JP2002124438A - 電解コンデンサ陰極用アルミニウム合金箔 - Google Patents
電解コンデンサ陰極用アルミニウム合金箔Info
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 エッチング性に優れ、エッチング処理により
十分に表面積が拡大される電解コンデンサ陰極用アルミ
ニウム合金箔が提供する。 【解決手段】 Ｆｅ：０．０２〜０．１５％、Ｓｉ：
０．１５％以下を含有し、残部Ａｌおよび不純物からな
り、アルミニウム純度が９９．７０％以上のアルミニウ
ム合金箔であって、該アルミニウム合金箔のマトリック
ス中に存在するＡｌ−Ｆｅ系金属間化合物、Ａｌ3 Ｆｅ
およびＡｌ6 Ｆｅの存在比率が下記（１）式を満足する
ことを特徴とする。 Ｉ Ａｌ6 Ｆｅ／ Ｉ Ａｌ3 Ｆｅ≧０．４…（１） 但し、Ｉ Ａｌ6 ＦｅはＸ線回折パターンにおけるＡｌ
6 Ｆｅのピーク強度（ｄ＝０．４８９１ｎｍ）、Ｉ Ａ
ｌ3 ＦｅはＸ線回折パターンにおけるＡｌ3 Ｆｅのピー
ク強度（ｄ＝０．２０９５ｎｍ）
十分に表面積が拡大される電解コンデンサ陰極用アルミ
ニウム合金箔が提供する。 【解決手段】 Ｆｅ：０．０２〜０．１５％、Ｓｉ：
０．１５％以下を含有し、残部Ａｌおよび不純物からな
り、アルミニウム純度が９９．７０％以上のアルミニウ
ム合金箔であって、該アルミニウム合金箔のマトリック
ス中に存在するＡｌ−Ｆｅ系金属間化合物、Ａｌ3 Ｆｅ
およびＡｌ6 Ｆｅの存在比率が下記（１）式を満足する
ことを特徴とする。 Ｉ Ａｌ6 Ｆｅ／ Ｉ Ａｌ3 Ｆｅ≧０．４…（１） 但し、Ｉ Ａｌ6 ＦｅはＸ線回折パターンにおけるＡｌ
6 Ｆｅのピーク強度（ｄ＝０．４８９１ｎｍ）、Ｉ Ａ
ｌ3 ＦｅはＸ線回折パターンにおけるＡｌ3 Ｆｅのピー
ク強度（ｄ＝０．２０９５ｎｍ）
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は、電解コンデンサ陰
極用アルミニウム合金箔、とくにエッチング性に優れた
電解コンデンサ陰極用アルミニウム合金箔に関する。
極用アルミニウム合金箔、とくにエッチング性に優れた
電解コンデンサ陰極用アルミニウム合金箔に関する。
【０００２】
【従来の技術】アルミニウム電解コンデンサの静電容量
を高めるためには、陽極用アルミニウム箔の静電容量を
大きくするだけでなく、陰極用アルミニウム箔の静電容
量を増大させることも必要であり、静電容量を高めるた
めに、アルミニウム箔の表面を電気化学的エッチングに
よって粗面化し表面積を増大させる手法が行われてい
る。
を高めるためには、陽極用アルミニウム箔の静電容量を
大きくするだけでなく、陰極用アルミニウム箔の静電容
量を増大させることも必要であり、静電容量を高めるた
めに、アルミニウム箔の表面を電気化学的エッチングに
よって粗面化し表面積を増大させる手法が行われてい
る。
【０００３】粗面化においては、エッチングが過度にな
ると腐食量が増加したり溶解性が不均一となったりし
て、静電容量の低下や強度低下が生じる。また、エッチ
ング量が少な過ぎたり、溶解されない部分が残存する場
合には、十分な拡面効果が得られない。
ると腐食量が増加したり溶解性が不均一となったりし
て、静電容量の低下や強度低下が生じる。また、エッチ
ング量が少な過ぎたり、溶解されない部分が残存する場
合には、十分な拡面効果が得られない。
【０００４】陰極用アルミニウム箔において、溶解性を
改善するために、溶解性と成分組成との関係、溶解性と
含有成分の固溶量、析出量との関係などについて種々の
角度から検討が行われ、その結果として、例えば、Ｆ
ｅ：０．０２〜０．１５％を含有し、特定量のＭｇ、Ｂ
を添加し、またはさらに特定量のＺｎを添加して、Ａｌ
−Ｆｅ系金属間化合物を形成させＳｉが単独粒子として
析出するのを抑止して、エッチング処理による拡面効果
を高めた陰極用アルミニウム合金箔（特開平８−２５５
