JP2002127126A - セラミックグリーンシートの孔打ち抜き方法 - Google Patents

セラミックグリーンシートの孔打ち抜き方法

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JP2002127126A
JP2002127126A JP2000321043A JP2000321043A JP2002127126A JP 2002127126 A JP2002127126 A JP 2002127126A JP 2000321043 A JP2000321043 A JP 2000321043A JP 2000321043 A JP2000321043 A JP 2000321043A JP 2002127126 A JP2002127126 A JP 2002127126A
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die
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Yoshio Mizuno
嘉夫 水野
Hideaki Araki
英明 荒木
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 2度の打ち抜きによって、強制的に打ち抜き
屑を除去することで孔詰まりを防止するセラミックグリ
ーンシートの孔打ち抜き方法を提供する。 【解決手段】 セラミックグリーンシート10を打ち抜
き用ダイス12に載せて、打ち抜き用パンチ11にて打
ち抜き加工を行うセラミックグリーンシート10の孔打
ち抜き方法において、打ち抜き用パンチ11で打ち抜か
れて、打ち抜き用パンチ11の上昇過程で元の位置に戻
った打ち抜き屑14を、打ち抜き用パンチ11より直径
の小さい払い出しパンチ17で押し下げ、セラミックグ
リーンシート10から除去する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、積層型のセラミッ
ク多層基板を形成するためのセラミックグリーンシート
の孔打ち抜き方法に係り、より詳細にはセラミックグリ
ーンシートの孔打ち抜きにおいて、打ち抜き屑で孔が塞
がれるのを防止するためのセラミックグリーンシートの
孔打ち抜き方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、半導体電子部品を搭載するた
めのセラミックパッケージやセラミック回路基板におい
ては、セラミックグリーンシートを複数枚積層し、焼成
することで形成している。このセラミックグリーンシー
トには、上下層の電気回路を形成するために打ち抜き加
工により孔を穿設し、その孔に導体ペーストを印刷等に
より充填して導通を形成し、併せてセラミックグリーン
シートの表面に導体ペーストを用いて印刷し、セラミッ
クグリーンシートと同時焼成して配線パターンを形成し
ている。
【0003】ところで、パンチングマシーンやNCマシ
ーン等のパンチとダイスからなる金型でセラミックグリ
ーンシートを打ち抜いた打ち抜き屑は、通常、金型の下
部に設置されている吸塵装置によって吸引されて集塵さ
れる。しかし、図5(A)〜(C)に示すように、パン
チ51とダイス52によって打ち抜かれた打ち抜き屑5
3が、打ち抜き加工時の圧力によりパンチ51の先端面
に付着したままパンチ51が上昇する時にセラミックグ
リーンシート54の打ち抜いた孔55内に戻って、その
まま残留した形で孔55を塞ぎ、電気回路の導通を断線
させる不良を発生させている。そこで、図6に示すよう
に、打ち抜き屑53がセラミックグリーンシート54の
打ち抜いた孔55を塞がないように、打ち抜き後に下降
したパンチ51の先端が露出(突出)可能なストリップ
(中空部)56をダイス52のパンチ51挿通部分に設
け、更にパンチ51先端面に付着した打ち抜き屑53に
