JP2002122298A - 燃料充填装置 - Google Patents

燃料充填装置

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JP2002122298A JP2000310926A JP2000310926A JP2002122298A JP 2002122298 A JP2002122298 A JP 2002122298A JP 2000310926 A JP2000310926 A JP 2000310926A JP 2000310926 A JP2000310926 A JP 2000310926A JP 2002122298 A JP2002122298 A JP 2002122298A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明は燃料充填の充填効率の向上及び燃料
充填時間の短縮化を図ることを課題とする。 【解決手段】 燃料充填装置10は、液化石油ガス(L
PG)からなる燃料を車両11の燃料タンク12に充填
するLPG充填用ディスペンサである。燃料充填装置1
0の燃料供給経路16には、セパレータ18、流量計2
0、背圧弁22、流量制御弁24が配設されている。さ
らに、燃料供給経路16は、カプラ26を介して充填ホ
ース28に連通されている。燃料充填装置10の制御回
路40は、流量計20により計測された流量が設定値以
上の過流量に達したか否かを判定し、過流量であると判
定されたとき、流量制御弁24を絞って充填量を減少さ
せ、所定時間経過後に過流量であるときは流量制御弁2
4を全閉状態に切り替える。また、流量制御弁24を絞
って充填量を減少させ、所定時間経過後に過流量でない
ときは流量制御弁24を全開状態に切り替えて大流量に
よる充填を再開する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は燃料充填装置に係
り、特に燃料充填ホースを被充填タンクに接続した後、
LPG(Liquefied Petroleum Gases)等の液化燃料が
燃料充填ホースを介して被充填タンクに充填されるよう
構成された燃料充填装置に関する。
【0002】
【従来の技術】例えば、車両に搭載された被充填タンク
にLPGを充填する燃料充填装置においては、燃料充填
ホースの先端に設けられたカプラを被充填タンクに接続
した後、カプラに設けられた弁を開弁させてスタート釦
をオンに操作すると、筐体に収容されたポンプが駆動さ
れると共に電磁弁が開弁してLPGの充填が開始され
る。
【0003】燃料充填ホースが連通された筐体内の燃料
供給管路には、上記電磁弁、ポンプの他に燃料充填量を
計測する流量計と燃料充填ホースが切断されたときの安
全装置として過流量防止弁が設けられている。この過流
量防止弁は、例えば燃料充填ホースが破損してLPGが
大気中に流出すると、閉弁動作して燃料流出を防止する
ように構成されている。
【0004】過流量防止弁は、通常の燃料充填量よりも
過大な流量が供給された場合、LPGの流体抵抗と、1
次圧力と2次圧力との圧力差により閉止する構成であ
り、且つ閉止後は1次圧力と2次圧力との圧力差がなくな
るとバネなどの力で開弁するようになっている。そし
て、過流量防止弁の内部には、閉止状態でも下流へ少量
のLPGを供給できるように小孔が設けられており、L
PGガスの小孔を介して液充填タンクに充填されること
により、被充填タンクへのLPGの充填が続行され、充
填完了される。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上記のように構成され
た燃料充填装置では、過流量防止弁が閉弁した状態でも
小孔からLPGが下流へ供給されるため、例えば、燃料
充填ホースが破損することにより過流量防止弁が作動し
た場合においては、当該破損箇所が修理されるまで、少
量のLPGが流出して気化した燃料が大気中に放出して
しまうという問題があった。
【0006】他方、殆ど空の状態の被充填タンクにLP
Gを充填する場合、充填開始と共に比較的大流量で充填
が行われるため、過流量防止弁が閉弁動作してしまうこ
とが多い。その際、操作者は、燃料充填ホースの先端に
設けられた弁を一旦閉弁させる。これにより、閉弁され
た過流量防止弁から少量のLPGが燃料充填ホースに供
給されて燃料充填ホースの圧力が1次圧力と同じ圧力に
昇圧する。
【0007】そして、過流量防止弁は、1次圧力と2次圧
力との圧力差がなくなると、開弁動作して充填を再開す
る。従って、操作者は、殆ど空の状態の被充填タンクに
LPGを充填する場合、閉弁した過流量防止弁を開弁さ
せるために燃料充填ホースの先端に設けられた弁を閉弁
させる操作必要になり、面倒であるばかりか充填時間が
長く掛かり充填作業の効率を高めることが難しかった。
