JP2005193946A - スリット式逆止弁付き容器 - Google Patents

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淳治 松村
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Abstract

【課題】 本発明の目的は、操作が簡単で内容物の漏れも防止することのできるスリット式逆止弁付き容器を提供することにある。
【解決手段】 胴部22が押圧されると変形して内容物20が注出口24より注出される容器本体12と、該注出口24と一体的に成形され、該本体12内の圧力に応じて該注出口24を開閉するスリット26が形成された逆止弁14と、開封前に該注出口24を閉口する耐気体透過性のシール材16と、該本体12に着脱自在に装着され、突起部30が設けられたキャップ18と、を備え、該シール材16の開封時は、該逆止弁14の該スリット26より該キャップ18の突起部30を差し込み、該シール材16を破ることを特徴とするスリット式逆止弁付き容器10。
【選択図】 図1

Description

本発明はスリット式逆止弁付き容器、特にシール材の開封機構、及び内容物の漏れ防止機構の改良に関する。
詳しくはチューブ容器などの様に、容器の注出口を耐気体透過性に優れたアルミ箔で覆っていると共に、容器の胴部を押圧して内容物を注出するスクイズ式注出容器に於けるエアーバックを防止するためのスリット式逆止弁を備えた容器の改良に関するものである。
従来より、例えば空気に触れると変性しやすい内容物を入れるため、容器の胴部を押圧して内容物を注出するスクイズ式注出容器が用いられている(例えば特許文献1参照)。
スクイズ式注出容器には、いかに空気と内容物との接触を防ぐことができるかが求められている。
この要望に応えるためスクイズ式注出容器では、使用中、内容物を押し出した後に、胴部の復元力により注出口から空気が入り込んでしまう、いわゆるエアーバックを防止するため、スリット式逆止弁を容器の注出口に設けている。
また使用前、容器内の内容物が空気に触れて変性するのを防ぐため、容器の注出口が耐気体透過性に優れたアルミ箔などのシール材で覆われている。
ところで、従来のスクイズ式注出容器は、内容物を注出させるため、まずシール材の開封作業を行う必要があった。すなわちシール材を開封するときは、必ず逆止弁を容器から取り外し、しかる後にシール材を取り除くか、若しくはシール材に穴を開けなければならない。その後、逆止弁を容器に再装着させてから、内容物を注出させる必要がある。
特開2003−11995公報
しかしながら、前記特許文献1においても、前記逆止弁を容器から取り外しシール材を取り除くなどの開封作業が必要であり、これは使用者にとって面倒なことであるので、使用前操作の容易性は改善の余地が残されていた。
また前記特許文献1を用いても、シール材の開封後に逆止弁を容器の注出口に再装着させるとき、誤った装着をしたり、緩い状態で装着を終えてしまうと、使用している間に、内容物が逆止弁の装着部から外部に漏れ出てしまう恐れもあるので、内容物の漏れ防止の点からも改善の余地が残されていた。
本発明は前記従来技術の課題に鑑みなされたものであり、その目的は、操作が簡単で、内容物の漏れも防止することのできるスリット式逆止弁付き容器を提供することにある。
前記目的を達成するために本発明にかかるスリット式逆止弁付き容器は、容器本体と、逆止弁と、シール材と、キャップと、を備える。前記シール材の開封時は、前記逆止弁の前記スリットより前記キャップの突起部を差し込み、該シール材を破ることを特徴とする。
ここで、前記容器本体は、内容物が充填され、胴部が押圧されると変形して該内容物が注出口より外部に注出され、該胴部への押圧が解除されると該押圧前の胴部の状態に戻る。
また前記逆止弁は、前記容器本体の注出口と一体的に成形され、前記容器本体への押圧ないし該押圧の解除による容器本体内の圧力に応じて該注出口を開閉するスリットが形成されている。
