JPS627572Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本案は容器口頂面をアルミ入りシートで閉塞さ
せてなる密封容器に係る。

従来この種容器では、上記アルミ入りシートを
直接剥離することで開口させているが、その剥離
は行い難く困難である欠点があつた。

本案は、上記開口を容易に行えるようにしたも
ので、以下図面について説明すると、１は容器本
体である。該容器本体は底壁２周縁から周壁３を
上方大径のテーパとして起立させたもので、周壁
上端には外向きフランジ４が付設させてある。該
外向きフランジ上面には凹条５…が周設させてあ
る。

上記容器本体の外向きフランジ上面にはリング
状剥離部材６が接合させてある。該部材は、外向
きフランジ上面に接合されたリング部７周縁の一
部から摘み片８を突出させたもので、又リング部
外周下面からは外向きフランジ外周面に接して係
合壁９を垂下させ、該係合壁下端から外向きフラ
ンジ外周部下面に接して挾持壁１０を突出させて
ある。

上記容器本体とリング状剥離部材との接合は、
インサート成形により行う。即ち、それ等両部材
のうちの一方を、まず成形しておき該成形部材を
他部材成形用金型内に嵌合させて射出成形する。
それ等両部材は異種の合成樹脂材料で成形するも
のであり、例えばポリプロピレンとナイロン、又
軟質ポリエチレンとポリプロピレン等で成形す
る。

上記容器本体１とリング状剥離部材６とで容器
体が形成されるが、該容器体内に収納物１１を充
填した後、上記リング部の開口面をアルミ入りシ
ート１２で、該シート周縁をリング部上面に接着
することで閉塞する。

収納物取出しに際しては、摘み片８を持ち、上
方へ引き上げることでリング状剥離部材が容器本
体の外向きフランジ４から離れて開口される。

本案は上記構成とするもので、本来、容器本体
とリング状剥離部材とを、同種の合成樹脂材料で
一体に成形すると、それ等が同性質の材料のため
に相互が一体に融合してしまい、両部材の剥離は
不能となるが、本案容器は異種の合成樹脂材料と
しているために、それ等の材料の性質の違いによ
り相互が単に接合しているだけとなる。

よつて上記リング状剥離部材６を、該部材と一
体に成形された容器本体１から引き上げる際に、
単に相互が接合しているだけであるから、極めて
容易にそれ等の剥離を可能とすることが出来る。
又アルミ入シート１２はリング部７の上面に貼着
されているから、容器本体１からリング状剥離部
材６を剥離することで、上記シート１２も共に除
かれることとなつて、極めて容易に容器を開口す
ることが出来る。

【図面の簡単な説明】

第１図は本案容器の半断面図、第２図はその要
部の拡大断面図、第３図は第１図容器の平面図で
ある。 １……容器本体、６……リング状剥離部材、１
２……アルミ入りシート。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 容器体口頂面を、アルミ入りシート１２で閉塞
   させてなる密封容器において、上記容器体を、底
   壁２周縁から周壁３を起立させた容器本体１と、
   上記周壁上端面上にリング部７を接合させ、かつ
   該リング部の一部から摘み片８を突出させたリン
   グ状剥離部材６とで、これ等容器本体１とリング
   状剥離部材６とを異種の合成樹脂材料で一体にイ
   ンサート成形することで形成させ、上記リング部
   の開口面をアルミ入りシート１２で閉塞させたこ
   とを特徴とする密封容器。