樹脂組成物(A): (a)チグラー触媒を用いて重合された密度0.914g/cmの直鎖状低 密度ポリエチレン(エチレン・ブテン−1共重合体) 68重量部、 (b)密度0.900g/cmの高圧法低密度ポリエチレン 17重量部、 (c)メタロセン{錯体エチレン−ビス(4.5.6.7−テトラヒドロイン デニル)ジルコニウムジクロライド}・メチルアルモキサン触媒を用い て重合して得た密度0.912g/cmのポリエチレン(エチレン・ ヘキセン−1共重合体:ヘキセン含有量22重量%) 10重量部、 (d)密度0.945〜0.970g/cmの高密度ポリエチレン 5重量部、 (e)平均粒径が8μmのゼオライト 7重量部、 (f)帯電防止剤 0.5重量部
【0036】下記の中間層用樹脂組成物(C): (a)チグラー触媒を用いて重合した密度0.914g/cmの直鎖状低密 度ポリエチレン 84重量部、 (c)メタロセン・アルモキサン触媒を用いて重合して得た密度0.912g /cmのポリエチレン 16重量部、 (e)平均粒径が3μmの炭酸カルシウム 7重量部、 (f)帯電防止剤 0.5重量部、
【0037】下記の内面層用樹脂(B): (a’)メタロセン・アルモキサン触媒を用いて重合して得た密度0.914 g/cmのポリエチレン 100重量部。
【0038】上記樹脂を、それぞれ別々の押出機を用い
て260℃で溶融混練し、1台の共押出Tダイに供給
し、ダイ内でA/C/B層に積層し、250℃で3層フ
ィルム(肉厚25μm:A層/C層/B層=5/15/
5μm)を共押出し、ついでダイ下25cmに設けたエ
ンボスロール(ゴムロール:粒径 15μmのアルミナ
粒子30重量部、粒径 110μmのアルミナ粒子30
重量部、シリコンゴム40重量部。金属彫刻チルロール
(図3に示す線番180の正格子富士山彫刻、温度35
度)でA層側がゴムロールに、B層側が金属チルロール
に接するように線圧8kg/cmでエンボス加工し、つ
いでフィルム両面に40w/m・分のコロナ放電処理
し、両端100mm幅をスリットし、坪量19.0g/
(計算厚みt=21μm)、平均見掛厚みN 3
9.2μm(振れ幅 5μm)のエンボス加工フィルム
を得た。このフィルムの物性を表1に示す。
【0039】このエンボス加工フィルムのJIS B−
0601の表面粗さ(触針半径2μm、送り速さ0.5
00mm/s、フィルタ ガウス、カットオフ λc
0.800mm、評価長さ 4.000mm)条件で測
定した表裏面の表面粗さ曲線を図7に示す。このエンボ
ス加工フィルムの金属彫刻チルロールと接した側(表面
側)の表面粗さは、算術平均粗さRa 4.513μ
m、Ramax 6.440μm、Ramin 2.9
67μm、最大高さRy 18.26μm、Rymax
21.45μm、Rymin 14.15μm、十点
平均粗さRz 14.52μm、Rzmax 20.0
8μm、Rzmin 9.320μm、粗さ曲線 V5
00:20.00μm/10mm、H 30.00:
0.333mm/10mmであった。
【0040】また、このエンボス加工フィルムのゴムロ
ールと接した側(裏面側)の表面粗さは、算術平均粗さ
Ra 9.214μm、Ramax 10.76μm、
Ramin 7.102μm、最大高さRy 28.8
5μm、Rymax 30.85μm、Rymin 2
5.90μm、十点平均粗さRz 26.52μm、R
zmax 29.25μm、Rzmin 22.77μ
m、粗さ曲線 V500:20.00μm/10mm、
H 30.00:0.333mm/10mmであった。
【0041】実施例2 実施例1において、T−ダイの開口度を変える外は同様
にして、坪量25.8g/m(計算厚みt=29μ
m)、平均見掛厚み 46.0μm(振れ幅 2μm)
のエンボス加工フィルムを得た。このフィルムの物性を
表1に示す。
【0042】このエンボス加工フィルムのJIS B−
0601の表面粗さ(触針半径2μm、送り速さ0.5
00mm/s、フィルタ ガウス、カットオフ λc
0.800mm、評価長さ 4.000mm)条件で測
定した表裏面の表面粗さ曲線を図8に示す。このエンボ
