JP2002126317A - 遊技機の遊技盤除電装置 - Google Patents

遊技機の遊技盤除電装置

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JP2002126317A
JP2002126317A JP2000327653A JP2000327653A JP2002126317A JP 2002126317 A JP2002126317 A JP 2002126317A JP 2000327653 A JP2000327653 A JP 2000327653A JP 2000327653 A JP2000327653 A JP 2000327653A JP 2002126317 A JP2002126317 A JP 2002126317A
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JP2000327653A
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English (en)
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Yoshitaka Sugimura
精孝 杉村
Akio Nohara
昭夫 野原
Susumu Sato
佐藤  進
Masashi Inoue
雅士 井上
Shuichi Kobayashi
修一 小林
Kazuo Mishima
和雄 三島
Tokukazu Koshizuka
徳和 腰塚
Osamu Fujisaki
修 藤崎
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Heiwa Corp
Original Assignee
Heiwa Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 金属球と遊技盤の球通路を形成する部材との
接触後の分離や剥離による静電気の影響を抑制する。 【解決手段】 導電性合成樹脂製の飾りベース8、緩衝
部材10、化粧シート11、セット板13、役物14並
びに金属製の遊枝盤一側部ロック機構3、遊技盤他側部
ロック機構4、遊技盤押え受け6;7、外バンド9、遊
技釘12を止ねじ15〜20により互いに接続し、金属
球である球と遊技盤5の前面及び裏面に取付けられた各
部品との接触後の分離や剥離で発生した静電気を金属製
のリアプレート2側に移動させて除電する一方、リアプ
レート2から静電気を大気に徐々に放電するが、リアプ
レート2の帯電量が所定値を越えた場合、静電気をリア
プレート2から電源装置21に内蔵されたバリスタ21
B;21C及び電源プラグ22を経由して島側電源23
に逃がす。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はパチンコ機において
遊技媒体として使用される金属球と遊技盤の球通路を形
成する部材との接触後の分離や剥離に起因する静電気を
除去する遊技機の遊技盤除電装置に関する。
【0002】
【従来の技術】特開平7−24110号公報や特開20
00−140231号公報には遊技機枠体及び遊技機枠
体に装着される遊技盤の球通路周囲を導電化し静電気の
大放電を抑制することは周知である。特開平7−241
10号公報はベニヤのような遊技盤と遊技盤の表面に設
けられる化粧シートとの間に挟み込んだ導電シート及び
遊技盤の周囲に取付けた金属板を介して遊技盤固定金具
で遊技機枠体の金属製のリアプレートに静電気を逃がす
ようになっている。特開2000−140231号公報
はベニヤ遊技盤と遊技盤の表面に設けられる化粧シート
との間に導電層を設け、釘、案内レール、メッキを施し
た入賞口等を導電層を介して接続し、アース線を介して
金属フレーム部分に静電気を逃がすようになっている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、前記何れも遊
技盤と化粧シートとの間に導電層を設けるため、例え
ば、案内レールを止める釘を打ち込む場合、化粧シート
の表面の樹脂が釘と共に遊技盤の中に巻込まれていき釘
と導電層との接触を妨げたり、導電層により化粧シート
と遊技盤との密着性が不十分となり、長期使用で化粧シ
ートが浮くことが有る等、遊技盤に取付けられた各種機
能部品相互を導通するための電路としては十分といえな
い。又、絶縁体である化粧シート表面と遊技球との間の
摩擦により新たな静電気が発生してしまう。
【0004】そこで、本発明は、金属球と遊枝盤の球通
路を形成する部材との接触後の分離や剥離による静電気
の影響を抑制することができる遊技機の遊技盤除電装置
を提供するものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明にあっては、遊技
盤の球通路を導電化しフレームグランドに導通させるた
めの静電気の誘導電路を設けたことを特徴としている。
よって、本発明によれば、球通路内で発生する静電気の
放電によって生じる電磁波が電線に入力されることを抑
制し、静電気によるノイズが原因である電気制御回路の
誤動作が解消される。又、本発明にあっては、飾りベー
スを導電化し電路とすれば、飾りベースにより、遊技盤
の遊技領域の外側部分に充分な容量の静電気の誘導電路
を確保することができ、又、飾りベースを飾りカバーで
覆うのが一般的であるので、飾りベースを導電化するた
めに、例えば、カーボンを混入した黒色系の導電性樹脂
を用いたとしても、前面側意匠を保つことができ、又、
飾りベースと飾りカバーとからなる装飾体は外バンドの
極近傍に配置されるので、突部を数箇所設けるだけで導
電性球通路である外バンドを容易に接続できる。又、本
発明にあっては、球通路を形成する化粧シートの表面を
導電化し電路とすれば、遊技盤の前面を流下する球の静
電気を化粧シート表面で捉えることができると共に、導
電化した役物ベースや飾りベースを導電化した化粧シー
トに重ね合せて固定するだけで広い面積に渡って接続が
得られるため、各種機能部品相互を低抵抗に接続するこ