【0008】そこで、本発明は上記課題を解決した燃料
充填装置を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、本発明は以下のような特徴を有する。
【0010】本発明は、被充填タンクに接続されるホー
スと、該ホースが連通された燃料供給経路を介して供給
される燃料の流量を計測する流量計と、前記燃料供給経
路に設けられ、任意の流量値に燃料の流量を調整可能な
流量制御弁と、前記燃料供給経路を流れる燃料の流量の
大流量値と小流量値とを記憶する記憶手段と、前記流量
計により計測された流量が前記記憶手段に記憶された大
流量値以上の過流量に達したか否かを判定する判定手段
と、前記判定手段により過流量であると判定されたと
き、前記流量制御弁により流量を減少させ、流量を減少
させてから所定時間経過後において前記流量計により計
測された流量値が前記記憶手段に記憶された小流量値以
上の過流量であるときは前記流量制御弁を全閉状態に切
り替え、当該所定時間経過後に小流量値以上の過流量で
ないときは前記流量制御弁を全開状態に切り替える流量
調整手段と、を備えており、下流での燃料漏れが有るこ
とを検出して燃料漏れを防止できると共に、殆ど空の状
態の被充填タンクに燃料を充填する場合でも、流量制御
弁を大流量にして充填できるので、充填時間の短縮を図
ることができる。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、図面と共に本発明の実施の
形態について説明する。
【0012】図1は本発明になる燃料充填装置の一実施
例を示す構成図である。
【0013】図1に示されるように、燃料充填装置10
は、地下タンク(図示せず)等に貯蔵された液化石油ガ
ス(LPG)からなる燃料を車両11の燃料タンク(被
充填タンク)12に充填するLPG充填用ディスペンサ
である。燃料充填装置10の筐体14には、一端が地下
タンクの燃料を圧送するポンプ(図示せず)に接続され
た燃料供給経路16が引き込まれている。この燃料供給
経路16には、セパレータ18、流量計20、背圧弁2
2、2段式電磁弁からなる流量制御弁24が配設されて
いる。さらに、燃料供給経路16の他端には、カプラ2
6を介して充填ホース28に連通されている。
【0014】充填ホース28は、可撓性を有する樹脂製
ホースにより形成されており、車両11の停車位置に応
じて移動できるように設けられている。また、充填ホー
ス28の先端には、燃料タンク12の充填口30に接続
されるノズル32とノズル開閉弁34とが設けられてい
る。
【0015】上記セパレータ18は、ポンプから送液さ
れた燃料に含まれた気泡を分離させる気液分離器であ
り、燃料液を流量計20へ吐出させると共に、気化した
ガスを還流経路36を介して地下タンクへ還流させる。
【0016】流量計20は、燃料タンク12に充填され
る燃料の流量を計測し、パルス発信器38から流量に比
例した数の流量パルスを制御回路40へ出力する。ま
た、流量計20には、燃料の充填圧力が規定圧力以上に
なったとき開弁して過剰な圧力を還流経路36へ逃がす
ための逃がし弁42が設けられている。
【0017】背圧弁22は、流量計20を通過した燃料
に気泡が発生しないように加圧するための加圧手段であ
る。
【0018】流量制御弁24は、後述するように制御回
路40からの制御信号により開弁されて燃料の充填を開
始すると共に、流量変化に応じて段階的に閉弁駆動され
る。また、制御回路40は、流量計20のパルス発信器
38から出力された流量パルスを積算して現在の瞬時流
量を算出すると共に、積算流量を表示器44に表示す
る。
【0019】還流経路36には、ノズル接続用アタッチ
メント46が取り付けられている。このノズル接続用ア
タッチメント46は、例えば燃料タンク12に試験的に
燃料を吐出させる際、大気中に燃料を放出させていた
が、充填ホース28の先端に設けられたノズル32が接
続され、試験充填で吐出された燃料を地下タンクへ戻す
ことができ、燃料を無駄にせず、再利用することができ
る。また、燃料が大気中に放出されないので、大気汚染
も防止できる。
【0020】制御回路40は、各種データや制御プログ
ラムを記憶するメモリ(記憶手段)41を有する。この
メモリ41には、燃料供給経路16を流れる燃料の流量
の大流量値と小流量値と、流量計20により計測された
流量が大流量値以上の過流量に達したか否かを判定する
判定制御プログラム(判定手段)と、過流量であると判
定されたとき、流量制御弁24を絞り流量を減少させ、
当該流量制御弁24を絞ってから所定時間経過後におい
て流量計20により計測された流量値が小流量値以上の
過流量であるときは流量制御弁24を全閉状態に切り替
え、当該所定時間経過後に小流量値以上の過流量でない
ときは流量制御弁24を全開状態に切り替える流量制御
プログラム(流量調整手段)と、が記憶されている。