圧縮空気57を吹き付けて吹き飛ばしている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前述し
たような従来のセラミックグリーンシートの孔打ち抜き
方法においては、次のような問題がある。パンチの先端
部表面に付着した打ち抜き屑が圧縮空気を吹き付けても
吹き飛ばない場合があり、パンチが上昇するときに、再
びセラミックグリーンシートの打ち抜いたばかりの孔を
塞いで孔詰まりとなり、導体ペーストの充填ができない
ので電気回路の導通の断線を発生させている。本発明
は、かかる事情に鑑みてなされたものであって、2度の
打ち抜きによって、強制的に打ち抜き屑を除去すること
で孔詰まりを防止するセラミックグリーンシートの孔打
ち抜き方法を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】前記目的に沿う本発明に
係るセラミックグリーンシートの孔打ち抜き方法は、セ
ラミックグリーンシートを打ち抜き用ダイスに載せて、
打ち抜き用パンチにて打ち抜き加工を行うセラミックグ
リーンシートの孔打ち抜き方法において、打ち抜き用パ
ンチで打ち抜かれて、打ち抜き用パンチの上昇過程で元
の位置に戻った打ち抜き屑を、打ち抜き用パンチより直
径の小さい払い出しパンチで押し下げ、セラミックグリ
ーンシートから除去する。セラミックグリーンシートの
打ち抜き屑が打ち抜き孔を塞いで孔詰まりを発生させて
も、打ち抜き用パンチの径より小さい払い出しパンチで
打ち抜き屑を強制的に排除するので、確実に孔詰まりを
解消できる。
【0006】ここで、払い出しパンチによる打ち抜き屑
の払い出しは、セラミックグリーンシートを打ち抜き用
ダイスの上に載せたまま行ってもよい。セラミックグリ
ーンシートの打ち抜き屑が打ち抜き孔を塞いでも、打ち
抜き用パンチで打ち抜いた後にそのまま打ち抜き用ダイ
スを用いて払い出しパンチで打ち抜き屑を貫通させるこ
とができるので、打ち抜き用ダイスをそのまま流用でき
打ち抜き用ダイスとは別のダイスを準備する必要がな
い。また、払い出しパンチによる打ち抜き屑の払い出し
は、セラミックグリーンシートを打ち抜き用ダイスとは
別のダイスの上に載せて行ってもよい。セラミックグリ
ーンシートの打ち抜き屑が打ち抜き孔を塞いで、打ち抜
き用パンチの径より小さい径を有し別装置に取付けた払
い出しパンチで打ち抜き屑を強制的に排除するので、確
実に孔詰まりを解消できる。また、打ち抜き用パンチで
打ち抜いた後に、打ち抜き用ダイスの径と同等又は大き
い径の別装置に取付けた払い出し用ダイスを用いて払い
出しパンチで打ち抜き屑を貫通させることができるの
で、払い出し用ダイスに打ち抜き屑を引っ掛けて孔に傷
をつけることがなく、しかも、打ち抜き用と払い出し用
と別装置の金型を2連にして同期させて打ち抜きと払い
出しが行えるので、作業能率を落とすことなく孔詰まり
を解消できる。
【0007】
【発明の実施の形態】続いて、添付した図面を参照しつ
つ、本発明を具体化した実施の形態について説明し、本
発明の理解に供する。ここに、図1(A)〜(F)は本
発明の第1の実施の形態に係るセラミックグリーンシー
トの孔打ち抜き方法を説明する工程図、図2は同セラミ
ックグリーンシートの孔打ち抜き方法の圧縮空気の吹き
付けを示す説明図、図3(A)〜(F)は本発明の第2
の実施の形態に係るセラミックグリーンシートの孔打ち
抜き方法を説明する工程図、図4は同セラミックグリー
ンシートの孔打ち抜き方法に適用される払い出し用のダ
イスの変形例を示す説明図である。
【0008】図1に示すように、本発明の第1の実施の
形態に係るセラミックグリーンシートの孔打ち抜き方法
で使用される孔打ち抜き装置はセラミックグリーンシー
ト10にビアを形成するために打ち抜き加工を行う装置
であって、打ち抜き用パンチ11と打ち抜き用ダイス1
2からなる金型を有している。打ち抜き用パンチ11が