とができる。又、本発明にあっては、遊技盤の裏側に設
けられるセット板を導電化すると共に導電化された飾り
ベースと接続すれば、セット板自体を静電気の誘導路と
して利用でき、セット板の静電気をまとめて遊技枠体側
に逃がすことができる。又、本発明にあっては、遊技盤
が中間導電層を備えれば、遊技盤の前面側に設けられる
導電性部品と遊技盤の裏面側に設けられる導電性部品と
を導電化固定具で遊技盤に取付けるだけで部品相互を接
続することができる。
【0006】
【発明の実施の形態】図1〜図12は本発明の第1実施
形態であって、図1は球通路装置の概略を示し、図2は
遊技盤5と緩衝部材10及び左右の押え63;64を分
解し前側より示し、図3は緩衝部材10の組立てられた
遊技盤5を図2のA−A線に沿い切断した断面を示し、
図4は緩衝部材10の組立てられた遊技盤5を図2のB
−B線に沿い切断した断面を示し、図5は遊技盤5と前
枠1とを分解し裏側より示し、図6は遊技盤5の裏側を
分解して示し、図7は装飾体30とセット板13との遊
技盤5への取付構造を断面して示し、図8は遊技機枠1
10を前側から見た外観を示し、図9は図8のC−C線
に沿い切断した断面を示し、図10は図8のD−D線に
沿い切断した断面を示し、図11は遊技盤5とフロント
プレート26との掛け止め構造の外観を示し、図12は
遊技盤5とフロントプレート26との掛け止め構造の断
面を示す。
【0007】図1を参照し、遊技盤5の球通路について
説明する。1は前枠、2は前体1の裏面に固定された金
属製のリアプレート、3はリアプレート2に設けられた
金属製の遊技盤一側部ロック機構、4はリアプレート2
に設けられた金属製の遊技盤他側部ロック機構、5はベ
ニヤのような遊技盤、6;7は遊技盤5の前側に設けら
れる金属製の盤押え受け、8は遊技盤5の前側に設けら
れる導電性合成樹脂製の飾りベース、9は飾りべ一ス8
に設けられる金属製の外バンド、10は飾りベース8に
設けられる導電性合成樹脂製の緩衝部材、11は遊技盤
5の前面に設けられる導電性合成樹脂製の化粧シート、
12は化粧シート11を貫通して遊技盤5に打込まれる
金属製の遊技釘、13は遊技盤5の裏面に設けられる導
電性合成樹脂製のセット板、14は導電性合成樹脂製の
入賞口や風車及びサイドランプ等の役物、15は遊技盤
押え受け6と飾りべ一ス8とを接続する金属製の止ね
じ、16は遊技盤押え受け7と飾りベース8とを接続す
る金属製の止ねじ、17は飾りベース8と緩衝部材10
とを接続する金属製の止ねじ、18は飾りベース8と化
粧シート11とを接続する金属製の止ねじ、19は飾り
ベース8とセット板13とを接続する金属製の止ねじ、
20は化粧シート11と役物14とを接続する金属製の
止ねじである。
【0008】21は交流を遊技機で使用する直流に変換
する電源装置であって、交直変換部21A及びアレスタ
やバリスタ等のサージアブソーバ21B;21C並びに
その他電気部品等を内蔵した金属製のケースが金属製の
止ねじ21Dでリアプレート2に接触固定される。電源
装置21のケースにはアース線21Eが金属製の止ねじ
21Fで配線される。止ねじ21Fは交直変換部21A
及びサージアブソーバ21B;21C並びにその他電気
部品を実装するプリント回路基板のような回路基板のア
ース端子をケースに止めるねじを兼用する。22は電源
装置21の電源プラグ、23は島トランスのようなAC
24ボルトを出力する島側電源、24は飾りベース8に
取付けられた外バンド金具、25は外バンド金具24に
掛け止められて遊技盤5を支持する掛止機構、26はリ
アプレート2に接触した状態で取付けられる導電性合成
樹脂製のフロントプレート、27は図8の上皿装置11
7の背板をなし閉じられて緩衝部材10に接触する金属
製のボックスプレート、28Aはボックスプレート27
をヒンジで前横側に片開き可能に支持する金属製の金
枠、28Bは金枠28Aにヒンジで前横側に片開き可能
に支持された金属製のパネル枠、29は金枠28Aを前
枠1の中央開口部周縁に固定することによりリアプレー
ト2に締結される金属製の止ねじである。パネル枠28
Bは閉じられて緩衝部材10に接触し、パネル枠28B
には透視性の有る合成樹脂又はガラスのようなパネルが
装着される。
【0009】本実施形態では緩衝部材10及び化粧シー
ト11以外の部品を構成する導電性合成樹脂には、例え
ば、東洋インキ(株)社製のリオコンダクト(登録商
標)EMIのように熱可塑性合成樹脂にステンレス極細
繊維を分散させた材料、大日精化(株)社製のネオコン
のように合成樹脂にポリアセチレン・ポリピロール・ポ
リアニリン等の導電性ポリマー、銀・銅・ニッケル・ア
ルミニウム等の金属とカーボンブラックのような導電材
料を混練した材料、三菱瓦斯化学(株)社製のユーピロ
ン(登録商標)CFのようにポリカーボネート樹脂に炭
素繊維を充填した材料、東レ(株)社製のトレカ(登録
商標)ペレットのように熱可塑性樹脂に炭素繊維を分散
した材料、電気化学工業(株)社製のデンカエミコンの
ようにスチレン系樹脂に炭素繊維等の導電性充填剤を混
ぜた材料、等がある。緩衝部材10の弾性を有する材料
としては理研ビニール工業(株)社製のレオストマー
(登録商標)がある。遊技盤5に取付けられた緩衝部材
10及び化粧シート11を含む部品の一部又は全部を合
成樹脂で形成する場合、当該合成樹脂或いは一般に用い
られる非導電性合成樹脂にメッキ又は塗布或いは蒸着等
で導電性被膜を形成しても良い。
【0010】化粧シート11は透視性を有する導電性合
成樹脂よりなる板状基材の裏側の全面に遮光性を有する
塗料を用いた多色刷り印刷にて形成された意匠図を備え
ると共に、その意匠図の裏側の全面にケント紙のような
白色な定着用紙を接着した形態であって、遊技盤5の表
面に加圧接着される。化粧シート11の板状基材に用い
られる透視性を有する導電性合成樹脂には、例えば、ア
キレス(株)社製のアキレスSTポリのように電子共役
系を有する導電性ポリマーを汎用プラスチック基材の表
面に被覆複合することにより導電化した材料、(株)ケ
ンエー社製のスカイポリフィルムやピンクポリフィルム
