JP4885576B2 - 複合容器蓋 - Google Patents

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Description

本発明は、容器口部に接着固定され、開栓に際して容器口部に貼られたシール箔の破断が行われるタイプのプラスチック製複合容器蓋に関する。
紙容器などの容器において、容器口部にアルミ箔などのシール箔が貼られて容器内容物が密封保持されているものが知られている。このような容器の口部に適用される容器蓋として、例えば特許文献1には、下端部に外方に張り出した水平フランジ2を備えた筒状本体3と、該筒状本体3の外面に螺子係合されるキャップ5とを備え、該水平フランジ2の上面には、筒状本体3に螺子装着されたキャップ5を取り巻くように、破断可能な弱化部10を介してタンパーエビデンド(TE)バンド8が設けられており、さらにキャップ5の中央部分は下方に落とし込まれてシール箔溶着部5aを形成しており、このシール箔溶着部5aによって筒状本体3の下端の開口部が閉じられた構造の複合容器蓋が提案されている。この複合容器蓋は、その水平フランジ2の下面を容器口部の周縁部に接着固定すると同時に、そのシール箔溶着部5aに、容器口部に貼り付けられているアルミ箔が熱溶着されるものである。
上記特許文献1の複合容器蓋では、初めにTEバンド8を引き剥がした後に、キャップ5を開栓して筒状本体3から取り外し、このキャップ5の開栓に際して、容器口部に貼り付けられているアルミ箔が引き裂かれ、容器口部が開放されるものであり、TEバンド8を引き剥がさなければキャップ5を開栓することができず、これにより、TE性(キャップの開封履歴証明機能)を確保し、内容物の品質保証機能やいたずら防止機能が得られる。また、キャップ5の開栓とアルミ箔の引き裂きとが、連続した一回の開栓操作で行うことができるという利点を有している。
実公昭62−44936号公報
しかしながら、上記のような先行技術の複合容器蓋においては、容器口部を開放するためには、TEバンド8の引き剥がし操作とキャップ5の開栓操作(アルミ箔の引き剥がし)との2段階の操作が必要となってしまう。また、キャップ5の開栓によってアルミ箔を引き裂くため、開栓トルクが著しく高くなってしまい、開栓が困難であるという問題がある。
したがって、本発明の目的は、口部にシール箔が貼られた紙容器などの容器口部に接着固定されて使用され、連続した一段の開栓操作により、タンパーエビデントバンドの除去とシール箔の破断による容器口部の開封が行われ、しかも小さな開栓トルクにより容易に開栓が可能な複合容器蓋を提供することにある。
本発明によれば、シール箔が貼られた容器口部に固定されるスパウトと、螺子係合により該スパウトに装着されたキャップと、該スパウト内に収容されたシール箔固定用部材とからなり、該スパウト、シール箔固定用部材及びキャップはプラスチックにより形成されている複合容器蓋において、前記スパウトは、円筒状本体と、該円筒状本体の下端から外方に張り出しており且つその下面に容器口部の周縁部が熱溶着により接着固定される水平フランジと、該水平フランジよりも上方部分において、該円筒状本体の外面に形成されたバンド係止部と、該バンド係止部よりも上方部分において、該円筒状本体の外面に形成されたキャップ係合用螺条と、該円筒状本体の内面の下方部分に形成されたカッターとから構成されており、前記キャップは、頂板部と、該頂板部の周縁から下方に延びているスカート壁と、破断可能なブリッジを介して連結されたタンパーエビデントバンドとから構成されており、前記キャップの頂板部の内面には、前記スパウトの円筒状本体の開口端に密着し得るシール部と、該シール部よりも内側に位置し且つリング形状またはリング形状に間欠的に配置されている複数の下方突起が形成され、該下方突起には、前記シール箔固定用部材と係合し得る保持突部が設けられており、前記タンパーエビデンドバンドの内面には、前記バンド係止部の下面と係合し得る係止突起が形成されており、前記シール箔固定用部材は、前記スパウトの円筒状本体の内側空間に収容された筒状壁と、該筒状壁の下端に連結された底壁とからなり、該筒状壁の上端部分には、前記キャップの下方突起に設けられている保持突部と係合し得る被保持突部が形成されており、前記シール箔固定用部材の底壁の下面には、容器口部に貼られたシール箔の上面が熱溶着により接着固定されるとともに、前記水平フランジの下面に容器口部の周縁部が接着固定され且つ前記底壁にシール箔が接着固定された状態において、前記キャップの保持突部の上面とシール箔固定用部材の被保持突部の下面との間にクリアランスが形成されるように構成され、前記シール箔固定用部材の底壁は、筒状壁の下端から中心部分に向かって漸次降下したテーパー形状を有していることを特徴とする複合容器蓋が提供される。