７３３号公報）が提案されている。
改善するために、溶解性と成分組成との関係、溶解性と
含有成分の固溶量、析出量との関係などについて種々の
角度から検討が行われ、その結果として、例えば、Ｆ
ｅ：０．０２〜０．１５％を含有し、特定量のＭｇ、Ｂ
を添加し、またはさらに特定量のＺｎを添加して、Ａｌ
−Ｆｅ系金属間化合物を形成させＳｉが単独粒子として
析出するのを抑止して、エッチング処理による拡面効果
を高めた陰極用アルミニウム合金箔（特開平８−２５５
７３３号公報）が提案されている。
【０００５】また、アルミニウム箔中に金属間化合物と
して存在するＦｅ量と固溶しているＳｉ量との関係を特
定することにより均一な溶解性を達成した陰極用アルミ
ニウム合金箔（特開平７−１７３５６２号公報）も提案
されているが、これのアルミニウム箔の拡面率向上効果
には限界があり、必ずしも十分な静電容量が得られない
場合も少なくなく、さらに改善が望まれている。
して存在するＦｅ量と固溶しているＳｉ量との関係を特
定することにより均一な溶解性を達成した陰極用アルミ
ニウム合金箔（特開平７−１７３５６２号公報）も提案
されているが、これのアルミニウム箔の拡面率向上効果
には限界があり、必ずしも十分な静電容量が得られない
場合も少なくなく、さらに改善が望まれている。
【０００６】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、陰極用アル
ミニウム箔のおける上記の要請に答えるために、成分組
成、マトリックス中に存在する金属間化合物とエッチン
グ処理による溶解性に関してさらに実験、検討を加えた
結果としてなされたものであり、その目的は、上記従来
の陰極用アルミニウム合金箔よりさらに高い静電容量を
達成することを可能とした電解コンデンサ陰極用アルミ
ニウム合金箔を提供することにある。
ミニウム箔のおける上記の要請に答えるために、成分組
成、マトリックス中に存在する金属間化合物とエッチン
グ処理による溶解性に関してさらに実験、検討を加えた
結果としてなされたものであり、その目的は、上記従来
の陰極用アルミニウム合金箔よりさらに高い静電容量を
達成することを可能とした電解コンデンサ陰極用アルミ
ニウム合金箔を提供することにある。
【０００７】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めの本発明による電解コンデンサ陰極用アルミニウム合
金箔は、Ｆｅ：０．０２〜０．１５％、Ｓｉ：０．１５
％以下を含有し、残部Ａｌおよび不純物からなり、アル
ミニウム純度が９９．７０％以上のアルミニウム合金箔
であって、該アルミニウム合金箔のマトリックス中に存
在するＡｌ−Ｆｅ系金属間化合物、Ａｌ3 ＦｅおよびＡ
ｌ6 Ｆｅの存在比率が下記（１）式を満足することを特
徴とする電解コンデンサ陰極用アルミニウム合金箔。 Ｉ Ａｌ6 Ｆｅ／ Ｉ Ａｌ3 Ｆｅ≧０．４…（１） 但し、Ｉ Ａｌ6 ＦｅはＸ線回折パターンにおけるＡｌ
6 Ｆｅのピーク強度（ｄ＝０．４８９１ｎｍ）、Ｉ Ａ
ｌ3 ＦｅはＸ線回折パターンにおけるＡｌ3 Ｆｅのピー
ク強度（ｄ＝０．２０９５ｎｍ）
めの本発明による電解コンデンサ陰極用アルミニウム合
金箔は、Ｆｅ：０．０２〜０．１５％、Ｓｉ：０．１５
％以下を含有し、残部Ａｌおよび不純物からなり、アル
ミニウム純度が９９．７０％以上のアルミニウム合金箔
であって、該アルミニウム合金箔のマトリックス中に存
在するＡｌ−Ｆｅ系金属間化合物、Ａｌ3 ＦｅおよびＡ
ｌ6 Ｆｅの存在比率が下記（１）式を満足することを特
徴とする電解コンデンサ陰極用アルミニウム合金箔。 Ｉ Ａｌ6 Ｆｅ／ Ｉ Ａｌ3 Ｆｅ≧０．４…（１） 但し、Ｉ Ａｌ6 ＦｅはＸ線回折パターンにおけるＡｌ
6 Ｆｅのピーク強度（ｄ＝０．４８９１ｎｍ）、Ｉ Ａ
ｌ3 ＦｅはＸ線回折パターンにおけるＡｌ3 Ｆｅのピー
ク強度（ｄ＝０．２０９５ｎｍ）
【０００８】