前記シール材は、前記容器本体内で前記逆止弁よりも内方に設けられ、開封前は前記容器本体の注出口を閉口する耐気体透過性のものとする。
前記キャップは、前記逆止弁及び前記注出口を覆うように、前記容器本体に対して着脱自在に装着され、前記注出口の形成方向と略平行な天板部、及び該天板部の略中央部に立設された突起部が設けられている。
ここにいうシール材を破るとは、逆止弁のスリットが開となるタイミングとシール材が破れるタイミングとが同じ場合と、逆止弁のスリットが先に開となってシール材が破れる場合と、シール材が先に破れて逆止弁のスリットも開となる場合とを含めていう。
またキャップは、通常のキャップ時、突起部を容器本体方向に向けて装着した場合と、突起部を容器本体方向とは逆方向に向けて装着した場合とを含めていう。
なお、本発明においては、前記キャップは通常のキャップ時に前記突起部を容器本体方向とは反対の方向に向けて前記容器本体に装着される。また前記キャップは前記シール材の開封時に前記突起部の向きを前記通常のキャップ時とは逆の容器本体方向とすることが好適である。
また本発明において、前記キャップは、保護壁を備えることが好適である。
ここで、前記保護壁は、前記突起部の周りを取り囲むように前記天板部に対して立設され、該突起部の高さよりも高い。
また本発明においては、前記逆止弁の各弁体が、前記容器本体方向とは反対の方向に凹を向けた縦断面略V字形のスリットを介して相接していることが好適である。
また本発明においては、前記突起部の少なくとも水平断面形状を横一文字、もしくは前記逆止弁のスリットの平面形状に対応した形状とすることが好適である。
また本発明においては、前記逆止弁の容器本体側の面に、前記シール材を密着して設けることが好適である。
本発明にかかるスリット式逆止弁付き容器によれば、注出口に予め逆止弁を一体成形し、シール材の開封時にキャップの突起部を逆止弁のスリットに合わせて差し込むこととしたので、逆止弁を取り外すことなく、容易にシール材を開封すると共に、逆止弁を形成させることができるので、使用中に内容物が漏れ出る恐れも無い。
また本発明においては、前記キャップが突起部よりも高い保護壁を備えることにより、逆止弁を取り外すことなくシール材を開封することのできる構成としても、キャップの扱いやすさを従来とほぼ同等とすることができる。
また本発明においては、前記逆止弁の各弁体が縦断面略V字形のスリットを介して相接していることにより、前記シール材の開封が、より良好に行える。
また本発明においては、前記キャップの突起部の水平断面形状が横一文字もしくは前記逆止弁のスリットの平面形状に対応した形状であることにより、前記シール材の開封が、より良好に行える。
さらに本発明においては、逆止弁の容器本体側の面にシール材を密着させて設けることにより、前記シール材の開封が、より良好に行える。
以下、図面に基づいて本発明の好適な一実施例について説明する。
図1には本発明の一実施例にかかるスリット式逆止弁付き容器の概略構成が示されている。
同図に示すスリット式逆止弁付き容器10は、例えばスクイズ式注出容器などよりなり、容器本体12と、逆止弁14と、シール材16と、キャップ18と、を備える。
ここで、前記容器本体12は、内容物20が充填され、胴部22が押圧されると変形して内容物22が注出口24より外部に注出される。またこの容器本体12は、前記胴部22への押圧が解除されると、押圧前の胴部22の状態に戻る。
前記逆止弁14は、容器本体12の注出口24と一体的に成形され、容器本体12への押圧ないし該押圧の解除による容器本体12内の圧力に応じて、注出口24を開閉するスリット26が形成されている。
前記シール材16は、容器本体12内で前記逆止弁14よりも内方に設けられ、開封前は、容器本体12の注出口24を閉口する耐気体透過性のシール材とする。