のようにポリエチレンを基材とした透明導電性合成樹脂
材料、等がある。
【0011】電源プラグ22がAC100ボルトをAC
24ボルトに変換する島側電源23のコンセントに差込
まれた状態において、店員がパチンコ機の裏面に設けら
れた電源スイッチをオン操作すると、AC24ボルトの
交流電源が島側電源23より電源装置21に供給され
る。電源装置21の交直変換部21Aは島側電源23か
ら受電したAC24ボルトの交流電源を全波整流した後
の粗整流であるDC24ボルトのような直流電源、全波
整流と平滑化及び定電圧化したDC12ボルトとDC5
ボルトのような定電圧電源それぞれを配線により図5に
示す主制御装置73、特別図柄制御装置33、表示灯制
御装置71、音制御装置72、球払出制御装置79、球
発射制御装置78の機能別に分別構成された複数の制御
装置に出力する。電源装置21では全波整流されたまま
の粗整流であるDC24ボルト(DC24V)の直流電
源が交直変換部21Aより出力される。
【0012】飾りべ一ス8、緩衝部材10、化粧シート
11、セット板13、役物14等の少なくとも表面を導
電性に形成し、リアプレート2、遊技盤一側部ロック機
構3、遊技盤他側部ロック機構4、遊技盤押え受け6;
7、外バンド9、遊技釘12等を金属により形成したこ
とにより、遊技盤5の飾りべ一ス8で囲まれた内側の遊
技領域から遊技盤5の裏側への球通路が導電性に形成さ
れる。
【0013】パチンコ球の表面抵抗は酸化被膜の影響等
で意外に大きく、パチンコ球どうしの接圧によって抵抗
値は異なるが、かなり高い抵抗値を示す。従って、球通
路の一部に導電性を持たせても、パチンコ球からパチン
コ球への電荷の移動による静電気の除去作用は十分とは
言えない。前述のように遊技盤5の遊技領域から遊技盤
5の裏側への球通路自体を導電化すれば、帯電した個々
のパチンコ球の静電気を除去することができる。即ち、
導電性合械樹脂製の飾りベース8、緩衝部材10、化粧
シート11、セット板13、役物14並びに金属製の遊
枝盤一側部ロック機構3、遊技盤他側部ロック機構4、
遊技盤押え受け6;7、外バンド9、遊技釘12が金属
製のリアプレート2に止ねじ15〜20により接続され
たことにより、金属球である球と遊技盤5の前面及び裏
面に取付けられた各部品との接触後の分離や剥離で発生
した静電気はリアプレート2側に移動して除電される。
【0014】リアプレート2に帯電された静電気はリア
プレート2から大気に除々に自然に放電されるが、リア
プレート2の帯電量が絶縁破壊量を超えた場合、近くの
放電を受け易いものとの間で急激な気中放電が起って電
磁波が発生する。その電磁波の発生を抑えるためにリア
プレート2に帯電された静電気の量が所定値を越えた場
合、静電気はリアプレート2から電源装置21に内蔵さ
れたアレスタやバリスタ等のサージアブソーバ21B;
21C及び電源プラグ22を経由して島側電源23に逃
がされる。
【0015】図1において、飾りベース8をフロントプ
レート26に直接接触させる構造にして接続したり、掛
止機構25を配線によりフロントプレート26を迂回し
てリアプレート2に直接接続することも可能である。
【0016】図2を参照し、遊技盤5の前側について説
明する。遊技盤5に装着された化粧シート11の前面に
は、装飾体30が取付けられることにより、装飾体30
の丸窓31の内部が遊技領域として区分され、丸窓31
の外部である装飾体30で覆われる部分が遊技領域外と
して区分される。丸窓31の内部で露出された化粧シー
ト11を有する遊技盤5の遊技領域には、センタ飾り3
2、図柄表示装置33A、ランプ風車装置34、サイド
ランプ装置35、入賞口装置36、始動入賞口装置3
7、大入賞口装置38、風車39、遊技釘12が取付け
られる。装飾体30には賞球表示装置41及び完了表示
装置42が丸窓31の周囲上部左右に個別に内蔵され
る。
【0017】装飾体30は、丸窓31を縁取りする導電
性合成樹脂よりなる板状の飾りベース8と、飾りべ一ス
8の前面を覆う合成樹脂製の飾りカバー45とを備え
る。飾りベース8の下部にはアウト通路46が形成され
る。アウト通路46の入口47の間口は、飾りべ一ス8
における丸窓31の縁部より前方に突出する左右の周壁
48;49とで形成される。入口47より左側に連なる
周壁48は内バンドである。この内バンド48の外側に
は、飾りカバー45の内周縁に沿い飾りベース8より前
方に突出するステンレスのような金属製の外バンド9が
配置される。内バンド48と外バンド9との間の隙間が
球発射誘導通路51である。装飾体30を遊技盤5に取
付ける場合、球発射誘導通路51における飾りベース8
と化粧シート11との間に外バンド金具24を挿入し、
止ねじ145を飾りベース8より外バンド金具24及び
化粧シート11を経由して遊技盤5に締結することによ
り、外バンド金具24が遊技盤5に固定される。飾りベ
ース8は遊技盤5の前面側の遊技領域の外側に静電気除
去用の電路を形成する。化粧シート11は遊技盤5の前
面側全面に渡って静電気除去用の電路を形成する。
【0018】球発射誘導通路51は、飾りベース8と内
バンド48と外バンド9とにより前方と上端及び下端に
開放されている。球発射誘導通路51の下端は球発射装
置より発射された打球を受入れる入口である。球発射誘
導通路51の上端は球発射装置より発射された打球を遊
技領域に排出する出口であって、内バンド48に固定さ
れた片支持状の球戻防止部材52で閉鎖される。つま
り、球発射装置より発射された打球は外バンド9に沿っ
て球発射誘導通路51の上方へと案内された後に球戻防
止部材52を押し開けて遊技領域に飛び出す。図8の上
皿装置117に払出された賞球が裏側の球払出通路を流
下する際に帯電していた場合であっても、上皿装置11
7から球発射装置へと導かれて発射された球は、飾りベ
ース8と外バンド9とで上方に案内される過程で除電さ
れる。前述のようにパチンコ球の表面抵抗は以外に大き
いため単に導電性部材に接触しただけでは充分に除電さ
れないが、球発射誘導通路51の場合は衝突的に接触す
るために充分な除電効果が得られる。