【発明の実施の形態】本発明における合金成分の意義お
よび限定理由、金属間化合物の存在比率の限定理由につ
いて説明する。Ｆｅは、ＡｌとともにＡｌ−Ｆｅ系金属
間化合物を形成し、エッチング時の溶解性に影響を及ぼ
す。Ｆｅの好ましい含有量は０．０２〜０．１５％の範
囲であり、０．０２％未満では金属間化合物量が不足し
て溶解性が不十分となり、０．１５％を越えて含有する
と、溶解過多となりアルミニウム合金箔の強度が低下す
る。
よび限定理由、金属間化合物の存在比率の限定理由につ
いて説明する。Ｆｅは、ＡｌとともにＡｌ−Ｆｅ系金属
間化合物を形成し、エッチング時の溶解性に影響を及ぼ
す。Ｆｅの好ましい含有量は０．０２〜０．１５％の範
囲であり、０．０２％未満では金属間化合物量が不足し
て溶解性が不十分となり、０．１５％を越えて含有する
と、溶解過多となりアルミニウム合金箔の強度が低下す
る。
【０００９】Ｓｉの好ましい含有量は０．１５％以下で
あり、０．１５％を越えると、アルミニウム合金箔の製
造過程において、Ｓｉが単独粒子として析出し易くなっ
て、溶解の不均一性を助長することとなるため好ましく
ない。
あり、０．１５％を越えると、アルミニウム合金箔の製
造過程において、Ｓｉが単独粒子として析出し易くなっ
て、溶解の不均一性を助長することとなるため好ましく
ない。
【００１０】本発明において、エッチング処理時に溶解
性を制御して良好なエッチング特性を得るためには、合
金成分を上記のように特定するだけでなく、形成される
Ａｌ−Ｆｅ系金属間化合物の存在比率を特定することが
重要である。すなわち、本発明のアルミニウム合金箔中
に存在するＡｌ−Ｆｅ系金属間化合物は主としてＡｌ 6
ＦｅおよびＡｌ3 Ｆｅであり、これらの金属間化合物を
以下のような比率に特定するのが好ましい。
性を制御して良好なエッチング特性を得るためには、合
金成分を上記のように特定するだけでなく、形成される
Ａｌ−Ｆｅ系金属間化合物の存在比率を特定することが
重要である。すなわち、本発明のアルミニウム合金箔中
に存在するＡｌ−Ｆｅ系金属間化合物は主としてＡｌ 6
ＦｅおよびＡｌ3 Ｆｅであり、これらの金属間化合物を
以下のような比率に特定するのが好ましい。
【００１１】 Ｉ Ａｌ6 Ｆｅ／ Ｉ Ａｌ3 Ｆｅ≧０．４ 但し、Ｉ Ａｌ6 ＦｅはＸ線回折パターンにおけるＡｌ
6 Ｆｅのピーク強度（ｄ＝０．４８９１ｎｍ）、Ｉ Ａ
ｌ3 ＦｅはＸ線回折パターンにおけるＡｌ3 Ｆｅのピー
ク強度（ｄ＝０．２０９５ｎｍ） Ｉ Ａｌ6 Ｆｅ／ Ｉ Ａｌ3 Ｆｅが０．４未満では、
エッチング時の溶解ピット発生の起点が減少してムラが
生じ易く、均一な溶解性が得られなくなる。
6 Ｆｅのピーク強度（ｄ＝０．４８９１ｎｍ）、Ｉ Ａ
ｌ3 ＦｅはＸ線回折パターンにおけるＡｌ3 Ｆｅのピー
ク強度（ｄ＝０．２０９５ｎｍ） Ｉ Ａｌ6 Ｆｅ／ Ｉ Ａｌ3 Ｆｅが０．４未満では、
エッチング時の溶解ピット発生の起点が減少してムラが
生じ易く、均一な溶解性が得られなくなる。
【００１２】Ａｌ−Ｆｅ系金属間化合物、Ａｌ6 Ｆｅお
よびＡｌ3 Ｆｅの同定は、対象となるアルミニウム合金
箔を熱フェノール法により溶解した後、採取した溶解残
査にＸ線を照射し、得られたＸ線回折強度から行った。
Ｘ線源としてはＣｕＫα線を用いた。
よびＡｌ3 Ｆｅの同定は、対象となるアルミニウム合金
箔を熱フェノール法により溶解した後、採取した溶解残
査にＸ線を照射し、得られたＸ線回折強度から行った。
Ｘ線源としてはＣｕＫα線を用いた。
【００１３】Ａｌ3 Ｆｅの強度は、ＡＳＴＭカードＮ
ｏ．２９−４２に記載されたｄ＝０．２０９５ｎｍ、２
θ＝４３．１４ｄｅｇに相当するピーク強度を測定する
ことにより求めた。Ａｌ6 Ｆｅの強度については、通常
Ａｌ6 Ｆｅの回折パターンは同じ結晶系を有するＡｌ6
Ｍｎ（例えばＡＳＴＭカードＮｏ．４１−１２８５）で
代用されるが、本発明においては、TRANSACTIONS OF TH