ス加工フィルムの金属彫刻チルロールと接した側(表面
側)の表面粗さは、算術平均粗さRa 4.718μ
m、Ramax 6.335μm、Ramin 2.7
67μm、最大高さRy 24.07μm、Rymax
29.65μm、Rymin 20.35μm、十点
平均粗さRz 17.70μm、Rzmax 23.3
1μm、Rzmin 14.50μm、粗さ曲線 V5
00:20.00μm/10mm、H 30.00:
0.333mm/10mmであった。
【0043】また、このエンボス加工フィルムのゴムロ
ールと接した側(裏面側)の表面粗さは、算術平均粗さ
Ra 10.97μm、Ramax 11.51μm、
Ramin 10.44μm、最大高さRy 37.4
7μm、Rymax 39.55μm、Rymin 3
3.10μm、十点平均粗さRz 33.57μm、R
zmax 34.78μm、Rzmin 32.05μ
m、粗さ曲線 V500:20.00μm/10mm、
H 30.00:0.333mm/10mmであった。
【0044】実施例3 実施例1において、スリット前のエンボス加工フィルム
の金属彫刻チルロール接触面側(表側)に、シリコン樹
脂塗工剤を1g/mの量(乾燥固形分)塗布し、60
℃で乾燥させてシリコン樹脂層を形成させ、30℃で積
層エンボスフィルムを巻き取り、ついで巻き戻しながら
端部100mm幅をスクラップとして切り取って生理用
ナプキン用の坪量19.8g/mの包装用フィルムを
得た。この包装用フィルムの表面/表面同士の縦方向の
動摩擦係数は0.12であり、裏面/裏面同士の縦方向
の動摩擦係数は0.60であった。
【0045】
【表1】
【0046】
【発明の効果】本発明のエンボス加工樹脂フィルムは、
動摩擦係数が0.8以上、好ましくは1.0以上である
ので、この動摩擦係数が高いフィルム表面側に個体を載
せて自動包装する際の個体の滑りが小さく、安心して連
続自動包装が可能である。また、この動摩擦係数が高い
フィルム表面側にシリコン塗工を施し、未硬化の塗工液
が裏面に転移した場合であっても裏面側で硬化したシリ
コン樹脂はエンボス山頂部分に停留するので、裏面側の
動摩擦係数の低下が小さく、動摩擦係数は0.35以上
を示すので、給排紙性に優れた包装フィルムとして利用
可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】 エンボス加工樹脂フィルムを製造するフロ
ー図である。
【図2】 生理用ナプキン個別包装体の一部を切り欠
いた斜視図である。
【図3】 金属彫刻チルロールの部分斜視図である。
【図4】 エンボス加工樹脂フィルムの金属彫刻チル
ロールに接触した側の表面の斜視図である。
【図5】 エンボス加工樹脂フィルムのゴムロールに
接触した側の裏面の斜視図である。
【図6】 エンボス加工樹脂フィルムの部分断面図で
ある。
【図7】 実施例1で得たエンボス加工樹脂フィルム
の表面側の表面粗さ状態を示す図(a)と裏面側の表面
粗さ状態を示す図(b)である。
【図8】 実施例2で得たエンボス加工樹脂フィルム
の表面側の表面粗さ状態を示す図(a)と裏面側の表面
粗さ状態を示す図(b)である。
【符号の説明】
1 包装用フィルム 2 被包装物 3 袋 4 外袋 101 Tダイ 103 ゴムロール 104 金属彫刻チルロール 105 コロナ放電処理機 106 シリコン樹脂塗工液 107 乾燥機
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) B29L 9:00 B29L 9:00 Fターム(参考) 4F100 AA08 AA08H AC04 AC04H AK01A AK06 AK52B AK63 BA02 BA05 BA07 BA15 CA22 CC00B DD01 DD01A EH20 EH46 EH46B EJ40 GB15 GB23 GB90 HB21A JB12B JB16A JK02 JK16 JK16A YY00A 4F209 AA04 AA33 AC03 AE09 AF01 AG01 AG03 AG05 AJ05 PA04 PB02 PC01 PC06 PC14 PG05 PQ01