本発明においては、前記シール箔固定用部材の底壁は、筒状壁の下端から中心部分に向かって漸次降下したテーパー形状を有していること、が好ましい。
本発明の複合容器蓋では、キャップを開栓方向に旋回するという連続した一段の操作により、タンパーエビデント(TE)バンドを連結しているブリッジの破断(即ち、TEバンドの除去)とシール箔の破断による容器口部の開放が行われる。即ち、TEバンドの除去及びシール箔の破断の何れもがキャップの開栓による上昇によって引き起こされるからである。
また、この複合容器蓋が容器口部に固定された状態、即ち、スパウトのフランジ壁の下面に容器口部の周縁部が接着固定され且つ前記シール箔固定用部材の底壁にシール箔が接着固定された状態において、キャップの保持突部の上面とシール箔固定用部材の被保持突部の下面との間にクリアランスが形成されている。従って、キャップの開栓開始時から保持突部の上面と被保持突部の下面とが係合するまでに前記クリアランスに相当するタイムラグが発生し、このようなタイムラグの後にシール箔が接着固定されたシール箔固定用部材の上昇が生じる事となる。このため、キャップの開栓操作を行うと、キャップの上昇に伴ってTEバンドを連結しているブリッジの少なくとも大部分が破断した後に、シール箔固定用部材の上昇とともにシール箔の該部材に接着固定されている部分が上昇してカッターと当接し、この結果、シール箔の破断が行われることとなる。
このように、本発明では、シール箔の破断に先立って、TEバンドを連結しているブリッジの破断を行うことができるため、ブリッジの破断がされていないものはシール箔が破断されていないという開封履歴の証明が確実であり、優れたTE性を確保することができる。また、TEバンドを連結するブリッジの破断とシール箔の破断とが同時に行われず、しかもシール箔の破断はカッターにより行われ、シール箔の破断による開栓トルクの上昇は極めて小さく、この結果、極めて容易にキャップの開栓を行うことができる。
また、本発明においては、この複合容器蓋が容器口部に固定された状態において、前記キャップの頂板部内面とシール箔固定用部材の筒状壁上端との間にもクリアランスが形成されることが好適である。即ち、このようなクリアランスを形成しておくと、キャップの頂板部に偶発的に外力が加わった場合においても、シール箔固定用部材に直接応力が加わらないため、このような外力によるシール箔固定用部材の降下に起因するシール箔の破断を有効に回避することができる。
本発明を、以下、添付図面に基づいて詳細に説明する。
図1は、容器口部に取り付けられた複合容器蓋の構造を示す側断面図であり、
図2は、図1に示された複合容器蓋のA−A断面図であり、
図3は、図1に示された複合容器蓋の上面図であり、
図4は、図1に示された複合容器蓋に使用されているスパウトの上面図であり、
図5は、図1に示された複合容器蓋の開栓状態を示す側断面図であり、図5中、(a)は、TEバンドが除去された状態を示し、(b)は、開栓がさらに進行し、シール箔が破断した状態を示し、
図6は、図1の複合容器蓋に使用されるスパウトに形成された底壁の形状の例を示す図であり、
図7は、図1の複合容器蓋に使用されるスパウトに形成されたカッターの形状の例を示す図である。
図1乃至図4を参照して、本発明の複合容器蓋は、シール箔70がヒートシール等により接着固定された容器(例えば紙容器)の口部に接着固定されて使用に供されるものであり、スパウト1と、螺子係合によりスパウト1に装着されているキャップ3と、スパウト1内に収容されたシール箔固定用部材5とから構成されている。スパウト1、シール箔固定用部材5及びキャップ3は、それぞれ、プラスチックの一体成形(例えば射出成形)により形成され、図示されているように組み立てられる。