【0019】又、装飾体30は、ゴム又は軟質合成樹脂
製のストッパ53を球戻防止部材52の反対側位置に備
える。ストッパ53は、球発射誘導通路51より遊技領
域に飛び出した打球が衝突することにより、係る打球を
遊技領域の上部中央側に戻して遊技性を高めるための部
材である。外バンド9はストッパ53まで延設されてい
る。
【0020】そして、遊技領域に飛び出した打球は、遊
技領域を上部より下部へと流下する間に、ランプ風車装
置34や風車39及び遊技釘12に衝突して流下方向を
変えたり、入賞口装置36や始動入賞口装置37に入賞
する。これらの入賞により、所定数の賞球がパチンコ機
の裏側より前側の上皿装置117(図8参照)に払出さ
れる。又、始動入賞口装置37への入賞により、センタ
飾り32の裏側に設けられた液晶パネルのような表示パ
ネルを備えた図柄表示装置33Aが図柄変動を開始した
後に停止する。その停止した図柄が予め定められた所定
図柄であると、遊技者に有利な大当り遊技が開始し、大
入賞口装置38の開閉体が開き、打球が大入賞口装置3
8に入賞可能となる。大当り遊技についは、実施形態の
本論ではないので、これ以上の説明は省く。打球が真鍮
製の遊技釘12やクロムメッキを施された各種遊技部品
のベース部や表面を導電性に形成された化粧シート11
に衝突する過程で打球に帯電していた静電気は化粧シー
ト11の表面を介して除電される。
【0021】入賞口装置36や始動入賞口装置37及び
大入賞口装置38に入賞しなかった打球はアウト球とし
て入口47よりアウト通路46に取込まれる。よって、
アウト通路46はアウト球を飾りベース8の前側で遊技
領域から遊技領域外に排出する。
【0022】緩衝部材10は、可撓性を有する導電性合
成樹脂又は導電性ゴムよりなり、遊技領域を隔成する周
壁48;49とアウト通路46とに対して設けられる部
品であって、周壁部55;56と前壁部57と誘導壁部
58と左右の押え受容部59;60及び左右の不正防止
縁部61;62を備える。
【0023】周壁部55はアウト通路46の入口47よ
り左側に延びる周壁48の遊技領域側を覆う円弧板状で
あり、周壁部56はアウト通路46の入口47より右側
に延びる周壁49の遊技領域側を覆う円弧板状である。
周壁部55の左端が左側のサイドランプ装置35の真下
に位置し、周壁部56の右端が右側のサイドランプ装置
35の真下に位置し、双方の周壁部55;56が遊技領
域における左右のサイドランプ装置35間より流下する
アウト球を受けてアウト通路46の側に誘導する。その
際に帯電していたアウト球は導電性の周壁部55;56
に落下衝突する過程で効果的に除電される。
【0024】前壁部57は双方の周壁部55;56相互
より連なりアウト通路46の前側を覆う板状であって、
周壁部55;56よりアウト通路46の側に流下したア
ウト球がアウト通路46より前側に飛出さないようにす
る。誘導壁部58は一方の周壁部55と前壁部57とに
連なりアウト通路46の入口47より下流側にアウト球
を誘導する板状である。押え受容部59は左側の周壁部
55と前壁部57とに連なり前側より後側に円弧状に窪
む溝状であり、押え受容部60は右側の周壁部56と前
壁部57とに連なり前側より後側に円弧状に窪む溝状で
ある。不正防止縁部61は左側の押え受容部59より前
側に突出した円弧板状であり、不正防止縁部62は右側
の押え受容部60より前側に突出した円弧板状である。
【0025】押え63は、硬質合成樹脂からなる板状の
部材であって、左側の押え受容部59に収納される。押
え64は、硬質合成樹脂からなる板状の部材であって、
右側の押え受容部60に収納される。
【0026】そして、周壁部55が内バンド48の遊技
領域側に重ね合され、周壁部56が周壁49の遊技領域
側に重ね合され、押え受容部59の裏面が内バンド48
の前側端面に重ね合され、押え受容部60の裏面が周壁
部49の前側端面に重ね合され、誘導壁部58がアウト
通路46の傾斜状の底面54に重ね合される。その後、
押え63が押え受容部59に挿入され、止ねじ17が押
え63より押え受容部59を経由して飾りベース8に締
結される。又、押え64が押え受容部60に挿入され、
止ねじ17が押え64より押え受容部60を経由して周
壁49に締結される。これによって、図3及び図4に示
すように、緩衝部材10が装飾体30に取付けられる。
その状態において前壁部57はアウト通路46の前側を
閉鎖する。緩衝部材10に帯電した静電気は止ねじ17
で飾りベース8に逃がされ、又、不正防止縁部61の右
下部分より上皿装置117の金属製のボックスプレート
27を経由して金枠28Aからリアプレート2に逃がさ
れる。飾りカバー45を飾りベース8に固定する際、外
バンド9が飾りベース8と飾りカバー45とで挟持され
る。
【0027】図5を参照し、前枠1と遊技盤5との裏側
について説明する。遊技盤5の裏面には部品取付体70
が取付けられ、部品取付体70には表示灯制御装置7
1、音制御装置72、図柄表示装置33A、主制御装置
73、複数の中継基板74;75が取付けられる。前枠
1の裏面には中央の窓2Aを備えたリアプレート2が取
付けられる。リアプレート2の上部には図外の上タンク
及び下タンクが取付けられ、リアプレート2の下部には
排出樋76、流しユニット77、球発射制御装置78、
球払出制御装置79及び電源装置21が取付けられる。
そして、遊技盤5が前枠1の前側よりリアプレート2側
に挿入されると、表示灯制御装置71、音制御装置7
2、図柄表示装置33A、中継基板74;75及び主制
御装置73がリアプレート2の窓2Aより裏側に突出す
る。又、球払出機構81を介してリアプレート2の一側
部に回転可能に取付けられたリアカバー80が閉じられ
ると、リアカバー80が主制御装置73、表示灯制御装
置71、音制御装置72、図柄表示装置33A、球発射
制御装置78、球払出制御装置79、中継基板74を覆
い、図外のパチンコ店の島に設けられた球補給装置から
上タンクに供給された球が下タンクを経由して球払出機
構81に供給される。
【0028】図6を参照し、遊技盤5の裏側について説