前記キャップ18は、逆止弁14及び注出口24を覆うように容器本体12に対して着脱自在に装着され、注出口24の形成方向と略平行な天板部28、及び天板部28の中央部に立設された尖頭状の突起部30が設けられている。
そして、シール材16の開封時は、逆止弁14のスリット26よりキャップ18の突起部30を差し込み、シール材16を破る。
すなわち、本実施例において、キャップ18は、通常のキャップ時、突起部30の向きを容器本体12方向とは反対の方向に向けて容器本体12に対して装着される。またこのキャップ18は、シール材16の開封時、突起部30の向きを通常のキャップ時とは逆の容器本体12方向とし、逆止弁14のスリット26よりキャップ18の突起部30を差し込むことにより、シール材16を破る。
このように本実施例にかかるスリット式逆止弁付き容器10によれば、注出口24に予め逆止弁14を一体成形しているので、シール材16を開封する時はキャップ18を外し、キャップ18の突起部30をスリット26に合わせて差し込むだけで、シール材16を開封すると共に、逆止弁14を形成させることができる。これにより本実施例においては、従来方式のように、逆止弁14を取り外す必要がなく、また使用中に内容物20が逆止弁14の装着部から漏れ出る恐れも無い。
なお、本実施例においては、逆止弁14の各弁体38が容器本体12方向とは反対の方向に凹を向けた縦断面略V字形のスリット26を介して相接していることが好適である。
これにより、本実施例においては、前記シール材16の開封が、より良好に行える。
また本実施例においては、キャップ14の少なくとも突起部30の水平断面形状が横一文字、もしくは逆止弁14のスリット26の平面形状に対応した形状とすることが好適である。これにより、本実施例においては、シール材16の開封時にキャップ18を外し、キャップ18の突起部30をスリット26に合わせて差し込むだけで、前記シール材16の開封が、より良好に行える。
また本実施例においては、前記逆止弁14の容器本体12側の面に、前記シール材16を密着して設けることが好適である。これにより、本実施例においては、前記シール材16の開封が、より良好に行える。
さらに本実施例において、前記キャップ18は、前記突起部30の周りを取り囲むように、前記天板部28の略中央部に立設され、該突起部30の高さよりも高い保護壁46を備えることが好適である。これにより、本実施例においては、前述のように逆止弁14を取り外すことなくシール材16を開封することのできる構成としても、キャップ18の扱いやすさを従来とほぼ同等とすることができる。
以下に、本実施例にかかるスリット式逆止弁付き容器10の構成について、より具体的に説明する。
同図において、容器本体12は、円筒形の胴部22を備えており、内容物20の充填後、図示してないが、下方端部を合掌させてヒートシールさせることにより、容器本体12を密封している。
胴部22は、耐気体透過性に優れたエチレン−ビニルアルコール共重合体樹脂などを芯材にして、内外にオレフィン樹脂などを同時に押出し機で共押出しして三層の円筒形にしたものや、耐気体透過性に優れたアルミ箔などの金属箔の表裏にオレフィン樹脂などのフィルムを積層させて多層フィルムとし、該多層フィルムを円筒形に丸め、繋ぎ目をヒートシールしたものが一般的に使用されている。
この胴部22の上方端部には、オレフィン樹脂などを金型内へ射出して成形する射出成形法などの周知の方法によって予め作られた口部材31が、熱接着などの適宜な方法で固設されている。この口部材31は、肩部32と、口頸部34と、注出口24とを備えており、該口部材31の内側には、肩部32と、口頸部34と、注出口24とを覆って、耐気体透過性に優れたアルミ箔などのシール材16を接着させている。
また口部材31は、胴部22とアルミ箔などのシール材16を予め設置した金型内へ樹脂を射出し、胴部22の端部内側に形成させる場合も有る。
さらに、口部材31の口頸部34の外側には、キャップ18を螺着させるネジ部36が設置されている。