【0021】ここで、制御回路40が実行する制御処理
について説明する。
【0022】図2は制御回路40が実行する制御処理を
説明するためのフローチャートである。
【0023】図2に示されるように、ステップS11
(以下「ステップ」を省略する)では、燃料タンク12
に燃料を充填するのを作業者が指示するための充填指示
スイッチとしてのリセットスイッチ(図示せず)がオン
に操作されたかどうかをチェックする。このS11にお
いて、リセットスイッチが作業者によりオンに操作され
ると、S12に進み、過流量検知モードを0(検知な
し)に設定する。次のS13では、表示器44への表示
パルス(充填量)をゼロリセットする。
【0024】S14ではポンプ(図示せず)を起動させ
て地下タンクに貯蔵された燃料(LPG)を送液する。
そして、S15では、流量制御弁24の弁開度を全開に
して充填量を大流量に設定する。
【0025】次のS16において、過流量検知モードが
2(エラー検知)に設定されているかどうかをチェック
する。充填開始当初は、エラー検知がないので、S17
に進み、流量計20のパルス発信器38から出力された
流量パルスを積算して現在の瞬時流量を算出する。続い
て、S18に進み、過流量検知モードが1(検知あり)
に設定されているかどうかをチェックする。
【0026】S18において、過流量検知モードが1
(検知あり)に設定されていないときは、S19に進
み、上記S17で算出された瞬時流量が予め設定された
過流量防止流量以上であるかどうかをチェックする。
【0027】S19において、瞬時流量が過流量防止流
量以上でないときは、S20に進み、表示器44に表示
された充填量積算値を更新する。続いて、S21におい
て、リセットスイッチ(図示せず)がオフに操作された
かどうかをチェックする。
【0028】前述したS11でリセットスイッチが作業
者によりオンに操作されているときは、燃料タンク12
への燃料の充填を行うため、S16に戻り、S16〜S
21の処理を繰り返す。
【0029】また、上記S16において、過流量検知モ
ードが2(エラー検知)に設定されているときは、燃料
充填中に充填ホース28が破損して燃料漏れが発生した
ものと判断してS23に移行し、エラー表示を行った
後、S21の処理に移行する。
【0030】また、上記S18において、過流量検知モ
ードが1(検知あり)に設定されているときは、S24
に移行して過流量復帰待ち処理(詳細は後述する)を実
行した後、S20の処理に移行する。
【0031】また、上記S19において、瞬時流量が予
め設定された過流量防止流量以上であるときは、S25
に移行して過流量検知処理(詳細は後述する)を実行し
た後、S20の処理に移行する。
【0032】上記S21において、作業者が燃料タンク
12への燃料の充填が完了したと判断し、リセットスイ
ッチをオフに操作すると、S22に進み、ポンプを停止
させると共に、流量制御弁24を閉弁させて燃料タンク
12への燃料充填を停止させる。その後、上記S11に
戻り、S11以降の処理を繰り返す。
【0033】ここで、上記過流量検知処理について説明
する。
【0034】図3はS25の過流量検知処理を説明する
ためのフローチャートである。
【0035】図3に示されるように、S31では流量制
御弁24の弁開度を段階的に絞って充填量を小流量に設
定する。続いて、S32に進み、過流量検知モードを1
(検知あり)に設定する。そして、S20に戻る。
【0036】図4はS24の過流量復帰待ち処理を説明
するためのフローチャートである。
【0037】図4に示されるように、S41では前述の
S19において、過流量を検知してから所定時間経過
(本実施例では1秒経過)した時点での瞬時流量が予め
設定された過流量防止流量以上であるかどうかをチェッ
クする。このS41において、瞬時流量が予め設定され
た過流量防止流量以上でないときは、S42に進み、前
述のS19において、過流量を検知してから所定時間経
過(本実施例では1秒経過)した時点の瞬時流量が予め
設定された停止判定流量未満(流量制御弁24の弁開度
が小流量に設定された時の小流量未満)であるかどうか
をチェックする。このS42において、瞬時流量が予め
設定された停止判定流量未満でないときは、充填ホース
18の破損などの異常がある可能性があると判断する。
そして、S20に戻る。
【0038】また、S41において、瞬時流量が予め設
定された過流量防止流量以上であるときは、充填ホース
18が破損して燃料が漏れて流量が増大していると判断
してS43に進み、ポンプを停止させると共に流量制御
弁24の弁開度を閉止して燃料の供給を停止させる。続
いて、S44では、過流量検知モードを2(エラー検
知)に設定する。そして、S20に戻る。これにより、
ホース破損による燃料漏れを防止できる。
【0039】このように、S18において、過流量検知