明する。遊技盤5の前面に取付けられたセンタ飾り3
2、ランプ風車装置34、サイドランプ装置35、入賞
口装置36、始動入賞口装置37、大入賞口装置38、
賞球表示装置41及び完了表示装置42等の部品は、遊
技盤5に貫通する複数の孔85;86;87;88;8
9;90;91;92より遊技盤5の裏側に露出され
る。遊技盤5には、前記孔85〜92に加えて、遊技盤
側位置決定部93;94及び逃孔95が前後方向への貫
通孔として形成される。装飾体30は裏面に突出した図
外の上下の突起を位置決定部93;94に遊技盤5の前
側より挿入することにより遊技盤5に位置決めされる。
その状態において装飾体30は図外の釘で遊技盤5の前
面に固定される。
【0029】部品取付体70は第1〜第5部品取付体1
01;102;103;104;105に分割される。
第1部品取付体101は遊技盤5の前面に取付けられた
各種入賞口に入賞した入賞球を遊技盤5の裏面側におい
て球詰りが発生することなく下方に誘導する機能を持
ち、図1のセット板13に相当するものであって、導電
性合成樹脂により形成される。第1部品取付体101は
上下に前側に突出する位置決定部101A;101Bを
有し、位置決定部101A;101Bをそれぞれ遊技盤
側位置決定部93や逃孔95に嵌め込むことにより遊技
盤5に位置決めされる。第2部品取付体102は第1部
品取付体101の左裏面に図外の止ねじで固定され、第
2部品取付体102の裏面には表示灯制御装置71が嵌
め込み式で着脱可能に取付けられる。第3部品取付体1
03は第1部品取付体101の右裏面に図外の止ねじで
固定され、第3部品取付体103の裏面には音制御装置
72が嵌め込み式で着脱可能に取付けられる。導電性合
成樹脂よりなる第4部品取付体104は第1部品取付体
101より排出された入賞球を受取り下流側に誘導する
部品であって、第1部品取付体101と嵌め込み式で位
置決めされて遊技盤5の裏面に図外の止ねじで固定され
る。第5部品取付体105は第4部品取付体104を覆
うように、第1部品取付体101と嵌め込み式で位置決
めされ、第5部品取付体105の裏面には主制御装置7
3が嵌め込み式で着脱可能に取付けられる。各制御装置
の取付台である第2・第3・第5部品取付体102;1
03;105を導電性合成樹脂で形成すれば、遊技盤5
の前側からの電磁ノイズを遮蔽する効果が得られる等、
各制御装置に対する静電気の影響を抑制することができ
る。
【0030】図7を参照し、装飾体30と第1部品取付
体101であるセット板13との取付構造について説明
する。装飾体30は飾りベース8より裏側に突出した位
置決め用の環状のリブ106を有する。そして、装飾体
30が遊技盤5に位置決め固定される際、リブ106が
化粧シート11と遊技盤5とに貫通する逃孔95に化粧
シート11側より挿入される。一方、導電性合成樹脂よ
りなるセット板13の位置決定部101Bが遊技盤5側
から逃孔95を経由してリブ106に嵌め込まれる。そ
の状態において、止ねじ19が位置決定部101Bより
リブ106で囲まれた飾りベース8に締結されることに
より、セット板13が装飾体30を基準に位置決めされ
て遊技盤5に固定される。この遊技盤5に固定されたセ
ット板13は遊技盤5の裏面とで球通路108を形成す
る。球通路108は図2の入賞口装置36、始動入賞口
装置37、大入賞口装置38から遊技盤5の裏側に排出
された入賞球109をパチンコ機から島の集球機構側と
いうような所定方向に誘導する。セット板13が止ねじ
19により導電性合成樹脂からなる飾りベース8に固定
されることにより帯電した入賞球の静電気が球通路10
8を流下する過程でセット板13を介して飾りベース8
側に除電される。装飾体30では、飾りベース8と飾り
ベース8に固定された飾りカバー45とで形成された内
部空間にはLEDのような光源109Aの実装されたプ
リント配線基板のようなランプ基板109Bを格納し、
ランプ基板109Bは止ねじ109Cにより飾りベース
8に固定される。ランプ基板109Bは止ねじ19を止
めるために飾りベース8に形成された凸部109Dを挿
入する逃穴109Eを有する。
【0031】図8を参照し、遊技盤5をパチンコ店の島
に交換可能に取付けるための額縁状の遊技機枠体110
について説明する。遊技機枠体110は、遊技盤5を取
付けるための前枠1がパチンコ店の島に取付けられる外
枠111に上下の枠ヒンジ113で前方横方向に片開き
可能に取付けられる。前枠1の自由端側縦縁には施錠装
置114が配置される。そして、図外のキープレートが
人為操作で施錠装置114に前枠1の前面側より差込ま
れて一方向に例えば90度回転操作されると、前枠1の
裏面側に設けられた図示しない前枠ロック機構の前枠ロ
ックレバーが外枠111に設けられた図外の前枠止具よ
り外れる。これにより、前枠1が外枠111に開閉可能
となる。その状態のまま、前枠1が人為操作で前側に引
かれることにより枠ヒンジ113を中心として横方向前
側に片開きされる。この状態において、キープレートヘ
の一方向への人為的な操作力が解除されると、前枠ロッ
クレバーが前枠ロック機構に内蔵されたばね力で元の位
置に戻り、この復元力によりキープレートも元の位置に
戻り施錠装置114より引抜可能となる。
【0032】又、前枠1が開かれた状態において、前枠
1が人為操作で裏側に押されて閉じられることにより、
前枠ロックレバーが前枠止具に接触して移動する。引続
き、前枠ロックレバーの先端フックが前枠止具を超える
ことにより、前枠ロックレバーが前枠ロック機構に内蔵
されたばね力で元の位置に戻り前枠止具に係合する。こ
れにより、前枠1が外枠111に開閉不能となる。
【0033】前枠1は前後に貫通する中央開口部の周縁
前側に金属製の金枠28Aを備える。金枠28Aは止ね
じ29が前枠1を経由して金属製のリアプレート2に接
続される。金枠28Aには上部の金属製のパネル枠28
Bと下部の上皿装置117の背板である金属製のボック
スプレート27とが前枠1の回転中心側縦縁部に図外の
金属製のヒンジで前方横方向に片開き可能に取付けられ