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 線番 150〜220番の規則正しいパ
    ターン模様の正エンボス模様が表面に施されている彫刻
    ロールとゴムロール間に、熱可塑性樹脂フィルムを導い
    て得られるエンボス加工樹脂フィルムであって、該エン
    ボス加工樹脂フィルムは下記の(A)から(D)の物性
    を満たすことを特徴とする、エンボス加工樹脂フィル
    ム。 (A)エンボス加工樹脂フィルムは、フィルムの坪量
    (g/m)をフィルム素材の比重で割って算出される
    エンボス加工前の計算上のフィルム厚みt(μm)が5
    〜80μmである。 (B)彫刻ロールと接したフィルム面(表側面)のエン
    ボス模様は、規則正しい稜線に囲まれた逆エンボスパタ
    ーンの谷部を呈し、前記計算上のフィルム厚みt(μ
    m)に対し、0.6t(μm)以上の最大高さRy(J
    IS B−0601)および十点平均平均粗さRz(J
    IS B−0601)を有する。 (C)ゴムロールと接したフィルム面(裏側面)のエン
    ボス模様は、正エンボスパターンの山部を呈し、前記計
    算上のフィルム厚みt(μm)に対し、0.8t(μ
    m)以上の最大高さRy’および十点平均平均粗さR
    z’を有し、かつ、Ry’>RyおよびRz’>Rzを
    満たす値である。 (D)表側面フィルムの稜線の内幅は、裏側面フィルム
    の山部の山頂が表側面フィルムの稜線に囲まれた逆エン
    ボスパターンの谷部に嵌合できる内幅である。
  2. 【請求項2】 さらに、次ぎの(E)の物性を満足する
    ものであることを特徴とする請求項1に記載のエンボス
    加工樹脂フィルム。 (E)表側面フィルム同士の縦方向動摩擦係数(JIS
    K−7125)が0.8〜2.5で、裏側面フィルム
    同士の縦方向動摩擦係数が0.70以下で、両者の差が
    0.30以上である。
  3. 【請求項3】 エンボス加工樹脂フィルムの素材樹脂が
    エチレン系樹脂であり、引張破断強度(JIS K−7
    113)が縦方向および横方向とも300〜1,000
    g/cm、引張破断伸度(JIS K−7113)が
    縦方向および横方向とも350〜1,000%、引裂強
    度(JIS K−7128)が縦方向および横方向とも
    50g以上、弾性率(JIS K−7171)が300
    〜3,000g/cmであることを特徴とする、請求
    項1に記載のエンボス加工樹脂フィルム。
  4. 【請求項4】 彫刻ロールに施されている規則正しいパ
    ターン模様の正エンボス模様が、正格子模様または正ダ
    イヤモンド模様であることを特徴とする、請求項1に記
    載のエンボス加工樹脂フィルム。
  5. 【請求項5】 線番 150〜220番の規則正しいパ
    ターン模様の正エンボス模様が表面に施された彫刻ロー
    ルとゴムロール間に、熱可塑性樹脂フィルムを導いて得
    られるエンボス加工樹脂フィルムのゴムロール接触面側
    (裏面側)に硬化性シリコン樹脂塗工液を塗布し、これ
    を硬化させて得たシリコンコートエンボス加工樹脂フィ
    ルムであって、該エンボス加工樹脂フィルムは下記の
    (A)から(E)の物性を満たすことを特徴とする、シ
    リコンコートエンボス加工樹脂フィルム。 (A)シリコンコートエンボス加工樹脂フィルムは、フ
    ィルムの坪量(g/m)をフィルム素材の比重で割っ
    て算出されるエンボス加工前の計算上のフィルム厚みt
    (μm)が5〜80μmである。 (B)彫刻ロールと接したフィルム面(表側面)のエン
    ボス模様は、規則正しい稜線に囲まれた逆エンボスパタ
    ーンの谷部を呈し、前記計算上のフィルム厚みt(μ
    m)に対し、0.6t(μm)以上の最大高さRy(J
    IS B−0601)および十点平均平均粗さRz(J
    IS B−0601)を有する。 (C)ゴムロールと接したフィルム面(裏側面)のエン
    ボス模様は、正エンボスパターンの山部を呈し、前記計
    算上のフィルム厚みt(μm)に対し、0.8t(μ
    m)以上の最大高さRy’および十点平均平均粗さR
    z’を有し、かつ、Ry’>RyおよびRz’>Rzを
    満たす値である。 (D)表側面フィルムの稜線の内幅は、裏側面フィルム
    の山部の山頂が表側面フィルムの稜線に囲まれた逆エン
    ボスパターンの谷部に嵌合できる内幅である。 (E)表側面フィルム同士の縦方向動摩擦係数が0.2
    0以下で、裏側面フィルム同士の縦方向動摩擦係数が
    0.35〜2.00である。
JP2000369229A 2000-10-30 2000-10-30 エンボス加工樹脂フィルム Pending JP2002127246A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000369229A JP2002127246A (ja) 2000-10-30 2000-10-30 エンボス加工樹脂フィルム