下降した時に打ち抜き用ダイス12と嵌合状態になるよ
うに、打ち抜き用ダイス12は、テーブル13に固定さ
れている。更に、打ち抜かれた打ち抜き屑14が再びセ
ラミックグリーンシート10の孔16を塞いだ場合に、
打ち抜き屑14を払い出す払い出しパンチ17を備えて
いる。払い出しパンチ17を使用する時は、打ち抜き用
パンチ11が待避すると同時に打ち抜き用パンチ11の
位置に払い出しパンチ17が移動し、払い出しパンチ1
7と打ち抜き用ダイス12とがセットとなり、払い出し
パンチ17が下降して打ち抜き用ダイス12と挿通状態
となる。また、多数の打ち抜き用パンチと打ち抜き用ダ
イスからなる金型を使用して多数の孔を一度に打ち抜い
てもよい。打ち抜き用パンチが作動している間、払い出
しパンチはヘッド軸をずらして退避しており、孔打ち抜
き後は払い出しパンチが打ち抜き用パンチの位置に移動
し、逆に打ち抜き用パンチが退避する。なお、多数のパ
ンチとダイスからなる金型には、ダイセット型のよう
に、ダイスとテーブルが一体になっているものもある。
【0009】次に、図1(A)〜(F)を参照して、本
発明の第1の実施の形態に係るセラミックグリーンシー
トの孔打ち抜き方法について説明する。先ず、図1
(A)において、パンチングマシーンやNCマシーン等
の打ち抜き用パンチ11と打ち抜き用ダイス12とから
なる金型の打ち抜き用ダイス12をセットしたテーブル
13の上にセラミックグリーンシート10を載置する。
【0010】次に、図1(B)において、打ち抜き用パ
ンチ11が下降してセラミックグリーンシート10を剪
断して打ち抜き用ダイス12の中に入ることでセラミッ
クグリーンシート10を打ち抜く。打ち抜き屑14は、
打ち抜き時の圧力によって打ち抜き用パンチ11の先端
部表面に付着状態となる。この付着した打ち抜き屑14
は、打ち抜き用ダイス12に設けられたストリップ(中
空部)15に到達する。
【0011】次に、図1(C)において、打ち抜き用パ
ンチ11が上昇することで、セラミックグリーンシート
10に孔16が穿設されるが、打ち抜き用パンチ11の
先端部表面に付着した打ち抜き屑14が打ち抜き用パン
チ11から剥離せずに付着したまま上昇する場合が発生
する。その場合は、打ち抜き用パンチ11の上昇過程で
打ち抜き屑14が元の位置、すなわちセラミックグリー
ンシート10に穿設したばかりの孔16にはまり込ん
で、孔16を塞いでしまう場合が発生する。
【0012】次に、図1(D)において、払い出しパン
チ17が打ち抜き用パンチ11に替わって打ち抜き用パ
ンチ11で打ち抜かれたセラミックグリーンシート10
の孔16の上方位置にセットされる。あるいは、セラミ
ックグリーンシート10を載置したまま打ち抜き用ダイ
ス12が移動して払い出しパンチ17の下方位置にセッ
トされるようにしてもよい。払い出しパンチ17の径は
打ち抜き用パンチ11の径よりも小さいことが必要であ
る。
【0013】次に、図1(E)において、払い出しパン
チ17が下降してセラミックグリーンシート10に形成
された孔16を貫通する。この孔16に打ち抜き屑14
が孔詰まり状態にある場合には、払い出しパンチ17が
打ち抜き屑14を押し下げることとなり、セラミックグ
リーンシート10の孔16の詰まりを取り除く。打ち抜
き屑14は払い出しパンチ17の径が小さいので、払い
出しパンチ17で押し下げる途中や、払い出しパンチ1
7が上昇する途中で落下する。更には、図2に示すよう
に、払い出しパンチ17が押し下げている途中に圧縮空
気18を打ち抜き屑14に吹き付けるようにすれば確実
に打ち抜き屑14を払い出しパンチ17から剥離するこ
とができる。
【0014】次に、図1(F)において、払い出しパン
チ17が上昇することで、孔16の形成されたセラミッ
クグリーンシート10が得られる。なお、打ち抜き屑1
4は打ち抜き用ダイス12の下部に設けられた集塵機等