モードが1(検知あり)に設定されているときは、その
1秒後の状態を検知してS41で瞬時流量が予め設定さ
れた過流量防止流量以上であるときは、充填ホース18
が破損して燃料漏れが発生しているので、S43でポン
プを停止させると共に、流量制御弁24の弁開度を閉止
して燃料の供給を停止させるため、燃料の流出事故を防
止できる。
【0040】また、S42において、瞬時流量が予め設
定された停止判定流量未満であるときは、充填ホース1
8が正常な状態であるので、S45に移行して流量制御
弁24の弁開度を全開にして充填量を大流量に設定す
る。次の、S46では、過流量検知モードを0(検知な
し)に設定する。そして、S20に戻る。
【0041】このように、S42において、瞬時流量が
予め設定された停止判定流量未満であるときは、充填ホ
ース18が正常であるので、例えば、殆ど空の状態の燃
料タンク12に燃料を充填する場合、流量計20により
計測された充填量(瞬時流量)が一時的に増大しても流
量制御弁24の弁開度が小流量に絞られるだけで、S4
5で直ぐに流量制御弁24の弁開度が全開状態に復帰す
るため、大流量による充填を再開することができ、面倒
な復帰操作が不要であるばかりか、充填時間を短縮して
充填効率を高めることができる。
【0042】尚、上記実施の形態では、LPGを被充填
タンクである燃料タンク12に充填する構成を一例とし
て挙げたが、これに限らず、例えば、LPG以外の燃料
を充填する場合にも適用することができ、車両以外のタ
ンクに充填するようにしても良いのは勿論である。
【0043】
【発明の効果】上述の如く、本発明によれば、流量計に
より計測された流量が前記記憶手段に記憶された大流量
値以上の過流量に達したか否かを判定する判定手段と、
判定手段により過流量であると判定されたとき、流量制
御弁により流量を減少させ、流量を減少させてから所定
時間経過後において流量計により計測された流量値が記
憶手段に記憶された小流量値以上の過流量であるときは
流量制御弁を全閉状態に切り替え、当該所定時間経過後
に小流量値以上の過流量でないときは流量制御弁を全開
状態に切り替える流量調整手段と、を備えており、下流
での燃料漏れが有ることを検出して燃料漏れを防止でき
ると共に、殆ど空の状態の被充填タンクに燃料を充填す
る場合でも、流量制御弁を大流量にして充填できるの
で、充填時間の短縮を図ることができ、充填効率を高め
ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明になる燃料充填装置の一実施例を示す構
成図である。
【図2】制御回路40が実行する制御処理を説明するた
めのフローチャートである。
【図3】S25の過流量検知処理を説明するためのフロ
ーチャートである。
【図4】S24の過流量復帰待ち処理を説明するための
フローチャートである。
【符号の説明】
10 燃料充填装置 11 車両 12 燃料タンク 16 燃料供給経路 18 セパレータ 20 流量計 22 背圧弁 24 流量制御弁 28 充填ホース 32 ノズル 34 ノズル開閉弁 36 還流経路 38 パルス発信器 40 制御回路 41 メモリ 44 表示器 46 ノズル接続用アタッチメント
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 矢澤 栄三 静岡県掛川市淡陽13 トキコ株式会社静岡 工場内 Fターム(参考) 3D026 CA04 CA05 3E072 AA10 DA01 3E083 AA02 AC01 AE12 AG01

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 被充填タンクに接続されるホースと、 該ホースが連通された燃料供給経路を介して供給される
    燃料の流量を計測する流量計と、 前記燃料供給経路に設けられ、任意の流量値に燃料の流
    量を調整可能な流量制御弁と、 前記燃料供給経路を流れる燃料の流量の大流量値と小流
    量値とを記憶する記憶手段と、 前記流量計により計測された流量が前記記憶手段に記憶
    された大流量値以上の過流量に達したか否かを判定する
    判定手段と、 前記判定手段により過流量であると判定されたとき、前
    記流量制御弁により流量を減少させ、流量を減少させて
    から所定時間経過後において前記流量計により計測され
    た流量値が前記記憶手段に記憶された小流量値以上の過
    流量であるときは前記流量制御弁を全閉状態に切り替
    え、当該所定時間経過後に小流量値以上の過流量でない
    ときは前記流量制御弁を全開状態に切り替える流量調整
    手段と、 を備えてなることを特徴とする燃料充填装置。
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