る。従って、パネル枠28Bとボックスプレート27及
び金枠28Aは互いに接続している。そして、図外のキ
ープレートが人為操作で施錠装置114に前枠1の前面
側より差込まれて前記前枠1の開閉時における方向とは
逆の方向に例えば90度回転操作されると、前枠1の自
由端側縁部に設けられた図外のパネル枠ロック機構のパ
ネルロックレバーがパネル枠28Bに設けられた図外の
パネル枠止具より外れる。これにより、パネル枠28B
が前枠1に開閉可能となる。その状態のまま、パネル枠
28Bが人為操作で前側に引かれることによりヒンジを
中心として横方向前側に片開きされる。この状態におい
て、キープレートヘの一方向への人為的な操作力が解除
されると、パネル枠ロックレバーがパネル枠ロック機構
に内蔵されたばね力で元の位置に戻り、この復元力によ
りキープレートも元の位置に戻り施錠装置114より引
抜可能となる。
【0034】又、パネル枠28Bが開かれた状態におい
て、パネル枠28Bが人為操作で裏側に押されて閉じら
れることにより、パネル枠ロックレバーがパネル枠止具
に接触して移動する。引続き、パネル枠ロックレバーの
先端フックがパネル枠止具を超えることにより、パネル
枠ロックレバーがパネル枠ロック機構に内蔵されたばね
力で元の位置に戻りパネル枠止具に係合する。これによ
り、パネル枠28Bが前枠1に開閉不能となる。
【0035】上皿装置117はパネル枠28Bが開かれ
た状態においてだけ開閉し得るように前枠1に取付けら
れた金属製のボックスプレート27と、ボックスプレー
ト27の前側に固定された導電性合成樹脂よりなる皿部
117Aとを備え、ボックスプレート27と皿部117
Aとで前側に突出する上方開放状の上皿球貯蔵室117
Bを形成する。ボックスプレート27はヒンジ端側に図
5の球払出機構81から払出された球を上皿球貯蔵室1
17Bに排出する導電性合成樹脂又は金属よりなる上皿
球流入樋117Cを備え、中間部に上皿球貯蔵室117
Bから球を球発射装置122の球発射通路123に導出
する球排出通路117Dを備え、自由端側に上皿装置1
17を開閉操作し得る金属製の上皿ロック機構117E
を備える。
【0036】上皿装置117を開けた際に前枠1の中央
開口部に露出するリアプレート2の下縁部には導電性合
成樹脂よりなるフロントプレート26が接触し固定され
る。フロントプレート26の左側上方のリアプレート2
には上皿装置117の上皿球流入樋117Cを収容する
逃孔119が形成される。フロントプレート26はスピ
ーカユニット120、掛止機構25、ファール球樋12
1、球発射装置122、球発射通路123、アウト球中
継口124を備える。図5の遊技盤5が前枠1の中央開
口部よりリアプレート2の側に挿入されると、前枠1の
中央開口部の上側のリアプレート2に設けられた金属製
の板ばねからなる遊技盤上部ロック機構125が遊技盤
5を下方に押圧し、遊技盤5の下部がフロントプレート
26の上面に接触する。その状態において遊技盤5が掛
止機構25でフロントプレート26に固定される。装飾
体30の導電性合成樹脂製の飾りベース8及びシート1
1は図2に示すように遊技盤5の外周の端面に露出して
いるので、遊技盤5が前枠1に固定された状態において
飾りベース8及び化粧シート11は上方では遊技盤上部
ロック機構125を介して、下方では導電性のフロント
プレート26を介してそれぞれリアプレート2に接続さ
れる。
【0037】前枠1の下縁部には下皿装置126が固定
される。下皿装置126は前側に突出した上方開放状の
下皿球貯蔵室126Aを備え、下皿球貯蔵室126Aの
後壁に上皿装置117側からの下皿球流入孔部126B
を備え、下皿球貯蔵室126Aの底部に球抜孔部126
Cを備える。球抜孔部126Cは下皿装置126の前面
に設けられた球抜操作部126Dで開閉操作されるシャ
ッタのような球抜蓋体で閉じられる。下皿装置126の
右側には球発射強度を操作するためのハンドルグリップ
127が配置される。
【0038】図9を参照し、遊技盤一側部ロック機構3
について説明する。遊技盤一側部ロック機構3は、前枠
1(図8参照)の自由端側であるリアプレート2の一側
壁部に設けられ、金属製のブラケット130と金属製の
軸131と金属製の遊技盤ロックレバー132と金属製
の板ばね状の遊技盤一側部ロックスプリング133と金
属製の板ばね状の遊技盤一側部スプリング134及び金
属製のカム部135を備える。ブラケット130はリア
プレート2の一側壁部に外側より取付けられる。軸13
1はリアプレート2の一側壁部に形成された逃孔に配置
されたブラケット130の先端部と遊技盤ロックレバー
132とを回転可能に取付ける。遊技盤一側部ロックス
プリング133は、遊技盤5を裏側に押すものであっ
て、軸131周りより曲折された遊技盤ロックレバー1
32に取付けられる。遊技盤一側部スプリング134
は、遊技盤5を前枠1の回転中心方向に押すものであっ
て、軸131周りの遊技盤ロックレバー132に取付け
られる。カム部135は遊技盤一側部スプリング134
と協働して遊技盤5を前枠1の回転中心方向に押すもの
であって、軸131周りの遊技盤ロックレバー132よ
り突出する。
【0039】図10を参照し、遊技盤他側部ロック機構
4について説明する。遊技盤他側部ロック機構4は、前
枠1の回転中心側であるリアプレート2の他側壁部に設
けられており、金属製のブラケット140と金属製のス
トッパ141と金属製の板ばね状の遊技盤他側部ロック
スプリング142とを備える。ブラケット140はリア
プレート2の他側壁部の内側に取付けられる。ストッパ
141はブラケット140の上端部よりリアプレート2
の一側壁部方向に曲折形成される。遊技盤他側部ロック
スプリング142は、遊技盤5を裏側に押すものであっ
て、ブラケット140に取付けられる。
【0040】図9の遊技盤一側部ロック機構3と図10
の遊技盤他側部ロック機構4とで遊技盤5をリアプレー
ト2に固定する作業について説明する。先ず、図9に仮
想線で示すように遊技盤ロックレバー132を倒し、遊
技盤一側部ロックスプリング133と遊技盤一側部スプ