で吸い取られる。
【0015】次いで、図3を参照して、本発明の第2の
実施の形態に係るセラミックグリーンシートの孔打ち抜
き方法で使用される孔打ち抜き装置について説明する。
この打ち抜き装置は、打ち抜き用パンチ11と打ち抜き
用ダイス12とからなる金型と、払い出しパンチ17と
払い出し用ダイス19とからなる金型とを有し、それぞ
れパンチとダイスでセットになっている。打ち抜き用パ
ンチ11が下降した時に打ち抜き用ダイス12と嵌合状
態になり、払い出しパンチ17が加工した時に払い出し
用ダイス19と挿通状態になるように、打ち抜き用ダイ
ス12及び払い出し用ダイス19がテーブル13に固定
されており、打ち抜き用パンチ11と打ち抜き用ダイス
12とからなる打ち抜き用金型と、払い出しパンチ17
と払い出し用ダイス19からなる払い出し用金型は、隣
り合う製品どうしのピッチ間隔以上の隔たりをもってセ
ットされている。また、払い出しパンチ17の径は、打
ち抜き用パンチ11の径よりも小さく(細く)、更に、
払い出し用ダイス19の開口部の径は、打ち抜き用ダイ
ス12の開口部の径と同等に形成されている。打ち抜き
用パンチ11と払い出しパンチ17とは、同期して稼動
する。また、打ち抜き用パンチ及び払い出しパンチは、
多数のパンチを備えた金型で一度に打ち抜いくようにし
てもよい。なお、多数のパンチとダイスからなる金型に
は、ダイセット型のように、ダイスとテーブルが一つに
なっているものもある。
【0016】次に、図3(A)〜(F)を参照して、本
発明の第2の実施の形態に係るセラミックグリーンシー
トの孔打ち抜き方法を説明する。なお、図中使用する記
号は、第1の実施の形態の場合に使用した記号と実質的
に同じものは同記号を使用する。先ず、図3(A)に示
すように、セラミックグリーンシート10を打ち抜き用
ダイス12と払い出し用ダイス19がセットされたテー
ブル13の上に載置する。ただし、最初のセラミックグ
リーンシート10は、打ち抜き用金型の位置のみに載置
する。
【0017】次に、図3(B)において、打ち抜き用パ
ンチ11が下降して、セラミックグリーンシート10を
剪断して、打ち抜き用ダイス12の中に入ることで、セ
ラミックグリーンシート10を打ち抜く。セラミックグ
リーンシート10から打ち抜かれた打ち抜き屑14は、
打ち抜き時の圧力によって打ち抜き用パンチ11の先端
部表面に付着した状態となる。払い出しパンチ17は、
打ち抜き用パンチ11と同期して下降し、払い出し用ダ
イス19の中に入り込む。打ち抜き用パンチ11の先端
部表面に付着した打ち抜き屑14は、打ち抜き用ダイス
12に設けられたストリップ(中空部)15に到達し、
ここで圧縮空気を吹き付ける等を行い、打ち抜き用パン
チ11から吹き飛ばしたり、吸塵して吸い取ったりして
いる。なお、本発明の実施の形態においては、後述する
打ち抜き用パンチ11に付着した打ち抜き屑14がセラ
ミックグリーンシート10の孔16を塞いだとしても、
払い出しパンチ17で強制的に除去できるので、圧縮空
気を吹き付ける等の処置を行わなくてもよい。
【0018】次に、図3(C)において、打ち抜き用パ
ンチ11が上昇することで、孔16の穿設が完了する
が、打ち抜き用パンチ11の先端部表面に付着した打ち
抜き屑14が打ち抜き用パンチ11から剥離せずに付着
したまま上昇する場合が発生する。その場合は、打ち抜
き屑14がセラミックグリーンシート10に穿設したば
かりの孔16にはまり込んで、孔16を塞いでしまう場
合が発生する。なお、払い出しパンチ17も、打ち抜き
用パンチ11に同期して上昇する。
【0019】次に、図3(D)において、打ち抜き用パ
ンチ11と打ち抜き用ダイス12からなる金型で孔16
が打ち抜かれたセラミックグリーンシート10は、送り
出されて払い出しパンチ17と払い出し用ダイス19か
らなる金型の位置にセットされる。打ち抜き用パンチ1
1と打ち抜き用ダイス12からなる金型の位置には、所