スパウト1は、シール箔70が貼られた容器口部の周縁部71に接着固定されるものであり、このスパウト1は、円筒状本体10からなっており、この円筒状本体10の下端からは、水平フランジ11が外方に張り出している。即ち、図1から明らかなように、水平フランジ11の下面に、容器口部の周縁部71が接着固定される。尚、シール箔70は、アルミ箔等の金属箔の表面に、オレフィン系樹脂(例えばポリエチレンやポリプロピレンなど)のヒートシール樹脂が塗布されているため、シール箔70の容器口部の周縁部71への接着固定は、ヒートシールにより容易に行われ、また、容器口部の周縁部71への水平フランジ11の接着固定は、該周縁部71の上面にヒートシール性樹脂などの層を設けておくことにより、容易に行うことができる。
また、図1及び図4に示されているように、円筒状本体10の外面には、その下方部分であって水平フランジ11よりも上方の位置に、バンド係止用ラチェット13が適当な間隔で複数形成されており、さらに、バンド係止用ラチェット13よりも上方部分には、キャップ係合用螺条15が形成されている。また、円筒状本体10の内面の下方部分には、先端が鋭利な形状のカッター17(図1参照)がリング形状に形成されている。このカッター17は、シール箔70を破断するための部材である。
また、キャップ3は、頂板部20と、頂板部20の周縁から下方に延びているスカート壁21とを有しており、スカート壁21の下端には、外方に延びている薄肉のブリッジ23が形成されており、このブリッジ23の外方先端部には、TEバンド25が連結されており、TEバンド25の内面には、ブリッジ23に対応して軸方向リブ26が設けられており、この軸方向リブ26の上端もブリッジ23に連なっている。このようなブリッジ23及び軸方向リブ26は、前述したラチェット13の間に位置している。
また、スカート壁21の内面には、前述したスパウト1のキャップ係合用螺条15と螺子係合する螺条27が形成されている。さらにスカート壁21の外面には、キャップ3を旋回する際の滑り止めとなるローレット29が形成されている。
図1から明らかなように、スパウト1の円筒状本体10の外面に螺子係合に装着されているキャップ3のスカート壁21の下端は、スパウト1のバンド係止用ラチェット13のやや上方に位置しており、TEバンド25の下端は、バンド係止用ラチェット13よりも下方にまで延びている。このTEバンド25の内面の下方部分には、係止突起30が形成されており、TEバンド25が上昇すると、この係止突起30がバンド係止用ラチェット13の下面に係合し、その上昇が制限されるようになっている。
尚、スパウト1の平面図を示す図4から理解されるように、バンド係止用ラチェット13は、開栓方向Xに対して上流側に位置する面が切り立った係合面13aとなっており、開栓方向Xに対して下流側に位置する面が、下流側に行くに従って径方向内方になだらかに傾斜したテーパー面13bとなっている。即ち、前述したTEバンド25を連結しているブリッジ23(及び軸方向リブ26)は、ラチェット13の間に位置している。
従って、キャップ3を開栓方向に回転させていくと、軸方向リブ26がラチェット13の係合面13aにがっちりと係合するため、TEバンド25の開栓方向への回転が制限され、その上昇が制限される。また、この軸方向リブ26が、ラチェット13に乗り上げてしまったとしても、前述したように、TEバンド25の下端に係止突起30が形成されているため、この係止突起30がラチェット13の下面に当接し、やはりTEバンドの上昇が制限されることとなる。このように、軸方向リブ26とラチェット13の係合面13aとの係合並びに係止突起30のラチェット13下面への当接によって、キャップ3の開栓に際して、TEバンド25の上昇が制限され、従って、ブリッジ23が破断し、TEバンド25はキャップ3(スカート壁21の下端)から切り離されることとなる。
一方、キャップ3をスパウト1に装着する際には、このキャップ3をスパウト1に被せて閉栓方向に回転させることとなるが、この場合、TEバンド25に形成されている軸方向リブ26は、ラチェット13のテーパー面13bによって閉栓方向に案内されるため、TEバンド25の閉栓方向への回転は制限されず、従ってキャップ3とともに降下し、図1に示されているような状態に装着される。
一方、キャップ3の頂板部20の内面には、シールリング31(シール部)が形成されており、このシールリング31は、その外面が、スパウト1の円筒状本体10の上端部分の内面に密着する。従って、このシールリング31によって、容器口部に貼り付けられたシール箔70が破断された後のシール性が確保されることとなる。