リング134及びカム部135をリアプレート2の外側
に位置させておく。その状態において、遊技盤5を図8
の前枠1の中央開口部よりリアプレート2の側に挿入
し、遊技盤5の他側部を遊技盤他側部ロックスプリング
142とリアプレート2の裏壁部との間に進入させる。
これによって、遊技盤他側部ロックスプリング142が
遊技盤5の盤押え受け7を裏側に押圧し、遊技盤5の裏
面がリアプレート2に接触する。これと並行し、遊技盤
5の他側部がストッパ141の先端部に対峙する。
【0041】次に、遊技盤ロックレバー132を図9の
仮想線示位置より実線示位置へと回転操作すると、遊技
盤一側部ロックスプリング133と遊技盤一側部スプリ
ング134及びカム部135がリアプレート2の側に進
入する。その過程において、遊技盤一側部ロックスプリ
ング133が遊技盤5の盤押え受け6を裏側に押し、遊
技盤一側部スプリング134及びカム部135が遊技盤
5の一側面を押圧する。これによって、遊技盤5の他側
面が図10に示す遊技盤他側部ロック機構4のストッパ
141で受止められる。このように、遊技盤5の左右側
部が遊技盤一側部ロック機構3と遊技盤他側部ロック機
構4とを介してリアプレート2に支持されることによ
り、飾りベース8は盤押え受け7や遊技盤他側部ロック
スプリング142及びブラケット140を介してリアプ
レート2と接続する。飾りベース8及び化粧シート11
は前述のように遊技盤5の外周の端面に露出しているの
でストッパ141の先端部を介してリアプレート2と接
続する。又、飾りベース8及び化粧シート11は盤押え
受け6、遊技盤一側部ロックスプリング133、遊技盤
ロックレバー132、軸131及びブラケット130を
介してリアプレート2と接続する。飾りベース8及び化
粧シート11は遊技盤5の外周の端面に露出しているの
で遊技盤一側部スプリング134或いはカム部135を
介してリアプレート2に接続する。遊技盤一側部スプリ
ング134はばね性を有するので飾りベース8及び化粧
シート11との接触圧を一定に保つことができ良好な接
続が得られる。
【0042】図11及び図12を参照し、掛止機構25
で遊技盤5をフロントプレート26に固定する部分につ
いて説明する。遊技盤5の球発射誘導通路51の下部に
おいて、飾りベース8と化粧シート11との間に挿入さ
れた金属製の外バンド金具24は金属製の止ねじ145
で遊技盤5に固定される。そして、バンド釘146が外
バンド9の端部に形成されたカール部147より飾りベ
ース8及び外バンド金具24を経由して遊技盤5に打込
まれることにより、金属製の外バンド9の先端部が遊技
盤5に固定される。これによって、外バンド9がバンド
釘146を介して化粧シート11に接続し、外バンド金
具24が止ねじ145を介すると共に直接的に飾りベー
ス8と化粧シート11との双方に接続し、外バンド9、
化粧シート11、バンド釘146、外バンド金具24、
止ねじ145、飾りベース8及び化粧シート11それぞ
れが互いに接続する。又、外バンド金具24は飾りベー
ス8より下方に突出するフック部148を有する。
【0043】掛止機構25は導電性合成樹脂製のフロン
トプレート26の前面に金属製の止ねじ150で固定さ
れた金属製の支点ベース151を備える。支点ベース1
51に形成されたレバー軸154を操作レバー153に
形成された軸受孔152に挿入することにより、支点ベ
ース151には金属製の操作レバー153が回転可能に
連結される。操作レバー153は金属よりなる環状の掛
止具155を回転可能に備える。そして、操作者が操作
レバー153を図12の仮想線示位置に停止し、掛止具
155を図12の仮想線示位置より一点鎖線示位置に移
動し、掛止具155の自由端部を飾りベース8に近づけ
た状態において、操作レバー153を図12の仮想線示
位置から実線示位置に移動するように操作すると、操作
レバー153のレバー軸154を回転中心とする回転運
動により、掛止具155が下方に移動する。この掛止具
155の下方に移動する過程において、掛止具155の
自由端部が外バンド金具24のフック部148に上方よ
り下方へと係合した後にフック部148をフロントプレ
ート26側に引下げる。この掛止具155による掛止機
構25の引下げにより、遊技盤5とフロントプレート2
6とが互いに押付け合わされ、飾りベース8及び化粧シ
ート11がフロントプレート26に接触する。上記掛止
具155とフック部148との係合により、掛止機構2
5と外バンド金具24とが接続する。これによって、遊
技盤5の飾りベース8及び化粧シート11は外バンド金
具24、掛止機構25及びフロントプレート26を介し
てリアプレート2に接続される。又、上記支点ベース1
51をフロントプレート26に取付ける場合、支点ベー
ス151に形成された位置決め孔とフロントプレート2
6に形成された位置決め突起157とを互いに嵌め込む
ことで、フロントプレート26に対する支点ベース15
1の取付位置が正確となる。
【0044】このように遊技盤5が遊技機枠体110に
取付けられることにより、遊技機枠体110の球発射通
路123と遊技盤5の球発射誘導通路51とが適切な位
置関係となり、球発射装置122より発射された打球が
球発射通路123からファール球樋121を飛越えて球
発射誘導通路51に飛び移る。そして、打球が遊技盤5
の球発射誘導通路51より遊技領域に飛出して入賞口装
置36や始動入賞口装置37或いは又は大入賞口装置3
8に入賞せずアウト球となると、係るアウト球は最下位
の入賞口装置である大入賞口装置38の周辺から速い速
度でアウト通路46や内バンド48及び周壁49に向け
て落下し、緩衝部材10がアウト球の衝撃音を低減する
と共に帯電したアウト球の静電気を除去する。その後、
アウト球は誘導壁部58よりアウト通路46を経由して
アウト球中継口124に取込まれて遊技盤5の裏側へと
排出される。
【0045】図13は本発明の第2実施形態を示す。図
13において、飾りベース8が図7のリブ106に代る
位置決定部160を裏側に突出し、飾りベース8を遊技
盤5に取付ける場合に、位置決定部160を逃孔95に
挿入しておく。セット板13が図7の位置決定部101
