JPH0551728U - 菓子収納容器 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 プリン等の収納容器を、浅皿と該浅皿上へ載
置させる、頂壁外周から周壁を垂下する蓋体とで形成す
ることで、収納菓子を菓子皿上へ移し変えることを不要
とすると共に、バージンシール機構を設けて、悪戯で開
蓋されないようにした。 【構成】 底板２外周から短周壁３を起立し、かつ短周
壁の下部外面に第１外向きフランジ４を付設した浅皿１
と、上記短周壁外面へ、頂壁外周から垂下する周壁９下
部を嵌合させ、かつその周壁下端に付設した第２外向き
フランジ11外周から、上記第１外向きフランジ４外周面
を内壁面へ密接させた脚筒12を垂下する蓋体７とからな
り、蓋体頂壁に、折損により外気吸入孔を形成する小棒
14を起立すると共に、第２外向きフランジおよび脚筒の
各後部を除去して、該除去周壁部から逆Ｕ字形状の指掛
け壁16を後方突出し、その後方開口面を複数破断子17を
介して覆板18で閉塞した。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本案は、例えばプリン等の菓子収納容器に係る。

【０００２】

【従来の技術】

市販のプリン収納容器は、底壁周縁から周壁を起立する容器体内へプリンを入 れ、かつその周壁の上端部内へ気密に嵌着させた蓋板頂壁の一部から折取り用小 棒を起立させておき、プリン取出しに際して上記小棒折取りにより該小棒を植立 した上記頂壁部分に外気吸入孔を形成させ、該吸入孔からの外気流入による容器 体内負圧状態の解消で蓋板を除去し、該状態から上記容器本体の周壁上端を下向 きとして別に設けた菓子皿上へプリンを移し、該プリンを食している。しかし野 外等で食する場合は菓子皿の携帯が不便となるため、直接容器本体からプリンを 食することとなるが、このようにすると、プリンは容器本体内に収納されていて 全体形状、色、つや等を直視できないため、該プリンを食する際の視覚的満足感 が失われることとなるものであった。

【０００３】 本案は浅皿上へプリン等を載置してこれを逆容器状の蓋体で覆合すると共に、 又このようにすると蓋体が外れ易いことから、いわゆるバージンシール機構を付 設して該機構を破損しない限り蓋体を外すことが困難であり、又開蓋されていな いことを消費者が一見して確認出来るよう設けたものである。

【０００４】

【課題を解決するための手段】

底板２外周から、上端外面に第１係合突条５を周設した短周壁３を起立すると 共に、該短周壁の下部外面に第１外向きフランジ11を付設した合成樹脂製の浅皿 １と、上記短周壁３外面へ頂壁８外周から垂下する周壁９下部を、該周壁の下端 内面の第２係合突条10が第１係合突条５下面へ係合する状態に嵌合させ、かつ該 周壁下端に付設した第２外向きフランジ11外周から、上記第１外向きフランジ外 周面を内壁面へ密接させた脚筒12を垂下する合成樹脂製の蓋体７とからなり、上 記頂壁８一部を薄肉部として該薄肉部から該薄肉部除去用小棒14を起立すると共 に、任意に定めた第２外向きフランジ11および脚筒12の各後部を除去して該除去 周壁部分から逆Ｕ字形状の指掛け壁16を、該指掛け壁の頂壁と第１外向きフラン ジとの間に間隔をおいて後方突出し、該指掛け壁の後方開口面を、複数破断子17 を介して第１外向きフランジ４の後部下方まで垂下する覆板18で閉塞した。

【０００５】

【作用】

図１が示す閉蓋状態から、まず小棒14を折取り、該折取り跡で頂壁に外気吸入 孔を形成する。次いで覆板18下端に指を掛けて後方へ強く引くと、破断子17…が 破断されて覆板18を取除くことが出来、よって指掛け壁11の後面を開口できる。 該状態から更にその開口下方の第１外向きフランジ４部分を押え、かつ指掛け壁 16の頂部下面を引き上げることで、蓋体７を浅皿１から外すことが出来る。

【０００６】

【実施例】

１は合成樹脂製の浅皿で、該浅皿は、底板２外周から短周壁３を起立すると共 に、該短周壁の下部外面に第１外向きフランジ４を付設している。上部短周壁３ の上端外面には第１係合突条５を周設し、又第１外向きフランジの外周部は上外 方へ弯曲させている。

【０００７】 蓋体７も合成樹脂材で一体成形している。該蓋体は頂壁８外周から下方を拡開 るテーパ状周壁９を垂下し、その周壁９下部を上記短周壁３の外面へ嵌合させて いる。その周壁の下端部内面には第１係合突条５下面へ係合する第２係合突条10 を周設している。又周壁９下端からは第２外向きフランジ11を突出し、かつフラ ンジ外周から脚筒12を垂下する。該脚筒12の内壁面には既述第１外向きフランジ ４外周面を密接させる。第２外向きフランジ11は、図示例でその中間部を上外方 へ起立する筒部11ａとしているが、第１外向きフランジと同様に設けて第１外向 きフランジ４上面へ第２外向きフランジ下面を接触させてもよい。