E METALLURGICAL SOCIETY OF AIME 、VOLUME 224、18
8 頁(1962 年) に記載された単位格子長さ、ａ０＝０．
６４９２ｎｍ、ｂ０＝０．７４３７ｎｍ、ｃ０＝０．８
７８８ｎｍを用いて算出した斜方晶の面間隔ｄ０＝０．
４８９１ｎｍ（ｈｋｌ）（１１０）をＡｌ 6 Ｆｅのピー
ク強度とし、これに相当するピーク強度を測定すること
により求めた。
ｏ．２９−４２に記載されたｄ＝０．２０９５ｎｍ、２
θ＝４３．１４ｄｅｇに相当するピーク強度を測定する
ことにより求めた。Ａｌ6 Ｆｅの強度については、通常
Ａｌ6 Ｆｅの回折パターンは同じ結晶系を有するＡｌ6
Ｍｎ（例えばＡＳＴＭカードＮｏ．４１−１２８５）で
代用されるが、本発明においては、TRANSACTIONS OF TH
E METALLURGICAL SOCIETY OF AIME 、VOLUME 224、18
8 頁(1962 年) に記載された単位格子長さ、ａ０＝０．
６４９２ｎｍ、ｂ０＝０．７４３７ｎｍ、ｃ０＝０．８
７８８ｎｍを用いて算出した斜方晶の面間隔ｄ０＝０．
４８９１ｎｍ（ｈｋｌ）（１１０）をＡｌ 6 Ｆｅのピー
ク強度とし、これに相当するピーク強度を測定すること
により求めた。
【００１４】本発明による陰極用アルミニウム合金箔
は、上記の組成を有するアルミニウム合金を、例えば、
通常のＤＣ鋳造によって造塊し、得られた鋳塊を常法に
従って均質化処理後熱間圧延し、ついで中間焼鈍を行い
または中間焼鈍を行うことなしに冷間圧延する通常のア
ルミニウム箔の製造工程に従って製造されるが、本発明
に規定されるＡｌ6 ＦｅおよびＡｌ3 Ｆｅの存在比率
は、鋳造速度、均質化処理条件、熱間圧延開始温度およ
び中間処理条件の組み合わせを調整することにより得る
ことができる。
は、上記の組成を有するアルミニウム合金を、例えば、
通常のＤＣ鋳造によって造塊し、得られた鋳塊を常法に
従って均質化処理後熱間圧延し、ついで中間焼鈍を行い
または中間焼鈍を行うことなしに冷間圧延する通常のア
ルミニウム箔の製造工程に従って製造されるが、本発明
に規定されるＡｌ6 ＦｅおよびＡｌ3 Ｆｅの存在比率
は、鋳造速度、均質化処理条件、熱間圧延開始温度およ
び中間処理条件の組み合わせを調整することにより得る
ことができる。
【００１５】
【実施例】以下、本発明の実施例を比較例と対比して説
明するとともに、それに基づいてその効果を実証する。
なお、これらの実施例は、本発明の好ましい一実施態様
を説明するためのものであって、これにより本発明が制
限されるものではない。
明するとともに、それに基づいてその効果を実証する。
なお、これらの実施例は、本発明の好ましい一実施態様
を説明するためのものであって、これにより本発明が制
限されるものではない。
【００１６】実施例１ ＤＣ鋳造法（鋳造速度４０〜５５ｍｍ／ｍｉｎ）により
表１に示す組成を有するアルミニウム合金を造塊し、得
られた鋳塊を、表２に示す条件による均質化処理、熱間
圧延および中間焼鈍を経て、表３に示すようなＡｌ6 Ｆ
ｅおよびＡｌ3Ｆｅの存在比率を有する厚さ２０μｍの
アルミニウム合金圧延箔（圧延箔）を製造した。Ａｌ6
ＦｅおよびＡｌ3 Ｆｅの強度は、前記Ｘ線回折強度か
ら、ｄ＝０．４８９１ｎｍに相当するＡｌ6 Ｆｅのピー
ク強度、ｄ＝０．２０９５ｎｍに相当するＡｌ3 Ｆｅの
ピーク強度を測定することにより求めた。測定された面
間隔値（ｄ）を表３に示す。
表１に示す組成を有するアルミニウム合金を造塊し、得
られた鋳塊を、表２に示す条件による均質化処理、熱間
圧延および中間焼鈍を経て、表３に示すようなＡｌ6 Ｆ
ｅおよびＡｌ3Ｆｅの存在比率を有する厚さ２０μｍの
アルミニウム合金圧延箔（圧延箔）を製造した。Ａｌ6
ＦｅおよびＡｌ3 Ｆｅの強度は、前記Ｘ線回折強度か
ら、ｄ＝０．４８９１ｎｍに相当するＡｌ6 Ｆｅのピー
ク強度、ｄ＝０．２０９５ｎｍに相当するＡｌ3 Ｆｅの
