JP2002120853A - 合成樹脂製キャップ - Google Patents

合成樹脂製キャップ

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JP2002120853A
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茂夫 高田
Manabu Sakamoto
学 酒本
Noriyoshi Hara
徳佳 原
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 容器を熱した際、容器内圧の増加によってキ
ャップが容器から外れないようにすること。 【解決手段】 シール筒6より内側に位置する天板1
に、指で簡単に破断できる強度の弱化部7を形成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、牛乳瓶などの容
器口部に装着される合成樹脂製キャップに関するもので
あり、更に述べれば、キャップの天板に、空気逃がし孔
形成用の弱化部を有する合成樹脂製キャップに関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】従来、牛乳瓶等の容器口部に装着される
合成樹脂製のキャップは、天板を有する外筒と、容器口
部の係合部に圧接される係止凸条と、該天板に垂設され
たシール筒と、を備えている。消費者は、容器内容物を
使用したり保存したるする場合、自らキャップを容器か
ら取り外し、又、容器に装着する。そして、冬場等に、
容器の内容物を摂取する際には、該内容物が冷たくなっ
ているため、容器を湯せんにかけたりする場合がある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】容器の口部には、通
常、キャップと内容物との間に隙間があり、その隙間に
空気が入り込んでいる。そこで、この状態で前述のよう
に容器を湯せんすると、容器内の空気が温められてその
体積が大幅に増大し、キャップに強い押し上げ力を与え
ることになる。その結果、容器の内圧がキャップの容器
への嵌着力を上回る時に、キャップが容器口部から外れ
ることがある。
【0004】この発明は上記事情に鑑みてなされたもの
であり、容器を温める際に、容器内空気が膨張すること
によって、キャップが容器口部から外れないようにする
ことを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】この発明は、天板を有す
る外筒の内側に形成され、容器口部の係合部に圧接され
る係止凸条と、該天板内側に垂設されたシール筒と、を
備えた合成樹脂製キャップにおいて;前記シール筒より
内側に位置する前記天板に、空気逃がし孔形成用の弱化
部が形成されていることを特徴とする。
【0006】この発明は、天板を有する外筒の内側に形
成され、容器口部の係合部に圧接される係止凸条と、該
天板内側に垂設されたシール筒と、を備えた合成樹脂製
キャップにおいて;前記シール筒より内側に位置する前
記天板に、弱化部を備えた窪み部が凹設され、該窪み部
内に空気逃し孔形成用突起が立設されていることを特徴
とする。
【0007】
【発明の実施の形態】
【0008】本発明者らは、前記課題を解決するには、
容器を温める直前に、キャップの一部を破断して、容器
内の空気が外部に漏出できるようにすれば良いことに気
が付いた。そして、これを達成するために、前記シール
筒より内側に位置する天板に、指等で簡単に破断できる
強度の弱化部を形成することにした。この弱化部の態様
は、例えば裂切り易い薄肉部、ミシン目等により、親指
の頭部大の円弧状、直線状、又は、放射形状に空気逃が
し孔を形成する。
【0009】又、該弱化部の別の態様としては、シール
筒より内側に位置するキャップ天板に、弱化部を備えた
窪み部を凹設し、該窪み部内に空気逃し孔形成用突起を
立設してもよい。上記第2の態様においては、前記空気
逃し孔形成用突起を囲むように前記窪み部を設け、か
つ、該突起の高さは、該窪み部の深さ以下に形成するこ
とが好ましい。このように形成すれば、該突起の頂部は
天板の上面以内に含まれ、該上面から突出することがな
いので、打栓時に該突起が破壊されるのを防止できる。
【0010】
【実施例】本発明の第1実施例を、図1〜図5により説
明する。容器3の口部3aには、キャップCが嵌着され
ている。このキャップCは、合成樹脂、例えば、ポリエ
チレンにより形成され、前記口部3外周に圧接する外筒
2の内側2aには、環状の係止凸条5が設けれている。
この凸条5は、キャップC打栓の際に、前記容器口部3
aの係合部4に圧接係合され、両者の嵌着力はFであ
る。又、6は天板1の内側1aに垂設されたシール筒で
あり、このシール筒6と外筒2とにより、前記口部3a
を挟持している。
【0011】このシール筒6より内側に位置する天板1
の上面1bには、空気逃がし孔形成用の弱化部7が形成
されている。この弱化部7は、例えば、裂切り易い薄肉
部、ミシン目、又は、これらの組み合わせ等で形成さ
れ、その形状は、図2〜図4に示す如く、使用者の親指
の頭部大の円弧状、直線状、又は、放射形状等が選択さ
れる。
【0012】又、前記天板内側1aと、図示しない容器
内容物Lとの間には、隙間Sが介在しており、自然内圧
0を有する空気Aが存在している。
【0013】次に、本実施例の作動につき説明する。キ
ャップCを容器口部3に嵌着させたまま、該容器3を温
める際には、予め、天板1の上面1bに形成された弱化
部7の(親)指をあてがって下方に押圧する。そうする
と、該弱化部7は、指で容易に破断できる強度に形成さ
れているため、付け根部7aを残して圧壊され、該圧壊
された天板が空気逃がし孔8として、前記隙間Sを容器
外部と連通させる。
【0014】この状態で、容器3を湯せん等の方法によ
って温める。この温めによって、図示しない容器内容物
Lと、前記空気Aと、は夫々熱エネルギーを得てその体
積が増大する。特に、気体は固体・液体に比べて分子間
結合が弱いため、熱エネルギーによる体積増大率が大き
い。従って、空気Aは前記容器3内の隙間Sの容積Vを
超えて体積が増大し、内圧P1(P1>P0)でキャップ
Cを押し上げ力F1で押圧する。
【0015】しかし、該キャップCの天板1には、前述
したように、前記空気逃がし孔8が形成されており、該
空気逃がし孔8によって、隙間Sは容器外部と連通して
いる。従って、該隙間S内の前記空気Aは、該孔8より
容器外へ噴き出し、前記容器内圧P1はP0近くまで減圧
される。これにより、前記押し上げ力F1は、キャップ
Cと容器口部3aとの前記嵌着力Fを超えることはない
ので、従来のように、キャップCが容器口部3aから外
れることはない。
【0016】この発明の第2実施例を図6により説明す
る。この実施例と第1実施例との相違点は、次の通りで
ある。 (1)シール筒6より内側に位置する天板1に、弱化部
7を備えた窪み部9が凹設され、(2)該窪み部9内に
空気逃し孔形成用突起10が立設されていること。
【0017】この実施例では、窪み部9内に形成された
空気逃し孔形成用突起10の頂部10aを指等で倒し、
該窪み部9の弱化部7を破断することによって、空気逃
がし孔を形成する。該空気逃し孔形成用突起10の付け
根部10bには、弱化部7が形成されることによって、
天板1が薄肉11となっている。従って、該突起10の
頂部10aを指等で倒すと同時に該弱化部7が破断され
て、空気逃がし孔が形成され、隙間Sと外気とが連通す
る。
【0018】そして、前記突起10の高さHを窪み部9
の深さDよりも低く形成することによって、キャップC
を打栓する際に、該突起10がキャップ供給機に引っか
かったり、または、破壊されたりするのを防止できる。
【0019】又、空気逃し孔形成用突起10の形状とし
て、例えば図6に示す如く、その頂部10aから付け根
部10bにかけて小径となるようにしてもよい。このよ
うに形成すると、該頂部10aの面積が大きいので、倒
し力を加え易くなるばかりか、該付け根部10bに応力
がかかり易くなるので、容易に前記弱化部7を破断でき
る。
【0020】この発明の第3実施例を図7により説明す
る。この実施例と第2実施例との相違点は、次の通りで
ある。 (1)弱化部7として、例えば図7に示す如く、空気逃
し孔形成用突起10の周囲に環状のスコア12を採用さ
れ、(2)空気逃し孔形成用突起20が円柱形状である
こと。上記スコア12は、図7において天板内側1aに
形成されているが、天板上面1bに形成してもよいこと
は勿論である。
【0021】
【発明の効果】この発明は、キャップ天板に弱化部が設
けられているので、容器を温める際は、予め、キャップ
天板の一部を破断して、容器内の空気が外部へ漏出でき
る孔を形成することができる。従って、容器内空気は熱
せられても、該孔から外部へ放出されるので、容器内圧
がキャップの容器への嵌着力を上回ることがなく、キャ
ップが容器口部から外れることはない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例を示す縦断面図である。
【図2】本発明の第1実施例を示す上面図である。
【図3】本発明の第1実施例を示す他の上面図である。
【図4】本発明の第1実施例を示す他の上面図である。
【図5】本発明の第1実施例を示す図で、弱化部を破断
した後のキャップ斜面図である。
【図6】本発明の第2実施例を示す図で、図1に対応し
た図である。
【図7】本発明の第3実施例を示す図で、図1に対応し
た図である。
【符号の説明】
1 天板 1a 天板内側 2 外筒 2a 外筒内側 3 容器 3a 口部 4 係合部 5 係止凸条 6 シール筒 7 弱化部 8 空気逃がし孔 9 窪み部 10 空気逃し孔形成用突起 10b 付け根部 12 環状スコア 20 空気逃し孔形成用突起 C キャップ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 原 徳佳 奈良県北葛城郡広陵町大字寺戸53番地 三 笠産業株式会社内 Fターム(参考) 3E084 AA04 AA12 AB01 BA01 CA01 CB01 CC03 DA01 DB13 DC03 FA09 FC01 GA08 GB12 HA03 HB01 HC03 KA02 LD01