【０００８】 頂壁８の外周近くには、平面Ｃ字状に一部を開口する短筒13を起立し、かつそ の開口部分中間の頂壁部分からは短筒13と同高の小棒14を起立する。該小棒起立 部分の頂壁下面には凹部15を設けて該凹部上方頂壁部分を薄肉部としており、上 記小棒14を押倒すとその薄肉部が破損されてその小棒除去により薄肉部も共に除 去され、よってその除去跡が外気吸入孔を形成するよう設けている。上記短筒13 は小棒14が不用意に折損されることを防止する。

【０００９】 更に任意に定めた第２外向きフランジ11および脚筒12の各後部を除去して該除 去周壁部分から逆Ｕ字形状の指掛け壁16を後方へ突出し、該指掛け壁の後方開口 面を複数の破断子17を介して第１外向きフランジ４の後部下方まで垂下する覆板 18で閉塞する。指掛け壁16は、浅皿１から蓋体７を取外す際に使用するもので、 破断子17折損による覆板18除去の後、該除去により露出した指掛け壁16内の第１ 外向きフランジ部分を押えた状態で指掛け壁16を引き上げる必要上、該指掛け壁 の頂壁部分とその下方の第１外向きフランジ部分との間には指を挿入できる程度 の間隔を設けておく。

【００１０】 20は浅皿１の底板２上へ載置させ、蓋体７を被せたプリン等の菓子である。

【００１１】

【考案の効果】

本案は既述構成とするもので、浅皿１の底板２上へプリン等を載置させ、頂壁 ８外周から周壁９を垂下する蓋体７をプリン等に被せて容器を形成するから、蓋 体除去により上記プリン等は浅皿上へ載置された状態でほぼ全体を露出すること となり、従って従来のように別に菓子皿を必要とすることがなく、又底板外周の 短周壁３の上端外周に、第１係合突条５を周設し、該第１係合突条下面へ、短周 壁３外面へ嵌合させた蓋体周壁９の下端内面に周設した第２係合突条10を係合さ せ、又短周壁３の下部内面に付設した第１外向きフランジ４外周面を、蓋体周壁 ９の下端に付設した第２外向きフランジ11外周から垂下する脚筒12の内壁面へ密 接させたから、別に設けた指掛け壁16の覆板18を破断子17折損により除去しない 限り蓋体７の除去が極めて困難であり、よってバージンシール機能が極めて高く 、更に上記指掛け壁16は、第２外向きフランジ11および脚筒12の各後部を除去し て該除去周壁部分から逆Ｕ字形の指掛け壁16を、該指掛け壁の頂壁８と第１外向 きフランジ４との間に間隔をおいて後方突出し、該指掛け壁の後方開口面を複数 破断子17を介して第１外向きフランジ４の後部下方まで垂下する覆板18で閉塞し たから、上記破断子破損により覆板18を除去することで露出した指掛け壁16下方 の第１外向きフランジ部分を押え、かつ指掛け壁の頂壁部分を引き上げることで 容易に蓋体７を浅皿１から外すことが出来る。更に又既述第１外向きフランジ４ はその外周面を蓋体脚筒12の内壁面へ密接させているから、開蓋するまでその第 １外向きフランジ４上面に埃等が付着することがなく、従って開蓋付にその第１ 外向きフランジ上面が汚れていて困ることがなく、又その第１外向きフランジは 、収納されているプリン等を食する際の受皿としての機能を果すこととなる便利 がある。

【図面の簡単な説明】

【図１】本案容器の半断面図である。

【図２】その容器の平面図である。

【図３】その容器の後面図である。

【符号の説明】

１ 浅皿 ７ 蓋体

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】底板２外周から、上端外面に第１係合突条
   ５を周設した短周壁３を起立すると共に、該短周壁の下
   部外面に第１外向きフランジ11を付設した合成樹脂製の
   浅皿１と、上記短周壁３外面へ頂壁８外周から垂下する
   周壁９下部を、該周壁の下端内面の第２係合突条10が第
   １係合突条５下面へ係合する状態に嵌合させ、かつ該周
   壁下端に付設した第２外向きフランジ11外周から、上記
   第１外向きフランジ外周面を内壁面へ密接させた脚筒12
   を垂下する合成樹脂製の蓋体７とからなり、上記頂壁８
   一部を薄肉部として該薄肉部から該薄肉部除去用小棒14
   を起立すると共に、任意に定めた第２外向きフランジ11
   および脚筒12の各後部を除去して該除去周壁部分から逆
   Ｕ字形状の指掛け壁16を、該指掛け壁の頂壁と第１外向
   きフランジとの間に間隔をおいて後方突出し、該指掛け
   壁の後方開口面を、複数破断子17を介して第１外向きフ
   ランジ４の後部下方まで垂下する覆板18で閉塞したこと
   を特徴とする菓子収納容器。