また、シールリング31の内側には、リング形状の下方突起33が形成されており、この下方突起33の外面には、シール箔固定用部材5と係合し得る保持突部33aが設けられている。
図1から明らかなように、シール箔固定用部材5は、スパウト1の円筒状本体10の内側空間に収容されている筒状壁50と、筒状壁50の下端に連結された底壁51とからなっている。この底壁51の下面には、シール箔70の上面が熱溶着により接着固定される。
また、筒状壁50の上端部分の内面には、キャップ3の下方突起33に設けられている保持突部33aと係合し得る被保持突部50aが形成されている。即ち、この被保持突部50aが保持突部33aと係合することにより、シール箔固定用部材5が、スパウト1内に保持され、またキャップ3の開栓による上昇によって、キャップ3とともに引き上げられるのである。
キャップ3の開栓によってシール箔固定部材5が上昇すると、底壁51に形成されているシール箔70も引き上げられ、カッター17に当接する。従って、このカッター17によってシール箔70が破断し、容器口部が開放されることとなる。
このように、本発明の複合容器蓋では、キャップ3の開栓という連続した一段の操作により、TEバンド25を連結しているブリッジ23の破断とシール箔70の破断による容器口部の開放が行われることとなる。
また、図1から理解されるように、本発明においては、容器口部の周縁部71にスパウト1が接着固定され且つシール箔固定用部材5の底壁51の下面にシール箔70が接着固定されている状態において、キャップ3の保持突部33aの上面とシール箔固定用部材5の被保持突部50aの下面との間にクリアランスLが形成されるように、保持突部33a及び被保持突部50aの位置が設定されている。
即ち、上記のようなクリアランスLの形成により、キャップ3の開栓を開始すると、保持突部33aの上面と被保持突部50aの下面とが係合するまでに、このクリアランスLに相当するタイムラグが発生する。従って、このようなタイムラグの後にシール箔70が接着固定されたシール箔固定用部材の上昇が生じる事となる。
このため、キャップの開栓操作を行うと、図5(a)に示されているように、シール箔70の破断に先立って、TEバンド25の内面の軸方向リブ26がラチェット13の係合面13aとがっちりと係合し、これにより、TEバンド25の回転が制限され、TEバンド25を連結しているブリッジ23が破断し、TEバンド25が切り離されてラチェット13の下側に落下する。尚、この状態では、キャップ3のシールリング31は、まだスパウト1の円筒状本体10の内面に密着しており、従って、キャップ3によるシール性は確保されている状態にある。
次いで、さらに開栓を続けていくと、図5(b)に示されているように、保持突部33aの上面と被保持突部50aの下面とが係合し、キャップ3の上昇によってシール箔固定用部材5が上昇し、従って、シール箔70が引っ張り上げられてカッター17と当接し、シール箔70の破断が行われることとなる。
このように、本発明では、保持突部33aの上面と被保持突部50aの下面との間にクリアランスLが形成されているため、シール箔70の破断に先立って、TEバンド25を連結しているブリッジ23の破断が行われる。従って、優れたTE性を確保することができ、開封履歴を確実に証明することができる。また、TEバンド25を連結するブリッジ23の破断とシール箔70の破断とが同時に行われず、しかもシール箔70の破断がカッター17により行われるため、シール箔70の破断による開栓トルクの上昇は極めて小さく、極めて容易に開栓を行うことができる。
また、このようにしてシール箔70の破断が行われ、キャップ3をさらに開栓方向に回転することにより、シール箔固定用部材5は、キャップ3とともにスパウト1から取り除かれ、容器を傾けて内容液の注出が行われることとなる。この場合において、切り離されたTEバンド25は、その下端の係止突起30がラチェット13の下面に係合するため、容器を傾けてもTEバンド25が落下せず、従って、TEバンド25が内容液の注出の妨げとなることがない。
尚、スパウト1の円筒状本体10の内面に形成されているカッター17は、シール箔固定用部材5の筒状壁50の外面の下端の近傍であって且つ筒状壁50の下端よりもやや上方に、その先端が位置するように設けられていることが好適である。筒状壁50の底壁51に接着固定されているシール箔70の近傍にカッター17の先端を位置せしめることにより、シール箔70の破断をスムーズに行うことができるからである。