この様に、予め作られていた口部材31や、胴部22へ射出成形法で樹脂を射出して直接成形させる口部材31は、その注出口24に、スリット式逆止弁14が一体的に形成されている。
スリット式逆止弁14は、図2に示されるような四枚の扇形の弁体38間には、図3に示されるように縦断面がV字型で、平面形状が十字形のスリット(溝)26を形成しており、前記各弁体38が互いに接する状態で、注出口24の内側で半径方向内方へ向かって、アルミ箔などのシール材16の上を覆ってほぼ水平に形成されている。なお、スリット26の平面形状は、横一文字形でも、*の様な米印の形であっても良いことは言うまでも無い。
また、注出口24を覆って、キャップ18が口部材31のネジ部36に螺着される。
このキャップ18は、円筒壁40の内側に、口部材31のネジ部36に螺着するねじ部42を持ち、円筒壁40に続いている天板部28の内側には、口部材31の注出口24に当接して密封を得るための突起44を有している。
天板部28の外面には、口部材31の注出口24に形成されたV字形のスリット26に案内されてアルミ箔などのシール材16を破断させてスリットを形成させる突起部30が設けられている。この突起部30の水平断面形状は、横一文字形であっても、スリット26の平面形状と対応した形状であっても良く、スリット26から差し込まれて、アルミ箔などのシール材16を破断できる形状と長さを備えている。
また、キャップ18の円筒壁40を外方且つ上方へ延長させて、保護壁46を形成させることにより、保護壁46は突起部30を保護し、また逆に、突起部30が、不用意に、指などに当たらないようにしている。
本実施例にかかるスリット式逆止弁付き容器10は、上述した構造を備えているため、シール材の開封時にキャップ18を外し、図4に示した様にキャップ18の突起部30をスリット26に合致させて差し込むだけで、注出口24を覆っていたアルミ箔などのシール材16を破断して開封できる。それと共に逆止弁14の溝がスリット26となって、逆止弁効果を得ることができる。このため本実施例においては、従来品の様に、逆止弁を取り外す必要が無く、また内容物が逆止弁付き中蓋の装着部から漏れ出る恐れも無い。
以下に、本実施例にかかるスリット式逆止弁付き容器10の作用について、より具体的に説明する。
(1)逆止弁の一体成形について
逆止弁付き容器には使用前操作の容易性が要求されており、本実施例においては、シール材の開封時、逆止弁のスリットよりキャップの突起部を差し込むことにより、シール材を破ることとしたので、逆止弁を取り外すことなくシール材を開封することができる。これにより本実施例においては、逆止弁を別体成形した従来方式に比較し、使用前の操作性を向上させることができる。
また逆止弁付き容器には前記使用前の操作性と同様に、内容物の漏れを防ぐことも非常に重要である。従来方式のようにシール材の開封時に逆止弁の着脱作業があるものは、その作業を容易にするため、通常は逆止弁を誰でも容易に取り外し、再装着ができるような構造としている。
一方、このような構造をそのまま本発明に採用するには、強度的に不足していることがわかった。
すなわち、逆止弁付き容器は、逆止弁と容器本体とを別体成形した後、組み立てることが一般的であるが、逆止弁と容器本体との装着部分は他の部分に比較し強度的に劣る。強度的に劣る部分があると、逆止弁のスリットよりキャップの突起部を差し込んだ際、逆止弁に無理な変形が生じ、キャップの突起部を抜き去った後においても、逆止弁に変形が残ることがある。またシール材の開封が良好に行えないこともある。このため従来方式では、胴部を押圧していない時でも、各弁体間のスリットが完全に閉の状態とならず、その間隙から内容物が漏れてしまうこともあった。また従来方式では、シール材の開封後、使用していると、逆止弁の装着部分からも内容物が外部に漏れ出してしまうこともあった。
そこで、本実施例においては、注出口と逆止弁とを一体成形とすることで、前記使用前の操作性を向上させるために逆止弁のスリットよりキャップの突起部を差し込み、シール材を破る方式を採用しても、逆止弁の別体成形に比較し、逆止弁に無理な変形が生じるのを大幅に低減することができるので、シール材の開封をより良好なものとすることができる。