Bに代る位置決めのための凹部161を備える。そし
て、セット板13を遊技盤5に取付ける場合に、凹部1
61を逃孔95より遊技盤5の裏側に突出した位置決定
部160に嵌め込み、止ねじ19をセット板13の外側
より凹部161経由して位置決定部160に締結するこ
とにより、セット板13が装飾体30を基準に位置決め
されて遊技盤5に固定される。この第2実施形態によれ
ば、止ねじ19の頭部を遊技盤5の内部に侵入させない
ので、逃孔95の穴径を小さくでき、しかも、セット板
13の外側から止ねじ19を締結し易い。
【0046】図14は本発明の第3実施形態を示す。図
14において、飾りベース8とセット板13との位置決
め固定の構造としては図7又は図13を採用するが、ア
ース線165の端部に結線されたラグ端子のようなアー
ス端子166をセット板13に金属製の止ねじ167で
接触し固定したことにより、セット板13より静電気を
放電するようにした構造である。この場合、遊技盤5の
裏側で発生した静電気は勿論のこと遊技盤5の前側で発
生した静電気も飾りベース8からセット板13を経由し
て放電することができる。このアース線165の導電性
部材への取付構造は例えば図12における掛止機構25
及びフロントプレート26にも適用可能である。その場
合、アース端子166を取付ける止ねじ167の位置を
図12の実線で示す操作レバー153で隠れる位置に設
定すれば、見栄えが良い。
【0047】図15は本発明の第4実施形態を示す。図
15において、遊技盤5を形成するベニヤは多数枚の薄
板材を接着剤を介在させつつ重ね合せて加圧接続した積
層状であるが、薄板材の1枚又は複数枚に代る中間導電
層170を用いることにより、遊技盤5が内部に中間導
電層170を備える。中間導電層170は備長炭のよう
な硬質な炭よりなる炭層又はカーボンファイバープレー
トにより形成されたものであって、上下に配置された薄
板材と接着されている。よって、遊技盤5に接着された
化粧シート11の外側より前記外バンド9に相当する外
バンド171の中間部を止める金属製の割ピン172や
金属製の遊技釘12又は役物14を固定する金属製の止
ねじ20或いは裏面より導電性構成樹脂製のセット板1
3を固定する金属製のタッカー173を遊技盤5に打込
むことにより、割ピン172、遊技釘12、止ねじ20
及びタッカー173が中間導電層170に貫通し接触す
ることにより、遊技盤5の前側に設けられる導電性部品
と遊技盤5の裏側に設けられる導電部品とを遊技盤5の
静電気除去用電路としての中間導電層170で相互に接
続したものである。この場合、図示は省略したが、飾り
ベース8を固定する金属製の図12に示す止ねじ145
も中間導電層170に到達するように遊技盤5に打込め
ば、飾りベース8と飾りカバー45とよりなる装飾体3
0も上記導電性部品と接続する。
【0048】図12において、例えば、止ねじ150を
長くするか、又は、リアプレート2に遊技盤5の内部に
突出する膨出部を形成することにより、止ねじ150と
リアプレート2の膨出部とを接続すれば、遊技盤5に形
成された球通路の除電用電路とフレームグランドたるリ
アプレート2とを接続する経路が短縮できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の第1実施形態の球通路装置を示す模
式図。
【図2】 同第1実施形態の遊技盤の前側を示す分解斜
視図。
【図3】 図2のA−A線断面図。
【図4】 図2のB−B線断面図。
【図5】 同第1実施形態の遊技盤と前枠とを裏側より
示す分解斜視図。
【図6】 同第1実施形態の遊技盤の裏側を示す分解斜
視図。
【図7】 同第1実施形態の装飾体とセットとの取付構
造を示す断面図。
【図8】 同第1実施形態の遊技機枠の前側を示す斜視
図。
【図9】 同第1実施形態の図8のC−C線断面図。
【図10】 同第1実施形態の図8のD−D線断面図。
【図11】 同第1実施形態の掛け止め構造を示す斜視
図。
【図12】 同第1実施形態の掛け止め構造を示す断面
図。
【図13】 本発明の第2実施形態を示す断面図。
【図14】 本発明の第3実施形態を示す断面図。
【図15】 本発明の第4実施形態を示す断面図。
【符号の説明】
1 前枠 2 リアプレート 5 遊戯盤 8 飾りベース 11 化粧シート 13 セット板
フロントページの続き (72)発明者 佐藤 進 群馬県桐生市広沢町2丁目3014番地の8 株式会社平和内 (72)発明者 井上 雅士 群馬県桐生市広沢町2丁目3014番地の8 株式会社平和内 (72)発明者 小林 修一 群馬県桐生市広沢町2丁目3014番地の8 株式会社平和内 (72)発明者 三島 和雄 群馬県桐生市広沢町2丁目3014番地の8 株式会社平和内 (72)発明者 腰塚 徳和 群馬県桐生市広沢町2丁目3014番地の8 株式会社平和内 (72)発明者 藤崎 修 群馬県桐生市広沢町2丁目3014番地の8 株式会社平和内 Fターム(参考) 2C088 BC25 BC56 BC63 DA07 EA06 EA09 EA36

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 遊技盤の球通路を導電化しフレームグラ
    ンドに導通させるための静電気の誘導電路を設けたこと
    を特徴とする遊技機の遊技盤除電装置。
  2. 【請求項2】 飾りベースを導電化し電路をなしたこと
    を特徴とする請求項1記載の遊技機の遊技盤除電装置。
  3. 【請求項3】 化粧シートの表面を導電化し電路をなし
    たことを特徴とする請求項1記載の遊技機の遊技盤除電
    装置。
  4. 【請求項4】 遊技盤の裏側に設けられるセット板を導
    電化すると共にフレームグランドと接続したことを特徴
    とする請求項1記載の遊技機の遊技盤除電装置。
  5. 【請求項5】 遊技盤が中間導電層を備えたことを特徴
    とする請求項1記載の遊技機の遊技盤除電装置。
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