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 天板を有する外筒の内側に形成され、容
    器口部の係合部に圧接される係止凸条と、 該天板内側に垂設されたシール筒と、を備えた合成樹脂
    製キャップにおいて;前記シール筒より内側に位置する
    前記天板に、空気逃がし孔形成用の弱化部が形成されて
    いることを特徴とする合成樹脂製キャップ。
  2. 【請求項2】 空気逃がし孔形成用の弱化部が、親指の
    頭部大の円弧状、又は、直線状に形成されていることを
    特徴とする請求項1記載の合成樹脂製キャップ。
  3. 【請求項3】 空気逃がし孔形成用の弱化部が、親指の
    頭部大の放射形状に形成されていることを特徴とする請
    求項1記載の合成樹脂製キャップ。
  4. 【請求項4】 天板を有する外筒の内側に形成され、容
    器口部の係合部に圧接される係止凸条と、 該天板内側に垂設されたシール筒と、を備えた合成樹脂
    製キャップにおいて;前記シール筒より内側に位置する
    前記天板に、弱化部を備えた窪み部が凹設され、該窪み
    部内に空気逃し孔形成用突起が立設されていることを特
    徴とする合成樹脂製キャップ。
  5. 【請求項5】 弱化部が、空気逃し孔形成用突起の周囲
    を囲むように形成された環状スコアであることを特徴と
    する請求項4記載の合成樹脂製キャップ。
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JP2013510049A (ja) * 2009-11-05 2013-03-21 リキッド ヘルス ラボ,インコーポレイテッド 用量を供給するための万能ドーム形密閉具

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