定のピッチで送り出されたセラミックグリーンシート1
0の別の穿孔位置がセットされる。なお、ブランク状に
切断されたセラミックグリーンシートを位置決めしなが
ら送り出し手段を使用して順次送り出す場合は、打ち抜
き用パンチ11、打ち抜き用ダイス12の穿孔位置に
は、別のセラミックグリーンシートがセットされる。
【0020】次に、図3(E)において、打ち抜き用パ
ンチ11と払い出しパンチ17とは、同期しながら下降
してセラミックグリーンシート10に打ち抜き用パンチ
11で新たな孔16aを打ち抜き、払い出しパンチ17
ですでに打ち抜かれた孔16を再び貫通させる。払い出
しパンチ17を貫通させた孔16に打ち抜き屑14が塞
がった状態にある場合には、払い出しパンチ17が打ち
抜き屑14を押し下げることとなり、セラミックグリー
ンシート10の孔16から打ち抜き屑14を除去して孔
詰まりをなくす。打ち抜き屑14は払い出しパンチ17
の径が小さいので、払い出しパンチ17で押し下げる途
中や、払い出しパンチ17が上昇する途中で落下する。
払い出しパンチ17が押し下げている途中に圧縮空気を
打ち抜き屑14に吹き付けた場合には、更に確実に打ち
抜き屑14を払い出しパンチ17から剥離することがで
きる。なお、図4に示す変形例のように、払い出し用ダ
イス19aの開口部の径bを打ち抜き屑14の径、すな
わち、打ち抜き用ダイス12の開口部の径aより大きく
(広く)することができる。これにより、セラミックグ
リーンシート10の払い出し用の金型のセット位置に、
位置合わせばらつきによるずれが発生しても、打ち抜き
屑14が払い出し用ダイス19aに引っ掛かることなく
落下させることができるので、セラミックグリーンシー
ト10に変形等を発生させることがない。図中符号14
aは打ち抜き用パンチ11によって新たに打ち抜かれた
打ち抜き屑、符号15aは払い出し用ダイス19に設け
たストリップである。
【0021】次に、図3(F)において、打ち抜き用パ
ンチ11と連動して払い出しパンチ17が上昇した後は
孔詰まりのない孔16の形成されたセラミックグリーン
シート10が得られる。なお、打ち抜き屑14は払い出
し用ダイス19の下部に設けられた集塵機等で吸い取ら
れる。
【0022】
【発明の効果】請求項1〜3記載のセラミックグリーン
シートの孔打ち抜き方法においては、打ち抜き用パンチ
で打ち抜かれて、打ち抜き用パンチの上昇過程で元の位
置に戻った打ち抜き屑を、打ち抜き用パンチより直径の
小さい払い出しパンチで押し下げ、セラミックグリーン
シートから除去するので、セラミックグリーンシートの
打ち抜き屑が打ち抜き孔を塞いでも、打ち抜き用パンチ
の径より小さい払い出しパンチで打ち抜き屑を強制的に
排除し、確実に孔詰まりを解消できる。
【0023】特に、請求項2記載のセラミックグリーン
シートの孔打ち抜き方法においては、払い出しパンチに
よる打ち抜き屑の払い出しは、セラミックグリーンシー
トを打ち抜き用ダイスの上に載せたまま行うので、セラ
ミックグリーンシートの打ち抜き屑が打ち抜き孔に孔詰
まりを発生させても、打ち抜き用パンチで打ち抜いた後
にそのまま打ち抜き用ダイスを用いて払い出しパンチで
打ち抜き屑を貫通させることができ、打ち抜き用ダイス
をそのまま流用して払い出し用ダイスを別に準備する必
要がない。
【0024】また、請求項3記載のセラミックグリーン
シートの孔打ち抜き方法においては、払い出しパンチに
よる打ち抜き屑の払い出しは、セラミックグリーンシー
トを打ち抜き用ダイスとは別のダイスの上に載せて行う
ので、打ち抜き用パンチの径より小さい径を有し別装置
に取付けた払い出しパンチで打ち抜き屑を強制的に排除
し、確実に孔詰まりを解消できる。また、打ち抜き用パ
ンチで打ち抜いた後に、打ち抜き用ダイスの径と同等又
は大きい径の別装置に取付けた払い出し用ダイスを用い
て払い出しパンチで打ち抜き屑を貫通させることがで