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000369229A JP2002127246A (ja) 2000-10-30 2000-10-30 エンボス加工樹脂フィルム

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2002127246A true JP2002127246A (ja) 2002-05-08

Family

ID=18839298

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2000369229A Pending JP2002127246A (ja) 2000-10-30 2000-10-30 エンボス加工樹脂フィルム

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2002127246A (ja)

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2013136405A (ja) * 2011-12-28 2013-07-11 Showa Denko Packaging Co Ltd 自動包装適性に優れた無塵包装袋
JP2013159617A (ja) * 2012-02-01 2013-08-19 Mitsui Chemicals Tohcello Inc 樹脂シート及びその製造方法、この樹脂シートからなる太陽電池封止用樹脂シート、並びに、この樹脂シートを用いた太陽電池モジュール
JP2015071720A (ja) * 2013-10-04 2015-04-16 三菱樹脂株式会社 塗膜付き樹脂フィルムおよび塗膜付き樹脂フィルムロール
JP2019210473A (ja) * 2018-06-04 2019-12-12 積水フーラー株式会社 熱可塑性樹脂フィルム、溶融袋及び包装ホットメルト接着剤
KR20200028404A (ko) * 2017-07-26 2020-03-16 비스쵸프 + 클라인 에스이 & 코. 카게 패키징 용기 및 필름 제조
JP7227671B1 (ja) * 2022-11-07 2023-02-22 株式会社Tbm 積層シート、及び成形体

Cited By (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2013136405A (ja) * 2011-12-28 2013-07-11 Showa Denko Packaging Co Ltd 自動包装適性に優れた無塵包装袋
JP2013159617A (ja) * 2012-02-01 2013-08-19 Mitsui Chemicals Tohcello Inc 樹脂シート及びその製造方法、この樹脂シートからなる太陽電池封止用樹脂シート、並びに、この樹脂シートを用いた太陽電池モジュール
JP2015071720A (ja) * 2013-10-04 2015-04-16 三菱樹脂株式会社 塗膜付き樹脂フィルムおよび塗膜付き樹脂フィルムロール
KR20200028404A (ko) * 2017-07-26 2020-03-16 비스쵸프 + 클라인 에스이 & 코. 카게 패키징 용기 및 필름 제조
US20210147132A1 (en) * 2017-07-26 2021-05-20 Bischof + Klein Se & Co. Kg Packaging Container and Film Production
US11702263B2 (en) * 2017-07-26 2023-07-18 Bischof + Klein Se & Co. Kg Packaging container and film production
KR102633982B1 (ko) * 2017-07-26 2024-02-05 비스쵸프 + 클라인 에스이 & 코. 카게 패키징 용기 및 필름 제조
JP2019210473A (ja) * 2018-06-04 2019-12-12 積水フーラー株式会社 熱可塑性樹脂フィルム、溶融袋及び包装ホットメルト接着剤
WO2019235399A1 (en) * 2018-06-04 2019-12-12 Sekisui Fuller Company, Ltd. Thermoplastic resin film, meltable bag, and packaged hot-melt adhesive
JP7227671B1 (ja) * 2022-11-07 2023-02-22 株式会社Tbm 積層シート、及び成形体

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US4465729A (en) Cross-tearable plastic films
KR100970405B1 (ko) 필름 구조체 및 필름 구조체의 제조 방법
KR20030036639A (ko) 압력에 민감한 식품 등급 랩 필름 및 그의 제조방법
JP2002321274A5 (ja)
JPH05249895A (ja) インモールド用ラベル
AU2015306645B2 (en) Embossed matte and glossy plastic film and methods of making same
CA2226770C (en) Polymeric films
JP2002127246A (ja) エンボス加工樹脂フィルム
US6893707B2 (en) Structured polyolefin coated substrates and processes for making the same
JP3145132B2 (ja) 滑り性の良好なインモールド用ラベル
JP2000169598A (ja) 包装用フィルムおよびその製造方法
JPH0699551A (ja) 離型シート及びその製造方法
CA2378696C (en) Holographic transfer film
JPH05338087A (ja) 離型シート及びその製造方法
JP4365549B2 (ja) 易剥離性多層樹脂延伸フィルム
JP3748751B2 (ja) 吸収性物品の包装材
JP2019155791A (ja) 微細柄凹凸模様を有するラミネートチューブ容器。
JP3853945B2 (ja) 生理用ナプキン個別包装用シート
JP2000191029A (ja) 包装用フィルムおよびその製造方法
JP3515631B2 (ja) ラベル
JP3145133B2 (ja) クーポン券付インモールド用ラベル
JP4830726B2 (ja) ロール状積層体およびそれを用いた容器
JP4472800B2 (ja) チーズ包装用フィルム
JP4923817B2 (ja) 積層体、それを用いた容器およびその製造方法
JPH1072057A (ja) セパレータもしくは包装用材料

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20071030

A711 Notification of change in applicant

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A712

Effective date: 20071030

RD02 Notification of acceptance of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7422

Effective date: 20071030

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20071108

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A821

Effective date: 20071108

A711 Notification of change in applicant

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A711

Effective date: 20071030

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20080123

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20100624

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20100706

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20101102