また本実施例においては、シール材の開封時における逆止弁の無理な変形を防ぐことができるので、シール材の開封後、逆止弁に不要な変形が残らない。これにより本実施例においては、容器本体の胴部を押していない時は逆止弁のスリットが確実に閉の状態となるので、シール材の開封後であっても内容物の漏れを確実に防ぐことができる。
(2)キャップの突起部の形状について
本実施例においては、キャップの突起部の水平断面形状を横一文字、もしくは逆止弁のスリットの平面形状に対応した形状とすることが好適である。これによりシール材の開封時にキャップを外し、キャップの突起部を逆止弁のスリットと成る溝に容易に合わせて差し込むことができるので、前記シール材の開封が、より良好に行える。
なお、図5(A)はキャップの突起部を側方より見た図、同図(B)は同様の突起部を同図(A)に入れた切断線A−A´線に沿って切断した断面図、同図(C)は同様の突起部を同図(A)に入れた切断線B−B´線に沿って切断した断面図である。
本実施例においては、同図に示すようにキャップの突起部30は、その先端部を先細り状としている。また突起部30の水平断面形状を、破線で示した逆止弁のスリット26の平面形状に対応した十文字状としており、天板部に向かって次第にその水平断面積が大きくなっている。
この結果、本実施例においては、シール材の開封時、キャップの突起部30の尖頭状の先端部は、まず逆止弁の中心部に当たり、実質的に中心部のみを少し開口する。
また突起部30は、その水平断面形状をスリット26の溝の平面形状に対応した十文字状としているので、キャップを下降し、その突起部30の先端部が、逆止弁の中心部を次第に開口していくので、逆止弁のスリットを無理なく下方に押し広げていく。
このように本実施例においては、シール材の開封時にキャップを外し、キャップの突起部をスリットと成る溝に合わせて差し込むだけで、逆止弁のスリットを無理なく開口してシール材を開封するので、キャップを逆止弁より抜いた後に、逆止弁に不要な変形が残るのを大幅に防ぐことができる。この結果、本実施例においては、シール材の開封後、使用していない時、つまり容器本体の胴部を押圧していない時において、内容物が外部に漏れ出てしまうのを大幅に低減することができる。
なお、キャップの突起部30は、その水平断面形状を横一文字形状としても、前記スリット26の平面形状に対応した形状とほぼ同等の作用が得られるので好ましいが、シール材をより容易に、しかもその開口を大とするには、キャップの突起部30は、その水平断面形状を前記スリット26の平面形状に対応した形状とすることが、より好ましい。
(3)逆止弁の各弁体間のスリットの縦断面形状について
逆止弁の各弁体間のスリットの縦断面形状は、内容物の注出だけを考えれば、容器本体方向に凹を向けた逆V字型とすることも考えられる。一方、本実施例においては、内容物の注出に加えて、シール材の開封も行うので、容器本体方向とは反対の方向に凹を向けてV字型とすることが好ましい。
すなわち、本実施例においては、容器本体方向とは反対の方向に凹を向けてV字型とすることにより、キャップの突起部を逆止弁のスリットに確実に合わせることができる。このため本実施例においては、シール材の開封時、キャップの突起部の形状とスリットの形状とを対応させていないものに比較し、各弁体の無理な変形を大幅に防ぐことができるので、使っているうちにスリットが完全に閉じなくなり、その隙間から内容物が漏れてしまうのを大幅に低減することができるからである。
なお、逆止弁は、シール材の開封時には各弁体が容器本体の内方に変形し、内容物の注出時は容器本体の外方に変形するので、逆止弁の形状は、通常のキャップ時、容器本体の外側に向けて凸や、内側に向けて凸のものに比較し、平板状とすることが特に好ましい。