き、払い出し用ダイスに打ち抜き屑を引っ掛けて孔に傷
をつけることなく、しかも、打ち抜き用と払い出し用と
別装置の金型を2連にして同期させて打ち抜きと払い出
しが行えるので、作業能率を落とすことなく孔詰まりを
解消できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】(A)〜(F)は本発明の第1の実施の形態に
係るセラミックグリーンシートの孔打ち抜き方法を説明
する工程図である。
【図2】同セラミックグリーンシートの孔打ち抜き方法
の圧縮空気の吹き付けを示す説明図である。
【図3】(A)〜(F)は本発明の第2の実施の形態に
係るセラミックグリーンシートの孔打ち抜き方法を説明
する工程図である。
【図4】同セラミックグリーンシートの孔打ち抜き方法
に適用される払い出し用ダイスの変形例を示す説明図で
ある。
【図5】(A)〜(C)は従来のセラミックグリーンシ
ートの孔打ち抜き方法を説明する工程図である。
【図6】従来のセラミックグリーンシートの孔打ち抜き
方法の圧縮空気の吹き付けを示す説明図である。
【符号の説明】
10:セラミックグリーンシート、11:打ち抜き用パ
ンチ、12:打ち抜き用ダイス、13:テーブル、1
4、14a:打ち抜き屑、15、,15a:ストリッ
プ、16、16a:孔、17:払い出しパンチ、18:
圧縮空気、19、19a:払い出し用ダイス
フロントページの続き Fターム(参考) 3C060 AA11 BA01 BG17 4G055 AA08 AC09 BA83 BA85 5E082 AB03 BC40 FG06 FG26 5E346 CC16 EE24 GG05 GG08 HH31

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 セラミックグリーンシートを打ち抜き用
    ダイスに載せて、打ち抜き用パンチにて打ち抜き加工を
    行うセラミックグリーンシートの孔打ち抜き方法におい
    て、前記打ち抜き用パンチで打ち抜かれて、該打ち抜き
    用パンチの上昇過程で元の位置に戻った打ち抜き屑を、
    前記打ち抜き用パンチより直径の小さい払い出しパンチ
    で押し下げ、前記セラミックグリーンシートから除去す
    ることを特徴とするセラミックグリーンシートの孔打ち
    抜き方法。
  2. 【請求項2】 請求項1記載のセラミックグリーンシー
    トの孔打ち抜き方法において、前記払い出しパンチによ
    る前記打ち抜き屑の払い出しは、前記セラミックグリー
    ンシートを前記打ち抜き用ダイスの上に載せたまま行う
    ことを特徴とするセラミックグリーンシートの孔打ち抜
    き方法。
  3. 【請求項3】 請求項1記載のセラミックグリーンシー
    トの孔打ち抜き方法において、前記払い出しパンチによ
    る前記打ち抜き屑の払い出しは、前記セラミックグリー
    ンシートを前記打ち抜き用ダイスとは別のダイスの上に
    載せて行うことを特徴とするセラミックグリーンシート
    の孔打ち抜き方法。
JP2000321043A 2000-10-20 2000-10-20 セラミックグリーンシートの孔打ち抜き方法 Withdrawn JP2002127126A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2015138610A (ja) * 2014-01-21 2015-07-30 株式会社豊田自動織機 蓄電装置の製造装置及び蓄電装置の製造方法
CN109119400A (zh) * 2018-09-25 2019-01-01 中国电子科技集团公司第四十三研究所 高载流能力多层陶瓷基板及其制作方法

Cited By (3)

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