ピーク強度を測定することにより求めた。測定された面
間隔値（ｄ）を表３に示す。
【００１７】製造されたアルミニウム合金箔を、５％塩
酸および０．８％リン酸を含む水溶液（水溶液温度４５
℃）中で、電流密度０．２Ａ／ｃｍ2 の交流電流を印加
し、１００秒間エッチング処理した。
酸および０．８％リン酸を含む水溶液（水溶液温度４５
℃）中で、電流密度０．２Ａ／ｃｍ2 の交流電流を印加
し、１００秒間エッチング処理した。
【００１８】エッチング処理後のアルミニウム合金箔
（試験材）の静電容量を、化成処理することなく測定し
た結果を表３に示す。表３にみられるように、本発明に
従うアルミニウム合金箔はいずれも１３５μＦ／ｃｍ2
を越える静電容量を示し、電解エッチング性に優れてい
ることが認められた。
（試験材）の静電容量を、化成処理することなく測定し
た結果を表３に示す。表３にみられるように、本発明に
従うアルミニウム合金箔はいずれも１３５μＦ／ｃｍ2
を越える静電容量を示し、電解エッチング性に優れてい
ることが認められた。
【００１９】
【表１】
【００２０】
【表２】
【００２１】
【表３】
【００２２】比較例１ ＤＣ鋳造法により表４に示す組成を有するアルミニウム
合金を造塊し、得られた鋳塊を、表５に示す条件による
均質化処理、熱間圧延および中間焼鈍を経て、表６に示
すようなＡｌ6 ＦｅおよびＡｌ3 Ｆｅの存在比率を有す
る厚さ２０μｍのアルミニウム合金圧延箔（圧延箔）を
製造した。Ａｌ6 ＦｅおよびＡｌ3 Ｆｅの強度は、実施
例１と同様にして求めた。測定された面間隔値（ｄ）を
表６に示す。
合金を造塊し、得られた鋳塊を、表５に示す条件による
均質化処理、熱間圧延および中間焼鈍を経て、表６に示
すようなＡｌ6 ＦｅおよびＡｌ3 Ｆｅの存在比率を有す
る厚さ２０μｍのアルミニウム合金圧延箔（圧延箔）を
製造した。Ａｌ6 ＦｅおよびＡｌ3 Ｆｅの強度は、実施
例１と同様にして求めた。測定された面間隔値（ｄ）を
表６に示す。
【００２３】製造されたアルミニウム合金箔を、実施例
１と同じ方法によりエッチング処理し、エッチング処理
後のアルミニウム合金箔（試験材）の静電容量を、化成
処理することなく測定した。測定結果を表６に示す。表
６に示すように、試験材Ｎｏ．６〜１０はいずれもＡｌ
6 ＦｅおよびＡｌ3 Ｆｅの存在比率が本発明の範囲を外
れているため、静電容量が劣っている。
１と同じ方法によりエッチング処理し、エッチング処理
後のアルミニウム合金箔（試験材）の静電容量を、化成
処理することなく測定した。測定結果を表６に示す。表
６に示すように、試験材Ｎｏ．６〜１０はいずれもＡｌ
6 ＦｅおよびＡｌ3 Ｆｅの存在比率が本発明の範囲を外
れているため、静電容量が劣っている。
【００２４】
【表４】
【００２５】
【表５】
【００２６】
【表６】
【００２７】
【発明の効果】本発明によれば、エッチング性に優れ、
エッチング処理により十分に表面積が拡大される電解コ
ンデンサ陰極用アルミニウム合金箔が提供される。
エッチング処理により十分に表面積が拡大される電解コ
ンデンサ陰極用アルミニウム合金箔が提供される。
Claims (1)
- 【請求項１】 Ｆｅ：０．０２〜０．１５％（質量％、
以下同じ）、Ｓｉ：０．１５％以下を含有し、残部Ａｌ
および不純物からなり、アルミニウム純度が９９．７０
％以上のアルミニウム合金箔であって、該アルミニウム
合金箔のマトリックス中に存在するＡｌ−Ｆｅ系金属間
化合物、Ａｌ3 ＦｅおよびＡｌ6 Ｆｅの存在比率が下記
（１）式を満足することを特徴とする電解コンデンサ陰
極用アルミニウム合金箔。 Ｉ Ａｌ6 Ｆｅ／ Ｉ Ａｌ3 Ｆｅ≧０．４…（１） 但し、Ｉ Ａｌ6 ＦｅはＸ線回折パターンにおけるＡｌ
6 Ｆｅのピーク強度（ｄ＝０．４８９１ｎｍ）、Ｉ Ａ
ｌ3 ＦｅはＸ線回折パターンにおけるＡｌ3 Ｆｅのピー
ク強度（ｄ＝０．２０９５ｎｍ）