また前記容器本体方向に凹を向けた縦断面略V字形のスリットは、本発明の注出口と逆止弁とを一体成形した容器に採用することが特に好ましいが、注出口と逆止弁とを別体的に成形したものに採用することも可能である。
また前記各弁体間のスリットの縦断面形状は、厳密なV字形が特に好ましいが、キャップの突起部を、逆止弁のスリットに良好に案内できるものであれば、例えば略U字形などの類似の形状とすることもできる。
(4)キャップの小型化について
前述のように本実施例においては、前記キャップは、前記突起部の周りを取り囲むように前記天板部の略中央部より立設され、該突起部の高さよりも高い保護壁を備えることが好適である。これにより、本実施例においては、逆止弁を取り外すことなくシール材を開封することのできる構成としても、キャップの扱いやすさを従来とほぼ同等とすることができる。
ここで、本実施例においては、キャップの突起部でシール材を開封するので、開封時を考えると、突起部にはシール材の開封を良好とする性能が要求されている。このために突起部を大型化することなどが考えられるが、これに伴い保護壁も大型化し、キャップ全体が大型化してしまう。
一方、シール材を一度開封してしまえば、基本的に突起部は使用することがないので、シール材の開封後だけを考えると、突起部はできるだけ小さいほうがよい。
従来より、逆止弁付き容器としては、注出口と逆止弁とを別体的に成形した後に組み立てるものが考えられるが、シール材の開封時の良好性と開封後の使用性とを両立することが困難であった。
これに対し、本実施例においては、注出口と逆止弁とを一体成形することにより、シール材の開封時の良好性と開封後の使用性とを両立することができる。
すなわち、注出口と逆止弁とを別体的に成形した後に、組み立てるものでは、内容物が逆止弁の装着部より漏れ出てしまうのを防ぐため、注出口、逆止弁には、両者を固定するための装着部分を形成する必要があり、しっかり固定するためには装着部分の大型化が避けられない。このため従来方式では、逆止弁からシール材までの高さ方向の距離も長くなり、シール材を確実に破断するためには突起部も逆止弁からシール材までの距離以上に長くする必要があるので、突起部も長くなる。このため従来方式では保護壁も高くする必要があるので、キャップが大型化してしまい、シール材の開封後におけるキャップの使用性が劣る。
これに対し、本実施例においては、注出口と逆止弁とを一体的に成形しているので、逆止弁の装着部分を形成する必要がないので、その分、逆止弁からシール材までの距離も短くすることができる。例えば後述するように逆止弁の内底面に間隙を設けることなく直接、シール材を設けることもできる。
この結果、本実施例においては、注出口と逆止弁とを別体的に成形した従来方式に比較し、特にキャップの保護壁の高さ方向を短くしても、充分にシール材を破損することができるので、キャップの保護壁も低くすることができる。これによりシール材の良好な開封性とキャップの小型化とを同時に図ることができる。
なお、前記キャップは、通常のキャップ時、その突起部を外方に向けて配置し、シール材の開封時、容器本体方向に向けるスリット式逆止弁付き容器とすることが特に好ましいが、通常のキャップ時も、突起部を容器本体方向に向けるスリット式逆止弁付き容器に対しても、本発明を適用することが可能である。
(5)シール材の配置について
本実施例においては、シール材と逆止弁間に間隙を設けることもできるが、逆止弁の容器本体側の面にシール材を密着して設けることが好適である。
すなわち、前述のように逆止弁の容器本体側の面にシール材を密着して設けると、シール材と逆止弁間に間隙を設けるものに比較しキャップの突起部の長さを短くすることができるので、キャップを小型化することができるからである。
また逆止弁の容器本体側の面にシール材を密着して設けると、シール材と逆止弁間に間隙を設けたものに比較し、シール材を良好に破ることができる。
すなわち、シール材と逆止弁間に間隙を設けたものでは、シール材はキャップの突起部の先端部のみで、突き刺すように破ることとなる。