尚、上述した本発明の複合容器蓋の容器口部の周縁71への接着固定及びシール箔固定用部材5の底壁51のシール箔70への接着固定は、スパウト1の水平フランジ11の下面及びシール箔固定用部材5の底壁51をガスバーナー等で加熱後に、容器口部の周縁71上面及びシール箔70の上面に押し付けることにより、容易に行うことができる。或いは、この複合容器蓋を容器口部周縁71上に置き、例えば高周波加熱などによってシール箔70中の金属箔を選択的に加熱することによっても、容易に行うことができる。即ち、容器口部周縁71上に設けられている樹脂層と、スパウト1の水平フランジ11下面の樹脂とが、金属箔の加熱によって熱溶着し、これにより接着固定が行われる。また、このとき、シール箔固定用部材5の底壁51は、自重により、容器口部に貼られているシール箔70の上面に接触する。従って、シール箔70中の金属箔の選択的加熱により、シール箔70表面の樹脂層と底壁51の下面の樹脂とが熱溶着し、両者の接着固定が行われる。
また、本発明においては、図1に示されているように、この複合容器蓋が容器口部の周縁部71に接着固定された状態において、キャップ3の頂板部20の内面とシール箔固定用部材5の筒状壁50の上端との間にもクリアランスLが形成されていることが好適である。このようなクリアランスLの形成により、キャップ3の頂板部20に偶発的に外力が加わった場合において、シール箔固定用部材5への応力を有効に緩和することができ、このような外力によるシール箔固定用部材5の降下に起因するシール箔70の破断を有効に回避することができる。
また、本発明の複合容器蓋は、前述した図に示す具体例に限定されるものではなく、種々の設計変更が可能である。
例えば、キャップ3の頂板部20の内面に形成されている下方突起33を、複数形成し、これをリング形状に配置することもできる。また、図1では、この下方突起33がシール箔固定用部材5の筒状壁50の内部に位置する形態を有しているが、逆に、シール箔固定用部材5の筒状壁50が、リング状の下方突起33の内側に位置するように配置された形態とすることもできる。この場合、保持突部33aは、下方突起33の内面に形成され、被保持部50aは、筒状壁50の上端部分の外面に形成されることとなる。
さらに、底壁51の形状の例を示す図6を参照して、この底壁51を、筒状壁50の下端から中心部分に向かって漸次降下したテーパー形状となるように形成することができる(図6(a))。このような形状とすると、シール箔70を接着固定する際の接着面積を大きくすることができ、接着不良を防止する上で好適である。
また、図6(b)に示されているように、底壁51の上面の中心部分に厚肉部60を形成することもできる。このような厚肉部60の形成は、シール箔固定用部材5の重量を増大し、シール箔70を接着固定する際の接触圧を増大させるため、やはり、シール箔70と底壁51との接着不良を有効に回避することができる。
さらに、底壁51は、筒状壁50の下端の開口部の全体を完全に閉じるように設ける必要はなく、例えば図6(c)に示されているように、筒状壁50の下端から内方に延びている複数の片51aを形成し、これを底壁51とすることもできる。即ち、筒状壁50の下端部分の近傍にカッター17が設けられているため、筒状壁50の下端部分の近傍において、シール箔70がしっかりと固定されていれば、カッター17によるシール箔70の破断を有効に行うことができるからである。
また、図1では、カッター17は、リング状に形成されているが、このようなカッター17は、リング状に形成する必要はなく、例えば図7に示されているように、スパウト1の円筒状本体10の内面に、複数個のカッター17を間欠的に配置することも可能である。この複数個のカッター17は、軸方向位置をづらせることにより、開栓時にシール箔70の破断開始位置を一箇所に集中することができて、シール箔70の破断の容易性を向上させる点では更に好ましい。
さらに、図1の例では、スパウト1の円筒状本体10の外面には、バンド係止部としてラチェット13が形成されているが、このようなラチェット13の代わりに、サポートリングなどのリング部材をバンド係止部として形成することもできる。この場合には、ラチェット機構によるTEバンド25の回転の制限はなく、係止突起30がサポートリングの下面に当接することにより、TEバンド25の開栓方向への回転が制限されることとなる。従って、軸方向リブ26をTEバンド25の内面に形成する必要はない。