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2000316215A JP4753327B2 (ja) | 2000-10-17 | 2000-10-17 | 電解コンデンサ陰極用アルミニウム合金硬質箔 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2000316215A JP4753327B2 (ja) | 2000-10-17 | 2000-10-17 | 電解コンデンサ陰極用アルミニウム合金硬質箔 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JP2002124438A true JP2002124438A (ja) | 2002-04-26 |
| JP4753327B2 JP4753327B2 (ja) | 2011-08-24 |
Family
ID=18795196
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP2000316215A Expired - Fee Related JP4753327B2 (ja) | 2000-10-17 | 2000-10-17 | 電解コンデンサ陰極用アルミニウム合金硬質箔 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP4753327B2 (ja) |
Cited By (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2006144122A (ja) * | 2004-10-19 | 2006-06-08 | Showa Denko Kk | 電解コンデンサ用アルミニウム材とその製造方法、電解コンデンサ用電極材の製造方法、電解コンデンサ用陽極材及びアルミニウム電解コンデンサ |
| JP2007146301A (ja) * | 2007-02-01 | 2007-06-14 | Nippon Light Metal Co Ltd | 交流エッチングに供する中・低圧電解コンデンサ用軟質アルミニウム箔およびその製造方法 |
| JP2009019248A (ja) * | 2007-07-13 | 2009-01-29 | Sumitomo Light Metal Ind Ltd | 電解コンデンサ電極用アルミニウム箔材 |
| JP2014065940A (ja) * | 2012-09-25 | 2014-04-17 | Nippon Light Metal Co Ltd | 多孔性アルミニウム体、アルミニウム電解コンデンサ、および多孔性アルミニウム体の製造方法 |
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| JPH0790519A (ja) * | 1993-09-27 | 1995-04-04 | Kobe Steel Ltd | 電解コンデンサー陰極用アルミニウム箔の製造方法 |
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| JPH08255733A (ja) * | 1995-03-16 | 1996-10-01 | Showa Alum Corp | 電解コンデンサ陰極用アルミニウム合金箔 |
| JPH11199992A (ja) * | 1998-01-19 | 1999-07-27 | Furukawa Electric Co Ltd:The | 電解コンデンサ陰極用アルミニウム軟質箔の製造方法 |
-
2000
- 2000-10-17 JP JP2000316215A patent/JP4753327B2/ja not_active Expired - Fee Related
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