一方、本実施例のように逆止弁の容器本体側の面にシール材を密着して設けたものでは、キャップの突起部を逆止弁のスリットに当てると、逆止弁の各弁体には下方に押し下げられる力が働く。このため逆止弁の各弁体がシール材を略中心部より、注出口の外周に向けて押し拡げるように破ることができる。加えてキャップの突起部の先端部がシール材を突き刺すように破ることもできるので、より容易にシール材を開口し、またシール材の開口面積を大とすることができるからである。
なお、逆止弁の各弁体間のスリットは、シール材の開封前、完全に切断されているものが特に好ましいが、シール材側に微小量だけ未切断部分を残しておくことも好ましい。これにより、開封前、シール材が不用意に破れてしまうのを逆止弁により防ぐことができる。
一方、シール材の開封とともにキャップの突起部でスリットの未切断部分を破ると、前記逆止弁と同等の機能を持たせることができる。
本発明の一実施例にかかるスリット式逆止弁付き容器の要部を示した断面図である。 本発明の一実施例にかかる容器の本体を上方から見た平面図である。 本発明の一実施例にかかる容器の注出口に一体成形された逆止弁のスリットの要部を拡大した縦断面図である。 本発明の一実施例にかかる容器のシール材を開封した状況を示した要部の断面図である。 本発明の一実施例にかかる容器において好適なキャップの突起部の説明図である。
符号の説明
10 スリット式逆止弁付き容器
12 容器本体
14 逆止弁
16 シール材
18 キャップ
22 胴部
24 注出口
26 スリット
30 突起部

Claims (6)

  1. 内容物が充填され、胴部が押圧されると変形して該内容物が注出口より外部に注出され、該胴部への押圧が解除されると該押圧前の胴部の状態に戻る容器本体と、
    前記容器本体の注出口と一体的に成形され、前記容器本体への押圧ないし該押圧の解除による容器本体内の圧力に応じて、該注出口を開閉するスリットが形成された逆止弁と、
    前記容器本体内で前記逆止弁よりも内方に設けられ、開封前は前記容器本体の注出口を閉口する耐気体透過性のシール材と、
    前記逆止弁及び前記注出口を覆うように前記容器本体に対して着脱自在に装着され、前記注出口の形成方向と略平行な天板部、及び該天板部の略中央部に立設された突起部が設けられたキャップと、
    を備え、前記シール材の開封時は、前記逆止弁の前記スリットより前記キャップの突起部を差し込み、該シール材を破ることを特徴とするスリット式逆止弁付き容器。
  2. 請求項1記載のスリット式逆止弁付き容器において、前記キャップは通常のキャップ時に前記突起部を容器本体方向とは反対の外方に向けて前記容器本体に装着され、
    また前記キャップは前記シール材の開封時に前記突起部の向きを前記通常のキャップ時とは逆の容器本体方向とすることを特徴とするスリット式逆止弁付き容器。
  3. 請求項2記載のスリット式逆止弁付き容器において、前記キャップは、前記突起部の周りを取り囲むように前記天板部の略中央部に立設され、該突起部の高さよりも高い保護壁を備えたことを特徴とするスリット式逆止弁付き容器。
  4. 請求項1〜3のいずれかに記載のスリット式逆止弁付き容器において、前記逆止弁の各弁体が、前記容器本体方向とは反対の方向に凹を向けた縦断面略V字形のスリットを介して相接していることを特徴とするスリット式逆止弁付き容器。
  5. 請求項1〜4のいずれかに記載のスリット式逆止弁付き容器において、前記突起部の少なくとも先端部の水平断面形状を横一文字、もしくは前記逆止弁のスリットの平面形状に対応した形状とすることを特徴とするスリット式逆止弁付き容器。
  6. 請求項1〜5のいずれかに記載のスリット式逆止弁付き容器において、前記逆止弁の容器本体側の面に、前記シール材を密着して設けることを特徴とするスリット式逆止弁付き容器。
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