尚、上述した本発明の複合容器蓋を構成するスパウト1、キャップ3及びシール箔固定用部材5は、各種のプラスチック、例えば、低−、中−または高密度ポリエチレン、線状低密度ポリエチレン、ポリプロピレン、熱可塑性ポリエステル、ポリアミド、スチレン系樹脂、ΑΒS樹脂等を用いての射出成形等の一体成形により、容易に製造される。この場合、プラスチックの種類は、シール箔70や容器口部の周縁部71の表面に形成されている樹脂層の種類に応じて、これら樹脂層と同種のものを選択することが、熱溶着によりしっかりと接着固定する上で好適である。
このような本発明の複合容器蓋は、特に紙容器に有効に適用することができる。
容器口部に取り付けられた複合容器蓋の構造を示す側断面図。 図1に示された複合容器蓋のA−A断面図。 図1に示された複合容器蓋の上面図。 図1に示された複合容器蓋に使用されているスパウトの上面図。 図1に示された複合容器蓋の開栓状態を示す側断面図であり、図5中、(a)は、TEバンドが除去された状態を示し、(b)は、開栓がさらに進行し、シール箔が破断した状態を示す。 図1の複合容器蓋に使用されるスパウトに形成された底壁の形状の例を示す図。 図1の複合容器蓋に使用されるスパウトに形成されたカッターの形状の例を示す図。
符号の説明
1:スパウト
3:キャップ
5:シール箔固定用部材
10:円筒状本体
11:水平フランジ
13:バンド係止用ラチェット
23:ブリッジ
25:TEバンド
33:下方突起
33a:保持突部
50:筒状壁
50a:被保持部
51:底壁

Claims (2)

  1. シール箔が貼られた容器口部に固定されるスパウトと、螺子係合により該スパウトに装着されたキャップと、該スパウト内に収容されたシール箔固定用部材とからなり、該スパウト、シール箔固定用部材及びキャップはプラスチックにより形成されている複合容器蓋において、
    前記スパウトは、円筒状本体と、該円筒状本体の下端から外方に張り出しており且つその下面に容器口部の周縁部が熱溶着により接着固定される水平フランジと、該水平フランジよりも上方部分において、該円筒状本体の外面に形成されたバンド係止部と、該バンド係止部よりも上方部分において、該円筒状本体の外面に形成されたキャップ係合用螺条と、該円筒状本体の内面の下方部分に形成されたカッターとから構成されており、
    前記キャップは、頂板部と、該頂板部の周縁から下方に延びているスカート壁と、破断可能なブリッジを介して連結されたタンパーエビデントバンドとから構成されており、
    前記キャップの頂板部の内面には、前記スパウトの円筒状本体の開口端に密着し得るシール部と、該シール部よりも内側に位置し且つリング形状またはリング形状に間欠的に配置されている複数の下方突起が形成され、該下方突起には、前記シール箔固定用部材と係合し得る保持突部が設けられており、
    前記タンパーエビデンドバンドの内面には、前記バンド係止部の下面と係合し得る係止突起が形成されており、
    前記シール箔固定用部材は、前記スパウトの円筒状本体の内側空間に収容された筒状壁と、該筒状壁の下端に連結された底壁とからなり、該筒状壁の上端部分には、前記キャップの下方突起に設けられている保持突部と係合し得る被保持突部が形成されており、
    前記シール箔固定用部材の底壁の下面には、容器口部に貼られたシール箔の上面が熱溶着により接着固定されるとともに、前記水平フランジの下面に容器口部の周縁部が接着固定され且つ前記底壁にシール箔が接着固定された状態において、前記キャップの保持突部の上面とシール箔固定用部材の被保持突部の下面との間にクリアランスが形成されるように構成され
    前記シール箔固定用部材の底壁は、筒状壁の下端から中心部分に向かって漸次降下したテーパー形状を有していることを特徴とする複合容器蓋。
  2. 前記スパウトの円筒状本体の内面に形成されているカッターは、前記シール箔固定用部材の底壁にシール箔が接着固定された状態において、前記シール箔固定用部材の筒状壁の外面下端の近傍であって且つ該筒状壁の下端よりもやや上方に、カッター先端が位置するように設けられている請求項1に記載の複合容器蓋。
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